JP2021002501A - リレー故障判定装置および直流配電装置 - Google Patents

リレー故障判定装置および直流配電装置 Download PDF

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【課題】直流電源で動作する機器の停止時においてもリレーの故障を判定する。【解決手段】リレー故障判定装置(3)は、直列に接続された2つの抵抗(R1,R2)から成り、その両端がそれぞれ直流電源(1)の正極および負極に接続された第1直列回路(41)と、直列に接続された2つの抵抗(R3,R4)から成り、第1直列回路(41)と並列に設けられた第2直列回路(42)とを有し、第1直列回路(41)および第2直列回路(42)のそれぞれにおける2つの抵抗の接続点が接続された抵抗回路(4)と、第2直列回路(41)の両端に接続される第1電圧センサ(VS1)と、第1リレー(Ry1)および第2リレー(Ry2)を開状態に制御することにより第1電圧センサ(VS1)により検出される電圧に基づいて第1リレー(Ry1)および第2リレー(Ry2)の少なくともいずれか一方が閉故障していると判定する故障判定部(5)とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、リレーの故障を判定するリレー故障判定装置に関する。
直流電源を備えた装置には、直流電源と直流電源から電力が供給される負荷との間の電路を開閉する目的でリレーが設けられている装置がある。このようなリレーには、様々な要因で故障が生じる。リレーの故障の態様としては、開信号を与えているにも関わらず閉じたままとなって開かない閉故障と、閉信号を与えているにも関わらず開いたままとなって閉じない開故障とに大別できる。閉故障は、例えば、リレーの接点を駆動するコイルの断線などによって接点を駆動できなくなるによって生じる。閉故障は、例えば、固定接点と可動接点との溶着によって生じる。
例えば、特許文献1には、蓄電装置からの電力でインバータを駆動する一方、外部電源から充電装置によって蓄電装置を充電する電動車両において、リレーの故障を判定することが開示されている。リレーは、充電装置において、外部電源と蓄電装置との間の正極および負極の電力ラインのそれぞれに設けられている。このようなリレーの故障判定においては、インバータのスイッチング動作中に、2つのリレーを開状態に制御しているときに、リレーの外部電源側でスイッチングノイズが検知されたとき、リレーが溶着していると判定する。
特許第542100号公報
特許文献1に開示された電動車両では、インバータによるスイッチングノイズを利用してリレーの溶着を判定するために、インバータが動作している必要がある。このため、当該電動車両では、インバータの停止時にスイッチングノイズを利用できないので、リレーの故障を判定することができない。
本発明の一態様は、直流電源で動作する機器の停止時においてもリレーの故障を判定することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るリレー故障判定装置は、直流電源から機器への給電経路を開閉する第1リレーおよび第2リレーの故障を判定するリレー故障判定装置であって、直列に接続された2つの抵抗から成り、その両端がそれぞれ前記直流電源の正極および負極に接続された第1直列回路と、直列に接続された2つの抵抗から成り、前記第1直列回路と並列に設けられた第2直列回路とを有し、前記第1直列回路および前記第2直列回路のそれぞれにおける2つの抵抗の接続点同士が接続された抵抗回路と、前記第2直列回路の両端に接続される第1電圧センサと、前記第1リレーおよび前記第2リレーを開状態に制御することにより前記第1電圧センサにより検出される電圧に基づいて前記第1リレーおよび前記第2リレーの少なくともいずれか一方が閉故障していると判定する故障判定部と、を備え、前記第1リレーが、前記正極に接続された前記第1直列回路の一端と前記第2直列回路の一端との間に設けられ、前記第2リレーが、前記負極に接続された前記第1直列回路の他端と前記第2直列回路の他端との間に設けられている。
上記の構成によれば、第1リレーおよび第2リレーの少なくともいずれか一方が故障している場合、第1リレーおよび第2リレーが開状態に制御されても、閉故障しているリレーは開かない。この状態では、直流電源から、閉じたリレーを介して第1電圧センサに電流が流れるので、第1電圧センサが電圧を検出することになる。したがって、第1電圧センサによる電圧検出の有無によって第1リレーおよび第2リレーの閉故障を判定することができる。
