JP2016036930A - ライン型液体吐出装置、ライン型液体吐出装置の制御方法、およびデバイスドライバー、並びに印刷システム - Google Patents

ライン型液体吐出装置、ライン型液体吐出装置の制御方法、およびデバイスドライバー、並びに印刷システム Download PDF

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Abstract

【課題】フラッシング動作を行うことなく液体の増粘による不具合を低減することが可能なライン型液体吐出装置、ライン型液体吐出装置の制御方法、およびデバイスドライバー、並びに印刷システムを提供する。【解決手段】 プリンターに対し記録処理を実行させるための印刷ジョブデータから印刷用紙に対し形成するドットの大きさ又はドットを形成しない旨を示す情報からなるドットパターンデータを生成し、このドットパターンデータに基づきノズル毎のインクの増粘度合を増粘値Z(n+1)=Z(n)?a?bss?bmm?bllに基づいて求め、増粘値が閾値以上となる場合においてこのノズルからインク滴を吐出して小ドットを形成すべきところを、これよりも大きい中ドットを形成するためのインク滴を吐出させる。【選択図】図7

Description

本発明は、ライン型液体吐出装置、ライン型液体吐出装置の制御方法、およびライン型液体吐出装置用のデバイスドライバー、並びに印刷システムに関し、特に、ライン型液体吐出ヘッドの記録媒体幅方向の走査を伴わずに記録媒体に対し液体を着弾させてドットを形成するライン型液体吐出装置、ライン型液体吐出ヘッドの制御方法、および、ライン型液体吐出装置の制御方法に関するものである。
液体吐出装置の一種であるインクジェット式記録装置(プリンター)は、記録媒体の幅よりも短尺なインクジェット式記録ヘッドを主走査方向に往復移動させつつ記録紙等の記録媒体(着弾対象)を主走査方向に直交する方向に送り出して副走査を順次行いながら記録ヘッドのノズルからインクを吐出させて記録媒体に画像等を記録する、いわゆるシリアルプリンターと呼ばれるものがある。この構成のプリンターでは、記録処理(または印刷処理ともいう)中にノズルからインクの溶媒成分が蒸発してインクが増粘した場合、この増粘したインクをノズルから排出するフラッシング動作が行われている。フラッシング動作については周知の技術であるため、その詳細な説明は省略するが、記録処理中に所定の時間が経過した、あるいはノズルにおける増粘状態を監視して一定の条件が成立した、等を契機に記録処理を中断してフラッシングを行う領域(フラッシングポイント)でノズルからインクを排出、つまり、捨て撃ちする。
また、プリンターとしては、複数のヘッドユニット群を有し、このヘッドユニット群によって形成されるノズル群の記録媒体幅方向の全長が、このプリンターにおいて対応可能な記録媒体の最大記録幅に対応した記録ヘッド(ライン型液体吐出ヘッド)を備え、記録ヘッドを記録媒体幅方向に対して走査させることなく記録媒体の搬送のみで当該記録媒体に対する記録を行う所謂ラインプリンターも提案されている。この構成によれば、記録ヘッドの主走査方向の移動が不要となり、シリアルプリンターと比較して記録時間を短縮化することができる。
ところで、上記ラインプリンターでは、シリアルプリンターのように、記録処理の途中で記録ヘッドをフラッシングポイントまで移動させてフラッシング動作を行うことが難しいという問題があった。このような問題に関し、増粘を解消するための方法として種々の構成が提案されている。例えば、特許文献1には、記録媒体上において画像やテキスト等のコンテンツを記録する領域の外側、つまり余白の部分にフラッシング用の領域を設け、そこにフラッシングする構成が提案されている。また、特許文献2では、記録媒体上における画像等のコンテンツを印刷する領域に目立たないようにフラッシングする構成も提案されている。
特開2003−159785号公報 特開2013−107207号公報
しかしながら、前者の構成では、余白部分にフラッシングの跡が残るので、用途によっては、このフラッシング跡が残ることが望ましくない場合もある。また、後者の構成では、目立たないようにフラッシングしたとしても、写真画質等のより高い画質が要請される用途では画質への影響が懸念される。さらに、画像に対し目立たない程度の量のフラッシングでは、インクの増粘が解消しない虞もある。そして、インクの増粘が進んだ場合、特に相対的に小さいドットを形成する場合に増粘の影響を受けやすく、着弾位置ずれやインク量の減少等が発生し、その結果、記録された画像等の画質が低下する問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、フラッシング動作を行うことなく液体の増粘による不具合を低減することが可能なライン型液体吐出装置、ライン型液体吐出装置の制御方法、およびデバイスドライバー、並びに印刷システムを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、複数のノズルを有し、アクチュエーターの駆動により前記ノズルから液体を吐出し、着弾した液体により着弾対象上にドットを形成するライン型液体吐出ヘッドと、
前記アクチュエーターを駆動させる駆動波形を生成する駆動波形生成回路と、
着弾対象に対し形成するドットの大きさ示す情報を含む吐出データに基づき前記ライン型液体吐出ヘッドによる液体の吐出を制御する制御回路と、
を備えたライン型液体吐出装置であって、
前記制御回路は、
前記吐出データに基づきノズル毎の液体の増粘度合を求め、
前記ノズルにおける液体の増粘度合が予め定められた所定の状態となった場合に、前記ノズルから前記吐出データに基づき相対的に最も小さい小ドットが形成されるべきところを、前記小ドットよりも相対的に大きいドットを吐出させることを特徴とする。
本発明によれば、着弾対象に対し液体を噴射することで当該着弾対象にドットを形成する液体噴射動作中にフラッシング動作を行うことが困難な所謂ライン型の液体吐出装置であっても、ノズルにおける液体の増粘状態によらず、特に増粘の影響を受けやすく、着弾位置ずれが生じやすい小ドットを形成する場合の液滴の量や飛翔速度を目標値に近い状態に維持することができる。このように、小ドットをより大きいドットに切り替える対象とすることで、例えばドットの配列により記録された画像等の画質の低下(目標とする画質からの乖離)を効果的に抑制することができる。
上記構成において、nを、0を含む自然数、
Z(0)を、増粘度合の初期値を示す定数、
aを、液体の特性に基づき定められる定数、
bs、bm、blを、それぞれ前記小ドット、前記小ドットよりも大きい中ドット、および前記中ドットよりも大きい大ドットに関する定数、
s、m、lを、第n番目の吐出周期におけるそれぞれ前記小ドット、前記中ドット、および前記大ドットの液滴の吐出数、
としたとき、所定の吐出周期における前記増粘度合は、以下の式
Z(n+1)=Z(n)×a×bs×bm×bl
で表される構成を採用することが望ましい。
上記構成によれば、吐出データと上記式に基づきノズル毎に増粘度合を予め把握することが可能となる。これにより、ライン型液体吐出装置における吐出動作の処理速度の低下を抑制することができる。
