JP2021010276A - 回転電機の回転子、送風機用電動機、および空気調和装置 - Google Patents

回転電機の回転子、送風機用電動機、および空気調和装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回転電機の回転子において、トルクを向上するとともに、遠心力に対する強度と組み立ての容易さを確保する。【解決手段】回転子6は、回転子コア61、回転子コア61の軸方向の両端に設けられた非磁性プレート63、および回転子コア61および非磁性プレート63を回転可能に保持する回転軸11を有し、回転子コア61は、径方向において互いに離間して配置された複数のコア形成体61a、61b、61cを備えるとともに、各々のコア形成体61a、61b、61cの相互間には互いを固定保持して遠心力に対する強度を確保するための非磁性バー62が配置され、かつ非磁性バー62の両端が非磁性プレート63に固定されている。【選択図】図3

Description

本願は、回転電機の回転子、送風機用電動機、および空気調和装置に関するものである。
リラクタンストルクを用いて運転される回転電機の回転子を構成する回転子コアは、その外周部で一体結合しており、その結合部をブリッジと称する。結合部であるブリッジの肉厚を薄くするとトルクが向上するものの、その一方で、遠心力に対する強度が低下するというトレードオフの関係がある。そのようなトレードオフを解決する手段として、従来技術では、回転子コアに磁束が通り易い方向と直角方向で磁束を通しにくい方向とを形成するスリットを形成し、このスリットにアリ溝を設け、このアリ溝に樹脂を充填することで、回転子コアの内径側と外径側を樹脂で連結させることが知られている(例えば、下記の特許文献1参照)。
特開2002−95227号公報
上記の特許文献1に記載されているような構成の回転電機にあっては、ブリッジの径方向の幅を完全にゼロにすることは困難である。その理由は、ブリッジ幅をゼロにすると、樹脂充填前に回転子コアが複数の部材に分割され、樹脂充填前まで形状を維持する機構が別途必要になるためである。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、ブリッジを設けない構成とすることでブリッジに流れる漏れ磁束を最小限に抑制し、かつ、組み立てが容易な回転電機の回転子を得ること、および当該回転電機の回転子を用いた送風機用電動機、空気調和装置を得ることを目的とする。
本願に開示される回転電機の回転子は、回転子コア、前記回転子コアの軸方向の少なくとも一端側に設けられた非磁性プレート、および前記回転子コアおよび前記非磁性プレートを回転可能に保持する回転軸を有し、
前記回転子コアは、径方向において互いに離間して配置された複数のコア形成体を備えるとともに、各々の前記コア形成体の相互間には互いを固定保持して遠心力に対する強度を確保するための非磁性バーが配置され、かつ前記非磁性バーの端部が前記非磁性プレートに固定されて構成されている。
本願に開示される送風機用電動機は、前記回転子を有する同期電動機を備える。
本願に開示される空気調和装置は、前記送風機用電動機を備える。
本願によれば、ブリッジを設けない構成とすることでブリッジに流れる漏れ磁束を最小限に抑制し、かつ、組み立てが容易な回転電機の回転子を得ることができる。また、当該回転電機の回転子を用いた送風機用電動機、空気調和装置を得ることができる。
本願の実施の形態1による回転電機の全体構成を示す断面図である。 本願の実施の形態1による回転子の外形を示す正面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 本願の実施の形態1による回転子の製造工程を示すフロー図である。 本願の実施の形態2による回転子の外形を示す正面図である。 図5のB−B線に沿う断面図である。 本願の実施の形態3による回転子の外形を示す正面図である。 図7のC−C線に沿う断面図である。 本願の実施の形態4による空気調和装置を示す構成図である。
本願の実施の形態に係る回転子およびこの回転子を備える回転電機の構成と作用を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面において、同一または同等の部分には同一の符号を付している。
実施の形態1.
