JP2021003709A - 順送プレス装置における被加工部材の搬送方法および順送プレス装置 - Google Patents

順送プレス装置における被加工部材の搬送方法および順送プレス装置 Download PDF

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Abstract

【課題】新たな被加工部材を製品部形成部に供給する作業を行うために要する時間が増大するのを防止することが可能な順送プレス装置における被加工部材の搬送方法、および、順送プレス装置を提供する。【解決手段】この順送プレス装置100における板部材Pの搬送方法は、パイロットピン13bが挿入される部分に、孔部Haを形成する工程S1と、製品部形成用プレス1内に、孔部Haが形成された板部材Pを搬送する工程S2と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、順送プレス装置における被加工部材の搬送方法および順送プレス装置に関する。
従来、被加工部材を搬送しながら被加工部材にプレス加工を行う順送プレス装置における、被加工部材の搬送方法、および、順送プレス装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、フープ材(被加工部材)を搬送しながら所定のピッチでフープ材にパイロット孔を形成する順送プレスシステムが開示されている。この順送プレスシステムには、リールと、送り装置(フィーダ)と、順送プレス機械と、巻取りリールと、送りピッチ検出装置とが設けられている。送り装置は、リールに巻回されたフープ材を、順送プレス機械に送るように構成されている。そして、順送プレス機械は、最初の工程において、フープ材にパイロット孔を形成し、その後、フープ材を搬送しながらフープ材に複数のプレス加工を施すことにより、プレス製品を完成させる。そして、巻取りリールは、プレス加工後のフープ材の残部を巻き取るように構成されている。また、送りピッチ検出装置は、検出ピンを含む。そして、送りピッチ検出装置は、パイロット孔(位置決め孔)に検出ピンを進入させて、検出ピンがフープ材と接触するか否かを検出するように構成されている。これにより、送りピッチ検出装置は、検出ピンとフープ材との接触の有無により、フープ材が正しい送りピッチにより搬送されているか否かを判断するように構成されている。
特開平2−197398号公報
上記特許文献1には明確には記載されていないものの、上記特許文献1に記載されているような従来の順送プレスシステムでは、プレス製品の製造の段取り時(加工を開始する際、または、段取りを変更する際)に、新たなフープ材(以下、「被加工部材」という)を順送プレス機械(製品部形成部)に供給するとともに、被加工部材を順送プレス機械に通過させる作業(以下、「新たな被加工部材を製品部形成部に供給する作業」という)を行う必要がある。しかしながら、上記特許文献1に記載のような従来の順送プレスシステムでは、新たな被加工部材を製品部形成部に供給する作業(通板作業)を行う際に、プレス製品を製造するための全てのプレス加工が新たな被加工部材に施される。このため、新たな被加工部材が順送プレス機械を通過するまでに、新たな被加工部材の剛性が低下すると考えられる。これにより、新たな被加工部材が変形しやすくなり、順送プレス機械内において、新たな被加工部材と順送プレス機械の型部材とが干渉する場合(被加工部材が型部材に引っかかる場合)があると考えられる。この場合、新たな被加工部材と型部材とが干渉するたびに、新たな被加工部材を製品部形成部に供給する作業を停止して、作業者により被加工部材に型部材に対する引っかかりを直す作業が必要になる。したがって、上記特許文献1に記載のような従来の順送プレスシステムでは、新たな被加工部材を製品部形成部に供給する作業を行うために要する時間が増大するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、新たな被加工部材を製品部形成部に供給する作業を行うために要する時間が増大するのを防止することが可能な順送プレス装置における被加工部材の搬送方法、および、順送プレス装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における順送プレス装置における被加工部材の搬送方法は、被加工部材を搬送しながら、被加工部材にプレス加工を行うことにより、製品部を形成する動作を行う製品部形成部を備える、順送プレス装置における被加工部材の搬送方法であって、製品部形成部の位置決め部材が挿入される位置決め部材挿入部を、被加工部材に形成する工程と、製品部形成部内に、位置決め部材挿入部が形成された被加工部材を搬送する工程と、を備える。
この発明の第1の局面における順送プレス装置における被加工部材の搬送方法では、上記のように、製品部形成部の位置決め部材が挿入される位置決め部材挿入部を、被加工部材に形成する工程を備える。これにより、新たな被加工部材を製品部形成部に供給した後に、製品部を形成する動作を行う際に、位置決め部材挿入部に位置決め部材が挿入されることにより、被加工部材と位置決め部材とが干渉するのを防止することができる。すなわち、パイロット孔(位置決め孔)が設けられていない新たな被加工部材が製品部形成部に供給されている場合でも、位置決め部材挿入部により被加工部材と位置決め部材との干渉を防止することができる。この結果、パイロット孔が設けられていない新たな被加工部材を製品部形成部に供給した場合にも、新たな被加工部材を製品部形成部に供給した後、製品部の形成を迅速に開始することができる。これにより、新たな被加工部材を製品部形成部に供給する作業を行うために要する時間が増大するのを防止することができる。
この発明の第2の局面における順送プレス装置は、被加工部材を搬送しながら、被加工部材にプレス加工を行うことにより、製品部を形成する動作を行う製品部形成部と、製品部形成部の位置決め部材が挿入される位置決め部材挿入部を、被加工部材に形成する配置部形成部と、製品部形成部内に、位置決め部材挿入部が形成された被加工部材を搬送する搬送部とを備える。
この発明の第2の局面における順送プレス装置では、上記のように構成することにより、上記した第1の局面と同様に、新たな被加工部材を製品部形成部に供給する作業を行うために要する時間が増大するのを防止することが可能な順送プレス装置を提供することができる。また、上記した第1の局面と同様に、パイロット孔(位置決め孔)が設けられていない新たな被加工部材を製品部形成部に供給した場合にも、新たな被加工部材を製品部形成部に供給した後、製品部の形成を迅速に開始することが可能な順送プレス装置を提供することができる。
