JP2021008069A - 液体吐出装置、液体吐出方法及びプログラム - Google Patents

液体吐出装置、液体吐出方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】耐久性の低下及び画質の低下を抑制することができる液体吐出装置10を提供する。【解決手段】液体吐出装置10は、ノズル21と、ノズル21に連通した圧力室31と、圧力室31の液体に圧力を付与するアクチュエータ33と、アクチュエータ33を駆動するための駆動信号を生成する波形生成回路43と、駆動信号をアクチュエータ33に出力させる制御部42と、を備え、駆動信号は、ノズル21から液滴を吐出させるように圧力室31の液体に圧力を付与する吐出駆動信号と、複数の吐出駆動信号のうち先の吐出駆動信号Snと先の吐出駆動信号Snの次の後の吐出駆動信号Smとの間の吐出間隔において、ノズル21から液滴を吐出させずノズル21のメニスカスを振動させるように圧力室31の液体に圧力を付与する非吐出駆動信号を有し、制御部42は、吐出間隔が大きいほど、吐出間隔において出力される非吐出駆動信号の出力頻度を高くする。【選択図】図3

Description

本発明は、液体吐出装置、液体吐出方法及びプログラムに関する。
従来の液体吐出装置として、特許文献1のインクジェット式記録装置が知られている。このインクジェット式記録装置において、所定期間以上に亘ってインク滴を吐出しないノズル開口では、非吐出期間経過後の初回の吐出動作におけるインク吐出量を、印字データで規定された吐出量よりも増やしている。
特許第4484293号公報
上記特許文献1のインクジェット式記録装置では、長い非吐出期間経過後における最初のインク滴の吐出量を増やし、増粘しているインクを除去している。このように、インク滴の吐出量を印字データの規定量よりも増やしているため、このインク滴により形成されたドットは規定よりも大きいため、画質の低下を招いてしまう。
また、インクの増粘を防止する方法として、ノズル開口のメニスカスを圧力発生素子により微振動させることも考えられる。この場合、圧力発生素子を作動させてメニスカスを微振動させるため、圧力発生素子の耐久性が低下してしまう。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、耐久性の低下及び画質の低下を抑制することができる液体吐出装置、液体吐出方法及びプログラムを提供することを目的としている。
本発明のある態様に係る液体吐出装置は、ノズルと、前記ノズルに連通した圧力室と、前記圧力室の液体に圧力を付与するアクチュエータと、前記アクチュエータを駆動するための駆動信号を生成する波形生成回路と、前記駆動信号を前記アクチュエータに出力させる制御部と、を備え、前記駆動信号は、前記ノズルから液滴を吐出させるように前記圧力室の前記液体に圧力を付与する吐出駆動信号と、複数の前記吐出駆動信号のうち先の吐出駆動信号と前記先の吐出駆動信号の次の後の吐出駆動信号との間の吐出間隔において、前記ノズルから前記液滴を吐出させず前記ノズルのメニスカスを振動させるように前記圧力室の前記液体に圧力を付与する非吐出駆動信号を有し、前記制御部は、前記吐出間隔が大きいほど、前記吐出間隔において出力される前記非吐出駆動信号の出力頻度を高くする。
これによれば、吐出間隔が大きく、液体が乾燥し易い場合には、非吐出駆動信号の出力頻度を高くする。この非吐出駆動信号によるメニスカスの微振動により、液体の乾燥が低減され、吐出間隔直後における後の吐出駆動信号に応じて吐出される液滴の増粘を防止することができる。このため、吐出間隔直後の液滴の増粘による画質の低下、及び、この液滴の増量による画質の低下を抑制することできる。
また、吐出間隔が小さく、液体が乾燥し難い場合には、非吐出駆動信号の出力頻度を低くする。これにより、アクチュエータの駆動頻度が低減され、アクチュエータを備える液体吐出装置の耐久性の低下を抑制することができる。
本発明によれば、耐久性の低下及び画質の低下を抑制することができる液体吐出装置、液体吐出方法及びプログラムを提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る液体吐出装置の概略構成を示す模式図である。 図2は、図1の液体吐出ヘッドの断面図である。 図3は、図1の液体吐出装置の機能的構成を示すブロック図である。 図4は、吐出間隔と非吐出駆動信号の出力頻度との対応関係を示す表である。 図5(a)は、画素データを模式的に示す図であり、図5(b)は、第3制御データを模式的に示す図であり、図5(c)は、処理後制御データを模式的に示す図である。 図6は、液体吐出方法の一例を示すフローチャートである。 図7は、変形例1に係る液体吐出装置における液滴の量とシフト量との対応関係を示す図である。 図8は、変形例2及び3に係る液体吐出装置の機能的構成を示すブロック図である。 図9は、変形例2に係る液体吐出装置における気温とシフト量との対応関係を示す図である。 図10は、変形例3に係る液体吐出装置における湿度とシフト量との対応関係を示す図である。 図11は、実施の形態2に係る液体吐出装置における液体吐出方法の一例を示すフローチャートである。 図12(a)は、実施の形態3に係る液体吐出装置における画素データを模式的に示す図であり、図12(b)は、第3制御データを模式的に示す図であり、図12(c)は、処理後制御データを模式的に示す図である。
(実施の形態1)
<液体吐出装置の構成>
本発明の実施形態1に係る液体吐出装置10は、液体を吐出する装置である。以下では、液体吐出装置10を、インク等の液体を吐出するインクジェットプリンタに適用した例について説明するが、液体吐出装置10はこれに限定されない。
液体吐出装置10は、図1及び図3に示すように、シリアルヘッド方式が採用され、プラテン11、搬送機構12、走査機構13、液体吐出ヘッド(ヘッド)20、貯留タンク14及びコントローラ40を備えている。
プラテン11は、平板部材であり、その上面に被記録媒体15が配置される。プラテン11は、被記録媒体15と、これに対向して設けられるヘッド20との間の距離を決める。なお、プラテン11よりもヘッド20側を上側と称し、その反対側を下側と称するが、液体吐出装置10の配置はこれに限定されない。
搬送機構12は、例えば、2つの搬送ローラ12a、及び、搬送モータ12bを有する。2つの搬送ローラ12aは、搬送方向にプラテン11を挟み、並行に配置されている。搬送モータ12bは、搬送ローラ12aに連結されている。この搬送モータ12bが駆動されると、搬送ローラ12aが回転し、プラテン11上の被記録媒体15が搬送方向に搬送される。なお、搬送機構12は、ヘッド20と被記録媒体15とを搬送方向に相対的に移動できれば、ヘッド20及び被記録媒体15の少なくともいずれか一方を搬送方向に移動させてもよい。
走査機構13は、2本のガイドレール13a、キャリッジ13b、走査モータ13c、無端ベルト等を有している。キャリッジ13bは、2本のガイドレール13aに支持され、無端ベルトに連結されている。走査モータ13cが駆動されると、無端ベルトが走行する。このとき、キャリッジ13bは、ガイドレール13aに沿って、走査方向に往復移動する。なお、走査方向は、搬送方向に交差(例えば、直交)する方向である。また、走査機構13は、ヘッド20と被記録媒体15とを走査方向に相対的に移動できれば、ヘッド20及び被記録媒体15の少なくともいずれか一方を走査方向に移動させてもよい。
