JP2020519723A - オルガノポリシロキサン樹脂の製造方法 - Google Patents

オルガノポリシロキサン樹脂の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、クロロオルガノシランの加水分解及び縮合によりオルガノポリシロキサン樹脂を製造するための多段階方法に関する。

Description

本発明は、オルガノクロロシランの加水分解及び縮合によってオルガノポリシロキサン樹脂を調製するための多段階方法に関する。
オルガノポリシロキサン樹脂を調製するための方法は、既に長い間知られている。オルガノクロロシランを水及びアルコールと反応させる方法も同様に知られている。先行技術では、例えばEP2491071B1は、費用が最適化された方法を記載する。反応をよりよく制御するために、この調製は3ステップで行われる。なぜなら、制御されていない反応の過程は反応生成物のゲル化を急速に招き、それゆえ反応生成物を使用できないからである。第1のステップ、すなわちオルガノクロロシランの部分アルコキシル化は、この場合、管反応器の上行部分上の加熱アセンブリを介して循環反応器内の温度を調節する直立循環反応器内で連続的に起こる。この反応の温度調節の結果、エタノール量が大幅に減少したにもかかわらず、同一の最終生成物特性を有するシリコーン樹脂を製造することができる。第2のステップでは、第1のステップから連続的に生産された反応生成物(“部分アルコキシレート”)が、水不混和性溶媒の存在下で水の添加により不連続的に加水分解される。この操作で塩酸が生成するので、操作の終了時にはシリコーン樹脂溶液と同様に、“サワー水”として知られる水−アルコール相も存在し、これは、水、エタノール、塩酸からなる。この相は第3のステップで分離され、蒸留エタノール回収設備に送られる。底部の生成物(塩酸を含む水)は廃水処理をしなければならないので、そこに含まれているHClはこの操作で失われる。
欧州特許第2491071号明細書
したがって、その目的は、最終生成物の性質を変えることなく、HCl損失の少ないオルガノポリシロキサン樹脂を調製するための改良された方法を提供することであった。
驚くべきことに、この目的は本発明の方法によって達成される。
したがって、本発明の主題はオルガノポリシロキサン樹脂を調製する方法であって、
管反応器の上行部分の加熱アセンブリを介して、循環反応器内の温度を調節する直立循環反応器における第1のステップにおいて、オルガノクロロシランを、加水分解性塩素1モル当たり0.10〜0.75モルの水、及び加水分解性塩素1モル当たり0.3〜1.0モルのアルコールと反応させ、ここでアルコールに対する水のモル比は0.10〜2.5であり、ここでシラン混合物に対する含水アルコールのモル比は、この第1のステップの生成物混合物中のアルコール相の割合が0.1〜50重量%であるように規定された限度内で調節され、ここで反応媒体の温度は、制御変数としての20〜60℃の範囲の固定温度に対して、該加熱アセンブリによって調節変数としての温度に変えられ、制御変数に対するアラインメントの意味で5℃の精度で調節され、この第1のステップで使用されるアルコールの量は第1のステップの全生成物混合物中のアルコール相の割合が0.1〜40重量%である程度まで低減され、
ここで使用される含水アルコールは、31重量%までの溶存HCl及び5重量%までの水不溶性有機溶媒を含むことができ、
第2のステップにおいて、第1のステップで得られた反応混合物に0.95kg/l未満の密度を有する水不溶性有機溶媒を加え、水をSi成分1モル当たり1.5〜5モルの水の量で添加し、第2のステップにおける添加の終了後に、アルコール含有HCl相を分離し、
第3のステップにおいて、第2のステップのシロキサン相に、任意選択的に0.95kg/l未満の密度を有する水不溶性有機溶媒を加え、水をSi成分1モル当たり5〜200モルの水の量で添加し、
第4のステップにおいて、第3のステップにおける水の添加終了後に、形成された水相をシロキサン相から分離する方法である。
<第1のステップ:連続的部分アルコキシル化>
本発明の方法の第1のステップで使用されるオルガノクロロシランは、好ましくは以下の一般式の化合物である。
SiCl4−a(I)、
ここでRは同一であるか又は異なり、一価のSiC結合した置換又は非置換の炭化水素基であり、aは1、2、3である。
