JPWO2020183523A1 - モータ、ファン、および空気調和機 - Google Patents

モータ、ファン、および空気調和機 Download PDF

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Abstract

モータ(1)は、ロータ(2)と、ステータ(3)と、磁気センサ(5)とを有する。ロータ(2)は、ロータコア(21)と、永久磁石(22)とセンサマグネット(24)とを有する。磁気センサ(5)は、センサマグネット(24)からの磁束を検出する。ロータ(2)の回転軸(Ax)から磁気センサ(5)までの最短距離をRh1とし、回転軸(Ax)から永久磁石(22)までの最短距離をRm1としたとき、モータ(1)は、Rh1>Rm1を満たす。

Description

本発明は、モータに関する。
一般に、モータにおいて、ロータの回転位置を検出するための磁気センサと、位置検出用マグネット(センサマグネットともいう)とが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−52159号公報
センサマグネットをコンシクエントポール型ロータと共に用いた場合、N極成分とS極成分との間でアンバランスな漏れ磁束がコンシクエントポール型ロータから生じる。そのため、磁気センサによって検出される検出結果の誤差が大きくなることがある。その結果、モータ制御の精度が低下し、モータ効率が低下するという問題がある。
本発明の目的は、コンシクエントポール型ロータを含むモータにおけるモータ効率の低下を防ぐことである。
本発明の一態様に係るモータは、
ロータコアと前記ロータコアに固定された永久磁石と前記ロータコアに固定されたセンサマグネットとを有し、回転軸を持つコンシクエントポール型ロータと、
前記コンシクエントポール型ロータの外側に配置されたステータと、
前記センサマグネットからの磁束を検出する磁気センサと
を備え、
前記回転軸から前記磁気センサまでの最短距離をRh1とし、前記回転軸から前記永久磁石までの最短距離をRm1としたとき、
Rh1>Rm1
を満たす。
本発明の他の態様に係るファンは、
羽根と、
前記羽根を駆動させるモータと
を備え、
前記モータは、
ロータコアと前記ロータコアに固定された永久磁石と前記ロータコアに固定されたセンサマグネットとを有し、回転軸を持つコンシクエントポール型ロータと、
前記コンシクエントポール型ロータの外側に配置されたステータと、
前記センサマグネットからの磁束を検出する磁気センサと
を有し、
前記回転軸から前記磁気センサまでの最短距離をRh1とし、前記回転軸から前記永久磁石までの最短距離をRm1としたとき、
Rh1>Rm1
を満たす。
本発明の他の態様に係る空気調和機は、
室内機と、
前記室内機に接続された室外機と
を備え、
前記室内機および前記室外機の少なくとも1つはモータを有し、
前記モータは、
ロータコアと前記ロータコアに固定された永久磁石と前記ロータコアに固定されたセンサマグネットとを有し、回転軸を持つコンシクエントポール型ロータと、
前記コンシクエントポール型ロータの外側に配置されたステータと、
前記センサマグネットからの磁束を検出する磁気センサと
を有し、
前記回転軸から前記磁気センサまでの最短距離をRh1とし、前記回転軸から前記永久磁石までの最短距離をRm1としたとき、
Rh1>Rm1
を満たす。
本発明によれば、コンシクエントポール型ロータを含むモータにおけるモータ効率の低下を防ぐことができる。
本発明の実施の形態1に係るモータの構造を概略的に示す部分断面図である。 メインマグネットの構造を概略的に示す断面図である。 ロータと磁気センサとの間の位置関係を示す図である。 ロータと磁気センサとの間の位置関係を示す図である。 モータにおいて、メインマグネットにより発生する磁気センサの検出誤差がなくなる場合の、軸線から磁気センサまでの最短距離と軸方向におけるメインマグネットから磁気センサまでの最短距離との関係を示すグラフである。 モータ内の磁気センサにおける検出誤差と軸線から磁気センサまでの最短距離との関係を示すグラフである。 モータ内の磁気センサによって検出された検出値と磁気センサの位置との関係を示すグラフである。 センサマグネットの構造を概略的に示す平面図である。 センサマグネットのN極を示す磁束(具体的には、N極から磁気センサに向かう磁束)の磁束密度の大きさを示すグラフである。 モータにおいて、センサマグネットからの磁束についての磁束密度の変化の一例を示すグラフである。 モータにおいて、センサマグネットからの磁束についての磁束密度の変化、メインマグネットからの磁束についての磁束密度の変化、および磁気センサに入る磁束についての磁束密度の変化の例を示すグラフである。 モータにおいて、センサマグネットからの磁束についての磁束密度の変化、メインマグネットからの磁束についての磁束密度の変化、および磁気センサに入る磁束についての磁束密度の変化の例を示すグラフである。 本発明の実施の形態2に係るファンの構造を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態3に係る空気調和機の構成を概略的に示す図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係るモータ1について説明する。
各図に示されるxyz直交座標系において、z軸方向(z軸)は、モータ1の軸線Axと平行な方向を示し、x軸方向(x軸)は、z軸方向(z軸)に直交する方向を示し、y軸方向(y軸)は、z軸方向およびx軸方向の両方に直交する方向を示す。軸線Axは、ロータ2の回転中心、すなわち、ロータ2の回転軸である。軸線Axと平行な方向は、「ロータ2の軸方向」または単に「軸方向」ともいう。径方向は、ロータ2の半径方向であり、軸線Axと直交する方向である。xy平面は、軸方向と直交する平面である。
