JP2021011362A - エレベータのメインロープ搬送装置およびメインロープ交換方法 - Google Patents

エレベータのメインロープ搬送装置およびメインロープ交換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】例えば、メインロープが自重によって加速するのを抑制できる新規な構成のエレベータのメインロープ搬送装置およびメインロープ交換方法を提供する。【解決手段】エレベータのメインロープ搬送装置10は、例えば、枠体11と、ロープガイド12と、抵抗機構13と、制動機構14と、を備える。枠体11は、エレベータの巻上機7の周囲に設けられる。ロープガイド12は、巻上機7に巻き掛けられたメインロープ9を掛け変え可能に枠体11に取り付けられ、メインロープ9を搬送経路20に沿って移動可能に支持する。抵抗機構13は、搬送経路20に介在しメインロープ9と摺動可能に枠体11に取り付けられる。制動機構14は、搬送経路20に介在しメインロープ9を挟んだ制動状態と非制動状態とを切替可能に枠体11に取り付けられる。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、エレベータのメインロープ搬送装置およびメインロープ交換方法に関する。
従来、エレベータの巻上機の周囲に設けられた枠体と、巻上機に巻き掛けられたメインロープを掛け替え可能に枠体に取り付けられ、メインロープを搬送経路に沿って移動可能に支持するロープガイドと、を備えたエレベータのメインロープ搬送装置が、知られている。
上記メインロープ搬送装置では、メインロープの交換時に枠体およびロープガイドを巻上機の周囲に設置し、巻上機に巻き掛けられた既設のメインロープを弛緩させ、当該メインロープをロープガイドに掛け替える。
そして、既設のメインロープの一端部に新設のメインロープを接続し、既設のメインロープの他端部をロープ巻取機で巻き取るとともに新設のメインロープをロープ送出機から送り出すことにより、メインロープの交換を行っている。
上記メインロープ搬送装置によれば、枠体およびロープガイドによって巻上機の周囲にメインロープの搬送経路を確保できるため、例えば、停止状態の巻上機のシーブをそのまま搬送経路として使用するような場合と比べて、メインロープやシーブの溝部の損傷等を抑制できる。
特開平07−252052号公報
しかしながら、上記従来のメインロープ搬送装置では、ロープガイドを経由してメインロープを搬送する際に自重によってメインロープが加速し、ひいてはメインロープがロープガイドから外れたり、落下したりしてしまう虞があった。
そこで、本発明の課題の一つは、メインロープが自重によって加速するのを抑制できる新規な構成のエレベータのメインロープ搬送装置およびメインロープ交換方法を得ることである。
実施形態のエレベータのメインロープ搬送装置は、例えば、枠体と、ロープガイドと、抵抗機構と、制動機構と、を備える。枠体は、エレベータの巻上機の周囲に設けられる。ロープガイドは、巻上機に巻き掛けられたメインロープを掛け変え可能に枠体に取り付けられ、メインロープを搬送経路に沿って移動可能に支持する。抵抗機構は、搬送経路に介在しメインロープと摺動可能に枠体に取り付けられる。制動機構は、搬送経路に介在しメインロープを挟んだ制動状態と非制動状態とを切替可能に枠体に取り付けられる。
図1は、実施形態のエレベータのメインロープ搬送装置が用いられたエレベータの例示的かつ模式的な概略構成図である。 図2は、図1のメインロープ搬送装置の拡大図である。 図3は、図2のメインロープ搬送装置の抵抗機構および制動機構が取り外された状態の図である。 図4は、実施形態のメインロープ搬送装置の抵抗機構の例示的かつ模式的な正面図である。 図5は、実施形態のメインロープ搬送装置の制動機構の例示的かつ模式的な正面図である。 図6は、実施形態のメインロープ搬送装置を用いたメインロープ交換方法を説明する例示的かつ模式的な概略構成図である。 図7は、実施形態のメインロープ搬送装置を用いたメインロープ交換方法を説明する例示的かつ模式的な概略構成図であって、図6よりも後の状態を示した図である。 図8は、実施形態のメインロープ搬送装置を用いたメインロープ交換方法を説明する例示的かつ模式的な概略構成図であって、図7よりも後の状態を示した図である。 図9は、実施形態のメインロープ搬送装置を用いたメインロープ交換方法を説明する例示的かつ模式的な概略構成図であって、図8よりも後の状態を示した図である。 図10は、変形例のエレベータのメインロープ搬送装置の例示的かつ模式的な構成図であって、抵抗機構および制動機構が取り外された状態の図である。
