JP2020161890A - 端末装置、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】端末装置における複数種類の発信方式を適切に切りかえる技術を提供する。【解決手段】通信部34は、他の端末装置と外部装置との接続状態を示す接続情報を受信する。制御部38は、接続情報をもとに、他の端末装置において所定の操作が行われた後に通信が開始される第1通信モードと、他の端末装置において所定の操作が行われない場合であっても通信が開始される第2通信モードとのいずれかの通信モードを選択する。通信部34は、制御部38において選択した通信モードにしたがって、他の端末装置に信号を発信する。【選択図】図6

Description

本発明は、通信技術に関し、特に複数種類の通信モードを実行可能である端末装置、プログラムに関する。
複数の端末装置により構成される通信システムにおいて、複数種類の通信モードがサポートされる場合がある。例えば、第1通信モードでは、呼出信号を受信した端末装置において所定の操作が行われた後に通信が開始され、第2通信モードでは、呼出信号を受信した端末装置において所定の操作が行われない場合であっても通信が開始される。第1通信モードでは、呼出を受けたユーザが所定の操作を行った後に通信が開始されるため、ユーザが知らないうちに通信が開始されることがなく、ユーザは通信の存在を確実に把握できる。一方、第2通信モードでは、所定の操作が行われない場合でも通信が開始されるため、迅速に通信を開始することができる。このように、複数種類の通信モードでは、それぞれ異なる特性やメリットがある。
また、特許文献1では、互いに無線通信を行うヘッドセットおよび電話機において、ヘッドセットを子機、電話機を親機として接続した処理が記載されている。ヘッドセットに搭載された装着検出部、加速度センサ、マイクロフォンの位置により、使用者のヘッドセットの装着状態および動作を検出し、ヘッドセットの装着状態および動作に応じて親機を通話状態と非通話状態とに切りかえる。これにより、ハンズフリーな通話が可能になる。
特開2002−57765号公報
特許文献1に開示された技術によれば、電話機(端末装置)に接続されたヘッドセットに対する使用者の装着状態および動作により、電話機を通話状態と非通話状態とに切りかえる。しかしながら、当該技術においては、受信側電話機に接続されたヘッドセットの装着状態により通話状態と非通話状態とに切りかえるのみであって、送信側電話機の発信方式を考慮した効率的な発信方法を行うことができない。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、端末装置における複数種類の発信方式を適切に切りかえる技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の端末装置は、他の端末装置と外部装置との接続状態を示す接続情報を受信する受信部と、受信部において受信した接続情報をもとに、他の端末装置において所定の操作が行われた後に通信が開始される第1通信モードと、他の端末装置において所定の操作が行われない場合であっても通信が開始される第2通信モードとのいずれかの通信モードを選択する制御部と、制御部において選択した通信モードにしたがって、他の端末装置に信号を発信する送信部と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、受信側端末装置への外部装置の接続状態により、複数種類の通信モードを適切に切りかえ、効率的な発信方法を可能とすることが可能となる。
実施例1に係る通信システムの構成を示す図である。 図2(a)−(b)は、通信システムにおける通常発信の概要を示す図である。 図3(a)−(d)は、通信システムにおけるRBT発信の概要を示す図である。 図4(a)−(b)は、端末装置の表示部に表示される画面を示す図である。 端末装置のハードウエア構成および機能ブロックを示す図である。 端末装置の詳細な機能ブロックを示す図である。 端末装置から送信される接続情報パケットのデータ構造を示す図である。 管理装置のハードウエア構成および機能ブロックを示す図である。 管理装置の詳細な機能ブロックを示す図である。 管理装置の接続テーブルのデータ構造を示す図である。 端末装置による通信モード選択処理を示すフローチャートである。 端末装置による発信方法取得処理の手順を示すフローチャートである。 実施例1の変形例1の端末装置による通信モード選択処理を示すフローチャートである。 実施例2の管理装置の履歴テーブルのデータ構造を示す図である。 実施例2の端末装置による通信モード選択処理を示すフローチャートである。 実施例3の端末装置による通信モード選択処理を示すフローチャートである。
(実施例1)
図1は、通信システム100の構成を示す。通信システム100は、ネットワーク10、管理装置12、基地局装置14と総称される第1基地局装置14a、第2基地局装置14b、第3基地局装置14c、端末装置16と総称される第1端末装置16a、・・・、第8端末装置16hを含む。ここで、通信システム100に含まれる基地局装置14の数は「3」に限定されず、端末装置16の数は「8」に限定されず、それらより多くてもよく、それらよりも少なくてもよい。
端末装置16は、IPトランシーバ、PoC(Push−to−Talk over Cellular)トランシーバとも呼ばれ、音声通信を実行する。音声通信はプッシュ・ツー・トーク方式であり、個別呼出、グループ呼出、一斉呼出も可能である。このような音声通信を実行するために、端末装置16は基地局装置14に接続される。ここで、基地局装置14と端末装置16との間における通信方式には、半二重または全二重通信が使用される。
複数の基地局装置14は、ネットワーク10により互いに接続される。ネットワーク10は、例えばIP(Internet Protocol)ネットワークである。ネットワーク10には管理装置12が接続される。管理装置12は、例えばSIP(Session Initiation Protocol)サーバ等により構成され、端末装置16間で通話する際のSIPシーケンス処理を実行する。
このような構成において、端末装置16の使用者(ユーザ)は、端末装置16の通話ボタンを押下することによって、他の端末装置16を使用する他の使用者との音声通話を実行する。通信方式が半二重通信である場合、ある音声通話に係る複数の端末装置16において、いずれかの使用者が通話ボタンを押下し発話している間にわたって、他の使用者は通話ボタンを押しても発話できない。通話を開始する際に通話ボタンを押下した場合の動作には、通常発信、Ring Back Tone(以下、「RBT」という)発信が含まれる。
図2(a)−(b)は、通信システム100における通常発信の概要を示す。ここでは、第1端末装置16aと第2端末装置16bという2つの端末装置16間の通信を前提とするが、3つ以上の端末装置16間の通信であってもよく、1対多のグループ通信であってもよい。第1端末装置16aは第1使用者18aに使用され、第2端末装置16bは第2使用者18bに使用される。また、半二重通信を使用する場合を想定する。
図2(a)において、第1使用者18aが第1端末装置16aの通話ボタンを押し下げている間、第2使用者18bが第2端末装置16bを操作しなくても、第1使用者18aと第2使用者18bとの音声通話が開始される。具体的に説明すると、第1使用者18aが第1端末装置16aの通話ボタンを押し下げている間、第1使用者18aによって発話された音声が音声信号として、第1端末装置16aから第2端末装置16bに発信される。第2端末装置16bは、受信した音声信号を再生し、音声を出力する。図2(b)は、図2(a)に続く処理であり、第2使用者18bが第2端末装置16bの通話ボタンを押し下げている間、第2使用者18bによって発話された音声が音声信号として、第2端末装置16bから第1端末装置16aに発信される。第1端末装置16aは、受信した音声信号を再生し、音声を出力する。このように、第1使用者18aと第2使用者18bとの間で交互に通話ボタンが押し下げられ、通話がなされる。