図1は、実施の形態1に係るモータ1の構造を概略的に示す部分断面図である。
モータ1は、ロータ2と、ステータ3と、回路基板4と、ロータ2の回転位置を検出する磁気センサ5と、モールド樹脂6とを有する。モータ1は、例えば、永久磁石埋込型モータ(IPMモータ)などの永久磁石同期モータである。
ロータ2は、メインマグネット20と、シャフト23と、センサマグネット24とを有する。ロータ2は、ステータ3の内側に回転可能に配置されている。メインマグネット20は、ロータコア21と、少なくとも1つの永久磁石22とを有する。ロータ2の回転軸は、軸線Axと一致する。ロータ2は、例えば、永久磁石埋め込み型である。本実施の形態では、ロータ2は、コンシクエントポール型ロータである。
ロータコア21は、シャフト23に固定されている。シャフト23は、ベアリング7aおよび7bによって回転可能に保持されている。モータ1が駆動すると、メインマグネット20およびセンサマグネット24は、シャフト23と共に回転する。
軸方向において、ロータコア21は、ステータコア31よりも長くてもよい。これにより、ロータ2からの磁束が、ステータコア31に効率的に流入する。
各永久磁石22は、ロータコア21に固定されている。
センサマグネット24は、ロータコア21に固定されている。具体的には、センサマグネット24は、磁気センサ5に面するように、軸方向におけるロータ2の一端側に固定されている。
センサマグネット24は、円形のマグネットである。本実施の形態では、センサマグネット24は、リング形状のマグネットである。ただし、センサマグネット24の形状は、円盤の形状でもよい。センサマグネット24は、ロータ2の回転位置を検出するためのマグネットである。
センサマグネット24は、磁束が磁気センサ5に流入しやすいように、軸方向に磁化されている。これにより、磁気センサ5を、センサマグネット24と面するように、軸方向におけるステータ3の一端側に取り付けることができる。ただし、センサマグネット24からの磁束の方向は軸方向に限定されない。
センサマグネット24の磁極数(例えば、N極の数)は、メインマグネット20の磁極数(例えば、N極の数)と同一である。センサマグネット24は、センサマグネット24の極性がメインマグネット20の極性と周方向において一致するように位置決めされている。すなわち、周方向において、センサマグネット24の磁極の位置は、メインマグネット20における磁極の位置と一致する。
回路基板4は、ステータ3に固定されている。磁気センサ5は、回路基板4に固定されており、センサマグネット24と対向している。
ロータ2、具体的には、メインマグネット20は、第1の極性を持つ第1の磁極および第1の極性とは異なる第2の極性を持つ第2の磁極を有する。本実施の形態では、第1の磁極はN極であり、第2の磁極はS極である。
メインマグネット20において、永久磁石22を含む領域(第1の領域と称する)が1つの磁極(例えば、ステータ3に対してN極の役目をする磁極)として機能し、周方向において互いに隣接する永久磁石22間の領域(第2の領域と称する)が、他方の磁極(例えば、ステータ3に対してS極の役目をする疑似磁極)として機能する。
図2は、メインマグネット20の構造を概略的に示す断面図である。
ロータコア21は、少なくとも1つの磁石挿入孔21aと、シャフト孔21bとを有する。本実施の形態では、ロータコア21は、複数の磁石挿入孔21aを有し、各磁石挿入孔21aには、少なくとも1つの永久磁石22が配置されている。すなわち、本実施の形態では、モータ1は、永久磁石埋込型モータである。
本実施の形態では、永久磁石22の数は、ロータ2の磁極の数n(nは4以上の偶数)の半分である。ロータ2の磁極の数nは、ステータ3に対してN極として機能する磁極と、ステータ3に対してS極として機能する磁極の数との合計数である。ロータ2のN極およびS極は、ロータ2の周方向に交互に位置している。
ただし、モータ1は、表面磁石型モータ(SPMモータ)でもよい。この場合、ロータコア21には、磁石挿入孔21aが形成されておらず、ロータコア21の外周面に永久磁石22が取り付けられる。
ロータコア21は、複数の電磁鋼板によって形成されている。ロータコア21は、予め定められた形状を持つ鉄のコアでもよい。各電磁鋼板は、例えば、0.2mmから0.5mmの厚みを持つ。電磁鋼板は、軸方向に積層されている。ただし、ロータコア21は、複数の電磁鋼板の代わりに、軟磁性材料および樹脂を混ぜて形成された樹脂鉄心でもよい。
複数の磁石挿入孔21aは、ロータコア21の周方向に等間隔で形成されている。本実施の形態では、5個の磁石挿入孔21aがロータコア21に形成されている。各磁石挿入孔21aは、軸方向にロータコア21を貫通している。
シャフト孔21bは、ロータコア21の中央部に形成されている。シャフト孔21bは、軸方向にロータコア21を貫通している。シャフト孔21b内に、シャフト23が配置されている。
シャフト23は、ポリブチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂、圧入、焼き嵌め、またはコーキングでロータコア21に固定される。熱可塑性樹脂の形状は、モータ1の用途に応じて適切に調整される。この場合、シャフト孔21bに非磁性体である熱可塑性樹脂が充填される。
各磁石挿入孔21a内には、永久磁石22が配置されている。各永久磁石22は、例えば、平板状の永久磁石である。磁石挿入孔21aにおいて、永久磁石22の周りには樹脂が充填されており、これにより永久磁石22が磁石挿入孔21a内で固定されている。ただし、樹脂を用いた固定方法以外の方法で永久磁石22を固定してもよい。永久磁石22は、例えば、ネオジムまたはサマリウムを含む希土類磁石である。永久磁石22は、鉄を含むフェライト磁石でもよい。永久磁石22の種類は、本実施の形態の例に限られず、他の材料によって永久磁石22が形成されていてもよい。
