JP2021004092A - 物品収容箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】大きさに関係なく物品を安定的に保持することができ、さらに、不使用時に広い保管場所を必要としない物品収容箱を提供する。【解決手段】本発明に係る物品収容箱10は、すり鉢状の底部21を有する、折り畳み可能な筒状の本体11を備え、前記底部21が、前記本体11の周方向に沿って該本体11の内周面に設けられた複数の舌片部材127〜130と、各舌片部材を、隣接する舌片部材と取り外し可能に接合する接合部材131とから構成されており、前記本体11が、前記接合部材131による接合が解除された前記複数の舌片部材127〜130とともに折り畳み可能であることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、様々な物品を収容するための収容箱に関し、特に内装施工の現場で用いられる、内装シート(壁紙)を収容するための収容箱に関する。
内装施工者が建築物の室内の壁面に内装シートを貼付する作業においては、内装シートは、施工現場とは異なる場所で糊付けされた後、施工現場に持ち込まれることが一般的である。糊付けされた内装シートは丸めることができないため、糊付け面(つまり、内装シートの裏面)を内側にして折り畳んだものを長方形状の収容袋に入れて、糊付け作業が行われた場所から施工現場まで運搬される(特許文献1)。
収容袋から取り出された内装シートを壁面に貼付したときに折り目が付かないように、内装シートは緩く折り畳まれた状態で収容袋に収容される。通常、収容袋には、複数個の内装シートが積み重ねられて収容される。各内装シートは糊付けによって重量が増しているため、収容袋内の下部に位置する内装シートには、その上に積み重ねられた内装シートによって、折り畳んだ箇所に強く折り目(折りジワ)がついてしまう。
これに対して、特許文献2には、四角筒状の箱体とその内部に配置された格子状の仕切部材から成る収容箱が開示されている。この収容箱は、仕切部材で区画された空間に内装シートが1個ずつ収容される。この収容箱では、折り畳まれた内装シートを立てた状態で収容することができるため、折り畳んだ箇所に折り目が付きにくい。
特開2001-334798号公報 特開2012-187755号公報
特許文献2に開示されている収容箱では、仕切部材で区画された空間のうち箱体の周辺の箇所に複数の内装シートが偏って収容された状態にあると、該内装シートの重量によって箱体が倒れてしまう。そのため、仕切部材で区画された空間の一部に1又は複数の内装シートを収容する場合は、該内装シートを箱体の中央付近にまとめるか、又は複数の空間に分散させる必要があった。
しかし、複数の内装シートを複数の空間に分散させた場合でも、内装シートの貼付作業の進行とともに収容箱から内装シートが取り出されることによって該収容箱に残された内装シートが周辺の箇所に偏り、箱体が倒れてしまうことがある。そこで、このような状況を回避するため、上記の収容箱では、箱体の底面積を大きくして安定性を高めている。ところが、内装の施工現場では、通常、壁紙の貼付作業以外の作業も行われており、特に、住居用の家屋やマンションの場合に施工現場に大きな収容箱が設置されると、他の作業の邪魔になる。また、上記の収容箱は箱体の底面積が大きいため、不使用時に広い保管場所が必要となるという問題もあった。
本発明の課題は、大きさに関係なく物品を安定的に保持することができる物品収容箱を提供することであり、不使用時に広い保管場所を必要としない物品収容箱を提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明に係る物品収容箱は、
折り畳み可能な筒状の本体と、
前記本体内の下部に設けられた底部と、
を備え、
前記底部が、1個の傾斜面又は複数の傾斜面の組み合わせから構成されていることを特徴とする。
上記構成の物品収容箱は、底部が1個の傾斜面又は複数の傾斜面の組合せから構成されており、水平面ではない。従って、例えば物品収容箱に収容される物品が糊付け面を内側にして折り畳まれた内装シートであるときは、該内装シートの下端部の一部のみが底部と接触した状態になる。このため、内装シートの下端部に折り目が付きにくくなり、また、折り目が付いた場合でも強く折り目が付くことが防止される。さらに、物品収容箱の不使用時は、本体を折り畳んで小さくすることができるため、保管場所が小さくて済む。
上記の物品収容箱において、1個の傾斜面又は複数の傾斜面の組み合わせから構成されている前記底部の例として、中央部が他の部分よりも低い、すり鉢状の底部、中央部が他の部分よりも高い、すり鉢を逆さにした形状(逆すり鉢状)の底部、全体が一つの傾斜面である底部が挙げられる。すり鉢状、又は逆すり鉢状の底部は、複数の傾斜面である平面から構成されていても良く、1つの曲面から構成されていても良い。
底部がすり鉢状である物品収容箱においては、収容された物品は、底部の中心付近に寄せられた状態で保持される。従って、物品収容箱に収容された物品の数の多少に関係なく本体が倒れにくくなり、該物品を安定的に保持することができる。また、物品収容箱に収容される物品が糊付け面を内側にして折り畳まれた内装シートの場合には、該内装シートの下端部の一部しか底部に接触しない(つまり下端部の一部が宙に浮いた状態となる)。このため、内装シートの下端部が折れにくくなる。
また、底部が逆すり鉢状である場合は、該底部の中心から周辺部に向かって下方に傾斜する傾斜面が形成されることになる。従って、このような物品収容箱においては、収容された物品を底部の周辺部に分散して保持することができる。
上記物品収容箱においては、前記底部が、前記本体の周方向に沿って該本体の内周面に取り付けられた複数の舌片部材と、各舌片部材を、隣接する舌片部材と取り外し可能に接合する接合部材とから構成されており、
前記本体が、前記接合部材による接合が解除された前記複数の舌片部材とともに折り畳み可能であることが好ましい。
また、上記物品収容箱においては、前記底部が、前記本体の周方向に沿って該本体に形成された複数の切り起こし片を該本体の内側に折り曲げることにより構成された複数の舌片部材と、各舌片部材を、隣接する舌片部材と取り外し可能に接合する接合部材とから構成されており、
