JP2021009772A - 路面描画装置及び車両 - Google Patents

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壮宜 鬼頭
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Abstract

【課題】 部品点数を削減し得る路面描画装置、及び少ない部品点数で路面描画を行うことが可能な車両を提供することを目的とする。【解決手段】 路面描画装置50F1は、自動車1に設置可能あり、光L1を出射する光源51F1と、光L1が入射する入射面54及び光L1が出射する出射面55を有する描画レンズ52F1と、を備える。入射面54及び出射面55の少なくとも一方は、光L1による所定のキャラクターを示す描画像70が路面RFに投影されるように光L1を屈折させる描画寄与領域53を含む。【選択図】 図3

Description

本発明は、路面描画装置及び車両に関し、具体的には、車両に設置可能な路面描画装置及び当該路面描画装置を備える車両に関する。
近年、安全の観点等から、車両には、所定の形状を有する描画像を路面に描画可能な路面描画装置が設けられることがある。例えば、下記特許文献1には、このような路面描画装置を備えた車両が開示されている。この特許文献1に記載された路面描画装置は、光源と、投影レンズと、光源と投影レンズとの間に配置されるシェードと、を備えている。このシェードには所定の形状を有する開口部が設けられており、光源から出射する光がこの開口部を通過することにより、所定の形状を有する描画像が路面に描画される。
特開2017−174735号公報
しかし、上記特許文献1に記載されたような路面描画装置では、光源から出射する光を所定の形状に成型するためにシェードを設ける必要があるため、部品点数が増加する傾向がある。
そこで、本発明は、部品点数を削減し得る路面描画装置、及び少ない部品点数で路面描画を行うことが可能な車両を提供することを目的とする。
上記目的の達成のため、本発明は、車両に設置可能な路面描画装置であって、光を出射する光源と、前記光が入射する入射面及び前記光が出射する出射面を有するレンズと、を備え、前記入射面及び前記出射面の少なくとも一方は、前記光による所定のキャラクターを示す描画像が路面に投影されるように前記光を屈折させる描画寄与領域を含むことを特徴とするものである。
本発明の路面描画装置によれば、レンズの入射面及び出射面の少なくとも一方が、レンズから出射する光による所定のキャラクターを示す描画像が路面に投影されるように光を屈折させる描画寄与領域を含んでいる。本明細書において、キャラクターとは、車両の動作状態を想起させ得る図形、記号、及び文字等を意味する。このため、この描画寄与領域に光を照射することによって、路面に車両の動作状態を想起させ得る描画像を形成することが可能になり得る。したがって、本発明の路面描画装置によれば、このような描画像を形成するために光源とレンズとの間にシェードなどの光学部品を設ける必要がなく、部品点数を削減し得る。
なお、前記描画寄与領域が前記出射面に位置することが好ましい。
この場合、光がレンズから出射する段階で当該光を描画像の形状に成型することができる。このため、描画寄与領域が上記入射面に存在する場合と比較して、描画寄与領域の形状の設計が容易になり得る。
また、前記描画像は、前記路面に互いに離間して投影される複数の像を含み、前記描画寄与領域は、前記複数の像の各像を個別に形成する複数の領域を含んでもよい。
このような構成によれば、領域ごとに個別に像を形成することができるため、複数の像からなる描画像を比較的容易に形成し得る。また、描画像を複数の像から形成することで、描画像が単一の像からなる場合に比べて、視認者に与えるインパクトがより強い描画像にし得る。
また、描画像が互いに離間して投影される複数の像を含む場合、前記複数の領域は、曲率の異なる曲面同士が交わる交線によって区切られてもよい。
このように描画寄与領域を構成することで、交線を挟んで一方側に位置する領域における光の屈折の方向と、他方側に位置する領域における光の屈折の方向とを効果的に変えることができるため、路面に互いに離間して投影される複数の像を形成することが容易になり得る。
また、本発明の路面描画装置は、前記光源に所定のタイミングで前記光を出射させる制御部をさらに備えることが好ましい。
このような構成によれば、所望のタイミングで人に路面描画を認識させ得る。
路面描画装置が制御部を備える場合、前記制御部は、前記車両のアクセルが所定の閾値以上に踏み込まれたときに、前記光源に前記光を出射させてもよい。
この場合、アクセルが所定の閾値以上に踏み込まれたタイミングで人に路面描画を認識させ得る。したがって、車両の発進や加速などを人に認識させ得る。
また、路面描画装置が制御部を備える場合、前記制御部は、前記車両のブレーキが所定の閾値以上に踏み込まれたときに、前記光源に前記光を出射させてもよい。
この場合、ブレーキが所定の閾値以上に踏み込まれたタイミングで人に路面描画を認識させ得る。したがって、車両の減速や急停車などを人に認識させ得る。
また、路面描画装置が制御部を備える場合、前記制御部は、前記車両の方向指示器の動作時に、前記光源に前記光を出射させてもよい。
この場合、方向指示器が動作するタイミングで人に路面描画を認識させ得る。
また、路面描画装置が制御部を備える場合、前記制御部は、前記車両のステアリングの操舵角が所定の角度以上である場合に、前記光源に前記光を出射させてもよい。
この場合、車両が右又は左に旋回するタイミングで人に路面描画を認識させ得る。
また、路面描画装置が制御部を備える場合、前記車両は、前記車両の周囲における障害を検知するセンサを備え、前記制御部は、前記センサが前記障害を検知した際に、前記光源に前記光を出射させてもよい。
この場合、センサが障害を検知したタイミングで人に路面描画を認識させ得る。
また、車両が当該車両の周囲における障害を検知するセンサを備える場合、前記センサは人感センサであることが好ましい。
この場合、人感センサが人を検知したタイミングで当該人に路面描画を認識させ得、例えば人に注意を促すことができる。
また、上記目的の達成のため、本発明の車両は、上記いずれかに記載した路面描画装置を備えることを特徴とするものである。
上述のように、本発明の路面描画装置によれば、描画像を所定の形状に成型するためにシェードを設ける必要がなく、部品点数を削減することが可能である。したがって、このような路面描画装置を備える本発明の車両によれば、少ない部品点数で路面描画を行うことが可能になり得る。
以上のように、本発明によれば、部品点数を削減し得る路面描画装置、及び少ない部品点数で路面描画を行うことが可能な車両が提供される。
本発明の実施形態における車両を概念的に示す平面図である。 図1に示す車両の一部の構成を示すブロック図である。 図1に示す第1前方路面描画装置を概念的に示す側面図である。 第1前方路面描画装置の描画レンズを出射面側から見た正面図である。 図3に示す第1前方路面描画装置によって路面に投影される描画像の例を示す図である。 図1に示す後方路面描画装置を概念的に示す側面図である。 後方路面描画装置の描画レンズを出射面側から見た正面図である。 図6に示す後方路面描画装置によって路面に投影される描画像の例を示す図である。 図1に示す第2前方路面描画装置を概念的に示す側面図である。 第2前方路面描画装置の描画レンズを出射面側から見た正面図である。 図9に示す第2前方路面描画装置によって路面に投影される描画像の例を示す図である。 制御部の第1前方路面描画装置に対する制御フローの一例を示すフローチャートである。 制御部の右路面描画装置に対する制御フローの一例を示すフローチャートである。 制御部の後方路面描画装置に対する制御フローの一例を示すフローチャートである。 制御部の第2前方路面描画装置に対する制御フローの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る路面描画装置及び車両を実施するための形態が添付図面とともに例示される。以下に例示する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、以下の実施形態から変更、改良することができる。また、上記添付図面では、理解を容易にするために各部材の寸法が誇張して示されている場合がある。
