JP2021002135A - 加工指令改良システム及び加工指令改良方法 - Google Patents
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Abstract
Description
具体的には、まず、ユーザは、CADにより加工形状を設計する。次に、ユーザは、設計された加工形状に加工するための加工指令をCAMにより作成する。そして、CNC工作機械は、作成された加工指令に基づいてワークに対する加工を実行する。これにより、ユーザは、ワークを所望の形状に加工することができる。
特許文献1に開示の技術では、実際に加工を行なった際のデータに基づいて、加工指令の作成を補助するための情報である「加工技術情報」を作成する。そして、作成した加工技術情報をCAMに対して出力する。CAMを利用するユーザは、この加工技術情報を参照することにより、新たな加工指令を適切に作成することが可能となる。
なぜならば、既存の加工指令に新たな加工技術情報を反映させるためには、上流工程であるCAMまで戻した上で、CAMによる加工指令の作成を再度行なう必要があり、ユーザにとってみれば煩雑な処理となるからである。
そのため、より簡便な方法で、加工指令を改良することが望まれている。
前記CNC工作機械が前記加工を実行した場合に、前記加工に求められる要求を示す要求情報と、前記加工実行時の状態を示す状態情報とを対応付けて、加工技術情報として前記共有データベースに登録する加工状態記録部と、
改良対象の加工指令に対応する要求情報と、要求情報の少なくとも一部が合致する前記共有データベース内に登録された加工技術情報に基づいて、前記CNC工作機械上で前記改良対象の加工指令を改良する加工方法改良部と、
を備える加工指令改良システムである。
前記CNC工作機械が前記加工を実行した場合に、前記加工に求められる要求を示す要求情報と、前記加工実行時の状態を示す状態情報とを対応付けて、加工技術情報として前記共有データベースに登録する加工状態記録ステップと、
改良対象の加工指令に対応する要求情報と、要求情報の少なくとも一部が合致する前記共有データベース内に登録された加工技術情報に基づいて、前記CNC工作機械上で前記改良対象の加工指令を改良する加工方法改良ステップと、
を備える加工指令改良方法である。
<実施形態の構成>
図1に示すように、本実施形態である統合システム1は、CNC工作機械10、加工状態記録部11、工具情報管理部12、加工方法改良部13、共有データベース20、CAD30、及びCAM40、を備える。
そして、統合システム1では、この蓄積された加工技術情報に基づいて、CNC工作機械10上で、加工指令を改良する。
CAD30は、ユーザが加工形状を設計することを支援する装置である。また、CAM40は、被加工物であるワークを、CAD30によって設計された加工形状に加工するための加工指令の作成を支援する装置である。更に、CNC工作機械10は、CAM40によって作成された加工指令に基づいて、被加工物に対する加工を実行する工作機械を備えた数値制御装置である。
これらの装置の具体的な構成や機能については、当業者によく知られているので、ここでは詳細な説明を省略する。
具体的に、加工状態記録部11は、CNC工作機械10で加工指令が実行される都度、加工技術情報を作成する。また、加工状態記録部11は、作成した加工技術情報を、共有データベース20に格納する。加工状態記録部11による処理の詳細については、図5のシーケンス図を参照して後述する。
これら各装置のそれぞれは、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置を備える。また、これら各装置のそれぞれは、アプリケーションソフトウェアやOS(Operating System)等の各種の制御用プログラムを格納したHDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置や、演算処理装置がプログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータを格納するためのRAM(Random Access Memory)といった主記憶装置も備える。
次に、共有データベース20に格納される各情報の詳細について、図を参照しながら説明をする。