前記リレー故障判定装置は、前記第1直列回路および前記第2直列回路における2つの抵抗の接続点に接続された第2電圧センサをさらに備え、前記故障判定部が、前記第1リレーおよび前記第2リレーの少なくともいずれか一方が閉故障していると判定したときに、前記第2電圧センサが電圧を検出すると、当該電圧の極性に基づいて、前記第1リレーおよび前記第2リレーの一方が閉故障していると判定してもよい。
上記の構成によれば、第1リレーおよび第2リレーの少なくともいずれか一方が閉故障している状態では、直流電源から、閉じたリレーを介して第2電圧センサに電流が流れるので、第2電圧センサが電圧を検出する。また、第1リレーおよび前記第2リレーの一方が閉じている状態では、閉じているリレーに応じて第2電圧センサに流れる電流の向きが逆になるので、それぞれの状態で第2電圧センサによって検出される電圧の極性が異なる。したがって、当該電圧の極性により閉故障しているリレーを特定することができる。
前記リレー故障判定装置において、前記故障判定部は、前記第1リレーおよび前記第2リレーの一方が閉故障していると判定した状態から、前記第1リレーおよび前記第2リレーをともに閉状態に制御することにより前記第2電圧センサが電圧を検出すると、前記第1リレーおよび前記第2リレーの他方が開故障していると判定してもよい。
上記の構成により、第1リレーおよび第2リレーをともに閉状態に制御すれば、開故障しているリレーは閉じずに開いたままとなる。この状態では、閉故障した一方のリレーを通じて第1電圧センサおよび第2電圧センサに電流が流れるので、第2電圧センサが電圧を検出することになる。これにより、第1リレーおよび第2リレーの他方が開故障していると判定することができる。
前記リレー故障判定装置において、前記故障判定部は、前記第1リレーおよび前記第2リレーを開状態に制御することにより前記第1電圧センサが電圧を検出しなかったときに、前記第1リレーおよび前記第2リレーをともに閉状態に制御することにより前記第1電圧センサが電圧を検出しないと、前記第1リレーおよび前記第2リレーの両方が開故障していると判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のリレー故障判定装置。
上記の構成によれば、第1リレーおよび第2リレーをともに閉状態に制御しても、開故障している第1リレーおよび第2リレーは開いたままとなる。この状態では、第1リレーおよび第2リレーを通じて第1電圧センサに電流が流れないので、第1電圧センサが電圧を検出しないことになる。これにより、第1リレーおよび第2リレーの両方が開故障していると判定することができる。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る直流配電装置は、前記直流電源と、いずれかの前記リレー故障判定装置と、を備えている。
本発明の一態様によれば、直流電源で動作する機器の停止時においてもリレーの故障を判定することができる。
本発明の一実施形態に係る直流配電装置の構成を示すブロック図である。 上記直流配電装置における第1リレーおよび第2リレーが正常であるときのリレー故障判定装置の動作を示すタイミングチャートである。 上記直流配電装置における第1リレーおよび第2リレーのうち第1リレーのみが閉じているときの上記故障判定装置における電流の流れを示す回路図である。 上記直流配電装置における第1リレーおよび第2リレーのうち第2リレーのみが閉じているときの上記故障判定装置における電流の流れを示す回路図である。 上記リレー故障判定装置における故障判定部によるリレーの故障判定の処理手順を示すフローチャートである。
〔実施形態〕
本発明の一実施形態について、図1〜図5を参照して説明すれば、以下の通りである。
図1は、本発明の一実施形態に係る直流配電装置10の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、直流配電装置10は、直流電源1と、機器2と、リレー故障判定装置3と、第1リレーRy1と、第2リレーRy2とを備えている。
なお、図1において、直流電源1、第1リレーRy1および第2リレーRy2は、便宜上、リレー故障判定装置3に含まれるように描かれているが、リレー故障判定装置3に含まれない。