前記本体が、前記接合部材による接合が解除された前記複数の舌片部材とともに折り畳み可能であることが好ましい。
上記構成においては、物品収容箱の不使用時は、舌片部材の接合部材による接合を解除し、該舌片部材とともに本体を折り畳んで小さくすることができる。
また、上記物品収容箱においては、前記本体内に着脱自在に装着される、下端部が先細状の袋状部材を備えるようにしても良い。
上記構成においては、前記袋状部材の下端部が前記底部として機能する。袋状部材を複数用意しておけば、袋状部材が汚れても別の新しい袋状部材と交換することができる。また、袋状部材に物品を入れた状態で本体に装着したり、本体から取り外したりすることができる。さらに、袋状部材を本体に装着するまでの間も該袋状部材に物品を入れて保管したり、持ち運んだりすることができる。さらにまた、本体に装着する袋状部材とは別に袋状部材を用意し、この別の袋状部材に物品を収容した上で、該別の袋状部材を本体に装着された袋状部材に挿入するようにしてもよい(つまり、この場合は、2枚の袋状部材が使用される。)。
上記の物品収容箱においては、前記底部が可撓性を有することが好ましい。この構成によれば、物品が収容されたときの衝撃によって底部が破損することが防止される。
また、上記の物品収容箱においては、前記底部が伸縮性を有することが好ましい。この構成によれば、比較的重い物品が収容された場合でも、その重みによって底部が伸長するため、底部に対する物品の衝撃を和らげて該底部や本体が破損することを防止できる。また、底部が伸長することによって、物品は底部内に沈み込むように保持されるため、一層、安定的に物品を保持することができる。なお、底部が伸縮性を有する構成においては、底部が伸長したときに該底部の最低部が、物品収容箱の載置面よりも上になるような適宜の位置に底部を設ける。
ここで、収縮性を有する底部としては、舌片部材を伸縮性を有する材料から形成し、舌片自身が伸縮するようにしてもよく、接合部材を伸縮性を有する材料から形成し、接合部材で接合された舌片部材の間が伸縮するようにしてもよい。また、舌片部材及び接合部材の両方を、或いは袋状部材を伸縮性を有する材料から形成してもよい。伸縮性を有する材料の例としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、合成ゴム、天然ゴム等の樹脂が挙げられる。
さらに上記の物品収容箱においては、前記本体が、長方形状の1個のシートを円筒状に湾曲させ、又は角筒状に折り曲げ、該シート材の端部同士を取り外し自在に接合してなるものであるとよい。
シート材の端部同士を取り外し自在に接合する態様としては、面状ファスナーのフック側及びループ側をシート材の両端部の一方側及び他方側に取り付ける例、凹部及び凸部の組から成る1又は複数の留め金具(スナップ)の一方及び他方をシート材の両端部の一方側及び他方側に取り付ける例、シート状部材の両端部に互いに嵌合可能な連結部を設ける例、シート状部材の両端部を取り外し可能な接着テープで接合する例、等が挙げられる。この構成によれば、物品収容箱の不使用時に底部を構成する舌片部材と本体をシート状にして保管することができる。また、本体及び底部(舌片部材)が可撓性を有していれば、シート状になった本体及び舌片部材を丸めて保管することも可能となる。
さらにまた、上記の物品収容箱においては、
nを2以上の整数とするとき、前記本体が、n個の長方形状の板状部材を連結して筒状に構成されたものであり、
前記n個の板状部材が同一形状であり、
各板状部材が、その左右方向の中間部に1個または複数個の弾性変形自在な折曲部を有し、前記板状部材の左右方向両端部に互いに連結可能な第1及び第2連結部を有しているものとすることができる。
上記の物品収容箱においては、n個の板状部材を、隣り合う2個の板状部材の一方の第1連結部と他方の第2連結部とを順に連結して環状にすることにより本体が構成される。各板状部材は弾性変形自在な折曲部を有しているため、n個の板状部材を環状に連結するとそれぞれの折曲部で折れ曲がり、角筒状となる。折れ曲がる箇所は、1個の板状部材が有する折曲部の数によって決まる。角筒状の本体は、折曲部が角部となり、板状部材の連結部分は本体の側壁部に位置するため、連結部分に曲げ応力が加わりにくい。従って、物品収容箱に物品を収容して本体に外力が加わったときに、連結部分が破損して板状部材同士の連結が解除されてしまうことを回避できる。また、n個の板状部材が同一形状であるため、物品収容箱を使用する目的(収容する物品の大きさや数、物品収容箱を設置する場所の広さ等)に応じて、本体を構成する板状部材の数を増減させることで本体の大きさを調整することができる。
上記物品収容箱において、さらに、前記本体の下端開口に着脱自在に嵌め込まれる底板を備えることが好ましい。この構成によれば、本体の下端開口に底板を嵌め込むことにより、該本体の断面形状が規定される。従って、物品が収容されたときに本体が変形して倒れることが防止される。
本発明に係る物品収容箱によれば、大きさに関係なく物品を安定的に保持することができ、しかも、不使用時には本体を折り畳むことができるため、大きな保管場所が必要とならない。また、折り畳まれた本体は、持ち運び易いという利点がある。
本発明に係る物品収容箱の第1実施形態の斜視図(a)、及び切り起こし片を折り曲げていない状態の斜視図(b)。 本体の展開図(a)及び底板の平面図(b)。 収容箱の内部の様子を斜め上から見て示す斜視図。 本発明に係る物品収容箱の第2実施形態の斜視図。 本体の展開図(a)及び底板の平面図(b)。 底部を構成する樹脂製シートの平面図。 本発明に係る物品収容箱の第3実施形態の斜視図(a)、底部材(b)の斜視図。 本発明に係る物品収容箱の第4実施形態の本体の斜視図(a)、袋状部材の上部開口を広げた状態で示す斜視図(b)。 本発明に係る物品収容箱の第4実施形態の全体構成を示す斜視図。 第4実施形態の物品収容箱の変形例の本体の斜視図(a)、袋状部材の正面図(b)、袋状部材の上部開口を広げた状態で示す斜視図(c)。 本発明の第5実施形態の物品収容箱を構成する本体の一例を示す斜視図。 本体の一例を示す平面図。 板状部材の平面図。 板状部材の上面図(a)、凸部(凹部)の拡大図(b)、側壁部の拡大図(c)、連結部の拡大図(d)。 2個の板状部材の連結状態を示す図。 本体の別の例を示す平面図。 折り畳んだ状態の本体を示す図。 第5実施形態の変形例の本体の平面図。 第5実施形態の収容箱に装着される袋状部材の斜視図(a)及び展開図(b)。 本発明に係る物品収容箱の変形例に用いられるクリップを示す図。 本発明に係る物品収容箱に用いられる袋状部材の変形例を示す図(a)、(b)。 袋状部材を棒状部材に取り付けた例を示す図。
