以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(インストールされたマニュアルの例)
2.第2の実施の形態(オンラインマニュアルの例)
3.第3の実施の形態(操作画面で用いられる言語を同期させる例)
4.第4の実施の形態(認証の要否などに応じて同期動作を制御する例)
5.第5の実施の形態(オプションHWの装着状況に応じて同期動作を制御する例)
6.第6の実施の形態(ブックマークを設定する例)
<1.第1の実施の形態>
[構成例]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置を備えた情報処理システム(情報処理システム1)の一構成例を表すものである。なお、本開示の実施の形態に係る情報処理方法は、本実施の形態により具現化されるので、併せて説明する。情報処理システム1は、電子機器(この例では画像処理装置)の操作画面を、情報処理装置に表示されたマニュアルのページに同期させるものである。情報処理システム1は、画像処理装置10と、アクセスポイント9と、携帯端末30を備えている。
画像処理装置10は、コピー機能、ファックス機能、スキャン機能、プリント機能などを有する、いわゆる多機能周辺装置(MFP;Multi Function Peripheral)である。画像処理装置10は、有線ネットワーク8に接続されている。有線ネットワーク8は、例えば、有線LAN(Local Area Network)を用いて構成されるものである。画像処理装置10は、後述するように、例えば操作画面SOを表示する表示部を有しており、ユーザが操作画面SOを操作することにより、処理を指示することができるようになっている。
図2A,2Bは、画像処理装置10に表示される操作画面SO(操作画面SO1,SO2)の一例を表すものである。操作画面SO1は、メインメニューを示す画面であり、この例では、“コピー”ボタンB11、“ファックス”ボタンB12、“スキャン”ボタンB13、および“プリント”ボタンB14を含んでいる。画像処理装置10では、例えば、ユーザが“コピー”ボタンB11を操作することにより、コピー機能を実行するためのサブメニューが表示され、ユーザが“ファックス”ボタンB12を操作することにより、ファックス機能を実行するためのサブメニューが表示され、ユーザが“スキャン”ボタンB13を操作することにより、スキャン機能を実行するためのサブメニューが表示され、ユーザが“プリント”ボタンB14を操作することにより、プリント機能を実行するためのサブメニューが表示されるようになっている。操作画面SO2は、スキャン機能において、読み取り対象となる原稿のサイズ(読取サイズ)を設定するためのものである。この操作画面SO2は、読取サイズを選択するための複数の選択ボタンB21と、“戻る”ボタンB22とを含んでいる。画像処理装置10では、例えば、ユーザが、複数の選択ボタンB21を操作することにより、その選択ボタンB21に応じた読取サイズが選択される。また、例えば、ユーザが“戻る”ボタンB22を操作することにより、スキャン機能を実行するためのサブメニューが表示されるようになっている。
アクセスポイント9は、無線LANのアクセスポイントである。アクセスポイント9は、有線ネットワーク8に接続されている。
携帯端末30は、この例ではスマートフォンである。なお、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、タブレット端末や、ノート型パーソナルコンピュータであってもよい。携帯端末30は、無線LANを用いてアクセスポイント9に接続することができるように構成されている。これにより、携帯端末30は、このアクセスポイント9を介して、有線ネットワーク8に接続された画像処理装置10と通信を行うことができるようになっている。
なお、携帯端末30と画像処理装置10との間の通信接続方法は、この方法に限定されるものではない。例えば、画像処理装置10は、無線LANを用いてアクセスポイント9に接続してもよい。この場合には、携帯端末30は、有線ネットワーク8を介さずに、画像処理装置10との間で通信を行う。また、例えば、携帯端末30は、例えば、ブルートゥース(登録商標)を用いて、画像処理装置10との間で通信を直接行うようにしてもよい。
携帯端末30には、画像処理装置10の操作マニュアルMANがインストールされている。操作マニュアルMANは、いわゆる電子マニュアルであり、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)形式で記述された複数のマニュアルページMPを含んでいる。各マニュアルページMPは、いわゆるハイパーリンクを活用して、互いにリンクされている。ユーザは、携帯端末30を操作して互いにリンクされたマニュアルページMPを閲覧することにより、画像処理装置10の操作方法を効率良く調べることができるようになっている。
図3は、携帯端末30に表示されるマニュアル画面SM(マニュアル画面SM1〜SM3)の一例を表すものである。マニュアル画面SM1(図3(A))は、スキャン機能の利用についての情報が記述されたマニュアルページMP1を表示したときの画面である。このマニュアル画面SM1は、4つの項目(“原稿をセットする”、“スキャンの設定”、“プレビューを表示する”、および“スキャンを実行する”)を含んでいる。これらの4つの項目には、ハイパーリンクが設定され、ユーザが操作することにより、各項目に対応するマニュアルページMPが次に表示されるようになっている。例えば、ユーザが、“スキャンの設定”についての項目を操作すると、携帯端末30は、マニュアル画面SM2(図3(B))を表示する。このマニュアル画面SM2は、スキャンの設定についての情報が記述されたマニュアルページMP2を表示したときの画面である。このマニュアル画面SM2は、4つの項目(“原稿の種類”、“解像度”、“読取サイズ”、および“色合い”)を含んでいる。これらの4つの項目には、同様にハイパーリンクが設定されている。例えば、ユーザが、“読取サイズ”についての項目を操作すると、携帯端末30は、マニュアル画面SM3(図3(C))を表示する。このマニュアル画面SM3は、読取サイズについての情報が記述されたマニュアルページMP3を表示したときの画面である。
また、各マニュアル画面SMは、図3(A)〜(C)に示したように、メニューボタンBMNを含んでいる。そして、ユーザがこのメニューボタンBMNを操作することにより、図3(D)に示したように、マニュアル画面SMに重なるようにして、メニューMNが表示される。このメニューMNは、2つの項目(“操作画面の同期切替”および“マニュアルページの同期切替”)を含んでいる。ユーザは、このメニューMNを操作することにより、例えば、画像処理装置10に表示される操作画面SOと、携帯端末30に表示されるマニュアルページMPとを同期させることができる。
具体的には、情報処理システム1では、例えば、携帯端末30があるマニュアルページMP(例えばマニュアルページMP3(図3(C)))を表示している場合において、ユーザが携帯端末30を操作してメニューMNの“操作画面の同期切替”を選択することにより、そのマニュアルページMPの内容に対応した操作画面SO(例えば操作画面SO2(図2B))を、画像処理装置10に表示させることができる。これにより、ユーザは、携帯端末30が表示するマニュアルページMPを見ながら、簡単に、そのマニュアルページMPに対応する操作画面SOを画像処理装置10に表示させることができる。その結果、情報処理システム1では、ユーザがメインメニューを示す操作画面SO1(図2A)から順次操作して、操作したい操作画面SOを表示させるまでの手間を省くことができる。
また、情報処理システム1では、例えば、画像処理装置10がある操作画面SO(例えば操作画面SO2(図2B))を表示している場合において、ユーザが携帯端末30を操作してメニューMNの“マニュアルページの同期切替”を選択することにより、その操作画面SOの内容に対応したマニュアルページMP(例えばマニュアルページMP3(図3(C)))を、携帯端末30に表示させることができる。これにより、ユーザは、画像処理装置10において操作画面SOを操作しながら、簡単に、その操作画面SOに対応するマニュアルページMPを携帯端末30に表示させることができる。その結果、情報処理システム1では、ユーザが操作マニュアルMANのトップページから順次操作して、閲覧したいマニュアルページMPを表示させるまでの手間を省くことができるようになっている。
情報処理システム1では、画像処理装置10に表示される操作画面SOと、携帯端末30に表示されるマニュアルページMPとを同期させる際、画像処理装置10と携帯端末30との間で、画面識別子IDをやりとりする。この画面識別子IDは、画像処理装置10に表示される操作画面SOを識別するための識別子であり、例えば、各操作画面SOに対して、互いに異なる画面識別子IDが割り当てられている。また、携帯端末30に表示されるマニュアルページMP(例えばマニュアルページMP3(図3(C))のHTMLヘッダには、そのマニュアルページMPに対応する操作画面SO(例えば操作画面SO2(図2B))の画面識別子IDが記述されている。
これにより、情報処理システム1では、例えば、携帯端末30があるマニュアルページMPを表示している場合において、ユーザが携帯端末30を操作してメニューMNの“操作画面の同期切替”を選択すると、携帯端末30は、そのマニュアルページMPのHTMLヘッダに記述された画面識別子IDを、画像処理装置10に供給する。そして、画像処理装置10は、この画面識別子IDに基づいて、その画面識別子IDに対応する操作画面SOを表示する。
また、例えば、画像処理装置10がある操作画面SOを表示している場合において、ユーザが携帯端末30を操作してメニューMNの“マニュアルページの同期切替”を選択すると、携帯端末30は、画像処理装置10から、その操作画面SOに対応する画面識別子IDを取得する。そして、携帯端末30は、その画面識別子IDに基づいて、その画面識別子IDがHTMLヘッダに記述されたマニュアルページMPを特定し、そのマニュアルページMPを表示するようになっている。
(画像処理装置10)
図4は、画像処理装置10の一構成例を表すものである。画像処理装置10は、操作入力部11と、操作判定部12と、ジョブ実行部13と、設定処理部14と、画面遷移処理部15と、画面データ記憶部16と、表示部17と、状態記憶部18と、識別子要求受信部21と、画面識別子送信部22と、画面識別子受信部23と、通信部24とを有している。
操作入力部11は、ユーザの操作を受け付けるものであり、例えば、各種ハードウェアキーや、タッチパネルを用いて構成されるものである。
操作判定部12は、操作入力部11により入力されたユーザの操作を判定するものである。そして、操作判定部12は、その判定結果に応じて、ジョブ実行部13、設定処理部14、および画面遷移処理部15に指示を行うようになっている。具体的には、操作判定部12は、ユーザの操作、および、状態記憶部18に記憶された画像処理装置10の現在の状態についての情報(状態情報INFS)に基づいて、ユーザの操作を判定する。例えば、操作判定部12は、画像処理装置10の現在の状態が操作画面SO1(図2A)を表示している状態である場合に、ユーザが“スキャン”ボタンB13を操作したときは、表示部17がスキャン機能を実行するためのサブメニューを表示するように、画面遷移処理部15に対して指示を行うようになっている。
ジョブ実行部13は、操作判定部12からの指示に基づいて、コピー、ファックス、スキャン、およびプリントについてのジョブを実行するものである。また、ジョブ実行部13は、例えば、ジョブの実行が終了したときに、表示部17がそのジョブの実行終了を示す情報を表示するように、画面遷移処理部15に対して指示を行うようになっている。さらに、ジョブ実行部13は、処理結果に基づいて、状態記憶部18に記憶された状態情報INFSを更新する機能をも有している。
設定処理部14は、操作判定部12からの指示に基づいて、画像処理装置10の各種設定を行うものである。また、設定処理部14は、画像処理装置10の各種設定を変更したときに、表示部17がその設定の変更を示す情報を表示するように、画面遷移処理部15に対して指示を行うようになっている。さらに、設定処理部14は、画像処理装置10の各種設定を変更したときに、状態記憶部18に記憶された状態情報INFSを更新する機能をも有している。
画面遷移処理部15は、操作判定部12、ジョブ実行部13、および設定処理部14からの指示に基づいて、画面データ記憶部16に記憶された複数の操作画面SOを用いて、表示部17に表示される操作画面SOを遷移させるものである。また、画面遷移処理部15は、画面識別子受信部23から供給された画面識別子IDに基づいて、画面データ記憶部16に記憶された複数の操作画面SOから、その画面識別子IDに対応する操作画面SOを選択する。そして、画面遷移処理部15は、表示部17に表示される操作画面SOを、現在表示している操作画面SOから、その選択された操作画面SOに遷移させる機能をも有している。また、画面遷移処理部15は、画面識別子送信部22に対して、表示部17が現在表示している操作画面SOに対応する画面識別子IDを供給する機能をも有している。さらに、画面遷移処理部15は、操作画面SOを遷移させたときに、状態記憶部18に記憶された状態情報INFSを更新する機能をも有している。
画面データ記憶部16は、画像処理装置10の表示部17に表示する複数の操作画面SOを、対応する画面識別子IDとともに記憶するものである。
