JP2021001546A - 鍵管理ボックス - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1には、個人認証手段を有し、該個人認証手段が特定の使用者を認識したときに、認識した使用者が解錠許可を有する保管庫特定データを、共通鍵の有するICタグに書き込む書込手段を有する鍵管理ボックスが開示されており、使用者は該保管庫特定データが書き込まれた共通鍵を使用することで、解錠許可を有する保管庫の錠前を解錠することができる。
入居者の不在時に業者が入居者の部屋に訪問する場合、入居者は、どのような者が部屋に入ったのか知ることができない。また、訪問した業者が、部屋内に放置された金銭などを偶然に見つけるなどした場合に、出来心で窃盗をしてしまうなど、部屋を荒らす可能性がある。さらには、入居者は、部屋に訪問した業者が確実に部屋を退出しているかどうかを確認することができず、入居者が帰宅時に部屋内で業者と鉢合わせをする可能性もある。特に入居者が女性である場合には、上記のような問題が解消されない限りは、入居者の不在時に業者が入居者の部屋に訪問することに対して不安が大きく、学生寮における電灯の交換、家電製品の修理、家具等の備え付け品の修繕など、学生寮内のトラブルに対応する保険の活用を図ることができない可能性がある。
(1)集合住宅に配置された部屋の電気錠を解錠するために、外部の使用者に使用される共通鍵を集中して保管管理するためのものであって、共通鍵が装着され、取り出し不能とする鍵ロック手段と、を有する鍵管理ボックスにおいて、外部の使用者は、集合住宅の入居者から入居者の不在中に入居者の部屋に入室することについて予め合意を受けた外部の使用者であって、鍵管理ボックスは、合意を確認する合意確認手段と、合意確認手段により確認が行われた場合に、外部の使用者の顔情報を取得する撮影手段と、撮影手段により撮影した顔情報を記憶しておく撮影データ記憶手段と、顔情報の記憶が完了した場合に、共通鍵に外部の使用者が入室することについて合意を受けた部屋の電気錠を解錠する解錠権限を付与する権限付与手段と、解錠権限が付与された場合に、鍵ロック手段を解除する制御手段と、を有すること、を特徴とする。
(3)(1)または(2)に記載の鍵管理ボックスにおいて、鍵管理ボックスは、通信手段を有すること、通信手段により、外部の使用者が鍵管理ボックスを使用したことに関する情報を、外部端末に送信可能であること、を特徴とする。
(5)(1)乃至(4)のいずれか1つに記載の鍵管理ボックスにおいて、鍵管理ボックスは、外部の使用者の音声を取得する録音手段を有すること、撮影データ記憶手段は、撮影手段が取得した顔情報とともに、録音手段により取得した外部の使用者の音声を記憶すること、を特徴とする。
(8)(1)または(2)に記載の鍵管理ボックスにおいて、集合住宅の入居者の部屋に、外部の使用者が、入居者の部屋に入室した際に部屋内部を撮影する撮影装置が配置され、鍵管理ボックスは、撮影装置が撮影した撮影データを記憶する撮影装置データ記憶手段を有すること、を特徴とする。
(9)(8)に記載の鍵管理ボックスにおいて、鍵管理ボックスは、撮影装置データ記憶手段に記憶された撮影データを、通信手段により外部端末に送信可能であること、を特徴とする。
(1,2)集合住宅に配置された部屋の電気錠を解錠するために、外部の使用者に使用される共通鍵を集中して保管管理するためのものであって、共通鍵が装着され、取り出し不能とする鍵ロック手段と、を有する鍵管理ボックスにおいて、外部の使用者は、集合住宅の入居者から入居者の不在中に入居者の部屋に入室することについて予め合意を受けた使用者であって、鍵管理ボックスは、合意を確認する合意確認手段と、合意確認手段により確認が行われた場合に、外部の使用者の顔情報を取得する撮影手段と、撮影手段により撮影した顔情報を記憶しておく撮影データ記憶手段と、顔情報の記憶が完了した場合に、共通鍵に外部の使用者が入室することについて合意を受けた部屋の電気錠を解錠する解錠権限を付与する権限付与手段と、解錠権限が付与された場合に、鍵ロック手段を解除する制御手段と、を有すること、また、鍵管理ボックスは、外部の使用者が前記集合住宅を退出する際に、撮影手段により、第2の顔情報を取得し、第2の顔情報を、撮影データ記憶手段に記憶させること、を特徴とするので、業者が入居者の不在時に部屋に入室するには、鍵管理ボックスのところに行き、合意確認手段に予め入居者との間で行われた合意内容を確認させ、撮影手段に業者の顔情報を取得させ、共通鍵を取り出し不能としている鍵ロック手段を解除させ、共通鍵の提供を受けなければならない。