直流電源1は、直流電力を出力する電源であり、電池、太陽電池、発電機などで構成される。
機器2は、直流電源1から供給される直流電力によって動作する。機器2は、太陽電池の接続設備(パワーコンディショナ)、蓄電池を含む充電装置等である。
第1リレーRy1は、直流電源1から機器2への正側の給電経路を開閉するリレーである。第2リレーRy2は、直流電源1から機器2への負側の給電経路を開閉するリレーである。
リレー故障判定装置3は、第1リレーRy1および第2リレーRy2の故障を判定する装置である。リレー故障判定装置3は、抵抗回路4と、故障判定部5と、第1電圧センサVS1と、第2電圧センサVS2とを有している。
抵抗回路4は、第1直列回路41と、第2直列回路42とを有している。第1直列回路41は、直列に接続された2つの抵抗R1,R2から成り、その両端がそれぞれ直流電源1の正極および負極に接続されている。具体的には、抵抗R1の一端が直流電源1の正極に接続され、抵抗R2の一端が直流電源1の負極端子に接続されている。第2直列回路42は、直列に接続された2つの抵抗R3,R4から成り、第1直列回路と並列に設けられている。抵抗R1,R2の接続点と抵抗R3,R4の接続点とは、第2電圧センサVS2を介して接続されている。
ここで、抵抗R1〜R4の抵抗値は特に限定されないが、抵抗R1,R2の抵抗値の比と、抵抗R3,R4の抵抗値の比とが等しくなるように、抵抗値が設定されている。例えば、抵抗R1,R2の抵抗値が等しく、かつ抵抗R3,R4の抵抗値が等しく設定されている。
第1リレーRy1は、直流電源1の正極に接続された第1直列回路41の一端と第2直列回路42の抵抗R3側の一端との間に接続されている。第2リレーRy2は、直流電源1の負極に接続された第1直列回路41の他端と第2直列回路42の他端との間に接続されている。
故障判定部5は、第1電圧センサVS1が検出した電圧および第2電圧センサVS2が検出した電圧に基づいて第1リレーRy1および第2リレーRy2の故障の有無を判定する。故障判定部5は、故障判定のために、駆動制御部51と、電圧判定部52と、故障リレー特定部53とを有している。
駆動制御部51は、第1リレーRy1および第2リレーRy2に故障判定の手順にしたがってオン信号を与えたり与えなかったりする。駆動制御部51は、第1リレーRy1および第2リレーRy2の通常の動作時に駆動制御を行う制御部であってもよく、当該制御部が故障判定時にも第1リレーRy1および第2リレーRy2の開閉制御を行う。
電圧判定部52は、第1電圧センサVS1および第2電圧センサVS2のそれぞれの検出電圧の有無を判定する。また、電圧判定部52は、第2電圧センサVS2の検出電圧の極性を判定する。
故障リレー特定部53は、電圧判定部52による検出電圧の判定の結果に基づいて、第1リレーRy1および第2リレーRy2が閉故障を生じているか、あるいは開故障を生じているかを特定する。また、故障リレー特定部53は、検査手順にしたがった所定のタイミングで第1リレーRy1および第2リレーRy2を開閉制御するように、駆動制御部51に指示を与える。
以上のように構成される直流配電装置10による通常の第1リレーRy1および第2リレーRy2の正常時の動作について説明する。
図2は、直流配電装置10における第1リレーRy1および第2リレーRy2が正常であるときのリレー故障判定装置3の動作を示すタイミングチャートである。図3は、第1リレーRy1のみが閉じているときのリレー故障判定装置3における電流の流れを示す回路図である。図4は、第2リレーRy2のみが閉じているときのリレー故障判定装置3における電流の流れを示す回路図である。
図2に示すように、オン信号(図中「ON」にて示す)が第1リレーRy1に与えられる一方、オン信号が第2リレーRy2に与えられない場合、表1に示すように、第1リレーRy1が閉じ、第2リレーRy2が開く(期間T1)。このとき、図3に示すように、直流電源1からの電流は、第1直列回路41の経路と、第1リレーRy1、抵抗R3、第2電圧センサVS2および抵抗R2を経る経路と、第1リレーRy1、第1電圧センサVS1、抵抗R4および第2電圧センサVS2および抵抗R2を経る経路とを流れる。
Figure 2021002501
