JP2016208580A - リレー溶着判定装置 - Google Patents

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一眞 淺倉
Kazuma Asakura
一眞 淺倉
勇二 西
Yuji Nishi
勇二 西
千済 田邉
Yukinari Tanabe
千済 田邉
宏昌 田中
Hiromasa Tanaka
宏昌 田中
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Abstract

【課題】電動車両の停止時において短時間で溶着判定を行う。【解決手段】バッテリ10に接続されるカップリングコンデンサ102と、一端がカップリングコンデンサ102に接続され他端にパルス電圧が入力される検出抵抗101と、検出抵抗101の両端の電圧を検出する電圧センサ103と、を含む検出回路120と、検出抵抗101に入力するパルス電圧を出力するパルス発振器113を含み、電圧センサ103で検出した検出電圧が入力される制御部110と、を有し、制御部110は、電圧センサ103で検出した検出電圧の波高値Vdが第1閾値Vth1を超えるか、第1閾値Vth1よりも小さい第2閾値Vth2未満の場合にシステムメインリレー14,15が溶着していると判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、電動車両に搭載されるバッテリと負荷との間に設置されるリレーの溶着を判定するリレー溶着判定装置の構造に関する。
電動車両に搭載されるバッテリと車両駆動用のモータ等の負荷との間には、バッテリと負荷とを接続、遮断するリレーが配置されている。リレーは、大電力をオン・オフすることから、オン・オフ動作の際に接点が溶着する場合がある。このため、電動車両のイグニッションスイッチをオフとした後に、リレーの溶着が発生していないかどうかを診断する方法が提案されている。リレーはプラス側の電力線を接続、遮断するプラス側リレーと、マイナス側の電力線を接続、遮断するマイナス側リレーと、が別々に動作する構造となっているものが多い。このため、プラス側、マイナス側のいずれか一方のリレーをオン、他方をオフとした状態で負荷側の電圧を測定することで、プラス側、マイナス側のいずれのリレーが溶着しているのかを判定する方法が用いられていた(例えば、特許文献1参照)。
しかし、このように、プラス側、マイナス側の各リレーをオン・オフさせて電圧を検出する方法は時間が掛ってしまうことから、バッテリにカップリングコンデンサの一端を接続し、カップリングコンデンサの他端側からパルス信号を印加して異なる測定点で電圧を測定しておき、リレーをオンさせる制御およびオフさせる制御のうちのいずれか一方の制御を行った時の測定電圧の差分の変化に基づいてリレーの故障を検出する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−116485号公報 特開2008−164468号公報
一方、電動車両のイグニッションスイッチをオフとした直後には、電力系統に設けられた平滑コンデンサやフィルタコンデンサ等の容量の大きなコンデンサに溜まっている電荷をモータジェネレータ等の負荷に放電(ディスチャージ)することが必要となる。ところが、ディスチャージの際には特許文献2に記載されているカップリングコンデンサの両端の電圧が大きく変動してしまい、特許文献2に記載された従来技術では、ディスチャージによる電圧変動が収束した後でなければリレーの溶着判定ができず、車両停止時のリレー溶着判定に時間が掛ってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、電動車両の停止時において短時間で溶着判定を行うことを目的とする。
