JP2021012164A - 埋設物検出装置および埋設物検出装置の補正方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に示す埋設物検出装置には、使用環境温度による影響を補正するために、通常の測定に用いるアンテナ系とは別にキャリブレーション系が設けられている。
本発明は、簡易な構成で個体によるバラツキや、使用環境温度による影響を補正することが可能な埋設物検出装置および埋設物検出装置の補正方法を提供することを目的とする。
遅延時間設定部によって設定される遅延時間は、装置の個体差や温度によって影響を受け誤差が生じることがある。
そのため、2つの放射タイミングの間の時間を用いることによって、遅延時間設定部に設定される遅延時間の補正を行うことができる。
これにより、反射せずに送信アンテナに送信されたパルス信号に基づいて放射された電磁波と、伝送路の両端で反射して送信アンテナに送信されたパルス信号に基づいて放射された電磁波との放射タイミングの間隔を用いることによって、遅延時間設定部によって設定される遅延時間の補正を行うことができる。
これにより、伝送路の両端で反射して送信アンテナに送信されたパルス信号に基づいて放射された電磁波と、より多く伝送路の両端で反射して送信アンテナに送信されたパルス信号に基づいて放射された電磁波との放射タイミングの間隔を用いることによって、遅延時間設定部によって設定される遅延時間の補正を行うことができる。
第1電磁波の放射タイミングから第2電磁波の放射タイミングまでの時間は一定となるため、第1取得タイミングから第2取得タイミングまでの時間も一定となり、その時間は伝送路の長さおよび材料に基づいて算出できる。そのため、2つの取得タイミングの間の時間を用いることによって、遅延時間設定部に設定される遅延時間の補正を行うことができる。
これにより、遅延時間を変更する所定間隔の実時間を求めることができるため、対象物内における埋設物の深さを精度良く求めることができる。
これによって、電磁波が対象物内で反射した反射波に関するデータを、第1取得タイミングと第2取得タイミングの間で取得することができるため、送信アンテナから受信アンテナに直接受信される電磁波による影響を低減して、埋設物を検出することができる。
これにより、信号出力素子と給電点で反射した反射パルス信号に基づいたパルス状の電磁波を送信アンテナから放射することができる。
これにより、送信アンテナから放射された電磁波が対象物を介さず直接受信アンテナで受信することができる。また、精度良く埋設物を検出することができる。
一方、伝送路におけるパルス信号の速度は温度影響や個体差がほとんど存在しない。そのため、反射回数の異なるパルス信号に基づいて送信アンテナから異なる放射タイミングで放射された第1電磁波と第2電磁波の放射タイミングの間隔は一定となる。
そのため、2つの放射タイミングの間の時間を用いることによって、遅延時間設定部に設定される遅延時間の補正を行うことができる。
これにより、反射せずに送信アンテナに送信されたパルス信号に基づいて放射された電磁波と、伝送路の両端で反射して送信アンテナに送信されたパルス信号に基づいて放射された電磁波との放射タイミングの間隔を用いることによって、遅延時間設定部によって設定される遅延時間の補正を行うことができる。
これにより、伝送路の両端で反射して送信アンテナに送信されたパルス信号に基づいて放射された電磁波と、より多く伝送路の両端で反射して送信アンテナに送信されたパルス信号に基づいて放射された電磁波との放射タイミングの間隔を用いることによって、遅延時間設定部によって設定される遅延時間の補正を行うことができる。
これによって、電磁波が対象物内で反射した反射波に関するデータを、第1取得タイミングと第2取得タイミングの間で取得することができるため、送信アンテナから受信アンテナに直接受信される電磁波による影響を低減して、埋設物を検出することができる。
これにより、信号出力素子と給電点で反射した反射パルス信号に基づいたパルス状の電磁波を送信アンテナから放射することができる。
これにより、送信アンテナから放射された電磁波が対象物を介さず直接受信アンテナで受信することができる。また、精度良く埋設物を検出することができる。
<構成>
(埋設物検出装置1の概要)
図1は、本発明に係る実施の形態における埋設物検出装置1をコンクリート100上に配置した状態を示す斜視図である。図2は、本実施の形態における埋設物検出装置1の概略構成を示すブロック図である。