これにより、図2および表1に示すように、第1電圧センサVS1が出力する検出電圧Vout は、直流電源1の出力電圧Vdcに対して、抵抗R1〜R4に電流が流れることによって低下している。また、第2電圧センサVS2が出力する検出電圧Vcenterは、第2電圧センサVS2に順方向の電流が流れるため、正の値となる。
図2に示すように、オン信号が第1リレーRy1および第2リレーRy2の両方に与えられない場合、表1に示すように、第1リレーRy1および第2リレーRy2がともに開く(期間T2)。このとき、直流電源1から第1リレーRy1および第2リレーRy2を介して電流が流れることはないので、第1電圧センサVS1および第2電圧センサVS2にも電流が流れない。したがって、図2および表1に示すように、第1電圧センサVS1が出力する検出電圧Vout および第2電圧センサVS2が出力する検出電圧Vcenterは無い。
図2に示すように、オン信号が第1リレーRy1および第2リレーRy2の両方に与えられる場合、表1に示すように、第1リレーRy1および第2リレーRy2がともに閉じる(期間T3)。このとき、第1リレーRy1、第1電圧センサVS1および第2リレーRy2を経る経路で電流が流れる。ただし、第1直列回路41における抵抗R1,R2の間の電位と、第2直列回路42における抵抗R3,R4の間の電位とが等しくなるため、第2電圧センサVS2には電流が流れない。これにより、図2および表1に示すように、第1電圧センサVS1が出力する検出電圧Vout は、直流電源1の出力電圧Vdcとなり、第2電圧センサVS2が出力する検出電圧Vcenterは無い(0V)。
図2に示すように、オン信号が第1リレーRy1に与えられない一方、第2リレーRy2に与えられる場合、表1に示すように、第1リレーRy1が閉じ、第2リレーRy2が開く(期間T4)。このとき、図4に示すように、直流電源1からの電流は、第1直列回路41の経路と、抵抗R1、第2電圧センサVS2、抵抗R3、第1電圧センサVS1および第2リレーRy2を経る経路と、抵抗R1、第2電圧センサVS2、抵抗R4および第2リレーRy2を経る経路とを流れる。
これにより、図2および表1に示すように、第1電圧センサVS1が検出する検出電圧Vout は、直流電源1の出力電圧Vdcに対して、抵抗R1〜R4に電流が流れることによって低下している。また、第2電圧センサVS2が出力する検出電圧Vcenterは、第2電圧センサVS2に逆方向の電流が流れるため、負の値となる。
続いて、リレー故障判定装置3による第1リレーRy1および第2リレーRy2の故障判定の動作について説明する。
図5は、リレー故障判定装置3における故障判定部5によるリレーの故障判定の処理手順を示すフローチャートである。
まず、直流配電装置10において、通常動作モードからリレー故障検査モードに移行すると、故障判定部5の故障リレー特定部53が、駆動制御部51に対してオン信号を出力しない指示を出力する。駆動制御部51は、この指示に応じて、第1リレーRy1および第2リレーRy2の両方にオン信号を与えない(ステップS1)。
次いで、電圧判定部52は、第1電圧センサVS1が電圧を検出したか否かを判定する(ステップS2)。ステップS2において、電圧判定部52によって第1電圧センサVS1が電圧を検出したと判定されると(YES)、故障リレー特定部53は、表1に示す検出電圧Vout ,Vcenterの組み合わせに基づいて、第1リレーRy1および第2リレーRy2の少なくともいずれか一方(両方または一方)が閉故障していると判定する(ステップS3)。
電圧判定部52は、故障リレー特定部53による閉故障の判定を受けて、第2電圧センサVS2が電圧を検出したか否かを判定する(ステップS4)。電圧判定部52は、ステップS4において第2電圧センサVS2が電圧を検出したと判定すると(YES)、第2電圧センサVS2の検出電圧Vcenter の極性が正であるか否かを判定する(ステップS5)。
ステップS5において、電圧判定部52によって検出電圧Vcenterの極性が正であると判定されると(YES)、故障リレー特定部53は、第1リレーRy1が閉故障していると特定する(ステップS6)。この場合、第2リレーRy2は、開故障のために開いている可能性がある。故障リレー特定部53は、第2リレーRy2の開故障を確認するために、駆動制御部51に対してオン信号を出力する指示を出力する。駆動制御部51は、この指示に応じて、第1リレーRy1および第2リレーRy2の両方にオン信号を与える(ステップS7)。
