JP4512754B2 - 工程設計支援システム及び工程設計支援方法 - Google Patents
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Description
図3は切削加工処理の対象となる素材(被削材)2、製品3、及び加工除去領域4の例を示し、図4は加工除去領域の被削材形状に対する依存性を示す。加工除去領域4の抽出は、素材2の形状データと製品3の形状データを用いた差演算により行われれる。この差演算処理は、元来CADソフトウェアに備わっている機能を用いて容易に実現可能である。製品3の形状モデルをP、素材2の形状モデルをW、抽出される加工除去領域4の形状モデルをTRV(Total Removal Volume)と表すと、これらの関係は、TRV=W−P、となる。なお、図3に示した加工除去領域4は、直方体と円柱、及びドーム状の自由曲面FRにより構成された例を示しているが、より一般的な形状の加工除去領域についても、ここに示した加工除去領域の抽出処理、及び以下に示すそれぞれの処理が同様に可能である。また、図3に示した素材2、製品3、及び加工除去領域4が以下の説明において適宜参照される。
図5は、抽出された加工除去領域を分割する様子を示す。図5(a)は、図3に示した素材2と製品3をもとに抽出された加工除去領域4である。この加工除去領域4のように直交する平面や円柱軸を有するものは、各構成面や軸を図中に示した座標軸X,Y,Zに平行になるように配置される。ここで、座標軸Zは切削加工機、例えばフライス盤における切削工具を回転させながら上下に昇降するヘッドの主軸であり、座標軸X,Yはフライス盤におけるテーブル及びサドルの水平面内の移動方向である。以下において、この配置の座標軸X,Y,Zが参照される。
最小分割で得られた最小除去領域を結合していくことで、加工作業の基本単位である加工プリミティブを形成し、これらの加工プリミティブの集合として加工除去領域を再構成する。再構成された加工除去領域を加工用再構成除去領域と呼ぶ。最小分割領域を結合する仕方の違いにより加工プリミティブの組合せが異なる複数種類の加工用再構成除去領域が得られる。言い換えると、「加工除去領域を加工プリミティブに分割したところ、その分割の仕方の違いにより複数種類の分割された加工除去領域、すなわち加工用再構成除去領域が得られた」、ということになる。
(1)n個の最小除去領域に対して総当りで結合チェックを行う。すなわち、組合せの数nC2回の結合チェックを行う。
(2)結合した後に加工フィーチャとして認識できる形である場合のみ、すなわち直方体又は円柱となる場合のみ結合する。但し、本発明はこのような場合に限定するものではない。
(3)全てのID配列において結合可能な領域が無くなれば結合処理終了とする。
加工除去領域を最小分割し、再結合することで得られた加工プリミティブは、それぞれ加工を遂行するための加工順序が決定される。加工順序は、例えば以下のルール(1)〜(5)により決定することができる。ここで、オープンフェイス(Open Face)とは、加工プリミティブの面であって大気に触れているものを指す。一般に、オープンフェイスの数が多くなると、工具の接近が容易となり、使用可能な工具への制約も緩くなるため、加工が比較的容易な加工プリミティブとなる。
(1)加工プリミティブのZレベル(Z座標値)の大きい順、つまり上方に存在している加工プリミティブから加工する。
(2)同じZレベルである場合は、体積の大きい加工プリミティブから加工する。
(3)体積も同じ場合は、オープンフェイスの多い加工プリミティブから加工する。
(4)上述のルールにより加工順序が決定できない場合は、中心に近い加工プリミティブから順に加工する。
(5)円柱形状の加工プリミティブは最後に加工する。
図11は、これらのルールに基づく加工順序決定の処理フローを示す。また、図12は、図3に示した製品3を得るための切削加工順序の決定例を示す。