図1では、埋設物101a、101b、101c、101dは、例えば、鉄筋であり、それぞれの埋設物は、表面100aから順に20cm、15cm、10cm、5cmの深さ位置に埋設されている。深さ方向が矢印Bで示されており、表面方向が矢印Cで示されている。深さ方向は、表面方向の反対方向である。
本体部2の上面に把手3が設けられている。本体部2の下部に4つの車輪が回転自在に取り付けられている。作業者は、コンクリート100内部の埋設物を検出する際には、把手3を把持して車輪4を回転させながら埋設物検出装置1をコンクリート100の表面100a上で移動させる。
エンコーダ7は、車輪4に接続されており、車輪4の回転を検出し、検出された車輪4の回転に基づいて、インパルス制御モジュール5にパルス状の電磁波を放射する放射タイミングおよび電磁波の反射波の取得タイミングを制御するための信号を送信する。
表示部8は、本体部2の上面に設けられており、埋設物101a、101b、101c、101dの位置を示す画像を表示する。
図3は、インパルス制御モジュール5の構成を示すブロック図である。
インパルス制御モジュール5は、制御部10と、送信アンテナ11と、受信アンテナ12と、インパルス生成回路13(パルス生成部の一例)と、ディレイIC14(遅延時間設定部の一例)と、サンプリングパルス生成回路15と、高速サンプル・ホールド回路16と、A/Dコンバータ17と、伝送路18と、を有している。
本実施の形態のインパルス制御モジュール5は、等価サンプリングを用いて、送信アンテナ11から放射されたパルス状の電磁波の反射波を受信アンテナ12で受信する。
上記では、1回目の電磁波の放射時には、電磁波の放射タイミングから1ステップ(例えば、10ps後)の受信波の電圧を取得すると述べたが、これに限らなくても良く、例えば、1回目の電磁波の放射時には、電磁波の放射タイミングと同時の0ステップの受信波の電圧を取得してもよい。この場合、2回目の電磁波の放射時には、電磁波の放射タイミングから1ステップ(例えば、10ps後)の受信波の電圧を取得してもよい。
受信アンテナ12は、本体部2の底面側に配置されている。送信アンテナ11は受信アンテナ12と隣接して配置されている。本実施の形態では、例えば送信アンテナ11および受信アンテナ12は同一基板上に銅箔パターンとして隣接して形成してもよい。また、送信アンテナ11と受信アンテナ12は、それぞれアルミケースで覆われていても良い。
コンクリート100等の対象物で反射した電磁波を受信アンテナ12によって受信することによって、コンクリート100内の埋設物を検知することができる。例えば、30cmのコンクリートを電磁波が往復する時間は5ns(ナノ秒)であるため、送信アンテナ11からパルス状の電磁波が放射されてから5ns間に受信される反射波を等価サンプリングで受信することによって、図4に示すような受信波形を得ることができる。
インパルス生成回路13は、制御部10と接続されており、制御部10によって制御される。インパルス生成回路13は、制御部10を介したエンコーダ7からの入力をトリガとして、所定の時間間隔で所定の回数(例えば、500回)、インパルス信号を発生させて送信アンテナ11に出力する。
例えば、エンコーダ入力後のh回目(例えば1回目)の電磁波の放射タイミングからiステップ(例えば1ステップ)後にサンプリングパルス生成回路15にパルス発生指令信号を送信しサンプリングパルスを発生させた場合、h+1回目(例えば2回目)の電磁波の放射では放射タイミングからi+1ステップ(例えば2ステップ)後にサンプリングパルスを発生させ、h+2回目(例えば3回目)の電磁波の放射では放射タイミングからi+2ステップ(例えば3ステップ)後にサンプリングパルスを発生させ、順次ステップ数を増加させる。なお、hとiは一致していても一致していなくてもよい。
サンプリングパルス生成回路15は、ディレイIC14から送信されるパルス発生指令信号に基づいて、サンプリングパルスを発生する。サンプリングパルス生成回路15は、パルス状の電磁波の放射タイミングからディレイIC14によって設定された遅延時間(例えば、10ps、20ps、30ps、・・・)に基づいて、受信アンテナ12を介して取得した受信波の電圧を取得するように高速サンプル・ホールド回路16にサンプリングパルスを送信する。
