JP2020524693A - 医薬品組成物 - Google Patents

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Abstract

本願の開示は、新規の化学化合物、それを含む製剤、その形態の方法及び使用方法に関する。【選択図】なし

Description

本開示は、医薬品化合物及び製剤の結晶形態、これらの結晶形態の形成方法、並びにこれらの結晶形態の使用方法に関する。
本願では、医薬品化合物の新たな結晶形態が述べられる。一つの実施の形態では、その医薬品化合物は、病気又は症状を治療する為に有益な医薬品組成物中に含まれる。一つの実施の形態では、病気又は症状は、癌である。
いくつかの実施の形態では、医薬品組成物は、結晶形態Aの硫酸塩の形態のレシキモドを含んでいる。その硫酸塩は、モノ硫酸塩及び/又は無水物であってもよい。この結晶形態は、適切な剤形に調製されてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Aの硫酸塩は、約7°〜約8°の2θ、約13.5°〜約14.5°の2θ、約18°〜約19°の2θ及び/又は約15°〜約16°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられる。
結晶形態Aの硫酸塩は、少なくとも約2日間又は少なくとも約1週間、室温において安定であることができる。
他の実施の形態は、式Iの化合物の結晶形態を含む医薬品組成物を述べる。
式Iは、式、4−アミノ−α−ブチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ−[4,5−c]−キノリン−2−メタノール半水和物、4−アミノ−α,α−ジメチル−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ−[4,5−c]−キノリン−1−エタノール、2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ−[4,5−c]−キノリン−4−アミン、又は4−アミノ−1−フェニルメチル−1H−イミダゾ−[4,5−c]−キノリン−2−メタノールを有する化合物であってもよい。一つの実施の形態では、式Iは、レシキモドである。
いくつかの実施の形態では、式Iの化合物の結晶形態は、形態A及び/又は硫酸塩であってもよい。一つの実施の形態では、硫酸塩は、モノ硫酸塩及び/又は無水物である。
他の実施の形態は、病気又は症状を治療する方法を提供する。一つの実施の形態では、癌を治療する方法が述べられる。その方法は、式Iを有する化合物の結晶形態を含む医薬品組成物の投与を含んでもよい。
モノ塩酸塩の結晶形態型AのバッチのXRPDパターンを示す。 モノ塩酸塩の結晶形態型A(807919−16−A)のPLM画像を示す。 モノ塩酸塩の結晶形態型A(807919−16−A)のTGA/DSC曲線を示す。 ジ塩酸塩の結晶形態型A(807919−14−A)のXRPDパターンを示す。 ジ塩酸塩の結晶形態型A(807919−14−A)のPLM画像を示す。 ジ塩酸塩の結晶形態型A(807919−14−A)のTGA/DSC曲線を示す。 硫酸塩の結晶形態型AのバッチのXRPDパターンを示す。 硫酸塩の結晶形態型A(807919−11−A)のPLM画像を示す。 硫酸塩の結晶形態型A(807919−11−A)のTGA/DSC曲線を示す。 リン酸塩の結晶形態型AのバッチのXRPDパターンを示す。 リン酸塩の結晶形態型A(807919−11−C)のPLM画像を示す。 リン酸塩の結晶形態型A(807919−11−C)のTGA/DSC曲線を示す。 マレイン酸塩の結晶形態型AのバッチのXRPDパターンを示す。 マレイン酸塩の結晶形態型A(807919−11−B)のPLM画像を示す。 マレイン酸塩の結晶形態型A(807919−11−B)のTGA/DSC曲線を示す。 リンゴ酸塩の結晶形態型AのバッチのXRPDパターンを示す。 リンゴ酸塩の結晶形態型A(807919−11−E)のPLM画像を示す。 リンゴ酸塩の結晶形態型A(807919−11−E)のTGA/DSC曲線を示す。 アジピン酸塩の結晶形態型AのバッチのXRPDパターンを示す。 アジピン酸塩の結晶形態型A(807919−12−A)のPLM画像を示す。 アジピン酸塩の結晶形態型A(807919−12−A)のTGA/DSC曲線を示す。 硫酸塩の結晶形態型A(807919−11−A)のDVSプロットを示す。 硫酸塩の結晶形態型A(807919−11−A)の事前及び事後DVSテストのXRPDオーバーレイを示す。 リン酸塩の結晶形態型A(807919−11−C)のDVSプロットを示す。 リン酸塩の結晶形態型A(807919−11−C)の事前及び事後DVSテストのXRPDオーバーレイを示す。 マレイン酸塩の結晶形態型A(807919−11−B)のDVSプロットを示す。 マレイン酸塩の結晶形態型A(807919−11−B)の事前及び事後DVSテストのXRPDオーバーレイを示す。 リンゴ酸塩の結晶形態型A(807919−11−E)のDVSプロットを示す。 リンゴ酸塩の結晶形態型A(807919−11−E)の事前及び事後DVSテストのXRPDオーバーレイを示す。 アジピン酸塩の結晶形態型A(807919−12−A)のDVSプロットを示す。 アジピン酸塩の結晶形態型A(807919−12−A)の事前及び事後DVSテストのXRPDオーバーレイを示す。 モノ塩酸塩の結晶形態型A(807919−16−A)のDVSプロットを示す。 モノ塩酸塩の結晶形態型A(807919−16−A)の事前及び事後DVSテストのXRPDオーバーレイを示す。 ジ塩酸塩の結晶形態型A(807919−14−A)のDVSプロットを示す。 ジ塩酸塩の結晶形態型A(807919−14−A)の事前及び事後DVSテストのXRPDオーバーレイを示す。 本願で述べられた7つの結晶形態及び遊離塩基の結晶形態の動力学的溶解度を示す(短線:透明溶液が評価の間観察された)。 24時間の懸濁後の遊離塩基の結晶形態型A(807919−05−A)のXRPDオーバーレイを示す。 24時間の懸濁後アジピン酸塩の結晶形態型A(807919−12−A)のXRPDオーバーレイを示す。 24時間の懸濁後のマレイン酸塩の結晶形態型A(807919−11−B)のXRPDオーバーレイを示す。 遊離塩基の結晶形態型A(807919−05−A)及び安定性テスト後のXRPDオーバーレイを示す。 モノ塩酸塩の結晶形態型A(807919−16−A)の事前及び事後安定性テストのXRPDオーバーレイを示す。 ジ塩酸塩の結晶形態型A(807919−14−A)の事前及び事後安定性テストのXRPDオーバーレイを示す。 硫酸塩の結晶形態型A(807919−11−A)の事前及び事後安定性テストのXRPDオーバーレイを示す。 リン酸塩の結晶形態型A(807919−11−C)の事前及び事後安定性テストのXRPDオーバーレイを示す。 マレイン酸塩の結晶形態型A(807919−11−B)の事前及び事後安定性テストのXRPDオーバーレイを示す。 リンゴ酸塩の結晶形態型A(807919−11−E)の事前及び事後安定性テストのXRPDオーバーレイを示す。 アジピン酸塩の結晶形態型A(807919−12−A)の事前及び事後安定性テストのXRPDオーバーレイを示す。 硫酸塩の結晶形態型B(807919−25−A13)のXRPDパターンを示す。 硫酸塩の結晶形態型B(807919−25−A13)のTGA/DSC曲線を示す。 ヘミ硫酸塩の結晶形態型A(807919−34−A)のXRPDパターンを示す。 ヘミ硫酸塩の結晶形態型A(807919−34−A)のTGA/DSC曲線を示す。 室温でのスラリーの実験のXRPDオーバーレイを示す。 貯蔵前後の硫酸塩の結晶形態型A(807919−21−A)のXRPDオーバーレイを示す。 遊離塩基の結晶形態型A(807919−05−A)のXRPDパターンを示す。 遊離塩基の結晶形態型A(807919−05−A)のPLM画像を示す。 遊離塩基の結晶形態型A(807919−05−A)のTGA/DSC曲線を示す。 遊離塩基の結晶形態型A(807919−05−A)のDVSプロットを示す。 遊離塩基の結晶形態型A(807919−05−A)の事前及び事後DVSテストのXRPDオーバーレイを示す。 硫酸塩の結晶形態型AのバッチのXRPDパターンを示す。 硫酸塩の結晶形態型A(807919−21−A)のTGA/DSC曲線を示す。 塩酸塩の結晶形態のXRPDパターンを示す。 塩酸塩の結晶形態型B(807919−07−C2)のTGA/DSC曲線を示す。 硫酸塩の結晶形態型A(807919−07−A3)のXRPDパターンを示す。 硫酸塩の結晶形態型A(807919−07−A3)のTGA/DSC曲線を示す。 リン酸塩の結晶形態型A(807919−07−E5)のXRPDパターンを示す。 リン酸塩の結晶形態型A(807919−07−E5)のTGA/DSC曲線を示す。 グリコール酸塩の結晶形態型A(807919−07−B9)のXRPDパターンを示す。 グリコール酸塩の結晶形態型A(807919−07−B9)のTGA/DSC曲線を示す。 マレイン酸塩の結晶形態型A(807919−07−D4)のXRPDパターンを示す。 マレイン酸塩の結晶形態型A(807919−07−D4)のTGA/DSC曲線を示す。 リンゴ酸塩の結晶形態型A(807919−07−B10)のXRPDパターンを示す。 リンゴ酸塩の結晶形態型A(807919−07−B10)のTGA/DSC曲線を示す。 アジピン酸塩の結晶形態型A(807919−07−B14)のXRPDパターンを示す。 アジピン酸塩の結晶形態型A(807919−07−B14)のTGA/DSC曲線を示す。 馬尿酸塩の結晶形態型A(807919−07−B11)のXRPDパターンを示す。 馬尿酸塩の結晶形態型A(807919−07−B11)のTGA/DSC曲線を示す。 酒石酸塩の結晶形態型A(807919−07−A6)のXRPDパターンを示す。 酒石酸塩の結晶形態型B(807919−07−E6)のXRPDパターンを示す。 酒石酸塩の結晶型C(807919−07−B6)のXRPDパターンを示す。 酒石酸塩の結晶形態型A(807919−07−A6)のTGA/DSC曲線を示す。 酒石酸塩の結晶形態型B(807919−07−E6)のTGA/DSC曲線を示す。 酒石酸塩の結晶型C(807919−07−B6)のTGA/DSC曲線を示す。 フマル酸塩の結晶形態型A(807919−07−A7)のXRPDパターンを示す。 フマル酸塩の結晶形態型B(807919−07−E7)のXRPDパターンを示す。 フマル酸塩の結晶形態型C(807919−07−C7)のXRPDパターンを示す。 フマル酸塩の結晶形態型A(807919−07−A7)のTGA/DSC曲線を示す。 フマル酸塩の結晶形態型B(807919−07−E7)のTGA/DSC曲線を示す。 フマル酸塩の結晶形態型C(807919−07−C7)のTGA/DSC曲線を示す。 クエン酸塩の結晶形態型A(807919−07−A8)のXRPDパターンを示す。 クエン酸塩の結晶形態型B(807919−07−B8)のXRPDパターンを示す。 クエン酸塩の結晶形態型A(807919−07−A8)のTGA/DSC曲線を示す。 クエン酸塩の結晶形態型B(807919−07−B8)のTGA/DSC曲線を示す。 乳酸塩の結晶形態型A(807919−07−C12)のXRPDパターンを示す。 乳酸塩の結晶型B(807919−07−A12)のXRPDパターンを示す。 乳酸塩の結晶形態型A(807919−07−C12)のTGA/DSC曲線を示す。 乳酸塩の結晶形態型B(807919−07−A12)のTGA/DSC曲線を示す。 コハク酸塩の結晶型A(807919−07−C13)のXRPDパターンを示す。 コハク酸塩の結晶型B(807919−07−E13)のXRPDパターンを示す。 コハク酸塩の結晶形態型A(807919−07−C13)のTGA/DSC曲線を示す。 コハク酸塩の結晶形態型B(807919−07−E13)のTGA/DSC曲線を示す。 トシル酸塩の結晶型A(807919−07−B15)のXRPDパターンを示す。 トシル酸塩の結晶型B(807919−07−D15)のXRPDパターンを示す。 トシル酸塩の結晶形態型A(807919−07−B15)のTGA/DSC曲線を示す。 トシル酸塩の結晶形態型B(807919−07−D15)のTGA/DSC曲線を示す。 メシル酸塩の結晶形態型A(807919−07−A16)のXRPDパターンを示す。 メシル酸塩の結晶形態型A(807919−07−A16)のTGA/DSC曲線を示す。 シュウ酸塩の結晶形態型A(807919−07−B17)のXRPDパターンを示す。 シュウ酸塩の結晶形態型B(807919−07−D17)のXRPDパターンを示す。 シュウ酸塩の結晶形態型A(807919−07−B17)のTGA/DSC曲線を示す。 シュウ酸塩の結晶形態型B(807919−07−D17)のTGA/DSC曲線を示す。 ゲンチシン酸塩の結晶形態型A(807919−07−A18)のXRPDパターンを示す。 ゲンチシン酸塩の結晶形態型B(807919−07−E18)のXRPDパターンを示す。 ゲンチシン酸塩の結晶形態型A(807919−07−A18)のTGA/DSC曲線を示す。 ゲンチシン酸塩の結晶形態型B(807919−07−E18)のTGA/DSC曲線を示す。 安息香酸塩の結晶形態型A(807919−07−A19)のXRPDパターンを示す。 安息香酸塩の結晶形態型B(807919−07−E19)のXRPDパターンを示す。 安息香酸塩の結晶形態型A(807919−07−A19)のTGA/DSC曲線を示す。 安息香酸塩の結晶形態型B(807919−07−E19)のTGA/DSC曲線を示す。 硝酸塩の結晶形態型A(807919−07−D20)のXRPDパターンを示す。 硝酸塩の結晶形態型B(807919−07−B20)のXRPDパターンを示す。 硝酸塩の結晶形態型A(807919−07−D20)のTGA/DSC曲線を示す。 硝酸塩の結晶形態型B(807919−07−B20)のTGA/DSC曲線を示す。 遊離塩基の結晶形態の相互変換を示す。 結晶形態型A(807920−05−A)のXRPDパターンを示す。 結晶形態型A(807920−05−A)のTGA/DSC曲線を示す。 結晶形態型C(807920−11−A11)のXRPDパターンを示す。 結晶形態型F(807920−09−A4)のXRPDパターンを示す。 同形の型BのXRPDパターンを示す。 結晶形態型B(807920−07−A13)の第一のバッチのTGA/DSC曲線を示す。 結晶形態型B(807920−07−A13)の第二のバッチのTGA/DSC曲線を示す。 結晶形態型B(807920−07−A13)の第三のバッチのTGA/DSC曲線を示す。 結晶形態型D(807920−12−A9)のXRPDパターンを示す。 結晶形態型D(807920−12−A9)のTGA/DSC曲線を示す。 結晶形態型E(807920−16−A3)のXRPDパターンを示す。 結晶形態型E(807920−16−A3)のTGA/DSC曲線を示す。 結晶形態型G(807920−19−F)のXRPDパターンを示す。 結晶形態型G(807920−19−F)のTGA/DSC曲線を示す。 サンプルH(807920−22−A1)のXRPDパターンを示す。 サンプルH(807920−22−A1)のTGA/DSC曲線を示す。 結晶形態型A(807919−05−A)のDVSプロットを示す。 結晶形態型A(807919−05−A)の事前及び事後DVSテストのXRPDオーバーレイを示す。 結晶形態型A(807919−05−A)の事前及び事後安定性テストのXRPDオーバーレイを示す。
本願では、化学化合物の新たな結晶形態、これらの結晶形態を含む製剤、これらの結晶形態を形成する方法、及びこれらの結晶形態の使用方法が述べられる。いくつかの実施の形態では、これらの新たな結晶形態は、多形体又は同形体と呼ばれる。医薬品の多形性は、所定の薬学的活性剤、成分又は薬種の送達に関して直接的な効能を有することができる。サンプルの多形の純度は、粉末X線回折及びIR/ラマン分光法のような技術を使用して、並びにそれらの光学的特性の違いを利用することで確認されてもよい。
一般に、医薬品組成物中の医薬品有効成分(API)は、プロドラッグ、非晶形、溶媒和物、水和物、共結晶、塩などを含む様々な異なる形態に調製されることができる。新しいAPIの形態の発見は、医薬品組成物の性能特性を改良する機会を与える場合がある。加えて、薬の形態の発見は、目標とする放出特性又は他の所望の特性を備えた医薬品の剤形を設計する為の、数々の資源の利用可能性を広げる。
目標とされ得る特定の特性は、APIの結晶形態を含む。所定のAPIの結晶形態の変更は、目標とする分子の物理的特性の変化を生じさせることができる。例えば、所定のAPIの様々な多形は異なる溶解度を示し、一方で、熱力学的に安定した多形は、準安定状態の多形よりも低い溶解度を示すであろう。加えて、医薬品の多形は、溶解速度、貯蔵寿命、生物学的利用能、形態、蒸気圧、密度、色、及び圧縮率のような特性において違いがあってもよい。従って、例えば、結晶、共結晶、塩、水溶解度に関する溶媒和物もしくは水和物、溶解速度、生物学的利用能、Cmax、Tmax、物理化学的安定性、製造の下流段階での加工性(例えば、流動性、圧縮率、もろさの程度、粒径操作)、多形の形態の多様性の減少、毒性、味、生産原価、製造方法、又はその組み合わせを考慮して、分子の複合体を形成することにより、APIの特性を高めることが望ましい場合がある。
化合物の新しい結晶形態、及びこれらの化合物の新しい結晶形態を含む医薬品組成物が、開示される。その結晶形態は、式Iの構造を有する化合物、又はその薬学的に許容可能な塩であってもよい。
式中、Rは、水素;置換若しくは未置換のC−C10の直鎖若しくは分枝鎖のアルキルであって、当該置換基はC−Cのシクロアルキル又は直鎖若しくは分枝鎖のC−Cのアルキルで置換されたC−Cのシクロアルキルである、アルキル;直鎖若しくは分枝鎖のC−C10のアルケニル;置換された直鎖若しくは分枝鎖のC−C10のアルケニルであって、当該置換基はC−Cのシクロアルキル又は直鎖若しくは分枝鎖のC−Cのアルキルで置換されたC−Cのシクロアルキルである、アルケニル;C−Cのヒドロキシアルキル;アルコキシアルキルであって、当該アルコキシ部分は1〜約4つの炭素原子を含み当該アルキル部分は1〜約6つの炭素原子を含む、アルコキシアルキル;アシルオキシアルキルであって、当該アシルオキシ部分は2〜約4つの炭素原子のアルカノイルオキシ若しくはベンゾイルオキシであり当該アルキル部分は1〜約6つの炭素原子を含む、アシルオキシアルキル;又はベンジル;(フェニル)エチル;若しくはフェニルであって、当該ベンジル、(フェニル)エチル、若しくはフェニル置換基は、当該ベンゼン環が2部分で置換される場合は当該2部分で合計6つ以下の炭素原子を含むという条件で、当該ベンゼン環上でC−Cのアルキル、C−Cのアルコキシ又はハロゲンから独立して選択される1又は2部分で任意に置換された、ベンジル;(フェニル)エチル;若しくはフェニルであり;
及びRは、独立して水素、C−Cのアルキル、フェニル、又は置換されたフェニルから選択され、当該置換基は、C−Cのアルキル、C−Cのアルコキシ又はハロゲンであり;
Xは、C−Cのアルコキシ、アルコキシアルキルであって、当該アルコキシ部分は1〜約4つの炭素原子を含み当該アルキル部分は1〜約4つの炭素原子を含む、アルコキシアルキル、C−Cのヒドロキシアルキル、C−Cのハロアルキル、アルキルアミドであって、当該アルキル基は1〜約4つの炭素原子を含む、アルキルアミド、アミノ、置換されたアミノであって、当該置換基はC−Cのアルキル又はC−Cのヒドロキシアルキルである、アミノ、アジド、クロロ、ヒドロキシ、1−モルフォリノ、1−ピロリジノ又はC−Cのアルキルチオであり;及び、
Rは、水素、直鎖若しくは分枝鎖のC−Cのアルコキシ、ハロゲン、又は直鎖若しくは分枝鎖のC−Cのアルキルである。
いくつかの実施の形態では、式Iの構造を有する化合物の結晶形態は、結晶形態A、B、C、D、E、F又はGの塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、アジピン酸塩、グリコール酸塩、馬尿酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、コハク酸塩、トシル酸塩、メシル酸塩、シュウ酸塩、ゲンチシン酸塩、安息香酸塩又は硝酸塩である。
いくつかの実施の形態では、Rは、2〜約10の炭素原子を含んでもよい。他の実施の形態では、Rは、2〜約8の炭素原子を含んでもよい。さらに他の実施の形態では、Rは、2−メチルプロピル又はベンジルである。
いくつかの実施の形態では、Xは、アジド、ヒドロキシ、エトキシ、メトキシ、1−モノフォリノ又はメチルチオであってもよい。いくつかの実施の形態では、Rが2−メチルプロピル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル又はベンジルである時、Xは、アジオ、ヒドロキシ、エトキシ、メトキシ、1−モノフォリノ又はメチルチオであってもよい。