図1は、実施形態における車両を概念的に示す平面図である。図1に示すように、本実施形態における車両は4輪の自動車1である。
図2は、自動車1の構成の一部を示すブロック図である。図1及び図2に示すように、自動車1は、フロントライト10と、右方向指示器20と、左方向指示器30と、テールライト40と、第1前方路面描画装置50F1と、第2前方路面描画装置50F2と、右路面描画装置50Rと、左路面描画装置50Lと、後方路面描画装置50Bと、制御部60と、ステアリング61と、アクセル62と、ブレーキ63と、自動車1の周囲の障害を検知する検知センサ65と、を主な構成として備える。なお、本明細書において「右」とは自動車1の進行方向に対して右側を意味し、「左」とは自動車1の進行方向に対して左側を意味する。
フロントライト10は、右フロントライト11及び左フロントライト12を有している。右フロントライト11及び左フロントライト12は、例えば、不図示のライトスイッチが操作されることによって同時に発光する。フロントライト10は、例えば、自動車1の運転者の操作により、又は自動制御により、ロービームやハイビーム、あるいはデイライトに切り替えることができるように構成される。
右方向指示器20は、右フロントターンランプ21と、右サイドミラーターンランプ22と、右リアターンランプ23とを有している。右フロントターンランプ21は、例えば、右フロントライト11の右側に右フロントライト11と近接して設けられる。右サイドミラーターンランプ22は、例えば、右サイドミラーカバー24の前面に設けられる。また、右リアターンランプ23は、例えば、右テールライト41の右側に右テールライト41と近接して設けられる。右フロントターンランプ21、右サイドミラーターンランプ22、及び右リアターンランプ23は、例えば不図示の右ターンスイッチが操作されることによって同時に発光する。このように右方向指示器20が発光することによって、自動車1が右に旋回することが周囲の人に周知される。その後、運転者がステアリング61を基準位置から右回りに所定の操舵角だけ回転させることで、自動車1がその操舵角に応じて右に旋回する。
また、右方向指示器20は、制御部60に接続されており、右フロントターンランプ21、右サイドミラーターンランプ22、及び右リアターンランプ23が発光した際に信号を制御部60に出力する。
左方向指示器30は、左フロントターンランプ31と、左サイドミラーターンランプ32と、左リアターンランプ33とを有している。左フロントターンランプ31は、例えば、左フロントライト12の左側に左フロントライト12と近接して設けられる。左サイドミラーターンランプ32は、例えば、左サイドミラーカバー34の前面に設けられる。また、左リアターンランプ33は、例えば、左テールライト42の左側に左テールライト42と近接して設けられる。左フロントターンランプ31、左サイドミラーターンランプ32、及び左リアターンランプ33は、例えば不図示の左ターンスイッチが操作されることによって同時に発光する。このように左方向指示器30が発光することによって、自動車1が左に旋回することが周囲の人に周知される。その後、運転者がステアリング61を基準位置から左回りに所定の操舵角だけ回転させることで、自動車1がその操舵角に応じて左に旋回する。
また、左方向指示器30は、制御部60に接続されており、左フロントターンランプ31、左サイドミラーターンランプ32、及び左リアターンランプ33が発光した際に信号を制御部60に出力する。
テールライト40は、右テールライト41及び左テールライト42を有している。右テールライト41及び左テールライト42は、例えば、ブレーキ63が操作されることによって、又は上記ライトスイッチが操作されることによって同時に発光する。
第1前方路面描画装置50F1は、自動車1から所定の距離だけ前方に離れた路面上に所定の形状の描画像を描画する装置である。本実施形態において、第1前方路面描画装置50F1は、例えば、右フロントライト11の左側に右フロントライト11と近接して設置され、自動車1の中央よりも右側に設置されている。この第1前方路面描画装置50F1は、光軸が概ね前方を向く光源51F1と、制御部60と、第1路面描画装置駆動回路91とを備えている。第1路面描画装置駆動回路91は、光源51F1と制御部60とに接続される。
右路面描画装置50Rは、自動車1から所定の距離だけ右側に離れた路面上に所定の形状の描画像を描画する装置である。本実施形態において、右路面描画装置50Rは、例えば、右フロントターンランプ21の後方に右フロントターンランプ21と近接して設置されている。なお、右路面描画装置50Rは、右フロントライト11、右フロントターンランプ21、及び第1前方路面描画装置50F1とともに、不図示の光透過性の筐体に覆われた灯室内に配置されてもよい。この右路面描画装置50Rは、光軸が概ね右側を向く光源51Rと、制御部60と、第2路面描画装置駆動回路92とを備えている。第2路面描画装置駆動回路92は、光源51Rと制御部60とに接続される。
左路面描画装置50Lは、自動車1から所定の距離だけ左側に離れた路面上に所定の形状の描画像を描画する装置である。本実施形態において、左路面描画装置50Lは、例えば、左フロントターンランプ31の後方に左フロントターンランプ31と近接して設置されている。この左路面描画装置50Lは、光軸が概ね左側を向く光源51Lと、制御部60と、第3路面描画装置駆動回路93とを備えている。第3路面描画装置駆動回路93は、光源51Lと制御部60とに接続される。
後方路面描画装置50Bは、自動車1から所定の距離だけ後方に離れた路面上に所定の形状の描画像を描画する装置である。本実施形態において、後方路面描画装置50Bは、例えば、右テールライト41の左側に右テールライト41と近接して設置されている。なお、後方路面描画装置50Bは、右テールライト41及び右リアターンランプ23とともに、不図示の光透過性の筐体に覆われた灯室内に配置されてもよい。この後方路面描画装置50Bは、光軸が概ね後方を向く光源51Bと、制御部60と、第4路面描画装置駆動回路94とを備えている。第4路面描画装置駆動回路94は、光源51Bと制御部60とに接続される。
第2前方路面描画装置50F2は、自動車1から所定の距離だけ前方に離れた路面上に所定の形状の描画像を描画する装置である。本実施形態において、第2前方路面描画装置50F2は、例えば、左フロントライト12の右側に左フロントライト12と近接して設置され、自動車1の中央よりも左側に設置されている。なお、第2前方路面描画装置50F2は、左フロントライト12、左フロントターンランプ31、及び左路面描画装置50Lとともに、不図示の光透過性の筐体に覆われた灯室内に配置されてもよい。この第2前方路面描画装置50F2は、光軸が概ね前方を向く光源51F2と、制御部60と、第5路面描画装置駆動回路95とを備えている。第5路面描画装置駆動回路95は、光源51F2と制御部60とに接続される。
上述のように、路面描画装置50F1,50R,50L,50B,50F2は、制御部60を共通して備えている。この制御部60は、路面描画装置50F1,50R,50L,50B,50F2のそれぞれの光源51F1,51R,51L,51B,51F2に所定のタイミングで光を出射させる。制御部60は、例えば、自動車1の電子制御装置(ECU)の一部とされてもよく、ECUとは別に設けられてもよい。このような制御部60としては、例えば、マイクロコントローラ、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large-scale Integrated Circuit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの集積回路、或いはNC(Numerical Control)装置を挙げることができる。また、制御部60は、NC装置を用いた場合、機械学習器を用いたものであってもよく、機械学習器を用いないものであってもよい。
ステアリング61は、自動車1の前方右側に設けられており、不図示の舵角センサを含んでいる。この舵角センサは、制御部60に接続されており、ステアリング61の基準位置からの操舵角に応じた信号を制御部60に出力する。
