JP2021133749A - キャブのフロアパネル補強構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャブの下方のスペースを確保しつつ、フロア前部とフロアキックアップ部との曲折部分の強度を確保する。【解決手段】アンダーフレーム10は、フロア前部4aの下側面に沿って前後方向に延びるフレーム前部10aと、フロアキックアップ部4bの下側面に沿って上下方向に延びるフレームキックアップ部10bとを有する。アンダーフレーム10のフレーム底板部13は、フレーム前部10aとフレームキックアップ部10bとの曲折部分に湾曲領域13aを有する。アンダーフレーム10を補強するレインフォース11の補強底板部18のうち、側面視においてフレーム底板部13の湾曲領域13aに対向する直線状領域18aは、フレーム前部10a側からフレームキックアップ部10b側へ向かって後上方へ直線状に延び、フレーム底板部13の湾曲領域13aに対して弦状に配置される。【選択図】図5

Description

本開示は、キャブのフロアパネル補強構造に関する。
特許文献1には、車両のキャブのアンダーフレーム構造が記載されている。アンダーフレームユニットは、プレス加工によって一体成形される第1のアンダーフレーム部材と、予めプレス加工された左右のアンダーフレーム要素を溶接手段により一体に構成して得られる第2のアンダーフレーム部材とを有し、第1のアンダーフレーム部材と第2のアンダーフレーム部材とを溶接してアンダーフレームユニットを製造するものである。左右のアンダーフレーム要素の立上り部の高さ寸法を自由に設定することができる。
特開平9−175432号公報
ところで、キャブのフロアパネルには、前側のフロア前部と、フロア前部よりも上方に位置する後側のフロア後部と、フロア前部の後端部とフロア後部の前端部とを連結するフロアキックアップ部とが設けられる場合がある。この場合、車両の衝突時にフロア後部に対して(例えば、着座シート等から)前方への荷重が入力すると、フロア前部とフロアキックアップ部との曲折部分が変形する可能性があるので、アンダーフレームによってフロア前部とフロアキックアップ部との曲折部分の強度を確保する必要がある。
特許文献1に記載のキャブのアンダーフレームでは、第2のアンダーフレーム部材を構成する左右のアンダーフレーム要素の高さ寸法を大きくすることによってキャブのアンダーフレームの強度を確保している。しかし、第2のアンダーフレーム部材が下方へ大きく突出してしまうので、キャブの下方のスペース(例えば、エンジンルーム等)を狭めてしまうおそれがある。
そこで、本開示は、キャブの下方のスペースを確保しつつ、フロア前部とフロアキックアップ部との曲折部分の強度を確保することが可能なキャブのフロアパネル補強構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、前側のフロア前部と、前記フロア前部よりも上方に位置する後側のフロア後部と、前記フロア前部と前記フロア後部との間のフロアキックアップ部とを有するフロアパネルを補強するキャブのフロアパネル補強構造であって、アンダーフレームと補強部材とを備える。アンダーフレームは、フロアパネルの下側面に固定されて下方へ延びる左右のフレーム縦板部と、左右のフレーム縦板部の下端同士を連結するフレーム底板部とを有し、フロアパネルの下側面に沿って前後方向に延びてフロアパネルとの間に内部空間を区画し、フロアパネルを下方から支持する。補強部材は、上下方向と交叉する板状に形成されて左右の両端側が左右のフレーム縦板部に固定される補強横板部を有し、アンダーフレームの内部空間に配置されてアンダーフレームの延設方向に沿って前後方向に延び、アンダーフレームを補強する。アンダーフレームは、フロア前部の下側面に沿って前後方向に延びるフレーム前部と、フレーム前部の後端側から連続してフロアキックアップ部の下側面に沿って上方へ延びるフレームキックアップ部とを有する。フレーム底板部は、フレーム前部の後部からフレームキックアップ部の下部にかけて湾曲する湾曲領域を有する。補強部材は、アンダーフレームの内部空間のうちフレーム前部とフレームキックアップ部との曲折部分を含む領域に配置される。補強部材の補強横板部は、側面視においてフレーム前部側からフレームキックアップ部側へ向かって後上方へ直線状に延びてフレーム底板部の湾曲領域に対して弦状に配置される直線状領域を有する。
