JP6853600B2 - 伸縮装置 - Google Patents
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Description
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、外套体8とこの外套体8内に伸縮自在に挿入されていて下端が接地可能な挿入体9とを有する左右一対の伸縮体5と、この左右伸縮体5の外套体8の対向面に長手方向両端が対向して連結されている上・中・下3段の踏桟部材6と、各外套体8に挿入されている挿入体9を伸縮した位置で外套体8に対して固定するロック機構7と、各ロック機構7をロック動作及びロック解除動作させる操作部材69とを備えた伸縮装置であって、
前記外套体8は断面視略コの字状であって外套体8が向き合う対向部側には長手方向に開口溝10が形成されており、
前記各ロック機構7は、挿入体9に長手方向に沿って設けられかつ外套体8の開口溝10に対向する被係止部11と、外套体8と下段踏桟部材6との連結位置近傍に配置されかつ開口溝10を通って挿入体9の被係止部11と係脱自在に係合するロック部材23とを有しており、
前記操作部材69は外套体8の対向面に近接しかつ長手方向に沿って上下移動自在に配置されており、操作部材69の上部に操作部材69を上下動させるための力が加えられる操作部70が設けられており、
前記操作部材69は外套体8の対向面側に開口溝10を塞いで配置されている点にある。
部69aと、操作壁部69aの前後両端部から外側方に突出した前後一対の側壁部69bとを有している点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記操作部材69の下部とロック部材23との間でかつ開口溝10と対面する位置に、操作部材69の上下移動でロック部材23を係脱動作させる連結体82が設けられている点にある。
前記伸縮体5は角筒状に形成されていて、外套体8の前後壁13F,13Rに対面する伸縮体前後壁に、前後壁13F,13Rに設けられる固定具22との接触を回避する上下に長い溝が形成されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記ロック機構7は、外套体8の開口溝10内に挿脱して挿入体9の被係止部11と係脱するロック部材23と、このロック部材23を揺動自在に支持する枢支軸24と、ロック部材23をロック動作させる方向に付勢する付勢部材91と、この付勢部材91に抗してロック部材23を枢支軸24廻りに揺動させるハンドル25と、ロック部材23を揺動自在に支持する枢支軸24と、外套体8の対向面に固定されていて枢支軸24を支持する支持フレーム18とを有している点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記挿入体9の上端には、前記ロック機構7と当接して外套体8からの抜けを規制する抜き止め部材15が開口溝10から外方突出状に設けられている点にある。
また、本発明によれば、外套体8の前後壁13F,13Rの固定具22と伸縮体5との接触を回避できる。
図1〜図11は本発明の伸縮装置を脚立に実施した脚立の構成を示している。図1及び図11において、脚立1は、対向配置された一対の梯子2の上部を互いにブラケット3を介してピン4により枢支することにより主構成されている。この脚立1は一対の梯子2を接地面に立てかけることで使用できると共に、一対の梯子2を開かないように両梯子2をロックしている開き止め具のロックを解除して一方の梯子2をピン4廻りに回動させることで使用することができるものである。
なお、以下の説明において、説明の便宜上、図1に示すように、踏桟部材6を正面視できて、支柱5が並列している方向(図1の紙面左右方向)を左右方向とし、図11に示すように梯子2の並列方向(図11の紙面左右方向)を前後方向とする。
図1〜10において、支柱本体8はアルミニウム等の金属系で断面視略コの字状に形成され、この支柱本体8が向き合っている支柱本体8の対向部側には長手方向に開口溝10が形成されている。