図3(a)−(d)は、通信システム100におけるRBT発信の概要を示す。図3(a)−(d)は図2(a)−(b)と同様に示される。第1使用者18aが第1端末装置16aの通話ボタンを押し下げている間、第1端末装置16aは呼び出し音を出力する。第2端末装置16bは、音声通話を開始せず、着信音を出力する。図3(b)は、図3(a)に続く処理であり、着信音を聞いた第2使用者18bが第2端末装置16bの通話ボタンを押下する等の所定の操作を行うと、図3(c)の通話開始への遷移がなされる。第1使用者18aが第1端末装置16aの通話ボタン押下を止める(通話ボタンを離す)と、図3(c)の通話が終了する。通話終了時点から所定時間以内に、第2使用者18bが第2端末装置16bの通話ボタンの押下を持続すると、第2端末装置16bから第1端末装置16aへの折り返し通話(コールバック)が開始される。この状態を図3(d)に示す。なお、RBT発信に対する折り返し通話において通常は、第2端末装置16bの呼び出し音や、第1端末装置16aの着信音は出力されず、すぐに通話状態となる。
図3(c)の通話が通話終了してから所定時間が経過した以降に、第2使用者18bが第2端末装置16bの通話ボタンを押下すると、折り返し通話ではなく、新規のRBT発信となる。この場合は、第2端末装置16bの呼び出し音と、第1端末装置16aの着信音が出力される。このようにRBT発信では、音声通話を開始するために、受信側(着信側)の端末装置16での操作が必要となる。そのため、RBT発信は、発信相手に確実に情報を伝える必要がある場合に利用される。なお、上述の説明では、通話ボタンを押し下げ続ける操作により、RBT発信を実行するとしたが、他の操作によってRBT発信を実行してもよい。例えば、通話ボタンを1回(短時間)押下することにより、RBT発信を実行してもよい。
通常発信とRBT発信の切替は、一般的に、発信側の端末装置16における設定をもとになされる。端末装置16において、「通常発信」が設定された場合、あるいは「発信時に通常発信あるいはRBT発信」が設定され、発信時に「通常発信」が選択された場合、通常発信がなされる。図4(a)−(b)は、端末装置16の表示部に表示される画面を示す。これは、端末装置16において通常発信、RBT発信に関する設定を行うための画面例である。図4(a)のRBT利用設定画面を用いて、発信時の動作が設定される。「利用しない」を設定した場合、通話ボタンを押下した後、通常発信がなされる。「常時利用」を設定した場合、通話ボタンを押下した後、RBT発信がなされる。「発信時選択」を設定した場合、通話ボタンを押下した後、図4(b)の発信時選択画面が表示される。つまり、使用者18は通話を開始する毎に(発呼毎に)、通常発信またはRBT発信を選択する。図4(b)の発信時選択画面において、「RBT発信」を選択した場合、RBT発信がなされる。「通常発信」を選択した場合、通常発信がなされる。なお、「RBT発信」を「第1通信モード」、「通常発信」を「第2通信モード」と呼ぶ場合もある。
前述のごとく、主な音声通信の方式としては個別呼出、グループ呼出、一斉呼出が可能となっている。個別呼出は、ある端末装置16から特定の端末装置16に向けての呼出となる。グループ呼出は、複数の端末装置16がいくつかのグループに分けて設定されている場合において、ある端末装置16からグループ呼出を行った場合、当該端末装置16と同一グループに設定されている全ての端末装置16に向けての同報呼出となる。一斉呼出は、ある端末装置16から通信システム100に所属する全ての端末装置16に向けての同報呼出となる。グループ呼出、一斉呼出とも通常発信、RBT発信が可能であり、グループ呼出、一斉呼出にてRBT発信を行った場合、対象となる複数の端末装置16で着信音が出力される。その後、着信中のいずれかの端末装置16の通話ボタンが押下されることによりグループ、一斉通話が開始される。
また、使用者18は端末装置16にヘッドセット等のスピーカ、マイクロフォンが内蔵された外部機器を接続して発信、受信を行う場合がある。ヘッドセットを接続した場合、使用者18は端末装置16を直接手に取り操作しなくても、ヘッドセットを操作することにより他の端末装置16と発信、受信を行うことができる。そのため、使用者が端末装置16からある程度の距離で離れてしまっている場合や、端末装置16がカバンやポケットの中に収納している状態であっても、端末装置16を取り出すことなくハンズフリー的な通話を行うことができる。
例えば、図2(a)−(b)、図3(a)−(d)の例において、第2使用者18bが第2端末装置16bにヘッドセットを接続していたとする。図2(a)−(b)の通常発信では、第1端末装置16aから第2端末装置16bへ通話が発信される。この時、第2使用者18bは第2端末装置16bに接続されているヘッドセットを何も操作をすることなく、第1使用者18aからの通話音声が、ヘッドセットから再生される。図3(a)のRBT発信時では第1使用者18aは第2端末装置16bへRBT発信を行う。図3(b)のRBT呼出にて第2使用者18bは第2端末装置16bに接続されているヘッドセットを操作することにより通話が開始される。一般的にヘッドセットは有線タイプと無線タイプの製品が存在し、有線タイプの製品はヘッドセットと端末装置16を直接ケーブルで接続される。無線タイプの製品はBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信により、ヘッドセットと端末装置16をペアリングすることにより接続される。
端末装置16がRBT利用設定にて「利用しない」、あるいは「発信時選択」に設定され、発信時選択画面にて「通常発信」を選択した場合、通常発信が行われる。上記で説明した様に、通常発信では受信側端末装置16にて通話ボタンを操作しなくでも通話が行われる。そのため、受信側端末装置16を使用している利用者が離席などにより端末装置16付近に居ない場合、あるいは端末装置16をカバンやポケットの中に収納している状態では、受信側の使用者18が通話内容を聞き逃す可能性が高く、発信した情報が無駄になる可能性が高い。そのため、RBT発信は前述の様に、発信相手に確実に情報を伝える必要がある場合に利用される。しかしながら、RBT発信では受信側での端末装置16の操作が必要となるので、重要度の高い情報を早急に伝えたい発信においては、通話情報の即時性を損なうというデメリットも存在する。
一方、受信側の端末装置16にヘッドセットが接続されている場合、利用者が離席などにより端末装置16付近に居ない場合や、端末装置16をカバンやポケットの中に収納している状態であっても、ヘッドセットにより通話を受信することができる。すなわち、受信側の端末装置16にヘッドセットが接続されている場合、ヘッドセットが接続されていない場合と比較して、送信側からの通話を聞き逃す可能性が極めて低いことが自明となる。しかしながら、送信側の端末装置16の使用者は受信側の端末装置16のヘッドセットの接続状態が不明な場合、発信相手に確実に情報を伝える必要がある場合はRBT発信を選択することになる。この時、受信側の端末装置16にヘッドセットが接続されていた場合、通話を直ちに受信できる可能性が極めて高い状態にもかかわらず、送信側の使用者がRBT発信を選択したので、受信側の使用者はRBT発信に対する応答のために、端末装置16またはヘッドセットを操作する手間が発生する。また、受信側でヘッドセットの操作が必要となるので、重要度の高い情報を早急に伝えたい場合に通話情報の即時性を損なうおそれがある。
図5は、端末装置16のハードウエア構成および機能ブロックを示す。端末装置16は、クロック発振器200、CPU(Central Processing Unit)210、ユーザIF(Interface)220、通信IF230、記憶部40を含む。クロック発振器200、CPU210、ユーザIF220、通信IF230、記憶部40は、バス250によって接続される。
クロック発振器200は、例えば、水晶発振器であり、一定の周波数の信号を生成する。CPU210は、端末装置16における処理を実行する。ユーザIF220は、ユーザである使用者18に対するインターフェイスである。ユーザIF220は、使用者18からの情報を受けつけたり、使用者18に情報を提示したりする。通信IF230は、ネットワーク10と接続され、基地局装置14と通信する。さらに、基地局装置14経由で管理装置12と通信する。また、通信IF230は、ヘッドセット等の外部機器との間で無線通信あるいは有線通信を実行する。記憶部40は、情報を記憶する媒体であり、例えば、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)である。
クロック発振器200は計時部32を含み、CPU210は制御部38を含み、ユーザIF220は入力部30、表示部36を含み、通信IF230は通信部34、外部装置検出部42を含む。記憶部40は、設定テーブル60、接続テーブル64を含む。なお、図5では省略しているが、端末装置16は、マイクロフォン(マイク)等で構成される音声入力部と、スピーカ等で構成される音声出力部を備えていてもよい。