ヘッド20は、キャリッジ13bに搭載されており、キャリッジ13bとともに走査方向に往復移動する。ヘッド20は、流路形成体及び容積変更部を有している。流路形成体は、内部に液体流路が形成され、下面(吐出面22a)に複数のノズル孔21aが開口している。容積変更部は、駆動されて、液体流路の容積を変更する。このとき、ノズル孔21aでは、メニスカスが変位して振動し、液体が吐出される。なお、ヘッド20の詳細に関しては後述する。
貯留タンク14は、略立方体状の容器であり、インクの種類ごとに設けられている。例えば、4つの貯留タンク14があり、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクをそれぞれ貯留している。この貯留タンク14内のインクは、対応するノズル孔21aに供給される。
コントローラ40は、各部を駆動する各駆動回路に接続されており、各駆動回路に制御データを出力することにより各部の駆動を制御している。例えば、コントローラ40は、走査モータ13cを駆動する第1駆動回路16に接続され、搬送モータ12bを駆動する第2駆動回路17に接続され、容積変更部のアクチュエータ33を駆動する第3駆動回路18に接続されている。
これにより、ヘッド20が走査方向に移動する走査動作が実行され、ノズル孔21aからインクが吐出される吐出動作が実行され、被記録媒体15が搬送方向に所定量毎、搬送される搬送動作が実行される。この走査動作及び吐出動作と搬送動作とが交互に繰り返されて、印刷処理が進む。なお、コントローラ40の詳細については、後述する。
<ヘッドの構成>
ヘッド20は、図2に示すように、流路形成体及び容積変更部を有する。流路形成体は、複数のプレートの積層体である。複数のプレートは、ノズルプレート22、第1流路プレート23、第2流路プレート24、第3流路プレート25、第4流路プレート26及び第5流路プレート27を含み、この順で積層されている。
各プレートには、大小様々な孔及び溝が形成されている。各プレートが積層された積層体において、孔及び溝が組み合わされて、複数の流路が形成されている。この流路には、複数のノズル21、複数の個別流路及びマニホールド29が含まれる。
ノズル21は、ノズルプレート22をその厚み方向に貫通して形成され、ノズルプレート22の下面(吐出面22a)に開口している。この複数のノズル21の開口(ノズル孔21a)が搬送方向に並んでノズル列を構成し、4つのノズル列が走査方向に沿って並んでいる。各ノズル列は、互いに異なる色(例えば、ブラック、イエロー、シアン及びマゼンタ)のインクに対応している。
マニホールド29は、搬送方向に延びて、外部の貯留タンク14(図1)に接続されている。個別流路は、マニホールド29からノズル21に至り、この間に絞り流路30、圧力室31及び連通流路32を有し、これらはこの順に配置されている。このため、圧力室31は、ノズル21に連通している。
容積変更部は、第5流路プレート27上に配置され、アクチュエータ33及び振動板34を含んでいる。圧力室31は、第5流路プレート27をその厚み方向に貫通して形成されている。振動板34は、第5流路プレート27上に固定され、圧力室31の開口を覆っている。
アクチュエータ33は、共通電極33a、圧電層33b及び個別電極33cを含む圧電素子であり、振動板34上に配置されている。共通電極33aは振動板34の全面を覆い、圧電層33bは共通電極33a上に積層され、個別電極33c、圧力室31毎に圧電層33b上に設けられている。この1つの個別電極33c、共通電極33a及び両電極で挟まれた部分圧電層33bにより、1つのアクチュエータ33が構成される。
個別電極33cは、第3駆動回路18に接続されおり、第3駆動回路18からの第3駆動信号が印加される。これに対し、共通電極33aは、常にグランド電位に保持されている。
個別電極33cに第3駆動信号が印加されていない状態では、個別電極33cと共通電極33aとは同電位である。第3駆動信号が個別電極33cに印加されると、圧電層33bの活性部(個別電極33cと共通電極33aに挟まれた部分圧電層33b)が、2つの電極33a、33cとともに面方向に伸縮する。振動板34は、アクチュエータ33と協働して変形し、圧力室31の容積を変更する。これにより、圧力室31の液体に圧力が付与される。
このようなヘッド20において、貯留タンク14の液体は、マニホールド29から絞り流路30に流入し、さらに、圧力室31及び連通流路32を介してノズル21に至る。ここで、アクチュエータ33が駆動されると、ノズル孔21aのメニスカスが微振動したり、ノズル孔21aから液滴が吐出したりする。
<コントローラの構成>
コントローラ40は、第1インターフェイス(第1I/F41)、制御部42、波形生成回路43、記憶部(例えば、ROM44及びRAM45)、及び第2インターフェイス(第2I/F46)を備えている。
第1I/F41は、コンピュータ、カメラ及びネットワーク等の外部装置から画像データ等の各種データを受信する。画像データは、被記録媒体15に印刷される画像を示し、色情報及び階調情報を有している。
RAM45は、各種データを一時的に記憶する。ROM44は、コンピュータプログラム及び各種データを記憶している。この各種データには、フォントデータ等の印刷に関するデータを含んでいる。
制御部42は、プロセッサ等の演算処理装置を有し、ROM44のコンピュータプログラムを実行することにより各部を制御する。例えば、制御部42は、第1I/F41により受信された各種データをRAM45に記憶させる。制御部42は、画像データから各部を制御する制御データを生成する。
第2I/F46は、制御データをその種類に応じて各駆動回路に送信する。各駆動回路は、各制御データに対応する動作を各部に実行させる。なお、アクチュエータ33を制御する第3制御データの生成処理については後述する。
例えば、第1駆動回路16は、その第1制御データを第1駆動信号に変換して走査モータ13cに出力する。これにより、走査モータ13cは第1制御データに基づいて駆動し、ヘッド20と被記録媒体15とが走査方向に相対的に移動する。第2駆動回路17は、その第2制御データを第2駆動信号に変換して搬送モータ12bに出力する。これにより、搬送モータ12bは第2制御データに基づいて駆動し、ヘッド20と被記録媒体15とが搬送方向に相対的に移動する。
第3駆動回路18は、アクチュエータ33と同数、設けられており、複数の第3駆動回路18は複数のアクチュエータ33にそれぞれ対応付けられて接続されている。第3駆動回路18は、その第3制御データを第3駆動信号に変換してアクチュエータ33に出力する。これにより、アクチュエータ33は、第3駆動信号に基づいて駆動する。第3駆動信号は、波形生成回路43により生成される。この第3駆動信号の詳細については後述する。
<第3駆動信号>
第3駆動信号は、波形生成回路43により生成され、吐出駆動信号及び非吐出駆動信号を含む。吐出駆動信号は、ノズル21から液滴を吐出させるように圧力室31の液体に圧力を付与する信号である。非吐出駆動信号は、吐出間隔において、ノズル21から液滴を吐出させずノズル21のメニスカスを振動させるように圧力室31の液体に圧力を付与する信号である。この吐出間隔は、複数の吐出駆動信号のうち先の吐出駆動信号Snと、先の吐出駆動信号Snの次の後の吐出駆動信号Smとの間である。
