JP2021004510A - 断熱構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】外張り断熱工法を利用して建物をリフォームする場合に、既設通気層での水の滞留を抑制できる技術を提供する。【解決手段】既設外壁材32と、既設外壁材32に対して室内側に設けられる既設通気層34と、既設外壁材32に対して室外側に設けられる新設断熱材36と、既設通気層34の下側開口部34aを塞ぐ塞ぎ材42と、塞ぎ材42に形成される水抜穴54と、を備える。既設通気層34に滞留した水を水抜穴54を通して外部に排出できる。【選択図】図3

Description

本開示は、建物の断熱構造に関する。
建物の断熱構造として、建物躯体に対して室外側に断熱材を配置する外張り断熱工法が知られている。近年、この外張り断熱工法を利用して建物をリフォームする試みがなされている。
この一例として、特許文献1は、既設外壁材と、既設外壁材の室内側に設けられる既設通気層と、既設外壁材の室外側に設けられる新設断熱材とを備える断熱構造を開示している。この他に、特許文献1の断熱構造は、既設外壁材に形成されるとともに既設通気層内の湿気を新設通気層に逃がす通気孔と、既設通気層の上下の開口部を塞ぐ塞ぎ材とを備えている。
特開2014−218814号公報
雨水等の水が既設通気層内に入り込む場合がある。特許文献1の断熱構造の場合、新設通気層内に入り込んだ水が通気孔を通して既設通気層内に入り込む場合がある。この場合、塞ぎ材によって、既設通気層の下側開口部を塞いでしまうと、その水が滞留してしまう。このため、かえって不具合の原因となり兼ねない。特許文献1の開示技術は、この観点から工夫を講じたものではなく、改良の余地があった。
本開示の目的の1つは、外張り断熱工法を利用して建物をリフォームする場合に、既設通気層での水の滞留を抑制できる技術を提供することにある。
前述の課題を解決するための本開示のある態様は断熱構造である。この態様の断熱構造は、既設外壁材と前記既設外壁材に対して室内側に設けられる既設通気層と、前記既設外壁材に対して室外側に設けられる新設断熱材と、前記既設通気層の下側開口部を塞ぐ塞ぎ材と、前記塞ぎ材に形成される水抜穴と、を備える。
実施形態の断熱構造が用いられる建物の一部を示す側面断面図である。 実施形態の断熱構造の一部を模式的に示す分解斜視図である。 図1の既設通気層における下側開口部周りの拡大図である。 実施形態の塞ぎ材の模式的な斜視図である。 図1の既設通気層における上側開口部周りの拡大図である。
以下、実施形態の一例を説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。各図面では、説明の便宜のため、適宜、構成要素の一部を省略、拡大、縮小する。図面は符号の向きに合わせて見るものとする。本明細書で言及する構造及び形状には、言及する条件に厳密に一致する構造及び形状のみでなく、寸法誤差及び製造誤差等の誤差の分だけずれた構造及び形状も含まれる。本明細書での「当てる」、「固定」、「取り付け」とは、特に明示がない限り、言及する条件を二者が直接的に満たす場合の他に、他の部材を介して満たす場合も含む。
図1を参照する。断熱構造10は、外張り断熱工法を用いた壁構造であり、住宅等の建物12に用いられる。建物12は、主に、断熱構造10の他に、建物躯体14と、既設内壁材16と、軒天井18と、を備える。
建物躯体14は、複数の骨組材20、22を備える。複数の骨組材20、22は、建物に作用する荷重を負担する構造材となる。複数の骨組材20、22は、水平方向に架け渡される横架材20と、鉛直方向に架け渡される柱材22とを含む。横架材20には、例えば、梁、桁、土台、胴差、まぐさ、窓台等が含まれる。
既設内壁材16は、釘、ねじ等の固定具を用いて、建物躯体14に固定される。既設内壁材16は、後述する既設外壁材32に対して室内側に設けられる。既設内壁材16は、例えば、断熱材、内装材等である。
軒天井18は、野縁等の天井下地材24と、天井下地材24に固定される板状の軒天井部材26とを備える。軒天井18の裏側には、屋内空間28として天井裏空間が形成される。屋内空間28は、例えば、軒天井部材26に形成される通気孔(不図示)を通して、建物の屋外空間30に連通される。
