JP2021006005A - 作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転部用のキャビンの上方に配置される衛星測位ユニットのアンテナ部の姿勢を容易に変更可能な作業車を提供する。【解決手段】作業車に、運転部と、運転部を覆うキャビン8と、本体部22及びアンテナ部21を有し、衛星から位置情報を受信する衛星測位ユニット19と、が備えられ、衛星測位ユニット19は、キャビン8におけるルーフ部8Aの上方に位置する状態で設けられ、アンテナ部21は、本体部22の上面22aよりも上側に突出する起立状態と上面22aよりも下側に位置する格納状態とに姿勢変更可能な状態で、本体部22に支持され、アンテナ部21を姿勢変更操作する姿勢変更機構40が備えられ、姿勢変更機構40に、アンテナ部21を操作する第一部材41と、平面視で本体部に対してアンテナ部21とは反対側に位置して操作者によって手動操作される第二部材42と、第一部材41と第二部材42とを繋ぐ第三部材43と、が備えられている。【選択図】図4

Description

本発明は、衛星から位置情報を受信する衛星測位ユニットが備えられた作業車に関する。
衛星測位ユニットを備える作業車として、例えば特許文献1に記載のコンバインが知られている。特許文献1に記載のコンバインは、運転部を覆うキャビンの上方に衛星から位置情報を受信する衛星測位ユニットを備えており、衛星から受信した位置情報を用いて各種の制御を行なうようになっている。
特開2018−117613号公報
特許文献1に記載のコンバインでは、衛星測位ユニットは本体部の一側方にアンテナ部を有し、当該アンテナ部は起立状態において本体部の上方から突出するよう設けられている。起立状態のアンテナ部は、作業車の運搬移動する際や保管室等に格納する際等に他物と接触することがあり、邪魔になることがある。その場合、アンテナ部は、例えば基部から先端側を揺動可能に構成することで、本体部の上面よりも低い格納状態にすることができる。
衛星測位ユニットは、機体が傾斜して位置が大きく変動した場合に位置補正を必要とする。このため、機体測位ユニットは、位置補正を最小限に留めるために、機体左右方向の中央寄りに配置される。ただし、衛星測位ユニットを機体左右方向の中央寄りに配置する場合には、キャビンの機体左右方向における幅や配置等の影響により、平面視においてキャビンの端部から奥まった位置に配置されることがある。その場合、作業車の運転者等は、キャビンの端部からアンテナ部を操作してアンテナ部を起立状態や格納状態とすることが困難になる。その結果、作業車において衛星測位ユニットのアンテナ部の操作性が低下する。
上記状況に鑑み、運転部用のキャビンの上方に配置される衛星測位ユニットのアンテナ部の姿勢を容易に変更可能な作業車が要望されている。
本発明の作業車の特徴構成は、運転部と、前記運転部を覆うキャビンと、本体部及びアンテナ部を有し、衛星から位置情報を受信する衛星測位ユニットと、が備えられ、前記衛星測位ユニットは、前記キャビンにおけるルーフ部の上方に位置する状態で設けられ、前記アンテナ部は、前記本体部の上面よりも上側に突出する起立状態と前記上面よりも下側に位置する格納状態とに姿勢変更可能な状態で、前記本体部に支持され、前記アンテナ部を姿勢変更操作する姿勢変更機構が備えられ、前記姿勢変更機構に、前記アンテナ部を操作する第一部材と、平面視で前記本体部に対して前記アンテナ部とは反対側に位置して操作者によって手動操作される第二部材と、前記第一部材と前記第二部材とを繋ぐ第三部材と、が備えられていることにある。