第3駆動信号は、アクチュエータ33に印加される電圧のパルス信号であって、例えば、駆動周期毎に設けられる。第3駆動信号に応じてアクチュエータ33に印加される電位が変化し、これによりアクチュエータ33及び振動板34が変形し、圧力室31の液体に加圧されて、ノズル21のメニスカスが振動する。このメニスカスが振動して液滴が吐出するか否かは、例えば、第3駆動信号の振幅、波長及びパルス幅等により調整される。このため、吐出駆動信号及び非吐出駆動信号に応じた波形が形成される。
吐出駆動信号は、吐出される液滴量に応じて、例えば、少量吐出駆動信号、中量吐出駆動信号及び多量吐出駆動信号を有している。少量吐出駆動信号は、少量の液滴を吐出し、小ドットを形成するための信号である。中量吐出駆動信号は、少量よりも液量が多い中量の液滴を吐出し、小ドットよりもサイズが大きい中ドットを形成するための信号である。多量吐出駆動信号は、中量よりも液量が多い多量の液滴を吐出し、中ドットよりもサイズが大きい大ドットを形成するための信号である。
<制御データの生成処理>
制御部42は、例えば、RAM45から画像データを読み出し、ラスタライズ処理、色変換処理、階調補正処理及びハーフトーン処理等の画像処理を画像データに行い、画素データを生成する。画像データは、文字及び写真等の画像を示すデータであって、例えば、画素毎にRGB毎の階調値を有するビットマップ形式のRGBデータである。
画素データは、図5(a)に示すように、被記録媒体15に形成される画像を、マトリックス状に配置された複数の画素に区分してドットで表したデータであって、画像データの階調値から得られる。画素データは、各画素におけるドットの有無情報及びドットのサイズ情報を有しており、例えば、ハーフトーンデータである。
制御部42は、画素データにおける画素毎のドットの有無情報及びドットのサイズ情報から、第3制御データにおける駆動周期毎の吐出データ及び選択データを生成する。図5(b)に示す駆動周期毎の吐出駆動信号による液滴の吐出によって、図5(a)に示すように液滴によるドットが画素毎に被記録媒体15上に形成される。このため、画素、ドット及び駆動周期はそれぞれ対応している。
吐出データは、液滴を吐出するか否かを形成する二値データ(吐出有、吐出無)であり、画素データのドットの有無情報から規定される。例えば、図5(a)の第n+1画素ではドット無情報が画素情報に規定されている。これに対応する図5(b)の第n+1駆動周期には、吐出無との吐出データが規定される。この場合、第n+1駆動周期では吐出駆動信号がアクチュエータ33に出力されず、第n+1画素にドットは形成されない。
例えば、図5(a)の第n画素ではドット有情報が画素情報に規定されている。これに対応する図5(b)の第n駆動周期には、吐出有との吐出データが規定される。この場合、第n駆動周期において吐出駆動信号がアクチュエータ33に出力され、第n画素にドットDnは形成される。
選択データは、第3駆動信号を選択するデータであり、画素データのドットサイズから規定される。このため、ドットサイズが小さい小ドットに対しては、少量の液滴が吐出する少量吐出駆動信号が選択される。ドットサイズが小ドットよりも大きい中ドットに対しては、少量の液滴よりも液量が多い中量の液滴が吐出する中量吐出駆動信号が選択される。ドットサイズが中ドットよりも大きい大ドットに対しては、中量の液滴よりも液量が多い多量の液滴が吐出する多量吐出駆動信号が選択される。
制御部42は、第3制御データをアクチュエータ33に供給される順にアクチュエータ33毎に並べる。これにより、各第3制御データが割り当てられるアクチュエータ33、及び、各アクチュエータ33に供給される第3制御データの順は指定される。
制御部42は、第3制御データに基づいて吐出間隔を取得する。例えば、図5(b)の例では、第n駆動周期(nは整数)に先の吐出駆動信号Snが配置されており、第m駆動周期(mはnよりも大きな整数)に後の吐出駆動信号Smが配置されている。
この第n駆動周期と第m駆動周期との間の駆動周期の数(m−n−1)が吐出間隔に相当する。この駆動周期の数は、画素の数及びドットの数にそれぞれ相当する。なお、先の吐出駆動信号Snと後の吐出駆動信号Smとの間(吐出間隔)には、吐出駆動信号が配置されていない。よって、吐出間隔は、液滴が吐出されない非吐出期間に相当する。
制御部42は、図4の吐出間隔と非吐出信号の出力頻度との対応テーブルを参照して、吐出間隔から出力頻度を取得する。この出力頻度は、吐出間隔が大きいほど高い。非吐出駆動信号の出力頻度は、吐出間隔に対する、この吐出間隔に配置される非吐出駆動信号の数である。
非吐出駆動信号は、駆動周期毎に設けられる。このため、出力頻度は、(第n駆動周期と第m駆動周期との間において非吐出駆動信号が配置された駆動周期の数)/(第n駆動周期と第m駆動周期との間の駆動周期の数)と表せる。
図4に示す出力頻度のテーブル例では、60dot未満の吐出間隔では、出力頻度が0である。60dot以上200dot未満の吐出間隔では、出力頻度が0.040である。200dot以上700dot未満の吐出間隔では、出力頻度が0.050である。700dot以上3000dot未満の吐出間隔では、出力頻度が0.067である。3000dot以上5000dot未満の吐出間隔では、出力頻度が0.100である。5000dot以上の吐出間隔では、出力頻度が0.200である。
制御部42は、出力頻度に応じた数の非吐出駆動信号を、吐出間隔において均等になるように駆動周期に割り当てる。例えば、図5(c)のように、第n駆動周期と第m駆動周期との間において、第a駆動周期(aはnよりも大きな整数)、第b駆動周期(bはaよりも大きな整数)及び第c駆動周期(cはbよりも大きな整数)のそれぞれに非吐出駆動信号Sa、Sb、Scを配置する。
このような非吐出信号の出力頻度の設定処理により、吐出駆動信号及び非駆動吐出信号が駆動周期毎に割り当てられた第3制御データ(処理後制御データ)が生成される。このため、処理後制御データでは、吐出駆動信号に対応する吐出データ及び選択データを有するに加えて、非吐出駆動信号に対応する吐出データ及び選択データを有する。
このため、吐出データは、液滴を吐出するか否かを形成するデータ(吐出有、吐出無)である。選択データは、例えば、ドットサイズに応じた3つの吐出駆動信号に加えて、メニスカスを微振動させる非吐出駆動信号、及び、アクチュエータ33を駆動させない非駆動信号を有する。
例えば、第n駆動周期及び第m駆動周期に対応する処理後制御データでは、吐出データに吐出有が、選択データに多量吐出駆動信号が規定されている。第a駆動周期、第b駆動周期及び第c駆動周期に対応する処理後制御データでは、吐出データに吐出無が、選択データに非吐出駆動信号が規定されている。第n+1駆動周期に対応する処理後制御データでは、吐出データに吐出無が、選択データに非駆動信号が規定されている。
<液体吐出方法>
液体吐出方法は、図6に示すフローチャートに沿って、液体吐出装置10を動作させるコンピュータプログラムを制御部42が実行することにより行われる。
制御部42は、外部装置から第1I/F41を介して受信され、RAM45に記憶されている画像データを取得する(ステップS1)。