図1、図2を参照する。断熱構造10は、主に、既設外壁材32と、既設通気層34と、新設断熱材36と、新設外壁材38と、新設通気層40と、塞ぎ材42とを備える。本明細書では、既設外壁材32を正面から見たときの奥行方向を室内外方向Xといい、その視点から見たときの水平方向を左右方向Yという。
既設外壁材32は、リフォーム前において、建物躯体14に予め固定される。既設外壁材32は、リフォーム前において、建物の屋外空間30に露出しており、建物の意匠面を形成する。既設外壁材32は、例えば、金属系サイディング、窯業系サイディング、モルタル壁等である。
既設外壁材32は、建物躯体14に第1下地材44を介して固定される。第1下地材44は、例えば、長尺状の胴縁である。第1下地材44は、釘、ねじ等の固定具を用いて、建物躯体14の柱材22に固定され、既設外壁材32は、釘、ねじ等の固定具を用いて、第1下地材44に固定される。
既設通気層34は、既設外壁材32に対して室内側に設けられる。既設通気層34は、既設外壁材32と既設内壁材16の間に形成される。第1下地材44は、これらの間に既設通気層34を形成する通気胴縁として機能する。
既設通気層34は、リフォーム前において、建物の屋外空間30との間で下側開口部34aを通して連通されている。既設通気層34は、リフォーム前において、屋内空間28との間で上側開口部34bを通して連通されている。この屋内空間28は、前述の通り、屋外空間30に連通されている。
このような既設通気層34は、リフォーム前において、上下の開口部34a、34bを通して屋外空間30に連通された状態となる。この結果、既設通気層34の内部空間において上下方向を通気方向とする通気経路が形成される。この既設通気層34は、リフォーム前において、既設通気層34内の湿気を通気経路を通して屋外空間30に逃がす通気機能を発揮する。
新設断熱材36は、既設外壁材32に対して室外側に設けられる。新設断熱材36は、リフォームにおいて、新たに建物躯体14に取り付けられる。新設断熱材36は、外張り断熱の実現に用いられる。新設断熱材36は、断熱性を持つ素材を用いて構成される。この素材は、例えば、ウレタンフォーム等を用いた発泡系断熱材、及び、グラスウール等を用いた繊維系断熱材の何れかである。本実施形態の新設断熱材36はパネル体である。
新設断熱材36は、建物躯体14に受け材46を介して支持される。受け材46は、左右方向Yに延びる長尺材であり、釘、ねじ等の固定具を用いて建物躯体14に固定される。この建物躯体14とは、本実施形態では、建物躯体14の土台をいう。新設断熱材36は、受け材46上に載置されることで、受け材46によって下側から受けられる。
新設外壁材38は、新設断熱材36に対して室外側に設けられる。新設外壁材38は、リフォーム後において、建物の屋外空間30に露出しており、建物の意匠面を形成する。新設外壁材38は、例えば、金属系サイディング、窯業系サイディング、モルタル壁等である。
新設外壁材38は、リフォームにおいて、新たに建物躯体14に固定される。新設外壁材38は、建物躯体14に第2下地材48を介して固定される。第2下地材48は、例えば、長尺状の胴縁であり、新設断熱材36に対して室外側に設けられる。第2下地材48は、釘、ねじ等の固定具を用いて、建物躯体14の柱材22に固定され、新設外壁材38は、釘、ねじ等の固定具を用いて、第2下地材48に固定される。第2下地材48は、新設断熱材36に対して室外側から新設断熱材36を押さえることで、室内外方向Xでの新設断熱材36の位置を固定する押さえ材としての機能も果たす。
新設通気層40は、新設断熱材36と新設外壁材38の間に形成される。第2下地材48は、これらの間に新設通気層40を形成する通気胴縁として機能する。新設通気層40は、上下の開口部40a、40bを通して屋外空間30に連通された状態となる。この結果、新設通気層40の内部空間において上下方向を通気方向とする通気経路が形成される。新設通気層40は、リフォーム後において、新設通気層40内の湿気を通気経路を通して屋外空間30に逃がす通気機能を発揮する。
