JP2020530593A - 複数パターン領域を有するモジュールの製造方法、その製造方法による複数パターン領域を有するモジュール、および回折格子モジュールまたは回折格子モジュール用モールドの製造方法 - Google Patents

複数パターン領域を有するモジュールの製造方法、その製造方法による複数パターン領域を有するモジュール、および回折格子モジュールまたは回折格子モジュール用モールドの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020530593A
JP2020530593A JP2020508034A JP2020508034A JP2020530593A JP 2020530593 A JP2020530593 A JP 2020530593A JP 2020508034 A JP2020508034 A JP 2020508034A JP 2020508034 A JP2020508034 A JP 2020508034A JP 2020530593 A JP2020530593 A JP 2020530593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diffraction grating
module
pattern
layout
cut line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020508034A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6903819B2 (ja
Inventor
ジョン・ホ・パク
ブ・ゴン・シン
ウン・キュ・ホ
ジュン・ファン・ユン
ソ・ヨン・チョ
Original Assignee
エルジー・ケム・リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エルジー・ケム・リミテッド filed Critical エルジー・ケム・リミテッド
Publication of JP2020530593A publication Critical patent/JP2020530593A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6903819B2 publication Critical patent/JP6903819B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/18Diffraction gratings
    • G02B5/1847Manufacturing methods
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B27/0172Head mounted characterised by optical features
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/18Diffraction gratings
    • G02B5/1847Manufacturing methods
    • G02B5/1857Manufacturing methods using exposure or etching means, e.g. holography, photolithography, exposure to electron or ion beams
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/18Diffraction gratings
    • G02B5/1814Diffraction gratings structurally combined with one or more further optical elements, e.g. lenses, mirrors, prisms or other diffraction gratings
    • G02B5/1819Plural gratings positioned on the same surface, e.g. array of gratings
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0101Head-up displays characterised by optical features
    • G02B27/0103Head-up displays characterised by optical features comprising holographic elements
    • G02B2027/0109Head-up displays characterised by optical features comprising holographic elements comprising details concerning the making of holograms
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0101Head-up displays characterised by optical features
    • G02B2027/0123Head-up displays characterised by optical features comprising devices increasing the field of view
    • G02B2027/0125Field-of-view increase by wavefront division

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Abstract

本発明の実施形態は、複数パターン領域を有するモジュールの製造方法、その製造方法による複数パターン領域を有するモジュール、および回折格子モジュールまたは回折格子モジュール用モールドの製造方法を提供する。

