JP2020516867A - 定量赤外線サーモグラフィを使用して複合構造物を検査するための装置、システム、および方法 - Google Patents

定量赤外線サーモグラフィを使用して複合構造物を検査するための装置、システム、および方法 Download PDF

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Abstract

欠陥について、構造物の表面を検査するためのシステムおよび方法は、構造物の表面のあるセクションを加熱するための加熱デバイスと、加熱に応答して表面から赤外放射線を受け取るための赤外線カメラと、受け取った赤外放射線からサーモグラフを生成するように構成されたコントローラと、通信デバイスとを有する検査装置を含む。トレーニングシステムは、欠陥を有するモデル化された構造要素の熱シミュレーションによって生成されたサーモグラフのセットと、モデル化された構造要素のパラメータとの間の相関関係を判定するように構成されたエキスパートシステムモジュールを含む。トレーニングシステムおよび検査装置に通信可能に連結されたコンピュータシステムは、検査装置から受け取られるサーモグラフを受け取るように、かつトレーニングシステムから得られる相関関係を使用して構造物内の欠陥の定量パラメータを検出するように適合される。【選択図】図1

Description

本発明は、材料の検査および特徴付けに関し、特に、定量赤外線サーモグラフィを使用して複合構造物を検査するための装置、システム、および方法に関する。
複合材料(以下、「複合材」)は、現在、それらの耐腐食性により、多くの産業用途で金属材料の代替品として使用されている。例えば石油およびガス産業では、パイプや容器タンクなどのフィラメント巻き複合構造物に複合材が使用されている。現場で現在使用されている複合構造物の規模を示すために、複合材から作られたパイプラインを図14に示す。耐腐食性の利点がそれらの使用を支持する一方で、複合材は、衝撃、クリープ、経年といった他のタイプの損傷に対する感受性に悩まされ得る。
特定のタイプの損傷に対する複合材の感受性を考えると、複合材を定期的に検査して、そのような損傷が発生したかまたは蓄積しているかをテストすることが重要である。また、現場での構造物の継続的な運用を中断する侵襲的な手法を採用することは実行不可能であるため、検査が非破壊的であることも必要条件である。適切な非破壊テスト(NDT)技術は、複合材の典型的な欠陥を正確に検出し、適用し易く、迅速かつ自動化された広域検査を可能にするものであるべきである。また、このような技術では、最小限の表面前処理で稼働中検査を提供することも有利である。
一般的なNDT技術の中で、赤外線サーモグラフィは、非接触測定(連結媒体の必要なし)、広範囲でかつ集中的な領域キャン、高速取得、および簡単な操作を提供するため、優れた候補として際立っている。赤外線サーモグラフィ機器の感度の限界により、これまでこの手法は定性検査および境界検査に制限されており、これらのいずれも、正確な欠陥サイズ、深さデータ、または閉じ込められた媒体の性質に関するデータを提供できず、しかも検査対象構造物の表面近くに位置する欠陥を検出することに限定されている。
したがって、複合構造物を正確な定量方法で、迅速に、確実に、かつコスト効率よく検査するための非破壊的な技術に対するニーズがある。本発明は、このニーズおよび関連するニーズに対処するものである。
本発明の一態様によれば、欠陥について、構造物の表面の欠陥を検査するためのシステムが提供される。一実施形態によれば、システムは、1)構造物の表面のあるセクションを加熱するための加熱デバイス、加熱に応答して表面からの赤外放射線を受け取るための赤外線カメラ、受け取った赤外放射線からサーモグラフを生成するように構成されたコントローラ、および通信デバイスを含む、検査装置と、2)欠陥を有するモデル化された構造要素の熱シミュレーションによって生成されたサーモグラフのセットの相関関係を判定するように、かつモデル化された構造要素のパラメータを決定するように構成されたエキスパートシステムモジュールを含むトレーニングシステムと、3)トレーニングシステムおよび検査装置に通信可能に連結されたコンピュータシステムであって、検査装置から受け取られるサーモグラフを受け取るように、かつトレーニングシステムから得られる相関関係を使用して構造物内の欠陥の定量パラメータを検出するように適合されたコンピュータシステムと、を備える。
いくつかの実施形態では、構造物は、複合材料で構成されている。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムによって検出される定量パラメータは、位置、深さ、配向、欠陥タイプ、閉じ込められた媒体のタイプ、またはこれらのサブコンビネーションを含む。さらなる実施では、エキスパートシステムモジュールは、サーモグラフのセットとモデル化された構造要素の対応するセットとの間の相関関係を判定するためにエキスパートシステム(例えば、ニューラルネットワーク)を採用する。さらに別の実施形態では、上記の組み合わせは、位置、深さ、配向、欠陥タイプ、および閉じ込められた媒体のタイプを含むコンピュータシステムによって検出される定量パラメータを有する、複合材料を構造物として含むことができ、さらなる実施形態では、この組み合わせは、上記のニューラルネットワークを採用するエキスパートモジュールとともに実施することができる。
いくつかの実施形態では、トレーニングシステムは、モデル化された構造要素のセットを生成するように構成された欠陥微細構造データベースモジュールをさらに含み、各構造要素が、統合欠陥を含む。いくつかの実施では、トレーニングシステムは、モデル化された構造要素の各々の熱解析を行うように、かつ構造要素に対応する過渡的サーモグラフを生成するように構成された仮想サーモグラフデータベースモジュールをさらに含む。熱解析は、有限要素解析を使用して実施できる。繰り返しになるが、実施形態は、この段落に記載された特徴のそれぞれまたはすべてを用いて実施することができる。
いくつかの実施形態では、各モデル化された構造要素のパラメータは、位置、配向、欠陥タイプ、欠陥サイズ、および閉じ込められた媒体を含む。モデル化された欠陥タイプは、層間剥離、固有の孔隙、基質亀裂、ファイバ基質剥離、複数の孔隙、および穴のうちの1つであり得る。モデル化された閉じ込められた媒体は、液体または気体のうちの1つであり得る。
本発明のさらなる実施形態では、トレーニングシステムは、構造物の材料特性、環境条件、およびモデル化された構造要素の熱解析に基づいて、検査装置を制御するための取得パラメータを自動的に判定するように構成された最適化取得パラメータモジュールを含む。いくつかの実施では、最適化取得パラメータモジュールによって判定される取得パラメータは、加熱デバイスを動作させるための加熱時間、目標熱流束レベル、検査装置の赤外線カメラを動作させるための取得時間、またはこれら特性のサブコンビネーションを含む。熱解析は、最小および最深の欠陥の少なくとも1つを有するモデル化された構造要素において行われ得る。
本発明のいくつかの実施では、コンピュータシステムは、トレーニングシステムから取得パラメータを受け取る。そのような実施では、コンピュータシステムは、取得パラメータを検査装置に送信する。さらなる実施では、エキスパートシステムモジュールは、ニューラルネットワークを採用して、サーモグラフのセットと対応するモデル化された構造要素のセットとの間の相関関係を判定する。
別の実施形態によれば、検査装置は、装置を構造物の表面に固定するためのクランプ要素と、加熱要素および赤外線カメラを収容するためのシャーシユニットと、を含む。いくつかの実施では、シャーシユニットは、クランプ要素に摺動連結され、かつ構造物の表面に対して周方向に回転可能である。さらなる実施では、シャーシユニットおよびクランプ要素は、検査装置が構造物の表面に沿って周方向に回転すること、および長手方向に並進することを可能にする、回転可能かつ並進可能なホイールに連結されている。例えば、シャーシユニットおよびクランプ要素は、ロボット車両に連結することができる。
