JP2021008209A - ホイール - Google Patents

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air valve
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朝幸 石川
Tomoyuki Ishikawa
朝幸 石川
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【課題】リム内において利用可能な空間が狭くなるのを抑制することが可能なホイールを提供する。【解決手段】ホイール100は、チューブレスタイヤ50用であり、円筒状のリム1を備える。リム1は、ベース部11と、ベース部11の幅方向の両端部に配置されたビードシート部12aおよび12bとを含む。ベース部11は、ビードシート部12aおよび12bの径方向の内側端部と対応する位置に配置されている。ベース部11には、径方向の外側に窪むように凹部14が形成され、凹部14には、エアバルブ5が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、ホイールに関する。
従来、チューブレスタイヤ用のホイールが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1のホイールは、円筒状のリムと、リムの内側に設けられたディスクとを備えている。リムは、幅方向(軸方向)に直線的に延びるベース部と、ベース部の幅方向の両端部に配置されたビードシート部とを含んでいる。すなわち、リムには、径方向の内側に窪むタイヤ着脱用のドロップ部が設けられておらず、ベース部は、直径がほぼ一定にされている。ビードシート部は、幅方向の外側に進むにつれて外周面が拡径されている。
そして、特許文献1のホイールでは、リムのベース部にエアバルブが設けられている。これにより、エアバルブは、リムのベース部から径方向の内側に突出するように配置されている。
特開2006−175919号公報
しかしながら、上記した従来のホイールでは、リムのベース部からエアバルブが径方向の内側に突出されており、そのエアバルブとリム内の部品(たとえばブレーキ)との干渉を回避させる必要があることから、リム内において利用可能な空間(部品を配置可能な空間)が狭くなる。したがって、リム内の部品の大型化を図ることが困難である。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、リム内において利用可能な空間が狭くなるのを抑制することが可能なホイールを提供することである。
本発明によるホイールは、チューブレスタイヤ用であり、円筒状のリムを備える。リムは、ベース部と、ベース部の幅方向の両端部に配置されたビードシート部とを含む。ベース部は、ビードシート部の径方向の内側端部と対応する位置、または、ビードシート部の径方向の内側端部よりも径方向の外側に配置されている。ベース部には、径方向の外側に窪むように凹部が形成され、凹部には、エアバルブが設けられている。
このように構成することによって、エアバルブが凹部に配置されることにより、ベース部からエアバルブが径方向の内側に突出されるのを抑制することができるので、リム内において利用可能な空間が狭くなるのを抑制することができる。
本発明のホイールによれば、リム内において利用可能な空間が狭くなるのを抑制することができる。
本実施形態によるホイールを説明するための切断端面図である。
以下、本発明の一実施形態を説明する。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態によるホイール100の概略構成について説明する。
ホイール100は、チューブレスタイヤ50用であり、図1に示すように、円筒状のリム1と、リム1の内側に設けられたディスク(図示省略)とを備えている。リム1の外周部にはチューブレスタイヤ50が装着され、ディスクは車軸(図示省略)に連結されている。チューブレスタイヤ50は、円環状に形成されるとともに、内側が開放された断面U字状に形成されている。
なお、図1は、円環状のリム1およびチューブレスタイヤ50を接線方向と直交する面(中心軸を含む面)で切断した場合に現れる2組のリム1およびチューブレスタイヤ50のうちの一方を拡大して示した図である。このため、図1において、下側が径方向の内側であり、上側が径方向の外側である。