本発明によれば、新たな被加工部材を製品部形成部に供給する作業を行うために要する時間が増大するのを防止することができる。
第1実施形態による順送プレス装置の全体構成を模式的に示した図である。 第1実施形態による製品部形成用プレスの構成を示す断面図である。 第1実施形態による配置部形成用プレスによる孔部の形成を説明するための平面図である。 第1実施形態による孔部の直径とパイロット孔の直径との関係を示す図である。 第1実施形態による接合機の構成を示す図である。 第1実施形態による加工開始時における板部材の搬送方法を説明するためのフロー図である。 第1実施形態による孔部を形成する工程(A)と回転電機用部材を形成する動作を行う工程(B)とを説明するための図である。 第1実施形態による接合部分を有する板部材の搬送方法を説明するためのフロー図である。 第2実施形態による順送プレス装置の全体構成を模式的に示した図である。 第2実施形態による板部材の加工開始時における搬送方法を説明するためのフロー図である。 第2実施形態による接合部分を有する板部材の搬送方法を説明するためのフロー図である。 第1および第2実施形態の変形例による順送プレス装置の構成を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[順送プレス装置の構造]
図1〜図5を参照して、第1実施形態による順送プレス装置100の構造について説明する。
図1に示すように、順送プレス装置100は、帯状の板部材(コイル材)Pを搬送方向Aに向かって搬送しながら、板部材Pにプレス加工を行うことにより、製品部としての回転電機用部材Qを形成する動作を行う装置である。なお、以下の説明では、搬送方向A側を下流側とし、搬送方向Aとは反対側を上流側とする。
そして、順送プレス装置100は、製品部形成用プレス1と、配置部形成用プレス2と、接合機3と、供給リール4と、回収リール5とを備える。なお、製品部形成用プレス1は、特許請求の範囲の「順送プレス本体」および「製品部形成部」の一例である。
製品部形成用プレス1は、配置部形成用プレス2を介して、供給リール4から供給された帯状の板部材(コイル材)Pを搬送しながら、図2に示すように、板部材Pにプレス加工を行うことにより、回転電機用部材Qを形成する動作を行うように構成されている。具体的には、製品部形成用プレス1は、型部材11と、フィーダー12aおよび12bとを含む。なお、フィーダー12bは、特許請求の範囲の「製品部形成部の下流端」の一例である。
図2に示すように、型部材11は、上型部材11aと下型部材11bとを含む。そして、上型部材11aと下型部材11bとは、上下(Z方向)に隔てて対向して配置されている。そして、製品部形成用プレス1では、上型部材11aと下型部材11bとの間に、フィーダー12aおよび12bにより搬送された板部材Pが配置される。また、上型部材11aには、複数のパンチ部材が設けられているパンチセット11cと、ストリッパ11dとが設けられている。下型部材11bに後述する製品収容部13dが設けられている。型部材11は、駆動部を含む。そして、型部材11は、上型部材11aと下型部材11bとが上下方向に離れた状態と、上型部材11aと下型部材11bとが板部材Pを上下方向に挟み込む状態(プレスした状態)とを変更するように、上型部材11aと下型部材11bとを駆動させるように構成されている。
図1に示すように、フィーダー12aは、上型部材11aおよび下型部材11bよりも上流側に配置されており、板部材Pを下流側に搬送するように構成されている。フィーダー12bは、上型部材11aおよび下型部材11bよりも下流側に配置されており、板部材Pを下流側に搬送するように構成されている。
また、型部材11には、パイロット孔加工部13aと、複数のパイロットピン13bと、複数の製品部加工部13cと、製品収容部13dとが設けられている。なお、パイロットピン13bは、特許請求の範囲の「位置決め部材」の一例である。
パイロット孔加工部13aは、上型部材11aおよび下型部材11bにおいて、複数のパイロットピン13bよりも上流側に設けられている。そして、パイロット孔加工部13aは、プレス加工により板部材Pにパイロット孔Hを形成するように構成されている。また、パイロットピン13bおよび複数の製品部加工部13cは、プレス加工の各工程に対応する位置にそれぞれ設けられている。パイロットピン13bは、上型部材11aと下型部材11bとにより板部材Pをプレスする際に、パイロット孔Hに貫通される。製品部加工部13cは、板部材Pを所望の形状に打ち抜くか、または、変形させることにより、回転電機用部材Qを形成するように構成されている。製品収容部13dは、板部材Pから打ち抜かれた回転電機用部材Qを積層した状態で収容するように構成されている。なお、パイロット孔Hは、特許請求の範囲の「位置決め孔」の一例である。
ここで、回転電機用部材Qは、積層されることにより、回転電機を構成するステータコア、または、回転電機を構成するロータコアを形成する。回転電機用部材Qの1枚当たりの厚みは、たとえば、1mm未満であり、好ましくは、0.3mm以下である。
図1に示すように、配置部形成用プレス2は、製品部形成用プレス1とは別個に形成されている。また、配置部形成用プレス2は、製品部形成用プレス1よりも上流側で、かつ、供給リール4よりも下流側に配置されている。
図3に示すように、配置部形成用プレス2は、板部材Pにプレス加工を行うことにより、板部材Pに孔部Haを形成するように構成されている。孔部Haは、板部材Pが製品部形成用プレス1に搬送された際に、板部材Pのうちのパイロットピン13bが挿入される部分に形成されている。ここで、図4に示すように、孔部Haの直径D2は、後述するパイロット孔Hの直径D1よりも大きい。また、配置部形成用プレス2は、複数のパイロットピン13bの間隔(ピッチT)ごとに、板部材Pに孔部Haが形成するように構成されている。なお、孔部Haは、特許請求の範囲の「位置決め部材挿入部」の一例である。
詳細には、配置部形成用プレス2は、型部材21と、フィーダー22(図1参照)とを含む。型部材21は、上型部材21aと下型部材21bとを含む。上型部材21aおよび下型部材21bには、孔部加工部23が設けられている。型部材21は、駆動部を含む。そして、型部材21は、上型部材21aと下型部材21bとが上下方向に離れた状態と、上型部材21aと下型部材21bとが板部材Pを上下方向に挟み込む状態(プレスした状態)とを変更するように、上型部材21aと下型部材21bとを駆動させるように構成されている。
