JP2003080370A - 円筒体の溶接方法 - Google Patents
円筒体の溶接方法Info
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Abstract
に優れた円筒体を成形する溶接方法を提供する。 【解決手段】板体を予め円筒状に曲げ加工したワークW
の両端縁の突き合わせ部を溶接して円筒体を成形する溶
接方法であって、ワークWの突き合わせ部の隙間を、間
隔保持手段2により内側面に裏ビートができるだけの所
定間隔に保持した状態で、当該ワークWをガイド部材4
の挿通孔を通して溶接トーチ1に向かって送り込み、上
記隙間をミグ溶接もしくはマグ溶接する。間隔保持手段
2は突き合わせ部の隙間に挿入可能な複数の挿入刃21
を、ワークWの送り方向に循環自在に配置し、挿入刃2
1の循環速度をワークWの送り速度と同調させながら、
挿入刃21によりワークWの隙間を所定間隔に保持す
る。突き合わせ部の隙間に挿入する挿入刃21の先端部
22がテーパー状に形成されており、前記隙間の間隔に
応じて挿入刃21をワークWに対して近接・離間させ
る。
Description
に曲げ加工したワークの両端縁の突き合わせ部を溶接し
て円筒体を成形する溶接方法に関するものである。
まず板体を円筒状に曲げ加工し、曲げ加工により生じた
両端縁の突き合わせ部を外側もしくは内側から溶接する
か、その両方を同時に溶接している。
る突き合わせ部の間隔は微小な幅であるため、この突き
合わせ部を外側から溶接すると、溶接部分が内側面まで
届かず、所謂裏ビートを作ることが出来なかった。
と、継ぎ目の強度が弱くなり、円筒体として高い強度が
要求される場合に、信頼性に欠けるという問題があっ
た。
は、突き合わせ部を予め所定の形状に削る開先加工を施
して溶接する手法もあるが、予め前加工を行う必要があ
り、作業性を低下させるという問題があった。
で、その目的とするところは、突き合わせ部を溶接する
際に、当該突き合わせ部を裏ビートが形成されるだけの
間隔に保持して溶接することで、開先加工などの前処理
を行うことなく、強度的に優れた円筒体を成形する溶接
方法を提供することにある。
筒体の溶接方法は、板体を予め円筒状に曲げ加工したワ
ークの両端縁の突き合わせ部を溶接して円筒体を成形す
る溶接方法であって、前記ワークの突き合わせ部の隙間
を、間隔保持手段により内側面に裏ビートができるだけ
の所定間隔に保持した状態で、当該ワークをガイド部材
の挿通孔を通して溶接トーチに向かって送り込み、上記
隙間をミグ溶接もしくはマグ溶接することを特徴とす
る。
は、前記間隔保持手段が、前記突き合わせ部の隙間に挿
入可能な複数の挿入刃を、ワークの送り方向に循環自在
に配置し、上記挿入刃の循環速度をワークの送り速度と
同調させながら、当該挿入刃によりワークの隙間を所定
間隔に保持することを特徴とする。
は、前記突き合わせ部の隙間に挿入する挿入刃の先端部
がテーパー状に形成されており、前記隙間の間隔に応じ
て挿入刃をワークに対して近接・離間させることを特徴
とする。
を参照して説明する。
するための溶接装置の概略構成を示す側面図である。
合わせ部W1(図2参照)を溶接して円筒体を成形する
ものであって、当該ワークWを図示しないプッシャ等の
送り手段により軸方向に且つ図1において左側となる矢
符P方向に送り込み自在になされている。
予め円筒状に曲げ加工したものであり、このように曲げ
加工して円筒状にすることで外周には軸方向に上述した
所定間隔Lの隙間を有する突き合わせ部W1が形成され
る。そして、この隙間の間隔Lは後述するミグ溶接もし
くはマグ溶接において突き合わせ部W1の内側面に裏ビ
ードを形成できるように予めワークWの材質や管径など
により設定されている。
接トーチ1が配置されており、この溶接トーチ1によっ
てワークWの突き合わせ部W1をミグ溶接もしくはマグ
溶接する。具体的には、例えば溶接トーチ1に図示ない
溶接ワイヤを供給しながらこの溶接ワイヤと母材となる
ワークWの突き合わせ部W1の両端縁との間にアークを
発生させて溶接を行う。
記突き合わせ部Wの隙間を間隔Lで強固に保持した状態
でこのワークWを溶接トーチ1に向かって送るための間
隔保持手段2が設けられている。
が環状に連設されてなるもので、これら挿入刃21が垂
直面上で循環自在に構成されている。具体的には、例え
ば左右のスプロケット(図示省略)に巻回されたチェー
ン3に上記複数の挿入刃21が連続的に連設され、当該
チェーン3を図示しない駆動モータで矢符Q方向に循環
駆動させるようにしている。
