JP2020521914A - バルブシートリング冷却を伴うシリンダヘッド - Google Patents

バルブシートリング冷却を伴うシリンダヘッド Download PDF

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Abstract

本発明は、少なくとも1つのシリンダを備えた内燃機関のためのシリンダヘッド(1)であって、行程バルブのための少なくとも1つのバルブシートリング(5)を備える。バルブシートリング(5)に環状の冷却通路(6,6’)が対応配置され、冷却通路(6,6’)は少なくとも、流入通路(7,7’)の少なくとも1つの流入開口(70,70’)と、流出通路(8,8’)の少なくとも1つの流出開口(80,80’)との間で少なくとも部分的にバルブシートを取り囲むように延びる。流入通路(7,7’)および流出通路(8,8’)がシリンダの同一の側に配置される。バルブシートの一層良好な冷却および一層簡単な製造のため、流入通路(7,7’)が流入開口(70,70’)を介して接線方向で環状の冷却通路(6,6’)に開口し、流出通路(8,8’)が流出開口(80,80’)を介して、接線方向で環状の冷却通路(6,6’)から分岐する。

Description

本発明は、少なくとも1つのシリンダを備えた内燃機関のためのシリンダヘッドであって、行程バルブのための少なくとも1つのバルブシートリングを備えており、このバルブシートリングに環状の冷却通路が対応配置されており、この冷却通路は少なくとも、流入通路の少なくとも1つの流入開口と、流出通路の少なくとも1つの流出開口との間で少なくとも部分的にバルブシートを取り囲むように延びており、流入通路および流出通路がシリンダの同一の側に配置されている、シリンダヘッドに関する。
今日の高出力型の内燃機関は、たとえば排気バルブシート間の排気バルブブリッジの領域に、高い熱負荷にさらされる領域を有している。この領域は、特に熱変形ひいては高められたバルブの摩耗に関する危険をはらんでいる。
この問題に対処するために、バルブシートは環状に延びる冷却通路、すなわちバルブシートリング冷却部により取り囲まれて、流入部と流出部との間に、バルブシートを取り囲む冷却媒体流が形成される。
本出願人のオーストリア国特許発明第513262号明細書には、流入部および流出部が同一のシリンダ側に形成されていて、バルブシートが少なくとも280°の角度範囲内で周流される解決手段が示されている。流入部と流出部との間で生じる短絡流は、絞り箇所により制限される。これにより、一方では、短絡流の領域に、冷却されない熱ブリッジが形成されて、局所的な過熱および熱応力が生じることが阻止され、他方では、冷却媒体の大部分がバルブシートを長い経路で周流する。この解決手段における欠点は、特に互いに平行に延びるように構成されていて、半径方向でバルブシートリング冷却部に衝突する流入通路および流出通路の構成であり、これにより、よどみ箇所および阻害された流入が生じてしまう。また、製造中に絞り箇所を形成することも付加的な手間となる。
したがって、本出願人のオーストリア国特許発明第513746号明細書には、複数の流入部が設けられていて、シリンダ中心の方向、特にシリンダ中心に配置されたインジェクタの方向に延びる流出部が、複数の流入部と反対の側に位置していることが提案されている。これらの流入部は、バルブシートリングの子午面に関して非対称に配置されている。これにより、バルブシートリング内で非対称の流れが生じ、これにより、高い熱負荷にさらされる領域を特に効果的に冷却することができる。この構成には、特に流入部間の不十分な短絡流と、特に大型エンジンにおいてインジェクタ領域に設けられた流出孔により生じる強度損失とに欠点がある。
したがって、本発明の課題は、先行技術の上述の欠点を回避し、バルブシートリングの一層均一な冷却を可能にし、バルブの摩耗を低減することである。