このようにインパルス制御モジュール5は、ディレイIC14を用いて電磁波の照射タイミングごとに取得タイミングを除々に遅らせることで受信アンテナ12との距離ごとの受信データを取得することができる。
図5は、伝送路18について示す模式図である。
図5に示すように、上述したインパルス生成回路13は、送信基板70に設けられている。インパルス生成回路13は、トランジスタ素子13aを有している。トランジスタ素子13aは、インパルス信号を発信する。なお、トランジスタ素子に限らなくてもよく、信号を発信できる素子であればよい。また、送信アンテナ11は、アンテナ基板71に設けられている。
送信基板コネクタ82および送信基板接続回路84は、送信基板70に設けられている。送信基板接続回路84は送信基板コネクタ82とトランジスタ素子13aの間を接続している。アンテナ基板コネクタ83およびアンテナ基板接続回路85は、アンテナ基板71に設けられている。アンテナ基板接続回路85は、アンテナ基板コネクタ83とアンテナ給電点11aの間を接続している。同軸ケーブル81は、その両端が送信基板コネクタ82とアンテナ基板コネクタ83に接続されている。
インパルス生成回路13のトランジスタ素子13aから送信されたインパルス信号は、送信基板接続回路84および送信基板コネクタ82を介して同軸ケーブル81に送信され、同軸ケーブル81で伝達されて、アンテナ基板コネクタ83およびアンテナ基板接続回路85を介してアンテナ給電点11aに送信され、送信アンテナ11より外部にパルス状の電磁波として放射される。
なお、トランジスタ素子13aとアンテナ給電点11aで発生するインパルス信号の反射については後述する。
図6は、メイン制御モジュール6の構成を示すブロック図である。
メイン制御モジュール6は、受信部21と、RFデータ管理部22と、埋設物判定部24と、判定結果登録部25と、表示制御部26と、を有している。
RFデータ管理部22は、受信部21が受信した1ライン分のRFデータを記憶する。
埋設物判定部24は、RFデータ管理部22において記憶された1ライン分のRFデータを用いて、埋設物101の有無を判定するとともに、埋設物101の位置を検出する。
表示制御部26は、移動方向Aと深さ方向Bの平面において信号強度を色で階調処理した画像、および埋設物101の位置を表示するように、表示部8の制御を行う。
次に、ディレイIC14が設定する遅延時間の補正について説明する。
上述したようにディレイIC14は、ステップ数に基づいてサンプリングパルス生成回路15にサンプリングパルスを生成させる指令を送信しているが、温度および個体差等によって、ステップの実時間が変化する場合がある。
図7(a)および図7(b)は、ディレイICにおける1ステップの時間が異なる場合を説明するための受信波を示す図である。図6(a)の受信波R1および図6(b)の受信波R2における鉄筋からの反射波をr1、r2とする。なお、受信波R1と受信波R2は、同じ構造の鉄筋が埋設された対象物に対して電磁波を照射しているとする。受信波R1、R2に示す矢印は、ステップを示し、電磁波の取得タイミング(サンプリングタイミング)を示す。また、例えばエンコーダ入力後のはじめのステップを1ステップ(1サンプリング目)とする。
ステップ1〜ステップ17までの実際の時間は、受信波R1および受信波R2で同じはずであるが、観測されるサンプリング数が異なることがある。これは、1ステップの時間が図7(a)において観測される反射波と図7(b)において観測される反射波では異なるためである。これは、温度やディレイIC14の個体差によって発生する。
そこで、本実施の形態の埋設物検出装置1では、送信アンテナ11と受信アンテナ12を隣接して配置することによって、受信アンテナ12に反射波だけでなく送信アンテナ11から放射された電磁波の少なくとも一部が受信アンテナ12によって直接受信可能な構成とされている。
図8(a)は、インパルス生成回路13と送信アンテナ11間での反射を示す模式図である。図8(a)に示すように、インパルス生成回路13で生成されたインパルス信号は伝送路18の両端18a、18bで反射する。詳細には、インパルス信号は、送信アンテナ11のアンテナ給電点11a(図4参照)とトランジスタ素子13a(図4参照)の間で反射する。アンテナ給電点11aで反射したインパルス信号は、トランジスタ素子13aで反射して再び伝送路18を介して送信アンテナ11に送信される。
このため、反射物が存在する場合、一次波p1から所定範囲D1の間に波形として現れることになる。