図3を参照する。塞ぎ材42は、既設通気層34の下側開口部34aを塞ぐ。本実施形態の塞ぎ材42は、既設通気層34の下側開口部34aを下側から覆い隠すことによって、その下側開口部34aを塞いでいる。これにより、既設通気層34の通気機能を抑制するシール機能を発揮でき、その通気機能の発揮に伴う断熱性能の低下を避けられる。
図3、図4を参照する。塞ぎ材42は、リフォームにおいて、新たに建物躯体14に固定される。本実施形態の塞ぎ材42は、建物躯体14に受け材46を介して固定される。塞ぎ材42は、釘、ねじ、接着、両面テープ等の固定構造50を用いて、受け材46に固定される。
本実施形態の塞ぎ材42は、受け材46の下面部46aの下側に配置され、その下面部46aに当てた状態で固定される。塞ぎ材42は、受け材46の下面部46aの少なくとも一部を下方から覆っている。本実施形態の塞ぎ材42は、第1下地材44の下端部44aより下方に配置される。受け材46の下面部46aは、リフォーム前において、既設通気層34よりも室外側において屋外空間30に露出している。受け材46は、リフォーム前において、建物躯体14を支持する建物12の基礎52よりも室外側において屋外空間30に露出している。この条件を満たす受け材46は、既設外壁材32に対して室外側の屋外空間30を作業空間とする場合に、既設通気層34の内部空間よりも手の届きやすい箇所にあるといえる。
塞ぎ材42は、受け材46に対する室内外方向Xでの固定位置を調整可能な形状である。これは、塞ぎ材42が、受け材46に引っ掛かることで、受け材46に対する室内外方向Xでの固定位置を決める部位がないことを意味する。この条件は、受け材46に対する固定を解除した状態、つまり、受け材46に対して塞ぎ材42を固定する前の状態にあるときに満たされる。この条件を満たすため、本実施形態の塞ぎ材42は、平板状の板材が構成している。この塞ぎ材42は、受け材46の下面部46aに対する摺動を伴い、受け材46に対する室内外方向Xでの固定位置を調整可能である。
塞ぎ材42には水抜穴54が形成される。水抜穴54は、既設通気層34内の下端部34cに滞留した水を外部に排出するために形成される。既設通気層34の下端部34cは、本実施形態において、既設外壁材32の下端部と建物躯体14との間に形成される。この建物躯体14は、詳しくは、基礎52上に配置される土台を構成する骨組材20である。
水抜穴54の配置間隔Lと断面積は、前述のシール機能を阻害しないと想定される所定範囲の大きさに設定される。ここでの配置間隔Lとは、左右方向Yに隣り合う水抜穴54の中心位置間の間隔をいう。ここでの断面積とは、水抜穴54の中心線に直交する断面での断面積[mm]をいう。
この配置間隔Lは、例えば、150mm〜900mmであると好ましい。この配置間隔Lの下限値は、前述のシール機能を阻害する事態を避ける観点から設定される。この配置間隔Lの上限値は、既設通気層34内に滞留した水を効果的に排出する観点から設定される。
この断面積は、例えば、20mm〜80mmであると好ましい。この断面積の下限値は、既設通気層34内に滞留した水を効果的に排出する観点から設定される。この断面積の上限値は、前述のシール機能を阻害する事態を避ける観点から設定される。
断熱構造10は、建物躯体14と塞ぎ材42との間に配置されるシール材56を備える。シール材56は、弾性体であり、建物躯体14と塞ぎ材42との間をシールする。塞ぎ材42は、塞ぎ材42の左右方向Yの全長に亘る範囲で、シール材56を介して建物躯体14に当たった状態となる。
断熱構造10は、水抜穴54から排出された水を案内する第1水切58を備える。第1水切58は、リフォーム前において、建物躯体14に固定される。塞ぎ材42の水抜穴54を通して排出された水は、第1水切58によって、基礎52に対して室外側に案内される。これにより、塞ぎ材42から排出された水によって、基礎52が濡れる事態を避けられる。
断熱構造10は、新設通気層40の下側開口部40aから排出された水を案内する第2水切60を備える。第2水切60は、リフォームにおいて、建物躯体14に新たに固定される。本実施形態の第2水切60は、受け材46に固定され、建物躯体14に受け材46を介して固定される。新設通気層40から排出された水は、第2水切60によって、室外側に案内される。