アルキルラジカル(例えば、Rがアルコキシ又はアルキルである時のR、又はXがアルキルアミドである時のX)を含む式Iの化合物中の他の置換基は、2つの炭素原子を含んでもよく、又は、いくつかの実施形態では、それぞれのアルキルラジカルに一つの炭素原子を含んでもよい。
いくつかの実施の形態では、Rは水素である。
式Iの化合物は、4−アミノ−α−ブチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ−[4,5−c]−キノリン−2−メタノール半水和物、4−アミノ−α,α−ジメチル−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ−[4,5−c]−キノリン−1−エタノール、2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ−[4,5−c]−キノリン−4−アミン、及び4−アミノ−1−フェニルメチル−1H−イミダゾ−[4,5−c]−キノリン−2−メタノールを含んでもよい。
1つの実施の形態では、式Iの化合物は、レシキモド(1−[4−アミノ−2−(エトキシメチル)イミダゾ−[4,5−c]−キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール)であってもよい。レシキモドは、構造
を有してもよい。
本願で述べる任意の化合物中のハロゲン又はハロ基は、F,Cl,Br,I,又はAtであってもよい。いくつかの実施の形態では、本願で述べる任意の化合物中のハロゲン又はハロ基は、F,Cl,Br,又はIであってもよい。
式Iの化合物のこれらの新しい結晶形態は、結晶形態A、B、C、D、E、F又はGの塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、アジピン酸塩、グリコール酸塩、馬尿酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、コハク酸塩、トシル酸塩、メシル酸塩、シュウ酸塩、ゲンチシン酸塩、安息香酸塩又は硝酸塩であってもよい。
一つの実施の形態は、結晶形態Aのモノ硫酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Aは、約7°〜約8°の2θ、約13.5°〜約14.5°の2θ、約19°〜約20°の2θ及び/又は約19.5°〜約20.5°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
他の実施の形態では、結晶形態Aの硫酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Aは、約7°〜約8°の2θ、約9°〜約10°の2θ、約11°〜約12°の2θ、約14°〜約14.5°の2θ、約15°〜約16°の2θ、約17°〜約20°の2θ及び/又は約24°〜約26°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。また、レシキモドは、約7°〜約8°の2θ、約11.5°〜約12°の2θ、約14°〜約14.5°の2θ、約16°〜約16°の2θ、約17°〜約18.5°の2θ、約19.5°〜約20.5°の2θ及び/又は約24°〜約25°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられる結晶形態Aにおける硫酸塩として形成されてもよい。
レシキモドは、結晶形態Bの硫酸塩として形成されてもよい。そのような結晶形態Bは、約7°〜約8°の2θ、約9°〜約10°の2θ及び/又は約19°〜約20.5°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
また、レシキモドは、結晶形態Aのヘミ硫酸塩として形成されてもよい。そのような結晶形態は、約6°〜約6.5°の2θ、約7°〜約8°の2θ、約8°〜約9°の2θ、約11°〜約12°の2θ、約12.5°〜約13°の2θ、約15°〜約15.5°の2θ、約16°〜約17°の2θ、約19°〜約19.5°の2θ、約21°〜約21.5°の2θ及び/又は約23°〜約24°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
レシキモドの他の化合物は、レシキモドの遊離塩基の形態の酢酸塩/酢酸共結晶で形成されてもよい。そのような結晶形態は、約6°〜約7°の2θ、約9°〜約10.5°の2θ、約11°〜約12°の2θ、約18°〜約19°の2θ、約19°〜約20°の2θ、約20.5°〜約21°の2θ、約22°〜約23°の2θ及び/又は約25°〜約26°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
また、硫酸塩は、結晶形態C,D,E,F,G及びHで提供されてもよい。硫酸塩の形態Cの変換は、周囲温度で例えば一晩の間貯蔵することにより、形態Aに相互変換されてもよい。硫酸塩の形態Dの変換は、例えば100℃までの加熱により、形態Aに相互変換されてもよい。硫酸塩の形態Eの変換は、例えば120℃までの加熱により、形態Aに相互変換されてもよい。硫酸塩の形態Fの変換は、周囲温度で例えば2日の間貯蔵することにより、形態Aに相互変換されてもよい。硫酸塩の形態Gの変換は、例えば80℃までの加熱により、形態Aに相互変換されてもよい。各々の準安定形態及び溶媒和化合物の相互変換は形態Aに変わるので、いくつかの実施の形態において、形態Aは室温で熱力学的に安定な形態である。
レシキモドは、無水物(型A)の硫酸塩として形成されてもよい。そのような結晶形態は、約8.5°〜約9°の2θ、約12°〜約13°の2θ、約16°〜約17°の2θ、約17.5°〜約18°の2θ、約19°〜約20.5°の2θ、約21°〜約22°の2θ、約23°〜約24°の2θ及び/又は約29°〜約30°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
レシキモドは、溶媒和物(型B)の硫酸塩として形成されてもよい。そのような結晶形態は、約6°〜約6.5°の2θ、約12°〜約12.5°の2θ、約16°〜約16.5°の2θ、約21°〜約22.5°の2θ及び/又は約24.5°〜約25°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
レシキモドは、硫酸塩型Cとして形成されてもよい。そのような結晶形態は、約9°〜約10°の2θ、約12°〜約12.5°の2θ、約14°〜約15°の2θ、約18°〜約19°の2θ、約19°〜約21.5°の2θ及び/又は約28°〜約29°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
レシキモドは、DMAc溶媒和物(型D)の硫酸塩として形成されてもよい。そのような結晶形態は、約8°〜約9°の2θ、約11°〜約11.5°の2θ、約16.5°〜約17°の2θ、約17.5°〜約18°の2θ、約21°〜約21.5°の2θ、約22.5°〜約23°の2θ及び/又は約23.5°〜約24.5°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
レシキモドは、NMP溶媒和物(型E)の硫酸塩として形成されてもよい。そのような結晶形態は、約8°〜約9°の2θ、約9°〜約9.5°の2θ、約11°〜約11.5°の2θ、約12°〜約13°の2θ、約16.5°〜約18°の2θ、約21°〜約21.5°の2θ、約22.5°〜約23°の2θ及び/又は約23.5°〜約24°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
レシキモドは、硫酸塩型Fとして形成されてもよい。そのような結晶形態は、約8°〜約8.5°の2θ、約10°〜約11°の2θ、約12°〜約13°の2θ、約16°〜約17°の2θ、約17°〜約18°の2θ、約20.5°〜約21.5°の2θ、約24.5°〜約25°の2θ及び/又は約28.5°〜約29°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
レシキモドは、アニソール溶媒和物(型G)の硫酸塩として形成されてもよい。そのような結晶形態は、約8.5°〜約9°の2θ、約9.5°〜約10°の2θ、約13°〜約14°の2θ、約19°〜約19.5°の2θ及び/又は約27.5°〜約28.5°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
本願で述べる他の式Iの化合物は、類似した塩の構造に形成されてもよい。
式Iの化合物の結晶形態は、型A、型B、型C、型D、型E、型F、型G及び/又は型Hであってもよい。いくつかの実施の形態では、その形態は、型A:無水物、型B:溶媒和物、型C:準安定、型D:ジメチルアセトアミド(DMAc)溶媒和物、型E:N−メチル−2−ピロリドン(NMP)溶媒和物、型F:準安定、型G:アニソール溶媒和物、及び型H:酢酸塩/酢酸共結晶であってもよい。
さらに、本願で述べる式Iの他の化合物は、結晶形態Bの硫酸塩として形成されてもよい。結晶形態Bの硫酸塩は、ジメチルスルホキシド(DMSO)溶媒和物であってもよい。さらに、本願で述べる式Iの他の化合物は、結晶形態Aのヘミ硫酸塩として形成されてもよい。
いくつかの実施の形態では、形態Aは、室温で、少なくとも約1日、少なくとも約2日、少なくとも約3日、少なくとも約1週間、少なくとも約2週間、少なくとも約1ヶ月、少なくとも約6ヶ月、又は少なくとも約1年の間、安定であることができる。
さらに、本願で述べる式Iの他の化合物は、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、アジピン酸塩又はその組み合わせとして形成されてもよい。いくつかの実施形態では、その塩は、形態又は型Aで形成されてもよい。
一つの実施の形態では、本願で述べる式Iの化合物は、結晶形態Aのモノ塩酸塩として形成されてもよい。一つの実施の形態では、本願で述べる式Iの化合物は、結晶形態Aのジ塩酸塩として形成されてもよい。塩酸塩のいずれの形態も、無水物として形成されてよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Aの塩酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Aは、約6°〜約7°の2θ、約9°〜約10°の2θ、約12°〜約13°の2θ、約14°〜約16°の2θ、約18°〜約23°の2θ、約23°〜約25°の2θ、約26°〜約27.5°の2θ及び/又は約26°〜約27.5°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
他の実施の形態では、結晶形態Bの塩酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Bは、約6°〜約8°の2θ、約19°〜約21°の2θ、約23°〜約24.5°の2θ、約26°〜約27°の2θ及び/又は約28°〜約29°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
他の実施の形態では、結晶形態Aのモノ塩酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Aは、約6°〜約7°の2θ、約9°〜約10°の2θ、約13°〜約14°の2θ、約17°〜約18°の2θ、約20°〜約21°の2θ、約27°〜約28°の2θ及び/又は約34°〜約35°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
他の実施の形態では、結晶形態Aのジ塩酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Aは、約7°〜約8°の2θ、約8°〜約9°の2θ、約14°〜約15°の2θ、約15°〜約16°の2θ、約19°〜約20°の2θ、約25°〜約26°の2θ及び/又は約26.5°〜約27.5°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
一つの実施の形態では、本願で述べる式Iの化合物は、結晶形態Aの無水リン酸塩として形成されてもよい。
他の実施の形態では、結晶形態Aのリン酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Aは、約7°〜約8°の2θ、約10°〜約14.5°の2θ、約15°〜約16°の2θ、約20°〜約21°の2θ及び/又は約25°〜約26°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。他の形態では、約7°〜約8.5°の2θ、約10°〜約15.5°の2θ、約16°〜約18.5°の2θ、約19°〜約21°の2θ、約22°〜約23°の2θ、約23°〜約27°の2θ及び/又は約28°〜約29°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられる結晶形態Aのリン酸塩の形態のレシキモドを含む。
一つの実施の形態では、本願で述べる式Iの化合物は、結晶形態Aの無水マレイン酸塩として形成されてもよい。他の実施の形態では、本願で述べる式Iの化合物は、結晶形態Aの無水物モノマレイン酸塩として形成されてもよい。
他の実施の形態では、結晶形態Aのマレイン酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Aは、約7°〜約8°の2θ、約9°〜約10°の2θ、約10°〜約11°の2θ、約15°〜約17°の2θ、約20°〜約21°の2θ、約21°〜約22°の2θ、約27°〜約28°の2θ及び/又は約30°〜約31°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。他の実施の形態では、約7°〜約8°の2θ、約9°〜約10°の2θ、約10°〜約11°の2θ、約11°〜約12°の2θ、約15°〜約16.5°の2θ、約17°〜約19°の2θ、約20°〜約21°の2θ、約21°〜約22°の2θ、約24°〜約25°の2θ、約27°〜約28°の2θ及び/又は約30°〜約31°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけらる結晶形態Aのマレイン酸塩の形態のレシキモドを含む。
一つの実施の形態では、本願で述べる式Iの化合物は、結晶形態Aの無水リンゴ酸塩として形成されてもよい。
他の実施の形態では、結晶形態Aのリンゴ酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Aは、約6°〜約7°の2θ、約8°〜約9°の2θ、約13°〜約14°の2θ、約17°〜約18°の2θ及び/又は約24°〜約25.5°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。他の実施形態では、約6°〜約7°の2θ、約8°〜約9°の2θ、約17°〜約18°の2θ、約21.5°〜約23.5°の2θ及び/又は約25°〜約26°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられる結晶形態Aのリンゴ酸塩の形態のレシキモドを含む。
一つの実施の形態では、本願で述べる式Iの化合物は、結晶形態Aの無水アジピン酸塩として形成されてもよい。
他の実施の形態では、結晶形態Aのアジピン酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Aは、約5.5°〜約6°の2θ、約11°〜約12°の2θ、約12°〜約13°の2θ、約13°〜約14°の2θ、約14°〜約15°の2θ、約18°〜約19°の2θ、約19°〜約20°の2θ、約21°〜約22°の2θ、約22°〜約23°の2θ及び/又は約25°〜約28°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。他の実施形態では、約5°〜約6.5°の2θ、約9°〜約11°の2θ、約12°〜約13.5°の2θ、約14°〜約15.5°の2θ、約17°〜約18°の2θ、約18°〜約19°の2θ、約19.5°〜約22°の2θ、約22°〜約25°の2θ及び/又は約26°〜約27.5°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられる結晶形態Aのアジピン酸塩の形態のレシキモドを含む。
式Iの化合物は、グリコール酸塩として形成されてもよい。一つの実施の形態では、本願で述べる式Iの化合物は、結晶形態Aのグリコール酸塩として形成されてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Aにおけるグリコール酸塩の形態中に、レシキモドを含む。結晶形態Aは、約9°〜約10°の2θ、約11.5°〜約12.5°の2θ、約18°〜約19°の2θ、約19.5°〜約23°の2θ、約25°〜約26.5°の2θ及び/又は約32°〜約33°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
また、式Iの化合物は、馬尿酸塩として形成されてもよい。一つの実施の形態では、本願で述べられる式Iの化合物は、結晶形態Aの馬尿酸塩として形成されてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Aの馬尿酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Aは、約5.5°〜約6.5°の2θ、約9°〜約10°の2θ、約11.5°〜約12.5°の2θ、約18.5°〜約19.5°の2θ、約21°〜約22°の2θ及び/又は約25°〜約26°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
また、式Iの化合物は、酒石酸塩として形成されてもよい。他の実施形態では、本願で述べられる式Iの化合物は、結晶形態A,B及び/又はCの酒石酸塩として形成されてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Aの酒石酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Aは、約6°〜約7°の2θ、約9°〜約10°の2θ、約18°〜約19°の2θ、約20°〜約22°の2θ及び/又は約25°〜約26°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Bの酒石酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Bは、約8.5°〜約9°の2θ、約11°〜約12°の2θ、約13°〜約14°の2θ、約14°〜約15°の2θ、約16°〜約17°の2θ及び/又は約23°〜約24.5°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Cの酒石酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Cは、約7°〜約8°の2θ、約10°〜約11.5°の2θ及び/又は約20°〜約21°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
また、式Iの化合物は、フマル酸塩として形成されてもよい。他の実施の形態では、本願で述べられる式Iの化合物は、結晶形態A,B及び/又はCのフマル酸塩として形成されてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Aのフマル酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Aは、約6°〜約7°の2θ、約7°〜約8°の2θ、約9°〜約10.5°の2θ、約12°〜約14°の2θ、約18°〜約19°の2θ、約19°〜約20°の2θ、約23°〜約24.5°の2θ及び/又は約25°〜約26°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Bのフマル酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Bは、約9.5°〜約10.5°の2θ、約12°〜約13°の2θ、約15°〜約16°の2θ、約17°〜約18°の2θ、約19°〜約21°の2θ及び/又は約25°〜約26°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Cのフマル酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Cは、約6°〜約7°の2θ、約9°〜約10°の2θ、約11°〜約12°の2θ、約15°〜約16°の2θ、約21°〜約22°の2θ、約26°〜約27°の2θ及び/又は約27.5°〜約28.5°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