本発明のリレー溶着判定装置は、車両駆動用のバッテリと負荷との間に配置されるリレーの溶着を判定するリレー溶着判定装置であって、一端が前記バッテリに接続されるカップリングコンデンサと、一端が前記カップリングコンデンサの他端に接続され他端にパルス電圧が入力される検出抵抗と、前記検出抵抗の両端の電圧を検出する電圧センサと、を含む検出回路と、前記検出抵抗に入力するパルス電圧を出力するパルス発振器を含み、前記電圧センサで検出した検出電圧が入力される制御部と、を有し、前記制御部は、前記電圧センサで検出した検出電圧の波高値が第1閾値を超えるか、第1閾値よりも小さい第2閾値未満の場合に前記リレーが溶着していると判定することを特徴とする。
本発明は、電動車両の停止時において短時間で溶着判定を可能とすることができるという効果を奏する。
本発明の実施形態におけるリレー溶着判定装置が搭載された電動車両の電力系統を示す系統図である。 本発明のリレー溶着判定装置の等価回路を示す回路図である。 正極側、負極側の各システムメインリレーがオンとなってバッテリからモータジェネレータに電力を供給している際の電流の流れを示す回路図である。 正極側、負極側の各システムメインリレーの溶着が無い場合にフィルタコンデンサ、平滑コンデンサの電荷をモータジェネレータにディスチャージする際の電流の流れを示す回路図である。 正極側システムメインリレーが溶着した場合にフィルタコンデンサ、平滑コンデンサの電荷をモータジェネレータにディスチャージする際の電流の流れを示す回路図である。 負極側システムメインリレーが溶着した場合にフィルタコンデンサ、平滑コンデンサの電荷をモータジェネレータにディスチャージする際の電流の流れを示す回路図である。 正極側、負極側の各システムメインリレーの溶着が無い場合にフィルタコンデンサ、平滑コンデンサの電荷をモータジェネレータにディスチャージする際の検出電圧の波形とフィルタコンデンサの電圧(VL)の変化を示すグラフである。 正極側システムメインリレーが溶着した場合にフィルタコンデンサ、平滑コンデンサの電荷をモータジェネレータにディスチャージする際の検出電圧の波形とフィルタコンデンサの電圧(VL)の変化を示すグラフである。 負極側システムメインリレーが溶着した場合にフィルタコンデンサ、平滑コンデンサの電荷をモータジェネレータにディスチャージする際の検出電圧の波形とフィルタコンデンサの電圧(VL)の変化を示すグラフである。 正極側、負極側の各システムメインリレーの溶着が無い場合と、いずれか一方のシステムメインリレーが溶着した場合にフィルタコンデンサ、平滑コンデンサの電荷をモータジェネレータにディスチャージする際の検出電圧の波高値Vdの時間変化を示すグラフである。 本発明のリレー溶着判定装置の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本実施形態のリレー溶着判定装置について説明する。最初に、図1を参照しながら本発明の実施形態におけるリレー溶着判定装置100が搭載される電動車両200について説明する。電動車両200は、バッテリ10と、バッテリ10から供給される直流の電圧(VL)を昇圧する昇圧コンバータ20と、昇圧コンバータ20で昇圧した直流の電圧(VH)をモータジェネレータ40駆動用の三相交流電流に変換するインバータ30を備えている。モータジェネレータ40の出力軸41から出力される動力は、ギヤ装置42を介して車軸43、駆動輪44を駆動する。昇圧コンバータ20とインバータ30とは電動車両200の全体制御を行うECU50の指令によって動作するよう構成されている。また、ECU50にはイグニッションスイッチ60のオン/オフ信号が入力される。
図1に示すように、バッテリ10の正極側には第1正極側電路11が接続されている。第1正極側電路11は、正極側システムメインリレー14を介して昇圧コンバータ20の正極側入力端子に接続されている。一方、バッテリ10の負極側には第1負極側電路12が接続されている。第1負極側電路12は、負極側システムメインリレー15を介して昇圧コンバータ20の負極側入力端子に接続されている。正極側、負極側システムメインリレー14,15は、ECU50に接続され、ECU50の指令によってオン・オフ動作する。