図6は、端末装置16の詳細な機能ブロックを示す。端末装置16は、入力部30、計時部32、通信部34、表示部36、制御部38、記憶部40、外部装置検出部42を含む。記憶部40は、設定テーブル60、接続テーブル64を含む。入力部30は、端末装置16の使用者18が操作するための各種ボタン、タッチパネル等の入力デバイス、入力デバイスの状態を制御部38に通知するためのインターフェイスを含む。入力部30は、発信する際に押下される通話ボタンも含む。通話ボタンの押下状態は、入力部30において検出され、制御部38に入力される。
表示部36は、端末装置16の設定、通話状態を表示するインターフェイスであり、例えばディスプレイである。記憶部40内の設定テーブル60には、端末装置16についての各種設定情報が記録される。例えば、RBT利用設定に関する情報(RBT設定情報)が設定テーブル60に記録される。具体的には、RBT利用設定にて、「利用しない」、「常時利用」、「発信時選択」のどれが使用者18に選択されているかを示す情報、例えば、0、1、2の値が記録される。記憶部40内の接続テーブル64は、管理装置12から配信される各端末装置16のヘッドセットの接続状態に関する情報が記録される。接続テーブル64についての詳細は後述の管理装置12のブロック図の説明にて表記する。
外部装置検出部42は、端末装置16に外部機器が接続されているか否かを判定する。本実施例では、主にヘッドセットの検出を行う。前述の様に、ヘッドセットはケーブルで接続する有線タイプと、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信によるペアリングにて接続する無線タイプが存在する。外部装置検出部42は有線タイプ、あるいは無線タイプで接続されたヘッドセットを検出する。ヘッドセットにはマイクとヘッドホン(イヤホン)が備わっており、使用者は端末装置16に接続されたヘッドセットを用いて音声通話を行うことができる。ヘッドセットには、音量調整やマイクの感度調整のための操作部(スイッチなど)が備わっていてもよい。またヘッドセットに、通話ボタンに相当する操作部やRBT発信に応答するための操作部が備わっていてもよい。本実施例では、端末装置16に接続される外部機器として、ヘッドセットを例に説明するが、これに限定されるものではない。例えば、外部機器として、スピーカとマイクとの組み合せや、スマートスピーカ等を用いてもよい。ヘッドセットの検出は、具体的には、有線タイプの場合は端末装置16とヘッドセットがケーブル接続されている場合は「ON」、ケーブル接続されていない場合は「OFF」と判定される。無線タイプの場合はBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信によりペアリングが行われている場合は「ON」、ペアリングが行われていない場合、「OFF」と判定される。なお、ペアリングが行われている状態であっても、端末装置16とヘッドセットが近距離無線通信で通信可能な所定の距離(例としてBluetooth(登録商標) Class2では10メートル)以上離れてしまい、正常に通信が行えない状態の場合は「OFF」と判定してもよい。
制御部38は所定の周期(例えば3分)で計時部32から現在の時刻を取得し、外部装置検出部42から、端末装置16とヘッドセットとの接続状態を取得する。つまり、端末装置16と外部装置との接続状態を取得する。制御部38は、計時部32から取得した現時刻、外部装置検出部42から取得したヘッドセットの接続状態をパケット化し、通信部34を通じて管理装置12へ送信する。本実施例では上記パケットを接続情報パケットと呼ぶ。
図7は、端末装置16から送信される接続情報パケットのデータ構造を示す。端末装置名(端末名)とID(端末ID)には、端末装置16の名称およびIDが記載される。なお、名称を省略し、IDのみを記載してもよい。検出日および検出時刻は計時部から取得した日付(年月日)と現時刻が記載され、ヘッドセット接続は外部装置検出部42から取得したヘッドセットの接続情報が記載される。ヘッドセット接続は、「ON」と「OFF」の2種類の状態を示すため、「接続ステータス」とも呼ばれる。なお、検出日の記載例である「2018/6/1」は「2018年6月1日」であり、検出時刻の記載例である「10:19:14」の表記は「10時19分14秒」であることを表す。検出日と検出時刻とをまとめて、検出日時とも呼ぶ。また、以下の説明において、日付を含む検出日時であっても、検出時刻と呼ぶ場合がある。
図8は、管理装置12のハードウエア構成および機能ブロックを示す。管理装置12は、クロック発振器400、CPU410、通信IF430、記憶部340を含む。クロック発振器400、CPU410、通信IF430、記憶部340は、バス450によって接続される。
クロック発振器400は、例えば、水晶発振器であり、一定の周波数の信号を生成する。CPU410は、管理装置12における処理を実行する。通信IF430は、ネットワーク10と接続され、基地局装置14と通信する。さらに、通信IF430は、基地局装置14経由で端末装置16と通信する。記憶部340は、情報を記憶する媒体であり、例えば、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)である。クロック発振器400は計時部332を含み、CPU410は制御部338を含み、通信IF430は通信部334を含む。記憶部340は、接続テーブル362を含む。
図9は、管理装置12の詳細な機能ブロックを示す。管理装置12は、計時部332、通信部334、制御部338、記憶部340を含む。記憶部340は、接続テーブル362を含む。通信部334は、各端末装置16から所定の周期で送信される接続情報パケットを受信する。通信部334は、受信した接続情報パケットを制御部338に出力する。
記憶部340には、接続テーブル362が配置される。接続テーブル362には、各端末装置16から送信される接続情報パケットの内容が記録される。図10は、管理装置12の接続テーブル362のデータ構造を示す。接続テーブル362の各パラメータは、図7の接続情報パケットの構成例で説明した内容と同じである。なお接続テーブル362において、端末装置名の記録を省略してもよい。また、本図では、図2(a)−(b)で示していない第3端末装置16c、第4端末装置16d、第5端末装置16e、第6端末装置16f、第7端末装置16g、第8端末装置16h、第9端末装置16i、第10端末装置16j、第11端末装置16kも存在する。各端末装置16のIDは第1端末装置16a(ID:001)、第2端末装置16b(ID:002)、第3端末装置16c(ID:003)、第4端末装置16d(ID:004)、第5端末装置16e(ID:005)、第6端末装置16f(ID:006)、第7端末装置16g(ID:007)、第8端末装置16h(ID:008)、第9端末装置16i(ID:009)、第10端末装置16j(ID:010)、第11端末装置16k(ID:011)とする。
制御部338は、各端末装置16から接続情報パケットを受信した際、接続テーブル362へ接続情報パケットの内容で更新(上書き)する。制御部338は、接続テーブル362に端末装置16の記録が存在しない場合、新たに端末装置16のレコードを追加する。つまり、接続テーブル362には、端末装置16毎の最新のヘッドセット接続状態が記録されている。また、図7の接続情報パケットにおいて、検出日と検出時刻(検出日時)を省略し、接続テーブル362の検出日と検出時刻に、管理装置12が接続情報パケットを受信した日時を記録してもよい。図9に戻る。
制御部338は、所定の周期(例えば3分)で記憶部340から接続テーブル362を取得する。通信部334は、接続テーブル362の内容を、基地局装置14経由で全ての端末装置16に所定の周期で配信する。
ここでは、図6の端末装置16の説明に戻る。端末装置16の通信部34は、接続テーブル362を管理装置12から受信する。これは、他の端末装置16へのヘッドセットの接続状態が示された接続情報を受信するといえる。制御部38は、通信部34において受信した接続テーブル362を記憶部40に接続テーブル64として記録する。つまり、管理装置12の記憶部340の接続テーブル362と、端末装置16の記憶部40の接続テーブル64の内容は、管理装置12からの所定の周期の配信により同期される。
