JP2021014245A - 車両周辺表示装置 - Google Patents

車両周辺表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021014245A
JP2021014245A JP2019131486A JP2019131486A JP2021014245A JP 2021014245 A JP2021014245 A JP 2021014245A JP 2019131486 A JP2019131486 A JP 2019131486A JP 2019131486 A JP2019131486 A JP 2019131486A JP 2021014245 A JP2021014245 A JP 2021014245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
image
display
steering angle
processing unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019131486A
Other languages
English (en)
Inventor
欣司 山本
Kinji Yamamoto
欣司 山本
渡邊 一矢
Kazuya Watanabe
一矢 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2019131486A priority Critical patent/JP2021014245A/ja
Publication of JP2021014245A publication Critical patent/JP2021014245A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】車体画像と周辺画像とを含む表示用画像を表示部に表示させる場合に、当該表示用画像を見た乗員が、車輪の向きがどのような状態であるかを容易に把握することを可能とする。【解決手段】実施形態の車両周辺表示装置は、一例として、撮像部によって車両の周辺を撮像して得られる撮像画像を取得する取得部と、前記撮像画像に基づいて、前記車両の車体画像および前記車両の周辺の周辺画像を含む表示用画像を表示部に表示させ、前記車両の操舵角が所定操舵角以上となった場合、前記車両の車輪画像を前記表示用画像に表示し、前記車両の操舵角が前記所定操舵角未満である場合、前記車輪画像を前記表示用画像に表示しない表示処理部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、車両周辺表示装置に関する。
車両の車体画像と、当該車両の周辺の周辺画像と、を含む表示用画像を表示部に表示させる技術が開発されている。
特許第5134504号公報 特許第4769631号公報
しかしながら、上記の技術では、車両の操舵角に関わらず、表示用画像に含まれる車両の車輪画像の表示態様が変化しないため、車両の操舵部が操舵によって、車輪の向きがどのような状態となっているかを把握することが困難である。
そこで、実施形態の課題の一つは、車体画像と周辺画像とを含む表示用画像を表示部に表示させる場合に、当該表示用画像を見た乗員が、車輪の向きがどのような状態であるかを容易に把握することを可能とする車両周辺表示装置を提供する。
実施形態の車両周辺表示装置は、一例として、撮像部によって車両の周辺を撮像して得られる撮像画像を取得する取得部と、前記撮像画像に基づいて、前記車両の車体画像および前記車両の周辺の周辺画像を含む表示用画像を表示部に表示させ、前記車両の操舵角が所定操舵角以上となった場合、前記車両の車輪画像を前記表示用画像に表示し、前記車両の操舵角が前記所定操舵角未満である場合、前記車輪画像を前記表示用画像に表示しない表示処理部と、を備える。よって、一例として、車体画像と周辺画像とを含む表示用画像を表示部に表示させる場合に、当該表示用画像を見た乗員が、車輪の向きがどのような状態であるかを容易に把握することを可能とする。
また、実施形態の車両周辺表示装置は、一例として、前記表示処理部は、前記車両の操舵角が前記所定操舵角以上となった場合、前記車両の旋回方向側の側面部が、前記車両の走行に伴って描く軌跡である予想進路ガイド線を前記表示用画像に表示する。よって、一例として、車両の旋回によって、車両の旋回方向側に存在する物体を巻き込むか否かを容易に把握することが可能となる。
また、実施形態の車両周辺表示装置は、一例として、前記表示処理部は、前記車両の車体の斜め上方の所定視点から、前記車体およびその周辺を見た立体的な画像を、前記表示用画像として前記表示部に表示させる。よって、一例として、車体画像と周辺画像とを含む表示用画像を表示部に表示させる場合に、当該表示用画像を見た乗員が、車輪の向きがどのような状態であるかを容易に把握することを可能とする。
また、実施形態の車両周辺表示装置は、一例として、前記表示処理部は、前記車両の操舵角が前記所定操舵角以上となった場合、前記車体の車幅方向の中央でありかつ前記車体の後方の基準視点から、水平方向に向かって前記所定視点を移動させる。よって、一例として、車両が旋回する場合に、車両が物体と接触することなくより安全に走行することができる。
また、実施形態の車両周辺表示装置は、一例として、前記表示処理部は、前記車両の操舵角が前記所定操舵角以上となった場合、前記基準視点から、前記車両の旋回方向とは反対側に向かって前記所定視点を移動させる。よって、一例として、車両が旋回する場合に、車両が物体と接触することなくより安全に走行することができる。
また、実施形態の車両周辺表示装置は、一例として、前記表示処理部は、前記車両の操舵角に応じて、前記所定視点の移動量を変更する。よって、一例として、車両の操舵角が大きくなっていった場合に、所定視点が急に移動し始めて、車両の乗員が違和感を覚えることを防止できる。
また、実施形態の車両周辺表示装置は、一例として、前記表示処理部は、前記車両画像を基準として、前記車両の旋回方向側の前記周辺画像の画角を、前記車両の旋回方向とは反対側の前記周辺画像の画角よりも大きくする。よって、一例として、車両が旋回する場合に、車両が外部の物体を巻き込む可能性を低減することができる。
また、実施形態の車両周辺表示装置は、一例として、前記表示処理部は、障害物センサによって前記車両の周囲に存在する障害物が検出された否かに応じて、前記車輪画像の表示態様を変更する。よって、一例として、車両の進路に障害物が存在するか否かを直感的に認識することが可能となる。
