JP2021004741A - 許容値設定システム、基板検査機、許容値設定方法、基板検査方法 - Google Patents

許容値設定システム、基板検査機、許容値設定方法、基板検査方法 Download PDF

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【課題】生産ラインに配置された装置の実力に応じた検査許容値を設定可能な許容値設定システム、基板検査機、許容値設定方法、基板検査方法を提供することを課題とする。【解決手段】許容値設定システム2は、基板9および基板9に搭載される電子部品91のデータを含む基準データCに、基板9の生産ライン3に配置された装置30〜32のデータを含む装置データB、Dを加味して、リフロー前の基板9に対する電子部品91の搭載位置の位置ズレに関する検査許容値Eを設定する。【選択図】図2

Description

本開示は、リフロー前の基板検査に用いられる検査許容値を設定する許容値設定システムおよび許容値設定方法、当該検査許容値を用いて基板を検査する基板検査機および基板検査方法に関する。
特許文献1には、オペレータから入力された電子部品の縦方向許容値、横方向許容値に基づいて電子部品の位置ズレ許容エリアを設定し、隣り合う電子部品の位置ズレ許容エリア同士の重複を抑制するプリント基板検査装置が開示されている。
特開平9−189667号公報
特許文献1のプリント基板検査装置の位置ズレ許容エリアは、電子部品の縦方向許容値、横方向許容値を基に、設定されている。位置ズレ許容エリアの設定には、生産ラインの装置構成が考慮されていない。そこで、本開示は、生産ラインに配置された装置の実力に応じた検査許容値を設定可能な許容値設定システム、基板検査機、許容値設定方法、基板検査方法を提供することを目的とする。
本開示の許容値設定システムは、基板および前記基板に搭載される電子部品のデータを含む基準データに、前記基板の生産ラインに配置された装置のデータを含む装置データを加味して、リフロー前の前記基板に対する前記電子部品の搭載位置の位置ズレに関する検査許容値を設定する。
本開示の基板検査機は、リフロー前の前記基板に搭載された前記電子部品の前記位置ズレを取得し、取得された前記位置ズレと、前記許容値設定システムで設定された前記検査許容値と、を比較し、合否判定を行う。
本開示の許容値設定方法は、基板および前記基板に搭載される電子部品のデータを含む基準データに、前記基板の生産ラインに配置された装置のデータを含む装置データを加味して、リフロー前の前記基板に対する前記電子部品の搭載位置の位置ズレに関する検査許容値を設定する。
本開示の基板検査方法は、リフロー前の前記基板に搭載された前記電子部品の前記位置ズレを取得するズレ取得ステップと、取得された前記位置ズレと、前記許容値設定方法で設定された前記検査許容値と、を比較し、合否判定を行う判定ステップと、を有する。
本開示の許容値設定システム、許容値設定方法によると、基板や電子部品固有の基準データに、生産ラインに配置された装置に関する装置データを加味して、検査許容値を設定することができる。このため、生産ラインに配置された装置の実力に合わせて、検査許容値を設定することができる。
本開示の基板検査機、基板検査方法によると、許容値設定システムで設定された検査許容値を用いて、合否判定を行うことができる。このため、生産ラインに配置された装置の実力に合わせて、合否判定を行うことができる。
図1は、生産システムの模式図である。 図2は、本開示の許容値設定方法のフローチャートである。 図3(A)は、同許容値設定方法で設定される検査許容値の概念図である。図3(B)は、同検査許容値の設定に用いられる電子部品の搭載精度の概念図である。図3(C)は、同検査許容値の設定に用いられる電子部品のサイズ許容値の概念図である。図3(D)は、同検査許容値の設定に用いられるはんだの印刷ズレ許容値の概念図である。 図4は、X方向最小重複率の算出に用いられる電子部品およびはんだの配置図である。 図5は、許容値間重複部の算出に用いられる電子部品の配置図である。