フィーダー22は、製品部形成用プレス1の動作が停止した状態で、板部材Pを上流側から下流側に搬送することが可能に構成されている。孔部加工部23は、上型部材21aと下型部材21bとにより板部材Pを上下方向に挟み込むことにより、板部材Pに孔部Haを形成するように構成されている。また、孔部加工部23のパンチ(上型部材21aのパンチ)の直径は、パイロット孔加工部13aのパンチ(上型部材11aのパンチ)の直径よりも大きい。これにより、孔部Haの直径D2が、後述するパイロット孔Hの直径D1よりも大きくなる。
また、フィーダー22は、製品部形成用プレス1のフィーダー12aおよび12bによって板部材Pが搬送される際の搬送速度V1よりも高い搬送速度V2により、板部材Pを搬送することが可能に構成されている。なお、型部材21は、特許請求の範囲の「配置部形成部」の一例である。フィーダー22は、特許請求の範囲の「搬送部」の一例である。
図1に示すように、接合機3は、搬送方向Aにおいて、製品部形成用プレス1と配置部形成用プレス2との間に配置されている。そして、接合機3は、複数の板部材P同士を搬送方向に接続するように接合するように構成されている。たとえば、接合機3は、下流側の板部材Pと上流側の板部材Pとを溶接により接合するように構成されている。
具体的には、図5に示すように、接合機3は、板部材端部検出部31と、板部材保持部32と、接合加工部33とを含む。板部材端部検出部31は、光センサまたは接触センサなどにより、板部材Pの上流側の端部Pe(コイルの終端部)を検出するように構成されている。板部材保持部32は、製品部形成用プレス1に一部が設けられ下流側の板部材Pと、供給リール4から供給されている上流側の板部材Pとの両方を保持するように構成されている。ここで、第1実施形態では、板部材保持部32は、下流側の板部材Pの上流側の部分Paと、上流側の板部材Pの下流側の部分Pbとを板部材Pの厚み方向に重ねた状態で、下流側の板部材Pと上流側の板部材Pとを保持するように構成されている。
接合加工部33は、たとえば、抵抗溶接、レーザ溶接、または、アーク溶接等により、互いに重ねられた部分PaおよびPbを接合して、板部材Pに接合部分Pwを形成するように構成されている。これにより、上流側の板部材Pと下流側の板部材Pとが接続される。
図1に示すように、供給リール4は、配置部形成用プレス2よりも上流側(最上流)に配置されている。そして、供給リール4には、加工される前の状態の帯状の板部材Pが巻回されている。
回収リール5は、製品部形成用プレス1よりも下流側に配置されている。そして、回収リール5は、加工後の板部材P(回転電機用部材Qが打ち抜かれた残部)を回収するように構成されている。
(加工開始時における板部材の搬送方法)
次に、図6および図7を参照して、第1実施形態の順送プレス装置100による加工開始時における板部材Pの搬送方法について説明する。図6には、加工開始時における板部材Pの搬送方法を説明するためのフローチャートが示されている。
第1実施形態では、図7(A)に示すように、製品部形成用プレス1による回転電機用部材Qを形成する動作が停止された状態で、配置部形成用プレス2により、板部材PにピッチTで孔部Haが形成されながら、孔部Haが形成された板部材Pが製品部形成用プレス1内に搬送される。
詳細には、ステップS1において、板部材Pのうちのパイロットピン13bが挿入される部分に、(パイロットピン13bを逃がすため)の孔部Ha(逃がし孔)が形成される。すなわち、ステップS3において、板部材Pが製品部形成用プレス1内に搬送され、回転電機用部材Qの形成が開始された際に、パイロットピン13bが孔部Haに挿入可能にする位置に、孔部Haが形成される。第1実施形態では、パイロット孔Hの直径D1よりも大きい直径D2を有する孔部Haが形成される。また、ステップS1においては、製品部形成用プレス1の駆動は停止されている。なお、製品部形成用プレス1の駆動が停止された状態では、上型部材11aと下型部材11bとが上下方向に離間した状態(プレスしていない状態)であり、板部材Pを搬送方向Aに移動可能な状態である。
また、ステップS1において、製品部形成用プレス1の駆動が停止された状態で、配置部形成用プレス2のフィーダー22(図1参照)により、孔部Haが形成された板部材Pが下流側に搬送されながら、パイロットピン13bのピッチと同一のピッチTにより、板部材Pに複数の孔部Haが形成される。
ここで、第1実施形態では、製品部形成用プレス1のフィーダー12aおよび12bによって板部材Pが搬送される際の搬送速度V1よりも高い搬送速度V2により、配置部形成用プレス2のフィーダー22によって、板部材Pが搬送される。
ステップS2において、製品部形成用プレス1による回転電機用部材Qの形成が停止された状態(製品部形成用プレス1の駆動は停止した状態)で、製品部形成用プレス1内に、孔部Haが形成された板部材Pが搬送される。詳細には、孔部Haが形成された板部材Pの先端部Ptを少なくとも下流側のフィーダー12bに到達させるように、孔部Haが形成された板部材Pがフィーダー22により搬送される。言い換えると、フィーダー12bにより板部材Pが搬送可能になる位置まで、板部材Pがフィーダー22により搬送される。
ステップS3において、図3に示すように、孔部Haにパイロットピン13bを挿入するとともに、製品部形成用プレス1による回転電機用部材Qを形成する動作が開始される。すなわち、製品部形成用プレス1の駆動が開始され、製品部形成用プレス1のフィーダー12aおよび12bにより板部材Pが搬送が開始される。そして、配置部形成用プレス2の駆動が停止される。これにより、孔部Haが形成された板部材Pに、製品部形成用プレス1により回転電機用部材Qの形成が開始される。
ステップS4において、図7(B)に示すように、板部材Pのうちのパイロットピン13bに対応する部分に、製品部形成用プレス1のパイロット孔加工部13aにより、パイロット孔Hが形成されるとともに、回転電機用部材Qを形成する動作が行われる。そして、加工開始時における板部材Pの搬送方法が終了される。
(接合部分を有する板部材の搬送方法)
次に、図5および図8を参照して、第1実施形態の順送プレス装置100による接合部分Pwを有する板部材Pの搬送方法について説明する。図8には、接合部分Pwを有する板部材Pの搬送方法を説明するためのフローチャートが示されている。この工程は、たとえば、下流側の板部材Pの回転電機用部材Qの形成を行う工程の最中に供給リール4に巻回された板部材P(下流側の板部材P)がなくなり、新たな板部材P(上流側の板部材P)を供給する場合などの段取り時に行われる。