以下、本発明の例示的な実施形態および変形例が開示される。以下に示される実施形態および変形例の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態および変形例に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
また、以下に開示される実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれる。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される。なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
[実施形態]
図1は、実施形態のエレベータのメインロープ搬送装置10が用いられたエレベータ1の概略構成図である。なお、以下の説明では、便宜上、互いに直交する三方向が定義されている。
X方向は、メインロープ搬送装置10の長手方向(横幅方向)に沿うとともに、エレベータ1の昇降路3の奥行方向(前後方向)に沿う。Y方向は、メインロープ搬送装置10の短手方向(厚さ方向)に沿うとともに、昇降路3の幅方向に沿う。Z方向は、メインロープ搬送装置10の高さ方向に沿うとともに、昇降路3の高さ方向(上下方向)に沿う。
図1に示されるように、エレベータ1は、例えば、昇降路3内の乗りかご4とつり合い錘としてのカウンターウエイト5とがメインロープ9で連結された、いわゆるつるべ式のエレベータとして構成されている。
メインロープ9の一端部は、例えば、乗りかご4に設けられたシーブ23に巻き掛けられた状態で、昇降路3の上端部あるいは機械室2に設けられたロープ止め具25に固定されている。
メインロープ9の他端部は、例えば、カウンターウエイト5に設けられたシーブ24に巻き掛けられた状態で、昇降路3の上端部あるいは機械室2に設けられたロープ止め具26に固定されている。
また、メインロープ9の中間部は、機械室2に設けられた巻上機6の巻上シーブ7およびそらせシーブ8に巻き掛けられている。なお、機械室2には、不図示の制御盤や、巻上機6を駆動するモータ等が設けられている。
エレベータ1は、制御盤の制御に基づいて巻上機6が駆動されることによって、メインロープ9の一端部(ロープ止め具25)と他端部(ロープ止め具26)との間で乗りかご4およびカウンターウエイト5が互いにZ方向およびその反対方向に昇降する。
これにより、乗りかご4が任意の目的階の乗場21に移動可能となっている。なお、図1には、便宜上、複数の乗場21のうち一つのみが示されている。乗場21は、昇降路3のX方向に位置され、機械室2は、昇降路3のZ方向、すなわち上方に位置されている。
図2は、図1のメインロープ搬送装置10の拡大図である。図2に示されるように、メインロープ搬送装置10は、例えば、枠体11と、ロープガイド12と、抵抗機構13と、制動機構14と、を備えている。
メインロープ搬送装置10は、例えば、機械室2のマシンベッド19上に設置される。メインロープ搬送装置10は、Y方向の視線では、巻上機6(下方)に向けて開放された略U字状に構成されている。言い換えると、メインロープ搬送装置10は、巻上機6の周囲を囲むように設けられている。
本実施形態では、このような構成によって、巻上機6の直上にメインロープ搬送装置10によるメインロープ9の搬送経路20が確保されるよう、構成されている。
これにより、メインロープ9の交換時における巻上機6から搬送経路20への掛け替え作業や、搬送経路20から巻上機6への掛け戻し作業の作業性が高められている。メインロープ搬送装置10は、メインロープ交換補助装置等とも称される。
図3は、図2のメインロープ搬送装置10の抵抗機構13および制動機構14が取り外された状態の図である。図3に示されるように、枠体11は、例えば、一対の支柱11aと、梁11bと、を有している。
