JP2020530456A - 医薬組成物を製造する方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、カルベトシンの結晶形態、その製造方法、およびその医薬組成物に関する。

Description

本発明は、カルベトシンの結晶形態、その製造方法、およびその医薬組成物に関する。
カルベトシン[(別名1−デスアミノ−1−モノカルバ−2−(O−メチル)−チロシン)オキシトシンまたは1−ブタン酸−2−(O−メチル−L−チロシン)−1−カルバオキシトシン]は、アゴニスト作用をもつオキシトシンの長時間作用型合成オリゴペプチド類似体である。カルベトシンは、オキシトシンに関連する以下の置き換えを組み込んでいる:a)水素原子によるシステインのアミノ基(位置1)の置き換え;b)チオエーテル結合によるそのジスルフィド結合の置き換え;およびc)メチルオキシル基によるチロシンのヒドロキシル基(位置2)の置き換え。カルベトシン(PABAL(商標)、DURATOCIN(商標))は、現在、硬膜外または脊髄麻酔下で帝王切開によって乳児を出産した後の子宮弛緩症の予防として承認されている。この医療適用に使用される投与量は比較的少なく、例として100マイクログラム程度が1回に投与される。
最近、オキシトシン受容体アゴニスト、特にカルベトシンの必要性が増加している。例えば、オキシトシン受容体は、最近、プラーダー−ヴィリ症候群の治療に示されている(WO2016/044131参照)。プラーダー−ヴィリ症候群は、過食症、食糧探索行動、急速な体重増加、強迫行動および幼児における攻撃性を特徴とする遺伝的障害である。WO2016/044131に記載されているように、カルベトシンで治療した患者は、過食症、強迫性障害、食糧探索行動および臨床全般印象度の測定において、15日後にプラセボ治療患者よりも統計的に有意な改善を示す。使用される投与量は子宮弛緩症の治療に使用される投与量よりも著しく高く、例として、1日当たり数十ミリグラム程度であり、治療はより長期的であるので、この徴候のためには比較的大量のペプチドを製造する必要がある。そのような徴候のために、高純度の比較的大量のカルベトシンを製造することが望ましいはずである。
ペプチドの合成は、当技術分野でよく知られている固相合成手順を用いて実施することができる。溶液相合成は代替方法であり、少量のペプチドに有用なことがある。ペプチド生成のこのステップは、「上流プロセス」として知られており、粗製ペプチド生成物の形成をもたらす。
粗製ペプチドの合成の後、通常目的のペプチドを、種々のペプチドおよび非ペプチド不純物から分離する必要がある。このステップは、精製ステップとして知られている。
ペプチドを精製する多くの方法は、当業者に既知である。しかしながら、ペプチド精製方法には通常、少なくとも1つのクロマトグラフィーステップ、例えばサイズ排除クロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、フリーフロー電気泳動、アフィニティークロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)などが含まれる。最も一般的に使用されるHPLCの形式は、「逆相」HPLC(別名RP−HPLC)であり、ペプチドは、それらの疎水性に応じて、アセトニトリルなどの増大した量の有機溶媒で溶出する。
精製ステップの後、ペプチドは通常、揮発性溶媒から分離しなければならない。このステップは、単離ステップとして知られている。ペプチドを溶媒から分離する既知の方法には、限外ろ過および凍結乾燥が含まれる。
凍結乾燥(別名フリーズドライ(freeze−drying))は、通常、溶液を保持する容器を液体窒素に浸漬することによる、ペプチド含有溶液の急速凍結のステップを含む。その後容器を、冷却コイルを含む真空チャンバー内に置く。揮発性溶媒は、真空中で昇華する。昇華プロセスは、精製された試料を確実に冷たいまま保つことを保証する。
凍結乾燥は、溶液からペプチドを単離するために当技術分野で最も一般的に使用されている技術である。これは主に、この技術がよく知られており、再現性があり、実施しやすいからである。さらに、ペプチドの安定性は、通常低温で増大する。
カルベトシンおよび関連するペプチドの精製および単離の方法は、当技術分野で既知である:
CN104592362は、カルベトシンの液体クロマトグラフィー精製とそれに続く凍結乾燥のステップについて記載している。ほとんどの場合、液体クロマトグラフィーステップは、HPLCである。
WO2015185584は、カルベトシン以外のオキシトシンアゴニストの精製および凍結乾燥について記載している。
CN102977192は、液体クロマトグラフィーとイオン交換クロマトグラフィーを合わせることによってカルベトシンを精製するプロセスについて記載している。精製後、生成物は、脱塩および凍結乾燥のステップを経る。
CN104744567は、イオン交換クロマトグラフィーによるカルベトシンの精製とそれに続く凍結乾燥のプロセスについて記載している。
CN101531705は、逆相HPLCを使用してカルベトシンを精製し、続いてイオン交換法を使用して生成物を酢酸塩に変換するプロセスについて記載している。塩に変換された後、生成物は続いて凍結乾燥される。
WO2009/122285は、HPLCステップとそれに続く凍結乾燥のステップを含むオキシトシン類似体を精製する方法について開示している。Rudko A Dら「Crystalline Salts of Oxytocin:X−ray crystallographic data」J. Crystal Growth、vol.10、no.3、1971年、260〜262頁は、結晶化したオキシトシン塩の特徴づけについて記載している。Bryn Sら「Pharmaceutical Solids:A Strategic Approach to Regulatory Considerations」Pharmaceutical Research、vol.12、no.7、1995年、945〜954頁は、医薬用固体の特性について記載している。
上記の参考文献から、カルベトシンおよび他のオキシトシン受容体アゴニストの合成における単離ステップとして凍結乾燥を使用することに対して当技術分野では強い偏見があることがわかる。
しかしながら、凍結乾燥に関連していくつかの問題があり、例えば、ペプチドの処理に多大な時間を費やす必要があり、冷媒および機器の費用は非常に高い。