通話ボタンの操作がなされ、入力部30において通話ボタンの押下が検出された場合、制御部38は、記憶部40を参照し、発信方法を確認する。発信方法が通常発信の場合、制御部38は、発信先の端末装置16(以下、「発信先端末装置16」ともいう)へ通常発信を行う。発信方法がRBT発信の場合、制御部38は記憶部40の接続テーブル64を参照し、発信先端末装置16についてのレコードRを取得する。接続テーブル64に発信先端末装置16のレコードRが存在しない場合、制御部38は、発信先端末装置16へRBT発信を行う。
発信先端末装置16についてのレコードR取得後、制御部38はレコードR内のヘッドセット接続を取得する。ヘッドセット接続が「OFF」の場合、制御部38は発信先端末装置16へRBT発信を行う。ヘッドセット接続が「ON」の場合、制御部38はレコードR内の検出日、検出時刻を取得し、計時部32より現時刻CTを取得する。制御部38は、現時刻CTとレコードR内の検出日と検出時刻の差分を計算し、差分が所定時間PT(例えば10分)より小さい場合、発信先端末装置16へ通常発信を行う。本実施例の説明において特に断らない限り、この所定時間PTは10分であるとするが、もちろんこの値に限定される訳ではない。差分が所定時間PT以上である場合、制御部38は発信先端末装置16へRBT発信を行う。これは、発信先の端末装置16に直近までヘッドセットが接続されている場合、発信先の使用者はヘッドセットを装着している可能性が高く、直ちに通話を開始しても使用者が通話内容を認識できる可能性が高いという知見に基づく処理となる。このように制御部38は、受信した接続情報をもとに、RBT発信と通常発信のいずれかを選択する。通信部34は、制御部38において選択したRBT発信と通常発信のいずれかにしたがって、他の端末装置16に信号を発信する。
図10の例では、現時刻CTが「10:20:00」である場合、ヘッドセット接続が「ON」であり、かつ現時刻と検出時刻の差分値が所定時間PTより小さい端末装置16、つまり、検出時刻が「10:10:00」より後の時刻である端末装置16は、第1端末装置16a、第3端末装置16c、第5端末装置16e、第6端末装置16f、第10端末装置16jとなる。すなわち、第1端末装置16a、第3端末装置16c、第5端末装置16e、第6端末装置16f、第10端末装置16jへ発信する場合、送信側の発信方法がRBT発信の設定であっても、制御部38は、通常発信に自動で切りかえる。発信方法を通常発信に自動的に切りかえることにより、RBT発信と比べてより迅速に通話を開始することが可能となり、受信側の使用者18もヘッドセットを操作することなく通話を受信することができる。
図11は、端末装置16による通信モード選択処理を示すフローチャートである。制御部38は、入力部30からの通話ボタンの押下を監視する。(S100)。通話ボタン押下を検出していない場合(S100:No)は、S100に戻って処理を繰り返す。通話ボタン押下を検出した場合(S100:Yes)は、S110に進む。S110において、制御部38は発信方法取得処理を実行する。
図12は、S110の発信方法取得処理の詳細手順を示すフローチャートである。S300において、制御部38は設定テーブル60からRBT利用設定を取得する。設定テーブル60には、使用者18によって選択されたRBT利用に関するデータ(「利用しない」、「常時利用」、「発信時選択」のいずれかを示すデータ)が記録されているので、そのデータを取得する。その後S310に進む。S310において、RBT利用設定が「利用しない」となっていた場合(S310:Yes)は、S350に進む。RBT利用設定が「利用しない」以外の場合(S310:No)は、S320に進む。S320において、RBT利用設定が「常時利用」となっていた場合(S320:Yes)は、S340に進む。RBT利用設定が「常時利用」以外の場合(S320:No)は、S330に進む。S330に進む場合は、「発信時選択」が選択されている場合である。
S330において、制御部38は図4(b)に示す発信選択画面を表示部36に表示させる。制御部38は、使用者18が選択した「RBT発信」または「通常発信」を示すデータを入力部30を介して取得する。そして制御部38は、発信選択画面で「RBT発信」が選択されたか否かを判定する。発信選択画面で「RBT発信」が選択された場合(S330:Yes)は、S340に進む。発信選択画面で「RBT発信」以外、すなわち本実施例では「通常発信」が選択された場合(S330:No)は、S350に進む。S340において、発信方法を示す変数SXに「RBT発信」をセットして返し、処理を終了する。S350において、発信方法を示す変数SXに「通常発信」をセットして返し、処理を終了する。図11のフローチャートに戻る。
S120において、制御部38はS110で取得した変数SXが「RBT発信」であるか否かを判定する。発信方法が「RBT発信」の場合(S120:Yes)は、S130に進む。発信方法が「通常発信」の場合(S120:No)は、S180に進む。S130において、制御部38は記憶部40の接続テーブル64から、発信先端末装置16のレコードRを取得する。レコードRが存在しない場合、その旨を示すNULLが取得される。その後S140に進む。S140において、制御部38はレコードRが存在するか否かを判定する。レコードRが存在する場合(S140:Yes)は、S150に進む。レコードRが存在しない場合(S140:No)は、S190に進む。S150において、制御部38はS130で取得したレコードRのヘッドセット接続が「ON」であるか否かを判定する。ヘッドセット接続が「ON」の場合(S150:Yes)は、S160に進む。ヘッドセット接続が「OFF」の場合(S150:No)は、S190に進む。
S160において、制御部38は計時部32より現時刻CTを取得する。その後S170に進む。S170において、制御部38は現時刻CTとレコードR内の検出日、検出時刻との差分値(時間差)を計算し、差分値が所定時間PTより小さいか否かを判定する。差分値が所定時間PTより小さい場合(S170:Yes)は、S180に進む。差分値が所定時間PT以上の場合(S170:No)は、S190に進む。S180において、制御部38は発信先の端末装置16へ通常発信を行う。その後処理を終了する。S190において、制御部38は発信先の端末装置16へRBT発信を行う。その後処理を終了する。
本実施例によれば、発信相手の端末装置のヘッドセット接続状況(接続状態)に応じて発信元の端末装置の発信方式を切りかえるので、適切に通信モードを使用することができる。また、発信相手の端末装置のヘッドセット接続状況に応じて発信方式を切りかえるので、複数種類の通信モードを適切に選択できる。また、適切に発信方式が切りかえられるので、発信側端末装置の使用者18が発話した情報が受信側端末装置の使用者に認識されない事態の発生を低減しつつ、受信側端末装置の使用者により迅速に情報を伝えることができる。また、端末装置の設定がRBT発信になっていても、発信先の端末装置のヘッドセット接続状況から発信方法を自動で通常発信に切りかえるので、受信側の端末装置の受信操作を省き、より迅速に通話を開始できる。また、端末装置の設定が自動発信になっていても、発信先の端末装置のヘッドセット接続状況の履歴から発信方法を自動でRBT発信に切りかえるので、受信側の端末装置で通話を聞き逃す可能性を低減できる。つまり、発信先の端末装置と外部装置との接続状態に応じて、発信元の端末装置における通信モードを選択し、第1通信モード(RBT発信)のもつ確実性と、第2通信モード(通常発信)のもつ即時性とを両立させている。すなわち、複数種類の通信モードを適切に使用することができる。
(実施例1の変形例1)
次に、実施例1の変形例1を説明する。実施例1の変形例1において、前述の様に、端末装置16の記憶部40の接続テーブル64は、管理装置12から定期的に配信され更新される。接続テーブル64に端末装置16のレコードRが存在しない場合、当該端末装置16は管理装置12へ接続情報パケットを送信していない状態であることを示している。また、端末装置16のレコードRが存在する場合であっても、現時刻CTとレコードR内の検出日、検出時刻の差分値が所定時間以上の場合は、当該端末装置16が管理装置12へ最後に接続情報パケットを送信してからしばらくの時間が経過していることを示している。
