JP2021010107A - 管理装置、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】端末装置における複数種類の通信モードを適切に切りかえる技術を提供する。【解決手段】記憶部340は、複数の端末装置のそれぞれにおける外部装置との接続状態を示す接続情報を記憶する。通信部334は、複数の端末装置のうち、発信先に第2の端末装置が指定された通信要求データを、発信元である第1の端末装置から受信する。制御部338は、通信部334で通信要求データを受信した際に、記憶部340に記憶されている第2の端末装置の接続情報に応じて、通信モードを選択する。通信部334は、制御部338で選択された通信モードの通信要求データを第2の端末装置に送信する。【選択図】図9

Description

本発明は、通信技術に関し、特に複数種類の通信モードを実行可能である端末装置を制御する管理装置、プログラムに関する。
複数の端末装置により構成される通信システムにおいて、複数種類の通信モードがサポートされる場合がある。例えば、第1通信モードでは、RBT(Ring Back Tone)発信方式で発信された呼出信号を受信した端末装置において所定の操作が行われた後に通信が開始され、第2通信モードでは、通常発信方式で発信された呼出信号を受信した端末装置において所定の操作が行われない場合であっても通信が開始される。第1通信モードでは、呼出を受けたユーザが所定の操作を行った後に通信が開始されるため、ユーザが知らないうちに通信が開始されることがなく、ユーザは通信の存在を確実に把握できる。一方、第2通信モードでは、所定の操作が行われない場合でも通信が開始されるため、迅速に通信を開始することができる。このように、複数種類の通信モードでは、それぞれ異なる特性やメリットがある。これらの通信モードは、発信元の端末装置から送信する信号の発信方式によって切りかえることができる。
また、特許文献1では、互いに無線通信を行うヘッドセットおよび電話機において、ヘッドセットを子機、電話機を親機として接続した処理が記載されている。この電話機は、回線が閉結され通話ができる状態である通話状態と、回線が開放され通話ができない状態である非通話状態とを切りかえることができる。ヘッドセットに搭載された装着検出部、加速度センサ、マイクロフォンの位置により、使用者のヘッドセットの装着状態および動作を検出し、ヘッドセットの装着状態および動作に応じて親機を通話状態と非通話状態とに切りかえる。これにより、ハンズフリーな通話が可能になる。
特開2002−57765号公報
特許文献1に開示された技術によれば、電話機(端末装置)に接続されたヘッドセットに対する使用者の装着状態および動作により、電話機を通話状態と非通話状態とに切りかえる。しかしながら、当該技術においては、受信側電話機に接続されたヘッドセットの装着状態により通話状態と非通話状態とに切りかえるのみであって、送信側電話機の発信方式を考慮した効率的な通信を行うことができない。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、効率的な通信を行うため、端末装置における発信方式を選択することにより通信モードを適切に切りかえる技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の管理装置は、複数の端末装置を管理する管理装置であって、複数の端末装置のそれぞれにおける外部装置との接続状態を示す接続情報を記憶する記憶部と、複数の端末装置のうち、発信先に第2の端末装置が指定された通信要求データを、発信元である第1の端末装置から受信する受信部と、受信部で通信要求データを受信した際に、記憶部に記憶されている第2の端末装置の接続情報に応じて、通信モードを選択する制御部と、制御部で選択された通信モードの通信要求データを第2の端末装置に送信する送信部と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、受信側端末装置と外部装置との接続状態に応じて、発信側端末装置が発信方式を選択することにより通信モードを適切に切りかえるため、効率的な通信が可能となる。
実施例1に係る通信システムの構成を示す図である。 図2(a)−(b)は、通信システムにおける通常発信の概要を示す図である。 図3(a)−(d)は、通信システムにおけるRBT発信の概要を示す図である。 図4(a)−(b)は、端末装置の表示部に表示される画面を示す図である。 端末装置のハードウエア構成および機能ブロックを示す図である。 端末装置の詳細な機能ブロックを示す図である。 端末装置から送信される接続情報パケットのデータ構造を示す図である。 管理装置のハードウエア構成および機能ブロックを示す図である。 管理装置の詳細な機能ブロックを示す図である。 管理装置の接続テーブルのデータ構造を示す図である。 端末装置による発信方法取得処理の手順を示すフローチャートである。 図12(a)−(b)は、通信システムにおける発信時のプロトコルの概要を示すシーケンス図である。 管理装置による応答変更判定処理の手順を示すフローチャートである。 通信システムにおける発信時のプロトコルの概要を示すシーケンス図である。 実施例2に係る管理装置による通話不可判定処理の手順を示すフローチャートである。 通信システムにおける発信時のプロトコルの概要を示すシーケンス図である。 実施例3の管理装置の履歴テーブルのデータ構造を示す図である。 管理装置による第1の方法の手順を示すフローチャートである。 管理装置による第2の方法の手順を示すフローチャートである。 通信システムにおける発信時のプロトコルの概要を示すシーケンス図である。 実施例4に係る管理装置による応答変更判定処理の手順を示すフローチャートである。 実施例4の変形例の管理装置の位置情報テーブルのデータ構造を示す図である。
(実施例1)
図1は、通信システム100の構成を示す。通信システム100は、ネットワーク10、管理装置12、基地局装置14と総称される第1基地局装置14a、第2基地局装置14b、第3基地局装置14c、端末装置16と総称される第1端末装置16a、・・・、第8端末装置16hを含む。ここで、通信システム100に含まれる基地局装置14の数は「3」に限定されず、端末装置16の数は「8」に限定されず、それらより多くてもよく、それらよりも少なくてもよい。
端末装置16は、IPトランシーバ、PoC(Push−to−Talk over Cellular)トランシーバとも呼ばれ、音声通信を実行する。音声通信はプッシュ・ツー・トーク方式であり、個別呼出、グループ呼出、一斉呼出も可能である。このような音声通信を実行するために、端末装置16は基地局装置14に接続される。ここで、基地局装置14と端末装置16との間における通信方式には、半二重または全二重通信が使用される。
複数の基地局装置14は、ネットワーク10により互いに接続される。ネットワーク10は、例えばIP(Internet Protocol)ネットワークである。ネットワーク10には管理装置12が接続される。管理装置12は、例えばSIP(Session Initiation Protocol)サーバ等により構成され、端末装置16間で通話する際のSIPシーケンス処理を実行する。
このような構成において、端末装置16の使用者(ユーザ)は、端末装置16の通話ボタンを押下することによって、他の端末装置16を使用する他の使用者との音声通話を実行する。通信方式が半二重通信である場合、ある音声通話に係る複数の端末装置16において、いずれかの使用者が通話ボタンを押下し発話している間にわたって、他の使用者は通話ボタンを押しても発話できない。通話を開始する際に通話ボタンを押下した場合の動作には、通常発信、およびRing Back Tone(以下、「RBT」という)発信が含まれる。
図2(a)−(b)は、通信システム100における通常発信の概要を示す。ここでは、第1端末装置16aと第2端末装置16bという2つの端末装置16間の通信を前提とするが、3つ以上の端末装置16間の通信であってもよく、1対多のグループ通信であってもよい。第1端末装置16aは第1使用者18aに使用され、第2端末装置16bは第2使用者18bに使用される。また、半二重通信を使用する場合を想定する。
図2(a)において、第1使用者18aが第1端末装置16aの通話ボタンを押し下げている間、第2使用者18bが第2端末装置16bを操作しなくても、第1使用者18aと第2使用者18bとの音声通話が開始される。具体的に説明すると、第1使用者18aが第1端末装置16aの通話ボタンを押し下げている間、第1使用者18aによって発話された音声が音声信号として、第1端末装置16aから第2端末装置16bに発信される。第2端末装置16bは、受信した音声信号を再生し、音声を出力する。図2(b)は、図2(a)に続く処理であり、第2使用者18bが第2端末装置16bの通話ボタンを押し下げている間、第2使用者18bによって発話された音声が音声信号として、第2端末装置16bから第1端末装置16aに発信される。第1端末装置16aは、受信した音声信号を再生し、音声を出力する。このように、第1使用者18aと第2使用者18bとの間で交互に通話ボタンが押し下げられ、通話がなされる。
図3(a)−(d)は、通信システム100におけるRBT発信の概要を示す。図3(a)−(d)は図2(a)−(b)と同様に示される。第1使用者18aが第1端末装置16aの通話ボタンを押し下げている間、第1端末装置16aは呼び出し音を出力する。第2端末装置16bは、音声通話を開始せず、着信音を出力する。図3(b)は、図3(a)に続く処理であり、着信音を聞いた第2使用者18bが第2端末装置16bの通話ボタンを押下する等の所定の操作を行うと、図3(c)の通話開始への遷移がなされる。第1使用者18aが第1端末装置16aの通話ボタン押下を止める(通話ボタンを離す)と、図3(c)の通話が終了する。通話終了時点から所定時間以内に、第2使用者18bが第2端末装置16bの通話ボタンの押下を持続すると、第2端末装置16bから第1端末装置16aへの折り返し通話(コールバック)が開始される。この状態を図3(d)に示す。なお、RBT発信に対する折り返し通話において通常は、第2端末装置16bの呼び出し音や、第1端末装置16aの着信音は出力されず、すぐに通話状態となる。
図3(c)の通話が通話終了してから所定時間が経過した以降に、第2使用者18bが第2端末装置16bの通話ボタンを押下すると、折り返し通話ではなく、新規のRBT発信となる。この場合は、第2端末装置16bの呼び出し音と、第1端末装置16aの着信音が出力される。このようにRBT発信では、音声通話を開始するために、受信側(着信側)の端末装置16での操作が必要となる。そのため、RBT発信は、発信相手に確実に情報を伝える必要がある場合に利用される。なお、上述の説明では、通話ボタンを押し下げ続ける操作により、RBT発信を実行するとしたが、他の操作によってRBT発信を実行してもよい。例えば、通話ボタンを1回(短時間)押下することにより、RBT発信を実行してもよい。