これらの問題は、少量のペプチドを生産する場合に許容され得る。しかしながら、ペプチドを大量生産する場合、凍結乾燥が製造プロセスの「ボトルネック」になる。さらに、凍結乾燥に費やされる全製造コストの割合は、生産されるペプチドの質量とともに増加する。
したがって、当技術分野では、プラーダー−ヴィリ症候群の治療などの徴候の必要性を満たすために十分な純度の大量のカルベトシンを生成できるように、凍結乾燥の「ボトルネック」を除去するためのカルベトシンを単離する改善された方法が必要とされる。
一態様では、本発明は、結晶形態のカルベトシンに関する。
他の態様では、本発明は、カルベトシンを結晶化させるステップを含む、結晶形態のカルベトシンを製造する方法に関する。
他の態様では、本発明は、本発明に基づくカルベトシンを含む医薬組成物、または本発明に従って作製されたカルベトシンに関する。
本発明に関連する図面を以下に説明する:
溶媒和結晶形態IのカルベトシンのX線回折図(Cu)を示す。 脱溶媒和結晶形態IIのカルベトシンのX線回折図(Cu)を示す。 実施例1から単離した固体(図3a);および実施例4(図3b)から単離した固体のHPLCクロマトグラムを示す。 実施例1から単離した固体(図3a);および実施例4(図3b)から単離した固体のHPLCクロマトグラムを示す。 実施例1(図4a)からの溶媒和結晶形態Iのカルベトシンおよび実施例4(図4b)からの脱溶媒和結晶形態IIのカルベトシンに関連するTG/DTAデータを示す。 実施例1(図4a)からの溶媒和結晶形態Iのカルベトシンおよび実施例4(図4b)からの脱溶媒和結晶形態IIのカルベトシンに関連するTG/DTAデータを示す。 実施例5で得られた結晶カルベトシンのX線回折図(Cu−Kα1)を示す。 実施例5から単離した固体のHPLCクロマトグラムを示す。 実施例5から単離した結晶カルベトシンに関連する示差走査熱分析(DSC)データを示す。 実施例5から単離した結晶カルベトシンからの重量水収着(GVS)データ:質量変化のプロット(図8a)および等温プロット(図8b)を示す。 実施例5から単離した結晶カルベトシンからの重量水収着(GVS)データ:質量変化のプロット(図8a)および等温プロット(図8b)を示す。
カルベトシンは、結晶を形成することをこれまで知られていない。本出願人は、驚くべきことに、本明細書に記載の通り、カルベトシンの3つの結晶形態を形成することが可能であることを見出したが、そのうちの2つは、形態Iおよび形態IIと表され得る。形態Iは、溶媒和(例えば水和)しているが、形態IIは、脱溶媒和している。形態IIは、安定性が高く(図4B参照)、エチレングリコール含有量が許容できるほど低く(実施例3参照)、例えば、医薬品として使用することができる。エチレングリコール含有量が許容できるほど低いことは、ガスクロマトグラフィーで決定されたように、ICH限界である620ppm未満のエチレングリコール含有量を表す。形態Iは、形態IIの生成における合成中間体として使用することができる。第3の結晶形態も本明細書に記載されている(実施例5参照)。
本発明によれば、第1の態様から、結晶形態のカルベトシンが提供されている。第2の態様から、溶媒和(例えば水和)した結晶形態のカルベトシンが提供されている。第3の態様から、脱溶媒和した結晶形態のカルベトシンが提供されている。
溶媒和とは、結晶構造が秩序化されたまたは無秩序な溶媒分子を含むことを意味する。無秩序とは、溶媒分子の位置またはその中の原子の位置が結晶構造内で変わり得ることを意味する。溶媒分子は、室温および大気圧で液体またはガス状であってよい。溶媒分子は、1種類のみの分子からなっていてもよい。あるいは、溶媒分子は、2種以上の異なる種類の分子(そのうちの1種は水でもよい)からなっていてもよい。カルベトシン1分子当たり少なくとも0.1以上の溶媒分子、例えばカルベトシン1分子当たり少なくとも0.2溶媒分子、例えばカルベトシン1分子当たり少なくとも0.5溶媒分子、例えばカルベトシン1分子当たり少なくとも1溶媒分子、例えばカルベトシン1分子当たり少なくとも2溶媒分子、例えばカルベトシン1分子当たり少なくとも5溶媒分子があってもよい。したがって、溶媒和結晶形態のカルベトシンは、モノ−、ジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ−、またはヘキサ−水和物の溶媒和結晶形態の形態であってもよい。好ましくは、カルベトシンが溶媒和結晶形態の場合、溶媒和結晶形態は、一水和物または五水和物である。したがって、一態様では、カルベトシンは、一水和物または五水和物結晶形態である。このようなカルベトシンは、秩序化されたまたは無秩序な溶媒分子を含んでいてもよい。溶媒分子の数は、秩序化しているまたは無秩序であるかどうかに影響しないと考えられている。
脱溶媒和とは、結晶構造が、秩序化されたまたは無秩序な溶媒分子をほとんどまたは全く含まないことを意味する。カルベトシン1分子当たり2溶媒分子以下、例えばカルベトシン1分子当たり1溶媒分子以下、例えばカルベトシン1分子当たり0.5溶媒分子以下、例えばカルベトシン1分子当たり0.2溶媒分子以下、例えばカルベトシン1分子当たり0.1溶媒分子以下、例えばカルベトシン1分子当たり0.05溶媒分子以下、例えばカルベトシン1分子当たり0.02溶媒分子以下、例えばカルベトシン1分子当たり0.01溶媒分子以下であってもよい。
結晶形態を決定するために、X線粉末回折(XRPD)分析を実施することができる。本発明では、実施例1にさらに詳しく述べているように、XRPD分析を、PANalytical X’pert proでCuK放射線(αλ=1.54060Å;α=1.54443Å;β=1.39225Å;α:α比=0.5)を使用して実施した。結晶形態のカルベトシンおよび/または溶媒和結晶形態のカルベトシンは、約4.83、7.43、9.20、17.87、19.60、20.43および21.34度の2θ(Cu)におけるX線粉末回折ピークによって特徴づけることができ、かつ/または図1に例示されているX線粉末回折(Cu)パターンによって実質的に特徴づけることができ、かつ/または、表1に示される(Cu)X線粉末回折ピークの5以上、6以上、7以上、8以上、9以上、10以上、11以上、12以上、13以上、14以上、15以上、または実質的に全てを有することによって特徴づけることができる。したがって、一態様では、結晶形態のカルベトシンは、CuK放射線(αλ=1.54060Å;α=1.54443Å;β=1.39225Å;α:α比=0.5)を使用して実施した、約4.83、7.43、9.20、17.87、19.60、20.43、および21.34度の2θにおけるX線粉末回折ピークによって特徴づけられる。