以下、本発明に係る物品収容箱のいくつかの実施形態について説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態は、糊付けされた内装シートを、その糊付け面を内側にして折り曲げ、さらに折り畳んだ状態で収容するための物品収容箱に本発明を適用した例である。この物品収容箱は、主に、内装施工の現場において使用される。
図1(a)及び(b)は、本実施形態の物品収容箱(以下「収容箱」とする)10の全体構成を示している。この収容箱10は、四角筒状の本体11と、該本体11の内側に設けられたすり鉢状の底部21と、本体11内の前記底部21よりも下部に嵌め込まれた底板31とを有している。本体11は上端及び下端にそれぞれ正方形状の開口を有しており、底部21は、該上端開口12よりも下端開口13側に近い箇所の本体11内に位置している。
収容箱10には、幅が800mm〜1000mmの内装シートが、幅方向と直交する方向に折り畳まれた状態で該幅方向を上下方向にして収容される。そのため、本実施形態では、折り畳まれた内装シートの上端が本体11の上端開口12付近に位置するように、本体11の高さ寸法が870mm〜900mmに設定されている。また、本体の横幅は270mm〜360mmに設定されている。ただし、本体11の高さ及び横幅の寸法は一例に過ぎず、収容される内装シートの幅寸法や長さ寸法、折り畳み幅に応じて、適宜変更が可能である。
本体11は、1個の長方形状のシート111を折り曲げて形成されている。シート111の材料には、例えばプラスチック製段ボール、硬質プラスチック板、厚紙等を用いることができる。図2(a)は、シート111を、本体11の内側となる面(以下、この面を内側面といい、その裏面を外側面という)からみた展開図である。シート111は、等間隔に形成された4本の谷折り線112〜115を有しており、図2(a)において左端の谷折り線112より左側の部分は糊しろ部116となり、谷折り線112よりも右側の部分のうち谷折り線112と谷折り線113、谷折り線113と谷折り線114、谷折り線114と谷折り線115の間及び、谷折り線115よりも右側の部分は、それぞれ本体11の側面部117〜120となる。シート111の糊しろ部116の内側面には3個のマジックテープ(登録商標)等の面状ファスナー121が取り付けられている。また、シート111の側面部120の図2(a)における右端部の外側面には、面状ファスナー121と対になる3個の面状ファスナー122が取り付けられている。
また、シート111の側面部117〜120には、それぞれ長方形とその上に配置された台形の組み合わせから成る6角形状の切り起こし片127〜130が形成されている。切り起こし片127〜130は、底辺のみ谷折り線127a〜130aを介してシート111に繋がっており、それ以外の辺はシート111と切り離されている。また、各切り起こし片127〜130の台形部分の上辺及び左右の斜辺には、それぞれ1個の面状ファスナー131が取り付けられている。前記面状ファスナー131は本発明の接合部材に相当する。また、詳しくは後述するように、切り起こし片127〜130から底部21が構成される。
図2(b)は底板31の平面図である。底板31は、本体11の下端開口13よりもやや小さい正方形状を有しており、その四辺の中央にはそれぞれ面状ファスナー311が取り付けられている。これら面状ファスナー311に対応して、本体11の各側面部117〜120の下端部の中央にはそれぞれ矩形状の切欠312が形成されており、該側面部117〜120の外側面の該切欠312の直ぐ上には、前記面状ファスナー312のそれぞれと対になる面状ファスナー313が取り付けられている。
なお、上述した「対になる面状ファスナー」とは、雄型の面状ファスナーと雌型の面状ファスナーをいう。例えば底板31側に雌型の面状ファスナーが取り付けられている場合、本体11側には雄型の面状ファスナーが取り付けられることになる。
収容箱10は以下のようにして組み立てられる。
まず、4個の谷折り線112〜115においてシート111を谷折りする。このとき、隣接する側面部117〜120及び糊しろ部116がほぼ直交するようにする。続いて、糊しろ部116の面状ファスナー121を、側面部120に取り付けられた面状ファスナー122に接合する。これにより、四角筒状の本体11が形成される(図1(b)参照)。
次に、本体11の内側に向けて、切り起こし片127〜130をそれぞれ谷折り線127a〜130aで折り曲げる。このように折り曲げられた切り起こし片127〜130は本発明の舌状部材に相当する。そして、各切り起こし片127〜130の斜辺の面状ファスナー131を隣の切り起こし片の面状ファスナー131と接合し、各切り起こし片127〜130の上辺の面状ファスナー131を対向する切り起こし片の面状ファスナー131と接合する。この結果、本体11の内部には、中央付近の高さが低く、その周りが高くなった、すり鉢状の底部21が形成される。また、これと同時に、切り起こし片127〜130のあった箇所に開口137が形成される(図1(a)、図3参照)。そして、最後に、底板31を下端開口13から挿入し、4個の面状ファスナー311をそれぞれ各側面部117〜120の切欠312に嵌め込むとともに、対応する面状ファスナー313に接合する。以上により、本体11の下端部開口が正方形状に維持され、収容箱10が形成される。
なお、上記では、シート111を折り曲げて本体11を形成してから切り起こし片127〜130を折り曲げたが、順序を逆にしてもよい。