通常発信とRBT発信の切替は、一般的に、発信側の端末装置16における設定をもとになされる。端末装置16において、「通常発信」が設定された場合、あるいは「発信時に通常発信あるいはRBT発信」が設定され、発信時に「通常発信」が選択された場合、通常発信がなされる。図4(a)−(b)は、端末装置16の表示部に表示される画面を示す。これは、端末装置16において通常発信、RBT発信に関する設定を行うための画面例である。図4(a)のRBT利用設定画面を用いて、発信時の動作が設定される。「利用しない」を設定した場合、通話ボタンを押下した後、通常発信がなされる。「常時利用」を設定した場合、通話ボタンを押下した後、RBT発信がなされる。「発信時選択」を設定した場合、通話ボタンを押下した後、図4(b)の発信時選択画面が表示される。つまり、使用者18は通話を開始する毎に(発呼毎に)、通常発信またはRBT発信を選択する。図4(b)の発信時選択画面において、「RBT発信」を選択した場合、RBT発信がなされる。「通常発信」を選択した場合、通常発信がなされる。なお、「RBT発信」を「第1通信モード」、「通常発信」を「第2通信モード」と呼ぶ場合もある。
前述のごとく、主な音声通信の方式としては個別呼出、グループ呼出、一斉呼出が可能となっている。個別呼出は、ある端末装置16から特定の端末装置16に向けての呼出となる。グループ呼出は、複数の端末装置16がいくつかのグループに分けて設定されている場合において、ある端末装置16からグループ呼出を行った場合、当該端末装置16と同一グループに設定されている全ての端末装置16に向けての同報呼出となる。一斉呼出は、ある端末装置16から通信システム100に所属する全ての端末装置16に向けての同報呼出となる。グループ呼出、一斉呼出とも通常発信、RBT発信が可能であり、グループ呼出、一斉呼出にてRBT発信を行った場合、対象となる複数の端末装置16で着信音が出力される。その後、着信中のいずれかの端末装置16の通話ボタンが押下されることによりグループ通話、一斉通話が開始される。
また、使用者18は端末装置16にヘッドセット等のスピーカ、マイクロフォンが内蔵された外部機器を接続して発信、受信を行う場合がある。ヘッドセットを接続した場合、使用者18は端末装置16を直接手に取り操作しなくても、ヘッドセットを操作することにより他の端末装置16と発信、受信を行うことができる。そのため、使用者18が端末装置16からある程度の距離で離れてしまっている場合や、端末装置16がカバンやポケットの中に収納している状態であっても、端末装置16を取り出すことなくハンズフリー的な通話を行うことができる。
例えば、図2(a)−(b)、図3(a)−(d)の例において、第2使用者18bが第2端末装置16bにヘッドセットを接続していたとする。図2(a)−(b)の通常発信では、第1端末装置16aから第2端末装置16bへ通話が発信される。この時、第2使用者18bは第2端末装置16bに接続されているヘッドセットを何も操作をすることなく、第1使用者18aからの通話音声が、ヘッドセットから出力される。図3(a)のRBT発信時では第1使用者18aは第2端末装置16bへRBT発信を行う。図3(b)のRBT呼出にて第2使用者18bは第2端末装置16bに接続されているヘッドセットを操作することにより通話が開始される。一般的にヘッドセットは有線タイプと無線タイプの2つのタイプに分けられる。有線タイプのヘッドセットは、端末装置16と直接ケーブルで接続される。無線タイプのヘッドセットは、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信により、端末装置16とペアリングすることにより接続される。
端末装置16がRBT利用設定にて「利用しない」、あるいは「発信時選択」に設定され、発信時選択画面にて「通常発信」を選択した場合、通常発信が行われる。上述した様に、通常発信では受信側端末装置16にて通話ボタンを操作しなくでも通話が行われる。そのため、受信側端末装置16を使用している使用者18が離席などにより端末装置16付近に居ない場合、あるいは端末装置16をカバンやポケットの中に収納している状態では、受信側の使用者18が通話内容を聞き逃す可能性が高く、発信した情報が無駄になる可能性が高い。RBT発信は前述の様に、発信相手に確実に情報を伝える必要がある場合に利用される。しかしながら、RBT発信では受信側での端末装置16の操作が必要となるので、重要度の高い情報を早急に伝えたい発信においては、通話情報の即時性を損なうというデメリットも存在する。
一方、受信側の端末装置16にヘッドセットが接続されている場合、使用者18が離席などにより端末装置16付近に居ない場合や、端末装置16をカバンやポケットの中に収納している状態であっても、ヘッドセットにより通話を受信することができる。すなわち、受信側の端末装置16にヘッドセットが接続されている場合、ヘッドセットが接続されていない場合と比較して、送信側からの通話を聞き逃す可能性が極めて低いことが自明となる。しかしながら、送信側の端末装置16の使用者18は受信側の端末装置16のヘッドセットの接続状態が不明な場合、発信相手に確実に情報を伝える必要がある場合はRBT発信を選択することになる。この時、受信側の端末装置16にヘッドセットが接続されていた場合、通話を直ちに受信できる可能性が極めて高い状態にもかかわらず、送信側の使用者18がRBT発信を選択したので、受信側の使用者18はRBT発信に対する応答のために、端末装置16またはヘッドセットを操作する手間が発生する。また、受信側で端末装置16またはヘッドセットの操作が必要となるので、重要度の高い情報を早急に伝えたい場合に通話情報の即時性を損なうおそれがある。
図5は、端末装置16のハードウエア構成および機能ブロックを示す。端末装置16は、クロック発振器200、CPU(Central Processing Unit)210、ユーザIF(Interface)220、通信IF230、記憶部40、音声IF240を含む。クロック発振器200、CPU210、ユーザIF220、通信IF230、記憶部40、音声IF240は、バス250によって接続される。
クロック発振器200は、例えば、水晶発振器であり、一定の周波数の信号を生成する。CPU210は、端末装置16における処理を実行する。ユーザIF220は、ユーザである使用者18に対するインターフェイスである。ユーザIF220は、使用者18からの情報を受けつけたり、使用者18に情報を提示したりする。通信IF230は、ネットワーク10と接続され、基地局装置14と通信する。さらに、基地局装置14経由で管理装置12と通信する。また、通信IF230は、ヘッドセット等の外部機器との間で無線通信あるいは有線通信を実行する。記憶部40は、情報を記憶する媒体であり、例えば、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)である。
クロック発振器200は計時部32を含み、CPU210は制御部38を含み、ユーザIF220は入力部30、表示部36を含み、通信IF230は通信部34、外部装置検出部42を含む。記憶部40は、設定テーブル60を含む。音声IF240は通話音声を入出力するためのインターフェイスであり、音声入力部44と音声出力部46を含む。音声入力部44は、例えばマイクロフォン(マイク)で構成されており、音声出力部46は、例えばスピーカで構成されている。
図6は、端末装置16の詳細な機能ブロックを示す。端末装置16は、入力部30、計時部32、通信部34、表示部36、制御部38、記憶部40、外部装置検出部42、音声入力部44、音声出力部46を含む。記憶部40は、設定テーブル60を含む。入力部30は、端末装置16の使用者18が操作するための各種ボタン、タッチパネル等の入力デバイス、入力デバイスの状態を制御部38に通知するためのインターフェイスを含む。入力部30は、発信する際に押下される通話ボタンも含む。通話ボタンの押下状態は、入力部30において検出され、制御部38に入力される。
表示部36は、端末装置16の設定、通話状態を表示するインターフェイスであり、例えばディスプレイである。記憶部40内の設定テーブル60には、端末装置16についての各種設定情報が記録される。例えば、RBT利用設定に関する情報(RBT設定情報)が設定テーブル60に記録される。具体的には、RBT利用設定にて、「利用しない」、「常時利用」、「発信時選択」のどれが使用者18に選択されているかを示す情報、例えば、0、1、2の値が記録される。
外部装置検出部42は、端末装置16に外部機器が接続されているか否かを判定する。本実施例では、主にヘッドセットの検出を行う。前述の様に、ヘッドセットにはケーブルで接続する有線タイプと、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信によるペアリングにて接続する無線タイプが存在する。外部装置検出部42は有線タイプ、あるいは無線タイプで接続されたヘッドセットを検出する。ヘッドセットにはマイクとヘッドホン(イヤホン)が備わっており、使用者18は端末装置16に接続されたヘッドセットを用いて音声通話を行うことができる。外部装置検出部42がヘッドセットとの接続を検出した場合、制御部38は音声入力部44の機能を停止し、その代わりにヘッドセットのマイクから音声を入力する。同様に、制御部38は音声出力部46の機能を停止し、その代わりにヘッドセットのヘッドホンに音声を出力する。つまり、外部装置検出部42がヘッドセットとの接続を検出した場合、ヘッドセットのマイクは音声入力部44として機能し、ヘッドホンは音声出力部46として機能する。ヘッドセットには、音量調整やマイクの感度調整のための操作部(スイッチなど)が備わっていてもよい。またヘッドセットに、通話ボタンに相当する操作部やRBT発信に応答するための操作部が備わっていてもよい。本実施例では、端末装置16に接続される外部機器として、ヘッドセットを例に説明するが、これに限定されるものではない。例えば、外部機器として、スピーカとマイクとの組合せや、スマートスピーカ等を用いてもよい。ヘッドセットの検出は、具体的には、有線タイプの場合は端末装置16とヘッドセットがケーブル接続されている場合は「ON」、ケーブル接続されていない場合は「OFF」と判定される。無線タイプの場合はBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信によりペアリングが行われている場合は「ON」、ペアリングが行われていない場合、「OFF」と判定される。なお、ペアリングが行われている状態であっても、端末装置16とヘッドセットが近距離無線通信で通信可能な所定の距離(例としてBluetooth(登録商標) Class2では10メートル)以上離れてしまい、正常に通信が行えない状態の場合は「OFF」と判定してもよい。
制御部38は所定の周期(例えば3分毎)で計時部32から現在の時刻を取得し、外部装置検出部42から、端末装置16とヘッドセットとの接続状態を取得する。つまり、端末装置16と外部装置との接続状態を取得する。制御部38は、計時部32から取得した現時刻、外部装置検出部42から取得したヘッドセットの接続状態をパケット化し、通信部34を通じて管理装置12へ送信する。本実施例では上記パケットを接続情報パケットと呼ぶ。端末装置16が通信圏内で電源ON状態で正常に動作していれば、接続情報パケットは所定の周期で管理装置12に送信される。