Description

本発明の実施形態は、複数パターン領域を有するモジュールの製造方法、その製造方法による複数パターン領域を有するモジュール、および回折格子モジュールまたは回折格子モジュール用モールドの製造方法に関する。
最近、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)装置のうちの一例として、外光はそのまま透過するが、マイクロ光源出力素子を介して出力された光が複数の回折格子素子を介して光導波路上で伝播し再び使用者の瞳孔に到達できるシースルーディスプレイ(See−through Display)乃至拡張現実用(AR)ディスプレイ装置の研究が活発に行われている。
このような複数の回折格子素子は可視光波長領域の光を効果的に回折させるためにサブマイクロ周期の精巧なパターンを有し、各々の回折格子の形状、構造および配向角度などが精密に設計され、それに従って製造されなければならない。
このために、従来には、複数の回折格子素子ごとの一連の複雑な電子ビームリソグラフィまたはフォトリソグラフィ、そしてエッチング工程などが繰り返し伴わなければならなかったため、多くの時間がかかり、難易度の高い工程が必要であった。
そして、複数の回折格子素子のうち一部に対して設計変更をしようとしても、複雑で難易度の高い工程のために、その時間および費用の消耗が相当に大きかった。
本発明の実施形態は、複数パターン領域を有するモジュールの製造方法、その製造方法による複数パターン領域を有するモジュール、および回折格子モジュールまたは回折格子モジュール用モールドの製造方法を提供する。
なお、本発明が解決しようとする課題は以上で言及した課題に制限されず、言及していないまた他の課題は下記の記載によって当業者に明らかに理解できるものである。
本発明の一側面は、互いに異なる回折格子パターンを有する第1回折格子素子および第2回折格子素子を含む回折格子モジュールを製造するために複数パターン領域を有するモジュールを製造する方法であって、(a)第1パターンが形成された第1基材をベース基材に配置するステップ、(b)第1回折格子素子のレイアウトに対応するレイアウトの第1カットラインを前記第1基材に形成するステップ、(c)第2回折格子素子のレイアウトに対応するレイアウトの第2カットラインを前記第1基材に形成するステップ、(d)前記第1カットラインにより定義される第1領域および前記第2カットラインにより定義される第2領域のいずれか一つを前記第1基材から除去するステップ、(e)第1パターンとは異なる第2パターンが形成されており、前記第1基材から除去された除去領域に対応するレイアウトを有する第2基材を前記除去領域に配置するステップ、および(f)前記第1領域および第2領域を残して前記第1基材をベース基材から除去するステップを含む、複数パターン領域を有するモジュールの製造方法を提供する。
本発明の一側面は、前記回折格子モジュール内で前記第1回折格子素子および第2回折格子素子の相互間には整列関係が定められており、前記(b)および(c)ステップにおいては前記整列関係に対応するように第1カットラインまたは第2カットラインを形成する、複数パターン領域を有するモジュールの製造方法を提供する。
本発明の一側面は、前記第1カットラインのレイアウトは前記第1回折格子素子のレイアウトと一致する像であり、前記第2カットラインのレイアウトは前記第2回折格子素子のレイアウトと一致する像である、複数パターン領域を有するモジュールの製造方法を提供する。
本発明の一側面は、前記第1カットラインのレイアウトは前記第1回折格子素子のレイアウトに対して逆像であり、前記第2カットラインのレイアウトは前記第2回折格子素子のレイアウトに対して逆像である、複数パターン領域を有するモジュールの製造方法を提供する。
本発明の一側面は、前記回折格子モジュールは、前記第1回折格子素子および第2回折格子素子のうち少なくとも一つとは異なる回折格子パターンを有する第3回折格子素子を含み、前記製造方法は、(g)第3素子のレイアウトに対応するレイアウトの第3カットラインを前記第1基材に形成するステップをさらに含み、前記第3カットラインにより第3領域が定義され、前記(f)ステップは、前記第1領域、第2領域および第3領域を残して前記第1基材を前記ベース基材から除去する、複数パターン領域を有するモジュールの製造方法を提供する。
本発明の一側面は、前記回折格子モジュール内で前記第1回折格子素子、第2回折格子素子および第3回折格子素子の相互間には整列関係が定められており、前記(b)、(c)および(g)ステップにおいては前記整列関係に対応するように第1カットライン、第2カットラインまたは第3カットラインを形成する、複数パターン領域を有するモジュールの製造方法を提供する。
本発明の一側面は、前記第1カットラインのレイアウトは前記第1回折格子素子のレイアウトと一致する像であり、前記第2カットラインのレイアウトは前記第2回折格子素子のレイアウトと一致する像であり、前記第3カットラインのレイアウトは前記第3回折格子素子のレイアウトと一致する像である、複数パターン領域を有するモジュールの製造方法を提供する。
本発明の一側面は、前記第1カットラインのレイアウトは前記第1回折格子素子のレイアウトに対して逆像であり、前記第2カットラインのレイアウトは前記第2回折格子素子のレイアウトに対して逆像であり、前記第3カットラインのレイアウトは前記第3回折格子素子のレイアウトに対して逆像である、複数パターン領域を有するモジュールの製造方法を提供する。
本発明の一側面は、前記第1カットラインのレイアウトは前記第1回折格子素子のレイアウトに対して逆像であり、前記第2カットラインのレイアウトは前記第2回折格子素子のレイアウトに対して逆像であり、前記第3カットラインのレイアウトは前記第3回折格子素子のレイアウトに対して逆像である、複数パターン領域を有するモジュールの製造方法を提供する。
本発明の他の側面は、本発明の一側面による製造方法により製造された複数パターン領域を有するモジュールを提供する。
本発明の他の側面は、前記複数パターン領域を有するモジュールは、互いに異なる回折格子パターンを有する第1回折格子素子および第2回折格子素子を含む回折格子モジュールを製造するための回折格子モジュール用モールドである、複数パターン領域を有するモジュールを提供する。
本発明のまた他の側面は、複数パターン領域を有するモジュールを準備するステップ、前記複数パターン領域を有するモジュール上に樹脂組成物を塗布するステップ、前記樹脂組成物を硬化して前記複数パターン領域に対応する対応パターン領域を形成するステップ、および前記複数パターン領域を有するモジュールと前記対応パターン領域を互いに分離するステップを含む、回折格子モジュールまたは回折格子モジュール用モールドの製造方法を提供する。
本発明の一側面による製造方法によれば、複数のパターンが形成されたモジュールを領域別に容易にモジュール化して製造することができる。
本発明の一側面による製造方法により製造された複数のパターンが形成されたモジュールは、インプリント工程に利用できるモールドとして用いることができるため、モールドにより製造できる対象品の複製が容易で且つ大量に行われることができる。
また、製造しようとする回折格子モジュールにおける回折格子素子のレイアウト、整列関係および回折格子パターンの周期などのうち少なくとも一つを変えなければならない状況であれば、本発明の一側面による製造方法の利用時、前記変えなければならない因子に対応するカットラインのレイアウト、整列関係および/または既存の基材とはパターンが異なる基材への変更を実行さえすれば、既存の因子が変更された回折格子モジュールを製造するための回折格子モジュール用モールドを容易に製造することができる。
勿論、このような効果によって本発明の実施形態の範囲が限定されるものではない。
回折格子モジュールを含むディスプレイ装置および光の移動経路を概念的に示す斜視図である。 本発明の第1側面による複数パターン領域を有するモジュールを概念的に示す斜視図である。 本発明の第2側面による複数パターン領域を有するモジュールを製造する方法を概念的に説明するための図である。 本発明の第3側面による回折格子モジュールまたは回折格子モジュール用モールドの製造方法を概念的に説明するための図である。 本発明の第3側面による製造方法により製造された回折格子モジュールまたは回折格子モジュール用モールドを概念的に示す斜視図である。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳しく説明する。添付された図面は本発明の例示的な形態を示すものであって、これは本発明を詳しく説明するために提供されるものに過ぎず、これによって本発明の技術的な範囲が限定されるものではない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野における平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。図面上、要素の形状および大きさなどはより明らかな説明のために誇張されることがある。
本発明の説明において、ある部材が他の部材「上に」位置しているという記載は、ある部材が他の部材に接している場合だけでなく、二つの部材の間にまた他の部材が存在する場合も含む。
本発明の説明において、ある部分がある構成要素を「含む」という記載は、特に反する記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいことを意味する。
図1は、回折格子モジュールを含むディスプレイ装置および光の移動経路を概念的に示す斜視図である。
回折格子モジュールを含むディスプレイ装置は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)装置であってもよく、その中でも、外光はそのまま透過するが、マイクロ光源出力素子を介して出力された光が複数の回折格子素子を介して光導波路上で伝播し再び使用者の瞳孔に到達できるシースルーディスプレイ(See−through Display)乃至拡張現実用(AR)ディスプレイ装置であってもよい。
図1を参照すれば、回折格子モジュール10は、互いに異なる周期を有する数百ナノメートルスケールのパターンからなる回折格子パターンを有する第1回折格子素子(DOE1:例えば、マイクロ光源出力素子1を介して出力された光が入射する素子)および第2回折格子素子(例えば、マイクロ光源出力素子1を介して出力された光の集合体である小型光イメージが使用者の瞳孔においては拡張した形態になるように、いわゆる「射出瞳拡大」機能をする素子)を含むことができる。さらに、回折格子モジュール10は、第1回折格子素子DOE1および第2回折格子素子DOE2のうち少なくとも一つとは異なる回折格子パターンを有する第3回折格子素子(DOE3:例えば、光を出射させてその光が瞳孔内に到達および入射させる素子)をさらに含むことができる。