踏桟部材6は、角筒状に形成されて、踏桟部材6の上下面は前側から後側にいくにしたがって上方又は下方に移行するように傾斜しており、上面側の傾斜部16に滑り止め用の凸凹がその長手方向に亘って形成されている。
板状のブラケット14は踏桟部材6の外端部に対応して前後一対ずつ配置されており、各ブラケット14は、支柱固定部14aと踏桟固定部14bとを段部14cを介して有し、支柱固定部14aは支柱本体8にリベット等の固定具22で固定され、踏桟固定部14bは踏桟部材6の外端部にリベット等の固定具22で固定され、図8に示すように支柱本体8の外側面と踏桟部材6の端部との間に後述する長尺操作部材69の挿通空間21が形成されている。
このロック機構7は、支柱本体8に固定の支持フレーム18と、支持フレーム18に対して左右方向(図4及び図5のa方向)に揺動自在に枢支されていて脚柱9の被係止部11と係合するロック部材23と、ロック部材23を揺動自在に支持する枢支軸24と、枢支軸24に支持されてロック部材23を脚柱9から離脱揺動させるハンドル25と、を有している。
また、ロック機構7は、支持フレーム18に図2、図4及び図5に示すロック位置Xとロック解除位置Yとに移動自在に支持された連動具27を有し、ロック部材23と連動具27との間に、連動具27がロック位置Xに移動するときにロック部材23を脚柱9と係合させかつ連動具27がロック解除位置Yに移動するときにロック部材23を脚柱9から離脱させる連動手段29と、連動具27がロック位置Xに移動したときにロック部材23の離脱揺動を阻止しかつ連動具27がロック位置Xから外れたときにロック部材23の離脱揺動を許容する離脱阻止手段30と、が設けられている。
支持フレーム18の踏桟装着部34F,34Rは、踏桟部材6の前後壁26F,26Rの端部側を挟み込み可能に形成されており、踏桟装着部34F,34Rで踏桟部材6の前後壁26F,26Rの端部側を挟み込み、リベット等の固定具22をこれらに打ち付けることによって支持フレーム18は踏桟部材6に装着されている。
支持フレーム18を踏桟部材6に装着したとき、踏桟部材6の上面側の傾斜部16は支持フレーム18内に突入している。支持フレーム18の背壁部33は、前後方向の垂直板状に形成されている。
枢支軸24の先端部には、後側壁部32Rの枢支軸用貫通孔36R(枢支軸用貫通孔36F,36Rの一方)よりも大きな径の抜止リング37が装着されており、枢支軸24を前方に引いたときにその抜止リング37が後側壁部32Rに当接してストッパとなり枢支軸24は枢支軸用貫通孔36Rから抜け落ちないようになっている。
ハンドル25の把持部41は、枢支軸24及び作動部42を一体的に連結している。把持部41と枢支軸24の前部と作動部42の前部に合成樹脂製のハンドルカバー47が外嵌装着され、ハンドルカバー47は把持部41と枢支軸24の前部と作動部42の前部との外周を覆っている。ハンドルカバー47の下部に左右小幅のつまみ48が下方に突設さ
れている。
ロック部材23の枢支軸用装着部49は枢支軸24に回動自在に外嵌されており、ロック部材23は枢支軸24廻りに左右方向(a方向)に揺動自在に支持されている。ロック部材23の下部(遊端側)に連動具27に向けて押圧部54が突設され、枢支軸用装着部49に操作片55が内側方に突設されている。
而して、前記連動手段29は、ロック部材23に突設した操作片55と、連動具27に突設した第1押動片58及び第2押動片59とを備え、第1押動片58及と第2押動片59とは操作片55を連動具27の移動方向に挟んでおり、連動具27がロック位置Xに移動するときにロック部材23を係合方向に揺動させるべく第1押動片58が操作片55を押動し、連動具27がロック解除位置Yに移動するときにロック部材23を離脱方向に揺動させるべく第2押動片59が操作片55を押動するように構成されている。
ハンドル25を枢支軸24廻りに矢印a方向の左右内方に回動操作することにより、連動具27を後述の付勢部材91の付勢に抗してロック解除位置Yに押動する連動具押動手段67が把持部41と連動具27との間に設けられている。この連動具押動手段67は、作動部42の外周面と連動具27の前後カム壁61のカム面61aとで構成されている。
に後述の連結体82を介して連動具27が連結され、長尺操作部材69の上端部(他端部)に操作部70が設けられている。
