JP2021000870A - 船外機の取付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトで強度や耐久性に優れるリフト装置付きの船外機の取付装置を提供する。【解決手段】船体の船尾部(15)に取り付けるクランプブラケット(20)と、クランプブラケットと船外機本体(1)との間に配されるスイベルブラケット(60)と、スイベルブラケットを介して船外機本体を前後に揺動させるトリム・チルト装置(40)と、スイベルブラケットを介して船外機本体を昇降させるリフト装置(30)とを備えた船外機の取付装置であって、昇降用のリフトシリンダ(33)を有するリフト装置をクランプブラケットに対して昇降可能に支持し、リフト装置の後方であって、リフトシリンダの後方にチルトシリンダ(44)が位置し且つチルトシリンダの側方にトリムシリンダ(47)が位置するようにトリム・チルト装置を配置した【選択図】図4

Description

本発明は、船外機を船体に取り付ける取付装置に関する。
船体の船尾に装着される船外機では、水面に対するプロペラの位置(プロペラ水深)が航行性能に大きく影響する。例えば、プロペラの位置が深すぎると、水中抵抗の増大によってプロペラの駆動効率が低下してしまう。プロペラの位置が浅すぎると、プロペラの一部が水面上に出て、推進力のロスが生じてしまう。そのため、船体に対する船外機の取り付けの際に、船外機の高さ位置が適切になるように調整される。また、船体への荷物や人員の積載量に応じて喫水が変化するため、船外機の高さ位置を固定的に設定するだけでは、常に最適なプロペラ水深を保つことは難しい。
船外機には、前後方向への揺動を行わせるチルト動作やトリム動作が可能なものがある。しかし、チルト動作やトリム動作では、プロペラ水深の変化と共にプロペラの回転軸の向きの変化も生じるため、プロペラ水深の調整には限界がある。
船には多種多様な仕様があり、船尾の形状は様々である。そのため、船外機にチルト動作やトリム動作を行わせた際に、船底との隙間が十分に確保できない場合がある。従って、船尾の形状の影響を受けにくい船外機の取付装置が望まれている。
また、船外機を船体に装着したままで船を係留する場合、水面と船外機の下端部との間に十分な隙間を確保することが求められる。十分な隙間が確保されない場合、海藻や藤壺等が付着して、航行時に船外機への抵抗が増大して性能低下が生じるおそれがある。
以上のような需要や要求から、チルト動作やトリム動作とは別に、船体に対して船外機を直線的に昇降可能にさせるリフト機能を備えた船外機の取付装置が知られている(例えば、特許文献1)。
実開平5−44797号公報
従来のリフト装置付きの船外機の取付装置では、リフト装置を設けたことによる大型化や、強度及び耐久性の確保が課題となっていた。例えば、特許文献1における船外機の取付装置では、上下2段の固定ブラケットと筒状ガイドにスライドロッドを挿通させた構造によって、支持ブラケットを支持している。さらに筒状ガイドの外側にも摺動するガイドが配された二重筒構造になっている。この構造は複雑であり、固定ブラケットが上下に分離していることから剛性の確保も難しい。また、リフト用の摺動部(スライドロッド等)が取付装置の側面部分に露出した構造であるため、水面上のゴミ等の異物を巻き込みやすい。また、スライドロッド等に用いられる金属(ステンレス材等)の露出面積が大きく、電食に対して不利な構造である。さらにスライドロッド、リフトシリンダ、チルトシリンダ、トリムシリンダ等の位置関係によって、取付装置全体の寸法や重量が増大したり、船体に対する船外機の位置が大きく後方にずれてしまったりしていた。
特許文献1の取付装置はさらに、スライドロッド等の機構部分が船体側に取り付けられる構造であり、船外機に機構部分を設けるタイプの取付装置に比して、大型化しやすいという問題がある。また、船外機とは別に取付装置を取り付ける必要があり、取付工数が増加してコストアップしやすい。
また、特許文献1以外のリフト装置付きの取付装置には、リフト装置に複雑なリンク機構を用いていて、重量物である船外機の昇降には適さないもの等も存在する。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、コンパクトで強度や耐久性に優れるリフト装置付きの船外機の取付装置を提供することを目的とする。
本発明は、船体の船尾部に取り付けるクランプブラケットと、クランプブラケットと船外機本体との間に配されるスイベルブラケットと、スイベルブラケットを介して船外機本体を前後に揺動させるトリム・チルト装置と、スイベルブラケットを介して船外機本体を昇降させるリフト装置と、を備えた船外機の取付装置において、クランプブラケットに、昇降用のリフトシリンダを有するリフト装置を昇降可能に支持し、リフト装置の後方であって、リフトシリンダの後方にチルトシリンダが位置し且つチルトシリンダの側方にトリムシリンダが位置するトリム・チルト装置を配置したことを特徴とする。
本発明によれば、部品配置のスペース効率が良くコンパクトで、強度や耐久性にも優れるリフト装置付きの船外機の取付装置を得ることができる。