上記構成では、補強部材の補強横板部の直線状領域が、側面視においてフレーム前部側からフレームキックアップ部側へ向かって後上方へ直線状に延び、フレーム底板部の湾曲領域に対して弦状に配置される。このため、車両の衝突時にフロア後部に対して(例えば、着座シート等から)前方への荷重が入力した際に、フレームキックアップ部の上端側に前方への荷重が入力し、フレーム前部とフレームキックアップ部との曲折部分が変形しようとすると、補強部材の補強横板部の直線状領域が、フレーム前部のフレーム底板部とフレームキックアップ部のフレーム底板部との間で突っ張るので、フレーム前部とフレームキックアップ部との曲折部分の変形を抑えることができる。これにより、フロアパネルのフロア前部とフロアキックアップ部との曲折部分の強度を確保することができる。
また、アンダーフレームを補強する補強部材をアンダーフレームの内部空間に配置しているので、補強部材がアンダーフレームよりも下方へ突出しない。このように、アンダーフレームの内部空間でアンダーフレームを補強するので、アンダーフレームの下方に補強部材を設ける必要がなく、キャブの下方のスペースを確保することができる。
従って、上記構成によれば、キャブの下方のスペースを確保しつつ、フロア前部とフロアキックアップ部との曲折部分の強度を確保することができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様のキャブのフロアパネル補強構造であって、補強部材は、補強横板部の左右の両端から上方へ延びて左右のフレーム縦板部に固定される左右の補強縦板部を有する。
上記構成では、補強部材は、補強横板部の左右の両端から上方へ延びて左右のフレーム縦板部に固定される左右の補強縦板部を有する。すなわち、補強部材は、上方へ開放される断面U状に形成されてアンダーフレームの延設方向に沿って前後方向に延びる。このため、車両の衝突時にフレーム前部とフレームキックアップ部との曲折部分が変形しようとした際に、補強部材の補強横板部の変形を左右の補強縦板部によって抑えることができるので、フレーム前部とフレームキックアップ部との曲折部分の変形を抑えることができ、フロア前部とフロアキックアップ部との曲折部分の強度を確保することができる。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様または上記第2の態様のキャブのフロアパネル補強構造であって、フレーム底板部の湾曲領域及び補強部材の直線状領域の少なくとも一方には、上方へ突出した状態で上記一方の前端側から後端側へ延びるビードが形成される。
上記構成では、フレーム底板部の湾曲領域及び補強部材の直線状領域の少なくとも一方に、上方へ突出した状態で上記一方の前端側から後端側へ延びるビードが形成されるので、少なくとも一方の強度をビードによって確保することができる。このため、車両の衝突時にフレーム前部とフレームキックアップ部との曲折部分が変形しようとした際に、フレーム底板部の湾曲領域及び補強部材の直線状領域の少なくとも一方の変形を抑えることができるので、フロア前部とフロアキックアップ部との曲折部分の強度を更に確保することができる。
また、ビードは、上方へ突出した状態で形成されるので、フレーム底板部の湾曲領域に形成される場合であっても、下方へ突出する場合とは異なり、アンダーフレームの下方への突出量を抑えることができ、キャブの下方のスペースを確保することができる。
本発明の第4の態様は、上記第1の態様〜上記第3の態様のいずれかのキャブのフロアパネル補強構造であって、補強部材の補強横板部は、フレーム前部内に配置されて直線状領域の前端から連続して前方へ延びる前側領域と、フレームキックアップ部内に配置されて直線状領域の後端から連続して上方へ延びる後側領域とを有する。補強横板部の前側領域及び後側領域の少なくとも一方は、フレーム底板部から離間し且つフロアパネルから離間した位置に配置され、アンダーフレームの内部空間を上下に分割する。