オープンフェイス数が認識又は再認識された加工プリミティブは、加工プリミティブの有するオープンフェイス数と稜線及び頂点の情報を基に、加工フィーチャとして認識される。図14は、加工フィーチャの代表例と、そのオープンフェイス数の関係を示す。オープンフェイス数が同じ3である開ポケットと開溝は、3つのオープンフェイスの共有頂点が開ポケットにあり、開溝にはないことから区別される。加工プリミティブから加工フィーチャを認識する処理フローを、図15に示す。
上述したように、工程設計支援システム及び方法により、製品形状と素材形状から複数の加工フィーチャの組合せ(加工工程候補)を得ることができ、その候補が幅広い選択肢を有するので、実際の加工作業において工作機械の現有設備にあわせた作業設計が可能となる。実際に加工に移るには、ここで得られた複数の選択肢の中から適切な加工フィーチャの組合せを選択しなければならない。熟練作業者は製品形状(製品図面)だけでなく、加工環境や製品機能までも考慮に入れた上で適切な加工フィーチャの組合せを認識している。上述の工程設計支援システム及び方法で得られた複数の加工フィーチャの組合せは、幾何的な加工形状のみに着目した上で得たものであり、「製品機能」及び「加工時間」を評価項目として、熟練作業者の思考(ノウハウ)を取り入れた工程設計とする手法について以下に説明する。
製品形状と設計意図との関連について説明する。設計者が設計を行う場合、設計対象物が何故そのように設計されたのかという情報である設計意図が存在する。設計意図は、設計対象物の属性が定義されたとき、何故そのような属性項目を考え、何故そのような属性値が与えられたのかという情報である。設計対象物の属性は設計対象モデルによって管理されているため、これらは設計対象物モデルのモデリングシステムに対して行った操作に対する理由と考えることができる。幾何形状モデルのモデリングシステムに対して機械部品の形状を決定する場合、このときの操作は設計者の設計意図と深い関連があり、また設計意図により機械部品の形状が決定されていく。このように、機械部品の設計において設計者は部品形状の決定を行うが、部品形状の中には穴や溝などといった部品として特徴的な形状が設計者の意図により設計されることがある。幾何形状における、このような形状の一部分で特徴のあるような形状を形状特徴と称する。
平面度とは、製品形状の平面形状がいかに幾何学的に正しい平面に近いか、を表す度合いである。工作機械の被削材設置面が幾何学的に正しい平面であり、かつ、切削工具がこの接地面に平行な面内で走査されるとする。製品形状の中で特定平面の平面度を高くしたい、すなわち、より正しい平面にしたい場合、工具を交換することなく、1つの工具を走査して、その平面を含む領域を加工することが望ましい。
寸法公差とは、製品形状における寸法誤差の許容上限である。許容寸法誤差の小さい稜線を含む領域は、1つの工具でまとまった領域として加工することが望ましい。例えば、図17(a)に示す製品3において、稜線A,B,Cに寸法情報a,b,cが付与されている場合、その情報は、図17(b)に示す加工除去領域4aの最小除去領域p1,p2、最小除去領域p3、最小除去領域p4,p5へと継承される。加工除去領域において、その稜線を含む領域を「寸法定義の機能フィーチャ」と定義する。この加工除去領域から複数の加工フィーチャの組合せを認識した場合、加工工程評価手段は、複数の加工フィーチャの中から、図17(c)に示すように、加工フィーチャ、すなわち機能フィーチャFF1,FF2,FF3の組合せパターンを選択する。
表面粗さは、例えば製品形状の表面からランダムに抜き取った各領域における中心線平均粗さRaで定義される。同一平面上に表面粗さの違う領域が存在する場合は、同じ表面粗さの平面を含む領域ごとに加工することが望ましい。例えば、図18(a)に示す製品3において、表面SF3に表面粗さの要求が特に高い面であるとの情報が付与されている場合、その情報は、図18(b)に示す加工除去領域4aの最小除去領域p1,p2へと継承される。加工除去領域において、その平面を含む領域を「表面粗さの機能フィーチャ」と定義する。この加工除去領域から複数の加工フィーチャの組合せを認識した場合、加工工程評価手段は、複数の加工フィーチャの中から、図18(c)に示すように、加工フィーチャ、すなわち機能フィーチャFFの組合せパターンを選択する。
