JP2021000776A - 筆記具用のパッド印刷方法およびパッド印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】1つのパッドで2本の筆記具への同時印刷を実施できるようにする。【解決手段】2つの転写パターン9L,9Rが所定の距離を隔てて彫られた凹版7に対し、弾力性および可撓性を有する円錐状のパッド本体60を備えるパッドを下降させ、その下端部が転写パターン9L,9Rの中央位置に当接し、当該下端部および下端部に連なる所定範囲の傾斜面が転写パターン9L,9Rを含む所定範囲に接触する状態にまでパッド本体60を変形させる。この後、2本の筆記具3,3を保持する筆記具ホルダー4との上方にパッドを移動させ、各筆記具3,3を保持する凹部40L,40Rの間の中央位置にパッド本体60の下端部が当接し、当該下端部および傾斜面の凹版7から移ったインクを含む部分が各凹部40L,40Rの間の部分および各筆記具3,3の凹部40L,40Rから露出した部分に沿ってそれらに接触するようにパッド本体60を変形させる。【選択図】図7
Description
本発明は、弾性および可撓性を有する転写パッドを用いて、ボールペン、万年筆、シャープペンシルなどの筆記具の軸筒の外周面に文字や絵柄を転写する印刷技術に関する。特に本発明は、複数本の筆記具に同時にパッドを接触させて各筆記具への印刷を一括で行うための印刷方法およびパッド印刷装置に関する。
筆記具の軸筒に対してパッド印刷により文字や図柄を印刷する場合には、専用の治具により軸方向を水平にして支持された筆記具を転写位置にセットする必要がある(たとえば特許文献1を参照。)。しかし、この方法では、筆記具を1本ずつ治具に装着して印刷を繰り返す必要があり、多数の筆記具に対する印刷を高速で行うことが困難であった。
上記の課題を解決するため、出願人は先般、複数の筆記具への同時印刷処理を実施するパッド印刷装置を開発した。この装置は、複数のパッドをそれぞれ個別の支持金具を介して支持する基部フレーム、この基部フレームを昇降させるパッド昇降機構、パッド昇降機構を版台の上方と転写位置の上方との間で往復動させる往復動機構などを備えるパッド印刷機と、一対の筆記具をそれぞれの径方向に沿って保持する複数の筆記具ホルダーを転写位置に順に搬送する搬送装置とを具備する。また、基部フレームに各パッド支持金具を長さ方向に沿って摺動させるレール機構を設けると共に、パッド支持金具とレール機構との間に摺動を規制するための規制部材を設けることによって。筆記具に接触させる複数のパッドの位置を自由に動かし、印刷に適した位置を見つけて固定できるようにしている(特許文献2を参照。)。
特許文献2に記載されたパッド印刷装置によれば、複数のパッドの位置を個別に調整することができるので、印刷されるパターンの位置や大きさ等に応じてきめの細かい調整を行い、その調整により質の高い印刷を実施することができる。しかし、この調整作業では、パッド毎にレール機構に対する位置を定めて規制部材となる止め金具を締める作業が必要であり、作業が大変煩雑になり、調整に多大な時間がかかる。
本発明は上記の問題に着目し、1つのパッドで2本の筆記具に対する同時印刷を実施できるようにすることによって、印刷前の調整作業の負荷を大幅に軽減すると共に印刷の質を確保できるようにすることを課題とする。
本発明は、弾性および可撓性を有する材料により形成された転写用のパッドを使用するパッド印刷機と、2本の筆記具を保持するための筆記具ホルダーと、複数の前記筆記具ホルダーを転写位置に順に搬送する搬送装置とを用いて、各筆記具ホルダーに保持された筆記具に対する印刷を実施するものである。パッド印刷機は、転写位置に向かい合う位置に配備されるテーブル部と、転写用のパッドを昇降可能に支持するパッド支持部と、このパッド支持部をテーブル部の前方の転写位置の上方と前記版台の上方との間で往復動させる往復動機構とを備える。テーブル部には印刷対象のパターンが彫られた凹版を支持する版台が設けられる。筆記具ホルダーとしては、筆記具を保持するための一方向に長い凹部が所定の間隔を隔てて幅方向に沿って2つ並ぶように設けられた構成のホルダーが使用される。
本発明では、2つの転写パターンが所定の間隔を隔てて彫られた凹版が、転写位置にあるときの筆記具ホルダーの各凹部の並び方向に各パターンの並び方向を合わせて前記版台に設置される。またパッド支持部には、下部が円錐に近い形状に成形されたパッドが取り付けられる。そして、それぞれの前記2つの凹部に筆記具を保持させた複数の筆記具ホルダーを搬送装置により転写位置に順に送り込みながら、パッドが取り付けられたパッド支持部を往復動機構により往復動させると共に、当該パッド支持部およびパッドが版台から離れて版台の上方に戻るまでの間に当該版台に支持されている凹版にインクを注入する。