各磁石挿入孔21a内の各永久磁石22は、径方向に磁化されており、これによりメインマグネット20からの磁束は、ステータ3に流入する。本実施の形態では、各永久磁石22は、メインマグネット20のN極(具体的には、ステータ3に対して機能するN極)を形成する。さらに、各永久磁石22(具体的には、永久磁石22からの磁束)は、メインマグネット20の疑似磁極であるS極(具体的には、ステータ3に対して機能するS極)を形成する。
ステータ3は、ロータ2の外側に配置されている。ステータ3は、ステータコア31と、コイル32と、インシュレータ33とを有する。ステータコア31は、コアバックおよび複数のティースを持つ環状のコアである。
ステータコア31は、例えば、複数の鉄の薄板で形成されている。本実施の形態では、ステータコア31は、複数の電磁鋼板を積層することにより形成されている。各電磁鋼板の厚さは、例えば、0.2mmから0.5mmである。
コイル32(すなわち、巻線)は、ステータコア31に取り付けられたインシュレータ33に巻かれている。コイル32は、インシュレータ33によって絶縁されている。コイル32は、例えば、銅またはアルミニウムを含む材料で作られている。
インシュレータ33は、ポリブチレンテレフタレート(PolyButyleneTerephthalate:PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PolyPhenylene Sulfide:PPS)、液晶ポリマー(Liquid Crystal Polymer:LCP)、ポリエチレンテレフタレート(PolyEthylene Terephthalate:PET)といった絶縁性の樹脂で形成されている。樹脂で形成されたインシュレータ33は、例えば、0.035mmから0.4mmの厚さのフィルムである。
例えば、インシュレータ33は、ステータコア31と一体的に成形される。ただし、ステータコア31とは別にインシュレータ33が成形されてもよい。この場合、インシュレータ33が成形された後に、インシュレータ33がステータコア31に嵌められる。
本実施の形態では、ステータコア31、コイル32、およびインシュレータ33は、モールド樹脂6によって覆われている。ステータコア31、コイル32、およびインシュレータ33は、例えば、鉄を含む材料で形成された円筒状シェルによって固定されてもよい。この場合、例えば、ステータ3は、ロータ2と共に、焼き嵌めによって円筒状シェルで覆われる。
磁気センサ5は、センサマグネット24の回転位置を検出することにより、ロータ2の回転位置を検出する。磁気センサ5には、例えば、ホールIC、磁気抵抗素子(MR素子とも称する)、巨大磁気抵抗素子(GMR素子とも称する)、磁気インピーダンス素子などの素子が用いられる。磁気センサ5は、センサマグネット24から発生する磁束が通る位置である検出位置に固定されている。
回路基板4に取り付けられた制御回路は、磁気センサ5によって得られた検出結果(例えば、センサマグネット24のN極とS極との間の境界である磁極変更点)を用いてステータ3のコイル32に流れる電流を制御することにより、ロータ2の回転を制御する。センサマグネット24の磁極変更点は、センサマグネット24の極間部である。
磁気センサ5は、磁気センサ5に流入する磁界の変化、例えば、磁束密度または磁界強度の変化に基づいて、センサマグネット24およびメインマグネット20の磁極の位置(位相ともいう)を検出する。すなわち、磁気センサ5は、センサマグネット24からの磁束を検出し、ロータ2の回転位置を検出する。より具体的には、磁気センサ5は、センサマグネット24のN極からの磁束およびS極に向かう磁束を検出することにより、センサマグネット24の周方向(回転方向ともいう)において磁界の向きが変わるタイミング、具体的には、センサマグネット24の磁極変更点を判別する。センサマグネット24において、周方向にN極およびS極が交互に配列されている。よって、磁気センサ5が、センサマグネット24の磁極変更点を周期的に検出することにより、回転方向における各磁極の位置(具体的には、ロータ2の、回転角および位相)が把握可能である。
モールド樹脂6は、磁気センサ5および回路基板4をステータ3と一体化させる。モールド樹脂6は、例えば、不飽和ポリエステル樹脂(BMC)またはエポキシ樹脂などの熱硬化性モールド樹脂である。
図3および図4は、ロータ2と磁気センサ5との間の位置関係を示す図である。
軸線Ax(すなわち、ロータ2の回転軸)から磁気センサ5までの最短距離をRh1とし、軸線Axから永久磁石22までの最短距離をRm1としたとき、最短距離Rh1と最短距離Rm1との関係は、Rh1>Rm1を満たす。すなわち、軸線Axから磁気センサ5までの最短距離Rh1は、軸線Axから永久磁石22までの最短距離Rm1よりも長い。
図5は、モータ1において、メインマグネット20により発生する磁気センサ5の検出誤差がなくなる場合の、軸線Axから磁気センサ5までの最短距離Rh1と軸方向におけるメインマグネット20から磁気センサ5までの最短距離L1との関係を示すグラフである。