図7は、端末装置16から送信される接続情報パケットのデータ構造を示す。端末IDには、端末装置16の名称およびID(識別子)が記載される。なお、名称を省略し、IDのみを記載してもよい。検出日時は計時部から取得した日付(年月日)と現時刻が記載され、ヘッドセット接続は外部装置検出部42から取得したヘッドセットの接続情報が記載される。ヘッドセット接続は、「ON」と「OFF」の2種類の状態を示すため、「接続ステータス」とも呼ばれる。なお、検出日時の記載例である「2018/6/1 10:19:14」の表記は、「2018年6月1日 10時19分14秒」であることを表す。
図8は、管理装置12のハードウエア構成および機能ブロックを示す。管理装置12は、クロック発振器400、CPU410、通信IF430、記憶部340を含む。クロック発振器400、CPU410、通信IF430、記憶部340は、バス450によって接続される。
クロック発振器400は、例えば、水晶発振器であり、一定の周波数の信号を生成する。CPU410は、管理装置12における処理を実行する。通信IF430は、ネットワーク10と接続され、基地局装置14と通信する。さらに、通信IF430は、基地局装置14経由で端末装置16と通信する。記憶部340は、情報を記憶する媒体であり、例えば、ハードディスク、SSDである。クロック発振器400は計時部332を含み、CPU410は制御部338を含み、通信IF430は通信部334を含む。記憶部340は、接続テーブル362を含む。
図9は、管理装置12の詳細な機能ブロックを示す。管理装置12は、計時部332、通信部334、制御部338、記憶部340を含む。記憶部340は、接続テーブル362を含む。通信部334は、各端末装置16から所定の周期で送信される接続情報パケットを受信する。通信部334は、受信した接続情報パケットを制御部338に出力する。
制御部338は、各端末装置16から送信される接続情報パケットをもとに、複数の端末装置16のそれぞれにおける外部装置との接続状態を示す接続テーブル362を生成する。記憶部340には、接続テーブル362が配置される。接続テーブル362には、各端末装置16から送信される接続情報パケットの内容が記録される。
図10は、管理装置12の接続テーブル362のデータ構造を示す。接続テーブル362の各パラメータは、図7の接続情報パケットの構成例で説明した内容と同じである。なお接続テーブル362において、端末装置名の記録を省略してもよい。また、本図では、図2(a)−(b)で示していない第3端末装置16c、第4端末装置16d、第5端末装置16e、第6端末装置16f、第7端末装置16g、第8端末装置16h、第9端末装置16i、第10端末装置16j、第11端末装置16kも存在する。各端末装置16のIDは第1端末装置16a(ID:001)、第2端末装置16b(ID:002)、第3端末装置16c(ID:003)、第4端末装置16d(ID:004)、第5端末装置16e(ID:005)、第6端末装置16f(ID:006)、第7端末装置16g(ID:007)、第8端末装置16h(ID:008)、第9端末装置16i(ID:009)、第10端末装置16j(ID:010)、第11端末装置16k(ID:011)とする。
制御部338は、各端末装置16から接続情報パケットを受信した際、接続テーブル362に同一の端末装置16の記録が存在すれば、接続テーブル362を接続情報パケットの内容で更新(上書き)する。制御部338は、接続テーブル362に端末装置16の記録が存在しない場合、新たに端末装置16のレコードを追加する。つまり、接続テーブル362には、端末装置16毎の最新のヘッドセット接続状態が記録されている。また、図7の接続情報パケットにおいて、検出日時を省略し、接続テーブル362の検出日時に、管理装置12が接続情報パケットを受信した日時を記録してもよい。
ここでは、図6の端末装置16の説明に戻る。通話ボタンの操作がなされ、入力部30において通話ボタンの押下が検出された場合、制御部38は、記憶部40を参照し、発信方法を確認する。図11は、管理装置12による発信方法取得処理の手順を示すフローチャートである。S100において、制御部38は設定テーブル60からRBT利用設定を取得する。設定テーブル60には、使用者18によって選択されたRBT利用に関するデータ(「利用しない」、「常時利用」、「発信時選択」のいずれかを示すデータ)が記録されているので、そのデータを取得する。その後S110に進む。
S110において、RBT利用設定が「利用しない」となっていた場合(S110:Yes)は、S150に進む。RBT利用設定が「利用しない」以外の場合(S110:No)は、S120に進む。S120において、RBT利用設定が「常時利用」となっていた場合(S120:Yes)は、S140に進む。RBT利用設定が「常時利用」以外の場合(S120:No)は、S130に進む。S130に進む場合は、「発信時選択」が選択されている場合である。
S130において、制御部38は図4(b)に示す発信選択画面を表示部36に表示させる。制御部38は、使用者18が選択した「RBT発信」または「通常発信」を示すデータを入力部30を介して取得する。そして制御部38は、発信選択画面で「RBT発信」が選択されたか否かを判定する。発信選択画面で「RBT発信」が選択された場合(S130:Yes)は、S140に進む。発信選択画面で「RBT発信」以外、すなわち本実施例では「通常発信」が選択された場合(S130:No)は、S150に進む。S140において、発信方法を「RBT発信」と判定して処理を終了する。S150において、発信方法を「通常発信」と判定して処理を終了する。発信方法が通常発信の場合、制御部38は、発信先の端末装置16(以下、「発信先端末装置16」ともいう)へ通常発信を行う。発信方法がRBT発信の場合、制御部38は、発信先端末装置16へRBT発信を行う。
次に、本実施例で端末装置16と管理装置12の間で行われる通信プロトコルについての処理を説明する。ここでは、一例として、通信プロトコルがSIPであるとするが、SIPに限定されない。図12(a)−(b)は、通信システム100における発信時のプロトコルの概要を示すシーケンス図である。図12(a)は、SIP通信において、第1端末装置16aから第2端末装置16bへの通常発信がなされる場合の手順を示す。第1端末装置16aにおいて通常発信が選択された後(S10)、第1端末装置16aは第2端末装置16b宛てにINVITE(自動応答)を送信する(S12)。送信されたINVITE(自動応答)は管理装置12を経由し、第2端末装置16bに送信される(S14)。第2端末装置16bはINVITE(自動応答)を受信した後、第1端末装置16a宛てにステータスコード200 OKを送信する(S16)。送信されたステータスコード200 OKは管理装置12を経由し、第1端末装置16aに送信される(S18)。第1端末装置16aはステータスコード200 OKを受信した後、ACK(Acknowledge)を送信する(S20)。送信されたACKは管理装置12経由で、第2端末装置16bに送信される(S22)。第1端末装置16aはACKを送信した後、RTP(Real−time Transport Protocol)を使って通話データの送信を開始する(S24、S26、S28)。なお、第1端末装置16aおよび第2端末装置16bと管理装置12との間の通信は、基地局装置14を経由して行われるが、説明を簡潔にするため、図12においては基地局装置14を省略している。
図12(b)は、SIP通信において、第1端末装置16aから第2端末装置16bへのRBT発信がなれる場合の手順を示す。第1端末装置16aでRBT発信が選択された後(S50)、第1端末装置16aは第2端末装置16b宛てにINVITE(手動応答)を送信する(S52)。送信されたINVITE(手動応答)は管理装置12を経由し、第2端末装置16bに送信される(S54)。第2端末装置16bはINVITE(手動応答)を受信した後、第1端末装置16a宛てにステータスコード100 Tryingを送信する(S56)。送信されたステータスコード100 Tryingは管理装置12を経由し、第1端末装置16aに送信される(S58)。第2端末装置16bはステータスコード100 Tryingを送信した後、第1端末装置16a宛てにステータスコード180 Ringingを送信する(S60)。送信されたステータスコード180 Ringingは管理装置12を経由し、第1端末装置16aに送信される(S62)。第1端末装置16aは、ACKを受信するまで通話を開始せずに待機する。
その後、第2端末装置16bの通話ボタンが押下された場合(S64)、第2端末装置16bは第1端末装置16a宛てにステータスコード200 OKを送信する(S66)。送信されたステータスコード200 OKは管理装置12を経由し、第1端末装置16aに送信される(S68)。第1端末装置16aはステータスコード200 OKを受信した後、ACKを送信する(S70)。送信されたACKは管理装置12経由で、第2端末装置16bに送信される(S72)。第1端末装置16aはACKを送信した後、RTPを使って通話データの送信を開始する(S74、S76、S78)。
次に、本実施例の管理装置12の処理の詳細を説明する。管理装置12の通信部334が端末装置16から通話開始要求を受信した場合、管理装置12の制御部338は発信方法(発信方式)の判定を行う。本実施例では図12(a)−(b)で示す様に、INVITE(自動応答)を受信した場合は通常発信であり、INVITE(手動応答)を受信した場合はRBT発信であると判定される。発信方法が通常発信、すなわちINVITE(自動応答)を受信した場合、制御部338は発信先端末装置16へINVITE(自動応答)を送信する。
発信方法がRBT発信、すなわちINVITE(手動応答)を受信した場合、制御部338は記憶部の接続テーブル362を参照し、発信先端末装置16についてのレコードを取得する。ここで取得する発信先端末装置16についてのレコードをレコードRと呼ぶ。接続テーブル362に発信先端末装置16のレコードRが存在しない場合、制御部338は発信先端末装置16へINVITE(手動応答)を送信する。発信先端末装置16についてのレコードR取得後、制御部338はレコードR内のヘッドセット接続を取得する。ヘッドセット接続が「OFF」の場合、制御部338は発信先端末装置16へINVITE(手動応答)を送信する。ヘッドセット接続が「ON」の場合、制御部338はレコードR内の検出日時を取得し、計時部332より現時刻(現在日時)CTを取得する。
制御部338は現時刻CTとレコードR内の検出日時の差分を計算し、差分が所定時間PTより小さい場合、制御部338はINVITE(手動応答)をINVITE(自動応答)へ変更し、発信先端末装置16へ送信する。これは、発信先端末装置16に直近までヘッドセットが接続されている場合、発信先の使用者18はヘッドセットを装着している可能性が高く、直ちに通話を開始しても問題がないという知見に基づく処理となる。所定時間PTは、端末装置16が接続情報パケットを送信する周期よりも長く設定する。例えば、接続情報パケットの周期を3分とし、所定時間PTを10分とする。本実施例の説明において特に断らない限り、この所定時間PTは10分であるとするが、もちろんこの値に限定される訳ではない。差分が所定時間PT以上である場合、制御部338は発信先端末装置16へINVITE(手動応答)を送信する。なお、上記のINVITE(手動応答)からINVITE(自動応答)へ変更するか否かを判定する処理は、以後「応答変更判定処理」と呼称する。