上記構成では、補強部材の補強横板部が、直線状領域の前端から連続して前方へ延びる前側領域と、直線状領域の後端から連続して上方へ延びる後側領域とを有し、前側領域及び後側領域の少なくとも一方が、フレーム底板部から離間し且つフロアパネルから離間した位置に配置され、アンダーフレームの内部空間を上下に分割する。すなわち、アンダーフレームの内部空間は、フレーム前部とフレームキックアップ部との曲折部分に加え、係る曲折部分の前方又は上方の少なくとも一方が、閉断面を上下に重ねた複層断面構造となる。このように、アンダーフレーム内を複層断面構造にすることよってアンダーフレーム及び補強部材の強度を確保して、フロアパネルの強度を確保することができる。
本開示によれば、キャブの下方のスペースを確保しつつ、フロア前部とフロアキックアップ部との曲折部分の強度を確保することができる。
本発明の一実施形態に係るフロアパネル補強構造を適用するキャブのフロアパネルの斜視図である。 図1をII方向から視た概略図である。 キャブの底面図である。 アンダーフレームとレインフォースの下方からの斜視図である。 図2のV部分の拡大図である。 図5のVI−VI矢視断面図である。 図5のVII−VII矢視断面図である。 キャブのフロアパネルの変形時の説明図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係るフロアパネル補強構造を適用する車両1は、キャブ2が概ねエンジン(図示省略)の上方に位置するキャブオーバ型の車両1である。キャブ2は、車室3の下方を区画するフロアパネル4を有する。フロアパネル4は、前側のフロア前部4aと、フロア前部4aの後端から後上方へ延びるフロアキックアップ部4bと、フロアキックアップ部4bの上端から後方へ延びるフロア後部4cとを一体的に有する。フロア後部4cは、フロア前部4aよりも後方且つ上方に位置し、その上側には、乗員が着座する着座シート5が固定される。
図1〜図7に示すように、フロアパネル4を補強するためのフロアパネル補強構造は、車幅方向両側に配置されてフロアパネル4の下側面6に沿って前後方向に延びる左右1対のアンダーフレーム10と、車幅方向両側に配置されてアンダーフレーム10内に配置される左右1対のレインフォース(補強部材)11とを備える。なお、本実施形態では、左右のアンダーフレーム10及び左右のレインフォース11は、キャブ2の左右に対称的に設けられ、略同様の構成を有するため、以下では左側のアンダーフレーム10及び左側のレインフォース11について説明し、右側の説明を省略する。
図1〜図7に示すように、左側のアンダーフレーム10(以下、単に「アンダーフレーム10」という。)は、フロア前部4aの下側面6aに沿って前後方向に延びるフレーム前部10aと、フロアキックアップ部4bの下側面6b(後側面)に沿って上下方向に延びるフレームキックアップ部10bと、フロア後部4cの下側面6cに沿って前後方向に延びるフレーム後部10cとを一体的に有する。フレーム前部10aは、フロアパネル4の前端部から後方の車幅方向外側へ向かって延び、フロア前部4aに固定される。フレームキックアップ部10bは、フレーム前部10aの後端から連続して後上方へ延び、フロアキックアップ部4bに固定される。フレーム後部10cは、フレームキックアップ部10bの上端から連続して後方へフロアパネル4の後端部まで延び、フロア後部4cに固定される。すなわち、アンダーフレーム10は、フロアパネル4に固定されてフロアパネル4を下方から支持する。フレーム前部10aの前端部、及びフレーム後部10cの後端部は、下方の車体フレーム(図示省略)側から支持される。
アンダーフレーム10は、車幅方向と交叉する左右1対のフレーム縦板部12と、左右のフレーム縦板部12の下端同士を連結するフレーム底板部13と、左右のフレーム縦板部12の上端から互いに離間する方向へ延びる左右のフランジ部14とを一体的に有し、上方へ開口する断面ハット状に形成されて(図6及び図7参照)、フロアパネル4の前端部から後端部まで延びる。すなわち、左右のフランジ部14、左右のフレーム縦板部12、及びフレーム底板部13は、フレーム前部10aからフレームキックアップ部10bを介してフレーム後部10cまで連続して延びる。左右のフランジ部14は、互いに左右に離間して配置され、フロアパネル4の下側面6に接合されて固定される。