本実施の形態に係る船外機本体と船外機の取付装置の側面図である。 船外機の取付装置を示す斜視図である。 船外機の取付装置の縦断面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 クランプブラケットの斜視図である。 リフト装置の斜視図である。 トリム・チルト装置の斜視図である。 スイベルブラケットとステアリングブラケットの斜視図である。 船体側から見た船外機の取付装置の斜視図である。 船外機の取付装置の一部を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る船外機を側面視したものである。船外機は、船外機本体1と取付装置10からなる。以下の説明及び各図面では、後述するドライブシャフト6(図1)が延びる方向を船外機の上下方向、プロペラシャフト7(図1)が延びる方向を船外機の前後方向と定義する。前後方向のうち前方が船体側で、後方が船外機側となる。また、上下方向及び前後方向に対して垂直な方向を、船外機の横幅方向と定義する。横幅方向のうち船体側に向かって右手側が右方で、左手側が左方である。船外機本体1は取付装置10によって船体の船尾部に取り付けられ、取付装置10を介して船体に対する船外機本体1の向きを変えることが可能である。従って、船外機における上下、前後、左右(横幅)の各方向が、船体の上下、前後、左右(横幅)の各方向とは一致しない場合もある。
図1に示すように、船外機本体1は、外装部材として、最上部にエンジンカバー2を有し、エンジンカバー2の下方にドライブハウジング3を有し、ドライブハウジング3の下方にロアハウジング4を有している。エンジンカバー2は、上部のアッパカバー2aと下部のロアカバー2bからなる。
エンジンカバー2内部のエンジンルームにエンジン5が収容されている。エンジン5の出力軸であるクランク軸(図示略)が上下方向に延び、クランク軸に接続するドライブシャフト6が、ドライブハウジング3の内部を通ってロアハウジング4の内部まで延びている。ロアハウジング4の内部には、前後方向に向けて延びるプロペラシャフト7が回転可能に支持されている。ドライブシャフト6とプロペラシャフト7が交差する部分には、ドライブシャフト6の回転動作をプロペラシャフト7の回転動作に変換させるベベルギヤ機構8が設けられている。プロペラシャフト7の後端にプロペラ9が設けられている。エンジン5を駆動してクランク軸が回転すると、ドライブシャフト6がクランク軸と一体的に回転し、ドライブシャフト6の回転がベベルギヤ機構8を介してプロペラシャフト7に伝えられる。そして、プロペラ9が回転して船外機による推進力が発生する。
船外機本体1は、取付装置10を介して船体の船尾部に取り付けられる。取付装置10によって船体に取り付けた状態では、横幅方向に延びるチルト軸11を中心として船外機本体1を前後に揺動させるチルト(又はトリム)動作と、上下方向に延びる操舵軸12(図3参照)を中心として船外機本体1を左右に揺動させるステアリング動作と、リフトシャフト32に沿って船外機本体1を直線的に昇降させるリフト動作とを行わせることができる。
取付装置10は、クランプブラケット20、リフト装置30、トリム・チルト装置40、スイベルブラケット60、ステアリングブラケット70を備えている。以下、取付装置10について詳細に説明する。なお、取付装置10の説明における上下方向は、図2や図3に示す初期状態での上下方向を意味するものとする。すなわち、後述するチルト動作やトリム動作に伴って、取付装置10のうちクランプブラケット20以外の部分の角度が船体に対して変化するが、このような角度変化を行わずにドライブシャフト6が鉛直方向に向いている状態を基準として、取付装置10の各部を説明する。
船体の船尾に設けたトランサム15(図1)に対して、クランプブラケット20が固定される。図5に示すように、クランプブラケット20は、本体部21と、本体部21から下方に突出する一対の脚部22とを有している。一対の脚部22は、本体部21の横幅方向の両端に位置しており、本体部21の下面と一対の脚部22とによって、下向きに開放されたコ字状の空間を形成している。本体部21と脚部22には、前後方向に貫通する複数のボルト穴23が、上下方向に位置を異ならせて形成されている。クランプブラケット20をトランサム15に固定する際には、ボルト穴23に挿通させたボルト(図示略)を、トランサム15側のネジ穴(図示略)に螺合させる。トランサム15側のネジ穴に対応させるクランプブラケット20側のボルト穴23を変更することにより、トランサム15に対するクランプブラケット20の高さ位置を調整することができる。
クランプブラケット20の本体部21には、上下方向に貫通する一対のシャフト挿通孔24が形成されている。一対のシャフト挿通孔24は、横幅方向に位置を異ならせて配置され、互いに平行に延びている。各シャフト挿通孔24は、内径サイズが一定の円筒状の内周面を有している。本体部21には、一対のシャフト挿通孔24の間に、後方へ向けて開放された凹部であるシリンダ収容部25(図4、図9参照)が形成されている。本体部21はシリンダ収容部25の上側を覆う上壁部26を有している(図3、図9参照)。