本発明の別の態様によれば、欠陥について、構造物の表面を検査するためのシステムは、1)構造物の表面のあるセクションを加熱するための加熱デバイス、加熱に応答して表面からの赤外放射線を受け取るための赤外線カメラ、受け取った赤外放射線からサーモグラフを生成するように構成されたコントローラ、および通信デバイスを含む検査装置と、2)モデル化された構造要素のサーモグラフおよびパラメータのセットの相関関係を判定するように構成されたエキスパートシステムモジュール、ならびに構造物の材料特性および環境条件に基づいて、検査装置を制御するためのパラメータを自動的に判定するように構成された最適化取得パラメータモジュール含むトレーニングシステムと、3)トレーニングシステムおよび検査装置に通信可能に連結されたコンピュータシステムであって、検査装置から受け取られるサーモグラフを受け取るように、かつトレーニングシステムから得られた相関関係を使用して、構造物内の閉じ込められた媒体のタイプを含む欠陥の定量パラメータを検出するように適合されたコンピュータシステムと、を含む。
さらに別の態様によれば、検査装置が、欠陥について、構造物の表面の正確な定量検査を行うことを可能にするシステムをトレーニングする方法が提供される。この態様による一実施形態では、方法は、構造物の特性および構造物の環境条件に関するオペレータ入力を受け取ることと、オペレータ入力を使用して構造要素のセットを生成することであって、モデル化された構造要素の各々が、統合欠陥を含む、生成することと、過渡的熱解析の適用により、構造要素の各々に対応するサーモグラフを生成することと、サーモグラフと、対応する構造要素のパラメータとの間の相関関係を計算することと、を含み、相関関係は、構造物の撮影されたサーモグラフを解析して、構造物内の欠陥の定量パラメータを決定することを可能にする。いくつかの実施形態では、構造物は、複合材料で構成されている。
本発明のいくつかの実施形態では、過渡的熱解析は、有限要素解析を採用する。他の実施形態では、生成された構造要素は、位置、配向、欠陥タイプ、欠陥サイズ、閉じ込められた媒体、またはこれらのサブコンビネーションによって特徴付けられる。いくつかの実施では、欠陥タイプは、層間剥離、固有の孔隙、基質亀裂、ファイバ基質剥離、複数の孔隙、および穴のうちの1つである。閉じ込められた媒体は、空気、水、油などの液体または気体であり得る。
さらなる実施形態では、方法は、構造物の材料特性、環境条件、および構造要素の熱解析に基づいて、検査装置を制御するための最適取得パラメータを決定することを含む。いくつかの実施では、取得パラメータは、加熱時間、目標熱流束レベル、検査装置を動作させるための取得時間、またはこれらのサブコンビネーションを含む。熱解析は、最小および最深の欠陥のうちの少なくとも1つを有する構造要素において行われ得る。
いくつかの実施では、サーモグラフと、対応する構造要素のパラメータとの間の相関関係は、機械学習技術を使用して判定される。より具体的な実施では、機械学習技術は、ニューラルネットワークを採用する。
本発明のさらに別の態様によれば、検査装置によって赤外線サーモグラフが取得される欠陥について、構造物の表面を定量的に検査する方法が提供される。この態様による一方法は、モデル化された構造欠陥のパラメータと、モデル化された構造欠陥のシミュレートされたサーモグラフとの間の相関関係のセット、および構造物からサーモグラフデータを取得するための検査装置を構成するための最適取得パラメータを得ることと、取得パラメータを検査装置に通信することと、構造物から取得された赤外線サーモグラフデータを検査装置から受け取ることと、得られた相関関係を使用して、受け取ったサーモグラフデータを解析することと、受け取ったサーモグラフの解析に基づいて、構造物中の欠陥のパラメータを判定することと、を含む。
この方法のいくつかの実施形態では、取得パラメータは、検査装置に通信される。いくつかの実施形態では、サーモグラフデータは、無線通信を介して検査装置から受け取られる。いくつかの実施形態では、判定された構造物中の欠陥のパラメータは、位置、深さ、配向、欠陥タイプ、閉じ込められた媒体のタイプ、またはこれらのサブコンビネーションを含む。さらなる実施形態では、検査装置を構成するための取得パラメータは、構造物に熱を印加するための加熱時間、目標熱流束レベル、構造物からの赤外放射線を検出する取得時間、またはこれらのサブコンビネーションを含む。最適取得パラメータは、構造物の材料および構造物の環境条件に基づいて判定され得る。より特定の実施形態は、この段落に記載された特徴の組み合わせを含む。
本発明のさらに別の態様によれば、加熱デバイスおよび赤外線カメラを有する検査装置を使用して、構造物の表面を定量的に検査する方法が提供される。この態様による一方法は、加熱要素を構成するための最適取得パラメータを受け取ることと、受け取った取得パラメータに従って、加熱デバイスを使用して構造物の表面のあるセクションを加熱することと、受け取った取得パラメータに従って、構造物のセクションから放出される赤外放射線を検出することと、検出された赤外放射線からサーモグラフデータを生成することと、サーモグラフデータをコンピュータシステムに通信して、サーモグラフデータを使用して構造物の欠陥を判定することと、を含む。解析は、モデル化された構造欠陥のパラメータと、モデル化された構造欠陥のシミュレートされたサーモグラフとの間の相関関係のセットを採用し、かつ相関関係を使用して、受け取ったサーモグラフデータに対応するパラメータを取得する。
いくつかの実施形態では、方法は、クランプ要素を使用して、検査装置を構造物に近接して取り外し可能に固定することをさらに含む。いくつかの実施では、方法は、検査装置の加熱デバイスおよび赤外線カメラを、クランプ要素に対して構造物の周りで周方向に回転させることを含み、また、少なくとも1つのホイールを使用して、クランプ要素を構造物上で長手方向に並進させることを含み得る。取得パラメータは、構造物のセクションを加熱するための加熱時間、目標熱流束レベル、構造物からの赤外放射線を検出する取得時間、またはこれらのサブコンビネーションを含み得る。いくつかの実施では、最適取得パラメータは、構造物の材料、構造物の環境条件、または両方に基づいて決定される。
本発明のさらに別の態様によれば、欠陥について、構造物の表面を検査するための装置が提供される。この態様による装置の一実施形態は、1)装置を構造物の表面に近接して取り外し可能に固定するためのクランプ要素と、2)クランプ要素に連結されたシャーシユニットと、を備え、シャーシユニットは、i)構造物の表面のあるセクションを加熱するように構成可能な加熱デバイスと、ii)構造物の表面から赤外放射線を取得するように構成可能な赤外線カメラと、iii)加熱デバイスおよび赤外線カメラに通信可能に連結されて動作するコントローラと、iv)トランシーバと、を収容する。コントローラは、構造物の材料および構造物に近接する環境条件に基づいてパラメータを決定するシステムから最適取得パラメータを受け取る。
いくつかの実施形態では、検査装置は、シャーシユニットとクランプ要素との間に連結され、シャーシユニットが構造物の周りで周方向にクランプ要素に沿って回転することを可能にするスライド要素をさらに備える。他の実施形態では、検査装置は、クランプ要素およびシャーシユニットの端部に固定された回転可能かつ並進可能なホイールをさらに備え、ホイールは、クランプ要素およびシャーシユニットが構造物の表面上で周方向に回転および長手方向に並進することを可能にする。いくつかの実施では、最適取得パラメータには、加熱デバイスを使用して構造物のセクションに熱を印加するための加熱時間、目標熱流速レベル、赤外線カメラを使用して構造物からの赤外線を検出する取得時間、またはそのサブコンビネーションを含む。
これらおよび他の態様、特徴、および利点は、本発明の特定の実施形態の以下の説明ならびに添付の図面および特許請求の範囲から理解することができる。