回折格子素子が有する回折格子パターンは、回折格子素子に到達する光が光導波路上で全反射するように回折させるために備えられる。
回折格子パターンは、深さを持って長く形成された溝がその溝の長さ方向と直交する方向に沿って繰り返し現れる溝パターンであってもよい。ここで、一つの回折格子素子が有する回折格子パターンの深さは、回折格子パターンが繰り返し現れる長さ方向に沿って一定しているかまたは変化してもよい。ここで、一つの回折格子素子が有する回折格子パターンの周期は一定した値を有することができる。
第1回折格子素子DOE1は、第1回折格子パターンP1を有し、第1回折格子パターンP1を通じてマイクロ光源出力素子から出力される光を回折させて光導波路上に誘導させることができる。第1回折格子素子DOE1の光導波路上に誘導された光は全反射しつつ第2回折格子素子DOE2に伝播するようになる。
第2回折格子素子DOE2は、第2回折格子パターンP2を有し、第2回折格子パターンP2を通じて第1回折格子素子DOE1から伝播した光を回折させて光導波路上に誘導させることができる。第2回折格子素子DOE2の光導波路上に誘導された光は全反射しつつ第3回折格子素子DOE3に伝播するようになる。ここで、第2回折格子パターンP2は、第1回折格子素子DOE1から伝播した光を回折させて光導波路上に誘導させると同時に第3回折格子素子DOE3側に光が伝播できるようにし、また、マイクロ光源出力素子1を介して出力された光により形成された画像がより広く形成(射出瞳拡大:exit pupil expansion)されるように第1回折格子パターンP1とは異なる溝パターンであってもよい。例えば、第2回折格子パターンP2は、第1回折格子パターンとはその周期および/または溝パターンの長さ方向が互いに異なってもよい。
第3回折格子素子DOE3は、第3回折格子パターンP3を有し、第3回折格子パターンP3を通じて第2回折格子素子DOE2から伝播した光を回折させて光導波路上に誘導させることができる。第3回折格子素子DOE3の光導波路上に誘導された光は全反射しつつ使用者の瞳孔E側に伝播するようになる。ここで、第3回折格子パターンP3は、第2回折格子素子DOE2から伝播した光を回折させて光導波路上に誘導させると同時に使用者の瞳孔側に光が伝播できるように第1回折格子パターンP1および第2回折格子パターンP2のうち少なくとも一つとは異なる溝パターンであってもよい。例えば、第3回折格子パターンP3は、第2回折格子パターンP2とはその周期および/または溝パターンの長さ方向が互いに異なってもよい。ここで、第3回折格子パターンP3は第1回折格子パターンP1とその周期および/または溝パターンの長さ方向が互いに同一であってもよいが、第1回折格子素子DOE1に入射する光の入射角、各回折格子素子の屈折率および回折格子パターンのパターン周期、整列角度に応じて回折格子素子内にガイドされる光の角度などのような各因子および各因子間の相互作用を考慮した回折格子素子の光学設計に応じて異なりうるため、必ずしもこれに限定されるものではない。
図2は、本発明の第1側面による複数パターン領域を有するモジュールを概念的に示す斜視図である。
本発明の第1側面による複数パターン領域を有するモジュールは、回折格子モジュール10(図1参照)を製造するための回折格子モジュール用モールドであってもよい。
回折格子モジュール10は、互いに異なる回折格子パターンを有する第1回折格子素子DOE1および第2回折格子素子DOE2を含むことができる。ここで、回折格子モジュール10内では、前記第1回折格子素子DOE1および第2回折格子素子DOE2の相互間には整列関係が定められている。すなわち、各回折格子素子DOE1、DOE2の形状および大きさだけでなく、第1回折格子素子DOE1のレイアウトに対する第2回折格子素子DOE2のレイアウトの隔離距離、配置される角度などが、意図する幾何/回折光学設計基準に従って決定されて定められている。
さらに、回折格子モジュール10は、第1回折格子素子DOE1および第2回折格子素子DOE2のうち少なくとも一つとは異なる回折格子パターンを有する第3回折格子素子DOE3をさらに含むことができる。この場合、回折格子モジュール10内では、第1回折格子素子DOE1、第2回折格子素子DOE2および第3回折格子素子DOE3の相互間には整列関係が定められている。すなわち、各回折格子素子DOE1、DOE2、DOE3の形状および大きさだけでなく、第1回折格子素子DOE1のレイアウトに対する第2回折格子素子DOE2、第3回折格子素子DOE3の各々のレイアウトの隔離距離、配置される角度などが、意図する幾何/回折光学設計基準に従って決定されて定められている。
回折格子モジュール10の一例として、第1回折格子素子DOE1および第3回折格子素子DOE3の回折格子パターンの周期はいずれも405nmであり、第1回折格子パターンP1および第2回折格子パターンP2は平行しており、第3回折格子素子DOE3の回折格子パターンの周期は355nmであり、第1回折格子パターンP1または第2回折格子パターンP2と第3回折格子パターンP3がなす角度は55°であってもよい。
回折格子モジュール用モールドは、インプリント工程により回折格子モジュールの複数パターン(例えば、第1回折格子パターン、第2回折格子パターン)をパターニングできる1次パターンを備える回折格子モジュール用1次モールドと、インプリント工程により回折格子モジュールの複数パターンの逆像である複数逆像パターン(例えば、第1回折格子パターンの逆像であるパターン、第2回折格子パターンの逆像であるパターン)をパターニングできる2次パターンを備える回折格子モジュール用2次モールドに区分することができる。
回折格子モジュール用1次モールドの1次パターンは、回折格子モジュールの複数パターンの逆像であってもよい。回折格子モジュール用1次モールドを用いてインプリント工程を実行すれば、回折格子モジュールの複数パターンを直ちにパターニングすることができる。
回折格子モジュール用2次モールドの2次パターンは、回折格子モジュールの複数パターンと一致する像であってもよい。回折格子モジュール用2次モールドを用いてインプリント工程を実行またはインプリント工程とエッチング工程を順次に実行すれば、回折格子モジュールの複数パターンの逆像がパターニングされた回折格子モジュール用マスターモールドを製造することができる。このような回折格子モジュール用マスターモールドは、回折格子用1次モールドであってもよい。
回折格子モジュール用2次モールドを用いてインプリント工程またはインプリント工程/エッチング工程を複数回実行すれば、複数の回折格子モジュール用1次モールドを製造することができ、このように製造された複数の回折格子モジュール用1次モールドを一つの基板に整列した後にインプリント工程を実行すれば、単一の回折格子モジュール用1次モールドを用いてインプリント工程を実行する場合より工程回数を減らし、且つ、大量の回折格子モジュールの複数パターンをパターニングできるという長所がある。
図2は本発明の第1側面による複数パターン領域を有するモジュールの一実施形態であって、図2の複数パターン領域を有するモジュールは、説明の便宜上、前述したものによる回折格子モジュール用2次モールド200と仮定する。例えば、図1に示されたような回折格子モジュール10の複数パターンをインプリント工程によりパターニングしようとすれば、回折格子モジュール10の複数パターン領域の逆像である複数パターン領域を有する回折格子モジュール用1次モールド100が必要であり、一実施形態による回折格子モジュール用2次モールド200は、インプリント工程またはインプリント工程/エッチングを通じて、このような回折格子モジュール用1次モールド100の複数パターン領域をパターニングできる回折格子モジュール用モールドである。
このような回折格子モジュール用モールドは、ベース基材210、およびベース基材210上に各々配置される第1領域部DOE1’、第2領域部DOE2’および第3領域部DOE3’を含むことができる。
第1領域部DOE1’は回折格子モジュール10の第1回折格子パターンP1と関わりのあるパターンを有する部分であり、第2領域部DOE2’は回折格子モジュール10の第2回折格子パターンP2と関わりのあるパターンを有する部分であり、第3領域部DOE3’は回折格子モジュール10の第3回折格子パターンP3と関わりのあるパターンを有する部分であってもよい。
図3は、本発明の第2側面による複数パターン領域を有するモジュールを製造する方法を概念的に説明するための図である。
先ず、本発明の第2側面による一実施形態は、互いに異なる回折格子パターンを有する第1回折格子素子DOE1および第2回折格子素子DOE2を含む回折格子モジュール10を製造するための回折格子モジュール用2次モールド200を製造する方法を基準に説明することにする。
本発明の第2側面による一実施形態は、(a)第1パターンが形成された第1基材をベース基材に配置するステップ、(b)第1回折格子素子のレイアウトに対応するレイアウトの第1カットラインを第1基材に形成するステップ、(c)第2回折格子素子のレイアウトに対応するレイアウトの第2カットラインを第1基材に形成するステップ、(d)第1カットラインにより定義される第1領域および第2カットラインにより定義される第2領域のいずれか一つを前記第1基材から除去するステップ、(e)第1パターンとは異なる第2パターンが形成されており、第1基材から除去された除去領域に対応するレイアウトを有する第2基材を除去領域に配置するステップ、および(f)第1領域および第2領域を残して第1基材をベース基材から除去するステップを含むことができる。ここで、各ステップの実施順は(a)、(b)、(c)などの順に限定されない。
先ず、(a)第1パターンP1’が形成された第1基材220をベース基材210に配置するステップについて説明する(図3(a)および図3(b)参照)。
ベース基材210は、回折格子モジュール用モールドの第1領域部DOE1’および第2領域部DOE2’が配置されるようにする構造物であってもよい。さらに、ベース基材210は、回折格子モジュール用モールドの第3領域部DOE3’も配置されるようにする構造物であってもよい。