次いで、電圧判定部52は、第2電圧センサVS2が電圧を検出したか否かを判定する(ステップS8)。ステップS8において、電圧判定部52によって第2電圧センサVS2が電圧を検出したと判定されると(YES)、故障リレー特定部53は、第2リレーRy2が開故障していると判定して(ステップS9)、処理を終える。第2リレーRy2にオン信号を与えると、正常な第2リレーRy2は閉じるが、開故障している第2リレーRy2は開いたままとなる。このため、表1に示すように、第2電圧センサVS2の検出電圧Vcenter(正極性)が有る状態となる。
ステップS8において、電圧判定部52によって第2電圧センサVS2が電圧を検出しなかったと判定されると(NO)、故障リレー特定部53は、第2リレーRy2が正常であると判定して(ステップS10)、処理を終える。
また、ステップS5において、電圧判定部52によって検出電圧Vcenterの極性が正でない(負である)と判定されると(NO)、故障リレー特定部53は、第2リレーRy2が閉故障していると特定する(ステップS11)。この場合、第1リレーRy1は、開故障のために開いている可能性がある。故障リレー特定部53は、第1リレーRy1の開故障を確認するために、駆動制御部51に対してオン信号を出力する指示を出力する。駆動制御部51は、この指示に応じて、第1リレーRy1および第2リレーRy2の両方にオン信号を与える(ステップS12)。
次いで、電圧判定部52は、第2電圧センサVS2が電圧を検出したか否かを判定する(ステップS13)。ステップS13において、電圧判定部52によって第2電圧センサVS2が電圧を検出したと判定されると(YES)、故障リレー特定部53は、第1リレーRy1が開故障していると判定して(ステップS14)、処理を終える。第1リレーRy1にオン信号を与えると、正常な第1リレーRy1は閉じるが、開故障している第1リレーRy1は開いたままとなる。このため、表1に示すように、第2電圧センサVS2の検出電圧Vcenter(負極性)が有る状態となる。
ステップS13において、電圧判定部52によって第2電圧センサVS2が電圧を検出しなかったと判定されると(NO)、故障リレー特定部53は、第1リレーRy1が正常であると判定して(ステップS15)、処理を終える。
また、ステップS4において、電圧判定部52によって第2電圧センサVS2が電圧を検出しなかったと判定されると(NO)、故障リレー特定部53は、第1リレーRy1および第2リレーRy2の両方が閉故障していると判定して(ステップS16)、処理を終える。
また、ステップS2において、電圧判定部52によって第1電圧センサVS1が電圧を検出しなかったと判定されると(NO)、第1リレーRy1および第2リレーRy2の両方が開故障している可能性がある。この状態を確認するため、故障リレー特定部53は、駆動制御部51に対してオン信号を出力する指示を出力する。駆動制御部51は、この指示に応じて、第1リレーRy1および第2リレーRy2の両方にオン信号を与える(ステップS17)。
次いで、電圧判定部52は、第1電圧センサVS1が電圧を検出したか否かを判定する(ステップS18)。ステップS18において、電圧判定部52によって第1電圧センサVS1が電圧を検出しなかったと判定されると(NO)、故障リレー特定部53は、第1リレーRy1および第2リレーRy2の両方が開故障していると判定して(ステップS19)、処理を終える。
第1リレーRy1および第2リレーRy2の両方にオン信号を与えると、正常な第1リレーRy1および第2リレーRy2はともに閉じるが、開故障している第1リレーRy1および第2リレーRy2は開いたままとなる。このため、表1に示すように、第1電圧センサVS1の検出電圧Vout が無い状態となる。
また、ステップS18において、電圧判定部52によって第1電圧センサVS1が電圧を検出したと判定されると(YES)、故障リレー特定部53は、第1リレーRy1および第2リレーRy2の両方が正常であると判定して(ステップS20)、処理を終える。第1リレーRy1および第2リレーRy2の両方にオン信号を与えると、表1に示すように、正常な第1リレーRy1および第2リレーRy2はともに閉じるので、第1電圧センサVS1の検出電圧Vout が有る状態となる。