この課題は、冒頭で述べた形式のシリンダヘッドにおいて、本発明により、流入通路が、流入開口を介して、好適には略接線方向で環状の冷却通路に開口しており、周流路、つまり、バルブシートの環状の冷却通路の、流入開口と流出開口との間における長い方の周流領域が、流入開口を起点として、195°〜345°の角度範囲にわたって延びており、流出通路が、流出開口を介して、接線方向と半径方向との間の角度範囲内で環状の冷却通路から分岐していることにより解決される。
換言すると、冷却媒体は、バルブシートリングの環状の冷却通路に対して同一のシリンダ側で供給も排出もされる。流入通路と流出通路とは、バルブシートリングを195°〜345°の角度範囲にわたって周流する。記載した角度範囲は、絶対値であり、バルブシートリングが時計回りで通流されるか、または反時計回りで通流されるかとは無関係である。
略接線方向での冷却媒体の流入により、減じられた圧力損失と、流入通路−環状の冷却通路の交点における可能な限り大きな横断面積が確保される。流出通路の本発明による方向付けにより、環状の冷却通路における流れ状態の調整が可能にされる。
本発明の変形例では、環状の冷却通路が、バルブシートリングを完全に取り囲んで延びており、流れ方向で、周流路が流入開口と流出開口との間に延びていて、短絡路が流出開口と流入開口との間に延びている。これにより、完全な周流と、バルブシートリングの冷却とが可能にされる。
本発明により、バルブシートリングの高い熱負荷にさらされる領域のさらに効率的な冷却が可能となる。なぜならば、流入および流出が小さな圧力損失で行われるからである。この理由から、流入開口と流出開口との間の短い接続部におけるバイパス路内に少ない短絡流しか形成されず、この短絡流を抑制するための付加的な手段が不要となる。この手段は、しばしば、付加的な材料によりますます局所的な過熱を引き起こすという欠点を有している。流出通路の、接線方向と半径方向との間で選択された方向付けにより、バイパス路内の冷却媒体流は、シリンダヘッドのそれぞれの使用に適合され、この領域の十分な冷却を達成することができる。
同時に、製造が著しく簡略化される。なぜならば、先行技術における解決手段とは異なり、標準加工法、たとえば流入通路および流出通路の孔あけ加工が使用されるからである。この場合、ヘッドへのフライス削りのような複雑な加工は必要とならない。
したがって、本発明は、バルブシートの最適な冷却を最小限の製造手間で可能にする。
本発明の変形例では、流入通路の長手方向中心軸線および/または流出通路の長手方向中心軸線が、バルブシートの環状の冷却通路の内側の通路壁に対して接線方向に延びている。したがって、圧力最適化された流入および流出が可能であり、乱流を減少させることができるかもしくは完全に阻止することができる。
本発明に係るシリンダヘッドの特に簡単な製造を可能にするために、流入通路および流出通路が1つの共通の第1の平面内で延びている。したがって、たとえば孔あけ時に手間をかけて孔あけ機器を移動させ、新たに位置調整する必要はない。同時に、シリンダ長手方向軸線に沿った方向において、通路により最小限の材料厚さにしか影響が与えられない。
本発明の変形例では、流入通路が第1の平面内で延びていて、流出通路が第2の平面内で延びている。第1の平面は第2の平面とは異なる。これにより冷却流に付加的な方向を与えることができる。
有利には、第1の平面が第2の平面に対して平行に延びている。これにより、同様に比較的簡単な製造を確保することができる。なぜならば、たとえば孔あけ時に位置調整ステップがほとんど必要とならないからである。
提供されているスペースを、シリンダヘッドでも、製造時にも良好に使用することは、第1の平面および/または第2の平面がシリンダヘッドガスケット平面に対して平行である場合に達成することができる。
本発明の別の変形例では、少なくとも流出通路が、シリンダヘッド冷却ジャケットに接続されている。したがって、流入通路およびシリンダヘッド冷却ジャケットに種々異なる圧力レベルを加えることにより、有利な流れ特性を容易に達成することができる。冷却は、トップダウン式にも、シリンダブロックからシリンダヘッドに向かう方向にも可能である。
