JP2021000062A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、バランスウエイトの取り付け作業の効率を向上させ、かつバランスウエイトを重量物以外の用途として用いることができるコンバインを提供することを目的とする。【解決手段】本発明に係るコンバインは、機体2の後部に配置され作物を脱穀処理する脱穀装置4と、機体2の後部において脱穀装置4と横並び状態で配置され、脱穀装置4で得られた穀粒を貯留する穀粒貯留部5と、機体フレームKのうちの穀粒貯留部5側の後端部に取り付けられている1個のバランスウエイト70と、を備え、バランスウエイト70の上面に、作業面70aが形成されている。【選択図】図5
Description
本発明は、バランスウエイトを備えるコンバインに関する。
特許文献1には、運転部よりも機体前部に設けられ植立穀稈を刈り取る刈取部と、刈取部で刈り取られた穀稈を運転部よりも機体後部に搬送するフィーダと、機体後部に設けられフィーダから受け取った穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、機体後部に設けられ脱穀処理により得られた穀粒を貯留する穀粒貯留部とを備えるコンバインが開示されている。
このようなコンバインでは、機体の前後重量バランスが前重になり易い傾向がある。例えば、穀粒貯留部に穀粒が投入されていない場合、穀粒貯留部から穀粒が排出されている場合などにおいては、機体の前後重量バランスが前重になり易い。
そこで、特許文献1のコンバインにおいては、機体フレームの後端部に複数のバランスウエイトを横並びに取り付けている。これにより、前重になり易い機体の前後重量バランスを改善させている。
しかし、特許文献1のコンバインでは、複数のバランスウエイトのそれぞれを締結部材により機体フレームに取り付ける必要があるため、バランスウエイトの取り付け作業が煩雑であり時間がかかり、作業効率が悪い。
また、複数のバランスウエイトを取り付けるため、各バランスウエイトに対応した取り付け用のスペースを機体フレームの後端部に確保する必要がある。そして、確保された当該取り付け用のスペースに複数のバランスウエイトを配置しても、バランスウエイトは、機体の前後重量バランスを改善する用途に用いられるに過ぎない。
そこで、本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、バランスウエイトの取り付け作業の効率を向上させ、かつバランスウエイトを重量物以外の用途として用いることができるコンバインを提供することを目的とする。
本発明に係るコンバインの特徴構成は、機体の後部に配置され作物を脱穀処理する脱穀装置と、前記機体の後部において前記脱穀装置と横並び状態で配置され、前記脱穀装置で得られた穀粒を貯留する穀粒貯留部と、機体フレームのうちの前記穀粒貯留部側の後端部に取り付けられている1個のバランスウエイトと、を備え、前記バランスウエイトの上面に、作業面が形成されている点にある。
本発明においては、機体フレームの後端部に1個のバランスウエイトが取り付けられているため、複数のバランスウエイトを取り付ける場合に比べて、取り付け作業の簡単化及び時間の短縮化を図ることができ作業性に優れる。
作業面が形成されているバランスウエイトが機体フレームの後端部に設けられているため、機体の後ろでの作業性を向上できる。また、バランスウエイトは、金属部材で構成されており、しっかりとした作業面を提供できる。さらに、バランスウエイトは複数個に分割されておらず1個で構成されているため広い作業面を確保できる。
作業面が形成されているバランスウエイトが機体フレームの後端部に設けられているため、機体の後ろでの作業性を向上できる。また、バランスウエイトは、金属部材で構成されており、しっかりとした作業面を提供できる。さらに、バランスウエイトは複数個に分割されておらず1個で構成されているため広い作業面を確保できる。
本発明においては、前記作業面が前記機体フレームよりも後側に突出していると好適である。
本発明においては、バランスウエイトの作業面が機体フレームよりも後側に突出していため、機体の後ろでの作業性をさらに向上できる。
また、バランスウエイトを機体フレームよりも後側に突出させることで、バランスウエイトによる荷重モーメントが大になり、バランスウエイトの重量を効率よく利用して前後重量バランスを改善できる。
また、バランスウエイトを機体フレームよりも後側に突出させることで、バランスウエイトによる荷重モーメントが大になり、バランスウエイトの重量を効率よく利用して前後重量バランスを改善できる。
