JP2020520949A - 組成物、並びにミトコンドリア脱共役剤を調製及び使用する方法 - Google Patents

組成物、並びにミトコンドリア脱共役剤を調製及び使用する方法 Download PDF

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Abstract

本開示は、ミトコンドリア脱共役剤として使用できる、式I、II、及びIIIの化合物、並びにその薬学的に許容されうる塩を提供し、R1〜R9、X1、X2及びY1等の変数はは明細書中で規定される。また、本開示は、式I、II、若しくはIII単独で、又は他の活性化合物を組み合わせた医薬組成物を提供する。式I、II、及びIIIの化合物並びに組成物は、肥満、II型糖尿病、脂肪性肝疾患、インスリン抵抗性、パーキンソン病、虚血再灌流障害、心不全、非アルコール性脂肪性肝疾患(NALFD)、及び非アルコール性脂肪肝炎(NASH)等の特定の症状の治療又は予防に有用である。また、式I、II、及びIIIの化合物は、グルコース恒常性及びインスリン作用の制御に有用である。【選択図】図1

Description

関連出願の参照
本出願は、2017年5月22日に出願された米国仮特許出願第62/509,249号に基づくものであり、参照によってその内容の全体が本明細書に取り込まれる。
連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載
この発明は、アメリカ国立衛生研究所によって承認された許可番号第DK101803の下に政府支援により成された。米国政府は、本発明において一定の権利を有する。
2013年に、米国医師会は肥満が疾病であると宣言した。米国では、米国成人の68.8%が体重超過(ボディマス指数、BMI>25)であり、米国成人の36.5%が肥満(BMI>30)である。肥満は、糖尿病、心血管脂肪性肝疾患、及び多くの種類のガン等の代謝性疾患の大きなリスク要因である。肥満に関連する病気の推定年間医療費は、1490億ドルである。食事及び運動が効果的な治療であるのに対し、かかる医療介入は患者のコンプライアンスを低くさせる。
薬剤は、肥満解消のための食事療法及び運動療法を補完することができる。ミトコンドリア脱共役剤は、ヒトの体重減少を生じさせる効果があることが知られている薬物群の1つである。例えば、2,4−ジニトロフェノール(DNP)は、ヒトの体重減少の結果をもたらす、よく知られた小分子ミトコンドリアプロトノフォアである。およそ300mg/日を消費する患者は、食物摂取量を変更することなく、数か月にわたって、平均して1週間当たり1.5ポンドを確実に減少させた。同様に、DNPを投与されたマウスは、血清グルコース、トリグリセリド、及びインスリンのレベルを改善し、酸化的損傷を低減し、体重を減少させ、かつ長寿命を増大させることを示している。しかしながら、DNPは、治療濃度域がとても狭い。どのような体重減少薬であっても、より早い体重減少を目指して過剰消費してしまうリスクがある。
ミトコンドリア脱共役のメカニズムは、本質的に抗酸化作用であり、これにより、DNPのようなミトコンドリア脱共役剤が、虚血再灌流障害、及びミトコンドリア活性酸素種産生に関連する他の障害に対する保護作用を有する。残念ながら、DNPは、狭い治療指数となる他の細胞膜に対するオフターゲット効果を有する。後に、DNPは、1938年に米国食品医薬品局により北米市場から除去された。現在、人体への使用が十分に安全である脱共役剤は存在しない。安全性に優れたミトコンドリアル小分子プロトノフォアの開発は、抗肥満薬を約80年ぶりに注目させることができるだろう。
ミトコンドリアATP産生は、ミトコンドリア内膜でのプロトン濃度勾配を経た栄養素酸化に由来する。栄養素酸化によりマトリックスからのプロトン流出が生じ、ミトコンドリア内膜で10倍のプロトン勾配となる。すなわち、内膜領域のpHは、およそ6.9であり、ミトコンドリアマトリックスのpHはおよそ8.0である。プロトンがATP合成を経てミトコンドリアマトリックスに再び入り込むときにATP産生が起こり、これによって、栄養素酸化をATP産生に「共役」(”coupling”)させる。これに対して、他の経路を経てマトリックスに再び入り込んだプロトンは、ATP産生から栄養素酸化を「脱共役」(”uncoupling”)する。「脱共役」が増えると、ミトコンドリアの過分極を防ぎ、活性酸素産生を減少させ、細胞がより多くの栄養素を燃焼(カロリー消費)してATPを産生することによって、体重減少を増大させる。
ミトコンドリアプロトノフォア脱共役剤は、ミトコンドリア内膜(MIM)にてプロトンを移送する小分子である。これらの分子は、ATP合成酵素の独立経路を経てミトコンドリアマトリックスにプロトンを再び入り込ませ、よって、ATP産生から栄養素酸化を脱共役することから、「脱共役剤」と呼ばれる。至適濃度で使用されるとき、薬学的な脱共役剤は、ミトコンドリア電子伝達系を促進させ、ミトコンドリア活性酸素種(ROS)の産生を減少させる。DNP及び他のプロトノフォア脱共役剤の主な限界は、細胞膜(PM)を含む他の膜における不要なプロトノフォア活性である。このオフターゲット活性は、細胞内酸性化を増加させ、電気的に刺激細胞を脱分極させ、細胞のイオン勾配を維持するために必要とされるエネルギーを増加させる。かかるオフターゲット効果がミトコンドリアATP産生の効率低下と相まった場合の副作用としては、過熱やATP枯渇等が挙げられる。かかるDNPの過量服用の病歴は、あらゆるミトコンドリア脱共役剤が副作用を引き起こすであろうという誤解の原因となる。
ミトコンドリアは、肥満、癌、糖尿病、神経変性、及び心臓病等、ヒトに最も起こりうる病気のいくつかの病因において重要な役割を果たす。これらの病気は、ミトコンドリアの酸化的損傷を軽減し、エネルギー消費量を増加させるミトコンドリアプロトン輸送体のような薬剤の使用により、改善することができる。遺伝的及び薬学的な脱共役は、虚血再灌流障害、パーキンソン病、インスリン抵抗性、加齢、及び心不全等、ミトコンドリアの酸化ストレスに関連する障害、並びに、肥満等のエネルギー消費量の増加により利益がもたらされる障害に対して薬効を有する。細胞膜電位に影響を与えない選択的なミトコンドリアプロトノフォア脱共役剤の開発は、ミトコンドリア脱共役剤の安全粋を広げ、ミトコンドリア脱共役が、肥満、脂肪性肝疾患、II型糖尿病、及びその他の疾患、障害、並びにミトコンドリア機能に関連する症状の治療に向けられる新たな希望を提供するであろう。
この技術分野においては、ミトコンドリア脱共役剤として有用な化合物は勿論、ミトコンドリア脱共役剤を用いることにより、肥満、糖尿病、脂肪性肝疾患、及びグルコース恒常性の予防及び治療、脂肪過多の減少、虚血再灌流障害からの予防、並びにインスリン作用の抑制に有用な組成物及び方法が、長きにわたり必要とされている。
発明の概要
本開示は、肥満、その他の疾患及び障害の予防及び治療に有用な化合物、かかる化合物の製造及び試験の方法、並びに、同様の生理活性を有する新規な化合物の特定及び製造の方法を提供する。
このような新規な特性は長年求められており、これらに限定されないが、肥満、糖尿病、脂肪性肝疾患、インスリン抵抗性、パーキンソン病、老化、外傷性脳障害、虚血再灌流障害、及び心不全等、ミトコンドリア由来疾患の治療について大きな可能性を提供するものである。
本開示は、ミトコンドリア脱共役剤として有用な化合物、及び、かかる化合物を含有する医薬組成物、並びに、肥満、II型糖尿病、脂肪性肝疾患、インスリン抵抗性、パーキンソン病、虚血再灌流障害、心不全、非アルコール性脂肪性肝疾患(NALFD)、及び非アルコール性脂肪肝炎(NASH)等の疾患及び症状を治療するための化合物を使用する方法、グルコース恒常性又はインスリン作用を調節する方法を提供する。
本開示の化合物は、食事誘発性グルコース不耐性、肝脂肪蓄積、及び食事誘発性肥満といった症状のリスクを有する患者に対して、その予防又は低減に有用であり、それを必要とする対象の呼吸作用を助け、脂肪酸化量を増大させるのに有用である。
このように、本開示の第一の形態は、式Iの化合物、及び式Iの薬学的に許容されうる塩を提供する。
式I中、変数であるR、R、R、R、R、R、X、及びXは、以下のように定義される。
及びRは、同一又は異なっており、それぞれ独立して、モノ−若しくはビシクロ−アリール、モノ−若しくはビシクロ−ヘテロアリール、シクロアルキル、又は、ヘテロシクロアルキルであり、それぞれは、無置換である、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、−COOH、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、及び−(C0〜C4アルキレン)シクロアルキルから独立して選ばれる1以上の基により置換されている。
及びXは、同一又は異なっており、不存在(共有結合)、−CH−、−C(O)−、−S(O)−、又はS(O)−である。
及びRは、それぞれ独立して、水素、又はC1〜C4アルキルである。
及びRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、−COOH、C1〜C6アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、−(C0〜C4アルキレン)シクロアルキル、−(C0〜C4アルキレン)ヘテロシクロアルキル、−(C0〜C4アルキレン)フェニル、又は−(C0〜C4アルキレン)ヘテロアリールであり、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、フェニル、又はヘテロアリールは、無置換である、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、−COOH、及びC1〜C6アルキルから独立して選ばれる1以上の置換基により置換されており;
及びRの定義における、アルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンは、それぞれ、無置換である、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、及び−COOHから独立して選ばれる1以上の置換基により置換されており、アルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンのいずれかにおける1以上のメチレン単位が、O、NR、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)−、−C(O)NR−、又は−NRC(O)−に任意に置き換えられており、nは、0、1、又は2であり、Rは、各存在において、水素、C1〜C6アルキル、及び(C0〜C2アルキル)シクロアルキルから独立して選ばれ;
,N−ビス(2−フルオロフェニル)ピラジン−2,3−ジアミンは、式Iの範囲から除く。
さらに、本開示は、式IIの化合物、及び式IIの薬学的に許容されうる塩を提供する。
式II中、変数であるR、R、R、R、X、X、及びYは、以下のように定義される。
及びRは、同一又は異なっており、それぞれ独立して、C1〜C8アルキル、モノ−若しくはビシクロ−アリール、モノ−若しくはビシクロ−ヘテロアリール、シクロアルキル、又はヘテロシクロアルキルであり、それぞれ、無置換である、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、−COOH、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、及び−(C0〜C4アルキレン)シクロアルキルから独立して選ばれる1以上の基により置換されており、R及びRの定義におけるアルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンは、それぞれ、無置換である、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、及び−COOHから独立して選ばれる1以上の置換基により置換されており、
アルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンのいずれかにおける1以上のメチレン単位が、O、NR、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)−、−C(O)NR−、又は−NRC(O)−に任意に置き換えられており、nは、0、1、又は2であり、Rは、各存在において、水素、C1〜C6アルキル、及び(C0〜C2アルキル)シクロアルキルから独立して選ばれる。
及びXは、同一又は異なっており、不存在(共有結合)、−CH−、−C(O)−、−S(O)−、又はS(O)−である。
及びRは、水素、又はC1〜C4アルキルである。
は、S又はOである。
及びXのいずれもが不存在であるとき、R及びRは、いずれも無置換のC1〜C8アルキルではない。
以下の化合物は、式IIの範囲から除く:
(2−フルオロフェニル){6−[(2−フルオロフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミン(BAM15);
(4−クロロフェニル){6−[(4−クロロフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミン(BAM8);
(4−フルオロフェニル){6−[(4−フルオロフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミン(BAM9);
(2−クロロフェニル){6−[(2−クロロフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミン(BAM15A);
(2−ブロモフェニル){6−[(2−ブロモフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミン(BAM15B);
(2−ヨードフェニル){6−[(2−ヨードフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミン(BAM15C);
(2−フルオロ,4−クロロフェニル){6−[(2−フルオロ,4−クロロフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミン(BAM15D);
(2,4−ジフルオロフェニル){6−[(2,4−ジフルオロフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミン(BAM15F);
(2−フルオロフェニル){6−[(4−フルオロフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミン;
(2−メトキシフェニル){6−[(2−メトキシフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミン;
(3−メトキシフェニル){6−[(3−メトキシフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミン;
(3−トリフルオロメチルフェニル){6−[(3−トリフルオロメチルフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミン;
(2−フルオロメチルフェニル){6−[(4−メチルフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミン;
ジメチル4,4′−([1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジイルビス(アザンジイル))ジベンゾアート;
(3−メチルフェニル){6−[(3−メチルフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミン;
(2−メチルフェニル){6−[(2−メチルフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミン;
(4−メチルフェニル){6−[(4−メチルフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミン;
(4−シアノフェニル){6−[(シアノフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミン;
(4−メトキシフェニル){6−[(4−メトキシフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミン;
4,4′−([1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジイルビス(アザンジイル))二安息香酸;
ジメチル2,2′−([1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジイルビス(アザンジイル))ジベンゾアート;
(2−フルオロフェニル){6−[(4−メトキシフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミン;又は
(4−トリフルオロメチルフェニル){6−[(4−トリフルオロメチルフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミン。
更なる別の形態では、本開示は、式IIIの化合物、及びその薬学的に許容されうる塩を提供する。
式III中、変数であるR、R、R、R、R、R、X、及びXは、以下のように定義される。
及びRは、それぞれ独立して、モノ−若しくはビシクロ−アリール、モノ−若しくはビシクロ−ヘテロアリール、シクロアルキル、又はヘテロシクロアルキルであり、それぞれは、無置換である、又はハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、−COOH、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、及び−(C0〜C4アルキレン)シクロアルキルから独立して選ばれる1以上の置換基により置換されている。
及びRにおいて、それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンは、無置換である、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、及び−COOHから独立して選ばれる1以上の置換基により置換されており、アルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンのいずれかにおける1以上のメチレン単位が、O、NR、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)−、−C(O)NR−、又は−NRC(O)−に任意に置き換えられており、nは、0、1、又は2であり、Rは、各存在において、水素、C1〜C6アルキル、及び(C0〜C2アルキル)シクロアルキルから独立して選ばれる。
及びXは、同一又は異なっており、不存在(共有結合)、−CH−、−C(O)−、−S(O)−、又はS(O)−である。
及びRは、水素、又はC1〜C4アルキルある。
は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C2ハロアルキル、C1〜C2ハロアルコキシ、又はフェニルである。
は、水素、C1〜C4アルキル、又はC1〜C4アルキルエステルである。
投薬量の関数としての酸素消費速度である。化合物4cは、ミトコンドリア脱共役剤であるBAM15やFCCPよりも酸素消費速度が大きい。 対数目盛でプロットした、投薬量の関数としての酸素消費速度である。化合物4cは、ミトコンドリア脱共役剤であるBAM15よりも酸素消費速度が大きい。 NALFDクライテリア(criteria)を評価するアッセイ中における、化合物4cとBAM15の性能の対比である。 脂肪肝炎アッセイ、炎症アッセイ、及びバルーンアッセイに基づいて併用されたNALFDスコアである。化合物4cは、BAM15よりも著しく低いNALFDスコアである。 HE染色された肝切片の代表的な顕微鏡写真である。 食事誘発性肥満マウスモデルである。A.高脂質な西洋食(WD)を与えたとき、化合物4cを投与されたマウスは、化合物4cを投与せずに西洋食(WD)を与えたマウスよりも、脂肪量(Fatt mass)の増加が著しく少なかった。B.全てのマウスは実質的に同じ除脂肪量(Lean mass)であった。 食事誘発性肥満マウスモデルである。A.WDを与えられたマウスと、WD+化合物4cを与えられたマウスの食物摂取量の対比。両群とも同程度の食物摂取量レベルであった。B.通常食を与えられたマウス、高脂質なWDを与えられたマウス、及びWD+50mg/kg/dayの化合物4cを与えられたマウスのグルコース負荷試験。化合物4cを与えられたマウスは、化合物4cを与えずに高脂質なWDを与えられたマウスと比較して、耐糖能が著しく改善された。
発明の詳細な説明
語句
本発明の説明及び特許請求において、以下の語句は、以下に示す定義に従って用いられる。別段の定義がなされない限り、本明細書において使用されるあらゆる技術語句及び科学語句は、本発明が属する技術分野の当業者により共通して理解されている意味と同一の意味を有する。本明細書に記載されている方法及び材料に類似するか、又はこれらと均等な方法及び材料の全てを、本発明の実施又は試験において使用することができるが、以下ではその好適な材料及び方法を説明する。本発明の説明において重要な特定の語句は、以下に定義される。語句「1つの」(“a”及び“an”)は、その量を限定することを意味するものではなく、むしろ当該事項が少なくとも1つ存在することを意味するものである。語句「又は」(“or”)は、「及び/又は」(“and/or”)を意味するものである。ここで用いられる語句「約」(“about”)は、“approximately”、“in the region of”、“roughly”、又は“around”を意味するものである。語句「約」(“about”)を数値範囲とともに用いるときは、記載されている数値の上限及び下限を広げた範囲に変更される。通常、ここで用いられる語句「約」(“about”)は、記載された上限及び下限の数値を10%分散したものに変更される。したがって、「約50%」は、45〜55%の範囲であることを意味する。ここにおいて両端を指定した数値範囲には、その範囲に含まれる全ての数値が含まれる(例えば、1〜5は、1,1.5,2,2.75,3,3.90,4,及び5を包含する。)。そしてまた、あらゆる数及びその端数は、「約」(“about”)によって変更されるものとみなされることが理解される。
本発明の文脈において使用される語句「付加的な治療的活性化合物」又は「付加的な治療的活性剤」は、治療下にある特定の傷害、疾患、又は障害への付加治療的使用のための化合物の使用又は投与を意味する。かかる化合物には、例えば、関連性のない疾患若しくは障害、又は、治療下にある傷害、疾患若しくは障害の一次治療に応答し得ない疾患若しくは障害を治療するために使用されるものが包含される。
ここで使用される語句(化合物の)「投与」(“administration of”及び“administering”)は、本開示の化合物、又は本発明の化合物のプロドラッグを、治療を必要とする対象に投与することを意味することが理解されるであろう。
ここで使用される語句「疾患又は障害の症状を緩和すること」(“alleviating a disease or disorder symptom”)は、症状の重症度、対象により引き起こされる当該症状の頻度、又はその両方を軽減することを意味する。
語句「含む」、「含有する」(“comprises”、“comprising”、及び同様の移行句“includes”、“including”、“contain”、及び“containing”)は、米国特許法に起因する意味を有するオープンエンドの移行句の意味を有する。「含む」、「含有する」(“comprises”)及び他のオープンエンドの語句は、中間の移行句である「本質的に・・・からなる」(“consisting essentially of”)及びクローズエンドの移行句である「・・・からなる」(“consists of”)を包含する。オープンエンドの移行句によって記載された請求項は、文脈上又は技術上明らかに排除されない限り、他のあらゆる移行句を用いて記載されることができ、更に限定することもできる。
語句「デリバリー媒体」(“delivery vehicle”)は、イン・ビボで化合物をデリバリーするために使用可能な、又は、植物又は動物に投与された化合物を含有する組成物に添加可能な、あらゆる種類のデバイス又は物質を意味する。「デリバリー媒体」には、これらに限定されないが、植え込み型デバイス、細胞集合体、マトリックス材、ゲル等が包含される。
「疾患」(“disease”)は、動物がホメオスタシスを保つことができない動物の健康状態をいう。そして「疾患」が改善されない場合、動物の健康は悪化し続ける。これに対して、動物における「障害」(“disorder”)は、動物がホメオスタシスを保つことができる動物の健康状態いうが、障害がなかったときよりも好ましくない動物の健康状態である。「障害」を治療しないまま放置しても、動物の健康状態の更なる低減を引き起こすわけではない。
ここで使用される「有効量」(“effective amount”)又は「治療有効量」(“therapeutically effective amount”)は、疾患又は障害の症状の緩和等、選択した効果を奏するための十分な量を意味する。他の化合物と組み合わせて投与する場合、複数の化合物等を組み合わせた形態で投与する状況においては、各化合物の量は、当該化合物を単独で投与する場合と異なっていてもよい。このように、化合物を組み合わせて使用する場合の有効量については、各化合物の実際量は種々変更しうるものであるが、組み合わせ全体を一括して参照できる。語句「より効果的」(“more effective”)は、選択した効果について、対比される別の治療によりもその治療がより大きな程度に緩和することを意味する。
本明細書及び特許請求の範囲で使用される、語句「例えば」(“for example”、“for instance”)、「・・・のような」(“such as”)、及び「包含する」(“including”)等は、より一般的な内容についてより明確にする例示として示されることが理解される。特に断りがない限り、このような例示は、理解を助けるために提示されるものであり、何ら限定をする意味ではない。
語句「式」(“formula”)及び「構造」(“structure”)は、ここでは同義で使用される。
ここで使用される「機能(性)」(“functional”)分子は、それに特徴付けられる特性又は活性を示す態様の分子をいう。例えば、「機能性酵素」は、当該酵素に特徴付けられる特徴的な触媒活性を示す酵素である。
ここでいう「医療供給者」(“health care provider”)は、患者のような対象に対して、予防、治療、ヘルス・プロモーション、リハビリテーションといった健康管理サービスを提供する個人及び機関を包含する。
「注入又は投与」(“injecting or applying”)は、任意の経路による化合物の投与を包含する。これらに限定されないが、局所、経口、頬側、静脈内、筋肉内、動脈内、髄内、髄腔内、心室内、経皮、皮下、腹腔内、鼻腔内、経腸、局所、舌下、膣内、点眼、肺、直腸等の投与手法が挙げられる。
「説明資料」(“instructional material”)には、文書、録音・録画、図表、ここに記載されている様々な疾患や障害の緩和に有効なキットに開示されている本発明の化合物の有用性を伝達するために使用される、他のあらゆる表現媒体を包含する。また、任意に、又はこれに替えて、説明資料は、細胞又は哺乳類の組織中の疾患や障害を緩和する1以上の方法を開示していてもよい。例えば、キットの説明資料は、本開示の標記化合物を含有する容器に固定されていてもよいし、標記化合物を含有する容器とともに搬送されていてもよい。あるいはまた、説明資料及び当該化合物が受領者によって協働して使用される意図で、容器と分離して搬送されていてもよい。
語句「ミトコンドリア脱共役」(“mitochondrial uncoupling”)は、「脱共役」(“uncoupling”)とも呼ばれ、プロトンがATP合成酵素と独立した経路を通じてミトコンドリアのマトリックスに流入し、これによって、ATP産生から栄養素酸化を脱共役させるプロセスをいう。このプロセスは、小分子ミトコンドリアプロトノフォアによって薬学的に誘導することができ、ミトコンドリア内膜を横断してマトリックス内にプロトンを直接移動させる。好気性細胞におけるエネルギー産生の主な経路は、ミトコンドリアのマトリックスからのプロトン流出を促進するミトコンドリア中の栄養素(脂肪、炭水化物、及びアミノ酸等を含む)の酸化を伴う。このプロセスは、ミトコンドリア内膜を横断して、pH勾配及び電気化学的勾配をもたらす。プロトンは、通常、ATP合成酵素を介して、ミトコンドリアのマトリックスに再流入し、ATP産生をもたらす。また、プロトンは、ATP合成酵素とは独立した経路を介して、ミトコンドリアのマトリックスに再流入し、ATP産生からの栄養素酸化及びプロトン流出を「脱共役」する。
