JP2021008296A - ポンプ容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄肉ボトルを使用したポンプ容器であって、パッキンを使用せずにシール性の高いものを提供する。【解決手段】薄肉ボトル2の口頸部8の外面に筒状の装着キャップ14が嵌着され、この装着キャップ14から垂設させたシリンダ30内に、吐出口47付きの作動部材40の下半部を上方付勢状態でかつ昇降可能に嵌挿させてなるポンプ容器において、前記シリンダ30の周壁32外面に付設された鍔部34を、前記装着キャップ14の内側に固定させるとともに、前記鍔部34から垂設させたシール筒部36を、前記口頸部8の内面に密接させた。また装着キャップ14は、筒壁16の一部である第1部分筒16A及び当該筒壁16の残りの部分である第2部分筒16Bをヒンジ17で連結するとともに、これら第1部分筒16A及び第2部分筒16Bで前記口頸部8を抱持させて締め付けることが可能な締付け手段Tを設けた。【選択図】図3

Description

本発明は、ポンプ容器、特に薄肉ボトルを備えたポンプ容器に関する。
この種のポンプ容器として、薄肉ボトルの口頸部の外面に筒状の装着キャップを螺合させるとともに、この装着キャップから垂設させたシリンダ内に、吐出口付きの作動部材の下半部を上方付勢状態でかつ昇降可能に嵌挿させてなるものが知られている。
前記シリンダは、その周壁外面に付設された鍔部を、パッキンを介して前記口頸部の上端面に載置させるとともに、前記口頸部に対する装着キャップのねじ込みにより、前記装着キャップの上端部に付設された内向きフランジと前記口頸部との間に、前記鍔部及び内向きフランジを挟持させることにより、シール性を担保しつつ、ボトルの口頸部に取り付けられている(特許文献1の段落0018、図3等を参照)。
特開2018−34863
特許文献1のシール技術を薄肉ボトルに用いるときに、ボトルの口頸部まで薄肉とした場合には、装着キャップの締め込み力が弱くなるので、パッキンによる液漏れ防止が不安定であった。
また装着キャップを薄肉ボトルに組み付ける際に、ボトルが変形(特にねじれ変形)してしまう可能性があった。
本発明の第1の目的は、薄肉ボトルを使用したポンプ容器であって、パッキンを使用せずにシール性の高いものを提供することである。
本発明の第2の目的は、装着キャップを薄肉ボトルの口頸部に装着する際に変形のおそれの少ないポンプ容器を提供することである。
第1の手段は、薄肉ボトル2の口頸部8の外面に筒状の装着キャップ14が嵌着され、
この装着キャップ14から垂設させたシリンダ30内に、吐出口47付きの作動部材40の下半部を上方付勢状態でかつ昇降可能に嵌挿させてなるポンプ容器において、
前記シリンダ30の周壁32外面に付設された鍔部34を、前記装着キャップ14の内側に固定させるとともに、前記鍔部34から垂設させたシール筒部36を、前記口頸部8の内面に密接させた。
本手段は、図3に示すように、シリンダ30の周壁32外面に付設された鍔部34を、薄肉ボトル2の口頸部8に装着させた装着キャップ14の内側に固定させるとともに、前記鍔部34から垂設させたシール筒部36を、前記口頸部8の内面に密接させることを提案する。
この構成によれば、前記口頸部8の上端面と装着キャップ14との間にパッキンを用いなくても十分にシール性を確保できる。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ前記装着キャップ14は、筒壁16の一部である第1部分筒16A及び当該筒壁16の残りの部分である第2部分筒16Bをヒンジ17で連結するとともに、これら第1部分筒16A及び第2部分筒16Bで前記口頸部8を抱持させて締め付けることが可能な締付け手段Tを設け、
かつ前記口頸部8の外面と前記第1部分筒16A及び第2部分筒16Bとの間に前記装着キャップ14の抜止め用の係止手段Sを設けた。
本手段では、図4に示すように、前記装着キャップ14は、筒壁16の一部である第1部分筒16A及び当該筒壁16の残りの部分である第2部分筒16Bをヒンジ17で連結するとともに、図2に示す如く、これら第1部分筒16A及び第2部分筒16Bで前記口頸部8を抱持させて締め付けることが可能な締付け手段Tを設けることを提案する。