本発明の例示的な実施形態に従う、定量赤外線サーモグラフィを使用して複合構造物を検査するためのシステムの概略図である。 本発明に従う検査装置の例示的な実施形態の斜視図である。 検査対象構造物の周りを周方向に動くことができる本発明に従う検査装置の別の例示的な実施形態の斜視図である。 検査対象構造物に沿って周方向および長手方向の両方に移動することができる本発明に従う検査装置の別の例示的な実施形態の斜視図である。 本発明の例示的な実施形態に従う検査装置の検査ユニット(シャーシ)のコンポーネントを示す概略図である。 本発明に従う検査装置に採用し得る加熱デバイスおよび赤外線カメラの一実施形態の概略図である。 パルスサーモグラフィの活性化に従う、例示的な活性化入力(上)および赤外線応答(下)を示すグラフである。 ロックインサーモグラフィの活性化に従う、例示的な活性化入力(上)および赤外線応答(下)を示すグラフである。 本発明の例示的な実施形態に従う、仮想サーモグラフをモデル化された欠陥(RVE)の特性と相関させるエキスパートシステムをトレーニングする方法のフローチャートである。 本発明の例示的な実施形態に従う、欠陥微細構造データベース(DVDB)を生成する方法の概略フローチャートである。 本発明の例示的な実施形態に従う、代表的体積要素(RVE)の概略斜視図である。 図7AのRVEの軸Aに沿った断面図である。 図7AのRVEの軸Bに沿った断面図である。 本発明の例示的な実施形態に従う、最適化取得パラメータを自動的に生成する方法のフローチャートである。 本発明の例示的な実施形態に従う、仮想サーモグラフデータベース(VTDB)を生成する方法の概略フローチャートである。 本発明の実施形態に従って生成されるサーモグラフデータを記憶するための例示的なマトリックスデータ構造の概略図である。 特定のRVEに対する図10Aのマトリックスデータ構造の一実施形態の概略図である。 本発明の実施形態に従う、エキスパートシステムトレーニング方法で採用することができる例示的なニューラルネットワークの概略図である。 本発明の例示的な実施形態に従う、構造物のリアルタイム検査のための方法のフローチャートである。 本発明の例示的実施形態に従う、エキスパートシステムを使用して取得されたサーモグラフを解析して欠陥パラメータを生成するプロセスの概略図である。 複合材料で作られた大型パイプラインの写真である。
赤外線サーモグラフィを使用して構造物を確実に定量的に検査するための体系的アプローチを開示する。本明細書に開示されるアプローチは、特に、複合材料の検査に適用可能である。いくつかの実施形態では、検査システムは3つの特徴的な要素を含む:1)a)複合材料の構造欠陥をモデル化し、b)モデル化された欠陥が加熱にどのように反応するかの数学的シミュレーションを行い、モデル化された欠陥の経時的温度変化を示す仮想サーモグラフ(温度を示す画像)を生成し、そしてc)機械学習アプローチを使用して仮想サーモグラフをモデル化された欠陥のパラメータと相関させ、アクセス可能な仮想サーモグラフデータベースを作成するトレーニングシステム;2)構造物の現場で使用され、構造物表面のあるセクションに熱を印加する加熱要素と、表面の加熱されたセクションから放出される赤外放射線を記録する記録デバイスとを含む検査装置;および3)a)トレーニングシステムにアクセスして、欠陥のパラメータのサーモグラフ間の相関関係を得て、b)記録された赤外放射線のサーモグラフを検査装置から受け取り、そしてc)トレーニングシステムから得られた相関関係を使用して、受け取ったサーモグラフのパラメータを定量的に判定するオンサイトコンピューティングシステム。システムのさらなる詳細は、例示される実施形態を参照して説明される。
開示されたシステムは、大きなおよび/または拡張された表面を有する複合構造物上の欠陥を検出する問題に対して、実施が容易で、迅速な検査を提供し、経済的に効率的な統合解決策を提供する。
予備事項として、用語「サーモグラフ」および「サーモグラム」は本明細書では交換可能であり、両方とも、色、色相、グレースケール、または他の識別マークが特定の温度または温度範囲を示す、赤外線カメラまたはセンサによって撮像された表面領域の画像と解釈される。
検査システム
図1を参照すると、定量赤外線サーモグラフィを使用して複合構造物を検査するためのシステム100の一実施形態が示されている。システム100は、複合材で作ることができる構造物のある表面セクション115に近接して配置される検査装置110を含む。以下により詳細に説明する装置は、表面セクション115を加熱し、加熱されたことに応答してセクション115から放出される赤外放射線を検出および記録する。検査装置110は、好ましくは無線で、しかし任意選択で有線接続により、コンピュータシステム120に通信可能に連結される。コンピュータシステム120は、検査装置によって記録されたデータを受信および処理するように動作可能であり、またトレーニングシステム130に通信可能に連結されている。コンピュータシステム120は、検査装置110から受け取ったデータと、トレーニングシステム130から受け取った相関情報とを、構造物表面で特定された欠陥のタイプ、サイズ、深さ、配向、および閉じ込められた媒体の情報を提供する欠陥定量化レポートを生成する欠陥特定および定量化モジュール(IDQ)122への入力として使用する。コンピュータシステム120は、ラップトップ、タブレット、または現場検査中に容易にアクセス可能な任意の他のコンピューティングデバイスを含む、十分な処理およびメモリリソース(例えば、シングルまたはマルチコアプロセッサおよびソリッドステートメモリ)を有する任意のコンピューティングデバイスを使用して現場で実施することができる。
トレーニングシステム130は、いくつかのモジュールを実行するように動作する少なくとも1つのプロセッサを含む。以下により詳細に説明するように、モジュールは、少なくとも1つのプロセッサに、関連する入力を使用して、モデル化された構造欠陥のセットを生成させるコードを含む欠陥微細構造データベース(DMDB)モジュール132を含み、データベースの各欠陥は特定のタイプ、サイズ、深さ、配向、および閉じ込められた媒体を有する。欠陥は、関連するDMDBデータベースに記憶される。トレーニングシステム130は、少なくとも1つのプロセッサに、DMDBデータベース132内の微細構造欠陥の、加熱に対して予想される応答を計算する数学的シミュレーションを実行させるとともに、少なくとも1つのプロセッサに、微細構造物の各々からの予想される赤外放射線放出の仮想サーモグラフを生成させるコードを含む仮想サーモグラフデータベース(VTDB)モジュール134も含む。仮想サーモグラフは、VTDBデータベースに記憶される。トレーニングシステム130は、VTDBモジュール134によって出力される仮想サーモグラフをDMDBデータベース132内の欠陥のパラメータと相関させるために、ニューラルネットワークなどのプロセッサ内で(例えばコンピュータコードとして)実施され得るような機械学習アルゴリズムを実行するエキスパートシステムモジュール136も含む。最適化取得パラメータ(OAP)モジュール138は、少なくとも1つのプロセッサに、検査対象複合材料の特性および環境および動作条件を含む入力に基づいて、加熱モード、加熱時間、取得時間、熱流束などの最適加熱パラメータを含む、検査装置110を制御するための最適パラメータを自動的に判定させるコードを含む。モジュール132、134、136、138は、データを生成するコンピュータプログラム命令を実行するための処理リソースを含むおよび/または利用することができ、生成されたデータを記憶するためにメモリリソースを採用することもできる。トレーニングシステム130によって実行されるプロセスのすべては、実際の構造物の検査の前に実行することができる。
トレーニングシステム130に割り当てられるコンピューティングリソースは、単一のコンピューティングシステム上または単一の施設に共存させることができ、あるいは、複数のコンピューティングシステムにおよび単一または複数の施設に分散させることができる。さらに、トレーニングシステムは固定システムでホストすることも、仮想コンピューティングプラットフォームのクラウドでホストすることもできる。特定の実施形態では、分散コンピューティングリソースは、1つ以上のコンピューティングリソースに、別の1つのコンピューティングリソースの動作状態または特定のデータの関数として1つ以上の動作を一時停止または中止させるコードを実施する。そのような一実施形態では、動作状態の更新または特定のデータを考慮して、そのようなリソース間の協調的コミュニケーションに応答して動作を制御することにより、コンピュータ使用リソースが確保される。
