JP2021005274A - 測定器用無線通信装置、測定器、測定システムおよび測定システム用プログラム - Google Patents

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淳 中山
憲 今泉
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憲 今泉
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愛 能道
健司 永井
Kenji Nagai
健司 永井
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Abstract

【課題】測定器用プログラムの更新のために長時間に亘って使用できない状態となるのを回避し、不慣れな者であっても確実かつ容易に測定器用プログラムを更新可能とし、製造コストの低減を図り、かつ測定器用プログラムのデータサイズ十分に小さくする。【解決手段】通信部52および処理部53を備えると共に、測定器に接続された状態で測定器および外部装置の間の無線通信処理を実行可能に構成された無線通信アダプタ50であって、記憶部54を備えると共に、測定器内に設けられたアダプタ装着部12に対して着脱可能に構成され、処理部53は、無線通信アダプタ50がアダプタ装着部12に装着されている測定器用の測定器用プログラムDp1が外部装置から送信されたときに、測定器用プログラムDp1を記憶部54に記憶させると共に、予め規定された第1条件が満たされたときに、測定器用プログラムDp1を測定器に出力する。【選択図】図5

Description

本発明は、測定器に接続されて測定器および外部装置の間の無線通信処理を実行する測定器用無線通信装置、そのような測定器用無線通信装置を着脱可能に構成された測定器、そのような測定器および外部装置としての情報処理装置を備えて構成された測定システム、並びに情報処理装置に各種の処理を実行させる測定システム用プログラムに関するものである。
例えば、下記の特許文献には、ネットワークを介して最新のファームウェア(測定器用プログラム)をサーバーから取得して更新する機能(自身のファームウェアをバージョンアップする機能)を有する測定器の発明が開示されている。この測定器では、最初に、測定器を変更モードに移行させる。この際には、測定器の制御手段が、通信手段を制御することにより、ファームウェアが格納されているサーバーにネットワークを介してアクセスして新しいバージョンのファームウェアが格納されているか否かを判別する。この際に、新しいバージョンのファームウェアが格納されているときには、サーバーからファームウェアを取得してバッファ手段に格納する。
次いで、制御手段は、バッファ手段に格納したファームウェアを検証した後に記憶手段に書き込むことにより、既存のファームウェアと置換して更新(バージョンアップ)する。この場合、この特許文献に開示の測定器では、変更モードに移行しなければ、ネットワーク経由でのファームウェアの更新が実行されないため、使用者が更新を希望するときに変更モードに移行させることで、任意のタイミングでファームウェアを更新させることが可能となっている。
特開2002−163110号公報(第4−6頁、第1−7図)
ところが、上記特許文献に開示の測定器には、以下のような解決すべき問題点が存在する。具体的には、上記の測定器では、更新モードに移行させることにより、新しいバージョンのファームウェア(測定器用プログラム)がサーバーに格納されているか否かの判別、サーバーからのファームウェアの取得、および取得したファームウェアと既存のファームウェアとの置換(更新)の一連の処理が測定器自身によって自動的に実行される構成が採用されている。
この場合、上記特許文献には、新しいバージョンのファームウェアがサーバーに格納されているか否かの判別や、サーバーからのファームウェアの取得などの一連の処理以外の「通信手段の用途」については明示されていないが、この種の測定器のなかには、外部装置への測定結果データの送信や、外部装置による遠隔操作用の制御コマンドの受信などを行うために無線通信部を備えて構成されたものが存在する。そのような測定器においては、配設されている通信手段を利用して測定器をサーバーに接続することにより、上記特許文献に開示の測定器と同様にして、新しいバージョンのファームウェアが格納されているか否かの判別や、ファームウェアの取得を行うことができる。
しかしながら、測定器のなかには、測定結果データの送信や制御コマンドの受信を実行するように構成されていない機器も数多く存在する。それらの測定器は、無線通信部を備えていないため、サーバーに接続することができず、新しいバージョンのファームウェアが格納されているか否かの判別や、ファームウェアの取得を測定器自身に実行させることができない。
このため、無線通信部を備えていない測定器については、ファームウェアの更新に際して、修理時や校正時と同様にして更新作業を製造者や販売者に依頼したり、サーバーに接続可能な通信端末(パーソナルコンピュータなど)によってネットワークを介してサーバーから取得した更新用のファームウェアをリムーバブルメモリや通信ケーブルを介して通信端末から測定器に転送して更新させたりする必要がある。前者の更新方法では、ファームウェアの更新作業を依頼してから作業済みの測定器が返送されるまで長時間に亘って測定器を使用することができず、後者の更新方法では、特にこの種の操作に不慣れな者にとっては、対象の測定器に適用すべき更新用のファームウェアを選択したり、取得したファームウェアを測定器に転送したりする作業が困難となっている。
一方、測定結果データの送信や制御コマンドの受信を実行する必要のない測定器についても無線通信部を搭載することにより、新しいバージョンのファームウェアが格納されているか否かの判別や、ファームウェアの取得などを含む一連の更新処理を測定器自身に実行させることが可能となる。しかしながら、そのような構成を採用した場合には、ファームウェアの更新のためだけに搭載する無線通信部の分だけ測定器の製造コストが高騰する。
また、測定結果データの送信や制御コマンドの受信のために搭載されている無線通信部を使用するか、ファームウェアの取得のために専用の無線通信部を搭載するかを問わず、新しいバージョンのファームウェアが格納されているか否かの判別や、ファームウェアの取得など処理を測定器自身に実行させる構成を採用したときには、それらの処理手順を記録する分だけファームウェアのデータサイズが大きくなる。
本発明は、かかる解決すべき問題点に鑑みてなされたものであり、測定器用プログラムの更新のために長時間に亘って使用できない状態となるのを回避しつつ、不慣れな者であっても確実かつ容易に測定器用プログラムを更新可能で、製造コストの低減を図り、かつ測定器用プログラムのデータサイズ十分に小さくし得る測定器用無線通信装置、測定器、測定システムおよび測定システム用プログラムを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の測定器用無線通信装置は、無線通信部および当該無線通信部を制御する第1処理部を備えると共に、測定器に接続された状態で当該測定器および外部装置の間の無線通信処理を実行可能に構成された測定器用無線通信装置であって、第1記憶部を備えると共に、前記測定器内に設けられた部品装着部に対して着脱可能に構成され、前記第1処理部は、当該測定器用無線通信装置が前記部品装着部に装着されている前記測定器用の測定器用プログラムが前記外部装置から送信されたときに、当該測定器用プログラムを前記第1記憶部に記憶させると共に、予め規定された第1条件が満たされたときに、当該測定器用プログラムを前記測定器に出力する。
請求項2記載の測定器用無線通信装置は、請求項1記載の測定器用無線通信装置において、前記部品装着部に設けられた電極を介して前記測定器から電源供給を受けて動作可能に構成されている。
請求項3記載の測定器用無線通信装置は、請求項1または2記載の測定器用無線通信装置において、前記第1処理部は、通信装置用プログラムが前記外部装置から送信されたときに、当該通信装置用プログラムを前記第1記憶部に記憶させると共に、当該測定器用無線通信装置の起動時に当該測定器用無線通信装置にインストールされている前記通信装置用プログラムよりも新しい当該通信装置用プログラムが前記第1記憶部に記憶されているときに、当該インストールされている通信装置用プログラムを当該新しい通信装置用プログラムに書き換える。
請求項4記載の測定器は、請求項1から3のいずれかに記載の測定器用無線通信装置を着脱可能な前記部品装着部を備えた測定器であって、前記測定器用プログラムを記憶する第2記憶部と、前記測定器用無線通信装置から出力された前記測定器用プログラムを前記第2記憶部に記憶させると共に、予め規定された第2条件が満たされたときに、当該測定器にインストールされている前記測定器用プログラムを当該第2記憶部に記憶されている新しい当該測定器用プログラムに書き換える第2処理部とを備えている。
請求項5記載の測定システムは、請求項1から3のいずれかに記載の測定器用無線通信装置と、請求項4記載の測定器と、前記外部装置としての情報処理装置とを備え、前記情報処理装置は、前記測定器用無線通信装置が装着されている前記測定器を特定可能な測定器データを当該測定器用無線通信装置を介して当該測定器から取得すると共に、取得した前記測定器データに基づいて特定される前記測定器用の新しい前記測定器用プログラムが存在するときに、当該新しい測定器用プログラムを当該測定器用無線通信装置に送信する第3処理部を備えている。
請求項6記載の測定システム用プログラムは、測定器用無線通信装置と、当該測定器用無線通信装置を装着可能に構成された測定器と、前記測定器用無線通信装置を介して前記測定器と無線通信可能に構成された情報処理装置とを備えて構成された測定システムにおける当該情報処理装置の処理部に対して、前記測定器用無線通信装置が装着されている前記測定器を特定可能な測定器データを当該測定器用無線通信装置を介して当該測定器から取得すると共に、取得した前記測定器データに基づいて特定される前記測定器用の新しい前記測定器用プログラムが存在するときに、当該新しい測定器用プログラムを当該測定器用無線通信装置に送信する処理を実行させる。