図1は本願の実施の形態1に係る回転電機1の全体構成を示す断面図、図2は回転子の外形を示す正面図、図3は図2のA−A線に沿う断面図である。
この実施の形態1の回転電機1は、円筒状のケーシング2と、ケーシング2の軸方向の両端部に蓋をする形でケーシング2に固定された負荷側と反負荷側の左右のブラケット3と備えている。また、ケーシング2の内面側には、全体として円筒状に構成された固定子5が取り付けられ、さらに固定子5の内側に回転子6が配置されている。
固定子5は、固定子コア51と、固定子コア51に巻き回された固定子コイル52とを備える電磁石である。固定子コイル52には、図示しないインバータ装置から交流電流が供給される。そして、インバータから固定子コイル52に交流電流が供給されると、ケーシング2の内部に磁界が発生する。
回転子6は、回転子コア61、この回転子コア61の軸方向の両端に設けられた円盤状の非磁性プレート63、および回転子コア61と非磁性プレート63が取り付けられた回転軸11を備える。回転軸11は、負荷側と反負荷側のブラケット3にそれぞれ設けられたベアリング7により回転自在に支持されており、その軸心Rxを中心として回転する。
図3に示すように、回転子6の回転子コア61は、径方向に複数層(ここでは3層)配置された略V字状のコア形成体61a、61b、61cを備える。そして、これら3層のコア形成体61a、61b、61cの組み合わせを磁極1極分として、4極分を周方向に沿って順次配列して回転子コア61が構成されている。
回転子コア61の各コア形成体61a、61b、61cを互いに固定保持して遠心力に対する強度を確保するために、1層目のコア形成体61aと2層目のコア形成体61bの相互間、2層目のコア形成体61bと3層目のコア形成体61cの相互間、および3層目のコア形成体61cの外側にそれぞれ断面円形の丸棒からなる非磁性バー62が配置されている。
この場合、1層目のコア形成体61aと2層目のコア形成体61bの相互の対向面、2層目のコア形成体61bと3層目のコア形成体61cの相互の対向面、および3層目のコア形成体61cの外面側には、回転軸11の軸方向に沿って延びるバー装着溝zが形成され、このバー装着溝zに上記の非磁性バー62がそれぞれ嵌装されている。また、最内層のコア形成体61aは、回転軸11の軸方向に延びる突起部65が形成され、この突起部65が回転軸11に形成された嵌合溝11aに嵌合されている。したがって、1層目のコア形成体61aの周方向の相互間、1層目と2層目のコア形成体61a、61bの相互間、および2層目と3層目のコア形成体61b、61cの相互間に隙間64a、64b、64cが確保されている。
ここで、コア形成体61a、61b、61cを非磁性バー62によって確実に位置決め固定する上で、上記のバー装着溝zは、1箇所につき非磁性バー62の外周の4分の1以上と接触するように形成されることが望ましい。
また、この窪みzは、各々のコア形成体61a、61b、61cの肉厚を局所的に狭め、これにより磁路M1の磁気抵抗が増加してトルク低下の要因となるので、バー装着溝zの形成箇所は、回転方向に沿う同一円周上に互いに位置しないようにするのが望ましい。すなわち、軸心Rxから1層目のコア形成体61aと2層目のコア形成体61bの間に配置された非磁性バー62までの距離、軸心Rxから2層目のコア形成体61bと3層目のコア形成体61cの間に配置された非磁性バー62までの距離、軸心Rxから3層目のコア形成体61cの外面側に配置された非磁性バー62までの距離が互いに異なるように、バー装着溝zを形成することが望ましい。これにより、バー装着溝zによってコア形成体61a、61b、61cの肉厚が局所的に狭められてトルクが低下するという影響を最小限に抑制することができる。
そして、各々の非磁性バー62の両軸端は、左右の非磁性プレート63にそれぞれ固定されている。このため、回転子6を構成する部品が一体となって回転軸11の軸心Rx周りに回転することが可能である。
なお、非磁性バー62および非磁性プレート63は、透磁率の低い、例えばステンレスのような材料が望ましい。透磁率が低いので、非磁性バー62および非磁性プレート63に磁束が流れにくく、トルク発生に有効な磁路M1(図中破線で示す)に流れる磁束の割合が低下しない。よって、トルクの低下を抑制できる。
上記構成において、固定子コイル52により発生した磁界の極性によって、回転子コア61の各々のコア形成体61a、61b、61cによって形成される磁路M1を通る磁束が発生する。この磁路M1を通る磁束は、回転子コア61と固定子コア51を循環する。固定子コイル52が作る磁界の極性は、回転軸11の周方向に沿って変化し、回転子6はその磁界の極性に吸引されることで発生するリラクタンストルクによって回転軸11の軸心Rxを中心として回転する。