図5に示される例において、磁気センサ5までの最短距離Rh1および軸線Axから永久磁石22までの最短距離Rm1の関係は、Rh1>Rm1を満たす。図5に示される例では、最短距離Rm1は20.5mmである。この場合、最短距離Rh1が21mm以上であるとき、最短距離L1に関わらずモータ1においてメインマグネット20により発生する磁気センサ5の検出誤差をなくすように、磁気センサ5をモータ1に取り付けることができる。これにより、軸方向におけるメインマグネット20から磁気センサ5までの最短距離L1が変動した場合でも、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差を低減することができる。その結果、モータ効率の低下を防ぐことができる。
さらに、図4に示されるように、ロータコア21の最大半径をR1としたとき、最大半径R1と軸線Axから磁気センサ5までの最短距離Rh1との関係は、R1>Rh1を満たす。すなわち、ロータコア21の最大半径R1は、軸線Axから磁気センサ5までの最短距離Rh1よりも大きい。言い換えると、R1>Rh1を満たす位置に磁気センサ5が位置する。この場合、磁気センサ5は、xy平面において、ロータ2(具体的には、ロータコア21)の外周面の内側に位置する。これにより、コイル32から発生する磁界の磁気センサ5への影響が低減され、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差を低減することができる。その結果、モータ効率の低下を防ぐことができる。
図6は、モータ1内の磁気センサ5における検出誤差と軸線Axから磁気センサ5までの最短距離Rh1との関係を示すグラフである。図6において、縦軸は、磁気センサ5における検出誤差、すなわち、モータ1におけるロータ2の回転位置の検出誤差[deg(電気角)]を示し、横軸は、軸線Axから磁気センサ5までの最短距離Rh1[mm]を示す。
図6に示されるように、最短距離Rh1が5mmよりも短い場合、磁気センサ5における検出誤差が増加する。したがって、最短距離Rh1は、5mm以上であることが望ましい。これにより、磁気センサ5の配置位置が予め定められた位置からずれた場合でも、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差を低減することができ、モータ効率の低下を防ぐことができる。その結果、モータ効率の低下を防ぐことができる。
さらに、軸線Axから磁気センサ5までの最短距離Rh1は、9mm以上であるとより望ましい。これにより、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差をさらに低減することができる。その結果、モータ効率の低下を防ぐことができる。
さらに、軸線Axから磁気センサ5までの最短距離Rh1は、15mm以上であるとより望ましい。これにより、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差をさらに低減することができる。その結果、モータ効率の低下を防ぐことができる。
図7は、モータ1内の磁気センサ5によって検出された検出値と磁気センサ5の位置との関係を示すグラフである。図7において、縦軸は、モータ1内の磁気センサ5の検出値[T]を示す。具体的には、縦軸は、磁気センサ5によって検出される、N極成分の磁束密度の最大値とS極成分の磁束密度の最大値との差分(すなわち、N極成分の磁束密度の最大値−S極成分の磁束密度の最大値)を示す。横軸は、軸線Axから磁気センサ5までの最短距離Rh1を示す。
図7における線S1は、軸方向におけるメインマグネット20から磁気センサ5までの最短距離L1が3mmの位置に配置された磁気センサ5によって検出された結果を示し、線S2は、最短距離L1が5mmの位置に配置された磁気センサ5によって検出された結果を示し、線S3は、最短距離L1が7mmの位置に配置された磁気センサ5によって検出された結果を示す。
図7に示されるように、磁気センサ5に入るN極成分とS極成分とが一致する最短距離Rh1(すなわち、検出値がゼロであるときの最短距離Rh1)は、軸方向におけるメインマグネット20から磁気センサ5までの最短距離L1に応じて異なる。さらに、最短距離L1が短いほど、磁気センサ5の検出結果に対する軸線Axから磁気センサ5までの最短距離Rh1の影響が大きい。例えば、図7に示されるように、最短距離L1が3mmの場合(すなわち、図7における線S1)、磁気センサ5の検出結果に対する軸線Axから磁気センサ5までの最短距離Rh1の影響が大きい。
したがって、軸方向におけるロータコア21から磁気センサ5までの最短距離L1は4mm以上であることが望ましい。これにより、磁気センサ5の検出結果に対する軸線Axから磁気センサ5までの最短距離Rh1の影響を低減することができる。言い換えると、最短距離Rh1の変動に応じて生じる磁気センサ5の検出結果の変動を低減することができる。例えば、磁気センサ5の配置位置が予め定められた位置からずれた場合でも、最短距離Rh1の影響を低減することができる。その結果、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差を低減することができ、モータ効率の低下を防ぐことができる。
軸方向におけるロータコア21から磁気センサ5までの最短距離L1は、5mm以上であるとより望ましい。これにより、磁気センサ5の検出結果に対する軸線Axから磁気センサ5までの最短距離Rh1の影響をさらに低減することができる。その結果、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差を低減することができ、モータ効率の低下を防ぐことができる。
軸方向におけるロータコア21から磁気センサ5までの最短距離L1は、7mm以上であるとより望ましい。これにより、磁気センサ5の検出結果に対する軸線Axから磁気センサ5までの最短距離Rh1の影響をさらに低減することができる。その結果、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差を低減することができ、モータ効率の低下を防ぐことができる。