本特徴構成によれば、衛星測位ユニットのアンテナ部を姿勢変更操作する姿勢変更機構が、アンテナ部を操作する第一部材と、平面視で衛星ユニットの本体部に対してアンテナ部とは反対側に位置して操作者によって手動操作される第二部材と、第一部材と第二部材とを繋ぐ第三部材と、を備える。したがって、衛星測位ユニットのアンテナ部が平面視においてキャビンの端部の側から操作し難い位置であったとしても、姿勢変更機構の第二部材をキャビンの端部側に配置することにより、キャビンの端部の側からアンテナ部の姿勢を変更することができる。これにより、キャビンの端部の側からアンテナ部の姿勢を容易に変更することができ、衛星測位ユニットのアンテナ部の操作性が向上する。衛星測位ユニットのアンテナ部は、起立状態にすることで本体部の上方側に突出するので、位置情報等を良好に受信することができる。また、衛星測位ユニットのアンテナ部は、格納状態にすることで本体部の上面よりも下側に位置するので、作業車の運搬移動時や保管室等に収納時する際等に、本体部より上方の他物との接触を回避することができる。
さらに、本発明において、
前記衛星測位ユニットは前記キャビンにおける前記ルーフ部の側端部に配置され、かつ前記アンテナ部は平面視において前記本体部に対して前記ルーフ部の中央側に配置されており、前記第一部材が平面視において前記本体部に対して前記ルーフ部の中央側に配置されていると好適である。
本特徴構成によれば、衛星測位ユニットがキャビンにおけるルーフ部の側端部に配置されているので、衛星測位ユニットはキャビンの端部の側から取付け及び取外しを容易に行うことができ、衛星測位ユニットのメンテナンス作業についても容易に行うことができる。また、平面視においてアンテナ部が本体部に対してルーフ部の中央側であるので、アンテナ部はルーフ部の端部側に突出することなく本体部によって保護することができる。また、第一部材が平面視において本体部に対して前記ルーフ部の中央側に配置されていることで、アンテナ部を第一部材によって確実に操作することができる。
さらに、本発明において、
前記アンテナ部は、前記本体部に、水平方向に沿った第一軸心周りに揺動可能な状態で支持され、前記第三部材は、前記第一軸心と平行な第二軸心周りに回動可能に構成され、前記第一部材及び前記第二部材は、前記第三部材の回動によって前記第二軸心周りに一体的に揺動するように構成され、前記第一部材に、前記アンテナ部を左右両側から挟み込む左右の当接部が備えられ、前記第三部材が揺動操作されたときに、前記左右の当接部が前記第二軸心周りに揺動しながら前記アンテナ部の延び方向に沿って前記アンテナ部の側部に対してスライド移動し、かつ、前記左右の当接部の一方が前記アンテナ部の側部を押し操作すると好適である。
本特徴構成によれば、アンテナ部が第一軸心周りに揺動可能であり、姿勢変更機構は、第三部材が第二軸心周りに回動することで第一部材及び第二部材が第二軸心周りに一体的に揺動するように構成されているので、アンテナ部は第一部材の揺動によって自身が揺動操作される。このように、アンテナ部及び姿勢変更機構はいずれも揺動によって動作する構成であるので、簡易に構成することができる。また、第三部材が揺動されたときに、第一部材に備えられた左右の当接部がスライド移動し、かつ、一方の当接部が押し操作することで、アンテナ部が姿勢変更される。すなわち、当接部はアンテナ部に対してスライド移動することでアンテナ部を押し操作する位置を変えながらアンテナ部を姿勢変更操作する。これにより、アンテナ部はスムーズに姿勢変更することができ、アンテナ部に対して当接部が作用する負荷を小さくすことができる。その結果、アンテナ部及び姿勢変更機構の耐久性を向上させることができる。
さらに、本発明において、
前記第一軸心と前記第二軸心とは、平面視で異なる位置に設定されていると好適である。
本特徴構成によれば、アンテナ部の揺動中心である第一軸心と、姿勢変更機構の揺動中心である第二軸心とが平面視で異なる位置に設定されているので、アンテナ部に対して第二部材の配置領域の自由度が増す。また、平面視において第二軸心を第一軸心に対してアンテナ部が格納状態に変位する側に配置した場合には、第一部材は、アンテナ部を起立状態に姿勢変更操作する際に第二軸心周りに揺動して第一軸心に向けて移動するようになる。このとき、第一部材の重心が第二軸心の位置を越えて第一軸心の側になるように第一部材の形状を設定することで、起立状態に姿勢変更操作されたアンテナ部に対して、第一部材が倒れ掛かるようになる。これにより、アンテナ部はロック機構を備えることなく第一部材によって起立状態を保持することができる。
