JP2021002772A - 撮像装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置、制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】グローバルシャッタモードを実現するのに有利な撮像装置を提供する。【解決手段】被写体を撮像する撮像装置であって、被写体からの光に対応する電荷を蓄積する撮像素子と、撮像素子に光が入射する入射状態又は遮光する遮光状態を設定できるNDフィルタへの電圧の印加と、撮像素子の駆動を制御する制御部と、を有する。NDフィルタへの印加電圧値と撮像素子の駆動を制御することで、撮像素子の露光を開始する開始タイミング及び撮像素子の露光を終了する終了タイミングは、撮像素子の各ラインでそれぞれ一致するグローバルシャッタモードと、当該グローバルシャッタモード以外のモードに設定できる。制御部は、グローバルシャッタモードを設定する場合に、撮像装置に設定されている、露光時間、フレームレート又は撮像素子から電荷を読み出す画素の数に基づいて、印加電圧値を決定する。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置、制御方法及びプログラムに関する。
映画撮影用のフィルムカメラでは、一般的に、フィルムのコマ送りに同期して開口窓を介してフィルムを感光し、開口窓の角度を調整して露光を制御するロータリーシャッタ方式が採用されている。一方、近年では、フィルムカメラのデジタル化に伴い、フィルムをコマ送りする必要がなくなり、撮像素子上で各画素の電荷の蓄積・リセットを制御することで露光時間を調整する電子シャッタ方式が一般的になっている。
電子シャッタ方式においては、コマ送りに同期して開口窓を移動させる必要はなく、撮像素子上の制御レジスタを電気信号で制御することが可能である。一方、CMOSイメージセンサなどのローリングシャッタ型固体撮像素子においては、撮像素子上での露光開始と露光終了のタイミングが水平ラインごとに異なるため、撮像で得られる画像の画質が劣化することがある。例えば、高速で移動する被写体の輪郭が歪んで見えたり、フラッシュ発光などの短時間の光量の変化が垂直方向のラインごとに異なる(露光状態が異なる)ことに起因してフラッシュバンド現象が現れたりして、画質の劣化をもたらす場合がある。また、蛍光灯などの周期的に光量が変化する光源下で撮像した場合に垂直方向に縞模様に似たノイズが発生する蛍光灯フリッカ現象なども、ローリングシャッタに起因する画質の劣化をもたらす。
このようなローリングシャッタ型固体撮像素子による画質の劣化を低減するためには、撮像素子の各水平ラインの露光開始タイミング及び露光終了タイミングを一致させる必要があり、このような撮像方式は、グローバルシャッタモードと呼ばれる。グローバルシャッタモードを実現するために、撮像素子と液晶シャッタ(液晶素材)とを組み合わせて各水平ラインの露光開始タイミング及び露光終了タイミングを合わせる技術が提案されている(特許文献1及び2参照)。
特許文献1には、露光開始タイミング及び露光終了タイミングを実質的に液晶シャッタで制御する技術が開示されている。かかる技術では、液晶シャッタにより撮像素子の全画素を遮光した状態で水平ラインごとに電荷の蓄積を開始し、全水平ラインの蓄積が開始された時点で液晶シャッタの透明度をあげることで、各水平ラインの露光開始タイミングを一致させている。また、所望の時間だけ露光を行った後で、液晶シャッタにより撮像素子の全画素を遮光し、水平ラインごとに電荷を読み出すことで、実質的に、各水平ラインの露光終了タイミングを一致させている。
特表2016−506625号公報 特開平8−220502号公報
撮像素子と液晶シャッタとの組み合わせによるグローバルシャッタモードでは、液晶シャッタによって撮像素子に対する露光と遮光を行う。従って、液晶シャッタにより撮像素子を遮光している期間及び液晶シャッタの透過率を変化させている期間においては、撮像素子に対する露光が制限される。そのため、所望の露光時間に加えて、液晶シャッタにより撮像素子を遮光している期間及び液晶シャッタの透過率を変化させている期間のそれぞれに対応する時間の分だけ撮像素子の蓄積時間を延ばす必要がある。これは、被写体を繰り返し撮像し続ける動画撮像では、フレームレートに応じた撮像周期のなかで露光に用いる時間が制限されること、即ち、設定可能なフレームレートや露光時間が制限されることを意味する。
