JP2021014159A - 車両の下部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が前面衝突してシート側からフロアフレームに前方への荷重が入力した際のフロアフレームの曲折を抑制する。【解決手段】フレーム起立部10bは、フロアパネル起立部5bの後面51に沿って斜め後上方へ延び、フロアパネル起立部5bの後面51に固定される。フレーム湾曲部10dは、フレーム起立部10bの上端15とフレーム後方部10cの前端16とを連結する。フレーム湾曲部10dとフロアパネル角部33との間には間隙34が設けられる。フレーム後方部10cは、フレーム湾曲部10dの後端からフロアパネル後方部5cの下面に沿って後方へ延び、フロアパネル後方部5cの下面に固定される。補強部材20は、フレーム湾曲部10dとフロアパネル5のフロアパネル角部33との間の間隙34に配置されて、フレーム湾曲部10d及びフロアパネル角部33の双方に対して固定される。【選択図】図4

Description

本開示は、車両の下部構造に関する。
特許文献1には、キャブオーバー型の車両の下部構造が記載されている。キャブの車室のフロアは、フロアフレームとフロアパネルとから概略構成される。フロアフレームは、車幅方向左右両側で車体前後方向に沿って延びて配置される左右1対のフロアサイドメンバを有し、車体フレームの上方に配置される。フロアサイドメンバの前端部は、左右のサイドフレームの車幅方向内側に配置され、フロアサイドメンバの後端部は、左右のサイドフレームの車幅方向外側に配置され、フロアサイドメンバの中間部には、前端部から後端部に向かって車幅方向外側に傾斜して延びる傾斜部が形成される。また、フロアサイドメンバの後端部は前端部よりも上方に配置され、中間部には、後斜め上方へ傾斜するキックアップ部が形成される。フロアパネルは、フロアサイドメンバの形状に対応して、キャブの前端から後方へ略水平に延びるフロアパネル前方部と、フロアパネル前方部の後端縁から斜め後上方へ傾斜するフロアパネル起立部と、フロアパネル起立部の上端縁から後方へ略水平に延びるフロアパネル後方部とを有する。フロアパネル起立部及びフロアパネル後方部の下方には、エンジン等を収容するエンジンルームを区画される。フロアパネルのフロアパネル後方部には、シートを下方から支持するフロントレッグ及びリヤレッグが固定される。
特開2017−114445号公報
特許文献1に記載の構造及びシートベルト等の乗員拘束装置を備えた車両において、シートに着座した乗員が乗員拘束装置によってシートに拘束された状態で車両が前面衝突すると、乗員が慣性によって前方へ移動しようとするので、乗員から乗員拘束装置を介してシートに前方への荷重が入力する。シートはフロアパネルのフロアパネル後方部に対して固定されるので、シートに前方への荷重が入力すると、フロアパネル後方部に前方への荷重が入力し、フロアサイドメンバ(フロアフレーム)のうちキックアップ部よりも後方の領域(以下、「フレーム後部領域」という。)に対して前方への荷重が入力する。フロアフレームのキックアップ部と後部領域との間には曲折部が設けられるので、フロアフレームのフレーム後部領域に対して前方への荷重が入力し、フレーム後部領域に入力する前方への荷重が増大すると、フロアフレームの上記曲折部が変形してしまうおそれがある。
そこで、本開示は、車両が前面衝突してシート側からフロアフレームに前方への荷重が入力した際のフロアフレームの曲折を抑制することが可能な車両の下部構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、キャブの車室の下方を区画するフロアパネルには、上下方向と交叉する下段フロアと、下段フロアの後端から起立するフロアキックアップ部と、フロアキックアップ部の上端から後方へ延びる上段フロアとが設けられ、乗員が着座するシートが車室内に配置されて上段フロアに対して固定される車両の下部構造であって、フロアフレームと補強部材とを備える。フロアフレームは、フロアキックアップ部の後面に沿って上下方向に延びてフロアキックアップ部に固定されるフレームキックアップ部と、上段フロアの下方で前後方向に延びて上段フロアに固定される上段フレームと、フロアキックアップ部の上端部及び上段フロアの前端部から離間した状態でフレームキックアップ部の上端と上段フレームの前端とを連結するフレーム曲折部とを有し、フロアパネルを支持する。補強部材は、フロアパネルとフレーム曲折部との間に配置されて、フロアパネル及びフレーム曲折部の双方に対して固定される。
