JP2021003841A - 塗布具 - Google Patents
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Abstract
【課題】弁装置を開口させた際、インキタンク内に迅速に空気を取り込むことができるとともに迅速にインキをペン先に供給することができ、ペン先からのインキ出不足を発生させるおそれがない塗布具を提供する。【解決手段】ガイド孔73の周囲の前記弁収容筒7の内面に弾発体6の後端を支持する弾発体支持部74が形成される。弾発体支持部74の周囲の弁収容筒7の内面に前方に突出する筒状部75が形成される。筒状部75により弾発体6の後端部が包囲される。弁収容筒7の筒状部75の径方向外方に、インキタンク92内と弁収容筒7内とを連通する連通孔77が貫設される。筒状部75の外面に後方に向かうに従い外径が大きくなる傾斜面76を備える。傾斜面76の後端76aが、弁収容筒7内面に接続され且つ連通孔77の近傍に位置される。【選択図】 図1
Description
本発明は塗布具に関する。詳細にはペン先を後方に押圧して弁装置を開口させる塗布具に関する。
従来、例えば、特許文献1には、弁筐の底壁の外側に円筒状囲壁が突設され、該囲壁内に球体が収納され、インキタンク内と弁筐との間のインキ及び空気の流通が、底壁の縦向スリット付き通孔を介して行われる液式塗布具が開示されている。
前記特許文献1の塗布具は、ペン先下向き状態で、ペン先を後方に押圧して弁を開口させた際、外部からの空気が弁筐内で滞留し、外部からの空気をインキタンク内に迅速に取り込むことができず、それにより、インキをペン先に迅速に供給できず、ペン先からのインキ出不足が生じるおそれがある。
本発明は、前記従来の本題点を解決するものであって、弁装置を開口させた際、インキタンク内に迅速に空気を取り込むことができるとともに迅速にインキをペン先に供給することができ、ペン先からのインキ出不足を発生させるおそれがない塗布具を提供しようとするものである。
尚、本発明で、「前」とは、ペン先側を指し、「後」とは、その反対側を指す。
本発明は、ペン先2とインキタンク92との間に、ペン先2を後方に押圧することにより開口する弁装置3を備え、前記弁装置3が、前記ペン先2と連動して前後方向に移動可能な弁体4と、前記弁体4と密接可能な弁座部材5と、前記弁体4を前方に付勢する弾発体6と、前記弁体4、前記弁座部材5及び前記弾発体6を収容する有底筒状の弁収容筒7と、を備えた塗布具であって、前記弁収容筒7の底部に弁体4が摺動可能なガイド孔73が前後方向に貫設され、前記ガイド孔73の周囲の前記弁収容筒7の内面に前記弾発体6の後端を支持する弾発体支持部74が形成され、前記弾発体支持部74の周囲の弁収容筒7の内面に前方に突出する筒状部75が形成され、前記筒状部75により前記弾発体6の後端部が包囲され、前記弁収容筒7の筒状部75の径方向外方に、前記インキタンク92内と前記弁収容筒7内とを連通する連通孔77が貫設され、前記筒状部75の外面に後方に向かうに従い外径が大きくなる傾斜面76を備え、前記傾斜面76の後端76aが、前記弁収容筒7内面に接続され且つ前記連通孔77の近傍に位置されることを特徴とする。
本発明の塗布具1は、前記構成により、ペン先下向き状態で、ペン先2を後方に押圧し弁装置3を開口させ、弁装置3内のインキをペン先2に供給させた際、外部からの空気が、傾斜面76に沿ってスムーズに後方に移動し、連通孔77を介してインキタンク92内に迅速に取り込まれる。その結果、弁装置3を開口させた際、迅速にインキタンク92からのインキをペン先2に供給することができ、ペン先2からのインキ出不足を発生させるおそれがない。