上記構成において、前記制御回路は、液体の増粘度合が前記所定の状態となった場合において、前記吐出データに基づいて相対的に最も小さい小ドットを形成するとき、この小ドットを形成するための小ドット駆動波形に替えて液体の吐出能力がより高い代替駆動波形を選択して該当するノズルに対応するアクチュエーターに印加する構成を採用することができる。
また、上記構成において、前記駆動波形生成回路は、前記小ドット駆動波形、最大ドットを形成するための大ドット駆動波形、および小ドットと最大ドットとの間の大きさのドットを形成するための中ドット駆動波形を生成可能であり、
前記小ドット駆動波形の代替駆動波形は、前記中ドット駆動波形である構成を採用することが望ましい。
上記構成によれば、小ドット駆動波形の代替駆動波形として中ドット駆動波形を選択するという簡単な制御で液滴の着弾位置ずれ等の不具合を抑制することができる。
上記構成において、前記駆動波形生成回路は、前記ノズルにおけるメニスカスを振動させる振動駆動波形を生成可能であり、
前記小ドット駆動波形の代替駆動波形は、前記振動駆動波形と前記小ドット駆動波形を組み合わせである構成を採用することもできる。
上記構成によれば、振動駆動波形と小ドット駆動波形を組み合わせることで、小ドット駆動波形と比較して吐出能力を高める一方で中ドット駆動波形と比較して吐出能力を低く設定することができるので、中ドット駆動波形を代替駆動波形とする場合に液滴の量や飛翔速度等の吐出特性が目標値よりも増加してしまう状況において、より目標値に近い吐出特性が得られる。また、振動駆動波形と小ドット駆動波形を組み合わせるので、代替駆動波形を別途設ける必要がない。
この構成において、前記振動駆動波形の波形高の調整により、前記ノズルから吐出される液滴の量および飛翔速度を調整する構成を採用することができる。
或は、前記振動駆動波形と前記小ドット駆動波形との間隔の調整により、前記ノズルから吐出される液滴の量および飛翔速度を調整する構成を採用することもできる。
これらの構成によれば、振動駆動波形を利用してノズルから吐出される液滴の量および飛翔速度を調整することができるので、より一層目標値に近い吐出特性が得られる。
また、本発明は、複数のノズルを有し、アクチュエーターの駆動により前記ノズルから液体を吐出し、着弾した液体により着弾対象上にドットを形成するライン型液体吐出ヘッドと、前記アクチュエーターを駆動させる駆動波形を生成する駆動波形生成回路と、着弾対象に対し形成するドットの大きさを示す情報を含む吐出データに基づき前記ライン型液体吐出ヘッドによる液体の吐出を制御する制御回路と、を備えたライン型液体吐出装置の制御方法であって、
前記吐出データに基づきノズル毎の液体の増粘度合を求め、
前記ノズルにおける液体の増粘度合が予め定められた所定の状態となった場合に、前記ノズルから前記吐出データに基づき相対的に最も小さい小ドットが形成されるべきところを、前記小ドットよりも相対的に大きいドットを吐出させることを特徴とする。
さらに、本発明は、複数のノズルを有し、アクチュエーターの駆動により前記ノズルから液体を吐出し、着弾した液体により着弾対象上にドットを形成するライン型液体吐出ヘッドを備えるライン型液体吐出装置と通信可能に接続されたホスト装置において実行可能なデバイスドライバーであって、
前記ライン型液体吐出装置に液体噴射動作を実行させるためのジョブデータから着弾対象に対し形成するドットの大きさを示す情報を含む吐出データを生成し、
前記吐出データに基づきノズル毎の液体の増粘度合を求め、
前記ノズルにおける液体の増粘度合が予め定められた所定の状態となる場合においてこのノズルに対応する吐出データにおける相対的に最も小さい小ドットを形成する旨の情報を、小ドットよりも大きいドットを形成する旨の情報に置き換えることを特徴とする。
本発明によれば、着弾対象に対し液体を噴射することで当該着弾対象にドットを形成する液体噴射動作中にフラッシング動作を行うことが困難な所謂ライン型の液体吐出装置であっても、ノズルにおける液体の増粘状態によらず、特に増粘の影響を受けやすく、着弾位置ずれが生じやすい小ドットを形成する場合の液滴の量や飛翔速度を目標値に近い状態に維持することができる。このように、小ドットをより大きいドットに切り替える対象とすることで、例えばドットの配列により記録された画像等の画質の低下(目標とする画質からの乖離)を効果的に抑制することができる。また、ライン型液体吐出ヘッドの全てのノズルに対応する増粘度合を把握して吐出データにおけるドットの置き換え処理(補正)を行う必要があるところ、この増粘度合の把握(予測)と吐出データの補正処理を、一般的に液体吐出装置のものよりも高性能な演算処理能力を有するホスト装置側のデバイスドライバーが行い、増粘度合が所定の状態となった場合に吐出データを補正することで、液体吐出装置については処理の増加が無いので、液体吐出動作の低下を招くおそれが無い。
そして、本発明は、ホスト装置と、このホスト装置と通信可能に接続されたライン型液体吐出装置とで構成された印刷システムであって、
前記ライン型液体吐出装置は、複数のノズルを有し、アクチュエーターの駆動により前記ノズルから液体を吐出し、着弾した液体により着弾対象上にドットを形成するライン型液体吐出ヘッドと、前記アクチュエーターを駆動させる駆動波形を生成する駆動波形生成回路と、を備えるライン型液体吐出装置であり、
前記駆動波形生成回路は、前記着弾対象に形成するドットの大きさに応じた駆動波形を生成可能であり、
前記ホスト装置は、前記ライン型液体吐出装置における液体吐出動作に係るデバイスドライバーを実行可能であり、
前記デバイスドライバーは、
前記ライン型液体吐出装置に液体噴射動作を実行させるためのジョブデータから着弾対象に対し形成するドットの大きさを示す情報を含む吐出データを生成し、
前記吐出データに基づきノズル毎の液体の増粘度合を求め、
前記ノズルにおける液体の増粘度合が予め定められた所定の状態となる場合においてこのノズルに対応する吐出データにおける相対的に最も小さい小ドットを形成する旨の情報を、小ドットよりも大きいドットを形成する旨の情報に置き換えることを特徴とする。
印刷システムの構成を説明するブロック図である。 プリンターの内部構成を説明する平面図である。 プリンターの内部構成を説明する側面図である。 ヘッドユニットの構成を説明する断面図である。 駆動信号の構成を説明する波形図である。 駆動パルスの選択について説明する波形図である。 プリンタードライバーの処理について説明するフローチャートである。 代替駆動波形の他の例について説明する波形図である。
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明に係る印刷システムについて説明するブロック図である。
この印刷システムは、ホストコンピューター1あるいは携帯電話機(スマートフォン)2等のホスト装置、およびインクジェットプリンター(以下、単にプリンター)3等が、有線又は無線で通信可能に接続されて構成されている。なお、以下においてホスト装置としては、主にホストコンピューター1を代表例として説明する。