図1は、第1の実施形態にかかる車両の車室内の構成を示した例示的かつ模式的な図である。 図2は、第1の実施形態にかかる車両を上方から見た外観を示した例示的かつ模式的な図である。 図3は、第1の実施形態にかかる車両のシステム構成を示した例示的かつ模式的なブロック図である。 図4は、第1の実施形態にかかる車両が有する車両周辺表示装置の機能構成の例示的かつ模式的なブロック図である。 図5は、第1の実施形態にかかる車両が有する車両周辺表示装置による三次元空間に対する撮像画像の投影処理の一例を説明するための図である。 図6は、第1の実施形態にかかる車両が有する車両周辺表示装置による車輪画像の表示処理の一例を説明するための図である。 図7は、第2の実施形態にかかる車両が有する車両周辺表示装置による表示用画像の表示処理の一例を説明するための図である。 図8は、第2の実施形態にかかる車両が有する車両周辺表示装置による表示用画像の表示処理の他の例を説明するための図である。 図9は、第2の実施形態にかかる車両が有する車両周辺表示装置による表示用画像の表示処理の一例を説明するための図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用、結果、および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によって実現可能であるとともに、基本的な構成に基づく種々の効果や、派生的な効果のうち、少なくとも1つを得ることが可能である。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかる車両の車室内の構成を示した例示的かつ模式的な図である。図2は、第1の実施形態にかかる車両を上方から見た外観を示した例示的かつ模式的な図である。
まず、図1および図2を用いて、本実施形態にかかる車両周辺表示装置を適用した車両のハードウェア構成の一例について説明する。
図1に示すように、本実施形態にかかる車両1は、ユーザとしての運転者を含む乗員が乗車する車室2aを有している。車室2a内には、ユーザが座席2bから操作可能な状態で、制動部(制動操作部)301aや、加速部(加速操作部)302a、操舵部303a、変速部(変速操作部)304aなどが設けられている。
制動部301aは、例えば、運転者の足下に設けられたブレーキペダルである。加速部302aは、例えば、運転者の足下に設けられたアクセルペダルである。また、操舵部303aは、例えば、ダッシュボード(インストルメントパネル)から突出したステアリングホイールである。操舵部303aは、ハンドルであっても良い。変速部304aは、例えば、センターコンソールから突出したシフトレバーである。
車室2a内には、各種の画像を出力可能な表示部8と、各種の音を出力可能な音声出力部9と、を有するモニタ装置11が設けられている。モニタ装置11は、例えば、車室2a内のダッシュボードの幅方向(左右方向)の中央部に設けられる。表示部8は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やOELD(Organic Electroluminescence Display)等である。
表示部8において画像が表示される領域としての表示画面には、操作入力部10が設けられている。操作入力部10は、例えば、指やスタイラスなどの指示体が近接(接触を含む)した位置の座標を検出可能なタッチパネルである。これにより、ユーザ(運転者)は、表示部8の表示画面に表示される画像を視認することができるとともに、操作入力部10上で指示体を用いたタッチ(タップ)操作などを行うことで、各種の操作入力を実行することができる。
本実施形態では、操作入力部10は、スイッチや、ダイヤル、ジョイスティック、押しボタン等といった、各種の物理的なインターフェースであっても良い。また、本実施形態では、車室2a内におけるモニタ装置11の位置とは異なる位置に、他の音声出力装置が設けられていても良い。この場合、音声出力部9および他の音声出力装置の両方から、各種の音情報を出力することができる。また、本実施形態では、モニタ装置11が、ナビゲーションシステムやオーディオシステムなどの各種システムに関する情報を表示可能に構成されていても良い。
また、図1および図2に示すように、本実施形態にかかる車両1は、左右2つの前輪3Fと、左右2つの後輪3Rと、を有した四輪の自動車として構成されている。以下では、簡単化のため、前輪3Fおよび後輪3Rを、総称して車輪3と記載することがある。本実施形態では、4つの車輪3の一部または全部の横滑り角が、操舵部303aの操作(操舵)等に応じて変化(転舵)する。
また、車両1には、周辺監視用の撮像部としての複数(図1および図2に示される例では4つ)の車載カメラ15a〜15dが搭載されている。車載カメラ15aは、車体2の後側の端部2e(例えば、リヤトランクのドア2hの下方)に設けられ、車両1の後方の領域を撮像する。また、車載カメラ15bは、車体2の右側の端部2fのドアミラー2gに設けられ、車両1の右側方の領域を撮像する。また、車載カメラ15cは、車体2の前側の端部2c(例えば、フロントバンパ)に設けられ、車両1の前方の領域を撮像する。また、車載カメラ15dは、車体2の左側の端部2dのドアミラー2gに設けられ、車両1の左側方の領域を撮像する。以下では、簡単化のため、車載カメラ15a〜15dを、総称して車載カメラ15と記載することがある。
車載カメラ15は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)等といった撮像素子を有する、所謂、デジタルカメラである。車載カメラ15は、所定のフレームレートで車両1の周囲(周辺)の撮像を行い、当該撮像によって得られた撮像画像の画像データを出力する。車載カメラ15の撮像により得られる画像データは、フレーム画像として動画像を構成することが可能である。
図3は、第1の実施形態にかかる車両のシステム構成を示した例示的かつ模式的なブロック図である。
次に、図3を用いて、本実施形態にかかる車両1において各種の制御を実現するために設けられるシステム構成について説明する。図3に示されるシステム構成は、あくまで一例であるので、様々に設定(変更)可能である。