また、式Iの化合物は、クエン酸塩として形成されてもよい。他の実施形態では、本願で述べられる式Iの化合物は、結晶形態A及び/又はBのクエン酸塩として形成されてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Aのクエン酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Aは、約5°〜約6.5°の2θ、約11°〜約12°の2θ、約14.5°〜約15.5°の2θ、約17°〜約18.5°の2θ、約19°〜約20.5°の2θ、約21°〜約22°の2θ、約26°〜約27°の2θ及び/又は約27.5°〜約28.5°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Bのクエン酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Bは、約5.5°〜約6.5°の2θ、約8°〜約9°の2θ、約9.5°〜約10.5°の2θ、約11°〜約12.5°の2θ、約18°〜約19.5°の2θ及び/又は約21°〜約24.5°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
また、式Iの化合物は、乳酸塩として形成されてもよい。他の実施の形態では、本願で述べられる式Iの化合物は、結晶形態A及び/又はBの乳酸塩として形成されてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Aの乳酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Aは、約5°〜約8°の2θ、約8°〜約9°の2θ、約10°〜約11°の2θ、約12.5°〜約13.5°の2θ、約18.5°〜約19.5°の2θ及び/又は約22°〜約23°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Bの乳酸塩の形態中に、レシキモドを含む。結晶形態Bは、約5°〜約6°の2θ、約6.5°〜約8°の2θ、約9°〜約10.5°の2θ及び/又は約13.5°〜約14.5°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
また、式Iの化合物は、コハク酸塩として形成されてもよい。他の実施の形態では、本願で述べられる式Iの化合物は、結晶形態A及び/又はBのコハク酸塩として形成されてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Aのコハク酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Aは、約5°〜約8°の2θ、約9°〜約11.5°の2θ、約18°〜約19°の2θ、約23°〜約24°の2θ及び/又は約24.5°〜約25.5°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Bのコハク酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Bは、約8°〜約9°の2θ、約10°〜約11°の2θ、約12°〜約13°の2θ、約14°〜約15°の2θ、約16°〜約17°の2θ、約17°〜約18°の2θ及び/又は約23.5°〜約24.5°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
また、式Iの化合物は、トシル酸塩として形成されてもよい。他の実施の形態では、本願で述べられる式Iの化合物は、結晶形態A及び/又はBのトシル酸塩として形成されてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Aのトシル酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Aは、約4°〜約5°の2θ、約9°〜約10°の2θ、約16°〜約17°の2θ、約19°〜約21°の2θ及び/又は約24°〜約28°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Bのトシル酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Bは、約5°〜約6°の2θ、約7°〜約9°の2θ、約9.5°〜約11.5°の2θ、約12°〜約14°の2θ、約15°〜約19°の2θ約19°〜約20.5°の2θ及び/又は約23°〜約24°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
また、式Iの化合物は、メシル酸塩として形成されてもよい。一つの実施の形態では、本願で述べられる式Iの化合物は、結晶形態Aにおけるメシル酸塩として形成されてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Aのメシル酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Aは、約8°〜約9°の2θ、約12°〜約13°の2θ、約14°〜約15°の2θ、約16°〜約17°の2θ、約18°〜約19.5°の2θ、約21°〜約22°の2θ及び/又は約25.5°〜約26.5°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
また、式Iの化合物は、シュウ酸塩として形成されてもよい。一つの実施の形態では、本願で述べられる式Iの化合物は、結晶形態A及び/又はBのシュウ酸塩として形成されてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Aのシュウ酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Aは、約9°〜約10°の2θ、約14°〜約15°の2θ、約17°〜約18°の2θ、約18.5°〜約20°の2θ、約21°〜約22°の2θ、約23°〜約25.5°の2θ及び/又は約30°〜約31°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Bのシュウ酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Bは、約5°〜約6°の2θ、約9.5°〜約10°の2θ、約10.5°〜約11.5°の2θ、約13°〜約13.5°の2θ、約14.5°〜約15.5°の2θ、約16.5°〜約18°の2θ、約22°〜約24.5°の2θ及び/又は約27°〜約28°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
また、式Iの化合物は、ゲンチシン酸塩として形成されてもよい。他の実施形態では、本願で述べられる式Iの化合物は、結晶形態A及び/又はBのゲンチシン酸塩として形成されてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Aのゲンチシン酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Aは、約6°〜約7.5°の2θ、約8°〜約9°の2θ、約10°〜約11°の2θ、約14°〜約15°の2θ、約16°〜約17°の2θ、約18°〜約19°の2θ、約20°〜約21.5°の2θ及び/又は約22.5°〜約23.5°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Bのゲンチシン酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Bは、約6°〜約7°の2θ、約10°〜約10.5°の2θ、約12°〜約13°の2θ、約20°〜約21°の2θ、約24°〜約24.5°の2θ及び/又は約26°〜約26.5°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
また、式Iの化合物は、安息香酸塩として形成されてもよい。他の実施の形態では、本願で述べられる式Iの化合物は、結晶形態A及び/又はBの安息香酸塩として形成されてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Aの安息香酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Aは、約7°〜約9°の2θ、約10°〜約11.5°の2θ、約12°〜約12.5°の2θ、約14°〜約16.5°の2θ、約19°〜約22°の2θ、約23.5°〜約24.5°の2θ、約28.5°〜約29°の2θ及び/又は約29°〜約30°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Bの安息香酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Bは、約7°〜約8.5°の2θ、約12°〜約14°の2θ、約18°〜約19°の2θ、約19.5°〜約20.5°の2θ、約21°〜約23°の2θ、約24°〜約25°の2θ及び/又は約26°〜約27°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
また、式Iの化合物は、硝酸塩として形成されてもよい。他の実施の形態では、本願で述べられる式Iの化合物は、結晶形態A及び/又はBの硝酸塩として形成されてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Aの硝酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Aは、約9°〜約9.5°の2θ、約10°〜約10.5°の2θ、約11.5°〜約12.5°の2θ、約14°〜約15°の2θ、約16°〜約17.5°の2θ、約20°〜約22.5°の2θ、約25°〜約26°の2θ及び/又は約28.5°〜約29.5°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
一つの実施の形態では、結晶形態Bの硝酸塩の形態のレシキモドを含む。結晶形態Bは、約9°〜約10°の2θ、約12.5°〜約13°の2θ、約14°〜約16°の2θ、約19.5°〜約21°の2θ、約25°〜約26°の2θ及び/又は約26°〜約27°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられてもよい。
いくつかの実施の形態では、結晶形態Aにおけるモノ硫酸塩は、0.8の水分活性で、ヘミ硫酸塩に変換することができる。さらに、結晶形態Aのモノ硫酸塩は、80℃で、24時間又は24時間より長い間、良い物理的安定性を示す。
いくつかの実施の形態では、本願で述べられる化合物の結晶形態は、図1、図4、図7、図10、図13、図16、図19、図48、図50、図54、図59、図61、図63、図65、図67、図69、図71、図73、図75、図77、図78、図79、図83、図84、図85、図89、図90、図93、図94、図97、図98、図101、図102、図105、図107、図108、図111、図112、図115、図116、図119、図120、図124、図126、図127、図128、図132、図134、図136又は図138のXRFDパターンを有する。
いくつかの実施の形態では、式Iの化合物の結晶形態は、わずかに吸湿性であってもよい。他の実施の形態では、式Iの化合物の結晶形態は、非吸湿性であってもよい。また、これらの結晶形態は、動的蒸気収着(DVS)試験後に形態の変化を示さない場合がある。
他の実施の形態では、結晶形態は、式Iの化合物の遊離塩基の形態と比較して、室温で、水及びバイオ関連溶媒中において、改良された又は同程度の溶解度を示す。
さらに、結晶形態は、式Iの化合物の遊離塩基と比較して、物理的及び化学的安定を有することができる。いくつかの実施の形態では、形態の変化及び/又は純度の減少は、25℃/60%の相対湿度(RH)及び40℃/75%の相対湿度(RH)において、遊離塩基の形態と比較して、示されない場合がある。いくつかの実施の形態では、形態の変化及び/又は純度の減少がない状態は、少なくとも約1週間、少なくとも約2週間、少なくとも約1ヶ月間、少なくとも約6ヶ月間又は少なくとも約1年間、続く場合がある。
他の側面は、親化合物又はその遊離塩基の形態と比較して、式Iの化合物の結晶形態の改良された水溶解度を供給する。他の側面は、親化合物又はその遊離塩基の形態と比較して、レシキモドの結晶形態の改良された水溶解度を供給する。
他の側面は、経口的に送達された親化合物又はその遊離塩基の形態と比較して、式Iの化合物の結晶形態の変形された経口生物学的利用能の値を供給する。他の側面は、経口的に送達された親化合物又はその遊離塩基の形態と比較して、レシキモドの結晶形態の変形された経口生物学的利用能の値を供給する。
さらに、本開示の技術及び手法は、当業者によりその変異体が調製されるために使用され、その変異体は本開示の一部に考慮される。
本願で述べられる式Iの化合物の結晶形態は、病気又は症状を治療する為に使用されてもよい。いくつかの実施の形態では、病気又は症状は、癌である。癌は、乳癌、頭頸部癌、卵巣癌、子宮癌、皮膚癌、脳癌、膀胱癌、甲状腺癌、肝癌、膵臓癌、肺癌、眼癌、咽喉癌、食道癌、胃癌、腸癌、直腸癌、精巣癌、卵嚢癌、膣癌、骨癌、血液癌、前立腺癌などを含んでもよい。
本願で述べられる式Iの化合物の結晶形態は、腫瘍の治療を必要としている対象の腫瘍を治療する為に使用されてもよい。いくつかの実施の形態では、腫瘍は、癌腫、肉腫、芽細胞腫又はその組み合わせである。
癌腫は、限定されることなく、副腎腫瘍、骨腫瘍、脳腫瘍、乳房腫瘍、気管支腫瘍、結腸腫瘍、胆嚢腫瘍、腎臓腫瘍、咽頭腫瘍、肝腫瘍、肺腫瘍、神経腫瘍、膵臓腫瘍、前立腺腫瘍、副甲状腺腫瘍、皮膚腫瘍、胃腫瘍及び甲状腺腫瘍を含んでもよい。この実施の形態の他の側面では、癌腫は、限定されることなく、腺癌、線扁平上皮癌、退形成性癌、大細胞癌、小細胞癌及び扁平上皮癌を含む。この実施の形態の他の側面では、癌腫は、限定されることなく、小細胞癌、組み合わされた小細胞癌、ゆうぜい性癌、扁平上皮癌、基底細胞癌、移行上皮癌、内反性乳頭腫、形成性胃壁炎、家族性腺腫性ポリポージス、インスリノーマ、グルカゴノーマ、ガストリノーマ、VIP産生腫瘍、ソマトスタチン腫、胆管癌、クラスキン腫瘍、肝細胞腺腫、肝細胞癌、腎細胞癌、子宮内膜性腫瘍、腎膨大細胞腫、プロラクチノーマ、多発性内分泌腫瘍、副腎皮質腺腫、副腎皮質癌、ヒュルトレ細胞、神経内分泌腫瘍、腺様嚢胞癌、好酸性腺腫、明細胞腺癌、アプドーマ、円柱腫、乳頭状汗腺腫、水嚢腫、汗管腫、乳頭嚢胞腺腫、嚢胞腺腫、嚢胞腺癌、印環細胞癌、粘液性嚢胞腺腫、粘液性嚢胞腺癌、粘膜表皮癌、卵巣漿液性嚢胞腺腫、膵臓漿液性嚢胞腺腫、漿液性嚢胞腺癌、乳頭漿液性嚢胞腺癌、乳腺乳管癌、膵管腺癌、コメド乳癌、乳房ページェット病、乳房外ページェット病、上皮内小葉癌、浸潤性小葉癌、胸部髄様癌(medullary carcinoma of the breast)、甲状腺髄様癌、腺房細胞癌、ワルチン腫瘍又は胸腺腫を含む。
肉腫は、限定されることなく、軟部肉腫、結合組織肉腫、脂肪肉腫(lipomatous sarcoma)、筋腫の肉腫(myomatous sarcoma)、複合混合及び間質性肉腫(a complex mixed and stromal sarcoma)及び中皮を含んでもよい。この実施の形態の態様では、非血液肉腫は、限定されることなく、腺腫様腫瘍、腺筋腫、侵襲性小児線維腫症、胞巣状横紋筋肉腫、血管脂肪平滑筋腫、血管筋脂肪腫、血管平滑筋腫、血管粘液腫、血管肉腫、腱膜性線維腫、アスキン腫瘍、非定型的線維黄色腫、良性脂肪芽腫症、ブレナー腫瘍、癌肉腫、類軟骨脂肪腫(chondroid lipoma)、軟骨肉腫、明細胞肉腫、腎臓明細胞肉腫、コラーゲン性線維腫(collagenous fibroma)、葉状嚢胞肉腫、皮幹線維肉腫、隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)、類腱形成線維腫、線維形成性小円形細胞腫瘍、散在性小児線維腫症、ユーイング/PNET腫瘍、家族性粘液血管線維腫、線維腺腫、腱鞘線維腫、頸部線維腫症、線維性組織球腫、線維肉腫、消化管間質腫瘍(GIST)、性器平滑筋腫、血管内皮腫、肝芽腫、褐色脂肪腫、組織球腫、小児性指頭線維腫症、皮内紡錘細胞脂肪腫、ヒアリン症(juvenile hyaline fibromatosis)、カポジ肉腫、平滑筋肉腫、脂肪肉腫、中胚葉性腎腫、中皮腫、混合ミュラー腫瘍、多発性皮膚平滑筋腫、多発性皮膚及び子宮平滑筋腫症候群(a multiple cutaneous and uterine leiomyomatosis)、骨髄脂肪種、筋肉肉腫、粘液性脂肪肉腫、粘液肉腫、神経性線維脂肪腫、神経線維肉腫、口膣粘膜下線維症、骨化性線維粘液腫、骨肉腫、膵芽腫、葉状腫瘍、足蹠線維腫症、多形性腺腫、軟線維腫(pleomorphic fibroma)、脂肪性腫瘍(pleomorphic lipoma)、横紋筋肉腫、ブドウ状肉腫、シュワン細胞種肉腫(schwannoma sarcoma)、単発性皮膚平滑筋腫(solitary cutaneous leiomyoma)、孤立性線維性腫瘍、紡錘細胞脂肪腫、悪性度不明な平滑筋腫瘍(STUMP)、滑膜肉腫、血管肉腫又はウィルムス腫瘍を含んでもよい。
芽細胞腫は、限定されることなく、軟骨芽細胞腫、肝芽腫、髄芽腫、腎芽腫、神経芽細胞腫、膵芽腫、胸膜胚芽腫、網膜芽細胞腫又は多形膠芽腫を含んでもよい。
本願で述べるレシキモド及び関連する式Iの化合物は、TLR/TLR8のアゴニストであってもよい。研究では、乳癌、頭頸部癌又は卵巣癌のような多くの固形腫瘍が、pDCの浸潤及びDCの成熟化を抑制する腫瘍細胞により分泌される因子を有することが発見された。これらの未熟なDC細胞は、抗腫瘍免疫を高める役割を果たさなかった。対照的に、腫瘍微小環境内のDCsは、抗腫瘍免疫を抑制し、血管形成を促進することにより、腫瘍の成長を促進させる。Toll様受容体7アゴニストのイミキモド、及びToll様受容体9アゴニストのCpG薬は、腫瘍発生を抑制するために、腫瘍微小環境内のpDCを刺激する。
ナチュラルキラー(NK)細胞は、免疫系の主な成分を構成する細胞障害性リンパ球のタイプである。NK細胞は、CD56又はCD16の発現及びT細胞受容体(CD3)の欠乏により定義される、末梢血リンパ球のサブセットである。それらは、MHCの非拘束の型でプライミングなしで、形質転換細胞系を認知し死滅させる。NK細胞は、主に、腫瘍とウイルスに感染した細胞を排除する役割を果たす。NK細胞が標的細胞を認知し、標的の溶菌を誘発するのに十分なシグナルを送達する過程は、細胞表面上の数々の阻害性及び活性化受容体により、決定される。NK細胞による非自己から自己の識別は、CD48及びClr−1bのようなMHC−I分子及び非MHCリガンドを認識する抑制性受容体を含む。感染又は損傷細胞(非自己)のNKによる識別は、NKG2D、Ly49H及びNKp46/Nc1を含む様々な活性化受容体により認識されるストレス誘発リガンド(例えば、MICA、MICB、Rael、H60、Multl)又はウイルス由来リガンド(例えば、m157、血球凝集素)を通して働く。
NK細胞は、同種異系又は自己幹細胞移植の後、何ヶ月もの間、末梢血中の主なリンパ系細胞に相当し、それらは、この期間の間、病原体に対する免疫の主な役割を果たす。
ヒトのNK細胞は、自然細胞障害性及び抗体依存性細胞障害作用(ADCC)を介して腫瘍細胞及びウイルスに感染した細胞の溶解を媒介する。
ヒトのNK細胞は、正及び負の細胞溶解シグナルにより制御される。負(抑制性)シグナルは、受容体CD94/NKG2Aを含むC−レクチンドメイン及びいくつかのキラー細胞免疫グロブリン様受容体(KIRs)により、変換される。抑制性シグナルによるNK溶解の制御は、NK細胞上の標的細胞表面の結紮抑制性受容体上に特定のHLA−クラスI対立遺伝子が発現したという、“ミッシングセルフ”仮説として知られる。腫瘍細胞上のHLA分子及びいくつかのウイルス感染細胞(例えば、CMV)の下方制御は、目標閾より低くこの抑制を低下させ、また、もし標的細胞がNK−プライミング及び活性化分子を運ぶならば、標的細胞はNK細胞の媒介した溶解の影響を受けやすくなる場合がある。TLR7、TLR8又はTLR9アゴニストは、タイプI IFNsを生産するために、mDC及びpDCsの両方を活性化し、GITR−リガンドのような共刺激分子を発現することができ、その後、IFN−gを生産するためにNK細胞を活性化し、NK細胞の殺減機能を強力に増進させることができる。