アクセル62は、ステアリング61の前方右側に設けられており、不図示の踏み込み量センサを含んでいる。この踏み込み量センサは、制御部60に接続されており、アクセル踏み込み量に応じた信号を制御部60に出力する。
ブレーキ63は、ステアリング61の前方左側に設けられており、不図示の踏み込み量センサを含んでいる。この踏み込み量センサは、制御部60に接続されており、ブレーキ踏み込み量に応じた信号を制御部60に出力する。
本実施形態において、検知センサ65は人感センサである。この検知センサ65は、自動車1の中央よりも左側に設置されている。検知センサ65の構成として、例えば、不図示のカメラ、画像処理部、検知部等を備える構成が挙げられる。例えば、カメラは車両の周囲を撮影可能に構成される。また、画像処理部は、カメラによって撮影された画像に画像処理を施す。また、検知部は、画像処理部によって画像処理された情報に基づいて車両の周囲に存在する人を検知する。このような構成により、検知センサ65は、自動車1の周囲の所定距離以内に位置する人を検知することができる。検知センサ65は、制御部60に接続されており、自動車1の周囲の所定距離以内に存在する人を検知した際に、信号を制御部60に出力する。
ところで、歩行者などはステアリングが配置される側とは反対側に存在する傾向が強い。例えば、本実施形態のようにステアリング61が自動車1の右側に配置されることが主流の国や地域では、歩道が自動車1の左側に設けられる等の理由によって、歩行者が自動車1の左側に存在する傾向が強い。そこで、本実施形態のように人感センサである検知センサ65を自動車1の左側に配置することで、自動車1の右側に検知センサ65を配置する場合に比べて、人を検知し易くし得る。ただし、人感センサを設置する位置は、自動車1の前方左側に限られるものではない。
次に、上述した5つの路面描画装置50F1,50R,50L,50B,50F2についてより詳細に説明する。
まず、第1前方路面描画装置50F1について説明する。
図3は、第1前方路面描画装置50F1を概念的に示す側面図である。図3に示すように、第1前方路面描画装置50F1は、光源51F1と、描画レンズ52F1と、上記制御部60とを主な構成として備える。光源51F1及び描画レンズ52F1は、水平面に対してやや下方に傾いた状態で配置されており、不図示の構成によって自動車1の車体に固定されている。
光源51F1は、描画レンズ52F1の概ね焦点上に配置されており、光L1を前方に出射する。したがって、光L1は、光源51F1から前方斜め下方に向かって出射して、描画レンズ52F1に入射する。
描画レンズ52F1は、光L1が入射する入射面54と、光L1が出射する出射面55とを有している。本実施形態において、入射面54は概ね平面状の形状を有する。一方、出射面55は、光L1の出射方向に向かって凸となる形状を有している。
図4は、描画レンズ52F1を出射面55側から見た正面図である。図3及び図4に示すように、出射面55は、出射面55の外縁に位置する描画非寄与領域57と、当該描画非寄与領域57の内側に位置する描画寄与領域53とを含んでいる。描画非寄与領域57は、光源51F1からの光L1が殆ど出射しない領域、或いは、当該領域から光L1が出射する場合でもこの光L1の拡散角が大きくなり、路面への投影像として殆ど現れない領域であり、路面描画に寄与しない領域である。一方、描画寄与領域53は、光L1の大部分が出射する領域であり、路面描画に寄与する領域である。
なお、出射面55の全体が描画寄与領域53となるように描画レンズ52F1を形成してもよい。
描画寄与領域53は、異なる曲率を有する3つの曲面が連結して形成されており、下部に位置する曲面からなる第1領域53aと、中央に位置して最も突出する曲面からなる第2領域53bと、上部に位置する曲面からなる第3領域53cとに区切られている。すなわち、第1領域53aと第2領域53bとは、異なる曲率を有する曲面同士が交わる交線CL1により区切られており、第2領域53bと第3領域53cとは、異なる曲率を有する曲面同士が交わる交線CL2により区切られている。
図4に示すように、交線CL1及び交線CL2は、上方に凸となる略逆V字状の軌跡を有している。このような交線CL1,CL2により領域53a,53b,53cの境界が画定されることによって、本実施形態の3つの領域53a,53b,53cは、いずれも正面視において概ね略逆V字状の形状を有する領域となる。
このような構成を有する第1前方路面描画装置50F1において、光源51F1から光L1が出射すると、光L1は、前方斜め下方に向かって伝搬して、描画レンズ52F1の入射面54に入射する。その後、光L1のうち下方に位置する成分は、描画レンズ52F1の概ね下側の部分を透過して、第1領域53aから前方斜め下方に出射する。本実施形態において、第1領域53aの形状は、当該領域53aから出射する光が当該領域53aの形状と概ね同じ形状になるように屈折する形状とされる。上述のように、第1領域53aは概ね略逆V字状の形状を有している。したがって、第1領域53aから出射する光L1の成分は、第1領域53aの略逆V字状の形状に基づいて成型され、概ね略逆V字状の形状を有する光L1aとなる。
また、光L1のうち中央に位置する成分は、描画レンズ52F1の概ね中央の部分を透過して、第2領域53bから前方斜め下方に出射する。本実施形態において、第2領域53bの形状は、当該領域53bから出射する光が当該領域53bの形状と概ね同じ形状になるように屈折する形状とされる。上述のように、第2領域53bは概ね略逆V字状の形状を有している。したがって、第2領域53bから出射する光L1の成分は、この略逆V字状の形状に基づいて成型され、概ね略逆V字状の形状を有する光L1bとなる。
また、光L1のうち上方に位置する成分は、描画レンズ52F1の概ね上側の部分を透過して、第3領域53cから前方斜め下方に出射する。本実施形態において、第3領域53cの形状は、当該領域53cから出射する光が当該領域53cの形状と概ね同じ形状になるように屈折する形状とされる。上述のように、第3領域53cは概ね略逆V字状の形状を有している。したがって、第3領域53cから出射する光L1の成分は、この略逆V字状の形状に基づいて成型され、概ね略逆V字状の形状を有する光L1cとなる。
こうして、光L1a〜L1cが自動車1から前方斜め下方に出射する結果、図3に示すように、自動車1から前方に所定の距離離れた路面RFに描画像70が描画される。この描画像70は、光L1aが路面RFに投影された像71と、光L1bが路面RFに投影された像72と、光L1cが路面RFに投影された像73とを含んでいる。なお、上記所定の距離は、例えば、自動車1から1m以上5m以下の距離であってもよい。
以下、像71,72,73について説明する。
上述のように、第1領域53aと第2領域53bとは、異なる曲率を有する曲面同士が交わる交線CL1によって区切られている。このため、交線CL1を挟んで下方の領域である第1領域53aから出射する光L1aが屈折する方向と、交線CL1を挟んで上方の領域である第2領域53bから出射する光L1bが屈折する方向とは互いに異なる。本実施形態では、第1領域53aを形成する曲面及び第2領域53bを形成する曲面は、光L1aと光L1bとが個別に前方斜め下方に伝搬する形状に形成されている。より具体的には、第1領域53aの曲面は、光L1aが路面RFの自動車1に最も近い第1位置RF1に到達するように形成されている。また、第2領域53bの曲面は、第1位置RF1から離間して第1位置RF1の前方に位置する第2位置RF2に光L1bが到達するように形成されている。したがって、光L1aによる路面RFにおける像71と、光L1bによる路面RFにおける像72とは、路面RFに互いに離間して個別に投影される。
また、上述のように、第2領域53bと第3領域53cとは、異なる曲率を有する曲面同士が交わる交線CL2によって区切られている。このため、交線CL2を挟んで下方の領域である第2領域53bから出射する光L1bが屈折する方向と、交線CL2を挟んで上方の領域である第3領域53cから出射する光L1cが屈折する方向とは互いに異なる。本実施形態では、第2領域53bを形成する曲面及び第3領域53cを形成する曲面は、光L1bと光L1cとが個別に前方斜め下方に伝搬する形状に形成されている。より具体的には、第3領域53cの曲面は、第2位置RF2から離間して第2位置RF2の前方に位置する第3位置RF3に光L1cが到達するように形成されている。したがって、光L1bによる路面RFにおける像72と、光L1cによる路面RFにおける像73とは、路面RFに互いに離間して個別に投影される。