非置換基Rの例は、アルキル基、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル基、ヘキシル基、例えばn−ヘキシル基、ヘプチル基、例えばn−ヘプチル基、オクチル基、例えばn−オクチル基及びイソオクチル基、例えば2,2,4−トリメチルペンチル基、ノニル基、例えばn−ノニル基、デシル基、例えばn−デシル基、ドデシル基、例えばn−ドデシル基;アルケニル基、例えばビニル及びアリル基;シクロアルキル基、例えばシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びメチルシクロヘキシル基;アリール基、例えばフェニル及びナフチルナフチル;アルカリル基、例えばo−、m−、p−トリル基、キシリル基及びエチルフェニル基;アラルキル基、例えばベンジル基、α及びβ−フェニルエチル基である。
置換基Rの例は、好ましくはメルカプト基、カルボキシル基、ケト基、アリールオキシ基、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ヒドロキシル基、及びハロゲン基で置換されていてもよい上記Rについて記載されたすべての基である。
基Rは、好ましくは1〜8個の炭素原子を有する炭化水素基、より好ましくはメチル基を含む。
式(I)のシランの例は、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、イソオクチルトリクロロシラン、フェニルトリクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン、及びメチルフェニルジクロロシランである。
本発明の方法で使用されるシランは、好ましくは20℃及び900〜1100hPaの圧力下で液体である。
式(I)のシランと少なくとも1つのオルガノトリクロロシランとの混合物が好ましく使用される。
本発明の限度内では、加水分解性塩素は、SiCl基の形態で存在する塩素を意味することを意図している。
本発明の方法の第1のステップにおいて、オルガノクロロシランは、加水分解性塩素1モル当たり、好ましくは0.002〜0.75モル、より好ましくは0.1〜0.5モルの水と混合される。
本発明の方法の第1のステップにおいて、オルガノクロロシランは、加水分解性塩素1モル当たり、好ましくは0.1〜1.5モル、より好ましくは0.3〜1.0モルのアルコールと混合される。
本発明の方法の第1のステップでは、水はアルコールに対して好ましくは0.13〜0.85のモル比で使用される。
本発明の方法では、第1のステップの全生成物混合物中のアルコール相の画分が好ましくは0〜50重量%、0.1〜50重量%、より好ましくは0〜40重量%、0.1〜40重量%、特に好ましくは0〜25重量%、0.1〜25重量%、非常に好ましくは0〜20重量%、0.1〜20重量%、特に好ましくは0〜10重量%、0.1〜10重量%であるような程度まで、第1のステップで使用するアルコールの量を好ましくは減少させる。
本発明の方法の第1のステップで使用することができるアルコールの例は全て、20℃の温度及び900〜1100hPaの圧力下で液体であるアルコール、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノールであり、メタノール、エタノール、及びブタノールが好ましく、エタノールが特に好ましい。
必要であれば、本発明の方法の第1のステップにおいて、オルガノクロロシラン、水、及びアルコール(ここで使用する含水アルコールは、31重量%までの溶存HCl及び5重量%までの水不溶性有機溶媒、好ましくはトルエンを含むことができる)に加えて、さらなる物質も使用することができる。任意選択的に使用されるさらなる物質の例は、テトラエトキシシランのようなアルコキシシラン、又は好ましくはトルエンのような0.95kg/l未満の密度を有する水不溶性有機溶媒である。
本発明の方法において、最終生成物(オルガノポリシロキサン樹脂)の分子量は、調製方法の第1のステップ(アルコキシル化ステップ)におけるオフガス圧及び反応温度という反応パラメータを介して制御することができる。加熱アセンブリによる能動的調節を介して、温度は好ましくは20〜60℃、より好ましくは25〜50℃、非常に好ましくは25〜45℃、特に好ましくは30〜40℃の範囲で一定に保たれる。圧縮機によって、オフガス圧は、好ましくは800〜2000hPa、より好ましくは1000〜1500hPa、非常に好ましくは1100〜1400hPaの範囲に保たれる。温度調節の精度は、5℃、好ましくは4.5℃、4℃、3.5℃、3℃、2.5℃、2℃、1.5℃、1℃、非常に好ましくは0.5℃に設定することができる。