抑制性受容体は、キラー細胞免疫グロブリン様受容体(KIRs)と呼ばれるIg−スーパーファミリー、及び細胞表面でCD94と二量体を形成するNKG2、レクチンファミリーの、2つのグループに分類される。KIRsは2−又は3−ドメイン細胞外構造を有し、HLA−A、−B又は−Cに結合する。NKG2/CD94複合体は、HLA−Eを結紮する。
抑制性KIRsは、ITIMsを含む4細胞内ドメインまで有し、その最も特徴付けられたものは、HLA−C分子に結合することで知られるKIR2DL1、KIR2DL2及びKIR2DL3である。KIR2DL2及びKIR2DL3がグループ1HCL−C対立遺伝子に結合する一方で、KIR2DL1はグループ2対立遺伝子に結合する。特定の白血病/リンパ腫細胞は、グループ1及び2HLA−C対立遺伝子の両方を発現し、NK−媒介細胞溶解に抵抗することで知られている。
正の活性化シグナルに関して、ADCCはCD16を介して媒介されると考えられ、CD2、CD38、CD69、NKRP−1、CD40、B7−2、NK−TR、NKp46、NKp30及びNKp44を含む、自然細胞傷害性の原因となる多くのトリガー受容体が確認された。加えて、短い細胞質尾部を備えたいくつかのKIR分子は、刺激活性である。これらのKIRs(KIR2DS1、KIR2DS2及びKIR2DS4)は、HLA−Cに結合することで知られており;それらの細胞外ドメインは、それらが関連する抑制性KIRsと同一である。その活性化KIRsは、ITIMsを欠いており、代わりにNK細胞の活性化に導くDAP12に関連する。その抑制型KIR対活性型KIRの発現の制御のメカニズムは、不明のままである。
いくつかの報告は、マウス又はヒトの癌又は癌細胞株中のTLRsの発現を述べている。例えば、TLR1からTLR6は、結腸、肺、前立腺及びメラノーマのマウスの腫瘍細胞株により発現され、TLR3は、TLR2及びTLR4を発現するヒトの乳癌、肝癌及び胃癌細胞中に発現され、TLR9及びTLR4は、ヒトの肺癌細胞により発現され、TLR7及びTLR8は、ヒトの肺癌の腫瘍細胞中に見つけられる。
TLRは、微生物生産物を感知し、及び/又は適応免疫応答を開始するタンパク質ファミリーである。TLRsは、樹状細胞(DC)を活性化する。TLRsは、ロイシンに富む反復配列の外部ドメイン、膜貫通ドメイン及び細胞内TIR(Toll/インターロイキン受容体)ドメインを含む、保存膜貫通分子である。TLRsは、多くの場合“PAMPs”(病原体関連分子構造)として言及される、微生物の個別の構造を認知する。TLRsに結合しているリガンドは、炎症及び免疫に関わる因子の生産を誘発する細胞内シグナル伝達経路のカスケードを引き起こす。
TLR7及びTLR8は、系統的に及び構造的に関連する。TLR7は、選択的に、ヒトのpDCs及びB細胞により発現させられる。TLR8は、主に、mDCs、単球、マクロファージ及び骨髄免疫抑制細胞により発現させられる。TLR7特異的アゴニストは、大量のタイプ1 IFNsを生産するために形質細胞様樹状細胞(pDCs)を活性化し、T細胞、NK細胞、B細胞及びmDCsの活性化を促進する高いレベルの共刺激分子を発現することを活性化する。TLR8特異的アゴニストは、大量のタイプ1 IFN、IL−12及びIL23を生産するために、骨髄性DCs、単球、マクロファージ又は骨髄由来抑制性細胞を活性化し、抗原特異性のCD4及びCD8+ T細胞の活性化を促進する高いレベルのMHC classI、MHC classII及び共刺激分子を発現する。
本願で述べる化合物の結晶形態を含む医薬品組成物は、ほ乳類のような動物に投与されてもよい。いくつかの実施の形態では、ほ乳類は、ヒト、猫、犬、馬、豚、牛、鯨又はその他同種のものであってもよい。
医薬品組成物は、本願で述べる化合物の少なくとも1つの結晶形態の治療的に効果的な量、及び通常許容される医薬品賦形剤の組み合わせにより、並びに、治療用途に適した単位の剤形の調製により、調製されてもよい。本願で使用されるように、“医薬品組成物”の用語は、例えば本願で述べるいくつかの結晶形態の化合物のような活性化合物の、治療上効果的な濃度を意味する。好ましくは、医薬品組成物は、投与された際に、有害性、アレルギー性、又はその他の不都合な若しくは望まない反応を生じない。本願で開示される医薬品組成物は、医療及び獣医学への適用に役立てられることができる。医薬品組成物は、単独で、又は他の補助活性化合物、薬品、薬又はホルモンと組み合わせて投与されてもよい。医薬品組成物は、限定されることなく、常法の混合、溶解、造粒、糖衣錠製造、湿式粉砕、乳状化、カプセル化、封入及び乾燥凍結することを含む、いくつかの様々な工程を使用して製造されてもよい。医薬品組成物は、限定されることなく、減菌液、懸濁液、乳状液、凍結乾燥物、錠剤、ピル、小丸薬、カプセル、粉末、シロップ、万能薬又は投与に適した他の投与形態を含む、様々な形態を取ることができる。
医薬品組成物は、液体製剤、半固体製剤又は固体製剤であってもよい、本願で開示される製剤は、例えば油又は固体のような一相を形成する方法で製造されてもよい。別の方法として、本願で開示される製剤は、例えば乳剤のような二相を形成する方法で製造されてもよい。そのような投与を意図された本願で開示された医薬品組成物は、医薬品組成物の製造の技術分野で知られるいくつかの方法により、調製されてもよい。
注射又は局所(例えば眼)送達に適した液体製剤は、減菌注射用溶液又は分散液中への再調製のために、生理学的に許容可能な減菌水溶液又は減菌非水溶液、分散液、懸濁液又は乳状液、及び減菌粉末を含んでもよい。適した水性及び非水性の担体、希釈液、溶媒又は賦形剤の例は、水、エタノール、ポリオール(プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(PEG)、グリセロール及びその他同種類のもの)、それらの適した混合物、植物油(オリーブ油のような)、及びオレイン酸エチルのような注射用有機エステルを含む。適切な流動性は、例えば、レチシンのような被覆剤を使用することにより、分散時に必要とされる粒子サイズの維持により、及び界面活性剤の使用により、維持されてもよい。
局所投与に適した半固体製剤は、限定されないが、軟膏、クリーム、膏薬及びゲルを含む。このような固体製剤における活性化合物は、脂質及び/又はポリエチレングリコールのような、少なくとも1つの不活性の通常の賦形剤(又は担体)と混合されてもよい。
局所投与に適した固体製剤は、カプセル、タブレット、ピル、粉末及び顆粒を含む。このような固体製剤における活性化合物は、クエン酸ナトリウム、又はリン酸二カルシウム、又は(a)例えばデンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール及びケイ酸のような、充填剤又は増量剤、(b)例えばカルボキシメチルセルロース、アルギンネート、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース及びアカシアのような結合剤、(c)例えばグリセロールのような保湿剤、(d)例えば寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモ又はタピオカデンプン、アルギン酸、特定の複合ケイ酸塩及び炭酸ナトリウムのような崩壊剤、(e)例えばパラフィンのような溶解抑制剤、(f)例えば四級アンモニウム化合物のような吸収促進剤、(g)例えば、セチルアルコール及びモノステアリン酸グリセロールのような湿潤剤、(h)例えばカリオン及びベントナイトのような吸収剤、及び(i)例えばタルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム又はその混合物のような、少なくとも1つの不活性の通常の賦形剤(又は担体)と混合されてもよい。また、カプセル、タブレット及びピルの場合、投与剤形は、緩衝剤を含んでもよい。
液体及び半固体製剤において、本願で述べる結晶形態の濃度は、約50mg/mLから約1000mg/mLの間であってもよい。この実施の形態の態様では、本願で述べる化合物の結晶形態の治療上効果的な量は、例えば約50mg/mLから約100mg/mL、約50mg/mLから約200mg/mL、約50mg/mLから約300mg/mL、約50mg/mLから約400mg/mL、約50mg/mLから約500mg/mL、約50mg/mLから約600mg/mL、約50mg/mLから約700mg/mL、約50mg/mLから約800mg/mL、約50mg/mLから約900mg/mL、約50mg/mLから約1000mg/mL、約100mg/mLから約200mg/mL、約100mg/mLから約300mg/mL、約100mg/mLから約400mg/mL、約100mg/mLから約500mg/mL、約100mg/mLから約600mg/mL、約100mg/mLから約700mg/mL、約100mg/mLから約800mg/mL、約100mg/mLから約900mg/mL、約100mg/mLから約1000mg/mL、約200mg/mLから約300mg/mL、約200mg/mLから約400mg/mL、約200mg/mLから約500mg/mL、約200mg/mLから約600mg/mL、約200mg/mLから約700mg/mL、約200mg/mLから約800mg/mL、約200mg/mLから約900mg/mL、約200mg/mLから約1000mg/mL、約300mg/mLから約400mg/mL、約300mg/mLから約500mg/mL、約300mg/mLから約600mg/mL、約300mg/mLから約700mg/mL、約300mg/mLから約800mg/mL、約300mg/mLから約900mg/mL、約300mg/mLから約1000mg/mL、約400mg/mLから約500mg/mL、約400mg/mLから約600mg/mL、約400mg/mLから約700mg/mL、約400mg/mLから約800mg/mL、約400mg/mLから約900mg/mL、約400mg/mLから約1000mg/mL、約500mg/mLから約600mg/mL、約500mg/mLから約700mg/mL、約500mg/mLから約800mg/mL、約500mg/mLから約900mg/mL、約500mg/mLから約1000mg/mL、約600mg/mLから約700mg/mL、約600mg/mLから約800mg/mL、約600mg/mLから約900mg/mL、又は約600mg/mLから約1000mg/mLであってもよい。
半固体及び固体製剤において、本願で述べる結晶形態の量は、約0.01質量%から約45質量%の間であってもよい。この実施形態の態様では、本願で述べる化合物の結晶形態の量は、約0.1質量%から約45質量%、約0.1質量%から約40質量%、約0.1質量%から約35質量%、約0.1質量%から約30質量%、約0.1質量%から約25質量%、約0.1質量%から約20質量%、約0.1質量%から約15質量%、約0.1質量%から約10質量%、約0.1質量%から約5質量%、約1質量%から約45質量%、約1質量%から約40質量%、約1質量%から約35質量%、約1質量%から約30質量%、約1質量%から約25質量%、約1質量%から約20質量%、約1質量%から約15質量%、約1質量%から約10質量%、約1質量%から約5質量%、約5質量%から約45質量%、約5質量%から約40質量%、約5質量%から約35質量%、約5質量%から約30質量%、約5質量%から約25質量%、約5質量%から約20質量%、約5質量%から約15質量%、約5質量%から約10質量%、約10質量%から約45質量%、約10質量%から約40質量%、約10質量%から約35質量%、約10質量%から約30質量%、約10質量%から約25質量%、約10質量%から約20質量%、約10質量%から約15質量%、約15質量%から約45質量%、約15質量%から約40質量%、約15質量%から約35質量%、約15質量%から約30質量%、約15質量%から約25質量%、約15質量%から約20質量%、約20質量%から約45質量%、約20質量%から約40質量%、約20質量%から約35質量%、約20質量%から約30質量%、約20質量%から約25質量%、約25質量%から約45質量%、約25質量%から約40質量%、約25質量%から約35質量%、又は約25質量%から約30質量%であってもよい。
本願で述べる医薬品組成物は、必要に応じて、薬学的に許容可能な組成物中への活性化合物の処理を促進する、薬学的に許容可能な担体を含んでもよい。そのような媒体は、一般的に、活性化合物と混合され、又は活性化合物を薄め若しくは封入することを許容され、そして固体剤、半固体剤又は液剤であってもよい。任意の様々な薬学的に許容可能な担体が使用されてもよく、当該担体は、限定されることなく、例えば水、生理食塩水、グリシン、ヒアルロン酸及びその他同種類のもののような水性媒体;例えばデンプン、ステアリン酸マグネシウム、マンニトール、サッカリンナトリウム、タルカム、セルロース、グルコース、スクロース、ラクトース、トレハロース、炭酸マグネシウム及びその他同種類のもののような固体媒体;溶媒;分散媒体;被覆剤;抗菌及び抗真菌剤;等張及び吸収遅延剤;又はいくつかの他の不活性成分を含む。
本願で述べる医薬品組成物は、必要に応じて、限定されることなく、緩衝剤、防腐剤、張度調節剤、塩、酸化防止剤、浸透圧調整剤、生理物質、医薬物質、増量剤、乳化剤、湿潤剤、甘味又は香味料、及びその他の同種のものを含む、他の薬学的に許容可能な成分(又は医薬品成分)を含んでもよい。結果として得られる調剤が薬学的に許容可能である限り、pHを調整するための様々な緩衝剤及び手段が、本願で述べられた医薬品組成物を調製するために使用されてもよい。そのような緩衝剤は、限定されることなく、酢酸緩衝剤、ホウ酸緩衝剤、クエン酸緩衝剤、リン酸緩衝剤、中性緩衝生理食塩水及びリン酸緩衝生理食塩水を含む。酸又は塩基は、必要に応じて、組成物のpHを調製するために使用されてもよいことは理解される。薬学的に許容可能な酸化防止剤は、限定されることなく、ピロ亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、アセチルシステイン、ブチル化ヒドロキシアニソール及びブチル化ヒドロキシトルエンを含む。有用な防腐剤は、限定されることなく、塩化ベンザルコニウム、クロロブタノール、チメロサール、酢酸フェニル水銀、硝酸フェニル水銀、例えば亜塩素酸ナトリウムのような安定化オキシクロロ組成物、及び、例えばDTPA又はDTPA−ビスアミド、カルシウムDTPA、及びCaNaDTPA−ビスアミドのようなキレート剤を含む。医薬品組成物に役立つ張度調節剤は、限定されることなく、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウムのような塩、マンニトール又はグリセリン、及び他の薬学的に許容可能な張度調節剤を含む。
癌のような病気又は症状の治療方法は、医薬品の形態のような、式Iの新しい結晶形態を投与することを含む。投与は、1日に1回、1日に2回、1日に3回、1日に4回又はそれ以上であってもよい。他の実施の形態では、1日おきに1回、3日に1回、4日に1回、5日に1回、6日に1回、1週間に1回、1週間おきに1回、3週間に1回、1ヶ月に1回、1ヶ月おきに1回、6ヶ月に1回、1年に1回又は同様のものであってもよい。
(実施例)
(実施例1)
1.概要
レシキモドの遊離塩基の塩スクリーニングが、適切な物理化学的特性を備えた塩の候補を識別するために行われた。加えて、多形スクリーニングが、その塩の候補の主な結晶形態を識別するために実行された。
最初の塩スクリーニングが、19の酸(2つのモル比の塩酸)及び5つの溶媒系を使用して、100の条件の下で行われた。合計32のヒットした結晶が、単離され、プロトン核磁気共鳴(1H NMR)又はHPLC/ICを使用して決定される化学量論とともに、X線粉末回折(XRPD)、熱重量分析(TGA)、示差走査熱量測定(DSC)により特徴づけられた。使用された酸の安全等級、観察された多形の数、及び理化学特性を考慮して、7つの結晶塩、つまりモノ塩酸塩、ジ塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩及びアジピン酸塩が、さらなる評価のための主な塩(leading salt)として、選択された。
7つ全ての主な塩(salt lead)は、数百ミリグラム(ジ塩酸塩を除く)に再調製され、さらに吸湿性、動力学的溶解度及び固体状態の安定性について評価された。結果として、1)塩酸塩を除く全ての誘導された塩は、DVSテストの後に、形態の変化を生じることなく僅かに吸湿性であり、2)遊離塩基型Aと比較して、マレイン酸塩を除く全ての誘導された塩は、室温(RT、20±3℃)で、水中及び生物関連媒体(SGF、FaSSIF及びFeSSIF)中において、改良された又は同等の溶解度を示した、3)ジ塩酸塩を除き、誘導された塩及び遊離塩基型Aについて、1週間の間、25℃/60%RH及び40℃/75%RHの下で、形態の変化及びHPLC純度の減少を検出することはなく、良い物理的及び化学的安定性を示す。
特性分析及び評価の結果に基づいて、硫酸塩が、塩の候補として選択され、多形研究のために6−gスケールに再調製された。多形のスクリーニングは、出発材料として硫酸塩型Aを使用し、100の条件の下で行われた。そして、一つの無水物(型A)、一つのDMSO溶媒和化合物(型B)及び一つのヘミ硫酸塩を含む、合計3つの結晶形態が得られた。このように硫酸塩型Aは、主にモノ硫酸塩の形態として選択された。不均化リスク及び熱安定性が、硫酸塩型Aに関して研究され、その結果、1)硫酸塩型Aは、0.8の水分活性でヘミ硫酸塩に変換し、高い相対湿度で不均化リスクを示し、2)硫酸塩型Aは、80℃で24時間の間、良い物理化学的安定性を示す。
2.塩のスクリーニング
2.1 実験の概要
Sirius T3を用いて決定されたpKaの値7.2、及び室温における遊離塩基(807919−05−A)の大凡の溶解度に従って、19の塩の型及び5つの溶媒系が、スクリーニングに使用された。遊離塩基は、ガラスバイアル中の選択された溶媒中に分散し、対応する塩の型は、モル電荷比1:1(塩酸/遊離塩基について、1:1及び2:1の両方の2つの比率で使用された)で加えられた。遊離塩基及び酸の混合物は、2.5日の間、室温で、撹拌された。得られた透明溶液は、沈殿物を誘発するように、一晩の間、5℃で懸濁化された。もし試料がまだ透明ならば、それらは、できるだけ多くの結晶のヒットを識別する機会を最大限にするために、室温で蒸発乾固させられるだろう。結果として得られた固体は、単離され、XRPDにより分析された。
表2−1で要約された通り、合計32の結晶のヒットが得られ、H NMR又はHPLC/ICにより決定される化学量論とともに、TGA及びDSCにより特徴づけられた。特性評価のデータは、表2−2で要約され、詳細な情報は、5.4節で供給された。
※※:固体は、一晩中、5℃での懸濁を介して産出された。FB:遊離塩基
:試料は、室温での乾燥による蒸発を介して得られた。
ブランク実験は、遊離塩基のいくつかの可能な変化を検出するために準備された。
試料は、特性評価の前に、一晩中50℃で乾燥された。
2.2 主な塩の再調製及び特性評価
特性評価の結果に基づいて、7つの主な塩が選択され、数百ミリグラムに再調製された(ジ塩酸塩型Aを除く)。選択の基準は、限定されないが、:1)酸の低い安全性に対する懸念(安全等級I)、2)明確なアモルファスハロのない急なX−線粉末回折(XRPD)のピーク、3)熱重量分析(TGA)中の無視できる重量の損失、及び4)示差走査熱量測定(DSC)中の急な溶融を伴う適切な熱事象、を含む。本願で述べられる、他の塩と同様の、誘導された塩の調製手順は、表2−3で述べられる。
2.2.1 モノ塩酸塩型A
モノ塩酸塩型Aは、図1のXRPD結果により証明されたように、うまく再調製された。モノ塩酸塩型AのXRPDデータは、20.5、6.9及び27.3で第1のピーク;9.8、13.7及び34.3で第2のピーク;17.4、21.3及び24.8で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
図2に示すPLM画像は、小さな粒子(<10μm)の集合を示す。図3中のTGA及びDSCデータの通り、サンプル(807919−16−A)は、130℃までで1.1%の重量の損失を示し、分解前に250.4℃及び266.2℃(ピークの温度)で2つの吸熱ピークを示し、モノ塩酸塩型Aの無水物を示す。表2−4の通り、99.5領域%の純度が、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により検出された。また、再調製されたサンプルの化学量論比は、HPLC/ICにより1.01(酸/塩基)として決定された。
2.2.2 ジ塩酸塩型A