つまり、制御部338は、RBT発信の通信開始要求を受信し、かつ発信先端末装置16のレコードRが所定条件を満たす場合に、制御部338に対して、通常発信の通信開始要求を発信先端末装置16に送信させる。ここで、所定条件は、発信先端末装置16のレコードRにおいて示される外部装置との接続状態が「ON」であり、かつレコードRの検出日時と現時刻CTとの差分が所定時間PTよりも小さいことである。
図10の例では、現時刻CTが「10:20:00」である場合、ヘッドセット接続が「ON」であり、かつ現時刻と検出日時の差分値が所定時間PTより小さい端末装置16、つまり、検出日時が「10:10:00」より後の時刻である端末装置16は、第1端末装置16a、第3端末装置16c、第5端末装置16e、第6端末装置16f、第10端末装置16jとなる。すなわち、第1端末装置16a、第3端末装置16c、第5端末装置16e、第6端末装置16f、第10端末装置16jへ発信する場合において、送信側の端末装置16からRBT発信が行われた場合、管理装置12でINVITE(手動応答)を受信した後に、応答変更判定処理によりINVITE(自動応答)へ自動で変更して送信する。INVITE(自動応答)へ自動的に切りかえることにより、INVITE(手動応答)と比べてより迅速に通話を開始することが可能となり、受信側の使用者18もヘッドセットを操作することなく通話を受信できる。
図13は、管理装置12による応答変更判定処理の手順を示すフローチャートである。S200において、制御部338は端末装置16からの発信方法がRBT発信、すなわち「INVITE(手動応答)」であるか否かを判定する。発信方法がRBT発信、すなわち「INVITE(手動応答)」の場合(S200:Yes)は、S210に進む。発信方法が通常発信、すなわち「INVITE(自動応答)」の場合(S200:No)は、S270に進む。S210において、制御部338は記憶部340の接続テーブル362から、発信先端末装置16のレコードRを取得する。レコードRが存在しない場合、その旨を示すNULLが取得される。その後S220に進む。S220において、制御部338はレコードRが存在するか否かを判定する。レコードRが存在する場合(S220:Yes)は、S230に進む。レコードRが存在しない場合(S220:No)は、S270に進む。
S230において、制御部338はS210で取得したレコードRのヘッドセット接続が「ON」であるか否かを判定する。ヘッドセット接続が「ON」の場合(S230:Yes)は、S240に進む。ヘッドセット接続が「OFF」の場合(S230:No)は、S270に進む。S240において、制御部338は計時部332より現時刻CTを取得する。その後S250に進む。S250において、制御部338は現時刻CTとレコードR内の検出日時との差分値(時間差)を計算し、差分値が所定時間PTより小さいか否かを判定する。差分値が所定時間PTより小さい場合(S250:Yes)は、S260に進む。差分値が所定時間PT以上の場合(S250:No)は、S270に進む。S260において、制御部338はINVITE(自動応答)へ変更と判定し、判定結果を返す。その後処理を終了する。S270において、制御部338は変更なしと判定し、判定結果を返す。その後処理を終了する。
図14は、通信システム100における発信時のプロトコルの概要を示すシーケンス図である。本図に示す例では、まず第1端末装置16aの第1使用者18aが、RBT発信の操作を実行する(S900)。その結果、第1端末装置16aは第3端末装置16c宛てにINVITE(手動応答)を送信する(S1000)。送信されたINVITE(手動応答)は管理装置12で受信される。つまり、管理装置12は、発信元である第1端末装置16aから、発信先に第3端末装置16cが指定された第1通信モードの通信要求データを受信する。管理装置12は、INVITE(手動応答)を受信した後、前述の応答変更判定処理(S1010)を実行する。管理装置12は、第1端末装置16aからのINVITE(手動応答)を、INVITE(自動応答)に変更して第3端末装置16cへ送信する(S1020)。つまり、管理装置12は、第1通信モードの通信要求データを受信し、かつ発信先の第3端末装置16cの接続情報が所定条件を満たす場合に、第2通信モードの通信要求データを第3端末装置16cに送信する。ここでは、SIPのINVITEメッセージのパラメータを変更することで、発信元の端末装置16が指定した通信モードを変更している。
また、第1通信モードの通信要求データを受信し、かつ第3端末装置16cの接続情報が所定条件を満たさない場合には、INVITE(手動応答)、すなわち第1通信モードの通信要求データを第3端末装置16cに送信する。なお、図14に示すシーケンスでは省略しているが、管理装置12が第1端末装置16aからINVITE(自動応答)、すなわち第2通信モードの通信要求データを受信した場合は、第2通信モードの通信要求データを第3端末装置16cに送信する。
第3端末装置16cはINVITE(自動応答)を受信した後、第1端末装置16a宛てにステータスコード200 OKを送信する(S1030)。送信されたステータスコード200 OKは管理装置12を経由し、第1端末装置16aに送信される(S1040)。第1端末装置16aはステータスコード200 OKを受信した後、ACKを送信する(S1050)。送信されたACKは管理装置12経由で、第3端末装置16cに送信される(S1060)。第1端末装置16aはACKを送信した後、RTPを使って通話データの送信を開始する(S1070、S1080、S1090)。
本実施例によれば、発信先端末装置のヘッドセット接続状況に応じて、発信方式を変更するので、適切に通信モードを使用することができる。また、発信相手の端末装置のヘッドセット接続状況に応じて発信方式を切りかえるので、複数種類の通信モードを適切に選択できる。また、適切に発信方式が切りかえられるので、発信側端末装置の使用者が発話した情報が受信側端末装置の使用者に認識されない事態の発生を低減しつつ、受信側端末装置の使用者により迅速に情報を伝えることができる。また、端末装置の設定がRBT発信になっていても、発信先端末装置のヘッドセット接続状況から発信方法を自動で通常発信に切りかえるので、受信側の端末装置の受信操作を省くことができる。つまり、発信先端末装置と外部装置との接続状態に応じて、発信元の端末装置における通信モードを選択し、第1通信モード(RBT発信)のもつ確実性と、第2通信モード(通常発信)のもつ即時性とを両立させている。すなわち、複数種類の通信モードを適切に使用することができる。
また、発信相手の端末装置における外部装置の検出時刻と現時刻との差分が所定時間よりも小さい場合に、発信方式をRBT発信から通常発信に切りかえるので、使用者が着信に応答できる状況下において使用者の操作性を向上できる。また、端末装置ではなく管理装置側で発信方式を決定するので、発信方式を決定する条件を自由に設定することができる。また、端末装置ではなく管理装置側で発信方式を決定するので、処理内容を変更する場合であっても、管理装置のソフトウエアのみを変更すればよく、多数の端末装置のソフトウエアの変更を不要にできる。
(実施例1の変形例)
次に、実施例1の変形例を説明する。実施例1では、外部装置検出部42が、ヘッドセットの接続状態を検出するが、これに限らず他の方法を用いてもよい。例えば、ヘッドセットに圧力センサ、温度センサ、脈拍センサなどを内蔵させ、使用者18がヘッドセットを装着しているか否かをヘッドセットが検出する。そして、外部装置検出部42が、ヘッドセットから使用者18の装着状態を示す信号を受信し、端末装置16がヘッドセットの装着状態を検出できるようにする。
すなわち、端末装置16は、(1)ヘッドセットが接続され、かつ使用者18がヘッドセットを装着している第1状態、(2)ヘッドセットが接続され、かつ使用者18がヘッドセットを装着していない第2状態、(3)ヘッドセットが接続されていない第3状態、の3種類の状態を検出できる。第1状態を上述のヘッドセットの接続が「ON」の状態に対応され、第2状態および第3状態の状態を上述のヘッドセットの接続が「OFF」の状態に対応される。これにより、管理装置12は、実施例1と同様の処理を行うことができる。
本変形例によれば、第1状態であれば第2通信モードを選択し、第2状態あるいは第3状態であれば第1通信モードを選択するので、受信側の使用者が通話を認識し易い状態であるか否かの判定精度を向上できる。また、受信側の使用者が通話を認識し易い状態であるか否かの判定精度が向上するので、適切な通信方式(通信モード)をより精度よく選択できる。
(実施例2)
次に、実施例2を説明する。実施例2では、使用者18に指定された発信先端末装置16のヘッドセットの接続情報に基づいて、発信先端末装置16を呼び出すか否かを判定する。管理装置12の接続テーブル362に端末装置16のレコードRが存在しない場合、当該端末装置16は管理装置12へ接続情報パケットを送信していない状態であることを示している。また、端末装置16のレコードRが存在する場合であっても、現時刻CTとレコードR内の検出日時の差分値が所定時間PT以上の場合は、当該端末装置16が管理装置12へ最後に接続情報パケットを送信してからしばらくの時間が経過していることを示している。本実施例における所定時間PTは、接続情報パケットの送信周期に比べて十分長い時間に設定し、実施例1における所定時間PTよりも長く設定する。例えば、本実施例では所定時間PTを1時間とする。
上記の場合、当該端末装置16は電源が入っていない、または当該端末装置16が管理装置12の通信エリア範囲外に存在していることが予想され、当該の端末装置16に通常発信、またはRBT発信を行っても通話が受信される可能性は極めて低い。そのため、管理装置12へ通話発信、あるいはRBT発信が送信された状況において、発信先が上記の条件を満たす端末装置16の場合、管理装置12は、送信元の端末装置16へステータスコード410等を送信し、その後の処理を終了してもよい。端末装置16は上記ステータスコードを受信した場合、表示部36に「発信先の端末装置16は現在通話できない」旨のメッセージを表示する。上記端末装置16からの通常発信、RBT発信を中止するか否かを判定する処理は、以後「通話不可判定処理」と呼称する。
図15は、管理装置12による通話不可判定処理の手順を示すフローチャートである。S300において、制御部338は記憶部340の接続テーブル362から、発信先端末装置16のレコードRを取得する。レコードRが存在しない場合、その旨を示すNULLが取得される。その後S310に進む。S310において、制御部338はレコードRが存在するか否かを判定する。レコードRが存在する場合(S310:Yes)は、S320に進む。レコードRが存在しない場合(S310:No)は、S350に進む。S320において、制御部338は計時部332より現時刻CTを取得する。その後S330に進む。