このように、略逆V字状に成型された光L1a,L1b,L1cが路面RFに互いに離間して到達する結果、路面RFに描画される描画像70は、図5に示すように、光L1aが第1位置RF1に投影されてなる略逆V字状の像71と、光L1bが第2位置RF2に投影されてなる略逆V字状の像72と、光L1cが第3位置RF3に投影されてなる略逆V字状の像73とが互いに離間して進行方向に並んだ描画像となる。このように、描画像70は、略逆V字状の像71,72,73が進行方向に並んだキャラクターを示すため、描画像70の視認者は、例えば自動車1の接近や加速などの動作を想起し得る。
なお、このような描画像70を形成する描画寄与領域53の形状は、例えば、レンズの材料、レンズの大きさ、レンズの出射面の曲率、レンズの出射面又は入射面に施される微細加工、あるいはその他の条件によって変わり得る。また、描画像70の形状及び寸法は、図5に示すものに限定されるものではない。
右路面描画装置50R及び左路面描画装置50Lは、図1に示すように、前者が光L2を右側斜め下方に出射する点、後者が光L3を左側斜め下方に出射する点を除いて、第1前方路面描画装置50F1と同様の構成とされる。すなわち、右路面描画装置50Rが、右側に90℃傾いた略逆V字状の像71〜73からなる描画像70を右側に路面描画する点、及び、左路面描画装置50Lが、左側に90℃傾いた略逆V字状の像71〜73からなる描画像70を左側に路面描画する点を除いて、右路面描画装置50R及び左路面描画装置50Lは、第1前方路面描画装置50F1と同様の構成を有する。したがって、右路面描画装置50R及び左路面描画装置50Lの構成についての詳細な説明は省略する。
次に、後方路面描画装置50Bについて説明する。
図6は、後方路面描画装置50Bを概念的に示す側面図である。図6に示すように、後方路面描画装置50Bは、光源51Bと、描画レンズ52Bと、上記制御部60とを主な構成として備える。光源51B及び描画レンズ52Bは、水平面に対して若干下方に傾いた状態で配置されており、不図示の構成によって自動車1の車体に固定されている。
光源51Bは、描画レンズ52Bの概ね焦点上に配置されており、光L4を後方に出射する。したがって、光L4は、光源51Bから後方斜め下方に向かって出射して描画レンズ52Bに入射する。
描画レンズ52Bは、光L4が入射する入射面54と、光L4が出射する出射面55とを有している。本実施形態において、入射面54は概ね平面状の形状を有する。一方、出射面55は、光L4の出射方向に向かって凸となる形状を有しており、より具体的には、外縁部に対して中央部が突出する形状を有している。
図7は、描画レンズ52Bを出射面55側から見た正面図である。図6及び図7に示すように、後方路面描画装置50Bの出射面55は、出射面55の概ね外縁に位置する描画非寄与領域57と、描画非寄与領域57の内側に位置する描画寄与領域53とを含んでいる点において、第1前方路面描画装置50F1の出射面55と同様であるが、描画寄与領域53の形状が異なる点において、第1前方路面描画装置50F1の出射面55と主に異なる。具体的には、後方路面描画装置50Bの描画寄与領域53は、曲率の異なる曲面同士の交線によって区切られておらず、正面視において概ねU字状の形状を有する単一の領域である。
このような構成を有する後方路面描画装置50Bにおいて、光源51Bから光L4が出射すると、光L4は後方斜め下方に伝搬して、描画レンズ52Bの入射面54に入射する。その後、光L4は描画レンズ52Bを透過して出射面55から出射する。この出射する光L4のうち描画非寄与領域57から出射する光は、上述のように、描画寄与領域53から出射する光に比べて極めて少ないか、あるいは、当該領域57から出射する際に大きく拡散するため、路面に投影像として殆ど現れない。
一方、本実施形態において、描画寄与領域53の形状は、当該領域53から出射する光が当該領域53の形状と概ね同じ形状になるように屈折する形状とされる。上述のように、出射面55の描画寄与領域53は概ね略U字状の形状を有している。したがって、描画寄与領域53から出射する光L4は、この略U字状の形状に基づいて概ね略U字状の形状に成型される。
このように略U字状に成型された光L4が後方斜め下方に伝搬する結果、図8に示すように、自動車1から後方に所定の距離離れた路面RBに、略逆U字状の描画像74が描画される。このような略逆U字状の形状は、車両の減速を促す路面標識に概ね近い形状である。このため、このような略逆U字状のキャラクターを示す描画像74が路面に投影されることによって、描画像74の視認者は、自動車1の減速などの動作を想起し得る。
なお、描画像74を形成する描画寄与領域53の形状は、第1前方路面描画装置50F1の場合と同様に、レンズの材料、レンズの大きさ、レンズの出射面の曲率、レンズの出射面又は入射面に施される微細加工、あるいはその他の条件によって変わり得る。また、描画像74の形状及び寸法はこれに限定されるものではない。
次に、第2前方路面描画装置50F2について説明する。
図9は、第2前方路面描画装置50F2を概念的に示す側面図である。図9に示すように、第2前方路面描画装置50F2は、光源51F2と、描画レンズ52F2と、上記制御部60とを主な構成として備える。光源51F2及び描画レンズ52F2は、水平面に対してやや下方に傾いた状態で配置されており、不図示の構成によって自動車1の車体に固定されている。
光源51F2は、描画レンズ52F2の概ね焦点上に配置されており、光L5を前方に出射する。したがって、光L5は、光源51F2から前方斜め下方に向かって出射して描画レンズ52F2に入射する。
描画レンズ52F2は、光L5が入射する入射面54と、光L5が出射する出射面55とを有している。本実施形態において、入射面54は概ね平面状の形状を有する。一方、出射面55は、光L5の出射方向に向かって凸となる形状を有している。
図10は、描画レンズ52F2を出射面55側から見た正面図である。図9及び図10に示すように、描画レンズ52F2の出射面55は、当該出射面55の概ね外縁に位置する描画非寄与領域57と、描画非寄与領域57の内側に位置する描画寄与領域53とを含んでいる点において、第1前方路面描画装置50F1の出射面55と同様であるが、描画寄与領域53の形状が異なる点において、第1前方路面描画装置50F1の出射面55と主に異なる。
第2前方路面描画装置50F2の描画寄与領域53は、全体としてエクスクラメーションマーク調の形状を有しており、異なる曲率を有する2つの曲面が連結して形成される。具体的には、この描画寄与領域53は、下部に位置する曲面からなる第1領域53aと、上部に位置する曲面からなる第2領域53bとに区切られている。すなわち、第1領域53aと第2領域53bとは、異なる曲率を有する曲面同士が交わる交線CL1により区切られている。図10に示すように、この交線CL1は、概ね直線状の軌跡を有している。このような第2前方路面描画装置50F2の描画寄与領域53では、正面視において、下方に位置する第2領域53bは相対的に小さな略長方形の形状を有し、上方に位置する第2領域53bは相対的に大きな略長方形の形状を有する。
このような構成を有する第2前方路面描画装置50F2において、光源51F2から光L5が出射すると、光L5は、前方斜め下方に向かって伝搬して、描画レンズ52F2の入射面54に入射する。その後、光L5のうち下方に位置する成分は、描画レンズ52F1の概ね中央よりも下側の部分を透過して、第1領域53aから前方斜め下方に出射する。本実施形態において、第1領域53aの形状は、当該領域53aから出射する光が当該領域53aの形状と概ね同じ形状になるように屈折する形状とされる。上述のように、第1領域53aは相対的に小さな略長方形の形状を有している。したがって、第1領域53aから出射する光L5の成分は、第1領域53aの略長方形の形状に基づいて成型され、相対的に小さな略長方形の形状を有する光L5aとなる。