本発明の方法の第1のステップでは、オルガノクロロシラン又はオルガノクロロシランの混合物が連続的に添加され、循環反応器(加熱アセンブリを備える)に入れられる。同時に、さらなる供給ラインを介して、水とアルコールの混合物が連続的に添加され、アルコールの水分は好ましくは5〜30重量%、より好ましくは8〜28重量%、非常に好ましくは10〜25重量%の範囲であり、ここで使用される含水アルコールは、場合により31重量%までの溶存HCl及び5重量%までの水不溶性有機溶媒、好ましくはトルエンを含む。さらなる物質は任意選択的に添加することができる。その場合、生成物はアルコキシシラン、アルコキシクロロシラン並びにそれらの加水分解物及び縮合物、並びに塩化水素、塩化アルキル及びジアルキルエーテルである。ここで、第1のステップで得られる塩化水素ガスは、適切な洗浄処理を経た後、例えば、クロロメタンを製造するためにメタノールと共に用いることができる。他の処理で再び原料として使用することが好ましく、これはメチルクロロシランの合成に用いられる。このようにして、塩素は環境中に放出されることなくリサイクルできる。
第1のステップは、機械的エネルギーの導入なしに、すなわち自然対流のみで実施されることが好ましい。循環反応器は、ループ反応器とも呼ばれ、加熱アセンブリを備え、また好ましくは相分離ユニットも備え、相分離ユニットを用いて形成されたあらゆるHCl飽和アルコール相を回路に戻すことができる。
<第2のステップ:加水分解1+相分離I>
本発明の限度内で、密度に関する詳細は、20℃の温度及び周囲大気の圧力、言い換えれば900〜1100hPaに基づくことが意図される。
第2のステップでは、第1のステップの生成物を水不溶性有機溶媒で希釈し、Si成分1モル当たり1.5〜5モルの量の水で加水分解するのが好ましい。
本発明の限度内で、水不溶性有機溶媒とは、25℃及び周囲大気の圧力、言い換えれば900〜1100hPaでの溶解度が100gの水当たり1g未満の溶媒である溶媒を意味することが意図される。
本発明の方法において使用される水不溶性有機溶媒の例は、好ましくは、飽和直鎖状炭化水素、例えばn−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン又はn−オクタン、及びそれらの分岐異性体、並びに芳香族炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、及びキシレン、並びにそれらの混合物である。トルエンが好ましく使用される。
本発明の方法の第2のステップで使用される好ましい水不溶性有機溶媒は、いずれの場合も1モルのケイ素成分に基づいて、好ましくは0.5〜50モル、より好ましくは1〜30モルの量で添加される。第2のステップは、好ましくはバッチ反応器で、機械的エネルギー(撹拌、循環ポンプ)の導入と共に実施される。本発明の方法の第2のステップは、好ましくは0〜100℃、特に20〜80℃の温度、及び好ましくは500および2000hPa、より好ましくは600〜1500hPaの圧力で実施される。
相分離の改善は、いずれの場合も1モルのケイ素成分に基づいて、さらに好ましくは0.1〜0.5モルのアルコール(例えばEtOH)が添加された場合に達成され得ることが明らかにされている。アルコールは、水又は有機溶媒との混合物中に添加されてもよく、又は水の添加終了後にのみ添加されてもよい。
<第3のステップ:加水分解2>
第3ステップでは、Si成分1モル当たり5〜200モルの水の量で水を添加することが好ましい。
第3のステップでも任意選択的に、水不溶性有機溶媒を加えることができる。これは相分離の改善を達成するために有用であり得る。好ましくは、本発明の方法の第3のステップに適した水不溶性有機溶媒は、種類及び量においてステップ2の下で既に開示されているものに対応する。
第3のステップは、好ましくはバッチ反応器で機械的エネルギー(撹拌、循環ポンプ)の導入と共に実施され、好ましくはステップ2と同じ反応器で実施される。本発明の方法の第3のステップは、好ましくは0〜100℃、特に20〜80℃の温度、及び好ましくは500および2000hPa、より好ましくは600〜1500hPaの圧力で実施される。
第3のステップで進行する加水分解及び/又は縮合反応は、実施される水希釈に加えて、好ましくは例えば水酸化ナトリウム溶液などの塩基による中和のような、今日まで知られている任意の所望の方法によって終了してもよい。
<第4のステップ:相分離II>
本発明の方法の第4のステップでは、溶媒含有シロキサン相が水相から分離される。これは、好ましくは反応混合物を相が分離するまで5〜60分間放置するなど、当業者に知られている方法によって行うことができる。分離された水相は廃水処理のために送られる。
続いて、シロキサン含有有機相から、第5のステップ(精製+濃縮)で、最終生成物である任意の濃度のシリコーン樹脂溶液又は純粋な(希釈していない)シリコーン樹脂が製造される。