さらに本発明では、パッド支持部およびパッドが前記版台の上方に到着したときは、当該パッドの下端部が凹版の2つの転写パターンの間の中央位置に当接した後に当該下端部および当該下端部に連なる所定範囲の傾斜面が凹版の2つの転写パターンを含む所定範囲に接触する状態に変形するまでパッド支持部に下降動作を行わせることによって、当該パッドの傾斜面内の2箇所にそれぞれ1つの転写パターンに相当するインクを付着させる。また、パッド支持部およびパッドが転写位置の筆記具ホルダーの上方に到着したときは、当該パッドの下端部が転写位置にある筆記具ホルダーの各凹部の間の中央位置に当接した後に当該下端部および前記傾斜面のインクが付着した2箇所を含む部分が各凹部の間の部分および各凹部に保持された筆記具の当該凹部から露出した部分に沿ってそれらに接触するように変形するまでパッド支持部に下降動作を行わせることによって、各凹部に保持された筆記具に転写パターンを1つずつ転写する。
すなわち本発明では、下部が円錐に近い形状のパッドをパッド支持部と共に下降させ、そのパッドの下端部を凹版の2つのパターンの間の中央位置に当接させた後にさらにパッド支持部の下降動作を続けることによってパッドを押圧し、その押圧力によってパッドの下端部および下端部に連なる所定範囲の傾斜面を変形させて凹版に接触させ、凹版の2つの転写パターンに注入されたインクをパッドの傾斜面に移す。転写位置にある筆記具ホルダーに対しても、パッド支持部と共にパッドを下降させてそのパッドの下端部を2つの凹部の間の中央位置に当接させた後に、さらにパッド支持部の下降動作を続けることによってパッドを押圧し、その押圧力によってパッドの下端部および傾斜面のインクが付着した2箇所を含む部分を変形させ、その部分に付着していたインクを各筆記具の凹版から露出している部分に移す。この一連の処理によって、凹版に設けられた2つの転写パターンを2本の筆記具に同時に1つずつ転写することができる。
上記の方法を実施するには、パッド支持部の下降動作を制御するためのパラメータ(たとえば下降の速度や下降を続ける時間)を、版台の上方からの下降および転写位置からの下降のそれぞれについて個別に設定する必要がある。このパラメータを人の設定操作により設定できるようにすれば、印刷されるパターンの位置や大きさに応じてパラメータを変更することによって、様々な印刷条件に対応することが可能になる。
パッド支持部に取り付けられるパッドについては、下端部から所定の高さ位置までの部分(上述した凹版に接触する部分には必ずしも一致しない。)がそれより上の部分より柔らかくなるように各部分の柔軟度を異ならせるのが望ましい。そうすれば、パッドが凹版や筆記具ホルダーに当接した後も、パッドの上部は変形しにくくなるので、パッドが必要以上に変形して転写されるパターンが歪むのを防ぐことができる。
本発明によれば、1つのパッドで2本の筆記具に対する印刷を同時に実施することが可能になるので、印刷前の調整作業の負荷が大幅に軽減され、現場の利便性を高めることができる。またパッドを支持するための機構の構成が簡単になるので、コストを削減することができる。
図1は、本発明が適用された筆記具用のパッド印刷装置Sの全体構成を俯瞰して表したものである。この実施例のパッド印刷装置Sは、2本の筆記具(この実施例ではクリップ付きのボールペン)3,3への印刷を同時に行う機能を有するパッド印刷機1(図1では主要構成のみ示す。)と、印刷対象の筆記具3をパッド印刷機1の転写位置へと導くための回転テーブル2と、印刷が完了した筆記具3を回収するためのコンベア装置5とを備えるものである。
パッド印刷機1は、転写用のパッド6を昇降可能に支持するパッド支持部10,転写対象のパターンが彫られた凹版7を支持する版台12,その他の印刷に必要な各種機械要素を具備する(詳細な構成については後述する。)。
回転テーブル2は、楕円状に連ねられた搬送ベルト20や当該搬送ベルト20を動かす回転機構(図示せず。)を備える。搬送ベルト20の上面には、複数個の筆記具ホルダー4(以下、単に「ホルダー4」という。)が、所定間隔おきに装着されている。各ホルダー4はそれぞれ筆記具3を保持するための一方向に長い凹部を2つ(後述する図2,図7中に符号40L,40Rで示す。)備えている。
回収用のコンベア装置5は、一端部を回転テーブル2のコーナー部の1つに接近させて配備される。その端部には、搬送ベルト20によって当該端部に対向する位置まで搬送されたホルダー4から筆記具3を引き抜くためのマニピュレータ51や、このマニピュレータ51を前後方向に往復動させるためのスライド機構52などにより成る排出機構50が設けられる。
上記のパッド印刷装置Sが設置される作業空間には、2名の作業員P1,P2が配置される。作業員P1は回転テーブル2の近傍の適所において、空のホルダー4に2本の筆記具3,3を装着する作業を担当する。作業員P2は、コンベア装置5の近傍位置において、印刷が完了して搬出機構50により取り出されて、コンベア装置5に送り出された筆記具の回収や印刷の出来の目視チェックを担当する。なお、後述するように、各々の筆記具3に2回の印刷が行われる場合があり、その場合には、作業員P1,P2の連携によって、1回目の印刷を終えてホルダー4から取り外された筆記具3が、再度、空のホルダー4に装着される。