方側に配置された挿入刃21群をトーチ1に向かって送
り込まれるワークWの突き合わせ部W1の隙間に挿入す
るように配置しており、挿入刃21の循環速度をワーク
Wの送り速度と同調させて循環駆動させるようにしてい
る。
示すように先端部22が漸次幅狭のテーパ部に形成され
ており、このテーパ状の先端部22を突き合わせ部W1
の隙間内に挿入して当該隙間の間隔Lを保持するよう
に、ワークWに対する下方側に配置された挿入刃21群
の高さ位置が予め設定されている。
手段2は図示ない昇降装置によりワークWに対して昇降
自在に設けられている。従って、昇降装置により間隔保
持手段2を昇降させることによってワークWの突き合わ
せ部W1に対する挿入刃21の先端部22の挿入量を可
変にすることができ、これにより突き合わせ部W1の隙
間の間隔Lが異なるワークWや、管径が異なるワークW
に対しても対応することができる。
図4に示すように当該ワークWを送り方向に沿ってズレ
なく案内するためのガイド部材4が設けられている。具
体的には、ガイド部材4は、図4に示すようにワークW
の径に対応する大きさの円筒状の挿通孔41が送り方向
に形成されており、この挿通孔41内にワークWを送り
方向上流側から挿入させてプッシャ等により送り込むこ
とで、ワークW全体を保持しながら溶接トーチ1に向け
て搬送するようにしている。なお、このガイド部材4の
上面には所定幅のスリット42が送り方向に形成されて
おり、このスリット42を通じて前記間隔保持手段2を
ワークWの隙間に挿入させるようにしている。また、溶
接トーチ1と対向するスリット42の下流側の部位はワ
ークWの溶接の支障にならないように幅広に形成されて
いる。
より行われる本発明の円筒体の溶接方法について説明す
る。
Wを成形する。この際、ワークWの外周面には軸方向に
板体の両端縁が対峙した突き合わせ部W1が形成される
のであるが、この突き合わせ部W1はミグ溶接もしくは
マグ溶接によって内面側にも裏ビートが形成できる適正
間隔となるように予め加工している。
W1が頂部に位置するように溶接装置の送り方向上流側
に配置し、この上流側から下流側の溶接トーチ1に向か
って軸方向に送り込み、ワークWの突き合わせ部W1を
その送り方向前端から溶接トーチ1によって溶接ワイヤ
を供給しながらミグ溶接もしくはマグ溶接する。
速度と同調して循環駆動する挿入刃21群の各先端部2
2が突き合わせ部W1の前端側から順次挿入されなが
ら、ガイド部材4の挿通孔41内を通して送られる。こ
のように各挿入刃21の先端部22を突き合わせ部W1
の隙間に挿入することで、突き合わせ部W1の隙間の間
隔Lを各挿入刃21により強固に保持することができ、
この状態でガイド部材4の挿通孔41を通して溶接トー
チ1にワークWの前端を送ることから、上記間隔Lが適
正に保持されながら溶接トーチ1によるミグ溶接もしく
はマグ溶接が行われることになる。
5に示すようにその外面側から内面側にかけて満遍なく
溶接され、この結果、溶接によって形成された継ぎ目の
内面側にも裏ビートW2が形成される。
合わせ部W1の間隔Lを適正に保持する機能の他、突き
合わせ部W1の位置が円周方向にズレるのを規制する機
能も有しており、これによって突き合わせ部W1を溶接
トーチ1に対して適正な位置に送り込むことができ、溶
接を円滑に行うことができる。
1の溶接が進むにつれて、各挿入刃21は突き合わせ部
W1の前端側から順次離脱していき、突き合わせ部W1
の溶接が後端側に進んだ所定のタイミングで全ての挿入
刃21が突き合わせ部W1の後端から離脱する。この全
ての挿入刃21が突き合わせ部W1から離脱するタイミ
ングは、溶接が済んでいない残りの突き合わせ部W1の
間隔Lが挿入刃21が無くても溶接が済んだ前端側の溶
接部によって適正に保持できる位置にワークWが達した
ときであり、必ずしも突き合わせ部W1の溶接が完了す
る直前まで挿入刃21によって当該突き合わせ部W1の
隙間を保持する必要はない。
突き合わせ部W1の間隔Lを適正間隔に保持した状態で
溶接トーチ1によりミグ溶接もしくはマグ溶接を行うこ
とで、突き合わせ部W1では溶接によって形成した継ぎ
目の内側面にも裏ビートW2が全体に形成される。
わせ部W1の間隔Lを保持しながら、ガイド部材4を通
してワークWを溶接トーチ1に送り、溶接を行うこと
で、従来のような開先加工などを施すことなく、強度的
に優れた円筒体を容易に成形することができ、円筒体と
して高い強度が要求される場合でも信頼性の高い円筒体
を提供することができる。