リム1は、チューブレスタイヤ50とで円環状の空気室Rを形成するように構成されている。リム1は、ベース部11と、ビードシート部12aおよび12bと、フランジ部13aおよび13bとを含んでいる。このリム1には、径方向の内側に窪むタイヤ着脱用のドロップ部が設けられていない。
ベース部11は、幅方向(X1およびX2方向)における中央に配置され、幅方向に直線的に延びるように構成されている。すなわち、ベース部11は、直径がほぼ一定にされ、ビードシート部12aおよび12bの径方向の内側端部と対応する位置に配置されている。なお、ベース部11には凹部14が形成されているが、凹部14については後述する。
ビードシート部12aおよび12bは、ベース部11の幅方向の両端部に配置されている。ビードシート部12aは、ベース部11に対して幅方向の一方側(X1方向側)に配置され、幅方向の外側(X1方向側)に進むにつれて外周面が拡径されている。このビードシート部12aは、チューブレスタイヤ50のビード部50aが密着されるように構成されている。ビードシート部12bは、ベース部11に対して幅方向の他方側(X2方向側)に配置され、幅方向の外側(X2方向側)に進むにつれて外周面が拡径されている。このビードシート部12bは、チューブレスタイヤ50のビード部50bが密着されるように構成されている。
フランジ部13aは、ビードシート部12aに対して幅方向の一方側(X1方向側)に配置され、径方向の外側に突出するように形成されている。このフランジ部13aは、ビード部50aを幅方向の外側から支持するように構成されている。フランジ部13bは、ビードシート部12bに対して幅方向の他方側(X2方向側)に配置され、径方向の外側に突出するように形成されている。このフランジ部13bは、ビード部50bを幅方向の外側から支持するように構成されている。
なお、ビードシート部12aおよびフランジ部13aの外周面と、ビードシート部12bおよびフランジ部13bの外周面とは、ベース部11の外周面を挟んで幅方向にほぼ対称に配置されている。
また、リム1は、円筒状のリム本体2と、リム本体2に対して着脱可能なサイドリング3と、リム本体2とサイドリング3との間をシールするOリング4とを含んでいる。
リム本体2は、上記したベース部11、ビードシート部12aおよびフランジ部13aを有する。また、リム本体2は、サイドリング3が取り付けられる取付部21を有している。取付部21は、ベース部11に対して幅方向の他方側(X2方向側)に配置され、ベース部11に比べて直径が若干小さくされている。
サイドリング3は、円環状に形成され、上記したビードシート部12bおよびフランジ部13bを有する。サイドリング3は、取付部21に対して幅方向に挿抜可能であり、取付部21の外周面に嵌合された状態でリム本体2に取り付けられている。このサイドリング3は、リム1にチューブレスタイヤ50を着脱させるために設けられている。このため、サイドリング3がリム本体2から取り外されることにより、リム本体2に対してチューブレスタイヤ50を取り付けおよび取り外し可能になる。
Oリング4は、リム本体2とサイドリング3との間に配置されている。たとえば、Oリング4は、リム本体2のベース部11とサイドリング3のビードシート部12bとの間に配置されている。
ここで、リム1のベース部11には、径方向の外側に窪むように凹部14が形成されている。凹部14は、ベース部11の周方向における一部分に設けられている。すなわち、図示するのを省略したが、ベース部11の周方向において凹部14が形成されていない大部分では、幅方向にまっすぐ延びるベース部11の外周面により、ビードシート部12aの外周面の内側端部(X2方向側の端部)と、ビードシート部12bの外周面の内側端部(X1方向側の端部)とが繋がれるようになっている。すなわち、ビードシート部12aの外周面の内側端部と、ビードシート部12bの外周面の内側端部と、ベース部11の大部分の外周面とは、径方向において対応する位置に配置されている。そして、凹部14には、エアバルブ5が配置されている。エアバルブ5は、空気室Rに対して空気を給排するために設けられている。
具体的に、凹部14は、たとえば、断面形状が三角形であり、長辺部141および短辺部142を有する。短辺部142には、エアバルブ5が挿通される挿通孔が形成されている。エアバルブ5は、長辺部141に沿うように配置されるとともに、短辺部142の挿通孔に挿通された状態で、リム本体2に取り付けられている。なお、エアバルブ5と挿通孔の内周面との間はシールされている。