以上のように、本実施形態にかかる直流配電装置10は、直流電源1と、リレー故障判定装置3とを備えている。リレー故障判定装置3は、第1直列回路41および第2直列回路を含む抵抗回路4と、故障判定部5と、第1電圧センサVS1と、第2電圧センサVS2とを備えている。故障判定部5は、第1リレーRy1および第2リレーRy2を開状態に制御することにより第1電圧センサVS1により検出される電圧に基づいて第1リレーRy1および第2リレーRy2リレーの少なくともいずれか一方が閉故障していると判定する。また、第1リレーRy1は、直流電源1の正極に接続された第1直列回路41の一端と第2直列回路42の一端との間に設けられている。第2リレーRy2は、直流電源1の負極に接続された第1直列回路41の他端と第2直列回路42の他端との間に設けられている。
上記の構成において、第1リレーRy1および第2リレーRy2がいずれも故障していない場合、第1リレーRy1および第2リレーRy2は、開状態に制御されると開く。この状態では、直流電源1から、開いたリレーを介して第1電圧センサVS1に電流が流れないので、第1電圧センサVS1が電圧を検出しないことになる。
これに対し、第1リレーRy1および第2リレーRy2の少なくともいずれか一方が故障している場合、第1リレーRy1および第2リレーRy2が開状態に制御されても、閉故障しているリレーは開かない。この状態では、直流電源1から、閉じたリレーを介して第1電圧センサVS1に電流が流れるので、第1電圧センサVS1が電圧を検出することになる。したがって、第1電圧センサVS1による電圧検出の有無によって第1リレーRy1および第2リレーRy2の閉故障を判定することができる。
また、リレー故障判定装置3は、第1直列回路41における2つの抵抗R1,R2の接続点と、第2直列回路42における2つの抵抗R3,R4の接続点と接続された第2電圧センサをさらに備えている。しかも、故障判定部5は、第1リレーRy1および第2リレーRy2の少なくともいずれか一方が閉故障していると判定したときに、第2電圧センサVS2が電圧を検出すると、当該電圧の極性に基づいて、第1リレーRy1および第2リレーRy2の一方が閉故障していると判定する。
上記の構成によれば、第1リレーRy1および第2リレーRy2の少なくともいずれか一方が閉故障している状態では、直流電源1から、閉じたリレーを介して第2電圧センサVS2に電流が流れるので、第2電圧センサVS2が電圧を検出する。また、第1リレーRy1および第2リレーRy2の一方が閉じている状態では、閉じているリレーに応じて第2電圧センサVS2に流れる電流の向きが逆になるので、それぞれの状態で第2電圧センサVS2によって検出される電圧の極性が異なる。したがって、当該電圧の極性により、第1リレーRy1および第2リレーRy2のいずれが閉故障しているかを特定することができる。
また、故障判定部5は、第1リレーRy1および第2リレーRy2の一方が閉故障していると判定した状態から、第1リレーRy1および第2リレーRy2をともに閉状態に制御することにより第2電圧センサVS2が電圧を検出すると、第1リレーRy1および第2リレーRy2の他方が開故障していると判定する。
第1リレーRy1および第2リレーRy2の一方が閉故障している状態では、他方が開故障している可能性があるが、正常な状態で開いているか故障により開いているのかが判別できない。そこで、上記の構成により、第1リレーRy1および第2リレーRy2をともに閉状態に制御すれば、開故障しているリレーは閉じずに開いたままとなる。この状態では、閉故障した一方のリレーを通じて第1電圧センサVS1および第2電圧センサVS2に電流が流れるので、第2電圧センサVS2が電圧を検出することになる。これにより、第1リレーRy1および第2リレーRy2の他方が開故障していると判定することができる。
また、故障判定部5は、第1リレーRy1および第2リレーRy2を開状態に制御することにより第1電圧センサVS1が電圧を検出しなかったときに、第1リレーRy1および第2リレーRy2をともに閉状態に制御することにより第1電圧センサVS1が電圧を検出しないと、第1リレーRy1および第2リレーRy2の両方が開故障していると判定する。
第1リレーRy1および第2リレーRy2の両方が開故障しているとき、上述のように、第1リレーRy1および第2リレーRy2をともに開状態に制御しても、第1リレーRy1および第2リレーRy2は開いたままである。このため、正常な状態で開いているのか、開故障により開いているのかを判別できない。