また、光L5のうち上方に位置する成分は、描画レンズ52F2の概ね中央よりも上側の部分を透過して、第2領域53bから前方斜め下方に出射する。本実施形態において、第2領域53bの形状は、当該領域53bから出射する光が当該領域53bの形状と概ね同じ形状になるように屈折する形状とされる。上述のように、第2領域53bは相対的に大きな略長方形の形状を有している。したがって、第2領域53bから出射する光L5の成分は、この略長方形の形状に基づいて成型され、相対的に大きな略長方形の形状を有する光L5bとなる。
こうして、光L5a,L5bが自動車1から前方斜め下方に出射する結果、図9に示すように、自動車1から前方に所定の距離離れた路面RFに描画像75が描画される。この描画像75は、光L1aが路面RFに投影された像76と、光L1bが路面RFに投影された像77とを含んでいる。
以下、像76,77について説明する。
上述のように、第1領域53aと第2領域53bとは、異なる曲率を有する曲面同士が交わる交線CL1によって区切られている。このため、交線CL1を挟んで下方の領域である第1領域53aから出射する光L5aが屈折する方向と、交線CL1を挟んで上方の領域である第2領域53bから出射する光L5bが屈折する方向とは互いに異なる。本実施形態では、第1領域53aを形成する曲面及び第2領域53bを形成する曲面は、光L5aと光L5bとが個別に前方斜め下方に伝搬する形状に形成されている。より具体的には、第1領域53aの曲面は、光L5aが路面RFの自動車1に近い第1位置RF1に到達するように形成されている。また、第2領域53bの曲面は、第1位置RF1から離間して第1位置RF1の前方に位置する第2位置RF2に光L5bが到達するように形成されている。したがって、光L5aによる路面RFにおける像76と、光L5bによる路面RFにおける像77とは、路面RFに互いに離間して個別に投影される。
このように、相対的に小さな略長方形に成型された光L5aと、相対的に大きな略長方形に成型された光L5bとが路面RFに互いに離間して到達する結果、路面RFに描画される描画像75は、図11に示すように、エクスクラメーションマークの形状を有する描画像となる。このように、描画像75は、エクスクラメーションマークのキャラクターを示すため、描画像75の視認者は、自動車1が接近していること、及び自動車1が接近しているため危険であることなどを想起し得る。
なお、描画像75を形成する描画寄与領域53の形状は、第1前方路面描画装置50F1の場合と同様に、レンズの材料、レンズの大きさ、レンズの出射面の曲率、レンズの出射面又は入射面に施される微細加工、あるいはその他の条件によって変わり得る。また、描画像75の形状及び寸法はこれに限定されるものではない。
次に、路面描画装置50F1,50R,50L,50B,50F2の動作について説明する。
まず、第1前方路面描画装置50F1の動作の一例について説明する。図12は、制御部60の第1前方路面描画装置50F1に対する制御フローの一例を示すフローチャートであり、例えば、自動車1の加速時に第1前方路面描画装置50F1を動作させる制御フローチャートである。図12に示すように、この第1前方路面描画装置50F1の制御フローは、ステップSP11〜ステップSP14を含んでいる。
本実施形態では、例えば自動車1のイグニッション電源がオンになると、制御部60による第1前方路面描画装置50F1の制御がスタートする。なお、本実施形態では、このスタート時において第1前方路面描画装置50F1の光源51F1は発光しておらず、光源51F1はオフ状態である。
(ステップSP11)
まず、制御部60は、アクセル62の踏み込み量センサから所定の信号が入力するか否か判断する。上述のように、制御部60には、踏み込み量センサから、アクセル踏み込み量に応じた信号が入力する。アクセル踏み込み量が閾値以上である旨の信号が踏み込み量センサから制御部60に入力したときは、制御部60はステップをステップSP12に進める。
一方、踏み込み量センサから制御部60に入力する信号が、アクセル踏み込み量が閾値以上でない旨の信号であるときは、制御部60は本ステップを繰り返す。すなわち、この場合、第1前方路面描画装置50F1の光源51F1のオフ状態が保たれる。
なお、本明細書において「判断」とは、制御部60がステップを進めたり戻したり、あるいは、繰り返したりすることをいう。
(ステップSP12)
本ステップにおいて、制御部60は、所定の制御信号を第1路面描画装置駆動回路91に出力する。これにより、第1路面描画装置駆動回路91から第1前方路面描画装置50F1の光源51F1に所定の電力が供給される。その結果、光源51F1から光L1が出射して光源51F1がオン状態となる。こうして、第1前方路面描画装置50F1によって自動車1の前方に描画像70が描画される。
この描画像70は、上述のように、例えば自動車1の進行方向に向かって突出する3つの逆V字状の像71〜73を有している。このような描画像70が自動車1の前方に描画されることによって、自動車1の周囲に存在する人は、自動車1の発進や急加速を認識し得る。
(ステップSP13)
次に、制御部60は、アクセル62の踏み込み量センサから所定の信号が入力するか否か再び判断する。本ステップにおいて、アクセル踏み込み量が閾値以上である旨の信号が踏み込み量センサから制御部60に入力したときは、制御部60は、ステップをステップSP12に戻す。これにより、第1前方路面描画装置50F1の光源51F1のオン状態が維持され、自動車1の前方に描画像70が描画され続ける。一方、アクセル踏み込み量が閾値以上でない旨の信号が制御部60に入力したときは、制御部60はステップをステップSP14に進める。
(ステップSP14)
本ステップにおいて、制御部60は、上記所定の制御信号を第1路面描画装置駆動回路91に出力することを中断する。その結果、第1路面描画装置駆動回路91を介して光源51F1に所定の電力が供給されなくなり、光源51F1からの光L1の出射が停止される。こうして、自動車1による描画像70の描画が中断される。
その後、制御部60は、ステップをステップSP11に戻す。
本実施形態において、制御部60は、自動車1のイグニッション電源がオンの間上記ステップSP11〜ステップSP14を繰り返す。
このような制御部60による制御によれば、アクセル62が所定の踏み込み量以上に踏み込まれて、例えば自動車1が所定の加速度以上の加速をしたタイミングで前方に描画像70が描画される。このような自動車1の動作によって、自動車1の周囲に存在する人は自動車1の発進や急加速を認識することができ、例えば安全性が向上し得る。
次に、右路面描画装置50R及び左路面描画装置50Lの制御の一例について説明する。なお、本実施形態では、右路面描画装置50Rと左路面描画装置50Lとは同様に制御される。したがって、以下、右路面描画装置50Rの制御について詳細に説明し、左路面描画装置50Lの動作の詳細については省略する。
図13は、制御部60の右路面描画装置50Rに対する制御フローの一例を示すフローチャートであり、具体的には、右方向指示器20の動作時又は右方向への操舵時に右路面描画装置50Rを動作させる制御フローチャートである。図13に示すように、この右路面描画装置50Rの制御フローは、ステップSP21〜ステップSP26を含んでいる。
本実施形態では、例えば自動車1のイグニッション電源がオンになると、制御部60による右路面描画装置50Rの制御がスタートする。なお、本実施形態では、このスタート時において右路面描画装置50Rの光源51Rはオフ状態である。
(ステップSP21)
まず、制御部60は、右方向指示器20からの信号が入力するか否か判断する。上述のように、右方向指示器20は、右ターンスイッチが操作されたときに信号を制御部60に出力する。本ステップにおいて、制御部60は、右方向指示器20から上記信号が入力しない場合、ステップをステップSP22に進める。一方、右方向指示器20から信号が入力する場合、制御部60はステップをステップSP23に進める。
(ステップSP22)
本ステップにおいて、制御部60は、右回りの操舵角が所定の角度以上であるか否か判断する。上述のように、ステアリング61は、不図示の舵角センサを含んでおり、当該舵角センサは、ステアリング61の基準位置からの操舵角に応じた信号を制御部60に出力する。本ステップにおいて、右回りの操舵角が所定の角度以上である旨の信号が制御部60に入力したときは、制御部60は、ステップをステップSP23に進める。すなわち、制御部60は、自動車1が所定の曲率半径以下の曲がり具合で右旋回したときにステップをステップSP23に進める。