ホストコンピューター1は、CPU5、メモリー6、入出力インターフェース(I/O)7、および補助記憶装置8等を備え、これらが内部バスを介して相互に接続されている。補助記憶装置8は、例えばハードディスクドライブから構成され、この記憶装置8には、オペレーションプログラム、各種アプリケーションプログラム、およびプリンタードライバー9等のデバイスドライバー等が記憶されている。そして、CPU5は、補助記憶装置8に記憶されたオペレーションシステムに従い、アプリケーションプログラムやプリンタードライバー9の実行など、各種の処理を行う。入出力インターフェース7は、例えば、USBやIEEE1394等のインターフェースからなり、プリンター3の入出力インターフェース7と接続されて、このプリンター3に対し、プリンタードライバー9が作成した記録処理等の要求や印刷に係るデータ等を出力する。プリンタードライバー9は、アプリケーションプログラムにより作製されたイメージデータ(画像データやテキストデータ等)をプリンター3で使用されるドットパターンデータ(本発明における吐出データに相当。ラスターデータともいう。)に変換する処理や各種印刷設定等を行うためのプログラムである。なお、プリンタードライバー9の処理については、後述する。
本実施形態におけるプリンター3は、CPU11、メモリー12、入出力インターフェース13、駆動信号生成回路14、無線通信インターフェース15、搬送機構16、エンコーダー17、および記録ヘッド18等を有する。
入出力インターフェース13は、ホスト装置の一種であるホストコンピューター1側からの記録処理等の要求や印刷に係るデータを受けたり、プリンター3の状態情報をホストコンピューター1側に出力したり、等の各種データの送受信を行う。CPU11は、プリンター全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー12は、CPU11のプログラムや各種制御に用いられるデータを記憶する素子であり、ROM、RAM、NVRAM(不揮発性記憶素子)を含む。CPU11は、メモリー12に記憶されているプログラムに従って、各ユニットを制御する。また、本実施形態におけるCPU11は、ホスト装置側からのドットパターンデータを記録ヘッド18のヘッド制御部19に送信する。駆動信号生成回路14(本発明における駆動波形生成回路に相当)は、駆動信号の波形に関する波形データに基づいて、アナログの信号を生成し、当該信号を増幅して図4に示す駆動信号COM(後述)を生成する。無線通信インターフェース15は、例えば、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)等の通信規格の無線通信用インターフェースであり、プリンター3と携帯電話機2等のホスト装置とを無線で接続し、データの送受を行う。なお、プリンター3とホスト装置の接続方式については例示したものには限られず、種々の方法を採用することができる。また、携帯電話機2においても上記プリンタードライバー9と同様のプリンタードライバーを実行可能である。
図2は、プリンター3の内部構成を説明する平面図、図3は、プリンター3の内部構成を説明する側面図である。本実施形態におけるプリンター3は、例えばロール紙等の記録用紙30(記録媒体或いは着弾対象の一種)を順次搬送させつつ、記録ヘッド18から記録用紙30に向けて液体の一種であるインクを吐出させて当該記録用紙30上に着弾させることでドットを形成し、このドットの配列により画像やテキスト等の着弾パターンを形成するライン型液体吐出装置の一種である。本実施形態におけるプリンター3は、複数のヘッドユニット33a〜33dを備えた記録ヘッド18(ライン型液体吐出ヘッドの一種)と、記録用紙30を搬送ベルト22に供給する給紙ローラー27と、給紙ローラー27を駆動する給紙モーター26と、搬送ベルト22によって記録用紙30を搬送する搬送機構16と、搬送機構16による記録用紙30の搬送量を検出するエンコーダー17(例えばロータリーエンコーダー)と、を備えて概略構成されている。
給紙ローラー27は、搬送機構16の上流側に配設され、図示しない給紙部から給紙された記録用紙30を狭持した状態で互いに反対方向に同期回転可能な上下一対のローラー27a,27bにより構成されている。この給紙ローラー27は、給紙モーター26からの動力で駆動され、記録用紙30を搬送機構16側に供給するように構成されている。搬送機構16は、搬送ベルト22の駆動源である搬送モーター29と、駆動ローラー23と、搬送モーター29の回転速度を減じて当該モーター12の動力を駆動ローラー23に伝達する減速機構31と、駆動ローラー23よりも上流側に配設された従動ローラー24と、駆動ローラー23及び従動ローラー24の間に張設される無端状の搬送ベルト22と、搬送ベルト22に張力を付与するテンションローラー25と、記録用紙30を搬送ベルト22側に押圧する圧接ローラー28とにより構成されている。テンションローラー25は、駆動ローラー23と、従動ローラー24との間に配設され、搬送ベルト22に内接し、ばね等の付勢部材の付勢力により搬送ベルト22に張力を付与している。また、圧接ローラー28は、搬送ベルト22を挟んで従動ローラー24の直上に配設され、搬送ベルト22に当設している。
駆動ローラー23の回転軸には、エンコーダースケール17aおよび検出ヘッド17bから構成されるエンコーダー17が設けられている。エンコーダースケール17aは、円盤状プレートの外周縁に沿って等角度間隔で複数のスリット(ストライプ)が円盤全周に形成されたものである。エンコーダースケール17aとしては、光を透過しない円盤状プレートに光を透過するスリットを形成したものあってもよいし、光を透過するプレートに光を透過しないスリットを形成したものであってもよい。また、検出ヘッド17bは、駆動ローラー23の回転に伴って移動するスリットを光学的に検出する。この検出ヘッド17bは、互いに対向配置された一対の発光素子と受光素子(いずれも図示せず)とによって構成され、これらの間を通過するエンコーダースケール17aのスリット部分での受光状態とそれ以外の部分での受光状態の差異に応じてエンコーダーパルスEPを出力するようになっている。このエンコーダーパルスEPは、プリンター3のCPU11(図1参照)に出力される。したがって、CPU11は、このエンコーダーパルスEPに基づいて、搬送機構16による記録用紙30の搬送量および搬送速度を把握することができる。また、このエンコーダーパルスEPは、記録ヘッド18のアクチュエーターである圧電素子20を駆動するための駆動信号(駆動波形)の発生タイミングを規定する。なお、エンコーダー17としては、例示したものには限られず、記録用紙30の搬送量(搬送速度)を検出することができるものであればどのような態様のものであってもよい。
図4は、記録ヘッド18を構成するヘッドユニット33の内部構成を説明する要部断面図である。同図においては、ヘッドユニット一つ分の構成を示している。本実施形態における記録ヘッド18は、同図に示すヘッドユニット33を複数備えている。そして、これらのヘッドユニット33が有するノズル列が、記録用紙30の幅方向(換言すると、記録用紙30の搬送方向に直交する方向)に並べられ、これらのノズル列の全長が、プリンター3において印刷可能な記録用紙30の最大幅に対応できるように構成されている。なお、隣り合うヘッドユニット33のノズル列同士は、記録用紙30の搬送方向に位置をずらして互い違いに配置される。
