JP2020519603A - メソイオン殺虫剤 - Google Patents

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Abstract

その全ての幾何異性体及び立体異性体、N−オキシド、及び塩を含む式1の化合物[式中、A、X、Y、Z、R1、R2a、R2b及びQは本開示において定義されるとおりである]が開示される。式1の化合物を含有する組成物及び有害無脊椎動物を防除するための方法もまた開示され、該方法は、有害無脊椎動物又はその環境を、生物学的有効量の本発明の化合物又は組成物と接触させることを含む。【化1】

Description

発明の分野
本発明は、特定のメソイオン化合物、それらのN−オキシド、塩並びに農学的及び非農学的使用に適した組成物、並びに農学的環境及び非農学的環境の両方において節足動物のような有害無脊椎動物を防除するためのそれらの使用方法に関する。
発明の背景
有害無脊椎動物の防除は、高い収穫効率を達成する際に非常に重要である。成長中及び貯蔵された農作物に対する有害無脊椎動物による損害は生産性の有意な減少を生じ得、そしてそれにより消費者への増加した費用をもたらす。森林地、温室作物、観賞植物、苗作物、貯蔵食品及び繊維製品、家畜、家庭、芝土、木製品、並びに公衆衛生及び動物の健康における有害無脊椎動物の防除もまた重要である。これらの目的のために多くの製品が市販されているが、より有効で、費用が少なく、毒性が低く、環境に安全であるか、又は異なる作用部位を有する新しい化合物の継続した必要性がある。
発明の要旨
本発明は、式1:
Figure 2020519603
[式中、
XはO又はSであり;
YはO又はSであり;
Aは、炭素原子並びに2個までのO、2個までのS、及び3個までのNから独立して選択される3個までのヘテロ原子から選択される環員を含有する5員、6員又は7員環であり、ここで2個までの炭素原子環員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子環員はS(=O)から独立して選択され、各環は、非置換であるか又はRから独立して選択される3つまでの置換基で置換されており;
Zは直接結合であるか;又は炭素原子並びに2個までのO、2個までのS、及び2個までのNから独立して選択される2個までのヘテロ原子から選択される鎖員を含有する1〜4原子鎖であり、ここで2個までの炭素原子鎖員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子鎖員はS(=O)から独立して選択され、各1〜4原子鎖は、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているか、もしくはRがハロゲンである場合は9個までのハロゲンで置換されており;
はH又はハロゲン;3〜10員環又は7〜11員環系であり、各環又は環系は、炭素原子並びに2個までのO、2個までのS、及び4個のNから独立して選択される4個までのヘテロ原子から選択される環員を含有し、ここで3個までの炭素原子環員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子環員はS(=O)(=NR19から独立して選択され、各環又は環系は、非置換であるか又はRから独立して選択される8つまでの置換基で置換されており;ただし、Zが直接結合である場合、RはH又はハロゲン以外であり;
2a及びR2bは独立して、H、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−CアルケニルもしくはC−Cアルキニルであり;又はR2a及びR2bは、炭素原子並びにO、N及びS(O)から選択される1個までのヘテロ原子から選択される環員を含有する3〜6員環を一緒に形成し;
Qは、非置換であるか又はRから独立して選択される3つまでの置換基で置換されている5員又は6員のヘテロ芳香環であり;
各Rは独立して、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C(=O)OH、C(=O)NH、SONH、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cハロアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cハロシクロアルキル、C−Cアルキルシクロアルキル、C−Cハロアルキルシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、C−Cハロシクロアルキルアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cハロアルコキシカルボニル、C−Cアルキルカルボニル又はC−Cハロアルキルカルボニルであり;
各Rは独立して、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、SF、OCN、SCN、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C(=S)NH、SONH、C(=O)R13、C(=O)OR13、NHR13、NR1314、C(=O)NR1614、C(=S)NR1614、SO1614、OC(=O)R16、OC(=O)OR13、OC(=O)R1614、N(R16)C(=O)R16、N(R16)C(=O)OR14、(R16)C(=O)NR1617、OSO13、OSONR1617、NR16SO13、NR16SONR1617、Si(R131415)、C(=NR16)R17、C(=NOR16)R17、C(=NNR1617)R18、C(=NN(C(=O)R14)R16)R17、C(=NN(C(=O)OR14)R16)R17、C(=NN(C(=O)NR1617)R16)R17、C(=NOR16)N1617、ON=CR1617、ONR1617、S(=O)(=NR16)R17、SONR16C(=O)NR1718、P(=X)R1314、OP(=X)R1314、OP(=X)(OR13)R14、OP(=X)(OR13)OR14、N=CR1617、NR16N=CR1718、NR16NR1718、NR16C(=X)NR1718、NR16C(=NR16)NR1718、NR16NR16C(=X)NR1718もしくはNR16NR16SONR1718であり;又は
各Rは独立して、それぞれ非置換であるかもしくはR12から独立して選択される少なくとも1つの置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、C−C14シクロアルキルシクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキルアルキル、C−Cシクロアルケニル、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルコキシ、C−C10シクロアルキルアルコキシ、C−C10シクロアルコキシアルキル、C−C10シクロアルコキシアルコキシ、C−Cアルケニルオキシ、C−Cアルキニルオキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cシクロアルキルチオ、C−Cシクロアルキルスルフィニル、C−Cシクロアルキルスルホニル、C−C10シクロアルキルアルキルチオ、C−C10シクロアルキルアルキルスルフィニル、C−C10シクロアルキルアルキルスルホニル、C−Cアルケニルチオ、C−Cアルケニルスルフィニル、C−Cアルケニルスルホニル、C−Cアルキニルチオ、C−CアルキニルスルフィニルもしくはC−Cアルキニルスルホニルであるか;又は
各Rは独立してZであるか;又は
2つのR置換基は5〜7員の炭素環式又は複素環式環を一緒に形成し、各環は、炭素原子並びに2個までのO、2個までのS、及び3個までのNから独立して選択される3個までのヘテロ原子から選択される環員を含有し、ここで2個までの炭素原子環員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子環員はS(=O)から独立して選択され、各環は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C(=O)OH、C(=O)NH、SONH、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cハロアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cハロシクロアルキル、C−Cアルキルシクロアルキル、C−Cハロアルキルシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、C−Cハロシクロアルキルアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cハロアルコキシカルボニル、C−Cアルキルカルボニル、C−Cハロアルキルカルボニル、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル及びC−Cアルキルスルホニルからなる群より独立して選択される3つまでの置換基で場合により置換されており;
各Rは独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cハロアルケニル、C−Cアルキニル、C(=O)OR、C(=O)NR10又はZであり;
各Rは独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C(=O)R、C(=O)OR、C(=O)NR10、OR、S(O)、SONR10もしくはSi(R;又はそれぞれ非置換であるかもしくはハロゲン、シアノ、ニトロ、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C(=O)R、C(=O)OR、C(=O)NR10、OR、S(O)、SONR10及びSi(Rからなる群より独立して選択される少なくとも1つの置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルキルシクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキルアルキル、C−Cシクロアルケニル、C−CアルキルカルボニルもしくはC−Cアルコキシカルボニルであり;
各R、R、R及びR10は独立して、それぞれ非置換であるかもしくはハロゲン、シアノ、ニトロ、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cハロアルキルチオ、C−Cハロアルキルスルフィニル、C−Cハロアルキルスルホニル、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、C−Cシクロアルキルアミノ、C−Cアルコキシアルキル、C−Cアルキルカルボニル、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルキルカルボニルオキシ、C−Cアルキルカルボニルチオ、C−Cアルキルアミノカルボニル、C−Cジアルキルアミノカルボニル及びC−Cトリアルキルシリルからなる群より独立して選択される少なくとも1つの置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルキルシクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキルアルキルもしくはC−Cシクロアルケニル;又はそれぞれ非置換であるかもしくはC−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルキルシクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキルアルキル、C−Cシクロアルケニル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cハロアルキルチオ、C−Cハロアルキルスルフィニル、C−Cハロアルキルスルホニル、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、C−Cシクロアルキルアミノ、C−Cアルコキシアルキル、C−Cアルキルカルボニル、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルキルカルボニルオキシ、C−Cアルキルカルボニルチオ、C−Cアルキルアミノカルボニル、C−Cジアルキルアミノカルボニル及びC−Cトリアルキルシリルからなる群より独立して選択される少なくとも1つの置換基で置換されている、フェニルもしくは5員もしくは6員のヘテロ芳香環であり;
各Zは独立して、直接結合;又は炭素原子並びに2個までのO、2個までのS、及び2個までのNから独立して選択される2個までのヘテロ原子から選択される鎖員を含有する1〜4原子鎖であり、ここで2個までの炭素原子鎖員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子鎖員はS(=O)から独立して選択され、各1〜4原子鎖は、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているかもしくはRがハロゲンである場合は9個までのハロゲンで置換されており;
各Xは独立してO又はSであり;
各Qは独立して3〜10員環又は7〜11員環系であり、各環又は環系は、炭素原子並びに2個までのO、2個までのS、及び4個までのNから独立して選択される4個までのヘテロ原子から選択される環員を含有し、ここで3個までの炭素原子環員は、C(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子環員はS(=O)(=NR19から独立して選択され、各環又は環系は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C(=O)R、C(=O)OR、C(=O)NR10、OR、S(O)、SONR10、Si(R及びR11からなる群より独立して選択される4つまでの置換基で場合により置換されており;
各Qは独立して、それぞれ非置換であるか又はハロゲン、シアノ、ニトロ、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C(=O)R、C(=O)OR、C(=O)NR10、OR、S(O)、SO10、Si(R及びR11からなる群より独立して選択される3つまでの置換基で置換されている、フェニル又は5員もしくは6員のヘテロ芳香環であり;
各R11は独立して、それぞれ非置換であるかもしくはハロゲン、シアノ、ニトロ、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cハロアルキルチオ、C−Cハロアルキルスルフィニル、C−Cハロアルキルスルホニル、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、C−Cシクロアルキルアミノ、C−Cアルコキシアルキル、C−Cアルキルカルボニル、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルキルカルボニルオキシ、C−Cアルキルカルボニルチオ、C−Cアルキルアミノカルボニル、C−Cジアルキルアミノカルボニル及びC−Cトリアルキルシリルからなる群より独立して選択される少なくとも1つの置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルキルシクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキルアルキルもしくはC−Cシクロアルケニル;又はそれぞれ非置換であるかもしくはC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルキルシクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキルアルキル、C−Cシクロアルケニル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cハロアルキルチオ、C−Cハロアルキルスルフィニル、C−Cハロアルキルスルホニル、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、C−Cシクロアルキルアミノ、C−Cアルコキシアルキル、C−Cアルキルカルボニル、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルキルカルボニルオキシ、C−Cアルキルカルボニルチオ、C−Cアルキルアミノカルボニル、C−Cジアルキルアミノカルボニル及びC−Cトリアルキルシリルからなる群より独立して選択される少なくとも1つの置換基で置換されている、フェニルもしくは5員もしくは6員のヘテロ芳香環であり;
各R12は独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C(=O)R、C(=O)OR、C(=O))NR10、OR、S(O)、SQNR10、Si(R又はZであり;
各R13、R14及びR15は独立して、それぞれ非置換であるかもしくはR12から独立して選択される少なくとも1つの置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルキルシクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキルアルキルもしくはC−Cシクロアルケニル;又はQであり;
各R16、R17及びR18は独立して、それぞれ非置換であるかもしくはR12から独立して選択される少なくとも1つの置換基で置換されている、H、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルキルシクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキルアルキルもしくはC−Cシクロアルケニル;又はQであり;
各R19は独立して、H、シアノ、OCN、SCN、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C(=S)NH、SONH、C(=O)R13、C(O)OR13、NHR13、NR1314、C(=O)NR1614、C(=S)NR1614、SONR1614、OC(=O)R16、OC(=O)OR13、OC(=O)NR1614、N(R16)C(=O)R16、N(R16)C(=O)OR14、N(R16)C(=O)NR1617、OSO13、OSONR1617、NR16SOj3、NR16SONR1617、Si(R131415)もしくはZ;又はそれぞれ非置換であるかもしくはR12から独立して選択される少なくとも1つの置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、C−C14シクロアルキルシクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキルアルキル、C−Cシクロアルケニル、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルコキシ、C−C10シクロアルキルアルコキシ、C−CアルケニルオキシC−Cアルキニルオキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cシクロアルキルチオ、C−Cシクロアルキルスルフィニル、C−Cシクロアルキルスルホニル、C−C10シクロアルキルアルキルチオ、C−C10シクロアルキルアルキルスルフィニル、C−C10シクロアルキルアルキルスルホニル、C−Cアルケニルチオ、C−Cアルケニルスルフィニル、C−Cアルケニルスルホニル、C−Cアルキニルチオ、C− Cアルキニルスルフィニル又はC−Cアルキニルスルホニルであり;
各nは独立して0、1又は2であり;そして
S(=O)(=NR19の各場合にu及びzは独立して0、1又は2であるが、ただしu及びzの合計は、S(=O)(=NR19の各場合に0、1又は2である]
の化合物(全ての幾何異性体及び立体異性体を含む)、そのN−オキシド、及び塩、並びにそれらを含有する組成物、並びに有害無脊椎動物を防除するためのそれらの使用に関する。
本発明はまた、式1の化合物、そのN−オキシド又は塩、並びに界面活性剤、固形希釈剤及び液体希釈剤からなる群より選択される少なくとも1つのさらなる成分を含む組成物を提供する。一実施態様において、本発明はまた、式1の化合物、そのN−オキシド又は塩、並びに界面活性剤、固形希釈剤及び液体希釈剤からなる群より選択される少なくとも1つのさらなる成分を含む、有害無脊椎動物を防除するための組成物を提供し、該組成物は、少なくとも1つのさらなる生物学的に活性な化合物又は薬剤を場合によりさらに含む。
本発明は、有害無脊椎動物又はその環境を、生物学的有効量の式1の化合物、そのN−オキシド又は塩(例えば本明細書に記載される組成物として)と接触させることを含む、有害無脊椎動物を防除するための方法を提供する。
本発明はまた、有害無脊椎動物又はその環境を、生物学的有効量の式1の化合物、そのN−オキシド又は塩、並びに界面活性剤、固形希釈剤及び液体希釈剤からなる群より選択される少なくとも1つのさらなる成分を含む組成物と接触させる上記方法に関し、該組成物は、生物学的有効量の少なくとも1つのさらなる生物学的に活性な化合物又は薬剤を場合によりさらに含む。
本発明はまた、種子を生物学的有効量の式1の化合物、そのN−オキシド又は塩(例えば、本明細書に記載される組成物として)と接触させることを含む、種子を有害無脊椎動物から防疫するための方法を提供する。本発明はまた処理された種子に関する。本発明はさらに、動物に寄生虫駆除有効量の式1の化合物、そのN−オキシド又は塩(例えば、本明細書に記載される組成物として)を投与することを含む、動物を有害寄生性無脊椎動物から防疫するための方法を提供する。本発明はまた、有害無脊椎動物からの動物の防疫における式1の化合物、そのN−オキシド又は塩(例えば、本明細書に記載される組成物として)の使用を提供する。
本発明はまた、農作物、それから農作物が成長する種子、又は農作物の場所(例えば、成長培地)を、生物学的有効量の式1の化合物(例えば、本明細書に記載される組成物として)と接触させることを含む、農作物の活力を増加させるための方法を提供する。
発明の詳細
本明細書で使用される用語「含む(comprises)」、「含むこと「comprising」、「含む(includes)」、「含むこと(including)」、「有する」、「有すること」、「含有する(contains)」、「含有すること(containing)」、「を特徴とする」又はそれらの他の変形は、明確に示されるいずれかの限定に依存して、包括的な包含を網羅することを意図される。例えば、要素のリストを含む組成物、混合物、プロセス又は方法は、必ずしもそれらの要素のみに限定される必要はないが、そのような組成物、混合物、プロセス又は方法に明示的にリストに記載されていないか又はそのような組成物、混合物、プロセス又は方法に固有のものでない他の要素を含んでいてもよい。
移行句「からなる」は、指定されていないいずれの要素も、工程も、成分も排除する。特許請求の範囲における場合、このようなものは、それらに通常付随する不純物を除いて、記載されているもの以外の物質を包含することに対して請求項を閉じるだろう。句「からなる」が請求項の、序文の直後に続くのではなく、主文の節に現れる場合、それはその節に示される要素のみを限定し;他の要素は請求項全体から排除されない。
移行句「本質的に〜からなる」は、文字通りに開示されるものに加えて、材料、工程、特徴、成分、又は要素を含む組成物又は方法を定義するために使用されるが、ただしこれらのさらなる材料、工程、特徴、成分、又は要素は、特許請求される発明の基本的かつ新規な特徴に実質的に影響を及ぼすものではない。用語「本質的に〜からなる」は、「含むこと」と「からなること」との間の中間点を占める。
出願人らが「含む(comprising)」のような非限定型(open−ended)の用語を用いて本発明又はその一部を定義した場合、(別の記述がなければ)その記載は用語「本質的に〜からなる」又は「からなる」を使用したような発明も記載すると解釈されるべきであることは容易に理解されるはずである。
さらに、反対のことが明示的に記述されていなければ、「又は(or)」は、包括的な「又は」を指し、排他的な「又は」を指すものではない。例えば、条件A又はBは、以下のいずれか1つにより満たされる:Aは真であり(又は存在する)かつBは偽である(又は存在しない)、Aは偽であり(又は存在しない)かつBは真である(又は存在する)、並びにA及びBの両方が真である(又は存在する)。
また、本発明の要素又は成分の前の不定冠詞「a」及び「an」は、要素又は成分の場合(instances)(すなわち、存在)の数に関して非限定的であることを意図される。したがって、「a」又は「an」は、1つ又は少なくとも1つを含むと読まれるべきであり、そして要素又は成分の単数形の語は、数が明らかに単数であると意図されていなければ複数も含む。
本開示において言及される用語「有害無脊椎動物」は、有害生物として経済的に重大な節足動物、腹足類、線形動物及び寄生蠕虫を含む。用語「節足動物」としては、昆虫、ダニ、クモ、サソリ、ムカデ類、ヤスデ、ダンゴムシ及び結合類が挙げられる。用語「腹足類」はカタツムリ、ナメクジ及び他の柄眼目(Stylommatophora)を含む。用語「線形動物」は、植食性線虫及び蠕虫線形動物寄生虫感染動物(helminth nematodes parasitizing animals)のような線形虫門のメンバーを含む。用語「蠕虫」は、回虫(線形動物門)、犬糸状虫(線形動物門、双腺綱)、吸虫(扁形動物門、吸虫綱)、鈎頭虫類(鉤頭動物門(phylum Acanthocephala))、及び条虫(扁形動物門(phylum Platyhelminthes)、条虫綱)の全てを含む。
本開示の状況において、「有害無脊椎動物防除」は、有害無脊椎動物発生の阻害(大量の死亡、摂食減少及び/又は交配阻害を含む)を意味し、そして関連する表現は同様に定義される。
用語「農学的」は食物及び繊維のためのような農作物の生産を指し、そしてトウモロコシ又はコーン、ダイズ及び他のマメ科植物、イネ、穀草類(例えば、コムギ、カラスムギ、オオムギ、ライムギ及びイネ)、葉菜(例えば、レタス、キャベツ、及び他のアブラナ科アブラナ属作物)、結果植物(例えば、トマト、コショウ、ナス、アブラナ科植物及びウリ科植物)、ジャガイモ、サツマイモ、ブドウ、ワタ、木になる果実(例えば、ナシ状果、核果(stone)及び柑橘類)、小果樹(例えば、液果類及びサクランボ)及び他の特殊作物(例えば、キャノーラ、ヒマワリ及びオリーブ)の成長を含む。
用語「非農学的」は、園芸作物(例えば、田畑で成長しない温室、苗床又は装飾植物)、住宅、農業、商業及び工業的構造、芝土(例えば、芝土農園、牧場、ゴルフコース、芝生、スポーツ場など)、木製品、貯蔵製品、農林業及び植生管理、公衆衛生(すなわち、ヒト)及び動物衛生(例えば、ペット、家畜及び家禽のよう家畜化した動物、野生生物のような家畜化していない動物)の適用のような農作物以外を指す。
用語「作物活力」は、農作物の成長速度又はバイオマス蓄積を指す。「活力の増加」は、未処理の対照作物と比較して、農作物における成長又はバイオマス蓄積の増加を指す。用語「農作物収量」は、農作物植物を収穫した後に得られた量及び質の両方に関する作物に対する利益を指す。「農作物収量」の増加は、未処理の対照作物と比較した作物収量の増加を指す。
用語「生物学的有効量」は、防除しようとする有害無脊椎動物もしくはその環境、又は植物、それから植物が成長する種子、もしくは植物の場所(例えば、成長媒体)に対して適用される(すなわち、接触させる)場合に、植物を有害無脊椎動物による損傷から防疫するための所望の生物学的効果を生じるため、又は他の所望の効果(例えば、植物活力の増加)のために十分な、生物学的に活性な化合物(例えば、式1の化合物)の量を指す。
式1の構造において、変数Aは、炭素原子並びに2個までのO、2個までのS、及び3個までのNから独立して選択される3個までのヘテロ原子から選択される環員を含有する5員、6員又は7員環と定義され、ここで2個までの炭素原子環員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子環員はS(=O)から独立して選択され、各環は、非置換であるか又はRから独立して選択される3つまでの置換基で置換されている。これら5員、6員及び7員環は、A環員が結合して以下の構造で示されるような上記環を形成するイミダゾリウム窒素及び炭素原子を含み、ここでRは、上で定義されるように選択された環員を表し、そしてaは0、1、2又は3である。
Figure 2020519603
上の記載において、単独で又は「アルキルチオ」又は「ハロアルキル」のような複合語のいずれかで使用される用語「アルキル」は、直鎖又は分枝鎖のアルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、又は様々なブチル、ペンチル又はヘキシル異性体を含む。「アルケニル」は、直鎖又は分枝鎖のアルケン類、例えばエテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、並びに様々なブテニル、ペンテニル及びヘキセニル異性体を含む。「アルケニル」はまた、1,2−プロパジエニル及び及び2,4−ヘキサジエニルのようなポリエン類も含む。「アルキニル」は、直鎖又は分子鎖のアルキン類、例えばエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル並びに様々なブチニル、ペンチニル及びヘキシニル異性体を含む。「アルキニル」はまた、2,5−ヘキサジイニルのような複数の三重結合から構成される部分も含み得る。
「アルコキシ」としては、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ並びに様々なブトキシ、ペントキシ及びヘキシルオキシ異性体が挙げられる。「アルキルチオ」は分枝鎖又は直鎖のアルキルチオ部分、例えば、メチルチオ、エチルチオ、並びに様々なプロピルチオ、ブチルチオ、ペンチルチオ及びヘキシルチオ異性体を含む。
「シクロアルキル」としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルが挙げられる。
用語「ハロゲン」は、単独でもしくは「ハロアルキル」のような複合語で、又は「ハロゲンで置換されているアルキル」のような記載において使用される場合、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を含む。さらに、「ハロアルキル」のような複合語で使用される場合、又は「ハロゲンで置換されているアルキル」のような記載で使用される場合、該アルキルは、同じでも異なっていてもよいハロゲン原子で部分的に又は完全に置換され得る。「ハロアルキル」又は「ハロゲンで置換されているアルキル」の例としては、FC−、ClCH−、CFCH−及びCFCCl−が挙げられる。用語「ハロシクロアルキル」、「ハロアルコキシ」、「ハロアルキルチオ」、「ハロアルケニル」などは、用語「ハロアルキル」と同様にして定義される。「ハロアルコキシ」の例としては、CFO−、CClCHO−、HCFCHCHO−及びCFCHO−が挙げられる。「ハロアルキルチオ」の例としては、CClS−、CFS−、CClCHS−及びClCHCHCHS−が挙げられる。
本明細書において使用される化学的略語S(O)及びS(=O)はスルフィニル部分を表す。本明細書において使用される化学的略語SO、S(O)及びS(=O)は、スルホニル部分を表す。本明細書において使用される化学的略語C(O)及びC(=O)はカルボニル部分を表す。本明細書において使用される化学的略語CO、C(O)O及びC(=O)Oはオキシカルボニル部分を表す。「CHO」はホルミルを意味する。