左右のフレーム縦板部12は、互いに左右に離間して配置され、左右のフランジ部14を介してフロアパネル4の下側面6に固定されて下方へ延びる。フレーム底板部13は、フロアパネル4の下側面6から離間している。アンダーフレーム10は、左右のフレーム縦板部12とフレーム底板部13とによって内部空間15を区画する。内部空間15は、上方がフロアパネル4に塞がれた閉空間となっている。図5に示すように、フレーム底板部13は、フレーム前部10aとフレームキックアップ部10bとの曲折部分に湾曲領域13aを有する。フレーム底板部13の湾曲領域13aは、フレーム底板部13の前後方向の一部の領域であって、フレーム前部10aとフレームキックアップ部10bとの曲折部分に位置し、側面視においてフレーム前部10aの後端側からフレームキックアップ部10bの下端側にかけて下方へ膨出するように湾曲する。フレーム底板部13は、フレーム前部10aの後端部からフレームキックアップ部10bを介してフレーム後部10cの前端部まで連続して延びるビード16を有する。すなわち、本実施形態では、ビード16は、フレーム底板部13の湾曲領域13aよりも前方から湾曲領域13aよりも後方まで延びる。ビード16は、フレーム底板部13の車幅方向の中央部に配置され、上方(内部空間15側)へ突出した状態で前後方向に延びる。
図4〜図7に示すように、左側のレインフォース11(以下、単に「レインフォース11」という。)は、アンダーフレーム10に固定されてアンダーフレーム10を補強する補強部材であって、車幅方向と交叉する左右1対の補強縦板部17と、左右の補強縦板部17の下端同士を連結する補強底板部(補強横板部)18とを有する断面U状に形成され、アンダーフレーム10の内部空間15に配置されて、アンダーフレーム10の延設方向に沿って前後方向に延びる。本実施形態では、レインフォース11は、アンダーフレーム10のフレーム前部10aの前端側からフレームキックアップ部10bの上下方向の略中央部まで連続して延びる。すなわち、レインフォース11は、アンダーフレーム10の内部空間15のうちフレーム前部10aとフレームキックアップ部10bとの曲折部分を含む領域に配置される。左右の補強縦板部17は、互いに左右に離間して配置され、アンダーフレーム10の左右のフレーム縦板部12に内部空間15側から面接触した状態で接合される。図5に示すように、補強底板部18のうち、側面視においてフレーム底板部13の湾曲領域13aに対向する領域18a(以下、「直線状領域18a」という。)は、フレーム前部10a側からフレームキックアップ部10b側へ向かって後上方へ直線状に延びる。補強底板部18の直線状領域18aは、側面視においてフレーム底板部13の湾曲領域13aに対して弦状に配置され、フレーム底板部13の湾曲領域13aから上方へ離間している。補強底板部18のうち直線状領域18aの前端から前方へ延びる前側領域18bは、フレーム前部10aのフレーム底板部13に上方から面接触している(図6参照)。補強底板部18のうち直線状領域18aの後端から上方へ延びる後側領域18cは、フレームキックアップ部10bのフレーム底板部13から前方へ離間している。補強底板部18の直線状領域18a及び後側領域18cは、フレーム底板部13から離間し、アンダーフレーム10の内部空間15を上下に分割する。補強底板部18は、直線状領域18aの前端から後側領域18cの後端まで連続して延びるビード19を有する。ビード19は、補強底板部18の車幅方向の中央部に配置され、上方へ突出した状態で前後方向に延びる。
次に、車両1が衝突し、フロアパネル4のフロア後部4cに対して着座シート5側から前方への荷重が入力した場合のフロアパネル4等(アンダーフレーム10及びレインフォース11を含む)の変形について、図8を用いて説明する。なお、図8では、分かり易くするために、フロアパネル4等を大きく変形させた状態を図示している。