正極側システムメインリレー14と昇圧コンバータ20との間の第1正極側電路11と、負極側システムメインリレー15と昇圧コンバータ20との間の第1負極側電路12との間には、分圧抵抗16,17が直列に接続されている。分圧抵抗16,17は同一の抵抗値であり、分圧抵抗16,17の接続点はコモン電路13となっている。コモン電路13の電位は0Vである。また、正極側システムメインリレー14と昇圧コンバータ20との間の第1正極側電路11と、負極側システムメインリレー15と昇圧コンバータ20との間の第1負極側電路12との間には、分圧抵抗16,17と並列にフィルタコンデンサ18が接続されている。フィルタコンデンサ18には両端の電圧(VL)を検出する電圧センサ19が取り付けられている。
昇圧コンバータ20の正極側出力端子とインバータ30の正極側入力端子の間は第2正極側電路21で接続され、昇圧コンバータ20の負極側出力端子とインバータ30の負極側入力端子との間は第2負極側電路22で接続されている。第2正極側電路21と第2負極側電路22との間にも分圧抵抗23,24が接続されている。分圧抵抗16,17と同様、分圧抵抗23,24は同一の抵抗値であり、分圧抵抗23,24の接続点はコモン電路13となっている。また、第2正極側電路21と第2負極側電路22との間には、平滑コンデンサ25と放電抵抗27とが分圧抵抗23,24と並列に接続されている。平滑コンデンサ25には両端の電圧(VH)を検出する電圧センサ26が取り付けられている。
リレー溶着判定装置100は、検出回路120と制御部110とを含んでいる。検出回路120は、バッテリ10が接続されている第1負極側電路12に一端が接続されるカップリングコンデンサ102と、一端がカップリングコンデンサ102の他端に接続され、その他端がコモン電路13に接続される検出抵抗101と、検出抵抗101の両端の電圧を検出する電圧センサ103とで構成されている。制御部110は、検出抵抗101の一端側であるコモン電路13側端に入力するパルス電圧を発生するパルス発振器113と、信号の演算と情報処理を行うCPU111とデータやプログラムを格納するメモリ112とを含む制御部110とを含んでおり、CPU111によって電圧センサ103で検出した検出電圧の処理を行う。また、制御部110には、ECU50からイグニッションスイッチオフ信号(IG−OFF信号)と、システムメインリレーのオフ信号(SMR OFF信号)と、ディスチャージ開始信号とが入力されるよう構成されている。なお、パルス電圧は、所定の周期で電圧が変化するものであればよく、例えば、矩形波電圧であってもよい。
図2に本実施形態のリレー溶着判定装置100の検出回路120の等価回路を示す。この等価回路を用いて本実施形態のリレー溶着判定装置100の基本動作について説明する。制御部110は、パルス発振器113で発生させたパルス電圧を検出回路120に入力する。検出抵抗101の両端の電圧、つまり、カップリングコンデンサ102と検出抵抗101との間対地電位(コモン電路13に対する電位)を電圧センサ103で検出し、検出電圧は制御部110に入力される。検出電圧は、図7Aに示すように、入力するパルス電圧と同様の振動電圧であり、その波高値は、例えば、3〜5V程度である。
次に、各システムメインリレー14,15が正常で溶着していない場合のディスチャージの際の電流の流れと検出電圧及び検出電圧の波高値Vdの変化について説明する。電動車両200の走行中は、図3に示すように、正極側、負極側システムメインリレー14,15はオンとなっており、[バッテリ10→第1正極側電路11→正極側システムメインリレー14→昇圧コンバータ20→第2正極側電路21→インバータ30→モータジェネレータ40→インバータ30→第2負極側電路22→昇圧コンバータ20→第1負極側電路12→負極側システムメインリレー15→バッテリ10]と電流が流れる回路R1が形成され、バッテリ10から供給される電力によってモータジェネレータ40が駆動されている。