上記構成の収容箱10に複数の内装シートが立てた状態で収容されると、底部21がすり鉢状であるため、各内装シートはその下端部の両側は底部21に接触するが、中央付近は底部21に接触せず宙に浮いた状態となる。このため内装シートの下端部に折れ目が付きにくくなる。また、収容箱10に収容された内装シートは、底部21の最低部付近に集まった状態となる。このため、この状態の収容箱10から内装シートが1個ずつ取り出されると、収容箱10内に残った内装シートは、取り出された内装シートが収容されていたスペースを埋めるように移動し、やはり、収容箱10内の内装シートは、底部21の最低部付近に集まる。このように本実施形態の収容箱10では、底部21がすり鉢状になっており、その中央付近に最低部があるため、内装シートの数に関係なく該内装シートを安定的に保持することができる。
また、本実施形態の収容箱10は、1個のシート111を折り曲げて両端部を接合することにより形成された本体11と、該シート111に形成された切り起こし片127〜130を折り曲げて接合することにより形成された底部21と、本体11の下端開口13に取り外し可能に嵌め込まれた底板31から構成されている。このため、収容箱10を使用しないときは、本体11から底板31を取り外すとともに、切り起こし片127〜130の接合を解除して該切り起こし片を元の位置に戻す(つまり、切り起こし片127〜130で開口137を塞ぐ)ことにより、本体11を扁平な状態に折り畳むことができる。
さらに、本体11の面状ファスナー121と面状ファスナー122の接合を解除すれば、1個のシート111となり、丸めることができる。したがって、内装シートの貼り付け作業が終わった後の運搬作業が容易になり、また、不使用時の保管場所を小さくすることができる。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態の物品収容箱(以下「収容箱」とする)410の全体構成を示している。この収容箱410は、本体及び底部の構成が第1実施形態と異なる。すなわち、収容箱410は、四角筒状の本体411と、該本体411の内側に取り付けられたすり鉢状の底部421と、本体411内の前記底部421よりも下部に嵌め込まれた底板31(図5(b)にのみ示す)とを有している。本体411は上端及び下端にそれぞれ正方形状の開口を有しており、底部421は、上端開口412よりも下端開口413側に近い箇所の本体411内に位置している。
本体411は1個の長方形状のシート511を折り曲げて形成されている。シート511は、プラスチック製段ボール、硬質プラスチック板、厚紙等から形成されている。図5(a)は、シート511を、本体411の内側面側からみた展開図である。シート511は、等間隔に形成された4本の谷折り線512〜515を有しており、図5(a)において左端の谷折り線512より左側の部分は糊しろ部516となり、谷折り線512よりも右側の部分のうち谷折り線512と谷折り線513、谷折り線513と谷折り線514、谷折り線514と谷折り線515の間及び、谷折り線515よりも右側の部分は、それぞれ本体411の側面部417〜420となる。シート511の糊しろ部516の内側面には3個の面状ファスナー521が取り付けられている。また、シート511の側面部520の図5(a)における右端部の外側面には、面状ファスナー521と対になる3個の面状ファスナー522が取り付けられている。
シート511の内側面のうち側面部417〜420となる部分には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の可撓性及び伸縮性を有する樹脂製シート530(図5(a)及び図6に示す)が取り付けられている。該樹脂製シート530は、シート511の上下方向中央部よりもやや下の箇所に接着剤などによって固定された帯状部531と、その下部に延設された、4個の三角状部532〜535から構成されている。4個の三角状部532〜535は本発明の舌状部材に相当する。4個の三角状部532〜535は、それぞれ側面部417〜420とほぼ同じ幅の底辺と、該底辺から下方に延びる2個の斜辺を有しており、各2個の斜辺の一方には雄型の、他方には雌型の面状ファスナー540がそれぞれ取り付けられている。
図5(b)は底板31の平面図である。底板31及び、それに対応する本体411側の構成(面状ファスナー311、切欠312、面状ファスナー313)は、第1実施形態と同じであるため、詳しい説明を省略する。
収容箱410は以下のようにして組み立てられる。
まず、4個の谷折り線512〜515においてシート511を谷折りする。このとき、隣接する側面部417〜420及び糊しろ部516がほぼ直交するようにする。続いて、糊しろ部516の面状ファスナー521を、側面部420に取り付けられた面状ファスナー522に接合する。これにより、四角筒状の本体411が形成される。
次に、本体411の内側に取り付けられた樹脂製シート530の三角状部532〜535の斜辺の面状ファスナー540を、それぞれ隣の三角状部の面状ファスナー540と接合する。この結果、本体411の内部には、中央付近の高さが低く、その周りが高くなった、すり鉢状の底部421が形成される(図4参照)。このとき、樹脂製シート530は、収容箱410に物品が収容されても底部421の最低部が本体411の下端よりも高い位置になるような高さに取付けられている。そして、最後に、底板31を下端開口413から挿入し、4個の面状ファスナー311をそれぞれ各側面部417〜420の切欠312に嵌め込むとともに、対応する面状ファスナー313に接合する。以上により、収容箱410が形成される。
上記構成の収容箱410に複数の内装シートが立てた状態で収容されると、底部421がすり鉢状であるため、各内装シートは、その下端が底部421の最低部付近に集まった状態となる。このとき、底部421が可撓性及び伸縮性を有しているため、底部421に内装シートが収容されたときに衝撃が加わってもその衝撃が和らげられる。また、底部421が伸縮性を有する樹脂製シート530で構成されているため、内装シートの重量によって底部421が伸長し、該内装シートが沈み込むようにして底部421に保持される。したがって、内装シートをより安定的に収容箱410に保持することができる。