操作部70は、長尺操作部材69とは別体に形成されており、長尺操作部材69の外面に沿うように配置される取付壁70aと、取付壁70aの上部から外側方に屈曲して長尺操作部材69の上端面上に配置された天壁70bとを備え、取付壁70aがリベット等の固定具22で長尺操作部材69に固着され、天壁70bの外側端部から上方に向けて指掛け片74が鈎形に突設されている。
図2,図3,図6に示すように、上ガイド部材76は、前後一対の側壁76aと、前後側壁76aの上部の左右内端部に連結された垂直板状の背壁76bと、背壁76bの下部から外側方下がりに傾斜しかつ前後側壁76aに連結された傾斜壁76cと、傾斜壁76cの下部から上方に起立しかつ前後側壁76aに連結された垂直板状の支持壁76dとを有し、前後側壁76aがリベット等の固定具22を打ち付けることによって支柱本体8の前後側壁13F,13Rに固着され、支持壁76dと支柱本体8の外面との間に長尺操作部材69の上部が上下移動自在に保持されている。なお、傾斜壁76cの下部に雨水を排出するための排出孔が設けられている。
前記前後側壁77aの左右方向の中途部に段部80が設けられ、段部80よりも内側方に係合片81が前後方向内方に突設されており、前後側壁77aの外側部がリベット等の固定具22を打ち付けることによって支柱本体8の前後側壁13F,13Rに固着され、段部80と係合片81との間で、長尺操作部材69の前後両端部を上下方向移動自在に挟持している。
連結体82は底壁82dを介して連動具27の上壁27bに載置され、ボルトナット等の締付具88を前後の連結片62と連結筒85とに挿通して締め付けることにより、連結体82は連動具27に着脱自在に連結されている。
このバネ収納ケース89内にコイルバネ90を上下方向に収納し、コイルバネ90の上
端を上バネ受け壁79で受け、コイルバネ90の下端を下バネ受け壁86で受けて、コイルバネ90によって下ガイド部材77に対して連結体82乃至連動具27を下方に付勢している。従って、コイルバネ90により構成した付勢部材91によって連動具27をロック位置Xに付勢するようになっている。
また、連結体82を長尺操作部材69から取り外し、締付具88を緩めて、連結体82を締付具88廻りに内側方に回動することによっても、連結体82を長尺操作部材69と連動具27との間から退避させて開口溝10を開放できるようになっている。
前記実施形態によれば、図4に示すように、ロック部材23が脚柱9の被係止部11に係合し、脚柱9が支柱本体8に対して移動不能にロックされた状態で、支柱5を伸縮調整する場合、操作部70の指掛け片74に指を引っ掛けて長尺操作部材69を上方に引っ張ると、連動具27が付勢部材91の付勢に抗してロック位置Xからロック解除位置Yに移動する。又は、ハンドルカバー47のつまみ48を摘んで、ハンドル25を枢支軸24廻りに矢印a方向の左右内方に揺動操作すると、作動部42がカム面61aを上方に押して連動具27が付勢部材91の付勢に抗してロック位置Xからロック解除位置Yに移動する。
連動具27がロック解除位置Yからロック位置Xに移動するとき、まず、規制部60が押圧部54を下方に押動して、ロック部材23を係合方向に揺動させる。その後、第1押動片58が操作片55を下方に押動するようになり、連動具27がロック位置Xに移動したときに、ロック部材23の係合方向への揺動が完了する。
る。
また、伸縮体は支柱本体8と脚柱9とで構成される支柱5に限定されず、伸縮体は筒状の部材内に脚柱9が挿入されて全体として伸縮する部材であればよい。
2 梯子
5 支柱(伸縮体)
6 踏桟部材
7 ロック機構
8 支柱本体(外套体)
9 脚柱(挿入体)
10 開口溝
11 被係止部
15 抜け止め部材
18 支持フレーム
21 挿通空間
23 ロック部材
24 枢支軸
25 ハンドル
27 連動具
29 連動手段
30 離脱阻止手段
41 把持部
42 作動部
54 押圧部
55 操作片
58 第1押動片
59 第2押動片
60 規制部
65 アイドル間隙
67 連動具押動手段
69 長尺操作部材
70 操作部
77 下ガイド部材
82 連結体
90 コイルバネ
91 付勢部材
Claims (8)