この構造によれば、装着キャップを薄肉ボトルの口頸部にねじ込む構造とした場合のように薄肉ボトルの口頸部にねじれ変形を生ずることなく、これらの変形により装着キャップ14を装着しにくくなることがない。
第3の手段は、第2の手段を有し、かつ
前記第1部分筒16A及び第2部分筒16Bは、それぞれ、前記筒壁16を相互に並行して延びる平行なスリット18aの間に形成される板バネ18を有し、
前記係止手段Sは、前記板バネ18の内面に付設された係合凸部s2と、この係合凸部s2と噛み合うように前記口頸部8の外面に形成された係合凹部s1とからなる。
本手段では、図3に示すように、第1部分筒16A及び第2部分筒16Bに板バネ18を形成し、この板バネの内面に付設された係合凸部s2と、前記口頸部8の外面に形成された係合凹部s1とで前記係止手段Sを構成している。
この構造によれば、前記口頸部8の上方から装着キャップ14を嵌めたり、外したりする際に、図3に想像線で示す如く、板バネ18が外方へ変形することが可能であり、装着キャップの着脱の作業が容易となる。
第4の手段は、第2の手段又は第3の手段を有し、かつ前記装着キャップ14は、筒壁16の上端側から、フランジ状頂壁20及びこのフランジ状頂壁20の裏面より下方に位置させた補助フランジ22を内側へ突出しており、
これらフランジ状頂壁20及び補助フランジ22の間に前記鍔部34を挟持させており、
これらフランジ状頂壁20及び補助フランジ22を含む筒壁16を、前記第1部分筒16A及び第2部分筒16Bに分割しており、
前記締付け手段Tは、前記口頸部8への締め付けを解除して、前記第1部分筒16A及び第2部分筒16Bを前記口頸部8からそれぞれ分離できるように形成した。
本手段では、図3に示すように、装着キャップ14は、筒壁16の上端側から内方へ突出したフランジ状頂壁20及び補助フランジ22の間に前記鍔部34を挟持させている。
この構造によれば、前記第1部分筒16Aを前記口頸部8に残して、この口頸部8から第2部分筒16Bを分離させたときに、第2部分筒16Bにおいてフランジ状頂壁20及び補助フランジ22の間から前記鍔部34を離脱させることができる。
従って、前記口頸部8からの装着キャップ14の取り外しが容易である。
第5の手段は、第4の手段を有し、かつ前記シリンダ30の上部内に前記作動部材40の下半部の抜け出しを防止する抜止め筒52を嵌挿させるともに、
この抜止め筒52から外向きフランジ54を介して連結筒56を垂下しており、
前記第1部分筒16A及び前記第2部分筒16Bのうちで第1部分筒16Aのみから、前記連結筒56の内周面に沿って上方から見て円弧状に延びる起立壁28を立設し、
これら連結筒56及び起立壁28に相互に噛み合う連結手段Lを形成した。
本手段では、図3に示すように、シリンダ30の嵌挿させた抜止め筒52から外向きフランジ54を介して連結筒56を垂下するとともに、前記第1部分筒16A及び前記第2部分筒16Bのうちで第1部分筒16Aのみから、前記連結筒56の内周面に沿って上方から見て円弧状に延びる起立壁28を立設し、これら連結筒56及び起立壁28に相互に噛み合う連結手段Lを形成している。
この構造によれば、装着キャップ14を口頸部8から外すときには、まず第2部分筒16Bをヒンジ17を中心として回転させればよく、装着キャップ14を抜止め筒52に連結させたことが装着キャップ14を取り外すことの邪魔にならない。
第1の手段に係る発明によれば、シリンダ30の周壁32外面に付設された鍔部34を、薄肉ボトル2の口頸部8に装着させた装着キャップ14の内側に固定させるとともに、前記鍔部34から垂設させたシール筒部36を、前記口頸部8の内面に密接させたから、パッキンを用いなくても十分にシール性を確保できる。
第2の手段に係る発明によれば、前記装着キャップ14は、筒壁16の一部である第1部分筒16A及び当該筒壁16の残りの部分である第2部分筒16Bをヒンジ17で連結するとともに、これら第1部分筒16A及び第2部分筒16Bで前記口頸部8を抱持させて締め付けることが可能な締付け手段Tを設けたから、薄肉ボトルの口頸部にねじれ変形を生ずることなく、適切に装着キャップ14を装着できる。