請求項1記載の測定器用無線通信装置では、測定器内に設けられた部品装着部に対して着脱可能に構成され、かつ、第1処理部が、測定器用無線通信装置が装着されている測定器用の測定器用プログラムが外部装置から送信されたときに、測定器用プログラムを第1記憶部に記憶させると共に、予め規定された第1条件が満たされたときに、測定器用プログラムを測定器に出力する。
また、請求項4記載の測定器では、測定器用無線通信装置を着脱可能な部品装着部を備え、かつ測定器用無線通信装置から出力された測定器用プログラムを第2記憶部に記憶させると共に、予め規定された第2条件が満たされたときに、測定器にインストールされている測定器用プログラムを第2記憶部に記憶されている新しい測定器用プログラムに書き換える第2処理部を備えている。
また、請求項5記載の測定システムでは、外部装置としての情報処理装置が、測定器用無線通信装置が装着されている測定器を特定可能な測定器データを測定器から測定器用無線通信装置を介して取得すると共に、取得した測定器データに基づいて特定される測定器用の新しい測定器用プログラムが存在するときに、新しい測定器用プログラムを測定器用無線通信装置に送信する第3処理部を備えている。
したがって、請求項1記載の測定器用無線通信装置、請求項4記載の測定器、および請求項5記載の測定システムによれば、各測定器に無線通信部を常設することなく、必要に応じて測定器用無線通信装置を部品装着部に装着することで、新しい測定器用プログラムが存在するか否かの判別に必要な測定器データ等の送信から、新しい測定器用プログラムの取得などの一連の処理を測定器用無線通信装置の第1処理部に実行させることができる。このため、測定器用プログラムの書き換えの用途以外に無線通信処理を必要としないときには、無線通信部を常設しない分だけ、測定器の製造コストを十分に低減することができ、測定結果データの送信などの無線通信処理を必要とするときには、測定器用無線通信装置を装着して必要な無線通信処理を実行させることができる。
また、測定器データ等の送信から、新しい測定器用プログラムの取得までの一連の処理を測定器用無線通信装置の第1処理部が実行するため、これらの処理を測定器の第2処理部に実行させない分だけ、測定器用プログラムのデータサイズを十分に小さくすることができる。さらに、測定器用プログラムの更新を製造者や販売者に依頼することなく、測定器の部品装着部に測定器用無線通信装置を装着して測定器用無線通信装置に電源を供給するだけで、新たな測定器用プログラムが存在するときには、その測定器用プログラムを自動的に取得させて、インストールされている測定器用プログラムを更新させることができる。これにより、測定器用プログラムの更新のために測定器を使用できない時間を短時間とすることができると共に、この種の機器の操作に不慣れな者であっても確実かつ容易に測定器用プログラムを更新させることができる。
さらに、測定器の部品装着部に対して着脱可能な測定器用無線通信装置を使用する構成を採用したことで、無線通信部の有無が相違する2種類の「測定器」を製造することなく、無線通信処理の要否に応じて部品装着部に対して測定器用無線通信装置を装着/非装着のいずれかの態様で使用することができる。これにより、測定器などの測定器の製造コストを十分に低減することができる。さらに、使用する国毎の無線通信装置としての製品認証が得られている測定器用無線通信装置を装着して無線通信処理を実行することができるように構成したことにより、測定器用無線通信装置が装着される各測定器については、いずれも、使用する国毎の製品認証が不要となるため、各測定器の製造コストを一層低減することができる。
また、請求項2記載の測定器用無線通信装置では、部品装着部に設けられた電極を介して測定器から電源供給を受けて動作可能に構成されている。したがって、請求項2記載の測定器用無線通信装置、そのような測定器用無線通信装置を装着可能な測定器、およびそのような測定器用無線通信装置が装着された測定器を備えた測定システムによれば、測定器の電源とは別個に無線通信部に電源を配設する構成と比較して、測定器用無線通信装置を十分に小形化することができ、これにより、測定器用無線通信装置を装着可能に構成した測定器についても十分に小形化することができる。
また、請求項3記載の測定器用無線通信装置では、第1処理部が、通信装置用プログラムが外部装置から送信されたときに、通信装置用プログラムを第1記憶部に記憶させると共に、測定器用無線通信装置の起動時に測定器用無線通信装置にインストールされている通信装置用プログラムよりも新しい通信装置用プログラムが第1記憶部に記憶されているときに、インストールされている通信装置用プログラムを新しい通信装置用プログラムに書き換える。
したがって、請求項3記載の測定器用無線通信装置、そのような測定器用無線通信装置を装着可能な測定器、およびそのような測定器用無線通信装置が装着された測定器を備えた測定システムによれば、通信装置用プログラムの更新を製造者や販売者に依頼することなく、測定器の部品装着部等に測定器用無線通信装置を装着して測定器用無線通信装置に電源を供給するだけで、新たな通信装置用プログラムが存在するときには、その通信装置用プログラムを自動的に取得させて、インストールされている通信装置用プログラムを更新させることができる。これにより、通信装置用プログラムの更新のために測定器用無線通信装置を使用できない時間を短時間とすることができると共に、この種の機器の操作に不慣れな者であっても確実かつ容易に通信装置用プログラムを更新させることができる。
また、請求項6記載の測定システム用プログラムでは、測定システムにおける情報処理装置の処理部に対して、測定器用無線通信装置が装着されている測定器を特定可能な測定器データを測定器用無線通信装置を介して測定器から取得すると共に、取得した測定器データに基づいて特定される測定器用の新しい測定器用プログラムが存在するときに、新しい測定器用プログラムを測定器用無線通信装置に送信する処理を実行させる。
したがって、請求項6記載の測定システム用プログラムによれば、測定器から取得した測定器データを情報処理装置に送信する処理や、新しい測定器用プログラムを情報処理装置から取得する処理を測定器用無線通信装置の第1処理部に実行させずに新しい測定器用プログラムを測定器に出力して更新させることができるため、それらの処理を測定器用無線通信装置の第1処理部に実行させない分だけ、通信装置用プログラムのデータサイズを十分に小さくすることができる。
測定システム100の構成を示す構成図である。 測定器1A〜1Cの構成を示す構成図である。 携帯情報端末2の構成を示す構成図である。 サーバー3の構成を示す構成図である。 無線通信アダプタ50の構成を示す構成図である。
以下、本発明に係る測定器用無線通信装置、測定器、測定システムおよび測定システム用プログラムの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1に示す測定システム100は、「測定システム」の一例であって、測定器1A〜1C(以下、区別しないときには「測定器1」ともいう)、携帯情報端末2およびサーバー3を備え、各測定器1を使用した測定処理や、測定処理による測定結果の携帯情報端末2における表示、およびサーバー3による測定結果の保存などを実行可能に構成されている。なお、3台の測定器1、および1台の携帯情報端末2を使用して作業を行う例について説明するが、この測定システム100では、1台の測定器1、2台の測定器1、または4台以上の測定器1を使用したり、2台以上の携帯情報端末2を使用したりして作業することもできる。
測定器1は、「測定器」の一例であって、後述するように、測定対象についての電流値、電圧値、抵抗値、電力値、位相、温度、湿度、歪み、輝度(光度)および照度などの各種の「パラメータ」を測定する測定処理や、携帯情報端末2等との間における無線通信処理を実行可能に構成されている。具体的には、測定器1は、図2に示すように、測定部11、アダプタ装着部12、操作部13、表示部14、処理部15および記憶部16を備えている。なお、この測定器1では、測定部11、アダプタ装着部12、処理部15および記憶部16などが配設された回路基板がケーシング内に収容されると共に、回路基板に接続された操作部13や表示部14がケーシングの外面側に配設されている。また、この測定器1では、後述の無線通信アダプタ50がケーシング内においてアダプタ装着部12に対して取り外し可能に装着される。
測定部11は、処理部15の制御下で測定処理を実行して測定値D0を生成し、生成した測定値D0を処理部15に出力する。この場合、本例では、上記の各測定器1において実行可能な「測定処理」の種類(各測定器1が有する機能)が相違している。具体的には、一例として、測定器1Aの測定部11が「電流測定処理」を実行可能に構成され(測定器1Aが電流測定器である例)、測定器1Bの測定部11が「電圧測定処理」を実行可能に構成され(測定器1Bが電圧測定器である例)、かつ測定器1Cの測定部11が「接地抵抗測定処理」を実行可能に構成され(測定器1Cが接地抵抗測定器である例)ている。
アダプタ装着部12は、「部品装着部」の一例であって、無線通信アダプタ50における電極51tに接続されて無線通信アダプタ50に対して電源を供給する電極12tや、無線通信アダプタ50における信号端子51sに接続されて処理部15との間で各種の信号を入出力する信号端子12sなどを備えて無線通信アダプタ50を装着可能に構成されている。操作部13は、測定器1の動作条件の設定や、測定部11による測定処理の開始/停止などを指示する複数の操作スイッチを備え、スイッチ操作に応じた操作信号を処理部15に出力する。表示部14は、処理部15の制御下で測定結果データD1の値や測定器1の動作状態などを表示する。
処理部15は、「第2処理部」の一例であって、後述の測定器用プログラムDp1に従って測定器1を総括的に制御する。具体的には、処理部15は、測定部11を制御して測定処理を実行させる。また、処理部15は、測定部11から出力された測定値D0に基づいて測定結果データD1を生成して記憶部16に記憶させると共に、測定結果データD1の値を表示部14に表示させる。さらに、処理部15は、後述するように無線通信アダプタ50を介して測定器1と携帯情報端末2との間で無線通信が可能な状態となっているときに、無線通信アダプタ50から携帯情報端末2に測定結果データD1を送信させる。