一対の支柱11aは、X方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。支柱11aのX方向の間隔は、例えば、巻上シーブ7およびそらせシーブ8(図2参照)に巻き掛けられたメインロープ9の折返部9a(湾曲部)のX方向の幅と略同じである。
梁11bは、一対の支柱11aの上端部の間に亘って延びている。梁11bは、巻上機6の巻上シーブ7よりも上方に位置されている。梁11bは、横方向部材等とも称され、支柱11aは、縦方向部材等とも称される。
ロープガイド12は、例えば、枠体11の支柱11aと梁11bとの間の二つの角部11cに対応して設けられている。ロープガイド12は、それぞれ、ガイドレール12aと、取付片12bと、を有している。
ガイドレール12aは、例えば、枠体11の中心部を中心とした円弧状に構成されている。言い換えると、ガイドレール12aは、角部11cから枠体11の中心部とは反対側に凸の状態で湾曲している。
図2に示されるように、ガイドレール12aは、例えば、枠体11に設けられた抵抗機構13と制動機構14とを滑らかに接続している。そして、本実施形態では、ガイドレール12a、抵抗機構13、および制動機構14によって、一連の搬送経路20が構成されている。
また、ガイドレール12aは、例えば、Y方向すなわち図2の紙面手前方向に向けて開放される略U字の断面を有した筒状に構成されている。メインロープ9は、このガイドレール12aの開放部分から挿入されることにより、ガイドレール12aに掛け替えることができる。
なお、ガイドレール12aは、この例には限定されず、例えば、上方に向けて開放される略U字の断面を有してもよい。ガイドレール12aは、メインロープ9を搬送経路20に沿って移動可能に支持する。
また、ガイドレール12aは、例えば、合成樹脂やゴム等の可撓性を有した材料によって構成されている。すなわち、ガイドレール12aは、メインロープ9に沿って変形可能である。ガイドレール12aは、フレキシブルチューブ等とも称される。
取付片12bは、例えば、梁11bに沿って延びた四角形状の板状に構成されている。ロープガイド12には、ガイドレール12aの長手方向に間隔をあけて複数の取付片12bが設けられている。ロープガイド12は、取付片12bをY方向に貫通するネジやボルト等の結合具によって梁11bに着脱可能に結合されている。
図2に示されるように、抵抗機構13は、例えば、二つのロープガイド12の間に位置されている。言い換えると、抵抗機構13は、搬送経路20の途中位置に介在している。本実施形態では、梁11bには、X方向に並んで三つの抵抗機構13が取り付けられている。なお、抵抗機構13の数は、この例には限定されず、例えば、一つや二つ、あるいは四つ以上であってもよい。
抵抗機構13には、例えば、メインロープ9がZ方向およびその反対方向から挟まれた状態で取り付けられる。そして、本実施形態では、抵抗機構13とメインロープ9との間の一定の摺動抵抗によって、メインロープ9の自重による加速が抑制されるよう、構成されている。抵抗機構13は、抑速機構や、抑速ブレーキ等とも称される。
図4は、抵抗機構13の正面図である。図4に示されるように、抵抗機構13は、例えば、シャフト13aと、スプリング13bと、スプリング受け13cと、ナット13dと、可動部13eと、固定部13fと、取付リブ13gと、を有している。
抵抗機構13には、例えば、X方向に互いに間隔をあけて二つの取付リブ13gが設けられている。抵抗機構13は、取付リブ13gをY方向に貫通するネジやボルト等の結合具によって枠体11の梁11bに着脱可能に結合されている。
シャフト13aには、スプリング13b、スプリング受け13c、ナット12d、可動部13e、および固定部13fがZ方向に貫通した状態で取り付けられている。シャフト13aは、支持ロッド等とも称される。
固定部13fは、例えば、固定板13f1と、固定シューとしての摺動部材13f2と、を有している。固定板13f1の下面は、シャフト13aの下端部に支持され、固定板13f1の上面には、摺動部材13f2が取り付けられている。固定板13f1は、例えば、取付リブ13gと接続されている。