置換基中の炭素原子の総数は「C−C」接頭辞により示される。例えば、C−Cアルキルは、メチル、エチル、並びに様々なプロピル、ブチル、ペンチル及びヘキシル異性体を指定する。
置換基の数が1を越えることができるということを示す下付き文字を有する置換基で化合物が置換されている場合、該置換基(それらが1を越える場合)は、定義される置換基の群から独立して選択される。さらに、下付き文字が範囲、例えば(R)i−jを示す場合、置換基の数はiとjを含めてその間の整数から選択され得る。水素であってもよい置換基を基が含有する場合、この置換基が水素と取られる場合は、これは非置換であるその基と等価であるということが認識される。基上の1つ又はそれ以上の位置が「置換されていない」又は「非置換」であると言われる場合、水素原子が結合して自由原子価を占める。
別の指示がなければ、式1の構成要素としての「環」又は「環系」(例えば置換基R)は、炭素環式又は複素環式である。用語「環系」は2つ又はそれ以上の縮合した環を示す。用語「二環式環系」及び「縮合二環式環系」は、2つの縮合した環からなる環系を示し、これは「オルト−縮合」、「架橋二環式」又は「スピロ二環式」であり得る。「オルト縮合二環式環系」は、2つの構成要素の環が共通で2つの隣接する原子を有する環系を示す。「架橋二環式環系」は環の隣接していない環員に1つ又はそれ以上の原子セグメントを結合することにより形成される。「スピロ二環式環系」は、2個又はそれ以上の原子のセグメントを環の同じ環員に結合することにより形成される。用語「縮合ヘテロ二環式環系」は、少なくとも1個の環原子が炭素ではない縮合二環式環系を示す。用語「環員」は、環又は環系の骨格を形成する原子又は他の部分(例えば、C(=O)、C(=S)、S(O)又はS(O))を指す。
用語「炭素環式環」、「炭素環」又は「炭素環式環系」は、環骨格を形成する原子が炭素のみから選択される環又は環系を示す。用語「複素環式環」、「複素環」又は「複素環式環系」は、環骨格を形成する少なくとも1個の原子が炭素ではない、例えば、窒素、酸素又は硫黄である環又は環系を示す。典型的に、複素環式環は、4個以下の窒素、2個以下の酸素及び2個以下の硫黄を含有する。別の指示がなければ、炭素環式環又は複素環式環は飽和環でも不飽和環でもよい。「飽和」は、互いに単結合で連結されている原子からなる環を指し;別に特定されていなければ、残りの原子価は水素原子により占められる。別の指示がなければ、「不飽和環」は、部分的に不飽和でも完全に不飽和でもよい。表現「完全不飽和環」は、環中の原子間の結合が原子価結合理論に従って単結合又は二重結合であり、そしてさらに環中の原子間の結合が、二重結合が積み重なることなく(すなわち、C=C=CもC=C=Nもない)可能な限り多くの二重結合を含む原子の環を意味する。用語「部分的不飽和環」は、二重結合を通して隣接する環員に結合された少なくとも1つの環員を含み、かつ存在する二重結合の数(すなわち、その部分的不飽和形態において)よりも大きな数(すなわち、その完全に不飽和の対応する形態において)の、隣接する環員環員の積み重ならない二重結合に適応することが概念上可能である環を示す。
別の指示がなければ、複素環式環及び環系は、いずれかの利用可能な炭素又は窒素を介して、該炭素又は窒素上の水素の置き換えにより結合され得る。
「芳香族」は、環原子の各々が本質的に同じ平面内にあり、かつ環平面に対して垂直なp軌道を有し、かつそこで(4n+2)個[ここでnは正の整数である]のπ電子が環に付随しヒュッケル則に従うということを示す。用語「芳香族環系」は、環系の少なくとも1つの環が芳香族である炭素環式又は複素環式環系を示す。完全不飽和炭素環式環がヒュッケル則を満たす場合、該環は「芳香環」又は芳香族炭素環式環」とも呼ばれる。
用語「芳香族炭素環式環系」は、環系の少なくとも1つの環が芳香族である炭素環式環系を示す。完全不飽和複素環式環がヒュッケル則を満たす場合、該環は「ヘテロ芳香環」、「芳香族複素環式環」又は「複素環式芳香環」とも呼ばれる。用語「芳香族複素環式環系」は、環系の少なくとも1つの環が芳香族である複素環式環系を示す。用語「非芳香族環系」は、完全に不飽和でも、さらには部分的又は完全に不飽和でもよいが、ただし環系中の環はどれも芳香族ではない炭素環式又は複素環式環系を示す。用語「非芳香族炭素環式環系」は、環系中のどの環も芳香族ではない炭素環式環を示す。用語「非芳香族複素環式環系」は、環系中の環がどれも芳香族ではない複素環式環系を示す。
複素環式環に関連する用語「場合により置換された」は、非置換であるか、又は非置換アナログが保有する生物学的活性を消失しない少なくとも1つの非水素置換基を有する基を指す。他の指示がなければ、本明細書で使用される以下の定義が適用されるものとする。用語「場合により置換されている」は、句「置換されていても非置換でもよい」と、又は用語「(非)置換」と交換可能に使用される。別の指示がなければ、場合により置換された基は、その基のそれぞれの置換可能な位置に置換基を有し得、そして各置換は互いに独立している。
置換基が5員又は6員の窒素含有複素環式環である場合、別の記載がなければ、それは式1の残りの部分にいずれかの利用可能な炭素又は窒素環原子を介して結合され得る。上に示されるように、Rは(とりわけ)、発明の要旨において定義されるような置換基の群から選択される1つ又はそれ以上の置換基で場合により置換されているフェニルであり得る。1〜5つの置換基で場合により置換されているフェニルの例は、展示(Exhibit)1においてU−1と示される環であり、ここでRは、Rについて発明の要旨において定義されるとおりのRであり、そしてrは0〜5の整数である。
上に示されるように、Rは(とりわけ)、発明の要旨において定義される置換基の群から選択される1つ又はそれ以上の置換基で場合により置換された5員又は6員の複素環式芳香環であり得る。1つ又はそれ以上の置換基で場合により置換された5員又は6員の不飽和芳香族複素環式環の例としては、展示1において例示される環U−2〜U−61が挙げられ、ここでRは発明の要旨においてRについて定義されるとおりのいずれかの置換基であり、そしてrは0〜4の整数であり、各U基上の利用可能な位置の数により限定される。U−29、U−30、U−36、U−37、U−38、U−39、U−40、U−41、U−42及びU−43は1つしか利用可能な位置を有していないので、これらのU基については、rは整数0又は1に限定され、そしてrが0であることは、U基が非置換であり、そして(Rにより示される位置に水素が存在することを意味する。
Figure 2020519603
Figure 2020519603
基が構造U−1〜U−61で示されるが、それらは任意の置換基であるので存在する必要はないということに留意のこと。RがHであり原子に結合されている場合、これはその原子が非置換であること全く同じであることに留意のこと。それらの原子価を満たすために置換が必要な窒素原子は、H又はRで置換される。(RとU基との間の結合点が浮動的(floating)に示される場合、(RはU基のいずれかの利用可能な炭素原子又は窒素原子に結合され得ることに留意のこと。U基上の結合点が浮動的に示される場合、U基は水素原子の置き換えによりU基のいずれかの利用可能な炭素又は窒素を介して式1の残りの部分に結合され得ることに留意のこと。いくつかのU基は、4つ未満のR基でしか置換されることができない(例えば、U−2〜U−5、U−7〜U−48、及びU−52〜U−61)ということに留意のこと。
芳香族及び非芳香族複素環式環及び環系の製造を可能にするための多種多様な合成方法が当該分野で公知である;詳細な総説については、Comprehensive Heterocyclic Chemistry、A.R.Katritzky and C.W.Rees editors−in−chief、Pergamon Press、Oxford、1984の8巻セット及びComprehensive Heterocyclic Chemistry II、A.R.Katritzky、C.W.Rees and E.F.V.Scriven editors−in−chief、Pergamon Press、Oxford、1996の12巻セットを参照のこと。
本発明の化合物は1つ又はそれ以上の立体異性体で存在し得る。立体異性体は、同一の構成であるがそれらの原子の空間的配置が異なる異性体であり、そしてこれには鏡像異性体、ジアステレオマー、cis−trans異性体(幾何異性体としても知られる)及びアトロプ異性体が含まれる。アトロプ異性体は単結合の周りの制限された回転から生じ、この場合回転障壁は異性体化学種の単離を可能にするために十分高い。当業者には当然のことながら、他方の立体異性体と比較して豊富である場合に、もしくは他方の立体異性体と分離された場合に、一方の立体異性体がより活性であり得、かつ/又は有益な効果示し得る。さらに、上記立体異性体を分離し、濃縮し、かつ/又は選択的に製造する方法は当業者に公知である。立体異性の全ての局面の広範な考察については、Ernest L.Eliel and Samuel H.Wilen、Stereochemistry of Organic Compounds、John Wiley & Sons、1994を参照のこと。
本発明は、全ての立体異性体、配座異性体及び全ての比率のそれらの混合物、さらには重水素化化合物のような同位体形態も含む。
当業者には当然のことながら、オキシドへの酸化のために窒素は利用可能な孤立電子対が必要であるので、全ての窒素含有複素環がN−オキシドを形成できるわけではない;当業者はN−オキシドを形成することができる窒素含有複素環を認識するだろう。当業者は第三級アミンがN−オキシドを形成することができるということも認識するだろう。複素環及び第三級アミンのN−オキシドの製造のための合成方法は当業者に周知であり、これらとしては、過酢酸及び3−クロロ過安息香酸(MCPBA)のようなペルオキシ酸、過酸化水素、t−ブチルヒドロペルオキシドのようなアルキルヒドロペルオキシド、過ホウ酸ナトリウム、及びジメチルジオキシランのようなジオキシラン類を用いた複素環及び第三級アミンの酸化が挙げられる。これらのN−オキシドの製造方法は、文献において広範囲に記載されそして概説されている、例えば;T.L.Gilchrist in Comprehensive Organic Synthesis、vol.7、pp 748−750、S.V.Ley、Ed.、Pergamon Press;M.Tisler and B.Stanovnik in Comprehensive Heterocyclic Chemistry、vol.3、pp 18−20、A.J.Boulton and A.McKillop、Eds.、Pergamon Press;M.R.Grimmett and B.R.T.Keene in Advances in Heterocyclic Chemistry、vol.43、pp 149−161、A.R.Katritzky、Ed.、Academic Press;M.Tisler and B.Stanovnik in Advances in Heterocyclic Chemistry、vol.9、pp 285−291、A.R.Katritzky and A.J.Boulton、Eds.、Academic Press;及びG.W.H.Cheeseman and E.S.G.Werstiuk in Advances in Heterocyclic Chemistry、vol.22、pp 390−392、A.R.Katritzky and A.J.Boulton、Eds.、Academic Pressを参照のこと。
当業者は、環境中で及び生理条件下で、化学化合物の塩は、それらの対応する非塩形態と平衡状態にあるので、塩は非塩形態の生物学的有用性を共有するということを認識する。したがって、式1の化合物の多種多様な塩は、有害無脊椎動物の防除に有用である。式1の化合物の塩は、臭化水素酸、塩酸、硝酸、リン酸、硫酸、酢酸、酪酸、フマル酸、乳酸、マレイン酸、マロン酸、シュウ酸、プロピオン酸、サリチル酸、酒石酸、4−トルエンスルホン酸又は吉草酸のような無機酸又は有機酸との酸付加塩を含む。式1の化合物がカルボン酸又はフェノールのような酸性部分を含有する場合、塩は、ピリジン、トリエチルアミン又はアンモニア、又はアミド、ヒドリド、水酸化物又はナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、もしくはバリウムのカルボン酸塩のような有機塩基又は無機塩基と形成されたものも含む。したがって、本発明は、式1、そのN−オキシド及び適切な塩から選択される化合物を含む。
式1、それらの立体異性体、互変異性体、N−オキシド、及び塩から選択される化合物は、典型的には1つより多くの形態で存在し、したがって式1は、式1が表す化合物の全ての結晶形態及び非晶質形態を含む。非晶質形態は、ワックス及びゴムのような固形物である形態、さらには液体及び溶融物のような液体である実施態様を含む。結晶形態は、本質的に単結晶型を表す実施態様及び多形体(すなわち、異なる結晶形)の混合物を表す実施態様を含む。用語「多形体」は、異なる結晶形で結晶化することができる化学化合物の特定の結晶形を指し、これらの形態は結晶格子において分子の異なる配置及び/又はコンホメーションを有する。多形体は同じ化学組成を有し得るが、それらはまた、格子中に弱く又は強く結合され得る共結晶化した(co−crystallized)水又は他の分子の存在又は不在に起因して組成が異なり得る。多形体は、結晶形状、密度、硬度、色、化学的安定性、融点、吸湿性、懸濁性、溶解率及び生物学的利用能のような化学的、物理的及び生物学的特性が異なり得る。当業者には当然のことながら、式1により表される化合物の多形体は、式1により表される化合物の別の多形体又は多形体の混合物と比較して有益な効果(例えば、有用な配合物の製造への適性、改善された生物学的性能)を示し得る。式1により表される化合物の特定の多形体の製造及び単離は、当業者に公知の方法により達成され得、これらとしては例えば、選択された溶媒及び温度を使用する結晶化が挙げられる。本発明の化合物は、1つ又はそれ以上の結晶多形として存在し得る。本発明は、個々の多形体及び多形体の混合物の両方を含み、これには他方と比較して一方の多形体を濃縮した混合物が含まれる。多形の総合的な考察については、R.Hilfiker、Ed.、Polymorphism In the Pharmaceutical Industry、Wiley−VCH、Weinheim、2006を参照のこと。
発明の要旨に記載される本発明の実施態様は、以下に記載されるものを含む。以下の実施態様において、「式1の化合物」への言及は、実施態様においてさらに定義されていなければ、発明の要旨において特定された置換基の定義を含む。
実施態様1.Aは、炭素原子並びに2個までのO、2個までのS、及び3個までのNから独立して選択される3個までのヘテロ原子から選択される環員を含有する5員、又は6員環であり、ここで2個までの炭素原子環員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子環員はS(=O)から独立して選択され、各環は、非置換であるか又はRから独立して選択される3つまでの置換基で置換されている、式1の化合物。
実施態様2.Aは、炭素原子並びに2個までのO、2個までのS、及び3個までのNから独立して選択される3個までのヘテロ原子から選択される環員を含有する5員環であり、ここで2個までの炭素原子環員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子環員はS(=O)から独立して選択され、各環は、非置換であるか又はRから独立して選択される3つまでの置換基で置換されている、式1の化合物。
実施態様3.Aは、炭素原子並びに2個までのO、2個までのS、及び3個までのNから独立して選択される3個までのヘテロ原子から選択される環員を含有する6員環であり、ここで2個までの炭素原子環員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子環員はS(=O)から独立して選択され、各環は、非置換であるか又はRから独立して選択される3つまでの置換基で置換されている、式1の化合物。
実施態様4.Aは、炭素原子並びに1個までのO、1個までのS、及び2個までのNから独立して選択される3個までのヘテロ原子から選択される環員を含有する5員環であり、ここで1個までの炭素原子環員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子環員はS(=O)から独立して選択され、各環は、非置換であるか又はRから独立して選択される3つまでの置換基で置換されている、式1の化合物。
実施態様5.Aは、炭素原子並びに1個までのO、1個までのS、及び2個までのNから独立して選択される3個までのヘテロ原子から選択される環員を含有する6員環であり、ここで1個までの炭素原子環員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子環員はS(=O)から独立して選択され、各環は、非置換であるか又はRから独立して選択される3つまでの置換基で置換されている、式1の化合物。
実施態様6.Aは、炭素原子並びに1個までのO、1個までのS、及び2個までのNから独立して選択される2個までのヘテロ原子から選択される環員を含有する5員環であり、各環は、非置換であるか又はRから独立して選択される3つまでの置換基で置換されている、式1の化合物。
実施態様7.Aは、炭素原子並びに1個までのO、1個までのS、及び2個までのNから独立して選択される2個までのヘテロ原子から選択される環員を含有する6員環であり、各環は、非置換であるか又はRから独立して選択される3つまでの置換基で置換されている、式1の化合物。
実施態様8.式1−1
Figure 2020519603
[式中、aは0、1、2又は3である]
の構造を有する式1の化合物。
実施態様8a.式1−2
Figure 2020519603
[式中、RはF、Cl又はCHであり、そしてaは0又は1である]
の構造を有する式1の化合物。
実施態様8b.式1−3(Zが直接結合である式1−2)
Figure 2020519603
[式中、RはF、Cl又はCHであり、そしてaは0又は1である]
の構造を有する式1の化合物。
実施態様8c.式1−4
Figure 2020519603
の構造を有する式1の化合物。
実施態様8d.式1−5(Zが直接結合である式1−4)
Figure 2020519603
の構造を有する式1の化合物。
実施態様9.X及びYのうちの1つが酸素であり、かつ1つが硫黄である、式1の化合物。
実施態様9a.X及びYが酸素である、式1の化合物。
実施態様10.Zが直接結合である、式1の化合物。
実施態様11.Zは、炭素原子並びに2個までのO、2個までのS、及び2個までのNから独立して選択される2個までのヘテロ原子から選択される鎖員を含有する1〜4原子鎖であり、ここで2個までの炭素原子鎖員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子鎖員はS(=O)から独立して選択され、各1〜4原子鎖は、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているか、もしくはRがハロゲンである場合は9個までのハロゲンで置換されている、式1の化合物。
実施態様12.Zは、炭素原子並びにO、S、及びNから独立して選択される1個までのヘテロ原子から選択される鎖員を含有する1〜4原子鎖であり、ここで1個までの炭素原子鎖員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子鎖員はS(=O)から独立して選択され、各1〜4原子鎖は、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているか、もしくはRがハロゲンである場合は9個までのハロゲンで置換されている、式1の化合物。
実施態様13.Zは、炭素原子を含有する1〜4原子鎖であり、ここで1個までの炭素原子鎖員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして各1〜4原子鎖は、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているか、もしくはRがハロゲンである場合は9個までのハロゲンで置換されている、式1の化合物。
実施態様13a.ZがCHである、式1の化合物。
実施態様13b.ZがOである、式1の化合物。
実施態様14.RがH又はハロゲンである、式1の化合物。
実施態様14a.Zは、8個までのハロゲンで置換された1〜4炭素原子鎖であり、そしてRはH又はハロゲンである、式1の化合物。
実施態様14b.Zは8個までのFで置換された1〜4炭素原子鎖であり、そしてRはH又はFである、式1の化合物。
実施態様14c.ZはCHであり、そしてRはハロゲンである、式1の化合物。
実施態様14d.ZはCHであり、そしてRはClである、式1の化合物。
実施態様15.Rは3〜10員環又は7〜11員環系であり、各環又は環系は、炭素原子並びに2個までのO、2個までのS、及び4個までのNから独立して選択される4個までのヘテロ原子から選択される環員を含有し、ここで3個までの炭素原子環員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子環員はS(=O)(=NR19から独立して選択され、各環又は環系は、非置換であるか又はRから独立して選択される8つまでの置換基で置換されている、式1の化合物。
実施態様15a.Rは、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているC−Cシクロアルキルである、式1の化合物。
実施態様15b.Zは直接結合であり、そしてRは、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているC−Cシクロアルキルである、式1の化合物。
実施態様16.Rは5〜7員環又は7〜11員環系であり、各環又は環系は、炭素原子並びに2個までのO、2個までのS、及び4個までのNから独立して選択される4個までのヘテロ原子から選択される環員を含有し、ここで3個までの炭素原子環員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子環員はS(=O)(=NR19から独立して選択され、各環又は環系は、非置換であるか又はRから独立して選択される8つまでの置換基で置換されている、式1の化合物。
実施態様17.Rは5〜7員環であり、各環は、炭素原子並びに1個までのO、1個までのS、及び3個までのNから独立して選択される3個までのヘテロ原子から選択される環員を含有し、ここで1個までの炭素原子環員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子環員はS(=O)(=NR19から独立して選択され、各環は、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されている、式1の化合物。
実施態様18.Rは7〜11員環系であり、各環系は、炭素原子並びに1個までのO、1個までのS、及び4個までのNから独立して選択される4個までのヘテロ原子から選択される環員を含有し、ここで1個までの炭素原子環員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子環員はS(=O)(=NR19から独立して選択され、各環系は、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されている、式1の化合物。
実施態様19.Rは、5員又は6員ヘテロ芳香環であり、各環は、炭素原子並びに1個までのO、1個までのS、及び3個までのNから独立して選択される3個までのヘテロ原子から選択される環員を含有し、ここで1個までの炭素原子環員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子環員はS(=O)(=NR19から独立して選択され、各環は、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されている、式1の化合物。
実施態様19a.Rはフェニルであるか;又はRは、5員もしくは6員ヘテロ芳香環であり、各環は、炭素原子並びに1個までのO、1個までのS、及び3個までのNから独立して選択される3個までのヘテロ原子から選択される環員を含有し、ここで1個までの炭素原子環員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子環員はS(=O)(=NR19から独立して選択され、各環は、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されている、式1の化合物。
実施態様19b.Rはフェニルであるか;又はRは、炭素原子及び3個までのNから選択される環員を含有する6員ヘテロ芳香環であり、各フェニル又は6員ヘテロ芳香環は、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されている、式1の化合物。
実施態様19c.Rは、それぞれ非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されている、フェニル又はピリジニルである、式1の化合物。
実施態様19d.Rは、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているフェニルである、式1の化合物。
実施態様19e.Rは、それぞれ非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているピリジニルである、式1の化合物。
実施態様19a1.Zは直接結合であり、そしてRはフェニルであるか;又はRは5員もしくは6員のヘテロ芳香環であり、各環は、炭素原子並びに1個までのO、1個までのS、及び3個までのNから独立して選択される3個までのヘテロ原子から選択される環員を含有し、ここで1個までの炭素原子環員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子環員はS(=O)(=NR19から独立して選択され、各環は、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されている、式1の化合物。
実施態様19b1.Zは直接結合であり、そしてRはフェニルであるか;又はRは、炭素原子及び3個までのNから選択される環員を含有する6員ヘテロ芳香環であり、各フェニル又は6員ヘテロ芳香環は、非置換であるか又はRから独立して選択される4つの置換基で置換されている、式1の化合物。
実施態様19c1.Zは直接結合であり、そしてRは、それぞれ非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されている、フェニル又はピリジニルである、式1の化合物。
実施態様19d1.Zは直接結合であり、そしてRは、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているフェニルである、式1の化合物。
実施態様19e1.Zは直接結合であり、そしてRは、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているピリジニルである、式1の化合物。
実施態様20.各Rは独立して、それぞれ非置換であるか又はハロゲンで置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ又はC−Cアルキルチオである、式1の化合物又は実施態様19〜19e1のいずれか1つ。
実施態様21.R2a及びR2bはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、もしくはC−Cアルキルであるか;又はR2a及びR2bは、炭素原子並びにO、N及びS(O)から選択される1個までのヘテロ原子を含有する3〜4員環を一緒に形成する、式1の化合物。
実施態様21a.R2a及びR2bはそれぞれ独立してH又はメチルである、式1の化合物。
実施態様22.R2a及び2bはHである、式1の化合物。
実施態様23.Qは、非置換であるか又はRから独立して選択される3つまでの置換基で置換されている5員ヘテロ芳香環である、式1の化合物。
実施態様24.Qは、非置換であるか又はRから独立して選択される3つまでの置換基で置換されている6員ヘテロ芳香環である、式1の化合物。
実施態様25.Qは、2−クロロ−5−チアゾリル、2−ブロモ−5−チアゾリル、2−フルオロ−5−チアゾリル、2−メチル−5−チアゾリル、2−(ジフルオロメチル)−5−チアゾリル、2−(トリフルオロメチル)−5−チアゾリル又は5−チアゾリルである、式1の化合物。
実施態様26.Qは、2−クロロ−5−ピリジニル、2−フルオロ−5−ピリジニル、2−ブロモ−5−ピリジニル、2−メチル−5−ピリジニル、2−(ジフルオロメチル)−5−ピリジニル、2−(トリフルオロメチル)−5−ピリジニル又は3−ピリジニルである、式1の化合物。
実施態様27.Qは、5−ピリミジニル、2−クロロ−5−ピリミジニル、2−フルオロ−5−ピリミジニル、2−ブロモ−5−ピリミジニル、2−メチル−5−ピリミジニル、2−(ジフルオロメチル)−5−ピリミジニル又は2−(トリフルオロメチル)−5−ピリミジニルである、式1の化合物。
実施態様28.Qは、
Figure 2020519603
である、式1の化合物。
実施態様28a.Rは、H、ハロゲン、C−Cアルキル又はC−Cハロアルキルである、実施態様28に記載の化合物。
実施態様28b.Rは、H、F、Cl、Br、CH、CHF又はCFである、実施態様28に記載の化合物。
実施態様29.Qは、
Figure 2020519603
である、式1の化合物。
実施態様29a.Rは、H、ハロゲン、C−Cアルキル又はC−Cハロアルキルである、実施態様29に記載の化合物。
実施態様29b.Rは、H、F、Cl、Br、CH、CHF又はCFである、実施態様29に記載の化合物。
実施態様29c.Qが2−クロロ−5−チアゾリルである、式1の化合物。
上記の実施態様1〜29cさらには本明細書に記載される他の実施態様も含めて本発明の実施態様は、いずれの方法で組み合わされてもよく、そして実施態様における変数の記載は、式1の化合物だけでなく、式1の化合物を製造するために有用な出発化合物及び中間体化合物にも関連する。さらに、上記の実施態様1〜29cさらには本明細書に記載される他の実施態様、及びそれらの組み合わせも含めて本発明の実施態様は、本発明の組成物及び方法に関するものである。
実施態様l〜29cの組み合わせは以下により例示される:
実施態様A.式1−1
Figure 2020519603
[式中、aは0、1、2又は3であり;
2a及びR2bはHであり;そして
Qは、
Figure 2020519603
である]
の構造を有する式1の化合物。
実施態様Al.Rが、H、ハロゲン、C−Cアルキル又はC−Cハロアルキルである、実施態様Aに記載の化合物。
実施態様A2.Rが、H、F、Cl、Br、CH、CHF又はCFである、実施態様A1に記載の化合物。
実施態様B 式1−3
Figure 2020519603
[式中、RはF、Cl又はCHであり、そしてaは0又は1であり;そして
は、それぞれ非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されている、フェニル又はピリジニルである]
の構造を有する、式1の化合物。
実施態様B1.Rは、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているフェニルである、実施態様Bに記載の化合物。
実施態様B2.Qは、
Figure 2020519603
である、実施態様B又はB1に記載の化合物。
実施態様B3.Rは、H、ハロゲン、C−Cアルキル又はC−Cハロアルキルである、実施態様B2に記載の化合物。
実施態様B4.Qは、
Figure 2020519603
である、実施態様B3に記載の化合物。
実施態様B5.Rは、H、F、Cl、Br、CH、CHF又はCFである、実施態様B4に記載の化合物。