まず、ステップS11において、図5に示すように、接合機3により、下流側の板部材Pのうちの上流側の端部Peが検出される。そして、ステップS12において、製品部形成用プレス1が停止される。
ステップS13において、上流側の板部材Pが搬送されながら、配置部形成用プレス2により、孔部Haが加工される。なお、下流側の板部材Pの搬送は停止されている。
ステップS14において、接合機3により上流側の板部材Pと下流側の板部材Pとが接合される。具体的には、上流側の板部材Pの下流側の部分Paと、下流側の板部材Pの上流側の部分Pbとが、厚み方向に互いに重ねられる。そして、互いに重ねられた部分PaおよびPbが接合機3により溶接されることにより、接合部分Pwが形成され、上流側の板部材Pと下流側の板部材Pとが接合される。
ステップS15において、製品部形成用プレス1の駆動が停止された状態で、配置部形成用プレス2のフィーダー22により、接合された上流側の板部材Pと下流側の板部材Pとが搬送方向Aに搬送され、接合部分Pwが製品部形成用プレス1のフィーダー12bに到達される。
ステップS16において、配置部形成用プレス2の駆動が停止され、製品部形成用プレス1の駆動が開始される。これにより、接合部分Pwには、回転電機用部材Qが形成されないで、上流側の板部材Pに回転電機用部材Qの形成が行われる。そして、接合部分Pwを有する板部材Pの搬送方法が終了される。
[第2実施形態]
次に、図9を参照して、第2実施形態による順送プレス装置200の構造について説明する。第2実施形態では、製品部形成用プレス1による回転電機用部材Qを形成する動作が停止された状態で、製品部形成用プレス1内に、孔部Haが形成された板部材Pを搬送する第1実施形態による順送プレス装置100とは異なり、順送プレス装置200は、製品部形成用プレス201による回転電機用部材Qを形成する動作を行いながら、製品部形成用プレス201内に、孔部Haが形成された板部材Pを搬送するように構成されている。なお、上記第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、説明を省略する。
(第2実施形態による順送プレス装置の構成)
図9に示すように、第2実施形態による順送プレス装置200は、製品部形成用プレス201と配置部形成用プレス202とを含む。配置部形成用プレス202は、フィーダー222を含む。そして、フィーダー222は、製品部形成用プレス201による回転電機用部材Qを形成する動作が行われている際に、製品部形成用プレス201内に、孔部Haが形成された板部材Pを搬送するように構成されている。なお、フィーダー222は、特許請求の範囲の「搬送部」の一例である。また、製品部形成用プレス201は、特許請求の範囲の「順送プレス本体」および「製品部形成部」の一例である。また、配置部形成用プレス202は、特許請求の範囲の「配置部形成部」の一例である。また、第2実施形態によるその他の構成は、第1実施形態と同様である。
(第2実施形態による加工開始時における板部材の搬送方法)
次に、図10を参照して、第2実施形態の順送プレス装置200による加工開始時における板部材Pの搬送方法について説明する。図10には、第2実施形態による加工開始時における板部材Pの搬送方法を説明するためのフローチャートが示されている。
ステップS21において、製品部形成用プレス201により回転電機用部材Qを形成する動作が行われながら、孔部Haが板部材Pに形成される。
ステップS22において、製品部形成用プレス201により回転電機用部材Qを形成する動作が行われながら、製品部形成用プレス201内に、孔部Haが形成された板部材Pが搬送される。
ステップS23において、板部材Pのうちのパイロットピン13bに対応する部分に、製品部形成用プレス201により、パイロット孔Hが形成されるとともに、回転電機用部材Qを形成する動作が行われる。そして、第2実施形態による加工開始時における板部材Pの搬送方法が終了される。
(第2実施形態による接合部分を有する板部材の搬送方法)
次に、図11を参照して、第2実施形態の順送プレス装置200による接合部分Pwを有する板部材Pの搬送方法について説明する。図11には、接合部分Pwを有する板部材Pの搬送方法を説明するためのフローチャートが示されている。
まず、ステップS11〜S14においては、第1実施形態による接合部分Pwを有する板部材Pの搬送方法(図6参照)と同様である。
ステップS35において、製品部形成用プレス201の駆動が行われた状態で、配置部形成用プレス202のフィーダー222により、接合された上流側の板部材Pと下流側の板部材Pとが搬送方向Aに搬送され、接合部分Pwが製品部形成用プレス201内のフィーダー12bに到達される。
ステップS36において、製品部形成用プレス201の駆動が行われた状態で、配置部形成用プレス2の駆動が停止される。これにより、上流側の板部材Pに回転電機用部材Qの形成が行われる。そして、接合部分Pwを有する板部材Pの搬送方法が終了される。
[第1および第2実施形態の順送プレス装置における被加工部材の搬送方法の効果]
第1および第2実施形態の順送プレス装置(100、200)における被加工部材(P)の搬送方法では、以下のような効果を得ることができる。
第1および第2実施形態では、上記のように、被加工部材(P)のうちの製品部形成部(1、11、201)の位置決め部材(13b)が配置される部分に、位置決め部材(13b)を挿入した状態で位置決め部材(13b)を配置するための位置決め部材挿入部(Ha)を形成する工程(S1、S13、S21)を備える。これにより、新たな被加工部材(P)を製品部形成部(1、11、201)に供給した後に、製品部(Q)を形成する動作を行う際に、被加工部材(P)と位置決め部材(13b)とが干渉するのを防止することができる。すなわち、パイロット孔(H)が設けられていない新たな被加工部材(P)が製品部形成部(1、11、201)に供給されている場合でも、位置決め部材挿入部(Ha)により被加工部材(P)と位置決め部材(13b)との干渉を防止することができる。この結果、パイロット孔(H)が設けられていない新たな被加工部材(P)を製品部形成部(1、11、201)に供給した場合にも、新たな被加工部材(P)を製品部形成部(1、11、201)に供給した後、製品部(Q)の形成を迅速に開始することができる。その結果、新たな被加工部材(P)を製品部形成部(1、11、201)に供給する作業を行うために要する時間が増大するのを防止することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された被加工部材(P)を搬送する工程(S2、S13)は、製品部形成部(1、11)による製品部(Q)を形成する動作が停止された状態で、製品部形成部(1、11)内に、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された被加工部材(P)を搬送する工程である。