ここで使用される語句「調節する」(“modulate”)とは、活性、機能、又はプロセスの程度を変更することをいう。語句「調節する」(“modulate”)は、活性、機能、又はプロセスを抑制すること及び刺激することの両方を包含する。
ここで使用される語句(医薬組成物の)「非経口投与」は、対象の組織の物理的切開、及び組織内の裂け目を介した医薬組成物の投与によって特徴付けられるあらゆる投与経路を包含する。非経口投与は、これらに限定されないが、組成物の注射による医薬組成物の投与、外科的切開を介する組成物の塗布による医薬組成物の投与、及び組織に浸透する非外科的創傷を介する組成物の塗布による医薬組成物の投与等を包含する。特に、非経口投与は、これらに限定されるものではないが、皮下注射、腹腔内注射、筋肉内注射、胸骨内注射、及び腎臓の透析輸液技術等を包含することを意図する。
「医薬組成物」(“pharmaceutical composition”)は、式Iの化合物、塩、溶媒和化合物、水和物、そのプロドラッグ等の少なくとも1つの活性成分と、担体等の少なくとも1つの他の物質と、を含有する組成物である。医薬組成物は、任意に、1以上の更なる活性成分を含有してもよい。定めがある場合、医薬組成物は、ヒト又は非ヒトの薬物のための米国FDAのGMP(適正製造規範;good manufacturing practice)の基準を満たす。「組み合わせ製剤」は、少なくとも2つの活性成分の組み合わせであり、単一錠剤として組み合わされたものでもよいし、グラム陰性細菌感染等の障害を治療する目的で活性成分を併用する旨の処方箋とともに別錠剤として提供されるものでもよい。「医薬組成物」は、ヒト又は動物(獣医)への使用のための組成物も包含する。
本開示の医薬組成物及び/又は組み合わせに適用される「薬学的に許容されうる担体」(“pharmaceutically acceptable carrier”)は、活性化合物に担持される希釈剤、賦形剤、又は媒体をいう。
「薬学的に許容されうる賦形剤」(“pharmaceutically acceptable excipient”)は、通常、安全、非毒性、生物学的にもその他の点においても望ましくないものではない、医薬組成物及び/又は組み合わせの調製に有用な賦形剤を意味し、ヒトの医薬的用途だけでなく獣医用にも許容されうる賦形剤を含有する。本出願において使用される「薬学的に許容されうる賦形剤」は、かかる賦形剤を1以上含有するものを包含する。
また、これらの用語は、ヒトを含む動物への使用のために、米国連邦政府の規制当局によって承認された薬剤、及び米国薬局方に列挙された薬剤を包含する。
「薬学的に許容されうる」(“pharmaceutically acceptable”)は、ヒト又は動物への適用において生理学的に許容性があることを意味する。
「複数」(“plurality”)は、少なくとも2つであることを意味する。
ここで使用される語句「抑制」(“prevent”)は、何らかのものを発生しないようにする、あるいは、起こり得そうな、又は可能性のあるものに対して前もって対策をとることを意味する。医学において、「抑制」(“prevention”)は、通常、疾患にかかる機会や症状が出る機会を減らす行為を意味する。
「予防」(“preventive”又は“prophylactic”)措置とは、疾患又は障害の徴候が出ていない対象、又は早期の徴候しか出ていない対象に投与する措置をいう。予防措置は、疾患又は障害の促進に伴う症状悪化の危険を低減する目的で行われる。
ここで使用される語句「標準」(“standard”)は、対比のために使用されるものをいう。例えば、テスト化合物を投与する際に、結果の対比のために投与され、使用される公知の標準試薬や化合物等が挙げられる。あるいは、試薬又は化合物のパラメーターや機能上の効果を評価する際に、コントロール値を得るために測定される標準パラメーターや機能等が挙げられる。また、標準は、「内部標準」をいい、例えば、関心のあるマーカーを計測する前に、サンプルを処理し、精製や抽出の手順に処する際に、サンプルに対して公知の量が添加され、精製率又は回収率等として決定するための有用な試薬又は化合物等が挙げられる。内部標準は、しばしば、放射性同位体等でラベル化されることで、内在性マーカーと識別可能とする、精製された関心のあるマーカー等が挙げられる。
分析、診断、又は処置の「対象」(“subject”)は、動物である。このような動物としては、例えば、哺乳類が挙げられ、好ましくはヒトである。
ここで使用される「必要な対象」(“subject in need thereof”)とは、本開示の方法により利益を享受する患者、動物、又はヒトである。
語句「症状」(“symptom”)とは、患者及び疾患の示唆ある者によって経験される、構造、機能、又は感覚における罹患した症状、又は正常状態からの逸脱をいう。これに対して、「徴候」(“sign”)は、疾患の客観的証拠をいう。例えば、鼻血は、徴候である。これは、患者、医師、看護師、及び他の観察者にとって明白である。
「治療」処置は、病態の徴候を示した対象に対して、かかる徴候の減少又は除去を目的で投与する処置である。
化合物の「治療有効量」(“therapeutically effective amount”)は、化合物が投与された対象に有益な効果を供することができる十分な化合物の量である。
ここで使用される「治療」(“treat”、“treating”、又は“treatment”)は、障害若しくは疾患に関連する状態、又は、障害若しくは疾患に関連する状態の症状を、治療、緩和、又は抑制することを包含する。実施形態の一つにおいて、疾患、障害若しくは疾患に関連する状態、又は、障害若しくは疾患に関連する状態の症状を、予防することができる。一方、別の実施形態では、障害若しくは疾患に関連する状態、又は、障害若しくは疾患に関連する状態の症状の予防的治療を提供する。
化学的定義
化合物は、標準的な命名法によって説明される。特に断りがない限り、ここに使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者により一般的に解釈されるものと同じ意味である。文脈上他の意味に解すべき場合を除き、各化合物名は、当該化合物の薬学的に許容されうる塩、溶媒和化合物、及び水和物は勿論のこと、当該化合物の遊離酸又は遊離塩基の形も、包含する。
語句「式I」、「式II」、及び「式III」は、これらの構造式を満たす全ての化合物を包含し、当該化合物の薬学的に許容されうる塩、溶媒和化合物、及び水和物は勿論、あらゆる鏡像異性体、ラセミ体、及び立体異性体等が挙げられる。文脈上他の意味に解すべき場合を除き、この句で使用されている「式I」は、式Iのあらゆる下位概念、亜族を包含する。式II及び式IIIについても同様である。
式I、式II、及び式IIIの化合物は、いずれかの位を同位体置換された式I、式II、及び式IIIのあらゆる化合物を包含する。同位体は、同じ原子番号であるが、質量数が異なる原子を包含する。例として、これらに限定されるものではないが、トリチウム、及びデューテリウムを包含する水素、11C、13C、及び14Cを包含する炭素等が挙げられる。いくつかの実施形態では、1以上の水素原子がデューテリウムに置換されている。
ダッシュ(“−”)は、2つの単語又は記号の間にあるものではなく、置換基の結合位置を示すものとする。例えば、−C(O)NHは、ケトC(O)基の炭素を介して結合される。
「アルキル」(“alkyl”)は、通常1〜8の炭素原子数である、特定数の炭素原子を有する分岐鎖又は直鎖の飽和脂肪族炭化水素基である。ここで使用される語句「C1〜C6アルキル」は、炭素原子数1,2,3,4,5,又は6のアルキル基を示している。他の実施形態は、炭素原子数1〜6のアルキル基、炭素原子数1〜4のアルキル基、炭素原子数1又は2のアルキル基を包含し、例えば、C1〜C8アルキル、C1〜C4アルキル、C1〜C2アルキルである。アルキル基の例としては、これらに限定されないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、3−メチルブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、及びsec−ペンチル等が挙げられる。
「アルケニル」(“alkenyl”)は、特定数の炭素原子を有し、任意の安定点に生じることができる1以上の炭素二重結合を有する、分岐鎖又は直鎖の脂肪族炭化水素基である。アルケニルの例としては、これらに限定されないが、エテニル、及びプロペニル等が挙げられる。「アルキニル」(“alkynyl”)は、特定数の炭素原子を有し、任意の安定点に生じることができる1以上の炭素三重結合を有する、分岐鎖又は直鎖の脂肪族炭化水素基である。アルキニルの例としては、これらに限定されないが、エチニル、及びプロピニル等が挙げられる。
「アルコキシ」(“alkoxy”)は、酸素橋(−O−)により置換されるように共有結合された、上記で示された数の炭素原子のアルキル基である。アルコキシの例としては、これらに限定されないが、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、2−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシ、2−ペントキシ、3−ペントキシ、イソペントキシ、ネオペントキシ、n−ヘキソキシ、2−ヘキソキシ、3−ヘキソキシ、及び3−メチルペントキシ等が挙げられる。
「アルキルエステル」(“alkylester”)は、エステル結合により置換されるように共有結合された、ここで示されたアルキル基である。エステル結合は、どのような配向であってもよく、例えば、式:−OC(O)−アルキルである基、又は式:−C(O)O−アルキルである基であってもよい。
「アリール」(“aryl”)は、芳香環において炭素のみを含有する芳香族基である。通常、アリール基は、1〜3のセパレート(separate)環、縮合環、又はペンダント(pendant)環を含み、環原子としてヘテロ原子を含まず、6〜18個の環原子を含む。定めがある場合、かかるアリール基は、さらに炭素若しくは非炭素原子、又は置換基により置換されていてもよい。アリール基としては、例えば、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル等のナフチル、ビフェニル等が挙げられる。
「シクロアルキル」は、所定数の炭素原子を有する飽和炭化水素環基である。単環式シクロアルキル基は、通常、3以上約8以下の環原子、又は、3〜6(3、4、5、又は6)の炭素環原子を有している。シクロアルキル置換基は、置換された窒素原子、酸素原子、炭素原子、又は、シクロアルキル基を有していてもよい2つの置換基を有していてもよい置換された炭素原子からペンダントしていてもよく、スピロ基として結合されていてもよい。シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシル等が挙げられる。
「ハロ」又は「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨードのいずれかをいう。
「ハロアルキル」は、ハロゲン原子の許容される最大数以下である、1以上のハロゲン原子により置換された、所定の炭素原子数を有する側鎖及び直鎖のアルキル基をいう。ハロアルキルの例としては、これらに限定されないが、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、及びペンタ−フルオロエチル等が挙げられる。
「ハロアルコキシ」は、酸素橋(アルコールラジカルの酸素)を介して結合される、ここに説明したハロアルキル基である。
語句「ヘテロシクロ」は、N、O、及びSから選ばれる1〜4のヘテロ原子を含み、残る環原子が炭素である、飽和の単環、部分的に不飽和の単環、若しくは芳香環、又は、2環系のうちの1つの環においてN、O、及びSから選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を含み、2環系の各々の環においてN,O、及びSから独立して選ばれる約4以下のヘテロ原子を含む、飽和のビシクロヘテロ環、部分的に不飽和のビシクロヘテロ環、若しくはヘテロ芳香環をいう。通常、ヘテロシクロの各々の環は、4〜6の環原子を含むが、他の環原子数であってもよい。特に断りがない限り、ヘテロシクロは、安定な構造となるあらゆるヘテロ原子又は炭素原子の位置でペンダント基に結合されていてもよい。生じた化合物が安定であるならば、ここでいうヘテロシクロが炭素原子、硫黄原子、又は窒素原子上で置換されていてもよい。ヘテロシクロにおけるヘテロ原子の総数は、4以下であることが好ましく、ヘテロシクロにおけるS原子及びO原子の総数は、2以下であることが好ましく、より好ましくは1以下である。ヘテロシクロの例としては、ピリジル、インドリル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、イミダゾリル、オキサゾリル、フラニル、チオフェニル、チアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソオキサゾリル、キノリニル、ピロリル、ピラゾリル、ベンズ[b]チオフェニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、チエニル、イソインドリル、ジヒドロイソインドリル、5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリン、ピラゾリル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、及びピロリジニル等が挙げられる。特定の実施形態において、ヘテロシクロは、ピリジニル、ピリミジニル、フラニル、チエニル、及びピロリルから選ばれる。
ヘテロシクロの更なる例としては、これらに限定されないが、フタラジニル、インドリジニル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾイソキソリル、ジヒドロ−ベンゾジオキシニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾロピリジニル、イミダゾピリジニル、イソチアゾリル、ナフチリジニル、シンノリニル、カルバゾリル、β−カルボリニル、イソクロマニル、クロマノニル、クロマニル、テトラヒドロイソキノリニル、イソインドリニル、イソベンゾテトラヒドロフラニル、イソベンゾテトラヒドロチエニル、イソベンゾチエニル、ベンズオキサゾリル、ピリドピリジニル、ベンゾテトラヒドロフラニル、ベンゾテトラヒドロチエニル、プリニル、ベンゾジオキソリル、トリアジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、5−プテリジニル、ベンゾチアゾリル、イミダゾピリジニル、イミダゾチアゾリル、ジヒドロベンズイソキサジニル、ベンズイソキサジニル、ベンズオキサジニル、ジヒドロベンズイソチアジニル、ベンゾピラニル、ベンゾチオピラニル、クマリニル、イソクマリニル、クロマニル、テトラヒドロキノリニル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロキノリノニル、ジヒドロイソキノリノニル、ジヒドロクマニリル、ジヒドロイソクマリニル、イソインドリノニル、ベンゾジオキサニル、ベンズオキサゾリノニル、ピロリルN−オキサイド、ピリミジニルN−オキサイド、ピリダジニルN−オキサイド、ピラジニルN−オキサイド、キノリニルN−オキサイド、インドリルN−オキサイド、インドリニルN−オキサイド、イソキノリルN−オキサイド、キナゾリニルN−オキサイド、キノキサリニルN−オキサイド、フタラジニルN−オキサイド、イミダゾリルN−オキサイド、イソオキサゾリルN−オキサイド、オキサゾリルN−オキサイド、チアゾリルN−オキサイド、インドリジニルN−オキサイド、インダゾリルN−オキサイド、ベンゾチアゾリルN−オキサイド、ベンズイミダゾリルN−オキサイド、ピロリルN−オキサイド、オキサジアゾリルN−オキサイド、チアジアゾリルN−オキサイド、テトラゾリルN−オキサイド、ベンゾチオピラニルS−オキサイド、及びベンゾチオピラニルS,S−ジオキサイド等が挙げられる。
「ヘテロシクロアルキル」は、上述したヘテロシクロをいうが、芳香環や不飽和環は包含せず、1以上の飽和環から構成される。ヘテロシクロアルキルの例としては、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、オキサゾリジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオピラニル、チアゾリジニル、及びピロリジニル等が挙げられる。
「ヘテロアリール」は、示された数の環原子を有し、N、O、及びSから選ばれるヘテロ原子1〜4、いくつかの実施形態においては1〜2、を含み、残りの環原子は炭素である、安定な単環式芳香環、又は、少なくとも1つの5〜7員環の芳香環を有し、N、O、及びSから選ばれるヘテロ原子1〜4、いくつかの実施形態においては1〜2、を含み、残りの環原子は炭素である、安定な2環又は3環の芳香環である。単環式ヘテロアリール基は、通常、5〜7の環原子を有する。いくつかの実施形態においては、二環式ヘテロアリール基は、9〜10員環のヘテロアリール基であり、すなわち、5〜7員環の芳香環が第二の芳香環又は非芳香環に縮合されている9又は10の環原子を有する基である。ヘテロアリール基におけるS原子及びO原子の総数が1を超えるとき、これらのヘテロ原子は、互いに隣接していない。ヘテロアリール基におけるS原子及びO原子の総数は、2以下であることが好ましい。芳香族ヘテロ環において、S原子及びO原子の総数は、1以下であることがより好ましい。ヘテロアリール基の例としては、これらに限定されないが、オキサゾリル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾロピリミジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル、テトラゾリル、チアゾリル、チエニルピラゾリル、チオフェニル、トリアゾリル、ベンゾ[d]オキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサジアゾリル、ジヒドロベンゾジオキシニル、フラニル、イミダゾリル、インドリル、及びイソオキサゾリル等が挙げられる。
語句「置換」(“substituted”)は、指定の原子又は基の1以上の水素が、指定された基から選ばれるもので置き換えられていることをいうが、ただし、当該指定の原子の原子価を超えないものとする。置換基がオキソ(すなわち、=O)である場合、当該原子上の2つの水素が置き換えられている。ヘテロ芳香族部分がオキソ基により置換されている場合、生じた分子は、しばしば、互変異型を取ることがある。例えば、2位又は4位がオキソによって置換されたピリジル基は、しばしば、ピリジン又はヒドロキシピリジンと記載される。置換基及び/又は変数の組み合わせは、かかる組み合わせが安定な化合物又は有用な合成中間体を生じる場合にのみ可能である。安定な化合物又は安定な構造とは、反応混合物からの単離及び、それに引き続く有効な治療薬への製剤に耐えうる十分な強さを有する化合物であることを含意する。特に断りがない限り、置換基は、コア構造の中で命名される。例えば、アミノアルキルは、この置換基のコア構造への結合点がアルキル部内にあり、その結合点がアミノ基の窒素に結合していることが理解されるであろう。
「置換された」(“substituted”)位置又は「任意に置換された」(“optionally substituted”)位置に存在しうる適した基としては、これらに限定されないが、例えば、ハロゲン;シアノ;−OH;オキソ;−NH;ニトロ;アジド;アルカノイル基(例えば、C2〜C6アルカノイル基等);C(O)NH;1〜約8又は1〜約6の炭素原子を有するアルキル基(シクロアルキル基及び(シクロアルキル)アルキル基等を含む);1以上の不飽和結合、及び2〜約8又は2〜約6の炭素結合を有する、アルケニル基及びアルキニル基;1以上の酸素結合、及び1〜約8又は1〜約6の炭素原子を有するアルコキシ基;フェノキシ等のアリールオキシ基;1以上のチオエーテル結合、及び1〜約8又は1〜約6の炭素原子を有するアルキルチオ基;1以上のスルフィニル結合、及び1〜約8又は1〜約6の炭素原子を有するアルキルスルフィニル基;1以上のスルホニル結合、及び1〜約8又は1〜約6の炭素原子を有するアルキルスルホニル基;1以上のN原子、及び1〜約8又は1〜約6の炭素原子を有するアミノアルキル基;1〜約6の炭素原子を有する基を含むモノ−又はジ−アルキルアミノ基;1〜約6の炭素原子を有するアルキル基を有するモノ−又はジ−アルキルアミノカルボニル基(すなわち、アルキルNHCO−又は(アルキル1)(アルキル2)NCO−);6以上の炭素原子及び1以上の環を有するアリール(例えば、置換又は無置換の芳香環である、フェニル、ビフェニル、ナフチル等);1〜3の分離又は縮合された環、及び6〜約18の環炭素原子を有するアリールアルキル(例えば、アルールアルキル基としてベンジルが例示される。);1〜3の分離又は縮合された環、及び約6〜約18の環炭素原子を有するアリールアルコキシ(例えば、アリールアルコキシ基としてベンジルオキシが例示される。);3〜約8員環である1〜3の分離又は縮合された環、及び1以上のN原子、O原子、又はS原子を有する、飽和、不飽和、又は芳香族のヘテロ環(例えば、ヘテロ環として、クマリニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、フラニル、ピロリル、チエニル、チアゾリル、トリアジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、及びピロリジニル等が例示される。)が挙げられる。かかるヘテロシクロは、さらに、水素、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、及びアミノ等によって置換されていてもよい。特定の実施形態において、「任意に置換された」(“optionally substituted”)ものとしては、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、アミノ、シアノ、−CHO、−COH、−C(O)NH、C1〜C6−アルキル、C2〜C6−アルケニル、C1〜C6−アルコキシ、C2〜C6−アルカノイル、C1〜C6−アルキルエステル、(モノ−及びジ−C1〜C6−アルキルアミノ)C0〜C2−アルキル、(モノ−及びジ−C1〜C6−アルキルアミノ)(CO)C0〜C2−アルキル、C1〜C2−ハロアルキル、C1〜C2−ハロアルコキシ、及び5〜6員環である1〜3のN原子、O原子、又はS原子により置換されているヘテロ環置換基(例えば、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、フラニル、ピロリル、チエニル、チアゾリル、トリアジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、及びピロリジニル等が挙げられ、各ヘテロ環は、アミノ、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、又は−CONHによって置換されていてもよい。)から独立して選ばれる1以上の置換基等が挙げられる。
「ハロゲン」(“halogen”)又は「ハロ」(“halo”)としては、ブロモ、クロロ、フルオロ、及びヨードが挙げられる。
「ハロアルキル」(“haloalkyl”)は、少なくとも1つのハロゲン置換基を有するアルキルラジカルであり、例えば、クロロメチル、フルオロエチル、トリフルオロメチル等である。
特定の状況では、化合物I、II、及びIIIのいずれかの化合物は、不斉中心及びステレオジェン軸(stereogenic axes)等の1以上の不斉要素(例えば、不斉炭素原子等)を有していてもよく、かかる化合物には異なる立体異性体が存在しうる。かかる化合物は、例えば、ラセミ体、又は光学活性体になりうる。2以上の不斉要素を有する化合物の場合、かかる化合物は、さらに、ジアステレオマーの混合物になりうる。不斉中心を有する化合物の場合、あらゆる光学異性体及びその混合物が包含されることが理解されるであろう。かかる状況において、単一の鏡像異性体、すなわち光学活性体は、光学的に純粋な前駆体からの不斉合成、又はラセミ体の分離によって得ることができる。また、ラセミ体の分離は、例えば、分割剤の存在下での再結晶や、キラルHPLCカラム等を用いたクロマトグラフィー等といった従来の手法によって行うことができる。さらに、炭素−炭素二重結合を有する化合物は、Z体及びE体として生じることがあり、当該化合物のあらゆる異性体が本開示に包含される。
化合物が、いくつかの互変異生体として存在する場合、本開示は特定の互変異生体のいずれか一つに限定されるものではなく、むしろあらゆる互変異生体を包含する。本開示の化合物は、互変異生体として存在してもよく、混合物及び個別に分離された互変異生体の両方が本開示に包含される。例えば、下記構造式:
は、下記の化合物の混合物を示すことが理解されるであろう。
一般式を用いてここに説明された特定の化合物は、例えば、R〜R等の変数を包含する。特に断りがない限り、式中の各変数は、他の変数と独立して定義される。したがって、基が、例えば0〜2(の)Rにより置換されるとする場合、その基は、2つまでのR基によって置換されていてもよく、Rは、各存在において、Rの定義からそれぞれ独立して選ばれる。また、置換基及び/又は変数は、その組み合わせにより安定な化合物を生ずる場合に限り許容される。
略語
実施例を含む本明細書において、以下の略語が使用される。
AMPK:AMP−活性化プロテインキナーゼ(activated protein kinase)
NaOtBu:ナトリウムtert−ブトキシド
Ar:アリール
OCR:酸素消費速度(oxygen consumption rate)
BMI:ボディマス指数(body mass index)
Pd(dba):パラジウム(0)ビス(ジベンジリデンアセトン)
DNP:2,4−ジニトロフェノール
Ph:フェニル
Et:エチル
PM:細胞膜(plasma membrane)
EtN:トリエチルアミン
rac−BINAP:(±)−2,2′−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1′−ビナフタレン
FCCP:カルボニルシアニド−p−トリフルオロメトキシフェニルヒドラゾン
ROS:活性酸素種(reactive oxygen species)
HBA:水素結合受容体(hydrogen bond acceptor)
THF:テトラヒドロフラン
HBD:水素結合供与体(hydrogen bond donor)
TMPD:N,N,N′,N′−テトラメチル−p−フェニレンジアミン
HOAc:酢酸
UCP:脱共役たんぱく質(uncoupling protein)
MIM:ミトコンドリア内膜(mitochondrial inner membrane)
WD:西洋食(western diet)
化学的記載
発明の概要の項に記載された式Iの化合物及びその塩の他に、本開示は、変数R、R、R、R、R、R、X、及びXが以下の定義のいずれかをとる式Iの化合物及びその薬学的に許容されうる塩を提供する。安定な化合物をもたす限り、以下の変数の定義のいずれを組み合わせてもよい。式Iの化合物の各実施形態において、N,N−ビス(2−フルオロフェニル)ピラジン−2,3−ジアミンは除かれることに留意されたい。すなわち、本開示は、式Iの化合物及び塩を包含する。
式中、以下の条件の1つ以上を満たす:
(a)X及びXは、いずれも不存在である。
(b)X及びXは、いずれも−CH−である。
(c)R及びRは、それぞれ独立して、水素、又はメチルである。
(d)R及びRは、いずれも水素である。
(e)R及びRは、水素、ハロゲン、シアノ、−COOH、C1〜C4アルコキシ、及びC1〜C4アルキルから独立して選ばれる。
(f)R及びRは、いずれも水素である。
(g)R及びRは、いずれもフェニルであり、それぞれがいずれもハロゲン、シアノ、アミノ、−COOH、−NHC(O)CF、C1〜C2アルコキシ、C1〜C4アルキルエステル、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシから選ばれる少なくとも1の置換基により置換され、そして、