表示部17は、画面遷移処理部15からの指示に基づいて、操作画面SOを表示するものであり、例えば液晶ディスプレイを用いて構成されるものである。
状態記憶部18は、画像処理装置10の現在の状態についての情報(状態情報INFS)を記憶するものである。具体的には、状態情報INFSは、例えば、コピー機能、ファックス機能、スキャン機能、およびプリント機能における各種初期設定や、画像処理装置10を有線ネットワーク8に接続するためのネットワーク設定などを含んでいる。また、状態情報INFSは、さらに、例えば、画像処理装置10の動作を制御する各種フラグや、表示部17に現在表示されている操作画面OPについての情報をも含んでいる。
識別子要求受信部21は、携帯端末30から送信された画面識別子IDの送信要求を、通信部24を介して受信するものである。そして、識別子要求受信部21は、画面識別子IDを携帯端末30に送信するように、画面識別子送信部22に対して指示を行うようになっている。画面識別子送信部22は、識別子要求受信部21からの指示に基づいて、画面遷移処理部15から供給された画面識別子IDを、通信部24を介して携帯端末30に送信するものである。
画面識別子受信部23は、携帯端末30から送信された画面識別子IDを、通信部24を介して受信するものである。そして、画面識別子受信部23は、画面識別子IDを画面遷移処理部15に供給するようになっている。
通信部24は、携帯端末30との間で通信を行うものである。通信部24は、この例では、有線ネットワーク8に接続するためのネットワークインタフェースである。
(携帯端末30)
図5は、携帯端末30の一構成例を表すものである。携帯端末30は、操作入力部31と、操作判定部32と、マニュアルページ切替部33と、マニュアルページ表示処理部34と、操作マニュアル記憶部35と、表示部36と、操作画面同期処理部41と、画面識別子取得部42と、画面識別子送信部43と、マニュアルページ同期処理部44と、識別子要求送信部45と、画面識別子受信部46と、マニュアルページ特定部47と、通信部48とを有している。
操作入力部31は、ユーザの操作を受け付けるものであり、例えば、各種ハードウェアキーや、タッチパネルを用いて構成されるものである。
操作判定部32は、操作入力部31により入力されたユーザの操作を判定するものである。そして、操作判定部32は、その判定結果に応じて、マニュアルページ切替部33、操作画面同期処理部41、およびマニュアルページ同期処理部44に指示を行うようになっている。具体的には、操作判定部32は、ユーザがマニュアルページMPにおいてハイパーリンクされた項目を操作した場合には、携帯端末30の表示部36がそのハイパーリンクのリンク先のマニュアルページMPを表示するように、マニュアルページ切替部33に対して指示を行う。また、操作判定部32は、ユーザがメニューMNの“操作画面の同期切替”を選択した場合には、画像処理装置10の表示部17が、携帯端末30に表示されているマニュアルページMPに対応した操作画面SOを表示するように、操作画面同期処理部41に対して指示を行う。また、操作判定部32は、ユーザがメニューMNの“マニュアルページの同期切替”を選択した場合には、携帯端末30の表示部36が、画像処理装置10に表示されている操作画面SOに対応したマニュアルページMPを表示するように、マニュアルページ同期処理部44に対して指示を行うようになっている。
マニュアルページ切替部33は、操作判定部32からの指示に基づいて、ハイパーリンクのリンク先のURL(Uniform Resource Locator)を、マニュアルページ表示処理部34に供給するものである。
マニュアルページ表示処理部34は、マニュアルページ切替部33から供給されたURLに基づいて、操作マニュアル記憶部35からそのURLに応じたマニュアルページMPのページデータを読み出し、そのページデータを表示部36に供給するものである。また、マニュアルページ表示処理部34は、マニュアルページ特定部47から供給されたURLに基づいて、操作マニュアル記憶部35からマニュアルページMPのページデータを読み出し、そのページデータを表示部36に供給する機能をも有している。また、マニュアルページ表示処理部34は、表示部36が現在表示しているマニュアルページMPのHTMLヘッダに記述された画面識別子IDを画面識別子取得部42に供給する機能をも有している。
操作マニュアル記憶部35は、画像処理装置10の操作マニュアルMANを記憶するものである。この操作マニュアルMANは、上述したように、例えば、HTML形式で記述された複数のマニュアルページMPを含んでいる。各マニュアルページMPには、URLが対応づけられている。各マニュアルページMPは、ハイパーリンクを活用して、互いにリンクされている。また、各マニュアルページMPのHTMLヘッダには、そのマニュアルページMPの内容に対応する操作画面SOの画面識別子IDが記述されている。
表示部36は、マニュアルページ表示処理部34から供給されたマニュアルページMPのページデータに基づいて、マニュアルページMPを表示するものであり、例えば液晶ディスプレイを用いて構成されるものである。
操作画面同期処理部41は、操作判定部32からの指示に基づいて、マニュアルページ表示処理部34から画面識別子IDを取得するように、画面識別子取得部42に対して指示を行うものである。画面識別子取得部42は、操作画面同期処理部41からの指示に基づいて、マニュアルページ表示処理部34から画面識別子IDを取得し、その画面識別子IDを画面識別子送信部43に供給するものである。画面識別子送信部43は、画面識別子取得部42から供給された画面識別子IDを、通信部48を介して画像処理装置10に送信するものである。
マニュアルページ同期処理部44は、操作判定部32からの指示に基づいて、画面識別子IDの送信要求を画像処理装置10に送信するように、識別子要求送信部45に対して指示を行うものである。識別子要求送信部45は、マニュアルページ同期処理部44からの指示に基づいて、画面識別子IDの送信要求を、通信部48を介して画像処理装置10に送信するものである。
画面識別子受信部46は、識別子要求送信部45が送信した送信要求に応じて画像処理装置10から送信された画面識別子IDを、通信部48を介して受信するものである。そして、画面識別子受信部46は、画面識別子IDをマニュアルページ特定部47に供給するようになっている。マニュアルページ特定部47は、画面識別子受信部46から供給された画面識別子IDに基づいて、操作マニュアル記憶部35に記憶された複数のマニュアルページMPのうちの、HTMLヘッダにその画面識別子IDが記述されたマニュアルページMPを特定するとともに、そのマニュアルページMPのURLを取得するものである。そして、マニュアルページ特定部47は、取得したマニュアルページMPのURLを、マニュアルページ表示処理部34に供給するようになっている。
通信部48は、画像処理装置10との間で通信を行うものである。通信部48は、この例では、無線LANを用いてアクセスポイント9に接続するためのネットワークインタフェースである。
ここで、携帯端末30は、本発明における「情報処理装置」の一具体例に対応する。画像処理装置10は、本発明における「端末装置」の一具体例に対応する。マニュアルページMPは、本発明における「解説情報」の一具体例に対応する。画面識別子IDは、本発明における「識別子」の一具体例に対応する。操作入力部31は、本発明における「入力部」の一具体例に対応する。表示部36は、本発明における「表示部」の一具体例に対応する。マニュアルページ同期処理部44、識別子要求送信部45、画面識別子受信部46、および通信部48は、本発明における「第1の通信部」の一具体例に対応する。操作マニュアル記憶部35は、本発明における「記憶部」の一具体例に対応する。マニュアルページ表示処理部34およびマニュアルページ特定部47は、本発明における「第1の取得部」の一具体例に対応する。画面識別子取得部42は、本発明における「第2の取得部」の一具体例に対応する。ジョブ実行部13は、本発明における「画像形成部」の一具体例に対応する。
[動作および作用]
続いて、本実施の形態の情報処理システム1の動作および作用について説明する。
(全体動作概要)
まず、図4,5を参照して、情報処理システム1の全体動作概要を説明する。
画像処理装置10において、操作入力部11は、ユーザの操作を受け付け、操作判定部12は、操作入力部11により入力されたユーザの操作を判定する。そして、操作判定部12は、その判定結果に応じて、ジョブ実行部13、設定処理部14、および画面遷移処理部15に指示を行う。ジョブ実行部13は、操作判定部12からの指示に基づいて、コピー、ファックス、スキャン、およびプリントについてのジョブを実行する。設定処理部14は、操作判定部12からの指示に基づいて、画像処理装置10の各種設定を行う。画面遷移処理部15は、操作判定部12、ジョブ実行部13、および設定処理部14からの指示に基づいて、画面データ記憶部16に記憶された複数の操作画面SOを用いて、表示部17に表示される操作画面SOを遷移させる。
携帯端末30において、操作入力部31は、ユーザの操作を受け付け、操作判定部32は、操作入力部31により入力されたユーザの操作を判定する。そして、操作判定部32は、その判定結果に応じて、マニュアルページ切替部33、操作画面同期処理部41、およびマニュアルページ同期処理部44に指示を行う。
例えば、操作判定部32は、ユーザがマニュアルページMPにおいてハイパーリンクされた項目を操作した場合には、携帯端末30の表示部36がそのハイパーリンクのリンク先のマニュアルページMPを表示するように、マニュアルページ切替部33に対して指示を行う。
また、例えば、操作判定部32は、ユーザがメニューMNの“操作画面の同期切替”を選択した場合には、画像処理装置10の表示部17が、携帯端末30に表示されているマニュアルページMPに対応した操作画面SOを表示するように、操作画面同期処理部41に対して指示を行う。これにより、携帯端末30は、携帯端末30が表示しているマニュアルページMPのHTMLヘッダに記述された画面識別子IDを、画像処理装置10に供給する。そして、画像処理装置10は、この画面識別子IDに基づいて、画面識別子IDに対応する操作画面SOを表示する。
また、例えば、操作判定部32は、ユーザがメニューMNの“マニュアルページの同期切替”を選択した場合には、携帯端末30の表示部36が、画像処理装置10に表示されている操作画面SOに対応したマニュアルページMPを表示するように、マニュアルページ同期処理部44に対して指示を行う。これにより、携帯端末30は、画像処理装置10から、画像処理装置10が表示している操作画面SOに対応する画面識別子IDを取得する。そして、携帯端末30は、その画面識別子IDに基づいて、その画面識別子IDがHTMLヘッダに記述されたマニュアルページMPを特定し、そのマニュアルページMPを表示する。
(詳細動作)
次に、情報処理システム1の動作について詳細に説明する。以下に、ユーザがマニュアルページMPにおいてハイパーリンクされた項目を操作した場合(ケースC1)、ユーザがメニューMNの“操作画面の同期切替”を選択した場合(ケースC2)、およびユーザがメニューMNの“マニュアルページの同期切替”を選択した場合(ケースC3)について、順に説明する。
(ケースC1)
ユーザがマニュアルページMPにおいてハイパーリンクされた項目を操作した場合には、まず、マニュアルページ切替部33は、操作判定部32からの指示に基づいて、ハイパーリンクのリンク先のURLを、マニュアルページ表示処理部34に供給する。次に、マニュアルページ表示処理部34は、操作マニュアル記憶部35から、そのURLに応じたマニュアルページMPのページデータを読み出し、そのページデータを表示部36に供給する。そして、表示部36は、マニュアルページ表示処理部34から供給されたマニュアルページMPのページデータに基づいて、マニュアルページMPを表示する。
(ケースC2)
図6は、ユーザがメニューMNの“操作画面の同期切替”を選択した場合の、情報処理システム1の一動作例を表すものである。図6において、ユーザの操作を括弧内で示している。この場合には、情報処理システム1は、画像処理装置10に表示される操作画面SOを、携帯端末30が表示しているマニュアルページMPに同期させる。以下に、この動作について詳細に説明する。
携帯端末30の表示部36が、マニュアルページMPを表示している場合において、ユーザが携帯端末30を操作してメニューMNの“操作画面の同期切替”を選択すると、携帯端末30の操作判定部32は、そのユーザ操作が、操作画面SOをマニュアルページMPに同期させる指示であることを判定する(ステップS101)。そして、操作判定部32は、操作画面同期処理部41に対して指示を行う。
次に、画面識別子取得部42は、表示部36が現在表示しているマニュアルページMPの画面識別子IDを取得する(ステップS102)。具体的には、画面識別子取得部42は、操作画面同期処理部41からの指示に基づいて、マニュアルページ表示処理部34から、表示部36が現在表示しているマニュアルページMPのHTMLヘッダに記述された画面識別子IDを取得する。そして、画面識別子取得部42は、この画面識別子IDを画面識別子送信部43に供給する。
次に、画面識別子送信部43は、画面識別子IDを画像処理装置10に送信する(ステップS103)。そして、画像処理装置10の画面識別子受信部23は、携帯端末30から送信された画面識別子IDを受信し、この画面識別子IDを画面遷移処理部15に供給する。