軸方向におけるロータコア21から磁気センサ5までの最短距離L1が7mmである場合、最短距離Rh1は23mmであることが望ましい。これにより、N極成分とS極成分との間でバランスのよい磁束が磁気センサ5に入り、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差を低減することができ、モータ効率の低下を防ぐことができる。
図8は、センサマグネット24の構造を概略的に示す平面図である。図8において、「N」は、センサマグネット24のN極を示し、「S」は、センサマグネット24のS極を示す。
図9は、センサマグネット24のN極を示す磁束(具体的には、N極から磁気センサ5に向かう磁束)の磁束密度の大きさを示すグラフである。図9において、横軸は、図8に示されるセンサマグネット24のN極における位置P1からP2までの位置に対応する。すなわち、軸線Axから位置P1までの距離は、センサマグネット24の内径Rs1と同じであり、軸線Axから位置P2までの距離は、センサマグネット24の外径Rs2と同じである。軸線Axから位置P3までの距離は、(Rs1+Rs2)/2で表される。軸線Axから位置P4までの距離は、(Rs1+Rs2)×3/4で表される。
図8に示されるように、センサマグネット24がリング形状のマグネットである場合、センサマグネット24は、内径Rs1および外径Rs2を持つ。この場合、センサマグネット24の内径Rs1、センサマグネット24の外径Rs2、および最短距離Rh1の関係は、(Rs1+Rs2)/2<Rh1<Rs2を満たす。言い換えると、磁気センサ5は、(Rs1+Rs2)/2<Rh1<Rs2を満たす位置に配置されている。これにより、センサマグネット24から磁気センサ5に流入する磁束が増加し、磁気センサ5によって検出される検出結果の精度を高めることができる。その結果、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差を低減することができ、モータ効率の低下を防ぐことができる。
センサマグネット24の内径Rs1、センサマグネット24の外径Rs2、および最短距離Rh1の関係は、(Rs1+Rs2)×3/4<Rh1<Rs2を満たすことがより望ましい。この場合、磁気センサ5は、センサマグネット24からの磁束密度が大きい位置に配置されている。これにより、センサマグネット24から磁気センサ5に流入する磁束がさらに増加し、磁気センサ5によって検出される検出結果の精度を高めることができる。その結果、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差を低減することができ、モータ効率の低下を防ぐことができる。
メインマグネット20から磁気センサ5に入る磁束についての磁束密度の大きさ、例えば、漏れ磁束の多さがメインマグネット20のN極とS極との間で異なる場合、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差が生じる。例えば、磁気センサ5において、メインマグネット20のN極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値が、メインマグネット20のS極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値よりも大きい場合、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差が生じる。そのため、磁気センサ5において、センサマグネット24のS極を示す磁束密度(具体的には、磁気センサ5によって検出されるセンサマグネット24のS極成分の磁束密度のピーク値の絶対値)が、センサマグネット24のN極を示す磁束密度(具体的には、磁気センサ5によって検出されるセンサマグネット24のN極成分の磁束密度のピーク値の絶対値)よりも大きくなるようにセンサマグネット24が着磁されている。センサマグネット24のS極を示す磁束密度のピーク値の絶対値が、センサマグネット24のN極を示す磁束密度のピーク値の絶対値よりも大きくなるように磁気センサ5を配置してもよい。
図10は、モータ1において、センサマグネット24からの磁束についての磁束密度の変化の一例を示すグラフである。
図11は、モータ1において、センサマグネット24からの磁束についての磁束密度の変化S11、メインマグネット20からの磁束についての磁束密度の変化S12、および磁気センサ5に入る磁束についての磁束密度の変化S13の例を示すグラフである。図11において、縦軸のプラス側は、磁気センサ5によって検出されるN極成分の磁束密度を示し、マイナス側は、磁気センサ5によって検出されるS極成分の磁束密度を示す。
図10に示される例では、センサマグネット24のN極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値が0.01[T]であり、センサマグネット24のS極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値が0.02[T]である。したがって、磁気センサ5において、センサマグネット24のS極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値が、センサマグネット24のN極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値よりも大きい。これにより、例えば、図11における線S12に示されるように、N極成分とS極成分との間でアンバランスな漏れ磁束が生じるメインマグネット20を用いた場合でも、線S13に示されるように、N極成分とS極成分との間でバランスのよい磁束が磁気センサ5に入る。その結果、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差を低減することができ、モータ効率の低下を防ぐことができる。