ヒドロキシ、ニトロ、−CHO、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、及び−(C0〜C4アルキレン)シクロアルキルから独立して選ばれる1以上の置換基により任意に置換されており、
それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンは、無置換である、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、及び−COOHから独立して選ばれる1以上の置換基により置換されており、
アルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンのいずれかにおける1以上のメチレン単位は、O、NR、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)−、−C(O)NR−、又は−NRC(O)−により任意に置き換えられており、nは、0、1、又は2であり、Rは、各存在において、水素、C1〜C6アルキル、及び(C0〜C2アルキル)シクロアルキルから独立して選ばれる。
(h)R及びRは、いずれもフェニルであり、それぞれが、フルオロ、アミノ、−C(O)OCH、−NHC(O)CF、−COOH、メチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシから選ばれる1又は2の置換基により置換されている。
(i)R及びRは、同一である。
(j)R及びRは、異なっている。
(k)R及びRは、2−フルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、3−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、4−エトキシフェニル、2−トリフルオロメトキシフェニル、3−トリフルオロメトキシフェニル、4−アセトアミド−フェニル、及び4−COOH−フェニルから選ばれる。
(k)R及びRは、同一又は異なっており、それぞれが、モノ−又はビシクロ−アリール、モノ−又はビシクロ−ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルから選ばれ、それぞれが、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、−COOH、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、及び−(C0〜C4アルキレン)シクロアルキルから独立して選ばれる1以上の基により置換されており、ただし、R及びRの一つは、無置換のC1〜C8アルキルではない置換基により置換されており;
及びXは、同一又は異なっており、不存在(共有結合)、−CH−、−C(O)−、S(O)−、又はS(O)−であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、又はC1〜C4アルキルであり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、−COOH、C1〜C6アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、−(C0〜C4アルキレン)シクロアルキル、又は−(C0〜C4アルキレン)フェニルであり;
それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンは、それぞれ、無置換である、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、及び−COOHから独立して選ばれる1以上の置換基により置換され、アルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンのいずれかにおける1以上のメチレン単位が、O、NR、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)−、−C(O)NR−、又は−NRC(O)−に任意に置き換えられており、nは、0、1、又は2であり、Rは、各存在において、水素、C1〜C6アルキル、及び(C0〜C2アルキル)シクロアルキルから独立して選ばれ;
,N−ビス(2−フルオロフェニル)ピラジン−2,3−ジアミンは、除かれる。
(l)R及びRは、いずれもフェニルであり、それぞれがいずれも、ハロゲン、シアノ、アミノ、−COOH、−NHC(O)CF、C1〜C2アルコキシ、C1〜C4アルキルエステル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシから選ばれる少なくとも1の置換基により置換され、そして、
ヒドロキシ、ニトロ、−CHO、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、及び−(C0〜C4アルキレン)シクロアルキルから独立して選ばれる1以上の更なる置換基により任意に置換されており、
それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンは、無置換である、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、及び−COOHから独立して選ばれる1以上の置換基により置換されており、
アルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンのいずれかにおける1以上のメチレン単位が、O、NR、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)−、−C(O)NR−、又は−NRC(O)−に任意に置き換えられており、nは、0、1、又は2であり、Rは、各存在において、水素、C1〜C6アルキル、及び(C0〜C2アルキル)シクロアルキルから独立して選ばれ;
及びXは、不存在、又は、−CH−のいずれかであり;
及びRは、水素、又は、メチルのいずれかであり;
及びRは、いずれも水素である。
具体例として、式Iは、化合物100を包含し、メチル(3−((2−フルオロフェニル)アミノ)−5−(2−メトキシフェニル)ピラジン−2−イル)(4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)カルバメート、及びその薬学的に許容されうる塩が包含される。
発明の概要の項に記載された式IIの化合物及びその塩の他に、本開示は、変数R、R、R、R、X、X、及びYが以下の定義のいずれかをとる式IIの化合物及びその薬学的に許容されうる塩を提供する。安定な化合物をもたらす限り、以下の変数の定義のいずれを組み合わせてもよい。各実施形態において、発明の概要の項において式IIのためにオキサジアゾールピラジンのリストが提供する除外に留意されたい。
すなわち、本開示は、式IIの化合物及び塩を包含する。
式中、以下の条件の1つ以上を満たす:
(a)X及びXは、いずれも不存在、−NHS(O)−、又は−NHC(O)−である。
(b)X及びXは、いずれも不存在である。
(c)X及びXは、いずれも−NHS(O)−である。
(d)X及びXは、いずれも−NHC(O)−である。
(e)R及びRは、独立して、水素、又はメチルである。
(f)R及びRは、いずれも水素である。
(g)Yは、Oである。
(h)Yは、Sである。
(i)R及びRは、いずれもフェニルであり、それぞれは、1以上の置換基で置換されている(発明の概要の項に記載された、式IIのR及びRの置換基の定義の範囲内である。)。
(j)R及びRは、いずれもフェニルであり、それぞれは、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、ニトロ、−COOH、−NHC(O)CF、C1〜C2アルキル、C1〜C2アルコキシ、C1〜C4アルキルエステル、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシから選ばれる少なくとも1の置換基により置換され、そして、
ヒドロキシ、ニトロ、−CHO、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、及び−(C0〜C4アルキレン)シクロアルキルから独立して選ばれる1以上の更なる置換基により任意に置換されており、
それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンは、無置換である、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、及び−COOHから独立して選ばれる1以上の置換基により置換されており、
アルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンのいずれかにおける1以上のメチレン単位が、O、NR、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)−、−C(O)NR−、又は−NRC(O)−に任意に置き換えられており、nは、0、1、又は2であり、Rは、各存在において、水素、C1〜C6アルキル、及び(C0〜C2アルキル)シクロアルキルから独立して選ばれる。
(k)R及びRは、いずれもフェニルであり、それぞれが、フルオロ、アミノ、ニトロ、−C(O)OCH、−NHC(O)CF、−COOH、メチル、メトキシ、エトキシ、−CHCHOH、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシから独立して選ばれる1又は2の置換基により置換されている。
(l)Rは、置換されたフェニルであり、Rは、置換された、又は、無置換のピリジルである。
(m)Rは、フルオロ、アミノ、ニトロ、−C(O)OCH、−NHC(O)CF、−COOH、メチル、メトキシ、エトキシ、−CHCHOH、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシから独立して選ばれる1又は2の置換基により置換されているフェニルである。
(n)R及びRは、いずれも無置換のシクロアルキルである。
(o)R及びRは、同一である。
(p)R及びRは、異なっている。
(q)本開示は、式IIの化合物及びその薬学的に許容されうる塩を提供し、式中、
及びRは、異なっており;
は、少なくとも1のフルオロにより置換されており、そして、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、−COOH、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、及び−(C0〜C4アルキレン)シクロアルキルから独立して選ばれる1以上の基により任意に更に置換されているフェニルであり;
は、C1〜C8アルキル、モノ−又はビシクロ−アリール、モノ−又はビシクロ−ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルから選ばれ、それぞれは、無置換である、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、−COOH、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、及び−(C0〜C4アルキレン)シクロアルキルから独立して選ばれる1以上の基により置換されており、又は、
及びRにおいて、それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンは、無置換である、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、及び−COOHから独立して選ばれる1以上の置換基により置換されており、
アルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンのいずれかにおける1以上のメチレン単位は、O、NR、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)−、−C(O)NR−、又は−NRC(O)−に任意に置き換えられており、nは、0、1、又は2であり、Rは、水素、C1〜C6アルキル、又は(C0〜C2アルキル)シクロアルキルであり;
が、1のフルオロ置換基で置換され、他の置換基により置換されていないとき、Rは、2−ヨード−フェニル、2−ブロモ−フェニル、4−メチル−フェニル、4−フルオロ−フェニル、4−ブロモ−フェニル、4−クロロ−フェニル、3,4−ジメチル−フェニル、3−クロロ,4−メチルフェニル、2,5−ジメチルフェニル、2−メトキシフェニル、4−(CHCHOC(O)−)フェニル、2,5−ジメトキシ−フェニルではなく;
及びXは、同一又は異なっており、不存在(共有結合)、−CH−、−C(O)−、−S(O)−、又はS(O)−であり;
及びRは、水素、又はC1〜C4アルキルであり;
は、S又はOである。
本開示は、さらに、式II−Aの化合物及びその薬学的に許容される塩を包含する。
式中、Yは、S又はOであり;
及びRは、同一ではなく;
は、2−フルオロフェニルであり、ハロゲン、アミノ、ニトロ、−C(O)OCH、−NHC(O)CF、−COOH、C1〜C2アルキル、C1〜C2アルコキシ、−CHCHOH、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシから独立して選ばれる1以上の更なる置換基により任意に置換されており;
は、ハロゲン、アミノ、ニトロ、−C(O)OCH、−NHC(O)CF、−COOH、C1〜C2アルキル、C1〜C2アルコキシ、−CHCHOH、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシから独立して選ばれる1以上の置換基により置換されているフェニルであり;
及びRは、独立して、水素、又はメチルである。
発明の概要の項に記載した式IIIの化合物及び塩の他に、本開示は、変数R、R、R、R、R、R、X、及びXが以下の定義である、式IIIの化合物及びその薬学的に許容されうる塩を提供する。安定な化合物をもたらす限り、以下の変数の定義のいずれを組み合わせてもよい。すなわち、本開示は、式IIIの化合物及び塩を包含する。
式中、以下の条件の1つ以上を満たす:
(a)X及びXは、いずれも不存在である。
(b)Rは、水素、メチル、又は−C(O)OCHであり;
は、トリフルオロメチルである。
(c)R及びRは、同一又は異なっており、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、−COOH、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、及び−(C0〜C4アルキレン)シクロアルキルから独立して選ばれる1以上の基により置換されているフェニルであり;
及びRにおいて、それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンは、無置換である、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、及び−COOHから独立して選ばれる1以上の置換基により置換されており、
それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンのいずれかにおける1以上のメチレン単位は、O、NR、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)−、−C(O)NR−、又は−NRC(O)−に任意に置き換えられており、nは、0、1、又は2であり、Rは、各存在において、水素、C1〜C6アルキル、及び(C0〜C2アルキル)シクロアルキルから独立して選ばれる。
(d)R及びRは、同一又は異なっており、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、ニトロ、−COOH、−NHC(O)CF、C1〜C2アルキル、C1〜C2アルコキシ、C1〜C4アルキルエステル、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシから独立して選ばれる1以上の基により置換されているフェニルである。
(e)R及びRは、同一である。
(f)R及びRは、異なっている。
例として、本開示は、式IIIの以下の化合物を包含する。
本開示は、以下の構造を有する化合物、BAM15を参照する:
BAM15、又は、N,N−ビス(2−フルオロフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン、又は、(2−フルオロフェニル){6−[(2−フルオロフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミンは、さらに、国立医学図書館のウェブサイトの“pubchem”セクションに記載されており、化合物番号(Compound ID)565708として参照される。BAM15の物性は、分子量340.287006[g/mol]、及び分子式:C1610Oである。その化合物名は、(2−フルオロフェニル){6−[(2−フルオロフェニル)アミノ](1,2,5−オキサジアゾロ[3,4−e]ピラジン−5−イル)}アミン、及びN,N−ビス(2−フルオロフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン(IUPAC名)である。
参照標準及びコントロールとしての他の有用な化合物としては、FCCP及びDNP等が挙げられる。FCCP、又は、カルボニルシアニドp−トリフルオロメトキシフェニルヒドラゾンは、かかる構造を有する。
DNP、又は、2,4−ジニトロフェノールは、以下の構造を有する。
他のBAM化合物の構造は、米国特許第9,492,448号(2016年11月15日公開)に認めることができ、BAM15、及びBAM15類似体に関する示唆はここに参照として組み込まれる。
化合物が、酸又は塩基の塩を形成できる程度に十分な塩基性又は酸性である場合、当該化合物は、塩として使用することが好ましい場合がある。許容されうる塩の例としては、例えば、トシラート、メタンスルホナート、アセテート、シトレート、マロネート、タータレート、スクシネート、ベンゾアート、アスコルベート、α−ケトグルタル酸塩、及びα-グリセロリン酸塩等、生理学的に許容されうるアニオンを形成する酸により形成される有機酸の付加塩が挙げられる。また、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、炭酸水素塩、及び炭酸塩等、好適な無機塩を形成しうる。
許容されうる塩は、当該技術分野においてよく知られた標準的な手法、例えば、アミン等、十分な塩基性化合物と、生理学的に許容されうるアニオンをもたらしうる好適な酸と反応させることによって得ることができる。また、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム、又はリチウム等)、又はアルカリ土類金属(例えば、カルシウム)のカルボン酸塩を得ることもできる。
薬学的に許容されうる酸付加塩は、無機酸及び有機酸から調製してもよい。無機酸から誘導される塩としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、及びリン酸等が挙げられる。有機酸から誘導される塩としては、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸等が挙げられる。
薬学的に許容されうる塩基付加塩は、無機塩基及び有機塩基から調製することができる。無機塩基から誘導される塩としては、例として、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩、カルシウム塩、及びマグネシウム塩等が挙げられる。有機塩基から誘導される塩としては、これらに限定されないが、第一級アミン、第二級アミン、及び第三級アミン等が挙げられる。また、例えば、カルボキサミド、低級アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミド等のカルボン酸アミド等、その他のカルボン酸誘導体も、本開示の調製において有用であることが理解されるであろう。
許容される塩は、技術分野においてよく知られた標準的な手法を用いることにより得ることができ、例えば、薬学的に許容されうる塩の実験例としては、これらに限定されないが、アミン又は窒素含有ヘテロアリール環(例えば、ピリジン、キノリン、イソキノリン等)等の塩基性残基の無機物又は有機酸の塩;カルボン酸等の酸性残基のアルカリ塩又は有機塩等が挙げられる。薬学的に許容されうる塩としては、例えば、非毒性の無機酸又は有機酸から形成される親化合物の従来の非毒性の塩及び第四級アンモニウム塩等が挙げられる。例えば、従来の非毒性の酸塩としては、塩化水素、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸等の無機酸から誘導される塩;及び;酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモ酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、メシル酸、エシル酸、ベシル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イセチオン酸、HOC−(CH−COH(式中、nは、0〜4である。)等の有機酸から調製される塩等が挙げられる。更なる好適な塩としては、例えば、G.Steffen Paulekuhn,et al.,Journal of Medicinal Chemistry 2007,50,6665、及びHandbook of Pharmaceutically Acceptable Salts:Properties,Selection and Use,P.Heinrich Stahl and Camille G.Wermuth Editors,Wiley−VCH,2002.等に見出されるものであってもよい。
治療方法
一実施形態において、本発明の化合物は、ミトコンドリア機能の欠陥に関連し、又は、脱共役剤として機能する薬剤により治療可能な疾患、障害、及び症状の治療に有用である。当該方法は、治療の必要な対象に対して、有効量の式I、II、又はIIIの化合物、薬学的に許容されうる担体、及び任意に少なくとも1の更なる治療薬を含む医薬組成物を投与することを含む。
一実施形態において、本開示は、ミトコンドリア脱共役剤を用いることによって、電子伝達系に電子を供与することなく、酸素消費を増加させ、細胞質活性酸素種を減少させ、ミトコンドリア内膜を脱分極させ、酸素消費速度を増加させることができる、組成物及び方法を提供し、前記方法は、細胞又はミトコンドリアに、少なくとも1の化合物及び任意に更なる治療薬を含有する組成物を接触させることを含むものである。
例えば、本開示のミトコンドリア脱共役剤は、高脂質かつ高糖な西洋食を与えられたマウスの体脂肪量の増加を抑制し、かつ、逆転させることがここに開示される。体脂肪の他に、ミトコンドリア脱共役剤は、インシュリンレベルを減少するが、これは、高インシュリン血症を是正し、耐糖能を改善し、食事誘発性の糖負荷から保護するため、重要である。また、ミトコンドリア脱共役剤の投与により、食事誘発性インスリン抵抗性等のインスリン抵抗性を逆転させ、インスリン感受性指数を復活させる。よって、本開示の化合物は、糖尿病の予防及び治療に有用である。また、本開示の化合物は肝脂肪を減少させ、これにより、脂肪性肝疾患の治療を提供することが開示される。本開示の化合物は、食物摂取量を変化させることなく、体重増加を抑制でき、食事誘発性の脂肪蓄積を抑制できることがここに開示される。また、本開示の化合物は、食事誘発性の体重増加や脂肪増加を逆転させることに有用であり、食事誘発性の脂肪増加や脂肪肝を逆転させることができる。
本開示の化合物は、以下の特性及び活性の少なくとも1つを示す:エネルギー消費アゴニスト、ミトコンドリア脱共役剤、抗酸化物質、酸素消費を増加させ、ミトコンドリア内膜を脱分極させ、単離ミトコンドリアの呼吸を刺激し、電子伝達系に電子を供与することなく酸素消費を増加又は刺激し、細胞膜のプロトノフォア活性を欠乏させ、再灌流により誘発されたミトコンドリア酸化ストレスを軽減し、細胞活性酸素種を減少させ、耐糖能を改善し、高脂質誘発性の糖負荷から保護し、ATPを欠乏させることなくAMPKを活性化し、インスリン抵抗性を防ぎ、逆転させ、又は治療し、高インシュリン血症を防ぎ、逆転させ、又は治療し、高脂血症を防ぎ、逆転させ、又は治療し、血中脂質性状を改善し、リーンな(引き締まっている)状態に改善し、インスリン感受性を改善し、虚血再灌流障害から保護し、及び他のミトコンドリア阻害物質よりも毒性が低い。一実施形態において、本開示の化合物は、これらの特性のうち2以上の特性を有する。一実施形態において、本開示の化合物は、これらの特性のうち3以上の特性を有する。一実施形態において、本開示の化合物は、これらの特性のうち4、5、6、7、8、9、10、11、12、又はそれ以上の特性を有する。一実施形態において、本開示の化合物は、これらの特性のうち1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10の特性を有する。
当該技術分野における当業者であれば、ここ開示される教示に基づけば、効果があるために必要なあらゆる構造、及びその属の他の化合物と同様に効果があるために必要なあらゆる構造を理解することができるであろう。
実施形態の一態様において、疾患、障害、又は症状としては、肥満、虚血再灌流障害、高インシュリン血症、高脂血症、糖血症、糖負荷、インスリン感受性、肥満症、インスリン抵抗性、肥満、糖尿病、癌、神経変性、疾患心臓病、腎臓疾患、心不全、パーキンソン病、外傷性脳障害、脳卒中、老化、及びエネルギー消費量の増加により恩恵を受ける障害からなる群より選ばれる。実施形態の一態様において、当該化合物は、ミトコンドリア脱共役剤である。
本開示の化合物は、対象に対して、様々な時期に、様々な投薬量で、1回以上投与することができる。例えば、治療又は予防される特定の疾患、障害、及び症状は勿論のこと、対象の年齢、性別、健康状態、及び体重に応じて投与することができる。実施形態の一態様において、当該化合物は、約0.1〜約500mg/kgの範囲の投薬量で投与される。実施形態の別の態様において、当該化合物は、約0.5〜約100mg/kgの範囲の投薬量で投与される。実施形態の更に別の態様において、当該化合物は、約1.0〜約50mg/kgの範囲の投薬量で投与される。実施形態の一態様において、約3.0mg/kgが投与される。実施形態の別の態様において、約5.0mg/kgが投与される。実施形態の一態様として、用量は、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、2.0、3.0、4.0、5.0、6.0、7.0、8.0、9.0、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、300、400、及び500mg/kg、並びに記載の数値範囲における端数、小数、及び整数から選ばれる。実施形態の別の態様において、当該化合物は、約10〜約500mg/単位服用量(ユニットドーズ)の範囲の単位服用量として投与される。
実施形態の一態様において、当該化合物は、対象に対して1回以上投与される。実施形態の一態様において、当該化合物は、細胞膜のプロトノフォア活性を欠如させるミトコンドリアプロトノフォア脱共役剤である。
BAM15、その類似体、及びその誘導体は、とりわけ、脱共役活性を有することが示される(例えば、Hoehnらの米国特許第9,492,448号を参照)。本出願は、これもまた脱共役活性を有するが、BAM15よりも改善された薬剤学的性質を有する新規かつ非自明な化合物を開示する。BAM15及び既に開示された類似体は、対称化合物−いずれもアミノ基が同じ置換基により置換されている−である。本開示は、驚くほどに改善された非対称なミトコンドリア脱共役剤を提供する。かかる化合物は、異なる置換基により置換された2つのアミン基を有する。
医薬組成物
ミトコンドリアは、細胞代謝を制限し、肥満、ガン、糖尿病、神経変性、及び疾患心臓病等、最もかかりやすいヒトの疾患のいくつかの発病において重要な役割を果たす。本開示の化合物は、かかる疾患及び障害の治療及び予防に有用であり、ここに開示される他についても同様に、ミトコンドリア脱共役剤が有用である。
BAM15は、パブリックドメインである。ここでいうBAM15は任意の命名である。そのIUPAC名は、5−N,6−N−ビス(2−フルオロフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミンであり、TimTecの化合物番号ST056388である。そのライブラリは、TimTec Apex Screen5040である。