以下、本開示の許容値設定システム、基板検査機、許容値設定方法、基板検査方法の実施の形態について説明する。
(生産システム)
まず、本実施形態の生産システムの構成について説明する。図1に、生産システムの模式図を示す。図1に示すように、生産システム1は、管理コンピュータ2と、生産ライン3と、を備えている。管理コンピュータ2は、本開示の「許容値設定システム」の概念に含まれる。
管理コンピュータ2は、制御装置20を備えている。制御装置20は、演算部(例えばCPUなど)200と、記憶部(例えばROM、RAMなど)201と、を備えている。記憶部201には、基板関連データ(例えば、基板の種類、寸法に関するデータ、基板のパッドの位置に関するデータ、電子部品の種類、寸法、搭載位置に関するデータ、複数の電子部品の装着順序に関するデータ、電子部品の端子位置に関するデータ、後述する許容値設定方法で用いられる重複率しきい値Fth(X方向重複率しきい値FXth、Y方向重複率しきい値FYth、θ方向重複率しきい値Fθth)など)が格納されている。基板関連データは、基板9および電子部品に関するデータ(例えば、後述する電子部品のサイズ許容値C、基板9における電子部品の正規位置(搭載座標)Aなど)である。基板関連データは、本開示の「基準データ」の概念に含まれる。
生産ライン3は、はんだ印刷機30と、はんだ印刷検査機31と、複数の電子部品実装機32と、リフロー前基板外観検査機33と、リフロー炉34と、リフロー後基板外観検査機35と、を備えている。リフロー前基板外観検査機33は、本開示の「基板検査機」の概念に含まれる。
管理コンピュータ2と生産ライン3を構成する各装置(はんだ印刷機30、はんだ印刷検査機31、複数の電子部品実装機32、リフロー前基板外観検査機33、リフロー炉34、リフロー後基板外観検査機35)とは、電気的に接続されている。管理コンピュータ2と上述の各装置とは、双方向に通信可能である。上述の各装置は、基板搬送方向に並んでいる。基板は、上流側(はんだ印刷機30側)から下流側(リフロー後基板外観検査機35側)に向かって、搬送される。
リフロー前基板外観検査機33は、制御装置330と、画像処理装置331と、撮像装置(例えばCCDカメラ、CMOSカメラなど)332と、を備えている。制御装置330は、演算部330aと、記憶部330bと、を備えている。撮像装置332は、リフロー前における基板の上面(部品搭載面)を撮像し、画像データを取得する。画像処理装置331は、当該画像データに所定の画像処理を施す。演算部330aは、当該画像データを基に、電子部品の搭載状態を検査する。
(許容値設定方法)
次に、本実施形態の許容値設定方法について説明する。以下の許容値設定方法において設定される検査許容値は、リフロー前基板外観検査機33において、電子部品の搭載位置の位置ズレを検査する際に用いられる。許容値設定方法は、管理コンピュータ2において実行される。図2に、本実施形態の許容値設定方法のフローチャートを示す。図3(A)に、同許容値設定方法で設定される検査許容値の概念図を示す。図3(B)に、同検査許容値の設定に用いられる電子部品の搭載精度の概念図を示す。図3(C)に、同検査許容値の設定に用いられる電子部品のサイズ許容値の概念図を示す。図3(D)に、同検査許容値の設定に用いられるはんだの印刷ズレ許容値の概念図を示す。
以下、基板9の上面に対する電子部品91の正規の搭載位置を正規位置A、基板9の上面内において互いに直交する二方向をX方向(左右方向)およびY方向(前後方向)、基板9の上面内において回転する方向をθ方向とする。
まず、図1に示す管理コンピュータ2の演算部200は、全ての電子部品実装機32の制御装置の記憶部(図略)から、図3(B)に示す正規位置Aに対する搭載精度B(X方向搭載精度BX、Y方向搭載精度BY、θ方向搭載精度Bθ)を取得する(図2のS(ステップ)1)。搭載精度Bは、電子部品実装機32の実力(性能)などにより異なる。搭載精度Bは、電子部品実装機32ごとに設定されている。
