JP2021002467A - 燃料電池単セルおよび燃料電池セルスタック - Google Patents
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Abstract
Description
上記アノード層に接して配置されており、上記セル部を支持する支持体層(3)と、を有しており、
上記支持体層は、
電子導電性材料(31)と固体電解質材料(32)と気孔(33)とを含んでおり、
上記支持体層の厚み方向に沿う断面視において、
上記電子導電性材料の平均径をdm、上記固体電解質材料の平均間隔をLseとしたとき、
dm≦Lse
の関係を満たす、燃料電池単セル(1)にある。
実施形態1の燃料電池単セルについて、図1〜図9を用いて説明する。図1に例示されるように、本実施形態の燃料電池単セル1は、セル部2と、支持体層3と、を有している。燃料電池単セル1は、平板形の電池構造を有することができる。図1では、外形が四角形状である平板形の電池構造を有する燃料電池単セル1の断面例が示されている。
dm≦Lse
dm≦dse
Vm≦Vse
lm/se≦lm/pore
実施形態2の燃料電池セルスタックについて、図10を用いて説明する。なお、実施形態2以降において用いられる符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
<材料準備>
NiO粉末(平均粒子径:0.6μm〜1.8μm)と、8mol%のY2O3を含むイットリア安定化ジルコニア(以下、YSZ)粉末(平均粒子径:0.3μm〜2.0μm)と、造孔剤(カーボン、平均粒子径:0.8μm〜1.5μm)と、ポリビニルブチラール(有機材料)と、酢酸イソアミル、2−ブタノールおよびエタノール(混合溶媒)とをボールミルにて混合することによりスラリーを調製した。NiO粉末、YSZ粉末、および、造孔材の体積比は、大気焼成後の還元処理後に、表1の値となるようにそれぞれ調整した。ここで、NiO粉末の平均粒子径を、造孔材の平均粒子径より小さくなるように選択し、かつ、Niの体積比率を、YSZの体積比率と同じまたは小さくなるように選択し、かつ、気孔の体積比率を、YSZの体積比率よりも大きくなるように選択することにより、dm≦Lse、および、lm/se≦lm/poreの関係が成立しやすくなる。また、同一の平均粒子径、体積比率であっても、NiO粉末、YSZ粉末、造孔剤を混合する際の混合時間を調整し、各々の均一分散が十分になされている状態とすることにより、dm≦Lse、および、lm/se≦lm/poreの関係が成立しやすくなる。このようにして、合計9水準のスラリーを調製した。なお、上記平均粒子径は、レーザー回折・散乱法により測定した体積基準の累積度数分布が50%を示すときの粒子径(直径)d50である(以下、同様)。上記スラリーを、ドクターブレード法を用いて、樹脂シート上に層状に塗工し、乾燥させた後、樹脂シートを剥離することにより、各水準の支持体層形成用シートを準備した。
同じ水準の複数枚の支持体層形成用シートと、アノード層形成用シートと、固体電解質層形成用シートと、中間層形成用シートとをこの順に積層し、静水圧プレス(WIP)成形法を用いて圧着することにより、積層体を得た。積層体は、圧着後に脱脂した。なお、WIP成形条件は、温度80℃、加圧力50MPa、加圧時間10分という条件とした。
スタック用部材として、金属部材と、結合層形成用シートと、集電体(本例ではSUS430製のメッシュ部材)と、封止用ガラスとを準備した。金属部材は、Fe−Cr合金(本例ではSUS430)よりなり、複数の貫通孔が形成された平坦な板状の形状を呈するセル支持面部を有している。結合層形成用シートは、Niを主成分としており、次のようにして準備した。
金属部材のセル支持面部の表面に、結合層形成用シート、単セルをこの順に積層した。この際、単セルの端面には封止用ガラスを塗布した。また、単セルの支持体層側を結合層形成用シート側とした。
得られたセルスタックユニットを、大気雰囲気中にて800℃まで昇温した上で、支持体層およびアノード層に還元性ガス(100%水素ガス)を導入するとともに、カソード層に空気を導入し、2時間保持するという条件にて還元処理を行った。還元処理後、還元性ガスの導入条件を維持したまま室温まで降温した。これにより、支持体層およびアノード層が還元処理された各水準の燃料電池単セルと、当該燃料電池単セルを有する各水準のセルスタックユニットを作製した。なお、セルスタックユニットを複数積層することにより、燃料電池セルスタックを構成することができる。
2 セル部
21 アノード層
22 固体電解質層
23 カソード層
3 支持体層
31 電子導電性材料
32 固体電解質材料
33 気孔
4 金属部材
5 結合層
6 燃料電池セルスタック
Claims (5)
- アノード層(21)と固体電解質層(22)とカソード層(23)とを備えるセル部(2)と、
上記アノード層に接して配置されており、上記セル部を支持する支持体層(3)と、を有しており、
上記支持体層は、
電子導電性材料(31)と固体電解質材料(32)と気孔(33)とを含んでおり、
上記支持体層の厚み方向に沿う断面視において、
上記電子導電性材料の平均径をdm、上記固体電解質材料の平均間隔をLseとしたとき、
dm≦Lse
の関係を満たす、燃料電池単セル(1)。 - 上記支持体層は、
上記支持体層の厚み方向に沿う断面視において、
上記固体電解質材料の平均径をdseとしたとき、
dm≦dse
の関係を満たす、請求項1に記載の燃料電池単セル。 - 上記支持体層は、
上記支持体層の厚み方向に沿う断面視において、
上記電子導電性材料の体積分率をVm、上記固体電解質材料の体積分率をVseとしたとき、
Vm≦Vse
の関係を満たす、請求項1または請求項2に記載の燃料電池単セル。 - 上記支持体層は、
上記支持体層の厚み方向に沿う断面視において、
上記電子導電性材料と上記固体電解質材料との平均接触長をlm/se、上記電子導電性材料と上記気孔との平均接触長をlm/poreとしたとき、
lm/se≦lm/pore
の関係を満たす、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池単セル。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池単セル(1)と、上記燃料電池単セルの上記支持体層側または上記カソード層側に配置された金属部材(4)と、上記燃料電池単セルの上記支持体層の表面または上記カソード層の表面と上記金属部材の表面とに結合された結合層(5)と、を有する燃料電池セルスタック(6)。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024005210A1 (ja) * | 2022-06-30 | 2024-01-04 | 京セラ株式会社 | 電気化学セル、電気化学セル装置、モジュールおよびモジュール収容装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011074445A1 (ja) * | 2009-12-16 | 2011-06-23 | 日本碍子株式会社 | 燃料電池セル及び固体酸化物型燃料電池 |
JP2019096529A (ja) * | 2017-11-24 | 2019-06-20 | 株式会社デンソー | 固体酸化物形燃料電池用アノードおよび固体酸化物形燃料電池単セル |
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2019
- 2019-06-21 JP JP2019115384A patent/JP7226130B2/ja active Active
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WO2024005210A1 (ja) * | 2022-06-30 | 2024-01-04 | 京セラ株式会社 | 電気化学セル、電気化学セル装置、モジュールおよびモジュール収容装置 |
JP7453485B1 (ja) | 2022-06-30 | 2024-03-19 | 京セラ株式会社 | 電気化学セル、電気化学セル装置、モジュールおよびモジュール収容装置 |
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JP7226130B2 (ja) | 2023-02-21 |
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