上記の場合、当該端末装置16は電源が入っていない、または当該端末装置16が管理装置12の通信エリア範囲外に存在していることが予想され、当該端末装置16に通常発信、またはRBT発信を行っても通話が受信される可能性は極めて低い。そのため、発信先が上記の条件を満たす端末装置16の場合、通話発信、あるいはRBT発信を行わずに、発信側端末装置16の表示部に「発信先の端末装置16は現在通話できない」旨のメッセージを表示し、その後処理を終了してもよい。つまり、制御部38は、通信部34が接続情報を受信していない場合、あるいは通信部34において受信した接続情報が、現時刻よりも所定時間以上前の過去の情報である場合、通信部34に信号を発信させない。
図13は、端末装置16による通信モード選択処理を示すフローチャートである。制御部38は入力部30からの通話ボタンの押下を監視する。(S600)。通話ボタン押下を検出していない場合(S600:No)は、S600に戻って処理を繰り返す。通話ボタン押下を検出した場合(S600:Yes)は、S610に進む。S610において、制御部38は記憶部40の接続テーブル64から、発信先端末装置16のレコードRを取得する。レコードRが存在しない場合、その旨を示すNULLが取得される。その後S620に進む。S620において、制御部38はレコードRが存在するか否かを判定する。レコードRが存在する場合(S620:Yes)は、S630に進む。レコードRが存在しない場合(S620:No)は、S690に進む。
S630において、制御部38は計時部32より現時刻CTを取得する。その後S640に進む。S640において、制御部38は現時刻CTとレコードR内の検出日、検出時刻との差分値(時間差)を計算し、差分値が所定時間QTより小さいか否かを判定する。差分値が所定時間QTより小さい場合(S640:Yes)は、S650に進む。差分値が所定時間QT以上の場合(S640:No)は、S690に進む。なお、S170における所定時間PT(第1の所定時間)と、S640における所定時間QT(第2の所定時間)は、同じであっても、異なっていてもよい。例えば、第1の所定時間PTよりも第2の所定時間QTを長くしてもよい。S650において、制御部38は発信方法取得処理を実行する。発信方法取得処理は本実施例の図12のフローチャートと同じである。その後S660に進む。
S660において、制御部38はS650で取得した発信方法が「RBT発信」であるか否かを判定する。具体的には、取得した変数SXが「RBT発信」であるか否かを判定する。発信方法が「RBT発信」の場合(S660:Yes)は、S670に進む。発信方法が「通常発信」の場合(S660:No)は、S680に進む。S670において、制御部38はS610で取得したレコードRのヘッドセット接続が「ON」であるか否かを判定する。ヘッドセット接続が「ON」の場合(S670:Yes)は、S680に進む。ヘッドセット接続が「OFF」の場合(S670:No)は、S685に進む。S680において、制御部38は発信先の端末装置16へ通常発信を行う。その後処理を終了する。S685において、制御部38は発信先の端末装置16へRBT発信を行う。その後処理を終了する。S690において、制御部38は表示部36に「発信先の端末装置16は現在通話できない」旨のメッセージを表示する。その後処理を終了する。
本変形例によれば、接続情報を受信していない場合、あるいは受信した接続情報が現時刻よりも所定時間以上前の過去の情報を示す場合、信号を発信させないので、無駄な通信の発生を抑制できる。また、発信相手が応答できない可能性が非常に高い場合にその旨を示す情報を表示して、発信しないので、無駄な通信の発生を抑止できる。また、無駄な通信の発生が抑制されるので、通信システムの処理負荷が無駄に高くなることを防止すると同時に、発信端末装置の使用者の無駄な操作や労力(発話)を防止できる。
(実施例1の変形例2)
次に、実施例1の変形例2を説明する。実施例1では、外部装置検出部42が、ヘッドセットの接続状態を検出するが、これに限らず他の方法を用いてもよい。例えば、ヘッドセットに圧力センサ、温度センサ、脈拍センサなどを内蔵させ、使用者18がヘッドセットを装着しているか否かをヘッドセットが検出する。そして、外部装置検出部42が、ヘッドセットから使用者18の装着状態を示す信号を受信し、端末装置16がヘッドセットの装着状態を検出できるようにする。
すなわち、端末装置16は、(1)ヘッドセットが接続され、かつ使用者18がヘッドセットを装着している第1状態、(2)ヘッドセットが接続され、かつ使用者18がヘッドセットを装着していない第2状態、(3)ヘッドセットが接続されていない第3状態、の3種類の状態を検出できる。第1状態を上述のヘッドセットの接続が「ON」の状態に対応させ、第2状態および第3状態の状態を上述のヘッドセットの接続が「OFF」の状態に対応させて、同様の処理を行うことができる。
本変形例によれば、第1状態であれば第2通信モードを選択し、第2状態あるいは第3状態であれば第1通信モードを選択するので、受信側の使用者が通話を認識し易い状態であるか否かの判定精度を向上できる。また、受信側の使用者が通話を認識し易い状態であるか否かの判定精度が向上するので、適切な通信方式(通信モード)をより精度よく選択できる。
(実施例2)
次に、実施例2を説明する。実施例1では、発信先端末装置16の最新のヘッドセット接続情報によりRBT発信を通常発信に自動で切りかえる処理を説明した。本実施例では発信先端末装置16の最新のヘッドセット接続情報および発信先端末装置16の過去のヘッドセット接続情報により、通常発信からRBT発信に切りかえる処理について説明する。なお、本実施例の端末装置16内部のブロック図、管理装置12のブロック図、接続情報パケット、および接続テーブル64の構成は実施例1と同じである。
実施例1で説明したように、端末装置16の記憶部40の接続テーブル64は、管理装置12から所定の周期で受信される。また、接続テーブル64のヘッドセット接続には各端末装置16の最新のヘッドセットの接続状態が記載されている。本実施例では、接続テーブル64の他に、過去に少なくとも1回はヘッドセットを接続した端末装置16であることを示す履歴テーブルを用いて処理を行う。履歴テーブルでは、通信部34において受信した接続情報の履歴が示されるといえる。制御部38、記憶部40に記憶した履歴テーブルをもとに、接続テーブル64および各端末装置16の過去のヘッドセット接続から使用者18の状態を判定し、発信方法を自動で通常発信からRBT発信に切りかえる。
図14は、管理装置12の履歴テーブルのデータ構造を示す。端末装置名とIDには、端末装置16の名称およびIDが記載される。ON検出日およびON検出時刻は、管理装置12が端末装置16から接続情報パケットを受信した際、ヘッドセット接続が「ON」だった接続情報パケットを受信した際に、接続情報パケット内の検出日、検出時刻で更新(上書き)される。一方、管理装置12が端末装置16から接続情報パケットを受信した際、ヘッドセット接続が「OFF」の接続情報パケットを受信した場合、ON検出日およびON検出時刻は更新されない。すなわち、ON検出日およびON検出時刻は、各端末装置16がヘッドセットを接続していた最終日および最終時刻が記録される。したがって、過去に少なくとも1回ヘッドセットが接続された端末装置16の情報が、履歴テーブルに記録されており、過去に1度もヘッドセットが接続されていない端末装置16の情報は、履歴テーブルに記録されない。また、端末装置16が外部装置と接続された場合にのみ、端末装置16から管理装置12に対して接続情報パケットを送信するようにしてもよい。つまり、接続状態が「ON」であることを示す接続情報パケットのみを用い、接続状態が「OFF」であることを示す接続情報パケットを用いなくてもよい。この場合、接続情報パケットの接続ステータスを省略してもよい。履歴テーブルに記録されていない端末装置16は、その使用者18がヘッドセットを所有していない等の理由により、少なくとも通信システム100においては、その使用者18がヘッドセットを使用する可能性は低いと考えられる。