クランプブラケット20に対してリフト装置30が組み付けられる。図6に示すように、リフト装置30は、リフトブラケット31と、一対のリフトシャフト32と、リフトシリンダ33とを備えている。リフトブラケット31は、ブラケットロア部34とブラケットアッパ部35を組み合わせて構成されており、クランプブラケット20の後方に位置する。各リフトシャフト32は、外形サイズが一定の円筒状の外周面を有している。
ブラケットロア部34は、上下方向に延びるベース部34aと、ベース部34aの下端から前方に向けて突出する下端ブロック34bと、ベース部34aの横幅方向の両縁から後方に向けて突出する一対の側方フランジ34cとを有している。図4に示すように、ブラケットロア部34の後面側には、ベース部34aと一対の側方フランジ34cにより囲まれる後方収容部34dが形成されている。後方収容部34dは、後方に向けて開放されたコ字状の形状である。ベース部34aの前面側には、下端ブロック34bに接する部分から上方へ延びる一対のシリンダ支持リブ34e(図4、図9参照)が形成されている。
ブラケットアッパ部35は、ベース部34aの上端に固定される上端ブロック35aと、上端ブロック35aの横幅方向の両縁から上方に向けて突出する一対の立壁部35bとを有している。一対の立壁部35bには、横幅方向へ貫通する一対の軸支持穴35cが同軸上に形成されている。
一対のリフトシャフト32は、ベース部34aの前側に配置されて平行に延びている。各リフトシャフト32の下端が下端ブロック34bに固定され、各リフトシャフト32の上端が上端ブロック35aに固定されている。一対のリフトシャフト32は横幅方向に間隔を空けて配置されており、クランプブラケット20の一対のシャフト挿通孔24に対して一対のリフトシャフト32が挿通される。リフト装置30は、一対のリフトシャフト32がそれぞれ対応するシャフト挿通孔24による案内を受けることにより、クランプブラケット20に対して昇降可能に支持される。リフトブラケット31の下端ブロック34bがクランプブラケット20一対の脚部22の間に位置し(図9参照)、リフト装置30の昇降に伴って、一対の脚部22の間で下端ブロック34bの位置が上下方向に変化する。
クランプブラケット20にリフト装置30を組み付ける際には、ブラケットロア部34の下端ブロック34bに取り付けた状態の一対のリフトシャフト32を、一対のシャフト挿通孔24に挿通させる。続いて、ブラケットアッパ部35を取り付けて、一対のリフトシャフト32の上端を上端ブロック35aに固定させる。各リフトシャフト32は、図6に示すボルト39によって上端ブロック35aに固定される。また、上端ブロック35aが、図示を省略するボルトによって、ベース部34aの上端に固定される。リフトブラケット31をブラケットロア部34とブラケットアッパ部35の二部材で構成することにより、最終的に上下端がリフトブラケット31に固定される両持ち構造となる各リフトシャフト32を、シャフト挿通孔24に対して容易に挿入させることができ、組立作業を行いやすい。
リフト装置30では、横幅方向で一対のリフトシャフト32の間に、昇降駆動用のリフトシリンダ33が配置されている。リフトシリンダ33は、筒状のシリンダボディ36と、シリンダボディ36に対して直進移動可能に支持されたピストンロッド37とを有する。図3に示すように、シリンダボディ36の下端は、下端ブロック34bに形成された穴に挿入して固定されている。また、シリンダボディ36の下端に近い部分は、ブラケットロア部34に設けた一対のシリンダ支持リブ34eに挟まれるように支持されている(図4、図9参照)。クランプブラケット20にリフト装置30を組み付けると、リフトシリンダ33がシリンダ収容部25内に入り込む(図4、図9参照)。
リフトシリンダ33は、シリンダボディ36から上方へ突出するピストンロッド37を油圧によって直線的に移動させる片ロッドシリンダである。ピストンロッド37は、シリンダボディ36の上端に形成された開口を貫通している。ピストンロッド37の下端付近には、シリンダボディ36内部のオイル流入空間36aに位置するピストン37a(図3)が設けられている。ピストンロッド37の上端付近には、クランプブラケット20の上壁部26に対して下方から当接する上部フランジ37bが設けられている。ピストンロッド37の上端は上壁部26の上方に突出しており、ピストンロッド37における当該突出部分に形成された雄ネジに対してナット38が螺合している。ナット38を締め付けることで、ナット38と上部フランジ37bの間に上壁部26が挟まれて、ピストンロッド37がクランプブラケット20に対して固定される。
リフトシリンダ33は、シリンダボディ36のオイル流入空間36aへのオイル(作動油)の油圧供給によって、ピストンロッド37の進退動作を行わせることができる。リフトシリンダ33への油圧供給については後述する。
図9に示すように、クランプブラケット20とリフトブラケット31の間には、リフトセンサ27が設けられる。リフトセンサ27によって、クランプブラケット20に対するリフト装置30の昇降位置が検出される。