従来の技術では、回転子コア61は、その径方向の外周部で一体結合しており、その結合部であるブリッジの径方向の肉厚が厚いほど、遠心力に対する強度が高い。そのため、遠心力が回転子6に作用しても、ブリッジが破壊されずに回転子コア61の強度を維持できる。しかし、ブリッジの径方向の肉厚さが厚いと、トルクの発生に無効な磁路M2に流れる磁束の割合が増加してトルクが低下するトレードオフの関係にある。
これに対して、この実施の形態1においては、回転子コア61を構成する各々のコア形成体61a、61b、61cは、それぞれ独立した部材であって、ブリッジが存在しない。よって、トルクの発生に無効な磁路M2(図3中実線で示す)に流れる磁束を最小限に抑制できる。
回転子6の回転を制御するためには、回転子6の回転方向の位置を把握する必要がある。固定子5の磁極の位置によって有効な磁路M1を流れる磁束の量が回転子6の回転位置に応じて変動することを利用すれば、回転子6の回転方向の位置を把握することが可能である。磁束の変動を検知する方法としては、磁気センサを設置する方法あるいは、固定子コイル52に通電した際の波形から読み取る方法などがある。
次に、実施の形態1の回転子の製造方法について説明する。図4は本願の実施の形態1による回転子の製造工程を示すフロー図である。なお、図中の符号Sは各処理ステップを意味する。
略V字の形状に打ち抜かれた電磁鋼板の複数枚を例えば抜きカシメによって回転軸11の軸方向に沿うように連結させ、これにより、互いに独立した各々のコア形成体61a、61b、61cを構成する(ステップS1、ステップS2)。その場合、軸方向に連結できれば接着剤等の樹脂で固めてもよい。
続いて、一方(例えば負荷側)の非磁性プレート63の中央に形成された貫通穴に回転軸11の一端側を通す(ステップS3)。その場合、回転軸11の左右の非磁性プレート63で挟まれる内側の部分の直径を、非磁性プレート63の貫通穴に挿通される部分の直径よりも太径にして位置決め用の段差部を予め形成しておけば、回転軸11を軸方向に当て止めすることで非磁性プレート63および回転軸11の位置決め固定を容易に行える。
次に、最内層(1層目)のコア形成体61aの突起部65を、回転軸11の軸方向に沿って形成された嵌合溝11aに嵌装させる(ステップS4)。続いて、コア形成体61aに形成されたバー装着溝zに非磁性バー62を嵌合した後、非磁性バー62の一端を一方の非磁性プレート63に取り付ける。その場合、回転軸11を非磁性プレート63に取り付ける場合と同様に、非磁性バー62に予め位置決め用の段差部を形成しておけば、非磁性バー62を軸方向に当て止めすることで非磁性バー62を容易に非磁性プレート63に対して位置決め固定することができる。
続いて、2層目のコア形成体61bに形成されたバー装着溝zを、既に1層目のコア形成体61aに取り付けられた非磁性バー62に嵌入する。以下、同様にして、2層目のコア形成体61bのバー装着溝zに非磁性バー62を嵌装してから、その一端を非磁性プレート63に取り付け、さらに、3層目のコア形成体61cを嵌装し、この3層目のコア形成体61cのバー装着溝zに最外周の非磁性バー62を嵌装する(ステップS5)。
その後、他方(ここでは反負荷側)の非磁性プレート63の中央に形成された貫通穴に回転軸11の他端側を通すとともに、各々の非磁性バー62の他端側を非磁性プレート63に取り付ける(ステップS6)。これにより、回転子6を構成する互いに独立した部品同士が一体的に固定される。
回転子コア61を構成するための各々のコア形成体61a、61b、61cは、電磁鋼板を略V字の形状に打ち抜かれた複数枚から構成されているので、電磁鋼板を打ち抜く際に高い歩留まりで作製でき、製造コストを抑制することが可能である。また、非磁性バー62の形状がこの実施の形態1のように断面円形の丸棒であれば、材料調達時の状態に近い形状であるので、加工工数を低減できるため、製造コストを抑制することが可能である。また、回転軸11には一層目のコア形成体61aの突起部65が嵌装される嵌合溝11aを、また各々のコア形成体61a、61b、61cには非磁性バー62を位置決め固定するためのバー装着溝zを予め形成しておくだけでよく、複雑な加工は必要がないので、加工工数が少なくなり、製造コストを抑制することが可能である。
実施の形態2.