シリンダヘッド内に、対応する2つのバルブ開口を備えた少なくとも2つの行程バルブが設けられている場合、流入通路が、バルブシートの、バルブ開口間のバルブブリッジに面した側に配置されていると、高い熱負荷にさらされる領域の特に良好な冷却が確保される。対応する排気バルブ開口を備えた2つの排気バルブと、対応する吸気バルブ開口を備えた2つの吸気バルブとが設けられており、少なくとも、排気バルブ開口のバルブシートリングの環状に延びる冷却通路への流入通路が、バルブシートリングの、排気バルブブリッジに面した側に配置されている場合にも同様のことが達成される。
本発明の更なる詳細、特徴、利点は、図面に概略的に図示された、限定するものではない実施例の以下の説明から明らかになる。
図7のI―I線に沿ったシリンダヘッドの水平方向の断面を上から見た平面図である。 図1に示したシリンダヘッドの部分側面図である。 図2に示したIII−III線に沿ったシリンダヘッドの水平方向の断面を燃焼室側の上から見た部分平面図である。 図1に示したIV−IV線に沿ったシリンダヘッドの垂直方向の部分断面図である。 図1に示したV−V線に沿ったシリンダヘッドの垂直方向の部分断面図である。 図1に示したVI−VI線に沿ったシリンダヘッドの垂直方向の部分断面図である。 図1に示したVII−VII線に沿ったシリンダヘッドの垂直方向の部分断面図である。 図3に示したシリンダヘッドの水平方向の断面を燃焼室側の上から見た部分平面の概略図である。
以下の図面において、見易くするために同一のエレメントは同一の参照符号で示してある。
図面は、図示された実施例において、内燃機関の少なくとも1つのシリンダに対するシリンダヘッド1を部分的に示している。図1の図面によれば、シリンダヘッドは、行程バルブとして形成された2つの吸気バルブおよび2つの排気バルブを備えている。図面には、それぞれのバルブのための排気バルブ開口2a,2bおよび吸気バルブ開口3a,3bが、一部、対応するバルブ軸線と共に図示されている。当然のことながら本発明はより少ないバルブを備えたシリンダにも使用可能である。シリンダの中心には、たとえばインジェクタ装置のための中心開口4としての別の開口が1つ設けられている。
図4〜図7から判るように、少なくとも排気バルブ毎に、1つのバルブシートリング5がシリンダヘッド1内に配置されていて、たとえば圧入されているか、接着されている。シリンダヘッド1内に圧入または接着されたバルブシートリング5は、冷却媒体のための環状の冷却通路6,6’により取り囲まれている。この冷却通路6,6’は、少なくとも流入通路7,7’の(バルブ側の)流入開口70,70’と、流出通路8,8’の(バルブ側の)流出開口80,80’との間で、少なくとも部分的にバルブシートを取り囲んで延びている。冷却通路6,6’は、完全にバルブシートリング5内で延びているか、または図示された実施例のように、一部はシリンダヘッド1内に加工されていて、一部はバルブシートリング5内に形成されていてよい。冷却通路6,6’は、完全にシリンダヘッド1内に加工されていてもよい。
冷却媒体は、シリンダ/シリンダヘッド1の外側から、流入通路7’を介して供給され(図4)、流入開口70’(図5)を介して環状の冷却通路6’に流入し、流出開口80’(図6)において冷却通路6’から流出通路8’(図7)へと流出し、この流出通路8’からさらに流れる。図示された実施例では、環状の冷却通路6,6’が、バルブシートリング5を完全に取り囲んで延びている。この場合、冷却媒体が環状の冷却通路6,6’を長い経路で周流する周流路90,90’と、短絡路91,91’、つまり流入開口70,70’と流出開口80,80’との間の最短の接続部とが存在している。図2から判るように、流入通路7,7’および流出通路8,8’は、たとえばシリンダヘッド1の側面を起点とする孔により形成されている。有利には、流入通路7,7’および流出通路8,8’は、シリンダの同一の側、本実施例では排気側に配置されている。