結晶形態のカルベトシンおよび/または溶媒和結晶形態のカルベトシンは、約4.11、4.39、5.60、7.45、17.75、19.16および19.45度の2θ(Cu)におけるX線粉末回折ピークによって特徴づけることができ、かつ/または図2に例示されているX線粉末回折(Cu)パターンによって実質的に特徴づけることができ、かつ/または表2に示される(Cu)X線粉末回折ピークの5以上、6以上、7以上、8以上、9以上、10以上、11以上、12以上、13以上、14以上、15以上、または実質的に全てを有することによって特徴づけることができる。したがって、一態様では、結晶形態のカルベトシンは、CuK放射線(αλ=1.54060Å;α=1.54443Å;β=1.39225Å;α:α比=0.5)を使用して実施した、約4.11、4.39、5.60、7.45、17.75、19.16および19.454度2θにおけるX線粉末回折ピークによって特徴づけられる。
結晶形態のカルベトシンは、約4.34、6.43、8.66、17.37、19.03、および19.39度の2θ(Cu−Kα)におけるX線粉末回折ピークによって特徴づけることができ、かつ/または図5に例示されているX線粉末回折(Cu−Kα)パターンによって実質的に特徴づけることができ、かつ/または表2に示される(Cu)X線粉末回折ピークの5以上、6以上、7以上、8以上、9以上、10以上、11以上、12以上、13以上、14以上、15以上、または実質的に全てを有することによって特徴づけることができる。したがって、一態様では、結晶形態のカルベトシンは、Cu Kα放射線(αλ=1.54060Å)を使用して実施した、約4.34、6.43、8.66、17.37、19.03、および19.39度の2θにおけるX線粉末回折ピークによって特徴づけられる。
表3は、実施例5から得られたデータを示す。表3に報告されている値の放射線源は、Cu−Kα源であるが、表1および2に報告されている値の放射線源は、Cu−K源であることに留意されたい。上記XPRDピーク表、表3(図5、実施例5)は、それにもかかわらず、実施例1および2(図1、表1)ならびに実施例3および4(図2、表2)と比較した場合、異なる結晶形態または多形のカルベトシンを示す。
他の態様における本発明によれば、結晶形態のカルベトシンを製造する方法を提供しており、この方法は、カルベトシンを結晶化させるステップを含む。
結晶化とは、溶媒に溶解させたカルベトシンからカルベトシンの結晶形態を形成するプロセスを意味する。結晶形態とは、規則正しく繰り返される原子の内部配列と外部平面をもつ固体材料を意味する。結晶形態は、X線粉末回折分析に基づいて非晶形から区別することができる。結晶形態は、本明細書に記載の通りX線粉末回折ピークによって特徴づけられる。非晶質固体形態では、XPRDパターンは、外観が本質的に連続しており、すなわち明確なピークがない。
結晶形態のカルベトシンは、カルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物から結晶化させることができ、1種または複数の液体は、水、水性酢酸緩衝液、エチレングリコール、アセトニトリル、エタノール、メタノール、プロパノール、イソプロパノール、1,2−プロパンジオールおよびジメチルホルムアミドからなる群からの1種または複数の液体、例えばエチレングリコールとアセトニトリルの混合物、例えばエタノール、エチレングリコールおよびアセトニトリルの混合物、例えばプロパノール、エチレングリコールおよびアセトンの混合物、例えばイソプロパノール、エチレングリコールおよびアセトンの混合物、例えばジメチルホルムアミド、エチレングリコールおよびアセトニトリルの混合物、例えばジメチルホルムアミドとアセトニトリルの混合物、例えばジメチルホルムアミドおよびアセトンの混合物、例えばエタノールとアセトニトリルの混合物、例えばメタノールとアセトニトリルの混合物、例えば1,2−プロパンジオールとアセトニトリルの混合物、例えば1,2−プロパンジオールとアセトンの混合物を含んでいてもよい。1種または複数の液体が2種以上の液体を含む場合、2種以上の液体のうちの1種の液体は、貧溶媒(antisolvent)であってよい(以下に定義する通り)。1種または複数の液体は、エチレングリコールおよび貧溶媒を15:85〜25:75の比、例えば17.5:82.5〜22.5:77.5の比、例えば約20:80の比で、含んでいてもよく、ここで貧溶媒を加えると、エチレングリコール対アセトニトリルの比が、1:99〜30:70の比、例えば2:98〜25:75の比、例えば3:97〜20:80の比、例えば5:95〜20:80の比、例えば5:95〜15:85の比、例えば7.5:92.5〜12.5:87.5の比、例えば約10:90の比、例えば5:95〜10:90の比、例えば5:95〜7.5:92.5の比、例えば約6.7:93.3の比に変わる。
1種または複数の液体は、エチレングリコールとアセトニトリルの混合物を含んでいてもよい。
1種または複数の液体は、エチレングリコールおよびアセトニトリルを1:99〜50:50の比、例えば2:98〜40:60の比、例えば3:97〜35:65の比、例えば5:95〜35:65の比、例えば8:92〜30:70の比、例えば10:90〜30:70の比、例えば15:85〜25:75の比、例えば17.5:82.5〜22.5:77.5の比、例えば約20:80の比で含んでいてもよい。
1種または複数の液体は、水を含んでいてもよい。1種または複数の液体は、水性酢酸緩衝液を含んでいてもよい。特定の態様では、結晶形態のカルベトシンは、カルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物から結晶化され、1種または複数の液体は、水および水性酢酸緩衝液の一方または両方を含む。
一実施形態では、1種または複数の液体は、水であってもよい。1種または複数の液体が水の場合、水は、pHが約2〜6、好ましくはpHが約3〜4、より好ましくはpHが約3.5であってもよい。