一方、本ステップにおいて、右回りの操舵角が所定の角度以上でない旨の信号が制御部60に入力したときは、制御部60は、ステップをステップSP21に戻す。すなわち、本ステップを経てステップSP21に戻る場合は、運転者が右ターンスイッチを操作しておらず、また、自動車1が所定の曲率半径以下の曲がり具合で右旋回していない場合であり、右路面描画装置50Rの光源51Rはオフ状態のままである。
(ステップSP23)
ステップSP21において、右方向指示器20から信号が制御部60に入力する場合、または、ステップSP22において、右方向への操舵角が所定の角度以上である旨の信号が制御部60に入力する場合、制御部60は、所定の制御信号を第2路面描画装置駆動回路92に出力する。これにより、第2路面描画装置駆動回路92から所定の電力が光源51Rに供給されて光源51Rがオン状態となり、光源51Rから光L2が出射する。その結果、右路面描画装置50Rによって自動車1の右側に描画像70が描画される。こうして、右方向指示器20が発光している場合、又は、右方向指示器20が発光していないものの、自動車1が所定の曲率半径以下の曲がり具合で右旋回している場合に、描画像70が描画される。
この描画像70は、上述のように、例えば右方に向かって突出する3つの逆V字状の像71〜73を有している。このような描画像70が自動車1の右側に描画されることによって、自動車1の周囲に存在する人は、自動車1が右方向に旋回する予定であること、又は、自動車1が右方向に旋回していることを認識し得る。
(ステップSP24)
ステップSP23の後、制御部60は本ステップを行う。具体的には、制御部60は、右方向指示器20からの信号が入力する否か再び判断する。右方向指示器20からの信号が入力する場合、制御部60は、ステップをステップSP23に戻す。これにより、光源51Rのオン状態が維持され、自動車1の右側に描画像70が描画され続ける。一方、右方向指示器20からの信号が入力しない場合、制御部60はステップをステップSP25に進める。
(ステップSP25)
本ステップにおいて、制御部60は、右回りの操舵角が所定の角度以上であるか否かを再び判断する。すなわち、右回りの操舵角が所定の角度以上である旨の信号が入力する場合、制御部60は、ステップをステップSP23に戻す。これにより、光源51Rのオン状態が維持され、自動車1の右側に描画像70が描画され続ける。一方、右回りの操舵角が所定の角度以上でない旨の信号が入力する場合、制御部60は、ステップをステップSP26に進める。
(ステップSP26)
本ステップにおいて、制御部60は、上記制御信号を第2路面描画装置駆動回路92へ出力することを中断する。これにより、第2路面描画装置駆動回路92から光源51Rへ所定の電力が供給されなくなり、光源51Rがオフ状態となる。その結果、自動車1の右方への描画が中断される。
その後、制御部60は、ステップをステップSP21に戻す。
本実施形態では、自動車1のイグニッション電源がオンの間、制御部60が上記ステップSP21〜ステップSP26を繰り返す。こうして、右方向指示器20が発光するタイミングで、又は、自動車1が所定の曲率半径以下の曲がり具合で右旋回するタイミングで、自動車1の右側に描画像70が描画される。このような自動車1の動作によって、自動車1の周囲に存在する人は自動車1の右旋回を認識し得、例えば安全性が向上し得る。
なお、上述のように、左路面描画装置50Lも右路面描画装置50Rと同様に制御される。すなわち、制御部60は、左路面描画装置50Lに対しても上記ステップSP21〜ステップSP26を行う。その結果、左方向指示器30が発光するタイミングで、又は、左方向への操舵角が所定の角度以上となるタイミングで、自動車1の左側に描画像70が描画される。すなわち、左方に凸となる逆V字状の像71〜73からなる描画像70が自動車1の左側に描画される。このような自動車1の動作によって、自動車1の周囲に存在する人は自動車1の左旋回を認識し得、例えば安全性が向上し得る。
次に、後方路面描画装置50Bの動作の一例について説明する。
図14は、制御部60の後方路面描画装置50Bに対する制御フローの一例を示すフローチャートであり、例えば、自動車1の減速時に後方路面描画装置50Bを動作させる制御フローチャートである。図14に示すように、この後方路面描画装置50Bの制御フローは、ステップSP41〜ステップSP44を含んでいる。
本実施形態では、例えば自動車1のイグニッション電源がオンになると、制御部60による後方路面描画装置50Bの制御がスタートする。なお、本実施形態では、このスタート時において後方路面描画装置50Bの光源51Bはオフの状態である。
(ステップSP41)
まず、制御部60は、ブレーキ63の踏み込み量センサから所定の信号が入力するか否か判断する。上述のように、制御部60には、踏み込み量センサからブレーキ踏み込み量に応じた信号が入力する。ブレーキ踏み込み量が閾値以上である旨の信号が踏み込み量センサから制御部60に入力したときは、制御部60はステップをステップSP42に進める。
一方、踏み込み量センサから制御部60に入力する信号が、ブレーキ踏み込み量が閾値以上でない旨の信号であるときは、制御部60は本ステップを繰り返す。すなわち、この場合、後方路面描画装置50Bの光源51Bのオフ状態が保たれる。
(ステップSP42)
本ステップにおいて、制御部60は、所定の制御信号を第4路面描画装置駆動回路94に出力する。これにより、第4路面描画装置駆動回路94から後方路面描画装置50Bの光源51Bに所定の電力を供給される。その結果、光源51Bから光L4が出射して光源51Bがオン状態となる。こうして、後方路面描画装置50Bによって自動車1の後方に描画像74が描画される。
この描画像74は、上述のように例えば略逆U字状の形状を有している。このような描画像74が自動車1の後方に描画されることによって、自動車1の周囲に存在する人は、自動車1の減速を認識し得る。
(ステップSP43)
次に、制御部60は、ブレーキ63の踏み込み量センサから所定の信号が入力するか否か再び判断する。本ステップにおいて、ブレーキ踏み込み量が閾値以上である旨の信号が入力したときは、制御部60は、ステップをステップSP42に戻す。これにより、後方路面描画装置50Bの光源51Bのオン状態が維持され、自動車1の後方に描画像74が描画され続ける。一方、ブレーキ踏み込み量が閾値以上でない旨の信号が入力したときは、制御部60はステップをステップSP44に進める。
(ステップSP44)
本ステップにおいて、制御部60は、上記制御信号を第4路面描画装置駆動回路94に出力することを中断する。その結果、第4路面描画装置駆動回路94から光源51Bに所定の電力が供給されなくなり、光L4の出射が停止される。こうして、自動車1の後方への描画が中断される。
その後、制御部60は、ステップをステップSP41に戻す。
本実施形態において、制御部60は、自動車1のイグニッション電源がオンの間上記ステップSP41〜ステップSP44を繰り返す。
このような制御部60による制御によれば、ブレーキ63が所定の踏み込み量以上に踏み込まれて、例えば自動車1が所定の減速度以上の減速をしたタイミングで後方に描画像74が描画される。このような自動車1の動作によって、自動車1の周囲に存在する人は自動車1の減速を認識することができ、例えば安全性が向上し得る。
次に、第2前方路面描画装置50F2の動作の一例について説明する。
図15は、制御部60の第2前方路面描画装置50F2に対する制御フローの一例を示すフローチャートであり、具体的には、自動車1が周囲に存在する人を検知した時に第2前方路面描画装置50F2を動作させる制御フローチャートである。図15に示すように、この第2前方路面描画装置50F2の制御フローは、ステップSP51〜ステップSP54を含んでいる。
本実施形態では、例えば自動車1のイグニッション電源がオンになると、制御部60による第2前方路面描画装置50F2の制御がスタートする。なお、本実施形態では、このスタート時において第2前方路面描画装置50F2の光源51F2はオフの状態である。
(ステップSP51)