第3の手段に係る発明によれば、第1部分筒16A及び第2部分筒16Bに板バネ18を形成し、この板バネの内面に付設された係合凸部s2と、前記口頸部8の外面に形成された係合凹部s1とで前記係止手段Sを構成したから、口頸部8に対する装着キャップ14の着脱の作業が容易となる。
第4の手段に係る発明によれば、装着キャップ14は、筒壁16の上端側から内方へ突出したフランジ状頂壁20及び補助フランジ22の間に前記鍔部34を挟持させたから、口頸部8からの装着キャップ14の取り外しが容易である。
第5の手段に係る発明によれば、シリンダ30の嵌挿させた抜止め筒52から外向きフランジ54を介して連結筒56を垂下するとともに、前記第1部分筒16A及び前記第2部分筒16Bのうちで第1部分筒16Aのみから、前記連結筒56の内周面に沿って上方から見て円弧状に延びる起立壁28を立設し、これら連結筒56及び起立壁28に相互に噛み合う連結手段Lを形成したから、装着キャップ14を抜止め筒52に連結させたことが装着キャップ14を取り外すことの邪魔にならない。
本発明の実施形態に係るポンプ容器の一部を省略した側面図である。 図1のポンプ容器の平面図である。 図1のポンプ容器の要部を拡大した断面図である。 図1のポンプ容器の主要部材の展開状態の構成を示す図であり、同図(A)は当該構成の平面図、同図(B)は当該構成の底面図である。 図1のポンプ容器から主要部材を外す作業の説明図であり、同図(A)は当該作業の第1段階を、同図(B)は当該作業の第2段階の説明図である。
図1から図5は、本発明の実施形態に係るポンプ容器を示している。
このポンプ容器は、薄肉ボトル2と、装着キャップ14と、シリンダ30と、作動部材40と、抜止め部材50とで構成される。これら各部材は、例えば合成樹脂や金属で形成することができる。
説明の便宜上、まずポンプ容器の基本的構成について簡単に解説する。
薄肉ボトル2は、胴部4から肩部6を介して口頸部8を起立している。
装着キャップ14は、前記口頸部8に嵌合された筒壁16を有し、この筒壁16の上端からフランジ状頂壁20を内方へ突設している。
シリンダ30は、前記装着キャップ14から薄肉ボトル2内へ垂設されている。
シリンダ30の周壁32の上部には、図3に示すように、鍔部34が付設されており、この鍔部34を前記フランジ状頂壁20に裏面に取り付けている。取り付け方法に関しては後述する。鍔部34の上方には延長壁部32aが延設されている。
前記周壁32の下端部内には、第1逆止弁(図示せず)が内蔵されている。また周壁32の下端部から吸上げパイプが垂下されている。
作動部材40は、前記シリンダ30に下半部を上方付勢状態で挿入させており、少なくとも、当該下半部にシリンダ30の周壁32内面を摺動するピストン(図示せず)を、また上半部に吐出口47を有する押下げヘッド46をそれぞれ備えている。
そして作動部材40は、前記シリンダ30に対する上下動により、前記第1逆止弁を介して前記薄肉ボトル2内の液体が前記シリンダ30内に吸い上げられるとともに、シリンダ30内の液体を、前記作動部材40の一部に設けた第2逆止弁(図示せず)を介して、前記吐出口47から吐出するように構成されている。
図示例では、前記作動部材40は、前記押下げヘッド46の頂壁46aから小径筒部46b及び大径筒部46cを2重筒状に垂下している。そして前記小径筒部46bから水平方向へ突設したノズル46dの先端に吐出口47を開口している。
また前記小径筒部46bには、ステム42の上部内面が嵌合されており、このステム42と嵌合させたピストンガイド(図示せず)でピストンの昇降を案内している。もっともこれらの構造は、適宜変更することができる。
抜止め部材50は、前記作動部材40の下半部の抜け出しを防止するため、前記シリンダ30の上部内に嵌挿された抜止め筒52を有する。
図示例では、抜止め筒52は、前記延長壁部32aの内周面及び外周面にそれぞれ嵌着された内筒部52a及び外筒部52bの上端部を連結壁部52cで連結させてなる。前記内筒部52aは、上方へ延長して前記大径筒部46cに螺合させ、ポンプ容器の初期の押下げ状態を維持するように形成されている。
そして前記連結壁部52cからは、外向きフランジ54を介して連結筒56が垂設されている。
本発明においては、まず薄肉ボトル2は、胴部4だけではなく、肩部6から口頸部8に亘る全体を薄肉に形成している。
そして肩部6の途中には、図1に示すように、水平方向外方へ膨出する膨出部6aを形成している。