また、処理部15は、アダプタ装着部12に装着された無線通信アダプタ50からの要求に応じて後述の測定器データDa1を出力する。さらに、処理部15は、後述するように無線通信アダプタ50から出力される新しい測定器用プログラムDp1を、記憶部16に規定されている更新プログラム記憶領域に記憶させた後に、一例として測定器1の再起動を促すメッセージを表示部14に表示させる。また、処理部15は、測定器1の起動時に記憶部16の更新プログラム記憶領域に測定器用プログラムDp1が記憶されているとき(「予め規定された第2条件が満たされたとき」の一例)に、インストールされている測定器用プログラムDp1を更新プログラム記憶領域に記憶されている新しい測定器用プログラムDp1に書き換えるプログラム更新処理を実行する。
記憶部16は、「第2記憶部」の一例であって、測定器用プログラムDp1や測定器データDa1、および処理部15の演算結果などを記憶する。この場合、測定器用プログラムDp1は、「測定器用プログラム」の一例であって、処理部15による測定部11の制御や、測定値D0に基づく測定結果データD1の生成、測定結果の表示部14への表示、および外部装置への測定結果データD1の送信などの各処理の実行手順が記録されている。また、測定器データDa1は、「測定器データ」の一例であって、本例では、各測定器1に対して個別的に付与されたシリアル番号が記録されている。この測定器データDa1は、後述するように、測定器1にインストールされている測定器用プログラムDp1のバージョン情報と共に無線通信アダプタ50から携帯情報端末2を介してサーバー3に送信されて、サーバー3が新しい測定器用プログラムDp1が存在するか否かを特定するための情報として利用される。
なお、測定器1には、製品出荷時において最新の測定器用プログラムDp1がインストールされており、測定器1の動作不良の解消や機能改善を目的として新しい測定器用プログラムDp1が製作されたときには、その新しい測定器用プログラムDp1が、インストール可能な各測定器1に対して付与されているシリアル番号を特定可能な関連付けデータDb1と共にサーバー3に記録される。
携帯情報端末2は、サーバー3と相俟って「外部装置」としての「情報処理装置」を構成する装置であって、一例として、後述の携帯情報端末用プログラムDp2がインストールされたスマートフォンやタブレット端末で構成されている。具体的には、携帯情報端末2は、図3に示すように、通信部21,22、操作部23、表示部24、処理部25および記憶部26を備えている。
通信部21は、一例として、sim認証方式の移動体通信網Na(図1参照)に接続可能に構成されて、処理部25の制御下で移動体通信網Naを介しての各種の無線通信処理を実行する。この場合、図1に示すように、移動体通信網Naは、インターネットNbに接続されている。これにより、本例の測定システム100では、移動体通信網NaおよびインターネットNbを介して携帯情報端末2とサーバー3との間の相互通信が可能となっている。
通信部22は、一例として、ブルートゥース(登録商標)規格に準じた近距離無線通信が可能に構成されて処理部25の制御下で測定器1(測定器1に接続された無線通信アダプタ50)などとの間の各種の無線通信処理を実行する。操作部23は、表示部24の前面側に配設されたタッチパネルを備え、携帯情報端末2の動作条件の設定や、携帯情報端末用プログラムDp2に基づく各種処理の開始/停止などを指示可能に構成されている。表示部24は、測定結果データD1の値や測定器1の動作状態などを表示可能に構成されている。
処理部25は、携帯情報端末2を総括的に制御する。この処理部25は、携帯情報端末2の基本プログラムに従って情報端末としての各種の処理を実行する。また、処理部25は、サーバー3における後述の処理部32と相俟って「第3処理部」を構成し、携帯情報端末用プログラムDp2に従って測定システム100の一部としての各種の処理を実行する。具体的には、処理部25は、測定器1(無線通信アダプタ50)から送信される測定結果データD1を記憶部26に記憶させると共に、記憶させた測定結果データD1の内容を表示部24に表示させ、かつ通信部21から移動体通信網NaおよびインターネットNbを介して測定結果データD1をサーバー3に送信させる。
また、処理部25は、測定器1(無線通信アダプタ50)から送信された測定器データDa1を記憶部26に記憶させると共に(「測定器用無線通信装置が装着されている測定器を特定可能な測定器データを測定器から測定器用無線通信装置を介して取得する」との処理の一例)、記憶させた測定器データDa1を移動体通信網NaおよびインターネットNbを介して通信部21からサーバー3に送信させる。さらに、処理部25は、後述するようにサーバー3から送信される測定器用プログラムDp1を記憶部26に記憶させると共に、測定器1(無線通信アダプタ50)から測定結果データD1が送信されていないとき(すなわち、測定器1による測定処理が実行されていないとき)に、通信部22から無線通信アダプタ50に測定器用プログラムDp1を送信させる(「新しい測定器用プログラムを測定器用無線通信装置に送信する」との処理の一例)。
また、処理部25は、後述するように無線通信アダプタ50から送信されたアダプタデータDa50を記憶部26に記憶させると共に、記憶させたアダプタデータDa50を通信部21から移動体通信網NaおよびインターネットNbを介してサーバー3に送信させる。さらに、処理部25は、後述するようにサーバー3から送信される無線通信アダプタ用プログラムDp50(以下、「アダプタ用プログラムDp50」ともいう)を記憶部26に記憶させると共に、測定器1(無線通信アダプタ50)から測定結果データD1が送信されていないときに、通信部22から無線通信アダプタ50にアダプタ用プログラムDp50を送信させる。
記憶部26は、携帯情報端末2(処理部25)自身の動作プログラムである携帯情報端末用プログラムDp2や処理部25の演算結果を記憶すると共に、測定器1(無線通信アダプタ50)から送信される測定器データDa1や、無線通信アダプタ50から送信されるアダプタデータDa50を記憶し、かつサーバー3から送信される測定器用プログラムDp1やアダプタ用プログラムDp50を記憶する。
この場合、携帯情報端末用プログラムDp2は、「測定システム用プログラム」の一例であって、測定器1(無線通信アダプタ50)から送信された測定結果データD1に基づいて測定結果を表示部24に表示させる処理、送信された測定結果データD1をサーバー3に送信させる処理、測定器1(無線通信アダプタ50)から送信された測定器データDa1をサーバー3に送信させる処理、サーバー3から送信された測定器用プログラムDp1を無線通信アダプタ50に送信させる処理、無線通信アダプタ50から送信されたアダプタデータDa50をサーバー3に送信させる処理、およびサーバー3から送信されたアダプタ用プログラムDp50を無線通信アダプタ50に送信させる処理などを処理部25に実行させる処理手順が記録されている。
サーバー3は、測定器1において生成されて測定器1から携帯情報端末2に送信された測定結果データD1を読出し可能に保存すると共に、新しい測定器用プログラムDp1や新しい無線通信アダプタ用プログラムDp50を測定器1や無線通信アダプタ50に提供するためのデータサーバーであって、一例として、測定器1等の製造者が測定器1等の使用者による使用を許容する形態で運用されている。具体的には、サーバー3は、図4に示すようにインターネットNbに接続するための通信部31と、前述したように携帯情報端末2の処理部25と相俟って「第3処理部」を構成する処理部32と、携帯情報端末2から送信された測定結果データD1などを処理部32の制御下で記録する記録装置33とを備えて構成されている。
この場合、記録装置33には、各測定器1や、測定器1と同様に構成された他の各種「測定器」にインストール可能な最新の測定器用プログラムDp1が記録されている。また、記録装置33には、無線通信アダプタ50や、無線通信アダプタ50と同様に構成された他の「無線通信アダプタ」にインストール可能な最新のアダプタ用プログラムDp50が記録されている。また、記録装置33には、各測定器1等に対して個別的に付与されたシリアル番号と、最新の測定器用プログラムDp1のバージョン情報とを相互に関連付けて記録した関連付けデータDb1が記録されている。また、記録装置33には、無線通信アダプタ50等に対して個別的に付与されたシリアル番号と、最新のアダプタ用プログラムDp50のバージョン情報とを相互に関連付けて記録した関連付けデータDb50が記録されている。
また、処理部32は、前述のように携帯情報端末2から測定器データDa1が送信されたときに、通信部31によって受信された測定器データDa1および記録装置33に記録されている関連付けデータDb1に基づき、測定器データDa1のシリアル番号が付与された「測定器」にインストールされている測定器用プログラムDp1よりも新しい測定器用プログラムDp1が存在するか否かを判別し、新しい測定器用プログラムDp1が存在するときに、記録装置33から読み出した最新の測定器用プログラムDp1を通信部31から携帯情報端末2に送信させる処理を実行する。
さらに、処理部32は、前述のように携帯情報端末2からアダプタデータDa50が送信されたときに、通信部31によって受信されたアダプタデータDa50および記録装置33に記録されている関連付けデータDb50に基づき、アダプタデータDa50のシリアル番号が付与された「無線通信アダプタ」にインストールされているアダプタ用プログラムDp50よりも新しいアダプタ用プログラムDp50が存在するか否かを判別し、新しいアダプタ用プログラムDp50が存在するときに、記録装置33から読み出した最新のアダプタ用プログラムDp50を通信部31から携帯情報端末2に送信させる処理を実行する。
一方、測定器1などに装着可能に構成された上記の無線通信アダプタ50は、「測定器用無線通信装置」の一例であって、測定器1のアダプタ装着部12に装着することで測定器1の回路基板に接続されて、処理部15の制御下で携帯情報端末2などの「外部装置(情報処理装置)」との間で各種データを送受信する無線通信処理を実行可能に構成されている。具体的には、無線通信アダプタ50は、図2に示すように、携帯情報端末2のアダプタ装着部12における電極12tに接続される電極51t、および信号端子12sに接続される信号端子51sを備えている(「測定器から電源供給を受けて動作可能に構成されている」との構成の一例)。また、無線通信アダプタ50は、図5に示すように、通信部52、処理部53および記憶部54を備えて構成されている。