そして、画像処理装置10の画面遷移処理部15および表示部17は、画面識別子IDに基づいて操作画面SOを表示する(ステップS104)。具体的には、画面遷移処理部15は、画面識別子受信部23から供給された画面識別子IDに基づいて、画面データ記憶部16に記憶された複数の操作画面SOから、その画面識別子IDに対応する操作画面SOを選択し、選択した操作画面SOを表示部17に供給する。そして、表示部17は、その操作画面SOを表示する。
以上で、このシーケンスは終了する。
(ケースC3)
図7は、ユーザがメニューMNの“マニュアルページの同期切替”を選択した場合の、情報処理システム1の一動作例を表すものである。この場合には、情報処理システム1は、携帯端末30に表示されるマニュアルページMPを、画像処理装置10が表示している操作画面SOに同期させる。以下に、この動作について詳細に説明する。
画像処理装置10の表示部17が、操作画面SOを表示している場合において、ユーザが携帯端末30を操作してメニューMNの“マニュアルページの同期切替”を選択すると、携帯端末30の操作判定部32は、そのユーザ操作が、マニュアルページMPを操作画面SOに同期させる指示であることを判定する(ステップS111)。そして、操作判定部32は、マニュアルページ同期処理部44に対して指示を行う。
次に、識別子要求送信部45は、マニュアルページ同期処理部44からの指示に基づいて、画面識別子IDの送信要求を、画像処理装置10に送信する(ステップS112)。そして、画像処理装置10の識別子要求受信部21は、携帯端末30から送信された画面識別子IDの送信要求を受信する。
次に、画像処理装置10の画面識別子送信部22は、識別子要求受信部21からの指示に基づいて、画面遷移処理部15から供給された画面識別子IDを携帯端末30に送信する(ステップS113)。携帯端末30の画面識別子受信部46は、画像処理装置10から送信された画面識別子IDを受信し、この画面識別子IDをマニュアルページ特定部47に供給する。
次に、マニュアルページ特定部47は、画面識別子受信部46から供給された画面識別子IDに基づいて、マニュアルページMPのURLを取得する(ステップS114)。具体的には、マニュアルページ特定部47は、画面識別子IDに基づいて、操作マニュアル記憶部35に記憶された複数のマニュアルページMPのうちの、HTMLヘッダにその画面識別子IDが記述されたマニュアルページMPを特定するとともに、そのマニュアルページMPのURLを取得する。
そして、マニュアルページ表示処理部34および表示部36は、マニュアルページMPのURLに基づいて、マニュアルページMPを表示する(ステップS115)。具体的には、マニュアルページ表示処理部34は、マニュアルページ特定部47から供給されたURLに基づいて、操作マニュアル記憶部35からマニュアルページMPのページデータを読み出し、そのページデータを表示部36に供給する。そして、表示部36は、マニュアルページ表示処理部34から供給されたマニュアルページMPのページデータに基づいて、マニュアルページMPを表示する。
以上で、このシーケンスは終了する。
このように、情報処理システム1では、ケースC2に示したように、携帯端末30が現在表示しているマニュアルページMPの内容に対応した操作画面SOを、画像処理装置10に表示させることができる。これにより、ユーザは、携帯端末30が表示するマニュアルページMPを見ながら、簡単に、そのマニュアルページMPに対応する操作画面SOを画像処理装置10に表示させることができる。その結果、情報処理システム1では、ユーザがメインメニューを示す操作画面SO1(図2A)から順次操作して、操作したい操作画面SOを表示させるまでの手間を省くことができる。
また、情報処理システム1では、ケースC3に示したように、画像処理装置10が現在表示している操作画面SOの内容に対応したマニュアルページMPを、携帯端末30に表示させることができる。これにより、ユーザは、画像処理装置10において操作画面SOを操作しながら、簡単に、その操作画面SOに対応するマニュアルページMPを携帯端末30に表示させることができる。その結果、情報処理システム1では、ユーザが操作マニュアルMANのトップページから順次操作して、閲覧したいマニュアルページMPを表示させるまでの手間を省くことができる。
また、情報処理システム1では、ユーザがメニューMNを操作することにより、画像処理装置10に表示される操作画面SOを、携帯端末30が表示しているマニュアルページMPに同期させ、あるいは、携帯端末30に表示されるマニュアルページMPを、画像処理装置10が表示している操作画面SOに同期させるようにした。これにより、例えば、情報処理システム1では、同期させたいときだけ同期させることができるため、常に同期させる場合に比べて、ユーザの利便性を高めることができる。すなわち、常に操作画面SOおよびマニュアルページMPを同期するようにした場合には、例えば、ユーザが携帯端末30を操作してマニュアルページMPを切り替えると、それに応じて画像処理装置10が表示する操作画面SOが切り替わる。よって、ユーザは、例えば、画像処理装置10が表示する操作画面SOを維持したまま、他のマニュアルページMPを閲覧することができない。一方、情報処理システム1では、ユーザがメニューMNを操作することにより、操作画面SOおよびマニュアルページMPを同期させるようにしたので、例えば、画像処理装置10が表示する操作画面SOを維持したまま、ユーザは画像処理装置10の操作方法を自由に調べることができるので、ユーザの利便性を高めることができる。
[効果]
以上のように本実施の形態では、携帯端末が現在表示しているマニュアルページの内容に対応した操作画面を、画像処理装置に表示させるようにしたので、ユーザの利便性を高めることができる。
本実施の形態では、画像処理装置が現在表示している操作画面の内容に対応したマニュアルページを、携帯端末30に表示させるようにしたので、ユーザの利便性を高めることができる。
本実施の形態では、ユーザがメニューMNを操作することにより、操作画面およびマニュアルページを同期させるようにしたので、ユーザの利便性を高めることができる。
<2.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態に係る情報処理システム2について説明する。本実施の形態は、サーバにアクセスすることにより、画像処理装置10の操作マニュアルMANを閲覧するように構成したものである。なお、上記第1の実施の形態に係る情報処理システム1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図8は、本実施の形態に係る情報処理システム2の一構成例を表すものである。情報処理システム2は、画像処理装置10と、アクセスポイント9と、携帯端末60と、サーバ50とを備えている。サーバ50は、インターネットNETを介して有線ネットワーク8に接続されている。これにより、携帯端末60は、アクセスポイント9、有線ネットワーク8、およびインターネットNETを介して、サーバ50と通信を行うことができるようになっている。
(携帯端末60)
図9は、携帯端末60の一構成例を表すものである。携帯端末60は、マニュアルページ切替部62と、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)リクエスト送信部63と、HTTPレスポンス受信部64と、マニュアルページ表示処理部65と、URL要求送信部66と、URL受信部67と、通信部68とを有している。
マニュアルページ切替部62は、操作判定部32からの指示に基づいて、ハイパーリンクのリンク先のURLを、HTTPリクエスト送信部63に対して供給するものである。また、マニュアルページ切替部62は、URL受信部67から供給されたURLを、HTTPリクエスト送信部63に対して供給する機能をも有している。
HTTPリクエスト送信部63は、マニュアルページ切替部62から供給されたURLに基づいて、そのURLを含むHTTPリクエストREQを生成し、生成したHTTPリクエストREQを、通信部68を介してサーバ50に送信するものである。
HTTPレスポンス受信部64は、HTTPリクエスト送信部63が送信したHTTPリクエストREQに応じてサーバ50から送信されたHTTPレスポンスRESを、通信部68を介して受信するものである。そして、HTTPレスポンス受信部64は、HTTPレスポンスRESに含まれるマニュアルページMPのページデータを、マニュアルページ表示処理部65に供給するようになっている
マニュアルページ表示処理部65は、HTTPレスポンス受信部64から供給されたマニュアルページMPのページデータを、表示部36に供給するものである。また、マニュアルページ表示処理部65は、表示部36が現在表示しているマニュアルページMPのHTMLヘッダに記述された画面識別子IDを画面識別子取得部42に供給する機能をも有している。
URL要求送信部66は、画面識別子受信部46から供給された、画像処理装置10が表示している操作画面SOに対応する画面識別子IDに基づいて、この画面識別子IDがHTMLヘッダに記述されたマニュアルページMPのURLを要求するURL送信要求を、通信部68を介してサーバ50に送信するものである。
URL受信部67は、URL要求送信部66が送信したURL送信要求に応じて、サーバ50から送信されたURLを、通信部68を介して受信するものである。そして、URL受信部67は、受信したURLをマニュアルページ切替部62に供給するようになっている。
通信部68は、画像処理装置10およびサーバ50との間で通信を行うものである。
(サーバ50)
図10は、サーバ50の一構成例を表すものである。サーバ50は、受信判定部51と、マニュアルページ取得部52と、操作マニュアル記憶部53と、マニュアルページ特定部54とを有している。
受信判定部51は、携帯端末60から送信されたデータを、通信部55を介して受信するとともに、受信したデータを判定するものである。そして、受信判定部51は、携帯端末60から送信されたデータがHTTPリクエストREQである場合には、そのHTTPリクエストREQに含まれるURLをマニュアルページ取得部52に供給し、携帯端末60から送信されたデータがURL送信要求である場合には、そのURL送信要求に含まれる画面識別子IDをマニュアルページ特定部54に供給するようになっている。
マニュアルページ取得部52は、受信判定部51から供給されたURLに基づいて、操作マニュアル記憶部53からそのURLに応じたマニュアルページMPのページデータを取得するものである。そして、マニュアルページ取得部52は、取得したマニュアルページMPのページデータを含むHTTPレスポンスRESを生成し、そのHTTPレスポンスRESを、通信部55を介して携帯端末60に送信するようになっている。
操作マニュアル記憶部53は、画像処理装置10の操作マニュアルMANを記憶するものである。この操作マニュアル記憶部53は、第1の実施の形態における操作マニュアル記憶部35に対応するものである。すなわち、第1の実施の形態に係る情報処理システム1では、操作マニュアル記憶部35を携帯端末30に設けたが、本実施の形態に係る情報処理システム2では、操作マニュアル記憶部53をサーバ50に設けている。これにより、情報処理システム2では、いわゆるオンラインマニュアルを実現するようになっている。
マニュアルページ特定部54は、受信判定部51から供給された画面識別子IDに基づいて、操作マニュアル記憶部53に記憶された複数のマニュアルページMPのうちの、HTMLヘッダにその画面識別子IDが記述されたマニュアルページMPを特定するとともに、そのマニュアルページMPのURLを取得するものである。そして、マニュアルページ特定部54は、取得したマニュアルページMPのURLを、通信部55を介して携帯端末60に送信するようになっている。
通信部55は、携帯端末60との間で通信を行うものである。この例では、インターネットNETに接続するためのネットワークインタフェースである。
ここで、マニュアルページ同期処理部44、識別子要求送信部45、画面識別子受信部46、および通信部68は、本発明における「第1の通信部」の一具体例に対応する。URL要求送信部66、URL受信部67、HTTPリクエスト送信部63、HTTPレスポンス受信部64、および通信部68は、本発明における「第2の通信部」の一具体例に対応する。マニュアルページ表示処理部65は、本発明における「第1の取得部」の一具体例に対応する。
(ケースC1)
図11は、ユーザがマニュアルページMPにおいてハイパーリンクされた項目を操作した場合の、情報処理システム2の一動作例を表すものである。ユーザがハイパーリンクされた項目を操作すると、携帯端末60の操作判定部32は、そのユーザ操作が、マニュアルページMPを切り替える指示であることを判定する(ステップS201)。そして、マニュアルページ切替部62は、操作判定部32からの指示に基づいて、ハイパーリンクのリンク先のURLを、HTTPリクエスト送信部63に供給する。
次に、HTTPリクエスト送信部63は、マニュアルページ切替部62から供給されたURLに基づいて、そのURLを含むHTTPリクエストREQを生成し、生成したHTTPリクエストREQをサーバ50に送信する(ステップS202)。サーバ50の受信判定部51は、このHTTPリクエストREQを受信し、そのHTTPリクエストREQに含まれるURLをマニュアルページ取得部52に供給する。