共有データベース20に格納される情報としては、例えば、図1に示すように、加工形状、加工技術情報、加工指令、工具使用履歴、及び工具情報が含まれる。
例えば、形状のタイプとは、平面、穴、溝、ポケット、及びボス等である。詳細な指定とは、例えば、形状のタイプが穴の場合に、「深さが30mm」で、「穴底形状が円錐」で、「底の先端角が118°」で、「穴径が10.0mm」、といったような複数の詳細な指定である。
具体的には、上位層である加工技術情報には、加工指令番号、CNC工作機械番号、加工指令開始日時、加工指令終了日時、及び被削材の取り付け状態を示す情報と、1種類の工具で1種類の加工形状を加工する単位を加工ステップとした場合における単数または複数の加工ステップの情報とが含まれる。図中では、加工ステップの情報として、第1加工ステップから第N(Nは任意の自然数)加工ステップまでの情報を図示する。
加工要求情報の内容の記述は、ユーザが任意の文字列をテキストとして入力することにより行われてもよいし、ユーザが予め用意した文字列から選択することにより行われてもよい。次に、加工要求情報に含まれる各情報について説明する。
表面粗さは、加工指令にて加工する加工面の凹凸の状態である。表面粗さは、例えば算術平均粗さとして、[Ra]を単位とした値で示される。
図3に示すように、加工技術情報には、加工指令の実行状態を示す情報として、各種センサデータ情報、サーボ情報及び加工中の撮像動画像が加工ステップ毎に対応付けられる。また、加工技術情報には、工具情報も対応付けられる。
具体的には、上位層である工具使用履歴には、工具それぞれの情報が含まれる。図中では、工具それぞれの情報として、第1工具番号から第M(Mは任意の自然数)工具番号までの情報を図示する。
ここで、工具交換時刻は、工具の交換が行われた時刻である。また、工具使用積算時間は、工具を交換してから、その工具を加工に使用した時間を積算した時間である。
これらの情報は、CNC工作機械10による加工を行なった場合の実測値であり、工具情報管理部12により、適宜更新される。
具体的には、上位層である工具情報には、工具それぞれの情報が含まれる。図中では、工具それぞれの情報として、第1工具番号から第M(Mは任意の自然数)工具番号までの情報を図示する。
ここで、工具寿命時間は、工具を交換してから、その工具を加工に使用することができた時間である。単位時間あたりの工具費は、単位時間(例えば、1分単位)あたりの工具の使用に伴い発生する工具費である。
例えば、加工に伴う摩耗により刃先等を所定の周期で交換する工具についての工具寿命時間は、直近の工具交換時刻と、前回の工具交換時刻との差分として算出され、更新される。あるいは、購入してから当面の間は交換を行なう必要のない工具についての工具寿命時間は、直近の工具使用積算時間と同じ時間として算出され、更新される。
なお、1つの工具に交換すべき部分が複数あり、且つ、交換すべき部分が、交換により複数回利用できる場合には、上述した計算を組み合わせることにより、工具単価が算出される。
次に、加工状態記録部11が行なう、加工技術情報の生成及び格納処理について図6のシーケンス図を参照して説明をする。加工状態記録部11は、CNC工作機械10で加工指令が実行される都度、加工技術情報の作成及び格納を行う。具体的には、CNC工作機械10は、加工指令実行時に得られるサーボ情報や各種センサデータ情報を加工状態記録部11に対して出力する。また、カメラ(図示せず)が、加工指令実行時の映像を撮像し、撮像した映像を加工状態記録部11に対して出力する。
加工状態記録部11は、これらの情報(サーボ情報、各種センサデータ情報及び加工状態の撮像画像)を収集し、加工指令に含まれる加工内容や加工の狙い等の情報と紐付けることにより加工技術情報を作成する。
ステップS21にて、加工の実行の開始を通知された加工状態記録部11は、加工技術情報を作成するために、加工指令の実行状態を示す情報の収集を開始する。具体的には、上述の各種センサデータ情報、サーボ情報及び加工中の撮像動画像の収集を開始する。収集は上述したように加工ステップ毎に行われる。
ステップS22にて、加工状態記録部11が第1加工ステップの実行状態を示す情報の収集を開始する。
ステップS23にて、加工状態記録部11が第1加工ステップの実行状態を示す情報の収集を終了する。
ステップS27にて、加工状態記録部11は上述した各ステップにて収集した情報と、上述した各ステップにてCNC工作機械10が実行した加工指令の内容と、上述した各ステップにて用いられた工具についての工具情報とに基づいて加工技術情報を作成する。