次に、演算部200は、記憶部201の基板関連データから、図3(C)に示す電子部品91のサイズ許容値C(X方向サイズ許容値CX、Y方向サイズ許容値CY、θ方向サイズ許容値Cθ)を取得する(図2のS2)。X方向サイズ許容値CXは、X方向における最大サイズと最小サイズとの差である。Y方向サイズ許容値CYは、Y方向における最大サイズと最小サイズとの差である。θ方向サイズ許容値Cθは、θ方向における時計回り端と反時計回り端との差である。サイズ許容値Cは、電子部品91の種類、メーカーなどにより異なる。サイズ許容値Cは、電子部品91ごとに設定されている。
次に、演算部200は、はんだ印刷検査機31の制御装置の記憶部(図略)から、図3(D)に示すパッド90に対するはんだ92の印刷ズレ許容値D(X方向印刷ズレ許容値DX、Y方向印刷ズレ許容値DY)を取得する(図2のS3)。印刷ズレ許容値Dは、はんだ印刷機30の実力などにより異なる。
次に、演算部200は、図3(A)に示す検査許容値E(X方向検査許容値EX、Y方向検査許容値EY、θ方向検査許容値Eθ)を算出する(図2のS4)。具体的には、演算部200は、以下の計算を実行する。
EX=BX+CX ・・・(式1)
EY=BY+CY ・・・(式2)
Eθ=Bθ+Cθ ・・・(式3)
続いて、演算部200は、電子部品91とはんだ92との最小重複率F(X方向最小重複率FX、Y方向最小重複率FY、θ方向最小重複率Fθ)を算出する(図2のS5)。図4に、X方向最小重複率の算出に用いられる電子部品およびはんだの配置図を示す。図4に示すように、電子部品91は、X方向検査許容値EXの左端(一端)に配置される(図3(A)参照)。電子部品91のX方向幅は、最小に設定される(図3(C)参照)。他方、はんだ92は、X方向印刷ズレ許容値DXの右端(他端)に配置される(図3(D)参照)。このように、X方向最小重複率FXを算出する場合は、電子部品91とはんだ92とのX方向ズレが最大になるように、電子部品91およびはんだ92の位置を設定する。
この状態(電子部品91とはんだ92とのX方向ズレが最大の場合)の電子部品91とはんだ92とのX方向重複長をX方向最小重複長LX(min)、電子部品91とはんだ92とのX方向ズレが0の場合の電子部品91とはんだ92とのX方向重複長をX方向最大重複長LX(max)とする。演算部200は、以下の計算を実行し、X方向最小重複率FXを算出する。
FX=LX(min)/LX(max)×100 ・・・(式4)
演算部200は、上述のX方向最小重複率FXと同様の処理により、Y方向最小重複率FY、θ方向最小重複率Fθを算出する。
次に、演算部200は、最小重複率F(X方向最小重複率FX、Y方向最小重複率FY、θ方向最小重複率Fθ)と、記憶部201の重複率しきい値Fth(X方向重複率しきい値FXth、Y方向重複率しきい値FYth、θ方向重複率しきい値Fθth)と、を方向ごとに比較する(図2のS6)。すなわち、演算部200は、以下の比較を行う。
FX>FXth ・・・(式5)
FY>FYth ・・・(式6)
Fθ>Fθth ・・・(式7)
(式5)〜(式7)が全て成立する場合は、図1に示すリフロー炉34通過後において、電子部品91がはんだ92に適正に載ることが想定される。他方、式5〜式7の少なくとも一つが成立しない場合は、図1に示すリフロー炉34通過後において、電子部品91がはんだ92に適正に載らないことが想定される。この場合、演算部200は、エラーメッセージを作成し、表示装置21に表示する(図2のS7)。その後、演算部200は、(式5)〜(式7)が全て成立するように検査許容値Eを補正する(図2のS8)。演算部200は、ここまでの処理(図2のS1〜S7)を、基板9に搭載される全ての電子部品91(つまり全ての搭載位置(搭載座標))について実行する。すなわち、演算部200は、全ての電子部品91について、検査許容値Eを設定する。