さらに、本発明において、
前記衛星測位ユニットを、前記キャビンに支持するブラケットが備えられ、前記ブラケットは、前記キャビンに対して上下揺動可能に支持されていると好適である。
本特徴構成によれば、衛星測位ユニットは、ブラケットを上下揺動させるだけで、キャビンの上方位置から低位置状態に容易に変更することができる。
自脱型コンバインを示す左側面図である。 自脱型コンバインを示す平面図である。 本コンバインにおける衛星測位システムを示す図である。 衛星測位ユニットの支持構造を示す正面図である。 アンテナ部の動作を説明する図である。 アンテナ部の動作を説明する図である。 衛星測位ユニットの正面断面図である。 衛星測位ユニットの平面図である。 別実施形態に係る衛星測位ユニットの支持構造を示す斜視図である。 別実施形態に係る衛星測位ユニットであって、高位置状態の衛星測位ユニットを示す正面図である。 別実施形態に係る衛星測位ユニットであって、低位置状態の衛星測位ユニットを示す正面図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。なお、以下の説明では、図1及び図2に示す矢印Fの方向を「機体前側」、矢印Bの方向を「機体後側」、図2に示す矢印Lの方向を「機体左側」、矢印Rの方向を「機体右側」とする。
〔コンバインの全体構成〕
図1及び図2には、本発明に係る「作業車」の一例として自脱型のコンバイン100を示している。コンバイン100には、機体フレーム1と、左右一対のクローラ走行装置2と、が備えられている。機体の前方には、圃場の植立穀稈を刈り取る刈取部3が設けられている。刈取部3には、分草具4と、植立穀稈を引き起こす複数の引起装置5と、植立穀稈を切断する刈刃6と、が備えられている。
機体の前部における右側には、運転部7と、運転部7を覆うキャビン8とが設けられている。キャビン8の後方には、脱穀処理後の穀粒を貯留する穀粒貯留タンク9が設けられている。穀粒貯留タンク9の左隣りには、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置10が設けられている。刈取部3と脱穀装置10とに亘って、刈取穀稈を脱穀装置10に向けて搬送する搬送装置11が設けられている。
穀粒貯留タンク9内の穀粒を外部に排出する穀粒排出装置12が設けられている。穀粒排出装置12は、金属製の部材によって構成されている。穀粒排出装置12には、穀粒貯留タンク9に接続された縦搬送部13と、縦搬送部13の上端部に上下揺動可能に連結された横搬送部14と、が備えられている。穀粒排出装置12は、上下方向に延びる旋回軸心Z1周りで旋回可能である。横搬送部14は、水平方向に延びる揺動軸心周りで上下揺動可能である。脱穀装置10の前部には、穀粒排出装置12が載置される受け台15が設けられている。穀粒排出装置12が受け台15に載置された状態で、穀粒排出装置12が収納状態になる。
運転部7には、運転者が着座する運転座席16が備えられている。キャビン8には、キャビン8を支持するキャビンフレーム17が備えられている。キャビンフレーム17には、キャビン8のルーフ部8Aを支持するルーフフレーム18が備えられている。
〔衛星測位ユニット〕
図3には、本コンバインにおける衛星測位システムを示している。コンバイン100には、GPS(Global Positioning System)用の衛星S1からの位置情報に基づいて、コンバイン100の位置情報を出力する衛星測位ユニット19が備えられている。衛星測位ユニット19が出力した位置情報を、例えば、圃場を走行経路に沿って自動走行する場合や、穀粒の品質と刈取位置とを関連付けて圃場管理を行う精密農業に利用することができる。