本図では、図2で示していない第3端末装置16c、第4端末装置16d、第5端末装置16e、第6端末装置16f、第7端末装置16g、第8端末装置16h、第9端末装置16i、第10端末装置16j、第11端末装置16kが存在する。各端末装置16のIDは第1端末装置16a(ID:001)、第2端末装置16b(ID:002)、第3端末装置16c(ID:003)、第4端末装置16d(ID:004)、第5端末装置16e(ID:005)、第6端末装置16f(ID:006)、第7端末装置16g(ID:007)、第8端末装置16h(ID:008)、第9端末装置16i(ID:009)、第10端末装置16j(ID:010)、第11端末装置16k(ID:011)とする。また、ON検出日の記載例である「2018/6/1」は「2018年6月1日」であり、ON検出時刻の記載例である「10:18:14」の表記は「10時18分14秒」であることを表す。また、図7の接続情報パケットにおいて、検出日と検出時刻(検出日時)を省略し、履歴テーブルのON検出日とON検出時刻に、管理装置12が接続情報パケットを受信した日時を記録してもよい。
次に、本実施例の端末装置16の処理の詳細を説明する。図15は、端末装置16による通信モード選択処理を示すフローチャートである。なお、本フローチャートは図11のフローチャートのS120において、通常発信と判定された場合(S120:No)に実行される処理である。S700において、制御部38は記憶部40の履歴テーブルから、発信先端末装置16のレコードRHを取得する。レコードRHが存在しない場合、その旨を示すNULLが取得される。その後S710に進む。S710において、制御部38はレコードRHが存在するか否かを判定する。レコードRHが存在する場合(S710:Yes)は、S720に進む。レコードRHが存在する場合、発信先端末装置16が過去に1回以上はヘッドセットを接続したことがある。したがって、発信先端末装置16の使用者18は、ヘッドセットを利用しようと思えば利用できる可能性が高いと考えられる。レコードRHが存在しない場合(S710:No)は、S180に進む。
レコードRHが存在しない場合、発信先端末装置16が過去に1度もヘッドセットを接続したことがない状態である。したがって、発信先端末装置16の使用者18は、常にヘッドセットを使用せずに通話を行っていることになり、ヘッドセット接続状態から、その使用者18が通話を認識できる程度を推定することはできない。つまり、ヘッドセットの接続が「OFF」であるからといって、その使用者18が通話を聞き逃す可能性が高いとはいえない。このため、S110で取得された発信方法(通常発信)を変更せずに、S180において通常発信を行う。なお、S710において、さらに履歴テーブルのON検出日時(ON検出日およびON検出時刻)を用いて判定処理を行ってもよい。すなわちS710において、「レコードRHが存在し、かつ、現時刻とON検出日時との時間差が所定値未満である」場合にYesと判定し、そうでない場合にNoと判定する。例えば、この所定値を「30日間」とすればよい。使用者18が最後にヘッドセットを接続した時点から、ある程度長い日数が経過している場合、使用者18はヘッドセットを使って通話をする習慣を変更した可能性があり、現在ではヘッドセットを使わずに通話をすることが多い可能性がある。このため、レコードRHが存在しても、現時刻とON検出日時との時間差が所定値以上である場合には、レコードRHが存在しない場合と同様に扱い、S110で取得された発信方法(通常発信)を変更しない。
また、端末装置16毎に過去の所定期間(例えば、過去3ヶ月間)の接続状態を全て記憶部40に記憶してもよい。例えば、端末装置名、端末装置ID、検出日時、接続状態(ONまたはOFF)を関連付けて履歴第2テーブル(図示せず)に記録してもよい。このような詳細な情報を記録することにより、ステップS710の判定処理の精度をより高くすることができる。例えば、履歴第2テーブルを解析することにより、発信先端末装置16が1ヶ月前まではヘッドセットを使って通話を行っていたが、直近の1ヶ月間はヘッドセットを使用して通話していないことが判明した場合、現時点ではヘッドセットの接続状態から使用者18が通話認識する可能性を推定できないと判断する。そして、レコードRHが存在しない場合と同様に扱い、S110で取得された発信方法(通常発信)を変更しない。
S720において、制御部38は記憶部40の接続テーブル64から、発信先端末装置16のレコードRを取得する。レコードRが存在しない場合、その旨を示すNULLが取得される。S720からS730に進む。S730において、制御部38はS720で取得したレコードRのヘッドセット接続が「ON」であるか否かを判定する。ヘッドセット接続が「ON」の場合(S730:Yes)は、S180に進む。すなわち、S180で通常発信を行う。ヘッドセット接続が「ON」の場合、発信先端末装置16の使用者18が通話を認識できる可能性が高いため、S110で取得された発信方法(通常発信)を変更しない。ヘッドセット接続が「OFF」の場合(S730:No)は、S190に進む。すなわち、S190でRBT発信を行う。ヘッドセット接続が「OFF」の場合、発信先端末装置16の使用者18が通話を認識できる可能性が相対的に低いため、S110で取得された発信方法(通常発信)をRBT発信に変更する。
なお、上述の説明では、図11に示すフローチャートのS120においてNoと判定された場合に履歴テーブルを使用し、Yesと判定された場合に接続テーブルを使用して処理を行ったが、Yesと判定された場合にも履歴テーブルを使用してもよい。例えば、S130に相当するS130Aにおいて、接続テーブルの代わりに履歴テーブルから、発信先の端末装置16のレコードRを取得する。次にS140を実行し、その次にS150は実行せず(S150を省略し)、その次にS160を実行する。そして、S170に相当するS170Aにおいて、レコードRのON検出時刻と現時刻CTとの差分値が、所定時間PT未満であるか否かを判定すればよい。S170AでYesの場合はS180に進み、Noの場合はS190に進む。すなわち、接続テーブルと履歴テーブルの両方を用いて、通信モードを選択してもよいが、履歴テーブルのみを用いて通信モードを選択してもよい。履歴テーブルは、接続テーブルと同様に、端末装置16と外部との接続情報が示された接続情報を格納するテーブルである。両者の違いは、接続テーブルには「ON」と「OFF」の2種類の接続情報が格納されるが、履歴テーブルには「ON」の接続情報のみが格納されることにある。履歴テーブルにデータが存在しない端末装置16は、管理装置12が過去に一度も接続情報を受信していない端末装置であり、過去に一度も外部装置が接続されていない端末装置である。履歴テーブルにデータが存在しない端末装置16は、接続状態が「OFF」状態であると容易に判定できるため、履歴テーブルは、接続テーブルの一種であるということもできる。
本実施例によれば、履歴テーブルおよび接続テーブルをもとに、第1通信モードと第2通信モードを選択するので、適切な通信方式(通信モード)をより精度よく選択できる。このため、発信端末装置の使用者が発話した通話内容が、相手に伝わらず無駄になってしまうことを防止できる。
(実施例3)
次に、実施例3を説明する。実施例1では、図2(a)−(b)、図3(a)−(d)に示すように、通話処理が2つの端末装置16間でのみで行われること(個別通話)を前提として説明したが、本実施例では1つの端末装置16が2つ以上の端末装置16に対して同報配信を行うグループ呼出を想定する。なお、本実施例の端末装置16内部のブロック図、管理装置12のブロック図、および接続テーブル64の構成は実施例1と同じである。
本実施例における端末装置16の制御部38は、記憶部40の接続テーブル64から、グループに所属する全端末装置16のレコードRを取得し、ヘッドセット接続が「ON」であり、かつ現時刻CTと検出日、検出時刻の差分が所定時間PTより小さい端末装置16の合計数Tを集計する。RBT発信設定時においても、合計数Tが所定数N(例としてグループに所属する送信対象端末装置16の半数)より大きい場合、すなわちヘッドセットによる受信が可能な端末装置16が所定数Nより多く存在している場合は、グループに所属する全ての端末装置16へ通常発信を行う。これによりグループ内において、RBT発信と比較してより迅速に通話を開始することが可能となり、少なくともヘッドセットによる受信が可能な使用者18に対しては、より迅速に情報を伝えることが可能になる。
例として図10において、第1端末装置16a、第2端末装置16b、第3端末装置16c、第4端末装置16d、第5端末装置16e、第6端末装置16fの6つの端末装置16が、グループG1に所属していると仮定し、現時刻CTが「10:20:00」の時に第1端末装置16aがグループ呼出を行った場合を想定する。また、本実施例の説明において特に断らない限り、この所定時間PTは10分であるとする。つまり、検出時刻が「10:10:00」よりも後の時刻で、かつヘッドセット接続が「ON」の端末装置16を、現在ヘッドセット接続がされており、使用者18が容易に通話を認識できる端末装置16と判定する。本例では、所定数Nを上記例の「グループに所属する送信対象端末装置16の半数」とした場合、送信対象端末装置16は第2端末装置16b、第3端末装置16c、第4端末装置16d、第5端末装置16e、第6端末装置16fの「5」であり、所定数Nはその半数の「2.5」となる。