図3に示すように、本実施形態にかかる車両1は、制動システム301と、加速システム302と、操舵システム303と、変速システム304と、障害物センサ305と、走行状態センサ306と、車載カメラ15と、モニタ装置11と、制御装置310と、車載ネットワーク350と、を有している。
制動システム301は、車両1の減速を制御する。制動システム301は、制動部301aと、制動制御部301bと、制動部センサ301cと、を有している。
制動部301aは、例えば、上述したブレーキペダル等といった、車両1を減速させるための装置である。
制動制御部301bは、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のハードウェアプロセッサを有したマイクロコンピュータである。制動制御部301bは、例えば、車載ネットワーク350経由で入力される指示に基づいてアクチュエータ(不図示)を駆動し、制動部301aを作動させることで、車両1の減速の度合を制御する。
制動部センサ301cは、制動部301aの状態を検出するためのセンシングデバイスである。例えば、制動部301aがブレーキペダルとして構成される場合、制動部センサ301cは、制動部301aの状態として、ブレーキペダルの位置または当該ブレーキペダルに作用している圧力を検出する。制動部センサ301cは、検出した制動部301aの状態を車載ネットワーク350に出力する。
加速システム302は、車両1の加速を制御する。加速システム302は、加速部302aと、加速制御部302bと、加速部センサ302cと、を有している。
加速部302aは、例えば、上述したアクセルペダル等といった、車両1を加速させるための装置である。
加速制御部302bは、例えば、CPU等といったハードウェアプロセッサを有したマイクロコンピュータとして構成される。加速制御部302bは、例えば、車載ネットワーク350経由で入力される指示に基づいてアクチュエータ(不図示)を駆動し、加速部302aを作動させることで、車両1の加速の度合を制御する。
加速部センサ302cは、加速部302aの状態を検出するためのセンシングデバイスである。例えば、加速部302aがアクセルペダルとして構成される場合、加速部センサ302cは、アクセルペダルの位置または当該アクセルペダルに作用している圧力を検出する。加速部センサ302cは、検出した加速部302aの状態を車載ネットワーク350に出力する。
操舵システム303は、車両1の進行方向を制御する。操舵システム303は、操舵部303aと、操舵制御部303bと、操舵部センサ303cと、を有している。
操舵部303aは、例えば、上述したステアリングホイールやハンドル等といった、車両1の転舵輪を転舵させる装置である。
操舵制御部303bは、例えば、CPU等といったハードウェアプロセッサを有したマイクロコンピュータとして構成される。操舵制御部303bは、例えば、車載ネットワーク350経由で入力される指示に基づいてアクチュエータ(不図示)を駆動し、操舵部303aを作動させることで、車両1の進行方向を制御する。
操舵部センサ303cは、操舵部303aの状態を検出するためのセンシングデバイス、すなわち操舵部303aの操舵角を検出するための舵角センサである。例えば、操舵部303aがステアリングホイールとして構成される場合、操舵部センサ303cは、ステアリングホイールの位置または当該ステアリングホイールの回転角度を検出する。操舵部303aがハンドルとして構成される場合、操舵部センサ303cは、ハンドルの位置または当該ハンドルに作用している圧力を検出してもよい。操舵部センサ303cは、検出した操舵部303aの状態を車載ネットワーク350に出力する。
変速システム304は、車両1の変速比を制御する。変速システム304は、変速部304aと、変速制御部304bと、変速部センサ304cと、を有している。
変速部304aは、例えば、上述したシフトレバー等といった、車両1の変速比を変更するための装置である。
変速制御部304bは、例えば、CPU等といったハードウェアプロセッサを有したコンピュータとして構成される。変速制御部304bは、例えば、車載ネットワーク350経由で入力される指示に基づいてアクチュエータ(不図示)を駆動し、変速部304aを作動させることで、車両1の変速比を制御する。
変速部センサ304cは、変速部304aの状態を検出するためのセンシングデバイスである。例えば、変速部304aがシフトレバーとして構成される場合、変速部センサ304cは、シフトレバーの位置または当該シフトレバーに作用している圧力を検出する。変速部センサ304cは、検出した変速部304aの状態を車載ネットワーク350に出力する。
障害物センサ305は、車両1の周囲に存在しうる物体(障害物)に関する情報を検出するためのセンシングデバイスである。障害物センサ305は、例えば、車両1の周囲に存在する物体までの距離を取得する測距センサを含んでいる。測距センサとしては、例えば、音波を送信し、車両1の周囲に存在する物体により反射された音波を受信することで距離を取得するソナーや、光等の電波を送信し、車両1の周囲に存在する物体により反射された電波を受信することで距離を取得するレーザーレーダ等が用いられる。障害物センサ305は、検出した情報を車載ネットワーク350に出力する。
走行状態センサ306は、車両1の走行状態を検出するための装置である。走行状態センサ306は、例えば、車両1の車輪速を検出する車輪速センサや、車両1の前後方向または左右方向の加速度を検出する加速度センサや、車両1の旋回速度(角速度)を検出するジャイロセンサ等を含んでいる。走行状態センサ306は、検出した走行状態を車載ネットワーク350に出力する。
制御装置310は、車両1に設けられる各種のシステムを統括的に制御する装置である。詳細は後述するが、本実施形態にかかる制御装置310は、車載カメラ15による撮像結果としての画像データ(撮像画像)に基づいて、車体2の画像(以下、車体画像と言う)およびその周辺の画像(以下、周辺画像と言う)を含む表示用画像を生成し、生成した表示用画像を表示部8に表示する機能を有している。
制御装置310は、CPU310aと、ROM(Read Only Memory)310bと、RAM(Random Access Memory)310cと、SSD(Solid State Drive)310dと、表示制御部310eと、音声制御部310fと、を有したECU(Electronic Control Unit)として構成されている。