図2は、上記の回転テーブル2に配備されるホルダー4の構成例を示すもの(筆記具3を1本だけ保持した状態)である。この実施例のホルダー4は、筆記具3の頭部から長さ方向中間位置までの外形を象った一対の凹部40L,40Rが設けられた台部42と、各凹部40L,40Rの底面に連通する平坦な支持面43とを有する。台部42の凹部40L,40Rの間の面もほぼ平坦であるが、その中心位置にネジ穴44が形成されている。また各凹部40L,40Rには、筆記具3のクリップ3aを収めるためのクリップ保持部41が含まれている。
各凹部40L,40Rは、各々のクリップ保持部41を外向きにして所定の間隔を隔てて配備されている。各筆記具3は、クリップ3aを含む主要部分が凹部40L,40Rに嵌め込まれると共に、凹部40L,40Rから出た部分が支持面43に載せられることによって移動や軸回転が規制され、軸方向を水平方向に沿わせた姿勢で支持される。
上記のホルダー4は、筆記具3の頭部側の端縁部を搬送ベルト20の内側に向け、かつ凹部40の長さ方向を搬送ベルト20の幅方向に合わせた状態に設定されて(図1を参照。)、ネジ穴44に挿通されたネジを介して搬送ベルト20に固定される。
図3は、この実施例のパッド印刷機1で使用されるパッド6を、パッド6とパッド支持部10との連結構造と共に例示したものである。この実施例のパッド6は、シリコンゴムやシリコンオイルを主材料とする成形品であって、直方体状の取付部61(横断面は正方形状)の下面に円錐状のパッド本体60(ただし下端部に丸みがある。)が一体に設けられた形に成形されている。取付部61の上面には連結用の支持金具107がネジ等により固定されている。
上記の支持金具107は、パッド支持部10の一要素である連結部材103に連結される。この連結部材103は、後述する支持フレーム102に連結される本体部104,支持金具107を着脱可能に連結する係合部105,本体部104と係合部105とを繋ぐ軸部106などにより構成される。この連結部材103に支持金具107を介してパッド6を連結することによって、当該パッド6をパッド印刷機1の機体内の空間に吊り下げ、昇降可能に支持することができる。
連結金具107からの抜け落ちを防ぐために、パッド6の取付部61は撓みが殆ど生じない硬さ(80度以上のゴム硬度)に設定される。また必要に応じて、取付部61に木製の補強板が埋め込まれる。一方、パッド本体60は、押圧されることによって変形し、押圧の解除に応じて元の形に戻るだけの弾力性と可撓性とを有している。特にこの実施例では、パッド本体60の下部(図3中の破線より下の部分)を、上方からの押圧力によって大きく変形させる(後述する図7(A)(B)を参照。)ために、下部のゴム硬度を上部より低くしている。
図4および図5は、パッド印刷機1の概略構成を、回転テーブル2やこれに支持されるホルダー4および筆記具3との位置関係と共に表した側面図である。この実施例のパッド印刷機1の機体本体は、テーブル部15と、このテーブル部15の四隅に一体に設けられる支柱フレーム16と、支柱フレーム16に支えられてテーブル部15に対向配備される天井フレーム17とにより構成される。なお、図4,5では、主要部の図示に影響することから、前方の支柱フレーム16の図示を省略している。
テーブル部15には、天板14Aを備える昇降ステージ14が、その天板14Aを水平方向に沿わせた姿勢にして配備され、その後方に、版台12およびその往復動機構120,インクユニット13などが配備される。これも図示を省略したが、昇降ステージ14にはクリーニングテープの繰り出し装置が設けられ、天板14Aの前方部分の幅方向に沿って繰り出されるようにクリーニングテープが配置されている。以下、このクリーニングテープによる面を「クリーニング面」という。
版台12の往復動機構120は、版台12を支持するステージ本体121,このステージ本体121を前後に摺動させるためのリニアステージ122などにより構成される。インクユニット13は、図示しない支持部材によって、版台12よりやや高い場所に支持される。
天井フレーム17は、複数の棒状のフレーム材(図示せず。)の組み合わせにより成るもので、後述するように天面の適所が開口されている。この天井フレーム17によって、転写用のパッド6を昇降可能に支持するパッド支持部10や、パッド支持部10を前後方向に往復動させるパッド往復動機構11が支持される。
パッド支持部10には、図3に示した連結部材103のほか、この連結部材103を支持する支持フレーム102,ボールねじを含む支持軸101やサーボモータ100Mを主要構成とするパッド昇降機構100が含まれる。サーボモータ100Mは、駆動軸を鉛直方向に向けて天井フレーム17に前後動可能に取り付けられる。支持軸101はモータ100Mの駆動軸にリンク機構を介して連結され、同様に鉛直方向に沿って配備される。この支持軸101の下端部に支持フレーム102が連結され、さらに支持フレームの下面に連結部材103が連結される。
パッド往復動機構11には、天井フレーム17の下面に設けられたレール部110,前後に連結された状態でレール部110に噛み合わせられた一対の摺動フレーム111,112,後方の摺動フレーム112に連結されたボールねじ113およびその駆動機構などが含まれる。前方の摺動フレーム111は、前端面と後端面とを下方に突出させたコの字状のフレームであって、各端面の間の空間にパッド支持部10の支持フレーム102が出没可能に配備される。