図12は、モータ1において、センサマグネット24からの磁束についての磁束密度の変化S21、メインマグネット20からの磁束についての磁束密度の変化S22、および磁気センサ5に入る磁束についての磁束密度の変化S23の例を示すグラフである。図12において、縦軸のプラス側は、磁気センサ5によって検出されるN極成分の磁束密度を示し、マイナス側は、磁気センサ5によって検出されるS極成分の磁束密度を示す。
磁気センサ5において、メインマグネット20のS極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値が、メインマグネット20のN極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値よりも大きい場合(例えば、図12において線S22)、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差が生じる。そのため、磁気センサ5において、センサマグネット24のN極を示す磁束についての磁束密度のピーク値は、センサマグネット24のS極を示す磁束についての磁束密度のピーク値よりも大きい(例えば、図12において線21)。言い換えると、磁気センサ5において、センサマグネット24のN極を示す磁束についての磁束密度のピーク値が、センサマグネット24のS極を示す磁束についての磁束密度のピーク値よりも大きくなるようにセンサマグネット24が着磁されている。センサマグネット24のN極を示す磁束についての磁束密度のピーク値が、センサマグネット24のS極を示す磁束についての磁束密度のピーク値よりも大きくなるように磁気センサ5を配置してもよい。
これにより、例えば、図12における線S22に示されるように、N極成分とS極成分との間でアンバランスな漏れ磁束が生じるメインマグネット20を用いた場合でも、線S23に示されるように、N極成分とS極成分との間でバランスのよい磁束が磁気センサ5に入る。その結果、磁気センサによって検出される検出結果の誤差を低減することができ、モータ効率の低下を防ぐことができる。
実施の形態1に係るモータ1の利点を以下に説明する。
上述のように、実施の形態1に係るモータ1は、Rh1>Rm1を満たす。これにより、軸方向におけるメインマグネット20から磁気センサ5までの最短距離L1が変動した場合でも、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差を低減することができ、モータ効率の低下を防ぐことができる。その結果、モータ効率の低下を防ぐことができる。
一般に、ステータのコイルに電流が流れると、コイルから磁界が発生する。その磁界が磁気センサの検出結果に影響を及ぼすことがある。そのため、モータ1は、R1>Rh1を満たす。すなわち、モータ1は、R1>Rh1>Rm1を満たす。これにより、コイル32から発生する磁界の磁気センサ5への影響が低減され、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差を低減することができる。その結果、モータ効率の低下を防ぐことができる。
軸線Axから磁気センサ5までの最短距離Rh1が9mm以上であるとき、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差をさらに低減することができる。その結果、モータ効率の低下を防ぐことができる。
さらに、軸線Axから磁気センサ5までの最短距離Rh1が15mm以上であるとき、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差をさらに低減することができる。その結果、モータ効率の低下を防ぐことができる。
さらに、軸方向におけるロータコア21から磁気センサ5までの最短距離L1が4mm以上であるとき、磁気センサ5の検出結果に対する軸線Axから磁気センサ5までの最短距離Rh1の影響を低減することができる。その結果、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差を低減することができ、モータ効率の低下を防ぐことができる。モータ1が、L1≧4mm且つRh1≧9mmを満たす場合、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差を効果的に低減することができる。その結果、モータ効率の低下を効果的に防ぐことができる。
センサマグネット24の内径Rs1、センサマグネット24の外径Rs2、および最短距離Rh1の関係が、(Rs1+Rs2)/2<Rh1<Rs2を満たすとき、センサマグネット24から磁気センサ5に流入する磁束についての磁束密度が増加し、磁気センサ5によって検出される検出結果の精度を高めることができる。その結果、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差を低減することができ、モータ効率の低下を防ぐことができる。
センサマグネット24の内径Rs1、センサマグネット24の外径Rs2、および最短距離Rh1の関係は、(Rs1+Rs2)×3/4<Rh1<Rs2を満たすことがより望ましい。これにより、センサマグネット24から磁気センサ5に流入する磁束についての磁束密度がさらに増加し、磁気センサ5によって検出される検出結果の精度を高めることができる。その結果、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差を効果的に低減することができ、モータ効率の低下を効果的に防ぐことができる。