図19に示すような製品3の形状は、1本の丸軸6が、貫通孔C1,C2通るように設計されているものとする。1本の丸軸6を通すという機能を果たすためには、この2つの貫通孔C1,C2に所定精度の同軸度が要求される。この貫通孔C1,C2に対応する加工除去領域を「同軸度の機能フィーチャ」と定義する。このような同軸の穴加工を行う場合、1つの工具で一度に加工することが望ましい。このように同軸度の機能フィーチャを認識した場合、工具長や加工順序への制約条件が加わる。加工工程評価手段は、複数の加工フィーチャの中から、このような制約条件を満たす加工フィーチャ、すなわち機能フィーチャの組合せパターンを選択する。なお、このような設計情報をCADシステムによって出力された製品形状のみから自動的に認識することは困難であるため、設計段階でこれらの情報が稜線・平面といった領域に付加して処理される。
上述の製品機能に着目した評価による加工フィーチャの組合せ、すなわち加工工程候補の絞込みを行っても、依然として複数の選択肢が存在する場合、加工時間による評価を行う。加工時間を算出するには、作業設計を行う必要があり、作業設計を行って加工時間を算出するまでの手順について説明する。
作業設計段階では、工程設計段階で得られた加工フィーチャの情報に基づき、まず各加工フィーチャを加工するための工具の種類及び径が決定される。各加工フィーチャに対応する工具種として、例えば、面や段差ではフェイスミル、盲穴や貫通孔ではドリル、自由曲面ではボールエンドミル、その他には通常のエンドミルなどが上げられる。工具種が決定されると、加工フィーチャの大きさと工作機械の保有する工具の関係に基づき、使用可能な工具情報が格納されているデータベースから通常行われている方法により、その加工フィーチャの加工にふさわしい工具径を選定して決定される。工具の種類及び径が決定された各加工フィーチャに対し、例えば図20に示すように、それらを加工するための加工モード、すなわち工具経路パターンが決定される。
加工時間の算出には、切削工具の送り速度や切込量等の切削条件を決定する必要がある。そこで、図21に示す加工事例ベースの切削条件推論システムを本システムにおける機能モジュールとして用いることにより、各加工フィーチャに対する切削条件の推定を行うことができる。切削条件推論システムの動作を説明する。切削条件推論システムは、加工内容が入力されると(S71)、要求された加工内容に対して事例データベースDBに蓄えられている加工事例から類似の事例を検索して抽出する(S72)。次に、抽出された加工事例を要求された加工内容に適応されるために修正を加える(S73)。最終的に、修正された加工事例から要求された加工内容にふさわしい加工事例が選別され、その事例に含まれる切削条件から加工内容にふさわしい切削条件が決定される(S74)。決定された切削条件は、加工工程評価手段に向けて出力される(S76)。さらに、決定された切削条件で実加工においても何ら問題が発生しなかった場合は、その切削条件は新たな加工事例として事例データベースDBに登録される(S75)。
各加工フィーチャに対する使用工具・加工モード・切削条件が決定すると、加工時間を算出することが可能となる。加工フィーチャの数がnのとき、総加工時間T(sec)は、各加工フィーチャ加工時間t(1),t(2),・・・,t(n)(sec)と工具交換に要する時間とtc(sec)との総和として(式1)で表される。各加工フィーチャ加工時間t(1)〜t(n)は、(式2)で示すように、各加工フィーチャの体積V(mm3)と、(式3)で表される加工除去速度Q(i)(mm3/sec)により計算できる。
T=t(1)+t(2)+・・+t(n)+m×tc (式1)
t(i)=V(i)/Q(i) (式2)
Q(i)=ad(i)×rd(i)×F(i)/60 (式3)
ここで、mは工具交換回数、adは軸方向切込量(mm)、rdは半径方向切込量(mm)、Fは工具送り速度(mm/min)である。各機能フィーチャによる評価を行った後に、加工工程候補に依然として複数選択肢が存在する場合は、加工工程評価手段は、ここで求めた総加工時間の最小の加工工程候補を最適な工程設計案として提案する。