一実施形態では、1種または複数の液体は、水性酢酸緩衝液であってもよい。水性酢酸緩衝液は、酢酸と酢酸塩の水性混合物から形成することができる。酢酸塩は、適当な対イオンを有する酢酸塩であってもよい。適当な対イオンは、例として、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンまたは有機陽イオンであってもよい。対イオンは、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムまたはアンモニウムであってもよい。好ましくは、対イオンは、ナトリウムまたはカリウムであってもよく、最も好ましくは、対イオンはナトリウムであってもよい。好ましくは、水性酢酸緩衝液は、pHが約4〜7、好ましくはpHが約5〜6、最も好ましくはpHが約5.5である。好ましくは、水性酢酸緩衝液は、濃度が20〜30mMであり、最も好ましくは濃度が約25mMである。
結晶形態のカルベトシンは、カルベトシンおよび1種もしくは複数の液体を含む混合物を、例えば40℃から5℃に冷却することによって、またはカルベトシンおよび1種もしくは複数の液体を含む混合物の温度を、例えば40℃と5℃の間でサイクルさせることによって得ることができる。温度は、1時間当たり35℃など、1時間当たり5℃〜50℃の速度で変化させることができる。混合物の温度をサイクルさせることは、温度を続いて下げ、次いで上げ、または逆にしなければならないことを表す。2回以上、例えば3回以上、例えば4回以上、例えば5回以上、例えば10回以上、温度を下げ、次いで上げ、または逆にすることもよい。カルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物の冷却または温度のサイクルに続いて、結晶カルベトシンを形成するのに適当な長さの時間、温度を5℃などに維持することができる。通常、結晶カルベトシンは、6時間〜24時間以内、例えば約12時間または約18時間に形成および単離され得る。温度の冷却、サイクルまたは維持は、混合物の撹拌の有無にかかわらず起こり得る。
あるいは、結晶形態のカルベトシンは、意外なことに、カルベトシンと水を含む混合物またはカルベトシンと水性酢酸緩衝液を含む混合物を、結晶カルベトシンを形成するのに適当な長さの時間、少なくとも15℃、例えば20℃、例えば30℃、例えば40℃の温度に維持することによって得られ得る。通常、結晶カルベトシンは、3〜100日、より一般的には3〜60日、最も一般的には7〜12日で形成する。一代替実施形態では、結晶形態のカルベトシンは、カルベトシンと水を含む混合物、またはカルベトシンと水性酢酸緩衝液を含む混合物を、20℃の温度で約3〜60日間維持することによって得ることができる。別の代替実施形態では、結晶形態のカルベトシンは、カルベトシンと水を含む混合物、またはカルベトシンと水性酢酸緩衝液を含む混合物を、40℃の温度で約7〜12日間維持することによって得ることができる。これらの代替実施形態では、後述の他の全てのステップは、貧溶媒の添加に関連するステップを除いて、行なうことができる。
カルベトシンは、少なくとも1種の溶媒および少なくとも1種の貧溶媒を含有する混合物から結晶化させることができる。溶媒とは、カルベトシンが容易に溶解、または容易に可溶する液体を表す。溶媒は、カルベトシンが、0.01mg/ml以上、例えば0.05mg/ml以上、例えば0.1mg/ml以上、例えば0.5mg/ml以上、例えば1mg/ml以上、例えば5mg/ml以上、例えば10mg/ml以上、例えば20mg/ml以上の標準条件の量で可溶である任意の溶媒であってもよい。貧溶媒とは、溶媒に比べてカルベトシンが溶解しにくい、または溶媒と比較してカルベトシンがより可溶ではない液体を表す。貧溶媒は、溶媒と比較して選択してもよく、カルベトシンが20mg/ml未満、例えば10mg/ml未満、例えば5mg/ml未満、例えば1mg/ml未満、例えば0.5mg/ml未満、例えば0.1mg/ml未満、例えば0.05mg/ml未満、例えば0.01mg/ml未満の標準条件の量で可溶である任意の溶媒であってもよい。カルベトシンが、例えば、溶媒に10mg/ml以上の量で可溶な場合、貧溶媒にはより可溶ではないことになり、すなわち10mg/ml未満、例えば5mg/ml未満、例えば1mg/ml未満、例えば0.5mg/ml未満、例えば0.1mg/ml未満、例えば0.05mg/ml未満、例えば0.01mg/ml未満の量で可溶であることになることが当業者には理解されたい。特に指定のない限り、溶媒および貧溶媒という用語は、室温および大気圧でのカルベトシン溶解度挙動を意味する。
溶媒は、水、水性酢酸緩衝液、エチレングリコール、エタノール、メタノール、プロパノール、イソプロパノール、および1,2−プロパンジオールからなる群から1種または複数の液体を含んでいてもよい。溶媒は、Christian Reichardt(Solvents and Solvent Effects in Organic Chemistry、Wiley−VCH Publishers、第3版、2003年)によって記載されているように、相対極性指数(RPI)が、0.5超、例えば0.6超、例えば0.7超、例えば0.8超、例えば0.9超、例えば1.0超であってもよい。溶媒は、任意の1種または複数の水、酢酸緩衝水溶液、またはアルコール、例えば任意の1種または複数の、水(RPI=1.000)、酢酸緩衝水溶液、エチレングリコール(RPI=0.790)、エタノール(RPI=0.654)、メタノール(RPI=0.762)、プロパノール(RPI=0.803)、イソプロパノール(RPI=0.787)、または1,2−プロパンジオール(RPI=0.72)であっても、あるいは含んでいてもよい。
結晶形態のカルベトシンは、カルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物から結晶化することができ、カルベトシンは、約1mg/ml〜200mg/ml、好ましくは約10mg/ml〜150mg/ml、最も好ましくは約20mg/ml〜100mg/mlの濃度で溶媒中に存在している。一実施形態では、溶媒は、水であってもよい。一実施形態では、溶媒は、水性酢酸緩衝液であってもよい。一実施形態では、溶媒は、エチレングリコールであってもよい。
方法は、貧溶媒をカルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物に加えるステップ、例えば混合物を冷却する前に貧溶媒を加えるさらなるステップを含んでいてもよい。