リフト装置30の後方に、トリム・チルト装置40が組み付けられる。図7に示すように、トリム・チルト装置40は、筐体41の上部に電動モータ42とポンプユニット43を備えている。トリム・チルト装置40は、ポンプユニット43を含む油圧供給系を備えており、電動モータ42の駆動によってポンプユニット43が作動してオイルが圧送される。電動モータ42とポンプユニット43は筐体41における左右の端部付近に設けられている。
トリム・チルト装置40では、横幅方向で電動モータ42とポンプユニット43の間に、チルト動作用のチルトシリンダ44が配置されている。図3に示すように、チルトシリンダ44は、筒状のシリンダボディ45と、シリンダボディ45に対して直進移動可能に支持されたピストンロッド46とを有する。
チルトシリンダ44は、シリンダボディ45から上方へ突出するピストンロッド46を油圧によって直線的に移動させる片ロッドシリンダである。ピストンロッド46は、シリンダボディ45の上端に形成された開口を貫通している。ピストンロッド46の下端付近には、シリンダボディ45内部のオイル流入空間45aに位置するピストン46a(図3)が設けられている。ピストンロッド46の上端付近には、横幅方向に延びる円柱状のチルトシリンダピン46bが設けられている。シリンダボディ45のオイル流入空間45aへのオイルの油圧供給によって、ピストンロッド46の進退動作を行わせることができる。シリンダボディ45は、横幅方向に延びる支持軸45b(図3)によって、筐体41に対して前後に揺動可能に支持されている。
チルトシリンダ44の左右両側に、トリム動作用の一対のトリムシリンダ47が設けられている。各トリムシリンダ47は、筐体41に形成した筒状のシリンダボディ48と、シリンダボディ48に対して直進移動可能に支持されたピストンロッド49とを有する。ピストンロッド49は、チルトシリンダ44のピストンロッド46よりも後方への傾斜角が大きく、ピストンロッド49の先端は斜め上方に向いている。
トリムシリンダ47は、シリンダボディ48から斜め上方へ突出するピストンロッド49を油圧によって直線的に移動させる片ロッドシリンダである。ピストンロッド49は、シリンダボディ48の上端に形成された開口を貫通している。シリンダボディ48のオイル流入空間48a(図4)へのオイルの油圧供給によって、ピストンロッド49の進退動作を行わせることができる。
トリム・チルト装置40は、筐体41の左右に固定される一対の側板部50を有する。図4に示すように、一対の側板部50は、リフト装置30における一対の側方フランジ34cに挟まれて、リフトブラケット31に対して固定される。一対の側板部50が一対の側方フランジ34cに挟まれることによって、リフトブラケット31に対する横幅方向へのトリム・チルト装置40の移動が規制される。すなわち、一対の側板部50は、リフトブラケット31の後方収容部34dに嵌合して横幅方向への移動規制を受ける規制部として機能する。この固定状態で、トリム・チルト装置40の一部がリフトブラケット31の後方収容部34dに嵌合し、筐体41の前面がリフトブラケット31のベース部34aの後面に接する。なお、図6では、トリム・チルト装置40のうち側板部50のみをリフト装置30側に取り付けた状態を示している。
リフト装置30のリフトシリンダ33、トリム・チルト装置40のチルトシリンダ44及びトリムシリンダ47はいずれも、ポンプユニット43による油圧供給によって動作する。トリム・チルト装置40は、ポンプユニット43からシリンダボディ45のオイル流入空間45aまでの油路(図示略)と、ポンプユニット43からシリンダボディ48のオイル流入空間48aまでの油路(図示略)とを有しており、これらの油路を通して、チルトシリンダ44とトリムシリンダ47へオイルが送られる。
筐体41の前面側に連絡油路51(図4、図7参照)が形成されている。また、リフト装置30には、シリンダボディ36のオイル流入空間36aに通じる連絡油路52(図3参照)が後方に向けて形成されている。トリム・チルト装置40をリフト装置30に組み付けた状態で、連絡油路51及び連絡油路52を通じて、トリム・チルト装置40の油圧供給系からリフトシリンダ33へのオイル供給を行うことができる。
図10に示すように、トリム・チルト装置40には、ポンプユニット43の側方(右側)に電磁バルブ53が設けられている。電磁バルブ53を動作させることによって、トリム・チルト装置40の油圧供給系からの油圧供給先を、リフトシリンダ33(オイル流入空間36a)、チルトシリンダ44(オイル流入空間45a)、トリムシリンダ47(オイル流入空間48a)のいずれかに、択一的に切り替えることができる。すなわち、電磁バルブ53は、ポンプユニット43からの油圧供給先を選択して切り替えさせる油路切替手段である。
トリム・チルト装置40の油圧供給系は、油圧供給先としてチルトシリンダ44(オイル流入空間45a)又はトリムシリンダ47(オイル流入空間48a)が選択されている状態では、連絡油路51へのオイル進行が生じないように構成されている。