第1端末装置16aの入力部30から通話ボタンの押下を検出した際、実施例1と同様に制御部38は発信方法を取得する。発信方法がRBT発信の場合、制御部38は記憶部40の接続テーブル64を参照し、第2端末装置16b、第3端末装置16c、第4端末装置16d、第5端末装置16e、第6端末装置16fのヘッドセット接続および検出日、検出時刻を取得する。図10の例の場合、ヘッドセット接続が「ON」であり、かつ現時刻CTと検出日、検出時刻の差分が所定時間PTより小さい端末装置16は第3端末装置16c、第5端末装置16e、第6端末装置16fであり、上記の条件を満たさない端末装置16は第2端末装置16b、第4端末装置16dとなる。これにより、合計数Tは「3」と集計される。本例では、前述のように所定数Nが「2.5」であり、端末装置16の合計数Tが「3」のため、合計数Tが所定数Nより大きい。これにより、第1端末装置16aはグループG1へ通常発信を行う。つまり、通信部34は、複数の他の端末装置16のそれぞれに対する接続情報を受信し、制御部38は、複数の他の端末装置16のうち、ヘッドセットに接続された他の端末装置16の数がしきい値よりも多い場合、通常発信を選択する。通信部34は、制御部38において選択した通常発信にしたがって、複数の他の端末装置16に信号を発信する。
また別例として図10において、第1端末装置16a、第2端末装置16b、第3端末装置16c、第4端末装置16d、第5端末装置16e、第6端末装置16f、第7端末装置16g、第8端末装置16h、第9端末装置16i、第10端末装置16j、第11端末装置16kがグループG2に所属していると仮定し、現時刻CTが「10:20:00」の時に第1端末装置16aがグループ呼出を行った場合を想定する。本例では、所定数Nを上記例の「グループに所属する送信対象端末装置16の半数」とした場合、送信対象端末装置16は、第2端末装置16b、第3端末装置16c、第4端末装置16d、第5端末装置16e、第6端末装置16f、第7端末装置16g、第8端末装置16h、第9端末装置16i、第10端末装置16j、第11端末装置16kの「10」であり、所定数Nはその半数の「5」となる。
第1端末装置16aの入力部30から通話ボタンの押下を検出した際、実施例1と同様に制御部38は発信方法を取得する。発信方法がRBT発信の場合、制御部38は記憶部40の接続テーブル64を参照し、第2端末装置16b、第3端末装置16c、第4端末装置16d、第5端末装置16e、第6端末装置16f、第7端末装置16g、第8端末装置16h、第9端末装置16i、第10端末装置16j、第11端末装置16kのヘッドセット接続および検出日、検出時刻を取得する。図10の例の場合、ヘッドセット接続が「ON」であり、かつ現時刻CTと検出日、検出時刻の差分が所定時間PTより小さい端末装置16は、第3端末装置16c、第5端末装置16e、第6端末装置16f、第10端末装置16jの4台であり、上記の条件を満たさない端末装置16は第2端末装置16b、第4端末装置16d、第7端末装置16g、第8端末装置16h、第9端末装置16i、第11端末装置16kの6台となる。これにより、合計数Tは「4」と集計される。本例では、前述にて所定数Nが「5」であり、端末装置16の合計数Tが「4」のため、合計数Tが所定数N以下である。これにより、第1端末装置16aはグループG2へRBT発信を行う。
なお上記例では説明を簡潔にするので、「合計数Tがグループに所属する送信対象端末装置16の半数より大きい」としたが、この条件に限定されるものではない。例えば、「合計数Tが1以上」、「合計数Tがグループに所属する送信対象端末装置16の総数の80%以上」、「合計数Tがグループに所属する送信対象端末装置16の総数と同じ」といった条件を用いてもよい。また、グループ毎に個別の条件を設定してもよい。例えば、グループAでは、「送信対象端末装置16の総数の30%以上」という条件を用い、グループBでは「送信対象端末装置16の総数の80%以上」という条件を用いてもよい。また本実施例では説明のためにグループ呼出時の動作としたが、一斉呼出時、すなわち無線通信システムの全端末装置16に対してRBT発信を行う場合においても本実施例と同様な処理を行ってもよい。
図16は、端末装置16による通信モード選択処理を示すフローチャートである。制御部38は入力部30からの通話ボタンの押下を監視する。(S400)。通話ボタン押下を検出していない場合(S400:No)は、S400に戻って処理を繰り返す。通話ボタン押下を検出した場合(S400:Yes)は、S410に進む。S410において、制御部38は発信方法取得処理を実行する。発信方法取得処理は実施例1の図12のフローチャートと同じである。その後S420に進む。S420において、制御部38はS410で取得した変数SXが「RBT発信」であるか否かを判定する。発信方法が「RBT発信」の場合(S420:Yes)は、S430に進む。発信方法が「通常発信」の場合(S420:No)は、S520に進む。
S430において、制御部38は記憶部40の接続テーブル64からグループに所属する全ての端末装置16のレコードRを取得する。この時リストLを初期化後、各端末装置16のレコードRを記録する。また、合計数Tの値も初期化する。その後S440に進む。S440において、制御部38は所定数Nを設定する。所定数Nは本実施例で説明した様にグループに所属する全端末装置16数に対する割合を示す数値でもよく、また定数でもよい。その後S450に進む。S450において、制御部38は計時部32より現時刻CTを取得する。その後S460に進む。S460において、制御部38はリストLから任意の端末装置16のレコードRを取得する。この時、取得した端末装置16のレコードRの情報はリストLから削除される。その後S470に進む。
S470において、制御部38はS460で取得したレコードRのヘッドセット接続が「ON」であるか否かを判定する。ヘッドセット接続が「ON」の場合(S470:Yes)は、S480に進む。ヘッドセット接続が「OFF」の場合(S470:No)は、S500に進む。S480において、制御部38は現時刻CTとレコードR内の検出日、検出時刻の差分を計算し、差分が所定時間PTより小さいか否かを判定する。差分が所定時間PTより小さい場合(S480:Yes)は、S490に進む。差分が所定時間PTより大きい場合(S480:No)は、S500に進む。S490において、制御部38は合計数Tを「1」インクリメントする。その後S500に進む。
S500において、制御部38はリストL内に端末装置16のレコードRが存在するか否かを判定する。リストL内に端末装置16のレコードRが存在しない場合(S500:No)は、S510に進む。リストL内に端末装置16のレコードRが存在する場合(S500:Yes)は、S460に戻って処理を繰り返す。S510において、制御部38は合計数Tと、S440にて設定した所定数Nを比較する。合計数Tが所定数Nより大きい場合(S510:Yes)は、S520に進む。合計数Tが所定数Nより小さい場合(S510:No)は、S530に進む。S520において、制御部38は発信先の端末装置16へ通常発信を行う。その後処理を終了する。S530において、制御部38は発信先の端末装置16へRBT発信を行う。その後処理を終了する。
本実施例によれば、複数の他の端末装置のうち、ヘッドセットに接続された他の端末装置の数がしきい値よりも多い場合、第2通信モードを選択し、それ以外の場合に第1通信モードを選択するので、グループ通信においても通信モードを適切に選択できる。
(実施例3の変形例)
次に、実施例3の変形例を説明する。本変形例では、端末装置16と外部装置との接続状況の他に、端末装置16の位置(位置情報)を用いて、通信モードを選択する。本変形例の端末装置16は、GPS(Global Positioning System)などを用いて自端末の位置情報を検出するための位置情報検出部(不図示)を備えている。グループ通信に係る各端末装置16は、所定の周期(例えば、30秒毎)、あるいは任意のタイミングで、自端末の位置情報(緯度、経度)および位置情報を検出した日時(検出日時)を管理装置12に送信する。管理装置12は、端末装置16から位置情報および検出日時を取得し、端末IDと位置情報と検出日時とを対応させて記憶部340に記憶する。記憶部340は、少なくとも各端末装置16の最新(直近)の位置情報を記憶するが、所定期間(例えば、直近1ヶ月間)の位置情報を全て記憶してもよい。