次に、サーバ50のマニュアルページ取得部52は、受信判定部51から供給されたURLに基づいて、操作マニュアル記憶部53からそのURLに応じたマニュアルページMPのページデータを取得する(ステップS203)。
次に、マニュアルページ取得部52は、取得したマニュアルページMPのページデータを含むHTTPレスポンスRESを生成し、生成したHTTPレスポンスRESを携帯端末60に送信する(ステップS204)。携帯端末60のHTTPレスポンス受信部64は、このHTTPレスポンスRESを受信し、このHTTPレスポンスRESに含まれるマニュアルページMPのページデータをマニュアルページ表示処理部65に供給する。
そして、携帯端末60のマニュアルページ表示処理部65および表示部36は、マニュアルページMPのページデータに基づいて、マニュアルページMPを表示する(ステップS205)。
以上で、このシーケンスは終了する。
(ケースC2)
ユーザがメニューMNの“操作画面の同期切替”を選択した場合には、情報処理システム2は、第1の実施の形態の場合に係る情報処理システム1(図6)と同様の動作を行う。
(ケースC3)
図12は、ユーザがメニューMNの“マニュアルページの同期切替”を選択した場合の、情報処理システム2の一動作例を表すものである。画像処理装置10の表示部17が、操作画面SOを表示している場合において、ユーザがメニューMNの“マニュアルページの同期切替”を選択すると、携帯端末60の操作判定部32は、そのユーザ操作が、マニュアルページMPを操作画面SOに同期させる指示であることを判定する(ステップS211)。そして、操作判定部32は、マニュアルページ同期処理部44に対して指示を行う。
次に、識別子要求送信部45は、マニュアルページ同期処理部44からの指示に基づいて、画面識別子IDの送信要求を、画像処理装置10に送信する(ステップS212)。そして、画像処理装置10の識別子要求受信部21は、携帯端末60から送信された画面識別子IDの送信要求を受信する。
次に、画像処理装置10の画面識別子送信部22は、識別子要求受信部21からの指示に基づいて、画面遷移処理部15から供給された画面識別子IDを携帯端末60に送信する(ステップS213)。携帯端末60の画面識別子受信部46は、画像処理装置10から送信された画面識別子IDを受信し、その画面識別子IDをURL要求送信部66に供給する
次に、携帯端末60のURL要求送信部66は、画面識別子受信部46から供給された画面識別子IDに基づいて、この画面識別子IDを含むURL送信要求をサーバ50に送信する(ステップS214)。サーバ50の受信判定部51は、このURL送信要求を受信し、そのURL送信要求に含まれる画面識別子IDをマニュアルページ特定部54に供給する。
次に、サーバ50のマニュアルページ特定部54は、受信判定部51から供給された画面識別子IDに基づいて、マニュアルページMPのURLを取得する(ステップS215)。具体的には、マニュアルページ特定部54は、画面識別子IDに基づいて、操作マニュアル記憶部53に記憶された複数のマニュアルページMPのうちの、HTMLヘッダにその画面識別子IDが記述されたマニュアルページMPを特定し、そのマニュアルページMPのURLを取得する。
次に、マニュアルページ特定部54は、ステップS215において特定したマニュアルページMPのURLを携帯端末60に送信する(ステップS216)。携帯端末60のURL受信部67は、このマニュアルページMPのURLを受信し、受信したURLをマニュアルページ切替部62に供給する。マニュアルページ切替部62は、URL受信部67が受信したマニュアルページMPのURLを、HTTPリクエスト送信部63に供給する。
次に、HTTPリクエスト送信部63は、マニュアルページ切替部62から供給されたURLに基づいて、そのURLを含むHTTPリクエストREQを生成し、このHTTPリクエストREQをサーバ50に送信する(ステップS217)。サーバ50の受信判定部51は、このHTTPリクエストREQを受信し、そのHTTPリクエストREQに含まれるURLをマニュアルページ取得部52に供給する。
次に、サーバ50のマニュアルページ取得部52は、受信判定部51から供給されたURLに基づいて、操作マニュアル記憶部53からそのURLに応じたマニュアルページMPを取得する(ステップS218)。
次に、マニュアルページ取得部52は、取得したマニュアルページMPのページデータを含むHTTPレスポンスRESを生成し、このHTTPレスポンスRESを携帯端末60に送信する(ステップS219)。携帯端末60のHTTPレスポンス受信部64は、このHTTPレスポンスRESを受信し、このHTTPレスポンスRESに含まれるマニュアルページMPのページデータをマニュアルページ表示処理部65に供給する。
そして、携帯端末60のマニュアルページ表示処理部65および表示部36は、マニュアルページMPのページデータに基づいて、マニュアルページMPを表示する(ステップS220)。
以上で、このシーケンスは終了する。
このように、情報処理システム2では、操作マニュアルMANをサーバ50に記憶するようにしたので、ユーザは、携帯端末60に操作マニュアルMANをインストールする手間が省けるとともに、携帯端末60のストレージの使用量を抑えることができるため、ユーザの利便性を高めることができる。
本実施の形態では、操作マニュアルをサーバに記憶するようにしたので、ユーザの利便性を高めることができる。その他の効果は、上記第1の実施の形態の場合と同様である。
<3.第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態に係る情報処理システム3について説明する。本実施の形態は、携帯端末で使用している言語に合わせて、表示するマニュアルページMPの言語を変更するとともに、画像処理装置で使用する言語を一時的に変更するように構成したものである。なお、上記第2の実施の形態に係る情報処理システム2と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。図8に示したように、情報処理システム3は、画像処理装置90と、アクセスポイント9と、携帯端末70と、サーバ80とを備えている。
情報処理システム3では、第2の実施の形態に係る情報処理システム2と同様に、サーバ80に操作マニュアルMAN2が記憶される。この操作マニュアルMAN2は、日本語の操作マニュアルに加え、複数の言語で記述された操作マニュアルを含んでいる。そして、携帯端末70は、サーバ80に記憶された操作マニュアルMAN2を閲覧することができるようになっている。
図13は、携帯端末70に表示されるマニュアル画面SM(マニュアル画面SM4〜SM6)の一例を表すものである。マニュアル画面SM4(図13(A))は、管理者メニューについての情報が記述されたマニュアルページMP4を表示したときの画面である。このマニュアル画面SM4は、5つの項目(“管理者メニューへログイン”、“ネットワーク設定”、“通信設定”、“装置設定”、および“ユーザ設定”)を含んでいる。
各マニュアル画面SMは、図13(A)に示したように、メニューボタンBMN2を含んでいる。そして、ユーザがこのメニューボタンBMN2を操作することにより、図13(B)に示したように、マニュアル画面SMに重なるようにして、メニューMN2が表示される。このメニューMN2は、言語選択メニューMLを含んでいる。この言語選択メニューMLは、表示するマニュアルページMPの言語を選択するものであり、この例では、5つの言語(英語、日本語、フランス語、ドイツ語、およびポルトガル語)のうちの1つを選択可能に構成されている。なお、図13(B)の例では、マニュアルページMP4が日本語で記述されていることに対応して、言語選択メニューMLでは日本語が選択されている。例えば、言語選択メニューMLにおいて、英語を選択すると、図13(C)に示したように、マニュアル画面SM5が表示される。このマニュアル画面SM5は、管理者メニューについての情報が英語で記述されたマニュアルページMP5を表示したときの画面である。
このように、情報処理システム3では、複数の言語で記述されたマニュアルページMPを閲覧することができる。これらのマニュアルページMPは、URLに対応づけられている。この例では、URLは、図13に示したように、言語識別子IDLを含んでいる。例えば、日本語のマニュアルページMPは、言語識別子IDL“jpn”を含むURLに対応づけられ、英語のマニュアルページMPは、言語識別子IDL“enu”を含むURLに対応づけられている。具体的には、管理者メニューについての情報が日本語で記述されたマニュアルページMP4(図13(A))は、“http://xxxx/001/jpn/adminmenu.html”に対応づけられ、管理者メニューについての情報が英語で記述されたマニュアルページMP5(図13(C))は、“http://xxxx/001/enu/adminmenu.html”に対応づけられている。このように、異なる言語で記述された同じ内容のマニュアルページMPのURLは、言語識別子IDLを除いて、互いに同じになっている。これにより、情報処理システム3では、表示するマニュアルページMPの言語を、URLを用いて選択することができるようになっている。
また、情報処理システム3では、後述するように、画像処理装置90に表示される操作画面SOを、携帯端末70が表示しているマニュアルページMPに同期させる際、この言語識別子IDLを画像処理装置90に供給することにより、その言語識別子IDLに応じた言語で記述された操作画面SOを画像処理装置90に一時的に表示させることができるようになっている。
(携帯端末70)
図14は、携帯端末70の一構成例を表すものである。携帯端末70は、操作判定部72と、言語識別子設定部73と、HTTPリクエスト送信部74と、画面識別子送信部75とを有している。
操作判定部72は、第2の実施の形態に係る操作判定部32(図9)と同様の動作を行うものである。また、操作判定部72は、ユーザがメニューMN2の言語選択メニューMLを操作した場合には、ユーザが選択した言語に対応する言語識別子IDLを設定するように、言語識別子設定部73に対して指示を行う機能をも有している。
言語識別子設定部73は、携帯端末70において用いられる言語に対応する言語識別子IDLを設定するものである。また、言語識別子設定部73は、操作判定部72からの指示に基づいて、ユーザが選択した言語に対応する言語識別子IDLを設定する機能をも有している。そして、言語識別子設定部73は、設定した言語識別子IDLを、HTTPリクエスト送信部74および画面識別子送信部75に供給するようになっている。
HTTPリクエスト送信部74は、マニュアルページ切替部62から供給されたURLに含まれる言語識別子IDLを、言語識別子設定部73から供給された言語識別子IDLに置換し、言語識別子IDLが置換されたURLを含むHTTPリクエストREQを生成するものである。そして、HTTPリクエスト送信部74は、生成したHTTPリクエストREQを、通信部68を介してサーバ80に送信するようになっている。
画面識別子送信部75は、画面識別子取得部42から供給された画面識別子IDを、言語識別子設定部73から供給された言語識別子IDLとともに、通信部68を介して画像処理装置90に送信するものである。
(サーバ80)
図10に示したように、サーバ80は、操作マニュアル記憶部83を有している。操作マニュアル記憶部83は、画像処理装置90の操作マニュアルMAN2を記憶するものである。この操作マニュアルMAN2は、上述したように、日本語の操作マニュアルに加え、複数の言語で記述された操作マニュアルを含んでいる。各マニュアルページMPは、言語識別子IDLを含むURLに対応づけられている。異なる言語で記述された同じ内容のマニュアルページMPのURLは、言語識別子IDLを除いて互いに同じになっている。
(画像処理装置90)
図15は、画像処理装置90の一構成例を表すものである。画像処理装置90は、画面遷移処理部91と、画面データ記憶部92と、画面識別子受信部93と、言語設定切替部94と、タイマ95と、言語設定記憶部96とを有している。
画面遷移処理部91は、操作判定部12、ジョブ実行部13、および設定処理部14からの指示、および言語設定記憶部96から供給された現在の言語設定LGに係る言語識別子IDLに基づいて、画面データ記憶部92に記憶された複数の操作画面SOを用いて、表示部17に表示される操作画面SOを遷移させるものである。また、画面遷移処理部91は、画面識別子受信部93から供給された画面識別子ID、および言語設定記憶部96から供給された現在の言語設定LGに係る言語識別子IDLに基づいて、画面データ記憶部92に記憶された複数の操作画面SOから、その画面識別子IDおよび言語識別子IDLに対応する操作画面SOを選択する。そして、画面遷移処理部91は、表示部17に表示される操作画面SOを、現在表示している操作画面SOから、その選択された操作画面SOに遷移させる機能をも有している。
画面データ記憶部92は、日本語で記述された操作画面SOに加え、複数の言語で記述された操作画面SOを記憶するものである。画面データ記憶部92は、これらの複数の操作画面SOを、対応する画面識別子IDおよび言語識別子IDLとともに記憶している。異なる言語で記述された同じ内容の操作画面SOの画面識別子IDは、互いに同じになっている。
画面識別子受信部93は、携帯端末70から送信された画面識別子IDおよび言語識別子IDLを、通信部24を介して受信するものである。そして、画面識別子受信部93は、画面識別子IDを画面遷移処理部91に供給するとともに、言語識別子IDLを言語設定切替部94に供給するようになっている。