ジ塩酸塩型Aは、XRPD、TGA、DSC、偏光顕微鏡(PLM)及びHPLC/ICにより、特徴づけられた。そのXRPDパターンが図4に示され、PLM画像が図5に示された。ジ塩酸塩型AのXRPDデータは、7.1、8.2及び19.6で第1のピーク;15.4、16.4及び25.6で第2のピーク;7.3、14.9及び27.0で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
TGA及びDSCの結果は、図6に示され、100℃まで1.2%の重量の損失を示し、分解の前に99.5℃、191.7℃、250.7℃及び261.9℃(ピークの温度)で4つの吸熱ピークを示す。また、表2−5の通り、99.5領域%の純度がHPLCにより検出され、化学量論はHPLC/ICにより2.15(酸/塩基)として計算された。
2.2.3 硫酸塩型A
図7中のXRPDパターンの比較は、再生産されたサンプル(807919−11−A)が硫酸型Aに準拠することを示す。硫酸塩型AのXRPDデータは、7.6、11.7及び18.2で第1のピーク;15.5、17.6及び24.4で第2のピーク;9.6、13.4及び23.5で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
小さい粒子(<10μm)及び集合は、図8に示す。TGA及びDSCの結果は、図9に示す。0.9%の重量の損失が、TGAで130℃まで観察され、DSC曲線は、分解の前に、214.4℃(開始温度)で急な融解ピークを示す。表2−6の通り、99.2%の領域の純度がHPLCにより検出され、また、化学量論比は、再調製されたバッチのために1.03(酸/塩基)として決定された。H NMR及びTGA/DSCとの組み合わせの結果、硫酸塩型Aは、モノ硫酸塩の無水物として識別された。
2.2.4 リン酸塩型A
リン酸塩型Aは、図10のXRPD結果により証明されたように、うまく再調製された。リン酸塩型AのXRPDデータは、7.7、15.3及び20.6で第1のピーク;12.4、18.5及び25.2で第2のピーク;14.3、16.7及び17.7で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
図11に示すPLM画像は、小さな粒子(<10μm)の集合を示す。図12中のTGA及びDSCデータの通り、リン酸塩型A(807919−11−C)は、130℃まで1.2%の重量の損失を示し、分解前に241.0℃(開始温度)で吸熱ピークを示す。表2−7の通り、99.4領域%の純度がHPLCにより検出された。また、再調製されたサンプルの化学量論はHPLC/ICにより1.07(酸/塩基)として決定された。
2.2.5 マレイン酸塩型A
マレイン酸塩型A(807919−D4)は、室温でTHF中に反応晶析(1:1のモル比)を介して生成された。図13中のXRPDの結果は、マレイン酸塩型Aがうまく再調製されたことを示す。マレイン酸塩型AのXRPDデータは、7.5、10.3及び24.7で第1のピーク;9.3、16.5及び18.0で第2のピーク;15.7、20.7及び21.4で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
小さい粒子(<10μm)及び集合は、図14に示す。TGA及びDSCのデータは、130℃まで1.3%の重量の損失を示し、分解前における224.1℃(開始温度)での融解吸熱の可能性が、DSCで観察された(図15)。表2−8の通り、99.2領域%の純度がHPLCにより検出された。H NMRの結果は、再調製されたマレイン酸塩型A(807919−11−B)の0.96(酸/塩基)の化学量論を示す。H NMR及びTGA/DSCの組み合わせの結果、マレイン酸塩型Aは、モノマレイン酸塩の無水物であると識別された。
2.2.6 リンゴ酸塩型A
リン酸塩型Aは、図16のXRPD結果により証明されたように、うまく再調製された。リン酸塩型AのXRPDデータは、6.5、8.5及び23.2で第1のピーク;12.0、13.0及び17.1で第2のピーク;8.8、20.5及び25.3で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
図17に示すPLM画像は、不規則形状粒子の集合を示す。図18中のTGA及びDSCデータの通り、リン酸塩型A(807919−11−E)は130℃まで1.0%の重量の損失を示し、分解の前に、192.9℃(開始温度)で急な吸熱ピークを示す。表2−9の通り、99.9領域%の純度が、HPLCにより検出された。さらに、再調製されたサンプルの化学量論が、H NMRにより、1.02(酸/塩基)として決定された。
2.2.7 アジピン酸塩型A
図19中のXRPDパターンの比較は、再生産されたサンプル(807919−12−A)がアジピン酸塩型Aに準拠することを示す。アジピン酸塩型AのXRPDデータは、5.9、12.5及び21.3で第1のピーク;13.9、18.8及び26.7で第2のピーク;14.4、19.7及び22.6で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
小さい粒子(<10μm)及び激しい集合は、図20に示す。TGA及びDSCの結果は、図21に示される。0.9%の重量の損失が、TGAにおいて130℃まで観察され、DSC曲線は、分解の前に、218.0℃(開始温度)で急な融解ピークを示す。表2−10の通り、99.9領域%の純度が、HPLCにより検出された。また、化学量論比は、再調製されたバッチのために0.52(酸/塩基)として決定され、ヘミアジピン酸塩の製剤を示す。
2.3 主な塩の評価
さらに、吸湿性、動力学的溶解度、及び固体状態安定性の評価研究が、7つの誘導されたものの物理化学的特性をより理解するために行われた。結果として、:1)モノ塩酸塩型A及びジ塩酸塩型Aを除き、全ての誘導された塩は、DVS評価の後に形態の変化を生じることなく僅かに吸湿性であり、2遊離塩基型Aと比較して、マレイン酸塩を除く全ての誘導された塩は、水中及び生物関連媒体中において、改良された又は同等の溶解度を示した、3)結晶形態又はHPLC純度に実質的な変化が生じなかったことが証明されたように、ジ塩酸塩型Aを除き、全ての誘導された塩は、良い物理的及び化学的安定性を示す。
2.3.1 吸湿性
DVS等温線プロットが、固体形態安定性を湿度の関数として調査するために、25℃で集められた。6つの無水塩(モノ塩酸塩型A、硫酸塩型A、リン酸塩型A、マレイン酸塩型A、リンゴ酸塩型A及びアジピン酸塩型A)のために、固体が、未結合の溶媒又は水を取り除くために、開始前に0%の相対湿度で事前乾燥された。考えられる水和物/溶媒和物のジ塩酸塩Aのために、固体が、周囲湿度(約30%RH)で、試験前に平衡にされた。
80%の相対湿度までで0.2〜1.1%の水の取り込みにより証明されたように、5つの塩の形態(硫酸塩型A、リン酸塩型A、マレイン酸塩型A、リンゴ酸塩型A及びアジピン酸塩型A)が、僅かに吸湿性であった。固体の形態の変化は、DVS評価(FIG.22−31)の後、全ての5つの誘導されたもので観察されなかった。
図32及び図34に示すDVSプロットは、両方の塩酸塩の形態が吸湿性であることを示す。モノ塩酸塩型A(807919−16−A)について、2.9%の水分の取り込みが80%の相対湿度までで観察され、形態の変化はDVSテスト(図33)の後に検出されなかった。ジ塩酸塩型A(807919−14−A)について、12.2%の水分の取り込みが80%の相対湿度までで検出され、1つのプラトーが約20%の相対湿度で観測され、水和物の存在の可能性が考えられた。加えて、ジ塩酸塩型Aは、DVS評価(図35)の後に、モノ塩酸塩型Aの回折ピークを含む新しい形態に変形し、高い相対湿度でジ塩酸塩型Aの不均衡リスクを示した。
2.3.2 動力学的溶解度
7つの主な塩の動力学的溶解度は、室温において、対照として遊離塩基型A(807919−05−A)を使用し、水中及び3つの生物関連媒体(SGF、FaSSIF及びFeSSIF)中において、測定された。全ての溶解度のサンプル(約5mg/mLの最初の固体負荷)が、ローリングインキュベーターにおいて25rpmの速さで回転し、それぞれ1、2、4及び24時間でサンプリングされた。遠心分離され、0.45μmのナイロンフィルターを使用して分離された後、濾液がHPLC及びpH試験のために集められ、ウェットケーキがXRPD特性評価のために集められた。もし透明溶液が24時間後に得られたならば、正確な濃度及び純度はその溶液について測定された。
その結果を表2−11に要約し、動力学的溶解度の概要が、図36A−Dに示される。遊離塩基型A、モノ塩酸塩型A、ジ塩酸塩型A、硫酸塩型A、リン酸塩型A、リンゴ酸塩型A及びアジピン酸塩型Aとの比較は、水中及び生物関連緩衝材中において、改良された又は同等の溶解度を示す。また、24時間の懸濁後の残留固体は、形態の変化を示さなかった(図37−38)。その間、溶解度の減少が、モノマレイン酸塩(マレイン酸塩型A)の形成後にSGF、FaSSIF及びFeSSIF中で観察され、一方で、形態の変化は、動力学的溶解度の評価後に検出されなかった(図39)。加えて、表2−12中のHPLCの結果により証明されたように、劣化は24時間後に透明溶液について観察されなかった。
S:溶解度,pH:上澄みの最終pH,FC:固体形態の変化
C:透明,N/A:データの利用不可,N/A:分析用の限られた固体
:透明溶液の濃度及びpHのデータが収集された。
2.3.3 物理的及び化学的安定性
7つの主な塩の物理化学的安定性は、対照として遊離塩基型A(807919−05−A)を使用して、1週間の間、25℃/60%の相対湿度及び40℃/75%の相対湿度の下で評価された。安定性の試料がXRPD及びHPLCにより特徴付けられ、その結果は表2−13に要約した。XRPDパターンは、図40−47に示す通り、ジ塩酸塩型Aを除き、調査された形態に変化がないことを示す。また、実質的な純度の変化は、誘導された7つ及び遊離塩基型Aについて観察されなかった。全てのデータは、少なくとも1週間の間、試験された条件において、モノ塩酸塩型A、硫酸塩型A、リン酸塩型A、マレイン酸塩型A、リンゴ酸塩型A、アジピン酸塩型A及び遊離塩基型Aの物理的及び化学的安定性を示した。
2.4 結論
合計32のヒットした結晶が、塩スクリーニングを介して産出された。特性評価の結果に基づいて、誘導された7つの塩が、つまり、モノ塩酸塩型A、ジ塩酸塩型A、硫酸塩型A、リン酸塩型A、マレイン酸塩型A、リンゴ酸塩型A及びアジピン酸塩型Aが、吸湿性、動力学的な溶解度及び固体状態安定性を含むさらなる評価のために、再調製されるように選択された。表2−14及び表2−15に要約された結果を考慮し、硫酸塩が、さらなる結晶多形の調査のための塩の候補として推薦された。
:使用された酸の安全等級,Handbook of Pharmaceutical Salt:Properties,Selection and Uses,Wiley−VCH:Zurich,2002.による。
※※:ピーク温度
:使用された酸の安全等級,Handbook of Pharmaceutical Salt:Properties,Selection and Uses,Wiley−VCH:Zurich,2002.による。
3.硫酸塩の多形調査
3.1 多形体のスクリーニングの要約
出発原料として再調製された硫酸塩型A(807919−21−A)を使用し、多形のスクリーニングの実験が、異なる結晶化又は固体移転方法とともに、100の条件の下で行われた。その詳細な手順は、5.5節で見つけることができる。
表3−1及び表3−2に要約された結果のように、3つの結晶形態、最初に無水物として硫酸塩型A、DMSO溶媒和物としての硫酸塩型B、及び水和物としてのヘミ硫酸塩型Aが得られた。
:ピーク温度
3.1.1 硫酸塩型B
硫酸塩型Bのサンプル(807919−25−A13)が、室温でのDMSOにおける固体蒸気拡散を介して得られ、そのXRPDパターンを図48に示す。硫酸塩型BのXRPDデータは、7.0、9.6及び20.0で第1のピーク;18.2、19.6及び25.2で第2のピーク;14.0、24.6及び28.3で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
TGA及びDSCの結果を図49に示す。11.7%の重量損失が、130℃までで観察され、DSCは、分解前に、第一に脱溶媒のために、及び第二に溶融に起因して、111.2℃及び202.2℃(開始温度)で2つの吸熱ピークを示す。硫酸塩型Bは、120℃で熱せられた後、無水物硫酸塩型Aに変形する。また、11.3%のDMSOの含有量がH NMRにより検出され、TGAにおける重量損失と一致した。全ての特性評価のデータを考慮し、硫酸塩型Bは、DMSO溶媒和物として計算された。
3.1.2 ヘミ硫酸塩型A
ヘミ硫酸塩型Aは、アセトン/HO(a=0.8)系で得られた。ヘミ硫酸型Aのサンプル(807919−34−A)は、室温におけるアセトン/HO(a=0.8)中における反応晶析を介して、0.5:1(酸/塩基)のモル装填比(molar charge ratio)で生み出された。XRPDパターンが図50で示され、TGA/DSCデータが図51で示される。ヘミ硫酸塩型AのXRPDデータは、8.5、11.4及び12.7で第1のピーク;6.3、16.6及び19.2で第2のピーク;7.6、15.3及び23.4で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
TGA及びDSCにおいて、5.9%の重量損失が80℃までで観察され、分解前に、第一に脱水のために、及び第二に溶融に起因して、105.3℃及び219.2℃(ピーク温度)で2つの吸熱ピークを示す。99.6領域%の純度が、HPLCにより検出された(表3−3)。H NMRの結果は、わずかのアセトンが検出されたことを示す。HPLC/ICで検出された0.50(酸/塩基)の化学量論と組み合わせて、サンプル(807919−34−A)が、ヘミ硫酸塩の水和物として推測された。
3.2 硫酸塩型Aの安定性の研究
3.2.1 不均衡リスクの研究
一連の懸濁液の実験が、不均衡リスクを評価するために、様々な水分活性(0〜0.8)で行われた。詳細には、約15mgの硫酸塩型Aのサンプルが、a=0〜0.8の範囲である0.5mLのアセトン/HOに対して秤量された。懸濁液が、室温において5日間撹拌された後、残った固体がXRPDにより特徴づけられた。表3−4及び図52に示す結果の通り、aが0.6よりも低い時、形態の変化は観測されなかったが、ヘミ硫酸塩型Aがa=0.8で生み出され、高い相対湿度で硫酸塩型Aの不均衡リスクが示される。
:計算された値
3.2.2 熱安定性の研究
高温下における熱安定性を理解するために、硫酸塩型Aのサンプル(807919−21−A)が24時間の間80℃で保存され、XRPD及びHPLCで試験された。表3−5及び図53に示す通り、固体形態の変化又はHPLCの不純物の増加は観察されず、試験された条件の下では、良い物理的及び化学的安定性を示す。
3.3 結論
2つのモノ硫酸塩(無水物型A/DMSO溶媒和物型B)及びヘミ硫酸塩型Aを含む、合計3つの結晶形態が、多形のスクリーニングを介して得られた。
加えて、不均衡リスク及び熱安定性が、硫酸塩型Aについて評価された。結果として、1)硫酸塩型Aは、a=0.8でヘミ硫酸塩型Aに変形し、高い相対湿度での不均衡リスクが示され、2)硫酸塩型Aは、結晶形体又はHPLC純度で、実質的な変化を示さず、80℃で24時間貯蔵した後に良い熱安定性を示した。多形のスクリーニング及び評価結果に基づいて、硫酸塩型Aは、モノ硫酸塩の室温における熱力学的な安定形体として推測された。
4.結論
レシキモドの遊離塩基の塩のスクリーニングが100の条件の下で行われ、合計32のヒットした結晶質が単離された。特性評価の結果に基づいて、モノHCl塩、ジHCl塩、硫酸塩、リン酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩及びアジピン酸塩の7つの主な塩が、吸湿性、動力学的溶解度、及び固体状態安定性を含むさらなる評価のために主要な塩として、選択された。結果で証明されたように、良い物理化学特性を備えた硫酸塩が、塩の候補として推薦された。出発材料としての硫酸塩型Aを使用して、多形のスクリーニングが100の条件下で行われ、一つの無水物(型A)、一つのDMSO溶媒和化合物、及び一つのヘミ硫酸塩を含む、3つの結晶形態が観測され、モノ硫酸塩の主要な形体として、硫酸塩型Aが示される。加えて、硫酸塩型Aは、24時間の間80℃の下で良い物理化学的特性を示すが、高い相対湿度でヘミ硫酸塩に変換できた。
5.1 出発材料の特性評価
5.1.1 出発の遊離塩基の塩スクリーニング
出発の遊離塩基(807919−05−AのCP IDである、サンプルのレシキモド)は、XRPD、PLM、TGA、DSC、HPLC及びDVSにより特徴づけられた。
図54におけるXRPDの結果は、サンプル(807919−05−A)が結晶質であり、遊離塩基型Aとして定義される。図55に示すPLM画像は、小さい粒子(<10μm)の集合を示す。図56に示すTGA及びDSCの結果のように、TGAにおいて、0.3%の重量損失が150℃まで観察され、DSC曲線は193.3℃(開始温度)で一つの吸熱ピークを示す。99.1領域%の純度が、HPLCにより検出された(表5−1)。図57のDVSプロットは、80%までの相対湿度で0.1%の水分の取り込みを示し、遊離塩基型Aは非吸湿性であることを示す。また、図58に示す通り、DVS評価の後、形態の変化は観察されなかった。
受け取られた遊離塩基型A(807919−05−A)は、塩スクリーニングについて、出発材料として使用された。型Aの溶解度は、室温で9つの溶媒中で評価された。約2mgの固体が、それぞれ3mLのガラスバイアル中に計量され、表5−2のそれぞれの溶媒が、固体が完全に溶けるまで又は体積の合計が1mLに達するまで、100μLの増加量で、当該バイアルに加えられた。表5−2で要約された出発材料の溶解度の範囲は、塩スクリーニング用の溶媒の選択に導くために、使用された。
5.1.2 多形スクリーニングの出発硫酸塩
図59中のXRPDの比較は、硫酸塩型A(807919−21−A)が6−gのスケールでうまく再調製されたことを示す。詳細な手順は、表5−3に供給される。図60に示すTGA及びDSCの結果のように、2.0%の重量損失が100℃までで観察され、DSCデータにより急な融解ピークが209.6℃(開始温度)で示された。また、99.4領域%の純度が、HPLCを介して検出され(表5−4)、化学量論がHPLC/ICにより1.11(酸/塩基)として決定された。
再調製された硫酸塩型A(807919−21−A)が、多形スクリーニングの出発材料として使用された。表5−5の溶解度のデータは、5.1.1節と同じ手順を採用して集められ、多形スクリーニングの設計で溶媒の選択をガイドするために取り入れられた。
5.2 使用された溶媒の略語
使用された溶媒の略語は、表5−6に挙げられる。
5.3 器具及び方法
5.3.1 XRPD
XRPD分析の為に、PANalytical Empyrean X線粉末回折計が使用された。使用されたパラメータを表5−7に記載した。
5.3.2 TGA/DSC
TGAデータは、TA InstrumentsのTA Q500/Q5000 TGAを使用して集められた。DSCは、TA InstrumentsのTA Q200/Q2000 DSCを使用して実行された。詳細なパラメータを、表5−8に挙げた。
5.3.3 HPLC
Agilent 1100 HPLCが、純度及び溶解度を分析するために利用され、詳細な方法が表5−9及び表5−10に挙げられる。
5.3.4 IC
対イオン含有量の測定のIC方法が、下の表5−11に挙げられる。
5.3.5 PLM
偏光顕微鏡の写真が、室温において、Axio Lab. A1正立顕微鏡で取り込まれた。
5.3.6 DVS
DVSは、SMS(表面測定システム)DVS Intrinsicを介して測定された。25℃における相対湿度が、LiCl、Mg(NO、及びKClの溶解点に対して計算された。DVSテストの実際のパラメータは、表5−12に載せられた。
5.3.7 H NMR
H NMRのスペクトルが、溶媒としてDMSO−d6を使用し、Bruker 400M NMR Spectometerで集められた。
5.3.8 pKa
pKaは、製品の使用説明書に基づくSirius T3 TMの使用により決定され、pKaテストのパラメータは、表5−13に載せられた。
5.4 塩スクリーニングからヒットした結晶質の特性評価
5.4.1 塩酸塩型B
合計2つの塩の結晶形態が、スクリーニングから得られた。塩酸塩型A(807919−07−D1)は、THF中で溶液の結晶化(1:1のモル電荷)を介して得られ、型B(807919−07−C2)は、室温において、EtOAcで反応晶析(2:1のモル比、酸/塩基)を介して生み出された。XRPDパターンが図69に表示された。塩酸塩型BのXRPDデータは、7.4、24.3及び26.2で第1のピーク;6.7、15.4及び20.3で第2のピーク;12.7、19.1及び28.5で第3のピークを示す(ピークのシフトは±0.2°以内)。