ここで、ベース基材210は、粘着特性(tacky)を有する粘着性保有層211を含むことが好ましい。本発明の実施形態による回折格子モジュール用モールドを製造する方法において各回折格子素子に対応する基材のカットを通じてカットされた領域をベース基材210から選択的に除去する工程および/またはそのカットされた領域をベース基材210上に配置する工程が伴い、前記選択的に除去する工程においてはベース基材210からの脱去が容易でなければならず、前記配置する工程においてはベース基材210との固定力が所定の範囲内で必要であるためである。それにより、カットされた領域を選択的に除去する工程および/またはカットされた領域を配置する工程において、作業者が意図した設計のとおりにそのカットされた領域の整列正確度を確保できるようになる。このような粘着性保有層211は、シリコン層とアクリル系および/またはウレタン系粘着層とを含むことができる。粘着性保有層211は、製造される回折格子モジュール用モールドを用いるインプリント工程においてインプリント領域(例えば、第1領域部DOE1’、第2領域部DOE2’、第3領域部DOE3’)ごとに作用する圧力の均一性を通じたパターンの均一性を確保するために緩衝特性を有するPDMS(Polydimethylsiloxane)層を含むこともできる。
ベース基材210は、製造される回折格子モジュール用モールドを用いるインプリント工程において垂れまたは形状変形に応じたインプリント工程不良を防止するために、モジュラスの多少高い複数層が積層された構造が好ましい。すなわち、粘着性保有層211の垂れまたは形状変形を最小化するために機械的物性を付与できるPET(Polyethylen Terphthalate)、COP(Cyclo olefin polymer)、PI(polyimide)のうち少なくとも一つを含む補強層212を含むことができる。
ベース基材210は、製造される回折格子モジュール用モールドを用いるインプリント工程においてパターニングされるパターンの均一性をさらに確保するために緩衝層213を含むことができる。例えば、緩衝層213は、発泡ポリウレタン(Polyurethane)のような多孔層であってもよい。
ここで、第1基材220はプラスチックフィルムであってもよい。例えば、PC(Polycarbonate)層221と、PC層上に配置され、パターンが形成されたウレタンアクリレート(urethane acrylate)層222であってもよい。
ここで、第1パターンP1’は、インプリント工程により第1基材220上に配置され、実施形態によっては、第1回折格子素子DOE1の第1回折格子パターンP1と一致する溝パターンであってもよく、第1回折格子パターンP1に対して逆像である溝パターンであってもよい。本発明の第2側面による一実施形態は回折格子モジュール用2次モールド200を製造する方法であるため、ここでの第1パターンP1’は第1回折格子パターンP1と一致する溝パターンである。仮に本発明の第2側面による実施形態が回折格子モジュール用1次モールドを製造する方法であれば、ここでの第1パターンは第1回折格子パターンに対して逆像である溝パターンになる。
次に、(b)第1回折格子素子DOE1のレイアウトに対応するレイアウトの第1カットラインC1を第1基材220に形成するステップについて説明する(図3(c)参照)。
本発明の説明において、カットラインを形成するとは、ベース基材は切断せず、またはベース基材は切断しても完全に切断する深さに切断せず、第1基材を切断するハーフカットを意味する。そして、カットラインの形成手段としてはナイフの刃またはレーザが用いられ、閉曲線であるレイアウトに沿ってカットラインを形成しなければならないため、レーザを用いることがより好ましい。
ここで、「第1回折格子素子のレイアウトに対応するレイアウト」は、実施形態によっては、「第1回折格子素子のレイアウトと一致する像のレイアウト」の意味であってもよく、「第1回折格子素子のレイアウトに対して逆像であるレイアウト」の意味であってもよい。本発明の第2側面による一実施形態は回折格子モジュール用2次モールド200を製造する方法であるため、ここでの第1カットラインC1のレイアウトは第1回折格子素子DOE1のレイアウトと一致する像である。仮に本発明の第2側面による実施形態が回折格子モジュール用1次モールドを製造する方法であれば、ここでの第1カットラインのレイアウトは第1回折格子素子のレイアウトに対して逆像であってもよい。
次に、(c)第2回折格子素子DOE2のレイアウトに対応するレイアウトの第2カットラインC2を第1基材220に形成するステップについて説明する(図3(c)参照)。
ここで、「第2回折格子素子のレイアウトに対応するレイアウト」は、実施形態によっては、「第2回折格子素子のレイアウトと一致する像のレイアウト」の意味であってもよく、「第2回折格子素子のレイアウトに対して逆像であるレイアウト」の意味であってもよい。本発明の第2側面による一実施形態は回折格子モジュール用2次モールド200を製造する方法であるため、ここでの第2カットラインC2のレイアウトは第2回折格子素子DOE2のレイアウトと一致する像である。仮に本発明の第2側面による実施形態が回折格子モジュール用1次モールドを製造する方法であれば、ここでの第2カットラインのレイアウトは第2回折格子素子のレイアウトに対して逆像であってもよい。
次に、(d)第1カットラインC1により定義される第1領域および第2カットラインC2により定義される第2領域のいずれか一つを第1基材220から除去するステップについて説明する(図3(d)参照)。
本発明の第2側面による一実施形態において、第1パターンP1’は、第1回折格子素子DOE1の第1回折格子パターンP1と同一な周期の溝パターンであり、第2回折格子素子DOE2の第2回折格子パターンP2とは異なる周期の溝パターンであってもよい。
したがって、第2カットラインC2により定義される第2領域を第1基材220から除去することが好ましい。
前記(b)および(c)ステップにおいては、回折格子モジュール10内で第1回折格子素子DOE1および第2回折格子素子DOE2の相互間に定められている整列関係に対応するように第1カットラインC1、第2カットラインC2を形成することができる。
次に、(e)第1パターンP1’とは異なる第2パターンP2’が形成されており、第1基材220から除去された除去領域Rに対応するレイアウトを有する第2基材230を除去領域Rに配置するステップについて説明する(図3(e)参照)。
ここで、第2基材230は、第1基材220と同様にプラスチックフィルムであってもよい。例えば、PC(Polycarbonate)層231と、PC層上に配置され、パターンが形成されたウレタンアクリレート(urethane acrylate)層232であってもよい。
ここで、第2パターンP2’はインプリント工程により第2基材230上に配置され、実施形態によっては、第2回折格子素子の第2回折格子パターンと一致する溝パターンであってもよく、第2回折格子パターンに対して逆像である溝パターンであってもよい。本発明の第2側面による一実施形態は回折格子モジュール用2次モールド200を製造する方法であるため、ここでの第2パターンP2’は第2回折格子パターンP2と一致する溝パターンである。仮に本発明の第2側面による実施形態が回折格子モジュール用1次モールドを製造する方法であれば、ここでの第2パターンは第2回折格子パターンに対して逆像である溝パターンになる。
ここで、第2基材を「除去領域に配置する」とは、除去領域のレイアウトに挿入させることを意味する。このような除去領域Rのレイアウトにより第2基材230の整列が容易であるという長所がある。
次に、(f)第1領域および第2領域を残して第1基材をベース基材から除去するステップについて説明する(図3(f)参照)。
ここで、「第2領域を残す」とは、「前記除去領域Rに配置された第2基材230を残す」という意味である。
それにより、ベース基材210上には、第1パターンP1’を持って第1領域を占める第1基材DOE1’(以下、「第1領域部」とも称する)および第2パターンP2’を持って第2領域を占める第2基材DOE2’(以下、「第2領域部」とも称する)が配置される構造の複数パターン領域を有するモジュール(本実施形態においては、回折格子モジュール用2次モールド)が製造される。
回折格子モジュール用2次モールド200において、第1領域部DOE1’は、インプリント工程をまたはインプリント工程/エッチング工程により回折格子モジュール用1次モールド200’における「第1回折格子パターンの逆像であるパターン」を形成するためのものである。また、回折格子モジュール用2次モールド200において、第2領域部DOE2’は、インプリント工程またはインプリント工程/エッチング工程により回折格子モジュール用1次モールド200’における「第2回折格子パターンの逆像であるパターン」を形成するためのものである。
本発明の第2側面による第2実施形態は、回折格子モジュール10が第1回折格子素子DOE1および第2回折格子素子DOE2のうち少なくとも一つとは異なる回折格子パターンを有する第3回折格子素子DOE3を含む場合に、その回折格子モジュール10を製造するための回折格子モジュール用2次モールド200を製造する方法であってもよい。
本発明の第2側面による第2実施形態は、前記第2側面による一実施形態と比較して、(g)第3回折格子素子DOE3のレイアウトに対応するレイアウトの第3カットラインC3を第1基材220に形成するステップをさらに含むことができる(図3(c)参照)。
(g)ステップでの「第3回折格子素子のレイアウトに対応するレイアウト」とは、実施形態によっては、「第3回折格子素子のレイアウトと一致する像のレイアウト」の意味であってもよく、「第3回折格子素子のレイアウトに対して逆像であるレイアウト」の意味であってもよい。本発明の第2側面による第2実施形態は回折格子モジュール用2次モールド200を製造する方法であるため、ここでの第3カットラインC3のレイアウトは第3回折格子素子DOE3のレイアウトと一致する像である。仮に本発明の第2側面による実施形態が回折格子モジュール用1次モールドを製造する方法であれば、ここでの第3カットラインのレイアウトは第3回折格子素子のレイアウトに対して逆像であってもよい。
前記(b)、(c)および(g)ステップにおいては、回折格子モジュール10内で第1回折格子素子DOE1、第2回折格子素子DOE2および第3回折格子素子DOE3の相互間に定められている整列関係に対応するように第1カットラインC1、第2カットラインC2および第3カットラインC3を形成することができる。
一方、第3カットラインC3によっては第3領域が定義できる。
本発明の第2側面による第2実施形態において、第1パターンP1’は、第3回折格子素子DOE3の第3回折格子パターンP3と同一な周期の溝パターンであってもよく、第2回折格子素子DOE2の第2回折格子パターンP2とは異なる周期の溝パターンであってもよい。
この場合、前記(f)ステップは、第1領域、第2領域および第3領域を残して第1基材をベース基材から除去することができる(図3(f)参照)。