この膨出部6a付近では、前記薄肉ボトル2は、手で膨出部を把持して持ち上げることができる程度の強度を残して、薄肉に形成されている。本実施形態においては、膨出部が環状に形成されているが、間欠にしてもよい。
また前記口頸部8のうちの上端部は、後述のシール筒部36と接する被シール部12として、口頸部8の残りの部分より小内径に形成されている。
前記装着キャップ14の筒壁16の上部内面からは、図1に示すように、前記フランジ状頂壁20の下側に位置させて、補助フランジ22が内方突出されている。
これらフランジ状頂壁20と補助フランジ22との間には、前記鍔部34の外周部を挟持させる。このようにすることで、前記シリンダ30を前記装着キャップ14に支持させている。
図示例では、前記補助フランジ22の突出長は、前記フランジ状頂壁20の突出長よりも短く、また補助フランジ22のフランジ孔の孔径が前記被シール部12の内径より小さくならないように設計されている。
前記鍔部の裏面からは、図3に示すように、シール筒部36が一体的に垂設されている。このシール筒部36は、前記被シール部12内に液密に嵌着されている。より具体的には、シール筒部36の外面と被シール部12の内面とを液密に面接させることにより、薄肉ボトル2のシール性を担保している。ここで“面接”とは、面と面とが一定の広がりを以て接するという程度の意味である。
このシール方法によれば、これらシール筒部36と被シール部12との当接代aを適当に設計することにより、必要なシール性を担保することができる。
従って、特許文献1に示した従来技術のように、シリンダの鍔部及びパッキンを口頸部と装着キャップのフランジ状頂壁との間に挟持させ、所要の挟持力を得るために、装着キャップを口頸部にねじ込む必要がないから、薄肉ボトルの口頸部が変形してしまう不都合がない。
また口頸部が薄肉であるために十分な締付け力が得られず、鍔部とパッキンとの間から液漏れを生ずるおそれもない。
さらにパッキンが不要であるため、パーツ数を減少させることもできる。
本発明では、前述の通り、装着キャップ14を口頸部8にねじ込む必要がないため、ネジ構造に代わる、装着キャップ14の係止手段Sが採用されている。
この係止手段Sは、口頸部8の外面及び装着キャップ14の筒壁内面の一方に設けた係合凹部s1と、その他方に付設した係合凸部s2とを相互にかみ合うように形成してなる。
この係止手段Sは、口頸部8及び装着キャップ14の周方向の複数箇所(図示例では装着キャップの直径方向の両側)に設けることが望ましい。
本実施形態では、前記被シール部12の下側に位置させて、前記口頸部8の外面に係合凹部s1を形成するとともに、前記装着キャップ14の筒壁16の対応箇所に係合凸部s2を形成している。
図示例では、前記口頸部8に、それぞれ外方へ膨らむ上側の環状リブ10U及び下側の環状リブ10Lを周設して、これら両環状リブ10U、10Lの間に係合凹部s1を形成している。
これら環状リブ10U、10Lの形態は、相互に合同に(すなわち同一形状・同一寸法に)形成している。
また係合凸部s2を、前記係合凹部s1の少なくとも一部とかみ合うように周方向に延びる係合突条に形成している。もっともこれらの構造は適宜変更することができる。
さらに本実施形態では、前記装着キャップ14の筒壁16に、同一方向(好ましくは周方向)に相互に並行して延びる一対のスリット18aを穿設し、これらスリットの間の筒壁部分を板バネ18に形成している。
この板バネ18の内面には前記係合凸部s2が付設されている。こうすることで、前記装着キャップ14を上方から口頸部8の外面に嵌め込み、或いは上方へ引き抜く際に、板バネ18の弾性変形により、係合凸部s2が外方へ後退するように形成している。
なお、「並行して」とは、前記板バネが一対のスリットの間に画成されるように両スリットが並んで延びているという意味であり、図示例のように2本のスリットを平行とした構成に限定されない。
本実施形態では、前記装着キャップ14の筒壁16は、当該筒壁から突設されたフランジ状頂壁20及び補助フランジ22を含めて、第1部分筒16A及び第2部分筒16Bに分割されている。そして前記装着キャップ14は、図4に示す如く、第1部分筒16A及び第2部分筒16Bの一方端部e1がヒンジ17を介して予め連結された構造として成形されている。