次に、演算部200は、任意の搭載位置の電子部品91の検査許容値Eと、当該搭載位置の周辺の搭載位置に配置される他の電子部品91の検査許容値Eと、の間に許容値間重複部Gがあるか否かをチェックする(図2のS9)。図5に、許容値間重複部の算出に用いられる電子部品の配置図を示す。図5に示すように、基板9においては、第1搭載位置Aaと第2搭載位置Abとが、X方向に隣り合わせに設定されている。第1搭載位置Aaには第1部品91aが、第2搭載位置Abには第2部品91bが、各々配置されている。
仮に、第1部品91aの第1検査許容値Ea(図3(A)に示すX方向検査許容値EX、Y方向検査許容値EY、θ方向検査許容値Eθの外縁)と、第2部品91bの第2検査許容値Ebと、の間に許容値間重複部Gがない場合、演算部200は処理を終了する。他方、図5にハッチングで示すように、第1検査許容値Eaと第2検査許容値Ebとの間に許容値間重複部Gがある場合、演算部200は、エラーメッセージを作成し、表示装置21に表示する(図2のS10)。その後、演算部200は、許容値間重複部Gが解消するように、第1検査許容値Eaの右縁と、第2検査許容値Ebの左縁と、を補正する(図2のS11)。具体的には、境界線H(第1搭載位置Aaの右縁(隣接方向端)と第2搭載位置Abの左縁(隣接方向端)とをX方向に結ぶ仮想線Kの中点を通り、かつY方向に延在する線)を、第1検査許容値Eaの右縁および第2検査許容値Ebの左縁に設定する。すなわち、第1検査許容値Eaの右縁および第2検査許容値Ebの左縁を、同一の境界線Hで共用化する。許容値間重複部Gが解消したら、演算部200は処理を終了する。演算部200は、ここまでの処理(図2のS9〜S11)を、基板9に搭載される全ての電子部品91(つまり全ての搭載位置(搭載座標))について、全方向(X方向、Y方向、θ方向)に関して実行する。このようにして、演算部200は、検査許容値を設定する。設定された検査許容値は、記憶部201に格納される。
(基板検査方法)
次に、本実施形態の基板検査方法について説明する。基板検査方法は、ズレ取得ステップと、判定ステップと、を有している。ズレ取得ステップにおいては、図1に示すリフロー前基板外観検査機33が、検査対象となる電子部品91の、正規位置Aに対する位置ズレを取得する。まず、演算部330aは、管理コンピュータ2の記憶部201から、検査対象となる電子部品91の検査許容値を取得する。次に、演算部330aは、撮像装置332を駆動し、基板9における電子部品91の正規位置A付近を撮像し、画像データを取得する。画像処理装置331は、当該画像データに所定の画像処理を施す。演算部330aは、当該画像データを基に、電子部品91の実際の搭載位置を計測する。演算部330aは、例えば、電子部品91の四隅のXY座標を認識し、電子部品91の輪郭を特定する。演算部330aは、電子部品の輪郭を基に、電子部品91の位置ズレ(X方向ズレ、Y方向ズレ、角度ズレ)を計測する。
判定ステップにおいては、演算部330aが、電子部品91の位置ズレと検査許容値とを比較し、合否判定を行う。すなわち、全方向(X方向、Y方向、θ方向)に関して、電子部品91の位置ズレが検査許容値以内である場合、演算部330aは合格判定を出す。少なくとも一つの方向に関して、電子部品91の位置ズレが検査許容値を超過する場合、演算部330aは不合格判定を出す。基板9の全ての電子部品91に対して演算部330aが合格判定を出した場合、基板9は図1に示すリフロー炉34に搬送される。
(作用効果)