続いて、収容箱410から内装シートが1個ずつ取り出されると、収容箱410内に残った内装シートは、取り出された内装シートが収容されていたスペースを埋めるように移動し、やはり、底部421の最低部付近に集まる。このため、収容箱410に収容されている内装シートの数に関係なく該内装シートを安定的に保持することができる。
また、本実施形態の収容箱410は、1個のシート511を折り曲げて両端部を接合することにより形成された本体411と、伸縮性を有する樹脂製シート530の三角状部532〜535を接合することにより形成された底部421と、本体411の下端開口413に取り外し可能に嵌め込まれた底板31から構成されている。このため、第1実施形態と同様に、収容箱410を使用しないときは、本体411から底板31を取り外すとともに、樹脂製シート530の三角状部532〜535の接合を解除することにより本体411を扁平に折り畳むことができる。さらに、本体411の面状ファスナー521と面状ファスナー522の接合を解除すれば、1個のシート511となるため、丸めることができる。したがって、内装シートの貼り付け作業が終わった後の運搬作業が容易になり、また、不使用時の保管場所を小さくすることができる。
[第3実施形態]
図7(a)及び(b)は、本発明の第3実施形態の物品収容箱(収容箱)610の構成を示している。この収容箱610と第2実施形態の収容箱410と同一または類似する部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
収容箱610は、四角筒状の本体411と該本体411内の下部に配置される四角錐状の底部材620とから構成されている。第2実施形態と同様、本体411は1個の長方形状のシート511(図5(a)参照)を折り曲げて形成されている。この実施形態では、底部材620の上面が収容箱610の底部となる。また、後述するように、底部材620は底板の機能を有する。このため、第2実施形態の収容箱410と異なり、本体411の内側面には樹脂製シート530が取り付けられていない。また、収容箱610は底板を有しておらず、本体411の各側面部117〜120の下端部には、底板を取り付けるための構造(切欠、面状ファスナー)が設けられていない。
底部材620は、その下端部の形状が本体411の下端開口よりもやや小さい正方形状であり、1個のほぼ扇状のシートを折り曲げ、端部同士を面状テープなどで固定することにより形成される。底部材620の材料には、本体411と同じ材料(プラスチック製段ボール、硬質プラスチック板、厚紙等)を用いることができる。底部材620は、その頂部の一部が欠けており、矩形状の孔621が空いている。
本実施形態の収容箱610を使用するときは、まず、シート511を折り曲げて本体411を形成する。次に、ほぼ扇状のシートを折り曲げて底部材620を形成し、この底部材620をその頂部が上にくるように本体411内に配置する。これにより、底部材620の上面が収容箱61の底部となる。このとき、頂部に孔621が空いているため、本体411内に底部材620に配置するときに孔621から空気を逃がすことができる。以上により収容箱610が形成される。また、底部材620が配置されることによって本体411の下端部開口が正方形状に保持される。つまり、底部材620は底板としての機能を有する。
上記構成の収容箱610に複数の内装シートが立てた状態で収容されると、内装シートの下端部は、底部材520の4個の側面(傾斜面)上のいずれかの上に載置される。つまり、複数の内装シートは収容箱610内で4箇所に分かれて収容される。このため、各内装シートの下端部にかかる他の内装シートの荷重が減り、内装シートの下端部が強く折れ曲がることが防止される。
なお、本実施形態では、本体と底部材が別の部材から成るが、本体の各側面部に切り起こし片を形成し、これら切り起こし片を本体の内側に折り曲げ、面状ファスナー等で切り起こし片同士を接合することにより四角錐状の底部を形成しても良い。
[第4実施形態]
第4実施形態の収納箱710について図8(a)、(b)及び図9を参照して説明する。
この収容箱710は、四角筒状の本体411と該本体411内に装着される袋状部材720と、本体411内の下部に取り付けられる底板31とを有している。底板31及びそれに対応する本体411側の構成(面状ファスナー311、切欠312、面状ファスナー313)は第2実施形態と同じであるため、説明を省略する。
本体411の側面部417〜420の上端部の外面には、それぞれ面状ファスナー725が取り付けられている。この場合、各側面部417〜420にそれぞれ1個の面状ファスナー(つまり4本の面状ファスナー)を取り付けても良く、全周に亘って連なる1本の面状ファスナーを取り付けても良い。
袋状部材720は、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等の可撓性材料から成り、丈の長い長方形状の胴部721と先細状(錐状)の底部722とを一体的に有している。袋状部材720の胴部721の外周面には上部フランジ730及び下部フランジ740が設けられている。上部フランジ730の袋状部材720の上端部よりも所定の長さだけ下に位置する箇所に設けられ、下部フランジ740は袋状部材720の上下方向中央付近に設けられている。各フランジ730、740の裏面には、それぞれ面状ファスナー723が全周に亘って取り付けられている。面状ファスナー723は、本体411に取り付けられた面状ファスナー725と対になっている。
本実施形態の収容箱710を使用するときは、まず、シート511を折り曲げて本体411を形成する。次に、底板31を本体411の下端開口413から挿入し、4個の面状ファスナー311をそれぞれ各側面部417〜420の切欠312に嵌め込むとともに、対応する面状ファスナー313に接合する。続いて、袋状部材720を本体411の上端開口412から挿入し、袋状部材720の上部フランジ730又は下部フランジ740の面状ファスナー723と本体411の面状ファスナー725を接合する。以上により、収容箱710が形成される。なお、収容箱710に物品を収容した後、袋状部材720のうち本体411よりも上に突出する部分を折り曲げたり、紐などで口を縛ったりすることで、収容箱710内に埃が入ったり、該収容箱710内の乾燥を防いだりすることができる。