実施態様B6.RはClである、実施態様B5に記載の化合物。
実施態様C.式1−5
Figure 2020519603
[式中、Qは、
Figure 2020519603
である]
の構造を有する式1の化合物。
実施態様C1.RはH、ハロゲン、C−Cアルキル又はC−Cハロアルキルである、実施態様Cに記載の化合物。
実施態様C2 Rは、H、F、Cl、Br、CH、CHF又はCFである、実施態様C1に記載の化合物。
実施態様C3.QはQ−1であり;そして
はClである、
実施態様C2に記載の化合物。
実施態様D.式1−5
Figure 2020519603
[式中、Rは、それぞれ非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されている、フェニル又はピリジニルである]
の構造を有する式1の化合物。
実施態様D1.Rは、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているフェニルである]
実施態様Dに記載の化合物。
実施態様D2.Qは、
Figure 2020519603
である、実施態様D又はD1に記載の化合物。
実施態様D3.Rは、H、ハロゲン、C−Cアルキル又はC−Cハロアルキルである、実施態様D2に記載の化合物。
実施態様D4.Qは、
Figure 2020519603
である、実施態様D3に記載の化合物。
実施態様D5.Rは、H、F、Cl、Br、CH、CHF又はCFである、実施態様D4に記載の化合物。
実施態様D6.RはClである、実施態様D5に記載の化合物。
実施態様D7.各Rは独立して、それぞれ非置換であるか又はハロゲンで置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ又はC−Cアルキルチオである、実施態様D又はD1に記載の化合物。
実施態様E.式1−3
Figure 2020519603
[式中、RはF、Cl又はCHであり、そしてaは0又は1であり;
は、それぞれ非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されている、フェニル又はピリジニルであり;
Qは、
Figure 2020519603
であり;そして
は、H、ハロゲン、C−Cアルキル又はC−Cハロアルキルである]
の構造を有する式1の化合物。
実施態様E1.Rは、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているフェニルである、実施態様Eに記載の化合物。
実施態様F.式1−3
Figure 2020519603
[式中、RはF、Cl又はCHであり、そしてaは0又は1であり;
は、それぞれ非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているフェニル又はピリジニルであり;
Qは、
Figure 2020519603
であり;そして
はH、ハロゲン、C−Cアルキル又はC−Cハロアルキルである]
の構造を有する式1の化合物。
実施態様F1.Rは、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているフェニルである、実施態様Fに記載の化合物。
実施態様G.式1−3
Figure 2020519603
[式中、RはF、Cl又はCHであり、そしてaは0又は1であり;
は、それぞれ非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されている、フェニル又はピリジニルであり;
Qは、
Figure 2020519603
であり;そして
はClである]
の構造を有する式1の化合物。
実施態様G1.Rは、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているフェニルである、実施態様Gに記載の化合物。
実施態様H.式1−5
Figure 2020519603
[式中、Rは、それぞれ非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されている、フェニル又はピリジニルであり;
各Rは独立して、それぞれ非置換であるか又はハロゲンで置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ又はC−Cアルキルチオであり;
Qは、
Figure 2020519603
であり;そして
はClである]
の構造を有する式1の化合物。
実施態様H1.Rは、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているフェニルである、実施態様Hに記載の化合物。
実施態様J.式1−1
Figure 2020519603
[式中、aは0、2又は3である]
の構造を有する式1の化合物。
実施態様J1.X及びYはOであり;
2a及びR2bはHである、実施態様Jに記載の化合物。
実施態様J2.Zは直接結合であり;そして
は、それぞれ非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されている、フェニル又はピリジニルである、
実施態様J1に記載の化合物。
実施態様J3.Qは、
Figure 2020519603
である、実施態様J2に記載の化合物。
実施態様J4.Rは、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているフェニルであり;
はF、Cl又はCHであり;
aは0又は1であり;そして
はH、F、Cl、Br、CH、CHF又はCFである、
実施態様J3に記載の化合物。
特定の実施態様は、化合物1、3、5、6、16、25、27、28及び29からなる群より選択される式1の化合物を含む。さらなる特定の実施態様は、化合物1、3、5、6、7、16、21、25、27、28、29、43、46、47、48、50、57、58、61、62、63及び81からなる群より選択される式1の化合物を含む。さらなる特定の実施態様は、化合物3、6、25、48、57、72、76、92、94、98、121及び127からなる群より選択される式1の化合物を含む。化合物番号は索引表Aを参照する。
注目されるのは、本発明の化合物が、有利な代謝及び/又は土壌残留パターンにより特徴づけられ、そして多種多様な農学的及び非農学的有害無脊椎動物を防除する活性を示すということである。
特に注目されるのは、有害無脊椎動物防除スペクトル及び経済的重要性の理由のために、有害無脊椎動物を防除することによる、有害無脊椎動物によって引き起こされる損害又は損傷から農作物を防疫することは、本発明の実施態様である。本発明の化合物は、それらの植物における有利な転流特性又は組織性のために、式1の化合物又は該化合物を含む組成物と直接接触されていない茎葉又は他の植物部分も防疫する。
また、本発明の実施態様として注目すべきは、前述の実施態様のいずれかの化合物、さらには本明細書に記載されるいずれかの他の実施態様、及びそれらのいずれかの組み合わせ、並びに界面活性剤、固形希釈剤及び液体希釈剤からなる群より選択される少なくとも1つのさらなる成分を含む組成物であり、該組成物は、少なくとも1つのさらなる生物学的に活性な化合物又は薬剤を場合によりさらに含む。
さらに本発明の実施態様として注目すべきは、前述の実施態様のいずれかの化合物、さらには本明細書に記載されるいずれかの他の実施態様、及びそれらのいずれかの組み合わせ、並びに界面活性剤、固形希釈剤及び液体希釈剤からなる群より選択される少なくとも1つのさらなる成分を含む、有害無脊椎動物を防除するための組成物であり、該組成物は、少なくとも1つのさらなる生物学的に活性な化合物又は薬剤を場合によりさらに含む。本発明の実施態様は、有害無脊椎動物又はその環境を、生物学的有効量の前述の実施態様のいずれかの化合物(例えば、本明細書に記載される組成物として)と接触させることを含む、有害無脊椎動物を防除するための方法をさらに含む。
本発明の実施態様はまた、土壌潅注液剤の形態の、前述の実施態様のいずれかの化合物を含む組成物を含む。本発明の実施態様はさらに、生物学的有効量の前述の実施態様のいずれかの化合物を含む土壌潅注として、土壌を液剤と接触させることを含む、有害無脊椎動物を防除するための方法を含む。
本発明の実施態様はまた、生物学的有効量の前述の実施態様のいずれかの化合物及び噴霧剤を含む、有害無脊椎動物を防除するための散布組成物を含む。本発明の実施態様はさらに、生物学的有効量の前述の実施態様のいずれかの化合物、1つ又はそれ以上の食物材料、場合により誘引物質、及び場合により保湿剤を含む、有害無脊椎動物を防除するための餌組成物を含む。本発明の実施態様はまた、上記餌組成物及び該餌組成物を収容するように適合された筐体を含む、有害無脊椎動物を防除するためのデバイスを含み、ここで筐体は、有害無脊椎動物が開口部を通過することを可能にするような寸法の少なくとも1つの開口部を有するので、有害無脊椎動物は筐体の外側の位置から上記餌組成物にアクセスすることができ、そしてここで筐体は、有害無脊椎動物について可能性のある又は既知の活動場所に又は活動場所の近くに配置されるようにさらに適合される。
本発明の実施態様はまた、生物学的有効量の前述の実施態様のいずれかの化合物を種子と接触させることを含む、有害無脊椎動物から種子を防疫するための方法を含む。
本発明の実施態様はまた、寄生虫駆除有効量の前述の実施態様のいずれかの化合物を動物に投与することを含む、有害寄生性無脊椎動物から動物を防疫するための方法を含む。
本発明の実施態様はまた、有害無脊椎動物又はその環境を、生物学的有効量の式1の化合物、そのN−オキシド又は塩(例えば、本明細書に記載される組成物として)と接触させることを含む、有害無脊椎動物を防除するための方法を含むが、ただし、該方法は、ヒト又は動物身体の治療による医療処置方法ではない。
本発明はまた、有害無脊椎動物又はその環境が、生物学的有効量の式1の化合物、そのN−オキシド又は塩、並びに界面活性剤、固形希釈剤及び液体希釈剤からなる群より選択される少なくとも1つのさらなる成分を含む組成物と接触される上記方法に関し、該組成物は、生物学的有効量の少なくとも1つのさらなる生物学的に活性な化合物又は薬剤を場合によりさらに含むが、たがし該方法は、ヒト又は動物身体の治療による医療処置の方法ではない。
式1の化合物は、スキーム1〜4に記載されるような以下の方法及び変形の1つ又はそれ以上により製造することができる。以下の式1〜7の化合物における置換基の定義は、別に示されていなければ、発明の要旨において上に定義されるとおりである。式1aの化合物は式1の化合物のサブセットであり、そして式1aの化合物の全ての置換基は、式1について上で定義されたとおりである。以下の略号が使用され得る:DMFはN,N−ジメチルホルムアミドであり、そしてDBUはl,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンである。
式1aの化合物(式中X及びYがOである式1の化合物)は、スキーム1に示される方法により式2の化合物から製造され得る。この方法において、式2の化合物を、塩基の存在化で式3aの酸塩化物又は式3bの酸無水物で処理し、そして得られた反応混合物を場合により加熱してもよい。典型的な反応溶媒としては、アセトニトリル、ジクロロメタン、酢酸エチル、トルエン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン及びDMFが挙げられる。典型的な反応温度は25℃〜100℃の範囲に及ぶ。この工程において有用な典型的な塩基としては、炭酸セシウム、炭酸カリウム、DBU、N,N−ジイソプロピルエチルアミン及びトリエチルアミンが挙げれる。
Figure 2020519603
式1aの化合物(式中X及びYはOである式1の化合物)はまた、スキーム2において示される2工程の方法により式2の化合物から製造され得る。この方法において、式2aは、式2の化合物の酸性又は塩基性のいずれかの加水分解により製造される。塩基性加水分解の場合、典型的な塩基としては、アルカリ金属又はテトラアルキルアンモニウムの水酸化物が挙げられ、そして典型的な溶媒としては、水、メタノール、エタノール及びイソプロパノール又はそれらの混合物が挙げられる。典型的な反応温度は0℃から反応溶媒の還流温度までの範囲に及ぶ。酸性加水分解の場合、典型的な溶媒としては、水、メタノールもしくはエタノールのようなプロトン性溶媒、又はテトラヒドロフラン、ジクロロメタンもしくはジクロロエタンのような非プロトン性溶媒が挙げられる。典型的な酸としては、トリフルオロ酢酸又は塩酸が挙げられる。典型的な反応温度は−20℃から反応溶媒の還流温度までの範囲に及ぶ。次いで式1aの化合物は、スキーム1に記載される方法により式2aの化合物から製造される。
Figure 2020519603
式2の化合物は、スキーム3に示される方法により式4の化合物から製造され得る。この方法において、式4の化合物は、Xがクロロ、ブロモ、ヨード又はスルホナートのような脱離基であるQ−C(R2a)(R2b)X(式5)で塩基の存在下で処理することによりアルキル化される。典型的な反応溶媒としては、アセトニトリル、ジクロロメタン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジクロロエタン、エタノール、イソプロパノール及びDMFが挙げられる。典型的な反応温度は25℃〜100℃の範囲に及ぶ。この工程において有用な典型的な塩基としては、水素化ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸カリウム、DBU、N,N−ジイソプロピルエチルアミン及びトリエチルアミンが挙げられる。
Figure 2020519603
式4の化合物は、スキーム3に示される2工程の方法により式7の化合物から製造され得る。この方法の第一の工程において、式7の化合物を、塩基の存在下でクロロ−又はブロモ酢酸C−Cアルキルで処理して式6の化合物を得る。典型的な反応溶媒としては、アセトニトリル、ジクロロメタン、酢酸エチル、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、DMFが挙げられ;典型的な反応温度は−30℃〜50℃の範囲に及ぶ。この工程において有用な典型的な塩基としては、水素化ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸カリウム、DBU、N,N−ジイソプロピルエチルアミン及びトリエチルアミンが挙げられる。この方法の第二の工程において、式6の化合物のアセテート保護基は、酸性又は塩基性のいずれかの加水分解により除去されて式4の化合物を生じる。
Figure 2020519603
X又はYがSである式1の化合物は、P10又はローソン試薬(2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン 2,4−ジスルフィド)のようなチオン化剤(thionating reagent)で処理することにより式1aの化合物から製造され得る。
式1の化合物を製造するための上記のいくつかの試薬及び反応条件は、中間体に存在する特定の官能基と適合しないかもしれないということが認められている。これらの場合において、合成に保護/脱保護段階又は官能基相互変換を組み込みことは、望ましい生成物を得るために役立つ。保護基の使用及び選択は、化学合成の当業者に明らかだろう(例えば、Greene、T.W.;Wuts、P.G.M.Protective Groups in Organic Synthesis、2nd ed.;Wiley: New York、1991を参照のこと)。当業者は、いくつかの場合に、個々のスキームに示される試薬の導入後に、詳細に記載されていない追加の慣用の合成工程が式1の化合物の合成を完了するために必要とされ得ることを認識する。当業者はまた、式1の化合物を製造するために提示される特定の順番で示される順序以外の順序で上記のスキームにおいて示される工程の組み合わせを行うことが必要かもしれないということを認識するだろう。
当業者はまた、式1の化合物及び本明細書に記載される中間体が、置換基を付加するため又は既存の置換基を修飾するために様々な求電子的、求核的、ラジカル、有機金属、酸化及び還元反応にかけられ得るということを認識するだろう。
さらに詳細化しなくても、当業者は前述の記載を使用して、その完全な程度まで本発明を利用することができると考えられる。したがって、以下の合成実施例は、単に説明のためのものであり、なんであれいかなるようにも開示を限定するのではないとと解釈されるべきである。以下の合成実施例における工程は、合成変換全体における各工程のための手順を例示し、そして各工程の出発物質は、その手順が他の実施例又は工程において記載されている特定の製造実行により必ずしも製造されていなかったかもしれない。クロマトグラフィーの溶媒混合物又は別の指示がある場合を除いて、パーセンテージは質量による。クロマトグラフィー溶媒についての部数及びパーセンテージは、別の指示がなければ体積による。H NMRスペクトルは、テトラメチルシランから低磁場のppmで報告され;「s」は一重線を意味し、「d」は二重線を意味し、「t」は三重線を意味し、「q」は四重線を意味し、m」は多重線を意味し、「dd」は二重線の二重線を意味し、「dt」は「三重線の二重線」を意味し、「br」は幅広一重線を意味する。DMFはN,N−ジメチルホルムアミドを意味する。化合物番号は索引表Aを参照する。
合成実施例1
2−ベンゾイル−1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−3−ヒドロキシイミダゾ[l,2−a]ピリジニウム分子内塩(化合物1)の製造
工程A: N−ホルミル−N−2−ピリジニルグリシン メチルエステルの製造
N−2−ピリジニルホルムアミド(9.7g、0.1mol)を無水DMF(100mL)に溶解し、そして氷水浴で冷却した。水素化ナトリウム(鉱油中60%分散、6.0g、0.15mol)を少しずつ加えた;添加完了後に、反応混合物を冷却を続けながら10分間撹拌した。ブロモ酢酸メチル(14.1mL、22.8g、0.15mol)を滴下し、次いで反応混合物を氷浴で冷却しながら30分間撹拌した。次いで反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で注意深くクエンチし、そして酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、そして濃縮して無色油状物(12.5g)とし、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。
工程B: N−2−ピリジニルグリシン メチルエステルの製造
N−ホルミル−N−2−ピリジニルグリシン メチエステル(5.5g、28.4mmol)を、2.75mL濃塩酸及び30mL、メタノールの溶液に溶解し、そして終夜周囲温度で撹拌した。次いで反応混合物を濃縮し、そして飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルとの間で分配した。有機層を分離し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、そして濃縮して標題化合物4.2gを得た。H NMR (400 MHz、CDCl) δ ppm 8.14(d、1H)、7.42(t、1H)、6.61(t、1H)、6.49(d、1H)、5.06 (br s、1H)、4.21(d、2H)、3.77(s、3H)。
工程C: N−[(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル]−N−2−ピリジニルグリシン メチルエステルの製造
N−2−ピリジニルグリシン メチルエステル(1.65g、10mmol)、2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール(2.52g、15mmol)、ヨウ化テトラブチルアンモニウム(0.37g、1mmol)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(2.6g、3.4mL、20mmol)を乾燥アセトニトリル(15mL)に溶解し、そして80℃に終夜加熱した。次いで反応混合物を、ヘキサン中0〜100%酢酸エチルのグラジエントを使用してシリカゲルクロマトグラフィーにかけて、標題化合物1.1gを得た。H NMR(400MHz、CDCl) δ ppm 8.22(d、1H)、7.52(t、1H)、7.45(s、1H)、6.72(t、1H)、6.56(d、1H)、4.91(s、2H)、4.22(s、2H)、3.74(s、3H)。
工程D: 2−ベンゾイル−1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−3−ヒドロキシイミダゾ[1,2−a]ピリジニウム分子内塩の製造
N−[(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル]−N−2−ピリジニルグリシン メチルエステル(298mg、1mmol)及び微粉状炭酸カリウム(165mg、1.2mmol)をアセトニトリル(20mL)に加え、続いて塩化ベンゾイル(0.35mL、0.42g、3mmol)を加え、そして反応混合物を80℃に終夜加熱した。さらに塩化ベンゾイルの一部(0.35mL、0.42g、3mmol)を加え、そして加熱を終夜続けた。次いで反応混合物を冷却し、濾過し、濃縮し、そして得られた残留物を、ヘキサン中0〜100%酢酸エチルのグラジエントを使用してシリカゲルクロマトグラフィーにかけて標題化合物110mg(本発明の化合物)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl) δ ppm 8.41(d、H I).7.92 (m、2H)、7.72(t、1H)、7.64(s、1H)、7.52(t、1H)、7.46−7.48 (m、3H)、7.01(t、1H)、5.92(s、2H)。
前述のスキーム1〜4及び合成実施例1に記載されるような方法及び変形により製造された式1の特定の化合物を、以下の索引表に示す。以下の略語が使用され得る:Cmpdは化合物を意味し、tは第三級であり、cはシクロであり、Meはメチルであり、Etはエチルであり、そしてPhはフェニルである。略語「Ex.」は「実施例」を表し、そしてその化合物が製造された合成実施例を示す番号が後に続く。質量スペクトルデータ(AP (M+l))については、報告される数値は、分子へのH(分子量1)の付加により形成されて大気圧化学イオン化(AP)を使用して質量スペクトルにより観察されたM+1ピークを生じる親分子イオン(M)の分子量である。複数のハロゲンを含有する化合物で生じる代替の分子イオンピーク(例えば、M+2又はM+4)は報告されていない。
Figure 2020519603
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本発明の化合物は、一般に、担体として役立つ、界面活性剤、固形希釈剤及び液体希釈剤からなる群より選択される少なくとも1つのさらなる成分とともに組成物、すなわち配合物中の有害無脊椎動物防除活性成分として使用される。配合物又は組成物成分は、活性成分の物理的特性、施用様式並びに土壌の種類、湿度及び温度のような環境因子と合うように選択される。
有用な配合物としては、液体及び固形組成物の両方が挙げられる。液体組成物としては、液剤(乳濁液を含む)、懸濁液、乳剤(マイクロエマルジョン、水中油エマルジョン、流動性濃縮物及び/又はサスポエマルジョン(suspoemulsions)を含む)などが挙げられ、これらは場合により粘度を高くされてゲルになり得る。水性液体組成物の一般的な種類は、可溶性濃縮物、懸濁濃縮物、カプセル懸濁剤、濃縮乳剤、マイクロエマルジョン、水中油エマルジョン、流動性濃縮物及びサスポエマルジョンである。非水性液体組成物の一般的な種類は、乳剤、マイクロ乳剤(microemulsifiable concentrate)、分散性濃縮物及び油性分散である。
固形組成物の一般的な種類は、粉剤、粉末、顆粒、ペレット、プリル、芳香錠(pastilles)、錠剤、充填フィルム(種子粉衣を含む)などであり、これらは水分散性(「湿潤性」)又は水溶性であり得る。フィルム形成性溶液又は流動性懸濁液から形成されたフィルム及びコーティングは、種子処理のために特に有用である。活性成分は(マイクロ)カプセル封入され得、そしてさらに懸濁液又は固形配合物へと形成され;あるいは活性成分の配合物全体がカプセル封入(又は「オーバーコート」)され得る。カプセル封入は活性成分の放出を制御するか又は遅延させることができる。乳化性顆粒は乳剤と乾燥顆粒剤の両方の利点を兼ね備える。高濃度組成物は、さらなる配合物への中間体として主に用いられる。
噴霧可能な配合物は、典型的には、吹付けの前に適切な媒体中で希釈される。このような液体および固体配合物は、通常は水であるが、場合により、芳香族またはパラフィン系炭化水素または植物油のような他の適切な媒体である噴霧媒体中で容易に希釈されるよう配合される。噴霧量は、約1〜数千リットル/ヘクタールの範囲であることが可能であるが、より典型的には、約10〜数百リットル/ヘクタールの範囲である。噴霧可能な配合物は、空中もしくは地上散布による葉の処理のために、または、植物の成長培地への適用のために水又は適切な他の媒体と、タンク中で混合されることが可能である。液体および乾燥配合物は、注入灌漑システムに直接的に計量可能であり、または、植え付けの最中に畝間に計量可能である。液体及び固体配合物は、作物の種子及び他の望ましい植生上に、植え付け前の種子処理として、根及び他の地下植物部分の発生並びに/又は全身取り込みにより葉の発生を防御するために適用され得る。
配合物は、典型的には、合計で100質量パーセントとなる以下のおおよその範囲内で有効量の活性成分、希釈剤及び界面活性剤を含有する。
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固形希釈剤としては、例えば、ベントナイト、モンモリロナイト、アタパルジャイトおよびカオリンなどのクレイ、石膏、セルロース、二酸化チタン、酸化亜鉛、デンプン、デキストリン、糖質(例えば、ラクトース、スクロース)、シリカ、タルク、雲母、珪藻土、尿素、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウムおよび重炭酸ナトリウム、ならびに、硫酸ナトリウムが挙げられる。典型的な固形希釈剤は、Watkins et al、Handbook of insecticide Dust Diluents and Carriers、2nd Ed.、Dorland Books、Caldwell、New Jerseyに記載される。
液体希釈剤としては、例えば、水、N,N−ジメチルアルカンアミド(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド)、リモネン、ジメチルスルホキシド、N−アルキルピロリドン(例えば、N−メチルピロリジノン)、アルキルホスフェート(例えば、リン酸トリエチル)、エチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、炭酸プロピレン、ブチレンカーボネート、パラフィン(例えば、白色鉱油、正パラフィン、イソパラフィン)、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、グリセリン、グリセロールトリアセテート、ソルビトール、芳香族炭化水素、脱芳香族脂肪族、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、イソホロンおよび4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノンなどのケトン、酢酸イソアミル、酢酸ヘキシル、酢酸ヘプチル、酢酸オクチル、酢酸ノニル、酢酸トリデシルおよび酢酸イソボルニルなどの酢酸エステル、アルキル化乳酸エステル、二塩基性エステル、アルキルおよびアリール安息香酸エステルおよびγ−ブチロラクトンなどの他のエステル、ならびに、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、イソブチルアルコール、n−ヘキサノール、2−エチルヘキサノール、n−オクタノール、デカノール、イソデシルアルコール、イソオクタデカノール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、オレイルアルコール、シクロヘキサノール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ジアセトンアルコールおよびベンジルアルコールなどの直鎖、分岐、飽和または不飽和でもよいアルコールが挙げられる。液体希釈剤としてはまた、植物種子および果実油(例えば、オリーヴ、ヒマ、亜麻仁、ゴマ、コーン(トウモロコシ)、ピーナッツ、ヒマワリ、ブドウ種子、ベニバナ、綿実、ダイズ、ナタネ、ココナツおよびパーム核の油)、動物性脂肪(例えば、牛脂、豚脂、ラード、タラ肝、魚油)、ならびに、これらの混合物などの飽和および不飽和脂肪酸のグリセロールエステル(典型的にはC−C22)が挙げられる。液体希釈剤としてはまた、アルキル化脂肪酸(例えば、メチル化、エチル化、ブチル化)が挙げられ、ここで、脂肪酸は、植物および動物供給源由来のグリセロールエステルの加水分解によって得られ得、蒸留により精製されることが可能である。典型的な液体希釈剤は、Marsden,Solvents Guide,2nd Ed.,Interscience,New York,1950に記載されている。
本発明の固体および液体組成物は、しばしば1つ又はそれ以上の界面活性剤を含む。液体に添加される場合、界面活性剤(「表面活性剤」としても知られている)は、一般に、液体の表面張力を変性(最も頻繁には低減)させる。界面活性剤分子中の親水性基および親油性基の性質に応じて、界面活性剤は、湿潤剤、分散剤、乳化剤または消泡剤として有用であり得る。
界面活性剤は、非イオン性、アニオン性またはカチオン性に分類されることが可能である。本組成物に有用な非イオン性界面活性剤としては、これらに限定されないが:天然および合成アルコール(分枝鎖または直鎖であり得る)に基づき、そしてアルコールおよびエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはこれらの混合物から製造されるアルコールアルコキシレートのようなアルコールアルコキシレート;アミンエトキシレート、アルカノールアミドおよびエトキシル化アルカノールアミド;エトキシル化ダイズ油、ヒマシ油およびナタネ油のようなアルコキシル化トリグリセリド;オクチルフェノールエトキシレート、ノニルフェノールエトキシレート、ジノニルフェノールエトキシレートおよびドデシルフェノールエトキシレートのようなアルキルフェノールアルコキシレート(フェノールおよびエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはこれらの混合物から製造される);エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドから製造されたブロックポリマー、および、末端ブロックがプロピレンオキシドから製造された逆ブロックポリマー;エトキシル化脂肪酸;エトキシル化脂肪エステルおよび油;エトキシル化メチルエステル;エトキシル化トリスチリルフェノール(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはこれらの混合物から製造されたものを含む);ポリエトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエトキシル化ソルビトール脂肪酸エステルおよびポリエトキシル化グリセロール脂肪酸エステルなどの脂肪酸エステル、グ