また、本発明は、前記構成において、前記弁収容筒7の内面に前記連通孔77の開口縁部が形成され、前記連通孔77の開口縁部の後端77aが、前記傾斜面76の後端76aと前後方向の位置が略同じであるか、または、前記連通孔77の開口縁部の後端77aが、前記傾斜面76の後端76aより後方に位置されることが好ましい。これにより、ペン先下向き状態で弁収容筒7内において、連通孔77と傾斜面76との間で空気が滞留することをより一層回避できる。
本発明の塗布具は、ペン先下向き状態で、弁装置を開口させた際、インキタンク内に迅速に空気を取り込むことができるとともに迅速にインキをペン先に供給することができ、ペン先からのインキ出不足を発生させるおそれがない。
<第1の実施の形態>
本発明の筆記具の第1の実施の形態を図面に従って説明する。(図1乃至図4参照)
本発明の筆記具の第1の実施の形態を図面に従って説明する。(図1乃至図4参照)
本発明の塗布具1は、ペン先2と、ペン先2が前端部に前後方向に移動可能に保持される前軸8と、前軸8が前端部外面に螺合され且つ内部にインキタンク92を有する後軸9と、後軸9の前端開口部に配置され且つ前記ペン先2を後方に押圧することにより開口する弁装置3と、を備える。
・前軸
前軸8は、両端が開口された先細円筒体であり、合成樹脂の射出成形により得られる。前軸8の前端部内面には、ペン先保持部81が形成される。ペン先保持部81は、前後方向に延びる複数本の縦リブを備え、縦リブによりペン先2が摺動可能に保持される。縦リブ相互間に空気流通路が形成される。また、前軸8の後端部内面には、雌ネジ部82が形成される。前軸8の後端部内面の雌ネジ部82が、後軸9の前端部外面の雄ネジ部91と螺着される。
前軸8は、両端が開口された先細円筒体であり、合成樹脂の射出成形により得られる。前軸8の前端部内面には、ペン先保持部81が形成される。ペン先保持部81は、前後方向に延びる複数本の縦リブを備え、縦リブによりペン先2が摺動可能に保持される。縦リブ相互間に空気流通路が形成される。また、前軸8の後端部内面には、雌ネジ部82が形成される。前軸8の後端部内面の雌ネジ部82が、後軸9の前端部外面の雄ネジ部91と螺着される。
ペン先保持部81の後方且つ雌ネジ部82の前方の前軸8の内周面には吸収体保持部83が形成され、該吸収体保持部83にインキ吸収体10の外周面が圧接保持される。吸収体保持部83は、前後方向に延びる複数本の縦リブを備える。
前軸8の雌ネジ部82の前方の内面には環状段部84が形成される。前軸8内面の環状段部84の前方には、吸収体保持部83が形成される。吸収体保持部83の前端には、係止段部85が形成される。係止段部85にインキ吸収体10の前面が係止可能である。また、係止段部85とインキ吸収体10の前端との間には、前後方向の僅かの隙間が形成され、それにより、インキ吸収体10の長手寸法のバラツキを許容でき、組立時にインキ吸収体10が環状段部84より後方にはみ出して、インキ吸収体10の一部が弁座部材5の鍔部52と環状段部84との間で挟み込まれることを回避できる。また、前記前後方向に僅かの隙間により、インキ吸収体10は、ペン先2の前後方向の移動に伴い前後方向に移動可能である。
・後軸
後軸9は、前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底筒状体により形成され、合成樹脂のブロー成形により得られる。後軸9の前端部は、縮径され、その外面に雄ネジ部91が形成される。後軸9内には、インキタンク92が形成され、インキタンク92内にインキが直接収容される。尚、インキタンク92内にインキとともに撹拌部材を収容することもできる。その場合、塗布具1を振とうさせることにより、撹拌部材がインキタンク92内を移動し、インキを撹拌することができ、インキ成分の沈降分離を解消する。インキタンク92内に直接収容されるインキは、具体的には、筆記具用インキ(例えば、水性インキ、油性インキ)または塗布液(例えば、化粧液、修正液、接着剤、塗料、液体医薬品等)が挙げられる。
後軸9は、前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底筒状体により形成され、合成樹脂のブロー成形により得られる。後軸9の前端部は、縮径され、その外面に雄ネジ部91が形成される。後軸9内には、インキタンク92が形成され、インキタンク92内にインキが直接収容される。尚、インキタンク92内にインキとともに撹拌部材を収容することもできる。その場合、塗布具1を振とうさせることにより、撹拌部材がインキタンク92内を移動し、インキを撹拌することができ、インキ成分の沈降分離を解消する。インキタンク92内に直接収容されるインキは、具体的には、筆記具用インキ(例えば、水性インキ、油性インキ)または塗布液(例えば、化粧液、修正液、接着剤、塗料、液体医薬品等)が挙げられる。
・ペン先
ペン先は、棒状の繊維束の樹脂加工体である。ペン先2の前端部がチゼル状または砲弾状に形成される。
ペン先は、棒状の繊維束の樹脂加工体である。ペン先2の前端部がチゼル状または砲弾状に形成される。
・インキ吸収体
インキ吸収体10は、ペン先側からのインキの過剰流出を抑えるためにインキタンク92からのインキを保持するものである。インキ吸収体10は、合成樹脂の弾性を有する連続気孔体(いわゆるスポンジ)からなる。インキ吸収体10は、ペン先2が貫通する中心孔を備え、円環状に形成される。例えば、インキ吸収体10は、ポリエステル系ウレタンフォーム、ポリエーテル系ウレタンフォームから得られる。
インキ吸収体10は、ペン先側からのインキの過剰流出を抑えるためにインキタンク92からのインキを保持するものである。インキ吸収体10は、合成樹脂の弾性を有する連続気孔体(いわゆるスポンジ)からなる。インキ吸収体10は、ペン先2が貫通する中心孔を備え、円環状に形成される。例えば、インキ吸収体10は、ポリエステル系ウレタンフォーム、ポリエーテル系ウレタンフォームから得られる。
・弁装置
弁装置3は、ペン先2の後端に当接される弁体4と、弁体4との密接離間作動により開閉自在の弁孔54を備える弁座部材5と、弁体4を前方に付勢する弾発体6と、弁体4、弁座部材5及び弾発体6を収容する弁収容筒7とからなる。
弁装置3は、ペン先2の後端に当接される弁体4と、弁体4との密接離間作動により開閉自在の弁孔54を備える弁座部材5と、弁体4を前方に付勢する弾発体6と、弁体4、弁座部材5及び弾発体6を収容する弁収容筒7とからなる。
・弁体
弁体4は、円筒状または円柱状の前部41と、該前部41より後方に一体に形成され且つ径方向外方に環状に突出される弁部42と、該弁部42より後方に一体に形成される円筒状または円柱状の後部43とからなる。弁部42と後部43との間(弁部42の後面)には、後向きの段部44が一体に形成される。弁体4は合成樹脂の射出成形により得られる。
弁体4は、円筒状または円柱状の前部41と、該前部41より後方に一体に形成され且つ径方向外方に環状に突出される弁部42と、該弁部42より後方に一体に形成される円筒状または円柱状の後部43とからなる。弁部42と後部43との間(弁部42の後面)には、後向きの段部44が一体に形成される。弁体4は合成樹脂の射出成形により得られる。
・弁座部材
弁座部材5は、両端が開口された円筒体であり、合成樹脂の射出成形により得られる。弁座部材5は、前端に径方向外方に突出された環状の鍔部51が一体に形成される。鍔部51より後方に筒部52が一体に形成される。筒部52の後端内面には、径方向内方に突出する座部53が一体に形成される。座部53の中心には弁孔54が前後方向に貫設される。座部53に、弁体4の弁部42が密接離間可能である。