図8に示すように、フロアパネル4のフロア後部4cに対して前方への荷重が入力すると、アンダーフレーム10のフレームキックアップ部10bの上端側に前方への荷重が入力し、アンダーフレーム10のフレーム前部10aとフレームキックアップ部10bとの曲折部分が更に曲折する方向へ変形する。アンダーフレーム10のフレーム前部10aとフレームキックアップ部10bとの曲折部分が変形すると、フレームキックアップ部10bのフレーム底板部13がレインフォース11の補強底板部18の直線状領域18aの後端側に当接し、補強底板部18の直線状領域18aの前端側がフレーム前部10aのフレーム底板部13に当接し、レインフォース11の直線状領域18aがフレーム前部10aのフレーム底板部13とフレームキックアップ部10bのフレーム底板部13との間で突っ張る状態となる。これにより、アンダーフレーム10のフレーム前部10aとフレームキックアップ部10bとの曲折部分の変形が抑制される。
上記構成では、レインフォース11の補強底板部18の直線状領域18aが、側面視においてフレーム前部10a側からフレームキックアップ部10b側へ向かって後上方へ直線状に延び、フレーム底板部13の湾曲領域13aに対して弦状に配置される。このため、車両1の衝突時にフロアパネル4のフロア後部4cに対して前方への荷重が入力した際に、フレームキックアップ部10bの上端側に前方への荷重が入力し、フレーム前部10aとフレームキックアップ部10bとの曲折部分が変形しようとすると、レインフォース11の補強底板部18の直線状領域18aが、フレーム前部10aのフレーム底板部13とフレームキックアップ部10bのフレーム底板部13との間で突っ張るので、フレーム前部10aとフレームキックアップ部10bとの曲折部分の変形を抑えることができる。これにより、フロアパネル4のフロア前部4aとフロアキックアップ部4bとの曲折部分の強度を確保することができる。
また、レインフォース11は、アンダーフレーム10の左右のフレーム縦板部12に固定される左右の補強縦板部17と、左右の補強縦板部17の下端同士を連結する補強底板部18とによって断面U状に形成され、アンダーフレーム10の内部空間15のうちフレーム前部10aとフレームキックアップ部10bとの曲折部分を含む領域に配置される。このため、車両1の衝突時にフレーム前部10aとフレームキックアップ部10bとの曲折部分が変形しようとした際に、レインフォース11の補強底板部18の変形を左右の補強縦板部17によって抑えることができるので、フレーム前部10aとフレームキックアップ部10bとの曲折部分の変形を抑えることができ、これにより、フロアパネル4のフロア前部4aとフロアキックアップ部4bとの曲折部分の強度を確保することができる。
また、アンダーフレーム10のフレーム底板部13の湾曲領域13aには、前端側から後端側へ延びるビード16が形成されるので、フレーム底板部13の湾曲領域13aの強度をビード16によって確保することができる。このため、車両1の衝突時にフレーム前部10aとフレームキックアップ部10bとの曲折部分が変形しようとした際に、アンダーフレーム10のフレーム底板部13の湾曲領域13aの変形を抑えることができるので、フレーム前部10aとフレームキックアップ部10bとの曲折部分の変形を抑えることができ、これにより、フロアパネル4のフロア前部4aとフロアキックアップ部4bとの曲折部分の強度を確保することができる。
また、レインフォース11の補強底板部18の直線状領域18aには、前端側から後端側へ延びるビード19が形成されるので、補強底板部18の直線状領域18aの強度をビード19によって確保することができる。このため、車両1の衝突時にフレーム前部10aとフレームキックアップ部10bとの曲折部分が変形しようとして、レインフォース11の補強底板部18の直線状領域18aが、フレーム前部10aのフレーム底板部13とフレームキックアップ部10bのフレーム底板部13との間で突っ張った際に、補強底板部18の直線状領域18aの変形を抑えることができるので、フレーム前部10aとフレームキックアップ部10bとの曲折部分の変形を抑えることができ、これにより、フロアパネル4のフロア前部4aとフロアキックアップ部4bとの曲折部分の強度を確保することができる。
また、レインフォース11の補強底板部18の直線状領域18a及び後側領域18cは、アンダーフレーム10の内部空間15を上下に分割する。すなわち、アンダーフレーム10の内部空間15は、フレーム前部10aとフレームキックアップ部10bとの曲折部分及び係る曲折部分よりも後方(上方)が、閉断面を上下に重ねた複層断面構造となる。このように、アンダーフレーム10内を複層断面構造にすることよってアンダーフレーム10及びレインフォース11の強度を確保して、フロアパネル4の強度を確保することができる。