そして、製品部形成部(1、11)による製品部(Q)を形成する動作が停止された状態で、製品部形成部(1、11)内に被加工部材(P)を搬送する工程(S2、S15、S22、S35)を備える。このように構成すれば、製品部(Q)を形成する動作を行いながら、新たな被加工部材(P)を製品部形成部(1、11)内に供給する場合と異なり、被加工部材(P)が製品部形成部(1、11)によりプレス加工されない分、新たな被加工部材(P)の剛性が低下するのを防止することができる。このため、新たな被加工部材(P)が変形することが防止されるので、供給される新たな被加工部材(P)と製品部形成部(1、11)とが干渉するのを防止することができる。その結果、新たな被加工部材(P)を製品部形成部(1、11)に供給する作業を行うために要する時間が増大するのを防止することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された被加工部材(P)を搬送する工程(S2、S15、S22、S35)の後、位置決め部材挿入部(Ha)に位置決め部材(13b)を挿入するとともに、製品部形成部(1、11)による製品部(Q)を形成する動作を開始する工程(S3、S16)をさらに備える。このように構成すれば、位置決め部材挿入部(Ha)に位置決め部材(13b)を挿入した状態で、製品部形成部(1、11)による製品部(Q)を形成する動作を開始することができるので、パイロット孔(H)が設けられていない被加工部材(P)と位置決め部材(13b)とが干渉するのを防止することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、位置決め部材挿入部(Ha)を形成する工程(S21)は、製品部形成部(201)による製品部(Q)を形成する動作を行いながら、位置決め部材挿入部(Ha)を形成する工程である。そして、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された被加工部材(P)を搬送する工程(S22、S35)は、製品部形成部(201)による製品部(Q)を形成する動作を行いながら、製品部形成部(201)内に、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された被加工部材(P)を搬送する工程である。このように構成すれば、製品部形成部(201)による製品部(Q)を形成する動作を継続しながら、位置決め部材挿入部(Ha)により被加工部材(P)と位置決め部材(13b)とが干渉するのを防止することができる。
また、第1および第2実施形態では、上記のように、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された被加工部材(P)を搬送する工程(S2、S22)は、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された被加工部材(P)の先端部(Pt)を少なくとも製品部形成部(1、11、201)の下流端(12b)に到達させるように、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された被加工部材(P)を搬送する工程(S2、S22)である。このように構成すれば、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された被加工部材(P)を、製品部形成部(1、11、201)の上流端(12a)から下流端(12b)に亘って配置することができる。この結果、供給される新たな被加工部材(P)と製品部形成部(1、11、201)とが干渉するのをより一層防止することができる。
また、第1および第2実施形態では、上記のように、位置決め部材挿入部(Ha)を形成する工程(S1、S13、S21)は、被加工部材(P)のうちの位置決め部材(13b)に対応する部分に位置決め部材挿入部(Ha)としての孔部(Ha)を形成する工程である。このように構成すれば、被加工部材(P)にパイロット孔(H)(位置決め孔)が設けられていない場合でも、位置決め部材(13b)をパイロット孔(H)の代わりに位置決め部材挿入部(Ha)としての孔部(Ha)に挿入することができる。この結果、被加工部材(P)と位置決め部材(13b)とが干渉するのを容易に防止することができる。
また、第1および第2実施形態では、上記のように、被加工部材(P)のうちの製品部形成部(1、11、201)の位置決め部材(13b)に対応する部分に製品部形成部(1、11、201)により位置決め孔(H)を形成するとともに、製品部(Q)を形成する動作を行う工程(S4)をさらに備え、位置決め部材挿入部(Ha)を形成する工程(S1、S13、S21)は、位置決め孔(H)の直径(D1)よりも大きい直径(D2)を有する孔部(Ha)を形成する工程(S1、S13、S21)である。このように構成すれば、位置決め部材挿入部(Ha)としての孔部(Ha)の直径(D2)が比較的大きい分、被加工部材(P)と位置決め部材(13b)とが干渉するのをより一層防止することができる。
また、第1および第2実施形態では、上記のように、順送プレス装置(100、200)における段取り時において、複数の被加工部材(P)同士を搬送方向(A)に接続するように接合する工程(S14)をさらに備え、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された被加工部材(P)を搬送する工程(S15、S35)は、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された被加工部材(P)の接合部分(Pw)を少なくとも製品部形成部(1、11、201)の下流端(12b)に到達させるように、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された被加工部材(P)を搬送する工程である。ここで、複数の被加工部材(P)同士を接合する場合、複数の被加工部材(P)同士の接合部分(Pw)は、被加工部材(P)に対して変形した形状を有する場合、または、厚みが大きくなっている場合がある。そして、複数の被加工部材(P)同士の接合部分(Pw)を、製品部形成部(1、11、201)によりプレス加工した場合、接合部(Pw)分の形状または厚みが大きいことに起因して、被加工部材(P)と製品部形成部とが干渉しやすくなる場合があると考えられる。これに対して、上記第1および第2実施形態では、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された被加工部材(P)の接合部分(Pw)を少なくとも製品部形成部(1、11、201)の下流端(12b)に到達させるように、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された被加工部材(P)を搬送する。これにより、接合部分(Pw)が設けられている場合でも、位置決め部材挿入部(Ha)により、被加工部材(P)と位置決め部材(13b)とが干渉するのを防止することができる。