そこで、特許文献1には、液晶シャッタの透過率の変更速度を向上させるために、液晶シャッタを定常状態では維持できない電圧で一時的に駆動する技術が開示されている。また、特許文献2には、TN(Twisted Nematic)型液晶素子において、透過率が飽和する飽和電圧値を超える電圧を印加することによって、透過率の変化速度を向上させる技術が開示されている。しかしながら、特許文献1及び2に開示された技術では、高い電圧を印加して液晶を制御しているため、消費電力の増加を招いてしまう。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされ、グローバルシャッタモードを実現するのに有利な撮像装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての撮像装置は、被写体を撮像する撮像装置であって、前記被写体からの光に対応する電荷を蓄積する撮像素子と、前記光に対する透過率を印加電圧値に応じて可変とし、前記撮像素子に前記光が入射する入射状態、又は、前記撮像素子に対する前記光の入射を遮光する遮光状態を設定できるNDフィルタへの電圧の印加と、前記撮像素子の駆動を制御する制御部と、を有し、前記撮像装置が設定可能なシャッタモードとして、前記NDフィルタへの前記印加電圧値と前記撮像素子の駆動を制御することで、前記撮像素子の露光を開始する開始タイミング、及び、前記撮像素子の露光を終了する終了タイミングが、前記撮像素子の各ラインでそれぞれ一致するグローバルシャッタモードと、当該グローバルシャッタモード以外のモードを設定でき、前記制御部は、前記グローバルシャッタモードを設定する場合に、前記撮像装置に設定されている、露光時間、フレームレート又は前記撮像素子から電荷を読み出す画素の数に基づいて、前記印加電圧値を決定する処理を行うことを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、グローバルシャッタモードを実現するのに有利な撮像装置を提供することができる。
本発明の一側面としての撮像装置の構成を示す概略図である。 グローバルシャッタモードを説明するための図である。 TN型液晶の電圧と濃度との関係を示す図である。 TN型液晶に印加する電圧の変化量と濃度変化に要する時間との関係を示す図である。 TN型液晶のオーバードライブ駆動の一例を説明するための図である。 TN型液晶のオーバードライブ駆動の一例を説明するための図である。 撮像素子の駆動の制御及び液晶パネルの駆動の制御の一例を示す図である。 リセット信号を入力するタイミングの設定を具体的に説明するための図である。 液晶パネルの駆動を切り替える処理を説明するためのフローチャートである。 複数の読出方式のそれぞれに関する具体的な数値例を示す図である。 ユーザインタフェース(UI)の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。更に、添付図面においては、同一もしくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の一側面としての撮像装置1の構成を示す概略図である。撮像装置1は、被写体を撮像して、例えば、被写体の動画像を得ることが可能な撮像装置であって、本実施形態では、デジタルカメラとして具現化される。撮像装置1は、レンズ群10と、液晶パネル11と、撮像素子12と、信号処理部13と、画像処理部14と、記録処理部15と、記録媒体16とを有する。更に、撮像装置1は、露出制御部17と、フォーカス制御部18と、ズーム制御部19と、主制御部20と、操作部21と、記憶部22と、メモリ23とを有する。
レンズ群10は、絞りを用いて露出を制御するための機構やフォーカス動作及びズーム動作を制御するための機構を含む。レンズ群10は、被写体からの光(入射光)を、液晶パネル11を介して、撮像素子上に導いて光学像を形成する。この際、レンズ群10に含まれる絞りを駆動させたり、液晶パネル11における液晶の透明度(減光率)を変更したり、撮像素子12の各画素での電荷の蓄積時間や電気信号の増幅率を制御したりすることで、撮像画像の露出(明るさ)を制御する。なお、レンズ群10としては、所謂レンズ一体型の撮像装置として、撮像装置1が備える構成であってもよい。また、レンズ群10を備えた交換レンズユニットを撮像装置1に着脱可能な構成であってもよい。この場合、一般的にマウントと称される結合部分を撮像装置1及び交換レンズユニットがそれぞれ備え、かかるマウントを介して、両者が着脱可能な関係であればよい。