通信部52は、「無線通信部」に相当し、一例として、ブルートゥース(登録商標)規格に準じた近距離無線通信が可能な通信モジュールを備えて構成されている。処理部53は、「第1処理部」の一例であって、アダプタ用プログラムDp50に従って無線通信アダプタ50を総括的に制御する。具体的には、処理部53は、無線通信アダプタ50が測定器1のアダプタ装着部12に装着された状態においてアダプタ装着部12を介して電極51tに電源が供給されたときに、測定器1に対して測定器データDa1等の送信を要求する。また、処理部53は、要求に応じて測定器データDa1が測定器用プログラムDp1のバージョン情報と共に測定器1から出力されたときに、出力された測定器データDa1およびバージョン情報を相互に関連付けて記憶部54に記憶させる。
さらに、処理部53は、携帯情報端末2などの「外部装置」との無線通信が可能な状態となり、「外部装置」において携帯情報端末用プログラムDp2が起動されて予め規定された制御信号が出力されたときに、記憶部54に記憶されている測定器データDa1およびバージョン情報と、アダプタデータDa50およびアダプタ用プログラムDp50のバージョン情報とを通信部52から「外部装置」に送信させる。
また、処理部53は、携帯情報端末2から測定器用プログラムDp1が送信されたときに、送信された測定器用プログラムDp1を記憶部54に記憶させる(「測定起用無線通信装置が装着されている測定器用の測定器用プログラムが外部装置から送信されたときに、測定器用プログラムを第1記憶部に記憶させる」との処理の一例)。さらに、処理部53は、記憶部54に測定器用プログラムDp1が記憶されている状態において、測定器1からの測定結果データD1の出力や携帯情報端末2との間の無線通信処理が予め規定された時間に亘って行われなかったときに、記憶されている測定器用プログラムDp1を測定器1に出力する(「予め規定された第1条件が満たされたときに、測定器用プログラムを測定器に出力する」との処理の一例)。
また、処理部53は、携帯情報端末2からアダプタ用プログラムDp50が送信されたときに、送信されたアダプタ用プログラムDp50を記憶部54に規定されている更新プログラム記憶領域に記憶させる(「通信装置用プログラムが外部装置から送信されたときに、通信装置用プログラムを第1記憶部に記憶させる」との処理の一例)。
さらに、処理部53は、無線通信アダプタ50の再起動時(記憶部54にアダプタ用プログラムDp50を記憶させる処理の後に無線通信アダプタ50が停止され、その後にアダプタ装着部12を介して電極51tに再び電源が供給されて無線通信アダプタ50が起動させられた時点)に、記憶部54にアダプタ用プログラムDp50が記憶されているときには、インストールされているアダプタ用プログラムDp50を更新プログラム記憶領域に記憶されている新しいアダプタ用プログラムDp50に書き換えるプログラム更新処理を実行する(「測定器用無線通信装置の起動時に測定器用無線通信装置にインストールされている通信装置用プログラムよりも新しい通信装置用プログラムが第1記憶部に記憶されているときに、インストールされている通信装置用プログラムを新しい通信装置用プログラムに書き換える」との処理の一例)。また、処理部53は、測定器1から出力された測定結果データD1等を携帯情報端末2に送信する。
記憶部54は、「第1記憶部」の一例であって、アダプタ用プログラムDp50(無線通信アダプタ50にインストールされている無線通信アダプタ50)や処理部53の演算結果、測定器1から出力される測定器データDa1や測定結果データD1、および携帯情報端末2から送信される測定器用プログラムDp1やアダプタ用プログラムDp50(新しい無線通信アダプタ50)を記憶する。
この場合、アダプタ用プログラムDp50は、「通信装置用プログラム」の一例であって、測定器1に対して測定器データDa1の送信を要求する処理、送信された測定器データDa1および測定器用プログラムDp1のバージョン情報やアダプタデータDa50およびアダプタ用プログラムDp50のバージョン情報を携帯情報端末2に送信させる処理、携帯情報端末2から送信される測定器用プログラムDp1やアダプタ用プログラムDp50を記憶部54に記憶させる処理、記憶させた測定器用プログラムDp1を測定器1に出力する処理、記憶させたアダプタ用プログラムDp50へのプログラム更新処理、および測定器1から出力された測定結果データD1を携帯情報端末2に送信する処理などを処理部53に実行させる処理手順が記録されている。
なお、無線通信アダプタ50には、製品出荷時において最新のアダプタ用プログラムDp50がインストールされており、無線通信アダプタ50の動作不良の解消や機能改善を目的として新しいアダプタ用プログラムDp50が製作されたときには、その新しいアダプタ用プログラムDp50が、インストール可能な各無線通信アダプタ50に対して付与されているシリアル番号を特定可能な関連付けデータDb50と共にサーバー3に記録される。
この場合、無線通信アダプタ50は、各測定器1におけるアダプタ装着部12と同様の「アダプタ装着部(部品装着部)」が設けられた他の「測定器」(図示せず)に対して装着することにより、装着した「測定器」において「測定器用無線通信装置」として機能して「外部装置(情報処理装置)」との間の「無線通信処理」を実行することが可能に構成されている。また、出願人は、使用される国毎に無線通信アダプタ50単体で「無線通信装置」としての製品認証を得ている。さらに、この無線通信アダプタ50が装着される各種の「測定器」(アダプタ装着部12が配設されている「測定器」)には、「無線通信装置」としての製品認証が必要となる通信モジュールが実装されていない。したがって、無線通信アダプタ50を装着可能に構成された各「測定器」については、無線通信アダプタ50が装着されているか否かを問わず、いずれも、使用する国毎の「無線通信装置」としての製品認証が不要となっている。
次に、測定システム100の使用方法の一例について説明する。
測定システム100の使用に際しては、最初に、携帯情報端末2への携帯情報端末用プログラムDp2のインストール、携帯情報端末2(携帯情報端末用プログラムDp2)によるサーバー3への接続許諾、測定器1への無線通信アダプタ50の装着、および無線通信アダプタ50と携帯情報端末2との間の無線通信の許容を行う。なお、携帯情報端末2への携帯情報端末用プログラムDp2のインストール作業自体は、スマートフォンやタブレット端末に対する一般的なアプリケーションプログラムのインストール時と同様の手順で行うため、作業手順に関する詳細な説明については省略する。また、携帯情報端末2によるサーバー3への接続許諾についても、スマートフォンやタブレット端末によるクラウドサーバー等への接続許諾時と同様の手順で行うため、詳細な説明を省略する。
一方、無線通信アダプタ50と携帯情報端末2との間の無線通信の許容については、装着されていた「測定器」が今回使用する測定器1と同一であるか否かを問わず、今回使用する無線通信アダプタ50と携帯情報端末2との組み合わせで過去に使用したことがあるとき(同じ組み合わせでの使用のために無線通信を許容したことがあるとき)には、今回使用する測定器1に装着した状態で再度行う必要はない。本例では、今回使用する無線通信アダプタ50と携帯情報端末2との組み合わせによって使用したことがなく、測定器1に装着する無線通信アダプタ50と携帯情報端末2との間の無線通信が許容されていないものとして説明する。
まず、測定器1に無線通信アダプタ50を装着する。この際に、測定器1Aによる「電流測定処理」、測定器1Bによる「電圧測定処理」、および測定器1Cによる「接地抵抗測定処理」を同時に並行して実行する必要があるときには、3つの無線通信アダプタ50を用意して各測定器1にそれぞれ装着する必要があるが、各測定器1による「測定処理」を別個に任意の順序で実行するときには、並行して実行する「測定処理」の数に応じた数の無線通信アダプタ50を用意し、「測定処理」を実行する測定器1に対して選択的に無線通信アダプタ50を装着することもできる。以下、測定器1A〜1Cをこの順で使用して「電流測定処理」、「電圧測定処理」および「接地抵抗測定処理」を別個に実行する例について説明する。
まず、測定器1A〜1Cにおいて共用する無線通信アダプタ50を1つ用意して、測定器1Aのアダプタ装着部12に装着する。この際には、無線通信アダプタ50の電極51tがアダプタ装着部12の電極12tに接して回路基板から無線通信アダプタ50に電源が供給される状態になると共に、無線通信アダプタ50の信号端子51sがアダプタ装着部12の信号端子12sに接して無線通信アダプタ50の通信回路が回路基板に接続された状態となる。
次いで、操作部13を操作して測定器1Aをオン状態に移行させる。この際に、アダプタ装着部12に装着された無線通信アダプタ50の電極51tに対して電極12tを介して電源が供給されたときに、処理部53が、アダプタ用プログラムDp50に従い、記憶部54の更新プログラム記憶領域にアダプタ用プログラムDp50が記憶されているか否かを判別する。この場合、記憶部54にアダプタ用プログラムDp50が記憶されているときには、後述するようにプログラム更新処理を開始して、インストールされているアダプタ用プログラムDp50を、記憶部54に記憶されている新しいアダプタ用プログラムDp50に書き換える。なお、この時点においては、記憶部54にアダプタ用プログラムDp50が記憶されていないものとする。
続いて、処理部53は、無線通信アダプタ50が装着されている測定器1Aに対して測定器データDa1の出力を要求する。これに応じて、測定器1Aの処理部25は、測定器用プログラムDp1に従い、記憶部26から測定器データDa1を読み出すと共に、測定器用プログラムDp1のバージョン情報と共に無線通信アダプタ50に出力する。また、無線通信アダプタ50では、処理部53が測定器1Aから出力された測定器データDa1およびバージョン情報を記憶部54に記憶させる。次いで、測定器1Aに装着された無線通信アダプタ50と携帯情報端末2との間の無線通信を許容する。なお、無線通信を許容する方法自体は公知のため、具体的な作業内容についての説明を省略する。