また、業者が学生寮を退出する際にも鍵管理ボックスの撮影手段に再び顔情報を取得させなければならず、取得された業者の顔情報は、撮影データ記憶手段に記憶される。業者は、顔情報が鍵管理ボックスに記憶されていることから、入室した部屋において不正を行いにくい心情となるため、犯罪行為の予防を図ることができる。さらに、業者にとっては、共通鍵の提供を受けることで、入居者の不在時であっても、学生寮内トラブルの対応作業や、荷物の宅配をすることができるため、作業日程の再調整や荷物の再配達を行う必要がなく、効率が良い。
はじめに、本実施形態で使用するデジタルキーである電子キー1(共通鍵の一例)について説明する。
電子キー1は、図1に示すように、金属製の差込体2にICユニット3が取り付けられている。ICユニット3の内部は中空部を形成し、図3に示すように、差込体2の枠部2aが該中空部に収納されることで、ICユニット3と差込体2が一体となっている。枠部2aには、ICタグ用基板4に搭載されたICタグ5を収容する開口部2bが形成され、枠部2aとICタグ5が接触することを防いでいる。ICタグ用基板4には、ICタグ5と、ICタグ5の第1端子5aおよび第2端子5bと、がはんだ付けにより取り付けられている。
アクセス許可制御手段6は、電子キー1が鍵管理ボックス80から取り出されるときに、第1および第2端子5a,5bと接続し、外部通信インターフェース手段7が電子キーID記憶手段8や部屋番号情報記憶手段9、管理番号記憶手段10、有効時間データ記憶手段11、履歴記憶手段12にアクセスすることを許可するものである。
電子キーID記憶手段8は、「電子キーID」を記憶するものである。ここで電子キーIDとは、電子キー1を識別するための固有の識別番号をいう。本実施例では、接触式ICタグ5の固有の識別番号を「電子キーID」として電子キーID記憶手段8に記憶している。ICタグ5は、世の中に同じ識別番号を有するものが存在せず、またその識別番号の書き換えも困難である。よって、電子キー1は製造時に個別の識別番号を付与して記憶する手間をかけずに、ICタグ5の識別番号をそのまま用いて他の電子キー1と区別することが可能である。
履歴記憶手段12は、電子キー1を用いて部屋Rの電気錠20を解錠したときに、部屋Rの識別番号および解錠した日時等の使用履歴が書き込まれ、また、電子キー1を鍵管理ボックス80に返却したときに使用履歴が鍵管理ボックス80に読み取られるものである。
次に、本実施形態で使用する電気錠20ついて説明する。
電気錠20は、学生寮の部屋Rの出入り口に設けられた扉Dを施錠または解錠するものである。電気錠20は、扉Dに既設されたサムターンを取り外し、扉Dに後付けすることができる。
図7に示すように、第1ユニット21と第2ユニット22は、サムターン取付穴D1に嵌合される嵌合部211,221備える。嵌合部211,221には、扉Dの既設のサムターンを固定していた固定ピンが挿入されるピン挿入穴211a,221aを備える。電気錠20は、既設のサムターンを固定していた固定ピンを扉Dから取り外し、既設のサムターンが取り付けられていたサムターン取付穴D1に嵌合部211,221を嵌め込み、ピン挿入穴211a,221aに固定ピンを挿通して扉Dに取り付けることにより、扉Dに後付けすることができる。
電気錠20は、制御基板70に、ソレノイド43と、データ読取手段42と、が接続されている。また、制御基板70は、CPU701と、ROM702と、RAM703と、NVRAM704と、を備える。
業者が、電気錠20に電子キー1を挿し込むと、データ読取手段42が、電子キー1に記憶されている部屋番号情報を読み取り、CPU701は、該読み取った部屋番号情報をNVRAM704の部屋番号情報記憶部704aに記憶されている部屋番号情報に照合し、権限認証を行う(S11)。読み取った部屋番号情報が部屋番号情報記憶部704aに記憶された部屋番号情報と一致せず、認証に失敗した場合には(S12:NO)、読み取り不良等の可能性があるので、CPU701は、エラー通知を行ってから(S19)、処理を終了する。エラー通知は、ブザーや音声等で行っても良いし、ランプ等で表示しても良いし、表示部を備える装置に電気錠20が接続されている場合には、表示部にエラーメッセージを表示させることにより通知しても良い。