運転者によって、電動車両200のイグニッションスイッチ60がオフとされると、ECU50は、正極側、負極側システムメインリレー14,15をオフにする指令を出力する。この指令によって正極側、負極側システムメインリレー14,15がオフとなり、図4に示すように、バッテリ10は電力系統から遮断される。また、同時にECU50は、イグニッションスイッチオフ信号(IG−OFF信号)とシステムメインリレーのオフ信号(SMR OFF信号)をリレー溶着判定装置100の制御部110に送信する。
ECU50は、各システムメインリレー14,15をオフとしたら、次にフィルタコンデンサ18、平滑コンデンサ25に溜まっている電荷を放出するディスチャージ開始指令を出力する。この指令によってインバータ30のスイッチング素子がオン・オフ動作し、図4に示すような、[フィルタコンデンサ18→第1正極側電路11→昇圧コンバータ20→第2正極側電路21→インバータ30→モータジェネレータ40→インバータ30→第2負極側電路22→昇圧コンバータ20→フィルタコンデンサ18]および、[平滑コンデンサ25→第2正極側電路21→インバータ30→モータジェネレータ40→インバータ30→第2負極側電路22→平滑コンデンサ25]と電流が流れる回路R2が形成され、各コンデンサ18,25に溜まっている電荷をモータジェネレータ40のコイルで消費させる。各コンデンサ18,25の両端の電圧(VL,VH)がゼロとなるとディスチャージは終了する。図7Aにはフィルタコンデンサ18の電圧(VL)の変化のみを示してある。ディスチャージに掛かる時間は非常に短く、例えば、200msec程度である。また、ECU50は、ディスチャージ開始指令を出力すると共に、ディスチャージ開始信号を制御部110に送信する。
図4に示すように、各システムメインリレー14,15の両方ともが正常で、ECU50からのオフ信号によって第1正極、負極電路11,12が遮断されている場合には、ディスチャージの際の電流は、検出回路120を通過しない。このため、各システムメインリレー14,15の両方ともが正常な場合は、図7Aに示すように電圧センサ103が検出する検出電圧波形はディスチャージ開始直後に少し波高値が高くなるものの、その後はほとんど変化せず、図8の実線aに示すように、検出電圧の波高値Vd(検出電圧波形のピーク電圧値をフィルタ処理した電圧値)もディスチャージ開始直後に若干大きくなるが、その後は略一定となる。
次に、正極側システムメインリレー14が溶着している場合の電流の流れと検出電圧と検出電圧の波高値Vdの変化について説明する。図5に示すように、正極側システムメインリレー14が溶着している場合には、先に説明した回路R2の他に、図5に破線で示すように、[正極側システムメインリレー14→第1正極側電路11→昇圧コンバータ20→第2正極側電路21→インバータ30→モータジェネレータ40→インバータ30→第2負極側電路22→(分圧抵抗24、または、昇圧コンバータ20→第1負極側電路12→分圧抵抗17)→コモン電路13→検出抵抗101→カップリングコンデンサ102→
第1負極側電路12→バッテリ10→第1正極側電路11→正極側システムメインリレー14]と電流が流れる回路R3が形成され、各コンデンサ18,25のディスチャージの際に検出抵抗101、カップリングコンデンサ102を含む検出回路120に電流が流れてしまう。このため、図7Bに示すように、検出電圧の波形は、ディスチャージ開始直後しばらくの間は大きく変動し、ディスチャージ開始後しばらくしないと安定した波形とならない。この間は、例えば、5秒程度の場合がある。このため、図8の破線bに示すように、検出電圧の波高値Vdは、ディスチャージ開始直後に急上昇した後、急速に低下し、その後略一定の値に安定する。