流入開口70と流出開口80との間のバルブシートリング5の中心点角度α(図1)が180°よりも小さく、有利には100°よりも小さいと、周流路90,90’と短絡路91,91’とのバランスの取れた比、ひいては良好な周流および冷却を達成することができる。中心点角度αは、バルブシートリング中心点50と、流入通路7、特に流入通路の長手方向中心軸線(流入長手方向中心軸線77)が環状の冷却通路6もしくは冷却通路6の外面61にぶつかる点とを結ぶ半径方向の線と、バルブシートリング中心点50と、流出通路8、特に流出通路の長手方向中心軸線(流出長手方向中心軸線88)が環状の冷却通路6もしくは冷却通路6の外面61にぶつかる点とを結ぶ半径方向の線との間の角度である。環状の冷却通路の、流入開口70,70’と流出開口80,80’との間における長い方の冷却媒体周流領域、すなわち周流路90の領域は、バルブシートリング5の周囲で360°−αの角度範囲にわたって延びている。本発明にあっては、この角度範囲は195°〜345°である。周流路90,90’のこの角度範囲により、シリンダヘッド1の熱に関して問題となる領域からの可能限り良好な放熱を行うことができることが判った。
つまり、図示された実施例では、一方では、両方の開口70,70’,80,80’の間で短絡路91,91’において短絡流が生じ、他方では、バルブシートを長い経路で取り囲む周流路90,90’において冷却流が生じる。
特に図3から判るように、流入通路7,7’は、図示された実施例では、流入開口70を介して環状の冷却通路6,6’に接線方向で開口している。接線方向とは、本開示の枠内では、流入通路7,7’/流出通路8,8’の要素と環状の冷却通路6,6’とが製造公差範囲内において1つの点で接触することを意味している。このことは、たとえば、流入通路7,7’/流出通路8,8’の、それぞれのバルブシートのバルブ軸線もしくはバルブシートリング中心点50,50’から遠い方の面が、環状の冷却通路6,6’の、同様にバルブ軸線もしくはバルブシートリング中心点50,50’から遠い方の面(外面61,61’)に1つの点で接触するか、または流入通路7,7’/流出通路8,8’の、バルブ軸線もしくはバルブシートリング中心点50,50’に近い方の面が、環状の冷却通路6,6’の、同様にバルブ軸線もしくはバルブシートリング中心点50,50’に近い方の面(内面62,62’)に1つの点で接触することを意味している。
図示された変形例では、流入長手方向中心軸線77,77’が、バルブシートの環状の冷却通路6,6’の内側の通路壁(内面62,62’)に対して接線方向に延びていて、これにより、この内側の通路壁に1つの点で接触する。流出通路8,8’は、流出開口80を介して環状の冷却通路6から分岐している。流出長手方向中心軸線88は、図示された実施例では、同様に環状の冷却通路6の内側の通路壁62に対して接線方向に延びている。したがって、流入開口70,70’および流出開口80,80’の形状は、それぞれ略楕円形である。
接線方向の流入および流出は、乱流を少なくして冷却を良好にする周流を周流路90,90’において可能にすると同時に、少ない圧力損失が達成され、これにより短絡路91,91’において短絡流が少なく維持される。したがって、流入開口70,70’と流出開口80,80’との間の短絡流範囲の冷却が確保されているにもかかわらず、流入開口70,70’と流出開口80,80’との間の周流路90,90’に、バルブシートリング5において高い熱負荷にさらされる領域の冷却のための十分な冷却媒体が残される。
本発明によれば、流出通路8,8’を接線方向と半径方向との間の角度範囲内で環状の冷却通路6から分岐させることができる。接線方向とは、ここでは流出通路8,8’内の流れ方向が冷却通路6内の流れ方向に一致している、つまり角度が0°であることを意味している。半径方向とは、ここでは冷却通路6内の流れ方向と流出通路8,8’内の流れ方向との間の角度が90°であることを意味している。
流出通路と、流出開口80,80’の領域における冷却通路6内の流れ方向との間の角度の変更により、圧力状況、特に周流路90,90’と短絡路91,91’との間の冷却媒体量を調整し、それぞれの用途に対して冷却作用を最適化することができる。