制御部42は、画像処理により画像データに基づき画素データを生成し、画素データに基づき各制御データを生成してRAM45に記憶する。そして、制御部42は、第3制御データをアクチュエータ33毎に供給順にRAM45から読み出し、第3制御データから吐出データを取得する(ステップS2)。
制御部42は、吐出有の吐出データに基づいて吐出間隔を取得する(ステップS3)。例えば、制御部42は、第3制御データが第3駆動回路18に供給される順において、先の吐出駆動信号Snの第n駆動周期と、この次の後の吐出駆動信号Smの第m駆動周期との間の駆動周期の数を吐出間隔として計測する。
制御部42は、図4のような吐出間隔と非吐出信号の出力頻度との対応関係に基づき、吐出間隔に応じた非吐出信号の出力頻度を設定する(ステップS4)。ここで、吐出間隔が大きいほど、出力頻度は高く設定される。
これにより、吐出間隔が大きいほど、吐出間隔において出力される非吐出駆動信号の出力頻度を高くする頻度設定ステップが、液体吐出装置10により実行される。また、コンピュータプログラムは、吐出間隔が大きいほど、吐出間隔において出力される非吐出駆動信号の出力頻度を高くする頻度設定手段として、液体吐出装置10を機能させる。
制御部42は、出力頻度に応じた数の非吐出信号を吐出間隔において均等に割り当て、処理後制御データをアクチュエータ33毎に生成し、RAM45に記憶する(ステップS5)。制御部42は、アクチュエータ33に対応する第3駆動回路18に処理後制御データを出力する。
また、制御部42は、所定の処理により画像データに基づいて生成した各制御データを第1駆動回路16及び第2駆動回路17に出力する。これにより、第1駆動回路16が第1制御データに応じて走査モータ13cを駆動し、ヘッド20が走査方向に移動する。また、第2駆動回路17が第2制御データに応じて搬送モータ12bを駆動し、被記録媒体15が搬送方向に移動する。
そして、第3駆動回路18は処理後制御データに応じてアクチュエータ33を駆動周期毎に駆動する。この処理後制御データにおける吐出データが吐出有であれば、波形生成回路43から吐出駆動信号がアクチュエータ33に出力される。この吐出駆動信号は、処理後制御データにおける選択データにより選択される。このため、制御部42は、吐出駆動信号をアクチュエータ33に出力させる。
アクチュエータ33は、波形生成回路43からの吐出駆動信号に応じて駆動し、圧力室31の液体に圧力を付与する。これにより、圧力室31に連通するノズル孔21aから液滴が吐出され、液滴によりドットが被記録媒体15に形成される。
このように、処理後制御データに応じて、ノズル21から液滴を吐出させるように圧力室31の液体に圧力を付与する吐出駆動信号を出力させる吐出駆動信号出力ステップが液体吐出装置10により実行される。また、コンピュータプログラムは、処理後制御データに応じて、ノズル21から液滴を吐出させるように圧力室31の液体に圧力を付与する吐出駆動信号を出力させる吐出駆動信号出力手段として、液体吐出装置10を機能させる。
一方、処理後制御データにおける吐出データが吐出無であり、選択データが非吐出駆動信号であれば、波形生成回路43から非吐出駆動信号がアクチュエータ33に出力される。このため、制御部42は、非吐出駆動信号をアクチュエータ33に出力させる。
この非吐出駆動信号によりアクチュエータ33が駆動されて、圧力室31の液体に圧力が付与される。この際にアクチュエータ33から液体に付与されるエネルギは、吐出駆動信号に応じて駆動したアクチュエータ33から液体に付与されるエネルギよりも小さい。このため、圧力室31に連通するノズル孔21aから液滴が吐出されずに、ノズル孔21aのメニスカスが微振動する。これにより、ノズル孔21aからの液体の乾燥が防止される。
このように、処理後制御データに応じて、複数の吐出駆動信号のうち先の吐出駆動信号と先の吐出駆動信号の次の後の吐出駆動信号との間の吐出間隔において、ノズル21から液滴を吐出させずノズル21のメニスカスを振動させるように圧力室31の液体に圧力を付与する非吐出駆動信号を出力させる非吐出駆動信号出力ステップが、液体吐出装置10により実行される。また、コンピュータプログラムは、複数の吐出駆動信号のうち先の吐出駆動信号と先の吐出駆動信号の次の後の吐出駆動信号との間の吐出間隔において、ノズル21から液滴を吐出させずノズル21のメニスカスを振動させるように圧力室31の液体に圧力を付与する非吐出駆動信号を出力させる非吐出駆動信号出力手段として、液体吐出装置10を機能させる。
<作用、効果>
このような液体吐出装置10では、制御部42は、吐出間隔が大きいほど、吐出間隔において出力される非吐出駆動信号の出力頻度を高くする。これによれば、吐出間隔が大きく、液体が乾燥し易い場合には、非吐出駆動信号の出力頻度を高くする。これにより、液体の乾燥が低減され、吐出間隔直後における後の吐出駆動信号Smに応じて吐出される液滴の増粘を防止することができる。このため、吐出駆動信号Smに応じた液滴の増粘による画質の低下、及び、この液滴の増量による画質の低下を抑制することできる。
また、吐出間隔が小さく、液体が乾燥し難い場合には、非吐出駆動信号の出力頻度を低くする。これにより、アクチュエータ33の駆動頻度が低減され、アクチュエータ33を備える液体吐出装置10の耐久性の低下を抑制することができる。
<変形例1>
変形例1に係る液体吐出装置10では、制御部42は、後の吐出駆動信号Smに応じて吐出される液滴の量が少ないほど、非吐出駆動信号の出力頻度を高くする。
例えば、図4に示す吐出間隔と非吐出駆動信号の出力頻度との対応関係表、及び、図7に示す液滴の量とシフト量との対応関係表が用いられる。但し、液滴の量と非吐出駆動信号の出力頻度との対応関係を直接、規定した表が用いられてもよい。
シフト量は、図4の吐出間隔と非吐出駆動信号の出力頻度との対応関係において吐出間隔に対応する所定の出力頻度(所定値)から出力頻度を変更する値である。シフト量の符号は出力頻度の増減を表し、シフト量の数は変更する程度を表している。
シフト量の符号が+(正)では、出力頻度が増加するように、図4の表において所定値よりも下側の値に変更される。シフト量の符号が−(負)では、出力頻度が減少するように、図4の表において所定値よりも上側の値に変更される。
後の吐出駆動信号Smにより吐出される液滴の量が多量では、シフト量が0に規定されている。つまり、仮に乾燥によりノズル21の液体が増粘しても、液滴量が多いほど増粘液体の割合が減少し、増粘による影響が低下する。このため、このような多量の液滴量では、図4の所定の対応関係を変更せずに、出力頻度は所定値に設定される。
このため、図6のステップS4における設定処理では、図4の対応関係に基づいて、ステップS3で取得した吐出間隔に応じた所定の出力頻度を設定する。例えば、後の吐出駆動信号Smが多量吐出駆動信号である場合、吐出間隔が700dot以上3000dot未満に対して、出力頻度を0.067に設定する。
これに対し、後の吐出駆動信号Smにより吐出される液滴の量が中量では、シフト量が+1に規定されている。中量の液滴は多量の液滴よりも増粘による影響が大きくなる。このため、図4の対応関係において、所定値よりも1つ下位にある出力頻度を取得する。例えば、吐出間隔が700dot以上3000dot未満に対して、出力頻度を所定値の0.067から0.1に増やす。