リセロールエステル、ラノリン系誘導体、ポリエトキシレートエステル;ソルビタンエステルなどの他のソルビタン誘導体;ランダムコポリマー、ブロックコポリマー、アルキドpeg(ポリエチレングリコール)樹脂、グラフトまたはくし形ポリマーおよび星形ポリマーのようなポリマー界面活性剤;ポリエチレングリコール;ポリエチレングリコール脂肪酸エステル;シリコーン系界面活性剤;ならびに、スクロースエステル、アルキルポリグリコシドおよびアルキル多糖類のような糖質誘導体が挙げられる。
有用なアニオン性界面活性剤としては、これらに限定されないが:アルキルアリールスルホン酸およびこれらの塩;カルボキシル化アルコールまたはアルキルフェノールエトキシレート;ジフェニルスルホネート誘導体;リグノスルホネートなどのリグニンおよびリグニン誘導体;マレイン酸またはコハク酸またはこれらの無水物;オレフィンスルホン酸塩;アルコールアルコキシレートのリン酸エステル、アルキルフェノールアルコキシレートのリン酸エステルおよびスチリルフェノールエトキシレートのリン酸エステルなどのリン酸エステル;タンパク質系界面活性剤;サルコシン誘導体;硫酸スチリルフェノールエーテル;油および脂肪酸の硫酸塩およびスルホン酸塩;エトキシル化アルキルフェノールの硫酸塩およびスルホン酸塩;アルコールの硫酸塩;エトキシル化アルコールの硫酸塩;N,N−アルキルタウレートなどのアミンおよびアミドのスルホン酸塩;ベンゼン、クメン、トルエン、キシレン、ならびに、ドデシルおよびトリデシルベンゼンのスルホン酸塩;縮合ナフタレンのスルホン酸塩;ナフタレンおよびアルキルナフタレンのスルホン酸塩;精留された石油のスルホン酸塩;スクシナメート;ならびに、ジアルキルスルホコハク酸塩などのスルホコハク酸塩およびそれらの誘導体が挙げられる。
有用なカチオン性界面活性剤としては、これらに限定されないが:アミドおよびエトキシル化アミド;N−アルキルプロパンジアミン、トリプロピレントリアミンおよびジプロピレンテトラアミン、ならびに、エトキシル化アミン、エトキシル化ジアミンおよびプロポキシル化アミンなどのアミン(アミンおよびエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはこれらの混合物から製造される);アミン酢酸塩およびジアミン塩などのアミン塩;第四級塩、エトキシル化第四級塩およびジ第四級塩などの第四級アンモニウム塩;ならびに、アルキルジメチルアミンオキシドおよびビス−(2−ヒドロキシエチル)−アルキルアミンオキシドなどのアミンオキシドが挙げられる。
非イオン性及びアニオン性界面活性剤の混合物又は非イオン性及びカチオン性界面活性剤の混合物も本発明の組成物のために有用である。非イオン性、アニオン性及びカチオン性界面活性剤及びそれらの推奨される使用は、McCutcheon ’s Emulsifiers and Detergents、annual American and International Editions published by McCutcheon’s Division、The Manufacturing Confectioner Publishing Co.;Sisely and Wood、Encyclopedia of Surface Active Agents、Chemical Publ.Co.、Inc.、New York、1964;及びA.S.Davidson and B.Milwidsky、Synthetic Detergents、Seventh Edition、John Wiley and Sons、New York、1987を含む様々な公開された参考文献に開示されている。
本発明の組成物はまた、配合助剤、および、当業者に配合助剤として公知である添加剤を含有していてもよい(これらのいく種かは、固形希釈剤、液体希釈剤または界面活性剤としても機能するとみなされ得る)。このような配合助剤および添加剤は:pH(緩衝剤)、処理中の発泡(ポリオルガノシロキサンなどの消泡剤)、有効成分の析出(懸濁化剤)、粘度(チクソトロープ性増粘剤)、容器中の微生物の増殖(抗菌剤)、生成物の凍結(不凍液)、色(染料/顔料分散体)、洗濯堅牢性(塗膜形成剤または展着剤)、蒸発(蒸発抑制剤)および他の配合属性を制御し得る。塗膜形成剤としては、例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリ酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルピロリドン−ビニルアセテートコポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールコポリマーおよびワックスが挙げられる。配合助剤および添加剤の例としては、McCutcheon’s Volume 2: Functional Materials、annual International and North American editions published by McCutcheon’s Division、The Manufacturing Confectioner Publishing Co.;及びPCT公開WO03/024222に列挙されるものが挙げられる。
式1の化合物およびいずれかの他の有効成分は、典型的には、有効成分を溶剤中に溶解させることにより、または、液体もしくは乾燥希釈剤中に粉砕することにより、本組成物中に組み込まれる。乳濁液を含む溶液は、単に処方成分を混合することにより製造することが可能である。乳濁液として用いることが意図されている液体組成物の溶剤が不水和性である場合、乳化剤は、典型的には、水での希釈時に有効成分含有溶剤が乳化するよう添加される。2,000μm以下の粒径を有する有効成分スラリーは、媒体ミルを用いて湿潤粉砕されて、3μm未満の平均直径を有する粒子とされることが可能である。水性スラリーは、最終懸濁濃縮物(例えば、米国特許第3,060,084号明細書を参照のこと)とされるか、または、噴霧乾燥によりさらに処理されて水−分散性顆粒が形成されることが可能である。乾燥配合物は、通常は、2〜10μmの範囲内の平均粒径をもたらす乾式粉砕プロセスを必要とする。粉剤および粉末は、ブレンド工程および通常は粉砕工程により製造されることが可能である(ハンマーミルまたは流体−エネルギーミルなどで)。顆粒およびペレットは、予め形成した粒状キャリアに有効成分材を吹付けることにより、または、凝塊技術により製造されることが可能である。Browning,「Agglomeration」,Chemical Engineering,December 4,1967,pp147−48、Perry’s Chemical Engineer’s Handbook,4th Ed.,McGraw−Hill,New York,1963,8−57頁およびそれ以降、ならびに、国際公開第91/13546号パンフレットを参照のこと。ペレットは、米国特許第4,172,714号明細書に記載のとおり製造することが可能である。水分散性および水溶性顆粒は、米国特許第4,144,050号明細書、米国特許第3,920,442号明細書および独国特許第3,246,493号明細書に教示されているとおり製造することが可能である。錠剤は、米国特許第5,180,587号明細書、米国特許第5,232,701号明細書および米国特許第5,208,030号明細書に教示されているとおり製造することが可能である。フィルムは、英国特許2,095,558号明細書および米国特許第3,299,566号明細書に教示されているとおり製造することが可能である。
配合技術分野に関するさらなる情報に関しては、T.S.Woods,「The Formulator’s Toolbox−Product Forms for Modern Agriculture」,Pesticide Chemistry and Bioscience,The Food−Environment Challenge,T.Brooks and T.R.Roberts,Eds.,9th International Congress on Pesticide Chemistryの予稿集,The Royal Society of Chemistry,Cambridge,1999,pp.120−133を参照のこと。また、米国特許第3,235,361号明細書、第6欄、第16行〜第7欄、第19行および実施例10〜41;米国特許第3,309,192号明細書、第5欄、第43行〜第7欄、第62行、ならびに、実施例8、12、15、39、41、52、53、58、132、138〜140、162〜164、166、167および169〜182;米国特許第2,891,855号明細書、第3欄、第66行〜第5欄、第17行および実施例1〜4;Klingman,Weed Control as a Science,John Wiley and Sons,Inc.,New York,1961,pp81−96;Hance et al.,Weed Control Handbook,8th Ed.,Blackwell Scientific Publications,Oxford,1989;ならびに、Developments in formulation technology,PJB Publications,Richmond,UK,2000を参照のこと。
以下の実施例において、すべての配合物は従来の方法で製造されている。化合物番号は索引表A〜G中の化合物を参照している。さらなる詳細を伴わずに、上記の記載を利用する当業者は本発明を最大限に利用することが可能であると考えられている。したがって以下の実施例は単に説明のためのものであり、いかなるようにも本開示を限定するとは解釈されない。パーセンテージは、他に記載のある場合を除き、質量基準である。I
実施例A
高濃度濃縮物
化合物3 98.5%
シリカエーロゲル 0.5%
合成非晶質微粒子シリカ 1.0%
実施例B
水和剤
化合物6 65.0%
ドデシルフェノール ポリエチレングリコールエーテル 2.0%
リグニンスルホン酸ナトリウム 4.0%
アルミノケイ酸ナトリウム 6.0%
モンモリロナイト(焼成) 23.0%
実施例C
顆粒
化合物25 10.0%
アタパルジャイト顆粒(低揮発性物質、0.71/0.30mm;U.S.S.番号25−50篩) 90.0%
実施例D
押し出しペレット
化合物48 25.0%
無水硫酸ナトリウム 10.0%
粗製リグニンスルホン酸カルシウム 5.0%
アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム 1.0%
カルシウム/マグネシウムベントナイト 59.0%
実施例E
乳濁液
化合物57 10.0%
ポリオキシエチレンソルビトール ヘキサオレアート 20.0%
−C10脂肪酸メチルエステル 70.0%
実施例F
マイクロエマルジョン
化合物72 5.0%
ポリビニルピロリドン−酢酸ビニルコポリマー 30.0%
アルキルポリグリコシド 30.0%
モノオレイン酸グリセリル 15.0%
水 20.0%
実施例G
種子処理
化合物76 20.00%
ポリビニルピロリドン−酢酸ビニルコポリマー 5.00%
モンタン酸ワックス 5.00%
リグニンスルホン酸カルシウム 1.00%
ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンブロックコポリマー 1.00%
ステアリルアルコール(POE20) 2.00%
ポリオルガノシラン 0.20%
着色赤色色素 0.05%
水 65.75%
実施例H
肥料スティック
化合物92 2.5%
ピロリドン−スチレンコポリマー 4.8%
トリスチリルフェニル 16−エトキシラート 2.3%
タルク 0.8%
コーンスターチ 5.0%
持続放出肥料 36.0%
カオリン 38.0%
水 10.6%
実施例I
懸濁濃縮液
化合物94 35%
ブチルポリオキシエチレン/ポリプロピレンブロックコポリマー 4.0%
ステアリル酸/ポリエチレングリコールコポリマー 1.0%
スチレンアクリルポリマー 1.0%
キサンタンガム 0.1%
プロピレングリコール 5.0%
シリコン系消泡剤 0.1%
l,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン 0.1%
水 53.7%
実施例J
水エマルジョン
化合物98 10.0%
ブチルポリオキシエチレン/ポリプロピレンブロックコポリマー 4.0%
ステアリン酸/ポリエチレングリコールコポリマー 1.0%
スチレンアクリルポリマー 1.0%
キサンタンガム 0.1%
プロピレングリコール 5.0%
シリコン系消泡剤 0.1%
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン 0.1%
芳香族石油系炭化水素 20.0
水 58.7%
実施例K
油分散
化合物121 25%
ポリオキシエチレンソルビトールヘキサオレアート 15%
有機修飾ベントナイト粘土 2.5%
脂肪酸メチルエステル 57.5%
実施例L
サスポエマルジョン
化合物127 10.0%
イミダクロプリド 5.0%
ブチルポリオキシエチレン/ポリプロピレンブロックコポリマー 4.0%
ステアリン酸/ポリエチレングリコールコポリマー 1.0%
スチレンアクリルポリマー 1.0%
キサンタンガム 0.1%
プロピレングリコール 5.0%
シリコーン系消泡剤 0.1%
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン 0.1%
芳香族石油系炭化水素 20.0%
水 53.7%
本発明の化合物は、広範囲の有害無脊椎動物に対して活性を示す。これらの有害動物としては、例えば、植物の葉、根、土壌、収穫した作物又は他の食料、建築構造又は動物外皮のような様々な環境に存在する無脊椎動物が挙げられる。これらの有害動物としては、例えば、枝葉(葉、茎、花及び果実)、種子、木材、織物繊維又は動物の血液もしくは組織を餌にし、そしてそれにより、例えば、成長しているかもしくは貯蔵された農作物、森林、温室作物、観賞植物、苗床作物、貯蔵された食料もしくは繊維製品、もしくは家もしくは他の構造物もしくはそれらの内容物に対して損傷もしくは損害を生じるか、又は動物の健康もしくは公衆衛生に有害である無脊椎動物が挙げられる。当業者には当然のことながら、全ての化合物が全ての有害動物の全ての成長段階に対して等しく有効であるわけではない。
したがってこれらの本発明の化合物及び組成物は、農作物を植食性有害無脊椎動物から防疫するために農学的に、そしてまた他の園芸作物及び他の植物を植食性有害無脊椎動物から防疫するために非農学的に有用である。この有用性は、遺伝子操作により導入された(すなわち、トランスジェニック)か、又は有利な特質を生じるように変異誘発により改変された遺伝物質を含有する作物及び他の植物(すなわち、農学的及び非農学的の両方)を防疫することを含む。このような特質の例としては、除草剤に対する耐性、植食性有害動物(例えば、昆虫、ダニ、アブラムシ、クモ、線形動物、カタツモリ、植物病原性の真菌、細菌及びウイルス)に対する抵抗性、改善された植物成長、高温もしくは低温、低いもしくは高い土壌水分、及び高塩分濃度のような成長に不利な条件の増加した耐性、増加した開花又は結実、より高い収穫高、より速い成熟、収穫された生産物のより高い品質及び/もしくは栄養価、又は収穫された生産物の改善された貯蔵もしくは加工特性が挙げられる。トランスジェニック植物は、多数の特質を発現するように改変され得る。遺伝子操作又は変異誘発によりもたらされる特質を含有する植物の例としては、YIELD GARD(R)、KNOCKOUT(R)、STARLINK(R)、BOLLGARD(R)、NuCOT (R)及びNEWLEAF(R)、INVICTA RR2 PROTMのようなバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)毒素を発現するコーン、ワタ、ダイズ及びジャガイモの変種、並びにROUNDUP READY(R)、LIBERTY LINK(R)、IMF(R)、STS(R)及びCLEARFIELD(R)のようなトウモロコシ、ワタ、ダイズ及びナタネの除草剤耐性変種、さらにはグリホサート除草剤に対する抵抗性をもたらすためのN−アセチルトランスフェラーゼ(GAT)を発現する農作物、又はアセト乳酸合成酵素(ALS)を阻害する除草剤に対する抵抗性をもたらすHRA遺伝子を含有する農作物が挙げられる。本発明の化合物及び組成物は、遺伝子操作により導入されたか又は変異誘発により改変された特質と相乗的に相互作用し得、結果として特質の表現型発現又は有効性を増強するか、又は本発明の化合物及び組成物の有害無脊椎動物防除有効性を増大させる。特に、本発明の化合物及び組成物は、有害無脊椎動物に対して毒性のタンパク質又は他の天然産物の表現型発現と相乗的に相互作用して、これらの有害動物の相加的より高い防除を生じ得る。
本発明の組成物はまた、植物栄養物、例えば、窒素、リン、カリウム、硫黄、カルシウム、マグネシウム、鉄、銅、ホウ素、マンガン、亜鉛、及びモリブデンから選択される少なくとも1つの植物栄養物を含む肥料組成物を場合により含み得る。注目されるのは、窒素、リン、カリウム、硫黄、カルシウム及びマグネシウムから選択される少なくとも1つの植物栄養物を含む少なくとも1つ肥料組成物を含む組成物である。少なくとも1つの植物栄養物をさらに含む本発明の組成物は、液体の形態でも固体の形態でもよい。注目されるのは、顆粒、小さいスティック又は錠剤の形態の固形配合物である。肥料組成物を含む固形配合物は、本発明の化合物又は組成物を、肥料組成物と配合成分とともに混合し、次いで造粒又は押し出しのような方法により配合物を製造することにより製造することができる。あるいは、固形配合物は、本発明の化合物又は組成物の揮発性溶媒中の溶液又は懸濁液を、寸法安定性のある混合物、例えば、顆粒、小さいスティック又は錠剤の形態の予め製造された肥料組成物上に噴霧し、次いで溶媒を蒸発させることにより製造され得る。
非農学的使用は、農作物の分野以外の領域における有害無脊椎動物防除を指す。本発明の化合物及び組成物の非農学的使用としては、貯蔵された穀物、豆類及び他の食料、並びに衣服及び敷物のような繊維製品における有害無脊椎動物の防除が挙げられる。本発明の化合物及び組成物の非農学的使用は、観賞植物、森林、庭園、道路沿い及び鉄道の敷設用地、並びに芝生、ゴルフコース及び牧草地のような芝土上での有害無脊椎動物防除も含む。本発明の化合物及び組成物の非農学的使用は、住宅及びヒト及び/又はペットが居住し得る他の建物、農場、大牧場、動物園又は他の動物における有害無脊椎動物防除も含む。本発明の化合物及び組成物の非農学的使用は、建物において使用される木材又は他の建築材料に損傷を与え得るシロアリのような有害無脊椎動物の防除も含む。
本発明の化合物及び組成物の非農学的使用はまた、寄生性であるか又は感染症を伝染させる有害無脊椎動物を防除することによりヒト及び動物の健康を保護することを含む。動物寄生生物の防除は、宿主動物の身体表面(例えば、肩、脇の下、腹部、大腿の内側部分)に寄生する外部寄生生物及び宿主動物の身体内部(例えば、胃、腸、肺、静脈、皮膚下、リンパ組織)に寄生する内部寄生生物の防除を含む。外部寄生性有害生物又は疾患伝染性有害動物としては、例えば、ツツガムシ類、マダニ類、シラミ類、蚊、ハエ、ダニ及びノミが挙げられる。内部寄生生物としては、イヌ糸状虫、鉤虫及び蠕虫が挙げられる。本発明の化合物及び組成物は、動物への寄生虫の侵入又は感染の全身的及び/又は非全身的防除に適している。本発明の化合物及び組成物は、外部寄生性有害動物又は疾患伝染性有害動物に対抗するために特に適している。本発明の化合物及び組成物は、畜牛、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ブタ、ロバ、ラクダ、水牛、ウサギ、ニワトリ、シチメンチョウ、カモ、ガチョウ及びハナバチのような農作業動物;イヌ、ネコ、ペットの鳥及び観賞魚のようなペット動物及び家畜;さらにはハムスター、モルモット、ラット及びマウスのようないわゆる実験動物に侵入する寄生生物に対抗するために適している。これらの寄生生物に対抗することにより、死亡数及び性能減少(食肉、乳、羊毛、皮、卵、蜂蜜などの点で)が減少し、その結果、本発明の化合物を含む組成物を適用することによりより経済的かつ単純な畜産が可能となる。
農学的又は非農学的有害無脊椎動物の例としては、鱗翅目の卵、幼虫、及び成体、例えばアワヨトウの幼虫、ヨトウムシ、シャクトリムシ、及びヤガ科のタバコガ(heliothines)(例えば、イネヨトウ(pink stem borer)(セサミアインフェレンス(Sesamia inferens)Walker)、コーンストークボーラー(corn stalk borer)(セサミア ノナグリオイデス(Sesamia nonagrioides)Lefebvre))、サザンアーミーワーム(southern armyworm)(スポドプテラ エリダニア(Spodoptera eridania)Cramer)、ツマジロクサヨトウ(fall armyworm)(スポドプテラ フルギペルダ(Spodoptera frugiperda) J.E.Smith)、ビートアワヨトウ(beet armyworm)(スポドプテラ エキシグア(Spodoptera exigua)Huebner)、ハスモンヨトウ(cotton leafworm)(スポドプテラ リットラリス(Spodoptera littoralis)Boisduval)、ツマジロクサヨトウ(yellowstriped armyworm)(スポドプテラ オルニトガリ(Spodoptera ornithogalli)Guenee)、タマナヤガ(black cutworm)(アグロチス イプシロン (Agrotis ipsilon)Hufnagel)、ベルベットビーンキャタピラー(velvetbean caterpillar)(アンチカルシア ゲンマタリス(Anticarsia gemmatalis) Huebner)、グリーンフルーツワーム(green fruitworm)(リトファン アンテンナタ(Lithophane antennata))、ヨトウガ(cabbage armyworm)(バラトラ ブラッシカ(Barathra brassicae)Linnaeus)、ダイズシャクトリムシ(soybean looper)(プソイドプルシア インクルデンス(Pseudoplusia includens)Walker)、イラクサギンウワバ(cabbage looper)(トリコプルシア ニ(Trichoplusia ni)Huebner)、オオタバコガ幼虫(tobacco budworm)(ヘリオチス ビレセンス(Heliothis virescens)Fabricius);ハチミツガ科の穿孔動物、繭を作る昆虫、巣をかける虫、マツマダラメイガ(coneworms)、アオムシ(cabbageworms)及び葉を食い荒らす幼虫(skeletonizers)(例えば、ヨーロッパアワノメイガ(European corn borer)(オストリニア ヌビラリス(Ostrinia nubilalis)Huebner)、ネーブルオレンジワーム(navel orangeworm)(アミエロイス トランスイテラ(Amyelois transitella)Walker)、コーンルートウェブワーム(corn root webworrn)(クランブス カリギノセルス(Crambus caliginosellus)Clemens)、ソッドウェブワーム(sod webworms)(メイガ科(Pyralidae):ツトガ亜科(Crambinae))、例えばソッドワーム(sod worm)(ヘルペトグランマ リカルシサリス(Herpetogramma licarsisalis)Walker)、シュガーケーンステムボーダー(sugarcane stem borer)(キロ インフスカテルス(Chilo infuscatellus)Snellen)、トマトスモールボーダー(tomato small borer)(ネオロイシノデス エレガンタリス(Neoleucinodes elegantalis)Guenee)、グリーンリーフローラー(green leafroller)(クナファロクロシス メジナリス(Cnaphalocrocis medinalis))、グレープリーフフォルダー(grape leaffolder)(デスミア フネラリス(Desmia funeralis)Huebner)、メロンワーム(melon worm)(ジアファニア ニチダリス(Diaphania nitidalis)Stoll)、キャベツセンターグラブ(cabbage center grab)(ヘルアラ ヒドラリス(Helluala hydralis)Guenee)、サンカメイチュウ(yellow stem borer)(シルポファガ インセルツラス(Scirpophaga incertulas)Walker)、アーリーシュートボーラー(early shoot borer)(シルポファガ インフスカテルス(Scirpophaga infuscatellus)Snellen)、ホワイトステムボーラー(white stem borer)(シルポファガ インノタタ(Scirpophaga innotata)Walker)、トップステムボーラー(top shoot borer)(シルポファガ ニベラ(Scirpophaga nivella)Fabricius)、ダークへドライスボーラー(dark−headed rice borer)(キロ ポリクリスス(Chilo polychrysus)Meyrick)、ストライプライスボーラー(striped riceborer)(キロ スップレッサリス(Chilo suppressalis)Walker)、ケブカノメイガ(cabbage cluster caterpillar)(クロシドロミア ビノタリス(Crocidolomia binotalis)English));ハマキガ科のハマキムシ(leafrollers)、芽食虫、種子を食べる虫(seed worms)、及び果実を食べる虫(fruit worms)(例えば、コドリンガ(シジア ポモネラ(Cydia pomonella)Linnaeus)、グレープベリーモス(grape berry moth)(エンドピザ ビテアナ(Endopiza viteana)Clemens)、ナシヒメシンクイ(oriental fruit moth)(グラホリタ モレスタ(Grapholita molesta)Busck)、シトラスフォルス(citrus false)コドリンガ(クリプトフレビア ロイコトレタ(Cryptophlebia leucotreta)Meyrick)、シトラスボーダー(citrus borer)(エクジトロファ アウランチアナ(Ecdytolopha aurantiana)Lima)、レッドバンデッドリーフローラー(redbanded leafroller)(アルギロタエニア ベルチナナ(Argyrotaenia velutinana) Walker)、オブリクバンデッドリーフローラー(obliquebanded leafroller)(コリストノイラ ロサセアナ(Choristoneura rosaceana)Harris)、ライトブラウンアップルモス(light brown apple moth)(エピフィアス ポストビッタナ(Epiphyas postvittana)Walker)、ヨーロピアングレープベリーモス(European grape berry moth)(オイポエシリア アンビグエラ(Eupoecilia ambiguella)Huebner)、アップルバドモス(apple bud moth)(パンデミス プブルサナ(Pandemis pvrusana)Kearfott)、オムニボラスリーフローラー(omnivorous leafroller)(プラチノタ スツルタナ(Platynota stultana)Walsingham)、バードフルーツツリートルトリクス(barred fruit−tree tortrix)(パンデミス セラサナ(Pandemis cerasana)Huebner)、アップルブラウントルトリクス(apple brown tortrix)(パンデミス ヘパラナ(Pandemis heparana)Denis & Schiffermueller));並びに多くの他の経済的に重要な鱗翅目(例えば、コナガ(プルテラ キシロステラ(Plutella xylostella)Linnaeus)、ワタアカミムシガの幼虫(pink bollworm)(ペクチノホラ ゴッシピエラ(Pectinophora gossypiella)Saunders)、マイマイガ(gypsy moth)(リマントリア ジスパル(Lyman tria dispar)Linnaeus)、ピーチフルーツボーラー(peach fruit borer)(カルポシナ ニポネンシス(Carposina niponensis)Walsmgham)、モモキバガ(peach twig borer)(アナルシア リネアテラ(Anarsia lineatella)Zeller)、ジャガイモキバガ(potato tuberworm)(フトリマエア オペルクレラ(Phthorimaea operculella)Zeller)、スポテッドテニフォームリーフマイナー(spotted teniform leafminer)(リトコレチス ブランカルデラ(Lithocolletis blancardella)Fabricius)、アジアチックアップルリーフマイナー(Asiatic apple leafminer)(リトコレチス リンゴニエラ(Lithocolletis ringoniella)Matsumura)、ライスリーフフォルダー(rice leaffolder)(レロデア オイファラ(Lerodea eufala)Edwards)、アップルリーフマイナー(apple leafminer)(ロイコプテラ シテラ(Leucoptera scitella)Zeller));チャバネゴキブリ科及びゴキブリ科のゴキブリを含むゴキブリ目の卵、若虫及び成体(たとえば、トウヨウゴキブリ(oriental cockroach)(ブラッタ オリエンタリス(Blatta orientalis)Linnaeus)、オキナワチャバネゴキブリ(Asian cockroach)(ブラテラ アサヒナイ(Blatella asahinai)Mizukubo)、チャバネゴキブリ(ブラッテラ ゲルマニカ(Blattella germanica)Linnaeus)、チャオビゴキブリ(brownbanded cockroach)(スペラ ロンギパルパ(Supella longipalpa)Fabricius)、ワモンゴキブリ(ペンプラネタ アメリカナ(Penplaneta americana)Linnaeus)、トビイロゴキブリ(brown cockroach)(ペリプラネタ ブルンネア(Periplaneta brunnea)Burmeister)、マデイラコックローチ(Madeira cockroach)(ロイコファエア マデラ(Leucophaea maderae)Fabricius))、クロゴキブリ(ペリプラネタ フリギノサ(Periplaneta fuliginosa)Service)、オーストラリアコックローチ(Australian Cockroach)(ペリプラネタ アウストララシア(Periplaneta australasiae)Fabr.)、ロブスターコックローチ(lobster cockroach)(ナウホエタ シネレア(Nauphoeta cinerea)Olivier)及びスムースコックローチ(smooth cockroach)(シンプロク パレンス(Symploce pallens)Stephens));