本実施形態におけるヘッドユニット33は、ノズルプレート34、流路基板35、および、圧電素子20等から概略構成され、これらの部材を積層した状態でケース36に取り付けられている。ノズルプレート34は、ドット形成密度に対応したピッチで複数のノズル37を副走査方向に対して直交する方向に沿って列状に開設したシリコン単結晶基板からなる部材である。ノズル37は、ドライエッチングにより円筒状に形成されている。本実施形態では、並設された複数のノズル37から構成されるノズル列(ノズル群の一種)がノズルプレート34に2列並設されている。そして、このノズルプレート34のインクが吐出される側の面が、ノズル面に相当する。なお、ノズルプレート34としては、シリコン単結晶基板に限られず、例えばステンレス鋼等の金属板より構成することもできる。
流路基板35には、複数の隔壁で区画された圧力室38が各ノズル37に対応して複数形成されている。この流路基板35における圧力室38の列の外側には、共通液室39の一部を区画する共通液室39が形成されている。この共通液室39は、インク供給口43を介して各圧力室38と個々に連通している。また、共通液室39には、図示しないインク貯留部材側からのインクがケース36のインク導入路42を通じて導入される。流路基板35のノズルプレート34側とは反対側の上面には、弾性膜40を介して圧電素子20が形成されている。圧電素子20は、金属製の下電極膜と、例えばチタン酸ジルコン酸鉛等からなる圧電体層と、金属からなる上電極膜(何れも図示せず)とを順次積層することで形成されている。この圧電素子20は、所謂撓みモードの圧電素子であり、圧力室38の上部を覆うように形成されている。各圧電素子20は、配線部材41を通じて駆動信号が印加されることにより変形する。これにより、当該圧電素子20に対応する圧力室38内のインクに圧力変動が生じ、このインクの圧力変動を制御することによりノズル37からインクが吐出される。
図5は、駆動信号生成回路14が発生する駆動信号COMの構成の一例を説明する波形図である。駆動信号COMは、上記のエンコーダーパルスEPに基づいて生成されるタイミング信号により規定される単位周期T(本発明における吐出周期に相当)ごとに駆動信号生成回路14から繰り返し生成される。単位周期Tは、記録用紙30に印刷する画像等の1画素分に対応する。本実施形態においては、本実施形態においては、単位周期TがT1〜T3の3つの期間に区切られている。そして、第1の期間T1で微振動駆動パルスVPが発生され、第2の期間T2では第1の吐出駆動パルスDP1が発生され、第3の期間T3では第2の吐出駆動パルスDP2が発生される。そして、記録処理中において記録用紙30上の記録領域に1行分(1ラスター分)のドットパターンを形成するとき、各圧力室38に設けられている圧電素子20には、これらの駆動パルスVP,DP1,DP2のうち何れか1つ又は複数が選択的に印加される。
微振動駆動パルスVP(本発明における振動駆動波形に相当)は、ノズル37からインクが吐出されない程度に、圧力室38内およびノズル37内におけるインクを振動(すなわち微振動)させるための駆動パルスである。具体的には、圧電素子20の変位の基準状態(初期状態)に対応する基準電位Vbから比較的緩やかな勾配で電位が変化して圧力室38を膨張させる波形要素p1と、この波形要素p1の終端電位から基準電位Vbまで比較的緩やかな勾配で電位が変化して圧力室38を基準状態まで収縮させる波形要素p2と、を有している。ここで、圧力室38内のインクにはヘルムホルツ周期と呼ばれる固有の周期Tcで変化する圧力振動が生じる。そして、波形要素p1の始端から波形要素p2の始端までの時間Δtは、圧力室38内のインクに生じる圧力振動の周期Tcの1/2に設定されている。これにより、波形要素p1で生じる圧力振動と波形要素p2により生じる圧力振動とを共振させて、インクを効率よく微振動させることができる。
なお、ヘルムホルツ周期(インクの固有振動周期)Tcは、一般的には次式(1)で表すことができる。
Tc=2π√〔(Mn+Ms)/(Mn×Ms×(Cc+Ci))〕・・・(1)
式(1)において、Mnはノズル37のイナータンス(単位断面積あたりのインクの質量、後述する。)、Msはインク供給口43のイナータンス、Ccは圧力室38のコンプライアンス(単位圧力あたりの容積変化、柔らかさの度合いを示す。)、Ciはインクのコンプライアンス(Ci=体積V/〔密度ρ×音速c〕)である。
第1の吐出駆動パルスDP1は、プリンター3において形成可能なドットのうち相対的に最も小さいドット(小ドット)に対応するインク滴をノズル37から吐出させるための駆動パルス(本発明における小ドット駆動波形に相当)であり、基準電位Vbから比較的緩やかな勾配で負極側(接地極性側)に電位が変化して圧力室38を膨張させる波形要素p3と、この波形要素p3の終端電位から基準電位Vbを超えて正極側に比較的急峻な勾配で電位が変化して圧力室38を急激に収縮させる波形要素p4と、備えている。また、第1の吐出駆動パルスDP1は、ノズル37から吐出される液滴の大きさを小さくするための波形要素の集合(波形部)p5を備えている。この波形部p5は、ノズル37から一旦押し出されたインク滴の後端部分を再度圧力室側に引き込む作用を有し、これにより、ノズル37から吐出されるインク滴をより微小化することができる。
これに対し、第2の吐出駆動パルスDP2は、小ドットよりも大きい中ドットに対応するインク滴をノズル37から吐出させるための駆動パルス(本発明における中ドット駆動波形に相当)であり、基準電位Vbから比較的緩やかな勾配で負極側に電位が変化して圧力室38を膨張させる波形要素p6と、この波形要素p6の終端電位から基準電位Vbを超えて正極側に比較的急峻な勾配で電位が変化して圧力室38を急激に収縮させる波形要素p7と、備えている。この第2の吐出駆動パルスDP2に関し、第1の吐出駆動パルスDP1の波形部p5に相当する波形部が設けられておらず、また、駆動電圧(最低電位と最高電位との電位差)も、第1の吐出駆動パルスDP1のものよりも高く設定されており、ノズル37から吐出されるインク滴がより大きくなる。なお、これらの駆動パルスの構成は周知であるため、その詳細な説明については省略する。
図6は、駆動信号COMにおける駆動パルスの選択パターンについて説明する図である。本実施形態におけるプリンター3では、大きさの異なるドットを記録用紙30に形成する多階調記録が可能であり、本実施形態においては、大ドット、中ドット、小ドット、及び非記録(微振動)の合計4階調での記録処理(液体吐出動作)が可能に構成されている。上記構成において、所定の単位周期Tで所定のノズル37からインクが吐出されない非記録の場合、図6(a)に示すように、期間T1の微振動駆動パルスVPのみが選択されて圧電素子20に印加されて微振動が行われる。これにより、ノズル37や圧力室38内のインクが攪拌され、インクの増粘が低減される。