また、後の吐出駆動信号Smにより吐出される液滴の量が少量では、シフト量が+2に規定されている。少量の液滴は中量の液滴よりも増粘による影響がさらに大きくなる。このため、図4の対応関係において、所定値よりも2つ下位にある出力頻度を取得する。例えば、吐出間隔が700dot以上3000dot未満に対して、出力頻度を所定値の0.067から0.2に増やす。
このように、乾燥による増粘の影響を受け易い液滴量が少ないほど、非吐出駆動信号の出力頻度を高くし、液体の乾燥を低減する。これにより、液滴の増粘及び増量による画質の低下を抑制することできる。一方、増粘の影響を受け難い液滴量が多いほど、非吐出駆動信号の出力頻度を低くし、アクチュエータ33の駆動頻度を低減することにより、液体吐出装置10の耐久性の低下を抑制することができる。
<変形例2>
変形例2に係る液体吐出装置10は、図8に示すように、気温を検知する温度検知部50をさらに備えている。
温度検知部50は、ヘッド20のノズル孔21aに形成される液体のメニスカスに接する空気の温度を検知するセンサーであって、例えば、液体吐出装置10内においてヘッド20に設けられ、液体吐出装置10内の温度であってヘッド20の周辺の温度を検知する。なお、ノズル孔21a近傍の気温と検知温度との間における所定の対応関係に基づいて、検知温度は補正されてもよい。
制御部42は、設定処理において、気温と非吐出駆動信号の出力頻度との所定の対応関係に基づいて、温度検知部50による検知温度に応じた非吐出駆動信号の出力頻度に設定する。ここで、非吐出駆動信号の出力頻度は、所定温度範囲より低温及び高温において、所定温度範囲においてよりも高い。
例えば、図4に示す吐出間隔と非吐出駆動信号の出力頻度との対応関係表、及び、図9に示す気温とシフト量との対応関係表が用いられる。但し、気温と非吐出駆動信号の出力頻度との対応関係を直接、規定した表が用いられてもよい。なお、図9のシフト表において、気温とシフト量との対応関係表において、シフト量は、図7の液滴の量とシフト量との対応関係表におけるシフト量と同じであるため、その説明を省略する。
気温が15℃以上且つ20℃未満、20℃以上且つ25℃未満、25℃以上且つ30℃未満、30℃以上且つ35℃未満では、シフト量が0に規定されている。このような常温の温度範囲(所定温度範囲)では、ノズル孔21aのメニスカスが乾燥し難いため、図4の所定の対応関係を変更せずに、吐出間隔に対応する所定の出力頻度に設定される。
このため、図6のステップS4における設定処理では、図4の対応関係に基づいて、ステップS3で取得した吐出間隔に応じた所定の出力頻度を設定する。例えば、検知温度が15℃以上且つ35℃未満の所定温度範囲である場合、吐出間隔が700dot以上3000dot未満に対して、出力頻度を0.067に設定する。
これに対し、所定温度範囲よりも低温及び高温では、ノズル孔21aのメニスカスが乾燥し易いため、吐出間隔に対応する所定の出力頻度よりも大きい値に設定される。また、その出力頻度は、温度が低いほど、及び、高いほど大きくなる。
図9のシフト表において、気温が10℃以上且つ15℃未満ではシフト量が+1に規定され、気温が10℃未満ではシフト量が+2に規定されている。また、気温が35℃以上且つ40℃未満ではシフト量が+1に規定され、気温が40℃以上ではシフト量が+2に規定されている。
このため、設定処理では、図4の対応関係において、吐出間隔に応じた所定の出力頻度よりもシフト量だけ下位にある出力頻度を取得する。
例えば、検知温度が10℃以上且つ15℃未満、又は、35℃以上且つ40℃未満である場合、吐出間隔が700dot以上3000dot未満に対して、出力頻度を所定値の0.067から0.1に増やす。また、検知温度が10℃未満、又は、40℃以上である場合、吐出間隔が700dot以上3000dot未満に対して、出力頻度を所定値の0.067から0.2に増やす。
このように、液体が乾燥し易い気温では、非吐出駆動信号の出力頻度を高くし、液体の乾燥を低減することにより、液滴の増粘及び増量による画質の低下を抑制することできる。一方、液体が乾燥し難い気温では、非吐出駆動信号の出力頻度を低くし、アクチュエータ33の駆動頻度を低減することにより、液体吐出装置10の耐久性の低下を抑制することができる。
さらに、検知温度が低いほど、及び、高いほど、非吐出駆動信号の出力頻度を高くしている。これにより、画質の低下抑制と耐久性の低下との均衡をより適切に図ることができる。
<変形例3>
変形例3に係る液体吐出装置10は、図8に示すように、湿度を検知する湿度検知部60をさらに備えている。
湿度検知部60は、ヘッド20のノズル孔21aに形成される液体のメニスカスに接する空気の湿度を検知するセンサーであって、例えば、液体吐出装置10内においてヘッド20に設けられ、液体吐出装置10内の湿度であってヘッド20の周辺の湿度を検知する。なお、ノズル孔21a近傍の湿度と検知湿度との間における所定の対応関係に基づいて、検知湿度は補正されてもよい。
制御部42は、設定処理において、湿度と非吐出駆動信号の出力頻度との所定の対応関係に基づいて、湿度検知部60による検知湿度に応じた非吐出駆動信号の出力頻度に設定する。ここで、検知湿度が低いほど、非吐出駆動信号の出力頻度は高い。
例えば、図4に示す吐出間隔と非吐出駆動信号の出力頻度との対応関係表、及び、図10に示す湿度とシフト量との対応関係表が用いられる。但し、湿度と非吐出駆動信号の出力頻度との対応関係を直接、規定した表が用いられてもよい。なお、湿度とシフト量との対応関係表において、シフト量は、図9の気温とシフト量との対応関係表におけるシフト量と同じであるため、その説明を省略する。
図10の表において、湿度が40%以上且つ50%未満、及び、50%以上且つ60%未満では、シフト量が0に規定されている。このような常湿の湿度範囲(所定湿度範囲)では、図6のステップS4における設定処理において、図4の所定の対応関係を変更せずに、ステップS3で取得した吐出間隔に対応する所定の出力頻度に設定される。
これに対し、所定湿度範囲よりも低い湿度では、ノズル孔21aのメニスカスが乾燥し易いため、吐出間隔に対応する所定の出力頻度よりも大きく、所定湿度範囲における出力頻度よりも高く設定される。また、その出力頻度は、湿度が低いほど大きくなる。
図10のシフト表において、湿度が30%以上且つ40%未満ではシフト量が+1に規定され、湿度が30%未満ではシフト量が+2に規定されている。このため、設定処理では、図4の対応関係において、吐出間隔に応じた所定の出力頻度よりもシフト量だけ下位にある出力頻度を取得する。
例えば、検知湿度が30%以上且つ40%未満である場合、吐出間隔が700dot以上3000dot未満に対して、出力頻度を所定値の0.067から0.1に増やす。さらに、検知湿度が30%未満である場合、吐出間隔が700dot以上3000dot未満に対して、出力頻度を所定値の0.067から0.2に増やす。
一方、所定湿度範囲よりも高い湿度では、ノズル孔21aのメニスカスが乾燥し難いため、吐出間隔に対応する所定の出力頻度よりも小さく、所定湿度範囲における出力頻度よりも低く設定される。また、その出力頻度は、湿度が高いほど小さくなる。
