JP2021001543A - 伸縮装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、外套体8とこの外套体8内に伸縮自在に挿入されていて下端が接地可能な挿入体9とを有する左右一対の伸縮体5と、この左右伸縮体5の外套体8の対向面に長手方向両端が対向して連結されている上・中・下3段の踏桟部材6と、各外套体8に挿入されている挿入体9を伸縮した位置で外套体8に対して固定するロック機構7と、各ロック機構7をロック動作及びロック解除動作させる操作部材69とを備えた伸縮装置であって、
前記操作部材69は、外套体8の対向面に沿って上下直線移動自在に配置され、かつ外套体8と上段踏桟部材6との連結位置近傍まで延設され、操作部材69の上部に操作部材69を上下動させるための力が加えられる上端部が形成されており、
前記上段踏桟部材6の上面より下方でかつ上段踏桟部材6に沿う位置に、操作部材69の上端部に上下動させるための力を付与する操作杆96が配置されており、
前記操作杆96の端部に連動部95が設けられ、この連動部95と係合して操作杆96の動作を操作部材69の上下動に変換する係合部94が操作部材69の上端部に設けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記係合部94は、操作部材69とは別体に構成して固定された係合体98によって形成されている点にある。
前記操作部材69は外套体8の対向面側に開口溝10を塞いで配置されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記操作部材69の下部とロック部材23との間でかつ開口溝10と対面する位置に、操作部材69の上下移動でロック部材23を係脱動作させる連結体82が設けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記各ロック機構7は、挿入体9に長手方向に沿って設けられかつ開口溝10に対向する被係止部11と、外套体8と下段踏桟部材6との連結位置近傍に配置されかつ開口溝10内に挿脱して挿入体9の被係止部11と係脱自在に係合するロック部材23と、ロック部材23を揺動自在に支持する枢支軸24と、ロック部材23をロック動作させる方向に付勢するバネ90と、このバネ90に抗してロック部材23を枢支軸24廻りに揺動させるハンドル25と、外套体8の対向面に固定されていて枢支軸24を支持する支持フレーム18とを有している点にある。
また、本発明によれば、上段踏桟部材6に手を掛けながら操作部材69の移動操作をすることができる。
また、本発明によれば、操作部材69を単純な形状に形成できる。
また、本発明によれば、連結体82で外套体8の対向面側の開口溝10を塞ぐことがきる。
また、本発明によれば、操作部材69を板状材料を使用して強固に形成することができる。
また、本発明によれば、外套体8の対向面側の開口溝10を利用して、抜け止め部材15をロック機構7と当接させることができる。
図1〜図12は本発明の伸縮装置を脚立に実施した第1実施形態を示している。図1及び図12において、脚立1は、対向配置された一対の梯子2の上部を互いにブラケット3を介してピン4により枢支することにより主構成されている。この脚立1は一対の梯子2を接地面に立てかけることで使用できると共に、一対の梯子2を開かないように両梯子2をロックしている開き止め具のロックを解除して一方の梯子2をピン4廻りに回動させることで使用することができるものである。
なお、以下の説明において、説明の便宜上、図1に示すように、踏桟部材6を正面視できて、支柱5が並列している方向(図1の紙面左右方向)を左右方向とし、図11に示すように梯子2の並列方向(図11の紙面左右方向)を前後方向とする。
図1〜10において、支柱本体8はアルミニウム等の金属系で断面視略コの字状に形成され、この支柱本体8が向き合っている支柱本体8の対向部側には長手方向に開口溝10が形成されている。
梯子2の踏桟部材6のうちの、最下段の踏桟部材6(6a)と中間部の踏桟部材6(6b)は、角筒状に形成されて、これら踏桟部材6の上下面は前側から後側にいくにしたがって上方又は下方に移行するように傾斜しており、上面側の傾斜部16に滑り止め用の凸凹がその長手方向に亘って形成されている。
板状のブラケット14は踏桟部材6の外端部に対応して前後一対ずつ配置されており、各ブラケット14は、支柱固定部14aと踏桟固定部14bとを段部14cを介して有し、支柱固定部14aは支柱本体8にリベット等の固定具22で固定され、踏桟固定部14bは踏桟部材6の外端部にリベット等の固定具22で固定され、図8に示すように支柱本体8の外側面と踏桟部材6の端部との間に後述する操作部材69の挿通空間21が形成されている。