インスリン感受性改善薬等の多くの抗糖尿病薬は、栄養過負荷組織にグルコースを効果的に「押し込むこと」(“pushing”)によって、血中のグルコースクリアランスを促進する。しかしながら、このアプローチと対照的に、我々の方法は、組織が循環からグルコースを「引き抜く」(“pull”)ようにして細胞の栄養貯蔵量を減少させるであろうことを目的としている。本発明の方法は、糖血症及びインスリン感受性を改善するために細胞の栄養貯蔵量を減少させる運動及びカロリー制限の介入後をモデルとしている。原理の証明は、ミトコンドリア脱共役剤である2,4−ジニトロフェノール(DNP)によって治療されるヒトにおいて検証される。DNPは、ヒトについて、肥満を減少させ、メタボリズムを改善するが、治療域が狭く、1938年にFDAの承認から除外された。甲状腺ホルモンのアゴニスト及び11β−ヒドロキシステロイド脱水素酵素1型の阻害剤等の他の抗糖尿病薬は、かかる化合物のいくつかの防御効果を媒介しうる増加したエネルギー消費量のオフターゲット効果を有する。にもかかわらず、増加したエネルギー消費量を特異的に標的化した薬剤はなかった。
一実施形態において、本開示は、薬学的に許容されうる担体と、任意に少なくとも1つの付加的治療薬と、有効量である式I、II、又はIIIの構造を有する少なくとも1つの化合物と、を含有する医薬組成物を必要な対象に投与することを含む、疾患、障害、又は症状の予防又は治療のための組成物及び方法を提供する。
本開示の化合物は、対象に対して、様々な時期に、様々な投薬量で、1回以上投与することができる。例えば、治療又は予防される特定の疾患、障害、及び症状は勿論のこと、対象の年齢、性別、健康状態、及び体重に応じて投与することができる。実施形態の一態様において、当該化合物は、約0.1〜約50mg/kgの範囲の投薬量で投与される。実施形態の更に別の形態において、当該化合物は、約0.5〜約25mg/kgの範囲の投薬量で投与される。実施形態の更に別の態様において、当該化合物は、約1.0〜約5.0mg/kgの範囲の投薬量で投与される。実施形態の一態様において、約3.0mg/kgが投与される。実施形態の別の態様において、約5.0mg/kgが投与される。実施形態の一態様において、当該化合物は、約10〜約500mg/単位服用量(ユニットドーズ)の範囲の単位服用量として投与される。実施形態の別の態様において、当該化合物は、1回以上投与される。実施形態の一態様において、当該化合物は、細胞膜のプロトノフォア活性を欠如させるミトコンドリアプロトノフォア脱共役剤である。
本開示の化合物は、本開示の方法を用いることによって、試験され、他の化合物と見分けられることができる。例えば、本開示の化合物は、1)ATP合成酵素が抑制されたときにOCRを刺激する能力;2)ミトコンドリア内膜を脱分極する能力;3)単離ミトコンドリアの呼吸を刺激する能力;及び4)電子伝達系に電子を供与することなくOCRを増加する能力等、一連の生化学アッセイに供される場合にミトコンドリアプロトノフォア脱共役剤として要求される測定可能な特性を有する。
実施形態の一態様において、本開示の化合物は、分子量205〜370、HBA<5、HBD<3、1〜3環、及び計算された対数LogS>10〜3を有する。
本開示は、さらに、ここに開示した活性を有する化合物を同定するための組成物及び方法を提供する。新規なスクリーニングアッセイは、細胞栄養組成物、増幅された抗酸化防御、及びインスリン感受性等、食事及び運動の作用機序をモデルとしている。
ここに記載されているように、本開示の組成物は、活性成分として、薬学的に許容されうる形で、ここに記載されているいずれかの式の構造を有する化合物を含有する。必要であれば、当該組成物は、さらに、1以上の更なる活性成分を含有してもよい。いずれの活性成分も、塩、多形、エステル、アミド、プロドラッグ、又は誘導体が薬理学的に適切であるならば、化合物それ自体、及び/又は、塩、多形、エステル、アミド、プロドラッグ、誘導体等の形態で投与されてもよい。適切である場合、活性成分の塩、エステル、アミド、プロドラッグ、及び他の誘導体は、有機合成の技術分野における当業者にとって知られた一般的な手法や、J.March,Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms and Structure,4th Ed.(New York:Wiley−Interscience,1992)に記載された手法を用いて調製してもよい。鏡像異性体の形で存在しうるあらゆる活性成分は、ラセミ体として、又は鏡像異性的にエンリッチな形として本発明の組成物に組み込まれていてもよい。
ここに提供される様々なラジカル、置換基、及び範囲の値は、例示のためのみであり;他に規定された値、及びラジカル及び置換基の範囲内にある他の値を超えないものである。本開示の化合物は、例えば、ここに記載された代表的な値、好ましい値、及びより好ましい値のあらゆる組み合わせを有する、ここに記載された特定の式の化合物を包含する。
不斉中心を有する本開示の化合物は、光学活性体及びラセミ体として存在し、単離されたものであってもよい。いくつかの化合物は、多形であってもよい。本開示は、本開示の化合物のあらゆるラセミ体、光学活性体、多形、立体異性体、及びこれらの混合物を包含するものであり、これらはここに開示される有用な特性を有し、当該技術分野においてよく知られた光学活性体の調製方法(例えば、再結晶技術によるラセミ体の分離、光学活性な開始物質からの合成、不斉合成、又は、キラル固定相を用いたクロマトグラフィー分離等による。)、及び、ここに記載された一般的な試験方法、又は当該技術分野においてよく知られた他の類似の方法を用いた化合物の活性の判断方法によることができることが理解されるであろう。
一実施形態において、投与される当該化合物の少なくとも1つは、1日に1回以上投与される。実施形態の一態様において、化合物は1回より多く投与される。実施形態の一態様において、1日に少なくとも2回投与される。実施形態の別の態様において、1週間に少なくとも1回投与される。実施形態の更に別の態様において、1月に少なくとも1回投与される。
本開示は、さらに、本開示の化合物を含有する医薬組成物を提供する。当該医薬組成物は、1以上の本開示の化合物と、その生理活性類似体、相同体、誘導体、修飾体、及び薬学的に許容されうる塩、並びに薬学的に許容されうる担体を含有してもよい。一実施形態において、当該化合物は、医薬組成物として投与される。
投与の経路は、投与される化合物の種類に応じて変更することができる。実施形態の一態様において、当該化合物は、経口、局所、直腸、筋肉内、粘膜内、鼻腔内、吸入、点眼、及び静脈内等の経路を介して投与される。
本開示は、さらに、本開示の化合物を徐放性処方として投与するために提供する。
一実施形態において、本開示は、少なくとも3つの化合物を投与する方法を提供し、当該化合物の少なくとも3つは、トピラマート、オンダンセトロン、及びナルトレキソンである。
一実施形態において、本開示は、トピラマート、オンダンセトロン、及びナルトレキソンを有較量含有する医薬組成物を用いる、アルコール関連の疾患及び障害を治療するための組成物及び方法を提供する。
投与される活性化合物の投与量は、治療される症状、所定の化合物、並びに、治療される対象の年齢、性別、体重、及び健康状態等の他の臨床要素、当該化合物の投与経路、投与される組成物のタイプ(錠剤、ジェルカプセル、カプセル、溶液、懸濁液、吸入剤、エアロゾル、エリキシル剤、菱形、注射、パッチ、軟膏、クリーム等)に依存する。本開示は、ヒト及び動物の両方の使用のために適用できることが理解される。
本開示のいずれかの式の化合物を調製する方法、又は本開示の式のいずれかの化合物の調製に有用な中間体を調製する方法は、本開示の更なる実施形態として提供される。また、式I、II、及びIIIの化合物の調製に有用な中間体は、本開示の更なる実施形態として提供される。
本開示のいずれかの式の化合物の調製方法は、本開示の更なる実施形態として提供され、以下の方法によって例示され、一般的な基の意味は、他に規定されない限り、上述されたものである。
本開示のいずれかの式の化合物は、医薬組成物として処方することができ、選択した投与経路、すなわち、経口若しくは非経口経腸、静脈内、筋肉内、局所、又は皮下の経路等、に適応した種々の形態で、ヒトの患者等の哺乳類のホストに投与される。
本開示の化合物は、様々な種類の伝達系及び媒体を用いて投与できることが理解されるであろう。さらに、本開示の化合物は、他の治療薬及び化合物と組み合わせて投与することができ、他の種類の治療とともに使用することができる。
一実施形態において、本開示の化合物は、不活性希釈剤、又は同化性食用担体等、薬学的に許容されうる媒体と組み合わせて、例えば、経口投与等、全身投与してもよい。これらは、ハード又はソフトのシェルゼラチンカプセルに封入してもよく、錠剤に圧縮してもよく、患者の食事に直接組み入れてもよい。経口治療投与として、活性化合物は、1以上の賦形剤と組み合わせてもよく、摂取可能な錠剤、バッカル錠、トローチ、カプセル、エリキシル剤、懸濁液、シロップ、オブラート等の形態で使用してもよい。かかる組成物及び調製は、少なくとも0.1%の活性化合物を含有する。勿論、当該化合物及び調製の百分率は、調整することができ、投与される単位剤形に対して約2〜約60重量%の範囲内とすることができる。治療に有用な組成物における活性化合物の量は、有効な投薬量レベルが得られるものであればよい。
また、錠剤、トローチ、ピル、及びカプセル等は、以下のものを含有してもよい。
トラガントガム、アラビアガム、コーンスターチ、又はゼラチン等のバインダー;リン酸水素カルシウム等の賦形剤;コーンスターチ、ジャガイモデンプン、アルギン酸等の崩壊剤;ステアリン酸マグネシウム等の潤滑剤;スクロース、フルクトース、ラクトース、アスパルテーム等の甘味料;ペパーミント、冬緑油、チェリーフレーバー等の香味料を添加してもよい。単位剤形がカプセルである場合、上記のタイプの材料のほかに、野菜油、ポリエチレングリコール等の液体担体を含有してもよい。他の様々な材料が、コーティングとして、又は、固形状の単位剤形の物理的形態を変更するために存在してもよい。例えば、錠剤、ピル、又はカプセルを、ゼラチン、ワックス、シェラック、又は砂糖等によりコーティングしてもよい。シロップ又はエリキシル剤は、活性化合物と、甘味料としてスクロース又はフルクトースと、防腐剤としてメチルパラベン又はプロピルパラベンと、チェリーフレーバーやオレンジフレーバー等の色素及び香味料と、を含有してもよい。勿論、あらゆる単位剤形の調製に用いられるあらゆる材料は、使用される量において、薬学的に許容され、実質的に非毒性であることがよい。さらに、活性化合物は、徐放性の調製物及びデバイスに組み込んでもよい。
また、活性化合物は、静脈内若しくは腹腔内点滴、又は注射によって投与してもよい。活性化合物又はその塩の溶液は、水中で、任意に非毒性溶媒とともに、調製することができる。また、分散液は、グリコール、液状のポリエチレングリコール、トリアセチン、及びその混合物、並びに油中において、調製することができる。貯蔵及び使用の通常の条件下では、調製物は、微生物の成長を抑制するために防腐剤を含有する。
注射又は点滴に好適な製剤投与の形態としては、注射可能又は点滴可能な溶液又は分散液、任意にリポソームに被包された、無菌の即座の調製に適した活性成分を含有する、無菌の水溶液、分散液、及び粉末等が挙げられる。あらゆる場合において、最終的な投与形態は、調製及び貯蔵の条件下において、無菌であり、流体で安定していることがよい。液体の担体又は媒体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、液体のポリエチレングリコール等)、野菜油、非毒性のグリセロールのエステル、及びこれらの好適な混合物等を含有する、溶媒又は分散液媒体であってもよい。例えば、リポソームの形成、分散液の場合には必要な粒径の維持、又は界面活性剤の使用によって、良好な流動性を維持することができる。微生物の活動は、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロール等の種々の抗菌剤及び抗真菌剤によって抑制することができる。多くの場合、砂糖、緩衝剤、塩化ナトリウム等の等張剤を含有することが好ましい。例えば、モノステアリン酸アルミニウム及びゼラチン等の吸収遅延剤組成物の使用によって、注射可能な組成物の長期の吸収をもたらすことができる。
無菌の注射液は、必要に応じて滅菌ろ過した後、活性化合物を、上記において列挙された種々の他成分及び必要量の適切な溶媒中に加えることによって調製される。無菌の注射液の調製において無菌の粉末である場合、その好適な調製方法は、予め無菌ろ過された溶液中に存在する活性成分及び任意の所望の付加的成分を生成する、真空乾燥技術及び凍結乾燥技術である。
局所投与には、本開示の化合物は、純粋な形で用いてもよく、すなわち液体である場合である。しかしながら、通常、皮膚科学的に許容されうる担体と組み合わせた組成物又は製剤処方として皮膚に投与することが好ましく、これは固体又は液体であってもよい。
有用な固体の担体としては、タルク、粘土、結晶セルロース、シリカ、アルミナ等の微細固体等が挙げられる。有用な液体の担体としては、任意に非毒性界面活性剤の助けによって、本開示の化合物を溶解させることができる、又は、有効レベルに分散させることができる、水、アルコール、グリコール、又は水−アルコール/グリコール混合物等が挙げられる。芳香剤及び付加的抗菌剤等のアジュバントは、所定の用途のための特性を最適化するために添加することができる。得られる液体組成物は、吸収パッドから塗布することができ、包袋等の包袋材に含浸させて使用することができ、又は、ポンプ式又はエアロゾルスプレーを用いて患部にスプレーすることができる。
また、合成ポリマー、脂肪酸、脂肪酸塩、脂肪酸エステル、脂肪族アルコール、変性セルロース、及び変性無機物質等の増粘剤を液体担体とともに用いて、使用者の皮膚に直接塗布するために伸ばすことができるペースト、ジェル、軟膏、石鹸等にすることができる。
式I、II、及びIIIの化合物を皮膚に到達させるために使用できる有用な皮膚科学的組成物の例は、公知であり;例えば、Jacquetら(米国特許第4,608,392号)、Geria(米国特許第4,992,478号)、Smithら(米国特許第4,559,157号)、及びWortzman(米国特許第4,820,508号)があり、局所処方に関する教示として、ここに参照として組み込まれる。
本開示の式の化合物の有用な投薬量は、それらのイン・ビトロ活性、動物モデル中のイン・ビトロ活性を対比することにより決定することができる。マウス、他の動物、又はヒトへの有効投薬量の推定方法は、公知の方法によることができ;例えば、米国特許第4,938,949号が挙げられる。
通常、ローション等の液体組成物における式I、II、又はIIIの化合物の濃度は、約0.1〜約25wt%であり、好ましくは約0.5〜約10wt%である。ジェル、又は粉末等の半固体又は固体の組成物における当該化合物の濃度は、約0.1〜約5wt%であり、好ましくは約0.5〜2.5wt%である。
治療において使用する必要がある当該化合物、その活性塩、又はその誘導体の量は、選択した塩だけでなく、投与経路、治療状況の特性、患者の年齢及び健康状態も考慮して変更することができ、付き添いの内科医や臨床医の裁量によって最終的に決定されるであろう。
例えば、ヒトに対する経口投与に関する一実施形態では、通常、約0.1〜約300mg/kg/日、約0.5〜約50mg/kg/日、又は約1〜約10mg/kg/日の投薬量が好適であるが、治療する障害、治療期間、対象の年齢、性別、体重、及び/又は健康状態等を考慮して変更することができる。実施形態の一態様では、単位服用量(ユニットドーズ)で使用される。実施形態の一形態では、単位服用量は、シリンジによって投与される。薬剤の組み合わせは、使用する全ての薬剤を含有する処方にて投与してもよいし、又は、分けて投与してもよい。場合によっては、複数の投与薬剤/回数が必要又は有用であることもあるであろう。さらに、治療法によっては、少なくとも2つの化合物が使用されることもあるであろう。本実施形態の一態様では、少なくとも3つの化合物が投与されるであろう。さらに、本開示は、治療期間を変更することを提供する。
しかしながら、通常、好適な投与量は、1日あたり、約0.5〜約100mg/kgであり、例えば、約10〜約75mg/kgであり、1日の患者の体重1kgあたりで3〜約50mgであり、好ましくは6〜90mg/kg/日であり、最も好ましくは15〜60mg/kg/日である。
化合物は、例えば、単位剤形当たりの活性成分を5〜1000mg含有する単位剤形で簡便に投与でき、より簡便には10〜750mgであり、最も簡便には50〜500mgである。
理想的には、活性成分を循環に入れて、血液を経て運ぶ必要がある場合、一実施形態において、活性成分の血漿濃度ピークが約0.5〜約75μM、好ましくは約1〜約50μM、最も好ましくは約2〜約30μMとなるように投与される。例えば、これは、活性成分の0.05〜5%溶液、任意に生理食塩水溶液、の静脈内注射によってなされてもよいし、又は、活性成分約1〜約100mgを含有するボーラスとして経口投与されてもよい。望ましい血中レベルは、約0.01〜約5.0mg/kg/時間で投与する継続的な点滴によって、又は、活性成分を約0.4〜約15mg/kg含有する間欠的な点滴によって、維持することができる。
望ましい投与量は、1日に、1回の投与、又は、例えば、適切な間隔をおいて、2回、3回、4回、又はそれ以上の分割投与(sub−doses)によって簡便に与えられる。分割投与自体についても、例えば、分散して間隔をあけた複数回の投与、注入器からの複数回の投与、又は、多数の液滴を目に投与することによる複数回の投与等、更に分割してもよい。
別の実施形態において、本開示の処方は、被覆材に含浸させてもよい(又は、被覆材により包まれ、又は包囲されてもよい)。被覆材は、薬学的に許容されうる織物である。例えば、創傷を被覆し、及び/又は、治療薬若しくは組成物を患者と接触させ続けることができる、ガーゼ、他の種類の任意の医学的繊維又は材質であってもよい。
本開示の組成物は、更に付加的な治療添加剤を、単独で又は組み合わせて(例えば、これらに限定されないが、2、3、又は4の付加的添加剤等)、含有することができる。付加的添加剤としては、これらに限定されないが、(a)抗菌剤、(b)ステロイド(例えば、ヒドロコルチゾン、トリアムシノロン等)、(c)鎮痛剤(例えば、アスピリン、NSAID、局所麻酔薬等)、(d)抗炎症剤、及び(e)これらの組み合わせ等が挙げられる。
人体において酵素消化される、コラーゲン、グリコサミノグリカン、ヒアルロン酸等の非合成マトリックスタンパク質は、送達に有用であり(例えば、米国特許第4,394,320号、米国特許第4,472,840号、米国特許第5,366,509号、米国特許第5,606,019号、米国特許第5,645,591号、及び米国特許第5,683,459号等を参照)、本開示の使用に適している。他の埋め込み型メディア及びデバイスは、イン・ビボでの本開示の化合物の送達に使用できる。これらについては、これらに限定されないが、インテグラ(Integra)、フィブリンゲル、ポリ乳酸−グリコール酸共重合体(PLAGA)の焼結微粒子から構成された足場(スキャホールド)、及び天然コラーゲンから構成されたナノファイバーや、他のプロテイン等といったスポンジ等が挙げられる。本開示の化合物は、さらに増殖因子、栄養素、医薬品、カルシウム含有化合物、抗炎症剤、抗菌剤、又は、骨若しくは組織の成長、安定性、及びリモデリングを促進可能なあらゆる他の基質と組み合わせることができる。
また、本開示の組成物は、無機フィラー又は無機粒子と組み合わせることができる。埋め込み型グラフトの使用例としては、無機フィラー又は無機粒子は、ヒドロキシアパタイト、リン酸三カルシウム、セラミックガラス、無定形リン酸カルシウム、多孔質セラミック粒子又は粉末、チタンメッシュ又はチタンアロイメッシュ、及び、チタン粒子又はチタンアロイ粒子から選択することができる。
本開示において使用できる抗菌剤の例としては、これらに限定されないが、イソニアジド、エタンブトール、ピラジナミド、ストレプトマイシン、クロファジミン、リファブチン、フルオロキノリン、オフロキサシン、スパルフロキサシン、リファンピン、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、ダプソン、テトラサイクリン、エリスロマイシン、シプロフロキサシン、ドキシサイクリン、アンピシリン、アムホテリシンB、ケトコナゾール、フルコナゾール、ピリメタミン、スルファジアジン、クリンダマイシン、リンコマイシン、ペンタミジン、アトバコン、パロモマイシン、ジクラザリル、アシクロビル、トリフルオロウリジン、ホスカルネット、ペニシリン、ゲンタマイシン、ガンシクロビル、イトラコナゾール、ミコナゾール、Zn−ピリチオン、並びに塩化物、臭化物、ヨウ化物、及び過ヨウ素酸塩等の銀塩等が挙げられる。
一実施形態において、本開示の化合物は、マイクロカプセル、微粒子、微小粒子、マイクロファイバー、強化繊維等に被包することによって、混合、並びに、制御、拡張、遅延及び/又は持続された放出、そして、他の薬剤との併用を促進させることができる。また、生理活性剤を被包することによって、本開示の複合体の処方間における当該薬剤の分解を防ぐことができる。
本開示の他の実施形態において、本開示の化合物を対象に埋め込む場合、細胞リモデリングに起因する時間スケールに依拠する生体内吸収により、当該化合物は、対象に対して制御可能に放出することができる。実施形態の一態様において、組織内の不連続領域と置き換えるために、組成物を使用してもよい。不連続領域は、外傷、疾患、障害、症状、手術、又は傷害等の原因と考えられる。
本開示の方法は、本開示において特定される化合物と、説明資料と、を含むキットを包含し、当該化合物又はこれを含有する複合体を、細胞又は対象に対して、その表面等、関心のあるあらゆるターゲットに向けて投与すること等が挙げられる。これは、細胞又は対象に本開示の化合物を投与する前に、組成物を溶解又は懸濁させることに適した(好ましくは無菌の)溶媒を含有するキット等、当業者に知られたキットである他の実施形態を包含するものと解釈される。対象は、好ましくはヒトである。
本開示によれば、上記の説明又は以下の実施例において述べられているように、当業者に知られている、従来の化学、細胞生物学、組織化学、生化学、分子生物学、微生物学、及び生体内技術を用いることができる。かかる技術は文献で十分に説明されている。
当業者であれば、更なる説明がなくとも、上記の説明及び以下の例示的な実施例により、本開示の化合物を製造及び利用できることが理解されるであろう。
本発明は、以下の実施例及び実施形態を参照しつつ、ここに説明される。当業者であれば、更なる説明がなくとも、上記の説明及び以下の例示的な実施例により、本発明を製造及び利用でき、特許請求されている方法を実施できることが理解されるであろう。したがって、以下に実施されている実施例は、例示のみの目的で提供され、本開示の好適な実施形態を具体的に注目させるものであり、本開示の以下の内容についていかなる限定を行うものとも解釈してはならない。よって、実施例は、ここに示される教示の結果として明らかになる一切の変化を包含するものと解釈されるべきである。
以下の合成式及び一般的手順は、本開示の化合物の異なる種類(クラス)の合成の一般的手順を示す。有機合成の技術分野における当業者は、以下の実施例1において示される特定の化合物の合成を果たすために、必要な開始物質及び反応条件を変更することを容易に理解できるであろう。
式1.対称なオキサジアゾロ−ピラジンジアリールアミン化合物の合成
一般的手順A:
対称な5,6−ジクロロ−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン(2,1当量)を、THF(0.6M溶液)に溶解させた。そして、所望の置換されたアリールアミン(3当量)を加えた。反応溶液を、13時間リフラックスさせた。その後、その溶液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を得た。
式1.不斉なジアリールアミン類似体の合成.
一般的手順B:
5,6−ジクロロ−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン(2,1当量)を、THF(0.52M溶液)に溶解させて、0℃に冷却した。そして、所望の置換されたアリールアミン(0.9当量)を滴下して、10分間攪拌させた。それから、トリエチルアミン(1当量)を滴下し、0℃で1時間攪拌させた。そして、第二の所望の置換されたアリールアミンを滴下し、10分間攪拌させた。それから、トリエチルアミン(1当量)を滴下し、反応物を室温まで温めて、19時間攪拌させた。その後、溶液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、不斉なアリールアミン,4を得た。
式2.BAM15のメチル化.
式3.不斉なアリールアミン/アルキルアミン類似体の合成.
一般的手順C:
非対称なアルキルアミン及びアリールアミン誘導体の合成.
5,6−ジクロロ−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン(2,1当量)を、THF(0.6M溶液)に溶解させた。そして、所望のアリールアミン(2当量)を加えた。反応混合物を、16時間リフラックスさせた。その後、溶液を減圧濃縮し,残渣を、ジクロロメタン/メタノール溶媒系を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、モノアミノ化された中間体を得た。この中間体を順次THF(0.6M)に溶解させた。所望のアルキルアミンを室温で滴下し、1時間攪拌させた。そして、得られた反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣をジクロロメタン/メタノール溶媒系を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、不斉なアリールアミン/アルキルアミン化合物,7を得た。
式4.[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピラジン類似体の合成.
式5.イミダゾ[4,5−b]ピラジン類似体の合成.
一般的手順E:
オキサジアゾール環還元、及び1H−イミダゾ環形成.
密封した容器において、所望の誘導体3又は4(1当量)、Fe(10当量)、Yb(OTf)(0.1当量)、及びオルトギ酸トリエチル/酢酸エステル/安息香酸エステル(5当量)を、酢酸に加えた。混合物を90℃に加熱し、3時間攪拌した。得られた混合物をセライトによりろ過して、1:1の水/酢酸エチルに溶解させた。最初の水層を捨てた。有機相を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で2回洗った。有機相を減圧濃縮して、得られた残渣をヘキサン/酢酸エチル溶媒系を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を得た。
式6.トリフルオロメチル−イミダゾ[4,5−b]ピラジン類似体の合成.
一般的手順F:
オキサジアゾール環還元、及び2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ環形成.
密封した容器において、所望の誘導体3、4、又は7(1当量)、Fe(10当量)、Yb(OTf)(0.1当量)、及びエチル−2,2,2−トリフルオロアセテート(10当量)を酢酸に加えた。混合物を90℃に加熱し、3時間攪拌した。得られた混合物を、セライトによりろ過して、1:1の水/酢酸エチルに溶解させた。最初の水層を捨てた。有機相を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で2回洗った。有機相を減圧濃縮して、得られた残渣をヘキサン/酢酸エチル溶媒系を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、化合物12を得た。
一般的手順G:
1H−イミダゾール位のメチル化.
密封した容器において、所望の誘導体12(1当量)、トリエチルアミン(2当量)、及びヨードメタン(10当量)をジクロロメタンに溶解させた。溶液を40℃に加熱し、24時間攪拌した。得られた混合物を減圧濃縮して、残渣をヘキサン/酢酸エチル溶媒系を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、化合物13を得た。
一般的手順H:
1H−イミダゾール位へのギ酸メチルの付加.