言語設定切替部94は、画面識別子受信部93から供給された言語識別子IDLに基づいて、タイマ95の動作を制御することにより、言語設定記憶部96に記憶された現在の言語設定LGを一時的に切り替えるものである。タイマ95は、言語設定切替部94からの指示に基づいて、タイマ動作を行うものである。言語設定記憶部96は、現在の言語設定LGおよび退避した言語設定LG1(後述)を記憶するものである。そして、言語設定記憶部96は、現在の言語設定LGに係る言語識別子IDLを画面遷移処理部91に供給するようになっている。
ここで、URL要求送信部66、URL受信部67、HTTPリクエスト送信部74、HTTPレスポンス受信部64、および通信部68は、本発明における「第2の通信部」の一具体例に対応する。
(ケースC1)
図16は、ユーザがマニュアルページMPにおいてハイパーリンクされた項目を操作した場合の、情報処理システム3の一動作例を表すものである。ユーザがハイパーリンクされた項目を操作すると、携帯端末70の操作判定部72は、そのユーザ操作が、マニュアルページMPを切り替える指示であることを判定する(ステップS301)。そして、マニュアルページ切替部62は、操作判定部72からの指示に基づいて、ハイパーリンクのリンク先のURLを、HTTPリクエスト送信部74に供給する。
次に、HTTPリクエスト送信部74は、マニュアルページ切替部62から供給されたURLに含まれる言語識別子IDLを、言語識別子設定部73から供給された言語識別子IDLに置換する(ステップS302)。
次に、HTTPリクエスト送信部74は、言語識別子IDLが置換されたURLを含むHTTPリクエストREQを生成し、生成したHTTPリクエストREQをサーバ80に送信する(ステップS303)。サーバ80の受信判定部51は、このHTTPリクエストREQを受信し、そのHTTPリクエストREQに含まれるURLをマニュアルページ取得部52に供給する。
次に、サーバ80のマニュアルページ取得部52は、受信判定部51から供給されたURLに基づいて、操作マニュアル記憶部83からそのURLに応じたマニュアルページMPのページデータを取得する(ステップS304)。この例では、URLが言語識別子IDLを含んでいるため、マニュアルページ取得部52は、URLに基づいて、その言語識別子IDLに応じた言語で記述されたマニュアルページMPのページデータを取得することができる。これ以降の動作は、第2の実施の形態に係る情報処理システム2(図11)と同様である。
このようにして、情報処理システム3では、言語識別子設定部73から供給された言語識別子IDLに基づいてHTTPリクエストREQを生成するようにしたので、様々な言語のマニュアルページMPを簡単に表示させることができる。その結果、情報処理システム3では、ユーザの利便性を高めることができる。
(ケースC2)
図17は、ユーザがメニューMNの“操作画面の同期切替”を選択した場合の、情報処理システム3の一動作例を表すものである。携帯端末70の表示部36が、マニュアルページMPを表示している場合において、ユーザがメニューMNの“操作画面の同期切替”を選択すると、携帯端末70の操作判定部72は、そのユーザ操作が、操作画面SOをマニュアルページMPに同期させる指示であることを判定する(ステップS311)。そして、操作判定部72は、操作画面同期処理部41に対して指示を行う。
次に、画面識別子取得部42は、操作画面同期処理部41からの指示に基づいて、表示部36が現在表示しているマニュアルページMPの画面識別子IDを取得し(ステップS312)、この画面識別子IDを画面識別子送信部75に供給する。
次に、画面識別子送信部75は、画面識別子IDを、言語識別子設定部73から供給された言語識別子IDLとともに、画像処理装置90に送信する(ステップS313)。そして、画像処理装置90の画面識別子受信部93は、携帯端末70から送信された画面識別子IDおよび言語識別子IDLを受信し、受信した画面識別子IDを画面遷移処理部91に供給するとともに、受信した言語識別子IDLを言語設定切替部94に供給する。
次に、画像処理装置90の言語設定切替部94は、画面識別子受信部93から供給された言語識別子IDLが示す言語が、言語設定記憶部96に記憶された現在の言語設定LGが示す言語と同じであるかどうかを確認する(ステップS314)。言語が同じである場合(ステップS314において“Y”)には、ステップS318に進む。
ステップS314において、言語が異なる場合(ステップS314において“N”)には、言語設定切替部94は、言語設定記憶部96に記憶された現在の言語設定LGを、言語設定LG1として一時的に退避させる(ステップS315)。言語設定記憶部96は、この言語設定LG1を一時的に記憶する。そして、言語設定切替部94は、言語識別子IDLが示す言語を、現在の言語設定LGとして設定する(ステップS316)。言語設定記憶部96は、この現在の言語設定LGを記憶するとともに、現在の言語設定LGに係る言語識別子IDLを画面遷移処理部91に供給する。そして、言語設定切替部94は、タイマ95を始動させる(ステップS317)。
そして、画像処理装置90の画面遷移処理部91および表示部17は、画面識別子IDおよび言語識別子IDLに基づいて操作画面SOを表示する(ステップS318)。具体的には、画面遷移処理部91は、画面データ記憶部92に記憶された複数の操作画面SOから、画面識別子受信部93から供給された画面識別子IDおよび言語設定記憶部96から供給された言語識別子IDLに対応する操作画面SOを選択し、選択した操作画面SOを表示部17に供給する。そして、表示部17は、その操作画面SOを表示する。
以上で、このシーケンスは終了する。
図18は、図17のステップS314において、言語識別子IDLが示す言語が、言語設定記憶部96に記憶された現在の言語設定LGが示す言語と異なる場合(ステップS314において“N”)における、図17に示したシーケンスの後の画像処理装置90の一動作例を表すものである。言語設定切替部94は、タイマ95がタイムアウトしたかどうかを確認し(ステップS321)、タイムアウトした場合に(ステップS321において“Y”)、言語設定記憶部96に記憶された、退避した言語設定LG1を、現在の言語設定LGとして再設定する(ステップS322)。言語設定記憶部96は、再設定された現在の言語設定LGを記憶するとともに、この現在の言語設定LGに係る言語識別子IDLを画面遷移処理部91に供給する。次に、言語設定切替部94は、言語設定記憶部96に記憶された、退避した言語設定LG1を削除し(ステップS323)、タイマ95を停止させ(ステップS324)、リセットさせる。そして、画像処理装置90の画面遷移処理部91および表示部17は、画面識別子ID、および再設定された現在の言語設定LGに対応する言語識別子IDLに基づいて、操作画面SOを再表示する(ステップS325)。
このようにして、情報処理システム3では、画像処理装置90に表示される操作画面SOを、携帯端末70が表示しているマニュアルページMPに同期させる際、画面識別子IDに加え、言語識別子IDLを画像処理装置90に供給するようにした。これにより、例えば、日本のオフィスにおいて、英語が母国語であるユーザU1が、画像処理装置90の操作画面SOを、そのユーザが有する携帯端末70が表示しているマニュアルページMPに同期させることにより、画像処理装置90に英語の操作画面SOを簡単に表示させることができる。その結果、情報処理システム3では、ユーザの利便性を高めることができる。
また、情報処理システム3では、所定の時間が経過したあとに、退避した言語設定LG1を、現在の言語設定LGとして再設定するようにした。これにより、例えば、日本のオフィスにおいて、そのユーザU1が画像処理装置90を使用し終えたあとに、言語設定を自動的に日本語の設定に戻すことができる。よって、その後に、日本語が母国語であるユーザU2がその画像処理装置90を使用する場合に、日本語の操作画面SOが表示されるため、ユーザの利便性を高めることができる。
(ケースC3)
図19は、ユーザがメニューMNの“マニュアルページの同期切替”を選択した場合の、情報処理システム3の一動作例を表すものである。この動作は、携帯端末70がサーバ80からURLを取得するステップS216までは、第2の実施の形態に係る情報処理システム2(図12)と同様である。そして、携帯端末70のマニュアルページ切替部62は、このステップS216においてURL受信部67が受信したマニュアルページMPのURLを、HTTPリクエスト送信部74に供給する。
次に、HTTPリクエスト送信部74は、マニュアルページ切替部62から供給されたURLに含まれる言語識別子IDLを、言語識別子設定部73から供給された言語識別子IDLに置換する(ステップS331)。
次に、HTTPリクエスト送信部74は、言語識別子IDLが置換されたURLを含むHTTPリクエストREQを生成し、生成したHTTPリクエストREQをサーバ80に送信する(ステップS332)。サーバ80の受信判定部51は、このHTTPリクエストREQを受信し、そのHTTPリクエストREQに含まれるURLをマニュアルページ取得部52に供給する。
次に、サーバ80のマニュアルページ取得部52は、受信判定部51から供給されたURLに基づいて、操作マニュアル記憶部83からそのURLに応じたマニュアルページMPのページデータを取得する(ステップS333)。この例では、URLが言語識別子IDLを含んでいるため、マニュアルページ取得部52は、URLに基づいて、その言語識別子IDLに応じた言語で記述されたマニュアルページMPのページデータを取得することができる。これ以降の動作は、第2の実施の形態に係る情報処理システム2(図12)と同様である。
本実施の形態では、言語識別子設定部から供給された言語識別子に基づいてHTTPリクエストを生成するようにしたので、ユーザの利便性を高めることができる。
また、本実施の形態では、画像処理装置に表示される操作画面を、携帯端末が表示しているマニュアルページに同期させる際、画面識別子に加え、言語識別子をも画像処理装置に供給するようにしたので、ユーザの利便性を高めることができる。
また、本実施の形態では、所定の時間が経過したあとに、退避した言語設定を現在の言語設定として再設定するようにしたので、ユーザの利便性を高めることができる。その他の効果は、上記第2の実施の形態の場合と同様である。
<4.第4の実施の形態>
次に、第4の実施の形態に係る情報処理システム4について説明する。本実施の形態は、画像処理装置における認証の要否などに応じて同期動作を制御するものである。なお、上記第2の実施の形態に係る情報処理システム2と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。図8に示したように、情報処理システム4は、画像処理装置120と、アクセスポイント9と、携帯端末110と、サーバ50とを備えている。
図20は、画像処理装置120に表示される操作画面SO(操作画面SO3)の一例を表すものである。操作画面SO3は、管理者メニューのうちの節電モードを示す画面であり、この例では、“パワーセーブ設定”ボタンB31、“スリープ設定”ボタンB32、“自動電源オフ設定”ボタンB33、および“戻る”ボタンB34を含んでいる。画像処理装置120では、例えば、ユーザが“パワーセーブ設定”ボタンB31を操作することにより、パワーセーブ設定を行うためのサブメニューが表示される。
画像処理装置120は、この操作画面SO3のような管理者メニューに関する操作画面SOを、例えば、管理者パスワードを入力して認証が成功した場合にのみ表示するようになっている。これにより、画像処理装置120では、管理者以外の一般ユーザが、画像処理装置120の設定を容易に変更することができないようになっている。
画像処理装置120では、操作画面SOのそれぞれには、ユーザがその操作画面SOを操作する際に認証が必要であるか否かを示す認証要否フラグFが対応づけられている。画像処理装置120は、この認証要否フラグFに基づいて、認証が必要であるか否かを把握することができるようになっている。
図21は、携帯端末110に表示されるマニュアル画面SM(マニュアル画面SM6〜SM8)の一例を表すものである。マニュアル画面SM6(図21(A))は、管理者メニューについての情報が記述されたマニュアルページMP6を表示したときの画面である。このマニュアル画面SM6は、5つの項目(“管理者メニューへログイン”、“ネットワーク設定”、“通信設定”、“装置設定”、および“ユーザ設定”)を含んでいる。これらの5つの項目には、ハイパーリンクが設定されている。例えば、ユーザが、“装置設定”についての項目を操作すると、携帯端末110は、マニュアル画面SM7(図21(B))を表示する。このマニュアル画面SM7は、管理者メニューにおける装置設定についての情報が記述されたマニュアルページMP7を表示したときの画面である。このマニュアル画面SM7は、4つの項目(“システム設定”、“音量設定”、“節電モード”、および“言語設定”)を含んでいる。これらの4つの項目には、同様にハイパーリンクが設定されている。例えば、ユーザが、“節電モード”についての項目を操作すると、携帯端末110は、マニュアル画面SM8(図21(C))を表示する。このマニュアル画面SM8は、節電モードについての情報が記述されたマニュアルページMP8を表示したときの画面である。また、各マニュアル画面SMは、メニューボタンBMNを含んでいる。