天井フレーム17はテーブル部15の前端縁より前方に突出しており、パッド往復動機構11のレール部110もその突出部分まで延びている。また天井フレーム17には、パッド昇降機構100の前後への移動を可能にするための開口部(図示せず。)が設けられている。
奥部の支柱フレーム16の外側面には、縦型のエアーコンプレッサー200が取り付けられている。エアーコンプレッサー200の送出口にはエアー供給パイプ201が連結され、このエアー供給パイプ201が支柱フレーム16に沿って天井フレーム17の上面にまで導かれる。その後のエアーの管路の図示は省略するが、エアー供給パイプ201は分配器やホースを介して複数の多関節チューブに連結される。これらの多関節チューブの先端部分は、テーブル部15の前方の転写位置付近の空間(パッド6の下降に支障が生じない場所)に導かれ、各チューブから出るエアが、パッド6から筆記具3に移されたインクを乾かす目的に使用される。
上記構成において、昇降ステージ14を版台搬送機構120のステージ本体121より低い位置で支持してリニアステージ122によりステージ本体121を前進させると、図4に示すように、ステージ本体121および版台12が昇降ステージ14の天板14Aの上方に張り出す状態になるまで前進する。ステージ本体121を後退させると、図5に示すように、ステージ部121および版台12は昇降ステージ14より後に移動し、昇降ステージ14を上昇させることが可能になる。なお、インクユニット13は一定の場所で支持されるが、版台12が前進したときは、図4に示すように版台12の後方に位置する状態になり、版台12が後退したときは、図5に示すように版台12の前方(凹版7が配備されている箇所)に位置する状態になる。
パッド支持部10はサーボモータ100Mの回転に従って下降または上昇し、パッド支持部10の下端部に連結されているパッド6もパッド支持部10と共に上下動する。また、支持フレーム102がパッド往復動機構11の摺動フレーム111の前後の端縁の間に入っている状態のときにパッド往復動機構11が作動し、摺動フレーム111が前進または後退すると、この摺動フレーム11に支持フレーム102が押されることによって、支持フレーム102を含むパッド支持部10の全体およびパッド6が、摺動フレーム111と同じ方向に移動する。
上記のパッド印刷機1は、テーブル部17の前面を回転テーブル2に合わせた状態にして配置される。この配置によって、天井フレーム17の前端部分を回転テーブル2の搬送ベルト20の上方にせり出させて、その前端部分を搬送ベルト20の一部に対向させることができる。したがって、パッド往復動機構11のレール部材110の前端の近くまでパッド支持部10を動かすことによって、天井フレーム17の前端部分に対向する位置にあるホルダー4の上方にパッド6を配置することができる。
図6は、上記のパッド印刷装置Sの主要な電気的構成を表すブロック図である。この実施例のパッド印刷装置Sには、上記のパッド印刷機1,回転テーブル2,コンベア装置5に加えて、これらを連動させて動かすための制御装置8が設けられる。
制御装置8には、パッド印刷機1のパッド昇降機構100,パッド往復動機構11,版台往復動機構120,昇降ステージ14などが接続される。さらに、図1に示した回転テーブル2,コンベア装置5,排出機構50も制御装置8に接続される。
さらに制御装置8には、制御に必要な設定操作を行うための操作部および表示部として機能するタッチパネル80や、各機械要素の動作状態を検出するためのセンサ(図示せず。)が接続される。設定された制御パラメータは制御装置8の内部のメモリに保存され、制御装置8は、センサからの信号により各機械要素の動作状態を確認しつつ、保存された各種パラメータに従って各機械要素の動作を制御する。
タッチパネル80により設定される制御パラメータのうち、パッド昇降機構100の下降動作を制御するためのパラメータ(サーボモータ100Mの回転量や回転速度など)は、印刷の質を確保する上で最も重要なパラメータである。よってこの実施例では、版台12の上方からパッド支持部10を下降させるとき、筆記具3,3を保持したホルダー4の上方からパッド支持部10を下降させるとき、印刷終了後にクリーニング面に対してパッド支持部10を下降させるときの各シーン毎に、パッド昇降機構100の下降動作を定めるパラメータを個別に設定するようにしている。
図1に参照を戻す。図1では、パッド印刷機1については、天井フレーム17の外枠を一点鎖線で表し、パッド支持部10の支持フレーム102および版台12を実線で表し、パッド支持部10に取り付けられたパッド6および版台12に配備された凹版7を点線枠により表している。
天井フレーム17の前方の突出部分は、搬送ベルト20の3個分のホルダー4に対応する範囲に対向できるだけの幅および奥行きを有する。