S330において、制御部338は現時刻CTとレコードR内の検出日時との差分値(時間差)を計算し、差分値が所定時間PTより小さいか否かを判定する。差分値が所定時間PTより小さい場合(S330:Yes)は、S340に進む。差分値が所定時間PT以上の場合(S330:No)は、S350に進む。S340において、制御部338は発信先端末装置16が通話可と判定し、判定結果を返す。その後処理を終了する。S350において、制御部338は発信先端末装置16が通話不可と判定し、判定結果を返す。その後処理を終了する。
図16は、通信システム100における発信時のプロトコルの概要を示すシーケンス図である。本図は、第1端末装置16aから第8端末装置16hへ通常発信、またはRBT発信を行った際に、通話不可判定処理により通話不可と判定される場合の一例を示す。第1端末装置16aは、通常発信、またはRBT発信を実行する(S1200)。管理装置12は、第1端末装置16aからのINVITEを受信すると(S1210)、通話不可判定処理(S1220)の実行結果から、第8端末装置16hへのINVITEの送信を行わないことを決定する。管理装置12は、第1端末装置16aへステータスコード410を送信する(S1230)。第1端末装置16aはステータスコード410を受信すると、管理装置12にACKを送信する(S1240)とともに、表示部36に現在通話ができない旨のメッセージを表示する(S1250)。
なお、各端末装置16の使用者18が所定時間PTを任意に設定できるようにし、各端末装置16から管理装置12に所定時間PTを送信してもよい。管理装置12は、発信先の端末装置16(図16の例では、第8端末装置16h)が指定した所定時間PTを用いて通話不可判定処理を行えばよい。また管理装置12は、発信元の端末装置16(図16の例では、第1端末装置16a)が指定した所定時間PTを用いて通話不可判定処理を行ってもよい。また管理装置12は、発信元の端末装置16が指定した所定時間PTと、発信先の端末装置16が指定した所定時間PTのうち、長い方の時間を用いて通話不可判定処理を行ってもよい。
本実施例によれば、発信相手の端末装置の使用者のヘッドセット接続状況に応じて、適切に発信方式を切りかえることができるだけでなく、使用者が応答できない可能性が非常に高い場合には発信しないので、無駄な通信の発生を抑止できる。また、発信相手の端末装置の使用者のヘッドセット接続状況に応じて、適切に発信方式を切りかえることができるだけでなく、使用者が応答できない可能性が非常に高い場合にはその旨を示す情報を表示して、発信しないので、無駄な通信の発生を抑止できる。また、無駄な通信の発生が抑制されるので、通信システムの処理負荷が無駄に高くなることを防止すると同時に、発信端末装置の使用者の無駄な操作や労力(発話)を防止できる。
なお、実施例2のみを実行してもよいし、実施例1と実施例2を組み合せて実行してもよい。つまり、管理装置12は、実施例1で説明した通信モード選択処理を実行せずに、実施例2で説明した通信要求データを発信先の端末装置16に送信する可否を判定する処理のみを実行してもよい。あるいは、まず通信要求データを送信する可否を判定する処理を実行し、その結果が「送信可」である場合に、通信モード選択処理を実行し、選択した通信モードの通信要求データを送信してもよい。
(実施例3)
次に、実施例3を説明する。実施例1では、管理装置12の記憶部340内の接続テーブル362に記録されている発信先端末装置16の最新のヘッドセット接続を使用し、INVITE(手動応答)を、INVITE(自動応答)へ自動で変更する処理を説明した。本実施例では、INVITE(手動応答)をINVITE(自動応答)へ変更する処理だけでなく、INVITE(自動応答)をINVITE(手動応答)へ変更する処理を実行する。なお、本実施例の端末装置16内部のブロック図、管理装置12のブロック図、接続情報パケット、および接続テーブル362の構成は実施例1と同じである。本実施例では、応答変更判定処理として、接続テーブル362と履歴テーブルの両方を用いる第1の方法、履歴テーブルを用いる第2の方法、接続テーブル362を用いる第3の方法のいずれかを実行する。履歴テーブルは、過去に少なくとも1回はヘッドセットを接続した端末装置16であることを示す
まず第1の方法について説明する。第1の方法では、接続テーブル362の他に、履歴テーブルを用いて処理を行う。つまり、管理装置12は、接続テーブル362および各端末装置16の過去のヘッドセット接続から使用者18の受信状態を判定し、発信方法を自動でINVITE(自動応答)からINVITE(手動応答)へ変更する。
図17は、管理装置12の記憶部40に記憶される履歴テーブルのデータ構造を示す。制御部338は、接続情報パケットをもとに履歴テーブルを生成し、記憶部40に記憶する。端末IDには、端末装置16の名称およびIDが記載される。ON検出日時は、管理装置12が端末装置16から接続情報パケットを受信した際、ヘッドセット接続が「ON」であれば、接続情報パケット内の検出日時で更新(上書き)される。一方、管理装置12が端末装置16から接続情報パケットを受信した際、ヘッドセット接続が「OFF」であれば、ON検出日時は更新されない。すなわち、ON検出日時は、各端末装置16がヘッドセットを接続していた最終日時が記録される。したがって、過去に少なくとも1回ヘッドセットが接続された端末装置16の情報が、履歴テーブルに記録されており、過去に1度もヘッドセットが接続されていない端末装置16の情報は、履歴テーブルに記録されない。また、端末装置16が外部装置と接続された場合にのみ、端末装置16から管理装置12に対して接続情報パケットを送信するようにしてもよい。つまり、接続状態が「ON」であることを示す接続情報パケットのみを用い、接続状態が「OFF」であることを示す接続情報パケットを用いなくてもよい。この場合、接続情報パケットの接続ステータスを省略してもよい。履歴テーブルに記録されていない端末装置16は、その使用者18がヘッドセットを所有していない等の理由により、少なくとも通信システム100においては、その使用者18がヘッドセットを使用する可能性は低いと考えられる。
図17では、図2で示していない第3端末装置16c、第4端末装置16d、第5端末装置16e、第6端末装置16f、第7端末装置16g、第8端末装置16h、第9端末装置16i、第10端末装置16j、第11端末装置16kが存在する。各端末装置16のIDは第1端末装置16a(ID:001)、第2端末装置16b(ID:002)、第3端末装置16c(ID:003)、第4端末装置16d(ID:004)、第5端末装置16e(ID:005)、第6端末装置16f(ID:006)、第7端末装置16g(ID:007)、第8端末装置16h(ID:008)、第9端末装置16i(ID:009)、第10端末装置16j(ID:010)、第11端末装置16k(ID:011)とする。また、ON検出日時の記載例である「2018/6/1 10:18:14」の表記は、「2018年6月1日 10時18分14秒」であることを表す。また、図7の接続情報パケットにおいて、検出日時を省略し、履歴テーブルのON検出日時に、管理装置12が接続情報パケットを受信した日時を記録してもよい。
次に、第1の方法における管理装置12の処理の詳細を説明する。図18は、管理装置12による第1の方法の手順を示すフローチャートである。なお、本フローチャートは図13のフローチャートのS200において、通常発信と判定された場合(S200:No)に、S270の代わりに実行される処理である。つまり、S200においてNoと判定された場合、S200からS400に遷移する。S400において、制御部338は記憶部340の履歴テーブルから、発信先端末装置16のレコードRHを取得する。レコードRHが存在しない場合、その旨を示すNULLが取得される。その後S410に進む。S410において、制御部338はレコードRHが存在するか否かを判定する。レコードRHが存在する場合(S410:Yes)は、S420に進む。レコードRHが存在する場合、発信先端末装置16が過去に1回以上はヘッドセットを接続したことがある。したがって、発信先端末装置16の使用者18は、ヘッドセットを利用しようと思えば利用できる可能性が高いと考えられる。レコードRHが存在しない場合(S410:No)は、S470に進む。
レコードRHが存在しない場合、発信先端末装置16が過去に1度もヘッドセットを接続したことがない状態である。したがって、端末装置16の使用者18がヘッドセットを使用していないと判定でき、通常発信を行った場合に通話を聞き逃す可能性がある。このため、制御部338は、INVITE(自動応答)をINVITE(手動応答)に変更する。なお、S410において、さらに履歴テーブルのON検出日時を用いて判定処理を行ってもよい。すなわち、制御部338は、S410において、「レコードRHが存在し、かつ、現時刻とON検出日時との時間差が所定値未満である」場合にYesと判定し、そうでない場合にNoと判定する。例えば、この所定値は「30日間」とされる。使用者18が最後にヘッドセットを接続した時点からある程度長い日数が経過している場合、使用者18は、現在、ヘッドセットを使わずに通話をすることが多く、通話を聞き逃す可能性がある。このため、制御部338は、レコードRHが存在しても、現時刻とON検出日時との時間差が所定値以上である場合には、レコードRHが存在しない場合と同様に扱い、INVITE(自動応答)をINVITE(手動応答)に変更する。
また、制御部338は、使用者18毎に過去の所定期間(例えば、過去3ヶ月間)の接続状態を全て記憶部340に記憶してもよい。例えば、制御部338は、端末ID、検出日時、接続状態(ONまたはOFF)を関連付けて履歴第2テーブル(図示せず)に記録してもよい。このような詳細な情報を記録することにより、ステップS410の判定処理の精度をより高くすることができる。例えば、制御部338は、履歴第2テーブルを解析することにより、発信先端末装置16が1ヶ月前まではヘッドセットを使って通話を行っていたが、直近の1ヶ月間はヘッドセットを使用して通話していないことが判明した場合、現時点ではヘッドセットの接続状態から使用者18が通話認識する可能性を推定できないと判断する。制御部338は、レコードRHが存在しない場合と同様に扱い、INVITE(自動応答)をINVITE(手動応答)に変更する。
S420において、制御部338は記憶部340の接続テーブル362から、発信先端末装置16のレコードRを取得する。レコードRが存在しない場合、その旨を示すNULLが取得される。S420からS430に進む。S430において、制御部338はS420で取得したレコードRのヘッドセット接続が「ON」であるか否かを判定する。ヘッドセット接続が「ON」の場合(S430:Yes)は、S440に進む。ヘッドセット接続が「OFF」の場合(S430:No)は、S470に進む。つまり、S470で制御部338はINVITE(自動応答)をINVITE(手動応答)に変更する。S440において、制御部338は計時部332より現時刻CTを取得する。その後S450に進む。