ユーザは、携帯端末110を操作することにより、このマニュアルページMP6〜MP8のような、管理者メニューに関するマニュアルページMPを自由に閲覧することができる。すなわち、例えば、一般ユーザは、画像処理装置120に、管理者メニューに関する操作画面SO(例えば操作画面SO3(図20))を表示させることができないが、管理者メニューに関するマニュアルページMP(例えばマニュアルページMP8(図21(C)))を閲覧することはできる。これにより、ユーザは、例えば、管理者しか設定することができない設定項目をも含めて、画像処理装置120の様々な機能を知ることができる。
(携帯端末110)
図22は、携帯端末110の一構成例を表すものである。携帯端末110は、操作判定部112と、パスワード送信部113と、認証通知受信部114と、認証通知表示処理部115と、表示部116と、通信部117とを有している。
操作判定部112は、第2の実施の形態に係る操作判定部32(図9)と同様の動作を行うものである。また、操作判定部112は、表示部116が、ユーザに管理者のパスワードPWの入力を促す管理者認証画面を表示した場合に、その管理者認証画面のパスワード入力欄にユーザが入力したパスワードPWを、パスワード送信部113に供給する機能をも有している。
パスワード送信部113は、操作判定部112から供給されたパスワードPWを、通信部117を介して画像処理装置120に送信するものである
認証通知受信部114は、画像処理装置120において認証が必要であることを示す認証通知、および画像処理装置120において認証が失敗したことを示す認証失敗通知を、通信部117を介して画像処理装置120から受信するものである。そして、認証通知受信部114は、これらの通知を、認証通知表示処理部115に供給するようになっている。
認証通知表示処理部115は、認証通知を受け取った場合には、管理者認証画面を表示するように、表示部116に対して指示を行うものである。また、認証通知表示処理部115は、認証失敗通知を受け取った場合には、認証が失敗したことを表示するように、表示部116に対して指示を行う機能をも有している。
表示部116は、マニュアルページ表示処理部65から供給されたマニュアルページMPのページデータに基づいて、マニュアルページMPを表示するものである。また、表示部116は、認証通知表示処理部115からの指示に基づいて、ユーザに管理者のパスワードPWの入力を促す管理者認証画面を表示し、あるいは、認証結果を表示する機能をも有している。
通信部117は、画像処理装置120およびサーバ50との間で通信を行うものである。
(画像処理装置120)
図23は、画像処理装置120の一構成例を表すものである。画像処理装置120は、画面データ記憶部122と、認証要否判定部123と、パスワード受信部124と、認証部125と、画面遷移処理部121と、認証通知部126と、通信部127とを有している。
画面データ記憶部122は、画像処理装置120の表示部17に表示する複数の操作画面SOを、対応する画面識別子ID、および対応する認証要否フラグFとともに記憶するものである。
認証要否判定部123は、画面識別子受信部23から供給された画面識別子IDに基づいて、その画面識別子IDに対応する操作画面SOを操作する際に認証が必要であるか否かを判定するものである。具体的には、認証要否判定部123は、画面識別子IDに基づいて、画面データ記憶部122に記憶されたデータを用いて、その画面識別子IDに対応する認証要否フラグFを取得し、その認証要否フラグFに基づいて、認証が必要であるか否かを判定する。そして、認証要否判定部123は、認証が必要であるか否かを示す認証要否情報INF1を、画面遷移処理部121および認証通知部126に供給するようになっている。
パスワード受信部124は、携帯端末110から送信されたパスワードPWを、通信部127を介して受信するものである。そして、パスワード受信部124は、受信したパスワードPWを認証部125に供給するようになっている。認証部125は、パスワード受信部124から供給されたパスワードPWに基づいて認証処理を行うものである。そして、認証部125は、認証が成功したか否かを示す認証結果情報INF2を、画面遷移処理部121および認証通知部126に供給するようになっている。
画面遷移処理部121は、第2の実施の形態に係る画面遷移処理部15と同様に動作を行うものである。画面遷移処理部121は、認証要否判定部123から供給された認証要否情報INF1が、認証が不要であることを示す場合に、画面識別子受信部23から供給された画面識別子IDに基づいて、表示部17に表示される操作画面SOを、その画面識別子IDに対応する操作画面SOに切り替える。また、画面遷移処理部121は、認証部125から供給された認証結果情報INF2が、認証が成功したことを示す場合に、画面識別子受信部23から供給された画面識別子IDに基づいて、表示部17に表示される操作画面SOを、その画面識別子IDに対応する操作画面SOに切り替えるようになっている。
認証通知部126は、認証要否判定部123から供給された認証要否情報INF1が、認証が必要であることを示す場合に、認証通知を、通信部127を介して携帯端末110に送信するものである。また、認証通知部126は、認証部125から供給された認証結果情報INF2が、認証が失敗したことを示す場合に、認証失敗通知を、通信部127を介して携帯端末110に送信する機能をも有している。
通信部127は、携帯端末110との間で通信を行うものである。
ここで、URL要求送信部66、URL受信部67、HTTPリクエスト送信部74、HTTPレスポンス受信部64、および通信部117は、本発明における「第2の通信部」の一具体例に対応する。
(ケースC1)
ユーザがマニュアルページMPにおいてハイパーリンクされた項目を操作した場合には、情報処理システム4は、第2の実施の形態に係る情報処理システム2(図11)と同様の動作を行う。
(ケースC2)
図24は、ユーザがメニューMNの“操作画面の同期切替”を選択した場合の、情報処理システム4の一動作例を表すものである。携帯端末110の表示部116が、マニュアルページMPを表示している場合において、ユーザがメニューMNの“操作画面の同期切替”を選択すると、携帯端末110の操作判定部112は、そのユーザ操作が、操作画面SOをマニュアルページMPに同期させる指示であることを判定する(ステップS401)。そして、操作判定部112は、操作画面同期処理部41に対して指示を行う。
次に、画面識別子取得部42は、表示部116が現在表示しているマニュアルページMPの画面識別子IDを取得し(ステップS402)、この画面識別子IDを画面識別子送信部43に供給する。
次に、画面識別子送信部43は、画面識別子IDを画像処理装置120に送信する(ステップS403)。画像処理装置120の画面識別子受信部23は、携帯端末110から送信された画面識別子IDを受信し、受信した画面識別子IDを、画面遷移処理部121および認証要否判定部123に供給する。
次に、認証要否判定部123は、画面識別子IDに基づいて、認証が必要か否かを確認する(ステップS404)。具体的には、認証要否判定部123は、画面識別子IDに基づいて、画面データ記憶部122に記憶されたデータを用いて、その画面識別子IDに対応する認証要否フラグFを取得し、その認証要否フラグFに基づいて、認証が必要であるか否かを判定する。そして、認証要否判定部123は、その判定結果を示す認証要否情報INF1を、画面遷移処理部121および認証通知部126に供給する。認証が不要である場合(ステップS404において“N”)には、ステップS411に進む。
ステップS404において、認証が必要である場合(ステップS404において“Y”)には、認証通知部126は、認証通知を携帯端末110に送信する(ステップS405)。携帯端末110の認証通知受信部114は、この認証通知を受信し、受信した認証通知を認証通知表示処理部115に供給する。
次に、携帯端末110の認証通知表示処理部115および表示部116は、認証通知に基づいて、ユーザに管理者のパスワードPWの入力を促す管理者認証画面を表示する(ステップS406)。
次に、ユーザが、管理者認証画面のパスワード入力欄にパスワードPWを入力すると、操作判定部112は、ユーザが入力したパスワードPWをパスワード送信部113に供給し、パスワード送信部113は、このパスワードPWを、通信部117を介して画像処理装置120に送信する(ステップS407)。画像処理装置120のパスワード受信部124は、パスワードPWを受信し、受信したパスワードPWを認証部125に供給する。
次に、認証部125は、パスワード受信部124から供給されたパスワードPWに基づいて認証処理を行う(ステップS408)。そして、認証部125は、認証結果を示す認証結果情報INF2を画面遷移処理部121および認証通知部126に供給する。認証が成功した場合(ステップS408において“Y”)には、ステップS411に進む。
ステップS408において、認証が失敗した場合(ステップS408において“N”)には、認証通知部126は、認証失敗通知を携帯端末110に送信する(ステップS409)。携帯端末110の認証通知受信部114は、この認証失敗通知を受信し、受信した認証失敗通知を認証通知表示処理部115に供給する。
次に、携帯端末110の認証通知表示処理部115および表示部116は、認証失敗通知に基づいて、認証が失敗した旨のメッセージを表示する(ステップS410)。そして、ステップS406に戻る。
そして、画像処理装置120の画面遷移処理部121および表示部17は、画面識別子IDに基づいて操作画面SOを表示する(ステップS411)。すなわち、認証が不要である場合(ステップS404において“N”)や、認証が成功した場合(ステップS408において“Y”)には、画像処理装置120の画面遷移処理部121および表示部17は、画面識別子IDに基づいて操作画面SOを表示する。言い換えれば、認証が失敗した場合には、画像処理装置120の画面遷移処理部121および表示部17は、画面識別子IDに基づいて操作画面SOを表示しない。
以上で、このシーケンスは終了する。
このように、情報処理システム4では、認証が失敗した場合には、画像処理装置120に表示される操作画面SOを、携帯端末110が表示しているマニュアルページMPに同期させないようにした。これにより、情報処理システム4では、一般ユーザが管理者メニューを操作することができないので、例えば、画像処理装置120の設定が不用意に変更されるおそれを低減することができるため、ユーザの利便性を高めることができる。
(ケースC3)
ユーザがメニューMNの“マニュアルページの同期切替”を選択した場合には、情報処理システム4は、第2の実施の形態に係る情報処理システム2(図12)と同様の動作を行う。
本実施の形態では、認証が失敗した場合には、画像処理装置に表示される操作画面を、携帯端末が表示しているマニュアルページに同期させないようにしたので、ユーザの利便性を高めることができる。
<5.第5の実施の形態>
次に、第5の実施の形態に係る情報処理システム5について説明する。本実施の形態は、画像処理装置に対するオプションハードウェアの装着状況に応じて同期動作を制御するものである。なお、上記第2の実施の形態に係る情報処理システム2と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。図8に示したように、情報処理システム5は、画像処理装置150と、アクセスポイント9と、携帯端末130と、サーバ140とを備えている。
画像処理装置150は、ハードディスク、増設用メモリ、各種メモリカードなどのオプションハードウェアが装着可能に構成されている。画像処理装置150に表示される操作画面SOには、あるオプションハードウェアが装着されているときにのみ、ユーザが操作可能なものがある。画像処理装置150は、そのような操作画面SOを表示する際、そのオプションハードウェアが装着されていない場合には、例えば、その機能に係る部分を灰色で表示するとともにユーザが操作できないようにする。または、画像処理装置150は、そのような操作画面SOの表示自体を行わないようになっている。
ユーザは、携帯端末130を操作することにより、あるオプションハードウェアが装着されていない場合でも、そのオプションハードウェアが装着されていない場合には実行できない機能についてのマニュアルページMPを閲覧することができる。これにより、ユーザは、例えば、オプションハードウェアを装着しなければ実行することができない機能をも含めて、画像処理装置150の様々な機能を知ることができる。携帯端末130は、表示しているマニュアルページMPに係る機能が、画像処理装置150にオプションハードウェアを装着していないために実行できない場合には、警告メッセージを表示する。これにより、情報処理システム5では、ユーザは、閲覧しているマニュアルページMPに係る機能が実行できないことを知ることができるようになっている。
情報処理システム5では、第2の実施の形態に係る情報処理システム2と同様に、サーバ140に操作マニュアルMAN3が記憶される。この操作マニュアルMAN3に含まれる複数のマニュアルページMPのうち、オプションハードウェアを装着しなければ実行することができない機能について記述しているマニュアルページMPには、そのオプションハードウェアに応じたセレクタが記述されている。具体的には、例えば、ハードディスクを装着することにより実行可能な機能について記述しているマニュアルページMPには、以下のようなセレクタが記述される。
.option-hardware-hdd [
]
同様に、例えば、増設用メモリを装着することにより実行可能な機能について記述しているマニュアルページMPには、以下のようなセレクタが記述される。