また、処理部53は、携帯情報端末2などの「外部装置」との無線通信が可能な状態となり、「外部装置」において携帯情報端末用プログラムDp2が起動されて予め規定された制御信号が出力されたときに、測定器データDa1および測定器用プログラムDp1のバージョン情報と、記憶部54に記憶されているアダプタデータDa50およびアダプタ用プログラムDp50のバージョン情報とを通信部52から携帯情報端末2にそれぞれ送信させる。
具体的には、測定器1Aおよび携帯情報端末2をそれぞれオン状態に移行させると共に、測定器1Aに装着されている無線通信アダプタ50と携帯情報端末2との間の無線通信が可能な状態に移行させる。次いで、携帯情報端末2において携帯情報端末用プログラムDp2を起動させる。この際には、処理部25が携帯情報端末用プログラムDp2に従って測定器1Aとの相互通信の可否を確認する制御コマンドを通信部22から送信させる。これに応じて、無線通信アダプタ50の処理部53が、測定器データDa1および測定器用プログラムDp1のバージョン情報と、アダプタデータDa50およびアダプタ用プログラムDp50のバージョン情報とを通信部52から携帯情報端末2にそれぞれ送信させる。
一方、携帯情報端末2では、処理部25が、携帯情報端末用プログラムDp2に従い、無線通信アダプタ50から送信された測定器データDa1、アダプタデータDa50、および各バージョン情報を記憶部26に記憶させる。また、処理部25は、サーバー3との間の通信が可能な状態であるか否かを判別し、通信可能なときには、測定器データDa1、アダプタデータDa50、および各バージョン情報を記憶部26から読み出して通信部21から移動体通信網NaおよびインターネットNbを介してサーバー3に送信する。なお、測定器1Aから測定器データDa1などが送信されて記憶部26に記憶させたときにサーバー3と通信できない状態であったときには、通信が可能となったときに測定器データDa1などをサーバー3に送信する。
また、サーバー3では、処理部32が、携帯情報端末2から送信されて通信部31によって受信された測定器データDa1、アダプタデータDa50および各バージョン情報を記録装置33に記録させる。また、処理部32は、測定器データDa1、測定器用プログラムDp1のバージョン情報、および関連付けデータDb1に基づき、測定器データDa1に記録されているシリアル番号が付与された「測定器」(この例では、測定器1A)にインストールされている測定器用プログラムDp1のバージョンを特定すると共に、特定したバージョンよりも新しい測定器用プログラムDp1が記録装置33に記録されているか否かを判別する。
この際に、特定したバージョンが、記録装置33に記録されている測定器用プログラムDp1のバージョンと同じとき、または、記録装置33に新しい測定器用プログラムDp1が記録されていないときに、処理部32は、送信された測定器データDa1の測定器1Aに最新の測定器用プログラムDp1がインストールされていることを示す制御コマンドを通信部31からインターネットNbおよび移動体通信網Naを介して携帯情報端末2に送信する。この際には、携帯情報端末2において測定器用プログラムDp1の更新に関する後述の処理が行われることなく、携帯情報端末2が測定器1Aからの測定結果データD1の送信の有無等を監視する待機状態に移行する。
一方、測定器データDa1と共に送信されたバージョン情報に基づいて特定されるバージョンよりも新しいバージョンの測定器用プログラムDp1が記録装置33に記録されているときに、処理部32は、記録装置33から新しい測定器用プログラムDp1を読み出して通信部31からインターネットNbおよび移動体通信網Naを介して携帯情報端末2に送信する。この際に、携帯情報端末2では、処理部25が、サーバー3から送信された測定器用プログラムDp1を記憶部26に記憶させると共に、測定器1A(無線通信アダプタ50)から測定結果データD1等が送信されているか否かを判別する。この際には、電源投入直後で測定器1Aにおいて測定処理が開始されておらず、測定器1A(無線通信アダプタ50)から測定結果データD1等が送信されていないため、処理部25は、記憶部26に記憶させた新しい測定器用プログラムDp1を通信部22から測定器1A(無線通信アダプタ50)に送信させる。
また、無線通信アダプタ50では、処理部53が、携帯情報端末2から送信された測定器用プログラムDp1を記憶部54に記憶させると共に、測定器1A(無線通信アダプタ50)から測定結果データD1等が送信されているか否かや、携帯情報端末2に対する測定結果データD1等の送信を行っているか否かを判別する。この際には、電源投入直後で測定器1Aにおいて測定処理が開始されておらず、測定器1Aから無線通信アダプタ50への測定結果データD1等の出力や、無線通信アダプタ50から携帯情報端末2への測定結果データD1等の送信も行われていないため、処理部53は、記憶部54に記憶させた新しい測定器用プログラムDp1を測定器1Aに出力する。
さらに、測定器1Aでは、処理部15が、無線通信アダプタ50から出力された測定器用プログラムDp1を記憶部16の更新プログラム記憶領域に記憶させると共に、一例として、「新しい動作プログラムを取得しました。更新処理のために測定器を再起動して下さい。」とのメッセージを表示部14に表示させる。このメッセージの表示後に、使用者が測定器1Aを再起動させるまで、処理部15は、インストールされている古い測定器用プログラムDp1に従って測定器1Aを総括的に制御する。
また、メッセージの表示後に測定器1Aが再起動させられたときには、記憶部16の更新プログラム記憶領域に新しい測定器用プログラムDp1が記憶されているため、処理部15は、インストールされている古い測定器用プログラムDp1を、更新プログラム記憶領域に記憶されている新しい測定器用プログラムDp1に書き換えた後に、更新プログラム記憶領域に記憶されている測定器用プログラムDp1を消去するプログラム更新処理を実行する。これにより、アダプタ装着部12に無線通信アダプタ50を装着した状態で測定器1Aを起動させて携帯情報端末2との間の無線通信処理を許容する操作を行っただけで、サーバー3に記録されていた最新の測定器用プログラムDp1が測定器1Aにインストールされた状態となる。
一方、本例の測定システム100では、サーバー3の処理部32が、前述のように測定器1Aにインストールされている測定器用プログラムDp1のバージョンを特定する処理と並行して、アダプタデータDa50、アダプタ用プログラムDp50のバージョン情報、および関連付けデータDb50に基づき、アダプタデータDa50に記録されているシリアル番号が付与された無線通信アダプタ50にインストールされているアダプタ用プログラムDp50のバージョンを特定すると共に、特定したバージョンよりも新しいアダプタ用プログラムDp50が記録装置33に記録されているか否かを判別する。
この際に、特定したバージョンが、記録装置33に記録されているアダプタ用プログラムDp50のバージョンと同じとき、または、記録装置33に新しいアダプタ用プログラムDp50が記録されていないときに、処理部32は、送信されたアダプタデータDa50の無線通信アダプタ50に最新のアダプタ用プログラムDp50がインストールされていることを示す制御コマンドを通信部31からインターネットNbおよび移動体通信網Naを介して携帯情報端末2に送信する。この際には、携帯情報端末2においてアダプタ用プログラムDp50の更新に関する後述の処理が行われることなく、携帯情報端末2が測定器1Aからの測定結果データD1の送信の有無等を監視する待機状態に移行する。
一方、アダプタデータDa50と共に送信されたバージョン情報に基づいて特定されるバージョンよりも新しいバージョンのアダプタ用プログラムDp50が記録装置33に記録されているときに、処理部32は、記録装置33から新しいアダプタ用プログラムDp50を読み出して通信部31からインターネットNbおよび移動体通信網Naを介して携帯情報端末2に送信する。この際に、携帯情報端末2では、処理部25が、サーバー3から送信されたアダプタ用プログラムDp50を記憶部26に記憶させると共に、測定器1A(無線通信アダプタ50)から測定結果データD1等が送信されているか否かを判別する。この際には、電源投入直後で測定器1Aにおいて測定処理が開始されておらず、測定器1A(無線通信アダプタ50)から測定結果データD1等が送信されていないため、処理部25は、記憶部26に記憶させた新しいアダプタ用プログラムDp50を通信部22から無線通信アダプタ50に送信させる。
また、無線通信アダプタ50では、処理部53が、携帯情報端末2から送信されたアダプタ用プログラムDp50を記憶部54のプログラム更新領域に記憶させる。なお、本例の測定システム100における無線通信アダプタ50では、サーバー3から送信されたアダプタ用プログラムDp50を記憶部54に記憶させたこの時点において、アダプタ用プログラムDp50の更新に関する後述の処理が行われることなく、無線通信アダプタ50が測定器1Aからの測定結果データD1の出力の有無や、携帯情報端末2からの各種データの送信の有無を監視する待機状態に移行する。
また、後述する測定器1Aから携帯情報端末2への測定結果データD1の送信処理等が完了して測定器1Aが停止させられ、これにより、無線通信アダプタ50に対する電源供給が停止した後に、測定器1Aが再び起動させられて無線通信アダプタ50が起動させられたとき(記憶部54へのアダプタ用プログラムDp50の記憶の後に無線通信アダプタ50が再起動させられたとき)に、処理部53によるプログラム更新処理が実行される。
具体的には、処理部53は、記憶部54の更新プログラム記憶領域に新しいアダプタ用プログラムDp50が記憶されている状態で起動させられたときに、インストールされている古いアダプタ用プログラムDp50を、更新プログラム記憶領域に記憶されている新しいアダプタ用プログラムDp50に書き換えた後に、更新プログラム記憶領域に記憶されているアダプタ用プログラムDp50を消去するプログラム更新処理を実行する。これにより、アダプタ装着部12に無線通信アダプタ50を装着した状態で測定器1Aを起動させて携帯情報端末2との間の無線通信処理を許容する操作を行い、その後に測定器1Aの再起動によって無線通信アダプタ50を起動させるだけで、サーバー3に記録されていた最新のアダプタ用プログラムDp50が無線通信アダプタ50にインストールされた状態となる。