上記構成では、シートに対して固定されるシートベルト等の乗員拘束装置によって乗員をシートに拘束した状態で車両が前面衝突した場合、乗員が慣性によって前方へ移動しようとして、乗員から乗員拘束装置を介してシートに前方への荷重が入力する。シートがフロアパネルの上段フロアに対して固定されるので、シートに前方への荷重が入力すると、シートからフロアパネルの上段フロアに前方への荷重が入力する。上段フロアにはフロアフレームの上段フレームが固定されるので、上段フロアに前方への荷重が入力すると、上段フレームに前方への荷重が入力する。
フロアパネルとフレーム曲折部との間には、補強部材が配置されてフロアパネル及びフレーム曲折部の双方に対して固定されるので、フレーム曲折部を補強部材によって補強することができる。このように、フロアフレームのフレーム曲折部が補強部材によって補強されているので、フロアフレームの上段フレームに前方への荷重が入力した際のフロアフレームのフレーム曲折部の変形を抑制することができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の車両の下部構造であって、補強部材は、上段フレームの前方に配置される。
上記構成では、補強部材が上段フレームの前方に配置されるので、上段フレームへ前方への荷重が入力した際に、前方への上段フレームの移動を補強部材によって抑えることができる。このため、フロアフレームの上段フレームに前方への荷重が入力した際のフロアフレームのフレーム曲折部の変形を抑制することができる。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様または上記第2の態様の車両の下部構造であって、補強部材は、フロアパネルに沿って延びてフロアパネルに固定される上板部と、フレーム曲折部に沿って延びてフレーム曲折部に固定される下板部とを有し、車幅方向へ貫通する筒状に形成される。
上記構成では、補強部材が車幅方向へ貫通する筒状に形成されるので、フロアパネルの下方の空間の空気は、筒状の補強部材の内径部を介して、フロアフレームの車幅方向内側から車幅方向外側(又は車幅方向外側から車幅方向内側)へ流通可能となる。このため、フロアパネルの下方の左右のフロアフレーム間にエンジンが配置されるキャブオーバー型の車両において、エンジンによって高温化して左右のフロアフレーム間に上昇した空気を、補強部材の内径部を介してフロアフレームの車幅方向内側から車幅方向外側へ排出することができるので、フロアパネルの下方の空間の排熱効果を高めることができ、車室内の高温化を抑制することができる。
本開示によれば、車両が前面衝突してシート側からフロアフレームに前方への荷重が入力した際のフロアフレームの曲折を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る車両の下部構造の概略側面図である。 図1の車両の下部構造を示す平面図である。 図2の車両の下部構造を斜め上前方から視た斜視図である。 図1のIVの拡大図である。 図4のV−V矢視断面図である。 補強部材の概略斜視図である。 補強部材の変形例を示す図5に対応する断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係る車両の下部構造は、キャブ2が概ねエンジン3の上方に配置されるキャブオーバー型の車両1に適用される。キャブ2の車室4の下方を区画するフロアパネル5は、車幅方向両側で前後方向に延びる左右一対のフロアフレーム10と、補強部材20とによって補強される。キャブ2は、前側の左右のフロントキャブマウント9aと後側の左右のリヤキャブマウント9bとを介して車体フレーム6に下方から支持される。なお、図1では、右側のフロアフレーム10、右側のフロントキャブマウント9a、及び右側のリヤキャブマウント9bの図示を省略している。
図1〜図3に示すように、車体フレーム6は、左右一対のサイドメンバ7と複数のクロスメンバ8とによって梯子状に形成される。左右のサイドメンバ7は、キャブ2の下方の左右両側に配置され、前後方向に延びる。複数のクロスメンバ8は、車幅方向に延びて左右のサイドメンバ7同士を連結する。車体フレーム6の前部の上方にはキャブ2が配置される。キャブ2の下方のエンジン3は、左右のサイドメンバ7間に配置され、エンジンマウント(図示省略)を介して車体フレーム6に支持される。
キャブ2の車室4内には、乗員50が前方を向いて着座するシート30が配置される。シート30は、フロアパネル5の後述するフロアパネル後方部5cに対して固定される。キャブ2には、シート30に乗員50を拘束するための乗員拘束装置として機能するシートベルト装置40が設けられる。シートベルト装置40は、シートベルト41とタング42とバックル43とを有する。シートベルト41は、キャブ2の内面部に繰り出し可能に設けられる。タング42は、シートベルト41の中間部に移動可能に挿通される。バックル43は、シート30に対して固定され、タング42を着脱可能に係止する。シート30に着座した乗員50は、タング42をバックル43に係止することにより、シート30に拘束された状態となる。なお、シートベルト41は、シート30に繰り出し可能に設けられてもよい。