弁座部材5は、両端が開口された円筒体であり、合成樹脂の射出成形により得られる。弁座部材5は、前端に径方向外方に突出された環状の鍔部51が一体に形成される。鍔部51より後方に筒部52が一体に形成される。筒部52の後端内面には、径方向内方に突出する座部53が一体に形成される。座部53の中心には弁孔54が前後方向に貫設される。座部53に、弁体4の弁部42が密接離間可能である。
・弾発体
弾発体6は圧縮コイルスプリングよりなる。弾発体6は金属材料(例えばステンレス鋼)により形成される。弾発体6の内部に、弁体4の後部43が挿通される。弾発体6の前端が、弁体4の弁部42の後面(段部44)に係止され、弁体4が前方に付勢される。弾発体6の後端は、弁収容筒7の弾発体支持部74に支持される。
弾発体6は圧縮コイルスプリングよりなる。弾発体6は金属材料(例えばステンレス鋼)により形成される。弾発体6の内部に、弁体4の後部43が挿通される。弾発体6の前端が、弁体4の弁部42の後面(段部44)に係止され、弁体4が前方に付勢される。弾発体6の後端は、弁収容筒7の弾発体支持部74に支持される。
・弁収容筒
弁収容筒7は、一端が開口された有底の円筒体であり、合成樹脂の射出成形により得られる。弁収容筒7は、前端に径方向外方に突出された環状の鍔部71が一体に形成される。鍔部71より後方に筒状の本体部72が一体に形成される。本体部72の底壁の中心には、ガイド孔73が前後方向に貫設され、ガイド孔73に弁体4の後部43が挿通される。ガイド孔73の周囲の本体部72の底壁には、弾発体支持部74が形成される。
弁収容筒7は、一端が開口された有底の円筒体であり、合成樹脂の射出成形により得られる。弁収容筒7は、前端に径方向外方に突出された環状の鍔部71が一体に形成される。鍔部71より後方に筒状の本体部72が一体に形成される。本体部72の底壁の中心には、ガイド孔73が前後方向に貫設され、ガイド孔73に弁体4の後部43が挿通される。ガイド孔73の周囲の本体部72の底壁には、弾発体支持部74が形成される。
本体部72の側壁には、複数の連通孔77が径方向に貫設される。連通孔77により、インキタンク92内と弁収容筒7内とが連通する。連通孔77は筒状部75の径方向外方に設けられる。
弁収容筒7の本体部72の前端開口部内面には、弁座部材5の筒部52の外面が圧入固着される。弁収容筒7の鍔部71前面は弁座部材5の鍔部51の後面に密接される。弁収容筒7の鍔部71後面は後軸9の前端に密接される。弁収容筒7の本体部72の外面は後軸9の前端開口部内面に圧入固着される。前軸8の内面の環状段部84が、弁座部材5の鍔部51前面に密接される。前軸8と後軸9との螺着により、前軸8の環状段部84と後軸9の前端との間で、弁座部材5の鍔部51と弁収容筒7の鍔部71が前後方向に挟持される。弁収容筒7内には、弁体4、弁座部材5及び弾発体6が収容され、それにより、ユニット化された弁装置3を得る。
・筒状部
弾発体支持部74の周囲の弁収容筒7の内面に前方に突出する筒状部75が一体に形成される。筒状部75により弾発体6の後端部が包囲される。筒状部75の外面が後方に向かうに従い外径が大きくなる傾斜面76を備える。傾斜面76の後端76aが、弁収容筒7内面に接続され且つ連通孔77の近傍に位置される。筒状部75の外面に形成される傾斜面76の形状は、例えば、円錐面、曲面(例えば凸曲面、凹曲面)、複数の微細な階段形状が挙げられる。本実施の形態では、傾斜面76は、筒状部75の前端から後端に至る全領域に形成されているが、傾斜面76は、少なくとも、筒状部75の後端部に形成される。
弾発体支持部74の周囲の弁収容筒7の内面に前方に突出する筒状部75が一体に形成される。筒状部75により弾発体6の後端部が包囲される。筒状部75の外面が後方に向かうに従い外径が大きくなる傾斜面76を備える。傾斜面76の後端76aが、弁収容筒7内面に接続され且つ連通孔77の近傍に位置される。筒状部75の外面に形成される傾斜面76の形状は、例えば、円錐面、曲面(例えば凸曲面、凹曲面)、複数の微細な階段形状が挙げられる。本実施の形態では、傾斜面76は、筒状部75の前端から後端に至る全領域に形成されているが、傾斜面76は、少なくとも、筒状部75の後端部に形成される。