それにより、ベース基材210上には、第1パターンP1’を有する第1領域を占める第1基材DOE1’(以下、「第1領域部」とも称する)、第2パターンP2’を有する第2領域を占める第2基材DOE2’(以下、「第2領域部」とも称する)および第1パターンを有する第3領域を占める第1基材DOE3(以下、「第3領域部」とも称する)が配置される構造の複数パターン領域を有するモジュール(本実施形態においては、回折格子モジュール用2次モールド)が製造される。
回折格子モジュール用2次モールド200において、第1領域部DOE1’は、インプリント工程またはインプリント工程/エッチング工程により回折格子モジュール用1次モールド200’における「第1回折格子パターンの逆像であるパターン」を形成するためのものである。また、回折格子モジュール用2次モールド200において、第2領域部DOE2’は、インプリント工程またはインプリント工程/エッチング工程により回折格子モジュール用1次モールドにおける「第2回折格子パターンの逆像であるパターン」を形成するためのものである。さらに、回折格子モジュール用2次モールド200において、第3領域部DOE3’は、インプリント工程またはインプリント工程/エッチング工程により回折格子モジュール用1次モールドにおける「第3回折格子パターンの逆像であるパターン」を形成するためのものである。
仮に製造しようとする回折格子モジュールにおける回折格子素子のレイアウト、整列関係および回折格子パターンの周期などのうち少なくとも一つを変えなければならない設計変更が必要な状況であれば、本発明の第2側面による製造方法の利用時、変更が必要でない因子に対してはそのままにしておき、前記変えなければならない因子に対応するカットラインのレイアウト、整列関係および/または既存の基材とはパターンが異なる基材への変更を実行すれば、容易に変更される回折格子モジュールを製造するための回折格子モジュール用モールドを製造することができる。
図4および図5は、本発明の第3側面による回折格子モジュールまたは回折格子モジュール用モールドの製造方法を概念的に説明するための図である。
本発明の第3側面による製造方法は、本発明の第2側面により製造された複数パターン領域を有するモジュールを準備するステップ、複数パターン領域を有するモジュール上に樹脂組成物を塗布するステップ、樹脂組成物を硬化して複数パターン領域に対応する対応パターン領域を形成するステップ、および複数パターン領域を有するモジュールと対応パターン領域を互いに分離するステップを含むことができる。
仮に第2側面により製造された複数パターン領域を有するモジュールが回折格子モジュール用2次モールである場合を仮定するのであれば、本発明の第3側面による製造方法の一実施形態は、回折格子モジュール用1次モールドを製造するための方法に該当することができる。
先ず、図4(a)に示すように、複数パターン領域を有するモジュールである回折格子モジュール用2次モールドを準備する。図4(a)は、説明の便宜上、第1領域部DOE1’の図示を省略し、第2領域部DOE2’のパターン、第3領域部DOE3’のパターンはその周期が互いに異なり、各パターンの整列も平行しなくてもよいが、これに対する表現は省略した。ここで、回折格子モジュール用2次モールドの複数パターン領域部DOE1’、DOE2’、DOE3’は、回折格子モジュール10の回折格子素子DOE1、DOE2、DOE3に対して一致する像である。
そして、回折格子モジュール用2次モールド200上にインプリント用樹脂組成物を塗布する。この場合、回折格子モジュール用2次モールド200の複数パターン領域部DOE1’、DOE2’、DOE3’と対向するようにインプリント用ベース基材310を配置した後に回折格子モジュール用2次モールド200とインプリント用樹脂組成物を供給することができる。この時、熱または紫外線を加えてインプリント用樹脂組成物が回折格子モジュール用2次モールド200の複数パターン領域部DOE1’、DOE2’、DOE3’上の溝パターンを全て埋めるようにすることができる。インプリント用樹脂組成物は、例えば、ジルコニア(ZrO)、チタニア(TiO)のナノスケール粒子をDPHA(dipentaerythriol hexa acrylate)またはウレタンアクリレートに所定の比率でPGMEA、MEK、MIBKのような溶剤を用いて希釈および混合分散させて製造された樹脂であってもよい。さらに、少量の光開始剤をさらに含有して製造することができる。
その後、インプリント用樹脂組成物を硬化して複数パターン領域部DOE1’、DOE2’、DOE3’に対応する第1対応パターン領域部DOE1’’、DOE2’’、DOE3’’を形成する。それにより、インプリント用ベース基材310上に第1対応パターン領域部DOE1’’、DOE2’’、DOE3’’が形成されたインプリント用レジスト層320が配置される。ここで、インプリント用レジスト層320の第1対応パターン領域部DOE1’’、DOE2’’、DOE3’’は、回折格子モジュール10の回折格子素子DOE1、DOE2、DOE3に対して逆像である。
そして、回折格子モジュール用2次モールド200と、インプリント用レジスト層320を互いに分離する。
このようにインプリント用ベース基材310とインプリント用レジスト層320とを含む構造物は、回折格子モジュール用1次モールドとして直ちに用いることができる(図4(b)参照)。
その代わりに、耐久性などを補うためにインプリント用レジスト層320に形成された第1対応パターン領域部DOE1’’、DOE2’’、DOE3’’を用いてインプリント用ベース基材310にエッチングを行うことによって、第1対応パターン領域部DOE1’’、DOE2’’、DOE3’’に対応する第2対応パターン領域部DOE1’’’、DOE2’’’、DOE3’’’が形成されたベース基材310を回折格子モジュール用1次モールドとして用いることもできる。この場合、インプリント用ベース基材310は、第1エッチング層311および第2エッチング層312を含むことができる。第1エッチング層311はアルミニウム(Al)を含む層であってもよく、第2エッチング層312はシリコンオキシド(SiO)を含む層であってもよい。インプリント用レジスト層320に形成された第1対応パターン領域部DOE1’’、DOE2’’、DOE3’’パターンのとおりにその下部に位置する第1エッチング層311にエッチングを所定の深さで行った後、そしてインプリント用レジスト層320を除去する(図4(c)参照)。第1エッチング層311にエッチングされたパターンのとおりにその下部に位置する第2エッチング層312にエッチングを所定の深さで行う(図4(d)参照)。そして第1エッチング層311を除去する(図4(e)参照)。それにより、インプリント用ベース基材310には、詳細にはインプリント用ベース基材310上で第2エッチング層312には、第1対応パターン領域部DOE1’’、DOE2’’、DOE3’’に対応する第2対応パターン領域部DOE1’’’、DOE2’’’、DOE3’’’が形成される。ここで、第2対応パターン領域部DOE1’’’、DOE2’’’、DOE3’’’は第1対応パターン領域部DOE1’’、DOE2’’、DOE3’’のパターンのとおりにエッチングされてパターニングされるため、第1対応パターン領域部DOE1’’、DOE2’’、DOE3’’と同様に回折格子モジュール10の回折格子素子DOE1、DOE2、DOE3に対して逆像である。このように製造されたインプリント用ベース基材310の第2エッチング層312は、回折格子用1次モールド400として用いられることができる。
図6は、図4(c)に示されたステップまで工程を行った結果を撮影したイメージである。
図7は、図4(e)に示されたステップまで工程を行って製造された回折格子モジュール用1次モールド400に光を照射した結果を撮影したイメージである。
製造しようとする回折格子モジュール10の第1回折格子素子DOE1に対応する第2対応パターン第1領域部DOE1’’’に光を照射した結果、第1領域部DOE1’’’上で回折して回折格子モジュール10の第2回折格子素子DOE2に対応する第2対応パターン第2領域部DOE2’’’に向かって光が進行し、第2領域部DOE’’’上では光が下方に向かって拡張した状態で回折格子モジュール10の第3回折格子素子DOE3に対応する第2対応パターン第3領域部DOE3’’’に向かって進行し、第3領域部DOE3’’’上では光が回折して最初入射した一面の反対側に進行するのを確認することができた。回折格子モジュール用1次モールド400を用いて光が所望の経路に進行するのを確認することができたため、回折格子モジュール用1次モールド400を用いてインプリント工程により製造される回折格子モジュール10も意図したとおりに光を回折させると共に射出瞳拡大も可能であり、使用者の瞳孔に到達させることも可能であろう。
回折格子モジュール用1次モールド400を用いて、インプリント工程により回折格子モジュール10を製造する方法について説明する。
先ず、回折格子モジュール用1次モールド400上にインプリント用樹脂組成物を塗布する。この場合、回折格子モジュール用1次モールド400の第2対応パターン領域部DOE1’’’、DOE2’’’、DOE3’’’と対向するように回折格子モジュールベース基材510を配置した後に回折格子モジュール用1次モールド400とインプリント用樹脂組成物を供給することができる。この時、熱または紫外線を加えてインプリント用樹脂組成物が回折格子モジュール用1次モールド400の第2対応パターン領域部DOE1’’’、DOE2’’’、DOE3’’’上の溝パターンを全て埋めるようにすることができる。
その後、インプリント用樹脂組成物を硬化して第2対応パターン領域部DOE1’’’、DOE2’’’、DOE3’’’に対応する回折格子パターンP1、P2、P3を形成する。それにより、回折格子モジュールベース基材510上に回折格子パターンP1、P2、P3が形成された高屈折樹脂層520が配置される(図4(f)参照)。