次に、本発明の工程設計支援システム及び方法を用いて、同一の素材形状と製品形状の条件のもとで異なる製品要求に対して行った場合の工程設計について説明する。図22におけるケースC1は、製品機能の考慮なしの場合を示し、ケースC2は平面度の要求を考慮した場合を示す。また、図23におけるケースC3は寸法定義を考慮した場合を示し、ケースC4は表面粗さの機能要求を考慮した場合を示す。
図22左上に示す製品3Aの形状に対し、加工に関わる設計意図がないという条件で本工程設計支援システムを用いて適切な加工フィーチャの組合せによる加工用再構成除去領域40Aを得た。製品3Aの加工除去領域には2種類のZレベルが存在し、上層のZレベルでの28パターン、下層のZレベルでの4パターンとなる加工プリミティブの組合せ数の積により、組合せ数112パターンからなる加工プリミティブの組合せが得られる。これらの加工プリミティブの組合せについて加工順序の決定と加工フィーチャの認識が行われ112種類の加工工程候補が生成された。設計意図が与えられていないため、加工時間による評価のみが行われた結果、最も加工時間が少ない加工用再構成除去領域40Aが、112パターンの加工工程候補から選択された。加工用再構成除去領域40Aの総加工時間は57.8(単位時間)であり、最悪の場合の総加工時間は104(単位時間)であった。
製品3Aと同じ製品形状の製品3Bにおいて、面SF1,SF2に対し平面度の情報が設定された場合を説明する。この平面度の情報を基に、平面度の機能フィーチャFFを用いて加工工程候補の評価を行った結果、この機能フィーチャFFを有する加工フィーチャの組合せは8パターンに絞られ、その中で最も加工時間の少ない加工フィーチャの組合せとなる加工用再構成除去領域40Bが選択された。加工用再構成除去領域40Bの総加工時間は76.9(単位時間)であり、最悪の場合の総加工時間は96.0(単位時間)であった。
製品3Aと同じ製品形状の製品3C(図23)において、特に厳しい寸法制約a,b,cが設定された場合を説明する。この寸法制約a,b,cの情報を基に、寸法定義の機能フィーチャFF1〜FF3を用いて加工工程候補の評価を行った結果、この機能フィーチャFF1〜FF3を有する加工フィーチャの組合せは24パターンに絞られ、その中で最も加工時間の少ない加工フィーチャの組合せとなる加工用再構成除去領域40Cが選択された。加工用再構成除去領域40Cの総加工時間は63.6(単位時間)であり、最悪の場合の総加工時間は104(単位時間)であった。
製品3Aと同じ製品形状の製品3D(図23)において、面SF1,SF2に対し表面粗さの情報が設定された場合を説明する。この表面粗さの情報を基に、表面粗さの機能フィーチャFF1,FF2を用いて加工工程候補の評価を行った結果、これらの機能フィーチャFF1,FF2を有する加工フィーチャの組合せは8パターンに絞られ、その中で最も加工時間の少ない加工フィーチャの組合せとなる加工用再構成除去領域40Dが選択された。加工用再構成除去領域40Dの総加工時間は65.1(単位時間)であり、最悪の場合の総加工時間は102(単位時間)であった。
2,2A,2B 素材
3,3A〜3D 製品
4 加工除去領域
11 除去領域抽出手段
12 最小分割手段
13 除去領域再構成手段
14 加工順序決定手段
15 加工フィーチャ認識手段
16 加工工程評価手段
40 分割加工除去領域
40A〜40D 加工用再構成除去領域
OF1,OF2,OF3 オープンフェイス
p1〜p5 最小除去領域
P,P1〜P11 加工プリミティブ
Claims (8)
- 素材から加工除去領域を切削加工により除去して製品を得るための加工工程設計を支援する工程設計支援システムにおいて、
素材形状データと製品形状データから加工除去領域を抽出する除去領域抽出手段と、
前記により抽出された加工除去領域を、少なくとも前記加工除去領域が有する平面の延長平面により前記加工除去領域を分割して得られた最小除去領域の集合とする最小分割手段と、
前記により分割された個々の最小除去領域を、加工作業の基本単位領域となる加工プリミティブを形成できる条件のもとで共通の分割面を介して互いに順次結合し、これらの加工プリミティブの集合として前記加工除去領域を再構成して加工用再構成除去領域とし、前記最小分割領域を結合する仕方の違いにより加工プリミティブの組合せが異なる複数種類の前記加工用再構成除去領域を得る除去領域再構成手段と、