得られた有機シロキサン相のこの処理は、例えば、中和、濾過、及び好ましくは蒸留によるすべての揮発性成分の除去のような、先行技術において知られた任意の所望の方法に従って実施される。揮発性成分は、好ましくは、低沸点シロキサン及び好ましくは0.95kg/l未満の密度を有する水不溶性有機溶媒を含む。さらに、例えば、シロキサン相の場合、溶媒を除去することによって、例えば薄膜蒸発器中で蒸留することによって濃度を増加させることができ、このようにしてオルガノポリシロキサン樹脂溶液を製造することができるか、又は溶媒を完全に除去して無溶媒オルガノポリシロキサン樹脂を得ることができる。
本発明の方法に従って、例えばSiC結合した基、ヒドロキシ基及び/又はアルコキシ基を含む、それらの樹脂又は溶液のような、限定された性質の多数のオルガノポリシロキサン樹脂又は溶液を、再現性よく調製することができる。
本発明に従って調製されるオルガノポリシロキサン樹脂は、20℃及び900〜1100hPaの圧力下で固体又は液体であってよく、それらは、好ましくは100000g/molまで、より好ましくは800〜10000g/molまでの、ポリスチレン標準に対して測定される平均分子量を有する。
本発明に従って調製されるオルガノポリシロキサン樹脂は、好ましくは少なくとも部分的に、より好ましくは完全にアルコキシシラン及びそれらの縮合生成物、並びに液体シロキサンにも可溶性である。
本発明に従って調製されるオルガノポリシロキサン樹脂は、以下の式
[RSiO3/2[RSiO][RSiO1/2[SiO4/2[R1/2[HO1/2
[式中、Rはメチル、イソオクチル又はフェニル基、Rはメチル、エチル又はブチル基、g=2〜200、b=0〜100、c=0〜50、d=0〜10、e=0〜20、及びf=0〜10である。]の樹脂であることが好ましい。
本発明に従って調製されるオルガノポリシロキサン樹脂の例は、[MeSiO3/272[MeSiO]24[EtO1/22.8[HO1/20.4、[MeSiO3/212.2[MeSiO]3.3[MeSiO1/21.4[EtO1/20.6[HO1/20.18、[MeSiO3/215.3[MeSiO]2.6[MeSiO1/2[IOSiO3/20.8[MeO1/2[HO1/20.3、及び[PhSiO3/29.8[MeSiO][MeO1/21.8[BuO1/20.04[HO1/20.18であり、式中Meはメチル基、Etはエチル基、IOはイソオクチル基、Phはフェニル基、及びBuはブチル基である。
本発明に従って調製されるオルガノポリシロキサン樹脂は、例えば建築上の保存、コーティング部門、化粧品、布地及び紙の部門などのオルガノポリシロキサン樹脂が今日まで使用されてきたあらゆる目的に使用することができる。特に、それらは、エマルジョンを製造するため、並びに塗料及びワニスを製造するためのバインダーとして、並びにマイカベースの電気絶縁材料を製造するためのバインダーとして適している。
本発明の方法の大きな利点は、第2のステップで分離したアルコール含有HCl相をさらなる処置なしに第1のステップで再び使用することが、実質的により経済的である。このためアルコール含有塩酸相が含むアルコールを予め高価で不便な回収を行うことなく再び操作に使用できるようにすることを含む。この経路のステップ1で導入されたHClは、ステップ1を塩酸ガスの形態で離れ、結果として同様に再利用することができる。
さらなる利点は、第4のステップで分離された水相がもはやHCl又はアルコールをほとんど含んでいないため、大量の原料の損失なしに廃水処理に送ることができることである。この方法によって、サワー水からのアルコールのエネルギー集約的な回収ももはや必要ではない。
本発明の方法を用いて、高い貯蔵安定性を示し、塩化物が非常に低く、VOC含量が低く、非常に費用効率良く生産できるオルガノポリシロキサン樹脂が得られる。
さらに、この方法は、周囲温度で固体であるオルガノポリシロキサン樹脂を調製することが可能であるという利点を有する。
以下の実施例は、本発明を限定することなく説明するのに役立つ。
以下に記載する実施例では、特に断りのない限り、部及びパーセントに関するすべてのデータは重量で示される。特に断りのない限り、以下の実施例は、周囲大気の圧力、言い換えれば約1000hPa、及び室温、言い換えれば約25℃、及び/又は反応物を追加の加熱又は冷却なしに室温で一緒にしたときに生じる温度で実施される。
[比較例1]
<ステップ1:EP2491071B1と類似した部分アルコキシル化>