ヒゲナガゾウムシ科、マメゾウムシ科、及びゾウムシ科のゾウムシを含む鞘翅目の卵、葉を食べる、実を食べる、根を食べる、種子を食べる、及び維管束組織を食べる(vesicular tissue feeding)幼虫及び成体(例えば、ワタミゾウムシ(アントノムス グランジス(Anthonomus grandis)Boheman)、イネミズゾウムシ(リッソロプトルス オリゾフィルス(Lissorhoptrus oryzophilus)Kuschel)、グラナリアコクゾウムシ(granary weevil)(シトフィルス グラナリウス(Sitophilus granarius)Linnaeus)、コクゾウムシ(シトフィルス オリザ(Sitophilus oryzae)Linnaeus))、アニュアル ブルーグラス ウィービル(annual bluegrass weevil)(リストロノツス マクリコリス(Listronotus maculicollis)Dietz)、ブルーグラスビルバグ(bluegrass billbug)(スフェノホルス パルブルス(Sphenophorus parvulus)Gyllenhal)、シバオサゾウムシ(hunting billbug)(スフェノホルス ベナツス ベスチツス(Sphenophorus venatus vestitus))、デンバービルバグ(Denver billbug)(スフェノホルス シカトリストリアツス(Sphenophorus cicatristriatus)Fahraeus));ハムシ科のノミトビヨロイムシ、キューカンバービートル(cucumber beetles)、根切り虫、ハムシ、コロラドハムシ(potato beetles)、及び潜葉性昆虫(例えば、コロラドハムシ(Colorado potato beetle)(レプチノタルサ デセムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata)Say)、ウェスタンコーンルートワーム(western corn rootworm)(ジアブロイイカ ビルギフェラ ビルギフェラ(Diabroiica virgifera virgifera)LeConte));コガネムシ科のコガネムシ及び他の甲虫類(例えば、マメコガネ(ポピリア ジャポニカ(Popillia japonica)Newman)、セマダラコガネ(oriental beetle)(アノマラ オリエンタリス(Anomala orientalis)Waterhouse、エキソマラ オリエンタリス(Exomala orientalis)(Waterhouse)Baraud)、コガネカブト(northern masked chafer)(シクロセファラ ボレアリス(Cyclocephala borealis)Arrow)、サウザンマスクドチェーファー(southern masked chafer)(シクロセファラ インマクラタ(Cyclocephala immaculata)Olivier又はC.lurida Bland)、糞虫及び地虫(マグソコガネ属(Aphodius spp.))、ブラック・ターフグラス・アテニウス(black turfgrass ataenius)(アタエニウス スプレツルス(Ataenius spretulus)Haldeman)、グリーンジューンビートル(green June beetle)(コチニス ニチダ(Cotinis nitida)Linnaeus)、アカビロウドコガネ(Asiatic garden beetle)(マラデラ カシアネア(Maladera casianea)Arrow)、メイ/ジューンビートル(May/June beetles)(フィロファガ類(Phyllophaga spp.))及びヨーロピアン・シェーファー(European chafer)(リゾトログス マジャリス(Rhizotrogus majalis)Razoumowsky));カツオブシムシ科のカツオブシムシ;コメツキムシ科のコメツキムシの幼虫;キクイムシ科のキクイムシ及びゴミムシダマシ科のコクヌストモドキが挙げられる。
さらに、農学的及び非農学的有害生物としては:クギヌキハサミムシ科のハサミムシを含むハサミムシ目の卵、成体及び幼虫(例えば、ヨーロッパハサミムシ(European earwig)(ホルフィクラ アウリクラリア(Forficula auricularia)Linnaeus)、ブラックイヤウィグ(black earwig)(ケリソケス モリオ(Chelisoches morio)Fabricius));カメムシ目及びヨコバイ亜目の卵、幼体(immertures)、成体及び若虫、例えば、カスミカメムシ科のカスミカメムシ、セミ科のセミ類、ヒメヨコバイ科のヨコバイ類(例えば、ミドリヒヨコバイ類(Empoasca spp.))、トコジラミ科のトコジラミ(例えば、シメキス レクツラリウス(Cimex lectularius)Linnaeus)、ビワハゴロモ上科及びウンカ科のウンカ、ツノゼミ科のツノゼミ、キジラミ科のキジラミ、コナジラミ科のコナジラミ、アブラムシ科のアブラムシ、ネアブラムシ科のネアブラムシ類、コナカイガラムシ科のコナカイガラムシ、カタカイガラムシ科のカイガラムシ、マルカイガラムシ科(Diaspididae)及びワタフキカイガラムシ科、グンバイムシ科のグンバイムシ、カメムシ科のカメムシ、ナガカメムシ科のアメリカコバネナガカメムシ(chinch bugs)(例えば、ヘアリーキンクバグ(hairy chinch bug)(ブリッスス ロイコプテルス ヒルツス(Blissus leucopterus hirtus)Montandon)及びサザンキンクバグ(southern chinch bug)(ブリッスス インスラリス(Blissus insularis)Barber))及び他のシードバグ(seed bugs)、アワフキムシ科のアワフキムシ、ヘリカメムシ科のスカッシュバグ(squash bugs)、並びにホシカメムシ科のレッドバグ(red bugs)及びコットンステイナー(cotton stainers)が挙げられる。
農学的及び非農学的有害生物としてはまた:ダニ目(ダニ類)の卵、幼虫、若虫及び成体、例えばハダニ科のハダニ及びミカンハダニ(例えば、リンゴハダニ(European red mite)(パノニクス ウルミ(Panonychus ulmi)Koch)、ナミハダニ(テトラニクス ウルチカ(Tetranychus urticae)Koch)、マクダニエルマイト(McDaniel mite)(テトラニクス ムクダニエリ(Tetranychus mcdanieli)McGregor));ヒメハダニ科のフラットマイト(flat mites)(例えば、シトラスフラットマイト(citrus flat mite)(ブレビパルプス レウィシ(Brevipalpus lewisi)McGregor));フシダニ科のサビダニ類及びバドマイト(bud mites)並びに他の葉を食べるダニ及びヒト及び動物の健康において重要なダニ、すなわち、トリハダダニ科のイエダニ、ニキビダニ科のニキビダニ、ニクダニ科のコナダニ;カタダニとして一般的に知られるマダニ科のダニ(例えば、シカダニ(イキソデス スカプラリス(Ixodes scapularis)Say)、オーストラリアの麻痺ダニ(イキソデス ホロシクルス(Ixodes holocyclus)Neumann)、アメリカイヌダニ(デルマセントル バリアビリス(Dermacentor variabilis)Say)、ローンスターチック(lone star tick)(アンブリオンマ アメリカヌム(Amblyomma americanum)Linnaeus))及び軟ダニとして一般に知られるヒメダニ科のダニ(例えば、回帰熱ダニ(オルニトドロス ツリカタ(Ornithodoros turicata))、一般的なナガヒメダニ(common fowl tick)(アルガス ラジアツス(Argas radiatus)));キュウセンダニ科、シラミダニ科、及びヒゼンダニ科のヒゼンダニ及び疥癬虫;バッタ、イナゴ及びコオロギを含む直翅目の卵、成体及び幼体(例えば、ワタリバッタ(migratory grasshoppers)(例えば、メラノプルス サングイニペス(Melanoplus sanguinipes)Fabricius、M.ジフェレンチアリス(differentialis)Thomas)、アメリカイナゴ(American grasshoppers)(例えば、スキストセルカ アメリカナ(Schistocerca americana)Drury)、砂漠バッタ(スキストセルカ グレガリア(Schistocerca gregaria)Forskal)、トノサマバッタ(ロクスタ ミグラトリア(Locusta migratoria)Linnaeus)、ブッシュローカスト(bush locust)(オンブバッタ属種(Zonocerus spp.))、イエコオロギ(アケタ ドメスチクス(Acheta domesticus)Linnaeus)、ケラ(例えば、トーニーモールクリケット(tawny mole cricket)(スカプテリスクス ビシヌス(Scapteriscus vicinus)Scudder)およびサザンモールクリケット(southern mole cricket)(スカプテリスクス ボレリイ(Scapteriscus borellii)Giglio−Tos));潜葉性昆虫を含む双翅目の卵、成体及び幼体(例えば、ハモグリバエ属種、例えばトマトハモグリバエ(serpentine vegetable leafminer)(リリオミザ サチバ(Liriomyza sativae)Blanchard))、少昆虫、ミバエ(ミバエ科)、キモグリバエ(例えば、オシネラ フリット(Oscinella frit)Linnaeus)、ソイルマゴット(soil maggots)、イエバエ(例えば、ムスカ ドメスチカ(Musca domestica)Linnaeus)、小イエバエ(例えば、ファンニア カニクラリス(Fannia canicularis)Linnaeus、F.femoralis Stein)、サシバエ(例えば、ストモキシス カルシトランス(Stomoxys calcitrans)Linnaeus)、フェイスフライ(face flies)、ノサシバエ、クロバエ(例えば、オビキンバエ属種、クロキンバエ属(Phormia spp.))、及び他のキンバエ有害生物、ウシアブ(例えば、アブ属)、ウマバエ(例えば、ウマバエ属種(Gastrophilus spp.)、ヒツジバエ属種(Oestrus spp.))、ウシバエ(例えば、ウシバエ属種)、メクラアブ(例えば、メクラアブ属種(Chrysops spp.))、ヒツジシラミバエ(例えば、メロファグス オビヌス(Melophagus ovinus)Linnaeus)及び他の短角亜目、蚊(例えば、ヤブカ属種(Aedes spp.)、ハマダラカ属種(Anopheles spp.)、イエカ属種(Culex spp.))、ブヨ(例えば、オオブユ属種(Prosimulium spp.)、アシマダラブユ属種(Simulium spp.))、ヌカカ、サンチョウバエ、クロバネキノコバエ(sciarids)、及び他の長角亜目;ネギアザミウマ(トリプス タバシ(Thrips tabaci)Lindeman)、ミカンキイロアザミウマ(flower thrips)(Frankliniella spp.)、及び他の葉を食べるアザミウマを含む総翅目の卵、成体及び幼体;フロリダカーペンターアント(Florida carpenter ant)(カンポノツス フロリダヌス(Camponotus floridanus)Buckley)、レッドカーペンターアント(red carpenter ant)(カンポノツス フェルギノイス(Camponotus ferrugineus)Fabricius)、クロオオアリ(black carpenter ant)(カンポノツス ペンシルバニクス(Camponotus pennsylvanicus)De Geer)、ホワイトフッティッドアント(white−footed ant)(テクノミルメキス アルビペス(Technomyrmex albipes)fr.Smith)、ビッグヘッドアント(big headed ants)(オオズアリ属種(Pheidole sp.))、ゴーストアリ(ghost ant)(タピノマ メラノセファルム(Tapinoma melanocephalum)Fabricius);イエヒメアリ(モノモリウム ファラオニス(Monomorium pharaonis)Linnaeus)、チビヒアリ(ワスマンニア アウロプンクタタ(Wasmannia auropunctata)Roger)、ヒアリ(fire ant)(ソレノプシス ゲミナタ(Solenopsis geminata)Fabricius)、アカヒアリ(red imported fire ant)(ソレノプシス インビクタ(Solenopsis invicta)Buren)、アルゼンチンアリ(イリドミルメキス フミリス(Iridomyrmex humilis)Mayr)、クレイジーアント(パラトレキナ ロンギコルニス(Paratrechina longicornis)Latreille)、トビイワシロアリ(pavement ant)(テトラモリウム カエスピツム(Tetramorium caespitum)Linnaeus)、ヒメトビイロケアリ(cornfield ant)(ラシウス アリエヌス(Lasius alienus)Foerster)及びオドラスハウスアント(odorous house ant)(タピノマ セッシル(Tapinoma sessile)Say)を含むアリ科のアリを含む膜翅目の有害昆虫が挙げられる。ハナバチ(クマバチを含む)、スズメバチ(hornets)、スズメバチ(yellow jackets)、カリバチ、及びハバチ(ネオジプリオン属種(Neodiprion spp.);シーファス属種(Cephas spp.))を含む他の膜翅目;シロアリ科のシロアリ(例えば、マクロテルメス属種(Macrotermes sp.)、オドンロテルメス オベスス(Odonlotermes obesus)Rambur)、レイビシロアリ科(例えば、クリプトテルメス属種(Cryptotermes sp.))、及びミゾガシラシロアリ科(例えば、ヤマトシロアリ属種、コプトテルメス属種(Coptotermes sp.)、ヘテロテルメス テヌイス(Heterotermes tenuis)Hagen)、東部地下シロアリ(eastern subterranean termite)(レチクリテルメス フラビペス(Reticulitermes flavipes)Kollar)、西部地下シロアリ(western subterranean termite)(レチクリテルメス ヘスペルス(Reticulitermes hesperus)Banks)、イエシロアリ(コプトテルメス ホルモサヌス(Coptotermes formosanus)Shiraki)、ウェスト・インディアン・ドライウッドシロアリ(West Indian drywood termite)(インシシテルメス インミグランス(Incisitermes immigrans)Snyder)、パウダーポストシロアリ(powder post termite)(クリプトテルメス ーレビス(Cryptotermes hrevis)Walker)、ドライウッドシロアリ(drywood termite)(インシシテルメス スニデリ(Incisitermes snyderi)Light)、南東部地下シロアリ(southeastern subterranean termite)(レチクリテルメス ビルギニクス(Reticulitermes virginicus)Banks)、アメリカカンザイシロアリ(western drywood termite)(インシシテルメス ミノル(Incisitermes minor)Hagen)、アルボリアルシロアリ(arboreal termites)、例えばナスチテルメス属種(Nasutitermes sp.)及び他の経済的に重要なシロアリを含む等翅目の有害昆虫;セイヨウシミ(レピスマ サッカリナ(Lepisma saccharina)Linnaeus)及びマダラシミ(テルモビア ドメスチカ(Thermobia domestica)Packard)のようなシミ目の有害昆虫;アタマジラミ(ペジクルス フマヌス カピチス(Pediculus humanus capitis)De Geer)、ヒトジラミ(ペジクルス フマヌス(Pediculus humanus)Linnaeus)、ニワトリオオハジラミ(chicken body louse)(メナカンツス ストラミノイス(Menacanthus stramineus)Nitszch)、イヌハジラミ(dog biting louse)(トリコデクテス カニス(Trichodectes canis)De Geer)、ニワトリハジラミ(fluff louse)(ゴニオコテス ガリナ(Goniocotes gallinae)De Geer)、ヒツジハジラミ(sheep body louse)(ボビコラ オビス(Bovicola ovis)Schrank)、ウシジラミ(short−nosed cattle louse)(ハエマトピヌス オイリステルヌス(Haematopinus eurysternus)Nitzsch)、ウシホソジラミ(long−nosed cattle louse)(リノグナツス ビツリ(Linognathus vituli)Linnaeus)並びにヒト及び動物を攻撃する他の吸血及び咀嚼寄生シラミを含む食毛目の有害昆虫;
ケオプスネズミノミ(キセノプシルラ ケオピス(Xenopsylla cheopis)Rothschild)、ネコノミ(クテノセファリデス フェリス(Ctenocephalides felis)Bouche)、イヌノミ(クテノセファリデス カニス(Ctenocephalides canis)Curtis)、ニワトリノミ(hen flea)(セラトフィルス ガリナ(Ceratophyllus gallinae)Schrank)、ニワトリフトノミ(sticktight flea)(エキドノファガ ガリナセア(Echidnophaga gallinacea)Westwood)、ヒトノミ(プレキス イリタンス(Pulex irritans)Linnaeus)並びに哺乳動物及び鳥類を苦しめる他のノミを含むノミ目の有害昆虫が挙げられる。対象となるさらなる有害節足動物としては:真正クモ目のクモ、例えばドクイトグモ(ロキソセレス レクルサ(Loxosceles reclusa)Gertsch & Mulaik)及びクロゴケグモ(ラトロデクツス マクタンス(Latrodectus mactans)Fabricius)、及びゲジ目のムカデ類、たとえばゲジゲジ(スクチゲラ コレオプトラタ(Scutigera coleoptrata)Linnaeus)が挙げられる。
貯蔵穀物の有害無脊椎動物の例としては、オオコナナガシンクイ(larger grain borer)(プロステファヌス トルンカツス(Prostephanus truncatus))、コナナガシンクイ(lesser grain borer)(リゾペルタ ドミニカ(Rhyzopertha dominica))、コクゾウムシ(スチオフィルス オリザ(Stiophilus oryzae))、コクゾウムシ(スチオフィルス ゼアマイス(Stiophilus zeamais))、ヨツモンマメゾウムシ(cowpea weevil)(カロソブルクス マクラツス(Callosobruchus maculatus))、コクヌストモドキ(トリボリウム カスタノイム(Tribolium castaneum))、グラナリアコクゾウムシ(granary weevil)(スチオフィルス グラナリウス(Stiophilus granarius))、ノシメマダラメイガ(Indian meal moth)(プロジア インテルプンクテラ(Plodia interpunctella))、スジコナマダラメイガ(Mediterranean flour beetle)(エフェスチア クーニエラ(Ephestia kuhniella))及びアカチビヒラタムシ又はサビカクムネヒラタムシ(flat or rusty grain beetle)(クリプトレスチス フェルギノイス(Cryptolestis ferrugineus))が挙げられる。
本発明の化合物は、円虫目、カイチュウ目、ギョウチュウ目、カンセンチュウ目、旋尾線虫目、及びエノプルス目(Enoplida)の経済的に重要なメンバー、例えば限定されないが、経済的に重要な農業病害虫(すなわち、ネコブセンチュウ属(Meloidogyne)のネコブセンチュウ、ネグサレセンチュウ属(Pratylenchus)のネグサレセンチュウ(lesion nematodes)、ユミハリセンチュウ属(Trichodorus)のユミハリセンチュウなど)を含む線形動物門(Nematoda)、条虫綱、吸虫綱、及び鉤頭動物綱(Acanthocephaia)のメンバー、並びに動物及びヒト健康に有害な生物(すなわち、全ての経済的に重要な吸虫、条虫、及び回虫、例えばウマにおける普通円虫、イヌにおけるイヌ回虫、ヒツジにおける捻転胃虫、イヌにおけるイヌ糸状虫、ウマにおける葉状条虫、反芻動物における肝蛭など)に対して活性を有し得る。
本発明の化合物は、鱗翅目の有害生物(例えば、アラバマ アルギラセア(Alabama argillacea)Huebner (コットンリーフワーム(cotton leaf worm))、アルキプス アルギロスピラ(Archips argyrospila)Walker(果樹ハマキムシ(fruit tree leaf roller))、アルキプス ロサナ(A.rosana)Linnaeus(欧州リーフローラー(European leaf roller))及び他のArchips種、キロ スップレッサリス(Chilo suppressalis)Walker (ニカメイガ(rice stem borer))、クナファロクロシス メジナリス(Cnaphalocrosis medinalis)Guenee (コブノメイガ(rice leaf roller))、クラムフス カリギノセルス(Crambus caliginosellus)Clemens (コーンルートウェブワーム(corn root webworm))、クランブス トテルレルス(Crambus teterrellus)Zincken (シバツトガ(bluegrass webworm))、シジア ポモネラ(Cydia pomonella)Linnaeus (コドリンガ)、エアリアス インスラナ(Earias insulana)Boisduval (ミスジアオリンガ(spiny bollworm))、エアリアス ビッテラ(Earias vittella)Fabricius (クサオビリンガ(spotted bollworm))、ヘリコベルパ アルミゲラ(Helicoverpa armigera)Huebner (オオタバコガ(American bollworm))、ヘリコベルパ ゼア(Helicoverpa zea)Boddie(アメリカタバコガ(corn earworm))、ヘリオチス ビレセンス(Heliothis virescens)Fabricius (タバコメムシ(tobacco budworm))、ヘルペトグランマ リカルシサリス(Herpetogramma licarsisalis)Walker (クロオビクロノメイガ(sod webworm))、ロベシア ボトラナ(Lobesia botrana)Denis & Schiffermuller (グレープベリーモス(grape berry moth))、ペクチノホラ ゴッシピエラ(Pectinophora gossypiella)Saunders (ワタアカミムシガ(pink bollworm))、フィロクニスチス シトレラ(Phyllocnistis citrella)Stainton (ミカンコハモグリ(citrus leafminer))、ピエリス ブラッシカ(Pieris brassicae)Linnaeus(オオモンシロチョウ)、ピエリス ラパ(Pieris rapae)Linnaeus(モンシロチョウ)、プルテラ キシロステラ(Plutella xylostella) Linnaeus(コナガ)、スポドプテラ エキシグア(Spodoptera exigua)Huebner (シロイチモジヨトウ)、スポドプテラ リツラ(Spodoptera litura)Fabricius (ハスモンヨトウ)、スポドプテラ フルギペルダ(Spodoptera frugiperda)J.E.Smith (ツマジロクサヨトウ)、トリコプルシア ニ(Trichoplusia ni)Huebner(イラクサキンウワバ)及びツタ アブソルタ(Tuta absoluta)Meyrick (トマトキバガ(tomato leafminer)))に対して活性を有し得る。
本発明の化合物は、以下を含むヨコバイ亜目のメンバーに対して有意な活性を有する:アシルトシホン ピスム(Acyrthosiphon pisum)Harris (エンドウヒゲナガアブラムシ(pea aphid))、アフィス クラッシボラ(Aphis craccivora)Koch (マメアブラムシ(cowpea aphid))、アフィス ファバ(Aphis fabae)Scopoli (マメクロアブラムシ(black bean aphid))、アフィス ゴッシピイ(Aphis gossypii)Glover (ワタアブラムシ)、アフィス ポミ(Aphis pomi)De Geer (リンゴアブラムシ(apple aphid))、アフィス スピラエコラ(Aphis spiraecola)Patch (ユキヤナギアブラムシ(spirea aphid))、アウラコルツム ソラニ(Aulacorthum solani)Kaltenbach (ジャガイモヒゲナガアブラムシ(foxglove aphid))、カエトシホン フラガエホリイ(Chaetosiphon fragaefolii)Cockerell (イチゴケナガアブラムシ(strawberry aphid))、ジウラフィス ノキシア(Diuraphis noxia)Kurdjumov Mordvilko (ロシアコムギアブラムシ(Russian wheat aphid))、ジサフィス プランタギネア(Dysaphis plantaginea)Paaserini (オオバコアブラムシ(rosy apple aphid))、エリオソマ ラニゲルム(Eriosoma lanigerum)Hausmann (リンゴワタムシ(woolly apple aphid))、ヒアロプテルス プルニ(Hyalopterus pruni)Geoffroy (モモコフキアブラムシ(mealy plum aphid))、リパフィス エリシミ(Lipaphis erysimi)Kaltenbach (ニセダイコンアブラムシ)、メトポロフィウム ジロズム(Metopolophium dirrhodum)Walker(ムギウスイロアブラムシ)、マクロシフム オイホルビア(Macrosiphum euphorbiae)Thomas(チューリップヒゲナガ アブラムシ)、ミズス ペルシカ(Myzus persicae)Sulzer (モモアカアブラムシ)、ナソノビア リビスニグリ(Nasonovia ribisnigri)Mosley(レタスアブラムシ)、ペムフィグス属種(Pemphigus spp.)(ルートアフィド(root aphids)及びガルアフィド(gall aphids))、ロパロシフム マイジス(Rhopalosiphum maidis)Fitch (トウモロコシアブラムシ)、ロパロシフム パジ(Rhopalosiphum padi)Linnaeus (ムギクビレアブラムシ)、スキザフィス グラミヌム(Schizaphis graminum)Rondani (ムギミドリアブラムシ(greenbug))、シトビオン アベナ(Sitobion avenae)Fabricius(ヒゲナガアブラムシ(English grain aphid))、テリオアフィス マクラタ(Therioaphis maculata)Buckton (マダラアルファルファアブラムシ(spotted alfalfa aphid))、トキソプテラ アウランチイ(Toxoptera aurantii)Boyer de Fonscolombe(コミカンアブラムシ(black citrus aphid))、及びトキソプテラ シトリシダ(Toxoptera citricida)Kirkaldy (ミカンクロアブラムシ);アデルゲス属種(Adelges spp.)(カサアブラムシ);フィロキセラ デバスタトリキス(Phylloxera devastatrix)Pergande (ペカン フィロキセラ(pecan phylloxera));ベミシア タバシ(Bemisia tabaci)Gennadius (タバココナジラミ、ワタコナジラミ(sweetpotato whitefly))、ベミシア アルゲンチホリイ(Bemisia argentifolii)Bellows & Perring (シルバーリーフコナジラミ)、ジアロイロデス シトリ(Dialeurodes citri)Ashmead (ミカンコナジラミ)及びトリアロイロデス バポラリオルム(Trialeurodes vaporariorum)Westwood (オンシツコナジラミ);エンポアスカ ファバ(Empoasca fabae)Harris(ジャガイモヒメヨコバイ(potato leafhopper))、ラオデルファキス ストリアテルス(Laodelphax striatellus)Fallen (ヒメトビウンカ(smaller brown planthopper))、マクロレステス クアドリリネアツス(Macrolestes quadrilineatus)Forbes (アスターリーフホッパー(aster leafhopper))、ネホテッチキス シンチセプス(Nephotettix cinticeps)Uhler(ツマグロヨコバイ(green leafhopper))、ネホテッチキス ニグロピクツス(Nephotettix nigropictus)Stal(クロスジツマグロヨコバイ(rice leafhopper))、ニラパルバタ ルゲンス(Nilaparvata lugens)Stal(トビイロウンカ(brown planthopper))、ペレグリヌス マイジス(Peregrinus maidis)Ashmead(トウモロコシウンカ)、ソガテラ フルシフェラ(Sogatella furcifera)Horvath(セジロウンカ)、ソガトデス オリジコラ(Sogatodes orizicola)Muir (イネウンカ(rice delphacid))、チフロシバ ポマリア(Typhlocyba pomaria)McAtee シロリンゴヨコバイ(white apple leafhopper)、エリトロネオウラ属種(Erythroneoura spp.)(グレープリーフホッパー(grape leafhoppers));マギシダダ セプテンデシム(Magicidada septendecim)Linnaeus(周期ゼミ);イセリア プルカシ(Icerya purchasi)Maskell(ワタフキカイガラムシ(cottony cushion scale))、クアドラスピジオツス ペルニシオスス(Quadraspidiotus perniciosus)Cornstock(ナシマルカイガラムシ(San Jose scale));プラノコックス シトリ(Planococcus citri)Risso(ミカンコナカイガラムシ(citrus mealybug));コナカイガラムシ属種(Pseudococcus spp.)(他のコナカイガラムシ種複合体);カコプシルラ ピリコラ(Cacopsylla pyricola)Foerster (フタホシナシキジラミ(pear psylla))、トリオザ ジオスピリ(Trioza diospyri)Ashmead(カキキジラミ(persimmon psylla))。