貧溶媒は、Christian Reichardt(Solvents and Solvent Effects in Organic Chemistry、Wiley−VCH Publishers、第3版、2003年)によって記載されているように、相対極性指数(RPI)が、1未満、例えば0.9未満、例えば0.8未満、例えば0.75未満、例えば0.7未満、例えば0.6未満、例えば0.5未満であってもよい。貧溶媒は、任意の1種または複数の、エステル、ケトン、ニトリル、またはエーテル、例えば任意の1種または複数の、アセトニトリル(RPI=0.460)、酢酸エチル(RPI=0.228)、アセトン(RPI=0.355)、またはメチルtert−ブチルエーテル(RPI=0.124)であっても、あるいは含んでいてもよい。
したがって、方法の一実施形態では、カルベトシンは、カルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物から結晶化させることができ、1種または複数の液体は、エチレングリコールおよびアセトニトリルを含む。カルベトシンは、カルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物中に10mg/ml〜150mg/ml、最も好ましくは約100mg/mlの濃度で存在していてもよい。エチレングリコールおよびアセトニトリルは、5:95〜35:65の比で存在していてもよい。結晶形態のカルベトシンは、カルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物を、毎時35℃の速度で40℃から5℃に冷却し、結晶カルベトシンを形成するのに適当な長さの時間、例えば約12時間または約18時間、温度を5℃に維持することによって得ることができる。
方法は、カルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物に結晶、例えばカルベトシン結晶、例えばカルベトシンの溶媒和結晶形態Iの結晶をシード添加するさらなるステップを含んでいてもよい。
シード添加とは、均一または不均一な結晶、すなわちシード結晶を混合物に加えて結晶形態のさらなるカルベトシンを核生成および/または成長させることを意味する。均一な結晶とは、そのいずれかの形態の結晶カルベトシンを意味する。不均一な結晶とは、別の材料の結晶を意味する。
方法は、カルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物に結晶化を誘導するさらなるステップを含んでいてもよい。結晶化は、結晶の核生成および成長を促進するための任意の適当な手段によって、例えばカルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物の表面を乱してシード結晶を作成することによって、例えば、カルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物の表面から液体を上下にピペッティングするか、あるいはカルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物の表面が、混合物が保持されている容器の表面に接触するところを引っ掻くことによって、誘導され得る。
方法は、結晶形態のカルベトシンを脱溶媒する(さらに乾燥させてもよい)、さらなるステップを含んでいてもよい。
脱溶媒とは、結晶構造が秩序化されたまたは無秩序な溶媒分子をほとんどまたは全く含まないように、カルベトシンの結晶構造から一部または実質的に全ての溶媒和分子を除去することを意味する。好ましい実施形態では、脱溶媒は、カルベトシンを五水和物結晶形態から一水和物結晶形態に変換することを意味する。
結晶形態のカルベトシンの脱溶媒は、結晶形態のカルベトシンを、20℃以下であってもよく、例えば−30℃〜20℃であってもよく、例えば−20℃〜20℃であってもよく、例えば−10℃〜20℃であってもよく、例えば−5℃〜15℃であってもよく、例えば0℃〜10℃であってもよく、例えば約5℃であってもよい温度で、貧溶媒、例えばアセトニトリル中で洗浄し、次いで乾燥、例えば真空乾燥することによって実施することができる。乾燥は、脱溶媒を行なうのに適当な長さの時間、例えば1時間超、例えば約24時間、真空下で起こることがある。好ましくは、結晶形態のカルベトシンは、アセトニトリル中約5℃の温度で洗浄し、約20℃の温度で約24時間真空下で乾燥させて脱溶媒を行なうことができる。
脱溶媒はまた、結晶形態のカルベトシンを少なくとも40℃〜高くても190℃の温度まで加熱することによって、または結晶形態のカルベトシンを低い相対湿度、例えば相対湿度40%以下の環境に曝露することによって、実施することができる。
したがって、方法の一実施形態では、カルベトシンは、カルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物から結晶化させることができ、1種または複数の液体は、エチレングリコールおよびアセトニトリルを含む。カルベトシンは、10mg/ml〜150mg/ml、最も好ましくは約100mg/mlの濃度でカルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物中に存在していてもよい。エチレングリコールおよびアセトニトリルは、5:95〜35:65の比で存在していてもよい。アセトニトリルなどの追加の貧溶媒を加えてもよい。結晶形態のカルベトシンは、カルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物を、毎時35℃の速度で40℃から5℃に冷却し、結晶カルベトシンを単離するのに適当な長さの時間、例えば約12時間または約18時間、温度を5℃に維持することによって得られ得る。結晶形態のカルベトシンは、アセトニトリル中約5℃の温度で洗浄し、約20℃の温度で約24時間真空下で乾燥させて脱溶媒を行なってもよい。
結晶化の前にろ過ステップを実施してもよい。ろ過ステップは、好ましくは遠心分離によるろ過を含む。したがって、一態様では、結晶形態のカルベトシンを製造する方法は、(1)ろ過、好ましくは遠心分離による;および(2)結晶化のステップを含む。