そこで、上記の構成によれば、第1リレーRy1および第2リレーRy2をともに閉状態に制御しても、開故障している第1リレーRy1および第2リレーRy2は開いたままとなる。この状態では、第1リレーRy1および第2リレーRy2を通じて第1電圧センサVS1に電流が流れないので、第1電圧センサVS1が電圧を検出しないことになる。これにより、第1リレーRy1および第2リレーRy2の両方が開故障していると判定することができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
直流配電装置10の制御ブロック(特に故障判定部5)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、直流配電装置10は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えているとともに、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。
上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。
なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 直流電源
2 機器
3 リレー故障判定装置
4 抵抗回路
5 故障判定部
41 第1直列回路
42 第2直列回路
R1〜R4 抵抗
Ry1 第1リレー
Ry2 第2リレー
VS1 第1電圧センサ
VS2 第2電圧センサ

Claims (5)

  1. 直流電源から機器への給電経路を開閉する第1リレーおよび第2リレーの故障を判定するリレー故障判定装置であって、
    直列に接続された2つの抵抗から成り、その両端がそれぞれ前記直流電源の正極および負極に接続された第1直列回路と、直列に接続された2つの抵抗から成り、前記第1直列回路と並列に設けられた第2直列回路とを有し、前記第1直列回路および前記第2直列回路のそれぞれにおける2つの抵抗の接続点同士が接続された抵抗回路と、
    前記第2直列回路の両端に接続される第1電圧センサと、
    前記第1リレーおよび前記第2リレーを開状態に制御することにより前記第1電圧センサにより検出される電圧に基づいて前記第1リレーおよび前記第2リレーの少なくともいずれか一方が閉故障していると判定する故障判定部と、を備え、
    前記第1リレーは、前記正極に接続された前記第1直列回路の一端と前記第2直列回路の一端との間に設けられ、
    前記第2リレーは、前記負極に接続された前記第1直列回路の他端と前記第2直列回路の他端との間に設けられていることを特徴とするリレー故障判定装置。
  2. 前記第1直列回路および前記第2直列回路における2つの抵抗の接続点に接続された第2電圧センサをさらに備え、
    前記故障判定部は、前記第1リレーおよび前記第2リレーの少なくともいずれか一方が閉故障していると判定したときに、前記第2電圧センサが電圧を検出すると、当該電圧の極性に基づいて、前記第1リレーおよび前記第2リレーの一方が閉故障していると判定することを特徴とする請求項1に記載のリレー故障判定装置。
  3. 前記故障判定部は、前記第1リレーおよび前記第2リレーの一方が閉故障していると判定した状態から、前記第1リレーおよび前記第2リレーをともに閉状態に制御することにより前記第2電圧センサが電圧を検出すると、前記第1リレーおよび前記第2リレーの他方が開故障していると判定することを特徴とする請求項2に記載のリレー故障判定装置。
  4. 前記故障判定部は、前記第1リレーおよび前記第2リレーを開状態に制御することにより前記第1電圧センサが電圧を検出しなかったときに、前記第1リレーおよび前記第2リレーをともに閉状態に制御することにより前記第1電圧センサが電圧を検出しないと、前記第1リレーおよび前記第2リレーの両方が開故障していると判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のリレー故障判定装置。
  5. 前記直流電源と、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のリレー故障判定装置と、を備えていることを特徴とする直流配電装置。
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