また、第1および第2実施形態では、上記のように、複数の被加工部材(P)の各々は、帯状の板部材(P)として形成されており、接合する工程(S14)は、複数の被加工部材(P)の一部(Pa、Pb)同士を被加工部材(P)の厚み方向に重ねた状態で、複数の被加工部材(P)同士を接合する工程(S14)である。ここで、被加工部材(P)の搬送方向の端部(Pt、Pe)の形状は、被加工部材(P)によってばらつきがある。このため、被加工部材(P)の搬送方向(A)の端部(Pt、Pe)同士を接合した場合、端部(Pt、Pe)の形状のばらつきに起因して、複数の被加工部材(P)が互いにずれた位置で接合されること、または、傾いた状態で接合されることが生じることが考えられる。これに対して、上記第1および第2実施形態では、複数の被加工部材(P)の一部(Pa、Pb)同士を被加工部材(P)の厚み方向に重ねた状態で、複数の被加工部材(P)同士を接合する。これにより、端部(Pt、Pe)の形状にばらつきが生じている場合でも、端部(Pt、Pe)同士ではない部分(Pa、Pb)同士を接合することができる。たとえば、被加工部材(P)の重ねられた部分(Pa、Pb)同士、または、一の被加工部材(P)の端部ではない部分と他の被加工部材(P)の端部とを接合することができる。この結果、端部の形状のばらつきに起因する複数の被加工部材(P)同士のずれ等を防止することができる。
また、第1および第2実施形態では、上記のように、製品部形成部(1、11、201)が設けられた順送プレス本体(11、201)よりも上流側に配置された配置部形成部(2、202)をさらに備え、位置決め部材挿入部(Ha)を形成する工程(S1、S13、S21)は、配置部形成部(2、202)により被加工部材(P)に位置決め部材挿入部(Ha)を形成する工程であり、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された被加工部材(P)を搬送する工程(S2、S15、S22、S35)は、配置部形成部(2、202)により被加工部材(P)を製品部形成部(1、11、201)内に搬送する工程である。このように構成すれば、順送プレス(順送プレス本体(11、201))とは別個に配置部形成部(2、202)が設けられるので、配置部形成部(2、202)が設けられていない既存の順送プレス(順送プレス本体(11、201))を使用しながら、供給される新たな被加工部材(P)と製品部形成部(1、11、201)とが干渉するのを防止することができる。この結果、順送プレス本体(11、201)の構成が複雑化するのを防止しながら、供給される新たな被加工部材(P)と製品部形成部(1、11、201)とが干渉するのを防止することができる。
また、第1および第2実施形態では、上記のように、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された被加工部材(P)を搬送する工程(S2、S15、S22、S35)は、順送プレス本体(11、201)によって被加工部材(P)が搬送される際の搬送速度(V1)よりも高い搬送速度(V2)により、配置部形成部(2、202)によって被加工部材(P)を製品部形成部(1、11、201)内に搬送する工程(S2、S15、S22、S35)である。このように構成すれば、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された新たな被加工部材(P)を製品部形成部(1、11、201)内に、より迅速に搬送することができる。
また、第1および第2実施形態では、上記のように、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された被加工部材(P)を搬送する工程(S2、S15、S22、S35)の後、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された被加工部材(P)に、製品部形成部(1、11、201)により製品部(Q)としての回転電機用部材(Q)の形成を行う工程(S3、S16)をさらに備える。ここで、ロータやステータを構成する積層鋼板となる回転電機用部材(Q)は、一般的な板材に比べて厚みが小さい。このため、回転電機用部材(Q)はプレス加工されることにより剛性が低下した場合、一般的な板材に比べてより変形しやすいと考えられる。これに対して、上記第1および第2実施形態では、製品部(Q)としての回転電機用部材(Q)の形成を行う際に、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された新たな被加工部材(P)を搬送する。これにより、より効果的に、供給される新たな被加工部材(P)と製品部形成部(1、11、201)とが干渉するのを防止することができる。
[第1および第2実施形態の順送プレス装置の構造の効果]
第1および第2実施形態の順送プレス装置(100、200)の構造では、以下のような効果を得ることができる。