次いで、測定器1Aの測定部11を測定対象に接続する(一例として、図示しないクランプセンサ部によって測定対象をクランプする)と共に、操作部13を操作して「電流測定処理」を開始させる。この際には、測定部11が、処理部15の制御に従い、測定対象を流れている電流の電流値を測定して測定値D0を出力する。また、処理部15は、測定部11から出力された測定値D0を記憶部16に記憶させ、かつ測定値D0に基づいて測定結果データD1を生成して記憶部16に記憶させると共に、測定値D0の値(測定結果データD1の内容)を表示部14に表示させる。これにより、表示部14を視認可能な状態でクランプセンサ部によって測定対象をクランプしているときには、表示部14に表示されている測定結果に基づき、測定対象を流れている電流の電流値を把握することができる。
また、処理部15は、上記の処理と並行して記憶部16から測定結果データD1を読み出して無線通信アダプタ50を介して携帯情報端末2に送信する処理(無線通信処理)を実行する。これに応じて、携帯情報端末2では、処理部25が、携帯情報端末用プログラムDp2に従い、測定器1Aから送信された測定結果データD1を記憶部26に記憶させると共に、記憶させた測定結果データD1の内容を表示部24に表示させる。これにより、表示部14の視認が困難な状態でクランプセンサ部によって測定対象をクランプしているときであっても、携帯情報端末2に表示されている測定結果に基づき、測定対象を流れている電流の電流値を把握することができる。
なお、本例の測定器1Aでは、「電流測定処理」の終了を指示する操作、または、その時点の測定値(測定結果)の保持を指示する操作が行われるまで、測定部11による電流値の測定および測定値D0の出力や、処理部15による測定結果データD1の生成、表示部14への測定結果の表示、および携帯情報端末2への測定結果データD1の送信の処理が繰り返し実行される。したがって、測定器1Aの表示部14および携帯情報端末2の表示部24に最新の測定結果が所定の周期で逐次表示されると共に、測定器1Aから携帯情報端末2に送信された測定結果データD1が携帯情報端末2の記憶部26に蓄積される。
また、本例の測定システム100では、一例として、測定現場における上記の一連の作業を終了したときに、携帯情報端末2に蓄積されている測定結果データD1を携帯情報端末2からサーバー3に送信して保存させることができる。具体的には、一例として、移動体通信網NaおよびインターネットNbを介して携帯情報端末2をサーバー3に接続する。次いで、携帯情報端末2の操作部23を操作してサーバー3に送信する測定結果データD1を指定する。この際に、携帯情報端末2の処理部25は、指定された測定結果データD1を通信部21からサーバー3に送信する。また、サーバー3では、携帯情報端末2から送信された測定結果データD1を記録装置33に記録させる。これにより、サーバー3に接続可能な各種の情報処理端末によってサーバー3から測定結果データD1を取得することで、測定器1Aによる「電流測定処理」の結果を情報処理端末において任意に利用することが可能となる。
一方、測定器1Bによる「電圧測定処理」を開始する際には、測定器1Aをオフ状態に移行させた後にアダプタ装着部12から無線通信アダプタ50を取り外し、測定器1Bのアダプタ装着部12に装着する。この際には、前述のように測定器1Aのアダプタ装着部12に装着したときと同様にして、測定器1Bの回路基板から無線通信アダプタ50に電源が供給される状態になると共に、無線通信アダプタ50の通信回路が測定器1Bの回路基板に接続された状態となる。
続いて、操作部13を操作して測定器1Bをオン状態に移行させる。この際には、無線通信アダプタ50が測定器1Aに装着された状態において実行されたアダプタ用プログラムDp50のプログラム更新処理によって記憶部54からアダプタ用プログラムDp50が消去されている(記憶部54に新しいアダプタ用プログラムDp50が記憶されていない状態となっている)ため、処理部53は、無線通信アダプタ50が装着されている測定器1Bに対して測定器データDa1の出力を要求する。これに応じて、測定器1Bの処理部25は、測定器用プログラムDp1に従い、記憶部26から測定器データDa1を読み出すと共に、測定器用プログラムDp1のバージョン情報と共に無線通信アダプタ50に出力する。また、無線通信アダプタ50では、処理部53が測定器1Bから出力された測定器データDa1およびバージョン情報を記憶部54に記憶させる。
次いで、処理部53は、携帯情報端末2などの「外部装置」との無線通信が可能な状態となり、「外部装置」において携帯情報端末用プログラムDp2が起動されて予め規定された制御信号が出力されたときに、測定器データDa1および測定器用プログラムDp1のバージョン情報と、記憶部54に記憶されているアダプタデータDa50およびアダプタ用プログラムDp50のバージョン情報とを通信部52から携帯情報端末2にそれぞれ送信させる。なお、測定器データDa1、アダプタデータDa50および各バージョン情報の携帯情報端末2への送信の処理、および携帯情報端末2からサーバー3への送信の処理については、無線通信アダプタ50が測定器1Aに装着されていたときの各処理と同様のため、詳細な説明を省略する。
一方、サーバー3では、処理部32が、携帯情報端末2から送信されて通信部31によって受信された測定器データDa1、アダプタデータDa50および各バージョン情報を記録装置33に記録させる。また、処理部32は、測定器データDa1、測定器用プログラムDp1のバージョン情報、および関連付けデータDb1に基づき、測定器データDa1に記録されているシリアル番号が付与された「測定器」(この例では、測定器1B)にインストールされている測定器用プログラムDp1のバージョンを特定すると共に、特定したバージョンよりも新しい測定器用プログラムDp1が記録装置33に記録されているか否かを判別する。
この際に、特定したバージョンが、記録装置33に記録されている測定器用プログラムDp1のバージョンと同じとき、または、記録装置33に新しい測定器用プログラムDp1が記録されていないときには、測定器1Bに最新の測定器用プログラムDp1がインストールされていることを示す制御コマンドがサーバー3から携帯情報端末2に送信される。この結果、携帯情報端末2において測定器用プログラムDp1の更新に関する後述の処理が行われることなく、携帯情報端末2が測定器1Bからの測定結果データD1の送信の有無等を監視する待機状態に移行する。
また、測定器データDa1と共に送信されたバージョン情報に基づいて特定されるバージョンよりも新しいバージョンの測定器用プログラムDp1が記録装置33に記録されているときには、新しい測定器用プログラムDp1がサーバー3から携帯情報端末2に送信され、携帯情報端末2から無線通信アダプタ50に送信されて記憶部54に記憶される。また、無線通信アダプタ50では、処理部53が、測定器1Bから測定結果データD1等の出力や、無線通信アダプタ50から携帯情報端末2への測定結果データD1等の送信を行っていない状態において、記憶部54に記憶させた新しい測定器用プログラムDp1を測定器1Bに出力する。
さらに、測定器1Bでは、処理部15が、無線通信アダプタ50から出力された測定器用プログラムDp1を記憶部16の更新プログラム記憶領域に記憶させると共に、測定器1Bの再起動時に、インストールされている古い測定器用プログラムDp1を、更新プログラム記憶領域に記憶されている新しい測定器用プログラムDp1に書き換えた後に、更新プログラム記憶領域に記憶されている測定器用プログラムDp1を消去するプログラム更新処理を実行する。これにより、アダプタ装着部12に無線通信アダプタ50を装着した状態で測定器1Bを起動させて携帯情報端末2との間の無線通信処理を許容する操作を行っただけで、サーバー3に記録されていた最新の測定器用プログラムDp1が測定器1Bにインストールされた状態となる。
一方、サーバー3では、前述のように測定器1Bにインストールされている測定器用プログラムDp1のバージョンを特定する処理と並行して、アダプタデータDa50、アダプタ用プログラムDp50のバージョン情報、および関連付けデータDb50に基づき、アダプタデータDa50に記録されているシリアル番号が付与された無線通信アダプタ50にインストールされているアダプタ用プログラムDp50のバージョンを特定すると共に、特定したバージョンよりも新しいアダプタ用プログラムDp50が記録装置33に記録されているか否かを判別する。
この際には、無線通信アダプタ50が測定器1Aのアダプタ装着部12に装着された状態において最新のアダプタ用プログラムDp50が無線通信アダプタ50にインストールされているため、特定したバージョンが、記録装置33に記録されているアダプタ用プログラムDp50のバージョンと同じであると判別される。したがって、アダプタデータDa50の無線通信アダプタ50に最新のアダプタ用プログラムDp50がインストールされていることを示す制御コマンドを通信部31からインターネットNbおよび移動体通信網Naを介して携帯情報端末2に送信される。これにより、携帯情報端末2においては、アダプタ用プログラムDp50の更新に関する後述の処理が行われることなく、携帯情報端末2が測定器1Bからの測定結果データD1の送信の有無等を監視する待機状態に移行する。
次いで、測定器1Bの測定部11を測定対象に接続し(一例として、図示しないクランプセンサ部によって測定対象をクランプし)、「電圧測定処理」を開始させる。この際には、測定部11が処理部15の制御に従い、測定対象に印加されている電圧の電圧値を測定して測定値D0を出力する。また、処理部15は、測定部11から出力された測定値D0を記憶部16に記憶させ、かつ測定値D0に基づいて測定結果データD1を生成して記憶部16に記憶させると共に、測定値D0の値(測定結果データD1の内容)を表示部14に表示させる。また、処理部15は、上記の処理と並行して記憶部16から測定結果データD1を読み出して無線通信アダプタ50を介して携帯情報端末2に送信する処理(無線通信処理)を実行する。