所定の周期Tで大ドットを形成する場合、図6(b)に示すように、本実施形態では、期間T2の第1の吐出駆動パルスDP1および期間T3の第2の吐出駆動パルスDP2がそれぞれ選択されて圧電素子20に順次印加される。これにより、ノズル37から小ドットに対応する量のインク滴が吐出された後、続いて同ノズル37から中ドットに対応する量のインク滴が吐出される。そして、これらのインクが記録媒体上の画素領域に対して順次着弾して大ドットが形成される。また、所定の単位周期Tで中ドットを形成する場合、本実施形態では、図6(c)に示すように、期間T3の第2の吐出駆動パルスDP2のみが選択されて圧電素子20に印加される。これにより、ノズル37から中ドットに対応する量のインク滴が1回吐出され、このインクが記録媒体上の画素領域に対して着弾して中ドットが形成される。
そして、所定の単位周期Tで小ドットを形成する場合、本実施形態では、通常、図6(d)に示すように、期間T2の第1の吐出駆動パルスDP1のみが選択されて圧電素子20に印加される。これにより、ノズル37からは小ドットに対応する量のインクが1回吐出され、これが記録媒体上の画素領域に対して着弾して小ドットが形成される。なお、後述するようにノズル37におけるインクの増粘度合が所定の状態となった場合には、第1の吐出駆動パルスDP1に替えて代替駆動波形が選択される。この点については後述する。
このように、記録用紙30上の画素を形成する予定の領域に対してどの大きさのドットを形成するか、或は、ドットを形成しないか、つまり、駆動信号COMにおけるどの駆動パルスを選択するかについては、ドットパターンデータ(ラスターデータ)に基づいてヘッド制御部19が行う。すなわち、ドットパターンデータは、どの周期でどのノズルからどのドットを形成するかについての情報が含まれるデータである。
ところで、記録処理中においては、ノズル37が大気に曝されているため、インクを吐出する機会が比較的少ないノズル37内のインクの溶媒成分が蒸発し、これにより当該ノズル37内のインクが次第に増粘する。インクが増粘した場合、特に、より微小なインク滴を吐出して小ドットを形成する場合に、ノズル37から吐出されるインク滴の量が減少したり、当該インク滴の飛翔方向が予定した方向からずれたりするおそれがある。このような場合には、印刷用紙30に対するインク滴の着弾位置が本来目標とする位置からずれ、その結果、印刷用紙30に記録される画像等の画質が低下する(本来目標とする画像から乖離する)可能性がある。ところが、本実施形態におけるプリンター3のような所謂ライン型プリンターでは、所謂シリアル型のプリンターのように記録ヘッドを走査しながら記録処理を行う構成と異なり、記録処理中においては、増粘したインクを排出するフラッシング動作を行うことが難しい。
そこで、本発明に係る印刷システムでは、ドットパターンデータに基づき、ノズル37毎にインクの増粘の度合を求め(つまり予測)し、この増粘度合の予測値が所定の値となった場合に、所定の周期で小ドットを形成するとき、第1の吐出駆動パルスDP1を選択するところをこれよりもインクの吐出能力がより高い代替駆動波形を選択するような制御を行うように構成されている。本実施形態においては、上記の主な処理は、ホストコンピューター1で実行されるプリンタードライバー9により行われる。
図7は、プリンタードライバー9の処理を説明するフローチャートである。
プリンタードライバー9は、まず、アプリケーションプログラム等で作成された画像データあるいはテキストデータや、GUI(グラフィックユーザーインターフェース)を通じてユーザーにより指定された印刷設定等に基づき、プリンター3で記録処理を実行させるための印刷ジョブデータ(本発明におけるジョブデータに相当)を生成する(ステップS1)。アプリケーション等の画像データは、例えば、画像を構成する画素の値(階調値)をマトリクス状に配置したマトリクスデータであり、各画素の値は、例えば8ビットのデータで表される。つまり、各画素の階調値は、最も暗い状態を示す0から、最も明るい状態を示す255までの何れかの値に対応する2値で表される。そして、カラー画像の場合、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色のマトリクスデータによって一つの画像データが構成される。
プリンタードライバー9は、画像データ(原画像)の解像度とプリンター3で印刷可能な解像度と一致させる解像度変換処理を行った後、色変換処理を行う(ステップS2)。例えば、カラー画像の場合、画像データはR(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の3色により構成されているが、プリンタードライバー9は、このR,G,Bの色表現で表された画像データを、R,G,Bの各色と、プリンター3で扱われるインクの色、すなわち、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)の各色との対応関係を示すテーブルに基づいて、C,M,Y,Kの4色による色表現に変換する。
色変換後の画像データは、色変換を施したC,M,Y,Kのマトリクスデータにより構成されており、上記したように各画素は256階調の値を採る。一方、プリンター3では、上述のように大ドット、中ドット、小ドット、及び非記録の4階調での記録となる。そのため、プリンタードライバー9は、色変換後の画像データを、4階調で表現されたデータに変換する(ステップS3)。具体的には、色変換後の画像データを、大、中、小何れの大きさのドットを画素として形成するか、又は、何れのドットも形成しないか、を示す情報からなるデータに変換する。このような変換処理をハーフトーニング処理ともいう。
上記ハーフトーニング処理を行ったならば、プリンタードライバー9は、画素の再配置処理を行うことでドットパターンデータ(本発明における吐出データに相当)とする(ステップS4)。この処理は、上記ハーフトーニング処理によってドット形成の有無を表す形式に変換されたデータを、プリンター3に送信すべき順序に並べ替える処理である。上記したように、プリンター3は、記録ヘッド18のノズル37から各色のインク滴を吐出して記録用紙30上にドットを形成していくことにより、画像の印刷・記録を行う。この際、1条のノズル列は複数のノズル37により構成されているため、1度にこのノズル列の長さに相当するドット列を記録用紙30上に形成することができる。そして、記録ヘッド18における各ヘッドユニット33のノズル列は、搬送方向に互い違いにずれて配列されているので、プリンター3における記録処理では、記録用紙30に対して1行分(すなわち1ラスター分)のドット列を印刷するためには、1回目のドット列を形成した後、ノズル列同士のずれに相当する距離だけ記録用紙30を搬送し、先に形成したドット列の間に2回目のドット列を形成することで1ラスター分のドット列を記録するといった制御が行われる。このように、プリンター3が記録用紙30上にラスターを形成する順序は、画像データ上での画素の順序とは異なるため、プリンタードライバー9は、画素の再配置処理においてデータの並べ替えを行う。