第1および第2実施形態では、上記のように、新たな被加工部材(P)を製品部形成部(1、11、201)に供給する作業を行うために要する時間が増大するのを防止することが可能な順送プレス装置(100、200)を提供することができる。また、パイロット孔(H)が設けられていない新たな被加工部材(P)を製品部形成部(1、11、201)に供給した場合にも、新たな被加工部材(P)を製品部形成部(1、11、201)に供給した後、製品部(Q)の形成を迅速に開始することが可能な順送プレス装置(100、200)を提供することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、搬送部(22)は、製品部形成部(1、11)による製品部(Q)を形成する動作を停止した状態で、製品部形成部(1、11)内に、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された被加工部材(P)を搬送するように構成されている。このように構成すれば、製品部(Q)を形成する動作を行いながら、新たな被加工部材(P)を製品部形成部(1、11)内に供給する場合と異なり、被加工部材(P)が製品部形成部(1、11)によりプレス加工されない分、新たな被加工部材(P)の剛性が低下するのを防止することができる。このため、新たな被加工部材(P)が変形することが防止されるので、供給される新たな被加工部材(P)と製品部形成部(1、11)とが干渉するのを防止することができる。その結果、新たな被加工部材(P)を製品部形成部(1、11)に供給する作業を行うために要する時間が増大するのを防止することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、搬送部(222)は、製品部形成部(201)による製品部(Q)を形成する動作を行いながら、製品部形成部(201)内に、位置決め部材挿入部(Ha)が形成された被加工部材(P)を搬送するように構成されている。このように構成すれば、製品部形成部(201)による製品部(Q)を形成する動作を継続しながら、位置決め部材挿入部(Ha)により被加工部材(P)と位置決め部材(13b)とが干渉するのを防止することができる。
また、第1および第2実施形態では、上記のように、製品部形成部(1、11、201)が設けられた順送プレス本体(11、201)をさらに備え、配置部形成部(2、202)は、順送プレス本体(11、201)とは別個に形成され、被加工部材(P)にプレス加工を行うことにより、位置決め部材挿入部(Ha)を形成する配置部形成用プレス(2、202)を含む。このように構成すれば、順送プレス(順送プレス本体(11、201))とは別個に配置部形成用プレス(2、202)が設けられるので、配置部形成部(2、202)が設けられていない既存の順送プレス(順送プレス本体(11、201))を使用しながら、供給される新たな被加工部材(P)と製品部形成部(1、11、201)とが干渉するのを防止することができる。この結果、順送プレス本体(11、201)の構成が複雑化するのを防止しながら、供給される新たな被加工部材(P)と製品部形成部(1、11、201)とが干渉するのを防止することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、製品部形成用プレスと配置部形成用プレスとを互いに別個に形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図12に示す変形例による順送プレス装置300のように、製品部形成用プレス301に、配置部形成部321が設けられていてもよい。この場合、配置部形成部321は、回転電機用部材を形成するための型部材311よりも上流側に配置される。そして、配置部形成部321は、型部材311による回転電機用部材を形成する動作が停止された状態、または、型部材311による回転電機用部材を形成する動作が行われている状態で、板部材Pに孔部Haを形成することが可能に構成される。また、製品部形成用プレス301には、フィーダー12a(図1参照)が設けられている。そして、フィーダー12aは、配置部形成部321により孔部Haが形成される際に、板部材Pを搬送方向Aに搬送する制御が行われる。なお、フィーダー12aは、特許請求の範囲の「搬送部」の一例である。
また、上記第1および第2実施形態では、位置決め部材挿入部として孔部Haを板部材Pに形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、位置決め部材挿入部として、切り欠き状の部分を板部材Pに形成してもよいし、位置決め部材挿入部として、パイロットピン13bを挿入可能な凹部を板部材Pに形成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、孔部Haの直径D2をパイロット孔Hの直径D1よりも大きくする例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、孔部Haの直径をパイロット孔Hの直径と略同一に形成してもよい。この場合、孔部Haをパイロット孔H(位置決め用の孔部)として用いてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、孔部Haが形成された板部材Pの先端部Ptまたは接合部分Pwを、下流側のフィーダー12bまで到達させた後に、製品部形成用プレス1の駆動を開始させる例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、孔部Haが形成された板部材Pの先端部Ptまたは接合部分Pwを、製品部形成用プレス1内に搬送した後、下流側のフィーダー12bに到達する前に、製品部形成用プレス1の駆動を開始させてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、上流側の板部材Pのうちの下流側の部分Paと、下流側の板部材Pのうちの上流側の部分Pbとを、厚み方向に重ねた状態で接合する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、厚み方向に重ねずに、上流側の板部材Pの先端部Ptと下流側の板部材Pの上流側の端部Peとを接合してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、配置部形成用プレス2の搬送速度V2を、製品部形成用プレス1の搬送速度V1よりも高くする例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、搬送速度V2を搬送速度V1以下に設定してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、製品部として回転電機用部材Qを形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、製品部として回転電機用部材Q以外の板金部材を形成してもよい。
1、201、301 製品部形成用プレス(製品部形成部、順送プレス本体)
2、202 配置部形成用プレス 11、311 型部材(製品部形成部)
12b フィーダー(搬送部、製品部形成部の下流端)
13b パイロットピン(位置決め部材) 21 型部材(配置部形成部)
22、222 フィーダー(搬送部)
100、200、300 順送プレス装置 321 配置部形成部
H パイロット孔 Ha 孔部(位置決め部材挿入部)
P 板部材(被加工部材) Pt 先端部