フロアパネル5は、上下方向と交叉するパネルであって、フロアパネル前方部(下段フロア)5aと、フロアパネル起立部(フロアキックアップ部)5bと、フロアパネル後方部(上段フロア)5cとを一体的に有する。フロアパネル前方部5aは、フロアパネル5の前部の領域であって、キャブ2の前端から後方へ略水平に延びる。フロアパネル起立部5bは、フロアパネル5の中間部の領域であって、フロアパネル前方部5aの後端縁から斜め後上方へ延びる。フロアパネル後方部5cは、フロアパネル5の後部の領域であって、フロアパネル起立部5bの上端縁から後方へ略水平に延びる。フロアパネル起立部5b及びフロアパネル後方部5cの下方には、エンジン3が配置される。すなわち、フロアパネル起立部5b及びフロアパネル後方部5cは、エンジン3の収容空間31の上方を区画する。フロアパネル5の下面32には、左右のフロアフレーム10及び左右の補強部材20が固定される。なお、フロアフレーム10及び補強部材20は、車両1の左右に対称的に設けられ、略同様の構成を有するため、以下では、一方(左側)について説明し、他方(右側)の説明を適宜省略する。
図1〜図4に示すように、フロアフレーム10は、車体フレーム6よりも上方且つフロアパネル5の下方に配置され、フロアパネル5の形状に対応して前後方向に延びる。フロアフレーム10は、上方へ開放する断面U状のフレーム本体部13と、フレーム本体部13の左右の上端縁から車幅方向両側へ突出する左右のフランジ部14とによって、上方へ開放する断面ハット状に形成される。フレーム本体部13の上下方向の長さは、フロアフレーム10の前後に亘って略同じ長さに設定される。フロアフレーム10は、フレーム前方部10aと、フレーム起立部(フレームキックアップ部)10bと、フレーム後方部(上段フレーム)10cと、フレーム湾曲部(フレーム曲折部)10dを一体的に有する。フロアフレーム10の前端部11(フレーム前方部10aの前端部11)は、フロントキャブマウント9aを介して車体フレーム6の前端部に下方から支持される。フロアフレーム10の後端部12は、フロアフレーム10の前端部11よりも車幅方向外側(本実施形態では、サイドメンバ7よりも車幅方向外側)に配置され、リヤキャブマウント9bを介して車体フレーム6に下方から支持される。フレーム前方部10aは、フロアパネル前方部5aの下面に沿って前後方向に延び、フレーム前方部10aの左右のフランジ部14がフロアパネル前方部5aの下面に固定される。フレーム起立部10bは、フレーム前方部10aの後端からフロアパネル起立部5bの後面51に沿って斜め後上方へ延び、フレーム起立部10bの左右のフランジ部14がフロアパネル起立部5bの後面51に固定される。フレーム起立部10bの上端15(図4に一点鎖線L1で示す位置)は、フロアパネル起立部5bの上端部35とフロアパネル後方部5cの前端部36とによって構成されるフロアパネル5の角部33(以下、「フロアパネル角部33」という。)よりも下方に位置する。フレーム湾曲部10dは、フレーム起立部10bの上端15から、フロアパネル後方部5cのうちフロアパネル角部33よりも後方の領域に向かって後上方へ延び、フレーム起立部10bの上端15とフレーム後方部10cの前端16(図4に一点鎖線L2で示す位置)とを連結する。フレーム湾曲部10dは、フロアパネル角部33から下方へ離間した位置で、側面視において前上方へ膨出するように湾曲する。すなわち、フレーム湾曲部10dとフロアパネル角部33との間には間隙34が設けられる。フレーム後方部10cは、フレーム湾曲部10dの後端(図4に一点鎖線L2で示す位置)からフロアパネル後方部5cの下面に沿って後方へ延び、フレーム後方部10cの左右のフランジ部14がフロアパネル後方部5cの下面に固定される。フレーム後方部10cの前端16は、フロアパネル角部33よりも後方に位置する。なお、本発明における「フレーム曲折部」とは、フロアフレームのうちフレームキックアップ部から上段フレームへ(上段フレームからフレームキックアップ部へ)曲折している部分を意味する。また、図4の一点鎖線L1は、フロアパネル起立部5bに対してフレーム起立部10bが接触している領域と接触していない領域との境界線であり、図4の一点鎖線L2は、フロアパネル後方部5cに対してフレーム後方部10cが接触している領域と接触していない領域との境界線である。また、フレーム湾曲部10dとフロアパネル角部33との間の間隙34は、フロアフレーム10の製造時のフレーム湾曲部10dを成形する際に、フロアパネル角部33に沿って曲げることが難しいというフロアフレーム10の製造上の理由によって発生する間隙34であってもよいし、フレーム湾曲部10dをフロアパネル角部33に沿わないように成形することによって積極的に設けられる間隙34であってもよい。