91重量%のメチルトリクロロシラン及び9重量%のジメチルジクロロシランジメチルジクロロシランからなるメチルクロロシラン混合物を、EP2491071B1に記載されているように、81重量%のEtOH及び18重量%の水及び1重量%のトルエン(EtOH中の不純物)の混合物と連続的に反応させる。(SiCl1モル当たり0.434モルのEtOH及びSiCl1モル当たりの0.243モルのHO;モル比HO HO/EtOH=0.56)
メチルクロロシラン混合物に対するEtOH―水混合物の比は0.48であった。反応温度は31〜32℃、ゲージ圧は300〜310mbar、シロキサン相の平均滞留時間は20〜24分である。得られた液体の部分アルコキシレートの形態の反応生成物は、溶存塩化水素及びSi結合したClの形態で18.5重量%のClを含む。遊離EtOHの形態及びSi結合したEtO基の形態のEtOH含有率は41重量%であった。
クロロシラン混合物中に存在する塩素の74.5重量%は、塩化水素ガスの形態で方法のステップ1を離れる。
回収された部分アルコキシレートは1.075g/cm(25℃)の密度を有する。
<ステップ2:加水分解1>
ステップ1の部分アルコキシレート245g及びトルエン350g(3.8モル)の混合物を最初に導入し、水61.4g(3.4モル)を35分間攪拌しながら添加する。この操作中、混合物の温度は25℃から54℃に上昇した。
水の添加終了後、さらに30分間撹拌を継続した。その後、水294.1g(16.3モル)をこの混合物に5分間かけて急速に添加し、激しく攪拌する。
<ステップ3:相分離>
1時間の待機時間の後、HCl含有率9.4重量%(塩酸 絶対44g)の、下部の水相=サワー水(468.5g)を分離する。(GCによる組成:68.9重量%の水、20.94重量%のEtOH、0.05重量%のトルエン)(GCを評価する際に滴定によって確認したHCl含有率を考慮に入れた)。
サワー水を蒸留してエタノールを回収する。EtOHはオーバーヘッド生成物として得られる。存在するHClは底部の生成物と共に排水中に移行し、したがって失われる。
<ステップ4:精製+濃縮>
60.1重量%のトルエン含有率を有する残りの472.4gのトルエン樹脂溶液を活性炭、デカライトジカライト(Decalite Dicalite)及びNaHCOの混合物と混合して撹拌し、固体を再び濾過する。
その後、この方法で精製した樹脂溶液から、175℃で最終的に10mbarの真空まで低沸点成分を除く。
これにより、粘性樹脂115.2g(分析データについては表1参照)及びトルエン含有率が90重量%を超える留出液318.4gを得た。
[発明例1]
<ステップ1>:部分的アルコキシル化は比較例1と同様に行う。
<ステップ2>:加水分解1+相分離I
ステップ1からの部分アルコキシレート246g及びトルエン350g(3.8モル)の混合物を最初に導入し、水73.6g(4モル)とEtOH14.7g(0.32モル)の混合物(水中の16.6重量%のEtOH)を34分間かけて撹拌しながら添加する。混合物の温度は25から55℃に上昇した。
添加終了後、撹拌を30分間継続し、1時間の待機時間後、下部のエタノール含有HCl相を分離する。これにより、20.2重量%の滴定されたHCl含有率(43.13gのHCl)を有するエタノール相213.5gが得られた。(NMRに基づく組成:約20重量%のHCl、50重量%のEtOH及び約26重量%の水、<4重量%トルエン)
この混合物は、ステップ1で部分的アルコキシル化に再び使用することができる。
<ステップ3:加水分解2>
ステップ2に従い、水281.7g(15.6モル)をトルエン含有シロキサン相に激しく攪拌しながら5分間かけて添加する。
<ステップ4:相分離II>
1時間の待機時間の後、下部の水相(0.21重量%(塩酸 絶対約0.6g)の塩酸含有率を有する279.1g)を分離する。(GCによる組成:98.1重量%の水、1.82重量%のEtOH、0.02重量%のトルエン)
水相はHCl、エタノール、トルエン、Sxを少量しか含んでおらず、方法の廃水として廃水処理場に送達することができる。
<ステップ5:精製+濃縮>
65.5重量%のトルエン含有率(34.5%のSx化合物)を有する残りの464.5gのトルエン含有Sx相を、活性炭、デカライトジカライト及びNaHCOの混合物と混合し、撹拌し、固体を再び濾過し、廃棄する。この方法で精製した樹脂溶液から、その後175℃で最終的に10 mbarの減圧まで低沸点成分(主にトルエン)を除く。
これにより、粘性樹脂112.3g及び留出液297gが得られた。留出液のトルエン含有率は90重量%を超えており、ステップ2で再度使用することができる。
以下の表1は、比較例1の生成物と比較した発明例1の生成物の分析データを示す。
Figure 2020519723