ロック機構7は、梯子2の最下段の踏桟部材6aと支柱5との間にそれぞれ設けられて、1つの支柱5につき1つのロック機構7が設けられ、左右支柱本体8のそれぞれの対向面にロック機構7が装着されている。
また、ロック機構7は、支持フレーム18に図2、図4及び図5に示すロック位置Xとロック解除位置Yとに移動自在に支持された連動具27を有し、ロック部材23と連動具27との間に、連動具27がロック位置Xに移動するときにロック部材23を脚柱9と係合させかつ連動具27がロック解除位置Yに移動するときにロック部材23を脚柱9から離脱させる連動手段29と、連動具27がロック位置Xに移動したときにロック部材23の離脱揺動を阻止しかつ連動具27がロック位置Xから外れたときにロック部材23の離脱揺動を許容する離脱阻止手段30と、が設けられている。
支持フレーム18の踏桟装着部34F,34Rは、踏桟部材6の前後壁26F,26Rの端部側を挟み込み可能に形成されており、踏桟装着部34F,34Rで踏桟部材6の前後壁26F,26Rの端部側を挟み込み、リベット等の固定具22をこれらに打ち付けることによって支持フレーム18は踏桟部材6に装着されている。
支持フレーム18を踏桟部材6に装着したとき、踏桟部材6の上面側の傾斜部16は支持フレーム18内に突入している。支持フレーム18の背壁部33は、前後方向の垂直板状に形成されている。
枢支軸24の先端部には、後側壁部32Rの枢支軸用貫通孔36R(枢支軸用貫通孔36F,36Rの一方)よりも大きな径の抜止リング37が装着されており、枢支軸24を前方に引いたときにその抜止リング37が後側壁部32Rに当接してストッパとなり枢支軸24は枢支軸用貫通孔36Rから抜け落ちないようになっている。
枢支軸用貫通孔36F,36Rの中心)とする円弧形状に形成されている。
ハンドル25の把持部41は、枢支軸24及び作動部42を一体的に連結している。把持部41と枢支軸24の前部と作動部42の前部に合成樹脂製のハンドルカバー47が外嵌装着され、ハンドルカバー47は把持部41と枢支軸24の前部と作動部42の前部との外周を覆っている。ハンドルカバー47の下部に左右小幅のつまみ48が下方に突設されている。
ロック部材23の枢支軸用装着部49は枢支軸24に回動自在に外嵌されており、ロック部材23は枢支軸24廻りに左右方向(a方向)に揺動自在に支持されている。ロック部材23の下部(遊端側)に連動具27に向けて押圧部54が突設され、枢支軸用装着部49に操作片55が内側方に突設されている。
而して、前記連動手段29は、ロック部材23に突設した操作片55と、連動具27に突設した第1押動片58及び第2押動片59とを備え、第1押動片58及と第2押動片59とは操作片55を連動具27の移動方向に挟んでおり、連動具27がロック位置Xに移動するときにロック部材23を係合方向に揺動させるべく第1押動片58が操作片55を押動し、連動具27がロック解除位置Yに移動するときにロック部材23を離脱方向に揺動させるべく第2押動片59が操作片55を押動するように構成されている。
ハンドル25を枢支軸24廻りに矢印a方向の左右内方に回動操作することにより、連動具27を後述の付勢部材91の付勢に抗してロック解除位置Yに押動する連動具押動手段67が把持部41と連動具27との間に設けられている。この連動具押動手段67は、
作動部42の外周面と連動具27の前後カム壁61のカム面61aとで構成されている。
支柱本体8に、前記操作部材69を移動自在に案内する上ガイド部材76と下ガイド部材77とが設けられている。
前記前後側壁77aの左右方向の中途部に段部80が設けられ、段部80よりも内側方に係合片81が前後方向内方に突設されており、前後側壁77aの外側部がリベット等の固定具22を打ち付けることによって支柱本体8の前後側壁13F,13Rに固着され、段部80と係合片81との間で、操作部材69の前後両端部を上下方向移動自在に挟持している。
連結体82は底壁82dを介して連動具27の上壁27bに載置され、ボルトナット等の締付具88を前後の連結片62と連結筒85とに挿通して締め付けることにより、連結体82は連動具27に着脱自在に連結されている。
このバネ収納ケース89内にコイルバネ90を上下方向に収納し、コイルバネ90の上端を上バネ受け壁79で受け、コイルバネ90の下端を下バネ受け壁86で受けて、コイ
ルバネ90によって下ガイド部材77に対して連結体82乃至連動具27を下方に付勢している。従って、コイルバネ90により構成した付勢部材91によって連動具27をロック位置Xに付勢するようになっている。
また、連結体82を操作部材69から取り外し、締付具88を緩めて、連結体82を締付具88廻りに内側方に回動することによっても、連結体82を操作部材69と連動具27との間から退避させて開口溝10を開放できるようになっている。