磁気センサ5において、メインマグネット20のS極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値が、メインマグネット20のN極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値よりも大きい場合、磁気センサ5において、センサマグネット24のN極を示す磁束についての磁束密度のピーク値は、センサマグネット24のS極を示す磁束についての磁束密度のピーク値よりも大きい。これにより、N極成分とS極成分との間でアンバランスな漏れ磁束が生じるメインマグネット20を用いた場合でも、N極成分とS極成分との間でバランスのよい磁束が磁気センサ5に入る。その結果、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差を低減することができ、モータ効率の低下を防ぐことができる。
同様に、磁気センサ5において、メインマグネット20のN極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値が、メインマグネット20のS極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値よりも大きい場合、磁気センサ5において、センサマグネット24のS極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値が、センサマグネット24のN極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値よりも大きい。これにより、N極成分とS極成分との間でアンバランスな漏れ磁束が生じるメインマグネット20を用いた場合でも、N極成分とS極成分との間でバランスのよい磁束が磁気センサ5に入る。その結果、磁気センサ5によって検出される検出結果の誤差を低減することができ、モータ効率の低下を防ぐことができる。
実施の形態2.
図13は、本発明の実施の形態2に係るファン60の構造を概略的に示す図である。
ファン60は、羽根61と、モータ62とを有する。ファン60は、送風機とも言う。モータ62は、実施の形態2に係るモータ1である。羽根61は、モータ62のシャフトに固定されている。モータ62は、羽根61を駆動させる。モータ62が駆動すると、羽根61が回転し、気流が生成される。これにより、ファン60は送風することができる。
実施の形態2に係るファン60によれば、モータ62に実施の形態2で説明したモータ1が適用されるので、実施の形態2で説明した効果と同じ効果を得ることができる。さらに、ファン60の効率の低下を防ぐことができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る空気調和機50(冷凍空調装置または冷凍サイクル装置ともいう)について説明する。
図14は、実施の形態3に係る空気調和機50の構成を概略的に示す図である。
実施の形態3に係る空気調和機50は、送風機(第1の送風機)としての室内機51と、冷媒配管52と、冷媒配管52を介して室内機51に接続された送風機(第2の送風機)としての室外機53とを備える。
室内機51は、モータ51a(例えば、実施の形態1に係るモータ1)と、モータ51aによって駆動されることにより、送風する送風部51bと、モータ51aおよび送風部51bを覆うハウジング51cとを有する。送風部51bは、例えば、モータ51aによって駆動される羽根51dを有する。例えば、羽根51dは、モータ51aのシャフトに固定されており、気流を生成する。
室外機53は、モータ53a(例えば、実施の形態1に係るモータ1)と、送風部53bと、圧縮機54と、熱交換器(図示しない)とを有する。送風部53bは、モータ53aによって駆動されることにより、送風する。送風部53bは、例えば、モータ53aによって駆動される羽根53dを有する。例えば、羽根53dは、モータ53aのシャフトに固定されており、気流を生成する。圧縮機54は、モータ54a(例えば、実施の形態1に係るモータ1)と、モータ54aによって駆動される圧縮機構54b(例えば、冷媒回路)と、モータ54aおよび圧縮機構54bを覆うハウジング54cとを有する。
空気調和機50において、室内機51および室外機53の少なくとも1つは、実施の形態1で説明したモータ1を有する。具体的には、送風部の駆動源として、モータ51aおよび53aの少なくとも一方に、実施の形態1で説明したモータ1が適用される。さらに、圧縮機54のモータ54aに、実施の形態1で説明したモータ1を適用してもよい。
空気調和機50は、例えば、室内機51から冷たい空気を送風する冷房運転、温かい空気を送風する暖房運転等の空調を行うことができる。室内機51において、モータ51aは、送風部51bを駆動するための駆動源である。送風部51bは、調整された空気を送風することができる。
実施の形態3に係る空気調和機50によれば、モータ51aおよび53aの少なくとも一方に、実施の形態1で説明したモータ1が適用されるので、実施の形態1で説明した効果と同じ効果を得ることができる。さらに、空気調和機50の効率の低下を防ぐことができる。
さらに、送風機(例えば、室内機51)の駆動源として、実施の形態1に係るモータ1を用いることにより、実施の形態1で説明した効果と同じ効果を得ることができる。これにより、送風機の効率の低下を防ぐことができる。実施の形態1に係るモータ1とモータ1によって駆動される羽根(例えば、羽根51dまたは53d)とを有する送風機は、送風する装置として単独で用いることができる。この送風機は、空気調和機50以外の機器にも適用可能である。