版台12の上面の前半分には、2本分の筆記具3,3に転写するパターン9L,9Rが彫られた凹版7が装着される。図1では、これらの転写パターン9L,9Rを黒い楕円印により表しているが、実際の転写パターン9L,9Rは、複数の微細な凹部によって文字や図形を表すもので、この実施例においては、互いに異なる形状のパターンに形成される。また各転写パターン9L,9Rの間の間隔はホルダー4の各凹部40,40の間隔とほぼ同等になるように設定される。
この実施例では、版台12とパッド支持部10とが対向する状態になったとき(図4に示した状態)に版台12の左右方向を二分する中心線がパッド支持部10の軸中心に合う状態になるように、両者の位置が調整されている。凹版7の中心線も版台12の中心線に合わせられている。さらに、天井フレーム17の突出部分に対向する3個のホルダー4のうちの中央部のホルダー4の幅中心位置(図2に示したネジ穴43の位置)も、版台12の中心線の延長線上に位置するように、各ホルダー4の停止位置が調整されている。これらの調整によって、パッド支持部10が凹版12やホルダー4の上方から下降したとき、パッド支持部10の先端に取り付けられたパッド6の下端部を凹版12やホルダー4の幅中央位置に当接させることができる。
再び図4および図5を参照して、印刷処理の流れについて説明する。
パッド支持部10は、パッド往復動機構11によって昇降ステージ14の前方部分の上方位置(図4,5に示す位置)と天井フレーム17の突出部分(搬送ベルト20の上方位置)との間での往復動を繰り返す。またパッド支持部10が搬送ベルト20の上方位置(以下、「最前方位置」という。)に到達したとき、およびクリーニング面の上方位置(以下、「最後方位置」という。)に到達したときに、それぞれパッド往復動機構11が停止してパッド昇降機構100が作動し、パッド支持部10およびパッド6が下降する。
パッド支持部10は、パッド往復動機構11によって昇降ステージ14の前方部分の上方位置(図4,5に示す位置)と天井フレーム17の突出部分(搬送ベルト20の上方位置)との間での往復動を繰り返す。またパッド支持部10が搬送ベルト20の上方位置(以下、「最前方位置」という。)に到達したとき、およびクリーニング面の上方位置(以下、「最後方位置」という。)に到達したときに、それぞれパッド往復動機構11が停止してパッド昇降機構100が作動し、パッド支持部10およびパッド6が下降する。
印刷処理が開始される時点では、パッド支持部10は最後方位置で支持される。版台12は昇降ステージ14より後退した位置(図1および図5に示した位置。以下、これを「初期位置」という。)で支持される。このときインクユニット13が版台12の凹版7の上方に位置する状態となって、凹版7の転写パターン9L,9Rを表す凹部にインクが注入される。その間に、昇降ステージ14は版台12およびステージ本体121より低くなる位置まで下降する。
凹版7へのインクの注入が完了すると、版台往復動機構120が作動して版台12を前進させ、版台12が昇降ステージ14の上方に位置する状態(図4)となる。
凹版7へのインクの注入が完了すると、版台往復動機構120が作動して版台12を前進させ、版台12が昇降ステージ14の上方に位置する状態(図4)となる。
パッド昇降機構100は、版台12の前進が停止するのにタイミングを合わせて下降動作を開始する。この下降動作は、パッド6が版台12の凹版7に当接する状態になった後も所定時間続けられ、それによって、図7(A)に示すように、パッド本体60の下端部およびその近傍の傾斜面が凹版7に沿う平坦な形状に変形し、その変形部分が転写パターン9L,9Rが設けられている2箇所を含む所定範囲に押し当てられる。
上記のようにパッド本体60が変形して凹版7に押し当てられることによって、凹版7の転写パターン9L,9Rを表すインクがそれぞれパッド本体60に付着する。その後、パッド昇降機構100の動作が上昇動作に切り替えられ、パッド6が凹版7から離れると、パッド本体60は元の形に戻り、図3に示すように、付着したインクによる転写パターン9L,9Rがパット本体60の傾斜面の左側および右側のほぼ同等の高さ位置に配置される状態となる。
パッド昇降機構100の上昇動作によってパッド支持部10が元の高さ位置まで戻ると、パッド往復動機構11および版台往復動機構120が連動して作動して、パッド支持部10は最前方位置(搬送ベルト20の上方)へと前進し、版台12は後退して初期位置に戻る。
パッド支持部10が最前方位置に到達すると、再びパッド昇降機構100が下降動作を開始する。このときも、パッド6がホルダー4の台部42に当接する状態になった後もパッド昇降機構100の下降動作が続けられ、それによって、図7(B)に示すように、ホルダー4の台部42の凹部40L,40Rの間の面や各筆記具3,3の凹部40L,40Rから露出した部分に沿う形状にパッド本体60が変形し、凹部40L,40Rの間の面および各筆記具3,3の面に押し当てられる。
この変形と押圧とによって、パッド本体60の傾斜面の正面から見て左側に付着したインクによる転写パターン9Lは、ホルダー4の正面から見て左側の凹部40Lに保持されている筆記具3に転写され、パッド本体60の傾斜面の正面から見て右側に付着したインクによるパターン9Rは、ホルダー4の正面から見て右側の凹部40Rに保持されている筆記具3に転写される。