図5を参照する。本実施形態の第1下地材44は、建物躯体14の柱材22と軒天井18の間に配置され、それらの間には上下に貫通する既設通気層34が形成される。既設通気層34の上側開口部34bは、屋内空間28に向けて開放している。これにより、既設通気層34の内部空間と屋内空間28は連通している。
以上の断熱構造10の施工手順を説明する。前提として、既設通気層34と既設外壁材32を備える建物12を対象にリフォーム作業を行う。まず、建物躯体14に受け材46を固定する第1工程を行う。次に、受け材46上に新設断熱材36を配置して、受け材46によって新設断熱材36を受けさせる第2工程を行う。新設断熱材36は、建物躯体14及び受け材46の何れかに対して釘等を用いて仮固定する。次に、新設断熱材36に対して室外側に第2下地材48を配置し、建物躯体14に第2下地材48を固定する第3工程を行う。これにより、第2下地材48によって、新設断熱材36の室内外方向Xでの位置が固定される。次に、第2下地材48に新設外壁材38を固定する第4工程を行う。これら第1〜第4工程のうちの何れかの工程と同時、及び、それら工程の前後の何れかにおいて、受け材46に塞ぎ材42を固定する固定工程を行う。
以上の断熱構造10の効果を説明する。塞ぎ材42には水抜穴54が形成される。よって、既設通気層34内に水が入り込んだ場合でも、既設通気層34の下端部34cに滞留した水を水抜穴54を通して外部に排出できる。これに伴い、塞ぎ材42によって既設通気層34の通気機能を抑制しつつ、既設通気層34内での水の滞留に起因する不具合の発生を防止できる。ここでの不具合とは、例えば、水の滞留に伴いカビが生じることである。本実施形態において、既設通気層34には、例えば、軒天井部材26の通気孔、屋内空間28(天井裏空間)、既設通気層34の上側開口部34bを通して、雨水等の水が入り込む場合がある。
既設通気層34の上側開口部34bは、屋内空間28に向けて開放している。よって、既設通気層34の通気機能を抑制するために、上側開口部34bを塞ぐ作業が不要となる。これに伴い、リフォーム作業の簡略化を図ることができる。
既設外壁材32には、既設通気層34と新設通気層40を連通する通気孔が形成されない。この通気孔は、新設外壁材38を室内外方向Xに貫通する孔をいう。よって、既設外壁材32に対する穿孔作業が不要となり、リフォーム作業の簡略化を図ることができる。
塞ぎ材42は、受け材46に対する室内外方向Xでの固定位置を調整可能である。よって、施工時において、受け材46に対する固定位置を調整することによって、建物躯体14と塞ぎ材42の間の間隔をできる限り狭くするように調整できる。これに伴い、建物躯体14と受け材46の相対位置によらず、共通の塞ぎ材42を用いて、建物躯体14と塞ぎ材42の間の間隔をできる限り狭くできる。この結果、建物躯体14と塞ぎ材42の間の間隔を狭くするために、建物躯体14と受け材46の相対位置に応じた複数種の塞ぎ材42を準備せずともよくなる。ひいては管理コストの軽減を図ることができる。
建物躯体14に対する塞ぎ材42の突き合わせ箇所にて、建物躯体14が大きく凸凹している場合、建物躯体14と塞ぎ材42の間で大きな隙間が生じ易い。このような場合でも、これらの間にシール材56を配置することによって、その隙間をシール材56によって塞げるようになる。
仮に、シール材56がない場合、建物躯体14と塞ぎ材42の間の隙間を狭めるために、受け材46に対する塞ぎ材42の固定位置に関して高い精度が要求される。この点、本実施形態によれば、受け材46に対する塞ぎ材42の固定位置が室内外方向Xに変化したとしても、シール材56によって、建物躯体14と塞ぎ材42の間の隙間を塞いだ状態を維持できる。このように塞ぎ材42の固定位置が室内外方向に変化する過程でシール材56の弾性変形量が変化する。このため、建物躯体14と塞ぎ材42の間の隙間を塞ぐうえで要求される、受け材46に対する塞ぎ材42の固定位置に関する精度を緩和できる。ひいては、受け材46に対する塞ぎ材42の固定作業の容易化を図れる。
塞ぎ材42は、受け材46に固定される。よって、既設通気層34の下側開口部34aを塞ぐうえで、既設通気層34の内部のような奥まった箇所に塞ぎ材42を配置せずともよくなる。この代わりに、このような奥まった箇所よりも手の届き易い受け材46を固定相手として施工できる。これに伴い、塞ぎ材42を簡単かつしっかりと固定できる。