以上説明した動作により、CNC工作機械10で加工指令が実行される都度、加工技術情報が作成され、共有データベース20に蓄積されていく。
ステップS42にて、工具情報管理部12は、取得した工具使用時間に基づいて、共有データベース20に格納されている工具使用履歴に含まれる工具使用積算時間を更新する。
ステップS44にて、工具情報管理部12は、通知された工具交換時刻を取得する。
ステップS45にて、工具情報管理部12は、取得した工具交換時刻に基づいて、共有データベース20に格納されている工具使用履歴に含まれる工具交換時刻を更新する。
以上説明した動作により、CNC工作機械10で加工指令が実行されて工具が使用された場合や、あるいは工具が交換された場合に、工具使用履歴及び工具情報が更新されていく。
次に、加工方法改良部13が行なう、加工指令の改良処理について図8のシーケンス図を参照して説明をする。加工方法改良部13は、CNC工作機械10で加工指令に基づいた加工を行なうのに先立って、加工指令の改良処理を行なう。
ステップS62にて、加工方法改良部13は、取得した加工指令に含まれる加工形状、及び加工要求情報を特定する。
まず、加工形状については、上述したように、形状のタイプと、形状の部分的な角度やサイズ等の詳細な指定と、によって定義される。そして、本実施形態では、特定した形状のタイプさえ合致していれば、仮に詳細な設定が合致していなくとも、「少なくとも一部が同一の加工形状」と判断する。
また、加工技術情報については、上述したように、加工の狙いや、加工物の素材や、CAMトレランス等が含まれる。本実施形態では、加工の狙いさえ合致していれば、仮に他の加工要求情報が合致していなくとも、「少なくとも一部が同一の加工技術情報」と判断する。
例えば、加工要求情報において、加工の狙いが「トータル加工コスト最小」の場合には、「加工時間×単位時間あたりのチャージ料+工具使用時間×単位時間あたりの工具費+エネルギー費」が最小のものが、加工要求情報における要求をもっとも満たす加工技術情報を特定する。
ここで、単位時間あたりの工具費は、加工技術情報に含まれている。加工時間、工具使用時間は、特定した加工形状と特定した加工要求情報それぞれの少なくとも一部が合致する加工技術情報を抽出して、特定した加工形状に対して合致した加工技術情報の加工方法を適用した場合に算出された工具先端移動距離と、工具先端送り速度から算出することができる。加工時間、工具使用時間は共に「工具先端移動距離÷工具先端送り速度」である。また、チャージ料は、CNC工作機械10の使用コストであり、CNC工作機械10の購入金額を、CNC工作機械10の耐用年数で除算することにより算出できる。更に、エネルギー費は、加工のための電力料金であり、加工技術情報に含まれている。
例えば、加工要求情報において、加工の狙いが「加工工数最小」の場合には、「工具先端移動距離÷工具先端送り速度」が最小のものが、加工要求情報における要求をもっとも満たす加工技術情報を特定する。ここで、工具先端移動距離は、特定した加工形状と特定した加工要求情報それぞれの少なくとも一部が合致する加工技術情報を抽出して、特定した加工形状に対して合致した加工技術情報の加工方法を適用した場合に算出される。また、工具先端送り速度は、加工技術情報に含まれている。
例えば、加工要求情報において、加工の狙いが「工具コスト最小」の場合には、「加工時間×単位時間あたりの工具費」が最小のものが、加工要求情報における要求をもっとも満たす加工技術情報を特定する。
ここで、加工時間は、特定した加工形状と特定した加工要求情報それぞれの少なくとも一部が合致する加工技術情報を抽出して、特定した加工形状に対して合致した加工技術情報の加工方法を適用した場合に算出された工具先端移動距離と、工具先端送り速度から算出することができる。加工時間は「工具先端移動距離÷工具先端送り速度」である。単位時間あたりの工具費は、加工技術情報に含まれている。
例えば、加工要求情報において、加工の狙いが「工具刃先交換回数最小」の場合には、「工具使用時間÷工具寿命時間」が最小のものが、加工要求情報における要求をもっとも満たす加工技術情報を特定する。