所望の誘導体12(1当量)及びトリエチルアミン(3当量)をジクロロメタンに溶解させた。0℃で、クロロギ酸メチル(3当量)を溶液に加え、1時間攪拌した。得られた混合物を減圧濃縮して、残渣をジクロロメタン/メタノール溶媒系を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、化合物14を得た。
式7.ピラジン類似体の合成.
一般的手順D:
対称なピラジン誘導体の合成.
2,3−ジクロロピラジン(15,1当量)、アリールアミン(2.68当量)、ナトリウム−tert−ブトキシド(2当量)、rac−BINAP(0.2当量)、及びPd(0)(dba)(0.10当量)を4mLの乾燥トルエンに加えて、室温で20分間攪拌しながら窒素でパージした。反応溶液を加熱して24時間リフラックスさせ、室温まで冷却して、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をCHClにより抽出し、水で2回洗った。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、溶媒を減圧留去して、油状の粗生成物を得た。生成物をヘキサン/酢酸エチル溶媒系を用いたSiOのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。最終生成物を真空乾燥させて、黄色油状の所望の生成物を得た。
実施例1 化合物の合成
開示の化合物は、式1〜8及び一般的手順A〜Hに準拠して合成された。化合物構造に化合物番号を付した表1は下記の通りである。
表1に記載の化合物の合成及び同定である。表1に示されている各化合物について、以下に簡潔な合成プロトコルを示す。各化合物は、その化合物名により特定され、その後の括弧において表1の化合物番号を示している。
NMRスペクトルにあたって:
これらの化合物は、多くのヘテロ原子を含んでおり、互変異生体の混合物を形成する場合があり(Konstandaras,N.et al.,Chemistry Select 2017,2,7018−7023)、NMRの多くのピークはブロードであり、芳香族C−Hピークを含んでおり、特定された分裂パターンを有していない。これらのピークは、ブロードな一重線(シングレット)(brs)又はブロードな多重線(マルチプレット)(brm)である。1つの互変異性体がはっきりと認められる場合、主たる互変異性体の特性は簡潔に示される。
5,6−ジクロロ−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン(2).
1,2,5−オキサジアゾロ−3,4−ジアミン(1当量)を10%HCl(6M溶液)に溶解させた。シュウ酸(1.5当量)をその溶液に加え、混合物を加熱して3時間リフラックスさせた。その後、混合物を室温まで冷却し、ろ過し、乾燥させた。そして、得られたジヒドロキシ白色固体に、五塩化リン(6当量)及びオキシ塩化リン(2M溶液)を加えることによりクルード(1当量)とした。得られた混合物を95℃で2時間加熱して、過剰なオキシ塩化リンを減圧蒸留により除去した。混合物は、0℃まで冷却し、冷水(15〜20mL)を加えて、標記化合物を析出させた。析出体は、アセトン/水の混合物を用いた再結晶により精製され、23%の白色固体として、標記化合物2を得た。分析データは、文献と合致した(Thottempudi,V.;et al.,Chem.Eur.J.2014,20,542−548)。
,N−ジ−o−トリル−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3a).
一般的手順Aによって合成した。35%、黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 9.36(s,2H),7.58−7.52(m,2H),7.40−7.25(m,6H),2.34(s,6H);HRMS(ESI):Calcd for C1817[M+H]:333.1464,Found:333.1470.
,N−ジ−m−トリル−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3b).
一般的手順Aによって合成した。60%、黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 9.64(brs,2H),7.80−7.36(brm,4H),7.32(t,J=7.7Hz,2H),7.03(d,J=7.5Hz,2H),2.37(s,6H);HRMS(ESI):Calcd for C1817[M+H]:333.1464,Found:333.1464.
,N−ジ−p−トリル−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3c).
一般的手順Aによって合成した。69%、白色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 9.56(brs,2H),7.82−7.42(brm,4H),7.25(d,J=8.1Hz,4H),2.34(s,6H);HRMS(ESI):Calcd for C1817[M+H]:333.1464,Found:333.1441.
,N−ビス(2−メトキシフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3d).
一般的手順Aによって合成した。16%,黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 9.03−8.64(m,2H),7.28−6.97(m,8H),3.92(s,6H);HRMS(ESI):Calcd for C1817 [M+H]:365.1362,Found:365.1345.
,N−ビス(3−メトキシフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3e).
一般的手順Aによって合成した。32%,白色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 9.64(brs,2H),7.80−7.03(brm,4H),7.34(t,J=8.1Hz,2H),6.80−6.75(m,2H),3.82(s,6H);HRMS(ESI):Calcd for C1817 [M+H]:365.1362,Found:365.1370.
,N−ビス(4−メトキシフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3f).
一般的手順Aにより合成した。47%,黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 9.35(s,2H),7.91−7.43(brm,4H),7.05−6.95(m,4H),3.83(s,6H);HRMS(ESI):Calcd for C1817 [M+H]:365.1362,Found:365.1367.
,N−ビス(2−エトキシフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3g).
一般的手順Aによって合成した。54%,薄黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 9.61(brs,2H),7.95−7.06(brm,4H),7.32(t,J=8.1Hz,2H),6.80−6.71(m,2H)4.08(q,J=7.0Hz,2H),1.38(t,J=7.0Hz,9H);HRMS(ESI):Calcd for C2021 [M+H]:393.1675,Found:393.1674.
5,−ビス(3−エトキシフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3h).
一般的手順Aによって合成した。27%,黄色固体.H NMR(400 MHz,アセトン−d)δ 9.86−8.96(brm,1H),7.94−7.13(brm,5H),6.84−6.44(brm,3H),4.08(q,J=7.0Hz,4H),1.38(t,J=7.0Hz,6H;HRMS(ESI):Calcd for C2021 [M+H]:393.1675,Found:393.1656.
,N−ビス(4−エトキシフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3i).
一般的手順Aによって合成した。73%,黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 9.15(s,2H),8.01−7.50(brm,4H),7.04−6.94(m,4H),4.07(q,J=7.0Hz,4H),1.38(t,J=6.9Hz,6H);HRMS(ESI):Calcd for C2021 [M+H]:393.1675,Found:393.1673.
3,3′−([1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジイルビス(アザンジイル))ジフェノール (3j).
一般的手順Aによって合成した。43%,薄黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.71(brs,2H),7.93−7.39(brm,2H),7.36−6.86(m,4H),6.74−6.62(brm,2H),6.68(d,J=7.2Hz,2H);HRMS(ESI):Calcd for C1613 [M+H]:337.1049,Found:337.1044.
,N−ビス(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3k).
一般的手順Aによって合成した。20%,白色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 10.23(brs,2H),8.12(brs,2H),7.54−7.46(m,4H),7.38−7.29(m,2H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −58.69(s,6F);HRMS(ESI):Calcd for C18 [M−H]:471.0646,Found:471.0657.
,N−ビス(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3l).
一般的手順Aによって合成した。69%,黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 10.00(s,2H),8.01−7.64(brm,4H),7.58(t,J=8.1Hz,2H),7.21−7.13(m,2H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −58.47(s,6F);HRMS(ESI):Calcd for C1811 [M+H]:473.0797,Found:473.0773.
,N−ビス(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3m).
一般的手順Aによって合成した。40%,白色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 9.09(brs,2H),8.03−7.55(brm,4H),7.49(d,J=8.5Hz,4H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −58.78(s,6F);HRMS(ESI):Calcd for C1811 [M+H]:473.0797,Found:473.0792.
,N−ビス(3−フルオロフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3n).
一般的手順Aによって合成した。68%,薄黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 9.83(brs,2H),8.05−7.20(brm,4H),7.50−7.44(m,2H),7.03−6.93(m,2H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −113.16−−113.23(m,2F);HRMS(ESI):Calcd for C1611[M+H]:341.0957,Found:341.0943.
N,N′−(([1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジイルビス(アザンジイル))ビス(4,1−フェニレン))ビス(2,2,2−トリフルオロアセトアミド) (3o).
一般的手順Aによって合成した。22%,黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 10.38(s,2H),9.61(s,2H),8.00−7.94(m,4H),7.86−7.81(m,4H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −76.58(s,6F);HRMS(ESI):Calcd for C2013 [M+H]:527.1015,Found:527.1009.
4,4′−([1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジイルビス(アザンジイル))ジベンゾニトリル (3p).
一般的手順Aによって合成した。19%,白色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 9.78(s,2H),8.25−8.17(m,4H),7.92−7.85(m,4H);HRMS(ESI):Calcd for C1811[M+H]:355.1056,Found:355.1040.
,N−ビス(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3q).
一般的手順Aによって合成した。52%,薄黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 9.40(s,2H),8.03−7.76(m,6H),7.64(t,J=7.7Hz,2H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −61.18(s,6F);HRMS(ESI):Calcd for C1811[M+H]:441.0899,Found:441.0892.
,N−ビス(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3r).
一般的手順Aによって合成した。50%,白色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 10.11(brs,2H),8.37−7.73(brm,4H),7.70(t,J=7.9Hz,2H),7.55(d,J=7.8Hz,2H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −63.20(s,6F);HRMS(ESI):Calcd for C1811[M+H]:441.0899,Found:441.0887.
,N−ビス(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3s).
一般的手順Aによって合成した。63%,薄黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 10.17(s,2H),8.10−7.80(brm,4H),7.80(d,J=8.3Hz,4H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −62.53(s,6F);HRMS(ESI):Calcd for C1811[M+H]:441.0899,Found:441.0875.
ジメチル4,4′−([1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジイルビス(アザンジイル))ジベンゾアート (3t).
一般的手順Aによって合成した。23%,黄色固体。H NMR(400MHz,アセトニトリル−d)δ 9.74(s,2H),8.06(d,J=7.8Hz,4H),8.30−7.73(brm,4H),3.88(s,6H);HRMS(ESI):Calcd for C2017 [M+H]:421.1260,Found:421.1252.
4,4′−([1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジイルビス(アザンジイル))二安息香酸 (3u).
一般的手順Aによって合成した。38%,白色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 12.24−10.92(brs,2H),9.72(s,2H),8.31−8.25(m,4H),8.16−8.08(m,4H);GCMS(EI):Calcd for C1812NaO[M+Na]:415.0,Found:415.1.
2,2′−(([1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジイルビス(アザンジイル))ビス(4,1−フェニレン))ビス(エタン−1−オール) (3v).
一般的手順Aによって合成した。40%,黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 9.47(s,2H),7.83−7.76(m,4H),7.38−7.31(m,4H),3.79(q,J=6.5Hz,4H),3.70(t,J=5.3Hz,2H),2.85(t,J=6.9Hz,4H);HRMS(ESI):Calcd for C2021 [M+H]:393.1675,Found:393.1700.
,N−ビス(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3w).
一般的手順Aを用いて製造した。H NMR((CDCO,400MHz)δ 10.58−10.04(brm,2H),7.93−7.77(brm,2H),7.82(t,2H,J=8.5Hz),7.72−7.56(brm,2H).HRMS(ESI)m/z calcd for C18O [M+H]:477.0705,Found:477.0701.
,N−ビス(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3x).
一般的手順Aを用いて合成した。H NMR((CDCO,400MHz)δ 10.67−10.04(brm,2H),7.92−7.74(brm,2H),7.81(t,2H,J=8.4Hz),7.70−7.57(brm,2H);19F((CDCO,376MHz)δ −61.22(d,3F),−114.5−−114.73(m,1H).HRMS(ESI)m/z calcd for C18O[M+H]:477.0705,Found:477.0689.
,N−ビス(2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3y).
一般的手順Aを用いて合成した。H NMR((CDCO,400MHz,アスタリスクは互変異性体のピークを示す。)δ 11.57−10.94*(brs,1H),10.22−9.68*(brs,1H),8.86−7.82(brm,2H),7.68−7.62(m,2H),7.55(t,2H,J=9.8Hz).HRMS(ESI)m/z calcd for C18O [M+H]:477.0705,Found:477.0711.
,N−ビス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (z).
一般的手順Aを用いて合成した。H NMR((CDCO,400MHz,アスタリスクは、互変異性体のピークを示す。)δ 11.45−10.84*(brs,1H),10.59−10.10(brs,1H),8.80−7.98(brm,4H),7.87(s,2H).HRMS(ESI)m/z calcd for C2012O [M−H]:575.0495,Found:575.0509.
,N−ビス(2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3aa).
一般的手順Aを用いて合成した。H NMR((CDCO,400MHz,アスタリスクは、互変異性体のピークを示す。)δ 11.48−11.12*(brm,1H),10.10−9.76(brm,2H),7.67−7.42(m,6H).HRMS(ESI)m/z calcd for C18O [M+H]:477.0705,Found:477.0736.
,N−ビス(3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3bb).
一般的手順Aを用いて合成した。H NMR((CDCO,400MHz)δ 10.44−9.66(brs,2H),8.15−7.58(brm,4H),7.50(t,2H,J=9.5Hz).HRMS(ESI)m/z calcd for C18 [M+H]:509.0603,Found:508.0639.
,N−ビス(3,5−ジフルオロフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3cc).
一般的手順Aを用いて合成した。H NMR((CDCO,400MHz)δ 10.43−9.63(brm,2H),7.82−7.03(brm,4H),6.89−6.81(m,2H).HRMS(ESI)m/z calcd for C16O [M+H]:377.0768,Found:377.0764.
3,3′−([1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジイルビス(アザンジイル))ビス(4−フルオロフェノール) (3dd).
一般的手順Aによって合成した。21%,薄黄色固体。H NMR(400MHz,アセトニトリル−d)δ 8.22(brs,4H),7.48−7.20(brm,2H),7.08(dd,J=10.6,8.9Hz,2H),6.72−6.54(m,2H);19F NMR(376MHz,アセトニトリル−d)δ −140.05(s,2F);HRMS(ESI):Calcd for C1611 [M+H]:373.0861,Found:373.0873.
,N−ジフェニル−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (3ee).
一般的手順Aによって合成した。98%,薄黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 9.96−9.33(brs,2H),8.06−7.51(brm,4H),7.47−7.42(m,4H),7.24−7.18(m,2H);HRMS(ESI)Calcd for C1613[M+H]:305.1145,Found:305.1158
−(2−フルオロフェニル)−N−フェニル−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4a).
一般的手順Bによって合成した。44%,黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 11.44−9.05(brm,2H),7.76(brs,3H),7.45(t,J=7.8Hz,2H),7.35−7.14(m,4H);19F NMR(376MHz,アセトニトリル−d)δ −122.05−−130.05(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1612FN[M+H]:323.1057,Found:323.1051.
−(2−フルオロフェニル)−N−(ピリジン−2−イル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4b).
一般的手順Bによって合成した。12%,白色固体。H NMR(400MHz,アセトニトリル−d)δ 10.16(s,1H),8.65(t,J=8.0Hz,1H),8.18(d,J=5.7Hz,1H),8.05−7.99(m,1H),7.44(d,J=8.7Hz,1H),7.37−7.11(m,5H);19F NMR(376MHz,アセトニトリル−d)δ −129.95−−130.15(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1511FN[M+H]:324.1009,Found:324.0997.
−(2−フルオロフェニル)−N−(3−フルオロフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4c).
一般的手順Bによって合成した。42%,白色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 10.84(brs,1H),9.82(brs,1H),8.24−7.51(brm,5H),7.48(app.q,J=8.2,6.6Hz,1H),7.35−7.21(m,4H),6.98(td,J=8.8,2.5Hz,1H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −113.18−−113.24(m,1F),−113.24−−113.29(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1611[M+H]:341.0962,Found:341.0956.
−(2−フルオロフェニル)−N−(4−フルオロフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4d).
一般的手順Bによって合成された。28%,白色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 10.82(s,1H),9.72(s,1H),8.28−7.56(brm,4H),7.36−7.17(m,4H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −118.35−−120.14(m,1F),−129.66−−129.73(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1611[M+H]:341.0962,Found:341.0967.
−(2,3−ジフルオロフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4e).
一般的手順Bによって合成した。32%,薄黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 10.91(s,1H),9.75(s,1H),8.64−8.03(m,1H),7.86−7.42(m,1H),7.35−7.22(m,4H),7.22−7.13(m,1H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −139.18−−139.86(m,1F),−148.96−−154.99(m,2F);HRMS(ESI):Calcd for C1610[M+H]:359.0868,Found:359.0858.
−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4f).
一般的手順Bによって合成した。16%,薄黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 10.90(s,1H),9.76(s,1H),8.43−7.45(brm,2H),7.34−7.25(m,2H),7.24−7.16(m,2H),7.17−7.08(m,2H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −114.32−−116.24(m,2F),−119.15−−121.61(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1610[M+H]:359.0868,Found:359.0862.
−(2−フルオロフェニル)−N−(o−トリル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4g).
一般的手順Bによって合成した。17%,白色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 9.67−9.54(brm,1H),8.63(brs,1H),7.47−7.41(m,1H),7.40−7.36(m,2H),7.35−7.25(m,5H),2.28(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトニトリル−d)δ −122.81−−123.46(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1714FN[M+H]:337.1213,Found:337.1200
−(2−フルオロフェニル)−N−(m−トリル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4h).
一般的手順Bによって合成した。43%,黄色固体。H NMR(400MHz,アセトニトリル−d)δ 9.10(brs,2H),7.70−7.54(brs,1H)(s,1H),7.52−7.39(m,2H),7.34(t,J=8.1Hz,1H),7.31−7.24(m,3H),7.07(d,J=7.5Hz,1H),2.39(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −118.84−−127.22(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1714FN[M+H]:337.1213,Found:337.1203.
−(2−フルオロフェニル)−N−(p−トリル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4i).
一般的手順Bによって合成した。40%,薄黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 10.91(brs,1H),9.77(brs,1H),8.09−7.55(brm,2H),7.49−7.18(m,6H),2.35(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −120.34−−128.87(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1714FN[M+H]:337.1213,Found:337.1201.
−(2−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4j).
一般的手順Bによって合成された。55%,黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 10.05(s,1H),8.78(s,1H),7.33−7.22(m,5H),7.22−7.12(m,2H),7.08(app.t,J=7.5Hz,1H),3.97(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −124.053−−125.57(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1712FN [M−H]:351.1011,Found:351.1015.
−(2−フルオロフェニル)−N−(3−メトキシフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4k).
一般的手順Bによって合成した。50%,黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 10.80(s,1H),9.71(s,1H),7.86−7.40(brm,2H),7.35(t,J=8.1Hz,1H),7.31−7.22(m,4H),3.83(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −124.34−−126.26(brm,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1712FN [M−H]:351.1011,Found:351.1003.
−(2−フルオロフェニル)−N−(4−メトキシフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4l).
一般的手順Bによって合成した。38%,黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 10.65(brs,1H),9.65(s,1H),8.20−7.46(brm,3H),7.31−7.22(m,3H),7.16−6.90(m,2H),3.83(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −124.80(s,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1714FN [M+H]:353.1162,Found:353.1177.
−(2−エトキシフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4m).
一般的手順Bによって合成した。39%,黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 10.81(s,1H),10.20(s,1H),8.76(s,1H),7.36(brs,1H),7.31−7.20(m,3H),7.20−7.04(m,3H),4.22(q,J=7.0Hz,2H),1.42(t,J=6.9Hz,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −123.40−−126.20(brm,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1816FN [M+H]:367.1319,Found:367.1322.
−(3−エトキシフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4n).
一般的手順Bによって合成した。22%,黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 10.76(brs,1H),9.77(brs,1H),7.95−7.41(brm,2H),7.33(t,J=8.0Hz,1H),7.31−7.23(m,4H),6.77(app d,J=6.9Hz,1H),4.09(q,J=7.0Hz,2H),1.39(t,J=7.0Hz,3H);19F NMR(376MHz,アセトニトリル−d)δ −122.42−−130.56(brm,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1816FN [M+H]:367.1319,Found:367.1324.
−(4−エトキシフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4o).
一般的手順Bによって合成した。55%,黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 9.64(brs,2H),7.80(brs,3H),7.32−7.22(m,3H),7.03−6.96(m,2H),4.08(q,J=7.0Hz,2H),1.38(t,J=7.0Hz,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −124.93−−127.24(brm,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1816FN [M+H]:367.1319,Found:367.1313.
3−((6−((2−フルオロフェニル)アミノ)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェノール (4p).
一般的手順Bによって合成した。33%,黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 9.42 (s,1H),8.27−8.17(m,1H),7.42−7.27(m,3H),7.19(t,J=8.1Hz,1H),6.73(t,J=2.2Hz,1H),6.71−6.66(m,1H),6.65−6.60(m,1H),5.00(s,2H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −124.79−−124.95(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1612FN [M+H]:339.1006,Found:339.1004.
−(2−フルオロフェニル)−N−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4q).
一般的手順Bによって合成した。14%,白色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 11.10(brs,1H),9.88(brs,1H),7.56−7.40(m,2H),7.39−7.23(m,6H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −58.48(s,3F),−123.69−−131.84(brd,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1711 [M+H]:407.0880,Found:407.0897.
−(2−フルオロフェニル)−N−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4r).
一般的手順Bによって合成した。59%,黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 10.02(brs,2H),8.21−7.65(brm,3H),7.58(t,J=8.2Hz,1H),7.33−7.22(m,3H),7.17(d,J=8.1Hz,1H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −58.45(s,3F),−120.56−−130.21(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1711 [M+H]:407.0880,Found:407.0887.
−(2−フルオロフェニル)−N−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4s).
一般的手順Bによって合成した。28%,薄黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 10.96(brs,1H),9.80(brs,1H),8.36−7.53(brm,3H),7.43(d,J=7.9Hz,2H),7.34−7.11(m,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −59.45(s,3F),−122.88−−126.12(brd,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1711 [M+H]:407.0880,Found:407.0872.
2,2,2−トリフルオロ−N−(4−((6−((2−フルオロフェニル)アミノ)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)アセトアミド (4t).
一般的手順Bによって合成した。18%,黄色固体。H NMR(400MHz,アセトニトリル−d)δ 9.23(brs,2H),7.87−7.46(brm,6H),7.36−7.21(m,3H);19F NMR(376MHz,アセトニトリル−d)δ −76.46−−76.75(m,3F),−125.89(s,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1812 [M+H]:434.0989,Found:434.0988.
−(2−フルオロフェニル)−N−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4u).
一般的手順Bによって合成した。27%,白色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 11.13(s,1H),9.82(s,1H),8.67(s,1H),7.79(d,J=7.9Hz,1H),7.71(t,J=7.7Hz,1H),7.51−7.19(m,5H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −62.71(s,3F),−131.01−−131.82(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1711[M+H]:391.0930,Found:391.0932.
−(2−フルオロフェニル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4v).
一般的手順Bによって合成した。49%,白色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 10.82(brs,1H),9.90(brs,1H),8.49−7.92(brm,3H),7.70(t,J=8.0Hz,1H),7.55(d,J=7.8Hz,1H),7.36−7.19(m,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −63.03−−63.34(m,3F),−125.05−−125.39(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1711[M+H]:391.0930,Found:391.0917.
−(2−フルオロフェニル)−N−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4w).
一般的手順Bによって合成された。44%,白色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 10.97(brs,1H),9.87(brs,1H),8.60−7.85(brm,3H),7.80(d,J=8.4Hz,2H),7.35−7.22(m,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −62.52(s,3F),−125.19(s,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1710NaO[M+Na]:413.0750,Found:413.0740.
−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4x).
一般的手順Bによって合成した。26%,固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 10.04(brs,2H),8.34−7.82(brm,4H),7.70(t,J=7.9Hz,2H),7.55(d,J=7.7Hz,2H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −62.50(s,3F),−63.21(s,3F);HRMS(ESI):Calcd for C18[M−H]:439.0748,Found:439.0759.
メチル4−((6−((2−フルオロフェニル)アミノ)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)ベンゾアート (4y).
一般的手順Bによって合成した。13%,黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 8.11−8.03(m,2H),7.98(d,J=8.4Hz,2H),7.84−7.66(m,2H),7.31−7.20(m,3H),6.72−6.62(m,1H),3.89(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ−125.73−−127.19(brm,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1814FN [M+H]:381.1111,Found:381.1112.
4−フルオロ−3−((6−((2−フルオロフェニル)アミノ)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェノール (4z).