これら部分筒のヒンジ17と反対側の端部(他方端部e2)には、図1に示す締付け手段Tが付設されており、この締付け手段Tを用いて、前記口頸部8を外側から第1部分筒16A及び第2部分筒16Bで抱持し、締め付けることができるように構成されている。
本明細書において、“部分筒”とは筒体の周方向の一部で形成される部分という程度の意味である。本実施形態では、前記筒壁16の周方向の一部を第1部分筒16Aに、筒壁16の残りの部分を第2部分筒16Bに形成している。
図示例では、第1部分筒16A及び第2部分筒16Bを、図2に示す如く、上方から見て、相互に同一の半円形としている。これにより、前記口頸部8への各部分筒の着脱を容易に行うことができる。しかしながら、その一方を半円より長い円弧(優弧)に、他方を半円より短い円弧(劣弧)に形成しても構わない。
前記第1部分筒16A及び第2部分筒16Bには、それぞれ、前述の一対のスリット18a及び板バネ18と、前記係合凸部s2とが設けられている。
前記締付け手段Tは、図示例では、前記他方端部e2付近において、前記第2部分筒16Bから突設する締結バンド24と、前記第1部分筒16Aに付設されたバンド受部26とで形成されている。
本実施形態では、バンド受部26は、バンド挿通孔26aを有し、このバンド挿通孔26aに前記締結バンド24の先部24bを挿入して固定できるように形成している。
好適な図示例では、前記バンド受部26から、前記締結バンド24が挿入される向きと同じ方向にストッパ27が突設されている。
また図示例では、前記締結バンド24の先部24bの形状は、図4(A)及び図4(B)に示す如く、上方から見て先端が細くなるクサビ形状である。そしてこの締結バンド24の基部24aとの間に段差部25が形成されている。
この段差部25を前記ストッパ27に係止させることで、締結状態を保持できるように設けている。もっともこの構造は適宜変更することができ、前記ストッパを省略して、段差部25を前記バンド挿通孔26aの縁部に係止させても構わない。
図示例の締結バンド24の内面と前記筒壁16の外面との間には、ギャップgが形成されている。
このギャップgは、前記段差部25の段差幅以上となるように設計する。
こうすることで、図5(A)に示す如く、前記先部24bを内側へ押し込むことで、前記ストッパ27への段差部25の係止状態を解除することができる。
また前記締結バンド24は、図2に示す如く、前記筒壁16との外面との間にギャップgを存した状態で、前記ストッパ27へ段差部25を係止させることが可能な程度の剛性を有する。
さらに前記締結バンド24は、図5(A)に示す状態から、前記先部24bを第2部分筒16B側へ押し込んだときに、図5(B)に示すように、先部24bがバンド挿通孔26aから離脱するまで屈曲変形できる程度の弾性を有する。
また図4(A)に示すように、少なくとも締結バンド24の基部24aの根元から他方端部e2までの間には、前記押込み操作を可能するための変形代bをとるものとする。
また前記先部24bの外面には、押込み操作を容易とするために、滑り止めcが形成されている。
本明細書では、フランジ状頂壁20及び補助フランジ22のうちで第1部分筒16Aが具備する部分を、第1フランジ状頂壁部分20A及び第1補助フランジ部分22Aというものとする。
また第2部分筒16Bが具備する部分を、第2フランジ状頂壁部分20B及び第2補助フランジ部分22Bというものとする。
本実施形態では、図3に示す如く、第1フランジ状頂壁部分20A及び第2フランジ状頂壁部分20Bのうちの前者のみから、起立壁28が立設されている。
この起立壁28は、図4(A)に示すように、上方から見て円弧状に延びており、この円弧は、前記連結筒56の内周面に沿う形状としている。
前記起立壁28の外面には上側連結リブ28aが、また前述の前記連結筒56の内面には下側連結リブ56aの内面がそれぞれ付設されている。
これら下側連結リブ56aと上側連結リブ28aとにより、図3に示す如く、連結手段Lが形成されている。
この連結手段Lは、前記抜止め筒52を口頸部8へ連係させる機能を有する。