検査装置
図2Aは、本明細書に開示される原理に従う検査装置200の一実施形態の斜視図である。装置200は、検査される複合材で作られたパイプ構造物205に取り付けられて示されている。装置200は、特定の表面セクションを検査するために、構造物205上の所望の位置に装置200をしっかりと取り外し可能に配置および固定するために使用される調整可能な支持クランプ210、220を含む。クランプ210、220は、異なる外周を有する構造物に適合するように湾曲される。クランプ210、220の端部は、それぞれの吸引パッド、例えば212、222(構造物205の逆側のパッドは示されていない)、またはクランプ端部を構造物205の表面にしっかりと取り外し可能に固定する他の適切な機構で終わる。半閉鎖シャーシユニット230は、クランプ210、220に連結され、それらの間に配置されている。図示された実施形態では、シャーシユニット230は、以下でさらに説明されるように、検査に使用されるコンポーネントを含む。シャーシユニット230は、図示のようにバー要素によってクランプ210、220に固定して取り付けることができ、あるいは、他の実施では、シャーシユニット230はクランプに取り外し可能に連結することができる。
図2Bは、本明細書に開示される原理に従う検査装置250の別の実施形態の斜視図である。この実施形態では、クランプが、構造物205の周りにさらに延在し、それぞれの吸引パッド、例えば257、262で同様に終わるスライドガイド255、260に置き換えられる。検査に使用されるコンポーネントを含むシャーシユニット265は、第1および第2の側面でスライド要素270、275に連結されている。図示の実施形態では、スライド要素270、275は、各々がそれぞれのスライドガイド255、260に嵌合する溝を有する、半円形コンポーネントとして実施される。スライド要素270、275は、それぞれのホイール272、277のセットを含み、これらのホイール272、277により、基板205の表面を移動可能に把持する。図示されているように、シャーシユニット265は、スライドガイド255、260によって拘束されて構造物の周りを周方向に移動可能なスライド要素に連結されている。これにより、シャーシユニット265は、スライド要素270、275の動きによって周方向に運ばれることが可能になる。ホイール272、277は、手動または遠隔(エレクトロニクス)で動かして摺動運動を作動させることができ、検査装置250は、外周の周りを自動的に動かされ、基板の表面の多数のセクションを順次検査することができる。これにより、オペレータは、検査装置250の単一の構成およびセットアップを採用しながら、構造物205の広い領域をスキャンすることが可能になる。
図2Cは、構造物205に沿った装置280の周方向(回転)および長手方向(並進)の両方の動きを提供する、本発明に従う検査装置280のさらなる実施形態の斜視図である。シャーシ282は、両側でスライド要素284、285に連結されている。バネ要素286、287はスライド要素284に取り付けられ、バネ要素288、289はスライド要素285に取り付けられている。バネ要素286〜289は、ねじりバネを使用して実施できる。バネ286〜289は、検査中にシャーシ282を構造物205上の特定の位置に固定するのを助ける。ラッチアーム291、292はスライド要素284に枢動可能に連結され、ラッチアーム293、294はスライド要素285に枢動可能に連結されている。ホイール、例えば296、297は、それぞれのスライド要素284、285の底部に連結され、ホイール、例えば298、299は、ラッチアーム291、292、293、294の遠位端に連結されている。ホイール、例えば、296〜299は、好ましくは、装置280が構造物205に対して周方向および長手方向の両方で手動または遠隔(エレクトロニクス)で動かされることを可能にする、それらの軸上で摺動および回転できるオムニホイールを使用して実施される。この実施形態はまた、オペレータが、検査装置250の単一の構成およびセットアップを採用しながら、構造物205の広い領域をスキャンすることを可能にする。
図3は、アクティブ赤外線サーモグラフィによる複合構造物の検査を行うために装置200、250、280において実施できるシャーシユニット300のコンポーネントの一実施形態を示す概略図である。アクティブサーモグラフィは、検査対象領域の表面を加熱して、欠陥のすぐ上の表面の温度と周囲の温度との間に差を作ることを含む。加熱により、表面の特定の深さ内に内部熱流束が生成される。表面下の欠陥は熱拡散に影響し、表面から放出される赤外放射線に反映される対応熱コントラストを生成する。材料中の熱の拡散をブロックして遅らせる欠陥は、捕捉された赤外放射線が時間とともに変化する様子によって検出される。通常、表面下の欠陥により、欠陥のすぐ上の表面は周囲の領域とは異なる速度で冷却する。
図3を参照すると、シャーシユニット300は半閉鎖されており、構造物表面に対向するユニットの側面は少なくとも部分的に開いており、加熱デバイス310および赤外線カメラ320はハウジングの筐体から表面に向かって外側に延在することができる。加熱デバイス310は、検査中に表面のあるセクションに向かって放射線を放出するように動作可能である。赤外線カメラ320は、加熱に応じて表面から放出され逆戻りする赤外放射線を検出するように動作可能である。加熱デバイス310および赤外線カメラ320の両方は、構造物の表面からある距離で動作する。図4Aは、加熱デバイス310および赤外線カメラ320の一実施の概略図である。この図では、加熱デバイス310は、構造物415の表面の一領域を覆う円錐形放射線412を放出するように互いに隣接して配置された2つの加熱ランプ405、410を備える。放射線は、構造物415の表面下に熱流束420を惹起し、赤外線カメラ320は、表面から放出される最適強度の赤外放射線425を受け取るために中央に配置されている。例示的な欠陥430が表面415下のある深さに位置して示されている。加熱デバイス310はまた、加熱デバイス310によって放出される強い放射線に対する保護としてフード435を含むことができる。赤外線カメラ320は、放出される赤外放射線の取得を最適化するために調整可能であり、(図4Aに示すように)加熱ランプ405、410の間の中央に、または図3に示すように加熱素子に隣接して配置することができ、検査対象構造物の表面に対して様々な角度に配向することができる。
再び図3を参照すると、シャーシユニット300は、加熱デバイス310および赤外線カメラ320を制御するように動作するコントローラ330(例えば、マイクロコントローラまたはプロセッサ)も含む。コントローラ330は、メモリユニット340と、それによって(図1の)コンピュータシステム120に通信可能に連結されるトランシーバ350とにも連結されている。トランシーバ350は、Wi−Fi、RF、およびZigbeeプロトコルを含む様々な通信モードを使用して通信を行い、検査装置とオンラインコンピュータシステム120との間の双方向データ伝送を達成することができる。
赤外線サーモグラフィに使用される加熱ランプは、通常、キセノンフラッシュチューブを採用する。動作中、ランプ405、410は、コントローラ330からのトリガ信号に応答して閃光を発する。ランプ405、410を作動させた後、コントローラ330は赤外線カメラ320を作動させて、検査対象表面の被加熱部分の放射線放出の連続デジタル画像を定期的に撮像する。赤外線カメラ320は、表面に適切な焦点を合わせるべくカメラと検査対象表面との間の角度および距離を変更するために、コントローラ330によって動作されるモータに連結することができる。赤外線カメラ320によって生成されたデジタル画像データは、メモリユニット340に転送され、記憶され得る。コントローラ330は、トランシーバ350を利用して、デジタル画像データをメモリユニット340からコンピュータシステム120に転送する。コントローラ330は、コンピュータシステム120への送信の前にデジタル画像データのいくつかの前処理を行うこともできる。例えば、検査装置が動かされ、隣接する表面セクションから画像が撮像されると、コントローラ330はデータを個別の画像フレームにフォーマット化することができる。あるいは、そのような予備画像処理は、コンピュータシステム120で行うこともできる。