ここで、インプリント用樹脂組成物は、回折格子モジュール10上に入射する光が光導波路上で全反射するようにその入射する光を回折させるための回折格子パターンP1、P2、P3を形成する層の素材として用いられるものであるため、シースルー(See−through)光学系を通して瞳孔に入射する虚像イメージの大きさおよび視野角を広げるために高屈折特性を有する樹脂であることが好ましい。一方、回折格子パターンを形成する層の屈折率は、回折格子パターンのナノスケール周期と共にマイクロ光源出力素子から出力された光が回折格子モジュール、第1回折格子パターンP1に入射できる光の許容入射角と関連した値である。したがって、回折格子パターンを形成する層の高い屈折率は、前記光の許容入射角の範囲が広く形成されるようにするだけでなく、その入射した光が回折格子パターンにより意図する方向に回折および屈折する光の比率を高めるのに寄与できる。このような回折格子パターンを形成する層の素材としては、例えば、チオール(thiol)系の硫黄化合物が含まれた芳香族基が置換されて形成する硬化性アクリレート系樹脂、ジアリールイソフタレートに2価アルコールが付加されたジアリールイソフタレートおよびジエチレングリコールビスアリールカーボネートの共重合体;キシレンジイソシアネートと1,2−ビスメルカプトエチル−3−メルカプトプロパン、ポリメチルメタクリレート共重合体のうち少なくとも一つを用いた樹脂が好ましい。より高い屈折率を得るためには、無機物ベースのハイブリッド樹脂を用いることが好ましい。ハイブリッド樹脂は、硬化性樹脂をマトリクス(matrix)にして50nm以下の金属酸化物(ジルコニウム酸化物、チタニウム酸化物、タングステン酸化物、ハフニウム酸化物、アルミニウム酸化物)ナノ粒子を一定の比率で混合して得ることができる。それにより、硬化性高分子マトリクス特性としてはインプリント工程の加工性を容易にし、無機物ナノ粒子特性としては屈折率の調節を容易にする。ここで、工程によっては、紫外線または熱による硬化反応のために、各々、光反応性(photosensitizer)物質または熱硬化のための硬化剤を少量添加することができる。
ここで、回折格子モジュールベース基材510は、回折格子モジュール10の回折格子パターンP1、P2、P3を通じて回折する光が全反射して進行する光導波路の役割をする部分であるため、広い視野角を確保するために回折格子パターンと同一な屈折率を有する透明ガラスまたはプラスチック素材であることが好ましい。例えば、回折格子モジュールベース基材に用いられるプラスチック素材としては、チオール(thiol)系の硫黄化合物が含まれた芳香族基が置換されて形成する硬化性アクリレート系樹脂、ジアリールイソフタレートに2価アルコールが付加されたジアリールイソフタレートおよびジエチレングリコールビスアリールカーボネートの共重合体;キシレンジイソシアネートと1,2−ビスメルカプトエチル−3−メルカプトプロパン、ポリメチルメタクリレート共重合体のうち少なくとも一つを用いた樹脂を熱硬化しフィルムキャスティングおよび研磨により得られる高屈折特性の基材が用いられることができる。より高い屈折率を得るためには、TiO、BaO、LaOおよびBiからなる群より選択された高屈折酸化物;およびMgO、CaO、ZnO、ZrO、Al、KO、NaO、LiOおよびSrOからなる群より選択された1種以上の添加剤が含まれた高屈折ガラス基板が用いられることができ、可視光領域550nm波長において1.6以上2.0以下の屈折率であることが好ましい。
そして、回折格子モジュール用1次モールド400、高屈折樹脂層520および回折格子モジュールベース基材510を互いに分離する。
このように製造された高屈折樹脂層520および回折格子モジュールベース基材510を含む構造物は、回折格子素子DOE1、DOE2、DOE3を含む回折格子モジュール10であってもよい(図4(g)参照)。
一方、第2側面により製造された複数パターン領域を有するモジュールが回折格子モジュール用1次モールドである場合を仮定すれば、本発明の第3側面による製造方法の一実施形態は、回折格子モジュールを製造するための方法に該当することができる。
先ず、図5(a)に示すように、複数パターン領域を有するモジュールである回折格子モジュール用1次モールド600を準備する。図5(a)は、説明の便宜上、第1領域部DOE1’の図示を省略し、第2領域部DOE2’のパターン、第3領域部DOE3’のパターンはその周期が互いに異なり、各パターンの整列も平行しなくてもよいが、これに対する表現は省略した。ここで、回折格子モジュール用1次モールドの複数パターン領域部DOE1’、DOE2’、DOE3’は、回折格子モジュール10の回折格子素子DOE1、DOE2、DOE3とは逆像である。
そして、回折格子モジュール用1次モールド600上にインプリント用樹脂組成物を塗布する。この場合、回折格子モジュール用1次モールド600の複数パターン領域部DOE1’、DOE2’、DOE3’と対向するように回折格子モジュールベース基材710を配置した後に回折格子モジュール用1次モールド600とインプリント用樹脂組成物を供給することができる。この時、熱または紫外線を加えてインプリント用樹脂組成物が回折格子モジュール用1次モールド600の複数パターン領域部DOE1’、DOE2’、DOE3’上の溝パターンを全て埋めるようにすることができる。
その後、インプリント用樹脂組成物を硬化して回折格子モジュール用1次モールド600の複数パターン領域部DOE1’、DOE2’、DOE3’に対応する対応パターン領域である回折格子パターンP1、P2、P3を形成する。それにより、回折格子モジュールベース基材710上に回折格子パターンP1、P2、P3が形成された高屈折樹脂層720が配置される。ここで、インプリント用樹脂組成物は、回折格子モジュール10上に入射する光が光導波路上で全反射するようにその入射する光を回折させるための回折格子パターンP1、P2、P3を形成する層の素材として用いられるものであるため、シースルー(See−through)光学系を通して瞳孔に入射する虚像イメージの大きさおよび視野角を広げるために高屈折特性を有する樹脂であることが好ましい。一方、回折格子パターンを形成する層の屈折率は、回折格子パターンのナノスケール周期と共にマイクロ光源出力素子から出力された光が回折格子モジュール、第1回折格子パターンP1に入射できる光の許容入射角と関連した値である。したがって、回折格子パターンを形成する層の高い屈折率は、前記光の許容入射角の範囲が広く形成されるようにするだけでなく、その入射した光が回折格子パターンにより意図する方向に回折および屈折する光の比率を高めるのに寄与できる。このような回折格子パターンを形成する層の素材としては、例えば、チオール(thiol)系の硫黄化合物が含まれた芳香族基が置換されて形成する硬化性アクリレート系樹脂、ジアリールイソフタレートに2価アルコールが付加されたジアリールイソフタレートおよびジエチレングリコールビスアリールカーボネートの共重合体;キシレンジイソシアネートと1,2−ビスメルカプトエチル−3−メルカプトプロパン、ポリメチルメタクリレート共重合体のうち少なくとも一つを用いた樹脂が好ましい。より高い屈折率を得るためには、無機物ベースのハイブリッド樹脂を用いることが好ましい。ハイブリッド樹脂は、硬化性樹脂をマトリクス(matrix)にして50nm以下の金属酸化物(ジルコニウム酸化物、チタニウム酸化物、タングステン酸化物、ハフニウム酸化物、アルミニウム酸化物)ナノ粒子を一定の比率で混合して得ることができる。それにより、硬化性高分子マトリクス特性としてはインプリント工程の加工性を容易にし、無機物ナノ粒子特性としては屈折率の調節を容易にする。ここで、工程によっては、紫外線または熱による硬化反応のために、各々、光反応性(photosensitizer)物質または熱硬化のための硬化剤を少量添加することができる。
ここで、回折格子モジュールベース基材710は、回折格子モジュール10の回折格子パターンP1、P2、P3を通じて回折する光が全反射して進行する光導波路の役割をする部分であるため、広い視野角を確保するために回折格子パターンと同一な屈折率を有する透明ガラスまたはプラスチック素材であることが好ましい。例えば、回折格子モジュールベース基材に用いられるプラスチック素材としては、チオール(thiol)系の硫黄化合物が含まれた芳香族基が置換されて形成する硬化性アクリレート系樹脂、ジアリールイソフタレートに2価アルコールが付加されたジアリールイソフタレートおよびジエチレングリコールビスアリールカーボネートの共重合体;キシレンジイソシアネートと1,2−ビスメルカプトエチル−3−メルカプトプロパン、ポリメチルメタクリレート共重合体のうち少なくとも一つを用いた樹脂を熱硬化しフィルムキャスティングおよび研磨により得られる高屈折特性の基材が用いられることができる。より高い屈折率を得るためには、TiO、BaO、LaOおよびBiからなる群より選択された高屈折酸化物;およびMgO、CaO、ZnO、ZrO、Al、KO、NaO、LiOおよびSrOからなる群より選択された1種以上の添加剤が含まれた高屈折ガラス基板が用いられることができ、可視光領域550nm波長において1.6以上2.0以下の屈折率であることが好ましい。
そして、回折格子モジュール用1次モールド600、高屈折樹脂層720および回折格子モジュールベース基材710を互いに分離する。
このように製造された高屈折樹脂層720および回折格子モジュールベース基材710を含む構造物は、回折格子素子DOE1、DOE2、DOE3を含む回折格子モジュール10であってもよい(図5(b)参照)。
以上で説明された実施形態は、本技術思想の一部の例を説明したものに過ぎず、本技術思想の範囲は、説明された実施形態に限定されるものではなく、該分野の通常の技術者によって本技術思想の範囲内で様々な変更、変形または置換が可能である。例えば、特定の実施形態において共に説明された構成乃至特徴は互いに分散して実施されてもよく、互いに異なる実施形態の各々で説明された構成乃至特徴は互いに結合した形態で実施されてもよい。それと同様に、各請求項に記載された構成乃至特徴も互いに分散して実施されてもよく、互いに結合して実施されてもよい。そして、上記のような実施は全て本技術思想の範囲に属するとみなすべきである。
10 ・・・回折格子モジュール
200 ・・・回折格子モジュール用2次モールド
210 ・・・ベース基材
220 ・・・第1基材
230 ・・・第2基材
P1’ ・・・第1パターン
P2’ ・・・第2パターン
P3’ ・・・第3パターン
C1 ・・・第1カットライン
C2 ・・・第2カットライン
C3 ・・・第3カットライン
DOE1 ・・・第1回折格子素子
DOE2 ・・・第2回折格子素子
DOE3 ・・・第3回折格子素子
DOE1’ ・・・第1領域部
DOE2’ ・・・第2領域部
DOE3’ ・・・第3領域部
回折格子モジュールを含むディスプレイ装置および光の移動経路を概念的に示す斜視図である。 本発明の第1側面による複数パターン領域を有するモジュールを概念的に示す斜視図である。 本発明の第2側面による複数パターン領域を有するモジュールを製造する方法を概念的に説明するための図である。 本発明の第3側面による回折格子モジュールまたは回折格子モジュール用モールドの製造方法を概念的に説明するための図である。 本発明の第3側面による製造方法により製造された回折格子モジュールまたは回折格子モジュール用モールドを概念的に示す斜視図である。 図4(c)に示されたステップまで工程を行った結果を撮影したイメージであ る。 図4(e)に示されたステップまで工程を行って製造された回折格子モジュー ル用1次モールド400に光を照射した結果を撮影したイメージである。

Claims (11)

  1. 互いに異なる回折格子パターンを有する第1回折格子素子および第2回折格子素子を含む回折格子モジュールを製造するために複数パターン領域を有するモジュールを製造する方法であって、
    (a)第1パターンが形成された第1基材をベース基材に配置するステップ、
    (b)第1回折格子素子のレイアウトに対応するレイアウトの第1カットラインを前記第1基材に形成するステップ、
    (c)第2回折格子素子のレイアウトに対応するレイアウトの第2カットラインを前記第1基材に形成するステップ、
    (d)前記第1カットラインにより定義される第1領域および前記第2カットラインにより定義される第2領域のいずれか一つを前記第1基材から除去するステップ、
    (e)第1パターンとは異なる第2パターンが形成されており、前記第1基材から除去された除去領域に対応するレイアウトを有する第2基材を前記除去領域に配置するステップ、および
    (f)前記第1領域および第2領域を残して前記第1基材を前記ベース基材から除去するステップ
    を含む、複数パターン領域を有するモジュールの製造方法。
  2. 前記回折格子モジュール内で前記第1回折格子素子および第2回折格子素子の相互間には整列関係が定められており、
    前記(b)および(c)ステップにおいては前記整列関係に対応するように第1カットラインまたは第2カットラインを形成する、請求項1に記載の複数パターン領域を有するモジュールの製造方法。
  3. 前記第1カットラインのレイアウトは前記第1回折格子素子のレイアウトと一致する像であり、
    前記第2カットラインのレイアウトは前記第2回折格子素子のレイアウトと一致する像である、請求項1に記載の複数パターン領域を有するモジュールの製造方法。
  4. 前記第1カットラインのレイアウトは前記第1回折格子素子のレイアウトに対して逆像であり、
    前記第2カットラインのレイアウトは前記第2回折格子素子のレイアウトに対して逆像である、請求項1に記載の複数パターン領域を有するモジュールの製造方法。
  5. 前記回折格子モジュールは、前記第1回折格子素子および第2回折格子素子のうち少なくとも一つとは異なる回折格子パターンを有する第3回折格子素子を含み、
    前記製造方法は、
    (g)第3素子のレイアウトに対応するレイアウトの第3カットラインを前記第1基材に形成するステップをさらに含み、
    前記第3カットラインにより第3領域が定義され、
    前記(f)ステップは、前記第1領域、第2領域および第3領域を残して前記第1基材を前記ベース基材から除去する、請求項1に記載の複数パターン領域を有するモジュールの製造方法。
  6. 前記回折格子モジュール内で前記第1回折格子素子、第2回折格子素子および第3回折格子素子の相互間には整列関係が定められており、
    前記(b)、(c)および(g)ステップにおいては前記整列関係に対応するように第1カットライン、第2カットラインまたは第3カットラインを形成する、請求項5に記載の複数パターン領域を有するモジュールの製造方法。
  7. 前記第1カットラインのレイアウトは前記第1回折格子素子のレイアウトと一致する像であり、
    前記第2カットラインのレイアウトは前記第2回折格子素子のレイアウトと一致する像であり、
    前記第3カットラインのレイアウトは前記第3回折格子素子のレイアウトと一致する像である、請求項5に記載の複数パターン領域を有するモジュールの製造方法。
  8. 前記第1カットラインのレイアウトは前記第1回折格子素子のレイアウトに対して逆像であり、
    前記第2カットラインのレイアウトは前記第2回折格子素子のレイアウトに対して逆像であり、
    前記第3カットラインのレイアウトは前記第3回折格子素子のレイアウトに対して逆像である、請求項5に記載の複数パターン領域を有するモジュールの製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の製造方法により製造された複数パターン領域を有するモジュール。
  10. 前記複数パターン領域を有するモジュールは、互いに異なる回折格子パターンを有する第1回折格子素子および第2回折格子素子を含む回折格子モジュールを製造するための回折格子モジュール用モールドである、請求項9に記載の複数パターン領域を有するモジュール。
  11. 請求項9に記載の複数パターン領域を有するモジュールを準備するステップ、
    前記複数パターン領域を有するモジュール上に樹脂組成物を塗布するステップ、
    前記樹脂組成物を硬化して前記複数パターン領域に対応する対応パターン領域を形成するステップ、および
    前記複数パターン領域を有するモジュールと前記対応パターン領域を互いに分離するステップ
    を含む、回折格子モジュールまたは回折格子モジュール用モールドの製造方法。
JP2020508034A 2017-08-18 2018-08-01 複数パターン領域を有するモジュールの製造方法、および回折格子モジュールまたは回折格子モジュール用モールドの製造方法 Active JP6903819B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020170104985A KR102077614B1 (ko) 2017-08-18 2017-08-18 복수 패턴 영역을 가지는 모듈의 제조방법, 그 제조방법에 따른 복수 패턴 영역을 가지는 모듈, 및 회절격자모듈 또는 회절격자모듈용 몰드의 제조방법
KR10-2017-0104985 2017-08-18
PCT/KR2018/008760 WO2019035579A1 (ko) 2017-08-18 2018-08-01 복수 패턴 영역을 가지는 모듈의 제조방법, 그 제조방법에 따른 복수 패턴 영역을 가지는 모듈, 및 회절격자모듈 또는 회절격자모듈용 몰드의 제조방법