図11(a)および図11(b)は、ディレイIC14における1ステップの実時間の算出を説明するための図である。伝送路18の材質及び長さによって一次波p1〜二次波p2までの時間t1を5nsに設定する。この時間t1は、伝送路18によって決定するため温度差および個体差が無く変化しない。
一次波p1の軸Oより上側のピークにおけるステップを0とすると、図11(a)に示す受信波R3では、検知対象物からの反射波r3が6ステップのときに観測されるため、1ステップの標準時間である357psを用いると、反射波r3の観測時間は357ps×6=2142psとなる。すなわち、送信アンテナ11から検知対象物で反射し、受信アンテナ12に入るまでの時間が2142psとなり、片道の時間が1071psとなる。コンクリート中の電磁波の速度は、コンクリートの誘電率が7であるため、(光速度/√7)(m/s)となり、片道の1071psで電磁波が進む距離は1071ps×(光速度/√7)=0.121mとなる。これにより、コンクリートの表面から12.1cmの位置に埋設物が埋まっていると計算される。
図11(b)に示すように、例えば、5ステップ目に反射波r4を観測した場合、観測時間は、357ps×5=1785psとなる。例えば、図11(a)に示す1ステップが357psで真の値としているため、本来は2142nsであるにもかかわらず、ディレイIC14の標準ステップ357psを信用して計算すると1785psとなる。1785psで埋設物の深さを計算すると、10.1cmとなり、真の値が12.1cmであるところ深さに誤差が生じる。このように、ディレイIC14の1ステップの遅延時間が長くなると、検知対象の埋設物の推定距離が短くなる。一方、ディレイIC14の1ステップの遅延時間が短くなると、検知対象の埋設物の推定距離が長くなる。
一方、受信波R4では、埋設物からの反射波r4は、5ステップ目に観測されるため、5×454ps=2270psとなり、送信アンテナ11から埋設物までの片道にかかる時間は1135psとなる。これより、深さは、1135ps×光速/√7=0.129mと算出される。
すなわち、一次波p1の観測タイミングをvステップ目(第1取得タイミングの一例)とし、二次波p2の観測タイミングをwステップ目(第2取得タイミングの一例)とすると、一次波p1から二次波p2までの時間t1(時間差の一例)でのディレイIC14のステップ数nはn=w−vで算出され、t1/nで1ステップ(所定間隔の一例)の実時間を求めることができる。また、埋設物からの反射波がmステップ目に観測された場合には、(t1/n)×mで反射波が観測された時間を求めることができ、{(t1/n)×m}/2で送信アンテナ11から埋設物までの片道にかかる時間が算出される。そして、埋設物を探査する対象物の誘電率をEとすると、[{(t1/n)×m}/2]×光速/√Eによって、観測された反射波の深さを求めることができる。
このように、一次波p1と二次波p2の放射間隔t1は伝送路18によって予め定めておくことができるので、送信アンテナ11から受信アンテナ12に直接受信される一次波p1および二次波p2を用いることにより、ディレイICの1ステップの実時間を算出することができる。
次に、本発明にかかる実施の形態の埋設物検出装置1の補正値取得処理(埋設物検出装置の補正方法の一例)について説明する。
図12(a)は、本実施の形態の埋設物検出装置の補正値取得処理を示すフロー図である。図12(b)は、受信波の一例を示す図である。
次に、ステップS30において、制御部10は、ステップS20の一次波p1のパルス信号が伝送路18の両端で反射して送信アンテナ11から放射された二次波p2のピークのステップ数を取得し、変数bに代入する。図12(b)の例では、二次波p2のピークは600ステップ目に取得される。
これによって、取得時点における1ステップあたりの実際の時間を求めることができる。ステップS20、S30、S40が、補正ステップの一例に相当する。
続いて、実際の埋設物の検出が行われると、インパルス制御モジュール5からメイン制御モジュール6に送られたデータの演算の際に上述の補正値取得処理で取得された実時間を用いることで、埋設物の深さを正確に演算することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施の形態では、図面を用いて埋設物検出装置1および埋設物検出装置の制御方法を実施する例を挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