いくつかのアクティブ赤外線で知られている赤外線サーモグラフィ励起方法の中で、パルスサーモグラフィとロックインサーモグラフィとが広く使用されている。図4Bは、経時的に提供される活性化放射線の振幅(強度)(上)と、経時的に表面から放出される赤外放射線の振幅(下)のグラフである。示されているように、パルスサーモグラフィでは、短時間に高エネルギーのパルスが表面に印加され、それに応答して表面から放出され逆戻りする赤外放射線の振幅が急激に上昇し、その後、活性化パルスが終了するとすぐに低下し始める。欠陥の存在は、表面から放出される赤外放射線の振幅が低減する比較的遅い速度(つまり、表面が冷える速度が遅い)によって示される。図4Cは、連続的な、例えば正弦波の活性化および対応する正弦波の赤外線応答を示す同様の振幅対時間のグラフである。示されているように、ロックインサーモグラフィでは、欠陥の存在は、振幅応答の違いではなく、入力活性化エネルギーと表面温度応答との間の位相シフトにおいて示される。ロックインサーモグラフィの位相解析は、パルスサーモグラフィと比較して、照射または表面放射率の局所的変動に対する感度が低いという利点を有する。しかしながら、パルスサーモグラフィおよびロックインサーモグラフィのいずれかまたは両方ならびに他の励起方法を使用することもできる。
周期的な熱活性化と赤外線画像データの取得とにより複合構造物の検査が行われると、コントローラ330は、好ましくは、無線でリアルタイムにデジタル画像データを受信し、欠陥の解析および特定のためにビデオストリームとしてコンピュータシステム120に転送する。
サーモグラフィトレーニング方法
検査装置によって取得されたデータの解析に移る前に、まず、解析によって構造物内の欠陥に関する正確な定量データを獲得することを可能にする発明的トレーニング方法の説明に取り掛かる。図5は、本明細書に開示されるトレーニング方法500の一実施形態の概略フローチャートである。トレーニング方法はいくつかの特徴的な手順を含む:i)オペレータによる、ユーザインターフェースを介しての関連データの入力(510);ii)内部パラメータの自動構成(520);iii)統合欠陥を有する代表的微細構造物のデータベース(DMDB)の生成(530);iv)データ取得のための検査装置の最適セットアップパラメータの判定(540);v)シミュレーションによる仮想サーモグラフデータベース(VTDB)の生成(550);vi)DMDBの微細構造物とシミュレーションにより生成されたVTDBのサーモグラフとの相関関係を判定するためのエキスパートシステムのトレーニング(560)。手順(i)〜(vi)のそれぞれを順番に説明する。ただし、代替実施形態では、これらの手順のサブセットを、本明細書で開示される原理から逸脱することなく行い得ることに留意されたい。
図6は、上記で概説したトレーニング方法の最初の3つの手順510、520、530の一実施形態の概略図である。ステップ510に示されるように、特定の欠陥を含む代表的微細構造物のセットをモデル化して記憶するために、材料、構造、および環境の特性を含む入力がオペレータによってトレーニングシステム130に入力される。考えられる材料特性には、これらに限定されないが、樹脂およびファイバの熱伝導率、比熱、ファイバ体積含有率、多孔率、層厚、積層シーケンス、層ごとのファイバ配向、内部および/または外部コーティング厚などのパラメータが含まれる。入力構造特性には、材料の直径および厚さが含まれる。環境および動作特性には、これらに限定されないが、動作圧力、輸送流体の温度および流速、周囲温度、ならびに検査対象構造物近傍の高温点などのパラメータが含まれる。さらに、オペレータ入力により、各微細構造物に対して欠陥タイプと閉じ込められる媒体とが設定される。考えられる欠陥タイプには、とりわけ、層間剥離、固有の孔隙、基質亀裂、ファイバ基質剥離、複数の孔隙、および穴が含まれる。閉じ込められる媒体は、欠陥中に閉じ込められる流体または気体を構成し、通常、空気、水、またはオイルである。上記パラメータは例示であり、オペレータがトレーニングシステムに入力できるすべてのパラメータまたはタイプの網羅的なリストを構成するものではない。
トレーニングシステムのオペレータによって入力されたパラメータに加えて、トレーニングシステムはステップ520で内部パラメータを生成する。内部パラメータは、熱シミュレーションモデルの初期化と構成に使用され、他の内部パラメータの中で特に選択されるものには、材料表面の経時的熱流束、欠陥サイズの増分、深さ位置、最小および最大の欠陥サイズ、最小および最大の面外サイズ、最小および最大の深さ、メッシュ離散化、および欠陥のパラメータに境界を設定するための他のしきい値が含まれる。内部パラメータは、オペレータによって変更され得る。
欠陥微細構造データベース(DMDB)モジュール132は、オペレータ入力を使用し、ステップ530でパラメータを内部的に生成して、本明細書で微細構造物、例えば610、612と呼ばれるある数(N)の小さな構造要素のモデルを含むデータベース(DMDB)605を生成し、各微細構造物は特定のパラメータと少なくとも1つの統合欠陥とを有する。数(N)は、増分サイズの制御を通じてオペレータが制御することもできる。いくつかの実施では、Nは1,000〜50,000の範囲にある。しかしながら、より多くのまたはより少ない数の微細構造物を生成することができる。「代表的体積要素」(RVE)と呼ばれるデータベースの各エントリは、8つの要素のベクトルV[a,b,c,z,θ,φ,D,M]としてパラメータ化することができ、ここで、zはk番目のRVEの(検査平面に垂直な)面外方向における欠陥重心の座標であり、a、b、およびcはk番目のRVE中の欠陥の空間寸法であり、θおよびφは欠陥の平面と検査平面との間の角度であり、Dは欠陥タイプであり、Mは欠陥中に閉じ込められた媒体のタイプである。図7Aは、欠陥微細構造データベース(DMDB)に記憶された例示的なRVE欠陥の概略図である。欠陥700は楕円としてモデル化されており、zは複合材厚さを横切る欠陥の中心の位置を規定し、a,b,cは欠陥の長さ、幅、および厚さを規定し、断面平面AおよびBにおける角度θおよびφは複合構造物の表面(検査平面)に対する欠陥の位置および配向を規定する。図7Aに示された例では、欠陥は、パラメータDによって示される孤立した層間剥離であり、閉じ込められた媒体は、パラメータMによって示される空気である。モデルは欠陥の形状をある程度単純化するが、実際に生成される位置、サイズ、欠陥タイプ、および閉じ込められた媒体の大きな数および変動は、複合構造物で発生する典型的な欠陥をカバーし、適切に表わす。図7Bは、検査平面に対するRVEの第1の配向角度θを示す、軸Aに沿ったRVE700の断面図である。図7Cは、検査平面に対するRVEの第2の配向角度φを示す、軸Bに沿ったRVE700の同様の断面図である。
トレーニング方法500のステップ540では、最適化取得パラメータ(OAP)モジュール138は、材料特性および動作条件を含むオペレータ入力ならびに内部生成パラメータを使用して、検査装置を構成するための最適赤外線サーモグラフィパラメータを決定する。図8は、OAP決定方法540のフローチャートである。第1のステップ810では、DMDBが検索され、最小および/または最深の欠陥を有するRVEが選択される。ステップ820では、OAPモジュール138は、ここではトレーニング方法のステップ520で生成される加熱流束(ΔH)、加熱時間(ΔH)加熱モード(例えば、連続、変調、パルス化)、およびカメラ取得時間(Δt)のためのパラメータある初期パラメータを使用して、選択されたRVEの熱シミュレーションモデルの初期および境界条件を判定する。ただし、加熱パラメータは加熱モード(例えば、フラッシュ、パルス、連続など)に依存することに留意されたい。例えば、パルスモードでは、加熱パルスの周波数が制御パラメータとなる。
