JP2009060722A - 突入電流防止回路および電源装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】突入電流防止回路2Aは、AC100VをDC12Vの直流電圧に変換する直流電源回路21と、DC12Vの低下に基づいて交流電源の瞬時停電を検知する瞬時停電検知回路22と、整流平滑回路の平滑コンデンサC5,C6への交流電源の電流を制限する電流制限回路24Aと、制御回路23Aとを備える。制御回路23Aは、瞬時停電検知回路22による瞬時停電の検知に基づいて、負荷への電流の制限を開始するとともに、通電の復帰後においても引き続いて、瞬時停電の停電時間とは独立して設定された所定時間の間、平滑コンデンサ(C5,C6)への電流を制限するように、電流制限回路24Aを制御する制御信号Vcp2を生成する。
【選択図】図3
Description
この構成によれば、少ない部品により本発明に係る制御回路を構成することができる。また、交流電源の初期投入時及び瞬時停電の発生時において、突入電流を好適に防止することができる。
本発明の実施形態1を図1ないし図4によって説明する。図1は本発明の突入電流防止回路2を備えた電源装置10の構成を示すブロック図である。なお、図1のブロック図に示される構成は、本発明の突入電流防止回路の実施形態1及び実施形態2において共通である。
次に、本発明の実施形態2を図5ないし図7によって説明する。ただし、図5及び図7において図3及び図4と実質的に同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。なお、上記したように、図1のブロック図に示される電源装置10及び突入電流防止回路2の構成は、実施形態2にも適用される。また、実施形態2においても、実施形態1と同様に、インバータコンプレッサを使用した冷蔵庫(図示せず)において、インバータ基板にDC280Vを供給する電源基板(図示せず)に搭載される電源装置10Bに組み込まれた突入電流防止回路2Bを想定している。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。なお、上述した各ルーチン(処理手順)はその一例を示したものに過ぎず、適宜変更することができる。
(2)上記実施形態では、瞬時停電検知回路22の第1の電圧比較回路IC21Aの反転入力端子に基準電圧Vth1が入力され、その非反転入力端子に第1の分圧Vd1が入力されるようにしたが、これに限定されない。例えば、実施形態2において、逆に、第1の電圧比較回路IC21Aの非反転入力端子に基準電圧Vth1が入力され、反転入力端子に第1の分圧Vd1が入力されるようにしてもよい。この場合、図7に示される第1の比較信号Vcp1のタイムチャートの論理レベルは反転するため、マイクロコンピュータ入力信号Vp1のタイムチャートの論理レベルも反転する。そのため、マイクロコンピュータIC41は、図7の時刻t3においてマイクロコンピュータ入力信号Vp1がハイからローレベルに変化したときにリレーX02をオフし、図7の時刻t4においてマイクロコンピュータ入力信号Vp1がローからハイレベルに変化したときにタイマをスタートさせるようにすればよい。
(5)実施形態1では、電流制限回路24Aにおいて交流リレーX01を使用し、実施形態2では、電流制限回路24Bにおいて直流リレーX02を使用する構成を示したが、これに限定されない。例えば、実施形態1の電流制限回路24Aも、実施形態2に示すような直流リレーX02を使用する構成であってもよい。逆に、実施形態2の電流制限回路24Bも、実施形態1に示すような交流リレーX01を使用する構成であってもよい。さらに、実施形態1の電流制限回路24Aにおいて直流リレーX02を使用し、実施形態2の電流制限回路24Bにおいて交流リレーX01を使用する構成としてもよい。
(7)実施形態2では、制御回路23Bが信号変換回路41を含む構成としたが、特にこれに限定されない。第1の比較回路信号Vcp1の論理レベル及び電圧レベルを変換する必要がない場合には、信号変換回路41を割愛することができる。
(8)実施形態2では、電流制限回路24Bの第2のトランジスタQ51としてバイポーラトランジスタを使用した例を示したがこれに限定されず、第2のトランジスタQ51は電界効果トランジスタであってもよい。
(12)上記実施形態では、インバータコンプレッサを使用した冷蔵庫において、インバータ基板にDC280Vを供給する電源基板に搭載される電源装置10に組み込まれた突入電流防止回路2A及び2Bを想定したが、本発明による突入電流防止回路の適用はこれに限定されない。本発明による突入電流防止回路は、交流電源の瞬時停電による負荷への突入電流の防止が必要とされるあらゆる場面に適用され得る。
Claims (6)
- 交流電源の電圧を直流電圧に変換する直流電源回路と、前記直流電源回路に接続され、前記直流電圧の低下に基づいて前記交流電源の瞬時停電を検知する瞬時停電検知回路と、前記負荷への前記交流電源の電流を制限する電流制限回路とを備え、前記交流電源の瞬時停電による負荷への突入電流を防止する突入電流防止回路において、