摺動部材13f2は、例えば、固定板13f1に沿って延びた四角形状の板状に構成されている。摺動部材13f2の上面は、メインロープ9(図6参照)と面し、当該メインロープ9と摺動可能である。摺動部材13f2は、制動部材や、摩擦部材等とも称される。
可動部13eは、例えば、可動板13e1と、可動シューとしての摺動部材13e2と、を有している。可動板13e1の上面は、スプリング13bと接続され、可動板13e1の下面には、摺動部材13e2が取り付けられている。
摺動部材13e2は、例えば、可動板13e1に沿って延びた四角形状の板状に構成されている。摺動部材13e2の下面は、メインロープ9と面し、当該メインロープ9と摺動可能である。摺動部材13e2は、制動部材や、摩擦部材等とも称される。
そして、本実施形態では、例えば、摺動部材13e2および摺動部材13f2は、メインロープ9よりも柔軟な硬質木材によって構成されている。これにより、抑速時におけるメインロープ9への負荷が軽減されている。
スプリング13bは、例えば、Z方向に弾性的に圧縮可能な圧縮バネであり、スプリング受け13cと可動部13eとの間に介在されている。本実施形態では、例えば、スプリング13bが自由長の状態では、可動部13eと固定部13fとの間のZ方向の隙間13sがメインロープ9の直径よりも小さくなるよう設定されている。
これにより、隙間13sにメインロープ9がセットされた状態では、可動部13eが固定部13fに向けて付勢され、ひいては摺動部材13e2,13f2とメインロープ9との間に所期の摩擦抵抗(面圧)が確保される。
なお、隙間13sは、Y方向に向けて開放されている。メインロープ9は、当該メインロープ9の交換時に、この隙間13sの開放部分から挿入されることにより、抵抗機構13に掛け替えることができる。
ナット13dは、スプリング受け13cのスプリング13bとは反対側、すなわち上方に位置されている。ナット13dの内周面には、シャフト13aの外周面に設けられた雄ネジ部と噛み合う雌ネジ部が設けられている。
本実施形態では、例えば、ナット13dを締めることによって、スプリング受け13c、スプリング13b、および可動部13eがシャフト13aに対して下方に移動可能に構成されている。これにより、例えば、摺動部材13e2,13f2が経年使用により摩耗した場合においても一定の抑速効果を得ることができる。
図5は、制動機構14の正面図である。図5に示されるように、制動機構14は、例えば、ベース14aと、レバー14bと、可動部14cと、固定部14dと、制動力調整ネジ14eと、を有している。
可動部14cは、例えば、可動シューとしての摺動部材14c1を有し、固定部14dは、例えば、固定シューとしての摺動部材14d1を有している。摺動部材14c1,14d1は、X方向と交差した四角形状の板状に構成されている。
二つの摺動部材14c1,14d1の間には、メインロープ9(図6参照)が配置される。すなわち、摺動部材14c1,14d1は、メインロープ9と面し、当該メインロープ9と摺動可能である。摺動部材14c1,14d1は、制動部材や、摩擦部材等とも称される。
また、可動部14cは、レバー14bと接続されている。可動部14cは、レバー14bのベース14aに対する回転中心回りの回転に連動して非制動位置P1と制動位置P2との間でX方向に沿って移動可能に構成されている。
本実施形態では、例えば、可動部14cが非制動位置P1に位置された状態では、摺動部材14c1,14d1とメインロープ9との間には面圧が生じず、可動部14cが制動位置P2に位置された状態で、摺動部材14c1,14d1とメインロープ9との間に面圧が生じる。制動位置P2は、制動状態の一例であり、非制動位置P1は、非制動状態の一例である。
なお、本実施形態では、例えば、二つの摺動部材14c1,14d1の間の隙間は、Y方向の反対方向に向けて開放されている。メインロープ9は、当該メインロープ9の交換時に、この隙間の開放部分から挿入されることにより、制動機構14に掛け替えることができる。
また、本実施形態では、摺動部材14c1,14d1は、摺動部材13e2,13f2と同様に、メインロープ9よりも柔軟な硬質木材によって構成されている。これにより、制動時におけるメインロープ9への負荷が軽減されている。