さらに、バランスウエイトの作業面が機体フレームよりも後側に突出しており、上面視においてバランスウエイトの一部のみが機体フレームと重複する。よって、機体フレームにおけるバランスウエイトの取り付けスペースを小さくできる。そのため、機体フレームの後端部にバランスウエイトを取り付ける場合であっても、穀粒貯留部の機体フレームへの取り付け位置を前方に配置するなどの制限を受けにくい。例えば、穀粒貯留部を既存の位置に配置したままバランスウエイトを取り付けることができる。
本発明においては、前記穀粒貯留部に対して前記脱穀装置とは反対側の横側方に前記穀粒貯留部に対する作業のための作業デッキが設けられ、前記作業面の対地高さは、前記作業デッキの対地高さと同じに設定されていると好適である。
本発明においては、バランスウエイトの作業面の対地高さと作業デッキの対地高さとが同じであるため、バランスウエイトの作業面及び作業デッキの両方を同時に作業面として用いることができる。よって、広い作業面を確保でき、作業性を向上できる。
本発明においては、前記脱穀装置の横側方に配置された燃料タンクと、前記バランスウエイトの前記燃料タンク側の上方、かつ、前記燃料タンクの前記バランスウエイト側の側方に設けられた燃料補給容器用の載置部と、を備えると好適である。
本発明によれば、燃料補給容器用の載置部及びバランスウエイトは燃料タンクに対して同じ側に設けられており、さらに載置部はバランスウエイトの上方に設けられている。よって、補助作業者は、燃料補給容器を持ってバランスウエイトの作業面に一旦乗せ(仮置きし)た上で、適宜、燃料補給容器を持ち上げて載置部に載置する作業を行うことができる。よって、燃料補給容器を一気に地上から載置台に持ち上げる場合に比べて、段階的に楽に持ち上げることができる。
本発明においては、前記作業面には、作業対象物を嵌め込み可能な凹部が形成されていると好適である。
本発明によれば、作業対象物を凹部に嵌め込んで位置固定できるため、バランスウエイトの作業面における作業性が向上する。
〔実施形態〕
以下、本発明に係る実施形態をコンバインの一例としての普通型コンバインに適用した場合について図面に基づいて説明する。
以下、本発明に係る実施形態をコンバインの一例としての普通型コンバインに適用した場合について図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1,2に示すように、普通型コンバインは、走行機体(機体の一例)2の下部に設けられた左右一対のクローラ走行装置1と、走行機体2の前部右側に設けられた運転部3と、走行機体2の後部に設けられ刈り取られた作物を脱穀処理する脱穀装置4と、走行機体2の後部に設けられ脱穀処理により得られた穀粒を貯留する穀粒貯留部5とを備えている。穀粒貯留部5は運転部3の後側において機体右側に位置し、脱穀装置4は穀粒貯留部5と機体横幅方向に沿って横並び状態で機体左側に位置するように機体フレームKに載置支持されている。又、運転部3の下方にエンジン6が備えられ、エンジン6の動力が、ミッションケース(図示せず)内の伝動機構(図示せず)を介してコンバインの各部に伝達される。
図1,2に示すように、普通型コンバインは、走行機体(機体の一例)2の下部に設けられた左右一対のクローラ走行装置1と、走行機体2の前部右側に設けられた運転部3と、走行機体2の後部に設けられ刈り取られた作物を脱穀処理する脱穀装置4と、走行機体2の後部に設けられ脱穀処理により得られた穀粒を貯留する穀粒貯留部5とを備えている。穀粒貯留部5は運転部3の後側において機体右側に位置し、脱穀装置4は穀粒貯留部5と機体横幅方向に沿って横並び状態で機体左側に位置するように機体フレームKに載置支持されている。又、運転部3の下方にエンジン6が備えられ、エンジン6の動力が、ミッションケース(図示せず)内の伝動機構(図示せず)を介してコンバインの各部に伝達される。
この実施形態では、機体の前後方向を定義するときは、作業状態における機体進行方向に沿って定義し、機体の左右方向を定義するときは、機体進行方向視で見た状態で左右を定義する。すなわち、図1及び図2に符号(F)で示す方向が機体前側、図1及び図2に符号(B)で示す方向が機体後側である。図2に符号(L)で示す方向が機体左側、図2に符号(R)で示す方向が機体右側である。