電子キー1を管理するシステムについて説明する。
図12に鍵管理ボックス80の構成図を示す。鍵管理ボックス80は、開閉扉81が付設され、待機状態において開閉扉81は閉じられている。鍵管理ボックス80の開閉扉81の内側には、10個の電子キー1を保持するキー孔ユニット(82Aから82Jまで)が付設されている。鍵管理ボックス80の開閉扉81の右側表面には操作手段としてのタッチパネル83が付設され、開閉扉81の上側表面にはCCDカメラ84と、マイク88と、が付設されている。キー孔ユニット82は、電子キー1が装着されるキー孔85、LED86、ネームプレート87を有している。キー孔85には、キー抜け阻止手段である鍵ロック手段89(図13参照)により、通常は電子キー1を抜くことができない状態となっている。
まず、業者が学生寮の部屋Rに入室する場合について説明する。
業者は、学生寮管理者との間で、学生寮内トラブルの対応を行うなどの契約を予め交わしている業者であって、入居者が学生管理者と契約している業者のサービスを受けることを了承していることが前提となる。そして、入居者が実際にサービスを受けることを希望するときに、業者は、パソコン、スマートフォン、一般電話などを用いて予め学生寮管理者および入居者との間で入居者の不在時に部屋Rに入室することについて合意を行っておき、業者の業者名、訪問日時、訪問する部屋番号、学生寮内での予定作業時間、などの合意内容に関する情報を格納したQRコードを学生寮管理者から受け取る。ここまでは、鍵管理ボックス80を使わずに行われる。鍵管理ボックス80の待機状態では、図16(a)に示すようにタッチパネル83に表示画像831が表示されており、業者は、学生寮に入った時に鍵管理ボックス80の所に行き、表示画像831に表示されている選択肢のうちの「鍵の提供」831aを選択する。すると、図17(b)に示すようにタッチパネル83に表示画像832が表示され、業者は予めスマートフォンに保存しておいたQRコードを、表示枠832aに納まるようにCCDカメラ84に読み取らせる(S21)。CPU96は、通信手段110により学生寮管理者のサーバ111(図13参照)に接続し、合意内容の照合を行う。
業者が、鍵管理ボックス80から取り出した電子キー1により電気錠20を解錠し、部屋Rに入室すると、部屋R内に設置された撮影装置100は動作検知機能を有するため、業者の入室を検知し(S61:YES)、部屋R内の撮影を開始する(S62)。撮影装置100は首振り機能を有するため、動作検知機能により業者の行動を追いかけつつ撮影することが可能である。業者は、撮影されていることで、入室した部屋Rにおいて不正を行いにくい心情となるため、犯罪行為の予防を図ることができる。
業者は鍵管理ボックス80の所に行き、表示画像831(図16(a))に表示されている選択肢のうちの「鍵の返却」831bを選択する。この場合、図17(a)に示すように、タッチパネル83には表示画像842が表示され、業者は予めスマートフォンに保存しておいたQRコードを、表示枠842aに納まるようにCCDカメラ84に読み取らせる(S41)。CPU96は、通信手段110により学生寮管理者のサーバ111(図13参照)に接続し、合意内容情報の照合を行う。
(1,2)集合住宅に配置された部屋Rの電気錠20を解錠するために、外部の使用者である業者に使用される電子キー1を集中して保管管理するためのものであって、電子キー1が装着され、取り出し不能とする鍵ロック手段89と、を有する鍵管理ボックス80において、業者は、集合住宅の入居者から入居者の不在中に入居者の部屋Rに入室することについて予め合意を受けた業者であって、鍵管理ボックス80は、合意を確認する合意確認手段(図14中のS21およびS22)と、合意確認手段(図14中のS21およびS22)により確認が行われた場合に、業者の顔情報を取得する撮影手段(CCDカメラ84及び顔情報取得部94からなる)と、撮影手段(CCDカメラ84及び顔情報取得部94からなる)により撮影した顔情報を記憶しておく撮影データ記憶部981と、顔情報の記憶が完了した場合に、共通鍵に業者が入室することについて合意を受けた部屋Rの電気錠20を解錠する解錠権限を付与する権限付与手段(部屋番号情報書込手段91)と、解錠権限が付与された場合に、鍵ロック手段89を解除する制御手段(コントローラ95)と、を有すること、また、鍵管理ボックス80は、業者が前記集合住宅を退出する際に、撮影手段(CCDカメラ84及び顔情報取得部94からなる)により、第2の顔情報を取得し、第2の顔情報を、撮影データ記憶部981に記憶させること、を特徴とするので、業者が入居者の不在時に部屋Rに入室するには、鍵管理ボックス80のところに行き、合意確認手段(図14中のS21およびS22)と、合意確認手段(図14中のS21およびS22)に予め入居者との間で行われた合意内容を確認させ、撮影手段(CCDカメラ84及び顔情報取得部94からなる)に業者の顔情報を取得させ、電子キー1を取り出し不能としている鍵ロック手段89を解除させ、電子キー1の提供を受けなければならない。また、業者が学生寮を退出する際にも鍵管理ボックス80の撮影手段(CCDカメラ84及び顔情報取得部94からなる)に再び顔情報を取得させなければならず、取得された業者の顔情報は、撮影データ記憶部981に記憶される。業者は、顔情報が鍵管理ボックス80に記憶されていることから、入室した部屋Rにおいて不正を行いにくい心情となるため、犯罪行為の予防を図ることができる。さらに、業者にとっては、電子キー1の提供を受けることで、入居者の不在時であっても、学生寮内トラブルの対応作業や、荷物の宅配をすることができるため、作業日程の再調整や荷物の再配達を行う必要がなく、効率が良い。
例えば、本実施の形態では、鍵管理ボックス80のCCDカメラ84により合意内容に関する情報が格納されたQRコードを読み取らせることとしているが、鍵管理ボックス80に非接触式ICチップ読取手段を設け、利用者が有するスマートフォンやICカードの非接触式ICチップに合意情報を格納させ、前記非接触式ICチップ読取手段により合意情報を読み取らせることとしても良い。また、管理番号として単純な数列を例として挙げているが、より複雑な暗号としても良い。さらに、撮影装置100の設置方法として、部屋Rの天井に設置する方法を例として挙げているが、部屋Rの床の上や、部屋R内に棚が置かれていれば、該棚の上に設置する方法を取っても良い。さらにまた、本実施形態における電気錠20の制御基板70は、電気錠20に備えられた乾電池を電源として駆動することとしているが、電子キー1が電池を備えるものとし、電子キー1を電気錠20に挿し込むことで、電子キー1の電池が電源となり、電気錠20の制御基板70を駆動できるようにしてもよい。
20 電気錠
80 鍵管理ボックス
84 CCDカメラ(撮影手段の一部)
88 マイク(録音手段の一例)
89 鍵ロック手段
91 部屋番号情報書込手段(権限付与手段の一例)
94 顔情報取得部(撮影手段の一部)
95 コントローラ(制御手段の一例)
100 撮影装置
110 通信手段
981 撮影データ記憶部
982 撮影装置データ記憶部
983 外部使用者記憶部
984 許可使用者記憶部
985 履歴記憶部
Claims (1)
- 出入口扉の電気錠を解錠するために、外部の使用者に使用される外部使用者用鍵を保管管理するためのものであって、前記外部使用者用鍵が装着され、取り出し不能とする鍵ロック手段と、を有する鍵管理ボックスにおいて、
前記外部の使用者は、前記出入口扉を開閉することについて予め合意を受けた使用者であって、
前記鍵管理ボックスは、
前記合意を確認する合意確認手段と、
前記合意確認手段により確認が行われた後に、前記外部使用者用鍵に前記外部の使用者が開閉することについて合意を受けた前記出入口扉の前記電気錠を解錠する解錠権限を付与する権限付与手段と、
前記解錠権限が付与された場合に、前記鍵ロック手段を解除する制御手段と、
を有すること、
を特徴とする鍵管理ボックス。
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