以上のデータ変換処理が施されたデータは、ドットパターンデータとしてプリンター3へ順次送信され、プリンター3では、このドットパターンデータに基づいて記録用紙30に対するインク滴の吐出、つまり記録処理が行われる。ここで、プリンタードライバー9は、上記ドットパターンデータに基づき、記録処理中における記録ヘッド18の各ノズルにおけるインクの増粘度合を求める。すなわち、ノズル37からインク滴が実際に吐出される時点でのインクの増粘度合(増粘状態)を予測する。より具体的には、記録処理中におけるインクの増粘度合を示す値(以下、増粘値という。)を表す以下の式に基づいて、各ノズルの増粘度合を予測する。つまり、記録ヘッド18におけるノズル37毎にこの増粘値Z(n+1)が設定され、ホストコンピューター1のメモリー6等で管理される。
Z(n+1)=Z(n)×a×bs×bm×bl
但し、上記Z(n+1)において、nは0を含む自然数、Z(0)は定数、aはインクの特性(粘度やインクの組成等)に基づき定められる定数(時間t0あたりの増粘進行度合いを示す定数)、bs、bm、blを、それぞれ小ドット、中ドット、および大ドットを形成したときの増粘度合の変化を示す定数、s、m、lは、第n番目の単位周期(吐出周期)におけるそれぞれ小ドット、中ドット、および大ドットのインク滴の吐出数(換言するとドットの形成数)である。本実施形態においては、例えば、Z(0)=1、a=1.05、bs=0.9、bm=0.8、bl=0.7である。
また、第n番目の単位周期の時間t0は、以下の式で表される。
t0=N×T
但し、Nは自然数であり、本実施形態においてはN=1である。また、本実施形態においてT=0.1〔s〕である。
そして、プリンタードライバー9は、上記ドットパターンデータに基づけば、単位周期T毎に何れの大きさのドットを形成するか、又は非記録であるか、が判別可能であり、これに応じて増粘値Zを更新していく。例えば、所定のノズル37に関して最初の周期T(1)で非記録、次の周期T(2)で非記録、その次の周期T(3)で吐出(小ドットを形成)と続く場合、このノズル37に係る増粘値Z(n+1)は、『1』→『1×1.05=1.05』→『1×1.05×1.05=1.1025』→『1×1.05×1.05×1.05×0.9≒1.0419』のように推移する。つまり、非記録の場合には増粘値Z(n+1)が増加する一方、吐出(すなわちドット形成)の場合には増粘値Z(n+1)が減少する。
そして、この増粘値Z(n+1)には、予め閾値が設けられており、本実施形態においては例えば、50に設定されている。増粘値Z(n+1)がこの閾値以上となった場合、小ドットを形成する場合に、上述のような飛翔曲り等による画質の低下が問題となる。増粘値Z(n+1)が閾値となったときのインクの増粘状態が、本発明における所定の状態である。このため、プリンタードライバー9は、各ノズル37の増粘値Z(n+1)を監視し、この増粘値Z(n+1)が閾値以上となったか否かを判定し(ステップS5)、増粘値Zが閾値以上となったと判断した場合(ステップ5でYes)、該当するノズル37についてドットパターンデータに対し、それ以降の周期で小ドットを形成する旨の情報を、これよりも大きいドットを形成する旨の情報に置き換える(ステップS6)。具体的には、プリンタードライバー9は、該当するノズル37のドットパターンデータについて、増粘値が閾値以上となった以降の周期で小ドットを形成する旨の情報がある場合に、例えば中ドットを形成する旨の情報に置き換えて補正し(ステップS6)、この補正後のドットパターンデータをプリンター3に送信する。なお、何れのノズル37についても増粘値Z(n+1)が閾値に満たないと判定された場合(ステップ5でNo)、データ補正がされることなく、ドットパターンデータがそのままプリンター3に送信される(ステップS7)。
これにより、プリンター3では、ホストコンピューター1から受信したドットパターンデータに基づいて記録処理が行われ、増粘値Z(n+1)が閾値以上となったノズル37については、増粘値が閾値以上となった周期で小ドットが形成される際、本来ならば第1の吐出駆動パルスDP1が選択されて圧電素子20に印加されるべきところ、より吐出能力が高い(すなわち、インクの吐出に使われる力(圧力)がより強い)第2の吐出駆動パルスDP2が代替駆動波形として選択されて圧電素子20に印加される。増粘値が閾値以上となった状態では、ノズル37から吐出されるインクの量や飛翔速度が本来目標としている値よりも低下するため、第2の吐出駆動パルスDP2により該当ノズル37からインクが吐出されると、小ドットに対応するインク滴を吐出する場合に近い吐出特性(インク滴の量やインク滴の飛翔速度)が得られる。このため、インクが増粘した状況下であっても小ドットを形成する場合の着弾位置ずれを抑制することが可能となる。
ところで、上記のように、所定のノズル37についての増粘値Z(n+1)が閾値以上となった以降であっても、当該ノズル37からインク滴を吐出していくに連れて増粘値Z(n+1)が減少していく。このため、プリンタードライバー9は、増粘値Z(n+1)が閾値を下回った場合には、それ以降の周期におけるドットパターンデータにおいて代替駆動波形への置換は行わずに元の第1の吐出駆動パルスDP1のままとする(すなわち、補正を行わないようにする。)これにより、ノズル37におけるインクの増粘の度合に拘わらず、常に一定の吐出特性に維持することができる。
なお、本発明のデバイスドライバーとしてプリンタードライバー9を例示したが、ライン型液体吐出装置に対して液体吐出動作を実行させるジョブデータに対して、上記のような処理(特に、ステップS4乃至S6の処理)を行うものであれば、本発明におけるデバイスドライバーに相当する。
以上のように、本発明に係る印刷システムおよびプリンタードライバー9においては、記録処理中(すなわち、着弾対象に対し液体を噴射することで当該着弾対象にドットを形成する液体噴射動作中)にフラッシング動作を行うことが困難な所謂ライン型のプリンター3であっても、各ノズル37の増粘状態によらず、特に増粘の影響を受けやすく、着弾位置ずれが生じやすい小ドットを形成する場合のインク滴の量や飛翔速度を目標値に近い状態に維持することができる。このように、小ドットをより大きいドットに切り替える対象(換言すると、第1の吐出駆動パルスDP1を代替駆動波形に切り替える対象)とすることで、例えばドットの配列により記録された画像等の画質の低下(目標とする画質からの乖離)を効果的に抑制することができる。また、ドットパターンデータと上記増粘値Z(n+1)に基づけば、ノズル37毎に増粘度合を予め把握することが可能となる。これにより、プリンター3における記録動作の処理速度の低下を抑制することができる。さらに、記録ヘッド18の全てのノズル37に対応する増粘値Z(n+1)に基づいてドットパターンデータの補正を行う必要があるところ、この増粘値Z(n+1)に基づく増粘度合の予測およびドットパターンデータの補正処理を、一般的にプリンター3のものよりも高性能な演算処理能力を有するホスト装置(本実施形態においてはホストコンピューター1)のプリンタードライバー9が行い、増粘度合が所定の状態となった場合、すなわち、増粘度合の予測値である増粘値が閾値以上となった場合にドットパターンデータを補正することで、プリンター3については記録処理に対する処理の増加が無いので、液体吐出動作の低下を招くおそれが無い。また、ドットパターンデータと増粘値Z(n+1)に基づけば、ノズル37毎にインクの増粘度合を予め把握することが可能となる。これにより、プリンター3における記記録処理の処理速度の低下をより確実に抑制することができる。また、圧電素子20に限らず、発熱素子や静電アクチュエーター等の種々のアクチュエーターを採用する構成においても、インクの増粘度合をより正確に把握することが可能となる。