本発明の方法の第2のステップで使用される好ましい水不溶性有機溶媒は、いずれの場合も1モルのケイ素成分に基づいて、好ましくは0.5〜50モル、より好ましくは1〜30モルの量で計量される。第2のステップは、好ましくはバッチ反応器で、機械的エネルギー(撹拌、循環ポンプ)の導入と共に実施される。本発明の方法の第2のステップは、好ましくは0〜100℃、特に20〜80℃の温度、及び好ましくは5002000hPa、より好ましくは600〜1500hPaの圧力で実施される。
第3のステップは、好ましくはバッチ反応器で機械的エネルギー(撹拌、循環ポンプ)の導入と共に実施され、好ましくはステップ2と同じ反応器で実施される。本発明の方法の第3のステップは、好ましくは0〜100℃、特に20〜80℃の温度、及び好ましくは5002000hPa、より好ましくは600〜1500hPaの圧力で実施される。
[比較例1]
<ステップ1:EP2491071B1号と類似した部分アルコキシル化>
91重量%のメチルトリクロロシラン及び9重量%のジメチルジクロロシランからなるメチルクロロシラン混合物を、EP2491071B1号に記載されているように、81重量%のEtOH及び18重量%の水及び1重量%のトルエン(EtOH中の不純物)の混合物と連続的に反応させる。(SiCl1モル当たり0.434モルのEtOH及びSiCl1モル当たりの0.243モルのHO;モルO/EtOH=0.56)
<ステップ4:精製+濃縮>
60.1重量%のトルエン含有率を有する残りの472.4gのトルエン樹脂溶液を活性炭、ジカライト及びNaHCOの混合物と混合して撹拌し、固体を再び濾過する。
<ステップ5:精製+濃縮>
65.5重量%のトルエン含有率(34.5%のSx化合物)を有する残りの464.5gのトルエン含有Sx相を、活性炭、ジカライト及びNaHCOの混合物と混合し、撹拌し、固体を再び濾過し、廃棄する。この方法で精製した樹脂溶液から、その後175℃で最終的に10 mbarの減圧まで低沸点成分(主にトルエン)を除く。

Claims (4)

  1. オルガノポリシロキサン樹脂を調製する方法であって、
    管反応器の上行部分の加熱アセンブリを介して、循環反応器内の温度を調節する直立循環反応器における第1のステップにおいて、オルガノクロロシランを、加水分解性塩素1モル当たり0.10〜0.75モルの水、及び加水分解性塩素1モル当たり0.3〜1.0モルのアルコールと反応させ、ここでアルコールに対する水のモル比は0.10〜2.5であり、ここでシラン混合物に対する含水アルコールのモル比は、この第1のステップの生成物混合物中のアルコール相の割合が0.1〜50重量%であるように規定された限度内で調節され、ここで反応媒体の温度は、制御変数としての20〜60℃の範囲の固定温度に対して、該加熱アセンブリによって調節変数としての温度に変えられ、制御変数に対するアラインメントの意味で5℃の精度で調節され、この第1のステップで使用されるアルコールの量は第1のステップの全生成物混合物中のアルコール相の割合が0.1〜40重量%である程度まで低減され、
    ここで使用される含水アルコールは、31重量%までの溶存HCl及び5重量%までの水不溶性有機溶媒を含むことができ、
    第2のステップにおいて、第1のステップで得られた反応混合物に0.95kg/l未満の密度を有する水不溶性有機溶媒を加え、水をSi成分1モル当たり1.5〜5モルの水の量で添加し、第2のステップにおける添加の終了後に、アルコール含有HCl相を分離し、
    第3のステップにおいて、第2のステップのシロキサン相に、任意選択的に0.95kg/l未満の密度を有する水不溶性有機溶媒を加え、水をSi成分1モル当たり5〜200モルの水の量で添加し、
    第4のステップにおいて、第3のステップにおける水の添加終了後に、形成された水相をシロキサン相から分離する方法。
  2. 第2のステップにおいて、水不溶性有機溶媒が、Si成分1モルに基づいて0.5〜50モルの量で添加されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 第2のステップにおいて、水不溶性有機溶媒が、Si成分1モルに基づいて1〜30モルの量で添加されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 第2のステップにおいて、ケイ素成分1モルに基づいて、さらに0.1〜0.5モルのアルコールが添加されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
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