図2に示すように、傾斜面76の後端76aは本体部72の底壁に位置される。本体部72の内面に連通孔77の開口縁部が形成され、連通孔77の開口縁部の後端77aが本体部72の底壁に位置される。連通孔77の開口縁部の後端77aと傾斜面76の後端76aとが前後方向の同じ位置に配置される。それにより、ペン先下向き状態で弁装置3を開口させた際、弁収容筒7内の、傾斜面76と連通孔77との間で空気が滞留することを一層回避できる。
・弁孔の閉鎖状態
図1に示すように、非使用時、弾発体6の前方付勢により、弁体4の弁部42が弁座部材5の座部53に密接され弁孔54が閉鎖される。
図1に示すように、非使用時、弾発体6の前方付勢により、弁体4の弁部42が弁座部材5の座部53に密接され弁孔54が閉鎖される。
・弁孔の開口状態
図3に示すように、使用時、ペン先下向き状態で、弾発体6の弁体4への前方付勢に抗して、ペン先2を後方に押圧することにより、弁体4が後退され、弁体4の弁部42が弁座部材5の座部53から離間し、弁体4の弁部42と弁座部材5の座部53との密接状態が解除され、弁孔54が開口される。それと同時に、弁体4の弁部42の後面(段部44)と筒状部75の前端75aとが当接され、弁体4の後方移動が規制される。これにより、インキタンク92からのインキが、連通孔77を通って弁収容筒7内に供給され、さらに、そのインキが、弁収容筒7内から弁孔54を通ってペン先2に供給される。それと同時に、外部より空気が、筒状部75の外面(傾斜面76)に沿って上昇し、連通孔77を通ってインキタンク92内に取り込まれる。このとき、弾発体6が筒状部75内に完全に収容される。
図3に示すように、使用時、ペン先下向き状態で、弾発体6の弁体4への前方付勢に抗して、ペン先2を後方に押圧することにより、弁体4が後退され、弁体4の弁部42が弁座部材5の座部53から離間し、弁体4の弁部42と弁座部材5の座部53との密接状態が解除され、弁孔54が開口される。それと同時に、弁体4の弁部42の後面(段部44)と筒状部75の前端75aとが当接され、弁体4の後方移動が規制される。これにより、インキタンク92からのインキが、連通孔77を通って弁収容筒7内に供給され、さらに、そのインキが、弁収容筒7内から弁孔54を通ってペン先2に供給される。それと同時に、外部より空気が、筒状部75の外面(傾斜面76)に沿って上昇し、連通孔77を通ってインキタンク92内に取り込まれる。このとき、弾発体6が筒状部75内に完全に収容される。
筒状部75の前端75aの外径と弁部42の後端の外径(段部44の最大外径)は略同じに設定され、それにより、ペン先下向き状態で弁体4の段部44と筒状部75の前端75aが当接された際、弁体4の外面及び筒状部75の外面に沿って空気がスムーズに流通され、空気が筒状部75内に侵入して筒状部75内に滞留することを回避できる。
本実施の形態の塗布具1は、弁収容筒7の底部に弁体4が摺動可能なガイド孔73が前後方向に貫設され、ガイド孔73の周囲の前記弁収容筒7の内面に弾発体6の後端を支持する弾発体支持部74が形成され、弾発体支持部74の周囲の弁収容筒7の内面に前方に突出する筒状部75が形成され、筒状部75により弾発体6の後端部が包囲され、弁収容筒7に、インキタンク92内と弁収容筒7内とを連通する連通孔77が貫設され、筒状部75の外面に後方に向かうに従い外径が大きくなる傾斜面76を備え、傾斜面76の後端76aが、弁収容筒7内面に接続され且つ連通孔77の近傍に位置されることにより、弁装置3を開口させた際、インキタンク92内に迅速に空気を取り込むことができるとともに迅速にインキをペン先2に供給することができ、ペン先2からのインキ出不足を発生させるおそれがない。