また、アンダーフレーム10を補強するレインフォース11をアンダーフレーム10の内部空間15に配置している。このように、アンダーフレーム10の内部空間15に配置されるレインフォース11によってアンダーフレーム10を補強するので、アンダーフレーム10の下方に補強部材を設ける必要がなく、キャブ2の下方のスペース(エンジン等を配置するスペース)を確保することができる。
また、アンダーフレーム10のフレーム底板部13の湾曲領域13aに設けられるビード16は、上方へ突出した状態で形成されるので、下方へ突出する場合とは異なり、アンダーフレーム10の下方への突出量を抑えることができ、キャブ2の下方のスペースを確保することができる。
従って、本実施形態によれば、キャブ2の下方のスペースを確保しつつ、フロアパネル4のフロア前部4aとフロアキックアップ部4bとの曲折部分の強度を確保することができる。
なお、本実施形態では、レインフォース11の補強底板部18の前側領域18bを、アンダーフレーム10のフレーム前部10aのフレーム底板部13に面接触させたが、これに限定されるものではない。例えば、レインフォース11の補強底板部18の前側領域18bを、アンダーフレーム10のフレーム前部10aのフレーム底板部13から上方へ離間させて、アンダーフレーム10の内部空間15を補強底板部18の前側領域18bによって上下に分割してもよい。
また、本実施形態では、レインフォース11の補強底板部18の後側領域18cを、アンダーフレーム10のフレームキックアップ部10bのフレーム底板部13から前方へ離間させたが、これに限定されるものではない。例えば、レインフォース11の補強底板部18の後側領域18cを、アンダーフレーム10のフレームキックアップ部10bのフレーム底板部13に接触させてもよい。
また、本実施形態では、補強底板部18の直線状領域18aの前端を、フレーム前部10aのフレーム底板部13に接触させて、補強底板部18の直線状領域18aの後端を、フレームキックアップ部10bのフレーム底板部13から離間させたが、これに限定されるものではない。補強底板部18の直線状領域18aの前端を、フレーム前部10aのフレーム底板部13から離間させて、補強底板部18の直線状領域18aの後端を、フレームキックアップ部10bのフレーム底板部13に接触させてもよい。或いは、補強底板部18の直線状領域18aの前後の両端の双方を、フレーム底板部13に接触させ、またはフレーム底板部13から離間させてもよい。
また、本実施形態では、アンダーフレーム10のフレーム底板部13の湾曲領域13a、及びレインフォース11の補強底板部18の直線状領域18aの双方にビード16,19を設けたが、これに限定されるものではなく、フレーム底板部13の湾曲領域13a、及び補強底板部18の直線状領域18aのいずれか一方のみにビード16(またはビード19)を設けてもよいし、或いは、フレーム底板部13の湾曲領域13a、及び補強底板部18の直線状領域18aの双方にビード16,19を設けなくてもよい。
また、本実施形態では、レインフォース11を、左右の補強縦板部17と、左右の補強縦板部17の下端同士を連結する補強底板部18とによって上方へ開放される断面U状に形成したが、これに限定されるものではなく、少なくとも左右の両端側が左右のフレーム縦板部12に固定される補強底板部18を有していればよい。例えば、レインフォース11は、左右の補強縦板部17に代えて、或いは左右の補強縦板部17に加えて、補強底板部18の左右の両端から下方へ延びて左右のフレーム縦板部12に固定される下側の左右の補強縦板部を有していてもよい。
また、本実施形態では、レインフォース11を、アンダーフレーム10のフレーム前部10aの前端側からフレームキックアップ部10bの上下方向の略中央部まで連続して延ばしたが、これに限定されるものではなく、アンダーフレーム10の内部空間15のうちフレーム前部10aとフレームキックアップ部10bとの曲折部分を含む領域に配置されていればよい。例えば、レインフォース11を、アンダーフレーム10のフレーム前部10aの前端側からフレーム後部10cの後端側まで延ばしてもよいし、或いは、アンダーフレーム10のフレーム前部10aの前後方向の中間部からフレームキックアップ部10bの上下方向の中間部まで連続して延ばしてもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