図2、図3、図6及び図11に示すように、一対の操作部材69間に、一対の操作部材69を同時に手動操作する操作手段93が設けられている。この操作手段93は各操作部材69に設けられた係合部94と、左右操作部材69の係合部94と係合する連動部95を有する操作杆96とを有している。
前記操作杆96は左右方向に長い角筒状に形成され、最上段の踏桟部材6cの凹溝19内に踏桟部材6cの長手方向に沿って左右方向に配置されており、これにより踏桟部材6cの下側から手動操作可能になっている。操作杆96の左右両端部が連動部95とされ、連動部95がそれぞれ操作部材69の係合部94に外嵌され、これにより、操作杆96が左右操作部材69に連結されており、左右の連動部95が左右の操作部材69の係合部94にそれぞれ係合され、操作杆96の上方移動(ロック解除方向への移動)によって、左右の操作部材69を同時に上方に引っ張って左右のロック機構7をロック解除できるようになっている。
の作動部42がカム面61aを上方に押して連動具27が付勢部材91の付勢に抗してロック位置Xからロック解除位置Yに移動する。
連動具27がロック解除位置Yからロック位置Xに移動するとき、まず、規制部60が押圧部54を下方に押動して、ロック部材23を係合方向に揺動させる。その後、第1押動片58が操作片55を下方に押動するようになり、連動具27がロック位置Xに移動したときに、ロック部材23の係合方向への揺動が完了する。
て遊びa1,a2の範囲内で移動し、操作杆96が左又は右上がりに傾斜して、一方の操作部材69のみがロック解除方向に移動し、他方の操作部材69はロック解除方向に移動することはなくなり、一方のロック機構7のロックが解除され、他方のロック機構7のロックが維持されたままになる。
また、操作部材69が支柱本体8の外面に沿って配置されるため、ロック機構7や操作部材69が脚立1の使用の邪魔になることもなくなる。しかも、ロック機構7や操作部材69が脚柱9の外部に配置されるため、脚柱9を筒体で構成することができて強度的に有利になる。また、操作部材69を使用して、ロック機構7から離れた箇所からロック部材23の脚柱9への係合と脚柱9から離脱を簡単に操作することが可能になる。
操作杆96は左右方向に水平な板状に形成され、最上段の踏桟部材6cの凹溝19内に踏桟部材6の長手方向に沿って左右方向に配置され、操作杆96の左右両端部が連動部95とされ、連動部95がそれぞれ操作部材69の係合部94に遊嵌状に内嵌されている。これにより、操作杆96は、踏桟部材6cの下側から手動操作可能であって、左右の連動部95が左右の操作部材69の係合部94にそれぞれ係合され、操作杆96の上方移動によって、左右の操作部材69を同時に上方に引っ張って左右のロック機構7をロック解除できるようになっている。
図15は第3実施形態を示し、一対の操作部材69を同時に手動操作する操作手段93は、一対の操作部材69を連結する操作杆96と係合体98とを有し、操作杆96は断面I型の板状に形成され、操作杆96の左右両端部が係合体98を介して一対の操作部材69にそれぞれ連結係合されている。
前後連結片131に取付孔132が設けられると共に、操作杆96の左右両端部に前記取付孔132に対応する取付孔134が設けられており、操作杆96の左右両端部が前後
連結片131間に内嵌されて、これらの取付孔132,134に挿通したボルトナット等の連結具136によって、操作杆96の左右両端部が前後連結片131に締め付け固定されている。これにより、操作杆96の上方移動(ロック解除方向への移動)によって、左右の操作部材69を同時に上方に引っ張って左右のロック機構7をロック解除できるし、また、操作杆96の左右両端部の取付孔134と連結具136との間の隙間や、連結片131の取付孔132と連結具136との間の隙間や、一対の操作部材69の左右方向内方への撓み変形によって、操作杆96の一端部をロック解除方向(上方向)に移動したときに、操作杆96の他端部のロック解除方向(上方向)に移動を緩和吸収して抑制し、操作杆96を左又は右上がりに傾斜させ、一方の操作部材69のみを上方移動させて左右のロック機構7の一方のみをロック解除できるようになっている。従って、一対の操作部材69と操作杆96の左右両端部とは、操作杆96の一端部をロック解除方向に操作したとき、操作杆96を傾斜させて、一方の操作部材69のみをロック解除方向に移動可能に係合されている。
なお、本実施形態にかかる発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。上記の実施の形態では、伸縮装置を伸縮可能な支柱5を有する脚立1や踏台111に適用したが、これに代え、伸縮装置を梯子その他に適用しても良い。