さらに、圧縮機54の駆動源として、実施の形態1に係るモータ1を用いることにより、実施の形態1で説明した効果と同じ効果を得ることができる。さらに、圧縮機54の効率の低下を防ぐことができる。
実施の形態1で説明したモータ1は、空気調和機50以外に、換気扇、家電機器、または工作機など、駆動源を有する機器に搭載できる。
以上に説明した各実施の形態における特徴および各変形例における特徴は、互いに適宜組み合わせることができる。
1,51a,53a,62 モータ、 2 ロータ、 3 ステータ、 5 磁気センサ、 20 メインマグネット、 21 ロータコア、 22 永久磁石、 23 シャフト、 24 センサマグネット、 50 空気調和機、 51 室内機、 53 室外機、 60 ファン、 61 羽根。

Claims (11)

  1. ロータコアと前記ロータコアに固定された永久磁石と前記ロータコアに固定されたセンサマグネットとを有し、回転軸を持つコンシクエントポール型ロータと、
    前記コンシクエントポール型ロータの外側に配置されたステータと、
    前記センサマグネットからの磁束を検出する磁気センサと
    を備え、
    前記回転軸から前記磁気センサまでの最短距離をRh1とし、前記回転軸から前記永久磁石までの最短距離をRm1としたとき、
    Rh1>Rm1
    を満たすモータ。
  2. 前記ロータコアの最大半径をR1としたとき、R1>Rh1を満たす請求項1に記載のモータ。
  3. Rh1≧9mmを満たす請求項1または2に記載のモータ。
  4. Rh1≧15mmを満たす請求項1または2に記載のモータ。
  5. 軸方向における前記ロータコアから前記磁気センサまでの最短距離は4mm以上である請求項1から4のいずれか1項に記載のモータ。
  6. 前記センサマグネットは、リング形状のマグネットであり、
    前記センサマグネットの内径をRs1とし、前記センサマグネットの外径をRs2としたとき、
    (Rs1+Rs2)/2<Rh1<Rs2
    を満たす請求項1から5のいずれか1項に記載のモータ。
  7. 前記センサマグネットは、リング形状のマグネットであり、
    前記センサマグネットの内径をRs1とし、前記センサマグネットの外径をRs2としたとき、
    (Rs1+Rs2)×3/4<Rh1<Rs2
    を満たす請求項1から5のいずれか1項に記載のモータ。
  8. 前記コンシクエントポール型ロータは、前記ロータコアと前記永久磁石とを含むメインマグネットをさらに有し、
    前記磁気センサにおいて、前記メインマグネットのS極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値が、前記メインマグネットのN極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値よりも大きい場合、前記磁気センサにおいて、前記センサマグネットのN極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値は、前記センサマグネットのS極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値よりも大きい
    請求項1から7のいずれか1項に記載のモータ。
  9. 前記コンシクエントポール型ロータは、前記ロータコアと前記永久磁石とを含むメインマグネットをさらに有し、
    前記磁気センサにおいて、前記メインマグネットのN極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値が、前記メインマグネットのS極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値よりも大きい場合、前記磁気センサにおいて、前記センサマグネットのS極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値は、前記センサマグネットのN極を示す磁束についての磁束密度のピーク値の絶対値よりも大きい
    請求項1から7のいずれか1項に記載のモータ。
  10. 羽根と、
    前記羽根を駆動させるモータと
    を備え、
    前記モータは、
    ロータコアと前記ロータコアに固定された永久磁石と前記ロータコアに固定されたセンサマグネットとを有し、回転軸を持つコンシクエントポール型ロータと、
    前記コンシクエントポール型ロータの外側に配置されたステータと、
    前記センサマグネットからの磁束を検出する磁気センサと
    を有し、
    前記回転軸から前記磁気センサまでの最短距離をRh1とし、前記回転軸から前記永久磁石までの最短距離をRm1としたとき、
    Rh1>Rm1
    を満たすファン。
  11. 室内機と、
    前記室内機に接続された室外機と
    を備え、
    前記室内機および前記室外機の少なくとも1つはモータを有し、
    前記モータは、
    ロータコアと前記ロータコアに固定された永久磁石と前記ロータコアに固定されたセンサマグネットとを有し、回転軸を持つコンシクエントポール型ロータと、
    前記コンシクエントポール型ロータの外側に配置されたステータと、
    前記センサマグネットからの磁束を検出する磁気センサと
    を有し、
    前記回転軸から前記磁気センサまでの最短距離をRh1とし、前記回転軸から前記永久磁石までの最短距離をRm1としたとき、
    Rh1>Rm1
    を満たす空気調和機。
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