液晶パネル11は、被写体からの光に対する透過率を印加電圧値に応じて可変とする。液晶パネル11は、撮像素子12に光が入射する入射状態、又は、撮像素子12に対する光の入射を遮光する遮光状態を設定するためのNDフィルタ(Neutral Density Filter)として機能する。本実施形態では、液晶パネル11は、レンズ群10と撮像素子12との間に配置されているが、これに限定されるものではなく、透過率に応じて光を減光可能であればよい。例えば、液晶パネル11は、レンズ群10の外側(レンズ群10よりも被写体側)に配置されていてもよいし、レンズ群10の内部に配置されてレンズとともに光軸方向に移動する構成であってもよい。また、液晶パネル11を挿脱可能な構成とし、減光やグローバルシャッタによる撮像方式(グローバルシャッタモード)が必要ない場合には、光路上から退避させてもよい。本実施形態では、電気的に透過率を制御可能な液晶パネル11を例に説明するが、液晶素材である必要はなく、電気的に高速で透過率を変更可能であれば他の物性のシャッタであってもよい。更に、液晶パネル11の駆動方式についてもTN(Twisted Nematic)方式に限定されるものではなく、他の駆動方式であってもよい。また、液晶パネル11は、光路上に配置可能であればよく、撮像装置1と接続可能な別体の電気部材であってもよい。例えば、液晶パネル11を内蔵したユニットを撮像装置1に着脱可能な構成であってもよい。例えば、ユーザビリティの向上を実現するために、上述したマウントを備えたマウントユニット自体を撮像装置1に対して着脱可能な構成において、かかるマウントユニットの内部に液晶パネル11を備える構成であればよい。
撮像素子12は、マトリクス状に配列された複数の画素を含み、被写体からの光に対応する電荷を蓄積する。信号処理部13は、撮像素子12の各画素から読み出された電荷を画像信号(電気信号)に変換して画像処理部14に出力する。画像処理部14は、信号処理部13から出力された画像信号に対して、ゲイン補正などの輝度補正処理、ホワイトバランス補正などの色補正処理、その他の信号処理などを行う。また、画像処理部14は、出力デバイスに応じて、画像信号に対して非線形変換処理を行う。記録処理部15は、画像処理部14から出力された画像信号に対して信号の符号化を行い、記録に適した形式やサイズの画像信号に変換する。記録媒体16は、記録処理部15から出力された記録可能な形式の画像信号を記録する。
主制御部20は、CPUに代表されるプロセッサを含み、記憶部22に記憶されたプログラムを実行して、撮像装置1の各部を制御して撮像装置1を動作させる(上述した一連の処理の流れを制御する)。記憶部22は、電気的に消去及び記憶可能な不揮発性の記憶媒体であって、例えば、主制御部20の動作用の定数やプログラムなどを記憶(格納)する。メモリ23は、例えば、記憶部22から読み出されたプログラムなどを展開するワークメモリとして機能する。
主制御部20は、操作部21を介して、ユーザからの操作を受け付ける。主制御部20は、操作部21で受け付けた操作に対応する各種の撮像モードや被写体の明るさに基づいて、露出制御部17、フォーカス制御部18及びズーム制御部19を介して、露出、フォーカス及びズームに関する設定を行う。なお、本実施形態では、主制御部20とは別に露出制御部17、フォーカス制御部18及びズーム制御部19を設けているが、主制御部20と露出制御部17、フォーカス制御部18及びズーム制御部19とを一体的に構成してもよい。
主制御部20は、本実施形態では、撮像素子12に対するシャッタモードとして、グローバルシャッタモードと、グローバルシャッタモード以外のモードを提供する。グローバルシャッタモードとは、撮像素子12の各画素での電荷の蓄積を開始する露光開始タイミング、及び、撮像素子12の各画素での電荷の蓄積を終了する露光終了タイミングを一致させるシャッタモードである。主制御部20は、液晶パネル11の透過率と、撮像素子12の各画素での電荷の蓄積及び読み出しとを制御することでグローバルシャッタモードを提供する。
図2を参照して、撮像素子12の駆動(電荷の蓄積及び読み出し)の制御と、液晶パネル11の駆動(濃度(透過率))の制御とを組み合わせて実現されるグローバルシャッタモードを説明する。図2の上部には、撮像素子12における各ラインの画素での露光開始タイミングと、撮像素子12における各ラインの画素での露光終了タイミングとが示されている。なお、露光終了タイミングは、撮像素子12における各ラインの画素に蓄積された電荷の読み出しを開始するタイミングでもある。ここでは、撮像装置1に設定されているフレームレートに応じた最大の露光時間を実現する場合を例に説明する。
まず、撮像素子12の駆動について着目する。主制御部20は、撮像素子12に対してフレームレートに応じた垂直同期信号Vdを入力する。主制御部20から入力された垂直同期信号Vdに同期して、撮像素子12は、最上部のラインの画素から、順次、電荷の蓄積を開始する。そして、主制御部20から次の垂直同期信号Vdが入力される直前のタイミングにおいて、撮像素子12は、最上部のラインの画素から、順次、電荷の蓄積を終了し、電荷(画像信号)の読み出しが開始される。