本発明の化合物はまた、以下を含む半翅目のメンバーに対して活性を有する:アクロステルヌム ヒラル(Acrosternum hilare)Say(ミドリカメムシ(green stink bug))、アナサ トリスチス(Anasa tristis)De Geer(スカッシュバグ(squash bug))、ブリッスス ロイコプテルス ロイコプテルス(Blissus leucopterus leucopterus)Say(キンクバグ(chinch bug))、シメキス レクツラリウス(Cimex lectularius)Linnaeus(トコジラミ)、コリツカ ゴッシピイ(Corythuca gossypii)Fabricius(コットンレースバグ(cotton lace bug))、シルトペルチス モデスタ(Cyrtopeltis modesta)Distant(トマトバグ(tomato bug))、ジスデルクス スツレルス(Dysdercus suturellus)Herrich−Schaeffer (コットンステイナー(cotton stainer))、オイキスツス セルブス(Euchistus servus)Say(ブラウンスティンクバグ(brown stink bug))、オイキスツス バリオラリウス(Euchistus variolarius)Palisot de Beauvois(ワンスポッティッドスティンクバグ(one−spotted stink bug))、グラプトステツス属種(Graptosthetus spp.)(シードバグ(seed bugs)種複合体)、ハリモルファ ハリス(Halymorpha halys)Stal(クサギカメムシ)、レプトグロッスス コルクルス(Leptoglossus corculus)Say(リーフフッティッドパインシードバグ(leaf−footed pine seed bug))、リグス リネオラリス(Lygus lineolaris)Palisot de Beauvois (サビイロカスミカメ(tarnished plant bug))、ネザラ ビリズラ(Nezara viridula)Linnaeus(ミナミアオカメムシ)、オエバルス プグナキス(Oebalus pugnax)Fabricius(ライススティンクバグ(rice stink bug))、オンコペルツス ファシアツス(Oncopeltus fasciatus)Dallas(ラージミルクウィードバグ(large milkweed bug))、プソイダトモセリス セリアツス(Pseudatomoscelis seriatus)Reuter(ワタノミハムシ(cotton fleahopper))。本発明の化合物により防除される他の昆虫目としては、総翅目(例えば、フランクリニエラ オッシデンタリス(Frankliniella occidentalis)Pergande(ミカンキイロアザミウマ)、シルトトリプス シトリ(Scirthothrips citri)Moulton(シトレススリプス(citrus thrips))、セリコトリプス バリアビリス(Sericothrips variabilis)Beach(ダイズアザミウマ(soybean thrips))、及びトリプス タバシ(Thrips tabaci)Lindeman(ネギアザミウマ);並びに甲虫目(例えば、レプチノタルサ デセムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata)Say(コロラドハムシ)、エピラクナ バリベスチス(Epilachna varivestis)Mulsant (インゲンテントウ)及びアグリオテス属(Agriotes)、アトウス属(Athous)又はリモニウス属(Limonius))のコメツキムシの幼虫が挙げられる。
いくつかの現代分類系は、同翅目属(Homoptera)を半翅目内の亜目としていることに留意のこと。
注目されるのは、ミカンキイロアザミウマ(フランクリニエラ オッシデンタリス(Frankliniella occidentalis))の防除のための本発明の化合物の使用である。注目されるのは、ジャガイモヒメヨコバイ(potato leafhopper)(エンポアスカ ファバ(Empoasca fabae))の防除のための本発明の化合物の使用である。注目されるのは、ワタアブラムシ(cotton melon aphid)(アフィス ゴッシピイ(Aphis gossypii))を防除するための本発明の化合物の使用である。注目されるのは、モモアカアブラムシ(ミズス ペルシカ(Myzus persicae))の防除のための本発明の化合物の使用である。注目されるのは、ワタコナジラミ(sweetpotato whitefly)(タバココナジラミ(Bemisia tabaci))を防除するための本発明の化合物の使用である。
本発明の化合物はまた、農作物の活力を増加させるために有用であり得る。この方法は、農作物(例えば、葉、花、果実又は根)又は農作物がそこから成長する種子を、所望の植物活力効果を達成するために十分な量(すなわち、生物学的有効量)の式1化合物に接触させることを含む。
典型的に、式1の化合物は配合された組成物で適用される。式1の化合物はしばしば農作物又はその種子に直接適用されるが、農作物の場所(locus)、すなわち農作物の環境、特に式1の化合物が農作物に移動することを可能にするために十分近い環境の部分にも適用することができる。この方法に関連する場所は、最も一般的に、成長培地(すなわち、植物に栄養物を供給する培地)、典型的には植物が成長する土壌を含む。したがって、農作物の活力を増加させるための農作物の処理は、農作物、農作物がそこから成長する種子、又は農作物の場所を、生物学的有効量の式1の化合物と接触させることを含む。
増加した作物活力は、以下の観察される効果のうちの1つ又はそれ以上を生じ得る: (a)優れた種子発芽、作物出芽及び作物現存量(crop stand)により示される最適な作物樹立;(b)速く頑強な葉の成長(例えば、葉面積指標により測定される)、植物高さ、ひこばえの数(例えば、稲について)、根の量及び作物の植物質量(vegetative mass)全体の乾燥重量により示される増強された作物成長;(c)開花までの時間、開花期間、花の数、総バイオマス蓄積(すなわち、収穫高)及び/又は果実もしくは穀物の品質等級の農産物市場性(すなわち、収穫品質)により示される改善された作物収量;(d)植物病害感染及び有害な節足動物、線形動物又は軟体動物の侵入に耐えるか侵入を防止する作物の増強された能力;並びに(e)極度の熱、準最適な湿度又は植物毒素化学物質への曝露のような環境ストレスに耐える作物の増加した能力。
本発明の化合物は、植物の環境における植食性有害無脊椎動物を殺傷するか又は他の方法で植食性有害無脊椎動物の摂食を防止することにより、未処理の植物と比較して処理した植物の活力を増加させ得る。植食性有害無脊椎動物のこのような防除がない場合、有害生物は、植物組織もしくは樹液を消費し、又はウイルスのような植物病原体を伝染させることにより植物の活力を減少させる。植食性有害無脊椎動物が存在しない場合でも、本発明の化合物は、植物の代謝を改変することにより植物活力を増加させ得る。一般に、農作物の活力は、非理想的な環境、すなわち、理想的な環境ではそれが示しうる完全な遺伝的可能性を達成する植物に対して有害な1つ又はそれ以上の局面を含む環境において植物が成長される場合に、その植物を本発明の化合物で処理することにより最も有意に増加される。
注目されるのは、農作物の活力を増加させるための方法であり、ここで農作物は、植食性有害無脊椎動物を含む環境で成長する。また注目されるのは、農作物の活力を増加させる方法であり、ここで農作物は、植食性有害無脊椎動物を含まない環境で成長する。農作物の成長を維持するために理想的な量より少ない量の水分を含む環境で成長する農作物の活力を増加させるための方法もまた注目される。稲である農作物の活力を増加させるための方法もまた注目される。トウモロコシ(コーン)である農作物の活力を増加させるための方法もまた注目される。ダイズである農作物の活力を増加させるための方法もまた注目される。
本発明の化合物はまた、1つ又はそれ以上の他の生物学的に活性な化合物又は薬剤と混合することができ、これらとしては、殺虫剤、殺菌剤(fungicides)、殺線虫剤、殺菌剤(bactericides)、殺ダニ剤、除草剤、除草剤薬害軽減剤、成長調節剤、例えば昆虫脱皮阻害剤及び発根刺激物質、不妊化剤、情報物質、防虫剤、誘引物質、フェロモン、摂食刺激物質、他の生物学的に活性な化合物又はさらに広範囲の農学的及び非農学的有用性を生じる多成分農薬を形成する昆虫病原性の細菌、ウイルス又は真菌が挙げられる。したがって、本発明はまた、生物学的有効量の式1の化合物、界面活性剤、固形希釈剤及び液体希釈剤からなる群より選択される少なくとも1つのさらなる成分、並びに少なくとも1つのさらなる生物学的に活性な化合物又は薬剤を含む組成物に関する。本発明の混合物について、他の生物学的に活性な化合物又は薬剤を、式1の化合物を含む本発明の化合物と一緒に配合してプレミックス(premix)を形成することができ、又は他の生物学的に活性な化合物又は薬剤を、式1の化合物を含む本発明の化合物とは別々に配合し、そして2つの配合物を適用前に一緒に組み合わせる(例えば、スプレータンクで)か、又はあるいは連続して適用することができる。
本発明の化合物と一緒に配合することができるこのような生物学的に活性な化合物の例は、殺虫剤、例えばアバメクチン、アセフェート、アセキノシル、アセタミプリド、アクリナトリン、アフィドピロペン(afidopyropen) ([(3S,4R,4aR,6S,6aS,l2R,l2aS,12bS)−3−[(シクロプロピルカルボニル)オキシ]−1,3,4,4a,5,6,6a,12,12a,12b−デカヒドロ−6,12−ジヒドロキシ−4,6a,12b−トリメチル−11−オキソ−9−(3−ピリジニル)−2H,11H−ナフト[2,1−b]ピラノ[3,4−e]ピラン−4−イル]メチル シクロプロパンカルボキシレート)、アミドフルメト、アミトラズ、アバメクチン、アザジラクチン、アジンホス−メチル、ベンフラカルブ、ベンスルタップ、ビフェントリン、ビフェナゼート、ビストリフルロン(bistrifluron)、ボラート(borate)、ブプロフェジン、カズサホス、カルバリル、カルボフラン、カルタップ、カルゾール(carzol)、クロラントラニリプロール、クロルフェナピル、クロルフルアズロン、クロルピリホス、クロルピリホス−メチル、クロマフェノジド、クロフェンテジン(clofentezin)、クロチアニジン、シアントラニリプロール (3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)、シアントラニリプロール (3−ブロモ−N−[2−ブロモ−4−クロロ−6−[[(1−シクロプロピルエチル)アミノ]カルボニル]フェニル]−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)、シクロプロトリン、シクロキサプリド(cycloxaprid) ((5S,8R)−1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−9−ニトロ−5,8−エポキシ−1H−イミダゾ[1,2−a]アゼピン) シフルメトフェン、シフルトリン、ベータ−シフルトリン、シハロトリン、ガンマ−シハロトリン、ラムダ−シハロトリン、シペルメトリン、アルファ−シペルメトリン、ゼータ−シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ジアフェンチウロン、ダイアジノン、ディルドリン、ジフルベンズロン、ジメフルトリン、ジメハイポ、ジメトエート、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エンドスルファン、エスフェンバレレート、エチプロール、エトフェンプロックス、エトキサゾール、酸化フェンブタすず、フェニトロチオン、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンプロパトリン、フェンバレラート、フィプロニル、フロメトキン (2−エチル−3,7−(ジメチル−6−[4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]−4−キノリニル メチルカーボネート)、フロニカミド、フルベンジアミド、フルシトリナート、フルフェネリム、フルフェノクスロン、フルフェノキシストロビン(flufenoxystrobin) ((αE)−2−[[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]メチル]−α−(メトキシメチレン)ベンゼン酢酸メチル)、フルフェンスルホン(flufensulfone) (5−クロロ−2−[(3,4,4−トリフルオロ−3−ブテン−1−イル)スルホニル]チアゾール)、フルヘキサホン(fluhexafon)、フルオピラム、フルピプロル(flupiprole) (1−[2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−[(2−メチル−2−プロペン−1−イル)アミノ]−4−[(トリフルオロメチル)スルフィニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル)、フルピラジフロン (4−[[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ]−2(5H)−フラノン)、フルバリネート、タウ−フルバリネート、ホノホス、ホルメタナート、ホスチアゼート、ハロフェノジド、ヘプタフルスリン(heptafluthrin) ([2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル]メチル 2,2−ジメチル−3−[(1Z)−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペン−1−イル]シクロプロパンカルボキシレート)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ヘキシチアゾクス、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、殺虫石鹸(insecticidal soaps)、イソフェンホス、ルフェヌロン、マラチオン、メパーフルトリン ([2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル]メチル (1R,3S)−3−(2,2−ジクロロエテニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート)、メタフルミゾン、メタアルデヒド、メタミドホス、メチダチオン、メチオジカルブ(methiodicarb)、メソミル、メトプレン、メトキシクロル、メトフルトリン、メトキシフェノジド、メトフルトリン、モノクロトホス、モノフルオロトリン(monofluorothrin) ([2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル]メチル 3−(2−シアノ−1−プロペン−1−イル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート)、ニコチン、ニテンピラム、ニチアジン(nithiazine)、ノバルロン、ノビフルムロン、オキサミル、パラチオン、パラチオン−メチル、ペルメトリン、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ピリミカーブ、プロフェノホス(profenofos)、プロフルトリン、プロパルギット、プロトリフェンブト(protrifenbute)、ピフルブミド (1,3,5−トリメチル−N−(2−メチル−1−オキソプロピル)−N−[3−(2−メチルプロピル)−4−[2,2,2−トリフルオロ−1−メトキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル]フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド)、ピメトロジン、ピラフルプロール(pyrafluprole)、ピレトリン、ピリダベン、ピリダリル、ピリフルキナゾン、ピリミノストロビン(pyriminostrobin) (メチル(αE)−2[[[2−[(2,4−ジクロロフェニル)アミノ]−6−(トリフルオロメチル)−4−ピリミジニル]オキシ]メチル]−α−(メトキシメチレン)ベンゼンアセテート)、ピリプロール、ピリプロキシフェン、ロテノン、リアノジン、シラフルオフェン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト、スルプロホス、スルホキサフロル (N−[メチルオキシド[1−[6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジニル]エチル]−λ−スルファニリデン]シアナミド)、テブフェノジド、テブフェンピラド、テフルベンズロン、テフルトリン、テルブホス、テトラクロルビンホス、テトラメトリン、テトラメチルフルトリン(tetramethylfluthrin) ([2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル]メチル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート)、テトラニリプロール、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタップ−ナトリウム、チオキサザフェン(tioxazafen) (3−フェニル−5−(2−チエニル)−1,2,4−オキサジアゾール)、トルフェンピラド、トラロメトリン、トリアザメート、トリクロルホン、トリフルメゾピリム (2,4−ジオキソ−1−(5−ピリミジニルメチル)−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム内塩)、トリフルムロン、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)デルタ−エンドトキシン類、昆虫病原性細菌、昆虫病原性ウイルス及び昆虫病原性真菌である。
注目されるのは、アバメクチン、アセタミプリド、アクリナトリン、アフィドピロペン、アミトラズ、アベルメクチン、アザジラクチン、ベンフラカルブ、ベンスルタップ、ビフェントリン、ブプロフェジン、カズサホス、カルバリル、カルタップ、クロラントラニリプロール、クロルフェナピル、クロルピリホス、クロチアニジン、シアントラニリプロール、シクラニリプロール、シクロプロトリン、シフルトリン、ベータ−シフルトリン、シハロトリン、ガンマ−シハロトリン、ラムダ−シハロトリン、シペルメトリン、アルファ−シペルメトリン、ゼータ−シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ディルドリン、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エンドスルファン、エスフェンバレレート、エチプロール、エトフェンプロックス、エトキサゾール、フェニトロチオン、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンバレラート、フィプロニル、フロメトキン、フロニカミド、フルベンジアミド、フルフェノクスロン、フルフェノキシストロビン、フルフェンスルホン、フルピプロル、フルピラジフロン、フルバリネート、ホルメタナート、ホスチアゼート、ヘプタフルスリン、ヘキサフルムロン、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、ルフェヌロン、メパーフルトリン、メタフルミゾン、メチオジカルブ、メソミル、メトプレン、メトキシフェノジド、メトフルトリン、モノフルオロトリン(monofluorothrin)、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、オキサミル、ピフルブミド、ピメトロジン、ピレトリン、ピリダベン、ピリダリル、ピリミノストロビン、ピリプロキシフェン、リアノジン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト、スルホキサフロル、テブフェノジド、テトラメトリン、テトラメチルフルトリン(tetramethylfluthrin)、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタップ−ナトリウム、トラロメトリン、トリアザメート、トリフルメゾピリム、トリフルムロン、バチルス・チューリンゲンシスデルタ−エンドトキシン類、バチルス・チューリンゲンシスの全ての系統、核多角体病(Nucleo polyhedrosis)ウイルスの全ての系統のような殺虫剤である。
本発明の化合物と混合するための生物学的薬剤の一実施態様としては、バチルス・チューリンゲンシスのような昆虫病原性細菌、及びCellCap(R)プロセスにより製造されるMVP(R)及びMVPII(R)生物殺虫剤のようなバチルス・チューリンゲンシスのカプセル封入デルタ−エンドトキシン類(CellCap(R)、MVP(R)及びMVPII(R)はMycogen Corporation、Indianapolis、Indiana、USAの商標である);黒きょう病菌(green muscardine fungus)のような昆虫病原性真菌;並びにバキュロウイルス、アメリカタバコガ(Helicoverpa zea)核多角体病ウイルス(HzNPV)、アナグラファ ファルシフェラ(Anagrapha falcifera)核多角体病ウイルス(AfNPV)のような核多角体病ウイルス(NPV)を含む、昆虫病原性(天然に存在するもの及び遺伝的に改変されたものの両方)ウイルス;並びにコドリンガ(Cydia pomonella)顆粒病ウイルス(CpGV)のような顆粒病ウイルス(GV)が挙げられる。
特に注目されるのは、他方の有害無脊椎動物防除活性成分が式1の化合物と異なる化学クラスに属するか、又は異なる作用部位を有するような組み合わせである。特定の場合において、類似した防除スペクトルを有するが異なる作用部位を有する少なくとも1つの他の有害無脊椎動物防除活性成分との組み合わせは、抵抗性管理のために特に有利だろう。したがって、本発明の組成物は、生物学的有効量の、類似した防除スペクトルを有するが異なる化学クラスに属するか又は異なる作用部位を有する少なくとも1つのさらなる有害無脊椎動物防除活性成分をさらに含むことができる。これらのさらなる生物学的に活性な化合物又は薬剤としては、限定されないが、アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、例えばカルバメート系 メソミル、オキサミル、チオジカルブ、トリアザメート、及び有機リン酸系 クロルピリホス;GABA作動性クロライドチャネルアンタゴニスト、例えばシクロジエン系 ディルドリン及びエンドスルファン、並びにフェニルピラゾール系 エチプロール及びフィプロニル;ナトリウムチャネルモジュレーター、例えばピレスロイド系 ビフェントリン、シフルトリン、ベータ−シフルトリン、シハロトリン、ラムダ−シハロトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、ジメフルトリン(dimefluthrin)、エスフェンバレレート、メトフルトリン及びプロフルトリン;ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アゴニスト、例えばネオニコチノイド系 アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、ニチアジン(nithiazine)、チアクロプリド、及びチアメトキサム、及びスルホキサフロル;ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリック活性化因子、例えばスピノシン、スピネトラム及びスピノサド;クロライドチャネル活性化剤、例えば、エバーメクチン、アバメクチン及びエマメクチン;幼若ホルモン模倣物、例えばジオフェノラン、メトプレン、フェノキシカルブ及びピリプロキシフェン;選択的ヨコバイ亜目(homopteran)摂食遮断薬、例えばピメトロジン及びフロニカミド;ダニ成長阻害剤、例えばエトキサゾール;ミトコンドリアATP合成酵素の阻害剤、例えばプロパルギット;プロトン勾配の撹乱による酸化的リン酸化の脱共役剤、例えばクロルフェナピル;ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)チャネル遮断薬、例えばネライストキシンアナログ、カルタップ;キチン生合成の阻害剤、例えばベンゾイルウレア類、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン及びトリフルムロン、及びブプロフェジン;双翅類脱皮撹乱剤、例えばシロマジン;エクジソン受容体アゴニスト、例えばジアシルヒドラジン類、メトキシフェノジド及びテブフェノジド;オクトパミン受容体アゴニスト、例えばアミトラズ;ミトコンドリア複合体III電子伝達阻害剤、例えばヒドラメチルノン;ミトコンドリア複合体I電子伝達阻害剤、例えばピリダベン;電位依存性ナトリウムチャネル遮断薬、例えばインドキサカルブ;アセチルCoAカルボキシラーゼの阻害剤、例えばテトロン酸及びテトラミン酸、スピロジクロフェン、スピロメシフェン及びスピロテトラマト;ミトコンドリア複合体II電子伝達阻害剤、例えばβ−ケトニトリル類、シエノピラフェン及びシフルメトフェン;ライアニジン(ryanidine)受容体モジュレーター、例えばアントラニル酸ジアミド類クロラントラニリプロール、シアントラニリプロール及びシアントラニリプロール、ジアミド類、例えばフルベンジアミド、及びリアノジン受容体リガンド、例えばリアノジン;生物活性の原因となる標的部位が未知であるか又は特徴づけされていない化合物、例えばアザジラクチン、ビフェナゼート、ピリダリル、ピリフルキナゾン及びトリフルメゾピリム;昆虫中腸膜の微生物撹乱物質、例えばバチルス・チューリンゲンシス及びそれらが産生するデルタ−エンドトキシン及びバチルス・スファエリクス(Bacillus sphaericus):並びに核多角体病ウイルス(nucleo polyhedro viruses)(NPV)及び他の天然に存在するかもしくは遺伝的に改変された殺虫性ウイルスを含む生物学的製剤が挙げられる。
本発明の化合物とともに配合することができる生物学的に活性な化合物又は薬剤のさらなる例は:殺菌剤(fungicides)、例えばアシベンゾラル−S−メチル、アルジモルフ(aldimorph)、アメトクトラジン、アミスルブロム、アニラジン、アザコナゾール、アゾキシストロビン、ベナラキシル(ベナラキシル−Mを含む)、ベノダニル、ベノミル、ベンチアバリカルブ(ベンチアバリカルブ−イソプロピルを含む)、ベンゾビンジフルピル、ベトキサジン(bethoxazin)、ビナパクリル、ビフェニル、ビテルタノール、ビキサフェン、ブラストサイジン−S、ボスカリド、ブロムコナゾール、ブピリメート、ブチオベート(buthiobate)、カルボキシン、カルプロパミド、カプタホール、キャプタン、カルベンダジム、クロロネブ、クロロタロニル、クロゾリネート、水酸化銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、コモキシストロビン、シアゾファミド、シフルフェナミド、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロジニル、ジクロフルアニド、ジクロシメット、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジフルメトリム、ジメチリモール、ジメトモルフ、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、ジニコナゾール(diniconazole)(ジニコナゾール−Mを含む)、ジノカップ、ジチアノン、ジチオラン類、ドデモルフ(dodemorph)、ドジン(dodine)、エコナゾール、エタコナゾール(etaconazole)、エジフェンホス、エノキサストロビン(enoxastrobin)(エネストロブリン(enestroburin)としても知られる)、エポキシコナゾール、エタボキサム、エチリモール(ethirimol)、エトリジアゾール(etridiazole)、ファモキサドン、フェンアミドン(fenamidone)、フェナミンストロビン(fenaminstrobin)、フェナリモル、フェンブコナゾール、フェンフラム(fenfuram)、フェンヘキサミド(fenhexamide)、フェノキサニル、フェンピクロニル、フェンプロピジン(fenpropidin)、フェンプロピモルフ、フェンピラザミン、フェンチンアセタート、フェンチンヒドロキシド、ファーバム、フェリムゾン、フロメトキン、フルアジナム、フルジオキソニル、フルフェノキシストロビン(flufenoxystrobin)、フルモルフ(flumorph)、フルオピコリド、フルオピラム、フルオキサストロビン、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルシラゾール、フルスルファミド、フルチアニル、フルトラニル、フルトリアホール(flutriafol)、フルキサピロキサド、ホルペット、フサライド(fthalide)(フタリド(phthalide)としても知られる)、フベリダゾール(fuberidazole)、フララキシル(furalaxyl)、フラメトピル、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール(hymexazole)、グアザチン、イマザリル、イミベンコナゾール、イミノクタジンアルベシル酸塩、イミノクタジン三酢酸塩、イオジカルブ(iodicarb)、イプコナゾール、イソフェタミド、イプロベンホス、イプロジオン、イプロバリカルブ、イソプロチオラン、イソピラザム、イソチアニル、カスガマイシン(kasugamycin)、クレソキシム−メチル、マンコゼブ、マンジプロパミド、マンデストロビン、マンネブ、マパニピリン(mapanipyrin)、メプロニル、メプチルジノカップ(meptyldinocap)、メタラキシル(メタラキシル−M/メフェノキサムを含む)、メトコナゾール、メタスルホカルブ(methasulfocarb)、メチラム、メトミノストロビン、メトラフェノン、ミクロブタニル、ナフチチン(naftitine)、ネオ−アソジン(neo−asozin)(メタンアルソン酸鉄)、ヌアリモル、オクチリノン、オフラセ(ofurace)、オリサストロビン、オキサジキシル、オキサチアピプロリン、オキソリン酸、オキスポコナゾール、オキシカルボキシン、オキシテトラサイクリン、ペンコナゾール、ペンシクロン、ペンフルフェン、ペンチオピラド、ペルフラゾアート(perfurazoate)、亜リン酸(その塩、例えばホセチル−アルミニウム)を含む、ピコキシストロビン、ピペラリン、ポリオキシン(polyoxin)、プロベナゾール、プロクロラズ、プロシミドン、プロパモカルブ、プロピコナゾール、プロピネブ、プロキナジド(proquinazid)、プロチオカルブ(prothiocarb)、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン(pyrametostrobin)、ピラオキシストロビン(pyraoxystrobin)、ピラゾホス、ピリベンカルブ、ピリブタカルブ(pyributacarb)、ピリフェノックス(pyrifenox)、ピリオフェノン、ペリソキサゾール(perisoxazole)、ピリメタニル、ピリフェノックス、ピロールニトリン、ピロキロン、キンコナゾール(quinconazole)、キンメチオナート(quinmethionate)、キノキシフェン、キントゼン、シルチオファム、セダキサン(sedaxane)、シメコナゾール、スピロキサミン、ストレプトマイシン、硫黄、テブコナゾール、テブフロキン、テクロフタラム(teclofthalam)、テクロフタラム(tecloftalam)、テクナゼン、テルビナフィン、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チフルザミド、チオファネート、チオファネート−メチル チラム(thiram)、チアジニル、トルクロホス−メチル、トルプロカルブ、トリフルアニド(tolyfluanid)、トリアジメホン、トリアジメノール、トリアリモール(triarimol)、トリアゾキシド(triazoxide)、三塩基性硫酸銅、トリクロピリカルブ(triclopyricarb)、トリデモルフ(tridemorph)、トリフロキシストロビン、トリフルミゾール、トリモプルハミド(trimoprhamide)、トリシクラゾール、トリフロキシストロビン、トリホリン、トリチコナゾール(triticonazole)、ウニコナゾール、バリダマイシン、バリフェナラート(valifenalate)(バリフェナル(valifenal)としても知られる)、ビンクロゾリン、ジネブ、ジラム、ゾキサミド及び1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン;殺線虫剤、例えばフルオピラム、スピロテトラマト、チオジカルブ、ホスチアゼート、アバメクチン、イプロジオン、フルエンスルホン、ジメチルジスルフィド、チオキサザフェン(tioxazafen)、1,3−ジクロロプロペン(1,3−D)、メタム(ナトリウム及びカリウム)、ダゾメット、クロロピクリン、フェナミホス、エトプロホス(ethoprophos)、カズサホス(cadusaphos)、テルブホス、イミシアホス、オキサミル、カルボフラン、チオキサザフェン(tioxazafen)、バチルスフィルムス(Bacillus firmus)及びパスツリア・ニシザワエ(Pasteuria nishizawae);殺菌剤(bactericides)、例えばストレプトマイシン;殺ダニ剤、例えばアミトラズ、キノメチオナート、クロロベンジレート(chlorobenzilate)、シヘキサチン(cyhexatin)、ジコホール(dicofol)、ジエノクロル(dienochlor)、エトキサゾール、フェナザキン(fenazaquin)、酸化フェンブタすず、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンピロキシメート、ヘキシチアゾクス、プロパルギット、ピリダベン及びテブフェンピラドである。