また、プログラムの一つの利用形態は、コンピュータにより読取可能な、ROM等の記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であってもよい。
またプログラムの一つの利用形態は、インターネット等の伝送媒体、光・電波・音波などの伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であってもよい。
なお、以上説明したように、電力消費体の制御方法はソフトウェア的に実現してもよいし、ハードウェア的に実現しても良い。
上記実施の形態では、埋設物の一例として鉄筋を例に挙げて説明したが、鉄筋にかぎらなくてもよく、ガス管、水道管、木材等であってもよく、また、埋設物が設けられた対象物としてもコンクリートに限られるものではない。
(C)
上記実施の形態では、一次波p1と二次波p2を用いて1ステップの実時間を求めたが、これに限らなくても良く、一次波p1と二次波p2以外(三次波p3、四次波p4等)を用いても良いし、一次波p1以外の2つの電磁波(二次波p2と三次波p3、二次波p2と四次波p4、三次波p3と四次波p4等)を用いても良い。このように、送信アンテナ11から放射され受信アンテナ12に直接受信される電磁波を用いればよい。例えば、二次波p2と三次波p3を用いる場合、二次波p2が第1電磁波に相当し、三次波p3が第2電磁波に相当する。
上記実施の形態では、ディレイ1ステップの実時間を算出するために、送信アンテナ11から受信アンテナ12に直接受信される2つ電磁波(一次波p1と二次波p2)を用いているが、2つの限られるものではなく、3つ以上の電磁波を用いても良い。
(E)
上記実施の形態では、送信アンテナ11と受信アンテナ12を隣接して配置されていると述べたが、送信アンテナ11から放射された電磁波の少なくとも一部が受信アンテナ12に直接受信可能であれば、送信アンテナ11と受信アンテナ12の配置は限定されるものではない。
上記実施の形態では、埋設物検出装置1の本体部2内にメイン制御モジュール6が設けられているが、メイン制御モジュール6が本体部2と別に設けられていてもよい。この場合、タブレットなどにメイン制御モジュール6と表示部8を設けてもよい。本体部2とタブレットの間は無線または有線によって通信が行われてもよい。
10 制御部
11 送信アンテナ
13 インパルス生成回路
14 ディレイIC
18 伝送路
Claims (16)
- 対象物に向かって放射した電磁波の反射波を用いて前記対象物内の埋設物を検出するための埋設物検出装置であって、
パルス信号を生成するパルス生成部と、
前記パルス信号に基づいてパルス状の電磁波を放射する送信アンテナと、
両端が前記パルス生成部と前記送信アンテナに接続され、前記パルス信号が伝送される伝送路と、
前記送信アンテナから放射された電磁波を受信する受信アンテナと、
前記送信アンテナからの電磁波の放射タイミングから、前記受信アンテナを介した前記電磁波の取得タイミングまでの遅延時間を設定する遅延時間設定部と、
前記伝送路の両端における反射回数の異なる第1パルス信号および第2パルス信号に基づいて異なる放射タイミングで前記送信アンテナから放射され前記受信アンテナに直接受信される第1電磁波および第2電磁波を用いて、前記遅延時間設定部の前記遅延時間の補正を行う制御部と、を備えた、
埋設物検出装置。 - 前記第1パルス信号は、反射回数がゼロであり、前記伝送路の両端において反射されずに前記送信アンテナに伝送され、
前記第2パルス信号は、前記伝送路の両端で反射されてから前記送信アンテナに送信される、
請求項1に記載の埋設物検出装置。 - 前記第1パルス信号は、前記伝送路の両端で反射されてから前記送信アンテナに送信され、
前記第2パルス信号は、前記第1パルス信号よりも多く前記伝送路の両端で反射されてから前記送信アンテナに送信される、
請求項1に記載の埋設物検出装置。 - 前記制御部は、
前記受信アンテナを介して前記第1電磁波を取得した第1取得タイミングと、前記受信アンテナを介して前記第2電磁波を取得した第2取得タイミングに基づいて、前記遅延時間設定部の前記遅延時間を補正する、
請求項1〜3のいずれかに記載の埋設物検出装置。 - 前記遅延時間設定部は、前記遅延時間を所定間隔で変更することによって、前記取得タイミングを変更し、