図10のシフト表において、湿度が60%以上且つ70%未満ではシフト量が−1に規定され、湿度が70%以上ではシフト量が−2に規定されている。このため、設定処理では、図4の対応関係において、吐出間隔に応じた所定の出力頻度よりもシフト量だけ上位にある出力頻度を取得する。
例えば、検知湿度が60%以上且つ70%未満である場合、吐出間隔が700dot以上3000dot未満に対して、出力頻度を所定値の0.067から0.050に減らす。さらに、検知湿度が70%以上である場合、吐出間隔が700dot以上3000dot未満に対して、出力頻度を所定値の0.067から0.040に減らす。
このように、液体が乾燥し易い湿度では、非吐出駆動信号の出力頻度を高くし、液体の乾燥を低減することにより、液滴の増粘及び増量による画質の低下を抑制することできる。一方、液体が乾燥し難い湿度では、非吐出駆動信号の出力頻度を低くし、アクチュエータ33の駆動頻度を低減することにより、液体吐出装置10の耐久性の低下を抑制することができる。
さらに、検知湿度が低いほど、非吐出駆動信号の出力頻度を高くし、検知湿度が高いほど、非吐出駆動信号の出力頻度を低くしている。これにより、画質の低下抑制と耐久性の低下との均衡をより適切に図ることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る液体吐出装置10は、図11に示すように、制御部42による非吐出駆動信号の出力頻度の設定処理が実施の形態1と異なる。これ以外の構成等については実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。
液体吐出装置10は、図8に示すように、気温を検知する温度検知部50、及び、湿度を検知する湿度検知部60を備えている。但し、図11においてステップS11〜S14の処理を省略する場合は、液体吐出装置10は温度検知部50を備えていなくてもよい。また、図11においてステップS15〜S19の処理を省略する場合は、液体吐出装置10は湿度検知部60を備えていなくてもよい。
図11に示す液体吐出方法は、液体吐出装置10を動作させるコンピュータプログラムを制御部42が実行することにより行われる。なお、図11におけるステップS1〜S3及びS5の処理は、図6における各処理と同様である。
制御部42は、RAM45に記憶されている画像データを取得し(ステップS1)、画像処理により画像データに基づき吐出データを取得する(ステップS2)。制御部42は、吐出有の吐出データに基づいて吐出間隔を取得する(ステップS3)。
制御部42は、温度検知部50による検知温度が第1所定温度未満である否かを判定する第1温度判定処理を実行する(ステップS11)。例えば、第1所定温度は、常温の温度範囲(所定温度範囲)における最低値であって、15℃である。
制御部42は、温度検知部50による検知温度が第1所定温度未満である場合(ステップS11:YES)、非吐出駆動信号の出力頻度を所定値よりも高くする第1設定処理を実行する(ステップS12)。この所定値は、例えば、図4の吐出間隔と非吐出駆動信号の出力頻度との所定の対応関係において吐出間隔に対応する所定の出力頻度(所定値)である。ここで、吐出間隔が大きいほど、出力頻度は高く設定される。
検知温度が第1所定温度未満の低温である場合には、出力頻度を、吐出間隔に対する所定値よりも高くする。これにより、液体が乾燥し易い低温環境では、非吐出駆動信号の出力頻度が増加し、液体の乾燥を低減することにより、画質の低下を抑制することできる。
一方、制御部42は、検知温度が第1所定温度以上である場合(ステップS11:NO)、温度検知部50による検知温度が第2所定温度以上であるか否かを判定する第2温度判定処理を実行する(ステップS13)。例えば、第2所定温度は、常温の温度範囲(所定温度範囲)における最高値であって、35℃である。なお、ステップS11の処理を省略し、ステップS3の処理後にステップS13の処理が実行されてもよい。
制御部42は、温度検知部50による検知温度が第2所定温度以上である場合(ステップS13:YES)、非吐出駆動信号の出力頻度を所定値よりも高くする第2設定処理を実行する(ステップS12)。これにより、検知温度が第2所定温度以上の高温である場合には、出力頻度を、吐出間隔に対する所定値よりも高くする。これにより、液体が乾燥し易い高温環境では、非吐出駆動信号の出力頻度が増加し、液体の乾燥を低減することにより、画質の低下を抑制することできる。
一方、制御部42は、検知温度が第1所定温度以上第2所定温度未満である場合(ステップS11:NO、S13:NO)、非吐出駆動信号の出力頻度を、吐出間隔に対する所定値に設定する(ステップS14)。これにより、液体が乾燥し難い第1所定温度以上第2所定温度未満の温度範囲(例えば、常温環境)では、非吐出駆動信号の出力頻度を増加させず、アクチュエータ33の駆動頻度の増加を低減する。このため、液体吐出装置10の耐久性の低下を抑制することができる。
制御部42は、湿度検知部60による検知湿度が第1所定湿度未満であるか否かを判定する第1湿度判定処理を実行する(ステップS15)。例えば、第1所定湿度は、常湿の湿度範囲(所定湿度範囲)における最低値であって、40%である。なお、ステップS11〜S14の処理を省略し、ステップS3の処理後にステップS15の処理が実行されてもよい。
制御部42は、湿度検知部60による検知湿度が第1所定湿度未満である場合(ステップS15:YES)、非吐出駆動信号の出力頻度を所定値よりも高くする第3設定処理を実行する(ステップS16)。これにより、液体が乾燥し易い低湿環境では、非吐出駆動信号の出力頻度を高くし、液体の乾燥を低減することにより、画質の低下を抑制することできる。
一方、制御部42は、検知湿度が第1所定湿度以上である場合(ステップS15:NO)、湿度検知部60による検知湿度が第2所定湿度以上であるか否かを判定する第2湿度判定処理を実行する(ステップS17)。なお、ステップS15の処理を省略し、ステップS3、S12又はS14の処理後にステップS17の処理が実行されてもよい。
制御部42は、湿度検知部60による検知湿度が第2所定湿度以上である場合(ステップS17:YES)、非吐出駆動信号の出力頻度を所定値よりも低くする第4設定処理を実行する(ステップS18)。これにより、液体が乾燥し難い高湿環境では、非吐出駆動信号の出力頻度を低くすることにより、アクチュエータ33の駆動頻度を低減し、液体吐出装置10の耐久性の低下を抑制することができる。
一方、制御部42は、検知湿度が第1所定湿度以上第2所定湿度未満である場合(ステップS15:NO、S17:NO)、非吐出駆動信号の出力頻度を、吐出間隔に対する所定値に設定する(ステップS19)。
このようにして、温度及び湿度に応じて、吐出間隔に基づいた非吐出信号の出力頻度が設定される。制御部42は、出力頻度に応じた数の非吐出信号を吐出間隔において均等に割り当て、処理後制御データをアクチュエータ33毎に生成する(ステップS5)。
制御部42は、アクチュエータ33に対応する第3駆動回路18に処理後制御データを出力する。これにより、第3駆動回路18は処理後制御データに応じてアクチュエータ33を駆動周期毎に駆動する。また、処理後制御データにおける選択データにより選択された吐出駆動信号が波形生成回路43からアクチュエータ33に出力される。これにより吐出駆動信号に応じてアクチュエータ33が駆動され、吐出駆動信号に応じた液滴がノズル孔21aから吐出され、ドットが被記録媒体15に形成される。