脱穀装置4の前部に横軸芯周りに上下揺動自在に刈取穀稈搬送用の搬送装置であるフィーダ7が連結され、このフィーダ7の前端に略機体横幅に相当する刈幅を有する刈取部8が連結されている。刈取部8は、植立穀稈を後方に向けて掻き込む回転リール9、植立穀稈の株元を切断して刈り取るバリカン型の刈取装置10、刈取穀稈を機体横幅方向中間側へ横送り移送する横送りオーガ11等を備えており、刈取装置10により刈り取った穀稈を横送りオーガ11によって横送りしてフィーダ7に供給する。
運転部3には、運転座席12と、防塵ダクト18と、運転部キャノピー19とが備えられている。
脱穀装置4は、左右両側が側壁4Aによって覆われ、上部が天板4Bによって覆われている。脱穀装置4の選別処理部にて選別された穀粒は、脱穀装置4の穀粒貯留部5側の横側外方に排出されて揚穀装置20により上方に搬送され、穀粒貯留部5内に貯留される。選別処理部にて選別された排ワラ屑等は、脱穀装置4の機体後部側に排出ケース4Cを通して外方に排出される。
穀粒貯留部5よりも後方であり、脱穀装置4の右側側方に、燃料タンク75が機体フレームKに備えられている。また、穀粒貯留部5の後方には燃料タンク75に隣接して、燃料タンク75に燃料を補給するための燃料補給容器が載置可能な容器載置部(燃料補給容器用の載置部の一例)77が設けられている。
コンバインでは、機体の前後重量バランスが前重になり易い傾向があるため、機体フレームKのうちの穀粒貯留部5側の後端部に1個のバランスウエイト70が取り付けられている。
〔穀粒貯留部〕
穀粒貯留部5について説明する。
図1〜図3に示すように、穀粒貯留部5は、脱穀処理された穀粒を貯留する貯留用ホッパー43と、貯留用ホッパー43から排出される穀粒を回収する回収部44と、貯留用ホッパー43を支持するホッパー支持フレーム45とが備えられている。貯留用ホッパー43は、3つの漏斗部46と、その下端部の排出口47と、排出口47を開閉するためのシャッター機構48が備えられている。
穀粒貯留部5について説明する。
図1〜図3に示すように、穀粒貯留部5は、脱穀処理された穀粒を貯留する貯留用ホッパー43と、貯留用ホッパー43から排出される穀粒を回収する回収部44と、貯留用ホッパー43を支持するホッパー支持フレーム45とが備えられている。貯留用ホッパー43は、3つの漏斗部46と、その下端部の排出口47と、排出口47を開閉するためのシャッター機構48が備えられている。
回収部44には袋保持部49が備えられ、袋保持部49には、排出口47から排出される穀粒を収容するための穀粒収容袋を縦姿勢で保持する支持杆49aが設けられている。回収部44の下部には、穀粒収容袋を載置可能な袋載置台50が備えられている。
袋載置台50の右側には、穀粒回収作業を行う補助作業者が乗ることができる作業用ステップ部(作業デッキ)51が備えられている。作業用ステップ部51は、穀粒貯留部5に対して脱穀装置4とは反対側の横側方、つまり、機体進行方向視において穀粒貯留部5の右側方に設けられている。作業用ステップ部51は、機体内方側(左側)端部の前後揺動軸芯周りで揺動自在に機体フレームKに支持され、機体横外方に張り出した作業姿勢と、機体内方側に引退する格納姿勢とに切り換え可能に構成されている。補助作業者は、作業用ステップ部51に乗って、穀粒貯留部5から穀粒収容袋に穀粒を収容するなど、穀粒貯留部5に対して各種作業を行う。
また、作業用ステップ部51上の補助作業者を後方側から支える作業者保護部材56と、補助作業者が握り操作可能な手摺57とが設けられている。作業者保護部材56は、上下搖動自在であり、貯留用ホッパー43よりも機体横外側へ張り出した使用状態と格納状態とを切り換え可能に構成されている。
また、貯留用ホッパー43の上側には、作業領域の上方側を覆う補助キャノピー52(図1〜3,5)が、ブラケット36を介して、機体内方側(左側)端部の前後揺動軸芯周りで揺動自在に取り付けられている。
図1〜5に示すように、貯留用ホッパー43を支持するホッパー支持フレーム45は、貯留用ホッパー43の前後両側端部に対応する位置において、左右方向に間隔をあけて機体フレームKから立設された複数の支柱54(前側の一対の支柱54f及び後側の一対の支柱54b)と、複数の支柱54の上端部同士にわたって連結された左右向きの横向きフレーム55(前側及び後側の横向きフレーム55)とが備えられている。
〔刈取装置〕
刈取装置10について説明する。
図1に示す刈取装置10は、図6〜7に示すように、機体フレームKから延設された連結フレーム78に背中合わせで取付固定されているアングル状の基台79と、基台79に装着された受け刃80と、受け刃80に対してスライド自在に支持されている可動刃81と、可動刃81を駆動するナイフバー82と、可動刃81をナイフバー82に固定するリベット85と、可動刃81の摺動を許容しながら浮き上がりを防止すべく保持するナイフクリップ83とを備えている。