かくして2本の筆記具3,3に対する転写が完了すると、パッド昇降機構100の動作は上昇動作に切り替えられる。この上昇動作が終了すると再びパッド往復動機構11が作動し、パッド支持部10は最後方位置に戻される。ここで再びパッド昇降機構100が下降動作を開始すると共に昇降ステージ14が上昇し、これらの動きによって、パッド支持部10に取り付けられたパッド6が天板14Aのクリーニング面に接近する。このときも、パッド本体60が図7(A)に示したのと同じ程度に変形するまでパッド昇降機構100の下降動作を続けることによって、パッド本体60のパターン9L,9Rが転写されていた部分がクリーニング面に接触し、パッド本体60に残っていたインクが除去される。ここで、1サイクル分の印刷処理が終了となる。
なお、パッド支持部10の前進に合わせて初期位置に戻った版台12には、速やかに、インクユニット13によって、次の印刷サイクルのための凹版7へのインク注入処理が行われる。昇降ステージ14も、パッド6のクリーニングが終了すると速やかに再下降し、それに合わせて版台12も前進を開始し、次の印刷サイクルが開始される。
制御装置8は、毎時の印刷サイクルでの版台12の前進開始にタイミングを合わせて、回転テーブル2の搬送ベルト20を一駒分(1個のホルダー4が含まれる範囲に相当)だけ時計回り方向に回転させ、次に版台12が前進するまで搬送ベルト20を停止させる。この間歇駆動によって、搬送ベルト20の上の各ホルダー4は、3回分の印刷サイクルが実施される間に天井フレーム17に対向する範囲内を移動し、そのうちの2回目の印刷サイクルにおいて、ホルダー4に装着されている一対の筆記具3,3への転写処理が施される。
上記の印刷処理に先立ち、作業現場の担当者は、タッチパネル80の設定画面で、パッド支持部10を下降させるシーン毎に、その下降動作の内容を定めるパラメータを設定する。制御装置8は、この設定に基づき、凹版7の上方からパッド支持部10を下降させるとき、転写位置のホルダー4の上方からパッド支持部10を下降させるとき、クリーニング面に対してパッド支持部10を下降させるときのそれぞれにおいて、パッド昇降機構100に対して異なる内容の制御を実施する。
これらの制御のためのパラメータを適切に設定することによって、凹版7およびホルダー4のそれぞれに対しパッド本体60を図7(A)(B)に示した状態に変形させ、凹版7に注入されたインクによるパターン9L,9Rを1つのパッド6を介して2本の筆記具3,3に1つずつ転写することができる。複数のパッドを用いた同時転写方式(特許文献2参照。)の場合には複数のパッドの位置を1つずつ手作業で細かく調整する必要があったのに対し、この実施例では、1つのパッド6をパッド支持部10に取り付ける作業と、タッチパネル80に対する設定操作のみで調整を完了できるので、現場担当者の労力は大幅に軽減される。
さらにこの実施例では、円錐に近い形状のパッド本体60の下端部から所定の高さ位置までの部分をそれより上の部分より柔らかくすることによって、凹版7やホルダー8に当接したパッド本体60に強い押圧力がかかっても、パッド本体60が必要以上に変形するのを防ぐことができる。よって筆記具3,3に転写されるパターンに大きな歪みや位置ずれなどの不備が生じるのを防ぐことができ、印刷の仕上がりを綺麗にすることができる。
なお、パッド本体60の全体を円錐状にする必要は必ずしもなく、上部の断面を多角形状とし、その下に円錐状の下部を連ねた形状にしてもよい。
なお、パッド本体60の全体を円錐状にする必要は必ずしもなく、上部の断面を多角形状とし、その下に円錐状の下部を連ねた形状にしてもよい。
また、上記の実施例では、版台12を前後に往復動させるタイプのパッド印刷機1を使用したが、これに限らず、版台を一定の場所に固定し、その上面でインクユニットを摺動させて凹版にインクを注入するタイプのパッド印刷機を使用することもできる。
ところで、上記の実施例では、1本の筆記具3の周方向における2箇所にそれぞれ異なる形状のパターンを印刷するために、各筆記具3,3をそれぞれのクリップ3aを外側に向けて保持するホルダー4を使用し、筆記具3,3の凹部40L,40Rから露出している範囲のうち、クリップ保持部41が設けられていない内側の端縁に近い場所にパッド本体60のインク付着箇所を接触させた(図2および図7(B)を参照。)。この結果、各筆記具3,3のクリップ3aに対して相対的に異なる角度位置にそれぞれ異なる形状のパターンが転写されることになる。その後、各筆記具3,3はホルダー4から取り外され、再度、左右の位置関係を逆転させてホルダー4に取り付けられる(凹部40Lに保持されていた筆記具3は凹部40Rに装填され、凹部40Rに保持されていた筆記具3は凹部40Lに装填される。)。そして、このホルダー4が転写位置に搬送されて図7(A)(B)に示した方法による転写処理が再度実施されることにより、2つの転写パターン9L,9Rをそれぞれ各筆記具3,3のほぼ同じ角度位置に転写することができる。