衛星測位ユニット19には、衛星S1から位置情報を受信するGPSアンテナ20と、基地局S2との通信用アンテナ21(本発明に係る「アンテナ部」に相当)と、GPSアンテナ20を内装するケース22(本発明に係る「本体部」に相当)と、が備えられている。衛星測位ユニット19は、GPSアンテナ20が受信した衛星S1からの位置情報を、通信用アンテナ21が基地局S2から受信した補正情報によって補正して、コンバイン100の位置情報を出力するようになっている。
図1及び図3に示すように、衛星測位ユニット19は、ケース22の下端がルーフ部8Aの上端よりも上側に位置する状態で、収納状態における横搬送部14よりも高い位置に設けられている。すなわち、衛星測位ユニット19は、キャビンフレーム17うち最も高い位置に位置する部位(ルーフフレーム18)よりも高い位置に設けられている。
図2に示すように、GPSアンテナ20(衛星測位ユニット19)は、機体左右方向において、機体中央部に設けられている。具体的には、GPSアンテナ20は、機体左右方向において、左側のクローラ走行装置2と右側のクローラ走行装置2との間の中央位置に設けられている。GPSアンテナ20は、機体前後方向において、左右一対のクローラ走行装置2の前端部と略同じ位置に設けられている。
図4に示すように、衛星測位ユニット19は、ブラケット23を介してルーフフレーム18に支持されている。ルーフフレーム18には、機体左右方向に延びてルーフフレーム18の前縁部を構成する前側フレーム18Aと、機体前後方向に延びてルーフフレーム18のうち機体左右方向で機体内側の縁部(左縁部)を構成する左側フレーム18Bと、が備えられている。ブラケット23には、機体左右方向に延びる横向き部23Aと、上下方向に延びる縦向き部23Bと、が備えられている。横向き部23A及び縦向き部23Bは、例えば、角パイプによって構成されている。横向き部23Aは、左側フレーム18Bから機体左右方向で機体内側(左方)に延び出ている。縦向き部23Bは、横向き部23Aから上方に延び出ている。縦向き部23Bには、衛星測位ユニット19が載置固定される台座30が取り付けられている。
前側フレーム18Aの左端部と左側フレーム18Bの前端部との間の角部には、略L字形状のプレート24が固定(例えば、溶接固定)されている。横向き部23Aの右端部は、プレート24の左側面に固定(例えば、溶接固定)されている。すなわち、衛星測位ユニット19は、ルーフフレーム18において、前側フレーム18Aの左端部と左側フレーム18Bの前端部との間の角部に支持されている。こうして、衛星測位ユニット19はキャビン8におけるルーフ部8Aの側端部に配置されている。
衛星測位ユニット19において、通信用アンテナ21は、ケース22の上面22aよりも上側に突出する起立状態とケース22の上面22aよりも下側に位置する格納状態とに姿勢変更可能な状態で、ケース22に支持されている。通信用アンテナ21は、平面視においてケース22に対してルーフ部8Aの中央側に配置されている。通信用アンテナ21は、ケース22に、水平方向に沿った第一軸心X1周りに揺動可能な状態で支持されている。
図4〜図8に示すように、コンバイン100には、通信用アンテナ21を姿勢変更操作する姿勢変更機構40が備えられている。姿勢変更機構40は、揺動アーム41(本発明の「第一部材」に相当)と、操作レバー42(本発明の「第二部材」に相当)と、揺動アーム41と操作レバー42とを繋ぐ連係部材43(本発明の「第三部材」に相当)とを備えて構成されている。揺動アーム41は通信用アンテナ21を操作する。具体的には、揺動アーム41は通信用アンテナ21に当接して通信用アンテナ21を起立状態と格納状態とに姿勢変更操作する。操作レバー42は、平面視でケース22に対して通信用アンテナ21とは反対側に位置して操作者によって手動操作される。
連係部材43は、台座30の下方において水平方向に延設されており、第一軸心X1と平行な第二軸心X2周りに回動可能に構成されている。揺動アーム41及び操作レバー42は、連係部材43の回動によって第二軸心X2周りに一体的に揺動するように構成されている。連係部材43は、台座30の下部に設けられた複数の支持部44によって回動可能に支持されている。