結晶化の前に洗浄ステップを実施してもよい。例えば、カルベトシン、例えば粗製カルベトシンは、スラリー化、例えばアセトニトリル中でスラリー化、例えばアセトニトリル中で2時間から1週間スラリー化、例えばアセトニトリル中で約18時間連続的に撹拌しながらスラリー化することができる。粗製カルベトシンを洗浄すると、結晶化前の純度が約1〜2%増加し、アッセイ値が約44%から約70%に(アセトニトリル中)著しく増加する。したがって、一態様では、結晶形態のカルベトシンを製造する方法は、(1)カルベトシン、例えば粗製カルベトシンを、アセトニトリル中で洗浄するステップ;および(2)結晶化ステップを含む。別の態様では、結晶形態のカルベトシンを製造する方法は、(1)カルベトシン、例えば粗製カルベトシンを、アセトニトリル中で洗浄するステップ;(2)ろ過、好ましくは遠心分離による、ステップ;および(3)結晶化ステップを含む。
出願人は、有利かつ驚くべきことに、カルベトシンを結晶化すること、例えば溶液からカルベトシンを結晶化することにより、凍結乾燥を必要とせずにカルベトシンを単離することが可能であることを発見した。
方法は、凍結乾燥ステップを必要としないで許容可能な収率で高純度カルベトシンをもたらす。
カルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物中のカルベトシンは、実質的に純粋なカルベトシンであっても、あるいは粗製カルベトシンであってもよい。
本明細書では、「粗製カルベトシン」にあるような「粗製」という用語は、医薬品として使用するには純度が不十分なカルベトシンを意味する。粗製ペプチドは、UV−HPLCで測定したように、純度が95%未満、例えば92.5%未満、例えば90%〜93%、例えば91%〜93%であってもよい。粗製ペプチドに見られる不純物は、1種または複数の無機物、残留溶媒(例えばDMF)、ペプチド関連不純物および残留ペプチドカップリング試薬を含み得る。
(生成物)結晶形態のカルベトシン/溶媒和(例えば水和)結晶形態のカルベトシン/脱溶媒和結晶形態のカルベトシンは、純度が95%以上の場合がある。
粗製カルベトシンは、当業者によく知られている方法、例えばFerring B.V.のWO2009/122285(国際特許出願第PCT/IB2009/005351号)に記載されているものに類似した方法によって合成することができる。
本発明によれば、他の態様では、本発明に基づくカルベトシン、または本発明の方法に従って作製されたカルベトシンを含む医薬組成物を提供している。本発明の医薬組成物は、医薬品として使用するためのものであり得る。本発明の医薬組成物は、神経障害または生殖障害の治療に使用するため、例えばプラーダー−ヴィリ症候群の治療に使用するため(Ferring B.V.のWO2016/044131(国際特許出願第PCT/US2015/04911号)に記載されている);あるいは例えば乳児の経腟分娩、帝王切開による乳児の分娩後の例えば子宮弛緩症の治療または予防に使用するため;あるいは分娩後出血(PPH)を発症する危険性がある患者の子宮弛緩症の治療または予防に使用するため;および/または経腟分娩後の過度の出血の治療または予防に使用するため(Ferring B.V.のWO2009/122285(国際特許出願第PCT/IB2009/005351号)に記載されている)のものであり得る。
本発明を以下に例示する。実施例は、本発明の好ましい実施形態を説明することもあるが、決して限定的であることを意味しない。
溶媒和結晶形態Iカルベトシンの調製
ステップi:合成
Ferring B.V.のWO2009/122285(国際特許出願第PCT/IB2009/005351号)に記載されているものと類似した合成法によって、純度約91%の粗製カルベトシンを得た。
ステップii:溶液の調製
ステップi)で得た粗製カルベトシン60mgを、エチレングリコール(第1液体):アセトニトリル(第2液体)の30:70(v/v)混合物0.6mLに40℃で溶解した。次いで容器に形態I(溶媒和)カルベトシン結晶を入れた。シード添加は必要ないが、結晶化を促進する可能性があることが理解されたい。
ステップiii:結晶化
ステップii)で得た溶液を、40℃に加熱し、この温度で30分間保持した。次いで混合物を遠心分離によってろ過して、不溶性不純物を除去した。次いで混合物を40℃で30分間撹拌し、1時間にわたって5℃まで冷却し、次いで連続的に撹拌しながら5℃で終夜保持した。
沈殿した物質を単離した。
XRPD分析をPANalytical X’pert proで実施した。試料を3〜35°2θでスキャンした。物質を穏やかに粉砕して凝集物を離し、試料を支持するためのKaptonまたはMylarポリマーフィルムと共にマルチウェルプレートに入れた。次いでマルチウェルプレートを回折計の中に配置し、40kV/40mA生成器設定を用いた透過モード(ステップサイズ0.0130°2θ)で実行してCuK放射線(αλ=1.54060Å;α=1.54443Å;β=1.39225Å;α:α比=0.5)を使用して分析した。
実質的に表1および図1(形態I)に示されるようなX線回折図を有するカルベトシンが、溶液から結晶化した。
固体をTG/DTAによって分析し、質量損失/熱的事象(図4a)を簡略化した。
(溶媒和)結晶形態のカルベトシンの純度は、表4に概説した方法に従ってUV−HPLC(図3a)によって96.2%で計算した。
溶媒和結晶形態Iカルベトシンの調製
ステップi:合成
Ferring B.V.のWO2009/122285(国際特許出願第PCT/IB2009/005351号)に記載されているものと類似した合成法によって、純度約91%の粗製カルベトシンを得た。
ステップii:溶液の調製
ステップi)で得た粗製カルベトシン60mgを、エチレングリコール(第1液体):アセトニトリル(第2液体)の30:70(v/v)混合物0.6mLに40℃で溶解した。次いで容器に形態I(溶媒和)カルベトシン結晶を入れた。シード添加は必要ないが、結晶化を促進する可能性があることが理解されたい。
ステップiii:貧溶媒の添加
十分なアセトニトリルを加えて、エチレングリコール:アセトニトリルの比を6.7:93.3(v/v)に調整した。
ステップiv:結晶化
ステップiii)で得た溶液を、40℃に加熱し、この温度で30分間保持した。次いで混合物を遠心分離によってろ過して、任意の不溶性不純物を除去した。次いで混合物を40℃で30分間撹拌し、1時間にわたって5℃まで冷却し、次いで連続的に撹拌しながら5℃で終夜保持した。