ここで、工具使用時間は、特定した加工形状と特定した加工要求情報それぞれの少なくとも一部が合致する加工技術情報を抽出して、特定した加工形状に対して合致した加工技術情報の加工方法を適用した場合に算出された工具先端移動距離と、工具先端送り速度から算出することができる。加工時間は「工具先端移動距離÷工具先端送り速度」である。工具寿命時間は、加工技術情報に含まれている。
例えば、加工要求情報において、加工の狙いが「加工信頼性最大」の場合には、「当該加工指令を用いた加工において発生した不具合やトラブルの発生率」が最小のものが、加工要求情報における要求をもっとも満たす加工技術情報を特定する。
ここで、当該加工指令を用いた加工において発生した不具合やトラブルの発生率は、加工技術情報に含まれている。
なお、上述したステップS62からステップS65までの処理は、加工指令における各加工ステップそれぞれについて行われる。
ステップS52にて、CNC工作機械10は、通知された改良後の加工指令を取得する。
以上説明した動作により、フラグに基づいて(あるいはユーザの指示操作に基づいて)、これから加工を行なうための加工指令を、加工要求情報における要求をもっとも満たすことのできる加工指令へと改良することができる。
以上説明した本実施形態によれば、従来のようにCAM40に戻ることなく、既存の加工指令に新たな加工技術情報を反映させることができる。すなわち、統合システム1によれば、CNC工作機械10上で加工指令を改良することから、従来に比して、より簡便な方法で、加工指令を改良することができる。
なお、上記の統合システムに含まれる各装置及び各部のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記の統合システムに含まれる各装置及び各部のそれぞれにより行なわれる加工技術管理方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
上述した実施形態では、加工状態記録部11が作成した全ての加工技術情報を共有データベース20に格納していた。そして、加工方法改良部13が、加工指令の改良時に、複数の加工技術情報のなかから、加工要求情報における要求をもっとも満たすことのできる加工技術情報を特定して、改良を行なっていた。これに限らず、他の構成としてもよい。
この相違点である、加工技術管理部14が行なう、加工技術情報の格納処理について、図10のシーケンス図を参照して説明をする。加工技術管理部14は、加工状態記録部11が加工技術情報を新たに作成する都度、加工技術情報の格納処理を行なう。
ステップS82にて、加工技術管理部14は、取得した加工技術情報に含まれる加工形状、及び加工要求情報を特定する。
なお、上述したステップS82からステップS86までの処理は、加工指令における各加工ステップそれぞれについて行われる。
また、本変形例によれば、加工方法改良部13は、要求をもっとも満たすことのできる加工技術情報を特定する処理を省略することができる。そのため、加工に先立って行われる加工方法改良部13の処理を高速化でき、改良後の加工指令による加工を速やかに開始することができる。
上述の実施形態では、図1に示したように、統合システム1に、CNC工作機械10と加工状態記録部11の組が一組含まれていた。これに限らず、CNC工作機械10と加工状態記録部11の組が複数組含まれるようにしてもよい。そして、これら複数の組のそれぞれが共有データベース20を共有するようにするとよい。このように規模の大きなシステムとすることにより、加工技術情報をより多く収集することができる。
また、このような構成にすれば、例えば、別の担当者による管理が行われているCNC工作機械10でも、他のCNC工作機械10での実績に基づいて、加工技術情報を改良することが可能となる。
上述した実施形態における、共有データベース20内の各情報に含まれる内容は一例に過ぎず、他の情報の追加や置き換え、あるいは変更等を任意に行なうことができる。
例えば、上述した実施形態では、加工に使用した時間という観点で工具寿命を判断しているため「単位時間当たりの工具費」という情報を利用していた。そうではなく、例えば、加工をした切削体積という観点で工具寿命を判断することとし、「単位切削体積当たりの工具費」という情報を利用してもよい。他にも、工具寿命の指標は、切削エネルギー、切削負荷、工具摩耗等の観点で工具寿命を判断し、これらに対応する情報を利用してもよい。
このように、上述した実施形態で扱う情報は、実装する環境やユーザのニーズ等に応じて、適宜変更してもよい。