次に、本実施形態の管理コンピュータ2、リフロー前基板外観検査機33、許容値設定方法、基板検査方法の作用効果について説明する。図2に示すように、本実施形態の管理コンピュータ2、許容値設定方法によると、基板9や電子部品91固有の基準データ(基板関連データ、図2のS2、図3(C)のサイズ許容値C)に、生産ライン3に配置された装置(はんだ印刷機30、はんだ印刷検査機31、電子部品実装機32)に関する装置データ(図2のS1、図3(B)の搭載精度B、図2のS3、図3(D)の印刷ズレ許容値D)を加味して、図3(A)の検査許容値Eを設定することができる。このため、生産ライン3に配置された装置の実力に合わせて、検査許容値Eを設定することができる。また、本実施形態の管理コンピュータ2、許容値設定方法によると、操作者(例えば、エンジニア、オペレータなど)の熟練度によらず、自動的に最適な検査許容値Eを設定することができる。
また、本開示のリフロー前基板外観検査機33、基板検査方法によると、管理コンピュータ2で設定された検査許容値Eを用いて、電子部品91の合否判定を行うことができる。このため、生産ライン3に配置された装置の実力に合わせて、電子部品91延いては基板9の合否判定を行うことができる。
図2のS9、S11、図5に示すように、本実施形態の管理コンピュータ2、許容値設定方法によると、第1検査許容値Eaと第2検査許容値Ebとの間に許容値間重複部Gがある場合、第1検査許容値Eaおよび第2検査許容値Ebのうち少なくとも一方を補正し、許容値間重複部Gを解消することができる。このため、第1部品91aと第2部品91bとの干渉を回避するように、第1検査許容値Ea、第2検査許容値Ebを設定することができる。したがって、基板9の全ての電子部品91の搭載位置において、周辺の電子部品91との干渉を回避することができる。また、図2のS10に示すように、許容値間重複部Gがある場合、図1に示す表示装置21にエラーメッセージが表示される。このため、操作者は、図2に示す搭載精度B、サイズ許容値C、印刷ズレ許容値Dの妥当性(誤入力の有無など)を検証することができる。
図2のS6、S8、図4に示すように、本実施形態の管理コンピュータ2、許容値設定方法によると、前述の(式5)〜(式7)の少なくとも一つが成立しない場合、検査許容値Eを補正し、(式5)〜(式7)を全て成立させることができる。すなわち、電子部品91とはんだ92との最小重複率Fを大きくすることができる。このため、電子部品91をはんだ92に適正に載せることができる。また、図2のS7に示すように、前述の(式5)〜(式7)の少なくとも一つが成立しない場合、図1に示す表示装置21にエラーメッセージが表示される。このため、操作者は、図2に示す搭載精度B、サイズ許容値C、印刷ズレ許容値Dの妥当性(誤入力の有無など)を検証することができる。
図2のS11、図5に示すように、境界線Hは、仮想線Kの中点を通り、Y方向に延在している。このため、第1検査許容値Eaと第2検査許容値Ebとで、許容値間重複部Gの解消に伴う面積の減少量を均等にすることができる。
図1、図2のS1、S3に示すように、本実施形態の管理コンピュータ2、許容値設定方法によると、生産ライン3に配置された装置の実力を、検査許容値Eに、自動的に反映させることができる。このため、生産ライン3の装置構成が変更されても、自動的に検査許容値Eを更新することができる。例えば、生産ライン3の電子部品実装機32を交換すると、電子部品91の搭載精度Bが変わってしまう。このような場合であっても、図2のS1に示すように、管理コンピュータ2は、自動的に搭載精度Bを更新し、検査許容値Eを更新することができる。
また、例えば、同一の基板9を複数の生産ライン3で生産する場合、生産ライン3ごとに装置構成が異なる場合がある。このような場合であっても、本実施形態の管理コンピュータ2を各生産ライン3に接続すると、生産ライン3の装置構成に応じた検査許容値Eを設定することができる。
(その他)
以上、本開示の許容値設定システム、基板検査機、許容値設定方法、基板検査方法の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