沈殿した物質を単離した。
XRPD分析は、実施例1に関して上述したように実施した。
実質的に表1および図1に示されるようなX線回折図を有するカルベトシンが、溶液から結晶化した。
脱溶媒和結晶形態IIカルベトシンの調製
実施例1および2によって生成した結晶化物質に存在するエチレングリコールを除去するために、実施例1または実施例2の結晶化物質を脱溶媒和および乾燥させた。
形態I結晶化物質をアセトニトリル中5℃で洗浄し、続いて真空乾燥すると、溶媒和形態Iの脱溶媒和をもたらし、実質的に表2および図2に示されるような回折図を有する脱溶媒和形態II結晶が生成した。形態II結晶は、ガスクロマトグラフィーによって決定されるように、ICH限界である620ppm未満のエチレングリコールレベルを有することがわかり、パラメーターは下記の表5の通りであった。
脱溶媒和結晶形態IIカルベトシンの調製
粗製カルベトシン(純度約91.3%)約300mgに、あらかじめ調製した30%エチレングリコール:70%アセトニトリル(v/v)溶媒混合物3mLを加え、連続的に撹拌しながら混合物を30分間40℃に加熱した。
30分後、混合物を遠心分離によってろ過して、不溶性不純物を除去した。この混合物(40℃のまま)に、アセトニトリル1.5mLを0.5mLアリコートで加えた。アセトニトリルを完全に加えた後でも、沈殿は40℃で観察されなかった。
次いで混合物を40℃で1時間撹拌し、1時間にわたって5℃まで冷却し、次いで連続的に撹拌しながら5℃で18時間保持した。
18時間後、沈殿した物質を単離し、アセトニトリル約5mLで洗浄し、次いで真空下に周囲温度で24時間乾燥させた。
次の日、固体を、純度およびアッセイ(図3b)のためにHPLC、質量損失/熱的事象(図4b)の簡略化のためにTG/DTA、ならびに形態および結晶含有量のために偏光顕微鏡(PLM)およびXRPDによって分析した。
PLM分析は、最後に単離した固体は、凝集物(50〜100μm)の混合物を含み、それは非常に小さな針状結晶(長さ<10μm)に容易に分散したことを示した。
実施例4の方法によって形成し、図4bに示した結晶のTG/DTAデータは、110℃までわずか約0.8%の全質量損失があったことを示す。これは、第1の質量損失が約60℃まで約0.5%、第2の質量損失が約110℃まで約0.3%の2段階プロセスであることがわかった。これらの質量損失は、表面に弱く結合したアセトニトリルと水に対応し、結晶形態自体の溶媒和を示すものではない。したがって、この溶媒の損失は、脱溶媒和結晶形態IIの結晶化度を変化させない。
これらの結果は、脱溶媒和結晶形態IIカルベトシンが非常に安定していることを示す。
溶媒和結晶形態Iカルベトシンの調製
ステップi:合成
Ferring B.V.のWO2009/122285(国際特許出願第PCT/IB2009/005351号)に記載されているものと類似した合成法によって、純度約93.5%の粗製カルベトシンを得た。
ステップii:溶液の調製
酢酸緩衝液、25mM、pH5.5を、酢酸ナトリウム三水和物、氷酢酸および超純水から調製した。ステップi)で得た粗製カルベトシン354mgを、酢酸緩衝液16.6mLに溶解させた。溶液を0.22μM PVDFシリンジフィルターでろ過し、溶液の500μL部分をバイアルに分取し、その後それを密封した。カルベトシン溶液のpHは、5.3だった。
ステップiii:結晶化
ステップii)で得た溶液を、40℃に加熱し、この温度で密封バイアル中に保持した。3日後、バイアルを取り出し、エッペンドルフガラスピペットを用いて溶液を穏やかに吸引しバイアルに戻して、それによって結晶化のためのシードをいくらか作成した。ピペッティング後、バイアルを再度密封し、40℃で保持した。9日後、結晶様の外観をもつ粒子が形成した。沈殿した物質を単離した。
XRPD分析を、Cu−Kαモノクロメーター(αλ=1.54060Å)を用いてPANalytical X’pert proで実施した。試料を2〜35°2θでスキャンした。物質を穏やかに破砕し、Siゼロバックグラウンドウェーハ上に塗り付け、次いでそれを、45kV/40mA生成器設定を用いた透過モード(スキャン速度0.01°/秒、ステップサイズ0.017°2θ)で実行される回折計の中のゆっくり回転する試料ホルダーに配置した。プログラム可能な入射発散スリットを用いて測定を行なった。
得られたカルベトシン結晶のX線回折図を表3および図5に示す。X線回折図は、実施例1および2(図1、表1)ならびに実施例3および4(図2、表2)と比較すると、異なる結晶形態または多形をもつカルベトシンを示す。
示差走査熱分析(DSC)分析をNetzsch DSC 204F1で行なった。数ミリグラムの結晶を母液から単離し、換気フード中約20%相対湿度(RH)で数時間空気乾燥させたままにした。結晶を穏やかに破砕して粉末物質にし、この物質1.2mgを25μL Alパンに投入した。ピンホール(直径0.25mm)の穴を開ける前に、蓋をパンに合わせて圧着した。5K/分の加熱速度を用いて試料を20〜250℃まで分析した。
実施例5の方法によって形成し、図7に示した結晶のDSCデータは、表面に弱く結合した水および溶媒和水の損失に対応する、40〜120℃の範囲で揮発性物質の損失があることを示す。192℃の開始による融解吸熱は、無水カルベトシンの融解に対応する。
重量蒸気収着(GVS)をSMS DVS−1で行なった。結晶および粉末1.4mgをAlパンに加え、2つの連続サイクル中に段階的相対湿度(RH)変化に曝露した:20−30−40−50−60−70−80−70−60−50−40−30−20−10−0−10−20−30−40−50−60−70−80−90−80−70−60−50−40−30−20−10−0%RHの開ループモード。温度を25℃に保持し、純粋な窒素流速200mL/分を使用した。適用したdm/dt基準は、5分間で0.001重量%/分であり、6時間に設定された0%RHにおけるステップを除いて、全てのステップで最大時間150分であった。
GVSデータを図8に示す。GVS等温プロットを図8bに示す。約2%(w/w)におけるプラトーは、一水和物といくらかの緩く結合した表面水に対応する。追加の約8%(w/w)における2つ目のプラトーは、五水和物といくらかの緩く結合した表面水に対応する。五水和物が約60%RH以上(収着)、約40〜90%RH(脱着)で存在する。