次に、液晶パネル11の駆動について着目する。図2の下部には、撮像素子12の駆動に応じた液晶パネル11の濃度(透過率)の変化が示されている。液晶パネル11は、撮像素子12の各画素での電荷の蓄積が順次開始される前のタイミングにおいて、濃度を最大にして撮像素子12の全体を遮光する(即ち、着色により撮像素子12に対する光の入射を遮光する遮光状態とする)。そして、液晶パネル11は、撮像素子12の最下部のラインの画素での電荷の蓄積が開始されたタイミングにおいて、濃度を最小にして撮像素子12に光を入射させる(即ち、消色により撮像素子12に光が入射する入射状態とする)。液晶パネル11の濃度が最小になると、即ち、消色が完了すると、撮像素子12の各画素は同時に露光される。この際、液晶パネル11は、PWM(Pulse Width Modulation)による電圧変化に応答し、濃度を高速で(瞬間的に)変化させることが可能である。但し、液晶パネル11の濃度を高速で変化させることが可能であっても、実際には微小な時間を要しているため、その間に、撮像素子12の各画素が露光されて電荷を蓄積してしまう。液晶パネル11の消色の期間は、液晶パネル11の濃度が中間濃度であるとして、実質的に、消色の期間の半分の期間は、撮像素子12の各画素が露光されているとみなすことができる。
撮像素子12の各画素が同時に露光され、所望の露光時間が経過すると、液晶パネル11は、濃度を最大にして撮像素子12の全体を遮光する。かかる着色の際も、実際には微小な時間を要しているため、その間に、撮像素子12の各画素が露光されて電荷を蓄積してしまう。従って、液晶パネル11の着色の期間は、液晶パネル11の濃度が中間濃度であるとして、実質的に、着色の期間の半分の期間は、撮像素子12の各画素が露光されているとみなすことができる。液晶パネル11による撮像素子12の全体の遮光が完了すると、撮像素子12の最上部のラインの画素から、順次、電荷の読み出しを開始する。
このように、主制御部20は、撮像素子12の駆動と液晶パネル11の駆動とを同期して制御する。これにより、ローリングシャッタ型の撮像素子12においても、各ラインの画素での露光開始タイミング、及び、各ラインの画素での露光終了タイミングを一致させ、グローバルシャッタモードを実現することができる。
図2において、1つの垂直同期信号Vdに対応する期間における露光時間に着目すると、撮像素子12を遮光状態とする期間や液晶パネル11の着色及び消色に要する時間に対応する期間は、上述したように、撮像素子12を露光することができない。従って、グローバルシャッタモードにおいては、撮像素子12を露光可能な時間が大きく制限される。また、撮像素子12を露光可能な時間が制限されるということは、被写体を撮像して画像を取得する周期(撮像周期)、即ち、フレームレートの制限にもつながる。このように、グローバルシャッタモードでは、撮像装置1に設定可能なフレームレートが制限されてしまう。そこで、本実施形態では、上述したようなグローバルシャッタモードにおける課題を解決する。
図3は、液晶パネル11の一例としてのTN型液晶の電圧と濃度(透過率)との関係を示す図である。TN型液晶は、一般的に、TN型液晶に印加させる印加電圧値が高くなると濃度が低くなり(透明になり)、印加電圧値が低くなると濃度が高くなる(不透明になる)。図3において、Dminは、TN型液晶の最低濃度(透過率の飽和値)であり、Vsは、TN型液晶の最低濃度を実現する(最低濃度に対応する)電圧値を示している。液晶素材では、材質に固有の減限界透明度があるため、最低濃度Dminに対応する電圧値Vs(第1電圧値)よりも大きい電圧値Vo(第2電圧値)を印加しても、液晶素材の透明度は変化しない。
図4は、TN型液晶に印加する電圧の変化量(電圧差)と、TN型液晶の濃度変化に要する時間との関係を示す図である。図4に示すように、TN型液晶は、一般的に、TN型液晶に印加する電圧の変化量が大きくなるほど、TN型液晶の濃度変化に要する時間が短くなる傾向を有する。ここで、撮像素子12の状態(液晶パネル11によって設定される状態)を遮光状態から入射状態(露光状態)に変化させたい場合を考える。この場合、TN型液晶に印加する印加電圧値を、電圧値Vsではなく、電圧値Voとすると、電圧の変化量が大きくなるため、TN型液晶の濃度変化に要する時間を短縮することができる(オーバードライブ駆動)。