一方、各筆記具3に転写するパターンが1種類のみとなる場合には、凹版7に彫られる転写パターン9L,9Rの形状を同一にすると共に、凹部40L,40Rのクリップ保持部41が同じ方向に向けられた構成のホルダー4を用いて、各筆記具3に対し、図8に示す方法による印刷を1回実施する。
図8の例のホルダー4の凹部40L,40Rでは、いずれも正面からみて左側にクリップ保持部41が設けられる。これに伴い、凹版7では、左側の転写パターン9Lと中心線との間の距離より右側の転写パターン9Rと中心線との距離の方が大きくなるように、各転写パターン9L,9Rの形成位置が調整される。
パッド6は、パッド本体60の下端部が凹版7の中央位置に当接した後に図7(A)の例より強く押圧されてより大きく変形することによって、パッド本体60の下部が凹版7の各転写パターン9L,9Rを含む所定範囲に接触する状態にまで変形する(図8(A))。さらにパッド6は、ホルダー4に対しても、パッド本体60の下端部が凹部40L,40Rの間の中央位置に当接した後に図7(B)の例より強く押圧され、その押圧に伴うパッド本体60の変形によって、各筆記具3,3の凹部40L,40Rから露出している範囲のうち、クリップ保持部41が設けられていない右側の端縁に近い場所にパッド本体60のインクの付着場所が接触する。この接触によって、ホルダー4に保持される2本の筆記具3,3のほぼ同じ角度位置に同形状のパターンを転写することができる。
なお、図1、4,5に示したパッド印刷機1では、パッド支持部10に支持させるパッド6を1個のみとしたが、2個または3個のパッド6を機体の幅方向に沿って並べ、それぞれを個別に昇降可能に支持すると共に、各パッド6に対応する数の版台12やインクユニット13を設ける構成にすることもできる。そうすることによって、各ホルダー4が天井フレーム17の前端部分に対向する範囲を通過する間に、2回または3回の転写を行うこともできる。つまり、単色刷りだけでなく、2色刷りや3色刷りを行う場合にも、毎回の転写に対して図7(A)(B)または図8(A)(B)に示した方法を適用し、高精度の印刷を効率良く実施することができる。
S パッド印刷装置
1 パッド印刷機1
2 回転テーブル
3 筆記具
4 筆記具用ホルダー
6 パッド
7 凹版
8 制御装置
9L,9R 転写対象のパターン
10 パッド支持部
11 パッド往復動機構
12 版台
13 インクユニット
14 昇降ステージ
15 テーブル部
100 パッド昇降機構
1 パッド印刷機1
2 回転テーブル
3 筆記具
4 筆記具用ホルダー
6 パッド
7 凹版
8 制御装置
9L,9R 転写対象のパターン
10 パッド支持部
11 パッド往復動機構
12 版台
13 インクユニット
14 昇降ステージ
15 テーブル部
100 パッド昇降機構
Claims (3)
- 転写パターンが彫られた凹版を支持する版台が設けられるテーブル部と、弾性および可撓性を有する材料により形成された転写用のパッドを昇降可能に支持するパッド支持部と、このパッド支持部を前記テーブル部の前方の転写位置の上方と前記版台の上方との間で往復動させる往復動機構とを備えるパッド印刷機と、筆記具を保持するための一方向に長い凹部が所定の間隔を隔てて幅方向に沿って2つ並ぶように設けられた筆記具ホルダーと、複数の前記筆記具ホルダーを前記テーブル部の前方の転写位置に順に搬送する搬送装置とを用いて、各筆記具ホルダーに保持された筆記具に対する印刷を実施する方法であって、
2つの転写パターンが所定の間隔を隔てて彫られた凹版を、前記転写位置にあるときの筆記具ホルダーの各凹部の並び方向に各転写パターンの並び方向を合わせて前記版台に設置し、
下部が円錐に近い形状に成形されたパッドを前記パッド支持部に取り付け、
それぞれの前記2つの凹部に筆記具を保持させた複数個の筆記具ホルダーを前記搬送装置により前記転写位置に順に送り込みながら、前記パッドが取り付けられたパッド支持部を前記往復動機構により往復動させると共に、当該パッド支持部およびパッドが前記版台から離れて版台の上方に戻るまでの間に当該版台に支持されている凹版にインクを注入し、
前記パッド支持部およびパッドが前記版台の上方に到着したときは、当該パッドの下端部が前記凹版の2つの転写パターンの間の中央位置に当接した後に当該下端部および当該下端部に連なる所定範囲の傾斜面が前記凹版の2つの転写パターンを含む所定範囲に接触する状態に変形するまで前記パッド支持部に下降動作を行わせることによって、当該パッドの傾斜面内の2箇所にそれぞれ1つの転写パターンに相当するインクを付着させ、
前記パッド支持部およびパッドが前記転写位置の上方に到着したときは、当該パッドの下端部が転写位置にある前記筆記具ホルダーの各凹部の間の中央位置に当接した後に当該下端部および前記傾斜面のインクが付着した2箇所を含む部分が各凹部の間の部分および各凹部に保持された筆記具の当該凹部から露出した部分に沿ってそれらに接触するように変形するまで前記パッド支持部に下降動作を行わせることによって、各凹部に保持された筆記具に転写パターンを1つずつ転写する、
ことを特徴とする筆記具用のパッド印刷方法。 - 請求項1に記載された方法において、