起立壁28を第2フランジ状頂壁部分20Bに設けていない理由は、前記口頸部8から前記装着キャップ14を外すときに、前記締付け手段Tの解除後に、前記ヒンジ17を中心として前記第2部分筒16Bを外側へ回転させることで、第2フランジ状頂壁部分20B及び第2補助フランジ部分22Bを前記鍔部34から離脱させることができるようにすることである。
この状態で第1部分筒16Aを把持して引き上げると、図2及び図3に想像線で示すように、第1部分筒16Aの板バネ18が外側へ変形することにより、係合凸部s2が上側の環状リブ10Uを乗り越える。
従って、そのまま前記装着キャップ14を引き上げることで、装着キャップ14及び作動部材40を前記薄肉ボトル2から外すことができる。
なお、図示例では、前記押下げヘッドのノズル46dの突出方向と反対側に、起立壁28を備えた第1部分筒16Aを配置している。
なお、上記の作用の説明は、装着キャップを口頸部に嵌める作業にも援用する。
前記構成において、図1の状態では、前記シリンダ30の鍔部34から一体的に垂設するシール筒部36の外面を、前記口頸部8の被シール部12の内面に液密に面接させている。
前記口頸部8は、前記被シール部12を含めて薄肉であるが、従来技術の如く、装着キャップをねじ込むことで口頸部に生ずる変形(垂直方向の圧縮変形及びひねり変形)に比べると、シール筒部36の外面との圧接による被シール部12の変形の程度は小さい。
またシール筒部36と被シール部12との当接代aを調整することにより、被シール部12に生ずる歪み変形の応力を分散できる。
従って薄肉ボトル2の変形を抑制しながら、シール性を高めることができ、従来技術を薄肉ボトルに用いたときにパッキンによる液漏れ防止が不安定となるという問題点を改善できる。
またシリンダの鍔部と一体にシール筒を設けることでパッキンを省略できるので、部材数を少なくすることができる。
このポンプ容器を使用するときには、初期状態を解除した後(図示例では押下げヘッド46を回転させて大径筒部46cを抜止め筒52から螺脱させた後)、押下げヘッド46をシリンダ30に対して昇降させればよい。これにより、前述の通り、前記薄肉ボトル2内の液体をシリンダ30内へ吸い上げかつシリンダ30内から吐出口47へ送り出すことができる。
この際に、前記シリンダ30の鍔部34を、前記装着キャップ14のフランジ状頂壁20と補助フランジ22とで挟持しており、また前記装着キャップ14の第1部分筒16A及び第2部分筒16Bを締付け手段Tで口頸部8へ締め付けているので、前記シリンダ30が不意に前記口頸部8から外れてしまうことがない。
そして薄肉ボトル2の内容物を使い切ったときには、前記締結バンド24の先部24bを押し込むことにより前記バンド挿通孔26aから外し、前記ヒンジ17を中心として前記第2部分筒16Bを水平方向外側へ回転させ、次に第1部分筒16Aを把持して引き上げると、板バネ18の外側への変形により係合凸部s2が上側の環状リブ10Uを乗り越えることで、装着キャップ14が口頸部8から外れる。従って、従来技術のように装着キャップを口頸部から螺脱させる構成に比べて、装着キャップ14を外す作業に手間を要しない。そして装着キャップ14とともに作動部材40を口頸部8から引き上げる。
そして装着キャップから使い終わった薄肉ボトルを外して、予め用意しておいた新たな薄肉ボトル(本発明の吐出容器の薄肉ボトルと同一のボトルに内容物を充填させて口頸部に蓋を付した状態で提供されるもの)と付け替えればよい。
前記装着キャップの構造によれば、そうした薄肉ボトルの付け替えを容易に行うことができる。
前記装着キャップ14を前記口頸部8に装着するときには、上記の手順と反対に、前記シリンダ30を前記口頸部8内へ挿入し、前記係合凸部s2と係合凹部s1の位置に合わせて、前記第1部分筒16Aを、前記ヒンジ17の反対側で口頸部8外面に合わせる。
次に、図2に想像線で示すように、前記ヒンジ17と中心として、前記第2部分筒16Bを回転させて、第2フランジ状頂壁部分20B及び第2補助フランジ部分22Bの間に前記鍔部34を挟持させる。
そして前記締結バンド24を前記バンド挿通孔26aに挿通させて固定すればよい。
2…薄肉ボトル 4…胴部 6…肩部 6a…膨出部 8…口頸部
10U…上側環状リブ 10L…下側環状リブ 12…被シール部
14…装着キャップ 16…筒壁 16A…第1部分筒 16B…第2部分筒
17…ヒンジ 18…板バネ 18a…スリット 20…フランジ状頂壁