図2のS2、図3(C)に示すサイズ許容値Cは、電子部品91の寸法公差であってもよい。サイズ許容値Cは、寸法公差よりも大きい(緩い)値でも小さい(厳しい)値でもよい。基準データの種類は特に限定しない。例えば、基準データは、基板9および電子部品91のうち少なくとも一方の、固有の特性に関連するデータ(例えばサイズ許容値C、正規位置Aなど)であってもよい。また、基準データは、生産ライン3に配置された装置(はんだ印刷機30、はんだ印刷検査機31、電子部品実装機32など)の固有の特性に関連するデータ(搭載精度B、印刷ズレ許容値Dなど)でなくてもよい。装置データの種類は特に限定しない。例えば、装置データは、生産ライン3に配置された装置固有の特性に関連するデータであってもよい。また、装置データは、基板9および電子部品91のうち少なくとも一方の、固有の特性に関連するデータでなくてもよい。
図2のS9、図5に示す許容値間重複部Gの解消方法は特に限定しない。図1に示す演算部200が、第1検査許容値Eaを優先して、許容値間重複部Gを解消してもよい。例えば、第1検査許容値Eaの面積減少量を、第2検査許容値Ebの面積減少量よりも、小さくすることにより、許容値間重複部Gを解消してもよい。また、第2検査許容値Ebの面積だけを一方的に減少させることにより、許容値間重複部Gを解消してもよい。
優先対象となる検査許容値(上述の例では第1検査許容値Ea)の選択方法は特に限定しない。例えば、演算部200は、第1部品91a(第1搭載位置Aa)の面積と第2部品91b(第2搭載位置Ab)の面積とを比較し、より大きな方の電子部品の検査許容値を自動的に優先してもよい。また、操作者が優先対象となる検査許容値を選択し、入力装置(図略)を介して、管理コンピュータ2に入力してもよい。
図1に示す演算部200は、図2のS7、S10のうち少なくとも一方のステップを省略してもよい。すなわち、演算部200は、図2のS7、S10のうち少なくとも一方のエラーメッセージを、表示装置21に表示しなくてもよい。
図2のS1〜S3のうち少なくとも一つのステップを操作者が代行してもよい。例えば、操作者の熟練度が高い場合、操作者が、自らの知見に基づいて、搭載精度B、サイズ許容値C、印刷ズレ許容値Dのうち少なくとも一つを、管理コンピュータ2に入力してもよい。すなわち、基準データおよび装置データに含まれるデータのうち少なくとも一つを、操作者が管理コンピュータ2に入力してもよい。検査許容値Eの算出式は、(式1)〜(式3)に限定しない。搭載精度B、サイズ許容値C以外のデータを加味して、検査許容値Eを算出してもよい。
許容値設定システムは、生産ライン3内に配置されていても、生産ライン3外に配置されていてもよい。単一の許容値設定システムを、複数の生産ライン3で共用化してもよい。許容値設定システムは、基板検査機と一体でも、別体でもよい。図1に示すリフロー前基板外観検査機33の制御装置330で、本実施形態の許容値設定方法および基板検査方法を実行してもよい。この場合、リフロー前基板外観検査機33は、本開示の許容値設定システムおよび基板検査機の概念に含まれる。また、図1に示すはんだ印刷機30、はんだ印刷検査機31、複数の電子部品実装機32、リフロー後基板外観検査機35のうち少なくとも一つが備える制御装置で、本実施形態の許容値設定方法を実行してもよい。この場合、当該制御装置を備える装置は、本開示の許容値設定システムの概念に含まれる。
図2、図3に示す各データ(搭載精度B、サイズ許容値C、印刷ズレ許容値D、検査許容値E、最小重複率F、重複率しきい値Fth)の格納場所は、例えば、管理コンピュータ2の記憶部201、生産ライン3を構成する各装置(はんだ印刷機30、はんだ印刷検査機31、複数の電子部品実装機32、リフロー前基板外観検査機33、リフロー炉34、リフロー後基板外観検査機35)の記憶部などであってもよい。各データが別々の装置の記憶部に格納されていてもよい。
本開示の許容値設定システム、基板検査機、許容値設定方法、基板検査方法が適用される電子部品91、基板検査機の種類は特に限定しない。例えば、レーザを用いて基板検査を行うタイプの基板検査機であってもよい。