図5及び図6を参照して、TN型液晶のオーバードライブ駆動の一例について説明する。TN型液晶に電圧を印加する方法としては、ON/OFFを周期的に切り替え、ONとOFFとの時間比率を変えることで、実質的に、直流電圧とみなせるように、TN型液晶に印加する電圧を制御するPWM制御が知られている。TN型液晶の消色の動作時において、PWM制御によって、電圧値Voを定常的にTN型液晶に印加した場合の例を図5に示す。また、TN型液晶の消色の動作時において、初期の一定期間だけPWM制御によって電圧値Voを瞬間的にTN型液晶に印加し、その後、TN型液晶に印加する電圧値を変更して、電圧値Vsを定常的にTN型液晶に印加した場合の例を図6に示す。いずれの例であっても、TN型液晶の消色に要する時間を短縮することができる。なお、図6に示す例は、図5に示す例と比較して、TN型液晶に定常的に高い電圧を印加していないため、消費電力を抑えることが可能である。但し、図6に示す例は、図5に示す例と比較して、TN型液晶に印加する電圧が目標電圧に収束するまでに時間を要するため、例えば、露光状態からすぐに遮光状態にしたい場合には不利となる。このように、図5及び図6に示す例は、TN型液晶の濃度変化(透過率変化)に要する時間を短縮することができる。また、図6に示す例は、図5に示す例と比較して、消費電力の増加を抑えることができる。
図7は、露光時間が短い場合、即ち、高速シャッタの場合における撮像素子12の駆動(電荷の蓄積及び読み出し)の制御及び液晶パネル11の駆動(濃度(透過率))の制御の一例を示す図である。液晶パネル11の消色を高速で行う場合、垂直同期信号Vdに同期して、撮像素子12の各画素での電荷の蓄積を開始するが、所定の時間が経過したタイミングで、各画素(ライン)に電荷のリセット信号(吐き捨てパルス)を入力する。そして、撮像素子12の各ラインの画素での電荷の蓄積が改めて開始されたタイミングにおいて、液晶パネル11の消色を開始して、撮像素子12の各画素を同時に露光する。この際、液晶パネル11の消色を高速で行うことによって、撮像素子12の最下部のラインの画素での電荷の蓄積が開始されるタイミングから短時間で撮像素子12の全画素が露光される。但し、実際には、上述したように、液晶パネル11の消色の期間も撮像素子12の各画素は露光されるため、実質的に、消色の期間の半分の期間は、撮像素子12の各画素が露光されているとみなすことができる(露光量を時間換算することができる)。その後、所望の露光時間が経過したら、液晶パネル11の着色を開始して、撮像素子12の全体を遮光してから、撮像素子12の最上部のラインの画素から、順次、電荷の読み出しを開始する。
一方、液晶パネル11の消色を高速で行わない場合(液晶パネル11の消色を通常に行う場合)には、液晶パネル11の消色を高速で行う場合と比較して、液晶パネル11の消色(濃度変化)に要する時間が長くなる。上述したように、液晶パネル11の消色の半分の期間は、撮像素子12の各画素が露光されているとみなし、露光量を時間換算することができる。液晶パネル11の消色を高速で行わない場合、液晶パネル11の濃度変化の期間の中心が、液晶パネル11の消色を高速で行う場合における液晶パネル11の濃度変化の期間の中心と同じタイミングになるように、消色を開始するタイミングを早める。これにより、液晶パネル11の消色を高速で行わなくても、実質的に、同じ露光量を確保することができる。液晶パネル11の消色は、上述したように、撮像素子12の最下部のラインの画素での電荷の蓄積が開始されるタイミングに同期して開始する。従って、液晶パネル11の消色を開始するタイミングを早めるためには、液晶パネル11の濃度の変化速度の差に起因する露光量の差を相殺する時間の分だけ、リセット信号を入力するタイミングを早める必要がある。
図8を参照して、液晶パネル11の消色を高速で行わない場合において、リセット信号を入力するタイミングの設定について具体的に説明する。図8に示すように、液晶パネル11の消色を高速で行う場合(高速駆動)において、液晶パネル11の消色に要する時間をShighとする。また、液晶パネル11の消色を通常に行う場合(通常駆動)において、液晶パネル11の消色に要する時間をSnormとする。この場合、液晶パネル11の消色を高速で行う場合と液晶パネル11の消色を通常に行う場合とで、リセット信号を入力するタイミングの差Δtは、以下の式(1)で算出される。なお、差Δtは、液晶パネル11の通常駆動において透過率が飽和値に到達するまでに要する時間と、液晶パネル11の高速駆動において透過率が飽和値に到達するまでに要する時間との時間差でもある。
Figure 2021002772
液晶パネル11の高速駆動は、液晶パネル11の濃度変化に要する時間を短縮することができるが、消費電力が増加してしまう。一方、液晶パネル11の通常駆動では、撮像装置1に設定可能なフレームレートや露光時間が制限されてしまう。