.option-hardware-ram [
]
情報処理システム5では、このようなセレクタに基づいて、携帯端末130が表示しているマニュアルページMPに記述されている機能が、どのオプションハードウェアを装着することにより実行可能であるかを把握することができるようになっている。
(携帯端末130)
図25は、携帯端末130の一構成例を表すものである。携帯端末130は、マニュアルページ表示処理部131と、オプション情報要求送信部132と、オプション情報受信部133と、警告メッセージ表示処理部134と、表示部135と、通信部136とを有している。
マニュアルページ表示処理部131は、第2の実施の形態に係るマニュアルページ表示処理部65(図9)と同様の動作を行うものである。また、マニュアルページ表示処理部131は、表示部135が現在表示しているマニュアルページMPに含まれるセレクタに基づいて、オプションハードウェアが必要かどうかを確認し、オプションハードウェアが必要な場合にはそのオプションハードウェアに対応するオプションハードウェア識別子IDHWをオプション情報要求送信部132に供給する機能をも有している。その際、マニュアルページ表示処理部131は、マニュアルページMPが、互いに異なる複数のオプションハードウェアに係るセレクタを含んでいる場合には、複数のオプションハードウェアに対応する複数のオプションハードウェア識別子IDHWを生成するようになっている。
オプション情報要求送信部132は、マニュアルページ表示処理部131から供給されたオプションハードウェア識別子IDHWに基づいて、そのオプションハードウェア識別子IDHWに対応するオプションハードウェアが装着されているかどうかを示すオプション情報INFHWの送信要求を、通信部136を介して画像処理装置150に送信するものである。
オプション情報受信部133は、オプション情報要求送信部132が送信したオプション情報INFHWの送信要求に応じて画像処理装置150から送信されたオプション情報INFHWを、通信部136を介して受信するものである。そして、オプション情報受信部133は、このオプション情報INFHWを警告メッセージ表示処理部134に供給するようになっている。
警告メッセージ表示処理部134は、オプション情報受信部133から供給されたオプション情報INFHWに基づいて、警告メッセージを表示するように、表示部135に対して指示を行うものである。具体的には、警告メッセージ表示処理部134は、オプション情報受信部133から供給されたオプション情報INFHWに基づいて、表示部135が表示しているマニュアルページMPに記述された機能を実行するために必要なオプションハードウェアが画像処理装置150に装着されているかどうかを確認する。そして、警告メッセージ表示処理部134は、必要なオプションハードウェアが装着されていない場合には、そのオプションハードウェアが装着されていないために機能を実行できない旨を警告する警告メッセージを表示するように、表示部135に対して指示を行うようになっている。
表示部135は、マニュアルページ表示処理部131から供給されたマニュアルページMPのページデータに基づいて、マニュアルページMPを表示するものである。また、表示部135は、警告メッセージ表示処理部134からの指示に基づいて、警告メッセージを表示する機能をも有している。
通信部136は、画像処理装置150およびサーバ140との間で通信を行うものである。
(サーバ140)
図10に示したように、サーバ140は、操作マニュアル記憶部143を有している。操作マニュアル記憶部143は、画像処理装置150の操作マニュアルMAN3を記憶するものである。この操作マニュアルMAN3は、上述したように、オプションハードウェアを装着しなければ実行することができない機能について記述しているマニュアルページMPを含んでいる。このようなマニュアルページMPには、そのオプションハードウェアに応じたセレクタが記述されている。
(画像処理装置150)
図26は、画像処理装置150の一構成例を表すものである。画像処理装置150は、画面遷移処理部151と、オプション情報要求受信部152と、オプション情報送信部153と、通信部154とを有している。
画面遷移処理部151は、第2の実施の形態に係る画面遷移処理部15の同様の動作を行うものである。また、画面遷移処理部151は、画面識別子受信部23から画面識別子IDが供給された場合において、その画面識別子IDに対応する操作画面SOに係る機能が、画像処理装置150に必要なオプションハードウェアが装着されていないために実行できない場合には、その機能に係る部分を灰色で表示するとともにユーザが操作できないようにし、あるいは、その操作画面SO自体を表示させないようにする機能をも有している。
オプション情報要求受信部152は、携帯端末130から送信されたオプション情報INFHWの送信要求を受信するものである。そして、オプション情報要求受信部152は、オプション情報INFHWの送信要求に含まれるオプションハードウェア識別子IDHWをオプション情報送信部153に供給するようになっている。
オプション情報送信部153は、オプションハードウェアが装着されているかどうかを示すオプション情報INFHWを、通信部154を介して携帯端末130に送信するものである。具体的には、オプション情報送信部153は、オプション情報要求受信部152から供給されたオプションハードウェア識別子IDHWに基づいて、そのオプションハードウェア識別子IDHWに対応するオプションハードウェアが画像処理装置150に装着されているかどうかを示すオプション情報INFHWを生成し、生成したオプション情報INFHWを携帯端末130に送信する。その際、オプション情報送信部153は、オプション情報要求受信部152から複数のオプションハードウェア識別子IDHWが供給された場合には、その複数のオプションハードウェア識別子IDHWに対応する複数のオプションハードウェアが画像処理装置150にそれぞれ装着されているかどうかを示すオプション情報INFHWを生成するようになっている。
通信部154は、携帯端末130との間で通信を行うものである。
ここで、マニュアルページ同期処理部44、識別子要求送信部45、画面識別子受信部46、オプション情報要求送信部132、オプション情報受信部133、および通信部136は、本発明における「第1の通信部」の一具体例に対応する。
(ケースC1)
図27は、ユーザがマニュアルページMPにおいてハイパーリンクされた項目を操作した場合の、情報処理システム5の一動作例を表すものである。この動作は、携帯端末130がマニュアルページMPを表示するステップS205までは、第2の実施の形態に係る情報処理システム2(図11)と同様である。
次に、マニュアルページ表示処理部131は、表示部135が現在表示しているマニュアルページMPに含まれるセレクタに基づいて、オプションハードウェアが必要かどうかを確認する(ステップS501)。オプションハードウェアが不要である場合(ステップS501において“N”)には、このシーケンスは終了する。また、オプションハードウェアが必要な場合(ステップS501において“Y”)には、マニュアルページ表示処理部131は、そのオプションハードウェアに対応するオプションハードウェア識別子IDHWをオプション情報要求送信部132に供給する。
次に、携帯端末130のオプション情報要求送信部132は、マニュアルページ表示処理部131から供給されたオプションハードウェア識別子IDHWに基づいて、そのオプションハードウェア識別子IDHWに対応するオプションハードウェアが装着されているかどうかを示すオプション情報INFHWの送信要求を、画像処理装置150に送信する(ステップS502)。画像処理装置150のオプション情報要求受信部152は、このオプション情報INFHWの送信要求を受信し、オプション情報INFHWに含まれるオプションハードウェア識別子IDHWをオプション情報送信部153に供給する。
次に、画像処理装置150のオプション情報送信部153は、オプション情報要求受信部152から供給されたオプションハードウェア識別子IDHWに基づいて、そのオプションハードウェア識別子IDHWに対応するオプションハードウェアが画像処理装置150に装着されているかどうかを示すオプション情報INFHWを生成し、生成したオプション情報INFHWを携帯端末130に送信する(ステップS503)。携帯端末130のオプション情報受信部133は、オプション情報INFHWを受信し、そのオプション情報INFHWを警告メッセージ表示処理部134に供給する。
次に、携帯端末130の警告メッセージ表示処理部134は、オプション情報受信部133から供給されたオプション情報INFHWに基づいて、表示部135が表示しているマニュアルページMPに記述された機能を実行するために必要なオプションハードウェアが装着されているかどうかを確認する(ステップS504)。必要なオプションハードウェアが装着されている場合(ステップS504において“N”)には、このシーケンスは終了する。
そして、ステップS504において、必要なオプションハードウェアが装着されていない場合(ステップS504において“Y”)には、警告メッセージ表示処理部134および表示部135は、そのオプションハードウェアが装着されていないために機能を実行できない旨を警告する警告メッセージを表示する(ステップS505)。
以上で、このシーケンスは終了する。
(ケースC2)
ユーザがメニューMNの“操作画面の同期切替”を選択した場合には、情報処理システム5は、第2の実施の形態に係る情報処理システム2と同様の動作を行う。
(ケースC3)
図28は、ユーザがメニューMNの“マニュアルページの同期切替”を選択した場合の、情報処理システム5の一動作例を表すものである。この動作は、携帯端末130がマニュアルページMPを表示するステップS220までは、第2の実施の形態に係る情報処理システム2(図12)と同様である。また、ステップS501〜S505の動作は、ケースC1における情報処理システム5の動作(図27)と同様である。
このように、情報処理システム5では、オプションハードウェアが装着されていない場合には、携帯端末130が警告メッセージを表示するようにしたので、ユーザは、閲覧しているマニュアルページMPに係る機能が実行できないことを知ることができるため、ユーザの利便性を高めることができる。
本実施の形態では、オプションハードウェアが装着されていない場合には、携帯端末が警告メッセージを表示するようにしたので、ユーザの利便性を高めることができる。
<6.第6の実施の形態>
次に、第6の実施の形態に係る情報処理システム6について説明する。本実施の形態は、ブックマークに基づいて同期動作を行うものである。なお、上記第2の実施の形態に係る情報処理システム2と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。図8に示したように、情報処理システム6は、画像処理装置10と、アクセスポイント9と、携帯端末160と、サーバ50とを備えている。
携帯端末160は、画面識別子IDとマニュアルページMPのURLとを対応づけることにより、ブックマーク登録を行うことができるように構成されたものである。これにより、情報処理システム6では、画像処理装置10に表示される操作画面SO、および携帯端末160に表示されるマニュアルページMPの同期動作をカスタマイズすることができるようになっている。
具体的には、情報処理システム6では、例えば、画像処理装置10に表示される操作画面SOを、携帯端末160が表示しているマニュアルページMPに同期させる場合において、そのマニュアルページMPのURLがブックマークとして登録されているときは、そのURLに対応づけて登録されている画面識別子IDに応じた操作画面SOが表示される。また、情報処理システム6では、そのURLがブックマークとして登録されていない場合には、そのマニュアルページMPのHTMLヘッダに記述されている画面識別子IDに応じた操作画面SOが表示されるようになっている。
また、情報処理システム6では、例えば、携帯端末160に表示されるマニュアルページMPを、画像処理装置10が表示している操作画面SOに同期させる場合おいて、その操作画面SOに対応する画面識別子IDがブックマークとして登録されているときは、その画面識別子IDに対応づけて登録されているURLに応じたマニュアルページMPが表示される。また、情報処理システム6では、その画面識別子IDがブックマークとしてされていない場合には、その画面識別子IDがHTMLヘッダに記述されているマニュアルページMPが表示されるようになっている。
(携帯端末160)
図29は、携帯端末160の一構成例を表すものである。携帯端末160は、操作判定部162と、ブックマーク登録準備部163と、識別子要求送信部164と、ブックマーク登録部165と、ブックマーク記憶部166と、画面識別子取得部167と、URL検索部168と、HTTPリクエスト送信部169と、マニュアルページ表示処理部171とを有している。
操作判定部162は、第2の実施の形態に係る操作判定部32と同様の動作を行うものである。また、操作判定部162は、例えばユーザがブックマーク登録を行う旨の操作をした場合には、ブックマーク登録準備部163に対して指示を行う機能をも有している。
ブックマーク登録準備部163は、操作判定部162からの指示に基づいて、画面識別子IDの送信要求を画像処理装置10に送信するように、識別子要求送信部164に対して指示を行うものである。