次に、負極側システムメインリレー15が溶着している場合の電流の流れと検出電圧と検出電圧の波高値Vdの変化について説明する。図6に示すように、正極側システムメインリレー14が溶着している場合には、先に説明した回路R2の他に、図6に破線で示すように、[負極側システムメインリレー15→第1負極側電路12→カップリングコンデンサ102→検出抵抗101→コモン電路13→(分圧抵抗16→第1正極側電路11→昇圧コンバータ20、または、分圧抵抗23)→第2正極側電路21→インバータ30→モータジェネレータ40→インバータ30→第2負極電路22→昇圧コンバータ20→第1負極側電路12→負極側システムメインリレー15]と電流が流れる回路R4が形成され、各コンデンサ18,25のディスチャージの際に検出抵抗101、カップリングコンデンサ102を含む検出回路120に電流が流れてしまう。このため、図7Cに示すように、検出電圧の波形は、ディスチャージ開始直後しばらくの間、略ゼロとなった後、急上昇、急低下を繰り返し、例えば、ディスチャージ開始後5秒程度しないと安定した波形とならない。このため、図8の一点鎖線cに示すように、検出電圧の波高値Vdは、ディスチャージ開始直後に略ゼロ近傍まで急低下した後、急速に上昇し、その後略一定の値に安定する。
本実施形態のリレー溶着判定装置100は、上記のように各システムメインリレー14,15が正常で溶着していない場合と、各システムメインリレー14,15のいずれか一方が溶着している場合とで、検出電圧の波高値Vdの変化が大きく異なる現象を利用してシステムメインリレー14,15の溶着に有無を判定するものである。以下、図9のフローチャートを参照して本実施形態のリレー溶着判定装置100の動作について説明する。
各システムメインリレー14,15がオンで電動車両200が通常走行している場合には、リレー溶着判定装置100の制御部110は、パルス発振器113で発生させたパルスを検出抵抗101のコモン電路13の側に入力し、電圧センサ103によって検出抵抗101の電圧を検出している。この電圧は図7A〜図7Cの時刻ゼロ近傍の波形の様に、検出抵抗101に入力されるパルスと同様の変動波形で、その波高値Vdは一定となっている。
先に説明したように、運転者がイグニッションスイッチ60をオフにすると、ECU50は、イグニッションスイッチオフ信号(IG−OFF信号)とシステムメインリレーのオフ信号(SMR OFF信号)をリレー溶着判定装置100の制御部110に送信する。リレー溶着判定装置100の制御部110は、ECU50からイグニッションスイッチオフ信号(IG−OFF信号)を受信したら、図9に示すステップS101でYESと判断して図9のステップS102に進み、ディスチャージ開始指令信号を受信したら、図9のステップS103、S104に進み、所定時間ΔT1が経過するまで待機した後、図9のステップS105に示すようにシステムメインリレー(SMR)溶着判定処理を開始する。ここで、所定時間ΔT1は、各システムメインリレー14,15の溶着が無い場合に波高値Vdが略一定となるまでの時間で、任意に設定可能であるが、例えば、ディスチャージ時間と同様の200msec程度でもよい。一方、制御部110は、ECU50からイグニッションスイッチオフ信号(IG−OFF信号)を受信せず、図9のステップS101でNOと判断したら、リレー溶着判定処理を行わず図示しないメインルーチンに戻り、イグニッションスイッチオフ信号(IG−OFF信号)を受信するまで待機する。
制御部110は、図9のステップS106に示すように、電圧センサ103によって検出抵抗101の両端の電圧を検出し、検出電圧のピーク値をフィルタ処理したものを検出電圧の波高値Vdとする。次に、制御部110は、図9のステップS107に示す様に、検出電圧の波高値Vdが第1閾値Vth1を超えているか、第2閾値Vth2未満かどうかを判定する。ここで、第1閾値Vth1、第2閾値Vth2は、図7A、図8に示すように、リレー溶着判定開始後に検出電圧の波高値Vdが略一定となる電圧にプラスマイナスの余裕を付けた設定値である。リレー溶着判定開始後の略一定の波高値Vdは、実験或いはシミュレーション等で求めることができるが、リレー溶着判定開始後の略一定の波高値Vdが4.5V程度の場合には、第1閾値Vth1は4.2V程度、第2閾値Vth2は4.8V程度としてもよい。