本開示に係るフロアパネル補強構造は、様々な車両のキャブのフロアパネルの補強構造に広く適用することができる。
1:車両
2:キャブ
4:フロアパネル
4a:フロア前部
4b:フロアキックアップ部
4c:フロア後部
6:フロアパネルの下側面
10:アンダーフレーム
10a:フレーム前部
10b:フレームキックアップ部
11:レインフォース(補強部材)
12:左右のフレーム縦板部
13:フレーム底板部
13a:フレーム底板部の湾曲領域
15:内部空間
16,19:ビード
17:左右の補強縦板部
18:補強底板部(補強横板部)
18a:補強底板部の直線状領域
18b:補強底板部の前側領域
18c:補強底板部の後側領域

Claims (4)

  1. 前側のフロア前部と、前記フロア前部よりも上方に位置する後側のフロア後部と、前記フロア前部と前記フロア後部との間のフロアキックアップ部とを有するフロアパネルを補強するキャブのフロアパネル補強構造であって、
    前記フロアパネルの下側面に固定されて下方へ延びる左右のフレーム縦板部と、前記左右のフレーム縦板部の下端同士を連結するフレーム底板部とを有し、前記フロアパネルの下側面に沿って前後方向に延びて前記フロアパネルとの間に内部空間を区画し、前記フロアパネルを下方から支持するアンダーフレームと、
    上下方向と交叉する板状に形成されて左右の両端側が前記左右のフレーム縦板部に固定される補強横板部を有し、前記アンダーフレームの前記内部空間に配置されて前記アンダーフレームの延設方向に沿って前後方向に延び、前記アンダーフレームを補強する補強部材と、を備え、
    前記アンダーフレームは、前記フロア前部の下側面に沿って前後方向に延びるフレーム前部と、前記フレーム前部の後端側から連続して前記フロアキックアップ部の下側面に沿って上方へ延びるフレームキックアップ部とを有し、
    前記フレーム底板部は、前記フレーム前部の後部から前記フレームキックアップ部の下部にかけて湾曲する湾曲領域を有し、
    前記補強部材は、前記アンダーフレームの前記内部空間のうち前記フレーム前部と前記フレームキックアップ部との曲折部分を含む領域に配置され、
    前記補強部材の前記補強横板部は、側面視において前記フレーム前部側から前記フレームキックアップ部側へ向かって後上方へ直線状に延びて前記フレーム底板部の前記湾曲領域に対して弦状に配置される直線状領域を有する
    ことを特徴とするキャブのフロアパネル補強構造。
  2. 請求項1に記載のキャブのフロアパネル補強構造であって、
    前記補強部材は、前記補強横板部の左右の両端から上方へ延びて前記左右のフレーム縦板部に固定される左右の補強縦板部を有する
    ことを特徴とするキャブのフロアパネル補強構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載のキャブのフロアパネル補強構造であって、
    前記フレーム底板部の前記湾曲領域及び前記補強部材の前記直線状領域の少なくとも一方には、上方へ突出した状態で前記一方の前端側から後端側へ延びるビードが形成される
    ことを特徴とするキャブのフロアパネル補強構造。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のキャブのフロアパネル補強構造であって、
    前記補強部材の前記補強横板部は、前記フレーム前部内に配置されて前記直線状領域の前端から連続して前方へ延びる前側領域と、前記フレームキックアップ部内に配置されて前記直線状領域の後端から連続して上方へ延びる後側領域とを有し、
    前記補強横板部の前記前側領域及び前記後側領域の少なくとも一方は、前記フレーム底板部から離間し且つ前記フロアパネルから離間した位置に配置され、前記アンダーフレームの前記内部空間を上下に分割する
    ことを特徴とするキャブのフロアパネル補強構造。
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