塩酸塩型Bについて、TGA及びDSCデータ(図62)が、150℃までで10.8%の2つのステップの重量損失を示し、分解前の複数の吸熱、並びに分解前に103.5℃、110.2℃、181.1℃、249.8℃及び266.0℃(ピーク温度)で5つの吸熱を示す。1.73(酸/塩基)の化学量論が、HPLC/ICにより決定され、99.2領域%の純度が、表5−15に示すHPLCにより決定された。
一つの硫酸塩の結晶形態が、スクリーニングを介して産出された。硫酸塩型A(807919−07−A3)は、室温において、アセトン(1:1のモル比)中で、溶液の結晶化を介して生産され、そのXRPDパターンは図63に示された。図64に示すTGA及びDSCデータの通り、0.4%の重量損失が130℃まで観察され、DSC曲線が210.1℃(開始温度)で吸熱ピークを示す。99.3純度%の領域が、表5−16に示す通り、HPLCにより検出され、硫酸塩型A(807919−07−A3)の化学量論が、HPLC/ICにより0.98(酸/塩基)として決定された。
5.4.3 リン酸塩
一つのリン酸塩の結晶形態が、スクリーニングを介して得られた。リン酸塩型A(807919−07−E5)は、室温において、MeOH/HO(9:1,v/v)中で、溶液の結晶化(1:1のモル比)を介して得られ、そのXRPDパターンは図65に示された。TGA及びDSC曲線(図66)は、150℃までで0.5%の重量損失を示し、恐らく分解を伴った融解に起因して254.5℃(開始温度)で吸熱を示した。また、99.9純度%の領域が、表5−17に示す通り、HPLCにより検出され、その化学量論が、HPLC/ICを介して、リン酸塩型A(807919−07−E5)のために0.92(酸/塩基)として決定された。
5.4.4 グリコール酸塩
一つのグリコール酸塩の結晶形態が、スクリーニングを介して得られた。グリコール酸塩型A(807919−07−B9)が、室温で、エタノール中において、反応晶析(1:1のモル比)を介して産出された。そのXRPDパターンは、図67に表示される。グルコール酸塩型AのXRPDデータは、9.3、11.8及び22.5で第1のピーク;14.4、19.7及び25.6で第2のピーク;13.1、18.0及び21.5で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
図68中のTGA及びDSCデータにより、0.9%の重量損失が、130℃まで観察され、DSCの結果は、分解前に206.0℃(開始温度)で急な吸熱ピークを示す。また、99.7領域%の純度が、表5−18でHPLCにより検出され、グリコール酸塩型A(807919−07−B9)の化学量論は、H NMRにより1.04(酸/塩基)として決定された。
5.4.5 マレイン酸塩
一つのマレイン酸塩の結晶形態が、スクリーニングを介して得られた。マレイン酸塩型A(807919−07−D4)が、室温で、THF中において、反応晶析(1:1のモル比)を介して産出された。XRPDパターンは、図69に表示される。
図70中のTGA及びDSCの結果は、150℃まで1.4%の重量損失を示し、できる限り融解するように223.8℃(開始温度)で吸熱ピークを示す。また、99.3領域%の純度が、表5−19に示す通りHPLCにより検出され、化学量論比が、H NMRにより0.98(酸/塩基)として計算された。
5.4.6 リンゴ酸塩
一つのリンゴ酸塩の結晶形態が、スクリーニングを介して得られた。リンゴ酸塩型A(807919−07−B10)は、室温で、EtOH中において、反応晶析(1:1の装填モル比(charge molar ratio))を介して産出された。XRPDパターンは、図71に表示される。
図72中のTGA及びDSCデータにより、0.8%の重量損失が、130℃まで観察され、DSCの結果は、恐らく融解に起因して、193.3℃(開始温度)で急な吸熱を示す。また、99.9領域%の純度が、表5−20でHPLCにより検出され、その化学量論比は、H NMRにより1.04(酸/塩基)として決定された。
5.4.7 アジピン酸塩
一つのアジピン酸塩の結晶形態が、スクリーニングを介して得られた。アジピン酸塩型A(807919−07−B14)は、室温で、EtOH中において、反応晶析(1:1のモル比)を介して生産された。XRPDパターン及びTGA/DSC曲線は、それぞれ図73及び図74に示される。
TGAにおいて1.0%の重量損失は、130℃まで観察され、DSCの結果は、恐らく融解に起因して、217.7℃(開始温度)で吸熱ピークを示す。また、100.0領域%の純度が、表5−21に示す通りHPLCにより検出され、アジピン酸塩A(807919−07−B14)の化学量論比は、H NMRにより0.52(酸/塩基)として計算された。
5.4.8 馬尿酸塩
一つの馬尿酸塩の結晶形態が、スクリーニングを介して得られた。馬尿酸塩型A(807919−07−B11)は、室温で、EtOH中において、反応晶析(1:1のモル比)を介して産出された。XRPDパターンは、図75で表示された。ヒプル酸塩型AのXRPDデータは、5.9、9.5及び12.1で第1のピーク;18.9、21.2及び25.2で第2のピーク;10.8、23.3及び29.2で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
図76中のTGA及びDSCの結果は、130℃の前で2.8%の重量損失を示し、分解前に213.9℃(開始温度)で吸熱ピークを示す。また、99.6領域%の純度が、表5−22に示す通りHPLCにより検出された。その化学量論比は、H NMRにより1.00(酸/塩基)として決定された。
5.4.9 酒石酸塩
合計3つの酒石酸塩の結晶形態が、スクリーニングを介して得られた。酒石酸塩型A(807919−07−A6)、型B(807919−07−E6)、及び型C(807919−07−B6)が、1:1のモル電荷比で、それぞれアセトン、MeOH/HO(9:1、v/v)及びEtOH中において、反応晶析を介して産出された。酒石酸塩型AのXRPDパターンが、図77に示される。酒石酸塩型AのXRPDデータは、6.3、18.2及び20.9で第1のピーク;9.1、19.4及び25.9で第2のピーク;16.3、23.1及び23.6で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
酒石酸塩型BのXRPDパターンが、図78に示される。酒石酸塩型BのXRPDデータは、8.9、14.5及び23.5で第1のピーク;11.3、16.9及び24.2で第2のピーク;9.9、13.4及び15.4で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
酒石酸塩型CのXRPDパターンが、図79に示される。酒石酸塩型CのXRPDデータは、7.2、10.2及び11.1で第1のピーク;9.3、13.8及び18.9で第2のピーク;8.7、20.4及び23.5で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
型Aについて、2.1%の重量損失が130℃まで観察され、DSCデータ(図80)が、分解前に161.4℃(開始温度)で吸熱ピークを示す。型Bについて、図81に示すTGA及びDSCの結果は、130℃まで3.2%の重量損失を示し、分解前に144.9℃及び245.8℃(ピーク温度)で2つの吸熱ピークを示す。型Cについて、2.1%の重量損失が150℃まで観察され、DSCの結果(図82)は、分解前に240.9℃(開始温度)での溶解前に、72.2℃(ピーク温度)で吸熱を示す。
また、化学量論比が、H NMRにより、型Aで1.02(酸/塩基)、型B及び型Cで0.52(酸/塩基)として決定された。
5.4.10 フマル酸塩
合計3つのフマル酸塩の結晶形態が、スクリーニングを介して得られた。フマル酸塩型A(807919−07−A7)、型B(807919−07−E7)、及び型C(807919−07−C7)が、室温で、それぞれアセトン、MeOH/HO(9:1、v/v)及びEtOAc中において、反応晶析(1:1のモル比)を介して産出された。フマル酸塩型AのXRPDパターンが、図83に示される。フマル酸塩型AのXRPDデータは、6.4、9.9及び18.4で第1のピーク;7.9、23.7及び26.0で第2のピーク;7.2、13.3及び25.2で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
フマル酸塩型BのXRPDパターンが、図84に示される。フマル酸塩型BのXRPDデータは、10.0、12.4及び17.2で第1のピーク;15.3、19.1及び20.3で第2のピーク;17.2、22.6及び24.9で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
フマル酸塩型CのXRPDパターンが、図85に示される。フマル酸塩型CのXRPDデータは、6.7、9.1及び26.6で第1のピーク;11.2、15.4及び20.1で第2のピーク;13.7、19.4及び21.1で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
型Aについて、TGA及びDSCデータは、150℃まで0.8%の重量損失を示し、分解前(図86)に229.9℃、238.0℃及び252.9℃(ピーク温度)で3つの吸熱ピークを示す。型Bについて、TGA及びDSCデータは、100℃まで4.2%の重量損失を示し、分解前(図87)に109.6℃、226.8℃、237.9℃及び255.9℃(ピーク温度)で4つの吸熱ピークを示す。型Cについて、TGA及びDSCデータは、100℃まで0.4%の重量損失を示し、分解前(図88)に156.3℃、237.8℃及び248.8℃(ピーク温度)で4つの吸熱ピークを示す。
また、化学量論は、H NMRにより、型A〜Cのために、0.81、0.61及び1.03(酸/塩基)として決定された。
5.4.11 クエン酸塩
2つのクエン酸塩の結晶形態が、スクリーニングを介して得られた。クエン酸塩型A(807919−07−A8)及び型B(807919−07−B8)が、室温で、それぞれアセトン及びEtOH中において、反応晶析(1:1のモル比)を介して生産された。クエン酸塩型AのXRPDパターンが、図89に示される。クエン酸塩型AのXRPDデータは、6.3、11.5及び21.3で第1のピーク;14.9、17.6及び19.6で第2のピーク;5.7、10.0及び26.3で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
クエン酸塩型BのXRPDパターンが、図90に示される。クエン酸塩型BのXRPDデータは、6.0、10.0及び18.2で第1のピーク;8.2、12.1及び21.5で第2のピーク;11.0、13.4及び19.2で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
型Aについて、0.3%の重量損失が100℃まで観察され、DSC(図91)の結果は分解前の163.1℃(開始温度)で急な吸熱ピークを示す。型Bについて、図92のTGA及びDSCデータは、100℃前に2.3%の重量損失を示し、分解前に195.3℃(開始温度)で急な吸熱ピークを示す。
また、化学量論比は、それぞれ図108及び図109において、H NMRにより、型A及びBのために、1.02及び0.53(酸/塩基)として決定された。
5.4.12 乳酸塩
2つの乳酸塩の結晶形態が、スクリーニングを介して得られた。乳酸塩型A(807919−07−C12)及び型B(807919−07−A12)が、室温で、それぞれEtOAc及びアセトン中において、反応晶析(1:1のモル比)を介して産出された。乳酸塩型AのXRPDパターンが、図93に示される。乳酸塩型AのXRPDデータは、5.6、7.5及び9.0で第1のピーク;6.7、10.1及び22.3で第2のピーク;8.4、13.2及び19.2で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
乳酸塩型BのXRPDパターンが、図94に示される。乳酸塩型BのXRPDデータは、5.8、7.6及び9.4で第1のピーク;6.8、11.6及び14.0で第2のピーク;8.5、18.8及び25.6で第3のピークを与える(ピークの変化は±0.2°以内)。
型Aについて、TGAにおいて0.4%の重量損失が100℃まで観察され、図95中でDSCの結果は分解前の85.4℃、159.5℃及び169.4℃(ピーク温度)で吸熱ピークを示す。型Bについて、図96のTGA及びDSC結果は、100℃まで0.6%の重量損失を示し、分解前に142.9℃及び160.2℃(ピーク温度)で2つの吸熱ピークを示す。
また、化学量論比は、H NMRにより、乳酸塩型A及びBについて、1.07及び0.96(酸/塩基)として決定された。
5.4.13 コハク酸塩
2つのコハク酸塩の結晶形態が、スクリーニングを介して得られた。コハク酸塩型A(807919−07−C13)及び型B(807919−07−E13)が、室温で、EtOAc及びMeOH/HO中において、反応晶析(1:1のモル比)を介して産出された。コハク酸塩型AのXRPDパターンが、図97に示される。コハク酸塩型AのXRPDデータは、6.4、7.1及び9.9で第1のピーク;11.3、18.4及び23.1で第2のピーク;5.0、20.1及び24.9で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
コハク酸塩型BのXRPDパターンが、図98に示される。コハク酸塩型BのXRPDデータは、10.5、17.5及び23.9で第1のピーク;8.7、12.2及び14.1で第2のピーク;16.6、19.7及び22.3で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
型Aについて、図99中のTGA及びDSCの結果は、130℃まで2.0%の重量損失を示し、分解前に174.4℃(開始温度)で急な吸熱ピークを示す。型Bについて、データ(図100)は、100℃まで4.6%の重量損失を示し、分解前に103.5℃、188.4℃及び209.6℃(ピーク温度)で3つの吸熱ピークを示す。また、化学量論比は、H NMRにより、1.00及び0.52(酸/塩基)として決定された。
5.4.14 トシル酸塩
2つのトシル酸塩の結晶形態が、スクリーニングを介して得られた。トシル酸塩型A(807919−07−B15)及び型B(807919−07−D15)が、室温で、EtOH及びTHF中において、反応晶析(1:1のモル比)を介して産出された。トシル酸塩型AのXRPDパターンが、図101に示される。トシル酸塩型AのXRPDデータは、4.8、9.3及び19.2で第1のピーク;14.9、16.3及び19.7で第2のピーク;20.7、24.6及び27.9で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
トシル酸塩型BのXRPDパターンが、図102に示される。トシル酸塩型BのXRPDデータは、7.7、8.6及び10.0で第1のピーク;13.5、15.5及び19.9で第2のピーク;17.4、23.3及び27.8で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
型Aについて、図103のTGA及びDSCの結果は、130℃まで1.3%の重量損失を示し、分解前に201.5℃(開始温度)で急な吸熱ピークを示す。型Bについて、データ(図104)は、150℃まで5.3%の重量損失を示し、分解前に61.1℃、185.4℃、189.9℃及び201.9℃(ピーク温度)で4つの吸熱ピークを示す。また、化学量論比は、H NMRにより、型A及びBについて、0.89及び0.92(酸/塩基)として決定された。
5.4.15 メシル酸塩
1つのメシル酸塩の結晶形態が、スクリーニングを介して得られた。メシル酸塩型Aが、室温で、アセトン中において、反応晶析(1:1のモル比)を介して産出された。XRPDパターンが、図105に示される。メシル酸塩型AのXRPDデータは、8.6、12.7及び25.8で第1のピーク;14.2、18.6及び19.5で第2のピーク;16.4、17.4及び21.3で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
図106のTGA及びDSCのデータの通り、130℃まで1.5%の重量損失を示し、分解前に206.6℃(開始温度)で急な吸熱ピークを示す。また、化学量論比は、H NMRにより、0.93(酸/塩基)として決定された。
5.4.16 シュウ酸塩
2つのシュウ酸塩の結晶形態が、スクリーニングを介して得られた。シュウ酸塩型A(807919−07−B17)及び型B(807919−07−D17)が、室温で、それぞれEtOH及びTHF中において、反応晶析(1:1のモル比)を介して生産された。シュウ酸塩型AのXRPDパターンが、図107に示される。シュウ酸塩型AのXRPDデータは、9.2、19.1及び23.4で第1のピーク;14.5、17.7及び25.0で第2のピーク;11.5、22.6及び30.2で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
シュウ酸塩型BのXRPDパターンが、図108に示される。シュウ酸塩型BのXRPDデータは、5.4、18.0及び23.1で第1のピーク;9.9、10.9及び27.8で第2のピーク;13.0、16.9及び24.2で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
型Aについて、TGA及びDSCのデータ(図109)は、130℃まで0.7%の重量損失を示し、分解前に227.3℃(開始温度)で急な吸熱ピークを示す。型Bについて、TGA及びDSCの結果(図110)は、130℃まで1.8%の重量損失を示し、分解前に190.5℃及び218.2℃(ピーク温度)で2つの吸熱ピークを示す。また、化学量論比は、HPLC/ICにより、型A及びBについて0.92及び1.02(酸/塩基)として計算された。
5.4.17 ゲンチジン酸塩
合計2つのゲンチジン酸塩の結晶形態が、スクリーニングを介して得られた。ゲンチジン酸塩型A(807919−07−A18)及び型B(807919−07−E18)が、室温で、それぞれアセトン及びMeOH/HO(9:1、v/v)中において、反応晶析(1:1のモル比)を介して産出された。ゲンチジン酸塩型AのXRPDパターンが、図111に示される。ゲンチジン酸塩型AのXRPDデータは、6.7、10.0及び22.9で第1のピーク;7.1、8.4及び16.4で第2のピーク;14.4、18.4及び20.5で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
ゲンチジン酸塩型BのXRPDパターンが、図112に示される。ゲンチジン酸塩型BのXRPDデータは、6.3、10.1及び24.2で第1のピーク;12.7、20.6及び26.2で第2のピーク;11.1、14.8及び15.8で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
型Aについて、TGA及びDSCのデータ(図113)は、150℃まで4.9%の重量損失を示し、分解前に210.4℃(開始温度)で吸熱ピーク、及び145.5℃(ピーク温度)で発熱ピークを示す。型Bについて、図114に示すTGA及びDSCの結果は、150℃まで1.7%の重量損失を示し、分解前に208.2℃(開始温度)で吸熱ピーク、148.5℃(ピーク温度)で発熱ピークを示す。また、その化学量論比は、H NMRにより、型A及びBのために、0.99及び1.00(酸/塩基)として決定された。
5.4.18 安息香酸塩
合計2つの安息香酸塩の結晶形態が、スクリーニングを介して得られた。安息香酸塩型A(807919−07−A19)及び型B(807919−07−E19)が、室温で、アセトン及びMeOH/HO(9:1、v/v)中において、反応晶析(1:1のモル比)を介して生産された。安息香酸塩型AのXRPDパターンが、図115に示される。安息香酸塩型AのXRPDデータは、7.9、20.8及び21.5で第1のピーク;12.0、15.6及び23.9で第2のピーク;8.7、19.9及び29.2で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
安息香酸塩型BのXRPDパターンが、図116に示される。安息香酸塩型BのXRPDデータは、7.7、12.5及び18.8で第1のピーク;13.5、22.6及び26.7で第2のピーク;19.8、21.4及び24.4で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