グループ通信に係る各端末装置16の通信部34は、接続テーブル362と位置情報テーブル(不図示)とを管理装置12から受信する。これらを所定の周期(例えば、30秒毎)に受信してもよいし、任意のタイミングで受信してもよい。また、端末装置16が発呼するタイミング(発呼の直前)で受信してもよい。位置情報テーブルには、グループ通信に係る各端末装置16、すなわち、ある特定のグループに属する各端末装置16の端末IDと最新の位置情報とが含まれている。あるいは、グループ通信に係る自端末以外の端末装置16の端末IDと最新の位置情報であってもよい。端末装置16は、位置情報テーブルを受信すると、記憶部40に記憶する。すなわち、記憶部40には、グループ通信の対象となる各端末装置16の端末IDと位置情報(緯度、経度)が格納される。制御部38は、記憶部40を参照しながら、グループ内のヘッドセットが接続されていない端末装置16のそれぞれを対象にして、ヘッドセットが接続されている端末装置16との最短距離を算出する。なお、グループ内でヘッドセットが接続されている端末装置16が存在しない場合は、この最短距離を十分大きな値(無限大を示す値など)にする。次に、制御部は、算出した最短距離の最大値が、所定値未満であるか否かを判定する。この最大値が所定値未満である場合に、RBT発信から通常発信に切りかえる。
つまり、通信部34は、ヘッドセットに接続された第1の他の端末装置16の位置情報と、ヘッドセットに接続されていない第2の他の端末装置16の位置情報を管理装置12から受信し、制御部38は、第1の他の端末装置16と第2の他の端末装置16との距離がしきい値よりも小さい場合、通常発信を選択する。通信部34は、制御部38において選択した通信モード(ここでは通常発信)にしたがって、第1の他の端末装置16と第2の他の端末装置16に信号を発信する。すなわち、本変形例では、同一の通話を受信する複数の他の端末装置16の接続情報および位置情報をもとに、発呼する端末装置16の通信モードを選択する。
例えば、グループ通話を受信する端末装置16が10台あり、そのうちの3台の端末装置16(第1端末装置16a、第2端末装置16b、第3端末装置16c)のヘッドセットが接続されていないものとする。第1端末装置16aからヘッドセットが接続された端末装置16までの最短距離が「25m」、第2端末装置16bからヘッドセットが接続された端末装置16までの最短距離が「10m」、第3端末装置16cからヘッドセットが接続された端末装置16までの最短距離が「20m」であるとすると、最大値は「25m」になる。そして、所定値を「30m」とすると、最大値は所定値未満なので、RBT発信が指定された場合に通常発信に切りかえる。この所定値は、使用者18が容易に移動できる距離に設定することが望ましい。仮に、緊急事態の通報などが通常発信のグループ通話で行われ、ヘッドセットを接続していない端末装置16の使用者18が聞き逃したとしても、周囲の他の使用者18の状況をみて判断することや、周囲の他の使用者18に直接確認することが比較的容易にできる。
また、このようなヘッドセットを接続していない端末装置16からヘッドセットを接続している端末装置16までの距離と、グループ内でヘッドセットを接続している端末装置16の数や割合とを組み合せて、判定処理を行ってもよい。
本変形例によれば、ヘッドセットに接続された第1の他の端末装置と、ヘッドセットに接続されていない第2の他の端末装置との距離がしきい値よりも小さい場合、第2通信モードを選択し、それ以外の場合、第1通信モードを選択するので、グループ通信においても、通信モードを適切に選択することができる。
実施例1から実施例3の変形例の任意の組合せも有効である。本変形例によれば、実施例1から実施例3の変形例の任意の組合せによる効果を得ることができる。
10 ネットワーク、 12 管理装置、 14 基地局装置、 16 端末装置、 18 使用者、 30 入力部、 32 計時部、 34 通信部、 36 表示部、 38 制御部、 40 記憶部、 42 外部装置検出部、 60 設定テーブル、 64 接続テーブル、 100 通信システム、 200 クロック発振器、 210 CPU、 220 ユーザIF、 230 通信IF、 250 バス、 332 計時部、 334 通信部、 338 制御部、 340 記憶部、 362 接続テーブル、 400 クロック発振器、 410 CPU、 430 通信IF、 450 バス。

Claims (7)

  1. 他の端末装置と外部装置との接続状態を示す接続情報を受信する受信部と、
    前記受信部において受信した前記接続情報をもとに、前記他の端末装置において所定の操作が行われた後に通信が開始される第1通信モードと、前記他の端末装置において所定の操作が行われない場合であっても通信が開始される第2通信モードとのいずれかの通信モードを選択する制御部と、
    前記制御部において選択した通信モードにしたがって、前記他の端末装置に信号を発信する送信部と、
    を備えることを特徴とする端末装置。
  2. 前記制御部は、前記受信部が前記接続情報を受信していない場合、あるいは前記受信部において受信した前記接続情報が現時刻よりも第1の所定時間以上前の情報である場合、前記第1通信モードを選択することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記制御部は、前記受信部が前記接続情報を受信していない場合、あるいは前記受信部において受信した前記接続情報が現時刻よりも第2の所定時間以上前の情報である場合、前記送信部に信号を発信させないことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  4. 前記受信部において受信される前記接続情報は、前記他の端末装置に前記外部装置が接続され、かつ前記外部装置がユーザに装着される第1状態、前記他の端末装置に前記外部装置が接続され、かつ前記外部装置がユーザに装着されていない第2状態、前記他の端末装置に前記外部装置が接続されていない第3状態のいずれかを示し、
    前記制御部は、前記第1状態であれば前記第2通信モードを選択し、前記第2状態あるいは前記第3状態であれば前記第1通信モードを選択することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  5. 前記受信部は、複数の他の端末装置のそれぞれに対する前記接続情報を受信し、
    前記制御部は、前記複数の他の端末装置のうち、前記外部装置が接続された他の端末装置の数がしきい値よりも多い場合、前記第2通信モードを選択し、
    前記送信部は、前記制御部において選択した前記第2通信モードにしたがって、前記複数の他の端末装置に信号を発信することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  6. 前記受信部は、前記外部装置が接続された第1の他の端末装置と、前記外部装置が接続されていない第2の他の端末装置とのそれぞれに対する接続情報を受信し、
    前記制御部は、前記第1の他の端末装置と前記第2の他の端末装置との距離がしきい値よりも小さい場合、前記第2通信モードを選択し、
    前記送信部は、前記制御部において選択した前記第2通信モードにしたがって、前記第1の他の端末装置と前記第2の他の端末装置に信号を発信することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  7. コンピュータに、
    他の端末装置と外部装置との接続状態を示す接続情報を受信するステップと、
    前記受信した接続情報をもとに、前記他の端末装置において所定の操作が行われた後に通信が開始される第1通信モードと、前記他の端末装置において所定の操作が行われない場合であっても通信が開始される第2通信モードのいずれかの通信モードを選択するステップと、
    前記選択した通信モードにしたがって、前記他の端末装置に信号を発信するステップと、
    を実行させるプログラム。
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