識別子要求送信部164は、マニュアルページ同期処理部44からの指示に基づいて、画面識別子IDの送信要求を、通信部68を介して画像処理装置10に送信するものである。また、識別子要求送信部164は、ブックマーク登録準備部163からの指示に基づいて、画面識別子IDの送信要求を、通信部68を介して画像処理装置10に送信する機能をも有している。
ブックマーク登録部165は、マニュアルページ表示処理部171から供給された、表示部36が現在表示しているマニュアルページMPのURLと、画面識別子受信部46から供給された、画像処理装置10が現在表示している操作画面SOに対応する画面識別子IDとに基づいて、ブックマーク登録を行うものである。
ブックマーク記憶部166は、ブックマーク登録部165により登録されたブックマークをブックマークテーブルTBLに記憶するものである。
図30は、ブックマークテーブルTBLの一例を表すものである。このようにブックマークテーブルTBLでは、画面識別子IDと、マニュアルページMPのURLとが、対応づけられて登録されている。
また、ブックマーク記憶部166は、マニュアルページ表示処理部171から供給された、表示部36が現在表示しているマニュアルページMPのURLがブックマークとして登録されている場合には、そのURLに対応づけて登録されている画面識別子IDを画面識別子取得部167に供給するようになっている。また、ブックマーク記憶部166は、URL検索部168からの指示に基づいて、URL検索部168から供給された画面識別子IDがブックマークとして登録されている場合に、その画面識別子IDに対応づけて登録されているマニュアルページMPのURLを、URL検索部168に供給する機能をも有している。
画面識別子取得部167は、操作画面同期処理部41からの指示に基づいて、マニュアルページ表示処理部171から画面識別子IDを取得し、その画面識別子IDを画面識別子送信部43に供給するものである。また、画面識別子取得部167は、ブックマーク記憶部166から画面識別子IDが供給された場合には、その画面識別子IDを画面識別子送信部43に供給する機能をも有している。
URL検索部168は、画面識別子受信部46から、画像処理装置10が現在表示している操作画面SOに対応する画面識別子IDが供給された場合には、その画面識別子IDをブックマーク記憶部166に供給する。そして、URL検索部168は、ブックマーク記憶部166からマニュアルページMPのURLが供給された場合には、このURLをHTTPリクエスト送信部169に供給するようになっている。
HTTPリクエスト送信部169は、マニュアルページ切替部62から供給されたURLに基づいて、そのURLを含むHTTPリクエストREQを生成し、生成したHTTPリクエストREQを、通信部68を介してサーバ50に送信するものである。また、HTTPリクエスト送信部169は、URL検索部168からマニュアルページMPのURLが供給された場合には、そのURLを含むHTTPリクエストREQを生成し、生成したHTTPリクエストREQを、通信部68を介してサーバ50に送信する機能をも有している。
マニュアルページ表示処理部171は、第2の実施の形態に係るマニュアルページ表示処理部65と同様の動作を行うものである。また、マニュアルページ表示処理部171は、表示部36が現在表示しているマニュアルページMPのURLを、ブックマーク登録部165およびブックマーク記憶部166に供給する機能をも有している。
ここで、マニュアルページ同期処理部44、ブックマーク登録準備部163、識別子要求送信部164、画面識別子受信部46、および通信部68は、本発明における「第1の通信部」の一具体例に対応する。URL要求送信部66、URL受信部67、HTTPリクエスト送信部169、HTTPレスポンス受信部64、および通信部68は、本発明における「第2の通信部」の一具体例に対応する。ブックマーク登録部165およびブックマーク記憶部166は、本発明における「登録部」の一具体例に対応する。
(ブックマーク登録動作)
図31は、ブックマークを登録する場合における情報処理システム6の一動作例を表すものである。携帯端末160の表示部36がマニュアルページMPを表示するとともに、画像処理装置10の表示部17が操作画面SOを表示している場合において、ユーザが携帯端末160を操作してブックマーク登録を行う旨の操作を行うと、携帯端末160の操作判定部162は、そのユーザ操作が、ブックマーク登録を行う指示であることを判定する(ステップS601)。そして、操作判定部162は、ブックマーク登録準備部163に対して指示を行う。
次に、識別子要求送信部164は、ブックマーク登録準備部163からの指示に基づいて、画面識別子IDの送信要求を、画像処理装置10に送信する(ステップS602)。そして、画像処理装置10の識別子要求受信部21は、携帯端末160から送信された画面識別子IDの送信要求を受信する。
次に、画像処理装置10の画面識別子送信部22は、識別子要求受信部21からの指示に基づいて、画面遷移処理部15から供給された画面識別子IDを携帯端末160に送信する(ステップS603)。携帯端末160の画面識別子受信部46は、画像処理装置10から送信された画面識別子IDを受信し、この画面識別子IDをブックマーク登録部165に供給する。
次に、ブックマーク登録部165は、マニュアルページ表示処理部171から、表示部36が現在表示しているマニュアルページMPのURLを取得する(ステップS604)。
そして、ブックマーク登録部165は、画面識別子IDとマニュアルページMPのURLとを対応づけてブックマーク登録を行う(ステップS605)。ブックマーク記憶部166は、登録されたブックマークをブックマークテーブルTBLに記憶する。
以上で、このシーケンスは終了する。
(ケースC1)
ユーザがマニュアルページMPにおいてハイパーリンクされた項目を操作した場合には、情報処理システム6は、第2の実施の形態に係る情報処理システム2(図11)と同様の動作を行う。
(ケースC2)
図32は、ユーザがメニューMNの“操作画面の同期切替”を選択した場合の、情報処理システム6の一動作例を表すものである。携帯端末160の表示部36が、マニュアルページMPを表示している場合において、ユーザがメニューMNの“操作画面の同期切替”を選択すると、携帯端末160の操作判定部162は、そのユーザ操作が、操作画面SOをマニュアルページMPに同期させる指示であることを判定する(ステップS611)。そして、操作判定部162は、操作画面同期処理部41に対して指示を行う。
次に、ブックマーク記憶部166は、マニュアルページ表示処理部171から、表示部36が現在表示しているマニュアルページMPのURLを取得する(ステップS612)。
次に、ブックマーク記憶部166は、取得したマニュアルページMPのURLがブックマークテーブルTBLに登録されているかどうかを確認する(ステップS613)。そして、ブックマーク記憶部166は、ブックマークテーブルTBLに登録されている場合には、マニュアルページMPに対応づけて登録された画面識別子IDを画面識別子取得部167に供給する。
画面識別子取得部167は、ブックマーク記憶部166から画面識別子IDを取得した場合(ステップS614において“Y”)には、この画面識別子IDを画面識別子送信部43に供給し、ステップS616に進む。
また、画面識別子取得部167は、ブックマーク記憶部166から画面識別子IDを取得できなかった場合(ステップS614において“N”)には、マニュアルページ表示処理部171から供給された、表示部36が現在表示しているマニュアルページMPの画面識別子IDを取得する(ステップS615)。そして、画面識別子取得部167は、この画面識別子IDを画面識別子送信部43に供給する。
次に、画面識別子送信部43は、画面識別子IDを画像処理装置10に送信する(ステップS616)。そして、画像処理装置10の画面識別子受信部23は、携帯端末160から送信された画面識別子IDを受信し、この画面識別子IDを画面遷移処理部15に供給する。
そして、画像処理装置10の画面遷移処理部15および表示部17は、画面識別子IDに基づいて操作画面SOを表示する(ステップS617)。
以上で、このシーケンスは終了する。
(ケースC3)
図33は、ユーザがメニューMNの“マニュアルページの同期切替”を選択した場合の、情報処理システム6の一動作例を表すものである。携帯端末160が画面識別子IDを受信するまでの動作(ステップS211〜S213)、および携帯端末160が画面識別子IDを含むURL送信要求を送信してからマニュアルページMPを表示するまでの動作(ステップS214〜S220)は、第2の実施の形態に係る情報処理システム2(図12)と同様である。ステップS213において、携帯端末160の画面識別子受信部46は画面識別子IDを受信し、その画面識別子IDをURL検索部168に供給する。
次に、URL検索部168は、画面識別子受信部46から供給された画面識別子IDがブックマークテーブルTBLに登録されているかどうかを確認する(ステップS621)。ブックマーク記憶部166は、URL検索部168からの指示に基づいて、URL検索部168から供給された画面識別子IDがブックマークとして登録されている場合には、その画面識別子IDに対応づけて登録されているマニュアルページMPのURLを、URL検索部168に供給する。
URL検索部168は、ブックマーク記憶部166からマニュアルページMPのURLを取得した場合(ステップS622において“Y”)には、このURLをHTTPリクエスト送信部169に供給し、ステップS217に進む。
また、URL検索部168が、ブックマーク記憶部166からマニュアルページMPのURLを取得できなかった場合(ステップS622において“N”)には、その旨をURL要求送信部66に通知して、ステップS214に進む。これにより、携帯端末160のURL要求送信部66は、画面識別子IDに基づいて、この画面識別子IDを含むURL送信要求をサーバ50に対して送信し(ステップS214)、サーバ50のマニュアルページ特定部54は、そのURL送信要求に含まれる画面識別子IDに基づいて、マニュアルページMPのURLを取得し(ステップS215)、このURLを携帯端末160に送信する(ステップS216)。携帯端末160のURL受信部67は、URLを受信して、このURLをマニュアルページ切替部62に供給する。そして、マニュアルページ切替部62は、このURLをHTTPリクエスト送信部169に供給する。
次に、携帯端末160のHTTPリクエスト送信部169は、マニュアルページ切替部62から供給されたURL(ステップS216)、またはURL検索部168から供給されたURL(ステップS622において“Y”)に基づいて、そのURLを含むHTTPリクエストREQをサーバ50に対して送信し(ステップS217)、サーバ50のマニュアルページ取得部52は、このHTTPリクエストREQに含まれるURLに基づいて、操作マニュアル記憶部53からそのURLに応じたマニュアルページMPを取得し(ステップS218)、取得したマニュアルページMPのページデータを含むHTTPレスポンスRESを携帯端末160に対して送信する(ステップS219)。そして、携帯端末160のマニュアルページ表示処理部171および表示部36は、このHTTPレスポンスRESに含まれるマニュアルページMPのページデータに基づいて、マニュアルページMPを表示する(ステップS220)。
以上で、このフローは終了する。
このように、情報処理システム6では、画面識別子IDとマニュアルページMPのURLとを対応づけることにより、ブックマーク登録を行うことができるようにしたので、操作画面SOおよびマニュアルページMPの同期動作をカスタマイズすることができるので、ユーザの利便性を高めることができる。
本実施の形態では、ブックマーク登録を行うことができるようにしたので、ユーザの利便性を高めることができる。
以上、いくつかの実施の形態を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記の第3から第6の各実施の形態では、画像処理装置の操作マニュアルをサーバに記憶したが、これに限定されるものではなく、第1の実施の形態と同様に、操作マニュアルを携帯端末にインストールしてもよい。
また、例えば、上記の第3から第6の実施の形態の技術を2つ以上組み合わせてもよい。
また、例えば、上記の各実施の形態では、携帯端末に、2つの項目(“操作画面の同期切替”および“マニュアルページの同期切替”)を含むメニューを表示し、ユーザは、携帯端末を操作することにより同期動作を指示したが、これに限定されるものではない。これに変えて、例えば、画像処理装置にメニューを表示し、ユーザが画像処理装置を操作することにより同期動作を指示してもよい。また、携帯端末と画像処理装置の両方にこれらのメニューを表示してもよい。
また、例えば、上記の各実施の形態では、本技術をコピー機能、ファックス機能、スキャン機能、プリント機能などを有する、いわゆる多機能周辺装置に適用したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、これらのうちの一部の機能を有していない多機能周辺装置に適用してもよいし、例えばこれらのうちの単機能の装置(例えばプリンタ)に適用してもよい。
また、例えば、上記の各実施の形態では、本技術を画像処理装置に適用したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、操作画面を表示する様々な電子機器に適用することができる。