このため、エアバルブ5は、径方向に対して傾斜されている。すなわち、エアバルブ5では、径方向における内側端部5aおよび外側端部が幅方向においてずらされている。つまり、エアバルブ5は、径方向および軸方向と交差する方向に延びるように配置されている。
そして、エアバルブ5の径方向における内側端部5aは、ベース部11の内周面11aよりも径方向の外側に配置されている。これにより、エアバルブ5がベース部11の内周面11aに対して径方向の内側に突出されないようになっている。
また、凹部14の外周面側の頂点14aは、フランジ部13aの頂点131aおよびフランジ部13bの頂点131bを越えないように設定されている。たとえば、凹部14の頂点14aの径方向の位置は、フランジ部13aの頂点131aおよびフランジ部13bの頂点131bの径方向の位置と同じに設定されている。
−効果−
本実施形態では、上記のように、径方向の外側に窪む凹部14をベース部11に形成し、その凹部14にエアバルブ5を配置することによって、ベース部11からエアバルブ5が径方向の内側に突出されるのを抑制することができるので、リム1内において利用可能な空間(部品を配置可能な空間)が狭くなるのを抑制することができる。したがって、リム1内の部品(たとえばブレーキ)の大型化を図ることができる。また、リム本体2にチューブレスタイヤ50を組み付ける前に、エアバルブ5をリム本体2に予め取り付けることができる。
また、本実施形態では、エアバルブ5の内側端部5aをベース部11の内周面11aよりも径方向の外側に配置することによって、ベース部11の内周面11aからエアバルブ5が突出されないようにすることができる。
また、本実施形態では、エアバルブ5を径方向に対して傾斜させることによって、エアバルブが径方向に延びるように配置される場合に比べて、浅い凹部14でエアバルブ5が突出されないようにすることができる。
また、本実施形態では、凹部14の頂点14aがフランジ部13aの頂点131aおよびフランジ部13bの頂点131bを越えないようにすることによって、リム本体2に対するチューブレスタイヤ50の着脱性が低下するのを抑制することができる。
−他の実施形態−
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、凹部14の頂点14aの径方向の位置が、フランジ部13aの頂点131aおよびフランジ部13bの頂点131bの径方向の位置と同じに設定される例を示したが、これに限らず、凹部の頂点がフランジ部の頂点よりも径方向の内側に配置されていてもよい。
また、上記実施形態において、エアバルブ5は、周方向に傾斜されていてもよい。すなわち、エアバルブ5では、径方向における内側端部5aおよび外側端部が周方向においてずらされていてもよい。
また、上記実施形態では、ベース部11がビードシート部12aおよび12bの径方向の内側端部と対応する位置に配置される例を示したが、これに限らず、ベース部がビードシート部の径方向の内側端部よりも径方向の外側に配置されていてもよい。すなわち、ベース部11が幅方向に直線的に延びる例を示したが、これに限らず、ベース部がドロップ部レスであれば、ベース部が幅方向において湾曲部を有していてもよい。たとえば、ベース部に径方向の外側に突出する突部(図示省略)などが設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、エアバルブ5の径方向における内側端部5aが、ベース部11の内周面11aよりも径方向の外側に配置される例を示したが、これに限らず、エアバルブの径方向における内側端部が、ベース部の内周面よりも径方向の内側に配置されていてもよい。
本発明は、チューブレスタイヤ用のホイールに利用可能である。
1 リム
5 エアバルブ
11 ベース部
12a ビードシート部
12b ビードシート部
14 凹部
50 チューブレスタイヤ
100 ホイール

Claims (1)

  1. チューブレスタイヤ用のホイールであって、
    円筒状のリムを備え、
    前記リムは、ベース部と、前記ベース部の幅方向の両端部に配置されたビードシート部とを含み、
    前記ベース部は、前記ビードシート部の径方向の内側端部と対応する位置、または、前記ビードシート部の径方向の内側端部よりも径方向の外側に配置され、
    前記ベース部には、径方向の外側に窪むように凹部が形成され、
    前記凹部には、エアバルブが設けられていることを特徴とするホイール。
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