ステップ830では、DMDBの最小熱応答性RVE(最小および最深の欠陥)の熱応答の解析が行われる。いくつかの実施では、熱シミュレーションは、有限要素解析を採用する。当業者には理解されるように、有限要素解析は、偏微分方程式を含む物理系の境界値問題の近似解を見つける方法である。熱流はこのタイプの偏微分方程式によって特徴付けられ、有限要素解析は、この分野での解決策を提供する際にしばしば採用される。有限要素解析には、複雑な問題を小さな要素に分割するためのメッシュ生成手法の使用、ならびに有限要素の各々に対する方程式のセットに対する解およびドメイン全体に対するグローバル解を決定する有限要素シミュレーションの使用、が含まれる。選択された最小熱応答性RVEの熱シミュレーションの完了に続いて、ステップ840では、OAPモジュール138は、データ取得中に最大温度コントラストを達成するために、入力パラメータおよび熱解析に基づいて、これらに限定されないが、検討されている例ではΔH、ΔH、Δtパラメータなどの新しい最適化された加熱パラメータを決定する。
加熱パラメータの最適化は反復的であり、方法は、最適化された値を出力する前に特定の反復回数を行なう。したがって、ステップ850では、それまでに行われた反復回数が選択可能な閾値(MaxIterations)に達したかどうかが判定される。MaxIterationsに達していない場合、プロセスはステップ840からステップ820に戻る。あるいは、MaxIterationsに達した場合、ステップ860では、判定された最大温度コントラスト(ΔT)の値が赤外線カメラの感度よりも低いままであるかどうかが判定される。ΔTがカメラの感度よりも低い場合、ステップ870では、OAPモジュール138は以下を出力する:1)所定の深さで検出可能であると予想される最小直径;2)所定の深さで検出可能な最小予想厚さ;および3)所定の欠陥径に対して欠陥の幅内で検出可能な最大予想深さ。ΔTが閾値を上回る場合、ステップ880では、OAPモジュールは、方法の最後の反復からの加熱パラメータの現在の最適化値(例えば、加熱モード、ΔH、ΔH、Δt)を出力する。
図5に戻ると、ステップ510、520、530、および540で入力または生成された累積データは、ステップ550で入力として使用され、そこで、仮想サーモグラフモジュール134は、DMDBの各要素(N)に対して「仮想」サーモグラフを出力する過渡的熱解析(TTA)シミュレーションを実行する。より具体的には、図9に概略的に示されるように、TTAシミュレータは、欠陥微細構造データベース910内のすべての要素と、結合されたオペレータ入力、内部生成パラメータ、境界条件、およびOAPモジュールの出力(「結合入力」)とを入力として受け取る。TTAシミュレーションは、有限要素解析を使用して実施され得るパラメトリックな数学モデルである。このような有限要素解析では、DMDB910に含まれるN個のRVEに対応して、N個の別個の解析が実行される。各有限要素解析の出力は、構造要素の外側表面の過渡的な「仮想」サーモグラフ、つまり、表面の経時的な熱応答を示すグラフのセットである。一般に、予想される有限解析精度は、DMDB910の要素の数(つまり、Nの値)に依存し、Nの値を大きくすると予想精度が向上する。
サーモグラフデータは、視覚サーモグラフデータベース(VTDB)940に行列Fijkとして出力およびフォーマット化され、ここで、iはi番目のカメラ画素要素を表し、jはj番目の時間増分を表し、kはk番目のRVEを表す。図10Aは、行列Fijkのデータ構造の図を提供する。図では、Fij1は1番目のRVE(k=1)に関係する行列のすべての要素を表す。FiJ1内にエントリFi11がネストされており、その内に、次いで、要素F111からFn11がネストされている。要素F111からFn11は、1番目のRVE(j=1、k=1)の最初の時間増分の間に記録された全ての画素を表す。したがって、N個のRVEのそれぞれについて、m個の時間増分が関連付けられており、各時間増分中に、n個の画素値が生成される。図10Bは、所与の時間増分におけるサーモグラフの概略斜視図であり、所与のRVEのサーモグラフが、各々がn個の画素を有するm個のサーモグラフのブロックとしてどのように視覚化され得るかを示す。認識できるように、高解像度シミュレーションは大量のデータを生成できる。しかしながら、トレーニングシステム130はオフラインで解析を行うため、過渡的熱解析に割り当てることができるリソースに一定の制限はない。さらに、特定のシナリオにおいてリソースまたは効率が制限要因である場合、解像度レベルをオペレータによって変更できる。
十分な精度および確度のサーモグラフのデータベースにより、現場での検査実行中に取得された複合構造物のサーモグラフをデータベースのサーモグラフと比較して、構造物内に存在する欠陥を特定することが可能である。しかしながら、マッチングのために画像全体を比較することは計算上高価であり、時間の経過に伴う画像の漸進的変化(過渡的応答)を比較することは尚更である。この問題を解決する1つの方法は、仮想サーモグラフを、それらが由来するRVEのパラメータと相関させるように、システムをトレーニングすることである。そうすることで、現場でサーモグラフが取得されると、画像データベースを検索する必要なしに解析できる。
したがって、トレーニング方法のステップ560では、仮想サーモグラフデータベースの画像をそれらが由来するRVEのパラメータと相関させるための機械学習プロセスにより、エキスパートシステムがトレーニングされる。いくつかの実施では、トレーニングシステム130のエキスパートシステムモジュール136は、機械学習技術として、図11に示されるニューラルネットワークアルゴリズムを採用する。ニューラルネットワーク1100は、入力層1110、1つ以上の隠れ層1120、および出力層1130を含む。入力層1110は、特定の時間増分での所定のRVEに対するVTDBの仮想サーモグラフのすべての画素を含み、出力層1130は、その位置、配向、欠陥寸法、欠陥タイプ、および閉じ込められた媒体を含む同じRVEのパラメータを含む。ニューラルネットワークは、1つ以上の隠れ層1120を使用して、入力層1110を出力層1130に相関させる。入力層1110内の各入力は、隠れ層1120内の係数因子と乗算されて、出力層1130を生成する。隠れ層1120の係数は、コスト関数が最小化される逆方向伝播のプロセスによって判定される。これにより、仮想サーモグラフとRVEパラメータとの間の最適化された相関関係が得られる。エキスパートシステムモジュール136は、さらなる使用のために係数を記憶する。エキスパートシステムのトレーニングが完了した後、トレーニング方法はステップ570で終了する。
リアルタイム検査方法
オンラインコンピュータシステム120および検査装置110によってそれぞれ行われるリアルタイム検査方法1200のサブパートのフローチャートを図12に示す。上記のように、エキスパートシステムは、離れた場所にある施設において現地外で生成され、記憶される。構造物検査を行うために現場にいるオペレータがエキスパートシステムを利用できるためには、現場でのエキスパートシステムへのアクセスが必要である。最初のステップ1205では、オペレータは、オンラインコンピュータシステムを使用してネットワーク経由でエキスパートシステムサーバーにログインするか、あるいはエキスパートシステムアルゴリズムと記憶されたデータとをトレーニングシステム130からオンラインコンピュータシステム120に直接ダウンロードすることにより、エキスパートシステムへのアクセスを得る。さらに、エキスパートシステムは、フラッシュドライブなどの記憶媒体を使用してダウンロードできる。ステップ1210では、オンラインコンピュータシステムは、最適化取得パラメータをトレーニングシステム130のOAPモジュール138からアップロードする。次のステップ1215では、オンラインコンピュータシステム120は、最適化取得パラメータを検査装置110のトランシーバ350に送信する。