これに応じて、携帯情報端末2では、処理部25が、携帯情報端末用プログラムDp2に従い、測定器1Bから送信された測定結果データD1を記憶部26に記憶させると共に、記憶させた測定結果データD1の内容を表示部24に表示させる。これにより、測定器1Bの表示部14および携帯情報端末2の表示部24に最新の測定結果が所定の周期で逐次表示されると共に、測定器1Bから携帯情報端末2に送信された測定結果データD1が携帯情報端末2の記憶部26に蓄積される。また、測定器1Aを使用した前述の電流測定時と同様にして、例えば、測定現場における上記の一連の作業を終了したときに、携帯情報端末2に蓄積されている測定結果データD1を携帯情報端末2からサーバー3に送信して保存させる。これにより、サーバー3に接続可能な各種の情報処理端末によってサーバー3から測定結果データD1を取得することで、測定器1Bによる「電圧測定処理」の結果を情報処理端末において任意に利用することが可能となる。
また、測定器1Cによる「接地抵抗測定処理」を開始する際には、測定器1Bから無線通信アダプタ50を取り外して測定器1Cのアダプタ装着部12に装着した後に、測定器1Cをオン状態に移行させる。この際には、無線通信アダプタ50を装着した状態の測定器1Bをオン状態に移行させたときと同様にして、測定器1Cから測定器データDa1および測定器用プログラムDp1のバージョン情報が無線通信アダプタ50に送信されて記憶部54に記憶され、この測定器データDa1およびバージョン情報が、無線通信アダプタ50のアダプタデータDa50およびアダプタ用プログラムDp50のバージョン情報と共に、携帯情報端末2を介してサーバー3に送信される。
また、サーバー3においては、測定器1Cにインストールされている測定器用プログラムDp1よりも記録装置33に記録されている測定器用プログラムDp1の方が新しいときに、新しい測定器用プログラムDp1が携帯情報端末2を介して無線通信アダプタ50に送信されて記憶部54に記憶され、無線通信アダプタ50から測定器1Cに出力されて記憶部16の更新プログラム記憶領域に記憶される。この状態において、測定器1Cが再起動されたときに、プログラム更新処理が実行されて新しい測定器用プログラムDp1が測定器1Cにインストールされた状態となる。
次いで、測定器1Cの測定部11を測定対象に接続し(一例として、図示しないクランプセンサ部によって測定対象をクランプし)、「接地抵抗測定処理」を実行させる。なお、この「接地抵抗測定処理」時における測定器1Cでの測定結果データD1の生成処理や測定器1Cから携帯情報端末2への測定結果データD1の送信処理、および携帯情報端末2からサーバー3への測定結果データD1の送信処理については、前述の測定器1Aによる「電流測定処理」時や測定器1Bによる「電圧測定処理」時における測定結果データD1の送信処理時と同様のため、詳細な説明を省略する。これにより、サーバー3に接続可能な各種の情報処理端末によってサーバー3から測定結果データD1を取得することで、測定器1Cによる「接地抵抗測定処理」の結果を情報処理端末において任意に利用することが可能となる。
なお、上記の例とは相違するが、測定器1における測定器用プログラムDp1の更新処理については、記憶部16の更新プログラム記憶領域に新しい測定器用プログラムDp1が記憶されている状態であれば、アダプタ装着部12から無線通信アダプタ50を取り外した状態(測定器1Aに無線通信アダプタ50が装着されていない状態)においても上記の各例と同様に実行される。したがって、例えば、所有する複数の測定器1について新しい測定器用プログラムDp1が存在することを知り得た使用者が、各測定器1についての測定器用プログラムDp1の更新を短時間で終了させたいときには、無線通信アダプタ50を測定器1に装着した状態でサーバー3から送信された新しいアダプタ用プログラムDp50が記憶部54に記憶されたとき、すなわち、前述のような再起動を促すメッセージが表示部14に表示されたときに、その測定器1をオフ状態に移行させて無線通信アダプタ50を取り外した後に起動させてプログラム更新処理を実行させつつ、新しい測定器用プログラムDp1の取得を完了していない他の測定器1に無線通信アダプタ50を装着して測定器用プログラムDp1の取得を開始させることができる。
また、無線通信アダプタ50におけるアダプタ用プログラムDp50の更新処理についても、記憶部54の更新プログラム記憶領域に新しいアダプタ用プログラムDp50が記憶されている状態であれば、測定器1以外の「測定器」に装着された状態においても上記の各例と同様に実行される。
このように、この無線通信アダプタ50では、測定器1内に設けられたアダプタ装着部12に対して着脱可能に構成され、かつ、処理部53が、無線通信アダプタ50が装着されている測定器1用の測定器用プログラムDp1が携帯情報端末2から送信されたときに、測定器用プログラムDp1を記憶部54に記憶させると共に、予め規定された「第1条件」が満たされたとき(本例では、「記憶部54に測定器用プログラムDp1が記憶されている状態において、測定器1からの測定結果データD1の出力や携帯情報端末2との間の無線通信処理が予め規定された時間に亘って行われなかったとき」)に、測定器用プログラムDp1を測定器1に出力する。
また、この測定器1では、無線通信アダプタ50を着脱可能なアダプタ装着部12を備え、かつ無線通信アダプタ50から出力された測定器用プログラムDp1を記憶部16に記憶させると共に、予め規定された「第2条件」が満たされたとき(本例では、「測定器1の起動時に記憶部16の更新プログラム記憶領域に測定器用プログラムDp1が記憶されているとき」)に、測定器1にインストールされている測定器用プログラムDp1を記憶部16に記憶されている新しい測定器用プログラムDp1に書き換える処理部15を備えている。
また、この測定システム100では、「外部装置」としての「情報処理装置」の一例である携帯情報端末2が、無線通信アダプタ50が装着されている測定器1を特定可能な測定器データDa1を無線通信アダプタ50を介して測定器1から取得すると共に、取得した測定器データDa1に基づいて特定される測定器1用の新しい測定器用プログラムDp1が存在するとき(本例では、サーバー3から送信された新しい測定器用プログラムDp1が記憶部26に記憶されているとき)に、新しい測定器用プログラムDp1を無線通信アダプタ50に送信する処理部25を備えている。
また、この携帯情報端末用プログラムDp2では、携帯情報端末2の処理部25に対して、無線通信アダプタ50が装着されている測定器1を特定可能な測定器データDa1を無線通信アダプタ50を介して測定器1から取得すると共に、取得した測定器データDa1に基づいて特定される測定器1用の新しい測定器用プログラムDp1が存在するとき(本例では、サーバー3から送信された新しい測定器用プログラムDp1が記憶部26に記憶されているとき)に、新しい測定器用プログラムDp1を無線通信アダプタ50に送信する処理を実行させる。
したがって、この無線通信アダプタ50、測定器1および測定システム100によれば、各測定器1に「無線通信部」を常設することなく、必要に応じて無線通信アダプタ50をアダプタ装着部12に装着することで、新しい測定器用プログラムDp1が存在するか否かの判別に必要な測定器データDa1等の送信から、新しい測定器用プログラムDp1の取得(サーバー3から送信された測定器用プログラムDp1の保持)などの一連の処理を無線通信アダプタ50の処理部53に実行させることができる。このため、測定器用プログラムDp1の書き換えの用途以外に無線通信処理を必要としないときには、「無線通信部」を常設しない分だけ、測定器1の製造コストを十分に低減することができ、測定結果データD1の送信などの無線通信処理を必要とするときには、無線通信アダプタ50を装着して必要な無線通信処理を実行させることができる。
また、測定器データDa1等の送信から、新しい測定器用プログラムDp1の取得までの一連の処理を無線通信アダプタ50の処理部53が実行するため、これらの処理を測定器1の処理部15に実行させない分だけ、測定器用プログラムDp1のデータサイズを十分に小さくすることができる。さらに、測定器用プログラムDp1の更新を製造者や販売者に依頼することなく、測定器1のアダプタ装着部12に無線通信アダプタ50を装着して無線通信アダプタ50に電源を供給するだけで、新たな測定器用プログラムDp1が存在するときには、その測定器用プログラムDp1を自動的に取得させて、インストールされている測定器用プログラムDp1を更新させることができる。これにより、測定器用プログラムDp1の更新のために測定器1を使用できない時間を短時間とすることができると共に、この種の機器の操作に不慣れな者であっても確実かつ容易に測定器用プログラムDp1を更新させることができる。
さらに、測定器1のアダプタ装着部12に対して着脱可能な無線通信アダプタ50を使用する構成を採用したことで、「無線通信部」の有無が相違する2種類の「測定器」を製造することなく、「無線通信処理」の要否に応じてアダプタ装着部12に対して無線通信アダプタ50を装着/非装着のいずれかの態様で使用することができる。これにより、測定器1などの「測定器」の製造コストを十分に低減することができる。さらに、使用する国毎の「無線通信装置」としての製品認証が得られている無線通信アダプタ50を装着して無線通信処理を実行することができるように構成したことにより、無線通信アダプタ50が装着される各「測定器」については、いずれも、使用する国毎の製品認証が不要となるため、各「測定器」の製造コストを一層低減することができる。
また、この無線通信アダプタ50では、アダプタ装着部12に設けられた電極12tを介して測定器1から電源供給を受けて動作可能に構成されている。したがって、この無線通信アダプタ50、測定器1および測定システム100によれば、「測定器」の電源とは別個に「無線通信部」に電源を配設する構成と比較して、無線通信アダプタ50を十分に小形化することができ、これにより、無線通信アダプタ50を装着可能に構成した測定器1についても十分に小形化することができる。
また、この無線通信アダプタ50では、処理部53が、無線通信アダプタ用プログラムDp50が携帯情報端末2から送信されたときに、無線通信アダプタ用プログラムDp50を記憶部54に記憶させると共に、無線通信アダプタ50の起動時に無線通信アダプタ50にインストールされている無線通信アダプタ用プログラムDp50よりも新しい無線通信アダプタ用プログラムDp50が記憶部54に記憶されているときに、インストールされている無線通信アダプタ用プログラムDp50を新しい無線通信アダプタ用プログラムDp50に書き換える。