また、処理後制御データに従って、吐出間隔において、波形生成回路43から非吐出駆動信号がアクチュエータ33に出力される。この吐出駆動信号によりアクチュエータ33が駆動されて、ノズル孔21aから液滴が吐出されずに、ノズル孔21aのメニスカスが微振動する。これにより、ノズル孔21aからの液体の乾燥が防止される。
(実施の形態3)
実施の形態3に係る液体吐出装置10は、図12(c)に示すように、吐出間隔において非吐出駆動信号と後の吐出駆動信号Smとの間に、アクチュエータ33が駆動されない非駆動間隔を設ける点が実施の形態1と異なる。これ以外の構成等については実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。
具体的には、非吐出駆動信号は吐出間隔においてアクチュエータ33に出力され、吐出間隔の直後において後の吐出駆動信号Smがアクチュエータ33に出力される。この非吐出駆動信号に応じたメニスカスの微振動は、直ぐに停止せずにある程度、残留する。この微振動が残留している間に、後の吐出駆動信号Smが出力されると、吐出駆動信号Smに応じた吐出動作が残留振動により影響されるおそれがある。
このため、後の吐出駆動信号Smと、その直前に出力される非吐出駆動信号Sbとの間に非駆動間隔を設ける。非駆動間隔は、同じ吐出間隔における非吐出駆動間隔よりも長い。非吐出駆動間隔は、例えば、先の吐出駆動信号Snとこの直後に出力される次の非吐出駆動信号との間、及び、先に出力される非吐出駆動信号とこの直後に出力される後の非吐出駆動信号との間である。
例えば、図12(a)に示す画素データに基づいて、図12(b)に示す第3制御データを生成する。図12(a)の画素データにおけるドット有情報を有する第n画素データ及び第m画素データのそれぞれに対応して、図12(b)の吐出データでは、第n駆動周期及び第m駆動周期に吐出有が規定され、吐出駆動信号Sn、Smが割り当てられる。
これにより、制御部42は、第n駆動周期と第m駆動周期との間の吐出間隔を取得する。そして、制御部42は、図4の吐出間隔と非吐出信号の出力頻度との対応テーブルを参照して、吐出間隔から所定の出力頻度を取得する。
制御部42は、図12(c)に示すように、第m駆動周期から第n駆動周期側へ所定数の駆動周期を非駆動間隔として設け、吐出間隔における残りの駆動周期において出力頻度に応じた数の非吐出駆動信号を均等になるように駆動周期に割り当てる。ここでは、第d駆動周期、第e駆動周期及び第f駆動周期のそれぞれに、非吐出駆動信号Sd、Se、Sfが配置される。このような設定処理により、吐出駆動信号及び非駆動吐出信号が駆動周期毎に割り当てられた処理後制御データが生成される。
これにより、第f駆動周期の非吐出駆動信号Sfと後の吐出駆動信号Smとの間に、非駆動間隔が設けられる。この第f駆動周期と第m駆動周期との間の非駆動間隔は、第n駆動周期と第d駆動周期との間、第d駆動周期と第e駆動周期との間、及び、第e駆動周期と第f駆動周期との間の非吐出間隔よりも長くなる。
このため、第f駆動周期の非吐出駆動信号Sfによる微振動が非駆動間隔において減衰する。よって、第f駆動周期の非吐出駆動信号Sfの次に第m駆動周期が吐出駆動信号Smが出力されても、非吐出駆動信号Sfによる微振動の残留振動の影響を低減して、吐出駆動信号Smによる吐出動作を行うことができる。よって、残留振動による画像の低下を抑制することができる。
なお、上記では、第m駆動周期から第n駆動周期側へ所定数の駆動周期を非駆動間隔として設定し、吐出間隔において非駆動間隔を除いた部分に、所定の出力頻度に応じた数の非吐出駆動信号を割り当てた。但し、非駆動間隔の設定方法はこれに限定されない。例えば、図5(c)において第c駆動周期に割り当てられるはずの非吐出駆動信号を省くことにより、第b駆動周期と第m駆動周期との間に非駆動間隔を設けてもよい。
これにより、第b駆動周期の非吐出駆動信号Sbと後の吐出駆動信号Smとの間に、非駆動間隔が設けられる。この第b駆動周期と第m駆動周期との間の非駆動間隔は、第n駆動周期と第a駆動周期との間、及び、第a駆動周期と第b駆動周期との間の非吐出間隔よりも長くなる。
<変形例4>
変形例4に係る液体吐出装置10では、制御部42は、後の吐出駆動信号Smに応じて吐出される液滴の量が少ないほど、非駆動間隔を大きくする。
具体的には、図12(a)の画素データの第n画素データ及び第m画素データにおけるドット有情報に対応して、図12(b)の吐出データには、第n駆動周期及び第m駆動周期に吐出有が規定され、吐出駆動信号が割り当てられる。
ここで、画素データにおけるドットサイズ情報に基づいて、第3制御データの選択データが規定される。図12(a)の例では、第n画素データに大ドットが規定され、第m画素データに中ドット又は小ドットが規定されている。これに対応し、図12(b)の第3制御データの選択データでは、第n駆動周期に多量吐出駆動信号が割り当てられ、第m駆動周期に中量吐出駆動信号又は少量吐出駆動信号が割り当てられる。
第m駆動周期に中量吐出駆動信号が割り当てられている場合、制御部42は、吐出間隔において、多量吐出駆動信号に対応する所定数よりも多くの駆動周期を非駆動間隔として設ける。また、第m駆動周期に少量吐出駆動信号が割り当てられている場合、制御部42は、吐出間隔において、中量吐出駆動信号に対応する所定数よりも多くの駆動周期を非駆動間隔として設ける。
そして、制御部42は、吐出間隔における残りの駆動周期において出力頻度に応じた数の非吐出駆動信号を均等になるように駆動周期に割り当てて、処理後制御データを生成する。これにより、第n駆動周期と第m駆動周期との吐出間隔において、第m駆動周期に応じて吐出される液滴の量が少ないほど、非駆動間隔を大きく設定される。
これにより、後の吐出駆動信号Smにより吐出される液滴が少ないほど、残留振動の影響が大きい。これに対し、非駆動間隔を大きくし、残留振動を小さく減衰することにより、画質の低下を抑制することができる。
<その他の実施の形態>
上記全ての実施の形態において、アクチュエータ33に圧電素子を用いたが、アクチュエータ33はこれに限定されない、例えば、発熱素子及び磁歪素子等をアクチュエータ33として用いることができる。
上記全ての実施の形態において、図4のように、吐出間隔を画素数[dot]で表しているが、吐出間隔はこれに限定されない。例えば、画素は、駆動周期(つまり、一定時間)に対応しているため、吐出間隔を時間で表してもよい。この場合、コントローラ40は、図8に示す発振回路47を有していてもよい。制御部42は、発振回路47からの一定周波数のクロック信号に基づき所定の駆動周期に応じた吐出間隔の時間を求める。
なお、上記全実施の形態は、互いに相手を排除しない限り、互いに組み合わせてもよい。例えば、変形例1の液体吐出装置10において、変形例2及び3の少なくともいずれかの設定処理をさらに実施してもよい。実施の形態2の液体吐出装置10において、変形例1の設定処理をさらに実施してもよい。実施の形態3及び変形例4の液体吐出装置10において、変形例1〜3及び実施の形態2の少なくともいずれか1つの設定処理をさらに実施してもよい。