袋状部材720の上部フランジ730及び下部フランジ730のいずれの面状ファスナー723を本体411の面状ファスナー725に接合するかは、収容箱710に収容する物品の上下の長さによって決めれば良い。つまり、物品の上下の長さが大きいときは上部フランジ730の、物品の上下長さが小さいときは、下部フランジ740の面状ファスナー723を本体411の面状ファスナー725に接合する。このように、本実施形態では、内部に入れる物品の上下の長さに応じて収容箱710の底部(袋状部材720の底部722)の高さ位置を調整することができる。
また、上記構成の収容箱710では、袋状部材720の底部が先細状であるため、第2実施形態と同様、内装シートを安定的に保持することができる。さらに、袋状部材720は可撓性材料から成るため、内装シートを袋状部材720に入れたときに該内装シートに加わる衝撃を和らげることができる。
また、袋状部材720を複数用意しておけば、袋状部材720が汚れたり破損したりした場合に別の袋状部材720と交換することができる。さらに、本体411と袋状部材720とが別部材から成るため、本体411に取り付けられる前の袋状部材720に物品を入れて運搬したり保管したりすることができる。
なお、本実施形態では、1種類の袋状部材720で、本体の411の高さ位置を変更できるようにしたが、長さの異なる2種類の袋状部材を用意してもよい。また、図10(a)に示すように、本体411に、袋状部材が取り付けられる箇所を複数設けても良い。
すなわち、図10(a)に示すように、本体411の側面部417〜420の上端部の外面には、それぞれ面状ファスナー751が取り付けられている。また、本体411の側面部417〜420の上下方向の中央付近には、それぞれ長方形状の開口752が形成されており、該開口752の直ぐ下の外面に面状ファスナー753が取り付けられている。
一方、袋状部材760は、図10(b)に示すように、上述した袋状部材720よりも丈の短い胴部761と先細状の底部762とを一体的に有している。胴部761の上端には、4個の取付片部765が設けられており、各取付片部765には面状ファスナー766が取り付けられている。これらの面状ファスナー766は、上記面状ファスナー751及び面状ファスナー753とそれぞれ対になっている。
上記袋状部材760を本体411の上側の取付箇所に取り付けるときは、袋状部材760を本体411内の上部に配置し、4個の取付片部765を外側に折り曲げて、面状ファスナー766を面状ファスナー751に接合する。また、袋状部材760を本体411の下側の取付箇所に取り付けるときは、袋状部材760を本体411内の中央付近に配置し、4個の取付片部765を開口752に挿入し、該取付片部765を外側に折り曲げて面状ファスナー766を面状ファスナー753に接合する。以上により、収容箱(図示せず)が形成される。このような構成の収容箱においても、上記収容箱710と同様の作用効果が得られる。
[第5実施形態]
図11は、第5実施形態の物品収容箱(以下、収容箱とする。)を構成する本体810の斜視図、図12は本体810の平面図を示している。この本体810に例えば図19(a)に示すような袋状部材930を装着することにより物品収容箱が構成される。
本体810は、上下端が開口している角筒状の部材であり、8個の板状部材820から構成されている。図13は板状部材820の平面図、図14(a-1)は板状部材820の上面図である。8個の板状部材820は同一形状であり、それぞれエラストマー製の帯状部821と、その左右両側のポリカーボネート樹脂(PC)製の側壁部831,841とを有している。図13等に示す例では、帯状部821は板状部材820の幅方向(左右方向)中央よりもやや右に寄せて設けられており、そのため、側壁部831は側壁部841よりも幅が大きくなっている。帯状部821と側壁部831,841は、二色成形により一体的に形成されている。帯状部821は弾性変形自在であり、本発明の折曲部に相当する。また、側壁部831,841は、帯状部821よりも剛性が大きく、本発明の第1及び第2側壁部に相当する。
側壁部831の左端には断面C字状の連結部832が形成されている。また、側壁部831の幅方向中央部には板状部材820の一面側(図13の紙面裏側、図14(a-1)の上側)に突出する断面V字状の凹部833が形成されている。一方、側壁部841の右端には断面C字状の連結部842が形成されている。本実施形態では、連結部832、842は線対称な形状であり、1枚の板状部材820の連結部832、842同士を連結させることはできない。連結部832、842は本発明の第1及び第2連結部に相当する。
また、側壁部841には板状部材820の他面側(図13の紙面表側、図14(a-1)の下側)に突出する断面V字状の凸部843が形成されている。この凸部843から帯状部821までの長さは、側壁部831の凹部833から帯状部821までの長さと同じになるように設計されている。凸部843及び凹部833は、それぞれ本発明の突条部に相当する。凸部843及び凹部833により、側壁部831、841が上下方向に折れ曲がり難くなっている(つまり、剛性が高められている)。
図14(b)〜(d)は、図14(a-2)において丸で囲んだ部分の拡大図である。図14(d)に示すように、連結部832、842の先端には、両者を連結したときに係合する鉤部が設けられている。また、図14(b)、(c)に示すように、側壁部831,841の一面側及び他面側には、それぞれヘアライン850と呼ばれる、細かい上下方向の筋目が形成されている。ヘアライン850は、例えば図14(a-1)中、破線で示す箇所に設けられている。ヘアライン850を設けたことにより、側壁部831,841の表面の光沢を抑えること(いわゆる「艶消し」)ができる、側壁部831,841の表面に傷がついてもその傷を目立たなくすることができる、という効果が得られる。
板状部材820の各部の長さの一例を以下に示す(符号L1〜L7は図14(a-1)を参照)。