CPU310aは、制御装置310を統括的に制御するハードウェアプロセッサである。CPU310aは、ROM310bなどに記憶された各種の制御プログラム(コンピュータプログラム)を読み出し、当該各種の制御プログラムに規定されたインストラクションにしたがって各種の機能を実現する。ここで、各種の制御プログラムには、上記の表示用画像等を表示する表示制御処理を実現するための表示制御プログラムが含まれる。
ROM310bは、上述した各種の制御プログラムの実行に必要なパラメータなどを記憶する不揮発性の主記憶装置である。
RAM310cは、CPU310aの作業領域を提供する揮発性の主記憶装置である。
SSD310dは、書き換え可能な不揮発性の補助記憶装置である。本実施形態にかかる制御装置310においては、補助記憶装置として、SSD310dに替えて(またはSSD310dに加えて)、HDD(Hard Disk Drive)が設けられても良い。
表示制御部310eは、制御装置310で実行されうる各種の処理のうち、主として、車載カメラ15から得られた撮像画像に対する画像処理や、モニタ装置11の表示部8に出力する画像データの生成等を司る。
音声制御部310fは、制御装置310で実行されうる各種の処理のうち、主として、モニタ装置11の音声出力部9に出力する音声データの生成等を司る。
車載ネットワーク350は、制動システム301と、加速システム302と、操舵システム303と、変速システム304と、障害物センサ305と、走行状態センサ306と、モニタ装置11の操作入力部10と、制御装置310と、を通信可能に接続する。
ところで、上記の表示用画像によって車両1とその周辺の状況を乗員に通知する技術は、様々に検討されている。しかしながら、これらの技術では、操舵部303aの操舵角に関わらず、表示用画像内における車輪3の画像の表示態様が変化しない。
例えば、操舵部303aの操舵角が予め設定された操舵角以上の場合(言い換えると、車両1が旋回する場合)、および操舵部303aの操舵角が予め設定された操舵角未満である場合(言い換えると、車両1が直進する場合)のいずれにおいても、表示用画像内に車輪3の画像の表示態様が変化しない。
そのため、車両1の乗員は、表示用画像を見ても、操舵部303aの操舵によって、車輪3の向きがどのような状態になっているかを把握することが困難である。特に、操舵部303aが1回転している場合、転舵輪が転舵された状態なのか、若しくは転舵輪が転舵されていない状態なのかを判別することが困難なため、表示用画像に含まれる車輪3の画像から、転舵輪の転舵状態を判別可能とすることが求められている。
そこで、本実施形態では、次の図4に示す機能を有した車両周辺表示装置400を制御装置310内において実現することにより、車体画像と周辺画像とを含む表示用画像を表示部8に表示させる場合に、表示用画像を見た乗員が、車輪3の向きがどのような状態であるかを容易に把握可能とすることを実現する。
図4は、第1の実施形態にかかる車両が有する車両周辺表示装置の機能構成の例示的かつ模式的なブロック図である。
次に、図4を用いて、本実施形態にかかる車両周辺表示装置400の機能構成の一例について説明する。
図4に示される機能は、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって制御装置310内において実現される。すなわち、図4に示す機能は、制御装置310のCPU310aがROM310b等に記憶される所定の制御プログラムを読み出して実行した結果として実現される。
本実施形態では、図4に示される機能は、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されるものとするが、これに限定するものではなく、図4に示される機能の少なくとも一部が専用のハードウェア(回路)によって実現されても良い。
本実施形態にかかる車両周辺表示装置400は、図4に示すように、取得部401と、表示処理部402と、を有する。
取得部401は、車載カメラ15から、撮像画像(画像データ)を取得する。また、取得部401は、操舵部センサ303cにより検出される操舵角を取得する。さらに、取得部401は、障害物センサ305による物体の検出結果を取得する。
表示処理部402は、取得部401により取得した撮像画像に基づいて、車体2の画像である車体画像および車体2の周辺の画像である周辺画像を含む表示用画像を生成する。そして、表示処理部402は、生成した表示用画像を、表示部8に表示させる。
本実施形態では、表示用画像は、所定視点から車体2およびその周辺を見た立体的な画像である。ここで、所定視点は、予め設定された視点である。本実施形態では、所定視点は、車体2の斜め上方の視点である。具体的には、表示処理部402は、車体2の立体的な画像である車体画像(例えば、ポリゴンにより構成される車体2の画像)と、当該車体画像の周囲に位置しかつ撮像画像が射影変換により投影される投影領域と、を有する三次元空間を、所定視点から見た画像(立体的な画像)を、表示用画像として表示部8に表示させる。
本実施形態では、表示処理部402は、所定視点から車体2およびその周辺を見た立体的な画像を表示用画像として表示部8に表示させているが、車体画像および周辺画像を含む表示用画像を表示部8に表示させるものであれば、これに限定するものではない。例えば、表示処理部402は、車体2およびその周辺の俯瞰画像を表示用画像として表示部8に表示させても良い。
また、表示処理部402は、取得部401により取得される操舵角(以下、車両1の操舵角と言う)が所定操舵角以上となった場合、車輪3の画像(以下、車輪画像と言う)を表示用画像に表示する。一方、表示処理部402は、車両1の操舵角が所定操舵角未満である場合、車両1の車輪画像を表示用画像に表示しない。ここで、所定操舵角は、予め設定された操舵角である。具体的には、所定操舵角は、車両1が旋回すると判断する操舵角の閾値である。
これにより、表示用画像に車輪画像が含まれているか否かにより、車輪3の向きがどのような状態を認識できる。その結果、車体画像と周辺画像とを含む表示用画像を表示部8に表示させる場合に、表示用画像を見た乗員が、車輪3の向きがどのような状態であるかを容易に把握可能となる。
図5は、第1の実施形態にかかる車両が有する車両周辺表示装置による三次元空間に対する撮像画像の投影処理の一例を説明するための図である。
次に、図5を用いて、車両周辺表示装置400による、三次元空間に対する撮像画像の投影処理の一例について説明する。