刈取装置10について説明する。
図1に示す刈取装置10は、図6〜7に示すように、機体フレームKから延設された連結フレーム78に背中合わせで取付固定されているアングル状の基台79と、基台79に装着された受け刃80と、受け刃80に対してスライド自在に支持されている可動刃81と、可動刃81を駆動するナイフバー82と、可動刃81をナイフバー82に固定するリベット85と、可動刃81の摺動を許容しながら浮き上がりを防止すべく保持するナイフクリップ83とを備えている。
可動刃81は、機体前方方向に向かって幅が狭まるように延びる板状の刃である。可動刃81は、機体横幅方向に延びた長尺のナイフバー82に沿って、複数枚が機体横幅方向に沿って隣接するように並んだ状態でリベット85によりナイフバー82上に取り付けられている。受け刃80もまた機体前方方向に向かって幅が狭まるように延びる板状の刃である。可動刃81は、受け刃80の内部のスペースSに入り込むようにナイフバー82に取り付けられる。エンジン6からの動力が前後向き伝動軸86を介して刈刃駆動アーム87(図6)に伝達される。これにより、ナイフバー82及び可動刃81が所定ピッチで左右方向に沿って往復駆動され、固定状態の受け刃80との協働により、植立穀稈の株元を切断して刈り取る。
〔機体支持構造〕
次に、機体支持構造について説明する。
走行機体2には、脱穀装置4、穀粒貯留部5等を搭載支持する機体フレームKが備えられている。機体フレームKは、図4に示すように、平面視で略矩形の格子状に形成され、断面視角状の複数の前後向きフレーム体58と、断面視角状の複数の横向きフレーム体59とが格子状に連結されて構成されている。機体フレームKには、運転部3を支持する運転部支持部60と、エンジン6を支持するエンジン支持部61と、ホッパー支持フレーム45を支持する前後の貯留部支持部62とが備えられている。
次に、機体支持構造について説明する。
走行機体2には、脱穀装置4、穀粒貯留部5等を搭載支持する機体フレームKが備えられている。機体フレームKは、図4に示すように、平面視で略矩形の格子状に形成され、断面視角状の複数の前後向きフレーム体58と、断面視角状の複数の横向きフレーム体59とが格子状に連結されて構成されている。機体フレームKには、運転部3を支持する運転部支持部60と、エンジン6を支持するエンジン支持部61と、ホッパー支持フレーム45を支持する前後の貯留部支持部62とが備えられている。
図4,5に示すように、機体フレームKの下側には、2つの前後向きの左側支持フレーム63及び右側支持フレーム64が備えられている。また、図2〜4に示すように、機体フレームKの後端部に位置する後側の貯留部支持部62から後側に突出する状態で後部フレーム65が連設されている。後部フレーム65は、機体フレームKの後端部から後方に向けて延設された左右の一対の前後向きフレーム体66と、左右の一対の前後向きフレーム体66に亘って設けられた前後に並ぶ2つの横向きフレーム体67とを備えている。右側支持フレーム64は、後部フレーム65の左右方向の中央位置において下方位置にまで延びており、後部フレーム65を載置支持している。
〔燃料タンクの構造及び配置〕
次に、燃料タンク75の構造及び配置について説明する。
図2,4,5に示すように、貯留用ホッパー43と脱穀装置4との間における機体左右方向中間位置であって機体後部側の位置に、貯留用ホッパー43の後端部よりも後側に突出する状態で、燃料タンク75が備えられている。燃料タンク75は、平面視において前後方向に幅広で且つ左右方向に幅狭の長方形状で、且つ、機体前後方向視において左右方向に幅狭で上下方向に幅広の長方形状の矩形箱状体に構成されている。また、燃料タンク75の上部には燃料を給油するための給油口75aが設けられている。
次に、燃料タンク75の構造及び配置について説明する。
図2,4,5に示すように、貯留用ホッパー43と脱穀装置4との間における機体左右方向中間位置であって機体後部側の位置に、貯留用ホッパー43の後端部よりも後側に突出する状態で、燃料タンク75が備えられている。燃料タンク75は、平面視において前後方向に幅広で且つ左右方向に幅狭の長方形状で、且つ、機体前後方向視において左右方向に幅狭で上下方向に幅広の長方形状の矩形箱状体に構成されている。また、燃料タンク75の上部には燃料を給油するための給油口75aが設けられている。