1:生産システム、2:管理コンピュータ(許容値設定システム)、3:生産ライン、9:基板、20:制御装置、21:表示装置、30:はんだ印刷機、31:はんだ印刷検査機、32:電子部品実装機、33:リフロー前基板外観検査機(基板検査機)、34:リフロー炉、35:リフロー後基板外観検査機、90:パッド、91:電子部品、91a:第1部品、91b:第2部品、200:演算部、201:記憶部、330:制御装置、330a:演算部、330b:記憶部、331:画像処理装置、332:撮像装置、A:正規位置、Aa:第1搭載位置、Ab:第2搭載位置、B:搭載精度、BX:X方向搭載精度、BY:Y方向搭載精度、Bθ:θ方向搭載精度、C:サイズ許容値、CX:X方向サイズ許容値、CY:Y方向サイズ許容値、Cθ:θ方向サイズ許容値、D:印刷ズレ許容値、DX:X方向印刷ズレ許容値、DY:Y方向印刷ズレ許容値、E:検査許容値、EX:X方向検査許容値、EY:Y方向検査許容値、Eθ:θ方向検査許容値、Ea:第1検査許容値、Eb:第2検査許容値、F:最小重複率、FX:X方向最小重複率、FY:方向最小重複率、Fθ:θ方向最小重複率、Fth:重複率しきい値、FXth:X方向重複率しきい値、FYth:Y方向重複率しきい値、Fθth:θ方向重複率しきい値、G:許容値間重複部、H:境界線、K:仮想線

Claims (6)

  1. 基板および前記基板に搭載される電子部品のデータを含む基準データに、前記基板の生産ラインに配置された装置のデータを含む装置データを加味して、リフロー前の前記基板に対する前記電子部品の搭載位置の位置ズレに関する検査許容値を設定する許容値設定システム。
  2. 前記基準データは、前記電子部品のサイズ許容値を含み、
    前記生産ラインには、複数の前記装置が配置され、
    複数の前記装置は、前記基板に対するはんだの印刷状態を検査するはんだ印刷検査機と、前記はんだ印刷検査機の下流側に配置され前記基板に前記電子部品を搭載する電子部品実装機と、を含み、
    前記装置データは、前記はんだ印刷検査機における、前記基板に対する前記はんだの印刷ズレ許容値と、前記電子部品実装機における、前記基板に対する前記電子部品の搭載精度と、を含む請求項1に記載の許容値設定システム。
  3. 前記基板には、第1の前記電子部品である第1部品と、第2の前記電子部品である第2部品と、が隣り合わせに搭載され、
    前記第1部品の前記検査許容値を第1検査許容値、前記第2部品の前記検査許容値を第2検査許容値として、
    前記第1検査許容値と前記第2検査許容値との間に許容値間重複部がある場合、前記第1検査許容値および前記第2検査許容値のうち少なくとも一方を補正し、前記許容値間重複部を解消する請求項1または請求項2に記載の許容値設定システム。
  4. リフロー前の前記基板に搭載された前記電子部品の前記位置ズレを取得し、
    取得された前記位置ズレと、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の許容値設定システムで設定された前記検査許容値と、を比較し、合否判定を行う基板検査機。
  5. 基板および前記基板に搭載される電子部品のデータを含む基準データに、前記基板の生産ラインに配置された装置のデータを含む装置データを加味して、リフロー前の前記基板に対する前記電子部品の搭載位置の位置ズレに関する検査許容値を設定する許容値設定方法。
  6. リフロー前の前記基板に搭載された前記電子部品の前記位置ズレを取得するズレ取得ステップと、
    取得された前記位置ズレと、請求項5に記載の許容値設定方法で設定された前記検査許容値と、を比較し、合否判定を行う判定ステップと、
    を有する基板検査方法。
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