揺動アーム41には、通信用アンテナ21を左右両側から挟み込む左右の当接部45,46が備えられている。左右の当接部45,46は、操作レバー42によって連係部材43が揺動操作されたときに、第二軸心X2周りに揺動しながら通信用アンテナ21の延び方向に沿って通信用アンテナ21の側部に対してスライド移動する。その際に、左右の当接部45,46の一方が通信用アンテナ21の側部を押し操作する。これにより、通信用アンテナ21は、起立状態と格納状態とに姿勢変更操作される。
図5及び図6に、姿勢変更機構40によって姿勢変更操作される通信用アンテナ21を示す。通信用アンテナ21を第一方向W1に揺動させて起立状態の通信用アンテナ21を格納状態に姿勢変更するには、機体右側面視である図5において、操作レバー42を第二軸心X2周りで時計回りに揺動操作する。そうすると、揺動アーム41も時計回りに揺動し、左右の当接部45,46が第二軸心X2周りに揺動しながら通信用アンテナ21の延び方向に沿って通信用アンテナ21の側部に対してスライド移動する。さらに、当接部45が通信用アンテナ21の側部を押し操作する。これにより、通信用アンテナ21は格納状態に姿勢変更される。
通信用アンテナ21を第二方向W2に揺動させて格納状態の通信用アンテナ21を起立状態に姿勢変更するには、機体右側面視である図6において、操作レバー42を第二軸心X2周りで反時計回りに揺動操作する。そうすると、揺動アーム41も同じく反時計回りに揺動し、左右の当接部45,46が第二軸心X2周りに揺動しながら通信用アンテナ21の延び方向に沿って通信用アンテナ21の側部に対してスライド移動する。さらに、当接部46が通信用アンテナ21の側部を押し操作する。これにより、通信用アンテナ21は起立状態に姿勢変更される。
第一軸心X1と第二軸心X2とは、平面視で異なる位置に設定されている。本実施形態では、平面視において第二軸心X2が第一軸心X1よりも機体前方に位置する。揺動アーム41は側面視において全体が矩形状に形成されており、図5に示される状態において、第二軸心X2に支持される部分41bが矩形部分41aの下部から機体前方に突出形成されている。こうした第二軸心X2の位置及び揺動アーム41の形状により、通信用アンテナ21が起立状態のときに、揺動アーム41の重心は第二軸心X2よりも機体後側になる。これにより、揺動アーム41は通信用アンテナ21が起立状態となる側に倒れ掛かるので、揺動アーム41によって通信用アンテナ21の起立状態が保持される。一方、通信用アンテナ21の格納状態のときには、揺動アーム41の重心が第二軸心X2よりも機体前側になる。これにより、揺動アーム41は通信用アンテナ21が格納状態となる側に倒れ掛かるので、揺動アーム41によって通信用アンテナ21の格納状態が保持される。なお、揺動アーム41の形状は、矩形状に特定されず他の形状であってもよい。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、キャビン8が機体の前部における右側に設けられている。しかし、これに代えて、キャビン8が機体の前部における左側や機体左右方向の中央側に設けられていてもよい。
(2)上記実施形態では、本発明に係る「作業車」が自脱型コンバインであったが、「作業車」は、普通型コンバインやトラクタ等の他の作業車であってもよい。
(3)上記実施形態では、衛星測位ユニット19が平面視においてキャビン8のルーフ部8Aの左前端部に配置されている。これに代えて、衛星測位ユニット19は、キャビン8のルーフ部8Aの他の端部や、端部以外の中央部に配置されていてもよい。
(4)上記実施形態では、衛星測位ユニット19において通信用アンテナ21が機体前方側に揺動することで格納状態になる例を示したが、通信用アンテナ21は機体後方側に揺動することで格納状態になる構成でもよい。また、通信用アンテナ21は機体左側又は機体右側に揺動することで格納状態になる構成でもよい。