ステップ1255では、検査装置110は、オンラインコンピュータシステム120から最適化取得パラメータを受け取る。取得されたパラメータを使用して、ステップ1260では、検査装置110のコントローラ330は、加熱デバイス310および赤外線カメラ320を動作させるための加熱および取得パラメータを構成する。構成に際して、検査装置は、赤外線カメラの検出能力内にある最小および最深の欠陥に対して、放射線を印加し、赤外放射線を捕捉するように構成されるので、検査装置は全体として所定のハードウェア能力に対して最高感度を有する。ステップ1265では、検査装置は、検査対象表面のあるセクションを加熱デバイス310で加熱し、赤外放射線を赤外線カメラ320で取得する検査を行う。検査中、検査装置は、構造物の特定の領域を検査するために所定位置に固定することができるし、あるいは検査装置は、構造物の異なる領域または表面全体を検査するように特定の軌道で動くよう制御することができる。リアルタイムまたはほぼリアルタイムで、ステップ1270では、コントローラは、赤外線カメラによって取得された赤外放射線データを編集し、データをサーモグラフの形態でコンピュータシステム120にトランシーバ350を介して送信する。
コンピュータシステム120は、ステップ1220でサーモグラフを受け取り、ステップ1225で、取得したサーモグラフに基づいて検査対象構造物内の欠陥のリアルタイム定量化を行う。ステップ1225は、エキスパートシステム1320へ入力されるサーモグラフ1310を示す図13に概略的に示されている。この場合のエキスパートシステム1320は、(トレーニングシステム130とは対照的に)コンピュータシステム120上で実行されるモジュールであり、上記のように、エキスパートシステムサーバーのクライアント、またはトレーニングシステム130のエキスパートシステムモジュール136の態様をエミュレートする、コンピュータシステム120で実行されるソフトウェアモジュールを表すことができる。いくつかの実施では、エキスパートシステム1320は、トレーニングシステム130からアップロードされたエキスパートシステムモジュール136のコピーであり得る。エキスパートシステム1320は、トレーニングシステム130から得られた相関関係を、取得されたサーモグラフに適用し、図7を参照して上述した要素を含む欠陥パラメータベクトルを出力する。欠陥パラメータベクトルは、そのタイプ、サイズ、深さ、配向、および閉じ込められた媒体の観点から欠陥を特定する。次いで、オンラインコンピュータシステムは、ステップ1230で、リアルタイムで取得されたサーモグラフと検出された欠陥の特性とを含む欠陥定量化レポートを生成する。
定量赤外線サーモグラフィを使用して構造物を検査するための開示された装置、システム、および方法は、いくつかの有利な特徴を提供する。いくつかの実施形態では、検査装置は、検査対象構造物の周りを周方向におよびそれに沿って自動的に動くことができ、手動の検査手順を減らすことができるので、システムおよび方法は実施が容易である。加えて、検査装置の実施形態は、検査対象構造物上で速やかに進行するように設計されており、検査プロセスへの介入をさらに減らす。また、開示されたシステムは、検査結果をリアルタイムで配信し、現場で修復措置を開始して重大な欠陥を取り除く可能性を提供する。検査装置は、非接触性であり、比較的コスト効率が良く、ほとんどの実施で赤外線カメラが最高経費となる。さらに、システムは、データ取得のための最適化パラメータがオペレータとは独立してシステムによって判定されるため、検査装置の不偏な構成を提供する。同様に、検査結果は、専門家の知識や技能とは独立して生成されるため、不偏である。多数の仮想サンプル
本明細書で開示された装置、システム、および方法は、複合材検査および欠陥検出に使用されることを特に意図しているが、適切な修正を加えて、本発明の技術は他の材料に適用できる。
本明細書で開示された構造および機能の詳細は、装置、システム、および方法を限定するものとして解釈されるべきではなく、方法を実施するための1つ以上のやり方を当業者に教示するための代表的な実施形態および/または構成として提供されることを理解されたい。
図面中の同様の数字は、いくつかの図面を通して同様の要素を表し、図面に関連して説明および図示されたすべてのコンポーネントおよび/またはステップが、すべての実施形態または構成に必要とされるわけではないことをさらに理解されたい。
本明細書で使用する用語は、特定の実施形態のみを説明する目的のためであり、本発明を限定することを意図するものではない。本明細書で使用するとき、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈で別に明示していない限り、複数形も含むことを意図している。さらに、本明細書で使用するとき、用語「備える」および/または「備えている」は、記載する特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/またはコンポーネントの存在を特定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、コンポーネント、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことが理解される。
向きの用語は、ここでは単に慣例および参照の目的で使用され、限定するものとして解釈されるべきではない。しかしながら、これらの用語は見る人を基準にして使用され得ることが認識される。したがって、制限が暗示されることも、推測されることもない。
また、本明細書で使用される表現および用語は、説明の目的のためであり、限定とみなされるべきではない。本明細書における「含む」、「備える」、「有する」、「包含する」、「伴う」、およびそれらの変形の使用は、その後に列挙される項目およびその等価物、ならびに追加の項目を網羅することを意味する。
例示的な実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更を行い、その要素を均等物で置き換えることができることを当業者は理解するであろう。さらに、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、特定の機器、状況、または材料を本発明の教示に適合させるための多くの修正が当業者には理解されよう。したがって、本発明は、本発明を実施するために考えられる最良の形態として開示された特定の実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲に含まれるすべての実施形態を含むものとする。

Claims (44)

  1. 欠陥について、構造物の表面を検査するためのシステムであって、
    前記構造物の前記表面のあるセクションを加熱するための加熱デバイス、加熱に応答する前記表面からの赤外放射線を受け取るための赤外線カメラ、前記受け取った赤外放射線からサーモグラフを生成するように構成されたコントローラ、および通信デバイスを含む、検査装置と、
    欠陥を有するモデル化された構造要素の熱シミュレーションによって生成されたサーモグラフのセットと、前記モデル化された構造要素のパラメータとの間の相関関係を判定するように構成されたエキスパートシステムモジュールを含むトレーニングシステムと、
    前記トレーニングシステムおよび前記検査装置に通信可能に連結されたコンピュータシステムであって、前記検査装置から受け取られるサーモグラフを受け取るように、かつ前記トレーニングシステムから得られる前記相関関係を使用して、前記構造物内の欠陥の定量パラメータを検出するように適合された、コンピュータシステムと、を備える、システム。
  2. 前記構造物が、複合材料で構成されている、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記コンピュータシステムによって検出される前記定量パラメータが、位置、深さ、配向、欠陥タイプ、および閉じ込められた媒体のタイプを含む、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記トレーニングシステムが、前記モデル化された構造要素のセットを生成するように構成された欠陥微細構造データベースモジュールをさらに含み、各構造要素が、統合された欠陥を含む、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記トレーニングシステムが、前記モデル化された構造要素の各々の熱解析を行うように、かつ前記構造要素に対応する過渡的サーモグラフを生成するように構成された仮想サーモグラフデータベースモジュールをさらに含む、請求項4に記載のシステム。