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020530593A true JP2020530593A (ja) 2020-10-22
JP6903819B2 JP6903819B2 (ja) 2021-07-14

Family

ID=65361970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020508034A Active JP6903819B2 (ja) 2017-08-18 2018-08-01 複数パターン領域を有するモジュールの製造方法、および回折格子モジュールまたは回折格子モジュール用モールドの製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11656390B2 (ja)
JP (1) JP6903819B2 (ja)
KR (1) KR102077614B1 (ja)
CN (1) CN111033326B (ja)
WO (1) WO2019035579A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11460616B2 (en) 2019-07-19 2022-10-04 Magic Leap, Inc. Method of fabricating diffraction gratings
CN110412684A (zh) * 2019-08-01 2019-11-05 国家纳米科学中心 一种近眼显示器衍射光栅波导的制备方法
EP4088094A4 (en) * 2020-01-10 2024-01-10 Applied Materials, Inc. METHOD FOR DETERMINING LINE ANGLES AND ROTATION OF MULTIPLE PATTERNING
CN114089470B (zh) * 2022-01-20 2022-05-06 深圳珑璟光电科技有限公司 一种全息光波导及其制作装置、近眼显示设备
WO2023229179A1 (ko) * 2022-05-23 2023-11-30 삼성전자 주식회사 Epe용 광학 소자, 이를 포함하는 디스플레이 장치 및 epe용 광학 소자의 제조방법

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0667006A (ja) * 1992-08-24 1994-03-11 Dainippon Printing Co Ltd 回折格子集合体の作製方法
JPH10177745A (ja) * 1996-10-14 1998-06-30 Dainippon Printing Co Ltd 多面付けスタンパーの作製方法
JP2000153543A (ja) * 1998-09-16 2000-06-06 Kuraray Co Ltd 光学部品の成形方法
JP2003315519A (ja) * 2002-04-18 2003-11-06 Dainippon Printing Co Ltd 複製用版材
JP2005049753A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Toppan Printing Co Ltd 微細形状の画像合成方法及びそれを用いた画像形成体
JP2008523435A (ja) * 2004-12-13 2008-07-03 ノキア コーポレイション 射出瞳を拡大する汎用の回折光学的方法
KR20120119963A (ko) * 2011-04-21 2012-11-01 (주)쓰리에스엠케이 다양한 색상으로 복수의 이미지를 표현하는 이미지 패턴층을 포함하는 홀로그램 및 이미지 패턴층의 설계 방법
US20160231569A1 (en) * 2015-02-09 2016-08-11 Tapani Levola Display System
JP2017504063A (ja) * 2013-12-19 2017-02-02 ビ−エイイ− システムズ パブリック リミテッド カンパニ−BAE SYSTEMS plc 導波路における、および、導波路に関連した改良

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100199030B1 (ko) * 1996-09-11 1999-06-15 정선종 주기가 다른 격자들을 하나의 기판위에 동시에 제작하는 광학장 치
FR2865957B1 (fr) 2004-02-11 2006-04-28 Arjo Wiggins Secutity Sas Procede de fabrication et de decoupe d'elements de format relativement petit, dispositifs correspondants, elements et feuilles comportant lesdits elements
DE102004020363A1 (de) * 2004-04-23 2005-11-17 Schott Ag Verfahren zur Herstellung eines Masters, Master und Verfahren zur Herstellung von optischen Elementen sowie optischen Element
JP2007219106A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Konica Minolta Holdings Inc 光束径拡大光学素子、映像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ
JP2008140507A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Sharp Corp ホログラム素子、その製造方法、ならびにそれを用いたホログラムレーザおよび光ピックアップ
JP2010181473A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Toppan Printing Co Ltd 位相型回折素子、その製造方法、および撮像装置
CN101655571B (zh) * 2009-07-09 2011-05-18 深圳超多维光电子有限公司 一种柱镜光栅的制作方法
WO2012096368A1 (ja) * 2011-01-14 2012-07-19 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 微細パターン転写用のモールドの製造方法及びそれを用いた回折格子の製造方法、並びに該回折格子を有する有機el素子の製造方法
CN102289015A (zh) * 2011-09-21 2011-12-21 中国科学院微电子研究所 一种制作大高宽比x射线衍射光栅的方法
KR101504544B1 (ko) * 2013-03-29 2015-03-20 삼한박막진공 주식회사 패턴 형성용 마스크 및 이를 이용한 패턴 형성 방법
AU2014294412B2 (en) * 2013-07-26 2017-08-03 Jx Nippon Oil & Energy Corporation Method for manufacturing substrate having textured structure
JP6097652B2 (ja) * 2013-07-31 2017-03-15 富士フイルム株式会社 パターン形成方法、パターン、並びに、これらを用いたエッチング方法、及び、電子デバイスの製造方法
JP6171740B2 (ja) 2013-09-02 2017-08-02 セイコーエプソン株式会社 光学デバイス及び画像表示装置
CN103543485B (zh) * 2013-11-13 2015-08-26 上海理工大学 平面双闪耀光栅的制作方法
US9372347B1 (en) * 2015-02-09 2016-06-21 Microsoft Technology Licensing, Llc Display system
US9429692B1 (en) * 2015-02-09 2016-08-30 Microsoft Technology Licensing, Llc Optical components
US10564332B2 (en) * 2018-01-26 2020-02-18 Applied Materials, Inc. Controlling grating outcoupling strength for AR waveguide combiners

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0667006A (ja) * 1992-08-24 1994-03-11 Dainippon Printing Co Ltd 回折格子集合体の作製方法
JPH10177745A (ja) * 1996-10-14 1998-06-30 Dainippon Printing Co Ltd 多面付けスタンパーの作製方法
JP2000153543A (ja) * 1998-09-16 2000-06-06 Kuraray Co Ltd 光学部品の成形方法
JP2003315519A (ja) * 2002-04-18 2003-11-06 Dainippon Printing Co Ltd 複製用版材
JP2005049753A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Toppan Printing Co Ltd 微細形状の画像合成方法及びそれを用いた画像形成体
JP2008523435A (ja) * 2004-12-13 2008-07-03 ノキア コーポレイション 射出瞳を拡大する汎用の回折光学的方法
KR20120119963A (ko) * 2011-04-21 2012-11-01 (주)쓰리에스엠케이 다양한 색상으로 복수의 이미지를 표현하는 이미지 패턴층을 포함하는 홀로그램 및 이미지 패턴층의 설계 방법
JP2017504063A (ja) * 2013-12-19 2017-02-02 ビ−エイイ− システムズ パブリック リミテッド カンパニ−BAE SYSTEMS plc 導波路における、および、導波路に関連した改良
US20160231569A1 (en) * 2015-02-09 2016-08-11 Tapani Levola Display System

Also Published As

Publication number Publication date
KR102077614B1 (ko) 2020-02-17
CN111033326B (zh) 2021-07-13
US11656390B2 (en) 2023-05-23
WO2019035579A1 (ko) 2019-02-21
KR20190019710A (ko) 2019-02-27
US20200271836A1 (en) 2020-08-27
CN111033326A (zh) 2020-04-17
JP6903819B2 (ja) 2021-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6903819B2 (ja) 複数パターン領域を有するモジュールの製造方法、および回折格子モジュールまたは回折格子モジュール用モールドの製造方法
US11249230B2 (en) Duty cycle, depth, and surface energy control in nano fabrication
JP7403622B2 (ja) 仮想および拡張現実システムおよび方法
JP6341270B2 (ja) 導光素子および映像表示装置
US11048164B2 (en) Configuring optical layers in imprint lithography processes
US11137536B2 (en) Bragg-like gratings on high refractive index material
US20210063619A1 (en) Diffraction Light Guide Plate and Method of Manufacturing Diffraction Light Guide Plate
US10564332B2 (en) Controlling grating outcoupling strength for AR waveguide combiners
US20210157041A1 (en) Method of manufacturing a diffractive grating
CN113678053B (zh) 大衍射光栅图案的数字写入
TW202041919A (zh) 繞射光導板以及眼用佩戴品
CN110036235B (zh) 具有用于再循环光的外围侧面几何形状的波导
WO2019103871A1 (en) Method of fabrication of waveguide combiners
EP4310576A1 (en) Diffractive optical waveguide and display device
EP3956727B1 (en) Reducing demolding stress at edges of gratings in nanoimprint lithography
JP7293593B2 (ja) 射出瞳拡張素子
WO2023127648A1 (ja) 眼鏡レンズ及び眼鏡レンズの製造方法
CN114846386B (zh) 图像显示元件以及图像显示装置
US20210405372A1 (en) Eyepiece for head-mounted display and method for making the same
JP2006139148A (ja) 光導波路およびその製造方法
CN115443426A (zh) 光学装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200212

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210623

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6903819

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250