また、上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施の形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明は、耐久性の低下及び画質の低下を抑制することができる液体吐出装置、液体吐出方法及びプログラムに適用することができる。
10 :液体吐出装置
21 :ノズル
31 :圧力室
33 :アクチュエータ
42 :制御部
43 :波形生成回路
50 :温度検知部
60 :湿度検知部

Claims (14)

  1. ノズルと、
    前記ノズルに連通した圧力室と、
    前記圧力室の液体に圧力を付与するアクチュエータと、
    前記アクチュエータを駆動するための駆動信号を生成する波形生成回路と、
    前記駆動信号を前記アクチュエータに出力させる制御部と、を備え、
    前記駆動信号は、
    前記ノズルから液滴を吐出させるように前記圧力室の前記液体に圧力を付与する吐出駆動信号と、
    複数の前記吐出駆動信号のうち先の吐出駆動信号と前記先の吐出駆動信号の次の後の吐出駆動信号との間の吐出間隔において、前記ノズルから前記液滴を吐出させず前記ノズルのメニスカスを振動させるように前記圧力室の前記液体に圧力を付与する非吐出駆動信号を有し、
    前記制御部は、前記吐出間隔が大きいほど、前記吐出間隔において出力される前記非吐出駆動信号の出力頻度を高くする、液体吐出装置。
  2. 気温を検知する温度検知部を備え、
    前記制御部は、前記気温と前記非吐出駆動信号の出力頻度との所定の対応関係に基づいて、前記温度検知部による検知温度に応じた前記非吐出駆動信号の出力頻度にする、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記非吐出駆動信号の出力頻度は、所定温度範囲より低温及び高温において、前記所定温度範囲においてよりも高い、請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 湿度を検知する湿度検知部を備え、
    前記制御部は、前記湿度検知部による検知湿度が低いほど、前記非吐出駆動信号の出力頻度を高くする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記非吐出駆動信号の出力頻度は、所定湿度範囲において、前記所定湿度範囲より低湿においてよりも高く、且つ、前記所定湿度範囲より高湿においてよりも低い、請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 気温を検知する温度検知部を備え、
    前記制御部は、
    前記温度検知部による検知温度が第1所定温度未満である否かを判定する第1温度判定処理と、
    前記温度検知部による検知温度が第1所定温度未満である場合、前記非吐出駆動信号の出力頻度を所定値よりも高くする第1設定処理と、
    を実行する請求項1に記載の液体吐出装置。
  7. 気温を検知する温度検知部を備え、
    前記制御部は、
    前記温度検知部による検知温度が第2所定温度以上であるか否かを判定する第2温度判定処理と、
    前記温度検知部による検知温度が第2所定温度以上である場合、前記非吐出駆動信号の出力頻度を所定値よりも高くする第2設定処理と、
    を実行する請求項1又は6に記載の液体吐出装置。
  8. 湿度を検知する湿度検知部を備え、
    前記制御部は、
    前記湿度検知部による検知湿度が第1所定湿度未満であるか否かを判定する第1湿度判定処理と、
    前記湿度検知部による検知湿度が第1所定湿度未満である場合、前記非吐出駆動信号の出力頻度を所定値よりも高くする第3設定処理と、
    を実行する請求項1、6又は7に記載の液体吐出装置。
  9. 湿度を検知する湿度検知部を備え、
    前記制御部は、
    前記湿度検知部による検知湿度が第2所定湿度以上であるか否かを判定する第2湿度判定処理と、
    前記湿度検知部による検知湿度が第2所定湿度以上である場合、前記非吐出駆動信号の出力頻度を所定値よりも低くする第4設定処理と、
    を実行する請求項1及び6〜8のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  10. 前記制御部は、前記後の吐出駆動信号に応じて吐出される前記液滴の量が少ないほど、前記非吐出駆動信号の出力頻度を高くする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  11. 前記制御部は、前記吐出間隔において前記非吐出駆動信号と前記後の吐出駆動信号との間に、前記アクチュエータが駆動されない非駆動間隔を設ける、請求項1〜10のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  12. 前記制御部は、前記後の吐出駆動信号に応じて吐出される前記液滴の量が少ないほど、前記非駆動間隔を大きくする、請求項11に記載の液体吐出装置。
  13. ノズルと、
    前記ノズルに連通した圧力室と、
    前記圧力室の液体に圧力を付与するアクチュエータと、
    前記アクチュエータを駆動するための駆動信号を生成する波形生成回路と、
    前記駆動信号を前記アクチュエータに出力させる制御部と、を備える液体吐出装置による液体吐出方法であって、
    前記ノズルから液滴を吐出させるように前記圧力室の前記液体に圧力を付与する吐出駆動信号を出力させる吐出駆動信号出力ステップと、
    複数の前記吐出駆動信号のうち先の吐出駆動信号と前記先の吐出駆動信号の次の後の吐出駆動信号との間の吐出間隔において、前記ノズルから前記液滴を吐出させず前記ノズルのメニスカスを振動させるように前記圧力室の前記液体に圧力を付与する非吐出駆動信号を出力させる非吐出駆動信号出力ステップと、
    前記吐出間隔が大きいほど、前記吐出間隔において出力される前記非吐出駆動信号の出力頻度を高くする頻度設定ステップと、
    を備える、液体吐出方法。
  14. ノズルと、
    前記ノズルに連通した圧力室と、
    前記圧力室の液体に圧力を付与するアクチュエータと、
    前記アクチュエータを駆動するための駆動信号を生成する波形生成回路と、
    前記駆動信号を前記アクチュエータに出力させる制御部と、を備える液体吐出装置を動作させるコンピュータプログラムであって、
    前記液体吐出装置を、
    前記ノズルから液滴を吐出させるように前記圧力室の前記液体に圧力を付与する吐出駆動信号を出力させる吐出駆動信号出力手段、
    複数の前記吐出駆動信号のうち先の吐出駆動信号と前記先の吐出駆動信号の次の後の吐出駆動信号との間の吐出間隔において、前記ノズルから前記液滴を吐出させず前記ノズルのメニスカスを振動させるように前記圧力室の前記液体に圧力を付与する非吐出駆動信号を出力させる非吐出駆動信号出力手段、及び、
    前記吐出間隔が大きいほど、前記吐出間隔において出力される前記非吐出駆動信号の出力頻度を高くする頻度設定手段、
    として機能させる、コンピュータプログラム。
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