特定の例において、本発明の化合物と他の生物学的に活性な(特に、有害無脊椎動物防除)化合物又は薬剤(すなわち、活性成分)との組み合わせは、相加よりも高い(すなわち、相乗的な)効果を生じ得る。有効な有害生物防除を確保しながら環境に放出される活性成分の量を減少させることは常に望ましい。農学的に満足できるレベルの有害無脊椎動物防除を生じる施用量で有害無脊椎動物防除活性成分の相乗効果が起こる場合、そのような組み合わせは、農作物生産費用を減少させ、そして環境負荷を低減するために有利であり得る。
本発明の化合物及びその組成物は、有害無脊椎動物に対して毒性のタンパク質(例えば、バチルス・チューリンゲンシス デルタ−エンドトキシン類)を発現するように遺伝子形質転換された植物に適用され得る。このような適用は、植物防疫のより広いスペクトルを提供し得、そして抵抗性管理のために有利であり得る。外因的に適用された本発明の有害無脊椎動物防除化合物の効果は、発現された毒素タンパク質と相乗的であり得る。
これらの農業的防疫剤(protectants)(すなわち、殺虫剤、殺菌剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、除草剤及び生物学的薬剤)の一般的参考文献としては、The Pesticide Manual、13th Edition、C.D、S.Tomlin、Ed.、British Crop Protection Council、Famham、Surrey、U.K.、2003及びThe BioPesticide Manual、2nd Edition、L.G.Copping、Ed.、British Crop Protection Council、Famham、Surrey、U.K.、2001が挙げられる。
有害無脊椎動物は、1つ又はそれ以上の本発明の化合物を、典型的には組成物の形態で、生物学的有効量で、農学的及び/又は非農学的な侵入場所を含む有害生物の環境に、防疫しようとする領域に、又は防除しようとする有害生物に直接適用することにより、農学的及び非農学的適用で防除される。
したがって本発明は、農学的及び/又は非農学的適用において有害無脊椎動物を防除するための方法を含み、該方法は、有害無脊椎動物又はその環境を、生物学的有効量の1つもしくはそれ以上の本発明の化合物、又は少なくとも1つの該化合物を含む組成物又は少なくとも1つの該化合物及び生物学的有効量の少なくとも1つのさらなる生物学的に活性な化合物もしくは薬剤を含む組成物と、接触させることを含む。本発明の化合物及び生物学的有効量の少なくとも1つのさらなる生物学的に活性な化合物又は薬剤を含む適切な組成物の例としては顆粒組成物が挙げられ、ここでさらなる活性化合物は、本発明の化合物と同じ顆粒上に、又は本発明の化合物の顆粒とは別の顆粒上に存在する。
有害無脊椎動物から農作物を防疫するために本発明の化合物又は組成物との接触を達成するために、化合物又は組成物は、典型的には種まき前の作物の種子に、農作物の茎葉(例えば、葉、茎、花、果実)に、又は作物が種まきされる前もしくは後に土壌もしくは他の成長培地に適用される。
接触方法の一実施態様は噴霧によるものである。あるいは、本発明の化合物を含む顆粒組成物を、植物茎葉又は土壌に適用することができる。本発明の化合物はまた、液剤の土壌潅注、土壌への顆粒配合物、苗床箱処理又は移植の浸漬として適用される本発明の化合物を含む組成物と植物を接触させることにより、植物の取り込みを介して効率的に送達され得る。注目されるのは、土壌潅注液剤の形態の本発明の組成物である。また、有害無脊椎動物又はその環境を、生物学的有効量の本発明の化合物と、又は生物学的有効量の本発明の化合物を含む組成物と接触させることを含む、有害無脊椎動物を防除するための方法も注目される。さらに注目されるのは、環境が土壌であり、そして組成物が土壌潅注剤として土壌に適用されるこの方法である。さらに注目されるのは、本発明の化合物がまた、侵入場所への局所適用により有効であるということである。他の接触方法としては、直接及び残留噴霧、空中散布、ゲル、種子粉衣、マイクロカプセル封入、全身取り込み、餌、耳標、大丸薬、噴霧器、燻蒸剤、エアロゾル、粉剤及びその他多くのものによる本発明の化合物又は組成物の適用が挙げられる。接触方法の一実施態様は、本発明の化合物又は組成物を含む、寸法安定性のある肥料顆粒、スティック又は錠剤である。本発明の化合物はまた、無脊椎動物防除デバイス(例えば、昆虫網)を製造するために材料中に含浸され得る。
本発明の化合物は、全ての植物、植物部分及び種子を処理する際に有用である。植物及び種子の細かい品種並びに栽培品種は、従来の繁殖及び育種方法により、又は遺伝子操作方法により得ることができる。遺伝的に改変された植物又は種子(トランスジェニック植物又は種子)は、それらにおいて異種遺伝子(導入遺伝子)が植物の又は種子のゲノムに安定に組み込まれているものである。植物ゲノム中のその特定の遺伝子座により定義される導入遺伝子は、形質転換又はトランスジェニック事象と呼ばれる。
本発明に従って処理することができる遺伝子改変された植物及び種子品種としては、1つもしくはそれ以上の生物ストレス(線形動物、昆虫、ダニ、真菌などのような有害生物)又は非生物ストレス(渇水、低温、土壌塩分濃度など)に対して抵抗性のもの、又は他の望ましい特徴を含むものが挙げられる。植物及び種子は、例えば、除草剤耐性、昆虫抵抗性、改変された油プロフィール又は渇水耐性の特質を示すように遺伝子改変され得る。
本発明の化合物を用いた遺伝子改変された植物及び種子の処理は、相加を超える、すなわち相乗的効果を生じ得る。例えば、施用量の減少、活性スペクトルの拡大、生物/非生物ストレスに対する増加した耐性又は増強された貯蔵安定性は、遺伝子改変された植物及び種子に対する本発明の化合物の適用の単純な付加効果から予測されるよりも高くなり得る。
本発明の化合物はまた、種子を有害無脊椎動物から防疫するための種子処理において有用である。本開示及び特許請求の状況において、種子を処理することは、生物学的有効量の本発明の化合物と種子を接触させることを意味し、これは典型的には、本発明の組成物として配合されている。この種子処理は、無脊椎動物土壌有害生物から種子を防疫し、そして一般的には、発芽している種子から発生する苗の土壌と接触している根及び他の植物部分も防疫することができる。種子処理はまた、発育中の植物内への本発明の化合物又は第二の活性成分の移動により茎葉の防疫も提供し得る。種子処理は、特定の特質を発現するように遺伝子形質転換された植物が発芽する種子を含めて全ての型の種子に適用され得る。代表例としては、バチルス・チューリンゲンシス毒素のような有害無脊椎動物に対して毒性のタンパク質を発現するもの、又はグリホサートへの抵抗性を与えるグリホサートアセチルトランスフェラーゼのような除草剤抵抗性を発現するものが挙げられる。本発明の化合物での種子処理はまた、種子から成長する植物の活力を増加させ得る。
種子処理の1つの方法は、播種する前に本発明の化合物(すなわち、配合された組成物として)で種子を噴霧又は粉衣することによる。種子処理のために配合された組成物は、一般には、膜形成剤又は接着剤を含む。したがって、典型的には、本発明の種子粉衣組成物は、生物学的有効量の式1の化合物、そのN−オキシド又は塩、及び膜形成剤又は接着剤を含む。種子は、流動性懸濁濃縮物を種子の回転床に直接噴霧し、次いで種子を乾燥することにより粉衣され得る。あるいは、水和剤、液剤、サスポエマルジョン、乳濁液及び水中エマルジョンのような他の種類の配合物が種子上に噴霧され得る。このプロセスは、種子上に粉衣を塗膜するために特に有用である。様々な粉衣機械及び方法が当業者に利用可能である。適切な方法としては、P.Kosters et al.、Seed Treatment: Progress and Prospects、1994 BCPC Mongraph No.57、及びそこに列挙される参考文献に列挙されるものが挙げられる。
式1の化合物及びそれらの組成物は、単独でまたは他の殺虫剤、殺線虫剤及び殺菌剤との組み合わせの両方で、作物の種子処理において特に有用であり、これらの作物としては、限定されないが、トウモロコシ又はコーン、ダイズ、ワタ、穀物(例えば、コムギ、オートムギ、オオムギ、ライムギ及びコメ)、ジャガイモ、野菜及びナタネが挙げられる。
式1の化合物とともに配合されて種子処理において有用な混合物を生じる他の殺虫剤としては、アバメクチン、アセタミプリド、アクリナトリン、アミトラズ、アベルメクチン、アザジラクチン、ベンスルタップ、ビフェントリン、ブプロフェジン、カズサホス、カルバリル、カルボフラン、カルタップ、クロラントラニリプロール、クロルフェナピル、クロルピリホス、クロチアニジン、シアントラニリプロール、シフルトリン、ベータ−シフルトリン、シハロトリン、ガンマ−シハロトリン、ラムダ−シハロトリン、シペルメトリン、アルファ−シペルメトリン、ゼータ−シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ディルドリン、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エンドスルファン、エスフェンバレレート、エチプロール、エトフェンプロックス、エトキサゾール、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンバレラート、フィプロニル、フロニカミド、フルベンジアミド、フルフェノクスロン、フルバリネート、ホルメタナート、ホスチアゼート、ヘキサフルムロン、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、ルフェヌロン、メタフルミゾン、メチオジカルブ、メソミル、メトプレン、メトキシフェノジド、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、オキサミル、ピメトロジン、ピレトリン、ピリダベン、ピリダリル、ピリプロキシフェン、リアノジン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト、スルホキサフロル、テブフェノジド、テトラメトリン、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタップ−ナトリウム、トラロメトリン、トリアザメート、トリフルムロン、バチルス・チューリンゲンシス デルタ−エンドトキシン類、バチルス・チューリンゲンシスの全ての系統、核多角体病ウイルスの全ての系統が挙げられる。
式1の化合物とともに配合されて種子処理において有用な混合物を生じ得る殺菌剤(Fungicides)としては、アミスルブロム、アゾキシストロビン、ボスカリド、カルベンダジム、カルボキシン、シモキサニル、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジメトモルフ、フルアジナム、フルジオキソニル、フルキンコナゾール、フルオピコリド、フルオキサストロビン、フルトリアホール、フルキサピロキサド、イプコナゾール、イプロジオン、メタラキシル、メフェノキサム、メトコナゾール、ミクロブタニル、パクロブトラゾール、ペンフルフェン、ピコキシストロビン、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、セダキサン、シルチオファム、テブコナゾール、チアベンダゾール、チオファネート−メチル、チラム、トリフロキシストロビン及びトリチコナゾールが挙げられる。
種子処理に有用な式1の化合物を含む組成物は、植物病原性真菌もしくは細菌及び/又は線形動物のような土壌生まれの動物の有害作用からの防疫を提供する能力を有する細菌及び真菌をさらに含み得る。殺線虫特性を示す細菌としては、限定されないが、バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、バチルス・スブチリイス(Bacillius subtiliis)及びパストイリア ペネトランス(Pasteuria penetrans)が挙げられ得る。適切なバチルス・フィルムス株は、BioNemTMから市販されている系統CNCM I−1582 (GB−126)である。適切なセレウス菌株は、系統NCMM I−1592である。両方のバチルス株がUS 6,406,690に開示されている。殺線虫活性を示す他の適切な細菌は、バチルス・アミルオリクェファシエンス(B.amyloliquefaciens)IN937a及び枯草菌(B.subtilis)株GB03である。殺菌特性を示す細菌としては、限定されないが、バチルス・プミルス(B.pumilus)株GB34が挙げられ得る。殺線虫特性を示す真菌種としては、限定されないが、ミロテシウム ベルカリア(Myrothecium verrucaria)、パエシロミセス リラシヌス(Paecilomyces lilacinus)及びプルプレオシリウム リラシヌム(Purpureocillium lilacinum)が挙げられ得る。
種子処理はまた、天然起源の1つ又はそれ以上の殺線虫剤、例えば火傷病菌(Erwinia amylovora)のような特定の植物病原体から単離されるハーピンと呼ばれる誘発物タンパク質を含み得る。一例はN−HibitTM Gold CSTとして利用可能なハーピン−N−Tek種子処理技術である。
種子処理はまた、マメ科植物根根粒形成細菌の1つ又はそれ以上の種、例えば微視的共生(microsymbiotic)窒素固定細菌のダイズ根粒菌(Bradyrhizobium japonicum)を含み得る。これらの接種剤(inocculants)は、1つ又はそれ以上のリポキトオリゴ糖(LCO)を場合により含んでいてもよく、これらはマメ科植物の根上の根粒形成の開始の間に根粒菌により産生される根粒形成因子(Nod)である。例えば、Optimize(R)ブランド種子処理技術は接種剤と組み合わせたLCO Promoter TechnologyTMを組み込む。
種子処理はまた、菌根菌による根定着のレベルを増加させ得る1つ又はそれ以上のイソフラボンを含み得る。菌根菌は、水、サルフェート、硝酸塩、リン酸塩及び金属のような栄養素の根取り込みを増強することにより植物成長を改善する。イソフラボンの例としては、限定されないが、ゲニステイン、バイオチャニンA、ホルモノネチン、ダイゼイン、グリシテイン、ヘスペレチン、ナリンゲニン及びプラテンセインが挙げられる。ホルモノネチンは、PHC Colonize(R)AGのような菌根菌接種剤製品における活性成分として利用可能である。
種子処理は、病原体による接触後に植物において全身獲得抵抗性を誘導する1つ又はそれ以上の植物活性化因子を含み得る。このような保護機構を誘導する植物活性化因子の例はアシベンゾラル−S−メチルである。
処理された種子は典型的に、本発明の化合物を種子100kgあたり約0.1g〜1kgの量で含む(すなわち、処理前の種子の約0.0001〜1質量%)。種子処理のために配合された流動性懸濁剤は、典型的に、活性成分約0.5〜約70%、膜形成性接着剤約0.5〜約30%、分散剤約0.5〜約20%、増粘剤0〜約5%、顔料及び/又は色素0〜約5%、消泡剤0〜約2%、保存料0〜約1%、及び揮発性液体希釈剤0〜約75%を含む。
本発明の化合物は、有害無脊椎動物により消費されるか又は罠、エサ箱などのようなデバイス内で使用される餌組成物中に組み込まれ得る。このような餌組成物は、(a)活性成分、すなわち生物学的有効量の式1の化合物、そのN−オキシド、又は塩;(b)1つ又はそれ以上の食品材料;場合により(c)誘引物質、及び場合により(d)1つ又はそれ以上の保水剤を含む顆粒の形態であり得る。注目されるのは、約0.001〜5%活性成分、約40〜99%食品材料及び/又は誘引物質;並びに場合により約0.05〜10%保水剤を含む顆粒又は餌組成物であり、これは非常に低い施用量で、特に直接接触ではなく摂取により致死である活性成分の用量で土壌有害無脊椎動物を防除する際に有効である。いくつかの食品材料は、食料源及び誘引物質の両方として機能することが可能である。食品材料としては、炭水化物、タンパク質及び脂質が挙げられる。食品材料の例は、植物粉末、糖質、デンプン、動物油脂、植物油、酵母抽出物及び乳固形分である。誘引物質の例は、着臭剤及び香味料(flavorants)、例えば果実もしくは植物抽出物、香料、又は他の動物もしくは植物成分、フェロモン又は標的有害無脊椎動物を誘引することが知られている他の薬剤である。保水剤、すなわち水分を保持する薬剤の例は、グリコール類及び他の多価アルコール、グリセリン及びソルビトールである。注目されるのは、アリ、シロアリ及びゴキブリからなる群より選択される少なくとも1つの有害無脊椎動物を防除するために使用される餌組成物(及びこのような餌組成物を利用する方法)である。有害無脊椎動物を防除するためのデバイスは、本発明の餌組成物及び該餌組成物を収容するように適合された筐体を含み得、ここで筐体は、有害無脊椎動物が開口部を通過することを可能にするような寸法の少なくとも1つの開口部を有するので、有害無脊椎動物は筐体の外側の位置から上記餌組成物にアクセスすることができ、そしてここで筐体は、有害無脊椎動物について可能性のある又は既知の活動場所に又は活動場所の近くに配置されるようにさらに適合される。
本発明の一実施態様は、有害無脊椎動物を防除するための方法に関し、該方法は、本発明の農薬組成物(界面活性剤、固形希釈剤及び液体希釈剤と配合された式1の化合物又は式1の化合物及び少なくとも1つの他の農薬の配合混合物を、水で希釈すること、並びに場合によりアジュバントを加えて希釈された組成物を形成すること、並びに有害無脊椎動物又はその環境を、有効量の該希釈された組成物と接触させることを含む。
十分な濃度の本発明の農薬組成物を水で希釈することにより形成された噴霧組成物は有害無脊椎動物を防除するために十分な有効性を生じることができるが、別々に配合されたアジュバント製品も、噴霧タンク混合物に加えることができる。これらのさらなるアジュバントは、一般的に「噴霧アジュバント(spray adjuvants)」又は「タンクミックス(tank−mix)アジュバント」として知られており、そしてこれには、農薬の性能を改善するか又は噴霧混合物の物理的特性を変更するために噴霧タンク中で混合されるいずれの物質も含まれる。アジュバントは、界面活性剤、乳化剤、石油系作物油(crop oils)、作物誘導種子油、酸性化剤、緩衝剤、増粘剤又は消泡剤であり得る。アジュバントは、有効性(例えば、生物学的アベイラビリティ、接着、浸透、被覆の均一性及び防疫の耐久性)を増強し、又は不適合性、発泡、飛散、蒸発、揮発及び分解に関連する噴霧適用問題を最少にするかもしくはなくすために使用される。最適な性能を得るために、アジュバントは活性成分、配合及び標的(例えば、作物、有害昆虫)の特性に関して選択される。
噴霧アジュバントのなかでも、農作物散布用オイル(crop oils)、農作物散布用オイル濃縮物、植物油濃縮物及びメチル化種油濃縮物を含むオイルは、おそらくより均質で均一な噴霧析出を促進することにより、農薬の有効性を改善するために最も一般的に使用される。オイル又は他の水と混ざらない液体により引き起こされる可能性のある光毒性が憂慮される状況では、本発明の組成物から調製された噴霧組成物は、一般的にオイル系の噴霧アジュバントを含有しない。しかし、オイル系噴霧アジュバントにより引き起こされる光毒性が商業的に重要ではないない場合、本発明の組成物から調製される噴霧組成物は、オイル系噴霧アジュバントを含有していてもよく、これは有害無脊椎動物の防除に加えて耐雨性をさらに増加させ得る可能性がある。
「農作物散布用オイル」として同定される製品は、典型的にはパラフィン又はナフサ系石油95〜98%及び乳化剤として機能する1つ又はそれ以上の界面活性剤1〜2%を含有する。「農作物散布用オイル濃縮物」として同定される製品は、典型的には乳化可能な石油系オイル80〜85%及び非イオン性界面活性剤15〜20%からなる。「植物油濃縮物」として正確に同定される製品は、典型的には植物油(すなわち、種子又は果実油、最も一般的にはワタ、アマニ、ダイズ又はヒマワリから)80〜85%及び非イオン性界面活性剤15〜20%からなる。アジュバント性能は、典型的には植物油から誘導される脂肪酸のメチルエステルで植物油を置き換えることにより改善され得る。メチル化種子油濃縮物の例としては、MSO(R)濃縮物(UAP−Loveland Products、Inc.)及びPremium MSOメチル化スプレーオイル(Helena Chemical Company)が挙げられる。
噴霧混合物に加えられるアジュバントの量は、一般的には約2.5体積%を超えず、そしてより典型的には量は約0.1〜約1体積%である。噴霧混合物に加えられるアジュバントの施用量は、典型的には1ヘクタールあたり約1〜5Lである。噴霧アジュバントの代表例として:Adigor(R)(Syngenta)液体炭化水素中47%メチル化ナタネ油、Silwet(R)(Helena Chemical Company)ポリアルキレンオキシド修飾ヘプタメチルトリシロキサン及びAssist(R)(BASF)83%パラフィン系鉱油中17%界面活性剤ブレンドが挙げられる。
本発明の化合物は、他のアジュバントを用いずに適用され得るが、最も頻繁には、おそらく企図される最終用途に依存して食物と組み合わせて、適切な担体、希釈剤、及び界面活性剤とともに1つ又はそれ以上の活性成分を含む配合物が適用される。1つの適用方法は、本発明の化合物の水分散又は精製油液剤を噴霧することを含む。スプレー油、スプレー油濃縮物、展着剤(spreader stickers)、アジュバント、他の溶媒及びピペロニルブトキシドのような共力剤との組み合わせは、しばしば化合物の有効性を増強する。噴霧のような非農学的使用は、缶、瓶又は他の容器のような噴霧容器から、ポンプを用いるか又は加圧容器、例えば加圧エアロゾルスプレー缶からそれを放出することにより適用され得る。このような噴霧組成物は、様々な形態(例えば、スプレー、ミスト、フォーム、煙、又は霧)をとり得る。したがってこのような噴霧組成物は、場合によって噴射剤、発泡剤などをさらに含み得る。注目されるのは、生物学的有効量の本発明の化合物又は組成物及び担体を含む噴霧組成物である。このような噴霧組成物の一実施態様は、生物学的有効量の本発明の化合物又は組成物及び噴射剤を含む。代表的な噴射剤としては、限定されないが、メタン、エタン、プロパン、ブタン、イソブタン、ブテン、ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、ペンタン、ハイドロフルオロカーボン、クロロフルオロカーボン、ジメチルエーテル、及び前述ものの混合物が挙げられる。注目されるのは、蚊、ブユ(black flies)、サシバエ、メクラアブ、ウシアブ、カリバチ、スズメバチ(yellow jackets)、スズメバチ(hornets)、ダニ、クモ、アリ、ブヨ(gnats)などからなる群より個別に又は組み合わせて選択される少なくとも1つの有害無脊椎動物を防除するために使用される噴霧組成物(及びスプレー容器から噴霧されるこのような噴霧組成物を利用する方法)である。
以下の試験は、特定の有害生物に対する本発明の化合物の防除有効性を実証する。「防除有効性」は、有意に減少した摂食を引き起こす有害無脊椎動物発生の阻害(大量の死滅を含む)を表す。しかし、該化合物により提供される有害生物防除防疫は、これらの種に限定されない。化合物の説明については索引表A〜Gを参照のこと。
本発明の生物学的実施例
試験A〜Gをについての配合及び噴霧方法
試験化合物を、10%アセトン、90%水及び300ppm Activator 90(R)非イオン性界面活性剤(Loveland Products、Loveland、Colorado、USA)を含有する溶液を使用して配合した。配合された化合物を、各試験ユニットの上部より1.27cm(0.5インチ)上に位置づけられた噴霧器ノズルを通して液体1mLで適用する。試験化合物を示された量で噴霧し、そして各試験を3回反復した。
試験A
コナガ(Plutella xylostella(L.))の防除を評価するための試験ユニットは、12〜14日齢のカラシ植物を内側に有する小さな蓋のない容器からなるものであった。これをトウモロコシの穂芯の粗びき粉を介して約50匹の新生幼虫を試験ユニット内に播種装置を使用して分配することにより事前侵入(pre−infested)させた。
試験化合物を配合し、そして250及び/又は50ppmで噴霧した。配合された試験化合物を噴霧した後、各試験ユニットを1時間乾燥させ、次いで黒い覆いをつけた蓋を上に置いた。試験ユニットを25℃及び70%相対湿度で栽培箱内に6日間保持した。次いで植物摂食損傷を、消費された茎葉に基づいて視覚的に評価し、そして幼虫を死亡率について評価した。
250ppmで試験された式の化合物のうち、以下は非常に良好から優秀なレベルの防除効率をもたらした(40%又はそれ以下の摂食損傷及び/又は100%死亡率): 1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、33、34、35、38、39、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、75、76、77、78、79、81、83、85、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、100、101、102、104、105、106、107、108、109、110、111、112、113、114、115、117、118、119、120、121、122、123、124、125、126、127、128、129、130、131、133、139、141、142、150、151、152、153、154及び155。
50ppmで試験された式1の化合物のうち、以下は非常に良好から優秀なレベルの防除効率をもたらした(40%又はそれ以下の摂食損傷及び/又は100%死亡率): 1、2、3、4、5、6、7、9、10、11、12、15、16、18、19、20、21、22、23、25、26、27、28、29、33、34、35、42、43、44、45、46、47、48、49、50、52、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、75、76、77、79、81、83、87、89、90、91、92、93、94、96、100、101、102、104、105、106、108、111、113、114、117、118、119、120、121、122、123、124、125、126、127、128、129、130、131、139、150及び151。
試験B
ツマジロクサヨトウ(fall armyworm)(Spodoptera frugiperda (J.E.Smith))の防除を評価するための試験ユニットは、4〜5日齢のコーン(トウモロコシ)植物を内側に有する小さな蓋のない容器からなる。これに10〜15匹の1日齢の幼虫を一切れの昆虫餌上に事前侵入させた。
試験化合物を配合し、そして250及び/又は50ppmで噴霧した。配合された試験化合物の噴霧後に、試験ユニットを25℃及び70%相対湿度で6日間栽培箱内に保持した。次いで植物摂食損傷を、消費された茎葉に基づいて視覚的に評価し、そして幼虫を死亡率について評価した。
250ppmで試験された式の化合物のうち、以下は非常に良好から優秀なレベルの防除効率をもたらした(40%又はそれ以下の摂食損傷及び/又は100%死亡率):2、3、5、6、7、8、11、15、18、19、21、23、24、25、26、27、28、29、33、34、35、42、43、46、47、48、50、53、55、56、57、58、61、62、63、65、66、67、68、71、72、77、81、87、90、91、92、93、94、95、96、100、104、106、114、118、119、120、121、122、123、124、126、127、128、130、131、151及び154。
50ppmで試験された式1の化合物のうち、以下は非常に良好から優秀なレベルの防除効率をもたらした(40%又はそれ以下の摂食損傷及び/又は100%死亡率):5、7、8、21、25、48、57、62、63、65、72、92、93、94、96、120、121、122、123、124、130、151及び154。
試験C
トウモロコシウンカ(Peregrinus maidis (Ashmead))の防除を接触及び/又は全身性手段により評価するための試験ユニットは、3〜4日齢のコーン(トウモロコシ)植物を内側に有する小さな蓋のない容器からなる。試験化合物の適用前に土壌の上部に白砂を加えた。
試験化合物を配合し、そして250及び/又は50ppmで噴霧した。配合された試験化合物を噴霧した後、試験ユニットを1時間乾燥し、その後約15〜20匹の若虫(18〜21日齢)を事後侵入させた(post−infested)。黒い覆いをつけた蓋を各試験ユニット上に置き、そして試験ユニットを22〜24℃及び50〜70%相対湿度で栽培箱中に6日間保持した。次いで各試験ユニットを昆虫死亡率について視覚的に評価した。
250ppmで試験された式1の化合物のうち、以下は少なくとも80%の死亡率を生じた:1、3、4、6、7、10、15、16、18、21、22、25、27、28、29、30、32、33、43、44、45、46、47、48、50、56、57、58、61、66、67、72、75、81、90、98、104、110、111、113、114、117、118、120、122、125、127、133、135、139及び149。
50ppmで試験された式1の化合物のうち、以下は少なくとも80%の死亡率を生じた:1、3、6、10、16、27、28、29、30、32、43、44、45、46、47、48、50、58、61、66、72、76、81、90、94、98、104、110、111、113、120、122及び149。
試験D
ジャガイモヒメヨコバイ(potato leafhopper)(Empoasca fabae (Harris))の防除を接触及び/又は全身性手段により評価するための試験ユニットは、5〜6日齢インゲンマメ(Soleil bean)植物(初生葉が出ている)を内側に有する小さな蓋のない容器からなる。土壌の上部に白砂を加え、そして試験化合物の適用前に初生葉を切除した。