図5はこの実施の形態2における回転子の外形を示す正面図、図6は図5のB−B線に沿う断面図である。
上述の実施の形態1においては、回転子6が備える非磁性バー62は断面が円形の丸棒として説明したが、この実施の形態2では、図6に示すように、回転子6が備える非磁性バー67は、断面が四角形の角棒が使用されている。これに伴い、回転子コア61のバー装着溝z1も角棒の非磁性バー67に嵌合するように断面凹状に形成されている。
このような角棒の非磁性バー67を使用することで、断面円形の丸棒からなる非磁性バー62を使用する場合よりも少ない嵌合面積で回転子コア61の固定が可能となる。そのため、回転子コア61の歩留まりが向上する。さらに、左右の非磁性プレート63に予め設けた図示しない貫通孔に非磁性バー67の端部を挿入した後、その端部を折り曲げてカシメることで非磁性バー67を非磁性プレート63に対して簡易な方法で一体固定することが可能である。
その他の構成は実施の形態1の場合と基本的に同じなので、ここでは詳しい説明は省略する。
実施の形態3.
図7はこの実施の形態3における回転子の外形を示す正面図、図8は図7のC−C線に沿う断面図である。
本願の回転子6は、先の実施の形態1、2で説明したような突極性を有するリラクタンスのみで回転する回転子に限定されない。
すなわち、この実施の形態3では、回転子6が永久磁石を具備し、その永久磁石の固定子コア51との吸引力と反発力によって発生するマグネットトルクおよびリラクタンストルクの両方によって回転する磁石埋め込み型の回転子6として構成されている。
すなわち、この実施の形態3の回転子6は、周方向に沿う4か所に磁石収納部9を有し、この磁石収納部9の径方向内側と外側にコア形成体61d、61eが設けられ、各々の磁石収納部9に永久磁石10が収納されて4つの磁極が形成されて回転子コア61が構成されている。そして、永久磁石10から発生する磁束によって発生するマグネットトルク、および磁路M1(図8中破線で示す)を流れる磁束によって発生するリラクタンストルクの両方によって、回転子6が回転軸11の軸心Rxを中心として回転する。
このような磁石埋め込み型の回転子6においては、ブリッジを短絡してマグネットトルクに寄与しない磁路M2(図8中実線で示す)を流れる磁束がある。そこで、この実施の形態3では、径方向内側と外側のコア形成体61d、61eが磁石収納部9の角部の位置で突き合わされる箇所に平板状の非磁性バー68を設け、コア形成体61d、61eの相互間を磁気的に遮断することで、マグネットトルクに無効な磁路M2を流れる磁束を最小限に抑制するようにしている。
しかも、各コア形成体61d、61eを互いに固定保持して遠心力に対する強度を確保するために、磁石収納部9よりも径方向内側のコア形成体61dには、回転軸11の軸方向に沿って延びる突起部69が形成され、この突起部69が回転軸11に形成された嵌合溝11aに嵌合されている。また、磁石収納部9よりも径方向外側のコア形成体61eには軸方向に沿ってバー装着溝z2が形成され、このバー装着溝z2に前述の非磁性バー68が嵌装されるとともに、非磁性バー68の両端が左右の非磁性プレート63に固定されている。これにより、コア形成体61eに作用する遠心力を非磁性バー68が受け止めて、回転子コア61が遠心力によって破損するのを防いでいる。
なお、この実施の形態3では、永久磁石10から発生する磁束により、固定子コイル52に誘起電圧が発生するので、回転子6の回転方向の位置の把握が容易となり、回転の制御がし易い。
次に、この実施の形態3における回転子の製造方法について説明する。
打ち抜かれた電磁鋼板の複数枚を、例えば抜きカシメによって回転軸11の軸方向に沿うように連結させることにより、各々のコア形成体61d、61eを構成する。その場合、軸方向に連結できれば接着剤等の樹脂で固めてもよい。
続いて、一方(例えば負荷側)の非磁性プレート63の中央に形成された貫通穴に回転軸11の一端側を通す。次に、磁石収納部9よりも径方向内側に位置するコア形成体61dの突起部69を回転軸11に形成された嵌合溝11aに嵌装させる。その後、永久磁石10が着磁されていない状態であれば、このコア形成体61dの外周側に永久磁石10を接着剤で貼り付ける。コア形成体61dが着磁済みであれば磁力で永久磁石10をコア形成体61dに貼り付ける。
次に、磁石収納部9よりも径方向外側に位置するコア形成体61eを永久磁石10の外周側に設置し、引き続いて、非磁性バー68をコア形成体61eに設けられたバー装着溝z2内に嵌装した後、非磁性バー68の一端を非磁性プレート63に取り付ける。その後、他方(例えば反負荷側)の非磁性プレート63を取り付ける。これにより、回転子6を構成する互いに独立した部品同士が一体的に固定される。
実施の形態4.