一般的手順Bによって合成した。22%,白色固体。H NMR(400MHz,アセトニトリル−d)δ 8.79(brs,1H),8.05(td,J=8.1,2.4Hz,1H),7.41−7.24(m,3H),7.12(dd,J=11.0,8.8Hz,1H),6.79(dd,J=7.6,2.9Hz,1H),6.62−6.56(m,1H),4.49(brs,2H);19F NMR(376MHz,アセトニトリル−d)δ −124.06−−124.63(m,1F),−138.91−−139.40(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1611 [M+H]:357.0912,Found:357.0878.
−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(2−フルオロフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4aa).
一般的手順Bを用いて合成した。H NMR((CDCO,400MHz,アスタリスクは、互変異性体のピークを示す。)δ 11.29−10.62*(brs,1H),10.32−9.54(brs,1H),8.91−8.04(brm,3H),7.85(s,1H),7.34−7.25(m,3H).HRMS(ESI)m/z calcd for C1810O[M+H]:459.0799,Found:459.0796
−(2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(2−フルオロフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (4bb).
一般的手順Bを用いて合成した。H NMR((CDCO,400MHz,アスタリスクは、互変異性体のピークを示す。)δ 11.32−10.84*(brs,1H),9.95−9.56(brs,1H),8.57−7.67(brm,2H),7.59(t,1H,J=7.7Hz),7.50(t,1H,J=7.7Hz),7.35−7.24(m,3H).HRMS(ESI)m/z calcd for C1710O[M+H]:409.0831,Found:409.0833
,N−ビス(2−フルオロフェニル)−N−メチル−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (6a).
,N−ビス(2−フルオロフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン(10mg,0.029mmol)を、アセトン(0.150mL)中に、KCO(4.1mg,0.029mmol)及びヨウ化メチル(0.100mL,0.117mmol)とともに溶解させた。この反応溶液は、17時間リフラックスさせた。そして、得られた反応溶液は減圧濃縮して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%−10%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、白色固体として、標記化合物を得た(5mg,50%)。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 9.93(s,1H),8.60(t,J=8.1Hz,1H),7.38−7.18(m,7H),3.30(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −125.95−−126.15(m,1F),−129.66−−129.88(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1713[M+H:355.1119,Found:355.1112.
,N−ビス(2−フルオロフェニル)−N,N−ジメチル−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (6b).
,N−ビス(2−フルオロフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン(10mg,0.029mmol)を、アセトン(0.150mL)中に、KCO(4.1mg,0.029mmol)及びヨウ化メチル(0.200mL,0.234mmol)とともに溶解させた。この反応溶液は、17時間リフラックスさせた。そして、得られた反応溶液は減圧濃縮して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%−10%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、白色固体として標記化合物を得た(10mg,91%)。H NMR (400MHz,アセトン−d)δ 7.01−6.77(m,6H),6.49(brt,J=8.0Hz,2H),3.49(s,6H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −124.29−−130.12(brm,2F);HRMS(ESI):Calcd for C1815[M+H:369.1275,Found:369.1275.
−(2−フルオロフェニル)−N−メチル−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (7a).
一般的手順Cを用いて合成した。H NMR(CDCl,400MHz)δ 8.19−7.85(m,1H),7.77−7.37(m,1H),7.30−7.19(m,1H),3.15(s,3H).HRMS(ESI)m/z calcd for C1110FNO[M+H]:261.0895,Found:261.0893
−エチル−N−(2−フルオロフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (7b).
一般的手順Cを用いて合成した。H NMR(CDCl,400MHz)δ 8.57(bs,1H),7.45−7.35(m,1H),7.23−7.14(m,2H),7.05−6.96(m,1H),3.65(q,2H,J=6.7Hz),1.69(brs,1H),1.35(t,3H,J=7.3Hz);13C NMR(CDCl,100MHz)δ 153.1,152.1,149.9,142.3,136.8,132.2,126.8,125.5,123.3,117.2,36.6,13.9.HRMS(ESI)m/z calcd for C1212FNO[M+H]:275.1051,Found:275.1051
−(2−フルオロフェニル)−N−プロピル−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (7c).
一般的手順Cを用いて合成した。H NMR((CDCO,400MHz)δ 9.03−8.55(brs,1H),7.96−7.64(brm,1H),7.31−7.19(m,3H),3.60(q,2H,J=6.6Hz),1.78(sextet,2H,J=7.2Hz),1.02(t,3H,J=7.4Hz).19F NMR((CDCO,376MHz)δ −123.54(s,1F).HRMS(ESI)m/z calcd for C1314FNO[M+H]:289.1208,Found:289.1200
−(2−フルオロフェニル)−N−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (7d).
一般的手順Cを用いて合成した。H NMR(CDOD,400MHz)δ 7.89−7.39(brm,1H),7.32−7.17(m,3H),3.84(t,2H,J=7.1Hz),2.75−2.62(m,2H).HRMS(ESI)m/z calcd for C1311O[M+H]:343.0925,Found:343.0936
−(2−フルオロフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (7e).
一般的手順Cを用いて合成した。H NMR((CDCO,400MHz)δ 7.87−7.58(brs,1H),7.51(t,1H,J=7.8Hz),7.28−7.17(m,3H),4.21−4.11(m,1H),2.92(d,2H,J=10.9Hz),2.31(s,3H),2.24(t,2H,J=11.8Hz),2.11(d,2H,J=12.8Hz),1.76(q,2H,J=11.7Hz);19F NMR((CDCO,376MHz)δ −123.27(s,1F).HRMS(ESI)m/z calcd for C1619FNO [M+H]:344.1630,Found:344.1642
−シクロヘキシル−N−(2−フルオロフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (7f).
一般的手順Cを用いて合成した。H NMR((CDCO,400MHz)δ 9.05−8.58(brm,H),7.67−7.34(brm,1H),7.32−7.19(m,3H),4.25−4.11(brm,1H),2.20−2.09(m,2H),1.87−1.75(m,2H),1.74−1.65(m,1H),1.54−1.38(m,4H),1.32−1.22(m,1H);19F NMR((CDCO,3.76MHz)δ −123.13(s,1F).HRMS(ESI)m/z calcd for C1618FNO [M+H]:329.1521,Found:329.1526.
2−((6−((4−トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)エタン−1−オール (7g).
一般的手順Cを用いて合成した。89%,淡黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 9.32(s,1H),8.08−7.52(brm,3H),7.43−7.38(m,2H),4.08(s,1H),3.86−3.83(m,2H),3.76−3.74(m,2H);19F NMR(376MHz,アセトン)δ −58.79(s,3F);HRMS(ESI):Calcd for C1312 [M+H]:357.0917,Found:357.0925.
3−((6−((4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)プロパン−1−オール (7h).
5,6−ジクロロ−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン(2,0.200g,1.05mmol)を入れた丸底フラスコを排気し、Nに置換した(3回)。そのフラスコを氷浴中に入れて、その固体を、無水THF(2mL)、4−(トリフルオロメトキシ)アニリン(0.13mL,0.97mmol)、及びEtN(0.15mL,1.1mmol)により連続して希釈した。その混合物を、ゆっくりと室温に温めながら2時間撹拌した。そして、3−アミノプロパン−1−オール(0.16mL,2.2mmol)を加えて、2時間攪拌した。混合物は濃縮され、SiO(グラジエント:0−5% MeOH/CHCl)クロマトグラフィーにより精製されて、クラスト状の黄色固体として標記化合物(0.247g,69%)を得た。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 9.15(s,1H),8.07−7.56(brm,3H),7.40(d,J=8.5Hz,2H),3.82(s,1H),3.75(t,J=6.8Hz,2H),3.71(t,J=6.0Hz,2H),1.97−1.90(m,2H);19F NMR(376MHz,アセトン)δ −58.80(s,3F);HRMS(ESI):Calcd for C1414 [M+H]:371.1074,Found:371.1090.
−(2−フルオロフェニル)−[1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (7i).
0℃で,所望の誘導体14(1当量)をアセトニトリル(0.125M)に溶解させた。そして、攪拌しながら、14.5M水酸化アンモニウムを4mLゆっくりと加えた。その混合物を16時間攪拌した。その後、得られた混合物を真空下で濃縮して、所望の目的物を定量的に得た。H NMR(CDOD,400MHz)δ 7.76−7.65(bm,1H),7.35−7.21(m,3H);19F NMR(CDOD,376MHz)δ −123.91(s,1F).HRMS(ESI)m/z calcd for C10OF[M+H]:247.0738,Found:247.0738.
5,6−ジクロロ−[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピラジン (9).
1,2,5−チアジアゾロ−3,4−ジアミン(1当量)を10%HCl(6M溶液)に溶解させた。シュウ酸(1.5当量)をその溶液に加え、混合物を加熱して3時間リフラックスさせた。その後、混合物を室温まで冷却し、ろ過し、乾燥させた。そして、得られたジヒドロキシ白色固体は、五塩化リン(6当量)及びオキシ塩化リン(2M溶液)を加えることにより、粗体(1当量)とした。得られた混合物は、95℃で1時間加熱され、真空蒸留により過剰のオキシ塩化リンを除去した。混合物を0℃に冷却し、水で洗った。標記化合物をEtOAcにより抽出し、NaSOにより乾燥させ、真空乾燥させた。得られた化合物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0−10% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、白色固体の標記化合物(4mg,4%)を得た。13C NMR(101MHz,アセトン−d)δ 131.13,128.74.GCMS(EI):Calcd for Cl2S[M*]:205.9,Found:205.9.
,N−ビス(2−フルオロフェニル)−[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピラジン−5,6−ジアミン (10).
5,6−ジクロロ−[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピラジンを用いて、一般的手順Aによって合成した。5%,黄色固体。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 8.87(s,2H),8.13(dd,J=8.0Hz,2H),7.36−7.25(m,6H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −124.74−−124.97(m);HRMS(ESI):Calcd for C1611 [M+H]:357.0734,Found:357.0727.
,N−ビス(2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (11a).
一般的手順Eによって合成し、オルトギ酸トリエチルを閉環剤として用いた。72%,黄色固体。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 12.75(s,1H),8.27(s,2H),8.08(t,2H,J=8.1Hz),7.74(t,2H,J=7.7Hz),7.27(ddd,2H,J=11.4,8.1,1.3Hz),7.20(dd,2H,J=7.7,1.3Hz),7.10(q,2H,J=6.8Hz);13C NMR(125MHz,DMSO−d)δ 155.0(d,J=256.9Hz),139.9,139.0,129.5,124.9,124.1,124.0,123.6,116.0(d,J=19.3Hz);19F NMR(376MHz,DMSO−d)δ −122.87(m,1F),−123.95(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1712Na[M+Na]:361.0984,Observed:361.0975.
,N−ビス(2−フルオロフェニル)−2−メチル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (11b).
一般的手順Eによって合成し、オルト酢酸トリエチルを閉環剤として用いた。42%,黄色固体。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ 12.54(s,1H),8.27(s,2H),8.23(brs,1H),8.05(brs,1H),7.70(brs,2H),7.24(dd,2H,J=11.3,8.3Hz),7.16(t,2H,J=7.6Hz),7.05(brs,2H),2.41(s,3H);13C NMR(125MHz,DMSO−d)δ 154.4(d,J=230.8Hz),149.6,137.5,129.7,124.4,123.1,122.5,122.1,115.5(d,J=23.3Hz),15.3;19F NMR(376MHz,DMSO−d)δ −123.54(m,1F),−124.98(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1815 [M+H]:353.1302,Observed:353.1321.
,N−ビス(2−フルオロフェニル)−2−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (11c).
一般的手順Eによって合成し,フェニルトリエトキシメタンを閉環剤として用いた。57%,黄色固体。H NMR(500MHz,CDCl)δ 10.45(s,1H),8.27(s,2H),8.03(dd,2H,J=6.6,2.9Hz),7.43(m,3H),7.09(dd,2H,J=11.7,8.8Hz),7.04(t,2H,J=7.7Hz),6.94(q,2H,J=6.4Hz),6.58(d,2H,J=3.4Hz);13C NMR(125MHz,CDCl)δ 153.1(d,J=243.1Hz),150.6,139.5,130.5,129.4,129.2,129.1,126.3,124.5,122.6,122.3,120.2,115.2;19F NMR(376MHz,CDCl)δ −130.71(m,1F),−132.48(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C2317 [M+H]:415.1477,Observed:415.1470.
,N−ビス(2−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12a).
一般的手順Fによって合成した。39%,黄色固体。H NMR(500MHz,CDCl)δ 9.89(s,1H),8.08(t,1H,J=8.1Hz),7.94(t,1H,J=8.1Hz),7.16−7.02(m,6H),6.75(s,1H),6.57(s,1H);13C NMR(125MHz,CDCl)δ 153.8(d,J=243.8Hz),153.2(d,J=243.8Hz),141.8,140.8,138.7,137.4(q,J=41.7Hz),131.7,128.4(d,J=10.2Hz),127.7(d,J=10.2Hz),124.7(d,J=3.5Hz),124.5(d,J=3.5Hz),124.3(d,J=7.5Hz),123.3(d,J=7.5Hz),121.8,121.0,118.5(q,J=268.6Hz),115.6(d,J=19.3Hz),115.2(d,J=19.1Hz);19F NMR(376MHz,CDCl)δ −68.38(s,3F),−133.33(m,1F),−135.57(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1812 [M+H]:407.1038,Observed:407.1026.
,N−ビス(2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12b).
一般的手順Fによって合成した。57%,黄色固体。H NMR(500MHz,CDCl)δ 11.17(brs,1H),8.45(brs,1H),8.08(brs,1H),7.31−7.19(m,4H),7.07(s,1H),6.56(s,1H);13C NMR(125MHz,CDCl)δ 154.8(d,J=248.9Hz),141.3,139.5,138.95,138.92(q,J=42.0Hz),132.6,129.3,128.5,127.2(q,J=13.5Hz),123.8(q,J=269.4Hz),120.1(d,J=41.5Hz),118.5(q,J=270.5Hz),118.1(d,J=50.9Hz),115.8(d,J=20.7Hz);19F NMR(376MHz,CDCl)δ −62.21(s,3F),−64.55(s,6F),−125.29(m,1F),−125.66(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C201011 [M+H]:543.0786,Observed:543.0801.
,N−ビス(2−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12c).
一般的手順Fによって合成した。41%,黄色固体。H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.81(d,2H,J=8.3Hz),7.64(d,2H,J=7.8Hz),7.50(t,2H,J=7.8Hz),7.17(t,2H,J=7.6Hz),6.86(s,2H);13C NMR(125MHz,CDCl)δ 141.5,138.7(q,J=41.7Hz),138.02,137.96,132.9,126.8,125.4(q,J=271.1Hz),123.3,121.7,120.1,119.8,117.4(q,J=268.9Hz);19F NMR(376MHz,CDCl)δ −61.38(s,3F),−64.55(s,6F);HRMS(ESI):Calcd for C2012 [M+H]:507.0974,Observed:507.0992.
,N−ビス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12d).
一般的手順Fによって合成した。33%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 13.27(s,1H),8.91(s,2H),8.40(s,4H),7.64(s,2H);13C NMR(125MHz,アセトン−d)δ 143.9,141.2,140.7,139.1(q,J=41.0Hz),132.6(q,J=32.9Hz),124.7(q,J=272.0Hz),123.3,121.2,120.7,119.5,119.1,116.9,115.3;19F NMR(376MHz,CDCl)δ −63.10(s,12F),−64.52(s,3F);HRMS(ESI):Calcd for C221015 [M+H]:643.0722,Observed:643.0747.
,N−ビス(2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12e).
一般的手順Fによって合成した。40%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.24(t,2H,J=8.0Hz),8.22(brs,2H),7.45(m,4H);13C NMR(125MHz,アセトン−d)δ 151.2(d,J=256.4Hz),147.1,140.8,138.6(q,J=39.6Hz),130.24(d,J=10.Hz),127.0,124.5,123.0(q,J=271.4Hz),119.2(q,J=268.9Hz),120.2,118.0(d,J=10.8Hz),117.8(q,J=10.8Hz);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −60.42(s,3F),−60.46(s,3F),−63.6(s,3F),−128.35(s,2F);HRMS(ESI):Calcd for C201011 [M+H]:543.0786,Observed:543.0768.
,N−ビス(3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12f).
一般的手順Fによって合成した。33%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 12.93(brs,1H),8.43(m,2H),7.84(s,1H),7.81(m,1H),7.35(d,2H,J=8.7Hz),7.29(t,2H,8.7);13C NMR(125MHz,CDCl)δ 154.3(d,J=247.2Hz),141.7,140.4,139.8,139.4,137.2(q,J=41.1Hz),129.8(d,J=13.8Hz),124.0,123.8,120.7(q,J=256.3Hz),119.18(q,J=268.9Hz),115.2,107.3(d,J=23.6Hz);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −54.89(d,6F,J=5.1Hz),−59.56(s,3F),−124.65(s,2F);HRMS(ESI):Calcd for C201011 [M+H]:575.0684,Observed:575.0671.
,N−ビス(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12g).
一般的手順Fによって合成した。53%,黄色固体。H NMR(500MHz,CDCl)δ 9.91(brs,1H),8.24(m,1H),8.15(m,1H),7.45(m,4H),6.94(brs,1H),6.73(brs,1H);13C NMR(125MHz,CDCl)δ 152.3(d,J=245.4Hz),152.0(d,J=245.4Hz),140.6,139.8,139.4,138.9(q,J=42.3Hz),132.1,131.7(d,J=10.8Hz),131.0(d,J=10.8Hz),123.6(q,J=271.1Hz),122.0(q,J=4.6Hz),121.8(q,J=4.6Hz),120.5,120.0,118.2(q,J=270.6Hz),113.1(q,J=3.6Hz),112.9(q,J=3.6Hz),112.7(q,J=3.6Hz),112.5(q,J=3.6Hz);19F NMR(376MHz,CDCl)δ −62.02(s,3F),−62.12(s,3F),−64.62(s,3F),−128.52(m,1F),−130.33(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C201011 [M+H]:543.0786,Observed:543.0810.
,N−ビス(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12h).
一般的手順Fによって合成した。56%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 13.06(brs,1H),8.82(brs,2H),7.91(d,2H,J=13.9Hz),7.63(t,2H,J=8.7Hz),7.51(dd,2H,J=8.7,2.0Hz);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ−64.89(s,3F),−60.70(d,3F,J=12.1Hz),−115.56(m,2F);HRMS(ESI):Calcd for C201011 [M+H]:543.0786,Observed:543.0807.
,N−ビス(3,5−ジフルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12i).
一般的手順Fによって合成した。40%,黄色固体。H NMR(500MHz,CDCl)δ 10.71(brs,1H),7.16(s,1H),7.04(s,2H),6.82(s,1H),6.73(s,2H),6.51(s,1H),6.38(s,1H);13C NMR(125MHz,CDCl)δ 163.4(d,J=246.8Hz),163.3(d,J=246.8Hz),142.7,141.8,141.4,138.9,138.4(q,J=42.2Hz),138.3,132.5,118.3(q,J=270.6Hz),102.5(d,J=28.3Hz),101.4(d,J=28.3Hz),98.7(d,J=29.7Hz),98.3(d,J=32.6Hz),97.8(d,J=29.7Hz);19F NMR(376MHz,CDCl)δ −64.45(s,3F),−108.85(m,2F),−108.94(m,2F);HRMS(ESI):Calcd for C1810 [M+H]:443.0850,Observed:443.0884.
,N−ビス(2,3−ジフルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12j).
一般的手順Fによって合成した。47%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 12.96(brs,1H),8.11(brs,2H),7.68(t,2H,J=7.4Hz),7.19(m,2H),7.06(q,2H,J=8.4Hz);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −64.80(s,3F),−140.55(m,2F),−149.44(m,1F),−151.89(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1810 [M+H]:443.0850,Observed:443.0848.
,N−ジ−p−トリル−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12k).
一般的手順Fによって合成した。19%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ12.73(brs,1H),8.09(brs,1H),7.87(brs,1H),7.59(d,4H,J=8.0Hz),7.15(d,4H,J=8.0Hz),2.31(s,6H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −64.36(s,3F),;HRMS(ESI):Calcd for C2018 [M+H]:399.1540,Observed:399.1549.
,N−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12l).
一般的手順Fによって合成した。18%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 12.81(brs,1H),8.18(brs,1H),7.96(brs,1H),7.71(d,4H,J=8.0Hz),7.34(t,4H,J=8.0Hz),7.03(brs,2H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −64.47(s,3F),;HRMS(ESI):Calcd for C1814 [M+H]:371.1227,Observed:371.1226.
,N−ビス(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12m).
一般的手順Fによって合成された。23%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 12.93(brs,1H),8.31(brs,2H),7.82(d,4H,J=8.3Hz),7.31(d,4H,J=8.3Hz);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −58.93(s,6F),−64.61(s,3F);HRMS(ESI):Calcd for C2012 [M+H]:539.0873,Observed:539.0864.
,N−ビス(4−メトキシフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12n).
一般的手順Fによって合成した。8%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 12.68(brs,1H),8.31(brs,2H),7.62(d,4H,J=8.7Hz),6.93(d,4H,J=8.7Hz),3.80(s,6H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −64.27(s,3F);HRMS(ESI):Calcd for C2018 [M+H]:431.1438,Observed:431.1419.
−(2−フルオロフェニル)−N−(3−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12o).
一般的手順Fによって合成した。43%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 12.89(brs,1H),8.43(brs,2H),7.83(m,1H),7.80(dt,1H,J=12.0,2.3Hz),7.45(dd,1H,J=8.2,2.0,0.9Hz),7.34(td,1H,J=8.2,6.7Hz),7.22(dd,1H,J=9.3,4.8Hz),7.14(m,2H),6.78(td,1H,J=8.5,2.6Hz);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −64.65(s,3F),−126.34(s,1F),−114.08(s,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1812N6[M+H]:407.1038,Observed:407.1020.
−(2−フルオロフェニル)−N−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12p).
一般的手順Fによって合成した。36%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 12.91(brs,1H),8.42(brs,1H),7.89(m,1H),7.86(d,2H,J=8.9Hz),7.78(brs,1H),7.31(d,2H,J=8.9Hz),7.20(m,2H),7.14(m,1H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −58.91(s,3F),−64.65(s,3F),−126.38(s,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1912[M+H]:473.0955,Observed:473.0935.
−(2−フルオロフェニル)−N−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12q).
一般的手順Fによって合成した。33%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 13.10(brs,1H),8.84(brs,1H),8.47(s,2H),8.05(m,1H),7.82(brs,1H),7.61(s,1H),7.21(m,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −63.52(s,6F),−64.77(s,3F),−125.13(s,0.5F),−127.11(s,0.5F);HRMS(ESI+):Calcd for C201110 [M+H]:525.0880,Observed:525.0841.
−(2−フルオロフェニル)−N−(4−メトキシフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12r).
一般的手順Fによって合成した。27%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 12.78(brs,1H),8.24(brs,1H),8.03(brs,1H),7.90(brs,1H),7.64(d,2H,J=8.9Hz),7.21(m,1H),7.19(m,1H),7.12(m,1H),6.94(d,2H,J=8.9Hz),3.80(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −64.49(s,3F),−125.93(s,0.5F),−127.84(s,0.5F);HRMS(ESI):Calcd for C1915[M+H]:419.1228,Observed:419.1229.
−(2−フルオロフェニル)−N−フェニル−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12s).
一般的手順Fによって合成した。33%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 12.87(brs,1H),8.27(brs,1H),7.88(brs,1H),7.74(d,2H,J=7.9Hz),7.34(t,2H,J=7.9Hz),7.20(m,2H),7.13(brs,1H),7.04(t,1H,J=7.9Hz);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −64.57(s,3F),−125.68(s,0.5F),−127.59(s,0.5F);HRMS(ESI):Calcd for C1813 [M+H]:389.1157,Observed:389.1132.
−(2−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12t).
一般的手順Fによって合成した。38%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 12.97(brs,1H),8.24(t,1H,J=7.3Hz),8.11(brs,1H),7.41(m,2H),7.21(m,2H),7.16(t,1H,J=7.9Hz);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −61.69(d,3F,J=12.9Hz),−64.78(s,3F),−125.88(s,0.5F),−127.72(s,0.5F),−128.62(s,0.5F),−130.78(s,0.5F);HRMS(ESI):Calcd for C1911 [M+H]:475.0912,Observed:475.0891.