図8に示すように、溶着判定開始時において、検出電圧の波高値Vdが、Vth1<Vd<Vth2となるのは、図8の実線aで示す各システムメインリレー14,15の両方ともが正常で溶着が無い場合である。図8の破線bに示す様に、正極側システムメインリレー14が溶着している場合には、溶着判定開始時の検出電圧Vdは、Vth2よりも大きくなっており、図8の一点鎖線cに示す様に、負極側システムメインリレー15が溶着している場合には、溶着判定開始時の検出電圧の波高値Vdは、Vth1よりも小さくなっており、いずれもVth1<Vd<Vth2とならない。そこで、制御部110は、図9のステップS107で検出電圧の波高値VdがVth1<Vd<Vth2の場合には、図9のステップS108に進み、各システムメインリレー14,15の溶着は発生していないと判定する。一方、図9のステップS107で検出電圧の波高値VdがVth1<Vd<Vth2ではない場合、つまり、Vd≦Vth1、或いは、Vd≧Vth2の場合には、図9のステップS111に進み、いずれかのシステムメインリレーが溶着していると判定する。
制御部110は、図9のステップS108でシステムメインリレー(SMR)が正常と判断したら、図9のステップS109に進んで所定期間ΔT2が終了したかどうかを判断し、所定時間ΔT2が終了していない場合には、図9のステップS106に戻って検出電圧の波高値Vdを再度検出し、図9のステップS107で波高値Vdと第1閾値Vth1,Vth2との比較を行う。このように、所定期間ΔT2の間に複数回、検出電圧の波高値Vdと第1閾値Vth1,第2閾値Vth2との比較を行い、いずれの場合にも、Vth1<Vd<Vth2となっている場合には、図9のステップS110に進み、各システムメインリレー14,15は両方とも溶着が無く正常との判定を確定させて判定処理を終了する。
一方、所定期間ΔT2の間に一回でも検出電圧の波高値Vdが、Vth1<Vd<Vth2となっておらず、図9のステップS111に進んだ場合には、いずれかのシステムメインリレー(SMR)が溶着していると判断して判定処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態のリレー溶着判定装置100は、電動車両200の停止時(イグニッションスイッチをオフとした際)にディスチャージを行った後、検出電圧の波高値Vdが安定するのを待たずに各システムメインリレー14,15の溶着判定を行うことができるので、電動車両200の停止時に短時間でシステムメインリレーの溶着判定を行うことができる。
10 バッテリ、11 第1正極側電路、12 第1負極側電路、13 コモン電路、14 正極側システムメインリレー、15 負極側システムメインリレー、16,17,23,24 分圧抵抗、18 フィルタコンデンサ、19,26,103 電圧センサ、20 昇圧コンバータ、21 第2正極側電路、22 第2負極側電路、25 平滑コンデンサ、27 放電抵抗、30 インバータ、40 モータジェネレータ、41 出力軸
42 ギヤ装置、43 車軸、44 駆動輪、51,52 対地絶縁抵抗、52,54 対地浮遊容量、60 イグニッションスイッチ、100 リレー溶着判定装置、101 検出抵抗、102 カップリングコンデンサ、103 電圧センサ、110 制御部、111 CPU、112 メモリ、113 パルス発振器、120 検出回路、200 電動車両。

Claims (1)

  1. 車両駆動用のバッテリと負荷との間に配置されるリレーの溶着を判定するリレー溶着判定装置であって、
    一端が前記バッテリに接続されるカップリングコンデンサと、一端が前記カップリングコンデンサの他端に接続され他端にパルス電圧が入力される検出抵抗と、前記検出抵抗の両端の電圧を検出する電圧センサと、を含む検出回路と、
    前記検出抵抗に入力するパルス電圧を出力するパルス発振器を含み、前記電圧センサで検出した検出電圧が入力される制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記電圧センサで検出した検出電圧の波高値が第1閾値を超えるか、第1閾値よりも小さい第2閾値未満の場合に前記リレーが溶着していると判定するリレー溶着判定装置。
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