また、固定部14dは、例えば、ベース14aに対してX方向に移動可能に支持されている。本実施形態では、例えば、制動力調整ネジ14eを締め込むことにより、固定部14dが可動部14cに近づき、ひいてはレバー14bを動作させた際の制動力を高めることができる。
図2に示されるように、制動機構14は、例えば、ロープガイド12のそれぞれの下方に位置されている。言い換えると、制動機構14は、搬送経路20の両端部に介在されている。また、本実施形態では、支柱11aには、それぞれ一つずつ制動機構14が取り付けられている。なお、制動機構14の数は、この例には限定されず、例えば、一つや、あるいは三つ以上であってもよい。
制動機構14には、例えば、メインロープ9がX方向およびその反対方向から挟まれるように取り付けられる。そして、本実施形態では、制動機構14の非制動位置P1から制動位置P2への移動によって、メインロープ9が制動されひいてはメインロープ9の搬送が停止されるよう、構成されている。制動機構14は、停止ブレーキ等とも称される。
なお、制動機構14の非制動位置P1と制動位置P2との間の移動は、例えば、作業者が手動によってレバー14bを操作してもよいし、電動アクチュエータ等によってレバー14bを操作してもよい。
次に、メインロープ搬送装置10を利用したメインロープ9の交換方法について説明する。図6〜9は、メインロープ搬送装置10を用いたメインロープ9の交換方法を説明する概略構成図であって、図7は、図6よりも後の状態を示した図であり、図8は、図7よりも後の状態を示した図であり、図9は、図8よりも後の状態を示した図である。
まず、図1に示されるように、エレベータ1の巻上機6の周囲にメインロープ搬送装置10を設置する(S1)。S1は、第一工程の一例である。S1には、例えば、枠体11を巻上機6(折返部9a)に対して位置合わせする工程や、枠体11にロープガイド12、抵抗機構13、および制動機構14を取り付けることにより、搬送経路20を調整する工程等が含まれる。
次に、図6に示されるように、乗りかご4をチェーンブロック等によって機械室2から吊り上げることにより、巻上シーブ7およびそらせシーブ8に巻き掛けられた既設のメインロープ9Eを弛緩させる。そして、当該メインロープ9Eをメインロープ搬送装置10のロープガイド12、抵抗機構13、および制動機構14に掛け替える(S2)。S2は、第二工程の一例である。
S2には、既設のメインロープ9Eをロープガイド12のガイドレール12a内に取り付ける工程や、メインロープ9Eを抵抗機構13の二つの摺動部材13e2,13f2の間に挟む工程、メインロープ9Eを制動機構14の二つの摺動部材14c1,14d1の間に取り付ける工程等が含まれる。
次に、図7に示されるように、既設のメインロープ9Eの一端部をロープ止め具25(図6参照)から取り外し、最上階の乗場21に設置されたロープ送出機28に巻き掛けられた新設のメインロープ9Nと接続する(S3)。なお、図7中、符号9cは、既設のメインロープ9Eと新設のメインロープ9Nとの接続部である。
また、既設のメインロープ9Eの他端部をロープ止め具26(図6参照)から取り外し、乗場21に設置されたロープ巻取機22に巻き掛ける(S4)。この場合、例えば、機械室2からロープ下り止め具27によって既設のメインロープ9Eの他端部を保持することにより、当該メインロープ9Eの落下を防止することができる。
次に、図7,8に示されるように、既設のメインロープ9Eをロープ巻取機22で巻き取りながらロープ送出機28から新設のメインロープ9Nを送り出すことにより、ロープガイド12、抵抗機構13、および制動機構14を経由してメインロープ9(9E,9N)を搬送する(S5)。
この際、抵抗機構13および制動機構14によって、メインロープ9(9E,9N)を制動することにより、例えば、ロープガイド12とカウンターウエイト5のシーブ24との間等でメインロープ9が自重によって加速するのを抑制することができる。S3〜S5は、第三工程の一例である。
次に、図9に示されるように、交換された新設のメインロープ9Nをロープガイド12、抵抗機構13、および制動機構14から取り外し、巻上シーブ7およびそらせシーブ8に掛け戻す(S6)。