板状部材820の厚さ:1.00mm
板状部材820の幅方向長さL1:149.20mm
板状部材820の左端部から帯状部821までの長さL2:89.25mm
板状部材820の左端部から凹部833までの長さL3:47.00mm
凹部833、凸部843の幅方向長さL4:5.00mm
帯状部821の幅方向長さL5:6.50mm
連結部832,842の幅方向長さL6:6.90mm
板状部材820の右端部から凸部843までの長さL7:11.20mm
凹部833の深さ、凸部843の高さ:2.00mm
図19(a)は、袋状部材930の斜視図、図19(b)は袋状部材930の展開図である。この袋状部材930は、四角錐状の底部931を有している。底部931は、袋状部材930の材料であるチューブ状部材931Aの端部をジグザグ状に切り取って三角形状の凸部932を4箇所形成し、これら4個の凸部932のうち隣り合う凸部932の辺部同士を溶着して接続することで構成される。なお、図19(b)では、4個の凸部を示しているが、チューブ状部材931Aをジグザグ状に切り取った状態では、2個の凸部しか見えていない。
上記構成の袋状部材930は、収容箱に装着することで、その底部931が収容箱の底部として機能する。また、袋状部材930を収容箱に装着した上で、さらに、別の袋状部材930に糊付けされた内装シートを収容し、収容箱に装着された袋状部材930の中に挿入することができる。つまり、袋状部材930は、収容箱の構成部品としてだけでなく、内装シートの収容袋としても使用することができる。袋状部材930は底部931が四角錐状であるため、内装シートの端部に折ジワが付きにくいというメリットがある。
本体810は、8個の板状部材820を、図15に示すように隣り合う2個の板状部材820の凹部833と凸部843の向きが逆になるようして、一方の板状部材820の連結部832と他方の板状部材820の連結部842を連結することにより角筒状に構成される。このとき、本体810内の下部に配置する底板の形状、大きさに応じて、8個の板状部材820の一部または全部の帯状部821が弾性変形する。例えば図11及び図12は、本体810内の下部に円形状の底板850が配置されたときの本体810を示しており、この場合は、図11及び図12に示すように、本体810は略正八角筒状となる。また、図12に二点鎖線で示すような正方形状の底板851を本体810内の下部に配置した場合も、本体810は略正八角筒状となる。八角筒状の本体820の場合、その8個の側壁は、隣り合う2個の板状部材820のうちの一方の帯状部821の一部と側壁部841、他方の帯状部821の一部と側壁部831、とから構成される。さらに、図16に示すように、一辺の長さを、板状部材820を2個連結した連結体の幅方向長さよりもわずかに短くした、正方形状の底板852を本体810内の下部に配置した場合は、本体810は略正四角筒状となる。
本体810に袋状部材930を装着することで、本実施形態の収容箱となるため、そこに内装シートを立てた状態で収容することができる。また、収容箱を使用しないときは、本体810から袋状部材930を取り外し、以下のようにして折り畳むことができる。具体的には、図17に示すように、対角に位置する2個の帯状部821を本体810の内側に折り曲げて互いに近接させるとともに、該2個の帯状部821それぞれの両側に位置する2個の帯状部821(計4個の帯状部821)を折り曲げる。これにより、8個の板状部材820が連結された状態のまま折り畳むことができる。このようにして折り畳まれた本体810は、そのままの状態で持ち運んだり保管したりすることもできるが、例えば、上下端をクリップで挟んだり、伸縮自在の紐部材を全体に掛け渡したりすることで、折り畳まれた状態が維持されるようにしてもよい。
なお、収容箱を使用しないときは、板状部材820同士の連結を解除して、8個の板状部材820に分離してもよい。
本実施形態の本体810は、8個の同一形状の板状部材820を連結して構成されているため、一部の板状部材820が破損した場合には、その破損した板状部材820を別の新しい板状部材820と交換するだけで本体810を修復することができる。
また、本体810を構成する板状部材820の数を変えたリ、本体810内の下部に配置する底板の形状、大きさを変えたりすることで、本体810の形状や大きさ(つまり、収容箱の容量)を変えることができる。例えば図18は、6個の板状部材820を連結し、三角形状の底板を用いたときの本体810の形状を示している。つまり、本実施形態では、収容箱に収容する物品の大きさや数、収容箱を設置する場所の広さ等に合わせて連結する板状部材の数を調整することにより、適宜の大きさ、適宜の形状の本体を構成することができる。なお、本実施形態では、連結部832、842を線対称の形状にしたため、筒状の本体を形成できる板状部材820の数は偶数個に限られるが、連結部832,842を点対称の形状にすることで、偶数個、奇数個のいずれでも板状部材820を連結して筒状の本体を形成することができる。
[変形例]
本発明は上記した実施形態に限らず、適宜の変更が可能である。
第4実施形態の収容箱では、面状ファスナーを用いて本体に袋状部材を取り付けたが、図20に示すようなクリップ900を用いても良い。クリップ900を用いる場合は、本体及び袋状部材のいずれにも面状ファスナーを取り付けなくても良く、構成を簡単にすることができる。このクリップ900は、弾性変形可能な例えばプラスチック板を折り曲げたような形状を有しており、一方の片部901が他方の片部902よりも長くなっている。このような形状にすることにより、クリップ900の長い方の片部801を取付箇所に押し当てながら短い方の片部902を変形させてクリップ900を取付箇所に取り付けることができる。
図21(a)、(b)は、袋状部材の変形例を示している。例えば図21(a)は、上部の一部をその他の部分よりも長くした構成の袋状部材910を示している。また例えば図21(b)は、上端部に上下の切れ目921が入れられた構成の袋状部材920を示している。このような構成にすることで、袋状部材910,920を収容箱に装着しやすくなる。また、袋状部材910の場合、図22に示すように、クリップ900を用いることで、横に掛け渡された棒状部材P等、様々な場所に取り付け易くなる。