- 外套体(8)とこの外套体(8)内に伸縮自在に挿入されていて下端が接地可能な挿入体(9)とを有する左右一対の伸縮体(5)と、この左右伸縮体(5)の外套体(8)の対向面に長手方向両端が対向して連結されている上・中・下3段の踏桟部材(6)と、各外套体(8)に挿入されている挿入体(9)を伸縮した位置で外套体(8)に対して固定するロック機構(7)と、各ロック機構(7)をロック動作及びロック解除動作させる操作部材(69)とを備えた伸縮装置であって、
前記外套体(8)は断面視略コの字状であって外套体(8)が向き合う対向部側には長手方向に開口溝(10)が形成されており、
前記各ロック機構(7)は、挿入体(9)に長手方向に沿って設けられかつ外套体(8)の開口溝(10)に対向する被係止部(11)と、外套体(8)と下段踏桟部材(6)との連結位置近傍に配置されかつ開口溝(10)を通って挿入体(9)の被係止部(11)と係脱自在に係合するロック部材(23)とを有しており、
前記操作部材(69)は外套体(8)の対向面に近接しかつ長手方向に沿って上下移動自在に配置されており、操作部材(69)の上部に操作部材(69)を上下動させるための力が加えられる操作部(70)が設けられており、
前記操作部材(69)は外套体(8)の対向面側に開口溝(10)を塞いで配置されていることを特徴とする伸縮装置。 - 前記操作部材(69)は、上下方向に長い板状の操作壁部(69a)と、操作壁部(69a)の前後両端部から外側方に突出した前後一対の側壁部(69b)とを有していることを特徴とする請求項1に記載の伸縮装置。
- 前記操作部材(69)の下部とロック部材(23)との間でかつ開口溝(10)と対面する位置に、操作部材(69)の上下移動でロック部材(23)を係脱動作させる連結体(82)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の伸縮装置。
- 前記外套体(8)は、前後壁(13F,13R)と前記開口溝(10)に対面する側壁とで断面視略コの字状に形成されており、
前記伸縮体(5)は角筒状に形成されていて、外套体(8)の前後壁(13F,13R)に対面する伸縮体前後壁に、前後壁(13F,13R)に設けられる固定具(22)との接触を回避する上下に長い溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の伸縮装置。 - 前記中段踏桟部材(6)の前後壁(26F,26R)の端部は、外套体(8)の前後壁(13F,13R)に固定具(22)を介して装着されたブラケット(14)に装着されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の伸縮装置。
- 前記ロック機構(7)は、外套体(8)の開口溝(10)内に挿脱して挿入体(9)の被係止部(11)と係脱するロック部材(23)と、このロック部材(23)を揺動自在に支持する枢支軸(24)と、ロック部材(23)をロック動作させる方向に付勢する付勢部材(91)と、この付勢部材(91)に抗してロック部材(23)を枢支軸(24)廻りに揺動させるハンドル(25)と、ロック部材(23)を揺動自在に支持する枢支軸(24)と、外套体(8)の対向面に固定されていて枢支軸(24)を支持する支持フレーム(18)とを有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の伸縮装置。
- 前記下段踏桟部材(6)の前後壁(26F,26R)の端部は、外套体(8)の前後壁(13F,13R)に固定具(22)を介して装着された支持フレーム(18)に装着さ
れていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の伸縮装置。 - 前記挿入体(9)の上端には、前記ロック機構(7)と当接して外套体(8)からの抜けを規制する抜き止め部材(15)が開口溝(10)から外方突出状に設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の伸縮装置。
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