<第2の実施の形態>
本発明の塗布具1の第2の実施の形態を図面に従って説明する。(図5及び図6参照)
筒状部75の後部の外面に傾斜面76が形成され、筒状部75の前部の外面は直円筒状に形成される。傾斜面76の後端76aは、前記弁収容筒7内面に接続され且つ前記連通孔77の近傍に位置され、傾斜面76の前端は、筒状部75の直円筒状の前部の後端に接続される。本実施の形態における他の構成及び作用効果は第1の実施の形態と共通である。
本発明の塗布具1の第2の実施の形態を図面に従って説明する。(図5及び図6参照)
筒状部75の後部の外面に傾斜面76が形成され、筒状部75の前部の外面は直円筒状に形成される。傾斜面76の後端76aは、前記弁収容筒7内面に接続され且つ前記連通孔77の近傍に位置され、傾斜面76の前端は、筒状部75の直円筒状の前部の後端に接続される。本実施の形態における他の構成及び作用効果は第1の実施の形態と共通である。
1 塗布具
2 ペン先
3 弁装置
4 弁体
41 前部
42 弁部
43 後部
44 段部
5 弁座部材
51 鍔部
52 筒部
53 座部
54 弁孔
6 弾発体
7 弁収容筒
71 鍔部
72 本体部
73 ガイド孔
74 弾発体支持部
75 筒状部
75a 筒状部の前端
76 傾斜面
76a 傾斜面の後端
77 連通孔
77a 開口縁部の後端
8 前軸
81 ペン先保持部
82 雌ネジ部
83 吸収体保持部
84 環状段部
85 係止段部
9 後軸
91 雄ネジ部
92 インキタンク
10 インキ吸収体
2 ペン先
3 弁装置
4 弁体
41 前部
42 弁部
43 後部
44 段部
5 弁座部材
51 鍔部
52 筒部
53 座部
54 弁孔
6 弾発体
7 弁収容筒
71 鍔部
72 本体部
73 ガイド孔
74 弾発体支持部
75 筒状部
75a 筒状部の前端
76 傾斜面
76a 傾斜面の後端
77 連通孔
77a 開口縁部の後端
8 前軸
81 ペン先保持部
82 雌ネジ部
83 吸収体保持部
84 環状段部
85 係止段部
9 後軸
91 雄ネジ部
92 インキタンク
10 インキ吸収体
Claims (2)
- ペン先とインキタンクとの間に、ペン先を後方に押圧することにより開口する弁装置を備え、前記弁装置が、前記ペン先と連動して前後方向に移動可能な弁体と、前記弁体と密接可能な弁座部材と、前記弁体を前方に付勢する弾発体と、前記弁体、前記弁座部材及び前記弾発体を収容する有底筒状の弁収容筒と、を備えた塗布具であって、
前記弁収容筒の底部に弁体が摺動可能なガイド孔が前後方向に貫設され、前記ガイド孔の周囲の前記弁収容筒の内面に前記弾発体の後端を支持する弾発体支持部が形成され、前記弾発体支持部の周囲の弁収容筒の内面に前方に突出する筒状部が形成され、前記筒状部により前記弾発体の後端部が包囲され、前記弁収容筒の筒状部の径方向外方に、前記インキタンク内と前記弁収容筒内とを連通する連通孔が貫設され、前記筒状部の外面に後方に向かうに従い外径が大きくなる傾斜面を備え、前記傾斜面の後端が、前記弁収容筒内面に接続され且つ前記連通孔の近傍に位置されることを特徴とする塗布具。 - 前記弁収容筒の内面に前記連通孔の開口縁部が形成され、前記連通孔の開口縁部の後端が、前記傾斜面の後端と前後方向の位置が略同じであるか、または、前記連通孔の開口縁部の後端が、前記傾斜面の後端より後方に位置される請求項1に記載の塗布具。
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JP2019118859A JP2021003841A (ja) | 2019-06-26 | 2019-06-26 | 塗布具 |
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