燃料タンク75は、機体フレームKの後端部及び後部フレーム65に支持されている。図2,4,5に示すように、燃料タンク75は、脱穀装置4の右側の側壁4Aとホッパー支持フレーム45の後側の左側の支柱54bとの間に位置して、機体フレームKの後部側箇所及び後部フレーム65のうちバランスウエイト70が取付けられる箇所を除く左側箇所にわたって載置支持されている。
〔容器載置部の構造及び配置〕
次に、燃料補給容器を載置可能な容器載置部の構造及び配置について説明する。
図2,5に示すように、容器載置部77は、燃料タンク75の給油口75aに隣接して横並びに位置する状態で、後側の一対の支柱54bに対して後側、かつ地面に対して水平に突出するように形成されている。さらに、容器載置部77は、バランスウエイト70のうち燃料タンク75側の上方、かつ、燃料タンク75のバランスウエイト70側の側方に設けられている。また、容器載置部77の後側に突出した後端部は、概ねバランスウエイト70の前端部に対応している。
次に、燃料補給容器を載置可能な容器載置部の構造及び配置について説明する。
図2,5に示すように、容器載置部77は、燃料タンク75の給油口75aに隣接して横並びに位置する状態で、後側の一対の支柱54bに対して後側、かつ地面に対して水平に突出するように形成されている。さらに、容器載置部77は、バランスウエイト70のうち燃料タンク75側の上方、かつ、燃料タンク75のバランスウエイト70側の側方に設けられている。また、容器載置部77の後側に突出した後端部は、概ねバランスウエイト70の前端部に対応している。
このような容器載置部77により、補助作業者は、燃料補給容器を持ってバランスウエイト70の作業面に一旦乗せ(仮置きし)た上で、適宜、燃料補給容器を持ち上げて容易に載置部に載置できる。
〔バランスウエイトの構造及び配置〕
次に、バランスウエイト70の構造及び配置について説明する。
図1〜5,8〜10に示すように、バランスウエイト70は、この形状に限定されないが、側面視において前後方向が上下方向よりも長く、平面視において左右方向が前後方向よりも長い直方体状に形成されている。このような1個バランスウエイト70が、機体フレームKのうちの穀粒貯留部5側の後端部に取り付けられている。バランスウエイト70の上面には、バランスウエイトの上面で各種作業が可能な作業面70aが形成されている。作業面70aは、その用途は特に限定されないが、後述するように刈取装置10の可動刃81の取替作業の場所として用いることができる。その他、作業面70aは、籾袋や予備の燃料が収容されている燃料補給容器の載置場所としても用いることができる。また、1個のバランスウエイト70は、例えば堅固な金属部材で構成されており、重さが約50Kgである。
次に、バランスウエイト70の構造及び配置について説明する。
図1〜5,8〜10に示すように、バランスウエイト70は、この形状に限定されないが、側面視において前後方向が上下方向よりも長く、平面視において左右方向が前後方向よりも長い直方体状に形成されている。このような1個バランスウエイト70が、機体フレームKのうちの穀粒貯留部5側の後端部に取り付けられている。バランスウエイト70の上面には、バランスウエイトの上面で各種作業が可能な作業面70aが形成されている。作業面70aは、その用途は特に限定されないが、後述するように刈取装置10の可動刃81の取替作業の場所として用いることができる。その他、作業面70aは、籾袋や予備の燃料が収容されている燃料補給容器の載置場所としても用いることができる。また、1個のバランスウエイト70は、例えば堅固な金属部材で構成されており、重さが約50Kgである。
バランスウエイト70は、図8に示すように、底部に嵌合部70bを有しており、嵌合部70bに後側の横向きフレーム体67が嵌め込まれるように上方側から載置される。そして、左右両側の2箇所をボルト76で固定される状態で、2つの横向きフレーム体67のうち後側の横向きフレーム体67のウエイト取付け部71に取り付けられている。なお、バランスウエイト70は、作業面70aが機体フレームKよりも後側に突出するように取り付けられていると好ましい。
図9に示すように、バランスウエイト70の上面の作業面70aの前後方向の中央部には、左右方向に亘って凹んだ凹部70cが形成されている。凹部70cには、作業対象物の一部又は全部を嵌め込み可能である。作業面70aに凹部70cが形成されることで、作業面70aは作業面70a1及び作業面70a2から構成される。なお、ボルト76は、その頂部が凹部70cの作業面70a1から突出しないように埋設されている。これにより、作業面70a1の左右方向全体に亘って平坦面が形成される。