スイベルブラケット60は、図8に示すように、上下方向に延びる縦柱部61と、縦柱部61の上端から前方に向けて突出する上部突出部62と、縦柱部61の下端から前方に向けて突出する下部突出部63とを有している。図4及び図8に示すように、縦柱部61は、前後方向で後方寄り(船外機本体1寄り)に位置する板状部分61aと、板状部分61aの横幅方向の中央から前方に突出する突出部分61bとを有している。
上部突出部62の先端は二股状になっており、横幅方向へ貫通する一対のチルト軸穴62aが同軸上に形成されている。図2及び図9に示すように、リフト装置30における一対の軸支持穴35cには、チルト軸11が挿通して固定される。上部突出部62は、リフト装置30の一対の立壁部35bに挟まれて位置しており、一対のチルト軸穴62aに対してチルト軸11が挿通される。そして、スイベルブラケット60はチルト軸11を中心として揺動可能に支持される。
縦柱部61には、一対のチルト軸穴62aよりも後方且つ下方に位置する左右一対のピン受け穴61c(図8参照)が形成されている。一対のピン受け穴61cに対して、チルトシリンダ44の上端に設けたチルトシリンダピン46bが挿入される。チルトシリンダピン46bは、ピン受け穴61cに対して相対回転可能に嵌っている。
縦柱部61にはさらに、ピン受け穴61cよりも下方に、左右一対のトリムシリンダ接続部61d(図2、図8、図10参照)が形成されている。各トリムシリンダ接続部61dは、縦柱部61の板状部分61aを貫通する穴を有する。トリム・チルト装置40が備える一対のトリムシリンダ47のピストンロッド49の先端部が、各トリムシリンダ接続部61dの穴に挿入されて、ナット64で固定される。
図3及び図4に示すように、スイベルブラケット60には、縦柱部61の突出部分61bを上下方向へ貫通する操舵軸穴65が形成されている。操舵軸穴65内の上端付近と下端付近には、円筒状の軸支持スリーブ66(図3)が設けられている。
図2、図4、図10に示すように、スイベルブラケット60の縦柱部61は、トリム・チルト装置40の後方を覆うように配置される。より詳しくは、左右一対のトリムシリンダ47の後方に板状部分61aが位置し、横幅方向で一対のトリムシリンダ47の間に突出部分61bが入り込んでいる。また、図3に示すように、スイベルブラケット60の下部突出部63は、トリム・チルト装置40の下側を覆うように位置する。
スイベルブラケット60の操舵軸穴65に操舵軸12が挿入される。操舵軸12は、操舵軸穴65内の軸支持スリーブ66に対して、上下方向に向く軸線を中心として回転可能に支持される。操舵軸12の上端にステアリングブラケット70が取り付けられる。ステアリングブラケット70は、操舵軸12が挿入される取付穴71を有する。取付穴71に対して操舵軸12が固定されて、ステアリングブラケット70は操舵軸12と一体的に揺動する。
ステアリングブラケット70は、取付穴71から前方に向けて延設されるアーム部72を備える。アーム部72は、ケーブル等(図示略)を介して、船体側の操舵ハンドル等(図示略)に接続される。ステアリングブラケット70はまた、取付穴71から後方に向けて延設される接続部73を備える。接続部73は、船外機本体1に対してボルト止め等で固定される。操舵軸12の下端はスイベルブラケット60の操舵軸穴65から下方に突出して(図3、図8参照)、船外機本体1に対して固定される。船外機本体1における接続部73や操舵軸12の固定箇所は任意である。例えば、エンジン5を支持するエンジンマウントや、ドライブハウジング3等の外装部材に対して、接続部73や操舵軸12を固定することができる。
以上のように構成した取付装置10の動作を説明する。まず、チルト軸11を中心とする船外機本体1の前後への揺動は、トリム・チルト装置40におけるチルトシリンダ44又はトリムシリンダ47の駆動によって行われる。チルトシリンダ44の駆動により行う船外機本体1の揺動をチルト動作、トリムシリンダ47の駆動により行う船外機本体1の揺動をトリム動作とする。チルト動作は、停船中や船体を陸揚げする場合に、船外機本体1を大きく傾けてプロペラ9を含む部分を水面上に上昇させる場合等に行われる。トリム動作は、プロペラ9が水中にある状態で、上下方向への船外機本体1の傾き角(トリム角)を調整して走行姿勢を変化させる場合等に行われる。
チルト動作の際には、チルトシリンダ44へオイルを供給させるように電磁バルブ53を切り替えた上で、電動モータ42によってポンプユニット43を駆動させる。すると、供給された油圧によってシリンダボディ45からのピストンロッド46の突出量が変化する。シリンダボディ45からのピストンロッド46の突出量が大きくなると、チルトシリンダピン46bの位置が高くなる。チルトシリンダピン46bがピン受け穴61cに嵌っている位置は、チルト軸11によりチルト軸穴62aが軸支される位置よりも後方且つ下方である。そのため、チルトシリンダピン46bの位置が高くなってスイベルブラケット60がチルト軸11を中心として回動(図3中の反時計方向の回動)すると、ステアリングブラケット70及び操舵軸12を介してスイベルブラケット60に接続している船外機本体1は、エンジン5側を低くしプロペラ9を上方へ引き上げる前傾動作を行う。