次に、新設のメインロープ9Nの一端部をロープ送出機28から取り外し、ロープ止め具25に固定する(S7)。
次に、新設のメインロープ9Nの他端部と既設のメインロープ9Eとの接続部9c(図8参照)を解除し、新設のメインロープ9Nの全長を調整した後、ロープ止め具26に固定する(S8)。
そして、新設のメインロープ9Nからロープ下り止め具27(図8参照)を取り外すとともに、乗りかご4からチェーンブロック等を取り外す(S9)。
最後に、ロープガイド12、抵抗機構13、および制動機構14を枠体11から取り付して分解し、メインロープ搬送装置10を撤去する(S10)。
以上のように、本実施形態では、例えば、メインロープ搬送装置10は、エレベータ1の巻上機6の周囲に設けられた枠体11と、巻上機6に巻き掛けられたメインロープ9を掛け変え可能に枠体11に取り付けられ、メインロープ9を搬送経路20に沿って移動可能に支持するロープガイド12と、搬送経路20に介在しメインロープ9と摺動可能に枠体11に取り付けられた抵抗機構13と、搬送経路20に介在しメインロープ9を挟んだ制動位置P2(制動状態)と非制動位置P1(非制動状態)とを切替可能に枠体11に取り付けられた制動機構14と、を備える。
このような構成によれば、例えば、抵抗機構13および制動機構14によって、ロープガイド12を経由してメインロープ9を搬送する際に自重によってメインロープ9が加速するのを抑制することができる。よって、例えば、メインロープ9がロープガイド12から外れたり、落下したりするのが抑制され、ひいてはメインロープ9の交換作業がより安全にあるいはより確実に行われやすい。
また、本実施形態では、例えば、制動機構14および抵抗機構13は、それぞれ、メインロープ9と面し、木材によって構成された摺動部材14c1,14d1および摺動部材13e2,13f2を有している。
このような構成によれば、例えば、摺動部材14c1,14d1,13e2,13f2によって、メインロープ9の加速を抑制することができつつ、制動時あるいは抑速時におけるメインロープ9の損傷を抑制できたり、メインロープ9の巻取り負荷を軽減できたりしうる。
また、本実施形態では、例えば、ロープガイド12は、可撓性を有し、メインロープ9に沿って変形可能に構成されている。
このような構成によれば、例えば、変形可能なロープガイド12によって、搬送経路20の自由度が高まりやすく、ひいては巻上機6の大きさ、例えばX方向の幅等が異なる複数の仕様のエレベータ1に対応しやすいメインロープ搬送装置10を得ることができる。また、例えば、ロープガイド12とメインロープ9との間の摺動抵抗によって、メインロープ9の加速を抑制することができる。
[変形例]
図10は、変形例のメインロープ搬送装置10Aの構成図であって、抵抗機構13および制動機構14が取り外された状態の図である。メインロープ搬送装置10Aは、上記実施形態のメインロープ搬送装置10と同様の構成を備えている。よって、メインロープ搬送装置10Aは、当該同様の構成に基づく上記実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
ただし、本変形例では、図10に示されるように、枠体11が巻上機6(図2参照)に対するZ方向の高さ位置を調整可能な高さ調整機構15を有している点が、上記実施形態と相違している。
高さ調整機構15は、例えば、下支柱11dと、上支柱11eと、結合具16と、を有している。すなわち、本変形例では、支柱11aがZ方向に分割された二つの分割体としての下支柱11dおよび上支柱11eによって構成されている。なお、支柱11aの分割数は、二つには限定されず、例えば、三つ以上であってもよい。
下支柱11dおよび上支柱11eには、それぞれ、Z方向に互いに間隔をあけて複数の開口部11d1,11e1が設けられている。開口部11d1,11e1は、例えば、下支柱11dおよび上支柱11eをY方向に貫通した丸穴である。
結合具16は、例えば、ボルトおよびナットである。結合具16は、Y方向に並んだ(重なった)二つの開口部11d1,11e1と結合される。
高さ調整機構15は、下支柱11dおよび上支柱11eを相対的にZ方向に沿って移動させることにより、支柱11aのZ方向の高さ(全長)を調整可能である。そして、支柱11aの高さに応じて変化する開口部11d1,11e1のペアに結合具16が締結されることによって、枠体11を複数の高さ位置で保持することができる。