また、前記実施形態では、連動具27がロック解除位置Yからロック位置Xに移動するとき、まず、規制部60が押圧部54を下方に押動して、ロック部材23を係合方向に揺動させ、その後、第1押動片58が操作片55を下方に押動するようになっているが、これに代え、連動具27がロック解除位置Yからロック位置Xに移動するとき、第1押動片58が操作片55を下方に押動することによってのみ、ロック部材23が係合方向へ揺動するようにしてもよい。
2 梯子
5 支柱(伸縮体)
6 踏桟部材(桟部材)
7 ロック機構
8 支柱本体(外套体)
9 脚柱(挿入体)
11 被係止部
23 ロック部材
24 枢支軸
25 ハンドル
69 操作部材
94 係合部
95 連動部
96 操作杆
98 係合体
a1 遊び
a2 遊び
111 踏台(伸縮装置)
Claims (8)
- 外套体(8)とこの外套体(8)内に伸縮自在に挿入されていて下端が接地可能な挿入体(9)とを有する左右一対の伸縮体(5)と、この左右伸縮体(5)の外套体(8)の対向面に長手方向両端が対向して連結されている上・中・下3段の踏桟部材(6)と、各外套体(8)に挿入されている挿入体(9)を伸縮した位置で外套体(8)に対して固定するロック機構(7)と、各ロック機構(7)をロック動作及びロック解除動作させる操作部材(69)とを備えた伸縮装置であって、
前記操作部材(69)は、外套体(8)の対向面に沿って上下直線移動自在に配置され、かつ外套体(8)と上段踏桟部材(6)との連結位置近傍まで延設され、操作部材(69)の上部に操作部材(69)を上下動させるための力が加えられる上端部が形成されており、
前記上段踏桟部材(6)の上面より下方でかつ上段踏桟部材(6)に沿う位置に、操作部材(69)の上端部に上下動させるための力を付与する操作杆(96)が配置されており、
前記操作杆(96)の端部に連動部(95)が設けられ、この連動部(95)と係合して操作杆(96)の動作を操作部材(69)の上下動に変換する係合部(94)が操作部材(69)の上端部に設けられていることを特徴とする伸縮装置。 - 前記上段踏桟部材(6)は上面より下側で下方に開放された凹溝(19)を有しており、この凹溝(19)に前記操作杆(96)が動作可能に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の伸縮装置。
- 前記係合部(94)は、操作部材(69)とは別体に構成して固定された係合体(98)によって形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の伸縮装置。
- 前記外套体(8)は断面視略コの字状であって外套体(8)が向き合う対向部側には長手方向に開口溝(10)が形成されており、
前記操作部材(69)は外套体(8)の対向面側に開口溝(10)を塞いで配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の伸縮装置。 - 前記操作部材(69)の下部とロック部材(23)との間でかつ開口溝(10)と対面する位置に、操作部材(69)の上下移動でロック部材(23)を係脱動作させる連結体(82)が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の伸縮装置。
- 前記操作部材(69)は、開口溝(10)を塞ぐべく上下方向に長い板状の操作壁部(69a)と、操作壁部(69a)の前後両端部から外側方に突出した前後一対の側壁部(69b)とを有していることを特徴とする請求項4又は5に記載の伸縮装置。
- 前記各ロック機構(7)は、挿入体(9)に長手方向に沿って設けられかつ開口溝(10)に対向する被係止部(11)と、外套体(8)と下段踏桟部材(6)との連結位置近傍に配置されかつ開口溝(10)内に挿脱して挿入体(9)の被係止部(11)と係脱自在に係合するロック部材(23)と、ロック部材(23)を揺動自在に支持する枢支軸(24)と、ロック部材(23)をロック動作させる方向に付勢するバネ(90)と、このバネ(90)に抗してロック部材(23)を枢支軸(24)廻りに揺動させるハンドル(25)と、外套体(8)の対向面に固定されていて枢支軸(24)を支持する支持フレーム(18)とを有していることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の伸縮装置。
- 前記挿入体(9)の上端には、前記ロック機構(7)と当接して外套体(8)からの抜
けを規制する抜け止め部材(15)が開口溝(10)から外方突出状に設けられていることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の伸縮装置。
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