前記伝送路における前記パルス信号の速度と前記伝送路の長さから算出される前記第1取得タイミングと前記第2取得タイミングの時間差が予め設定されており、
前記制御部は、前記第1取得タイミングと前記第2取得タイミングの間の前記所定間隔の数と前記時間差から前記所定間隔の実時間を算出する、
請求項4に記載の埋設物検出装置。 - 前記伝送路の長さは、前記パルス信号が前記伝送路を往復する時間が、前記送信アンテナから放射された電磁波が予め設定されている前記対象物の最大深さで反射し前記受信アンテナで受信するまでの時間よりも長くなるように設定されている、
請求項1〜5のいずれかに記載の埋設物検出装置。 - 前記伝送路は、前記パルス生成部に設けられた信号出力素子と前記送信アンテナの給電点の間を接続する、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の埋設物検出装置。 - 前記送信アンテナと前記受信アンテナは隣接して配置されている、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の埋設物検出装置。 - 対象物に向かって放射した電磁波の反射波に関するデータを用いて前記対象物内の埋設物を検出するための埋設物検出装置の補正方法であって、
前記埋設物検出装置は、
パルス信号を生成するパルス生成部と、
前記パルス信号に基づいてパルス状の電磁波を放射する送信アンテナと、
両端が前記パルス生成部と前記送信アンテナに接続され、前記パルス信号が伝送される伝送路と、
前記送信アンテナから放射された電磁波を受信する受信アンテナと、
前記送信アンテナからの電磁波の放射タイミングから、前記受信アンテナを介した前記電磁波の取得タイミングまでの遅延時間を設定する遅延時間設定部と、を有し、
前記伝送路の両端における反射回数の異なる第1パルス信号および第2パルス信号に基づいて異なる放射タイミングで前記送信アンテナから放射された第1電磁波および第2電磁波を前記受信アンテナで直接受信する受信ステップと、
受信した前記第1電磁波および前記第2電磁波を用いて、前記遅延時間設定部の前記遅延時間の補正を行う補正ステップと、を備えた、
埋設物検出装置の補正方法。 - 前記第1パルス信号は、反射回数がゼロであり、前記伝送路の両端において反射されずに前記送信アンテナに伝送され、
前記第2パルス信号は、前記伝送路の両端で反射されてから前記送信アンテナに送信される、
請求項9に記載の埋設物検出装置の補正方法。 - 前記第1パルス信号は、前記伝送路の両端で反射されてから前記送信アンテナに送信され、
前記第2パルス信号は、前記第1パルス信号よりも多く前記伝送路の両端で反射されてから前記送信アンテナに送信される、
請求項9に記載の埋設物検出装置の補正方法。 - 前記補正ステップは、
前記受信アンテナを介して前記第1電磁波を取得した第1取得タイミングと、前記受信アンテナを介して前記第2電磁波を取得した第2取得タイミングに基づいて、前記遅延時間設定部の前記遅延時間を補正する、
請求項9〜11のいずれか1項に記載の埋設物検出装置の補正方法。 - 前記遅延時間設定部は、前記遅延時間を所定間隔で変更することによって、前記取得タイミングを変更し、
前記伝送路における前記パルス信号の速度と前記伝送路の長さから算出される前記第1取得タイミングと前記第2取得タイミングの時間差が予め設定されており、
前記補正ステップは、前記第1取得タイミングと前記第2取得タイミングの間の前記所定間隔の数と前記時間差から前記所定間隔の実時間を算出する、
請求項12に記載の埋設物検出装置の補正方法。 - 前記伝送路の長さは、前記パルス信号が前記伝送路を往復する時間が、前記送信アンテナから放射された電磁波が予め設定されている前記対象物の最大深さで反射し前記受信アンテナで受信するまでの時間よりも長くなるように設定されている、
請求項9〜13のいずれか1項に記載の埋設物検出装置の補正方法。 - 前記伝送路は、前記パルス生成部に設けられた信号出力素子と前記送信アンテナの給電点の間を接続する、
請求項9〜14のいずれか1項に記載の埋設物検出装置の補正方法。 - 前記送信アンテナと前記受信アンテナは隣接して配置されている、
請求項9〜15のいずれか1項に記載の埋設物検出装置の補正方法。
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