この他に、建物躯体14に塞ぎ材42を固定するうえで、新設断熱材36を受ける受け材46を共用することになる。このため、塞ぎ材42に専用の受け材が不要となり、部品点数の削減を図ることができる。
各構成要素の他の変形例を説明する。
既設外壁材32には通気孔が形成されてもよい。
既設通気層34の上側開口部34bは塞がれていてもよい。
既設通気層34の上側開口部34bと連通される屋内空間28は、建物12の屋内に形成される空間であればよく、天井裏空間に限定されない。
塞ぎ材42の配置位置は特に限定されない。塞ぎ材42は、例えば、既設通気層34の下側開口部34aの内側に配置されてもよい。
塞ぎ材42の形状は特に限定されない。たとえば、塞ぎ材42は、受け材46に引っ掛かることで、受け材46に対する室内外方向での固定位置を決められるアングル材でもよい。塞ぎ材42は、受け材46に対する室内外方向Xでの固定位置を調整不能な形状でもよいともいえる。
塞ぎ材42は、受け材46に対する室内外方向Xでの固定位置を調整可能な形状とするうえで、その具体的な形状は特に限定されない。例えば、塞ぎ材42は、受け材46に下側から当てられる第1板状部と、第1板状部の室外側端部から下向きに突き出る第2板状部とを備えるアングル材でもよい。
塞ぎ材42の固定相手は特に限定されない。塞ぎ材42は、例えば、建物躯体14に直接に固定されてもよいし、受け材46の下面部46a以外に固定されてもよい。
第1下地材44は、上下方向に沿って設けられてもよいし、左右方向Yに沿って設けられてもよい。第2下地材48も同様である。
断熱構造10は、シール材56を備えなくともよい。
以上、実施形態及び変形例を説明した。実施形態及び変形例を抽象化した技術的思想を理解するにあたり、その技術的思想は実施形態及び変形例の内容に限定的に解釈されるべきではない。前述した実施形態及び変形例は、いずれも具体例を示したものにすぎず、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態」との表記を付して強調している。しかしながら、そのような表記のない内容でも設計変更が許容される。図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
以上の構成要素の任意の組み合わせも、実施形態及び変形例を抽象化した技術的思想の態様として有効である。たとえば、変形例に対して実施形態及び他の変形例の任意の説明事項を組み合わせてもよい。
10…断熱構造、12…建物、14…建物躯体、28…屋内空間、32…既設外壁材、34…既設通気層、34a…下側開口部、34b…上側開口部、36…新設断熱材、40…新設通気層、42…塞ぎ材、46…受け材、54…水抜穴、56…シール材。

Claims (6)

  1. 既設外壁材と
    前記既設外壁材に対して室内側に設けられる既設通気層と、
    前記既設外壁材に対して室外側に設けられる新設断熱材と、
    前記既設通気層の下側開口部を塞ぐ塞ぎ材と、
    前記塞ぎ材に形成される水抜穴と、を備える断熱構造。
  2. 前記既設通気層の上側開口部は、屋内空間に向けて開放している請求項1に記載の断熱構造。
  3. 前記新設断熱材に対して室外側に設けられる新設外壁材と、
    前記新設断熱材と前記新設外壁材の間に形成される新設通気層と、を備え、
    前記既設外壁材には、前記既設通気層と前記新設通気層を連通する通気孔が形成されない請求項1又は2に記載の断熱構造。
  4. 建物躯体に固定され、前記塞ぎ材が固定される受け材を備え、
    前記塞ぎ材は、前記受け材に対する室内外方向での固定位置を調整可能な形状である請求項1から3のいずれか1項に記載の断熱構造。
  5. 建物躯体と前記塞ぎ材との間に配置されるシール材を備える請求項1から4のいずれか1項に記載の断熱構造。
  6. 建物躯体に固定され、前記新設断熱材を受ける受け材を備え、
    前記塞ぎ材は、前記受け材に固定される請求項1から5のいずれか1項に記載の断熱構造。
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