試験化合物を配合し、そして250及び/又は50ppmで噴霧した。配合された試験化合物を噴霧した後、試験ユニットを1時間乾燥させ、5匹のジャガイモヒメヨコバイ(18〜21日齢成体)を事後侵入させた。黒い覆いをつけた蓋を各試験ユニット上に置き、そして試験ユニットを20℃及び70%相対湿度で栽培箱中に6日間保持した。その後各試験ユニットを昆虫死亡率について視覚的に評価した。
250ppmで試験された式1の化合物のうち、以下は少なくとも80%の死亡率を生じた:1、2、3、4、5、6、7、11、16、18、21、22、23、25、27、28、29、30、32、33、34、35、43、44、45、46、47、48、50、51、56、57、58、61、62、63、64、66、68、69、71、72、75、76、77、79、81、84、87、88、89、90、91、92、93、94、96、97、98、100、101、104、105、106、108、109、110、113、114、117、118、119、120、122、124、125、127、131、135、139、145、146及び149。
50ppmで試験された式1の化合物のうち、以下は少なくとも80%の死亡率を生じた:1、2、3、5、6、11、25、27、28、29、30、32、34、43、44、45、46、47、48、50、57、61、62、63、66、67、68、69、71、72、75、76、77、79、81、87、88、90、91、92、93、94、96、97、98、101、106、109、114、117、118、119、120、122、124、125、126、127及び139。
試験E
モモアカアブラムシ(Myzus persicae (Sulzer))の防除を接触及び/又は全身性手段により評価するための試験ユニットは、12〜15日齢のダイコン植物を内側に有する小さな蓋のない容器からなる。これに、試験植物の葉の上に30〜40匹のアブラムシを、培養植物から切除した一欠片の葉上に置くことにより事前侵入させた(カットリーフ法)。葉の欠片が乾燥するにつれてアブラムシは試験植物上に移動した。事前侵入後に、試験ユニットの土壌を砂の層で覆った。
試験化合物を配合し、そして250及び/又は50ppmで噴霧した。配合された試験化合物を噴霧した後、各試験ユニットを1時間乾燥させ、次いで黒い覆いの付いた蓋を上部に置いた。試験ユニットを19〜21℃及び50〜70%相対湿度で栽培箱中に6日間保持した。その後各試験ユニットを昆虫死亡率について視覚的に評価した。
250ppmで試験された式1の化合物のうち、以下は少なくとも80%の死亡率を生じた:1、3、11、16、46、76、98、109、110、111、113、114、127及び149。
50ppmで試験された式1の化合物のうち、以下は少なくとも80%の死亡率を生じた:3及び76。
試験F
ワタアブラムシ(cotton melon aphid)(Aphis gossypii(Glover))の防除を接触及び/又は全身性手段により評価するための試験ユニットは、5日齢のオクラ植物を内側に有する小さな蓋のない容器からなる。これに30〜40匹の昆虫をカットリーフ法に従って一欠片の葉上に置くことにより事前侵入させ、そして試験ユニットの土壌を砂の層で覆った。
試験化合物を配合し、そして250及び/又は50ppmで噴霧した。噴霧後に、試験ユニットを19℃及び70%相対湿度で6日間栽培箱中に維持した。その後各試験ユニットを昆虫死亡率について視覚的に評価した。
250ppmで試験された式1の化合物のうち、以下は少なくとも80%の死亡率を生じた:1、3、25、27、30、33、50、51、57、64、76、93、94、97、98、108、110、111、113、127、133及び135。
50ppmで試験された式1の化合物のうち、以下は少なくとも80%の死亡率を生じた:1、3及び76。
試験G
ミカンキイロアザミウマ(Western Flower Thrips)(Frankliniellla occidentalis (Pergande))の防除を接触及び/又は全身性手段により評価するための試験ユニットは、5〜7日齢インゲンマメ(Soleil bean)植物を内側に有する小さな蓋の無い容器からなる。
試験化合物を配合して250及び/又は50ppmで噴霧した。噴霧した後、試験ユニットを1時間乾燥させ、次いで約60匹のアザミウマ(成体及び若虫)を各ユニットに加えた。黒い覆いの付いた蓋を上部において、試験ユニットを25℃及び45〜55%相対湿度で6日間保持した。その後各試験ユニットを植物損傷及び昆虫死亡率について視覚的に評価した。
250ppmで試験された式1の化合物のうち、以下は非常に良好から優秀なレベルの防除効率をもたらした(30%もしくはそれ以下の摂食損傷及び/又は100%死亡率):1、3、6及び76。
50ppmで試験された式1の化合物のうち、以下は非常に良好から優秀なレベルの防除効率をもたらした(30%もしくはそれ以下の摂食損傷及び/又は100%死亡率):1及び3。

Claims (11)

  1. 式1
    Figure 2020519603
    [式中、
    XはO又はSであり;
    YはO又はSであり;
    Aは、炭素原子並びに2個までのO、2個までのS、及び3個までのNから独立して選択される3個までのヘテロ原子から選択される環員を含有する5員、6員又は7員環であり、ここで2個までの炭素原子環員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子環員はS(=O)から独立して選択され、各環は、非置換であるか又はRから独立して選択される3個までの置換基で置換されており;
    Zは直接結合であるか;又は炭素原子並びに2個までのO、2個までのS、及び2個までのNから独立して選択される2個までのヘテロ原子から選択される鎖員を含有する1〜4原子鎖であり、ここで2個までの炭素原子鎖員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子鎖員はS(=O)から独立して選択され、各1〜4原子鎖は、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているか、もしくはRがハロゲンである場合は9個までのハロゲンで置換されており;
    はH又はハロゲン;3〜10員環又は7〜11員環系であり、各環又は環系は、炭素原子並びに2個までのO、2個までのS、及び4個までのNから独立して選択される4個までのヘテロ原子から選択される環員を含有し、ここで3個までの炭素原子環員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子環員はS(=O)(=NR19から独立して選択され、各環又は環系は、非置換であるか又はRから独立して選択される8つまでの置換基で置換されており;ただし、Zが直接結合である場合、RはH又はハロゲン以外であり;
    2a及びR2bは独立して、H、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−CアルケニルもしくはC−Cアルキニルであり;又はR2a及びR2bは、炭素原子並びにO、N及びS(O)から選択される1個までのヘテロ原子から選択される環員を含有する3〜6員環を一緒に形成し;
    Qは、非置換であるか又はRから独立して選択される3つまでの置換基で置換されている5員又は6員のヘテロ芳香環であり;
    各Rは独立して、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C(=O)OH、C(=O)NH、SONH、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cハロアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cハロシクロアルキル、C−Cアルキルシクロアルキル、C−Cハロアルキルシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、C−Cハロシクロアルキルアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cハロアルコキシカルボニル、C−Cアルキルカルボニル又はC−Cハロアルキルカルボニルであり;
    各Rは独立して、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、SF、OCN、SCN、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C(=S)NH、SONH、C(=O)R13、C(=O)OR13、NHR13、NR1314、C(=O)NR1614、C(=S)NR1614、SO1614、OC(=O)R16、OC(=O)OR13、OC(=O)R1614、N(R16)C(=O)R16、N(R16)C(=O)OR14、(R16)C(=O)NR1617、OSO13、OSONR1617、NR16SO13、NR16SONR1617、Si(R131415)、C(=NR16)R17、C(=NOR16)R17、C(=NNR1617)R18、C(=NN(C(=O)R14)R16)R17、C(=NN(C(=O)OR14)R16)R17、C(=NN(C(=O)NR1617)R16)R17、C(=NOR16)N1617、ON=CR1617、ONR1617、S(=O)(=NR16)R17、SONR16C(=O)NR1718、P(=X)R1314、OP(=X)R1314、OP(=X)(OR13)R14、OP(=X)(OR13)OR14、N=CR1617、NR16N=CR1718、NR16NR1718、NR16C(=X)NR1718、NR16C(=NR16)NR1718、NR16NR16C(=X)NR1718もしくはNR16NR16SONR1718であり;又は
    各Rは独立して、それぞれ非置換であるかもしくはR12から独立して選択される少なくとも1つの置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、C−C14シクロアルキルシクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキルアルキル、C−Cシクロアルケニル、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルコキシ、C−C10シクロアルキルアルコキシ、C−C10シクロアルコキシアルキル、C−C10シクロアルコキシアルコキシ、C−Cアルケニルオキシ、C−Cアルキニルオキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cシクロアルキルチオ、C−Cシクロアルキルスルフィニル、C−Cシクロアルキルスルホニル、C−C10シクロアルキルアルキルチオ、C−C10シクロアルキルアルキルスルフィニル、C−C10シクロアルキルアルキルスルホニル、C−Cアルケニルチオ、C−Cアルケニルスルフィニル、C−Cアルケニルスルホニル、C−Cアルキニルチオ、C−CアルキニルスルフィニルもしくはC−Cアルキニルスルホニルであるか;又は
    各Rは独立してZであるか;又は
    2つのR置換基は5〜7員の炭素環式又は複素環式環を一緒に形成し、各環は、炭素原子並びに2個までのO、2個までのS、及び3個までのNから独立して選択される3個までのヘテロ原子から選択される環員を含有し、ここで2個までの炭素原子環員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子環員はS(=O)から独立して選択され、各環は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C(=O)OH、C(=O)NH、SONH、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cハロアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cハロシクロアルキル、C−Cアルキルシクロアルキル、C−Cハロアルキルシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、C−Cハロシクロアルキルアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cハロアルコキシカルボニル、C−Cアルキルカルボニル、C−Cハロアルキルカルボニル、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル及びC−Cアルキルスルホニルからなる群より独立して選択される3つまでの置換基で場合により置換されており;
    各Rは独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cハロアルケニル、C−Cアルキニル、C(=O)OR、C(=O)NR10又はZであり;
    各Rは独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C(=O)R、C(=O)OR、C(=O)NR10、OR、S(O)、SONR10もしくはSi(R;又はそれぞれ非置換であるかもしくはハロゲン、シアノ、ニトロ、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C(=O)R、C(=O)OR、C(=O)NR10、OR、S(O)、SONR10及びSi(Rからなる群より独立して選択される少なくとも1つの置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルキルシクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキルアルキル、C−Cシクロアルケニル、C−CアルキルカルボニルもしくはC−Cアルコキシカルボニルであり;
    各R、R、R及びR10は独立して、それぞれ非置換であるかもしくはハロゲン、シアノ、ニトロ、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cハロアルキルチオ、C−Cハロアルキルスルフィニル、C−Cハロアルキルスルホニル、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、C−Cシクロアルキルアミノ、C−Cアルコキシアルキル、C−Cアルキルカルボニル、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルキルカルボニルオキシ、C−Cアルキルカルボニルチオ、C−Cアルキルアミノカルボニル、C−Cジアルキルアミノカルボニル及びC−Cトリアルキルシリルからなる群より独立して選択される少なくとも1つの置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルキルシクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキルアルキルもしくはC−Cシクロアルケニル;又はそれぞれ非置換であるかもしくはC−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルキルシクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキルアルキル、C−Cシクロアルケニル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cハロアルキルチオ、C−Cハロアルキルスルフィニル、C−Cハロアルキルスルホニル、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、C−Cシクロアルキルアミノ、C−Cアルコキシアルキル、C−Cアルキルカルボニル、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルキルカルボニルオキシ、C−Cアルキルカルボニルチオ、C−Cアルキルアミノカルボニル、C−Cジアルキルアミノカルボニル及びC−Cトリアルキルシリルからなる群より独立して選択される少なくとも1つの置換基で置換されている、フェニルもしくは5員もしくは6員のヘテロ芳香環であり;
    各Zは独立して、直接結合;又は炭素原子並びに2個までのO、2個までのS、及び2個までのNから独立して選択される2個までのヘテロ原子から選択される鎖員を含有する1〜4原子鎖であり、ここで2個までの炭素原子鎖員はC(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子鎖員はS(=O)から独立して選択され、各1〜4原子鎖は、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているかもしくはRがハロゲンである場合は9個までのハロゲンで置換されており;
    各Xは独立してO又はSであり;
    各Qは独立して3〜10員環又は7〜11員環系であり、各環又は環系は、炭素原子並びに2個までのO、2個までのS、及び4個までのNから独立して選択される4個までのヘテロ原子から選択される環員を含有し、ここで3個までの炭素原子環員は、C(=O)及びC(=S)から独立して選択され、そして硫黄原子環員はS(=O)(=NR19から独立して選択され、各環又は環系は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C(=O)R、C(=O)OR、C(=O)NR10、OR、S(O)、SONR10、Si(R及びR11からなる群より独立して選択される4つまでの置換基で場合により置換されており;
    各Qは独立して、それぞれ非置換であるか又はハロゲン、シアノ、ニトロ、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C(=O)R、C(=O)OR、C(=O)NR10、OR、S(O)、SO10、Si(R及びR11からなる群より独立して選択される3つまでの置換基で置換されている、フェニル又は5員もしくは6員のヘテロ芳香環であり;
    各R11は独立して、それぞれ非置換であるかもしくはハロゲン、シアノ、ニトロ、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cハロアルキルチオ、C−Cハロアルキルスルフィニル、C−Cハロアルキルスルホニル、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、C−Cシクロアルキルアミノ、C−Cアルコキシアルキル、C−Cアルキルカルボニル、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルキルカルボニルオキシ、C−Cアルキルカルボニルチオ、C−Cアルキルアミノカルボニル、C−Cジアルキルアミノカルボニル及びC−Cトリアルキルシリルからなる群より独立して選択される少なくとも1つの置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルキルシクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキルアルキルもしくはC−Cシクロアルケニル;又はそれぞれ非置換であるかもしくはC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルキルシクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキルアルキル、C−Cシクロアルケニル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cハロアルキルチオ、C−Cハロアルキルスルフィニル、C−Cハロアルキルスルホニル、C−Cアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、C−Cシクロアルキルアミノ、C−Cアルコキシアルキル、C−Cアルキルカルボニル、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルキルカルボニルオキシ、C−Cアルキルカルボニルチオ、C−Cアルキルアミノカルボニル、C−Cジアルキルアミノカルボニル及びC−Cトリアルキルシリルからなる群より独立して選択される少なくとも1つの置換基で置換されている、フェニルもしくは5員もしくは6員のヘテロ芳香環であり;
    各R12は独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C(=O)R、C(=O)OR、C(=O))NR10、OR、S(O)、SQNR10、Si(R又はZであり;
    各R13、R14及びR15は独立して、それぞれ非置換であるかもしくはR12から独立して選択される少なくとも1つの置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルキルシクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキルアルキルもしくはC−Cシクロアルケニル;又はQであり;
    各R16、R17及びR18は独立して、それぞれ非置換であるかもしくはR12から独立して選択される少なくとも1つの置換基で置換されている、H、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキルシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルキルシクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキルアルキルもしくはC−Cシクロアルケニル;又はQであり;
    各R19は独立して、H、シアノ、OCN、SCN、CHO、C(=O)OH、C(=O)NH、C(=S)NH、SONH、C(=O)R13、C(O)OR13、NHR13、NR1314、C(=O)NR1614、C(=S)NR1614、SONR1614、OC(=O)R16、OC(=O)OR13、OC(=O)NR1614、N(R16)C(=O)R16、N(R16)C(=O)OR14、(R16)C(=O)NR1617、OSO13、OSONR1617、NR16SOj3、NR16SONR1617、Si(R131415)もしくはZ;又はそれぞれ非置換であるかもしくはR12から独立して選択される少なくとも1つの置換基で置換されている、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−C10シクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、C−C14シクロアルキルシクロアルキル、C−C10アルキルシクロアルキルアルキル、C−Cシクロアルケニル、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルコキシ、C−C10シクロアルキルアルコキシ、C−CアルケニルオキシC−Cアルキニルオキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cシクロアルキルチオ、C−Cシクロアルキルスルフィニル、C−Cシクロアルキルスルホニル、C−C10シクロアルキルアルキルチオ、C−C10シクロアルキルアルキルスルフィニル、C−C10シクロアルキルアルキルスルホニル、C−Cアルケニルチオ、C−Cアルケニルスルフィニル、C−Cアルケニルスルホニル、C−Cアルキニルチオ、C−Cアルキニルスルフィニル又はC−Cアルキニルスルホニルであり;
    各nは独立して0、1又は2であり;そして
    S(=O)(=NR19の各場合にu及びzは独立して0、1又は2であるが、ただしu及びzの合計は、S(=O)(=NR19の各場合に0、1又は2である]
    から選択される化合物、そのN−オキシド又は塩。
  2. 式1の化合物は、式1−1
    Figure 2020519603
    の化合物であり;そして
    aは0、1、2又は3である、請求項1に記載の化合物。
  3. X及びYはOであり;
    2a及びR2bはHである、
    請求項2に記載の化合物。
  4. Zは直接結合であり;そして
    は、それぞれ非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されている、フェニル又はピリジルである、
    請求項3に記載の化合物。
  5. Qは、
    Figure 2020519603
    である、請求項4に記載の化合物。
  6. は、非置換であるか又はRから独立して選択される4つまでの置換基で置換されているフェニルであり;
    はF、Cl又はCHであり;
    aは0又は1であり;そして
    はH、F、Cl、Br、CH、CHF又はCFである、
    請求項5に記載の化合物。
  7. 請求項1に記載の化合物、並びに界面活性剤、固形希釈剤及び液体希釈剤からなる群より選択される少なくとも1つのさらなる成分を含む組成物であって、少なくとも1つのさらなる生物学的に活性な化合物又は薬剤を場合によりさらに含む、上記組成物。
  8. 少なくとも1つのさらなる生物学的に活性な化合物又は薬剤は、アバメクチン、アセフェート、アセキノシル、アセタミプリド、アクリナトリン、アフィドピロペン、アミドフルメト、アミトラズ、アベルメクチン、アザジラクチン、アジンホスメチル、ベンフラカルブ、ベンスルタップ、ビフェントリン、ビフェナゼート、ビストリフルロン、ボラート、ブプロフェジン、カルバリル、カルボフラン、カルタップ、カルゾール、クロラントラニリプロール、クロルフェナピル、クロルフルアズロン、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クロマフェノジド、クロフェンテジン、クロチアニジン、シアントラニリプロール、シクラニリプロール、シクロプロトリン、シクロキサプリド、シフルメトフェン、シフルトリン、ベータ−シフルトリン、シハロトリン、ガンマ−シハロトリン、ラムダ−シハロトリン、シペルメトリン、アルファ−シペルメトリン、ゼータ−シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ジアフェンチウロン、ダイアジノン、ディルドリン、ジフルベンズロン、ジメフルトリン、ジメハイポ、ジメトエート、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エンドスルファン、エスフェンバレレート、エチプロール、エトフェンプロックス、エトキサゾール、酸化フェンブタすず、フェニトロチオン、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンプロパトリン、フェンバレラート、フィプロニル、フロメトキン、フロニカミド、フルベンジアミド、フルシトリナート、フルフェネリム、フルフェノクスロン、フルフェノキシストロビン、フルエンスルホン、フルオピラム、フルフィプロル、フルピラジフロン、フルバリネート、タウ−フルバリネート、ホノホス、ホルメタナート、ホスチアゼート、ハロフェノジド、ヘプタフルスリン、ヘキサフルムロン、ヘキシチアゾクス、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、殺虫石鹸、イソフェンホス、ルフェヌロン、マラチオン、メパーフルトリン、メタフルミゾン、メタアルデヒド、メタミドホス、メチダチオン、メチオジカルブ、メソミル、メトプレン、メトキシクロル、メトフルトリン、モノクロトホス、モノフルトリン、メトキシフェノジド、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、ノビフルムロン、オキサミル、パラチオン、パラチオン−メチル、ペルメトリン、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ピリミカーブ、プロフェノホス、プロフルトリン、プロパルギット、プロトリフェンブト、ピフルブミド、ピメトロジン、ピラフルプロール、ピレトリン、ピリダベン、ピリダリル、ピリフルキナゾン、ピリミノストロビン、ピリプロール、ピリプロキシフェン、ロテノン、リアノジン、シラフルオフェン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト、スルプロホス、スルホキサフロル、テブフェノジド、テブフェンピラド、テフルベンズロン、テフルトリン、テルブホス、テトラクロルビンホス、テトラメトリン、テトラメチルフルトリン、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタップ−ナトリウム、トルフェンピラド、トラロメトリン、トリアザメート、トリクロルホン、トリフルムロン、バチルス・チューリンゲンシスの全ての系統、昆虫病原性細菌、核多角体病ウイルスの全ての系統、昆虫病原性ウイルス及び昆虫病原性真菌からなる群より選択される、請求項7に記載の組成物。
  9. 少なくとも1つのさらなる生物学的に活性な化合物又は薬剤は、アバメクチン、アセタミプリド、アクリナトリン、アフィドピロペン、アミトラズ、アベルメクチン、アザジラクチン、ベンフラカルブ、ベンスルタップ、ビフェントリン、3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、ブプロフェジン、カルバリル、カルタップ、クロラントラニリプロール、クロルフェナピル、クロルピリホス、クロチアニジン、シアントラニリプロール、シクラニリプロール、シクロプロトリン、シフルトリン、ベータ−シフルトリン、シハロトリン、ラムダ−シハロトリン、ガンマ−シハロトリン、シペルメトリン、アルファ−シペルメトリン、ゼータ−シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ディルドリン、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エンドスルファン、エスフェンバレレート、エチプロール、エトフェンプロックス、エトキサゾール、フェニトロチオン、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンバレラート、フィプロニル、フロメトキン、フロニカミド、フルベンジアミド、フルフェノクスロン、フルフェノキシストロビン、フルフェンスルホン、フルピプロル、フルピラジフロン、フルバリネート、ホルメタナート、ホスチアゼート、ヘプタフルスリン、ヘキサフルムロン、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、ルフェヌロン、メパーフルトリン、メタフルミゾン、メチオジカルブ、メソミル、メトプレン、メトキシフェノジド、メトフルトリン、モノフルトリン、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、オキサミル、ピフルブミド、ピメトロジン、ピレトリン、ピリダベン、ピリダリル、ピリミノストロビン、ピリプロキシフェン、リアノジン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト、スルホキサフロル、テブフェノジド、テトラメトリン、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタップ−ナトリウム、トラロメトリン、テトラメチルフルトリン、トリアザメート、トリフルムロン、バチルス・チューリンゲンシスの全ての系統、昆虫病原性細菌、核多角体病ウイルスの全ての系統からなる群より選択される、請求項8に記載の組成物。
  10. 有害無脊椎動物又はその環境を、生物学的有効量の請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物と接触させることを含む、有害無脊椎動物を防除するための方法。
  11. 処理前の種子の約0.0001〜1質量%の量で、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物を含む、処理された種子。
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