−(2−フルオロフェニル)−N−(p−トリル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12u).
一般的手順Fによって合成した。31%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 12.82(brs,1H),8.16(brs,1H),7.88(t,1H,J=7.3Hz),7.71(brs,1H),7.63(d,2H,J=8.3Hz),7.20(m,2H),7.16(d,2H,J=8.3Hz),7.12(m,1H),2.31(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −64.52(s,3F),−125.91(s,0.5F),−127.60(s,0.5F);HRMS(ESI):Calcd for C1915 [M+H]:403.1289,Observed:403.1308.
−(2−フルオロフェニル)−N−シクロヘキシル−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12v).
一般的手順Fによって合成した。異性体1:異性体2=3:2の割合の2つの化合物の混合物。5%,黄色固体。異性体1:H NMR(500MHz,CDCl)δ 9.84(brs,1H),8.00(t,1H,J=8.4Hz),7.11(m,2H),6.96(m,1H),6.19(brs,1H),4.59(d,1H,J=6.5Hz),3.89(m,1H),2.12(m,2H),1.72(m,2H),1.45(m,2H),1.26(m,4H);19F NMR(376MHz,CDCl)δ −64.09(s,3F),−132.43(s,1F);異性体2:H NMR(500MHz,CDCl)δ 9.84(brs,1H),7.92(t,1H,J=8.4Hz),7.11(m,2H),7.04(m,1H),6.42(brs,1H),4.20(d,1H,J=6.5Hz),4.05(m,1H),2.20(m,2H),1.72(m,2H),1.45(m,2H),1.26(m,4H);19F NMR(376MHz,CDCl)δ −64.22(s,3F),−130.37(s,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1819 [M+H]:395.1602,Observed:395.1613.
−(2−フルオロフェニル)−N−プロピル−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12w).
一般的手順Fによって合成した。異性体1:異性体2=5:3の割合の2つの化合物の混合物。7%,黄色固体。異性体1:H NMR(500MHz,CDCl)δ 10.25(brs,1H),7.99(brs,1H),7.08(m,2H),6.97(m,1H),6.37(brs,1H),4.94(brs,1H),3.46(brs,2H),1.74(q,2H,J=7.2Hz),1.02(t,3H,J=7.2Hz);19F NMR(376MHz,CDCl)δ −63.99(s,3F),−131.80(s,1F);異性体2:H NMR(500MHz,CDCl)δ 10.25(brs,1H),7.99(brs,1H),7.08(m,2H),6.97(m,1H),6.61(brs,1H),4.58(brs,1H),3.08(brs,2H),1.74(q,2H,J=7.2Hz),1.02(t,3H,J=7.2Hz);19F NMR(376MHz,CDCl)δ −63.99(s,3F),−129.90(s,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1515 [M+H]:355.1289,Observed:355.1323.
−(2−フルオロフェニル)−N−3,3,3−トリフルオロプロピル−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (12x).
一般的手順Fによって合成した。17%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 12.80(brs,1H),7.95(t,1H,J=7.7Hz),7.40(brs,1H),7.18(m,2H),7.10(m,1H),6.66(brs,1H),3.82(td,2H,J=7.2,5.6Hz),2.72(qt,2H,J=11.3,7.2Hz);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ−64.35(s,3F),−65.77(t,3F,J=11.3Hz),−127.03(s,0.5F),−128.50(s,0.5F);HRMS(ESI):Calcd for C1512 [M+H]:409.1006,Observed:409.0981.
,N−ビス(2−フルオロフェニル)−1−メチル−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13a).
一般的手順Gによって合成した。60%,黄色固体。H NMR(500MHz,CDCl)δ 8.09(t,1H,J=8.3Hz),8.09(t,1H,J=8.3Hz),7.21−6.98(m,6H),6.87(s,1H),6.52(s,1H),3.95(s,3H);13C NMR(125MHz,CDCl)δ 153.4(d,J=242.0Hz),153.2(d,J=242.0Hz),141.4,140.6,138.2(q,J=39.7Hz),137.7,133.7,128.7(d,J=10.4Hz),128.0(d,J=10.4Hz),124.7(d,J=3.6Hz),124.5(d,J=3.6Hz),123.7(d,J=7.5Hz);123.1(d,J=7.5Hz),121.0,120.8,119.1(q,J=270.6Hz),115.5(d,J=19.3Hz),115.1(d,J=19.3Hz),29.9;19F NMR(376MHz,CDCl)δ −62.88(s,3F),−130.22(m,1F),−131.80(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1914 [M+H]:421.1195,Observed:421.1198.
,N−ビス(2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−メチル−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13b).
一般的手順Gによって合成した。66%,黄色固体。H NMR(500MHz,CDCl)δ 8.09(t,1H,J=8.3Hz),8.09(t,1H,J=8.3Hz),7.21−6.98(m,6H),6.87(s,1H),6.52(s,1H),3.95(s,3H);13C NMR(125MHz,CDCl)δ 154.8(d,J=248.2Hz),154.6(d,J=248.2Hz),141.2,140.6,139.5(q,J=40.0Hz),139.3,138.1,134.3,129.6(d,J=11.4Hz),128.5(d,J=11.4Hz),127.5(q,J=32.9Hz),127.4(q,J=32.9Hz),123.8(q,J=272.1Hz),123.7(q,J=272.1Hz);120.6(dq,J=8.0,3.4Hz),120.4(dq,J=8.0,3.4Hz),118.9(q,J=270.9Hz),118.2(q,J=3.8Hz),117.7(q,J=3.8Hz),115.9(d,J=20.7Hz),115.8(d,J=20.7Hz),29.9;19F NMR(376MHz,CDCl)δ−62.00(s,3F),−62.34(s,3F),−63.03(s,3F),−125.82(m,1F),−125.89(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C211211N6[M+H]:557.0942,Observed:557.0925.
,N−ビス(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−メチル−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13c).
一般的手順Gによって合成した。79%,黄色固体。H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.89(d,1H,J=8.3Hz),7.78(d,1H,J=8.3Hz),7.66(d,1H,J=7.9Hz),7.62(d,1H,J=7.8Hz),7.53(t,1H,J=7.8Hz),7.46(t,1H,J=7.8Hz),7.19(t,1H,J=7.6Hz),7.12(t,1H,J=7.6Hz),7.07(s,1H),6.76(s,1H),3.95(s,3H);13C NMR(125MHz,CDCl)δ 141.8,140.6,139.3(q,J=40.0Hz),138.8,138.7,137.8,134.5,133.1,132.8,126.8(q,J=5.4Hz),126.7(q,J=5.4Hz),124.5(q,J=272.9Hz),124.2(q,J=272.9Hz),123.4,122.6,121.6,120.7,120.0(q,J=30.2Hz);119.1(q,J=30.5Hz),119.0(q,J=270.9Hz),29.9;19F NMR(376MHz,CDCl)δ −61.47(s,6F),−63.04(s,3F);HRMS():Calcd for C2114 [M+H]:521.1131,Observed:521.1139.
,N−ビス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−メチル−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13d).
一般的手順Gによって合成した。76%,黄色固体。H NMR(500MHz,CDCl)δ 8.08(s,2H),7.71(s,2H),7.61(s,1H),7.52(s,1H),7.29(s,1H),6.70(s,1H),3.97(s,3H);13C NMR(125MHz,CDCl)δ 141.9,140.8,140.6,138.8(q,J=40.0Hz),138.7,137.7,137.6,133.9,132.6(d,J=8.1Hz),132.3(d,J=8.1Hz),123.2(q,J=272.7Hz),123.1(q,J=272.7Hz),118.7(q,J=271.4Hz),119.2,118.1,116.4,115.9,29.7;19F NMR(376MHz,CDCl)δ −63.19(s,6F),−63.06(s,6F),−63.03(s,3F);HRMS(ESI):Calcd for C231215 [M+H]:657.0878,Observed:657.0906.
,N−ビス(2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−メチル−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13e).
一般的手順Gによって合成された。64%,黄色固体。H NMR(500MHz,CDCl)δ 8.31(d,1H,J=7.5Hz),8.20(d,1H,J=7.5Hz),7.36(t,1H,J=6.9Hz),7.30(m,1H),7.27(m,1H),7.22(t,1H,J=8.0Hz),6.92(d,1H,J=3.9Hz),6.67(d,1H,J=3.9Hz),3.95(s,3H);13C NMR(125MHz,CDCl)δ 150.6(dq,J=249.6,5.0Hz),149.86(dq,J=249.6,5.0),140.6,140.0,139.2(q,J=39.6Hz),138.1,133.8,129.6(d,J=9.3Hz),129.0(d,J=9.3Hz),124.4,124.3(d,J=4.7Hz),124.2(d,J=4.7Hz),122.5(q,J=272.3Hz),122.4(q,J=272.2Hz),120.6(q,J=4.6Hz),119.8(q,J=4.6Hz),119.0(d,J=10.8Hz);118.8(q,J=271.0Hz),118.7(q,J=10.8Hz),118.5(q,J=10.8Hz),118.3(q,J=10.8Hz),29.7;19F NMR(376MHz,CDCl)δ −61.29(d,3F,J=12.9Hz),61.21(d,3F,J=12.9Hz),−63.05(s,3F),−131.62(m,1F),−134.31(m,1F);HRMS(ESI+):Calcd for C211211 [M+H]:557.0942,Observed:557.0934.
,N−ビス(3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1−メチル−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13f).
一般的手順Gによって合成した。80%,黄色固体。H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.64(dd,1H,J=12.0,2.4Hz),7.32(d,1H,J=11.0Hz),7.28(d,1H,J=9.4Hz),7.20(t,1H,J=8.5Hz),7.10(d,1H,J=9.0Hz),6.98(d,1H,J=9.3Hz),6.93(s,1H),6.46(s,1H),3.98(s,3H);13C NMR(125MHz,CDCl)δ 154.9(d,J=251.8Hz),154.8(d,J=251.8),141.2,140.6,139.6,139.4,138.5(q,J=40.3Hz),137.9,136.6,134.2,131.7(d,J=32.7Hz),131.2(d,J=32.7Hz),124.4,122.6(q,J=257.2Hz);118.8(q,J=270.7Hz),114.8,114.1,108.1(q,J=23.4Hz),107.5(d,J=23.4Hz),29.7;19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −56.16(d,3F,J=5.1Hz),−59.23(d,3F,J=5.1Hz),−63.03(s,3F),−126.11(s,1F),−126.26(s,1F);HRMS(ESI):Calcd for C211211 [M+H]:589.0841,Observed:589.0798.
,N−ビス(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−メチル−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13g).
一般的手順Gによって合成した。37%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.44(t,1H,J=8.2Hz),8.38(brs,1H),8.17(t,1H,J=8.2Hz),7.59(m,4H),4.00(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −62.27(s,3F),−62.39(s,3F),−63.48(s,3F),−125.74(s,1F),−126.69(s,1F);HRMS(ESI):Calcd for C211211 [M+H]:557.0942,Observed:557.0951.
,N−ビス(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−メチル−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13h).
一般的手順Gによって合成した。39%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.99(brs,1H),8.71(brs,1H),7.98(dd,1H,J=13.9,1.8Hz),7.85(dd,1H,J=13.9,1.8Hz),7.67(m,3H),7.52(dd,1H,J=8.6,1.8Hz),4.06(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −60.64(d,6F,J=12.1Hz),−63.08(s,3F),−112.07(s,1F),−112.19(s,1F);HRMS(ESI):Calcd for C211211 [M+H]:557.0942,Observed:557.0953.
,N−ビス(3,5−ジフルオロフェニル)−1−メチル−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13i).
一般的手順Gによって合成した。36%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.92(brs,1H),8.64(brs,1H),7.54(m,2H),7.43(m,2H),6.67(tt,1H,J=9.2,2.3Hz),6.60(tt,1H,J=9.2,2.3Hz),4.03(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ−63.25(s,3F),−111.66(t,2F,J=9.5Hz),−111.30(t,2F,J=9.5Hz);HRMS(ESI):Calcd for C1912 [M+H]:457.1006,Observed:457.1005.
,N−ビス(2,3−ジフルオロフェニル)−1−メチル−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13j).
一般的手順Gによって合成した。47%,黄色固体。H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.74(dt,2H,J=15.5,7.1Hz),7.11(q,1H,J=8.2Hz),7.03(q,1H,J=8.2Hz),6.93(q,1H,J=8.2Hz),6.85(q,1H,J=8.2Hz),6.88(brs,1H),6.55(brs,1H),3.95(s,3H);19F NMR(376MHz,CDCl)δ −63.01(s,3F),−137.37(m,1F),−138.10(m,1F),−153.69(m,1F),−155.70(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1912 [M+H]:457.1006,Observed:457.1032.
1−メチル−N,N−ジ−p−トリル−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13k).
一般的手順Gによって合成した。32%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.20(brs,1H),7.86(brs,1H),7.69(d,1H,J=8.4Hz),7.60(d,1H,J=8.4Hz),7.19(d,1H,J=8.4Hz),7.14(d,1H,J=8.4Hz),3.94(s,3H)2.32(s,3H),2.30(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −62.84(s,3F);HRMS(ESI):Calcd for C2120 [M+H]:413.1696,Observed:413.1723.
1−メチル−N,N−ジ−フェニル−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13l).
一般的手順Gによって合成した。42%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.29(brs,1H),7.96(brs,1H),7.82(d,2H,J=7.8Hz),7.82(d,2H,J=7.8Hz),7.38(t,2H,J=7.8Hz),7.33(t,2H,J=7.8Hz),7.07(t,1H,J=7.8Hz),7.01(t,1H,J=7.8Hz),3.96(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −62.93(s,3F);HRMS(ESI):Calcd for C1916 [M+H]:385.1383,Observed:385.1419.
1−メチル−N,N−ビス(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13m).
一般的手順Gによって合成した。32%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.55(brs,1H),8.22(brs,1H),7.96(d,2H,J=9.1Hz),7.81(d,2H,J=9.1Hz),7.35(d,2H,J=8.5Hz),7.31(d,2H,J=8.5Hz),3.99(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −58.89(s,6F),−63.09(s,3F);HRMS(ESI):Calcd for C2114 [M+H]:553.1029,Observed:553.1051.
1−メチル−N,N−ビス(4−メトキシフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13n).
一般的手順Gによって合成した。37%,黄色固体。H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.18(brs,1H),7.84(brs,1H),7.74(d,2H,J=9.0Hz),7.64(d,2H,J=9.0Hz),6.96(d,2H,J=9.0Hz),6.92(d,2H,J=9.0Hz),3.92(s,3H),3.81(s,3H),3.79(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −62.74(s,3F);HRMS(ESI):Calcd for C2120 [M+H]:445.1594,Observed:445.1597.
1−メチル−N−(2−フルオロフェニル)−N−(3−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13o).
一般的手順Gによって合成した。異性体1:異性体2=4:3の割合の2つの化合物の混合物。38%,黄色固体。異性体1:H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.32(brs,1H),8.02(td,1H,J=8.4,1.7Hz),7.99(brs,1H),7.74(dt,1H,J=12.0,2.3Hz),7.44(ddd,1H,J=8.2,2.1,0.9Hz),7.34(dt,1H,J=8.2,6.7Hz),7.25(m,2H),7.18(m,1H),6.76(td,1H,J=8.9,2.8Hz),3.90(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −63.13(s,3F),−114.12(s,1F),−126.43(s,1F);異性体2:H NMR(500MHz,アセトン−d)δ8.62(brs,1H),7.64(brs,1H),7.84(m,2H),7.58(ddd,1H,J=8.2,2.1,0.9Hz),7.39(dt,1H,J=8.2,6.7Hz),7.25(m,1H),7.18(m,1H),7.10(m,1H),6.83(td,1H,J=8.4,2.6Hz),4.01(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ−63.13(s,3F),−113.81(s,1F),−127.16(s,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1914 [M+H]:421.1195,Observed:421.1217.
1−メチル−N−(2−フルオロフェニル)−N−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13p).
一般的手順Gによって合成した。異性体1:異性体2=1:1の割合の2つの化合物の混合物。42%,黄色固体。異性体1:H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.35(brs,1H),8.02(brs,1H),8.04(t,1H,J=7.4Hz),8.00(d,2H,J=8.9Hz),7.35(d,2H,J=8.9Hz),7.25(m,1H),7.19(m,1H),7.11(m,2H),3.90(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −58.91(s,3F),−63.14(s,3F),−127.18(s,1F);異性体2:H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.67(brs,1H),8.22(t,1H,J=7.4Hz),7.67(brs,1H),7.85(d,2H,J=8.9Hz),7.31(d,2H,J=8.9Hz),7.25(m,1H),7.19(m,1H),7.11(m,2H),3.99(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −58.87(s,3F),−63.12(s,3F),−126.44(s,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1912[M+H]:487.1112,Observed:487.1130.
1−メチル−N−(2−フルオロフェニル)−N−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13q).
一般的手順Gによって合成した。異性体1:異性体2=4:3の割合の2つの化合物の混合物。38%,黄色固体。異性体1:H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.79(brs,1H),8.43(s,2H),8.15(m,1H),7.99(t,1H,J=8.9Hz),7.60(s,1H),7.25(m,2H),7.19(m,1H),3.92(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ−63.26(s,3F),−63.53(s,6F),−125.91(s,1F);異性体2:H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 9.09(brs,1H),8.57(s,2H),7.82(t,1H,J=8.9Hz),7.78(s,1H),7.67(s,1H),7.25(m,1H),7.19(m,1H),7.12(m,1H),4.02(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ−63.25(s,3F),−63.63(s,6F),−126.89(s,1F);HRMS(ESI):Calcd for C211310 [M+H]:539.1037,Observed:539.1029.
1−メチル−N−(2−フルオロフェニル)−N−(4−メトキシフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13r).
一般的手順Gによって合成した。異性体1:異性体2=1:0.65の割合の2つの化合物の混合物。32%,黄色固体。異性体1:H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.06(t,1H,J=8.2Hz),8.02(brs,1H),7.92(brs,1H),7.64(d,2H,J=8.9Hz),7.24(m,2H),7.16(m,1H),6.93(d,2H,J=8.9Hz),3.89(s,3H),3.80(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ−62.97(s,3F),−126.77(s,1F);異性体2:H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.37(brs,1H),7.58(brs,1H),7.87(t,1H,J=8.2Hz),7.76(d,2H,J=8.9Hz),7.24(m,1H),7.16(m,1H),7.10(m,1H),6.97(d,2H,J=8.9Hz),3.94(s,3H),3.81(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ−62.97(s,3F),−127.41(s,1F);HRMS(ESI):Calcd for C2017[M+H]:433.1394,Observed:433.1397.
1−メチル−N−(2−フルオロフェニル)−N−フェニル−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13s).
一般的手順Gによって合成した。異性体1:異性体2=1:2の割合の2つの化合物の混合物。28%,黄色固体。異性体1:H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.13(brs,1H),8.06(t,2H,J=7.9Hz),7.99(brs,1H),7.72(d,2H,J=7.9Hz),7.33(t,1H,J=7.9Hz),7.20(m,3H),7.02(t,1H,J=7.9Hz),3.90(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −63.07(s,3F),−126.60(s,1F);異性体2:H NMR(500MHz,アセトン−d)δ8.46(brs,1H),7.85(d,2H,J=7.9Hz),7.65(brs,1H),7.34(t,2H,J=7.9Hz),7.38(t,1H,J=7.9Hz),7.20(m,2H),7.11(m,1H),7.08(t,1H,J=7.9Hz),3.98(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −63.06(s,3F),−127.20(s,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1915 [M+H]:403.1289,Observed:403.1272.
1−メチル−N−(2−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13t).
一般的手順Gによって合成した。異性体1:異性体2=2:3の割合の2つの化合物の混合物。67%,黄色固体。異性体1:H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.22(brs,1H),8.19(m,1H),8.13(t,1H,J=7.3Hz),8.05(brs,1H),7.44(m,2H),7.21(m,3H),3.93(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −61.69(d,3F,J=12.9Hz),−63.29(s,3F),−126.69(s,1F),−130.45(s,1F);異性体2:H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.39(brs,1H),8.37(m,1H),7.94(t,1H,J=7.3Hz),7.86(brs,1H),7.44(m,2H),7.21(m,2H),7.11(m,1H),3.93(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −61.81(d,3F,J=12.9Hz),−63.27(s,3F),−127.38(s,1F),−128.35(s,1F);HRMS(ESI):Calcd for C2013 [M+H]:489.1068,Observed:489.1056.
1−メチル−N−(2−フルオロフェニル)−N−(p−トリル)−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13u).
一般的手順Gによって合成した。異性体1:異性体2=0.9:1の割合の2つの化合物の混合物。43%,黄色固体。異性体1:H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.06(t,1H,J=7.4Hz),8.05(brs,1H),7.62(d,2H,J=8.3Hz),7.62(brs,1H),7.24(m,1H),7.17(m,4H),3.89(s,3H),2.30(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −57.82(s,3F),−121.44(s,1F);異性体2:H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.40(brs,1H),7.86(t,1H,J=7.4Hz),7.73(d,2H,J=8.3Hz),7.62(brs,1H),7.24(m,1H),7.17(m,3H),7.09(m,1H),3.96(s,3H),2.32(s,3H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −57.82(s,3F),−122.07(s,1F);HRMS(ESI):Calcd for C2017 [M+H]:417.1445,Observed:417.1435.
1−メチル−N−(2−フルオロフェニル)−N−シクロヘキシル−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13v).
一般的手順Gによって合成した。異性体1:異性体2=5:1の割合の2つの化合物の混合物。29%,黄色固体。異性体1:H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 7.88(td,1H,J=8.1,1.7Hz),7.33(brs,1H),7.15(m,2H),7.07(m,1H),6.32(d,1H,J=6.0Hz),4.13(m,1H),3.84(s,3H),2.18(m,2H),1.69(m,2H),1.44(m,2H),1.26(m,4H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −64.09(s,3F),−132.43(s,1F);異性体2:H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.03(td,1H,J=8.1,1.7Hz),7.64(brs,1H),7.15(m,3H),5.90(d,1H,J=6.0Hz),4.69(m,1H),3.93(s,3H),1.81(m,2H),1.69(m,2H),1.44(m,2H),1.26(m,4H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −64.22(s,3F),−130.37(s,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1921 [M+H]:409.1758,Observed:409.1740.
1−メチル−N−(2−フルオロフェニル)−N−プロピル−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13w).
一般的手順Gによって合成した。異性体1:異性体2=3:4の割合の2つの化合物の混合物。32%,黄色固体。異性体1:H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.09(td,1H,J=8.1,1.6Hz),7.31(brs,1H),7.18(m,2H),7.18(m,3H),6.62(brs,1H),3.93(s,1H),3.57(td,2H,J=7.2,5.3Hz),1.76(m,2H),1.02(t,3H,J=7.2Hz);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −62.74(s,3F),−128.21(s,1F);異性体2:H NMR(500MHz,CDCl)δ7.95(td,1H,J=8.1,1.6Hz),7.62(brs,1H),6.97(m,1H),6.18(brs,1H),3.86(s,1H),3.50(td,2H,J=7.2,5.3Hz),1.76(m,2H),1.01(t,3H,J=7.2Hz);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −62.74(s,3F),−127.40(s,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1617 [M+H]:369.1445,Observed:369.1451.
1−メチル−N−(2−フルオロフェニル)−N−3,3,3−トリフルオロプロピル−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−5,6−ジアミン (13x).
一般的手順Gによって合成した。異性体1:異性体2=3:4の割合の2つの化合物の混合物。32%,黄色固体。異性体1:H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 8.11(td,1H,J=8.2,1.7Hz),7.65(brs,1H),7.18(m,3H),6.52(brs,1H),3.88(s,3H),3.83(td,2H,J=7.1,5.5Hz),2.72(m,2H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −62.82(s,3F),−65.67(t,3F,J=11.3),−127.57(s,1F);異性体2:H NMR(500MHz,アセトン−d)δ 7.97(td,1H,J=8.2,1.7Hz),7.33(brs,1H),7.18(m,2H),7.07(m,2H),6.94(brs,1H),3.96(s,3H),3.90(td,2H,J=7.1,5.5Hz),2.72(m,2H);19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −62.85(s,3F),−65.85(t,3F,J=11.3),−128.46(s,1F);HRMS(ESI):Calcd for C1614 [M+H]:423.1163,Observed:423.1172.