まず、制御部60は、検知センサ65から信号が入力するか否か判断する。上述のように、人感センサである検知センサ65は、自動車1の周囲の所定距離以内に存在する人を検知した際に信号を制御部60に出力する。本ステップにおいて、検知センサ65からの信号が制御部60に入力しない場合、制御部60は本ステップを繰り返す。これにより、光源51F2のオフ状態が保たれる。一方、検知センサ65から信号が制御部60に入力すると、制御部60はステップをステップSP52に進める。
(ステップSP52)
本ステップにおいて、制御部60は、所定の制御信号を第5路面描画装置駆動回路95に出力する。これにより、第5路面描画装置駆動回路95から所定の電力が光源51F2に供給され、光源51F2がオン状態となり光L5が出射する。その結果、第2前方路面描画装置50F2によって自動車1の前方に描画像75が描画される。
この描画像75は、上述のように、像76,77を有しており、エクスクラメーションマークの形状を有する。このような描画像75が自動車1の前方に描画されることによって、自動車1の周囲の所定距離以内に存在する人、特に、自動車1から前方に所定距離以内にいる人は、例えば自動車1の接近を認識し得る。
また、上述のように、本実施形態の第2前方路面描画装置50F2は、自動車1の左側に配置されるため、描画像75は、自動車1の前方の路面RFのうち左側に描画される。上述のように、自動車1の左側には人が存在する傾向が大きい。よって、描画像75が自動車1の左側に描画されることで、描画像75が自動車1の右側に描画される場合に比べて、人に認識され易くなり得る。
(ステップSP53)
ステップSP52の後、制御部60は、検知センサ65から信号が入力するか否か再び判断する。検知センサ65から信号が制御部60に入力する場合、制御部60はステップをステップSP52に戻す。これにより、光源51F2のオン状態が維持され、自動車1の前方に描画像75が描画され続ける。一方、検知センサ65からの信号が制御部60に入力しない場合、制御部60はステップをステップSP54に進める。
(ステップSP54)
本ステップにおいて、制御部60は、上記制御信号を第5路面描画装置駆動回路95に出力することを中断する。これにより、第5路面描画装置駆動回路95から所定の電力が光源51F2に供給されなくなり、光源51F2がオフ状態となる。こうして、自動車1による描画像75の描画が中断される。
その後、制御部60は、ステップをステップSP51に戻す。
本実施形態では、自動車1のイグニッション電源がオンの間、制御部60が上記ステップSP51〜ステップSP54を繰り返す。こうして、検知センサ65が人を検知したタイミングで前方に描画像75が描画される。このような自動車1の動作によって、自動車1の周囲に存在する人は自動車1の接近などを認識することができ、例えば安全性が向上し得る。
なお、車両の周囲における障害を検知する検知センサ65として、上記人感センサとともに、又は人感センサに代えて、車両の進路上の障害物などを検知可能な対物センサを設けてもよい。この場合、対物センサからの信号が制御部60に入力したタイミングで、制御部60が路面描画を行うことが可能であり、車両の周囲における障害が障害物である場合、あるいは、車両の周囲における障害が人又は障害物である場合に、路面描画を行うことができる。
以上説明したように、本実施形態に係る路面描画装置50F1,50R,50L,50B,50F2のそれぞれは、光を出射する光源と、光が入射する入射面と、光が出射する出射面とを有する描画レンズと、を備えている。また、描画レンズの出射面は、描画レンズから出射する光による所定のキャラクターを示す描画像が路面に投影されるように上記光を屈折させる描画寄与領域を含む。
このため、本実施形態に係る路面描画装置50F1,50R,50L,50B,50F2によれば、この描画寄与領域に光を照射することによって、路面に車両の動作状態を想起させ得る描画像を形成することが可能になり得る。したがって、このような路面描画装置50F1,50R,50L,50B,50F2によれば、上記のような描画像を形成するために光源とレンズとの間にシェードなどの光学部品を設ける必要がなく、部品点数を削減し得る。
また、本実施形態に係る路面描画装置50F1,50R,50L,50B,50F2によれば、上述のように、描画寄与領域53が描画レンズの出射面55に位置するため、光が描画レンズから出射する段階で当該光を描画像の形状に成型することができる。したがって、本実施形態によれば、描画寄与領域が入射面54に存在する場合と比較して、描画寄与領域の形状の設計が容易になり得る。ただし、描画寄与領域が入射面54に位置してもよいし、入射面54及び出射面55の双方に位置してもよい。
また、上述のように、本実施形態の描画像70,75は、路面に互いに離間して投影される複数の像を含んでおり、描画像70及び描画像75を形成する描画レンズの描画寄与領域53は、上記複数の像の各像を個別に形成する複数の領域を含んでいる。このような構成によれば、領域ごとに個別に像を形成することができるため、複数の像からなる描画像を比較的容易に形成し得る。また、描画像を複数の像から形成することで、描画像が単一の像からなる場合に比べて、視認者に与えるインパクトがより強い描画像が形成され得る。
また、上述のように、本実施形態において、互いに離間して路面に投影される上記像71,72を形成する領域53a,53bは、曲率の異なる曲面同士が交わる交線CL1によって区切られ、互いに離間して路面に投影される上記像72,73を形成する領域53b,53cは、曲率の異なる曲面同士が交わる交線CL2によって区切られる。このような構成によれば、交線を挟んで一方側に位置する領域における光の屈折の方向と、他方側に位置する領域における光の屈折の方向とを効果的に変えることができるため、路面に互いに離間して投影される複数の像を形成することが容易になり得る。
また、上述のように、本実施形態の路面描画装置50F1,50R,50L,50B,50F2は、光源に所定のタイミングで光を出射させる制御部60を備える。このため、本実施形態の路面描画装置50F1,50R,50L,50B,50F2によれば、所望のタイミングで人に路面描画を認識させ得る。
具体的には、本実施形態において、制御部60は、自動車1のアクセル62が所定の閾値以上に踏み込まれたときに、光源51F1に光L1を出射させる。したがって、アクセル62が所定の閾値以上に踏み込まれたタイミングで人に路面描画を認識させ得、自動車1の発進や加速などを人に認識させ得る。
また、制御部60は、自動車1のブレーキ63が所定の閾値以上に踏み込まれたときに、光源51Bに光L4を出射させる。したがって、ブレーキ63が所定の閾値以上に踏み込まれたタイミングで人に路面描画を認識させ得、車両の減速や急停車などを人に認識させ得る。
また、制御部60は、右方向指示器20又は左方向指示器30の動作時に、光源51R又は光源51Lに光L2又は光L3を出射させる。したがって、右方向指示器20又は左方向指示器30が動作するタイミングで人に路面描画を認識させ得る。
また、制御部60は、ステアリング61の操舵角が所定の角度以上である場合に、光源51R又は光源51Lに光L2又は光L3を出射させる。したがって、自動車1が右又は左に旋回するタイミングで人に路面描画を認識させ得る。
また、制御部60は、検知センサ65が人を検知した際に、光源51F2に光L5を出射させる。したがって、検知センサ65が人を検知したタイミングで人に路面描画を認識させ得、例えば人に注意を促すことができる。
また、本実施形態の自動車1は、上記のような路面描画装置50F1,50R,50L,50B,50F2を備える。上述のように、路面描画装置50F1,50R,50L,50B,50F2によれば描画像を形成するために光源と描画レンズとの間にシェードなどを設ける必要がないため、本実施形態の自動車1によれば、少ない部品手数で路面描画を行うことができる。
以上、本発明について上記実施形態を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、路面描画装置50F1,50R,50L,50B,50F2が共通の制御部60によって制御される例を説明したが、路面描画装置50F1,50R,50L,50B,50F2のそれぞれが個別に制御部を備えてもよい。