逆に、シリンダボディ45からのピストンロッド46の突出量が小さくなるようにチルトシリンダ44を動作させると、チルトシリンダピン46bの位置が低くなる。すると、チルト軸11を中心とするスイベルブラケット60の回動(図3中の時計方向の回動)によって、船外機本体1は、エンジン5側を高くしプロペラ9を下げる後傾動作を行う。
トリム動作の際には、左右のトリムシリンダ47へオイルを供給させるように電磁バルブ53を切り替えた上で、電動モータ42によってポンプユニット43を駆動させる。すると、供給された油圧によって各シリンダボディ48からの各ピストンロッド49の突出量が変化する。各ピストンロッド49の突出量が大きくなると、トリムシリンダ接続部61dが押し上げられて、スイベルブラケット60がチルト軸11を中心として回動(図3中の反時計方向の回動)する。これにより船外機本体1は、エンジン5側を低くしプロペラ9を上方へ引き上げる前傾動作を行う。
逆に、各シリンダボディ48からのピストンロッド49の突出量が小さくなるようにトリムシリンダ47を動作させると、トリムシリンダ接続部61dが引き下げられて、スイベルブラケット60がチルト軸11を中心として回動(図3中の時計方向の回動)する。これにより船外機本体1は、エンジン5側を高くしプロペラ9を下げる後傾動作を行う。
操舵軸12を中心として左右に揺動させる船外機本体1のステアリング動作は、ステアリングブラケット70への操作力の入力によって行われる。船体側の操舵ハンドル等の操舵手段を操作すると、アーム部72を左右に旋回させる力が伝えられる。この旋回力によって、ステアリングブラケット70と操舵軸12が一体的に回動して、ステアリングブラケット70及び操舵軸12と固定関係にある船外機本体1が左右に揺動する。その結果、船体の進行方向が変化する。
取付装置10はさらに、船体に対して船外機本体1を昇降させるリフト動作を行わせることができる。船外機本体1のリフト動作は、リフト装置30におけるリフトシリンダ33の駆動によって行われる。上述したように、トリム・チルト装置40の油圧供給系の接続先を、電磁バルブ53によってリフトシリンダ33側に切り替えることで、リフトシリンダ33への油圧供給を行うことが可能になる。この状態で電動モータ42によってポンプユニット43を駆動させると、連絡油路51及び連絡油路52を経て供給される油圧によってシリンダボディ36からのピストンロッド37の突出量が変化する。
シリンダボディ36からのピストンロッド37の突出量が小さくなると、シリンダ収容部25内でのシリンダボディ36の位置が上方に変化し、船体のトランサム15に固定されているクランプブラケット20に対してリフトブラケット31の位置が相対的に高くなる。すると、リフトブラケット31の上端付近の軸支持穴35cに支持されているチルト軸11の位置が高くなり、これに応じてスイベルブラケット60、トリム・チルト装置40、ステアリングブラケット70、操舵軸12の位置もそれぞれ高くなり、船外機本体1が上昇する。
シリンダボディ36からのピストンロッド37の突出量が大きくなると、シリンダ収容部25内でのシリンダボディ36の位置が下方に変化し、船体のトランサム15に固定されているクランプブラケット20に対してリフトブラケット31の位置が相対的に低くなる。すると、リフトブラケット31の上端付近の軸支持穴35cに支持されているチルト軸11の位置が低くなり、これに応じてスイベルブラケット60、トリム・チルト装置40、ステアリングブラケット70、操舵軸12の位置もそれぞれ低くなり、船外機本体1が下降する。
以上のように、本実施の形態の取付装置10では、チルト動作、トリム動作、ステアリング動作に加えて、リフト装置30を用いて船体に対する船外機本体1の昇降動作を行わせることができる。この取付装置10による昇降動作は、トランサム15へのクランプブラケット20のボルト止めの位置調整とは異なり、船外機本体1に取付装置10を取り付けた状態で任意に行うことができる。従って、船外機本体1の高さを、船の状態に応じた最適な位置に容易に設定することが可能であり、航行性能の向上や、船外機本体1の保護に極めて有用である。そして、取付装置10は、小型軽量で、強度や耐久性においても優れている。
より詳しくは、取付装置10は、クランプブラケット20にリフト装置30を昇降可能に支持させ、リフト装置30の後方にトリム・チルト装置40を配置している。図4に示すように、リフト装置30では、横幅方向の中央にリフトシリンダ33を配置し、リフトシリンダ33の左右に一対のリフトシャフト32を配置している。トリム・チルト装置40は、リフトシリンダ33の後方にチルトシリンダ44を配置し、チルトシリンダ44の左右(一対のリフトシャフト32の後方)に一対のトリムシリンダ47を配置している。電動モータ42とポンプユニット43は、一対のトリムシリンダ47の上方でチルトシリンダ44の左右に振り分けて配置されている。また、スイベルブラケット60の操舵軸穴65に挿入される操舵軸12は、チルトシリンダ44の後方に配置され、横幅方向で左右一対のトリムシリンダ47の間に位置している。従って、取付装置10を構成する複数の部品が、部品間の隙間を極力なくしてスペース効率良く配置されている。また、各部品間の隙間が小さいため、水面を漂う流木やゴミ等の異物を挟み込むおそれも少ない。