20A…第1フランジ状頂壁部分 20B…第2フランジ状頂壁部分
22…補助フランジ 22A…第1補助フランジ部分 22B…第2補助フランジ部分
24…締結バンド 24a…基部 24b…先部 25…段差部
26…バンド受部 26a…バンド挿通孔 27…ストッパ
28…起立壁 28a…上側連結リブ
30…シリンダ 32…周壁(シリンダ周壁)32a…延長壁部
34…鍔部 36…シール筒部 38…吸い上げパイプ
40…作動部材 42…ステム 46…押下げヘッド
46a…頂壁 46b…小径筒部 46c…大径筒部 46d…ノズル
47…吐出口
50…抜止め部材 52…抜止め筒 52a…内筒部 52b…外筒部
52c…連結壁部 54…外向きフランジ 56…連結筒56a…下側連結リブ
a…当接代 b…押込み代 c…滑り止め
e1…一方端部(ヒンジ側の端部) e2…他方端部(ヒンジと反対側の端部)
g…ギャップ L…連結手段
S…係止手段 s1…係合凹部 s2…係合凸部 T…締付け手段

Claims (5)

  1. 薄肉ボトル(2)の口頸部(8)の外面に筒状の装着キャップ(14)が嵌着され、
    この装着キャップ(14)から垂設させたシリンダ(30)内に、吐出口(47)付きの作動部材(40)の下半部を上方付勢状態でかつ昇降可能に嵌挿させてなるポンプ容器において、
    前記シリンダ(30)の周壁(32)外面に付設された鍔部(34)を、前記装着キャップ(14)の内側に固定させるとともに、前記鍔部(34)から垂設させたシール筒部(36)を、前記口頸部(8)の内面に密接させたことを特徴とする、ポンプ容器。
  2. 前記装着キャップ(14)は、筒壁(16)の一部である第1部分筒(16A)及び当該筒壁(16)の残りの部分である第2部分筒(16B)をヒンジ(17)で連結するとともに、これら第1部分筒(16A)及び第2部分筒(16B)で前記口頸部(8)を抱持させて締め付けることが可能な締付け手段(T)を設け、
    かつ前記口頸部(8)の外面と前記第1部分筒(16A)及び第2部分筒(16B)との間に前記装着キャップ(14)の抜止め用の係止手段(S)を設けたことを特徴とする、請求項1に記載のポンプ容器。
  3. 前記第1部分筒(16A)及び第2部分筒(16B)は、それぞれ、前記筒壁(16)を相互に並行して延びる平行なスリット(18a)の間に形成される板バネ(18)を有し、
    前記係止手段(S)は、前記板バネ(18)の内面に付設された係合凸部(s2)と、この係合凸部(s2)と噛み合うように前記口頸部(8)の外面に形成された係合凹部(s1)とからなることを特徴とする、請求項2に記載のポンプ容器。
  4. 前記装着キャップ(14)は、筒壁(16)の上端側から、フランジ状頂壁(20)及びこのフランジ状頂壁(20)の裏面より下方に位置させた補助フランジ(22)を内側へ突出しており、
    これらフランジ状頂壁(20)及び補助フランジ(22)の間に前記鍔部(34)を挟持させており、
    これらフランジ状頂壁(20)及び補助フランジ(22)を含む筒壁(16)を、前記第1部分筒(16A)及び第2部分筒(16B)に分割しており、
    前記締付け手段(T)は、前記口頸部(8)への締め付けを解除して、前記第1部分筒(16A)及び第2部分筒(16B)を前記口頸部(8)からそれぞれ分離できるように形成したことを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載のポンプ容器。
  5. 前記シリンダ(30)の上部内に前記作動部材(40)の下半部の抜け出しを防止する抜止め筒(52)を嵌挿させるともに、
    この抜止め筒(52)から外向きフランジ(54)を介して連結筒(56)を垂下しており、
    前記第1部分筒(16A)及び前記第2部分筒(16B)のうちで第1部分筒(16A)のみから、前記連結筒(56)の内周面に沿って上方から見て円弧状に延びる起立壁(28)を立設し、
    これら連結筒(56)及び起立壁(28)に相互に噛み合う連結手段(L)を形成したことを特徴とする、請求項4に記載のポンプ容器。



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