S450において、制御部338は現時刻CTとレコードR内の検出日時との差分値(時間差)を計算し、差分値が所定時間PTより小さいか否かを判定する。差分値が所定時間PTより小さい場合(S450:Yes)は、S460に進む。差分値が所定時間PT以上の場合(S450:No)は、S470に進む。S460において、制御部338は変更なしと判定し、判定結果を返す。応答変更判定処理は終了される。つまり、S460において「変更なし」と判定するので、管理装置12はINVITE(自動応答)を用いて発信先端末装置16を呼び出す。S470において、制御部338はINVITE(手動応答)へ変更と判定し、判定結果を返す。応答変更判定処理は終了される。ヘッドセット接続が「OFF」の場合、発信先端末装置16の使用者18が通話を認識できる可能性が相対的に低いので、制御部338はINVITE(自動応答)をINVITE(手動応答)に変更する。このような処理により、発信側端末装置16の使用者18が発話した通話内容が、相手に伝わらず無駄になってしまうことが防止される。
次に第2の方法について説明する。図19は、管理装置12による第2の方法の手順を示すフローチャートである。なお、本フローチャートは管理装置12が端末装置16から通常発信、またはRBT発信を受信した際に実行される。S700において、制御部338は記憶部340の履歴テーブルから、発信先端末装置16のレコードRHを取得する。レコードRHが存在しない場合、その旨を示すNULLが取得される。その後S710に進む。S710において、制御部338はレコードRHが存在するか否かを判定する。レコードRHが存在する場合(S710:Yes)は、S720に進む。レコードRHが存在しない場合(S710:No)は、S770に進む。S720において、制御部338は計時部332より現時刻CTを取得する。その後S730に進む。
S730において、制御部338は現時刻CTとレコードRH内のON検出日時との差分値(時間差)を計算し、差分値が所定時間PTより小さいか否かを判定する。差分値が所定時間PTより小さい場合(S730:Yes)は、S740に進む。差分値が所定時間PT以上の場合(S730:No)は、S760に進む。S740において、制御部338は端末装置16からの発信方法がRBT発信、すなわち「INVITE(手動応答)」であるか否かを判定する。発信方法がRBT発信、すなわち「INVITE(手動応答)」の場合(S740:Yes)は、S750に進む。発信方法が通常発信、すなわち「INVITE(自動応答)」の場合(S740:No)は、S760に進む。
S750において、制御部338はINVITE(自動応答)へ変更と判定し、判定結果を返す。その後処理を終了する。S730でYesと判定した場合、現在時刻に近い時刻にヘッドセットが接続された状況であり、使用者18が通話を聞き逃す可能性は低いといえる。このため、RBT発信よりも通常発信が適切であると判定し、S750において制御部338はINVITE(自動応答)に変更する。S760において、制御部338は変更なしと判定し、判定結果を返す。その後処理を終了する。S770において、制御部338は端末装置16からの発信方法が通常発信、すなわち「INVITE(自動応答)」であるか否かを判定する。発信方法が通常発信、すなわち「INVITE(自動応答)」の場合(S770:Yes)は、S780に進む。発信方法がRBT発信、すなわち「INVITE(手動応答)」の場合(S770:No)は、S760に進む。
S780において、制御部338はINVITE(手動応答)へ変更と判定し、判定結果を返す。S710でNoと判定した場合、使用者18がヘッドセットを全く使用していない状況であり、使用者18が通話を聞き逃す可能性があるといえる。このため、通常発信よりもRBT発信が適切であると判定し、S780において制御部338はINVITE(手動応答)に変更する。応答変更判定処理は終了される。
すなわち、第1の方法のように、接続テーブル362と履歴テーブルの両方を用いて、判定処理を行ってもよいが、第2の方法のように、履歴テーブルのみを用いて判定処理を行ってもよい。履歴テーブルは、接続テーブル362と同様に、端末装置16と外部との接続情報が示された接続情報を格納するテーブルである。両者の違いは、接続テーブル362には「ON」と「OFF」の2種類の接続情報が格納されるが、履歴テーブルには「ON」の接続情報のみが格納されることにある。履歴テーブルにデータが存在しない端末装置16は、管理装置12が過去に一度も接続情報を受信していない端末装置16であり、過去に一度も外部装置が接続されていない端末装置16である。履歴テーブルにデータが存在しない端末装置16は、接続状態が「OFF」状態であると容易に判定できるので、履歴テーブルは、接続テーブル362の一種であるということもできる。
次に第3の方法について説明する。第3の方法では、図13に示すフローチャートにおいて(S200:No)と判定された後、図18のフローチャートのS400およびS410を実行せず(S400とS410を省略し)、S420に遷移する。S420からS470までの処理は、第1の方法と同じである。すなわち、第3の方法は履歴テーブルを使用せず、接続テーブル362のみを用いた処理である。
図20は、通信システム100における発信時のプロトコルの概要を示すシーケンス図である。これは、第1端末装置16aから第8端末装置16hへの通常発信がなされた場合のシステム動作を示す。第1端末装置16aで通常発信が選択された後(S1300)、第1端末装置16aは第8端末装置16h宛てにINVITE(自動応答)を送信する(S1310)。送信されたINVITE(自動応答)は管理装置12で受信される。つまり、管理装置12は、発信元である第1端末装置16aから、発信先に第8端末装置16hが指定された第1通信モードの通信要求データを受信する。管理装置12は、INVITEを受信した後、応答変更判定処理(S1320)を実行する。応答変更判定処理においてINVITE(手動応答)へ変更と判定された場合、管理装置12は、第1端末装置16aからのINVITE(自動応答)を、INVITE(手動応答)に変更して第8端末装置16hへ送信する(メッセージのパラメータを変更する)(S1330)。
第8端末装置16hはINVITE(手動応答)を受信した後、第1端末装置16a宛てにステータスコード100 Tryingを送信する(S1340)。送信されたステータスコード100 Tryingは管理装置12を経由し、第1端末装置16aに送信される(S1350)。第8端末装置16hはステータスコード100 Tryingを送信した後、第1端末装置16a宛てにステータスコード180 Ringingを送信する(S1360)。送信されたステータスコード180 Ringingは管理装置12を経由し、第1端末装置16aに送信される(S1370)。
その後、第8端末装置16hの通話ボタンが押下された場合(S1380)、第8端末装置16hは第1端末装置16a宛てにステータスコード200 OKを送信する(S1390)。送信されたステータスコード200 OKは管理装置12を経由し、第1端末装置16aに送信される(S1400)。第1端末装置16aはステータスコード200 OKを受信した後、ACKを送信する(S1410)。送信されたACKは管理装置12経由で、第8端末装置16hに送信される(S1420)。第1端末装置16aはACKを送信した後、RTPを使って通話データの送信を開始する(S1430、S1440、S1450)。
これらのように実施例3における管理装置12の制御部338は、接続情報が含まれる接続テーブルと、履歴情報が含まれる履歴テーブルのうちの少なくとも1つを生成し、それに基づいて通信モードを選択する。通信部334は、発信元の第1端末装置16aから、発信先に第8端末装置16hが指定された第2通信モードの通信要求データを受信する。制御部338は、第2通信モードの通信要求データを受信し、かつ第8端末装置16hの接続情報と履歴情報のうちの少なくとも1つが所定条件を満たす場合に、第1通信モードの通信要求データを第8端末装置16hに送信する。
上述したように、本実施例では応答変更判定処理として、INVITE(手動応答)をINVITE(自動応答)へ変更する処理と、INVITE(手動応答)をINVITE(自動応答)へ変更する処理を実行したが、どちらか一方の処理を省略してもよい。例えば、図19のフローチャートにおいて、S730でYesと判定した場合、S740およびS750を実行せずに、S760に遷移してもよい。つまり、INVITE(手動応答)をINVITE(自動応答)へ変更する処理を省略してもよい。なお、制御部338による応答変更判定処理を「通信モード選択処理」と呼ぶ場合もある。すなわち、管理装置12は、発信先の端末装置16と外部装置との接続情報に応じて、第1通信モードまたは第2通信モードを選択し、発信先の端末装置16に通信要求データを送信する。したがって、発信先の端末装置16と外部装置との接続情報が所定条件を満たす場合には、発信元の端末装置16が指定した通信モードとは異なる通信モードを管理装置12が選択することになる。
本実施例によれば、履歴テーブルおよび接続テーブルをもとに、第1通信モードと第2通信モードを選択するので、適切な通信方式(通信モード)をより精度よく選択できる。このため、発信端末装置の使用者が発話した通話内容が、相手に伝わらず無駄になってしまうことを防止できる。また、履歴テーブルをもとに、第1通信モードと第2通信モードを選択するので、適切な通信方式(通信モード)をより精度よく選択できる。このため、発信端末装置の使用者が発話した通話内容が、相手に伝わらず無駄になってしまうことを防止できる。また、接続テーブルをもとに、第1通信モードと第2通信モードを選択するので、適切な通信方式(通信モード)をより精度よく選択できる。このため、発信端末装置の使用者が発話した通話内容が、相手に伝わらず無駄になってしまうことを防止できる。
また、端末装置の設定が通常発信になっていても、発信先端末装置のヘッドセット接続状況の履歴から発信方法を自動でRBT発信に切りかえるので、受信側の端末装置で通話を聞き逃す可能性を低減できる。つまり、発信先端末装置と外部装置との接続状態に応じて、発信元の端末装置で指定された通信モードを管理装置が変更し、第1通信モード(RBT発信)のもつ確実性と、第2通信モード(通常発信)のもつ即時性とを両立させている。すなわち、複数種類の通信モードを適切に使用することができる。
(実施例4)
次に、実施例4を説明する。実施例1では、図2(a)−(b)、図3(a)−(d)に示すように、通話処理が2つの端末装置16間でのみで行われること(個別通話)を前提として説明したが、本実施例では1つの端末装置16が2つ以上の端末装置16に対して同報配信を行うグループ呼出を想定する。なお、本実施例の端末装置16内部のブロック図、管理装置12のブロック図、および接続テーブル362の構成は実施例1と同じである。