そこで、本実施形態では、撮像装置1に設定されたフレームレート又は露光時間に基づいて、液晶パネル11の駆動を高速駆動又は通常駆動に切り替える、具体的には、高速駆動が不要な場合には、通常駆動に切り替えることで、消費電力の増加を抑える。このように、本実施形態では、撮像装置1に設定されたフレームレート又は露光時間に基づいて、液晶パネル11を高速駆動するか、或いは、液晶パネル11を低速駆動するか、を選択する。そして、例えば、液晶パネル11を高速駆動する場合(第2モード)には、液晶パネル11に対して、図5や図6に示したように、液晶パネル11の濃度(透過率)の飽和値に対応する電圧値Vsよりも大きな電圧値Voを印加する。一方、液晶パネル11を通常駆動する場合(第1モード)には、液晶パネル11に対して、液晶パネル11の透過率の飽和値に対応する電圧値Vsを印加する。なお、液晶パネル11を高速駆動する場合、上述したように、液晶パネル11に電圧を印加してから液晶パネル11の透過率が飽和値に到達するまでに要する時間が液晶パネル11を通常駆動する場合よりも短くなる。また、以下では、撮像装置1に設定されたフレームレート又は露光時間に基づいて、液晶パネル11を高速駆動するか、或いは、液晶パネル11を低速駆動するか、を選択する場合を例に説明する。但し、液晶パネル11を高速駆動するか、或いは、液晶パネル11を低速駆動するか、を選択する代わりに、液晶パネル11に印加する印加電圧値を決定する処理を行い、かかる処理で決定した印加電圧値を液晶パネル11に印加するようにしてもよい。
図9を参照して、グローバルシャッタモードにおいて、液晶パネル11の駆動を切り替える処理について説明する。S100において、主制御部20は、撮像装置1に設定されているフレームレートを取得する。S101において、主制御部20は、撮像装置1に設定されている露光時間(シャッタ速度)を取得する。S102において、主制御部20は、撮像装置1に設定されている撮像素子12の各画素から電荷を読み出す際の読出方式に対応する読出時間(ローリングシャッタ時間)を取得する。S103において、主制御部20は、S100で取得したフレームレートと、S101で取得した露光時間と、S102で取得した読出時間とを用いて、1つの垂直同期信号Vdに対応する期間における余裕時間を算出する。具体的には、1つの垂直同期信号Vdに対応する期間をフレームレートの逆数として算出し、そこから、S101で取得した露光時間と、S102で取得した読出時間と、液晶パネル11の着色及び消色に要する時間とを減算する。このようにして算出された時間は、1つの垂直同期信号Vdに対応する期間で残っている余裕時間である。S104において、主制御部20は、S103で算出した余裕時間とリセット信号を入力するタイミングの差Δtとを比較し、余裕時間が差Δtよりも大きいかどうかを判定する。余裕時間がΔtよりも大きくない場合、即ち、余裕時間がΔtよりも小さい場合には、S105に移行して、液晶パネル11を高速駆動する(液晶パネル11の駆動として高速駆動を選択する)。一方、余裕時間がΔtよりも大きい場合、液晶パネル11の駆動を高速駆動から通常駆動に切り替えるだけの時間的な余裕があることを意味するため、S106に移行して、液晶パネル11を通常駆動する(液晶パネル11の駆動として通常駆動を選択する)。なお、液晶パネル11を通常駆動する場合には、上述したように、撮像素子12にリセット信号を入力するタイミングもΔtだけ早める必要がある。
ここで、具体的な数値を参照しながら、液晶パネル11の駆動を切り替える処理を説明する。図10は、撮像素子12から電荷を読み出す際の読出方式としての読出方式RM1及びRM2のそれぞれに関する具体的な数値例を示す図である。図10では、読出方式RM1及びRM2のそれぞれについて、液晶パネル11を高速駆動する場合の数値及び液晶パネル11を通常駆動する場合の数値を示している。リセット信号を入力するタイミングの差Δtは、1.5msecとする。
読出方式RM1は、フレームレートが24fps、1つの垂直同期信号Vdに対応する期間が41.7msec、読出時間が11.8msec、液晶パネル11を高速駆動する場合の濃度変化に要する時間(露光不可時間)が9.2msecとなる読出方式である。この場合、余裕時間は、41.7−11.8−9.2=20.7msecとなり、約1/48secのシャッタ速度に相当する。従って、読出方式RM1で液晶パネル11を高速駆動する場合には、撮像装置1に設定可能なシャッタ速度の範囲は0〜1/48secとなる。一方、読出方式RM1で液晶パネル11を通常駆動する場合には、液晶パネル11を高速駆動する場合と比較して、液晶パネル11の濃度変化に要する時間(露光不可時間)が1.5msecだけ長くなっている。従って、読出方式RM1で液晶パネル11を通常駆動する場合には、撮像装置1に設定可能なシャッタ速度の範囲は0〜1/52secとなる。このため、1/48〜1/52secのシャッタ速度を設定する場合には、読出方式RM1における液晶パネル11の高速駆動でしか実現することができない。但し、1/52sec以上のシャッタ速度を設定する場合には、読出方式RM1における液晶パネル11の高速駆動及び通常駆動の両方で実現することが可能である。