図4〜図6に示すように、補強部材20は、少なくともフレーム湾曲部10d(本実施形態では、フレーム湾曲部10d及びフロアパネル角部33の双方)を補強する部材であって、車幅方向に貫通する筒状に形成され、フレーム湾曲部10dとフロアパネル角部33との間の間隙34に配置される。補強部材20を形成する材料としては、高張力鋼、または炭素繊維強化プラスチック(CFRP)等が考えられる。補強部材20は、フレーム後方部10cの前端16の前方に位置する。補強部材20は、フロアパネル角部33の下面37(フロアパネル起立部5bの上端部35の後面及びフロアパネル後方部5cの前端部36の下面)に沿って延びる上板部21と、上板部21とは別体に形成されてフレーム湾曲部10dの左右のフランジ部14の上面17に沿って延びる下板部22とを有する。上板部21の前後の端部と下板部22の前後の端部とが互いに固定される。上板部21の前後方向の中間部と下板部22の前後方向の中間部とは上下方向に互いに離間する。筒状の補強部材20の内径部には、フロアフレーム10よりも車幅方向内側の内側空間38と、フロアフレーム10よりも車幅方向外側の外側空間39とを連通する連通空間24が区画される。上板部21は、フロアパネル角部33の下面37に固定される。下板部22は、フレーム湾曲部10dの左右のフランジ部14の上面17に固定される。なお、補強部材20を形成する材料は、高張力鋼、または炭素繊維強化プラスチックに限定されるものではなく、フレーム湾曲部10dを補強して所望の剛性を確保可能な様々な材料を適用することができる。
上記構成では、図1に示すように、シート30に着座した乗員50がシートベルト装置40によってシート30に拘束された状態で車両1が前面衝突すると、乗員50が慣性によって前方へ移動しようとして、乗員50からシートベルト装置40を介してシート30に前方への荷重が入力する。シート30がフロアパネル5のフロアパネル後方部5cに対して固定されるので、シート30に前方への荷重が入力すると、シート30からフロアパネル後方部5cに前方への荷重が入力する。フロアパネル後方部5cにはフロアフレーム10のフレーム後方部10cが固定されるので、フロアパネル後方部5cに前方への荷重が入力すると、フレーム後方部10cに前方への荷重が入力する。
補強部材20は、フロアフレーム10のフレーム湾曲部10dとフロアパネル5のフロアパネル角部33との間の間隙34に配置されて、フレーム湾曲部10d及びフロアパネル角部33の双方に対して固定され、フレーム湾曲部10dを補強する。このように、フロアフレーム10のフレーム湾曲部10dが補強部材20によって補強されているので、フロアフレーム10のフレーム後方部10cに前方への荷重が入力した際のフレーム湾曲部10dの変形を抑制することができる。
また、補強部材20がフレーム後方部10cの前端16の前方に位置するので、フレーム後方部10cに前方への荷重が入力した際に、前方へのフレーム後方部10cの移動を補強部材20によって抑えることができる。このため、フロアフレーム10のフレーム後方部10cに前方への荷重が入力した際のフレーム湾曲部10dの変形を抑制することができる。
従って、本実施形態によれば、車両1が前面衝突してシート30側からフロアフレーム10に前方への荷重が入力した際のフロアフレーム10の曲折を抑制することができる。
また、補強部材20が車幅方向へ貫通する筒状に形成され、補強部材20の連通空間24がフロアフレーム10の車幅方向内側の内側空間38と車幅方向外側の外側空間39とを連通するので、補強部材20の連通空間24を介したフロアフレーム10の内側空間38から外側空間39(または外側空間39から内側空間38)への空気の流通が許容される。特に、車両1の走行時には、キャブ2の車幅方向外側に負圧が発生するため、フロアフレーム10の内側空間38から外側空間39へ空気を排出することができる。このため、エンジン3によって高温化してフロアパネル5の下方の左右のフロアフレーム10間(内側空間38)に上昇した空気を、補強部材20の連通空間24を介してフロアフレーム10の内側空間38から外側空間39へ排出して、フロアパネル5の下方の空間の排熱効果を高めることができ、車室4内の高温化を抑制することができる。
なお、本実施形態では、補強部材20を、上板部21と、上板部21とは別体の下板部22とを固定することによって筒状に形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、一枚の板を筒状に成形してもよいし、或いは鋳物で成形してもよい。補強部材20を鋳物で成形する場合には、補強部材20の剛性を確保するためのリブ等を設けてもよい。