取得部401は、図5に示すように、車載カメラ15aにより車両1の後方を撮像して得られる撮像画像G1、車載カメラ15bにより車両1の右側方を撮像して得られる撮像画像G2、車載カメラ15cにより車両1の前方を撮像して得られる撮像画像G3、および車載カメラ15dにより車両1の左側方を撮像して得られる撮像画像G4を取得する。
次いで、表示処理部402は、撮像画像G1〜G4を、射影変換によって、三次元空間VSに対して投影する。ここで、三次元空間VSは、車体2の立体的な画像である車体画像BIと、当該車体画像BIの周囲の投影領域TRと、を含む立体的な空間である。本実施形態では、投影領域TRは、車体画像BIに対して水平な投影面TR1(以下、平面投影領域と言う)と、当該平面投影領域TR1の上方に立ち上がる投影領域TR2(以下、立体投影領域と言う)と、を有する。
具体的には、表示処理部402は、各撮像画像G1〜G4内の各座標を、射影変換によって、投影領域TR内の座標に変換する。次いで、表示処理部402は、各撮像画像G1〜G4内の各座標の画像を、投影領域TRにおいて、当該各座標から射影変換された座標が表す位置を投影する。これにより、表示処理部402は、撮像画像G1〜G4を、投影領域TRに投影する。
さらに、表示処理部402は、図5に示すように、三次元空間VSに対して、外形ガイド線L1および予想進路ガイド線L2を描画する。そして、表示処理部402は、外形ガイド線L1および予想進路ガイド線L2が描画された三次元空間VSを、所定視点から見た画像を表示用画像として生成する。これにより、表示処理部402は、外形ガイド線L1および予想進路ガイド線L2を表示用画像に含めている。本実施形態では、表示処理部402は、外形ガイド線L1および予想進路ガイド線L2の両方を表示用画像に含めているが、少なくとも、予想進路ガイド線L2を表示用画像に含めるものであれば、これに限定するものではない。
ここで、外形ガイド線L1は、車体画像BIの外形を表す線、言い換えると、車体画像BIの輪郭線である。具体的には、外形ガイド線L1は、車体画像BIの車幅方向および車体画像BIの進行方向に平行な方向における、車体画像BIの外形に沿った線である。本実施形態では、表示処理部402は、図5に示すように、車体画像BIの外形の一部(例えば、角)を表す線を外形ガイド線L1として表示用画像に含めているが、これに限定するものではなく、車体画像BIの外形全体を表す線を外形ガイド線L1として表示用画像に含めても良い。
また、本実施形態では、外形ガイド線L1は、図5に示すように、車体画像BIの外形に対して、車体画像BIの車幅方向D1におけるマージン(以下、車幅方向マージンと言う)、および車体画像BIの進行方向D2におけるマージン(以下、進行方向マージンと言う)を有するものとする。本実施形態では、外形ガイド線L1は、車幅方向マージンおよび進行方向マージンを有しているが、車幅方向マージンおよび進行方向マージンを有していなくても良い。
また、ここで、予想進路ガイド線L2は、車両1の走行(移動)に伴って、外形ガイド線L1および車輪画像WIの少なくとも一方が描く軌跡である。本実施形態では、表示処理部402は、車両1の操舵角が所定操舵角未満である場合(例えば、車両1が直進する場合)、車両1の走行に伴って、外形ガイド線L1が描く軌跡を予想進路ガイド線L2として表示用画像に含める。
一方、表示処理部402は、車両1の操舵角が所定操舵角以上である場合、外形ガイド線L1および車輪画像WIの両方が描く軌跡を予想進路ガイド線L2として表示用画像に含める。本実施形態では、表示処理部402は、外形ガイド線L1のうち車両1の旋回方向とは反対側の角を表す外形ガイド線L1と、車輪画像WIのうち車両1の旋回方向側の後輪3Rの車輪画像WIと、が描く軌跡を予想進路ガイド線L2として表示用画像に含める。
本実施形態では、表示処理部402は、車両1の操舵角が所定操舵角以上である場合、車両1の走行に伴って、車輪画像WIのうち車両1の旋回方向側でありかつ車両1の進行方向と反対側の車輪3の車輪画像WIが描く軌跡を予想進路ガイド線L2として表示用画像に含めているが、車両1の走行に伴って、車両1の旋回方向側の側面部が描く軌跡を予想進路ガイド線L2として表示用画像に含めるものであれば、これに限定するものではない。これにより、車両1の旋回によって、車両1の旋回方向側に存在する物体を巻き込むか否かを容易に把握することが可能となる。例えば、表示処理部402は、車両1の旋回方向側の側面部のうち、最も旋回半径が小さくなる部位が、車両1の走行に伴って描く軌跡を、予想進路ガイド線L2として表示用画像に含めても良い。また、表示処理部402は、車両1の旋回方向側の側面部が車両1の走行に伴って描く軌跡に対して、車両1の車幅方向D1に向かってマージンを持たせた軌跡を、予想進路ガイド線L2として表示用画像に含めても良い。また、本実施形態では、表示処理部402は、外形ガイド線L1および車輪画像WIの両方が、車両1の走行に伴って描く軌跡を、予想進路ガイド線L2として表示用画像に含めているが、少なくとも、車輪画像WIが、車両1の走行に伴って描く軌跡を、予想進路ガイド線L2として表示用画像に含めるものであれば良い。
図6は、第1の実施形態にかかる車両が有する車両周辺表示装置による車輪画像の表示処理の一例を説明するための図である。
次に、図6を用いて、車両周辺表示装置400による車輪画像WIの表示処理の一例について説明する。
車両1の操舵角が所定操舵角未満である場合、表示処理部402は、三次元空間VSに対して、車体画像BI(例えば、半透明の車体画像BI)、車輪画像WIの順に、描画する。これにより、表示処理部402は、図6(a)に示すように、三次元空間VSに描画した車輪画像WIのうち、車体画像BIにより隠れる車輪画像WIについては、表示用画像Gに表示されないようにする。
また、車両1の操舵角が所定操舵角未満である場合、表示処理部402は、上述したように、車両1の走行に伴って、外形ガイド線L1が描く軌跡を予想進路ガイド線L2として、三次元空間VSに描画する。そして、表示処理部402は、図6(a)に示すように、車体画像BI、車輪画像WI、外形ガイド線L1、および予想進路ガイド線L2が描画された三次元空間VSを、所定視点から見た立体的な画像を、表示用画像Gとして表示部8に表示させる。
一方、取得部401により取得される操舵角が所定操舵角以上である場合、表示処理部402は、三次元空間VSに対して、車輪画像WI、車体画像BIの順に描画する。これにより、表示処理部402は、図6(b)に示すように、三次元空間VSに描画した車輪画像WIが、車体画像BIによって隠れずに、表示用画像Gに表示されるようにする。