型Aについて、TGA及びDSCの結果(図117)は、130℃まで0.6%の重量損失を示し、分解前に199.0℃(開始温度)で吸熱ピークを示す。型Bについて、図118に示すTGA及びDSCデータは、100℃まで4.0%の重量損失を示し、分解前に102.2℃及び199.8℃(開始温度)で2つの吸熱ピークを示す。また、その化学量論は、H NMRにより、型A及びBのために、0.98及び0.99(酸/塩基)として計算された。
5.4.19 硝酸塩
2つの硝酸塩の結晶形態が、スクリーニングを介して得られた。硝酸塩型A(807919−07−D20)及び型B(807919−07−B204)が、室温で、THF及びEtOH中において、溶液の結晶化(1:1のモル比)を介して産出された。硝酸塩型AのXRPDパターンが、図119に示される。硝酸塩型AのXRPDデータは、17.2、20.5及び21.6で第1のピーク;9.1、10.1及び12.0で第2のピーク;14.5、16.2及び25.0で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
硝酸塩型BのXRPDパターンが、図120に示される。硝酸塩型BのXRPDデータは、6.7、9.1及び25.5で第1のピーク;9.7、12.7及び15.6で第2のピーク;14.4、20.1及び26.8で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
型Aについて、図121のTGA及びDSCの結果は、130℃まで1.6%の重量損失を示し、分解前に212.5℃(開始温度)で急な吸熱ピークを示す。型Bについて、TGA及びDSCの結果(図122)は、130℃まで0.6%の重量損失を示し、分解前に217.6℃(開始温度)で急な吸熱ピークを示す。また、その化学量論比は、HPLC/ICにより、型A及びBの両方について、1.04(酸/塩基)として決定された。
5.5 硫酸塩の多形スクリーニングの実験
5.5.1 逆溶剤の追加
合計18の逆溶剤の追加実験が行われた。約15mgの出発硫酸塩(807919−21−A)が、透明溶液を得るために、0.1−2.5mLの溶媒に溶かされ、その溶液は、マグネチックスターラーで撹拌させられ、続いて沈殿物が生じるまで又は逆溶剤の総量が15.0mLに達するまで、段階ごとに0.2mLの逆溶剤が追加された。得られた沈殿物は、XRPD分析のために単離された。表5−23の結果は、新しい形態が得られなかったことを示す。
:固体は、2日間、5℃で、逆溶剤の追加後に透明溶液を撹拌した後、観察された。
※※:固体は、5℃で透明溶液を撹拌することを介して得られず、蒸発が採用された。
5.5.2 固体蒸気拡散
固体蒸気拡散の実験が、13の異なる溶媒を使用して行われた。およそ10mgの出発硫酸塩(8079−21−A)が3−mLのガラスバイアルで計量され、2mLの揮発性溶媒とともに20−mLのガラスバイアルに入れられた。その20−mLのガラスバイアルはキャップで密封され、溶媒の蒸気がサンプルと相互作用するように、室温で7日間、保存された。その固体がXRPDにより試験され、表5−24に要約された結果は、硫酸塩型A及びBが生み出されたことを示す。
5.5.3 液体蒸気拡散
10の液体の蒸気拡散実験が行われた。およそ15mgの出発硫酸塩(807919−21−A)が、透明溶液を得るために、3−mLのガラスバイアル中で適切な溶媒に溶かされた。そして、この溶媒は、3mLの揮発性溶媒とともに、20−mLのガラスバイアルに入れられた。その20−mLのガラスバイアルはキャップで密封され、十分な時間、有機蒸気がその溶液と相互作用するように、室温で保存された。その沈殿物が、XRPD分析のために単離された。7日後、固体がXRPD分析のために単離された。表5−25に要約された結果は、硫酸塩型Aだけが得られたことを示す。
5.5.4 ゆっくりとした蒸発
ゆっくりとした蒸発の実験が、8つの条件の下で行われた。簡単には、約15mgの出発硫酸塩(807919−21−A)が、3−mLのガラスバイアル中で、0.1−2.5mLの溶媒に溶かされた。完全に溶けない場合は、懸濁液がナイロン膜(0.45μmの孔径)を使用して濾過され、その濾液が、引き続いてのステップのための代わりとして使用されるだろう。視覚的に透明な溶液が、バイアルがPARAFILM(登録商標)により密封された状態で、所望の温度で蒸発させられた。その固体は、XRPD分析のために単離され、表5−26で要約された結果は、硫酸塩型A及びヘミ硫酸塩型Aの混合物が産出されたことを示す。
5.5.5 ポリマー誘起結晶化
ポリマー誘起結晶化の実験が、3つの溶媒中のポリマー混合物の、2つのセットで行われた。およそ15mgの出発硫酸塩(807919−21−A)が、3−mLのバイアル中で、透明溶液を得るために適切な溶媒に溶かされた。約2mgのポリマー混合物が3−mLのガラスバイアル中に加えられた。全てのサンプルが沈殿物を誘起するために、室温で蒸発の対象にさせられた。その固体は、XRPD分析のために単離された。表5−27に要約された結果は、硫酸塩型Aのみが生産されたことを示す。
ポリマー混合物A:ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ酢酸ビニル(PVAC)、ヒプロメロース(HPMC)、メチルセルロース(MC)(1:1:1:1:1:1の質量比)
ポリマー混合物B:ポリカプロラクトン(PCL)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリ(メタクリル酸メチル)(PMMA)、アルギン酸ナトリウム(SA)及びヒドロキシエチルセルロース(HEC)(1:1:1:1:1の質量比)
5.5.6 室温における懸濁液
懸濁液の変換実験が、異なる溶媒系において、室温で行われた。およそ15mgの出発硫酸塩(807919−21−A)が、1.5−mLのガラスバイアル中の0.5mLの溶媒中で、懸濁された。懸濁液が、室温において5日間マグネチックスターラーで撹拌された後、残った固体は、XRPD分析のために単離された。表5−28に要約された結果は、ヘミ硫酸塩型Aが硫酸塩型Aと並んで産出されたことを示す。
5.5.7 50℃での懸濁液
懸濁液の変換実験が、異なる溶媒系において、50℃で行われた。約15mgの出発硫酸塩(807919−21−A)が、1.5−mLのガラスバイアル中の0.3mLの溶媒中で、懸濁された。懸濁液が、50℃において6日間撹拌された後、残った固体は、XRPD分析のために単離された。表5−29に要約された結果は、硫酸塩型Aのみが産出されたことを示す。
5.5.8 ゆっくりとした冷却
ゆっくりとした冷却の実験が、7つの溶媒系で行われた。約20mgの出発硫酸塩(807919−21−A)が、室温で、3−mLのガラスバイアル中の1.0mLの溶媒中で、懸濁された。そして、その懸濁液は、50℃に熱せられ、約2時間平衡にされ、ナイロン膜(0.45μmの孔径)を使用して、新しいバイアルに濾過された。濾液は、0.1℃/minの比率で、ゆっくりと5℃に冷却された。透明溶液が2日間、−20℃での冷却に移され、最終的な透明溶液が、室温において蒸発させられた。表5−30に要約された結果は、硫酸塩型A及びBが産出されたことを示す。
N/A:XRPD分析のための僅かな固体
:固体は−20℃で得られた。
(実施例2)
1.要約
レシキモド遊離塩基の多形のスクリーニングが行われ、さらなる医薬品開発のための適切な結晶形態を確認するために、結晶多形が評価された。
受け入れられた出発材料(バッチNo.:1444875−48−9)は、X線粉末回折(XRPD)、熱重量分析(TGA)及び示差走査熱量測定(DSC)により、特徴づけられた。特性評価の結果は、出発材料が遊離塩基型Aの無水物に一致することを示す。
多形のスクリーニングが、出発材料として型Aを使用して、逆溶剤の追加、蒸発、ゆっくりとした冷却、懸濁液の変換、蒸気拡散及びポリマー誘起結晶化の方法を通して、100の条件下で行われた。XRPDの比較に基づいて、1つの無水物(型A)、2つの準安定形態(型C及びF)、4つの溶媒和化合物(型B、D、E及びG)及び1つの酢酸塩/酢酸共結晶(サンプルH)を含む、合計8つの結晶形態が単離された。その特性評価の結果は、表2−1に要約された。図144に示す相互変換図の通り、全ての準安定形態及び溶媒和化合物は、周囲条件又は加熱実験における貯蔵の後に、型Aに変換し、型Aは室温(RT、20±3℃)で熱力学的に安定な形態であることを示した。
型Aは、主な形態として選択され、さらに吸湿性及び固体状態安定性が評価された。吸湿性は、25℃で水蒸気吸着測定(DVS)を使用して評価され、その結果は、型Aは非吸湿性であること示す。物理化学的安定性が、1週間の間、25℃/60%RH及び40℃/75%RHの条件下で、及び24時間の間80℃の条件下で調べられた。結晶形態の変化又はHPLC純度の減少は観察されず、テストされた条件下での型Aの良い物理的及び化学的安定性を示した。
2.結晶形態の特性評価
多形のスクリーニングが100の実験条件下で行われ、1つの無水物(型A)、2つの準安定形体(型C/F)、4つの溶媒和物(型B/D/E/G)及び1つの酢酸塩/酢酸共結晶(サンプルH)を含む、8つの結晶形態が得られた。これらの形態の間の相互変換関係が、貯蔵及び加熱実験を介して調査され、その結果を図144に示す。
N/A:データは型Aへの形態変換のため収集されなかった。
N/A:データは利用されなかった。
下記の結晶形態の調製手順は、表2−1aで述べられる。
2.1 無水物(型A)
出発材料(バッチ No:144875−48−9、CP ID 807920−05−A)は、XRPD、TGA、DSC及びHPLCにより特徴付けられた。図124のXRPDの結果は、型Aの参照(807919−05−A)に一致する。XRPDパターンは、図141に表示され、8.9、12.4及び17.7で第1のピーク;19.7、21.5及び23.4で第2のピーク;16.5、20.1及び26.7で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
無水物型Aの結晶形態について、TGA及びDSCのデータは、100℃まで2.5%の重量損失を示し、分解前に193.0℃(開始温度)で急な吸熱ピークを示す(図125)。また99.4領域%の純度が、表2−2でHPLCにより検出された。全ての結果を考慮すると、型Aは無水物とみなされた。
2.2 準安定形態
2.2.1 型C
型Cは、1,4−ジオキサン系で産出された。型Cのサンプル(807920−11−A11)は、1,4−ジオキサン中で固体蒸気拡散を介して得られた。図126に示すXRPDパターンの通り、型Cは、一晩中、周囲条件で乾燥された後、型Aに転換し、周囲条件で型Cの準安定形態が示される。XRPDパターンは、9.6、18.7及び19.8で第1のピーク;12.1、14.5及び21.2で第2のピーク;17.4、20.7及び28.5で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
2.2.2 型F
型Fのサンプル(807929−09−A4)は、MEK中でゆっくりとした冷却を介して得られ、XRPDパターンは、図127に示す通り、10.4、16.5及び21.2で第1のピーク;8.3、20.7及び28.8で第2のピーク;12.5、17.7及び24.8で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
周囲温度で2日間貯蔵した後、型Fが型Aに転換し、型Fは周囲温度で準安定であることを示した。
2.3 溶媒和物
2.3.1型B
同形性が型Bで起こった、それは、IBA/トルエン、EtOAc、THF/HOなどを含む、いくつかの溶媒系で調製された。型BのXRPDパターンは、図128で表示される。XRPDパターンは、6.2、16.3及び21.4で第1のピーク;12.3、22.3及び24.7で第2のピーク;20.4、27.0及び28.4で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。
同形性の型Bの結晶形態の3つのバッチが、生産された。バッチ1:TGA及びDSCのデータ(図129)は、165℃まで10.8%の重量損失を示し、分解前に158.4℃及び192.9℃(ピーク温度)で2つの吸熱ピークを示す。バッチ2:TGA及びDSCのデータ(図130)は、150℃まで9.3%の重量損失を示し、分解前に146.7℃及び191.9℃(ピーク温度)で2つの吸熱ピークを示す。バッチ3:TGA及びDSCのデータ(図131)は、160℃まで6.5%の重量損失を示し、分解前に143.7℃及び194.4℃(ピーク温度)で2つの吸熱ピークを示す。
また、H NMRは、型Bのサンプル(807920−08−A7)に5.2%のEtOAcの含有量を確認し、型B(807920−08−A7)についてはEtOAcの溶媒和物が示された。また、H NMRは、型Bのサンプル(807920−12−A2)に6.1%のTHFの含有量を確認し、型B(807920−12−A2)についてはTHFの溶媒和物が示された。
2.3.2 型D
型Dのサンプル(807920−12−A9)が、DMAc/MTBE中で溶液蒸気拡散を介して調製された。XRPDパターンは、図157で表示された。XRPDパターンは、8.7、17.6及び23.9で第1のピーク;11.2、21.2及び22.8で第2のピーク;9.1、15.5及び16.9で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。TGA及びDSCのデータ(図133)は、90℃まで18.4%の重量損失を示し、分解前に87.2℃及び190.2℃(開始温度)で2つの吸熱ピークを示す。また、H NMRは、型Dのサンプルに18.3%のDMAcの含有量を確認し、型DについてDMCの溶媒和物が示された。
2.3.3 型E
型EはNMP/MTBE系で産出された。型Eのサンプルは、室温で、NMP/MTBE(1:2、v/v)中で、懸濁液を介して得られた。XRPDパターンは、図134に開示される。XRPDパターンは、8.7、17.9及び23.9で第1のピーク;16.9、21.3及び22.9で第2のピーク;9.2、11.2及び12.5で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。TGA及びDSCのデータ(図135)は、120℃まで25.5%の重量損失を示し、分解前に134.0℃及び187.4℃(ピーク温度)で2つの吸熱ピークを示す。また、H NMRは、22.9%のNMPの含有量が検出されたことを示し、TGAによる重量損失と一致し、型EがNMP溶媒和物であることが示される。
2.3.4 型G
型Gはアニソール系で産出された。型Gのサンプル(807920−19−F)は、50℃から−20℃に素早く冷却することにより得られ、XRPDパターンは、図136に示される。XRPDパターンは、9.7、13.3及び19.2で第1のピーク;8.9、13.8及び28.0で第2のピーク;12.4、20.6及び23.4で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。TGA及びDSCのデータ(図137)は、100℃まで14.6%の重量損失を示し、分解前に64.5℃及び193.0℃(開始温度)で2つの吸熱ピークを示す。また、H NMRの結果は、12.4%のアニソールが検出されたことを示し、TGAの2次の重量損失と一致し、型Gについてアニソール溶媒和物が示された。
2.4 塩/共結晶(サンプルH)
サンプルH(807920−22−A1)は、酢酸(モル比0.4:1、酸/塩基)を追加した乳酸エチル/n−ヘプタン中における、逆溶剤の追加を介して得られ、型A及びサンプルHの混合物は、乳酸エチル/n−ヘプタン(酢酸含有量が乳酸エチル中で検出される)中で、逆溶剤の追加を介して産出された。図138に示すXRPDパターンは、9.7、13.3及び19.2で第1のピーク;8.9、13.8及び28.0で第2のピーク;12.4、20.6及び23.4で第3のピークを与える(ピークのシフトは±0.2°以内)。TGA及びDSCのデータ(図139)は、100℃まで14.6%の重量損失を示し、分解前に64.5℃及び193.0℃(開始温度)で2つの吸熱ピークを示す。また、0.47:1(モル比、酸/塩基)の酢酸含有量がH NMRにより決定された。特性評価のデータの組み合わせは、サンプルHが酢酸塩/酢酸共結晶と推測された。
3.主な型Aの評価
全ての溶媒和化合物及び準安定性形態が、貯蔵及び加熱実験の後に型Aに変換されたので、無水物型Aが室温で熱力学的に安定な形態であり、さらに吸湿性及び固体形態安定性を評価するために選択された。結果:1)型Aは、DVSにおける水の限定された取り込みにより証明されたように、非吸湿性であり、2)型Aは、1週間の間25℃/60%RH及び40℃/75%RHの下、並びに24時間の間80℃の下で、良い物理化学的特性を有することを示す。
3.1 吸湿性
DVS等温線プロットが、無水物型A(807919−05−A)のための湿度の関数としての固体形態安定性を調査するために、25℃で集められた。固体は、開始前に結合されていない溶媒又は水を取り除くために、0%RHで予備乾燥された。図140で示すDVSプロットのように、0.1%の水分の取り込みが、80%RHまで観測され、型A(807919−05−A)は、非吸湿性であることが示される。また、形態の変化がDVSテストの後に観察されなかった(図140)。
3.2 固体状態安定性
型A(807919−05−A)の物理化学的安定性は、1週間の間25℃/60%RH及び40℃/75%RHの下、並びに24時間の間80℃(閉区間)の下で、評価された。安定性のサンプルが、表3−1及び図142に要約した結果の通り、XRPD及びHPLCにより特徴付けられた。HPLC純度又は結晶形態の変化は観察されず、試験された条件の下で、型A(807919−05−A)の良い物理化学的安定性が示される。
:データは、塩のスクリーニングセクションで収集された。
4.結論
出発材料として、化合物001の遊離塩基型Aを使用し、合計100の多形のスクリーニング実験が準備され、固体のXRPD分析で8つの結晶形態が得られたことを明らかにした。形態の識別の結果は、1つの無水物(型A)、2つの準安定形体(型C/F)、4つの溶媒和化合物(型B/D/E/G)及び1つの酢酸塩/酢酸共結晶(サンプルH)が存在したことを示す。相互変換の結果は、型B〜Gの全てが加熱又は貯蔵の後に型Aに変換され、型Aの良い物理的安定性を示す。さらに型Aは、吸湿性及び固体状態安定性により評価された。その結果は、型Aは、非吸湿性、並びに1週間の間25℃/60%RH及び40℃/75%RHの下、並びに24時間の間80℃の下で、良い物理化学的特性を有することを示す。特性評価の結果と組み合わせると、型Aは、さらなる医薬品の開発のために推奨される。
5.その他
5.1 サンプル情報
受け取られた開始材料は、直接、多形のスクリーニング及び評価実験に使用され、その詳細な情報は表5−1に示される。
NA:情報は利用されなかった。
5.2 使用される溶媒の略語
溶媒の略語が、表5−2に記載される。
5.3 器具及び方法
5.3.1 XRPD
XRPD分析のために、PANalytical Empyrean X線粉末回折計が使用された。使用されたXRPDパラメータは、表5−3に記載される。
5.3.2 TGA及びDSC
TGAデータは、TA InstrumentsのTAQ500/Q5000TGAを使用して集められた。DSCは、TA InstrumentsのTAQ200/Q2000DSCを使用して実行された。使用された詳細なパラメータは、表5−4に載せられる。
5.3.3 HPLC
Aglient 1100 HPLCが、純度の分析のために利用され、その詳細な方法は表5−5に載せられる。
5.3.4 DVS
DVSは、SMS(表面測定システム)DVS Intrinsicを介して測定された。25℃における相対湿度は、LiCl、Mg(NO及びKClの溶解点に対して較正された。DVSテスト用の実際のパラメータは、表5−6に掲載される。
5.3.5 溶液のNMR
溶液のNMRが、DMSO−d6を使用して、Bruker 400M NMR Spectrometer上で集められた。
5.4 多形スクリーニング
出発材料(807920−05−A)の溶解度が、室温で評価された。約2mgの固体が、3−mLのガラスバイアル中に加えられた。そして、その固体が溶けるまで、又は全体積が1mLに達するまで、溶媒が段階的に(段階につき100μL)加えられた。表5−7に要約された結果は、多形スクリーニングにおける溶媒の選択の手引きとして、使用された。
多形スクリーニングの実験は、異なる結晶化又は固体の変換方法を使用して行われた。その方法が利用され、識別された結晶形態が表5−8に要約された。
5.4.1 逆溶剤の追加
合計20の逆溶剤の追加実験が行われた。約15mgの出発材料(807920−05−A)が、透明溶液を得るために、0.1−2.3mLの溶媒に溶かされ、その溶液は、マグネチックスターラーで 撹拌させられ、続いて沈殿物が生じるまで、又は逆溶剤の総量が15.0mLに達するまで、段階ごとに0.2mLの逆溶剤が追加された。得られた沈殿物は、XRPD分析のために単離された。表5−9の結果は、型B、G及びサンプルHが型Aと並んで産出されたことを示す。