(5)図9から図11に示すように、衛星測位ユニット19を、ルーフ部8Aの最上端よりも上側に位置する高位置状態と、高位置状態よりも低い低位置状態とに変更する位置変更機構26が備えられていてもよい。衛星測位ユニット19は、キャビン8における機体左右方向の一方側の側部(左側部)に、機体前後方向に延びる軸心Y1周りで上下揺動可能に支持されている。位置変更機構26は、衛星測位ユニット19を軸心Y1周りで上下揺動させることにより、高位置状態と低位置状態とに変更するように構成されている。
詳述すると、位置変更機構26には、取り付けブラケット27と、固定ブラケット28と、前後一対の支軸29と、が備えられている。衛星測位ユニット19は、取り付けブラケット27及び固定ブラケット28(いずれも本発明に係る「ブラケット」に相当)を介して、ルーフフレーム18の左縁部(左側フレーム18B)に支持されている。
取り付けブラケット27には、衛星測位ユニット19が取り付けられている。取り付けブラケット27は、固定ブラケット28に前後一対の支軸29を介して軸心Y1周りで上下揺動可能に支持されている。取り付けブラケット27には、衛星測位ユニット19が載置固定される台座30と、台座30の前後両端部の夫々から軸心Y1側に向かって延びるアーム部31と、前側のアーム部31と後側のアーム部31とに亘って延びる固定部32と、が備えられている。
固定ブラケット28は、左側フレーム18Bに固定されている。固定ブラケット28には、底板部33と、底板部33の前後両端部の夫々から立ち上がる支持部34と、底板部33の下面から垂れ下がる下側被固定部35と、前側の支持部34と後側の支持部34とに亘って延びる上側被固定部36と、が備えられている。支持部34には、アーム部31が支軸29を介して軸心Y1周りで上下揺動可能に支持されている。
このような構成によれば、図10に示すように、取り付けブラケット27を軸心Y1周りで上側に揺動させて、衛星測位ユニット19を高位置状態にした状態で、アーム部31を支持部34にボルト37によって固定し、かつ、固定部32を上側被固定部36にボルト38によって固定する。その際、固定部32が上側被固定部36に接触することにより、取り付けブラケット27がこれ以上揺動することがない。こうして、衛星測位ユニット19を高位置状態に位置固定することができる。
また、図11に示すように、支持部34に対するアーム部31のボルト固定と、上側被固定部36に対する固定部32のボルト固定とを解除した後、取り付けブラケット27を軸心Y1周りで下側に揺動させて、衛星測位ユニット19を低位置状態にした状態で、固定部32を下側被固定部35にボルト38によって固定する。その際、固定部32が下側被固定部35に接触することにより、取り付けブラケット27がこれ以上揺動することがない。こうして、衛星測位ユニット19を低位置状態に位置固定することができる。
ここで、低位置状態において、衛星測位ユニット19は、ルーフ部8Aの最上端よりも下側に位置している。本実施形態では、低位置状態において、衛星測位ユニット19は、ルーフ部8Aの最下端よりも下側に位置している。
(6)上記別実施形態(5)では、低位置状態において、衛星測位ユニット19がルーフ部8Aの最上端よりも下側に位置しているが、高位置状態よりも低ければ、低位置状態において、衛星測位ユニット19がルーフ部8Aの最上端よりも上側に位置していてもよい。
(7)上記別実施形態(5)では、衛星測位ユニット19がキャビン8の左側部に上下揺動可能に支持されているが、キャビン8の右側部に上下揺動可能に支持されていてもよいし、あるいは、キャビン8の前部又は後部に上下揺動可能に支持されていてもよい。また、衛星測位ユニット19が機体前後方向に延びる軸心Y1周りで上下揺動可能であるが、機体左右方向に延びる軸心周りで上下揺動可能であってもよい。
(8)上記実施形態では、通信用アンテナ21は、ケース22に、水平方向に沿った第一軸心X1周りに揺動可能な状態で支持されている。これに代えて、通信用アンテナ21は、ケース22に対して上下方向に伸長及び縮短する構成でもよい。この場合には、姿勢変更機構40において、通信用アンテナ21を操作する第一部材が、通信用アンテナ21の一部を保持する保持部を有して通信用アンテナ21と同方向に変位可能に構成される。