Pw 接合部分 Q 回転電機用部材(製品部)

Claims (16)

  1. 被加工部材を搬送しながら、前記被加工部材にプレス加工を行うことにより、製品部を形成する動作を行う製品部形成部を備える、順送プレス装置における被加工部材の搬送方法であって、
    前記製品部形成部の位置決め部材が挿入される位置決め部材挿入部を、前記被加工部材に形成する工程と、
    前記製品部形成部内に、前記位置決め部材挿入部が形成された前記被加工部材を搬送する工程と、を備える、順送プレス装置における被加工部材の搬送方法。
  2. 前記位置決め部材挿入部が形成された前記被加工部材を搬送する工程は、前記製品部形成部による前記製品部を形成する動作が停止された状態で、前記製品部形成部内に、前記位置決め部材挿入部が形成された前記被加工部材を搬送する工程である、請求項1に記載の順送プレス装置における被加工部材の搬送方法。
  3. 前記位置決め部材挿入部が形成された前記被加工部材を搬送する工程の後、前記位置決め部材挿入部に前記位置決め部材を挿入するとともに、前記製品部形成部による前記製品部を形成する動作を開始する工程をさらに備える、請求項2に記載の順送プレス装置における被加工部材の搬送方法。
  4. 前記位置決め部材挿入部を形成する工程は、前記製品部形成部による前記製品部を形成する動作を行いながら、前記位置決め部材挿入部を形成する工程であり、
    前記位置決め部材挿入部が形成された前記被加工部材を搬送する工程は、前記製品部形成部による前記製品部を形成する動作を行いながら、前記製品部形成部内に、前記位置決め部材挿入部が形成された前記被加工部材を搬送する工程である、請求項1に記載の順送プレス装置における被加工部材の搬送方法。
  5. 前記位置決め部材挿入部が形成された前記被加工部材を搬送する工程は、前記位置決め部材挿入部が形成された前記被加工部材の先端部を少なくとも前記製品部形成部の下流端に到達させるように、前記位置決め部材挿入部が形成された前記被加工部材を搬送する工程である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の順送プレス装置における被加工部材の搬送方法。
  6. 前記位置決め部材挿入部を形成する工程は、前記被加工部材のうちの前記位置決め部材に対応する部分に前記位置決め部材挿入部としての孔部を形成する工程である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の順送プレス装置における被加工部材の搬送方法。
  7. 前記被加工部材のうちの前記製品部形成部の位置決め部材に対応する部分に前記製品部形成部により位置決め孔を形成するとともに、前記製品部を形成する動作を行う工程をさらに備え、
    前記位置決め部材挿入部を形成する工程は、前記位置決め孔の直径よりも大きい直径を有する前記孔部を形成する工程である、請求項6に記載の順送プレス装置における被加工部材の搬送方法。
  8. 前記順送プレス装置における段取り時において、複数の前記被加工部材同士を搬送方向に接続するように接合する工程をさらに備え、
    前記位置決め部材挿入部が形成された前記被加工部材を搬送する工程は、前記位置決め部材挿入部が形成された前記被加工部材の接合部分を少なくとも前記製品部形成部の下流端に到達させるように、前記位置決め部材挿入部が形成された前記被加工部材を搬送する工程である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の順送プレス装置における被加工部材の搬送方法。
  9. 前記複数の被加工部材の各々は、帯状の板部材として形成されており、
    前記接合する工程は、前記複数の被加工部材の一部同士を前記被加工部材の厚み方向に重ねた状態で、前記複数の被加工部材同士を接合する工程である、請求項8に記載の順送プレス装置における被加工部材の搬送方法。
  10. 前記製品部形成部が設けられた順送プレス本体よりも上流側に配置された配置部形成部をさらに備え、
    前記位置決め部材挿入部を形成する工程は、前記配置部形成部により前記被加工部材に前記位置決め部材挿入部を形成する工程であり、
    前記位置決め部材挿入部が形成された前記被加工部材を搬送する工程は、前記配置部形成部により前記被加工部材を前記製品部形成部内に搬送する工程である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の順送プレス装置における被加工部材の搬送方法。
  11. 前記位置決め部材挿入部が形成された前記被加工部材を搬送する工程は、前記順送プレス本体によって前記被加工部材が搬送される際の搬送速度よりも高い搬送速度により、前記配置部形成部によって前記被加工部材を前記製品部形成部内に搬送する工程である、請求項10に記載の順送プレス装置における被加工部材の搬送方法。
  12. 前記位置決め部材挿入部が形成された前記被加工部材を搬送する工程の後、前記位置決め部材挿入部が形成された前記被加工部材に、前記製品部形成部により前記製品部としての回転電機用部材の形成を行う工程をさらに備える、請求項1〜11のいずれか1項に記載の順送プレス装置における被加工部材の搬送方法。
  13. 被加工部材を搬送しながら、前記被加工部材にプレス加工を行うことにより、製品部を形成する動作を行う製品部形成部と、
    前記製品部形成部の位置決め部材が挿入される位置決め部材挿入部を、前記被加工部材に形成する配置部形成部と、
    前記製品部形成部内に、前記位置決め部材挿入部が形成された前記被加工部材を搬送する搬送部とを備える、順送プレス装置。
  14. 前記搬送部は、前記製品部形成部による前記製品部を形成する動作を停止した状態で、前記製品部形成部内に、前記位置決め部材挿入部が形成された前記被加工部材を搬送するように構成されている、請求項13に記載の順送プレス装置。
  15. 前記搬送部は、前記製品部形成部による前記製品部を形成する動作を行いながら、前記製品部形成部内に、前記位置決め部材挿入部が形成された前記被加工部材を搬送するように構成されている、請求項13に記載の順送プレス装置。
  16. 前記製品部形成部が設けられた順送プレス本体をさらに備え、
    前記配置部形成部は、前記順送プレス本体とは別個に形成され、前記被加工部材にプレス加工を行うことにより、前記位置決め部材挿入部を形成する配置部形成用プレスを含む、請求項13〜15のいずれか1項に記載の順送プレス装置。
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