さらに、本実施形態においては、第1の吐出駆動パルスDP1の代替駆動波形として第2の吐出駆動パルスDP2を選択するという簡単な制御でインク滴の着弾位置ずれ等の不具合を抑制することができる。
なお、上記実施形態では、ノズル37毎のインクの増粘度合が所定の状態(すなわちZ(n+1)≧閾値)となった場合のドットパターンデータの補正等の処理をホスト装置であるホストコンピューター1のプリンタードライバー9により行う構成を例示したが、これには限られず、これらの処理(上記ステップS1乃至S6の処理)を、プリンター3側で行う構成とすることもできる。すなわち、第2の実施形態において、プリンタードライバー9は、印刷ジョブデータをドットパターンデータに変換する処理を行わずにそのままプリンター3に送信する。プリンター3のCPU11は、受信した印刷ジョブデータを上記の手順でドットパターンデータに変換するとともに、ノズル毎の増粘値Z(n+1)に基づく増粘度合の予測およびドットパターンデータの補正処理を行う。そして、記録ヘッド18のヘッド制御部19は、補正されたドットパターンデータに基づいて、圧電素子20に対する駆動パルスの選択印加制御を行う。すなわち、増粘値Z(n+1)が閾値以上となったノズル37については、これ以降の所定の周期で小ドットが形成される際、第1の吐出駆動パルスDP1の替わりに、より吐出能力が高い代替駆動波形が選択されて圧電素子20に印加される。この構成においては、CPU11およびヘッド制御部19が、本発明における制御回路として機能する。この構成においても、上記第1の実施形態と同様に、記録処理中にフラッシング動作を行うことが困難な所謂ライン型のプリンター3であっても、各ノズル37の増粘状態によらず、特に増粘の影響を受けやすく、着弾位置ずれが生じやすい小ドットを形成する場合のインク滴の量や飛翔速度を目標値に近い状態に維持することができ、その結果、記録画像等の画質の低下を効果的に抑制することができる。
また、代替駆動波形としては、中ドットを形成するための第2の吐出駆動パルスDP2に限られず、図8に示すように、微振動駆動パルスVPと第1の吐出駆動パルスDP1とを組み合わせて圧電素子20に印加することで代替駆動波形とする構成を採用することもできる。すなわち、増粘値Z(n+1)が閾値以上となったノズル37については、増粘値が閾値以上となった以降の所定の周期で小ドットが形成される際、第1の吐出駆動パルスDP1の替わりに期間T1の微振動駆動パルスVPおよび期間T2の第1の吐出駆動パルスDP1が順次選択されて圧電素子20に印加される。この構成においては、微振動駆動パルスVPと第1の吐出駆動パルスDP1とを組み合わせることで、第1の吐出駆動パルスDP1と比較して吐出能力(圧力室38内のインクに生じさせる圧力変化)を高める一方で、第2の吐出駆動パルスDP2と比較して吐出能力を低く設定することができるので、第2の吐出駆動パルスDP2を代替駆動波形とする場合にインク滴の量や飛翔速度等の吐出特性が目標値よりも増加してしまう状況であっても、より目標値に近い吐出特性が得られる。
具体的には、微振動駆動パルスVPの波形高の調整により、ノズル37から吐出されるインク滴の量および飛翔速度を調整することができる。すなわち、微振動駆動パルスVPの波形高(最低電位から最高電位までの電位差)をより高めることで吐出能力を高めることができるし、あるいは、逆に波形高(波高値)をより低くすることで吐出能力を低く抑えることができる。また、微振動駆動パルスVPと第1の吐出駆動パルスDP1との間隔の調整により、ノズル37から吐出されるインク滴の量および飛翔速度を調整することができる。例えば、微振動駆動パルスVPの波形要素p2の始端から第1の吐出駆動パルスDPの波形要素p3までの時間Δtが、圧力室38内のインクに生じる圧力振動の周期Tcの1/2に設定されることで、微振動駆動パルスVPの波形要素p2で生じる圧力振動と第1の吐出駆動パルスDPの波形要素p3により生じる圧力振動とが共振し、これにより、ノズル37から吐出されるインク滴の量や飛翔速度が増加する。一方、上記時間ΔtをTcの1/2に対してずらすことで共振を弱めて吐出能力を抑えることもできる。
さらに、代替駆動波形としては、第1の吐出駆動パルスDP1とは異なる駆動波形を用いたり、微振動駆動パルスVPと第1の吐出駆動パルスDP1との組み合わせを用いたりすることには限られず、例えば、第1の吐出駆動パルスDP1の波形高を高く補正したものを代替駆動波形として用いることも可能である。
なお、上記のように、インクの増粘による着弾ずれ等の不具合は、主に小ドットを形成する場合に生じるが、中ドットを形成する場合においてインクの増粘による不具合が生じる虞がある場合にも本発明を適用することができる。具体的には、例えば、間欠的にごく少量(数滴)の中ドットを形成するような場合には、インクの増粘の影響により着弾位置ずれ等の不具合が生じる可能性がある。このような場合の中ドットに関しては、本発明における小ドットの一種として、本発明を適用することができる。この場合、例えば、第2の吐出駆動パルスDP1の波形高を高く補正したものを代替波形として用いることができる。
また、上記実施形態では、アクチュエーターとして、所謂撓み振動型の圧電素子20を例示したが、これには限られず、例えば、所謂縦振動型の圧電素子や、発熱素子、静電気力を利用して圧力室の容積を変動させる静電アクチュエーター等の各種アクチュエーターを用いる場合にも本発明を適用することができる。
さらに、上記実施形態では、増粘度合を増粘値Z(n+1)に基づいて予測する構成を例示したが、これには、限られない。例えば、インク滴吐出後の残留振動によって圧電素子20に生じる逆起電力信号に基づいて、インクの増粘度合を検出するようにしてもよい。すなわち、圧電素子20が駆動された後には、圧力室38内のインクに生じた圧力振動に応じて当該圧力室38の作動部である弾性膜40が振動する。これにより、圧電素子20には、この振動に基づく逆起電力が生じる。そして、例えば、インクの増粘が進んでいる状態では、ノズル37から吐出されるインクの量や飛翔速度が目標値に対して著しく低下し、この場合には、上記の逆起電力信号の周期成分、振幅成分、および位相成分が、正常時のものと比較して異なる。このため、例えば、上記各成分についてそれぞれ正常とされる範囲を予め規定しておき、検出信号の各成分が規定範囲外となった状態を、本発明における所定の状態とし、これに基づいて上記のようにドットパターンデータを補正する構成とすることで、上記第1の実施形態と同様の作用効果が期待できる。なお、インク滴吐出後の残留振動に基づいてインクの状態を判定する方法については周知であるため、その詳細な説明は省略する。