として、複数の挿入刃21を循環駆動させながら当該挿
入刃21の先端部22で突き合わせ部W1の間隔Lを適
正間隔に保持するものについて説明したが、突き合わせ
部W1を適正間隔に保持する手段は上記挿入刃21に限
らず、例えばローラ状のものなど、突き合わせ部W1を
適正間隔に保持することができるものであれば何でもよ
い。
1を頂部に配置して溶接を行うものについて説明した
が、溶接に支障の無い範囲で突き合わせ部W1の位置を
円周方向にズラして配置し溶接を行ってもよい。この場
合、挿入刃21及び溶接トーチ1をその位置に対応して
配置するのは言うまでもない。
円形に限らず、楕円形であってもよい。
接方法によれば、ワークの突き合わせ部の隙間を所定間
隔に間隔保持手段により保持した状態で、当該ワークを
ガイド部材の挿通孔を通して溶接トーチに向かって送り
込み、上記隙間をミグ溶接もしくはマグ溶接すること
で、突き合わせ部では溶接によって形成した継ぎ目の内
面側にも裏ビートを全体に形成することができ、これに
より強度的に優れた円筒体を成形することができ、円筒
体として高い強度が要求される場合でも信頼性の高い円
筒体を提供することができる。
置の概略構成を示す側面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 板体を予め円筒状に曲げ加工したワーク
の両端縁の突き合わせ部を溶接して円筒体を成形する溶
接方法であって、 前記ワークの突き合わせ部の隙間を、間隔保持手段によ
り内側面に裏ビートができるだけの所定間隔に保持した
状態で、当該ワークをガイド部材の挿通孔を通して溶接
トーチに向かって送り込み、上記隙間をミグ溶接もしく
はマグ溶接することを特徴とする円筒体の溶接方法。 - 【請求項2】 前記間隔保持手段は、前記突き合わせ部
の隙間に挿入可能な複数の挿入刃を、ワークの送り方向
に循環自在に配置し、上記挿入刃の循環速度をワークの
送り速度と同調させながら、当該挿入刃によりワークの
隙間を所定間隔に保持することを特徴とする請求項1記
載の円筒体の溶接方法。 - 【請求項3】 前記突き合わせ部の隙間に挿入する挿入
刃の先端部がテーパー状に形成されており、前記隙間の
間隔に応じて挿入刃をワークに対して近接・離間させる
ことを特徴とする請求項2記載の円筒体の溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001270317A JP3759008B2 (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 円筒体の溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003080370A true JP2003080370A (ja) | 2003-03-18 |
JP3759008B2 JP3759008B2 (ja) | 2006-03-22 |
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014157637A1 (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-02 | 株式会社エフテック | 溶接装置 |
WO2014157638A1 (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-02 | 株式会社エフテック | 溶接装置 |
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2001
- 2001-09-06 JP JP2001270317A patent/JP3759008B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2014157638A1 (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-02 | 株式会社エフテック | 溶接装置 |
JP2014188575A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | F Tech Inc | 溶接装置 |
JP2014188574A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | F Tech Inc | 溶接装置 |
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