前記瞬時停電検知回路による前記瞬時停電の検知に基づいて、前記負荷への電流の制限を開始するとともに、通電の復帰後においても引き続いて、前記瞬時停電の停電時間とは独立して設定された所定時間の間、前記負荷への電流を制限するように、前記電流制限回路を制御する制御回路を備えることを特徴とする突入電流防止回路。 - 前記直流電源回路は、前記直流電圧とグランドとの間に接続された第1のコンデンサを有し、
前記瞬時停電検知回路は、前記第1のコンデンサの端子電圧が所定値低下したことを検出することによって、前記電源の瞬時停電を検知することを特徴とする請求項1記載の突入電流防止回路。 - 前記瞬時停電検知回路は、前記第1のコンデンサの端子電圧に依存した第1の比較電圧と第1の基準電圧とを比較する第1の電圧比較回路と、前記第1のコンデンサに並列接続され、前記直流電圧を分圧して前記第1の比較電圧を生成する、直列接続された第1の抵抗及び第2の抵抗と、前記第1の抵抗及び第2の抵抗に並列接続され、前記第1の基準電圧を生成する、直列接続された第3の抵抗及びツェナーダイオードとを含み、
前記第1の電圧比較回路は、前記第1の比較電圧が供給される第1の入力端子と、前記第1の基準電圧が供給される第2の入力端子とを有し、その比較結果に応じて、前記制御回路によって前記電流制限回路を制御するための第1の比較回路信号を生成し、
前記第1の電圧比較回路は、瞬時停電の発生により第1の比較電圧が第1の基準電圧を下回ったとき、第1の信号レベルから第2の信号レベルに変化し、通電が復帰して第1の比較電圧が第1の基準電圧を上回ったとき、前記第2の信号レベルから第1の信号レベルに変化する前記第1の比較回路信号を生成し、
前記電流制限回路は、接点を有するリレーと、前記リレーを駆動するリレー駆動回路と、前記リレーの接点に並行接続され、前記リレー駆動回路のオフ時に前記負荷への電流を制限する電流制限素子とを含み、
前記制御回路は、前記瞬時停電が発生したとき、前記リレー駆動回路をオフし、通電の復帰後においても、前記所定時間の間、引き続き前記リレー駆動回路をオフする制御信号を、前記第1の比較回路信号にしたがって生成し、該制御信号を前記電流制限回路に供給することを特徴とする請求項2記載の突入電流防止回路。 - 前記制御回路は、タイマ回路であり、
前記タイマ回路は、第1及び第2の入力端子を有する第2の電圧比較回路と、前記直流電圧とグランドとの間に直列接続され、前記直流電圧を分圧して第2の基準電圧を生成する第4の抵抗及び第5の抵抗と、前記直流電圧とグランドとの間に直列接続され、第2の比較電圧を生成する第6の抵抗及び第2のコンデンサとを含み、
第2の比較電圧は、前記第2のコンデンサの端子電圧であり、
前記第2の基準電圧が前記第2の電圧比較回路の前記第1の入力端子に供給され、前記第2の比較電圧及び前記第1の比較回路信号が前記第2の電圧比較回路の第2の入力端子に供給され、
前記第2の電圧比較回路は、前記瞬時停電の発生に伴って前記リレー駆動回路をオフし、通電の復帰から前記所定時間が経過したときに前記リレー駆動回路をオンする前記制御信号を、前記第1の比較回路信号にしたがって生成することを特徴とする請求項3記載の突入電流防止回路。 - 前記制御回路は、スタートから前記所定時間後にタイムアップするタイマを有するマイクロコンピュータであり、
前記マイクロコンピュータは、前記瞬時停電の発生に伴って前記リレー駆動回路をオフし、通電の復帰に伴って前記タイマをスタートさせ、前記タイマがタイムアップしたとき前記リレー駆動回路をオンする前記制御信号を、前記第1の比較回路信号にしたがって生成するものであり、
前記マイクロコンピュータは、
前記リレーがオフ状態のときに、前記第1の比較回路信号にしたがうマイクロコンピュータ入力信号のレベルが所定の論理レベルであるかどうかを判定する第1の動作と、
所定論理レベルであると判定した場合に前記タイマをスタートさせる第2の動作と、
前記タイマがタイムアップしたかどうかを判定する第3の動作と、
前記タイマがタイムアップしたと判定した場合に前記リレーをオンさせる第4の動作と、
前記リレーがオン状態のときに、前記マイクロコンピュータ入力信号のレベルが前記所定の論理レベルと反対の論理レベルであるかどうかを判定する第5の動作と、
前記所定の論理レベルと反対の論理レベルであると判定した場合に前記リレーをオフさせる第6の動作と、
前記第6の動作から前記第1の動作に戻って、前記第1の動作から第6の動作を繰り返す第7の動作と
を実行することを特徴とする請求項3記載の突入電流防止回路。 - 交流電源のノイズを除去するノイズフィルタ回路と、平滑コンデンサを有する整流平滑回路とを備え、前記交流電源の瞬時停電による突入電流を制限する機能を有する、冷蔵庫のコンプレッサーのモータを駆動するための電源装置において、
前記ノイズフィルタ回路と前記整流平滑回路との間に接続され、前記交流電源の瞬時停電時に前記平滑コンデンサへの突入電流を制限する請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の突入電流防止回路を備えることを特徴とする、冷蔵庫のコンプレッサーのモータを駆動するための電源装置。
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