作業面70a(作業面70a1、70a2)は、図10、11に示すように刈取装置10の補修等に用いることができる。可動刃81(作業対象物の一例)をナイフバー82(作業対象物の一例)に対して上に配置した状態でナイフバー82を凹部70c内に嵌め込んで位置固定する。そして、交換が必要な可動刃81を取り外し、新たな可動刃81aをナイフバー82に配置するとともに、新たな可動刃81aに新たなリベット85aを嵌め込む。図11に示すように治具100により新たな可動刃81aから突出した新たなリベット85aの頂部に荷重を与えてかしめることで、新たな可動刃81aをナイフバー82に固定する。このようにバランスウエイト70の作業面70aに凹部70cを形成することで、凹部70cに作業対象物を嵌め込んで位置固定できるため、バランスウエイト70の作業面70aにおける作業性が向上する。
また、バランスウエイト70の作業面70aの対地高さは、作業用ステップ部51の対地高さと同じに設定されている。これにより、バランスウエイト70の作業面及び作業用ステップ部51の両方を同時に作業面として用いることができ、広い作業面を確保できる。なお、「バランスウエイト70の作業面70aの対地高さと作業用ステップ部51の対地高さとが同じ」における「同じ」の意味には、完全に同一だけでなく、多少の高低差がある場合も含む。
本実施形態におけるコンバインのように、貯留用ホッパー43により穀粒を貯留する型式のコンバインでは、グレンタンク型式のコンバインに比べて、穀粒貯留箇所の重量が軽くなる。そして、グレンタンク型式のコンバインと機体フレームK等を共用することを想定すると、機体左右方向並びに機体前後方向での重量バランスが偏り気味になる。そこで、上述したようなウエイト取付け部71が形成され、ここにバランスウエイト70を載置することで、上記したような重量バランスの偏りを修正して重量バランスの改善を行うことが可能である。
また、1個のバランスウエイト70の取付作業は、複数のバランスウエイトの取付作業に比べて、簡単であり及び取付作業時間の短縮ができ作業性に優れる。また、上記のバランスウエイト70は、走行機体2の後ろでの作業性を向上させ、堅固な作業面を提供し、分割されていない一連の広い作業面を提供する。
また、バランスウエイト70は後部フレーム65の後端部よりも後方に突出していると、バランスウエイト70による荷重モーメントが大になり、バランスウエイトの重量を効率よく利用して前後重量バランスを改善できる。また、機体フレームKにおけるバランスウエイト70の取り付けスペースを小さくでき好ましい。
〔反射板及びスピーカ〕
図5に示すように、脱穀装置4の背面の上部に、装飾板92が設けられている。装飾板92は、各種文字及び記号等を模した反射板93を備えている。反射板93に光が照射されると、各種文字及び記号等が光を反射して浮かび上がる。貯留用ホッパー43の下部の漏斗部46にも同様の反射板94が備えられており、さらには各種の報知を行うためのスピーカ95が備えられている。
図5に示すように、脱穀装置4の背面の上部に、装飾板92が設けられている。装飾板92は、各種文字及び記号等を模した反射板93を備えている。反射板93に光が照射されると、各種文字及び記号等が光を反射して浮かび上がる。貯留用ホッパー43の下部の漏斗部46にも同様の反射板94が備えられており、さらには各種の報知を行うためのスピーカ95が備えられている。
〔他の実施形態〕
(1)上記実施形態では、作業面70aは凹部70cを有している。しかし、作業面70aは全面が平坦面であってもよい。
(1)上記実施形態では、作業面70aは凹部70cを有している。しかし、作業面70aは全面が平坦面であってもよい。
(2)上記実施形態では、バランスウエイト70の上面の作業面70a(作業面70a1、70a2)は長方形状である。しかし各種作業が可能であれば作業面70aの形状は特に限定されず、円形状等であってもよい。また、作業面70aは複数の形状の作業面の組み合わせから構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、作業面70aはナイフバー82を固定するために用いられているが、作業面70aに固定される作業対象物としてはこれに限定されず、あらゆるものを作業面70aに固定可能である。また、作業面70aに形成される凹部70cは、作業対象物を固定するための用途に限られず、工具等の載置部、補助作業者の足載部等のあらゆる用途に用いることができる。この凹部80cは一段の凹みに限られず二段以上の凹みから形成されていてもよい。