本実施形態では、取得部401により取得される操舵角が所定操舵角以上である場合、表示処理部402は、図6(b)に示すように、全ての車輪画像WIを表示用画像Gに表示させているが、車輪画像WIのうち、少なくとも、車輪画像WIのうち転舵輪(例えば、前輪3F)の車輪画像WIを表示させるものであれば良い。
また、取得部401により取得される操舵角が所定操舵角以上である場合、表示処理部402は、上述したように、車両1の走行に伴って、車両1の旋回方向とは反対側に位置する外形ガイド線L1が描く軌跡、および車両1の旋回方向側の車輪画像WI(車輪3のうち内輪の車輪画像WI)が描く軌跡を、予想進路ガイド線L2として三次元空間VSに描画する。そして、表示処理部402は、図6(b)に示すように、車体画像BI、車輪画像WI、外形ガイド線L1、および予想進路ガイド線L2が描画された三次元空間VSを、所定視点から見た立体的な画像を、表示用画像Gとして表示部8に表示させる。
このように、第1の実施形態にかかる車両1によれば、表示用画像に車輪画像が含まれているか否かにより、車輪3の向きがどのような状態を認識できる。その結果、車体画像と周辺画像とを含む表示用画像を表示部8に表示させる場合に、表示用画像を見た乗員が、車輪3の向きがどのような状態であるかを容易に把握可能となる。
(第2の実施形態)
本実施形態は、車両の車体およびその周辺の立体的な画像を表示用画像として表示させる場合に、車両の旋回方向に応じて、表示用画像の視点を変更する例である。以下の説明では、第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
本実施形態では、表示処理部402は、車両1の操舵角が所定操舵角未満である場合、所定視点を、車体2の後方でありかつ車体2の車幅方向の中央に位置する視点(以下、基準視点と言う)に移動させる。次いで、表示処理部402は、基準視点に移動する所定視点から三次元空間を見た立体的な画像を、表示用画像として生成する。そして、表示処理部402は、生成した表示用画像を、表示部8に表示させる。
これにより、車両1の操舵角が所定操舵角未満である場合には、車両1の車幅を認識し易い表示用画像を表示させることができる。その結果、車両1が直進する場合に、車両1の側方に存在する物体との位置関係を把握し易くすることができる。
また、本実施形態では、表示処理部402は、車両1の操舵角が所定操舵角以上となった場合(すなわち、車両1が旋回する場合)、基準視点から、水平方向に向かって所定視点を移動させる。
具体的には、表示処理部402は、車両1の操舵角が所定操舵角以上である場合、基準視点から、車両1の旋回方向とは反対側にずらした視点に、所定視点を移動させる。次いで、表示処理部402は、移動後の所定視点から三次元空間を見た立体的な画像を、表示用画像として生成する。そして、表示処理部402は、生成した表示用画像を、表示部8に表示させる。
これにより、車両1が旋回する場合には、車両1の旋回時において物体との接触を注意すべき箇所が見える表示用画像を表示させることができる。その結果、車両1が旋回する場合に、車両1が物体と接触することなくより安全に走行することができる。
図7は、第2の実施形態にかかる車両が有する車両周辺表示装置による表示用画像の表示処理の一例を説明するための図である。
次に、図7を用いて、車両周辺表示装置400による表示用画像の表示処理の一例について説明する。
車両1が直進する場合(車両1の操舵角が0度である場合)、表示処理部402は、図7に示すように、基準視点に移動した所定視点から三次元空間を見た立体的な画像を、表示用画像Gとして表示部8に表示させる。
また、車両1が右方向に旋回する場合、表示処理部402は、図7に示すように、基準視点から左側に移動する所定視点から三次元空間を見た立体的な画像を、表示用画像Gとして表示部8に表示させる。
また、車両1が左方向に旋回する場合、表示処理部402は、図7に示すように、基準視点から右側に移動する所定視点から三次元空間を見た立体的な画像を、表示用画像Gとして表示部8に表示させる。
本実施形態では、表示処理部402は、車両1の操舵角が所定操舵角以上となった場合に、基準視点から、車両1の旋回方向とは反対側にずらした視点(以下、目標視点と言う)に向かって、所定視点を移動させる。その際、表示処理部402は、所定視点を目標視点に向かって徐々に移動させても良い。
また、所定視点を目標視点に向かって徐々に移動させる際、表示処理部402は、所定視点が目標視点に近づくに従い、当該所定視点を移動させる速度を小さくしても良い。
また、本実施形態では、表示処理部402は、車両1の操舵角が所定操舵角以上となったか否かに関わらず、車両1の操舵角に応じた目標視点を求め、当該目標視点に移動する所定視点から三次元空間を見た立体的な画像を、表示用画像Gとして表示部8に表示させても良い。言い換えると、表示処理部402は、車両1の操舵角に応じて、所定視点の移動量を変更しても良い。これにより、車両1の操舵角が大きくなっていった場合に、所定視点が急に移動し始めて、車両1の乗員が違和感を覚えることを防止できる。
具体的には、表示処理部402は、下記の式(1)に従って、水平角度を求める。
水平角度=車両1の操舵角×変換係数・・・(1)
ここで、水平角度は、車両1の進行方向を基準として、所定視点を水平方向にずらす角度である。また、変換係数は、予め設定された係数である。
次いで、表示処理部402は、車両1の進行方向を基準として、水平方向に向かって、求めた水平角度の分ずらした視点を目標視点として求める。そして、表示処理部402は、目標視点に向かって移動する所定視点から三次元空間を見た立体的な画像を表示用画像Gとして表示部8に表示させる。
例えば、車両1の操舵角が−300度となり、車両1が右方向に旋回する場合、表示処理部402は、上記の式(1)を用いて、水平角度=−40度を求める。そして、表示処理部402は、図7に示すように、車両1の進行方向を基準として、水平方向に−40度ずらした目標視点に移動する所定視点から三次元空間を見た立体的な画像を、表示用画像Gとして表示部8に表示させる。
また、例えば、車両1の操舵角が+300度であり、車両1が左方向に旋回する場合、表示処理部402は、上記の式(1)を用いて、水平角度=+40度を求める。そして、表示処理部402は、図7に示すように、車両1の進行方向を基準として、水平方向に向+40度ずらした目標視点に移動する所定視点から三次元空間を見た立体的な画像を、表示用画像Gとして表示部8に表示させる。