そこで、撮像装置1に設定されるシャッタ速度が1/48〜1/52secの範囲であれば、読出方式RM1で液晶パネル11を高速駆動することでグローバルシャッタモードを実現する。一方、撮像装置1に設定されるシャッタ速度が1/52sec以上であれば、読出方式RM1で液晶パネル11を通常駆動することでグローバルシャッタモードを実現する。
読出方式RM2は、読出方式1とはフレームレート、画像のサイズ及びビット深度が異なる。読出方式RM2においては、液晶パネル11を高速駆動する場合には、撮像装置1に設定可能なシャッタ速度は1/154secまでとり、液晶パネル11を通常駆動する場合には、撮像装置1に設定可能なシャッタ速度は1/200secまでとなる。
そこで、撮像装置1に設定されるシャッタ速度が1/154〜1/200secの範囲であれば、読出方式RM2で液晶パネル11を高速駆動することでグローバルシャッタモードを実現する。一方、撮像装置1に設定されるシャッタ速度が1/200sec以上であれば、読出方式RM2で液晶パネル11を通常駆動することでグローバルシャッタモードを実現する。
このように、撮像装置1に設定されるシャッタ速度に基づいて、液晶パネル11を高速駆動する必要がない場合には、液晶パネル11を通常駆動することで、消費電力の増加を抑えることができる。
読出方式RM1と読出方式RM2とを比較すると、撮像素子12から電荷を読み出す画素の数とビット深度が異なり、読出方式RM1における読出時間は、読出方式RM2における読出時間よりも短い。読出時間が短いということは、撮像装置1に設定可能なシャッタ速度やフレームレートが向上することを意味する。従って、液晶パネル11の駆動方式を変更するだけでなく、読出方式を変更することでもフレームレートや露光時間の制限を下げることが可能である。例えば、シャッタ速度を考えると、1/54secまでは液晶パネル11を通常駆動し、1/54〜1/48secの範囲では液晶パネル11を高速駆動し、1/48sec以上では読出方式を変更する。これにより、消費電力の増加を抑えながら、撮像装置1に任意のシャッタ速度を設定することが可能となる。
また、本実施形態では、シャッタ速度に関して説明したが、自動露出制御(AE)に限れば、フレームレートや読出方式の仕様に応じた最適なシャッタ中心の自動露出制御を行うことができる。グローバルシャッタモードの自動露出制御においては、例えば、図11に示すように、グローバルシャッタモードの自動露出制御におけるモードをユーザに選択させるユーザインタフェース(UI)を提供するとよい。かかるUIは、主制御部20の制御下において、例えば、タッチパネルなどの表示装置を含む操作部21を介して、ユーザに提供される。UIでは、グローバルシャッタモードの自動露出制御において、通常モード、又は、通常モードよりも消費電力を抑えることを優先する省電優先モードをユーザに選択させる。省電優先モードでは、液晶パネル11の駆動方式として、消費電力が増加する高速駆動は使用せず、通常駆動だけで実現可能なシャッタ速度で動作する。具体的には、読出方式RM1では、1/2000〜1/54secなどの範囲を常用として動作させ、読出方式RM2では、1/2000〜1/200secを常用として動作する自動露出制御とする。但し、あくまでも優先的に動作させるだけであって、低照度の被写体であれば、液晶パネル11の駆動方式として高速駆動(低速シャッタ)を用いてもよい。また、ユーザが省電優先モードを明示的に選択していなくても、撮像装置1に対して有線で電源を供給せず、バッテリのみで電源を供給する場合には、省電優先モードとして動作させてもよい。
本実施形態では、液晶素材などの電気的に透過率を制御可能な物性シャッタとローリングシャッタ型固体撮像素子とを組み合わせ、消費電力の増加を抑えながらフレームレートや露光時間の制限を軽減する撮像装置1について説明した。また、撮像素子12から電荷を読み出す際の具体的な読出方式の仕様を一例として示しながら説明したが、読出時間や画素数、ビット深度など仕様の異なる撮像素子に対しても本実施形態は適用可能である。また、読出時間の異なる読出方式として、画素数やビット深度を条件として制御仕様を説明したが、他の条件により読出方式が異なっていてもよい。例えば、積層構造の撮像素子による読み出しを利用して読出時間を短縮する方法、1つの画素から感度を変えながら複数回読み出す方式を切り替える方法、焦点検出用の視差を発生させる画像の読出方式を切り替える方法などでもよい。
本実施形態では、液晶パネル11の例としてTN型液晶をオーバードライブ駆動することで消色速度を向上させる際の動作を説明したが、これに限定されるものではなく、液晶パネル11を他の減光素子に置換してもよい。また、オーバードライブ駆動によって高速で濃度(透過率)を変化させることが可能であれば、消色方向の制御に限定されるものでもない。