図9は、この実施の形態4における空気調和装置の構成図である。
この実施の形態4の空気調和装置は、上記の実施の形態1〜3のいずれかの回転電機1が使用されている。
すなわち、図9に示すように、空気調和装置21は、室内ユニット22および室外ユニット23を備える。室内ユニット22は、室内の空気と冷媒の間で熱交換を行う図示しない熱交換器を備える。室外ユニット23は、室外の空気と冷媒の間で熱交換を行う図示しない熱交換器、および冷媒を圧縮および膨張させる図示しない熱ポンプを備える。また、冷媒は、室内ユニット22内の熱交換器、室外ユニット23内の熱交換器および熱ポンプの間を循環する。
そして、本願の回転電機1は、室外ユニット23に取り付けられており、室外ユニット23内の熱交換器に外気を供給する送風ファン24を駆動する送風機用の同期電動機として使用される。前述したように、本願の回転電機1は、従来品と比較して高トルク化が可能であるのでより小さい形状で従来品と同等の出力を出すことが可能である。送風ファン24の駆動に本願の回転電機1を使用すれば、室外ユニット23を小型化できる。
以上、説明したように、上記の各実施の形態1〜3に係る回転子6においては、従来のようなブリッジが無いので、トルク発生に無効な磁路M2に流れる磁束が最小限に抑制される。そのため、回転子6を備える回転電機1の発生トルクが向上する。その結果、回転電機1の小型化が可能になる。そして、この回転電機1を空気調和装置21の室外ユニット23の送風ファン24を駆動する送風機用電動機として使用すれば、室外ユニット23の小型化が可能になる。
なお、上記の各実施の形態1〜3においては、4極の回転子6が構成された場合の例を示したが、回転子6の磁極数は4極には限定されない。回転子6の磁極数は2極であってもよいし、6極以上のものであってもよい。つまり、磁極1極分を構成する回転子コア61の組数は偶数であればよい。
また、上記の各実施の形態1、2においては、磁極1極分を構成する回転子コア61を、コア形成体61a、61b、61cを径方向に3層設けて構成した例を示した。しかしながら、コア形成体の層数は3層に限定されず、2層以上であればよい。また、各実施の形態1〜3では、コア形成体61a、61b、61c、61d、61eは、打ち抜かれた電磁鋼板を積層して形成する例を示したが、このようなプロセスを経て形成されるものには限定されない。つまり、鋳造あるいは素材からの切り出し、または鍛造などで形成されてもよい。
上記においては、回転子コア61と非磁性バー62を内周側から嵌装させる組み立て手順の例を示したが、このようなプロセスを経て形成されるものには限定されない。例えば、非磁性バー62、67、68の一端を全て、一方(例えば負荷側)の非磁性プレート63に嵌装させてからコア形成体61a、61b、61c、61d、61eを嵌装させてもよい。また、非磁性バー62、67、68と非磁性プレート63は機械的に結合していればよく、非磁性バー62、67、68の端部をおねじ、またはめねじに加工し、ボルトあるいはナットで非磁性プレート63の軸方向外側から固定してもよい。もしくは、溶接あるいは接着剤で非磁性バー62、67、68と非磁性プレート63を接合してもよい。
上記においては、非磁性バー62、67、68の両端が左右に設けた非磁性プレート63にそれぞれ機械的に結合している例を示したが、遠心力に対する強度を十分有していれば、非磁性バー62、67、68が軸方向に2分割されて、その一端部のみが左右の非磁性プレート63に個別に固定されている構成であってもよい。また、回転子コア61の片端のみに非磁性プレート63を設けた構成であってもよい。その場合、コア形成体61a、61b、61c、61d、61eおよび非磁性バー62、67、68が軸方向に位置ズレするのを防止するため、これらを非磁性プレート63に対してボルトあるいは接着剤などで固定するのが好ましい。