図8は、第2の実施形態にかかる車両が有する車両周辺表示装置による表示用画像の表示処理の他の例を説明するための図である。
次に、図8を用いて、車両1の前進時および後退時における車両周辺表示装置400による表示用画像Gの表示処理の一例について説明する。
車両1の操舵角が所定操舵角未満である場合、表示処理部402は、図8に示すように、車両1の前進時および後退時ともに、基準視点に移動する所定視点から三次元空間を見た立体的な画像を、表示用画像Gとして表示部8に表示させる。
また、車両1の操舵角が所定操舵角以上である場合、表示処理部402は、図8に示すように、車両1の前進時および後退時ともに、基準視点から、車両1の旋回方向とは反対側にずらした目標視点に移動する所定視点から三次元空間を見た立体的な画像を、表示用画像Gとして表示させる。
ただし、車両1が後退する場合、表示処理部402は、図8に示すように、車両1が前進する場合と比較して、車両1のより後方の目標視点に移動する所定視点から三次元空間を見た立体的な画像を、表示用画像Gとして表示部8に表示させても良い。これにより、表示用画像Gにおける車両1の後方の視野を広げることができる。その結果、車両1の後退時における走行の安全性を向上させることができる。
本実施形態では、表示処理部402は、障害物センサ305によって物体(障害物)が検出されたか否かに関わらず、車両1の操舵角が所定操舵角以上となった場合、車輪画像WIを表示用画像Gに含めているが、障害物センサ305によって物体が検出された場合にのみ、車輪画像WIを表示用画像Gに含めることも可能である。言い換えると、表示処理部402は、障害物センサ305によって物体が検出されなかった場合には、車両1の操舵角が所定操舵角以上であるか否かに関わらず、車輪画像WIを表示用画像Gに含めない。
本実施形態では、表示処理部402は、障害物センサ305によって物体が検出されたか否かに応じて、車輪画像WIを表示用画像Gに含めるか否かを切り替えているが、障害物センサ305によって物体が検出されたか否かに応じて、車輪画像WIの表示態様を変更するものであれば、これに限定するものではない。これにより、車両1の進路に障害物が存在するか否かを直感的に認識することが可能となる。例えば、表示処理部402は、障害物センサ305によって物体が検出されたか否かに応じて、車輪画像WIの色を変更して表示用画像Gに含めても良い。
図9は、第2の実施形態にかかる車両が有する車両周辺表示装置による表示用画像の表示処理の一例を説明するための図である。
次に、図9を用いて、表示用画像Gの表示処理の一例について説明する。
本実施形態では、表示処理部402は、三次元空間VS内において、車体画像BIを基準として、車両1の旋回方向側の周辺画像SG1の画角を、車両1の旋回方向とは反対側の周辺画像SG2の画角より大きくする。これにより、車両1が旋回する場合に、車両1が巻き込む可能性が高い領域の周辺画像SG1を表示用画像Gに表示させることができる。その結果、車両1が旋回する場合に、車両1が外部の物体を巻き込む可能性を低減することができる。
例えば、車両1が前進しながら右方向に旋回する場合、表示処理部402は、図9に示すように、基準視点から車体画像BIの左側の目標視点に移動する所定視点から、三次元空間VSを見た立体的な画像を、表示用画像Gとして表示部8に表示させる。その際、表示処理部402は、図9に示すように、車両1が直進する場合と比較して、車体画像BIからより引いた所定視点から、三次元空間VSを見た立体的な画像を表示用画像Gとして表示部8に表示させる。これにより、車両1の旋回方向である右側の周辺画像SG1の画角を大きくする。
このように、第2の実施形態にかかる車両1によれば、車両1が旋回する場合には、車両1の旋回時において物体との接触を注意すべき箇所が見える表示用画像を表示させることができる。その結果、車両1が旋回する場合に、車両1が物体と接触することなくより安全に走行することができる。
1 車両
8 表示部
15 車載カメラ
303 操舵システム
303a 操舵部
303b 操舵制御部
303c 操舵部センサ
305 障害物センサ
310 制御装置
310a CPU
310b ROM
310c RAM
310d SSD
310e 表示制御部
400 車両周辺表示装置
401 取得部
402 表示処理部
G 表示用画像
L1 外形ガイド線
L2 予想進路ガイド線
VS 三次元空間
BI 車体画像
TR 投影領域
WI 車輪画像

Claims (8)

  1. 撮像部によって車両の周辺を撮像して得られる撮像画像を取得する取得部と、
    前記撮像画像に基づいて、前記車両の車体画像および前記車両の周辺の周辺画像を含む表示用画像を表示部に表示させ、前記車両の操舵角が所定操舵角以上となった場合、前記車両の車輪画像を前記表示用画像に表示し、前記車両の操舵角が前記所定操舵角未満である場合、前記車輪画像を前記表示用画像に表示しない表示処理部と、
    を備える車両周辺表示装置。
  2. 前記表示処理部は、前記車両の操舵角が前記所定操舵角以上となった場合、前記車両の旋回方向側の側面部が、前記車両の走行に伴って描く軌跡である予想進路ガイド線を前記表示用画像に表示する請求項1に記載の車両周辺表示装置。
  3. 前記表示処理部は、前記車両の車体の斜め上方の所定視点から、前記車体およびその周辺を見た立体的な画像を、前記表示用画像として前記表示部に表示させる請求項1または2に記載の車両周辺表示装置。
  4. 前記表示処理部は、前記車両の操舵角が前記所定操舵角以上となった場合、前記車体の車幅方向の中央でありかつ前記車体の後方の基準視点から、水平方向に向かって前記所定視点を移動させる請求項3に記載の車両周辺表示装置。
  5. 前記表示処理部は、前記車両の操舵角が前記所定操舵角以上となった場合、前記基準視点から、前記車両の旋回方向とは反対側に向かって前記所定視点を移動させる請求項4に記載の車両周辺表示装置。
  6. 前記表示処理部は、前記車両の操舵角に応じて、前記所定視点の移動量を変更する請求項4または5に記載の車両周辺表示装置。
  7. 前記表示処理部は、前記車体画像を基準として、前記車両の旋回方向側の前記周辺画像の画角を、前記車両の旋回方向とは反対側の前記周辺画像の画角よりも大きくする請求項1から6のいずれか一に記載の車両周辺表示装置。