本実施形態では、PWM制御によって液晶パネル11に電圧を印加する例を説明したが、液晶パネル11に対する入力は、直流電圧や交流電圧に限定されるものではなく、累積電荷そのものであってもよい。また、本実施形態では、画像の出力先については省略したが、出力先としては、再生機器、撮像装置、その他の機器であってもよく、本発明を制限するものではない。
本発明は、上述の実施形態の1つ以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1つ以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
1:撮像装置 11:液晶パネル 12:撮像素子 20:主制御部

Claims (8)

  1. 被写体を撮像する撮像装置であって、
    前記被写体からの光に対応する電荷を蓄積する撮像素子と、
    前記光に対する透過率を印加電圧値に応じて可変とし、前記撮像素子に前記光が入射する入射状態、又は、前記撮像素子に対する前記光の入射を遮光する遮光状態を設定できるNDフィルタへの電圧の印加と、前記撮像素子の駆動を制御する制御部と、を有し、
    前記撮像装置が設定可能なシャッタモードとして、前記NDフィルタへの前記印加電圧値と前記撮像素子の駆動を制御することで、前記撮像素子の露光を開始する開始タイミング、及び、前記撮像素子の露光を終了する終了タイミングが、前記撮像素子の各ラインでそれぞれ一致するグローバルシャッタモードと、当該グローバルシャッタモード以外のモードを設定でき、
    前記制御部は、前記グローバルシャッタモードを設定する場合に、前記撮像装置に設定されている、露光時間、フレームレート又は前記撮像素子から電荷を読み出す画素の数に基づいて、前記印加電圧値を決定する処理を行うことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御部は、前記処理として、予め設定されている、第1電圧値又は前記第1電圧値よりも大きな第2電圧値を選択することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御部は、前記処理として、前記NDフィルタの透過率の飽和値に対応する第1電圧値を前記印加電圧値とする第1モード又は前記第1電圧値よりも大きな第2電圧値を前記印加電圧値とする第2モードを選択することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記第2モードは、前記NDフィルタに電圧を印加してから前記NDフィルタの透過率が前記飽和値に到達するまでに要する時間が前記第1モードよりも短いモードであることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記制御部は、前記露光時間、前記フレームレート又は前記画素の数から得られる、1つの画像を取得するための期間における余裕時間と、前記第1モードにおいて前記NDフィルタの透過率が前記飽和値に到達するまでに要する時間と前記第2モードにおいて前記NDフィルタの透過率が前記飽和値に到達するまでに要する時間との時間差とに基づいて、前記第1モード又は前記第2モードを選択することを特徴とする請求項3又は4に記載の撮像装置。
  6. 前記制御部は、前記1つの画像を取得するための期間に対応する時間から前記NDフィルタの透過率を変化させるのに要する時間を減算することによって前記余裕時間を求めることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 被写体からの光に対応する電荷を蓄積する撮像素子を備える撮像装置の制御方法であって、
    前記光に対する透過率を印加電圧値に応じて可変とし、前記撮像素子に前記光が入射する入射状態、又は、前記撮像素子に対する前記光の入射を遮光する遮光状態を設定できるNDフィルタへの電圧の印加と、前記撮像素子の駆動を制御する制御工程を有し、
    前記制御工程では、前記撮像素子の露光を開始する開始タイミング、及び、前記撮像素子の露光を終了する終了タイミングが、前記撮像素子の各ラインでそれぞれ一致するグローバルシャッタモードを設定でき、当該グローバルシャッタモードでは、前記撮像装置に設定されている、露光時間、フレームレート又は前記撮像素子から電荷を読み出す画素の数に基づいて、前記印加電圧値を決定することを特徴とする制御方法。
  8. 請求項7に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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