また、上述の実施形態では、右路面描画装置50R及び左路面描画装置50Lが方向指示器及びステアリングの操舵角に基づいて制御される例を説明したが、右路面描画装置50R及び左路面描画装置50Lの少なくとも一方が、方向指示器及びステアリングの操舵角のいずれか一方に基づいて制御されてもよい。
また、上述の実施形態では、右路面描画装置50R及び左路面描画装置50Lが方向指示器及びステアリングの操舵角に基づいて制御される例を説明した。しかし、例えば、右路面描画装置50Rとは別の第6路面描画装置を自動車1に設けてもよい。この場合、例えば、右方向指示器20が動作するタイミングで右路面描画装置50Rを動作させ、ステアリング61の右回りの操舵角が所定の角度以上のときに第6路面描画装置を動作させるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、制御部60が自動車1の加速時、減速時、旋回時、旋回予定時、及び人検知時に路面描画を行うように路面描画装置を制御する例を説明したが、制御部が路面描画装置を動作させるタイミングは上記に限られない。例えば、自動車1の後退時に路面描画を行うように路面描画装置を制御してもよい。この場合、例えば、自動車1の後退時に後方路面描画装置50Bを動作させるように制御部60を構成してもよいし、あるいは、路面描画装置50F1,50R,50L,50B,50F2とは別の第7路面描画装置を自動車1に設けて、自動車1の後退時に第7路面描画装置を動作させるように制御部60を構成してもよい。
また、上述の実施形態では、自動車1が加速時、減速時、旋回時、旋回予定時、及び人検知時に路面描画を行う例を説明した。しかし、加速時、減速時、旋回時、旋回予定時、及び人検知時、あるいはその他のタイミングのうち、少なくとも1つのタイミングで路面描画を行うようにしてもよい。例えば、加速時にのみ路面描画を行うように車両を構成してもよい。この場合、車両に搭載する路面描画装置は第1前方路面描画装置50F1のみでよいため、部品点数を削減することができるとともに、制御部60の制御負荷を軽減することができる。
また、上述の実施形態では、路面描画装置がフロントライト、方向指示器、及びテールライトなどとは独立して設けられる例を説明したが、例えば、路面描画装置を右フロントライト11の構成の一部としてもよい。具体的には、例えば、右フロントライト11の光源から出射する光の一部の光路上に描画レンズを設けてもよい。この場合、右フロントライト11から出射する光の当該一部が所定の形状に成型されるため、当該一部の光に基づいて路面描画することができる。このように路面描画装置を右フロントライト11に含ませることで、右フロントライト11の動作に伴って路面描画を行うことができるため、路面描画装置を所定のタイミングで動作させる制御部を省略することができる。
また、上述の実施形態では、自動車1の加速時、減速時、旋回時、旋回予定時、及び人検知時のそれぞれのタイミングで路面描画を行うために、第1前方路面描画装置50F1〜第2前方路面描画装置50F2を設ける例を説明した。しかし、上記複数のタイミングのうち少なくとも2つのタイミングで動作するように路面描画装置を構成してもよい。例えば、第1前方路面描画装置50F1を加速時及び人検知時の2つのタイミングで動作するように構成してもよい。すなわち、第1前方路面描画装置50F1が第2前方路面描画装置50F2の機能を兼ねてもよい。この場合、第2前方路面描画装置50F2を自動車1に設置する必要がなくなり、車両の部品点数を削減し得る。
また、上述の実施形態では、複数の像の各像を個別に形成する描画寄与領域53の複数の領域53a,53b,53cが、曲率の異なる曲面同士が交わる交線CL1,CL2によって区切られる例を説明した。しかし、描画寄与領域53の複数の領域53a,53b,53cによって複数の像の各像が個別に形成されるのであれば、複数の領域53a,53b,53cが曲率の異なる曲面同士が交わる交線によって区切られる必要はない。
また、上述の実施形態において説明した描画寄与領域の形状は例示的なものであり、描画寄与領域の形状は上述の実施形態において説明した形状に限られない。描画寄与領域の形状を変更することによって、異なるキャラクターを示す描画像を形成し得る。
また、上述の実施形態では、車両が4輪の自動車である場合を説明したが、路面を走行可能であればこれに限られない。例えば、滑走路などの路面を車輪によって走行するのであれば航空機であってもよい。
本発明によれば、部品点数を削減し得る路面描画装置、及び少ない部品点数で路面描画を行うことが可能な車両が提供され、自動車や航空機等、路面を走行する車両の分野などにおいて利用可能である。
1・・・自動車(車両)
10・・・フロントライト
20・・・右方向指示器
30・・・左方向指示器
40・・・テールライト
50F1・・・第1前方路面描画装置
50F2・・・第2前方路面描画装置
50R・・・右路面描画装置
50L・・・左路面描画装置
50B・・・後方路面描画装置
51F1,51F2,51R,51L,51B・・・光源
52F1,52F2,52B・・・描画レンズ
53・・・描画寄与領域
53a・・・第1領域
53b・・・第2領域
53c・・・第3領域
54・・・入射面
55・・・出射面
57・・・描画非寄与領域
60・・・制御部
61・・・ステアリング
62・・・アクセル
63・・・ブレーキ
65・・・検知センサ
70,74,75・・・描画像
71,72,73・・・像

Claims (12)

  1. 車両に設置可能な路面描画装置であって、
    光を出射する光源と、
    前記光が入射する入射面及び前記光が出射する出射面を有するレンズと、
    を備え、
    前記入射面及び前記出射面の少なくとも一方は、前記光による所定のキャラクターを示す描画像が路面に投影されるように前記光を屈折させる描画寄与領域を含む
    ことを特徴とする路面描画装置。
  2. 前記描画寄与領域が前記出射面に位置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の路面描画装置。
  3. 前記描画像は、前記路面に互いに離間して投影される複数の像を含み、
    前記描画寄与領域は、前記複数の像の各像を個別に形成する複数の領域を含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の路面描画装置。
  4. 前記複数の領域は、曲率の異なる曲面同士が交わる交線によって区切られる
    ことを特徴とする請求項3に記載の路面描画装置。
  5. 前記光源に所定のタイミングで前記光を出射させる制御部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の路面描画装置。
  6. 前記制御部は、前記車両のアクセルが所定の閾値以上に踏み込まれたときに、前記光源に前記光を出射させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の路面描画装置。
  7. 前記制御部は、前記車両のブレーキが所定の閾値以上に踏み込まれたときに、前記光源に前記光を出射させる
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の路面描画装置。
  8. 前記制御部は、前記車両の方向指示器の動作時に、前記光源に前記光を出射させる
    ことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の路面描画装置。
  9. 前記制御部は、前記車両のステアリングの操舵角が所定の角度以上である場合に、前記光源に前記光を出射させる
    ことを特徴とする請求項5から8のいずれか1項に記載の路面描画装置。
  10. 前記車両は、前記車両の周囲における障害を検知するセンサを備え、
    前記制御部は、前記センサが前記障害を検知した際に、前記光源に前記光を出射させる
    ことを特徴とする請求項5から9のいずれか1項に記載の路面描画装置。
  11. 前記センサは人感センサである
    ことを特徴とする請求項10に記載の路面描画装置。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の路面描画装置を備える
    ことを特徴とする車両。
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