(9)上記実施形態では、衛星測位ユニット19が機体左右方向において、機体中央部(具体的には、左側のクローラ走行装置2と右側のクローラ走行装置2との間の中央位置)に設けられている。しかし、これに代えて、衛星測位ユニット19が機体左右方向において、刈幅の中央位置に設けられていてもよい。あるいは、衛星測位ユニット19が機体左右方向において、左側のクローラ走行装置2と右側のクローラ走行装置2との間の中央位置で、かつ、刈幅の中央位置に設けられていてもよい。
本発明は、自脱型コンバインの他、普通型コンバイン、トラクタ、草刈機等の種々の農作業機や、建設機械等の作業車に広く利用可能である。
1 :機体フレーム
2 :クローラ走行装置
3 :刈取部
6 :刈刃
7 :運転部
8 :キャビン
8A :ルーフ部
9 :穀粒貯留タンク
10 :脱穀装置
11 :搬送装置
16 :運転座席
17 :キャビンフレーム
18 :ルーフフレーム
19 :衛星測位ユニット
20 :GPSアンテナ
21 :通信用アンテナ(アンテナ部)
22 :ケース(本体部)
22a :上面
26 :位置変更機構
27 :取り付けブラケット(ブラケット)
28 :固定ブラケット(ブラケット)
30 :台座
40 :姿勢変更機構
41 :揺動アーム(第一部材)
42 :操作レバー(第二部材)
43 :連係部材(第三部材)
45,46 :当接部
100 :コンバイン
S1 :衛星
S2 :基地局
X1 :第一軸心
X2 :第二軸心
Y1 :軸心

Claims (5)

  1. 運転部と、
    前記運転部を覆うキャビンと、
    本体部及びアンテナ部を有し、衛星から位置情報を受信する衛星測位ユニットと、が備えられ、
    前記衛星測位ユニットは、前記キャビンにおけるルーフ部の上方に位置する状態で設けられ、
    前記アンテナ部は、前記本体部の上面よりも上側に突出する起立状態と前記上面よりも下側に位置する格納状態とに姿勢変更可能な状態で、前記本体部に支持され、
    前記アンテナ部を姿勢変更操作する姿勢変更機構が備えられ、
    前記姿勢変更機構に、前記アンテナ部を操作する第一部材と、平面視で前記本体部に対して前記アンテナ部とは反対側に位置して操作者によって手動操作される第二部材と、前記第一部材と前記第二部材とを繋ぐ第三部材と、が備えられている作業車。
  2. 前記衛星測位ユニットは前記キャビンにおける前記ルーフ部の側端部に配置され、かつ前記アンテナ部は平面視において前記本体部に対して前記ルーフ部の中央側に配置されており、
    前記第一部材が平面視において前記本体部に対して前記ルーフ部の中央側に配置されている請求項1に記載の作業車。
  3. 前記アンテナ部は、前記本体部に、水平方向に沿った第一軸心周りに揺動可能な状態で支持され、
    前記第三部材は、前記第一軸心と平行な第二軸心周りに回動可能に構成され、
    前記第一部材及び前記第二部材は、前記第三部材の回動によって前記第二軸心周りに一体的に揺動するように構成され、
    前記第一部材に、前記アンテナ部を左右両側から挟み込む左右の当接部が備えられ、
    前記第三部材が揺動操作されたときに、前記左右の当接部が前記第二軸心周りに揺動しながら前記アンテナ部の延び方向に沿って前記アンテナ部の側部に対してスライド移動し、かつ、前記左右の当接部の一方が前記アンテナ部の側部を押し操作する請求項1又は2に記載の作業車。
  4. 前記第一軸心と前記第二軸心とは、平面視で異なる位置に設定されている請求項3に記載の作業車。
  5. 前記衛星測位ユニットを、前記キャビンに支持するブラケットが備えられ、
    前記ブラケットは、前記キャビンに対して上下揺動可能に支持されている請求項1から4の何れか一項に記載の作業車。
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