また、本実施形態では、補強部材20を、車幅方向に貫通する筒状に形成したが、これに限定されるものではない。例えば、図7に示すように、補強部材60を、上板部21と下板部22と左右の側板部23とによって、内部に閉空間25を区画する箱状に形成してもよい。或いは、側面視においてフレーム湾曲部10dとフロアパネル角部33との間をV状に繰り返して折り返される板状の補強部材であってもよい。
また、本実施形態では、補強部材20をフレーム後方部10cの前端16の前方に配置したが、これに限定されるものではなく、フレーム後方部10cの前端16の前方から外れた位置に配置してもよい。例えば、フレーム湾曲部10dとフロアパネル角部33との間の間隙34が広い場合、補強部材20を、フレーム後方部10cよりも低い高さ位置(フレーム後方部10cの前端16の前方から外れた位置)に配置してもよい。
また、本実施形態では、フロアフレーム10のフレーム湾曲部(フレーム曲折部)10dを、側面視において前上方へ膨出するように湾曲させたが、これに限定されるものではなく、例えば、側面視においてフレーム起立部(フレームキックアップ部)10bの上端15とフレーム後方部(上段フレーム)10cの前端16との間を直線上に延びるフレーム曲折部であってもよい。すなわち、フレーム曲折部には、フレーム湾曲部10dのように湾曲しているもののみならず、直線状のものも含む。
また、本実施形態では、フロアフレーム10のフレーム本体部13の上下方向の長さを、フロアフレーム10の前後に亘って略同じ長さに設定したが、これに限定されるものではなく、所望の長さに設定することができる。
また、本実施形態では、フロアフレーム10を断面ハット状としたが、フロアフレーム10の断面形状はこれに限定されるものではなく、例えば、断面矩形状であってもよい。
また、本実施形態では、フロアパネル5のフロアパネル起立部(フロアキックアップ部)5b、及びフロアフレーム10のフレーム起立部(フレームキックアップ部)10bを、前下方から後上方へ傾斜させたが、これに限定されるものではなく、フロアキックアップ部及びフレームキックアップ部の双方を略鉛直方向に沿って延ばしてもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、本開示に係る車両の下部構造を、キャブオーバー型の車両1に適用したが、これに限定されるものではなく、乗用車など他の車種にも適用することができる。
本開示に係る車両の下部構造は、フロアパネルをフロアフレームによって支持する車両に広く適用することができる。
1:車両
2:キャブ
4:車室
5:フロアパネル
5a:フロアパネル前方部(下段フロア)
5b:フロアパネル起立部(フロアキックアップ部)
5c:フロアパネル後方部(上段フロア)
10:フロアフレーム
10b:フレーム起立部(フレームキックアップ部)
10c:フレーム後方部(上段フレーム)
10d:フレーム湾曲部(フレーム曲折部)
15:フレーム起立部の上端
16:フレーム後方部の前端
20,60:補強部材
21:上板部
22:下板部
30:シート
35:フロアパネル起立部の上端部
36:フロアパネル後方部の前端部
50:乗員
51:フロアパネル起立部の後面

Claims (3)

  1. キャブの車室の下方を区画するフロアパネルには、上下方向と交叉する下段フロアと、前記下段フロアの後端から起立するフロアキックアップ部と、前記フロアキックアップ部の上端から後方へ延びる上段フロアとが設けられ、乗員が着座するシートが前記車室内に配置されて前記上段フロアに対して固定される車両の下部構造であって、
    前記フロアキックアップ部の後面に沿って上下方向に延びて前記フロアキックアップ部に固定されるフレームキックアップ部と、前記上段フロアの下方で前後方向に延びて前記上段フロアに固定される上段フレームと、前記フロアキックアップ部の上端部及び前記上段フロアの前端部から離間した状態で前記フレームキックアップ部の上端と前記上段フレームの前端とを連結するフレーム曲折部とを有し、前記フロアパネルを支持するフロアフレームと、
    前記フロアパネルと前記フレーム曲折部との間に配置されて、前記フロアパネル及び前記フレーム曲折部の双方に対して固定される補強部材と、を備えた
    ことを特徴とする車両の下部構造。
  2. 請求項1に記載の車両の下部構造であって、
    前記補強部材は、前記上段フレームの前方に配置される
    ことを特徴とする車両の下部構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両の下部構造であって、
    前記補強部材は、前記フロアパネルに沿って延びて前記フロアパネルに固定される上板部と、前記フレーム曲折部に沿って延びて前記フレーム曲折部に固定される下板部とを有し、車幅方向へ貫通する筒状に形成される
    ことを特徴とする車両の下部構造。
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