本実施における管理装置12の制御部338は、応答変更判定処理において、記憶部340の接続テーブル362から、グループに所属する全端末装置16のレコードRを取得し、ヘッドセット接続が「ON」であり、かつ現時刻CTと検出日時の差分が所定時間PTより小さい端末装置16の合計数Tを集計する。管理装置がINVITE(手動応答)を受信した場合においても、合計数Tが所定数N(例としてグループに所属する送信対象端末装置16の半数)より大きい場合、すなわちヘッドセットによる受信が可能な端末装置16が所定数Nより多く存在している場合は、グループに所属する全ての端末装置16へINVITE(自動応答)を送信する。これによりグループ内において、RBT発信、すなわちINVITE(手動応答)と比較してより迅速に通話を開始することが可能となり、少なくともヘッドセットによる受信が可能な使用者18に対しては、より迅速に情報を伝えることが可能になる。
図10に示す例において、第1端末装置16a、第2端末装置16b、第3端末装置16c、第4端末装置16d、第5端末装置16e、第6端末装置16fの6つの端末装置16が、グループG1に所属していると仮定し、現時刻CTが「10:20:00」の時に第1端末装置16aがグループ呼出を行った場合を想定する。また、本実施例の説明において特に断らない限り、この所定時間PTは10分であるとする。つまり、検出時刻が「10:10:00」よりも後の時刻で、かつヘッドセット接続が「ON」の端末装置16を、現在ヘッドセット接続がされており、使用者18が容易に通話を認識できる端末装置16と判定する。本例では、所定数Nを上記例の「グループに所属する送信対象端末装置16の半数」とした場合、送信対象端末装置16は第2端末装置16b、第3端末装置16c、第4端末装置16d、第5端末装置16e、第6端末装置16fの「5」であり、所定数Nはその半数の「2.5」となる。
第1端末装置16aからの発信方法がRBT発信の場合、すなわちINVITE(手動応答)を受信した場合、管理装置12の制御部338は記憶部340の接続テーブル362を参照し、第2端末装置16b、第3端末装置16c、第4端末装置16d、第5端末装置16e、第6端末装置16fのヘッドセット接続および検出日時を取得する。図10の例の場合、ヘッドセット接続が「ON」であり、かつ現時刻CTと検出日時の差分が所定時間PTより小さい端末装置16は第3端末装置16c、第5端末装置16e、第6端末装置16fであり、上記の条件を満たさない端末装置16は第2端末装置16b、第4端末装置16dとなる。これにより、合計数Tは「3」と集計される。本例では、前述のように所定数Nが「2.5」であり、端末装置16の合計数Tが「3」のため、合計数Tが所定数Nより大きい。これにより、制御部338は第1端末装置16aからのINVITE(手動応答)をINVITE(自動応答)へ変更し、グループG1へ通常発信を行う。
つまり、通信部334において受信した通信要求データでは、発信先として複数の端末装置16が指定される。制御部338は、第1通信モードの通信要求データを受信し、かつ複数の端末装置16のうち、外部装置が接続された端末装置16の数がしきい値よりも多い場合、第2通信モードの通信要求データを複数の端末装置16に通信部334から送信する。
また別例として図10において、第1端末装置16a、第2端末装置16b、第3端末装置16c、第4端末装置16d、第5端末装置16e、第6端末装置16f、第7端末装置16g、第8端末装置16h、第9端末装置16i、第10端末装置16j、第11端末装置16kがグループG2に所属していると仮定し、現時刻CTが「10:20:00」の時に第1端末装置16aがグループ呼出を行った場合を想定する。本例では、所定数Nを上記例の「グループに所属する送信対象端末装置16の半数」とした場合、送信対象端末装置16は、第2端末装置16b、第3端末装置16c、第4端末装置16d、第5端末装置16e、第6端末装置16f、第7端末装置16g、第8端末装置16h、第9端末装置16i、第10端末装置16j、第11端末装置16kの「10」であり、所定数Nはその半数の「5」となる。
第1端末装置16aからの発信方法がRBT発信の場合、すなわちINVITE(手動応答)を受信した場合、制御部338は記憶部340の接続テーブル362を参照し、第2端末装置16b、第3端末装置16c、第4端末装置16d、第5端末装置16e、第6端末装置16f、第7端末装置16g、第8端末装置16h、第9端末装置16i、第10端末装置16j、第11端末装置16kのヘッドセット接続および検出日時を取得する。図10の例の場合、ヘッドセット接続が「ON」であり、かつ現時刻CTと検出日時の差分が所定時間PTより小さい端末装置16は、第3端末装置16c、第5端末装置16e、第6端末装置16f、第10端末装置16jの4台であり、上記の条件を満たさない端末装置16は第2端末装置16b、第4端末装置16d、第7端末装置16g、第8端末装置16h、第9端末装置16i、第11端末装置16kの6台となる。これにより、合計数Tは「4」と集計される。本例では、前述にて所定数Nが「5」であり、端末装置16の合計数Tが「4」のため、合計数Tが所定数N以下である。これにより、第1端末装置16aからのINVITE(手動応答)は変更されず、管理装置12はグループG2へRBT発信を行う。
なお上記例では説明を簡潔にするため、「合計数Tがグループに所属する送信対象端末装置16の半数より大きい」としたが、この条件に限定されるものではない。例えば、「合計数Tが1以上」、「合計数Tがグループに所属する送信対象端末装置16の総数の80%以上」、「合計数Tがグループに所属する送信対象端末装置16の総数と同じ」といった条件を用いてもよい。また、グループ毎に個別の条件を設定してもよい。例えば、グループAでは、「送信対象端末装置16の総数の30%以上」という条件を用い、グループBでは「送信対象端末装置16の総数の80%以上」という条件を用いてもよい。また、このような条件を端末装置16の使用者18が設定し、端末装置16から管理装置12に送信してもよい。管理装置12は受信した情報を記憶部40に記憶し、応答変更判定処理において使用すればよい。またグループの管理者が応答変更判定処理において用いる条件を設定し、管理装置12の記憶部40に記憶させてもよい。また本実施例では説明のためにグループ呼出時の動作としたが、一斉呼出時、すなわち無線通信システムの全端末装置16に対してRBT発信を行う場合においても本実施例と同様な処理を行ってもよい。
図21は、管理装置12による応答変更判定処理の手順を示すフローチャートである。S500において、制御部338は端末装置16からの発信方法がRBT発信、すなわち「INVITE(手動応答)」であるか否かを判定する。発信方法がRBT発信、すなわち「INVITE(手動応答)」の場合(S500:Yes)は、S510に進む。発信方法が通常発信、すなわち「INVITE(自動応答)」の場合(S500:No)は、S610に進む。
S510において、制御部338は記憶部340の接続テーブル362からグループに所属する全ての端末装置16(発信元の端末装置以外の端末装置)のレコードRを取得する。この時リストLを初期化後、各端末装置16のレコードRを記録する。また、合計数Tの値も初期化する。その後S520に進む。S520において、制御部338は所定数Nを設定する。所定数Nは本実施例で説明した様にグループに所属する送信対象となる全端末装置16数に対する割合を示す数値でもよく、また定数でもよい。その後S530に進む。S530において、制御部338は計時部332より現時刻CTを取得する。その後S540に進む。S540において、制御部338はリストLから任意の端末装置16のレコードRを取得する。この時、取得した端末装置16のレコードRの情報はリストLから削除される。その後S550に進む。
S550において、制御部338はS540で取得したレコードRのヘッドセット接続が「ON」であるか否かを判定する。ヘッドセット接続が「ON」の場合(S550:Yes)は、S560に進む。ヘッドセット接続が「OFF」の場合(S550:No)は、S580に進む。S560において、制御部338は現時刻CTとレコードR内の検出日時の差分を計算し、差分が所定時間PTより小さいか否かを判定する。差分が所定時間PTより小さい場合(S560:Yes)は、S570に進む。差分が所定時間PTより大きい場合(S560:No)は、S580に進む。S570において、制御部338は合計数Tを「1」インクリメントする。その後S580に進む。
S580において、制御部338はリストL内に端末装置16のレコードRが存在するか否かを判定する。リストL内に端末装置16のレコードRが存在しない場合(S580:No)は、S590に進む。リストL内に端末装置16のレコードRが存在する場合(S580:Yes)は、S540に戻って処理を繰り返す。S590において、制御部338は合計数Tと、S520にて設定した所定数Nを比較する。合計数Tが所定数Nより大きい場合(S590:Yes)は、S600に進む。合計数Tが所定数Nより小さい場合(S590:No)は、S610に進む。S600において、制御部338はINVITE(自動応答)へ変更と判定し、判定結果を返す。その後処理を終了する。S610において、制御部338は変更なしと判定し、判定結果を返す。その後処理を終了する。
本実施例によれば、複数の他の端末装置のうち、ヘッドセットに接続された他の端末装置の数がしきい値よりも多い場合、第2通信モードを選択し、それ以外の場合に第1通信モードを選択するので、グループ通信においても通信モードを適切に選択できる。
なお、上述の説明では、グループ通話において、INVITE(手動応答)をINVITE(自動応答)に変更する処理を説明したが、これに限らず、グループ通話において、INVITE(自動応答)をINVITE(手動応答)に変更する処理を行ってもよい。例えば、管理装置12が送信元の端末装置16からINVITE(自動応答)の通信要求データを受信した場合、合計数Tが所定数(例えば、グループに所属する送信対象端末装置16の半数)以下である場合に、INVITE(自動応答)をINVITE(手動応答)に変更してもよい。すなわち、管理装置12は、発信先に指定された複数の端末装置16のうち、外部装置(ヘッドセット)に接続された端末装置16の数に応じて、第1通信モードまたは第2通信モードを選択すればよい。したがって、外部装置に接続された端末装置16の数が所定条件を満たす場合には、発信元の端末装置16が指定した通信モードとは異なる通信モードを管理装置12が選択することになる。
(実施例4の変形例)
次に、実施例4の変形例を説明する。本変形例では、端末装置16と外部装置との接続状況の他に、端末装置16の位置(位置情報)を用いて、判定処理を行う。本変形例の端末装置16は、GPS(Global Positioning System)などを用いて端末装置16の位置情報を検出するための位置情報検出部(不図示)を備えている。グループ通信に係る各端末装置16は、所定の周期(例えば、30秒毎)、あるいは任意のタイミングで、自端末の位置情報(緯度、経度)および位置情報を検出した日時(検出日時)を管理装置12に送信する。管理装置12は、端末装置16から位置情報および検出日時を取得し、端末IDと検出日時と位置情報とを対応させたテーブルを記憶部340に記憶する。