  8. 前記表示処理部は、障害物センサによって前記車両の周囲に存在する障害物が検出された否かに応じて、前記車輪画像の表示態様を変更する請求項1から7のいずれか一に記載の車両周辺表示装置。
JP2019131486A 2019-07-16 2019-07-16 車両周辺表示装置 Pending JP2021014245A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019131486A JP2021014245A (ja) 2019-07-16 2019-07-16 車両周辺表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019131486A JP2021014245A (ja) 2019-07-16 2019-07-16 車両周辺表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021014245A true JP2021014245A (ja) 2021-02-12

Family

ID=74531768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019131486A Pending JP2021014245A (ja) 2019-07-16 2019-07-16 車両周辺表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021014245A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022148108A (ja) * 2021-03-24 2022-10-06 本田技研工業株式会社 画像表示システム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001108458A (ja) * 1999-10-04 2001-04-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd ナビゲーション装置と立体地図表示方法
JP2010114618A (ja) * 2008-11-06 2010-05-20 Clarion Co Ltd 車両周辺監視システム
KR20130101893A (ko) * 2012-03-06 2013-09-16 (주)브이이엔에스 전기자동차 및 그 동작방법
JP2018101957A (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 トヨタ自動車株式会社 車両周辺監視装置
JP2019010909A (ja) * 2017-06-29 2019-01-24 日産自動車株式会社 駐車支援方法及び駐車支援装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001108458A (ja) * 1999-10-04 2001-04-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd ナビゲーション装置と立体地図表示方法
JP2010114618A (ja) * 2008-11-06 2010-05-20 Clarion Co Ltd 車両周辺監視システム
KR20130101893A (ko) * 2012-03-06 2013-09-16 (주)브이이엔에스 전기자동차 및 그 동작방법
JP2018101957A (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 トヨタ自動車株式会社 車両周辺監視装置
JP2019010909A (ja) * 2017-06-29 2019-01-24 日産自動車株式会社 駐車支援方法及び駐車支援装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022148108A (ja) * 2021-03-24 2022-10-06 本田技研工業株式会社 画像表示システム
JP7228614B2 (ja) 2021-03-24 2023-02-24 本田技研工業株式会社 画像表示システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10150486B2 (en) Driving assistance device and driving assistance system
US10131277B2 (en) Surroundings monitoring apparatus
JP2018144526A (ja) 周辺監視装置
US20190244324A1 (en) Display control apparatus
JP2020120327A (ja) 周辺表示制御装置
JP5991112B2 (ja) 駐車支援装置、制御方法、およびプログラム
WO2018150642A1 (ja) 周辺監視装置
JP2019054420A (ja) 画像処理装置
JP2021043815A (ja) 画像処理装置
CN110884426B (zh) 显示控制装置
US11475676B2 (en) Periphery monitoring device
JP2014004931A (ja) 駐車支援装置、駐車支援方法、及び駐車支援プログラム
JP2021014245A (ja) 車両周辺表示装置
US11104380B2 (en) Display controller
JP7415422B2 (ja) 駐車支援装置
JP7358811B2 (ja) 車両周辺表示装置
CN112238811B (zh) 车辆周边显示装置
CN112238812B (en) Vehicle periphery display device
JP2018073257A (ja) 障害物検知装置
US11938818B2 (en) Periphery monitoring apparatus
JP7314514B2 (ja) 表示制御装置
JP6601097B2 (ja) 表示制御装置
JP2024092546A (ja) 周辺表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230209

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230801