前記パッド支持部には、前記下端部から所定の高さ位置までの部分がそれより上の部分より柔らかくなるように各部分の柔軟度を異ならせたパッドが取り付けられる、請求項1に記載された筆記具用のパッド印刷方法。 - 筆記具を保持するための一方向に長い凹部が所定の間隔を隔てて幅方向に沿って2つ並ぶように設けられた筆記具ホルダーを転写位置に搬送する搬送装置と、前記転写位置に到着した筆記具ホルダーに保持されている一対の筆記具に弾性および可撓性を有する材料により形成された転写用のパッドを接触させて各筆記具にインクによる転写パターンを転写するパッド印刷機と、前記搬送装置およびパッド印刷機の動作を制御する制御装置とを備えるパッド印刷装置であって、
前記パッド印刷機は、転写パターンが彫られた凹版を支持する版台が設けられると共に前記転写位置に向かい合う位置に配備されるテーブル部と、前記凹版にインクを注入するインクユニットと、転写用のパッドを昇降可能に支持するパッド支持部と、このパッド支持部を前記転写位置の上方と前記版台の上方との間で往復動させる往復動機構とを備え、
前記版台には、2つの転写パターンが所定の間隔を隔てて彫られた凹版が、前記転写位置にあるときの筆記具ホルダーの各凹部の並び方向に各転写パターンの並び方向を合わせて設置され、
前記パッド支持部には下部が円錐状に成形されたパッドが取り付けられ、
前記制御装置は、前記搬送装置に複数の前記筆記具ホルダーを前記転写位置に順に送り込ませながら、前記パッドが取り付けられたパッド支持部を前記往復動機構により往復動させる制御と、当該パッド支持部およびパッドが前記版台から離れて版台の上方に戻るまでの間に当該版台に支持されている凹版に前記インクユニットによりインクが注入されるようにする制御と、前記パッド支持部が前記版台の上方に到着したときおよび前記転写位置の上方に到着したときのそれぞれにおいて当該パッド支持部に所定時間の下降動作を行わせた後に当該パッド支持部を上昇させる制御とを実施し、
前記版台の上方からの下降および前記転写位置からの下降のそれぞれについて、前記パッド支持部の下降動作を制御するためのパラメータを個別に設定する操作を受け付ける操作部をさらに具備し、
前記制御装置は、前記操作部により設定されたパラメータに基づき、前記版台の上方に前記パッド支持部およびパッドが到着したときは、当該パッドの下端部が前記凹版の2つの転写パターンの間の中央位置に当接した後に当該下端部および当該下端部に連なる所定範囲の傾斜面が前記凹版の2つの転写パターンを含む所定範囲に接触する状態に変形するまで前記パッド支持部に下降動作を行わせ、前記パッド支持部およびパッドが前記転写位置の筆記具ホルダーの上方に到着したときは、当該パッドの下端部が前記筆記具ホルダーの各凹部の間の中央位置に当接した後に当該下端部および前記傾斜面のインクが付着した2箇所を含む部分が各凹部の間の部分および各凹部に保持された筆記具の当該凹部から露出した部分に沿ってそれらに接触するように変形するまで前記パッド支持部に下降動作を行わせる、
筆記具用のパッド印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019115985A JP2021000776A (ja) | 2019-06-24 | 2019-06-24 | 筆記具用のパッド印刷方法およびパッド印刷装置 |
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JP2019115985A JP2021000776A (ja) | 2019-06-24 | 2019-06-24 | 筆記具用のパッド印刷方法およびパッド印刷装置 |
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JP2019115985A Pending JP2021000776A (ja) | 2019-06-24 | 2019-06-24 | 筆記具用のパッド印刷方法およびパッド印刷装置 |
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JP (1) | JP2021000776A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024018602A1 (ja) * | 2022-07-21 | 2024-01-25 | 株式会社秀峰 | 印刷用治具、印刷装置及び印刷方法 |
-
2019
- 2019-06-24 JP JP2019115985A patent/JP2021000776A/ja active Pending
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WO2024018602A1 (ja) * | 2022-07-21 | 2024-01-25 | 株式会社秀峰 | 印刷用治具、印刷装置及び印刷方法 |
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