図4に示すように、リフト装置30のリフトブラケット31は、ベース部34aの後面側に一対の側方フランジ34cを突出させたコ字状構造の後方収容部34dを有し、このリフトブラケット31の後方収容部34dの横幅方向の範囲内に、トリム・チルト装置40のチルトシリンダ44と一対のトリムシリンダ47が位置している。そのため、リフト装置30の後方で、トリム・チルト装置40が横幅方向にコンパクトに収まっている。
トリム・チルト装置40は、一対の側板部50がリフトブラケット31の一対の側方フランジ34cによって挟まれることで、横幅方向の動きが規制されている。側板部50はトリム・チルト装置40の筐体41の大部分を側方から覆う寸法を有しており、一対の側板部50と一対の側方フランジ34cとによって、トリム・チルト装置40の側方を保護している。
また、図2、図3,図4、図10に示すように、トリム・チルト装置40の後方を覆ってスイベルブラケット60の縦柱部61(特に板状部分61a)が配置され、トリム・チルト装置40の上方と下方にはそれぞれスイベルブラケット60の上部突出部62と下部突出部63が位置している。従って、トリム・チルト装置40の後方、上方及び下方がそれぞれ、スイベルブラケット60に覆われて保護される。トリム・チルト装置40の前方は、リフト装置30のリフトブラケット31(特にベース部34a)によって覆われて保護される。
トリム・チルト装置40は、電動モータ42、ポンプユニット43、チルトシリンダ44、チルトシリンダ44等の可動部品を多く備えて価格が高いユニットである。そのため、リフトブラケット31やスイベルブラケット60がトリム・チルト装置40を囲むように配置することで、外部からの衝撃や異物等からトリム・チルト装置40を効果的に保護することができる。
図4に示すように、リフトシリンダ33がシリンダ収容部25に入り込むことにより、船外機の前後方向でクランプブラケット20とリフト装置30が占める長さを短くさせている。また、トリム・チルト装置40の一部がリフトブラケット31の後方収容部34dに嵌合することによって、船外機の前後方向でリフト装置30とトリム・チルト装置40が占める長さを短くさせている。さらに、操舵軸穴65を有するスイベルブラケット60の突出部分61bが、一対のトリムシリンダ47の間に入り込むことにより、船外機の前後方向でトリム・チルト装置40とスイベルブラケット60が占める長さを短くさせている。これらの構成によって、リフト装置30やトリム・チルト装置40を備えながらも、トランサム15から船外機本体1までの前後方向の長さを短くすることができる。船体から船外機本体1までの距離が大きくなると、重量物である船外機本体1から船体への取り付け部分に作用するモーメントも大きくなる。従って、トランサム15から船外機本体1までを短くした取付装置10は、前後方向の小型化に加えて、強度や剛性の高さという面でも優れている。
リフト装置30の昇降案内に関して、クランプブラケット20は、本体部21に一対のシャフト挿通孔24を有する一体構造としている。リフト装置30は、各リフトシャフト32の上下端をリフトブラケット31(上端ブロック35aと下端ブロック34b)に固定した両持ち構造とした上で、このリフトシャフト32の上下端の間の中間部を各シャフト挿通孔24に挿入している。そして、各シャフト挿通孔24に対して挿入されたリフトシャフト32が軸方向に移動することで、リフト装置30を昇降させる。
この構成では、リフト装置30の昇降位置に関わらず、常にシャフト挿通孔24の全体がリフトシャフト32に重なっており、リフトシャフト32の軸方向の中間部の広い範囲がクランプブラケット20によって覆われる。従って、リフトシャフト32に対する支持強度が高く、シンプルな構造で、船外機本体1の円滑な昇降動作や安定した姿勢維持を実現できる。また、リフトシャフト32の軸方向でクランプブラケット20により覆われる範囲が広いため、リフトシャフト32が海水や湖水に接触する面積を減らして電食対応において有利になる。また、一対のリフトシャフト32が取付装置10の側面に露出せずに、クランプブラケット20の本体部21や脚部22によってリフトシャフト32の側部の大部分が保護されるので、リフトシャフト32とシャフト挿通孔24の摺動部分に異物を挟み込むおそれが少ない。
取付装置10は、リフト装置30とトリム・チルト装置40の間に連絡油路51及び連絡油路52を設けて、リフト装置30のリフトシリンダ33への油圧供給と、トリム・チルト装置40のチルトシリンダ44及びトリムシリンダ47への油圧供給を、共通のポンプユニット43によって行う。これにより、リフト装置30の駆動とトリム・チルト装置40の駆動を共用化でき、取付装置10の低コスト化を実現できる。特に、ポンプユニット43は単価が高い部品であるため、ポンプユニット43の共用化によるコスト低減効果が高い。