回転子コア61の形状は、上記の各実施の形態1〜3に示したものには限定されない。回転子コア61の形状は自由に設計できる。また、非磁性バー62、67、689の形状および本数は、上記の各実施の形態に示したものには限定されない。非磁性バー62、67、68の形状は自由に設計できる。また、非磁性バー62、67、68の材料は非磁性体であれば上記の各実施の形態に示したものには限定されない。例えば、炭素繊維、あるいは樹脂、ガラスなどでもよい。導電率がステンレスよりも低い材料であれば、非磁性バー62、67、68に発生する渦電流を抑制でき、効率の向上が期待できる。
非磁性バー62、67、68の形状は自由に設計できる。また、非磁性プレート63の材料は非磁性体であれば上記の各実施の形態に示したものには限定されない。例えば、炭素繊維、あるいは樹脂、ガラスなどでもよい。導電率の低い材料であれば、非磁性プレート63に発生する渦電流を抑制でき、効率の向上が期待できる。さらに、永久磁石10の形状は、上記の実施の形態3に示したものには限定されない。永久磁石10の形状は自由に設計できる。
また、上記の実施の形態4において、回転電機1を空気調和装置21の室外ユニット23の送風ファン24を駆動する送風機用電動機として使用する例を示したが、回転電機1の用途は、送風ファン24の駆動用には限定されない。回転電機1は、電気自動車、エレベーター、鉄道車両等の重電機器から、冷蔵庫、洗濯機等の民生機器に至る、各種の電気機器に使用することができる。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 回転電機、5 固定子、6 回転子、61 回転子コア、
61a,61b,61c,61d,61e コア形成体、
62,67,68 非磁性バー、z,z1,z2 バー装着溝、63 非磁性プレート、9 磁石収納部、10 永久磁石、11 回転軸、Rx 軸心、
M1 トルク発生に有効な磁路、M2 トルク発生に無効な磁路、21 空気調和装置、
22 室内ユニット、23 室外ユニット、24 送風ファン。

Claims (8)

  1. 回転子コア、前記回転子コアの軸方向の少なくとも一端側に設けられた非磁性プレート、および前記回転子コアおよび前記非磁性プレートを回転可能に保持する回転軸を有し、
    前記回転子コアは、径方向において互いに離間して配置された複数のコア形成体を備えるとともに、各々の前記コア形成体の相互間には互いを固定保持して遠心力に対する強度を確保するための非磁性バーが配置され、かつ前記非磁性バーの端部が前記非磁性プレートに固定されて構成されている、回転電機の回転子。
  2. 前記回転子コアは、V字状に形成された前記コア形成体を径方向に沿って複数層設けて磁極1極分が構成されている請求項1に記載の回転電機の回転子。
  3. 前記コア形成体は、径方向に沿って3層設けられている請求項2に記載の回転電機の回転子。
  4. 最外層の前記コア形成体の内側には、永久磁石が配置されている請求項1に記載の回転電機の回転子。
  5. 前記非磁性バーは、断面形状が円形である請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  6. 前記非磁性バーは、断面形状が四角形である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転子を有する同期電動機を備える送風機用電動機。
  8. 請求項7記載の送風機用電動機を備える空気調和装置。
JP2019124114A 2019-07-03 2019-07-03 回転電機の回転子、送風機用電動機、および空気調和装置 Pending JP2021010276A (ja)

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