このように、本変形例では、例えば、枠体11は、巻上機6に対する当該枠体11のZ方向の高さ位置を調整可能な高さ調整機構15を有している。
このような構成によれば、高さ調整機構15によって、枠体11のZ方向の高さ位置を調整できるため、例えば、巻上機6の高さが異なる複数の仕様のエレベータ1に対応しやすいメインロープ搬送装置10Aを得ることができる。
なお、枠体11は、この例には限定されず、例えば、巻上機6に対する当該枠体11のX方向の幅を調整可能な横幅調整機構を有してもよい。この場合、横幅調整機構は、例えば、X方向に分割された二つの梁11b(分割体)と、結合具16と、を有することができる。
このような構成によれば、横幅調整機構によって枠体11のX方向の横幅を調整できるため、例えば、巻上機6のX方向の幅が異なる複数の仕様のエレベータ1に対応しやすいメインロープ搬送装置10Aを得ることができる。
以上、本発明の実施形態および変形例が例示されたが、上記実施形態および変形例は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
1…エレベータ、6…巻上機、9…メインロープ、10,10A…メインロープ搬送装置、11…枠体、12…ロープガイド、13…抵抗機構、13e2,13f2…摺動部材、14…制動機構、14c1,14d1…摺動部材、15…高さ調整機構、20…搬送経路、P1…非制動位置(非制動状態)、P2…制動位置(制動状態)。
実施形態のエレベータのメインロープ搬送装置は、例えば、枠体と、ロープガイドと、抵抗機構と、制動機構と、を備える。枠体は、エレベータの巻上機の周囲に設けられる。ロープガイドは、枠体に取り付けられ、巻上機に巻き掛けられたメインロープを掛け替え可能であって、メインロープが巻上機に巻き掛けられていない状態でメインロープを搬送経路に沿って移動可能に支持する。抵抗機構は、搬送経路に介在しメインロープと摺動可能に枠体に取り付けられる。制動機構は、搬送経路に介在しメインロープを挟んだ制動状態と非制動状態とを切替可能に枠体に取り付けられる。

Claims (5)

  1. エレベータの巻上機の周囲に設けられた枠体と、
    前記巻上機に巻き掛けられたメインロープを掛け変え可能に前記枠体に取り付けられ、前記メインロープを搬送経路に沿って移動可能に支持するロープガイドと、
    前記搬送経路に介在し前記メインロープと摺動可能に前記枠体に取り付けられた抵抗機構と、
    前記搬送経路に介在し前記メインロープを挟んだ制動状態と非制動状態とを切替可能に前記枠体に取り付けられた制動機構と、
    を備えた、エレベータのメインロープ搬送装置。
  2. 前記制動機構および前記抵抗機構のうち少なくとも一方は、前記メインロープと面し、木材によって構成された摺動部材を有した、請求項1に記載のエレベータのメインロープ搬送装置。
  3. 前記ロープガイドは、可撓性を有し、前記メインロープに沿って変形可能に構成された、請求項1または2に記載のエレベータのメインロープ搬送装置。
  4. 前記枠体は、前記巻上機に対する当該枠体の高さ位置を調整可能な高さ調整機構を有した、請求項1〜3のうちいずれか一つに記載のエレベータのメインロープ搬送装置。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか一つに記載のエレベータのメインロープ搬送装置を巻上機の周囲に設置する第一工程と、
    前記巻上機に巻き掛けられた既設のメインロープを、前記メインロープ搬送装置のロープガイド、抵抗機構、および制動機構に掛け替える第二工程と、
    前記既設のメインロープに新設のメインロープを接続し、前記既設のメインロープをロープ巻取機で巻き取るとともに前記新設のメインロープをロープ送出機から送り出すことにより、前記ロープガイド、前記抵抗機構、および前記制動機構を経由して前記メインロープを搬送する第三工程と、
    を有した、エレベータのメインロープ交換方法。
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