さらに、上記実施形態では、作業面70aは平坦面から形成されているが、これに限られず完全な平坦でなくてもよい。
また、上記実施形態では、作業面70aはナイフバー82を固定するために用いられているが、作業面70aに固定される作業対象物としてはこれに限定されず、あらゆるものを作業面70aに固定可能である。また、作業面70aに形成される凹部70cは、作業対象物を固定するための用途に限られず、工具等の載置部、補助作業者の足載部等のあらゆる用途に用いることができる。この凹部80cは一段の凹みに限られず二段以上の凹みから形成されていてもよい。
さらに、上記実施形態では、作業面70aは平坦面から形成されているが、これに限られず完全な平坦でなくてもよい。
(3)上記実施形態では、作業部としての穀粒貯留部5が、貯留用ホッパー43を備える構成としたが、穀粒貯留部5がグレンタンクを備える構成であってもよい。又、普通型コンバインに代えてフィードチェーンによって穀稈を搬送しながら脱穀処理する自脱型コンバインであってもよい。
本発明は、脱穀装置や穀粒貯留部等の作業部が機体フレームに搭載支持されているコンバインに適用できる。
2 :走行機体(機体の一例)
4 :脱穀装置
5 :穀粒貯留部
10 :刈取装置(作業対象物の一例)
51 :作業用ステップ部(作業デッキの一例)
70 :バランスウエイト
70a :作業面
75 :燃料タンク
77 :容器載置部(燃料補給容器用の載置部の一例)
K :機体フレーム
4 :脱穀装置
5 :穀粒貯留部
10 :刈取装置(作業対象物の一例)
51 :作業用ステップ部(作業デッキの一例)
70 :バランスウエイト
70a :作業面
75 :燃料タンク
77 :容器載置部(燃料補給容器用の載置部の一例)
K :機体フレーム
Claims (5)
- 機体の後部に配置され作物を脱穀処理する脱穀装置と、
前記機体の後部において前記脱穀装置と横並び状態で配置され、前記脱穀装置で得られた穀粒を貯留する穀粒貯留部と、
機体フレームのうちの前記穀粒貯留部側の後端部に取り付けられている1個のバランスウエイトと、を備え、
前記バランスウエイトの上面に、作業面が形成されているコンバイン。 - 前記作業面が前記機体フレームよりも後側に突出している請求項1に記載のコンバイン。
- 前記穀粒貯留部に対して前記脱穀装置とは反対側の横側方に前記穀粒貯留部に対する作業のための作業デッキが設けられ、前記作業面の対地高さは、前記作業デッキの対地高さと同じに設定されている請求項1又は2に記載のコンバイン。
- 前記脱穀装置の横側方に配置された燃料タンクと、
前記バランスウエイトの前記燃料タンク側の上方、かつ、前記燃料タンクの前記バランスウエイト側の側方に設けられた燃料補給容器用の載置部と、を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンバイン。 - 前記作業面には、作業対象物を嵌め込み可能な凹部が形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンバイン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019116739A JP2021000062A (ja) | 2019-06-24 | 2019-06-24 | コンバイン |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019116739A JP2021000062A (ja) | 2019-06-24 | 2019-06-24 | コンバイン |
Publications (1)
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JP2021000062A true JP2021000062A (ja) | 2021-01-07 |
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JP2019116739A Pending JP2021000062A (ja) | 2019-06-24 | 2019-06-24 | コンバイン |
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2019
- 2019-06-24 JP JP2019116739A patent/JP2021000062A/ja active Pending
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