(溶媒和)結晶形態のカルベトシンの純度は、表6に概説した方法に従ってUV−HPLCによって98.7%で計算した。

Claims (23)

  1. 結晶形態のカルベトシン。
  2. 溶媒和結晶形態のカルベトシン。
  3. 脱溶媒和結晶形態のカルベトシン。
  4. 約4.83、7.43、9.20、17.87、19.60、20.43および21.34度の2θ(Cu−K)におけるX線粉末回折ピークによって特徴づけられる、請求項1または請求項2に記載のカルベトシン。
  5. 図1に例示されているX線粉末回折パターンによって実質的に特徴づけられる、請求項1、2または4のいずれか一項に記載のカルベトシン。
  6. 約4.11、4.39、5.60、7.45、17.75、19.16および19.45度の2θ(Cu−K)におけるX線粉末回折ピークによって特徴づけられる、請求項1または請求項3に記載のカルベトシン。
  7. 図2に例示されているX線粉末回折パターンによって実質的に特徴づけられる、請求項1、3および6のいずれか一項に記載のカルベトシン。
  8. 約4.34、6.43、8.66、17.37、19.03、および19.39度の2θ(Cu−Kα)におけるX線粉末回折ピークによって特徴づけられる、請求項1、2または3のいずれか一項に記載のカルベトシン。
  9. 結晶形態のカルベトシンを製造する方法であって、カルベトシンを結晶化させるステップを含む、方法。
  10. 結晶形態のカルベトシンが、カルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物から結晶化され、1種または複数の液体が、任意選択で、エチレングリコール、アセトニトリル、エタノール、メタノール、プロパノール、イソプロパノール、1,2−プロパンジオールおよびジメチルホルムアミドからなる群の1種または複数、例えばエチレングリコールとアセトニトリルの混合物、例えばエタノール、エチレングリコールおよびアセトニトリルの混合物を含む、請求項9に記載の方法。
  11. 結晶形態のカルベトシンが、カルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物から結晶化され、1種または複数の液体が、水および水性酢酸緩衝液の一方または両方を含む、請求項9に記載の方法。
  12. 結晶形態のカルベトシンが、カルベトシンおよび1種もしくは複数の液体を含む混合物を、例えば40℃〜5℃に冷却することによって、またはカルベトシンおよび1種もしくは複数の液体を含む混合物の温度を、例えば40℃から5℃に、および5℃から40℃にサイクルさせることによって得られる、請求項10に記載の方法。
  13. 1種または複数の液体が、エチレングリコールおよびアセトニトリルを1:99〜50:50の比、例えば2:98〜40:60の比、例えば3:97〜35:65の比、例えば5:95〜35:65の比、例えば8:92〜30:70の比、例えば10:90〜30:70の比、例えば15:85〜25:75の比、例えば17.5:82.5〜22.5:77.5の比、例えば約20:80の比で含む、請求項10または請求項12に記載の方法。
  14. 貧溶媒をカルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物に加えるさらなるステップを含み、貧溶媒がアセトニトリルであってもよい、請求項10、12または13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 結晶形態のカルベトシンが、カルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物を、カルベトシンを結晶化させるために、3〜100日、例えば3〜60日、例えば7〜12日間、少なくとも15℃、例えば20℃、例えば30℃、例えば40℃の温度に維持することによって得られる、請求項11に記載の方法。
  16. 1種または複数の液体が、エチレングリコールとアセトニトリルの混合物を含み、貧溶媒がアセトニトリルを含む、請求項14に記載の方法。
  17. 1種または複数の液体が、エチレングリコールおよびアセトニトリルを15:85〜25:75の比、例えば17.5:82.5〜22.5:77.5の比、例えば約20:80の比で含み、ここでアセトニトリル貧溶媒を加えると、エチレングリコール対アセトニトリルの比が、1:99〜30:70の比、例えば2:98〜25:75の比、例えば3:97〜20:80の比、例えば5:95〜20:80の比、例えば5:95〜15:85の比、例えば7.5:92.5〜12.5:87.5の比、例えば約10:90の比に変わる、請求項16に記載の方法。
  18. カルベトシンおよび1種または複数の液体を含む混合物に結晶、例えばカルベトシン結晶をシード添加するさらなるステップを含む、請求項9から17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 結晶形態のカルベトシンを脱溶媒するさらなるステップを含み、カルベトシンを乾燥させてもよい、請求項9から18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 結晶形態のカルベトシンの脱溶媒が、結晶形態のカルベトシンを貧溶媒、例えばアセトニトリル中で洗浄することによって実施され、当該脱溶媒が、20℃以下、例えば−30℃〜20℃、例えば−20℃〜20℃、例えば−10℃〜20℃、例えば−5℃〜15℃、例えば0℃〜10℃、例えば約5℃の温度で実施されてもよい、請求項19に記載の方法。
  21. 請求項1から8のいずれかに記載のカルベトシンまたは請求項9から20のいずれかに記載の方法に従って作製されたカルベトシンを含む医薬組成物。
  22. 医薬品として使用するための、請求項21に記載の医薬組成物。
  23. 神経障害または生殖障害の治療に使用するため、例えばプラーダー−ヴィリ症候群の治療に使用するため;あるいは例えば乳児の経腟分娩、帝王切開による乳児の分娩後の例えば子宮弛緩症の治療または予防に使用するため;あるいは分娩後出血(PPH)を発症する危険性がある患者の子宮弛緩症の治療または予防に使用するため;および/または経腟分娩後の過度の出血の治療または予防に使用するための、請求項22に記載の医薬組成物。
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