メチル5,6−ビス((2−フルオロフェニル)アミノ)−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−1−カルボキシレート (14a).
一般的手順Hによって合成した。54%,黄色固体。H NMR(500MHz,CDCl)δ 8.48(td,1H,J=8.2,1.7Hz),8.27(s,1H),8.09(s,1H),7.83(td,1H,J=8.2,1.7Hz),7.22(m,6H),4.14(s,3H);19F NMR(376MHz,CDCl)δ −63.04(s,3F),−125.81(m,1F),−127.85(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C2014 [M+H]:465.1093,Observed:465.1113.
メチル5,6−ビス((2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−1−カルボキシレート (14b).
一般的手順Hによって合成した。64%,黄色固体。H NMR(500MHz,CDCl)δ 8.59(t,2H,J=8.3Hz),8.17(m,2H),7.51(m,2H),7.22(d,1H,J=3.4Hz),6.73(d,1H,J=3.4Hz),4.20(s,3H);19F NMR(376MHz,CDCl)δ −62.11(s,3F),−62.11(s,3F),−62.83(s,3F),−129.17(m,1F),−129.56(m,1F);HRMS(ESI):Calcd for C221211 [M+H]:601.0841,Observed:601.0787.
メチル5,6−ビス((3,5−ジフルオロフェニル)アミノ)−2−(トリフルオロメチル)−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−1−カルボキシレート (14c).
一般的手順Hによって合成した。71%,黄色固体。H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.51(s,1H),7.37(m,2H),6.92(s,1H),6.82(m,2H),6.56(dt,1H,J=8.8,2.5Hz),6.43(t,1H,J=8.8Hz),4.25(s,3H);19F NMR(376MHz,CDCl)δ −62.79(s,3F),−108.60(t,2F,J=8.6Hz),−109.0(t,2F,J=8.6Hz);HRMS(ESI):Calcd for C2012 [M+H]:501.0883,Observed:501.0904.
,N−ビス(2−(トリフルオロメチル)フェニル)ピラジン−2,3−ジアミン (16a).
一般的手順Dによって合成した。11%,黄色油状物。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 8.28(s,2H),7.87−7.82(m,4H),7.82(s,2H),7.65−7.60(m,4H).19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ−61.52.(s,6F);HRMS(ESI)m/z calcd for C1813[M+H]:399.1039,Found:399.1036.
,N−ビス(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピラジン−2,3−ジアミン (16b).
一般的手順Dによって合成した。65%,黄色油状物。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 8.20(s,2H),8.09−8.06(m,2H),7.95−7.91(m,2H),7.78(s,2H),7.56−7.50(m,2H),7.32−7.28(m,2H).19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −63.20(s,6F);HRMS(ESI)m/z calcd for C1813 [M+H]:399.1039,Found:399.1044.
,N−ビス(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピラジン−2,3−ジアミン (16c).
一般的手順Dによって合成した。7%,黄色油状物。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 8.28(s,2H),7.87−7.82(m,4H),7.82(s,2H),7.66−7.60(m,4H).19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −62.05.(s,6F);HRMS(ESI)m/z calcd for C1813 [M+H]:399.1039,Found:399.1037.
,N−ビス(3−メトキシフェニル)ピラジン−2,3−ジアミン (16d).
一般的手順Dによって合成した。7%,黄色油状物。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 7.76(s,2H),7.67(s,2H),7.39−7.36(m,2H),7.21−7.13(m,4H),6.59−6.55(m,2H),3.78(s,6H).HRMS(ESI)m/z calcd for C1819 [M+H]:323.1503,Found:323.1494
,N−ビス(2−メトキシフェニル)ピラジン−2,3−ジアミン (16e).
一般的手順Dによって合成した。20%,黄色油状物。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 8.10−8.05(m,2H),7.69(s,2H),7.39(s,2H),7.05−6.89(m,6H),3.89(s,6H).HRMS(ESI)m/z calcd for C1819 [M+H]:323.1503,Found:323.1517
,N−ビス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ピラジン−2,3−ジアミン (16f).
一般的手順Dによって合成した。30%,黄色油状物。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 8.63(s,2H),8.32(s,4H),7.91(s,2H),7.57(s,2H).19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −63.62.HRMS(ESI)m/z calcd for C201112 [M+H]:535.0787,Found:535.0788
,N−ビス(2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ピラジン−2,3−ジアミン (16g).
一般的手順Dによって合成した。19%,黄色油状物。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 8.40−8.34(m,2H),8.00(s,2H),7.83(s,2H),7.45−7.40(m,4H).HRMS(ESI)m/z calcd for C1811 [M+H]:435.0850,Found:435.0849
,N−ビス(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピラジン−2,3−ジアミン (16h).
一般的手順Dによって合成した。15%,黄色油状物。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 8.19(t,J=8.2Hz,2H),8.08(s,2H),7.88(s,2H),7.58−7.48(m,4H).19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −62.31(s,2F),−126.62(s,6F).HRMS(ESI)m/z calcd for C1811 [M+H]:435.0850,Found:435.0818
,N−ビス(3−フルオロフェニル)ピラジン−2,3−ジアミン (16i).
一般的手順Dによって合成した。51%,黄色油状物。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 8.09−8.01(m,2H),7.74(s,2H),7.71−7.65(m,2H),7.36−7.26(m,4H),6.76−6.70(m,2H).19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −114.23.HRMS(ESI)m/z calcd for C1613 [M+H]:299.1103,Found:299.1109
,N−ビス(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピラジン−2,3−ジアミン (16j).
一般的手順Dによって合成した。6%,黄色油状物。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 7.99−7.95(m,2H),7.78(s,2H),7.72−7.65(m,2H),7.40−7.31(m,4H),7.17−7.11(m,2H).19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −58.45.HRMS(ESI)m/z calcd for C1813 [M+H]:431.0937,Found:431.0938
,N−ビス(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピラジン−2,3−ジアミン (16k).
一般的手順Dによって合成した。8%,黄色油状物。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 8.16(s,2H),7.83−7.79(m,2H),7.76(s,2H),7.61−7.57(m,2H),7.40(t,J=8.2Hz,2H),6.95−6.90(m,2H).19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −58.33.HRMS(ESI)m/z calcd for C1813 [M+H]:431.0937,Found:431.0955
,N−ビス(2,3−ジフルオロフェニル)ピラジン−2,3−ジアミン (16l).
一般的手順Dによって合成した。39%,黄色油状物。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 7.85(s,2H),7.74(s,2H),7.69−7.63(m,2H),7.19−7.10(m,2H),7.05−6.95(m,2H).19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ −140.64,−151.60.HRMS(ESI)m/z calcd for C1611 [M+H]:335.0914,Found:335.0913
,N−ビス(2,4−ジフルオロフェニル)ピラジン−2,3−ジアミン (16m).
一般的手順Dによって合成した。30%,黄色油状物。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 7.91−7.82(m,2H),7.61(m,4H),7.13−7.06(m,2H),7.04−6.96(m,2H).19F NMR(376MHz,アセトン−d)δ−118.40,−121.64.HRMS(ESI)m/z calcd for C1611 [M+H]:335.0914,Found:335.0923
,N−ビス(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ピラジン−2,3−ジアミン (16n).
一般的手順Dによって合成した。24%,黄色油状物。H NMR(400MHz,アセトン−d)δ 8.03(s,2H),7.79−7.73(m,4H),7.70(s,2H),7.30−7.24(m,4H).HRMS(ESI)m/z calcd for C1813 [M+H]:431.0937,Found:431.0935
実施例2 表1の化合物の生理活性
酸素消費速度(OCR)の増加を測定することにより、合成された化合物の生理活性を評価した。
細胞全体の酸素消費速度(OCR)は、Kenwood BM et al.(Mol.Met.(2014)3:114−123)の方法に準拠して測定した。
OCRは、Seahorse XF−24フラックスアナライザー(Seahorse Biosciences社、ノースビレリカ、マサチューセッツ州)を用いて、測定した。NMuLi細胞、C2C12細胞、及びL6細胞を、Seahorseの24ウェル細胞培養プレートに3.5×10細胞/ウェルの濃度で、単離心筋細胞を4×10細胞/ウェルの濃度で、及びヒト初代線維芽細胞を1.1×10細胞/ウェルの濃度で、播種した。そして、細胞を24時間接着させた。アッセイの前に、培地を、ピルビン酸塩及びグルタミン(Gibco#12800−017,pH=7.4 at 37℃)を含有する緩衝化されていないDMEM培地に変更し、細胞を37℃で30分間平衡化した。アッセイ中に化合物を注入し、2分間の測定期間でOCRを測定した。
各条件につき2〜3個のウェルを用い、3個のプレートの平均をとった(n=6〜9)。統計的有意性は、Bonferroniの事後検定(posttest)を用いた二元配置分散分析により評価した。
活性(OCRの増加)を表2に示す。活性は、ビンした(binned)50%有効濃度値(EC50 values:A=5μM以下;B=5μMより大きく20μM以下;C=20μMより大きい;0=効果無し)として報告する。
実施例3 食餌誘導性肥満マウスの研究
生後3か月の雄のC57BL/6Jマウス(n=6)を、3つの投与群(通常食(Chow)、西洋食(WD)、化合物4cを含む西洋食(WD+4c))の1つに割り当てた。WD及びWD+4cを与えられたマウスは、個別に収容され、1日3gの新鮮な食事を与えた。WD+4cは、50mg/kg/日にあたる4cの投与量を含有していた。全ての処置において、計量済の餌をケージに入れ、食物摂取量を毎日計算した。脂肪量及び除脂肪量は、エコーMRIによって測定した。投薬量の関数としての酸素消費速度(Oxygen Consumption Rate)を、図1及び図2に示す。高脂質な西洋食、又は化合物4cを含む西洋食を与えられたマウスの脂肪量(Fat mass)及び除脂肪量(Lean mass)は、エコーMRIよって測定され、図6に示される。WD+4cを摂取したマウスは、除脂肪量が減少せず、食物摂食量(Food intake)は大きく変化することなく(図7)、脂肪量がWDコントロールよりも減少している。図3は、化合物4cが脂肪性肝疾患のSTAMマウスモデルにおいて抗炎症効果を有することを示している。
見出しは、参照のため、及び、あるセクションを位置づける助けとするためにここに含められている。これらの見出しは、見出しの下で説明した概念の範囲を限定することを意図しておらず、これらの概念は、明細書全体を通じて他のセクション中で適用性を有していてもよい。
この発明について、特定の実施形態を参照しつつ開示したが、本発明の他の実施形態及び変形が本発明の真の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の当業者によって案出されうることは明らかである。
実施例4 ROS産生分析
また、本開示の特定の化合物は、ROS産生を減少させることが、このアッセイにより測定されうる。L6筋芽細胞は、L6増殖培地が入れられた黒色ウェル壁であり透明底である96ウェルのマイクロプレートに播種し、集密(コンフルエンス)まで増殖させた。そして、細胞をPBSで2回洗い、25mMのD−グルコースが補充されたKRPバッファー(136mMのNaCl、4.7mMのKCl、10mMのNaPO、0.9mMのMgSO、0.9mMのCaCl、pH7.4)中の、7.5μMのCM−HDCFDA及び0.5ng/μLのヒット化合物又は媒体コントロール(vehicle control)(DMSO)を用いて、5%CO/95%エア中において37℃で1時間共培養した。100nMのHを、ROS産生のポジティブコントロールとして用いた。培養後、細胞をPBSで3回洗って過剰なプローブを除去した。そして、細胞を100μL/ウェルのPBSで覆い、Tecan Infinite(登録商標)M200マイクロプレートリーダー(テカングループLtd.スイス)を用いて、蛍光強度を、495±9nmと530±20nmの励起フィルター及び吸収フィルターを備えたトップリード(top−read configuration)でそれぞれ測定した。蛍光データは、マゼランソフトウェア(バージョン6.4)に記録し、その後の分析のためマイクロソフトエクセルにエクスポートした。各ウェルからバックグラウンド蛍光(CM−HDCFDAプローブを受容しないウェルからを発光)を除いた後、ROS産生を、各条件における媒体コントロールの蛍光パーセンテージで表示した。ROSレベルが20%よりも大きく増加する化合物は、除去した。

Claims (34)

  1. 式Iの化合物又はその薬学的に許容されうる塩。
    (式中、R及びRは、同一又は異なっており、それぞれ独立して、モノ−若しくはビシクロ−アリール、モノ−若しくはビシクロ−ヘテロアリール、シクロアルキル、又はヘテロシクロアルキルであり、それぞれが、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、−COOH、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、及び−(C0〜C4アルキレン)シクロアルキルから独立して選ばれる1以上の置換基により置換されており、ただし、R及びRの1つは、無置換のC1〜C8アルキルではない置換基により置換されており;
    及びXは、同一又は異なっており、不存在(共有結合)、−CH−、−C(O)−、S(O)−、又はS(O)−であり;
    及びRは、それぞれ独立して、水素、又はC1〜C4アルキルであり;
    及びRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、−COOH、C1〜C6アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、−(C0〜C4アルキレン)シクロアルキル、−(C0〜C4アルキレン)ヘテロシクロアルキル、−(C0〜C4アルキレン)フェニル、又は−(C0〜C4アルキレン)ヘテロアリールであり;
    それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンは、無置換である、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、及び−COOHから独立して選ばれる1以上の置換基により置換されており、アルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンのいずれかにおける1以上のメチレン単位が、O、NR、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)−、−C(O)NR−、又は−NRC(O)−に任意に置き換えられており、nは、0、1、又は2であり、Rは、各存在において、水素、C1〜C6アルキル、及び(C0〜C2アルキル)シクロアルキルから独立して選ばれ;
    ,N−ビス(2−フルオロフェニル)ピラジン−2,3−ジアミンは、除く。)
  2. 及びXは、いずれも不存在である、
    請求項1に記載の化合物又はその塩。
  3. 及びXは、いずれも−CH−である、
    請求項1に記載の化合物又はその塩。
  4. 及びRは、それぞれ独立して、水素、又はメチルである、
    請求項2又は3に記載の化合物又はその塩。
  5. 及びRは、いずれも水素である、
    請求項4に記載の化合物又はその塩。
  6. 及びRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノ、−COOH、C1〜C4アルコキシ、又はC1〜C4アルキルである、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物又はその塩。
  7. 及びRは、いずれも水素である、
    請求項6に記載の化合物又はその塩。
  8. 及びRは、いずれもフェニルであり、それぞれが1以上の置換基により置換されている、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物又はその塩。
  9. 及びRは、いずれもフェニルであり、それぞれがいずれも、ハロゲン、シアノ、アミノ、−COOH、−NHC(O)CF、C1〜C2アルコキシ、C1〜C4アルキルエステル、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシから選ばれる少なくとも1つの置換基により置換されており、
    ヒドロキシ、ニトロ、−CHO、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、及び−(C0〜C4アルキレン)シクロアルキルから独立して選ばれる1以上の更なる置換基に任意に置換されており、
    それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンは、無置換である、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、及び−COOHから独立して選ばれる1以上の置換基により置換されており、
    アルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンのいずれかにおける1以上のメチレン単位は、O、NR、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)−、−C(O)NR−、又は−NRC(O)−に任意に置き換えられており、nは、0、1、又は2であり、Rは、各存在において、水素、C1〜C6アルキル、及び(C0〜C2アルキル)シクロアルキルから独立して選ばれる、
    請求項8に記載の化合物又はその塩。
  10. 及びRは、いずれもフェニルであり、それぞれ、フルオロ、アミノ、−C(O)OCH、−NHC(O)CF、−COOH、メチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシから選ばれる1又は2の置換基により置換されている、
    請求項8に記載の化合物又はその塩。
  11. 及びRは、同一である、
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物又はその塩。
  12. 及びRは、異なっている、
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物又はその塩。
  13. 及びRは、いずれもフェニルであり、それぞれがいずれも、ハロゲン、シアノ、アミノ、−COOH、−NHC(O)CF、C1〜C2アルコキシ、C1〜C4アルキルエステル、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシから選ばれる少なくとも1の置換基により置換されており、
    ヒドロキシ、ニトロ、−CHO、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、及び−(C0〜C4アルキレン)シクロアルキルから独立して選ばれる1以上の更なる置換基に任意に置換されていてもよく、
    それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンは、無置換である、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、及び−COOHから独立して選ばれる1以上の置換基により置換されており、
    アルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンのいずれかにおける1以上のメチレン単位は、O、NR、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)−、−C(O)NR−、又は−NRC(O)−に任意に置き換えられており、nは、0、1、又は2であり、Rは、各存在において、水素、C1〜C6アルキル、及び(C0〜C2アルキル)シクロアルキルから独立して選ばれ;
    及びXは、不存在か、又は、−CH−であり;
    及びRは、水素、又はメチルであり;
    及びRは、いずれも水素である、
    請求項1に記載の化合物又はその塩。
  14. 及びRは、それぞれ独立して、2−フルオロフェニル、2,4−ジフルオロベンジル、3−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、4−エトキシフェニル、2−トリフルオロメトキシフェニル、3−トリフルオロメトキシフェニル、4−アセトアミド−フェニル、又は4−COOH−フェニルである、
    請求項11〜13のいずれか一項に記載の化合物又はその塩。
  15. 式IIの化合物又はその薬学的に許容されうる塩。
    (式中、R及びRは、異なっており;
    は、少なくとも1つのフルオロにより置換されており、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、−COOH、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、及び−(C0〜C4アルキレン)シクロアルキルから独立して選ばれる1以上の置換基によって任意に置換されていてもよい、フェニル基であり;
    は、C1〜C8アルキル、モノ−若しくはビシクロ−アリール、モノ−若しくはビシクロ−ヘテロアリール、シクロアルキル、又はヘテロシクロアルキルであり、それぞれは、無置換である、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、−COOH、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、及び−(C0〜C4アルキレン)シクロアルキルから独立して選ばれる1以上の基により置換されており;
    及びRにおいて、それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンは、無置換である、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、及び−COOHから独立して選ばれる1以上の置換基により置換されており、アルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンのいずれかにおける1以上のメチレン単位が、O、NR、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)−、−C(O)NR−、又は−NRC(O)−に任意に置き換えられており、nは、0、1、又は2であり、Rは、水素、C1〜C6アルキル、又は(C0〜C2アルキル)シクロアルキルであり;
    が、1つのフルオロ置換基により置換され、かつ、更なる置換基により置換されていないフェニルであるとき、Rは、2−ヨード−フェニル、2−ブロモ−フェニル、4−メチル−フェニル、4−フルオロ−フェニル、4−ブロモ−フェニル、4−クロロ−フェニル、3,4−ジメチル−フェニル、3−クロロ,4−メチルフェニル、2,5−ジメチルフェニル、2−メトキシフェニル、4−(CHCHOC(O)−)フェニル、又は2,5−ジメトキシフェニルではなく;
    及びXは、同一又は異なっており、不存在(共有結合)、−CH−、−C(O)−、−S(O)−、又はS(O)−であり;
    及びRは、水素、又はC1〜C4アルキルであり;
    は、S又はOである。)
  16. 及びXは、いずれも不存在、−NHS(O)−、又は−NHC(O)−である、
    請求項15に記載の化合物又は塩。
  17. 及びXは、いずれも不存在である、
    請求項16に記載の化合物又は塩。
  18. 及びRは、それぞれ独立して、水素、又はメチルである、
    請求項15〜17のいずれか一項に記載の化合物又はその塩。
  19. 及びRは、いずれも水素である、
    請求項18に記載の化合物又はその塩。
  20. は、Oである、
    請求項15〜19のいずれか一項に記載の化合物又はその塩。
  21. は、Sである、
    請求項15〜19のいずれか一項に記載の化合物又はその塩。
  22. 式(II−A)を有する、請求項15に記載の化合物又はその塩。
    (式中、Yは、S又はOであり;
    及びRは、同一でなく;
    は、ハロゲン、アミノ、ニトロ、−C(O)OCH、−NHC(O)CF、−COOH、C1〜C2アルキル、C1〜C2アルコキシ、−CHCHOH、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシから独立して選ばれる1以上の更なる置換基により任意に置換されている2−フルオロフェニルであり;
    は、ハロゲン、アミノ、ニトロ、−C(O)OCH、−NHC(O)CF、−COOH、C1〜C2アルキル、C1〜C2アルコキシ、−CHCHOH、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシから独立して選ばれる1以上の置換基により置換されているフェニルであり;
    及びRは、それぞれ独立して、水素、又はメチルである。)
  23. 式IIIの化合物又はその薬学的に許容されうる塩。
    (式中、R及びRは、それぞれ独立して、モノ−若しくはビシクロ−アリール、モノ−若しくはビシクロ−ヘテロアリール、シクロアルキル、又はヘテロシクロアルキルであり、それぞれは、無置換である、又はハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、−COOH、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、及び−(C0〜C4アルキレン)シクロアルキルから独立して選ばれる1以上の基により置換されており;
    及びRにおいて、それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンは、無置換である、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、及び−COOHから独立して選ばれる1以上の置換基により置換されており、アルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンのいずれかにおける1以上のメチレン単位が、O、NR、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)−、−C(O)NR−、又は−NRC(O)−に任意に置き換えられており、nは、0、1、又は2であり、Rは、各存在において、水素、C1〜C6アルキル、及び(C0〜C2アルキル)シクロアルキルから独立して選ばれ;
    及びXは、同一又は異なっており、不存在(共有結合)、−CH−、−C(O)−、−S(O)−、又はS(O)−であり;
    及びRは、水素、又はC1〜C4アルキルあり;
    は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C2ハロアルキル、C1〜C2ハロアルコキシ、又はフェニルであり;
    は、水素、C1〜C4アルキル、又はC1〜C4アルキルエステルである。)
  24. 及びXは、いずれも不存在である、
    請求項23に記載の化合物又はその塩。
  25. は、水素、メチル、又は−C(O)OCHであり;
    は、トリフルオロメチルである、
    請求項23又は24に記載の化合物又は塩。
  26. 及びRは、同一又は異なっており、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、−COOH、C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、及び−(C0〜C4アルキレン)シクロアルキルから独立して選ばれる1以上の基により置換されているフェニルであり;
    及びRにおいて、それぞれのアルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンは、無置換である、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、−CHO、及び−COOHから独立して選ばれる1以上の置換基により置換されており、アルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルキレンのいずれかにおける1以上のメチレン単位は、O、NR、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)−、−C(O)NR−、又は−NRC(O)−に任意に置き換えられており、nは、0、1、又は2であり、Rは、各存在において、水素、C1〜C6アルキル、及び(C0〜C2アルキル)シクロアルキルから独立して選ばれる、
    請求項23〜25のいずれか一項に記載の化合物又は塩。
  27. 及びRは、同一又は異なっており、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、ニトロ、−COOH、−NHC(O)CF、C1〜C2アルキル、C1〜C2アルコキシ、C1〜C4アルキルエステル、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシから独立して選ばれる1以上の基により置換されているフェニルである、
    請求項26に記載の化合物又はその塩。
  28. 及びRは、同一である、
    請求項23〜27のいずれか一項に記載の化合物又は塩。
  29. 及びRは、異なっている、
    請求項23〜27のいずれか一項に記載の化合物又は塩。
  30. 表1に示される化合物、又はその薬学的に許容されうる塩。
  31. 第一の活性剤として、請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物と、
    薬学的に許容されうる担体と、
    任意の更なる活性成分と、
    を含む、医薬組成物。
  32. 治療有効量の請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物又はその塩を、治療を必要とする患者に投与することを含む、
    ミトコンドリア脱共役に応答する症状の治療又は予防する方法。
  33. 前記ミトコンドリア脱共役に応答する症状は、肥満、II型糖尿病、脂肪性肝疾患、インスリン抵抗性、パーキンソン病、虚血再灌流障害、心不全、非アルコール性脂肪性肝疾患(NALFD)、又は非アルコール性脂肪肝炎(NASH)である、
    請求項32に記載の方法。
  34. 治療有効量の請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物又はその塩を、必要な患者に投与することを含む、
    グルコース恒常性又はインスリン作用を調節する方法。
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