そして、本発明は、いわゆるライン型の液体吐出装置であれば、上記のプリンター3に限らず、プロッター、ファクシミリ装置、コピー機等、各種のインクジェット式記録装置、あるいは、着弾対象の一種である布帛(被捺染材)に対してライン型液体吐出ヘッドからインクを着弾させて捺染を行う捺染装置等の液滴吐出装置等にも適用することができる。また本発明は、これらの装置に係るデバイスドライバーにも適用することができる。
1…ホストコンピューター,3…プリンター,9…プリンタードライバー,11…CPU,14…駆動信号生成部,18…記録ヘッド,19…ヘッド制御部,20…圧電素子,30…記録用紙,33…ヘッドユニット,37…ノズル,38…圧力室

Claims (10)

  1. 複数のノズルを有し、アクチュエーターの駆動により前記ノズルから液体を吐出し、着弾した液体により着弾対象上にドットを形成するライン型液体吐出ヘッドと、
    前記アクチュエーターを駆動させる駆動波形を生成する駆動波形生成回路と、
    着弾対象に対し形成するドットの大きさ示す情報を含む吐出データに基づき前記ライン型液体吐出ヘッドによる液体の吐出を制御する制御回路と、
    を備えたライン型液体吐出装置であって、
    前記制御回路は、
    前記吐出データに基づきノズル毎の液体の増粘度合を求め、
    前記ノズルにおける液体の増粘度合が予め定められた所定の状態となった場合に、前記ノズルから前記吐出データに基づき相対的に最も小さい小ドットが形成されるべきところを、前記小ドットよりも相対的に大きいドットを吐出させることを特徴とするライン型液体吐出装置。
  2. nを、0を含む自然数、
    Z(0)を、増粘度合の初期値を示す定数、
    aを、液体の特性に基づき定められる定数、
    bs、bm、blを、それぞれ前記小ドット、前記小ドットよりも大きい中ドット、および前記中ドットよりも大きい大ドットに関する定数、
    s、m、lを、第n番目の吐出周期におけるそれぞれ前記小ドット、前記中ドット、および前記大ドットの液滴の吐出数、
    としたとき、所定の吐出周期における前記増粘度合は、以下の式
    Z(n+1)=Z(n)×a×bs×bm×bl
    で表されることを特徴とする請求項1に記載のライン型液体吐出装置。
  3. 前記制御回路は、液体の増粘度合が前記所定の状態となった場合において、前記吐出データに基づいて相対的に最も小さい小ドットを形成するとき、この小ドットを形成するための小ドット駆動波形に替えて液体の吐出能力がより高い代替駆動波形を選択して該当するノズルに対応するアクチュエーターに印加することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のライン型液体吐出装置。
  4. 前記駆動波形生成回路は、前記小ドット駆動波形、最大ドットを形成するための大ドット駆動波形、および小ドットと最大ドットとの間の大きさのドットを形成するための中ドット駆動波形を生成可能であり、
    前記小ドット駆動波形の代替駆動波形は、前記中ドット駆動波形であることを特徴とする請求項3に記載のライン型液体吐出装置。
  5. 前記駆動波形生成回路は、前記ノズルにおけるメニスカスを振動させる振動駆動波形を生成可能であり、
    前記小ドット駆動波形の代替駆動波形は、前記振動駆動波形と前記小ドット駆動波形を組み合わせであることを特徴とする請求項3に記載のライン型液体吐出装置。
  6. 前記振動駆動波形の波形高の調整により、前記ノズルから吐出される液滴の量および飛翔速度を調整することを特徴とする請求項5に記載のライン型液体吐出装置。
  7. 前記振動駆動波形と前記小ドット駆動波形との間隔の調整により、前記ノズルから吐出される液滴の量および飛翔速度を調整することを特徴とする請求項5に記載のライン型液体吐出装置。
  8. 複数のノズルを有し、アクチュエーターの駆動により前記ノズルから液体を吐出し、着弾した液体により着弾対象上にドットを形成するライン型液体吐出ヘッドと、前記アクチュエーターを駆動させる駆動波形を生成する駆動波形生成回路と、着弾対象に対し形成するドットの大きさを示す情報を含む吐出データに基づき前記ライン型液体吐出ヘッドによる液体の吐出を制御する制御回路と、を備えたライン型液体吐出装置の制御方法であって、
    前記吐出データに基づきノズル毎の液体の増粘度合を求め、
    前記ノズルにおける液体の増粘度合が予め定められた所定の状態となった場合に、前記ノズルから前記吐出データに基づき相対的に最も小さい小ドットが形成されるべきところを、前記小ドットよりも相対的に大きいドットを吐出させることを特徴とするライン型液体吐出装置の制御方法。
  9. 複数のノズルを有し、アクチュエーターの駆動により前記ノズルから液体を吐出し、着弾した液体により着弾対象上にドットを形成するライン型液体吐出ヘッドを備えるライン型液体吐出装置と通信可能に接続されたホスト装置において実行可能なデバイスドライバーであって、
    前記ライン型液体吐出装置に液体噴射動作を実行させるためのジョブデータから着弾対象に対し形成するドットの大きさを示す情報を含む吐出データを生成し、
    前記吐出データに基づきノズル毎の液体の増粘度合を求め、
    前記ノズルにおける液体の増粘度合が予め定められた所定の状態となる場合においてこのノズルに対応する吐出データにおける相対的に最も小さい小ドットを形成する旨の情報を、小ドットよりも大きいドットを形成する旨の情報に置き換えることを特徴とするデバイスドライバー。
  10. ホスト装置と、このホスト装置と通信可能に接続されたライン型液体吐出装置とで構成された印刷システムであって、
    前記ライン型液体吐出装置は、複数のノズルを有し、アクチュエーターの駆動により前記ノズルから液体を吐出し、着弾した液体により着弾対象上にドットを形成するライン型液体吐出ヘッドと、前記アクチュエーターを駆動させる駆動波形を生成する駆動波形生成回路と、を備えるライン型液体吐出装置であり、
    前記駆動波形生成回路は、前記着弾対象に形成するドットの大きさに応じた駆動波形を生成可能であり、
    前記ホスト装置は、前記ライン型液体吐出装置における液体吐出動作に係るデバイスドライバーを実行可能であり、
    前記デバイスドライバーは、
    前記ライン型液体吐出装置に液体噴射動作を実行させるためのジョブデータから着弾対象に対し形成するドットの大きさを示す情報を含む吐出データを生成し、
    前記吐出データに基づきノズル毎の液体の増粘度合を求め、
    前記ノズルにおける液体の増粘度合が予め定められた所定の状態となる場合においてこのノズルに対応する吐出データにおける相対的に最も小さい小ドットを形成する旨の情報を、小ドットよりも大きいドットを形成する旨の情報に置き換えることを特徴とする印刷システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019018519A (ja) * 2017-07-21 2019-02-07 株式会社ピーエムティー インクジェット印刷装置及びインクジェット吐出制御方法

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