したがって、この無線通信アダプタ50、測定器1および測定システム100によれば、無線通信アダプタ用プログラムDp50の更新を製造者や販売者に依頼することなく、測定器1のアダプタ装着部12等に無線通信アダプタ50を装着して無線通信アダプタ50に電源を供給するだけで、新たな無線通信アダプタ用プログラムDp50が存在するときには、その無線通信アダプタ用プログラムDp50を自動的に取得させて、インストールされている無線通信アダプタ用プログラムDp50を更新させることができる。これにより、無線通信アダプタ用プログラムDp50の更新のために無線通信アダプタ50を使用できない時間を短時間とすることができると共に、この種の機器の操作に不慣れな者であっても確実かつ容易に無線通信アダプタ用プログラムDp50を更新させることができる。
また、この携帯情報端末用プログラムDp2では、携帯情報端末2の処理部25に対して、無線通信アダプタ50が装着されている測定器1を特定可能な測定器データDa1を無線通信アダプタ50を介して測定器1から取得すると共に、取得した測定器データDa1に基づいて特定される測定器1用の新しい測定器用プログラムDp1が存在するとき(本例では、サーバー3から送信された新しい測定器用プログラムDp1が記憶部26に記憶されているとき)に、新しい測定器用プログラムDp1を無線通信アダプタ50に送信する処理を実行させる。
したがって、この携帯情報端末用プログラムDp2によれば、測定器1から取得した測定器データDa1をサーバー3に送信する処理や、新しい測定器用プログラムDp1をサーバー3から取得する処理を無線通信アダプタ50の処理部53に実行させずに新しい測定器用プログラムDp1を測定器1に出力して更新させることができるため、それらの処理を無線通信アダプタ50の処理部53に実行させない分だけ、無線通信アダプタ用プログラムDp50のデータサイズを十分に小さくすることができる。
なお、「測定器用無線通信装置」、「測定器」および「測定システム」の構成や、「測定システム用プログラム」が実行させる処理の内容については、上記の無線通信アダプタ50、測定器1および測定システム100の構成や携帯情報端末用プログラムDp2が実行させる処理の内容に例に限定されない。
例えば、無線通信アダプタ50の記憶部54にサーバー3から送信された新しい測定器用プログラムDp1が記憶されている状態において、測定器1からの測定結果データD1の出力や携帯情報端末2との間の無線通信処理が予め規定された時間に亘って行われなかったときに「第1条件」が満たされたとして無線通信アダプタ50から測定器1に新しい測定器用プログラムDp1を出力する構成を例に挙げて説明したが、このような構成に代えて(または、このような構成に加えて)、無線通信アダプタ50の記憶部54にサーバー3から送信された新しい測定器用プログラムDp1が記憶されている状態において、測定器1の操作部13や携帯情報端末2の操作部23の操作によって無線通信アダプタ50から測定器1への測定器用プログラムDp1の出力を実行するように指示されたときに「第1条件」が満たされたとして無線通信アダプタ50から測定器1に新しい測定器用プログラムDp1を出力する構成を採用することもできる。
また、測定器1の起動時に記憶部16の更新プログラム記憶領域に測定器用プログラムDp1が記憶されているときに「第2条件」が満たされたとしてインストールされている測定器用プログラムDp1を記憶部16に記憶されている新しい測定器用プログラムDp1に書き換える構成を例に挙げて説明したが、このような構成に代えて(または、このような構成に加えて)、記憶部16に測定器用プログラムDp1が記憶されている状態において、操作部13の操作によって測定器用プログラムDp1の更新を行うように指示されたときに「第2条件」が満たされたとして、測定器1を再起動させて、インストールされている測定器用プログラムDp1を記憶部16に記憶されている新しい測定器用プログラムDp1に書き換える構成を採用することもできる。
さらに、「測定器用無線通信装置」の「無線通信部」が実行する「無線通信処理」は、無線通信アダプタ50の通信部52が実行するブルートゥース規格に準じた無線通信処理に限定されず、無線LANやZigBee(登録商標)などの通信規格に準じた無線通信処理を実行可能な無線通信部を備えて構成することもできる。また、測定器1のアダプタ装着部12(電極12t)から電源供給を受けて動作可能に構成した無線通信アダプタ50を例に挙げて説明したが、ボタン型電池などの電池を装着可能に「測定器用無線通信装置」を構成して、装着した電池からの電源供給を受けて動作可能に構成することもできる。
また、測定器1に付与されたシリアル番号を記録した測定器データDa1を「測定器データ」として利用する構成および処理方法を例に挙げて説明したが、シリアル番号に代えて(または、シリアル番号に加えて)、「測定器」の型式を記録したデータなどを記録したデータを「測定器データ」として利用する構成および処理方法を採用することもできる。さらに、携帯情報端末2およびサーバー3によって「外部装置」としての「情報処理装置」を構成した例について説明したが、無線通信アダプタ50などの「測定器用無線通信装置」と無線通信可能な1台の装置によって「情報処理装置」を構成することもできる。具体的には、一例として、関連付けデータDb1や新しい測定器用プログラムDp1を記憶させたパーソナルコンピュータを「情報処理装置」として動作させる構成することができる。
加えて、「電流測定処理」、「電圧測定処理」および「接地抵抗測定処理」を「測定処理」として実行可能な測定器1の構成を例に挙げて説明したが、このような「測定処理」に代えて(または、このような「測定処理」に加えて)「絶縁抵抗測定処理」や「電力測定処理」などの各種の「測定処理」を実行可能な「測定器」において無線通信アダプタ50のような「測定器用無線通信装置」を着脱可能な構成を採用することができる。
100 測定システム
1A〜1C 測定器
2 携帯情報端末
3 サーバー
11 測定部
12 アダプタ装着部
12s,51s 信号端子
12t,51t 電極
13,23 操作部
14,24 表示部
15,25,32,53 処理部
16,26,54 記憶部
21,22,31,52 通信部
33 記録装置
50 無線通信アダプタ
D0 測定値
D1 測定結果データ
Da1 測定器データ
Da50 アダプタデータ
Db1,Db50 関連付けデータ
Dp1 測定器用プログラム
Dp2 携帯情報端末用プログラム
Dp50 無線通信アダプタ用プログラム
Na 移動体通信網
Nb インターネット

Claims (6)

  1. 無線通信部および当該無線通信部を制御する第1処理部を備えると共に、測定器に接続された状態で当該測定器および外部装置の間の無線通信処理を実行可能に構成された測定器用無線通信装置であって、
    第1記憶部を備えると共に、前記測定器内に設けられた部品装着部に対して着脱可能に構成され、
    前記第1処理部は、当該測定器用無線通信装置が前記部品装着部に装着されている前記測定器用の測定器用プログラムが前記外部装置から送信されたときに、当該測定器用プログラムを前記第1記憶部に記憶させると共に、予め規定された第1条件が満たされたときに、当該測定器用プログラムを前記測定器に出力する測定器用無線通信装置。
  2. 前記部品装着部に設けられた電極を介して前記測定器から電源供給を受けて動作可能に構成されている請求項1記載の測定器用無線通信装置。
  3. 前記第1処理部は、通信装置用プログラムが前記外部装置から送信されたときに、当該通信装置用プログラムを前記第1記憶部に記憶させると共に、当該測定器用無線通信装置の起動時に当該測定器用無線通信装置にインストールされている前記通信装置用プログラムよりも新しい当該通信装置用プログラムが前記第1記憶部に記憶されているときに、当該インストールされている通信装置用プログラムを当該新しい通信装置用プログラムに書き換える請求項1または2記載の測定器用無線通信装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の測定器用無線通信装置を着脱可能な前記部品装着部を備えた測定器であって、
    前記測定器用プログラムを記憶する第2記憶部と、
    前記測定器用無線通信装置から出力された前記測定器用プログラムを前記第2記憶部に記憶させると共に、予め規定された第2条件が満たされたときに、当該測定器にインストールされている前記測定器用プログラムを当該第2記憶部に記憶されている新しい当該測定器用プログラムに書き換える第2処理部とを備えている測定器。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載の測定器用無線通信装置と、請求項4記載の測定器と、前記外部装置としての情報処理装置とを備え、
    前記情報処理装置は、前記測定器用無線通信装置が装着されている前記測定器を特定可能な測定器データを当該測定器用無線通信装置を介して当該測定器から取得すると共に、取得した前記測定器データに基づいて特定される前記測定器用の新しい前記測定器用プログラムが存在するときに、当該新しい測定器用プログラムを当該測定器用無線通信装置に送信する第3処理部を備えている測定システム。
  6. 測定器用無線通信装置と、当該測定器用無線通信装置を装着可能に構成された測定器と、前記測定器用無線通信装置を介して前記測定器と無線通信可能に構成された情報処理装置とを備えて構成された測定システムにおける当該情報処理装置の処理部に対して、
    前記測定器用無線通信装置が装着されている前記測定器を特定可能な測定器データを当該測定器用無線通信装置を介して当該測定器から取得すると共に、取得した前記測定器データに基づいて特定される前記測定器用の新しい前記測定器用プログラムが存在するときに、当該新しい測定器用プログラムを当該測定器用無線通信装置に送信する処理を実行させる測定システム用プログラム。
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