:固体は、5℃で2日間の間、透明溶液を攪拌した後、逆溶剤を追加してから、観察された。
※※:固体は5℃で透明溶液を撹拌することにより得られず、蒸発が行われた。
5.4.2 ゆっくりとした蒸発
ゆっくりとした蒸発の実験が、10の条件下で実行された。簡潔には、約15mgの出発材料(807920−05−A)が、3−mLのガラスバイアル中において、1.0−2.0mLの溶媒に溶かされた。完全に溶けない場合は、懸濁液がナイロン膜(0.45μmの孔径)を使用して濾過され、その濾液が、引き続いてのステップのための代わりとして使用されるだろう。視覚的に透明な溶液が、バイアルがPARAFILM(登録商標)により密封された状態で、室温で蒸発にさらされた。その固体は、XRPD分析のために単離され、表5−10で要約された結果は、型A及び型Bが得られたことを示す。
5.4.3 ゆっくりとした冷却
ゆっくりとした冷却の実験が、10の溶媒系で行われた。約15mgの出発材料(807920−05−A)が、室温で、3−mLのガラスバイアル中において、1.0mLの溶媒に懸濁された。そして、その懸濁液が、50℃に熱せられ、2時間平衡にされ、ナイロン膜(0.45μmの細孔径)を使用して濾過された。その濾液は、0.1℃/minの割合で5℃にゆっくりと冷却された。得られた固体は、XRPD分析のために単離される前に、5℃で等温に保たれた。透明溶液は、−20℃に移され、もしまだ透明であれば、室温で蒸発にさらされた。表5−11に要約された結果は、型B、F及びGが型Aと並んで産出されたことを示す。
固体はゆっくりとした冷却により得られず、全てのサンプルが−20℃に移された。
:わずかな固体が得られ、系は室温で蒸発させられた。
5.4.4 ポリマー誘起結晶化
ポリマー誘起結晶化の実験が、7つの溶媒中のポリマー混合物の、2つのセットで行われた。およそ15mgの出発材料(807920−05−A)が、3−mLのバイアル中で、透明溶液を得るために適切な溶媒に溶かされた。約2mgのポリマー混合物が3−mLのガラスバイアル中に加えられた。全てのサンプルが沈殿物を誘起するために、室温で蒸発にさらされた。その固体は、XRPD分析のために単離された。表5−12に要約された結果は、型A及びBが生産されたことを示す。
ポリマー混合物A:ポリビニルピロリドン(PVP),ポリビニルアルコール(PVA),ポリ塩化ビニル(PVC),ポリ酢酸ビニル(PVAC),ヒプロメロース(HPMC),メチルセルロース(MC)(1:1:1:1:1:1の質量比)
ポリマー混合物B:ポリカプロラクトン(PCL),ポリエチレングリコール(PEG),ポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)アルギン酸ナトリウム(SA),及びヒドロキシエチルセルロース(HEC)(1:1:1:1:1の質量比)。
5.4.5 固体蒸気拡散
固体蒸気拡散の実験が、13の異なる溶媒を使用して行われた。およそ10mgの出発材料(807920−05−A)が3−mLのガラスバイアルに計量され、2mLの揮発性溶媒とともに20−mLのガラスバイアルに入れられた。その20−mLのガラスバイアルはキャップで密封され、溶媒の蒸気がサンプルと相互作用するように、室温で7日間、保存された。その固体がXRPDにより試験され、表5−13に要約された結果は、型A及びCが生み出されたことを示す。
5.4.6 液体蒸気拡散
10の液体の蒸気拡散実験が行われた。およそ15mgの出発材料(807920−05−A)が、透明溶液を得るために、3−mLのガラスバイアル中で適切な溶媒に溶かされた。そして、この溶液は、3mLの揮発性溶媒とともに、20−mLのガラスバイアルに入れられた。その20−mLのガラスバイアルはキャップで密封され、十分な時間、有機蒸気がその溶液と相互作用するように、室温で保存された。その沈殿物が、XRPD分析のために単離された。6日後に、固体はXRPD分析のために単離された。表5−14に要約された結果は、型B、D及びEが、型Aと並んで産出されたことを示す。
5.4.7 室温における懸濁液
懸濁液の変換実験が、異なる溶媒系において、室温で行われた。およそ15mgの出発材料(807920−05−A)が、1.5−mLのガラスバイアル中の0.5mLの溶媒中で、懸濁された。懸濁液が、室温において3日間マグネチックスターラーで撹拌された後、残った固体は、XRPD分析のために隔離された。表5−15に要約された結果は、型Aのみが得られたことを示す。
5.4.8 50℃での懸濁液
懸濁液の変換実験が、異なる溶媒系において、50℃で行われた。約15mgの出発材料(807920−05−A)が、1.5−mLのガラスバイアル中の0.3mLの溶媒中で、懸濁された。懸濁液が、50℃において3日間撹拌された後、残った固体は、XRPD分析のために単離された。表5−16に要約された結果は、型A及びCが得られたことを示す。
上記の開示は、具体例である。本願で開示された技術が、本願の開示内容を実施する役割を果たす代表的な技術を説明することは、当業者により認識されるべきである。しかしながら、当業者は、本願の開示内容に照らして、本願発明の精神及び範囲から逸脱することなく、開示された特定の実施形態について多くの変更を加えることができ、同様の又は似た結果を得ることができるだろう。
特に断りのない限り、明細書及び請求項で使用される成分量、分子量のような特性、反応条件を表す全て数は、“約”の文言により全ての実例において修正されるように理解される。それに応じて、反する記載がない限り、明細書及び添付の請求項に記載されている数値パラメータは、本願発明により得られることが求められる所望の性質に応じて変更されてもよい近似値である。請求項の範囲に対して、明細書の同義語の理論に限定することを試みることなく、各々の数値パラメータは、少なくとも、記載された重要な数字の数に照らして、及び通常の丸め技術を適用することにより、解釈されるべきである。発明の幅広い範囲を述べる数値範囲及びパラメータが近似値であるにもかかわらず、数値は、具体的な例において、出来る限り正確に報告されて記載される。しかしながら、いくらかの数値は、本質的に、それぞれの試験測定で発見される標準偏差から生じるやむを得ない一定の違いを含む。
本願発明を述べる文脈(特に次の請求項の文脈)で使用される“a”、“an”、“the”及び似た言及は、本願で示す場合又は文脈で明確に矛盾する場合を除き、1つ及び複数の両方に及ぶと解釈される。本願で記載された値の範囲は、単にその範囲内に値が各々個別に分離することに言及する簡略表記方法である。特段の記載がない限り、各々の個別の値は、本願明細書に記載されているかのように、本願明細書中に組み込まれる。特段の記載がない限り、又は文脈に明らかな矛盾がない限り、本願で述べられる全ての方法は、いくつかの適切な順序で実行されることができる。いくつかの又は全ての例の使用、又は本願で記載された代表的な言語(例えば“ような”)は、単に発明をより良く解き明かすものであり、請求項に記載された発明の範囲を限定するものではない。明細書中の言語は、請求項に記載されていない要素が発明の実施に不可欠であることを示すように解釈されるべきではない。
本願で開示された発明の代わりの要素又は実施形態の群が、限定するものとして解釈されてはならない。各々の群の一部は、個別に、又は本願に記載の他の群の一部又は他の要素と組み合わせて、請求項に記載され及び言及されてもよい。群中の1つ以上の一部は、利便性及び/又は特許性のために、群に含められ、又は群から削除されてもよい。そのような包含又は削除が起こった時、追記された請求項中で使用される全てのマーカッシュ群の記載を満たすように修正されたとみなされる。
本願で述べられる発明の特定の実施形態では、本願発明を実施するために発明者が知る最良の形態を含む。もちろん、これらの述べられた実施形態の変化は、前述の記載を読んだ当業者に明白になるだろう。発明者は、そのような適切な変化を加えることを当業者に期待し、本願で具体的に述べられた事項を変更されることを意図する。それに応じて、本発明は全ての変形を含み、請求項に列挙された主題の同等物が、適用される法律により許可される範囲で、ここに加えられる。さらに、その全ての可能な変更において、上記で述べた要素のいくつかの組み合わせが、特段の記載がない限り、又は文脈に明らかな矛盾がない限り、本願に含められる。
さらに、多数の参照が、本明細書の全体に渡り、特許及び印刷された刊行物で作成された。上記で記載された参照及び印刷された刊行物の各々は、その全体に渡って、参照により個別に本願に組み込まれる。
さらに、本願で開示された特定の実施形態は、consising of又はconsisting essentially ofの文言を使用して、請求項で限定される場合がある。提出され又は修正が加えられた請求項で使用された時、“consising of”の移行用語は、請求項に明記されていないいくつかの要素、ステップ又は成分を除外する。“consising essentially of”の移行用語は、請求項の範囲を、基本的及び新規な特性に実質的に影響を及ぼさない特定の材料又はステップに制限する。このように請求項に記載された発明の実施形態は、本願で、本質的に又は明示的に述べられ、可能にさせる。
締めくくりに、本願で開示された発明の実施形態は、本願発明の原理の実例である。従って、限定されるものではないが、例として、本願発明の代わりの構成が、本願の開示に従って利用されてもよい。それに応じて、本願発明は、記載され及び示された正確な内容に限定されない。
(付記)
(付記1)
結晶形態Aの硫酸塩の形態のレシキモドを含む、組成物。
(付記2)
前記硫酸塩は、モノ硫酸塩である、
付記1に記載の組成物。
(付記3)
前記硫酸塩は、無水物である、
付記1に記載の組成物。
(付記4)
結晶形態Aは、約7°から約8°の2θ、約13.5°から約14.5°の2θ、約19°から約20°の2θ及び約19.5°から約20.5°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられる、
付記1に記載の組成物。
(付記5)
前記結晶形態Aは、少なくとも約2日間、室温で安定している、
付記1に記載の組成物。
(付記6)
前記結晶形態Aは、少なくとも約1週間、室温で安定している、
付記1に記載の組成物。
(付記7)
付記1に記載の組成物を含む、剤形。
(付記8)
式I
(式中、Rは、水素;置換若しくは未置換のC−C10の直鎖若しくは分枝鎖のアルキルであって、当該置換基はC−Cのシクロアルキル又は直鎖若しくは分枝鎖のC−Cのアルキルで置換されたC−Cのシクロアルキルである、アルキル;直鎖若しくは分枝鎖のC−C10のアルケニル;置換された直鎖若しくは分枝鎖のC−C10のアルケニルであって、当該置換基はC−Cのシクロアルキル又は直鎖若しくは分枝鎖のC−Cのアルキルで置換されたC−Cのシクロアルキルである、アルケニル;C−Cのヒドロキシアルキル;アルコキシアルキルであって、当該アルコキシ部分は1〜約4つの炭素原子を含み当該アルキル部分は1〜約6つの炭素原子を含む、アルコキシアルキル;アシルオキシアルキルであって、当該アシルオキシ部分は2〜約4つの炭素原子のアルカノイルオキシ若しくはベンゾイルオキシであり当該アルキル部分は1〜約6つの炭素原子を含む、アシルオキシアルキル;又はベンジル;(フェニル)エチル;若しくはフェニルであって、当該ベンジル、(フェニル)エチル、若しくはフェニル置換基は、当該ベンゼン環が2部分で置換される場合は当該2部分で合計6つ以下の炭素原子を含むという条件で、当該ベンゼン環上でC−Cのアルキル、C−Cのアルコキシ又はハロゲンから独立して選択される1又は2部分で任意に置換された、ベンジル;(フェニル)エチル;若しくはフェニルであり;
及びRは、独立して水素、C−Cのアルキル、フェニル、又は置換されたフェニルから選択され、当該置換基は、C−Cのアルキル、C−Cのアルコキシ又はハロゲンであり;
Xは、C−Cのアルコキシ、アルコキシアルキルであって、当該アルコキシ部分は1〜約4つの炭素原子を含み当該アルキル部分は1〜約4つの炭素原子を含む、アルコキシアルキル、C−Cのヒドロキシアルキル、C−Cのハロアルキル、アルキルアミドであって、当該アルキル基は1〜約4つの炭素原子を含む、アルキルアミド、アミノ、置換されたアミノであって、当該置換基はC−Cのアルキル又はC−Cのヒドロキシアルキルである、アミノ、アジド、クロロ、ヒドロキシ、1−モルフォリノ、1−ピロリジノ又はC−Cのアルキルチオであり;及び、
Rは、水素、直鎖若しくは分枝鎖のC−Cのアルコキシ、ハロゲン、又は直鎖若しくは分枝鎖のC−Cのアルキルである。)
の化合物の結晶形態を含み、
前記結晶形態は、結晶形態A、B、C、D、E、F又はGの塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、アジピン酸塩、グリコール酸塩、馬尿酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、コハク酸塩、トシル酸塩、メシル酸塩、シュウ酸塩、ゲンチシン酸塩、安息香酸塩又は硝酸塩である、
組成物。
(付記9)
は、2−メチルプロピル又はベンジルである、
付記8に記載の組成物。
(付記10)
Xは、アジド、ヒドロキシ、エトキシ、メトキシ、1−モルフォリノ又はメチルチオである、
付記8に記載の組成物。
(付記11)
Rは、水素である、
付記8に記載の組成物。
(付記12)
前記化合物は、4−アミノ−a−ブチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ−[4,5−c]−キノリン−2−メタノール半水和物、4−アミノ−α,α−ジメチル−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ−[4,5−c]−キノリン−1−エタノール、2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ−[4,5−c]−キノリン−4−アミン、又は4−アミノ−1−フェニルメチル−1H−イミダゾ−[4,5−c]−キノリン−2−メタノールである、
付記8に記載の組成物。
(付記13)
前記化合物は、レシキモドである、
付記8に記載の組成物。
(付記14)
前記結晶形態は、形態Aである、
付記8に記載の組成物。
(付記15)
前記結晶形態は、硫酸塩である、
付記8に記載の組成物。
(付記16)
前記硫酸塩は、モノ硫酸塩である、
付記15に記載の組成物。
(付記17)
前記硫酸塩は、無水物である、
付記15に記載の医薬組成物。
(付記18)
癌の治療を必要とする対象の癌を治療する方法であって、付記8に記載の式の化合物の結晶形態を含む組成物を、癌の治療を必要とする対象に投与することを含む、方法。
(付記19)
腫瘍の治療を必要とする対象の腫瘍を治療する方法であって、付記8に記載の式の化合物の結晶形態を含む組成物を、腫瘍の治療を必要とする対象に投与することを含む、方法。
(付記20)
前記腫瘍は、癌腫、肉腫又は芽細胞種である、
付記18に記載の方法。

Claims (20)

  1. 結晶形態Aの硫酸塩の形態のレシキモドを含む、組成物。
  2. 前記硫酸塩は、モノ硫酸塩である、
    請求項1に記載の組成物。
  3. 前記硫酸塩は、無水物である、
    請求項1に記載の組成物。
  4. 結晶形態Aは、約7°から約8°の2θ、約13.5°から約14.5°の2θ、約19°から約20°の2θ及び約19.5°から約20.5°の2θにおいてピークを含む、X線粉末回折スペクトルにより特徴づけられる、
    請求項1に記載の組成物。
  5. 前記結晶形態Aは、少なくとも約2日間、室温で安定している、
    請求項1に記載の組成物。
  6. 前記結晶形態Aは、少なくとも約1週間、室温で安定している、
    請求項1に記載の組成物。
  7. 請求項1に記載の組成物を含む、剤形。
  8. 式I
    (式中、Rは、水素;置換若しくは未置換のC−C10の直鎖若しくは分枝鎖のアルキルであって、当該置換基はC−Cのシクロアルキル又は直鎖若しくは分枝鎖のC−Cのアルキルで置換されたC−Cのシクロアルキルである、アルキル;直鎖若しくは分枝鎖のC−C10のアルケニル;置換された直鎖若しくは分枝鎖のC−C10のアルケニルであって、当該置換基はC−Cのシクロアルキル又は直鎖若しくは分枝鎖のC−Cのアルキルで置換されたC−Cのシクロアルキルである、アルケニル;C−Cのヒドロキシアルキル;アルコキシアルキルであって、当該アルコキシ部分は1〜約4つの炭素原子を含み当該アルキル部分は1〜約6つの炭素原子を含む、アルコキシアルキル;アシルオキシアルキルであって、当該アシルオキシ部分は2〜約4つの炭素原子のアルカノイルオキシ若しくはベンゾイルオキシであり当該アルキル部分は1〜約6つの炭素原子を含む、アシルオキシアルキル;又はベンジル;(フェニル)エチル;若しくはフェニルであって、当該ベンジル、(フェニル)エチル、若しくはフェニル置換基は、当該ベンゼン環が2部分で置換される場合は当該2部分で合計6つ以下の炭素原子を含むという条件で、当該ベンゼン環上でC−Cのアルキル、C−Cのアルコキシ又はハロゲンから独立して選択される1又は2部分で任意に置換された、ベンジル;(フェニル)エチル;若しくはフェニルであり;
    及びRは、独立して水素、C−Cのアルキル、フェニル、又は置換されたフェニルから選択され、当該置換基は、C−Cのアルキル、C−Cのアルコキシ又はハロゲンであり;
    Xは、C−Cのアルコキシ、アルコキシアルキルであって、当該アルコキシ部分は1〜約4つの炭素原子を含み当該アルキル部分は1〜約4つの炭素原子を含む、アルコキシアルキル、C−Cのヒドロキシアルキル、C−Cのハロアルキル、アルキルアミドであって、当該アルキル基は1〜約4つの炭素原子を含む、アルキルアミド、アミノ、置換されたアミノであって、当該置換基はC−Cのアルキル又はC−Cのヒドロキシアルキルである、アミノ、アジド、クロロ、ヒドロキシ、1−モルフォリノ、1−ピロリジノ又はC−Cのアルキルチオであり;及び、
    Rは、水素、直鎖若しくは分枝鎖のC−Cのアルコキシ、ハロゲン、又は直鎖若しくは分枝鎖のC−Cのアルキルである。)
    の化合物の結晶形態を含み、
    前記結晶形態は、結晶形態A、B、C、D、E、F又はGの塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、アジピン酸塩、グリコール酸塩、馬尿酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、コハク酸塩、トシル酸塩、メシル酸塩、シュウ酸塩、ゲンチシン酸塩、安息香酸塩又は硝酸塩である、
    組成物。
  9. は、2−メチルプロピル又はベンジルである、
    請求項8に記載の組成物。
  10. Xは、アジド、ヒドロキシ、エトキシ、メトキシ、1−モルフォリノ又はメチルチオである、
    請求項8に記載の組成物。
  11. Rは、水素である、
    請求項8に記載の組成物。
  12. 前記化合物は、4−アミノ−a−ブチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ−[4,5−c]−キノリン−2−メタノール半水和物、4−アミノ−α,α−ジメチル−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ−[4,5−c]−キノリン−1−エタノール、2−エトキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ−[4,5−c]−キノリン−4−アミン、又は4−アミノ−1−フェニルメチル−1H−イミダゾ−[4,5−c]−キノリン−2−メタノールである、
    請求項8に記載の組成物。
  13. 前記化合物は、レシキモドである、
    請求項8に記載の組成物。
  14. 前記結晶形態は、形態Aである、
    請求項8に記載の組成物。
  15. 前記結晶形態は、硫酸塩である、
    請求項8に記載の組成物。
  16. 前記硫酸塩は、モノ硫酸塩である、
    請求項15に記載の組成物。
  17. 前記硫酸塩は、無水物である、
    請求項15に記載の医薬組成物。
  18. 癌の治療を必要とする対象の癌を治療する方法であって、請求項8に記載の式の化合物の結晶形態を含む組成物を、癌の治療を必要とする対象に投与することを含む、方法。
  19. 腫瘍の治療を必要とする対象の腫瘍を治療する方法であって、請求項8に記載の式の化合物の結晶形態を含む組成物を、腫瘍の治療を必要とする対象に投与することを含む、方法。
  20. 前記腫瘍は、癌腫、肉腫又は芽細胞種である、
    請求項18に記載の方法。
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