図22は、管理装置12の位置情報テーブルのデータ構造を示す図である。これは、各端末装置16の位置情報に関するテーブルである。端末IDには、端末装置16の名称およびIDが記載される。検出日時は、管理装置12が端末装置16から位置情報(緯度、経度)を受信した日時(検出日時)が記録(上書き)される。緯度、経度は、管理装置12が端末装置16から受信した位置情報(緯度、経度)によって記録(上書き)される。本図では、図2(a)−(b)、図3(a)−(d)で示していない第3端末装置16c、第4端末装置16d、第5端末装置16e、第6端末装置16f、第7端末装置16g、第8端末装置16h、第9端末装置16i、第10端末装置16j、第11端末装置16kが存在する。
各端末装置16のIDは第1端末装置16a(ID:001)、第2端末装置16b(ID:002)、第3端末装置16c(ID:003)、第4端末装置16d(ID:004)、第5端末装置16e(ID:005)、第6端末装置16f(ID:006)、第7端末装置16g(ID:007)、第8端末装置16h(ID:008)、第9端末装置16i(ID:009)、第10端末装置16j(ID:010)、第11端末装置16k(ID:011)とする。また、検出日時の記載例である「2018/6/1 10:18:14」の表記は、「2018年6月1日 10時18分14秒」であることを表す。記憶部340は、少なくとも各端末装置16の最新(直近)の位置情報を記憶するが、所定期間(例えば、直近1ヶ月間)の位置情報を全て記憶してもよい。
制御部338は、記憶部340を参照しながら、グループ内のヘッドセットが接続されていない端末装置16のそれぞれを対象にして、ヘッドセットが接続されている端末装置16との最短距離を算出する。なお、グループ内でヘッドセットが接続されている端末装置16が存在しない場合は、この最短距離を十分大きな値(無限大を示す値など)にする。次に、制御部338は、グループにおける最短距離の最大値が、所定値未満であるか否かを判定する。この最大値が所定値未満である場合に、制御部338は、INVITE(手動応答)をINVITE(自動応答)に変更する。つまり、制御部338は、第1通信モードの通信要求データを受信し、かつ外部装置が接続された端末装置16と、外部装置が接続されていない端末装置16との距離がしきい値よりも小さい場合、第2通信モードの通信要求データを複数の端末装置16に通信部334から送信する。
例えば、通話を受信する端末装置16が10台あり、そのうちの3台の端末装置16(第1端末装置16a、第2端末装置16b、第3端末装置16c)のヘッドセットが接続されていないものとする。第1端末装置16aからヘッドセットが接続された端末装置16までの最短距離が「25m」、第2端末装置16bからヘッドセットが接続された端末装置16までの最短距離が「10m」、第3端末装置16cからヘッドセットが接続された端末装置16までの最短距離が「20m」、であるとすると、グループにおける最短距離の最大値は「25m」になる。所定値を「30m」とすると、最大値は所定値未満なので、制御部338は、受信したINVITE(手動応答)をINVITE(自動応答)に変更する。この所定値は、使用者18が容易に移動できる距離に設定することが望ましい。この最大値が小さい場合、仮に、緊急事態の通報などがグループ通話で行われ、ヘッドセットを接続していない端末装置16の使用者18が聞き逃したとしても、周囲の他の使用者18の状況をみて判断することや、周囲の他の使用者18に直接確認することが比較的容易にできる。また、このようなヘッドセットを接続していない端末装置16からヘッドセットを接続している端末装置16までの距離と、グループ内でヘッドセットを接続している端末装置16の割合とを組み合せて、判定処理を行ってもよい。
本変形例によれば、ヘッドセットに接続された第1の発信先端末装置と、ヘッドセットに接続されていない第2の発信先端末装置との距離がしきい値よりも小さい場合、第2通信モードを選択し、それ以外の場合、第1通信モードを選択するので、グループ通信においても、通信モードを適切に選択することができる。
実施例1から実施例4の変形例の各実施例では、端末装置16間で音声通話を行う通信システムを例にして説明したが、音声通話に限らず、他の通信であってもよい。例えば、映像と音声を用いる映像通話を行う通信システムであってもよい。また、テキストメッセージを交換する通信システムであってもよい。例えば、テキストデータや画像データを交換するチャットシステムにおいて、通常発信モードとRBT発信モード(要応答モード)を用意する。第1端末装置16aが第2端末装置16bにテキストデータを送信したい場合、通常発信モードでは、第1端末装置16aの使用者18(第1使用者18a)は、すぐにテキストデータを入力して送信できる。送信されたデータは、即時に第2端末装置16bにおいて表示されるが、第2端末装置16bの使用者18(第2使用者18b)がそれを認識している保証はない。
一方、RBT発信モードでは、第1端末装置16aが第2端末装置16bに対して、セッション開始リクエストを送信する。第2端末装置16bではセッション開始リクエストがあることを示す画面表示がなされ、報知音等が出力される。第2使用者18bが所定の操作を行って、セッション開始リクエストに対して応答(許可)することによりセッションが確立し、その後に、第1使用者18aはテキスト入力が可能になる。第2使用者18bが応答した直後に、第1使用者18aはテキスト入力等の操作を行って送信するので、通常モードに比べて、第2使用者18bがメッセージを即時に認識する可能性が高い。このため、時間が経過した後に相手が認識すると価値がないようなメッセージを送る場合であっても、送信元の使用者18の操作(テキスト入力等)が無駄になることを防ぐことができる。ユーザセッション確立後の所定の期間において、双方の端末装置16が自由にデータを送信できるようにしてもよいし、データを送信する前に必ず相手の応答を待つ動作にしてもよい。このような通信システムにおいても本発明を適用することができ、通信相手が不在もしくは活動状態でないことにより、送信元の使用者18の操作が無駄になることを防ぐ効果が得られる。
実施例1から実施例4の変形例の任意の組合せも有効である。本変形例によれば、実施例1から実施例4の変形例の任意の組合せによる効果を得ることができる。
10 ネットワーク、 12 管理装置、 14 基地局装置、 16 端末装置、 18 使用者、 30 入力部、 32 計時部、 34 通信部、 36 表示部、 38 制御部、 40 記憶部、 42 外部装置検出部、 44 音声入力部、46 音声出力部、60 設定テーブル、 100 通信システム、 200 クロック発振器、 210 CPU、 220 ユーザIF、 230 通信IF、 240 音声IF、250 バス、 332 計時部、 334 通信部、 338 制御部、 340 記憶部、 362 接続テーブル、 400 クロック発振器、 410 CPU、 430 通信IF、 450 バス。

Claims (7)

  1. 複数の端末装置を管理する管理装置であって、
    前記複数の端末装置のそれぞれにおける外部装置との接続状態を示す接続情報を記憶する記憶部と、
    前記複数の端末装置のうち、発信先に第2の端末装置が指定された通信要求データを、発信元である第1の端末装置から受信する受信部と、
    前記受信部で通信要求データを受信した際に、前記記憶部に記憶されている前記第2の端末装置の接続情報に応じて、通信モードを選択する制御部と、
    前記制御部で選択された通信モードの通信要求データを前記第2の端末装置に送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする管理装置。
  2. 前記制御部は、前記記憶部に記憶されている前記第2の端末装置の接続情報が示す前記外部装置の検出日時と現在日時との差分が所定時間以上である場合に、通信要求データを前記第2の端末装置に送信しないように前記送信部を制御することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
  3. 前記受信部は、第1通信モードまたは第2通信モードの通信要求データを受信し、
    前記制御部は、前記第2の端末装置の接続情報が所定条件を満たす場合に、前記受信部で受信した通信要求データの通信モードとは異なる通信モードを選択して前記送信部に通信要求データを送信させ、
    前記第1通信モードは、前記第2の端末装置において所定の操作が行われた後に前記第1の端末装置と前記第2の端末装置との間の通信が開始される通信モードであり、前記第2通信モードは、前記第2の端末装置において所定の操作が行われなくても前記第1の端末装置と前記第2の端末装置との間の通信が開始される通信モードであることを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
  4. 前記受信部は、前記第1通信モードの通信要求データを受信し、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶されている前記第2の端末装置の接続情報が示す前記外部装置の検出日時と現在日時との差分が所定時間よりも小さい場合に、前記第2通信モードを選択することを特徴とする請求項3に記載の管理装置。
  5. 前記記憶部において記憶される前記接続情報は、端末装置に前記外部装置が接続され、かつ前記外部装置がユーザに装着されている第1状態、端末装置に前記外部装置が接続され、かつ前記外部装置がユーザに装着されていない第2状態、端末装置に前記外部装置が接続されていない第3状態のいずれかを示し、
    前記制御部は、前記第2の端末装置の接続情報が前記第1状態であれば前記第2通信モードを選択し、前記第2の端末装置の接続情報が前記第2状態あるいは前記第3状態であれば前記第1通信モードを選択することを特徴とする請求項3に記載の管理装置。
  6. 前記受信部において受信した通信要求データでは、発信先として複数の第2の端末装置が指定され、
    前記制御部は、前記複数の第2の端末装置のうち、前外部装置が接続された第2の端末装置の数が所定条件を満たす場合に、前記受信部で受信した通信要求データの通信モードとは異なる通信モードを選択し、前記複数の第2の端末装置に対して通信要求データを送信するように前記送信部を制御することを特徴とする請求項3に記載の管理装置。
  7. 複数の端末装置を管理するコンピュータに、
    前記複数の端末装置のそれぞれにおける外部装置との接続状態を示す接続情報を記憶するステップと、
    前記複数の端末装置のうち、発信先に第2の端末装置が指定された通信要求データを、発信元である第1の端末装置から受信するステップと、
    前記通信要求データを受信した際に、前記第2の端末装置の接続情報に応じて、通信モードを選択するステップと、
    前記選択された通信モードの通信要求データを前記第2の端末装置に送信するステップと、
    を実行させるプログラム。
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