有利な冷却作用は、図示された実施例では特に、流入通路7,7’が、バルブシートリング5の、排気バルブ間の1つのバルブブリッジ100に面した側に配置されているかもしくは開口していることによっても得られる。特に排気側のバルブブリッジ100の領域に高い熱負荷が生じるので、この領域で新たに供給される比較的低い温度を有する冷却媒体が特に良好な作用を発揮することができる。より少ないバルブを備えた変形例でも、流入通路7,7’がバルブブリッジ100の側で延びていると有利である。
図8は、流入通路7’が環状の冷却通路6に開口していて、流出通路8’が再び延出しているところの図を示している。この場合、流入通路7’の流入部において0°を示す角度スケールが図示されており、流出通路8’からの流出は225°〜270°で行われ、したがって195°〜345°の本発明の範囲で周流が生じる。流出通路8’の方向は、接線方向と半径方向との間にある。つまり流出角度βは、0°(接線方向の延び)と90°(半径方向の延び)との間にある。実線で図示された流出通路8’は、極めて緩やかな傾きの延びを有している一方で、破線で図示された流出通路8’は、90°に近い角度βで延びている。排気バルブ開口2a,2bのバルブシートリング中心点50の間に、バルブ接続線200が図示されている。
たとえば図3に図示されている実施例において、流入通路7,7’および流出通路8,8’は、1つの共通の第1の平面内で延びていて、第1の平面は、紙面にある。したがって、たとえば孔あけ機器の迅速な位置決めによる孔あけ時または孔あけ用コアの簡単な挿入による鋳造時に簡単な製造が確保される。本発明の変形例では、流入通路7,7’がバルブシート毎に第1の平面内で延びていて、流出通路8,8’が第2の平面内で延びている。図4は、破線で示された流出通路8’を備えたこの変形例を示している。この流出通路8’は、シリンダヘッドガスケット平面110の方向に僅かにずらされている。第1の平面は、紙面に対して垂直に延びていて、流入長手方向中心軸線77’と一致する。第2の平面は同様に紙面に対して垂直に延びていて、流出長手方向中心軸線88’と一致する。ここで、第1の平面は第2の平面に対して平行であり、両平面はシリンダヘッドガスケット平面110もしくはバルブシートリング平面500(たとえば図6を参照)に対して平行である。バルブシートリング平面500は、バルブシートリング5により定義され、図示された実施例ではシリンダヘッドガスケット平面110に対して平行に延びている。確認できる通り、第1の平面および第2の平面は、図示された実施例では同様にバルブ軸線55に対して垂直に延びている(図5〜図7を参照)。図7に図示されている別の変形例では、第1の平面が第2の平面に対して斜めに延びている。この構成は、破線で図示された流入通路7’により確認できる。両平面は、紙面に対して垂直であり、第1の平面は流入長手方向中心軸線77’と一致し、この流入長手方向中心軸線77’により図示されており、第2の平面は、流出長手方向中心軸線88’と一致し、この流出長手方向中心軸線88’により図示されている。
図1〜図3、特に図7において確認できるように、流出通路8,8’は、シリンダヘッドガスケット平面110の方向に引き下ろされたシリンダヘッド冷却ジャケット120に接続されている。このシリンダヘッド冷却ジャケット120は、2つのシリンダヘッド冷却ジャケットが存在している場合、たとえば上側(つまりシリンダヘッドガスケット平面110から離された)シリンダヘッド冷却ジャケットであってよい。流出通路8,8’の、バルブシートリング5から離れる方向に案内された領域は、シリンダヘッド冷却ジャケット120との接続後に、シリンダヘッド1の外面において栓体130,130’により閉鎖されている。
当然ながら、流出通路8,8’が上側のシリンダヘッド冷却ジャケット120との接続なしに、シリンダヘッド1の外面へと案内される変形例も可能である。たとえば、バルブシート冷却は、別個の冷却回路によって行うこともできる。