前記それぞれの加工用再構成除去領域内で加工用再構成除去領域を構成する加工プリミティブに加工順序を決定する加工順序決定手段と、
前記により加工順序の決定された各加工プリミティブを、加工条件を付帯し形状加工作業を特徴付ける領域として予め複数種類定義した加工フィーチャのいずれかであると認識することにより、前記複数種類の各加工用再構成除去領域毎に各加工プリミティブから成る加工領域、及びその加工領域の加工順序と加工条件を定めて複数の加工工程候補を生成する加工フィーチャ認識手段と、
前記により生成された加工工程候補を、少なくとも製品品質条件、工作機械条件、加工コスト条件、又は加工時間条件のいずれかの満足度について評価するとともに満足度に基づいて最適の加工工程を選択する加工工程評価手段と、を備えることを特徴とする工程設計支援システム。 - 前記最小分割手段は、切削加工に用いる切削工具の主軸に平行な面、及び/又は前記面に垂直な面を分割面として加工除去領域を分割することを特徴とする請求項1に記載の工程設計支援システム。
- 前記除去領域再構成手段は、切削加工に用いる切削工具の主軸方向における位置が等しいグループに最小除去領域を層別し、各層毎に最小除去領域を結合して加工プリミティブを形成することを特徴とする請求項1に記載の工程設計支援システム。
- 前記加工順序決定手段は、加工工程の進捗に伴って現れるオープンフェイスの数に基づいて、オープンフェイスの数を多く有する加工プリミティブを優先して加工するように加工順序を決定することを特徴とする請求項1に記載の工程設計支援システム。
- 前記加工順序決定手段は、円形状の加工プリミティブを円形状以外の加工プリミティブよりも後に加工するように加工順序を決定することを特徴とする請求項1に記載の工程設計支援システム。
- 前記加工フィーチャ認識手段は、加工工程の進捗に伴って現れる、加工プリミティブのオープンフェイスの数、稜線の数、及び頂点の数と配置条件を基に加工フィーチャを認識することを特徴とする請求項1に記載の工程設計支援システム。
- 前記製品品質条件は、少なくとも製品に対する平面精度、寸法精度、又は面粗さ精度のいずれかを条件として含むことを特徴とする請求項1に記載の工程設計支援システム。
- 素材から加工除去領域を切削加工により除去して製品を得るための加工工程設計を支援する工程設計支援方法において、
素材形状データと製品形状データから加工除去領域を抽出する除去領域抽出工程と、
前記工程により抽出された加工除去領域を、少なくとも前記加工除去領域が有する平面の延長平面により前記加工除去領域を分割して得られた最小除去領域の集合とする最小分割工程と、
前記工程により分割された個々の最小除去領域を、加工作業の基本単位領域となる加工プリミティブを形成できる条件のもとで共通の分割面を介して互いに順次結合し、これらの加工プリミティブの集合として前記加工除去領域を再構成して加工用再構成除去領域とし、前記最小分割領域を結合する仕方の違いにより加工プリミティブの組合せが異なる複数種類の前記加工用再構成除去領域を得る除去領域再構成工程と、
前記それぞれの加工用再構成除去領域内で加工用再構成除去領域を構成する加工プリミティブに加工順序を決定する加工順序決定工程と、
前記工程により加工順序の決定された各加工プリミティブを、加工条件を付帯し形状加工作業を特徴付ける領域として予め複数種類定義した加工フィーチャのいずれかであると認識することにより、前記複数種類の各加工用再構成除去領域毎に各加工プリミティブから成る加工領域、及びその加工領域の加工順序と加工条件を定めて複数の加工工程候補を生成する加工フィーチャ認識工程と、
前記工程により生成された加工工程候補を、少なくとも製品品質条件、工作機械条件、加工コスト条件、又は加工時間条件のいずれかの満足度について評価するとともに満足度に基づいて最適の加工工程を選択する加工工程評価工程と、を備えることを特徴とする工程設計支援方法。
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