10 CNC工作機械
11 加工状態記録部
12 工具情報管理部
13 加工方法改良部
14 加工技術管理部
20 共有データベース
30 CAD
40 CAM
Claims (9)
- 加工指令に基づいて被加工物を所定の加工形状に加工するCNC工作機械と、共有データベースと、が接続された統合システムにおける、前記加工指令を改良する加工指令改良システムであって、
前記CNC工作機械が前記加工を実行した場合に、前記加工に求められる要求を示す要求情報と、前記加工実行時の状態を示す状態情報とを対応付けて、加工技術情報として前記共有データベースに登録する加工状態記録部と、
改良対象の加工指令に対応する要求情報と、要求情報の少なくとも一部が合致する前記共有データベース内に登録された加工技術情報に基づいて、前記CNC工作機械上で前記改良対象の加工指令を改良する加工方法改良部と、
を備える加工指令改良システム。 - 前記加工に用いる工具の使用履歴及び交換履歴に基づいて、単位時間あたりの工具費及び工具寿命時間の何れか又は双方を工具情報として特定し、該工具情報を前記共有データベースに登録する工具情報管理部を更に備え、
前記加工状態記録部は、前記要求情報と前記状態情報に、前記工具情報を更に対応付けて前記共有データベースに登録する、
請求項1に記載の加工改良システム。 - 前記加工方法改良部は、前記少なくとも一部が合致する要求情報における要求を他の加工技術情報よりも満たしている加工技術情報に基づいて、前記CNC工作機械上で前記改良対象の加工指令を改良する、
請求項1又は2に記載の加工指令改良システム。 - 前記加工指令と前記加工技術情報は加工形状の情報を含んでおり、
前記加工方法改良部は、前記要求情報の少なくとも一部が合致し、且つ、前記加工指令の加工形状の情報と、加工形状の情報の少なくとも一部が合致する前記共有データベース内に登録された加工技術情報に基づいて、前記CNC工作機械上で前記改良対象の加工指令を改良する、
請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の加工指令改良システム。 - 前記加工方法改良部は、前記CNC工作機械にて前記加工指令に基づいた加工が実行されるに先立って、該加工指令を改良対象として改良を行ない、改良後の加工指令にて前記CNC工作機械に加工を実行させる、
請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の加工指令改良システム。 - 前記要求情報の少なくとも一部が合致する加工技術情報同士を比較し、該要求情報における要求を他の加工技術情報よりも満たしている加工技術情報のみを前記共有データベース内に登録する加工技術管理部を更に備える、
請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の加工指令改良システム。 - 前記要求情報には前記加工指令を作成したユーザの加工の狙いを示す情報が含まれており、
前記要求情報の少なくとも一部が合致するとは、少なくとも前記加工の狙いが合致することである請求項1から請求項6までの何れか1項に記載の加工指令改良システム。 - 前記加工指令には、加工ステップ毎に前記要求情報が含まれており、
前記加工状態記録部は、前記加工ステップ毎に、前記要求情報を含む前記加工ステップと前記状態情報とを対応付けて、加工技術情報として前記共有データベースに登録する、
請求項1から請求項7までの何れか1項に記載の加工指令改良システム。 - 加工指令に基づいて被加工物を所定の加工形状に加工するCNC工作機械と、共有データベースと、が接続された統合システムにおける、前記加工指令を改良する加工指令改良方法であって、
前記CNC工作機械が前記加工を実行した場合に、前記加工に求められる要求を示す要求情報と、前記加工実行時の状態を示す状態情報とを対応付けて、加工技術情報として前記共有データベースに登録する加工状態記録ステップと、
改良対象の加工指令に対応する要求情報と、要求情報の少なくとも一部が合致する前記共有データベース内に登録された加工技術情報に基づいて、前記CNC工作機械上で前記改良対象の加工指令を改良する加工方法改良ステップと、
を備える加工指令改良方法。
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