したがって、本発明は、簡単に製造可能であると共に複雑な加工ステップを必要とすることなく、バルブシートの最適かつ乱流の少ない冷却を可能にする。本発明における周流路90,90’の角度範囲と、流出通路の角度とにより、バルブシート5,5’の最適な冷却と、短絡路をも通る完全な周流とを達成することができる。

Claims (9)

  1. 少なくとも1つのシリンダを備えた内燃機関のためのシリンダヘッド(1)であって、行程バルブのための少なくとも1つのバルブシートリング(5)を備えており、該バルブシートリング(5)に環状の冷却通路(6,6’)が対応配置されており、該冷却通路(6,6’)は少なくとも、流入通路(7,7’)の少なくとも1つの流入開口(70,70’)と、流出通路(8,8’)の少なくとも1つの流出開口(80,80’)との間で少なくとも部分的にバルブシートを取り囲むように延びており、前記流入通路(7,7’)および流出通路(8,8’)が前記シリンダの同一の側に配置されている、シリンダヘッド(1)において、
    前記流入通路(7,7’)が、前記流入開口(70,70’)を介して、好適には略接線方向で前記環状の冷却通路(6,6’)に開口しており、
    周流路(90,90’)、つまり、前記バルブシートの前記環状の冷却通路(6,6’)の、前記流入開口(70,70’)と前記流出開口(80,80’)との間における長い方の周流領域が、前記流入開口(70,70’)を起点として、195°〜345°の角度範囲にわたって延びており、前記流出通路(8,8’)が、前記流出開口(80,80’)を介して、接線方向と半径方向との間の角度範囲内で前記環状の冷却通路(6,6’)から分岐していることを特徴とする、シリンダヘッド(1)。
  2. 前記環状の冷却通路(6,6’)が、前記バルブシートリング(5)を完全に取り囲んで延びており、流れ方向で、前記周流路(90,90’)が前記流入開口(70,70’)と前記流出開口(80,80’)との間に延びていて、短絡路(91,91’)が前記流出開口(80,80’)と前記流入開口(70,70’)との間に延びている、請求項1に記載のシリンダヘッド(1)。
  3. 前記流入通路(7,7’)の長手方向中心軸線(77,77’)および/または前記流出通路(8,8’)の長手方向中心軸線(88,88’)が、前記バルブシートの前記環状の冷却通路(6,6’)の内側の通路壁(62,62’)に対して接線方向に延びている、請求項1または2に記載のシリンダヘッド(1)。
  4. 前記流入通路(7,7’)および前記流出通路(8,8’)が1つの共通の第1の平面内で延びている、請求項1から3までのいずれか1項に記載のシリンダヘッド(1)。
  5. 前記流入通路(7,7’)が第1の平面内で延びていて、前記流出通路(8,8’)が第2の平面内で延びていて、好適には前記第1の平面が前記第2の平面に対して平行である、請求項1から3までのいずれか1項に記載のシリンダヘッド(1)。
  6. 前記第1の平面および/または前記第2の平面が、バルブシートリング平面(500)に対して平行である、請求項4または5に記載のシリンダヘッド(1)。
  7. 少なくとも前記流出通路(8,8’)が、シリンダヘッド冷却ジャケット(120)に接続されている、請求項1から6までのいずれか1項に記載のシリンダヘッド(1)。
  8. 少なくとも2つのバルブ開口(2a,2b,3a,3b)が設けられており、前記流入通路(7,7’)が、前記バルブシートの、前記バルブ開口(2a,2b,3a,3b)間のバルブブリッジ(100)に面した側に配置されている、請求項1から7までのいずれか1項に記載のシリンダヘッド(1)。
  9. 2つの排気バルブ開口(2a,2b)および/または2つの吸気バルブ開口(3a,3b)が設けられており、少なくとも、前記排気バルブ開口(3a,3b)の前記バルブシートリング(5)の環状の冷却通路(6,6’)への前記流入通路(7,7’)が、前記バルブシートリング(5)の、排気バルブブリッジ(110)に面した側に配置されている、請求項1から8までのいずれか1項に記載のシリンダヘッド(1)。
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