取付装置10のうち、船体側に固定するのはクランプブラケット20であり、それ以外の構成要素は船外機本体1と共に昇降する部分である。従って、取付装置10は、船体側の構造変更を要さずに、様々な船体に取り付けが可能な汎用性の高いものとなっている。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状等については、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態のトリム・チルト装置40とは異なり、電動モータやポンプユニットを筐体の下方に設けた構成のトリム・チルト装置を用いることも可能である。
上記実施の形態では、油路切替用の電磁バルブ53をポンプユニット43の側方に配置している(図10参照)。この構成とは異なり、電磁バルブをトリム・チルト装置の下方や後方等に配置することも可能である。また、電磁バルブ以外の油路切替手段を用いることも可能である。
以上説明したように、本発明の船外機の取付装置は、コンパクトで強度や耐久性に優れるという効果を有し、様々なタイプの船への取り付けが想定される船外機に有用である。
1 :船外機本体
2 :エンジンカバー
3 :ドライブハウジング
4 :ロアハウジング
5 :エンジン
6 :ドライブシャフト
7 :プロペラシャフト
9 :プロペラ
10 :取付装置
11 :チルト軸
12 :操舵軸
15 :トランサム
20 :クランプブラケット
24 :シャフト挿通孔
25 :シリンダ収容部
30 :リフト装置
31 :リフトブラケット
32 :リフトシャフト
33 :リフトシリンダ
34c :側方フランジ
34d :後方収容部
36 :シリンダボディ
37 :ピストンロッド
40 :チルト装置
41 :筐体
42 :電動モータ
43 :ポンプユニット
44 :チルトシリンダ
45 :シリンダボディ
46 :ピストンロッド
46b :チルトシリンダピン
47 :トリムシリンダ
48 :シリンダボディ
49 :ピストンロッド
50 :側板部(規制部)
51 :連絡油路
52 :連絡油路
53 :電磁バルブ(油路切替手段)
60 :スイベルブラケット
61 :縦柱部
62 :上部突出部
63 :下部突出部
65 :操舵軸穴
70 :ステアリングブラケット

Claims (8)

  1. 船体の船尾部に取り付けるクランプブラケットと、前記クランプブラケットと船外機本体との間に配されるスイベルブラケットと、前記スイベルブラケットを介して前記船外機本体を前後に揺動させるトリム・チルト装置と、前記スイベルブラケットを介して前記船外機本体を昇降させるリフト装置と、を備えた船外機の取付装置において、
    前記クランプブラケットに、昇降用のリフトシリンダを有する前記リフト装置を昇降可能に支持し、
    前記リフト装置の後方であって、前記リフトシリンダの後方にチルトシリンダが位置し且つ前記チルトシリンダの側方にトリムシリンダが位置する前記トリム・チルト装置を配置したことを特徴とする船外機の取付装置。
  2. 前記リフト装置は、前記クランプブラケットの後方に配置したリフトブラケットを有し、前記リフトブラケットを前記リフトシリンダによって前記クランプブラケットに対して昇降させ、
    前記リフトブラケットは、後方に向けて開放された後方収容部を有し、前記後方収容部の横幅方向の範囲内に、前記トリム・チルト装置の前記チルトシリンダと前記トリムシリンダを配置したことを特徴とする請求項1に記載の船外機の取付装置。
  3. 前記トリム・チルト装置は、前記後方収容部に嵌合して、前記リフトブラケットに対する前記横幅方向への移動を規制される規制部を有することを特徴とする請求項2に記載の船外機の取付装置。
  4. 前記リフト装置はリフトシャフトを有し、
    前記クランプブラケットは、前記クランプブラケットの前記上下端の間の中間部が挿入されるシャフト挿通孔を有し、
    前記シャフト挿通孔と前記リフトシャフトによって前記リフト装置による昇降を案内することを特徴とする請求項2又は3に記載の船外機の取付装置。
  5. 横幅方向に位置を異ならせて一対の前記リフトシャフトを有し、前記一対のリフトシャフトの間に前記リフトシリンダが配置されることを特徴とする請求項4に記載の船外機の取付装置。
  6. 前記トリム・チルト装置は、油圧供給用のポンプユニットと前記ポンプユニットを駆動する電動モータとを有し、前記電動モータと前記ポンプユニットを前記チルトシリンダの両側に配置したことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の船外機の取付装置。
  7. 前記リフトシリンダと前記チルトシリンダと前記トリムシリンダを選択して前記ポンプユニットからの油圧供給を行わせる油路切替手段を有し、前記油路切替手段を前記ポンプユニットの側方に配置したことを特徴とする請求項6に記載の船外機の取付装置。
  8. 前記スイベルブラケットに対する前記船外機本体の左右への揺動の中心である操舵軸を備え、
    前記チルトシリンダの両側に一対の前記トリムシリンダを有し、
    前記リフトシリンダの後方且つ横幅方向で前記一対の前記トリムシリンダの間に、前記操舵軸を配置したことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の船外機の取付装置。
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