上記実施形態では、いずれも内装シートを収容するための物品収容箱として本発明を説明したが、本発明に係る物品収容箱には様々な物品を収容することができる。
対象となる物品が、丈の高い物品(野球のバットや傘、釣り竿、ゴルフクラブ等)であってその物品を立てた状態で収容する場合は、物品収容箱の本体の上下寸法を大きくするとともに、底部を本体内の下部に設けると、1個又は複数個の物品を安定的に保持することができる。
また、丈の低い物品(つまり、上下の長さ寸法が小さい物品)を収容する物品収容箱の場合は、本体の上下寸法を小さくしてもよい。
本発明に係る物品収容箱は、複数の物品が収容されることを前提とするものではなく、1個の物品を収容する場合にも使用可能である。例えば、底部を深くして植木鉢や花瓶等を収容できるようにすれば、本発明の物品収容箱を花台として使用することができる。
上記第1〜第4の実施形態では、1個のシートを折り曲げて該シートの両端部を面状テープで接合することにより本体を構成したが、面状テープ以外に、例えば線状ファスナー、スナップ等で接合しても良い。また、1個のシートを折り曲げた後、該シートの両端部を接着剤等で固定してもよい。この構成では、本体を構成した後でシートの状態に戻すことはできないが、扁平に折り畳むことができるため、不使用時の保管場所を小さくすることができる。
また、複数本の棒状部材を回動可能に連結したフレームから成る本体と、該本体に装着される袋状部材から物品収容箱を構成してもよい。
また、物品収容箱の本体の形状は多角筒状、円筒状であればよく、四角筒状に限られない。
さらにまた、物品収容箱を持ち運び易いように、本体の側面部に把持部を設けてもよい。
第5実施形態で使用した板状部材820は幅方向の中間部に1個の弾性変形可能な帯状部821を有しているが、複数個の帯状部821を有するようにしても良い。この場合、板状部材820の幅方向長さを大きくし、両端部の連結部を互いに連結可能な形状にすれば、1枚の板状部材820の両端部の連結部同士を連結して角筒状の本体を形成することができる。
第5実施形態で使用した板状部材820は幅方向の中間部に弾性変形可能な帯状部821を有しており、そこで自由に折り曲げることができるため、収容箱の構成部品としてだけでなく、種々の用途で使用することができる。例えば、幅方向中央部に1個の帯状部821を有する板状部材の場合、該板状部材を幅方向に半分に折り曲げて、両端の連結部を連結すると、比較的頑丈な1個の柱状部材となる。また、複数の板状部材を連結してパーテーションとして利用することも可能である。
10,410,610,710…収容箱
11,411,810…本体
21,421…底部
31…底板
127〜130…切り起こし片
131,540…面状ファスナー
117〜120,417〜420…側面部
111,511…シート
530…樹脂製シート
620…底部材
720,760,910,920、930…袋状部材
900…クリップ
820…板状部材
821…帯状部
832,842…連結部

Claims (11)

  1. 折り畳み可能な筒状の本体と、
    前記本体内の下部に設けられた底部と、
    を備え、
    前記底部が、1個の傾斜面又は複数の傾斜面の組み合わせから構成されていることを特徴とする、物品収容箱。
  2. 前記底部が、中央部が他の部分よりも低い、すり鉢状であることを特徴とする請求項1に記載の物品収容箱。
  3. 前記底部が、中央部が他の部分よりも高い、逆すり鉢状であることを特徴とする請求項1に記載の物品収容箱。
  4. 前記底部が、前記本体の周方向に沿って該本体の内周面に取り付けられた複数の舌片部材と、各舌片部材を、隣接する舌片部材と取り外し可能に接合する接合部材とから構成されており、
    前記本体が、前記接合部材による接合が解除された前記複数の舌片部材とともに折り畳み可能である、請求項1又は2に記載の物品収容箱。
  5. 前記底部が、前記本体の周方向に沿って該本体に形成された複数の切り起こし片を該本体の内側に折り曲げることにより構成された複数の舌片部材と、各舌片部材を、隣接する舌片部材と取り外し可能に接合する接合部材とから構成されており、
    前記本体が、前記接合部材による接合が解除された前記複数の舌片部材とともに折り畳み可能である、請求項2又は3に記載の物品収容箱。
  6. 前記本体内に着脱自在に装着される、下端部が先細状の袋状部材を備え、
    前記底部が、前記袋状部材の下端部から構成されている、請求項1に記載の物品収容箱。
  7. 前記本体が、長方形状のシートを円筒状に湾曲させ、又は角筒状に折り曲げ、該シートの端部同士を取り外し自在に接合してなるものである、請求項1〜5のいずれかに記載の物品収容箱。
  8. nを2以上の整数とするとき、前記本体が、n個の長方形状の板状部材を連結して角筒状に構成されたものであり、
    前記n個の板状部材が同一形状であり、
    各板状部材が、その左右方向の中間部に1個または複数個の弾性変形自在な折曲部を有し、前記左右方向両端部に第1及び第2連結部を有している、請求項1〜6のいずれかに記載の物品収容箱。
  9. 前記板状部材が、前記折曲部と、その左右両側に位置する、該折曲部よりも剛性の大きい第1及び第2側壁部とを有しており、前記第1及び第2側壁部には、上下方向の突条部が設けられている、請求項8に記載の物品収容箱。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の物品収容箱において、さらに、
    前記本体の下端開口に嵌め込まれる底板を備える、物品収容箱。
  11. nを2以上の整数とするとき、n個の長方形状の板状部材を連結して角筒状に構成されたものであり、
    前記n個の板状部材が同一形状であり、
    各板状部材が、その左右方向の中間部に1又は複数個の弾性変形自在な折曲部を有し、前記左右方向両端部に第1及び第2連結部を有している、多角筒状部材。
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