  6. 前記熱解析が、有限要素解析を使用して行われる、請求項5に記載のシステム。
  7. 各モデル化された構造要素のパラメータが、位置、欠陥タイプ、欠陥サイズ、欠陥の配向、および閉じ込められた媒体を含む、請求項1に記載のシステム。
  8. 前記欠陥タイプが、層間剥離、固有の孔隙、基質亀裂、ファイバ基質剥離、複数の孔隙、および穴のうちの1つである、請求項7に記載のシステム。
  9. 前記閉じ込められた媒体が、検査のために選択された液体または気体である、請求項7に記載のシステム。
  10. 前記トレーニングシステムが、前記構造物の材料特性、環境条件、およびモデル化された構造要素の熱解析に基づいて、前記検査装置を制御するための取得パラメータを自動的に判定するように構成された最適化取得パラメータモジュールをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
  11. 前記最適化取得パラメータモジュールによって判定される前記取得パラメータが、前記加熱デバイスを動作させるための加熱モード、加熱時間、および目標熱流束レベルと、前記検査装置の前記赤外線カメラを動作させるための取得時間と、を含む、請求項10に記載のシステム。
  12. 前記熱解析が、最小および最深の欠陥の少なくとも1つを有するモデル化された構造要素において行われる、請求項10に記載のシステム。
  13. 前記コンピュータシステムが、前記トレーニングシステムから前記取得パラメータを受け取り、前記取得パラメータを前記検査装置に送信する、請求項1に記載のシステム。
  14. 前記エキスパートシステムモジュールが、前記サーモグラフのセットと前記対応するモデル化された構造要素のセットとの間の相関関係を判定するために、ニューラルネットワークを採用する、請求項1に記載のシステム。
  15. 前記検査装置が、前記装置を前記構造物の前記表面に固定するためのクランプ要素と、前記加熱要素および赤外線カメラを収容するためのシャーシユニットと、を含む、請求項1に記載のシステム。
  16. 前記シャーシユニットが、前記クランプ要素に摺動連結され、かつ前記構造物の前記表面に対して周方向に回転可能である、請求項15に記載のシステム。
  17. 前記シャーシユニットおよびクランプ要素が、前記検査装置が前記構造物の前記表面に沿って周方向に回転すること、および長手方向に並進することを可能にする、回転可能かつ並進可能なホイールに連結されている、請求項15に記載のシステム。
  18. 欠陥について、構造物の表面を検査するためのシステムであって、
    前記構造物の前記表面のあるセクションを加熱するための加熱デバイス、加熱に応答する前記表面からの赤外放射線を受け取るための赤外線カメラ、前記受け取った赤外放射線からサーモグラフを生成するように構成されたコントローラ、および通信デバイスを含む、検査装置と、
    モデル化された構造要素のサーモグラフおよびパラメータのセットの相関関係を判定するように構成されたエキスパートシステムモジュール、ならびに前記構造物の材料特性および環境条件に基づいて前記検査装置を制御するためのパラメータを自動的に判定するように構成された最適化取得パラメータモジュール含むトレーニングシステムと、
    前記トレーニングシステムおよび前記検査装置に通信可能に連結されたコンピュータシステムであって、前記検査装置から受け取られるサーモグラフを受け取るように、かつ前記トレーニングシステムから得られる相関関係を使用して前記構造物内の欠陥の定量パラメータを検出するように適合された、コンピュータシステムと、を備え、
    前記定量パラメータが閉じ込められた媒体のタイプを含む、システム。
  19. 検査装置が欠陥について、構造物の表面の正確な定量検査を行うことを可能にするシステムをトレーニングする方法であって、
    前記構造物の特性および前記構造物における環境条件に関するオペレータ入力を受け取ることと、
    前記オペレータ入力を使用して構造要素のセットを生成することであって、モデル化された構造要素の各々が、統合された欠陥を含む、生成することと、
    過渡的熱解析の適用により、前記構造要素の各々に対応するサーモグラフを生成することと、
    前記サーモグラフと、前記対応する構造要素のパラメータとの間の相関関係を計算することと、を含み
    前記相関関係が、構造物の撮影されたサーモグラフを解析して、前記構造物内の欠陥の定量パラメータを決定することを可能にする、方法。
  20. 前記構造物が、複合材料で構成されている、請求項19に記載の方法。
  21. 前記過渡的熱解析が、有限要素解析を採用する、請求項19に記載の方法。
  22. 前記構造要素が、位置、欠陥タイプ、欠陥サイズ、欠陥の配向、および閉じ込められた媒体によって特徴付けられる、請求項19に記載の方法。
  23. 前記欠陥タイプが、層間剥離、固有の孔隙、基質亀裂、ファイバ基質剥離、複数の孔隙、および穴のうちの1つである、請求項22に記載の方法。
  24. 前記閉じ込められた媒体が、検査のために選択された液体または気体である、請求項22に記載のシステム。
  25. 前記構造物の材料特性、環境条件、および構造要素の熱解析に基づいて、前記検査装置を制御するための最適取得パラメータを決定することをさらに含む、請求項19に記載の方法。
  26. 前記取得パラメータが、加熱モード、加熱時間、および目標熱流束レベルのうちの少なくとも1つを含む加熱パラメータと、前記検査装置を動作させるための取得時間と、を含む、請求項25に記載の方法。
  27. 前記熱解析が、最小および最深の欠陥を有する構造要素において行われる、請求項25に記載の方法。
  28. 前記サーモグラフと、前記対応する構造要素のパラメータとの相関関係が、機械学習技術を使用して判定される、請求項19に記載の方法。
  29. 前記機械学習技術が、ニューラルネットワークを採用する、請求項28に記載の方法。
  30. 検査装置によって赤外線サーモグラフが取得される欠陥について、構造物の表面を定量的に検査する方法であって、
    モデル化された構造欠陥のパラメータと、前記モデル化された構造欠陥のシミュレートされたサーモグラフとの間の相関関係のセット、および前記構造物からサーモグラフデータを取得するための前記検査装置を構成するための最適取得パラメータを得ることと、
    前記取得パラメータを前記検査装置に通信することと、
    前記構造物から取得された赤外線サーモグラフデータを前記検査装置から受け取ることと、
    前記得られた相関関係を使用して、前記受け取ったサーモグラフデータを解析することと、
    前記受け取ったサーモグラフの解析に基づいて、前記構造物中の欠陥のパラメータを判定することと、を含む、方法。
  31. 前記取得パラメータが、前記検査装置に通信され、サーモグラフデータが、無線通信を介して前記検査装置から受け取られる、請求項30に記載の方法。
  32. 前記判定された構造物内の欠陥のパラメータが、位置、深さ、欠陥タイプ、および閉じ込められた媒体のタイプを含む、請求項30に記載の方法。
  33. 前記検査装置を構成するための前記取得パラメータが、前記構造物に熱を印加するための加熱モード、加熱時間、および目標熱流束レベルのうちの少なくとも1つを含む加熱パラメータと、前記構造物からの赤外放射線を検出する取得時間と、を含む、請求項30に記載の方法。
  34. 前記最適取得パラメータが、前記構造物の材料および前記構造物における環境条件に基づいて決定される、請求項30に記載の方法。
  35. 加熱デバイスおよび赤外線カメラを有する検査装置を使用して、構造物の表面を定量的に検査する方法であって、
    前記加熱要素を構成し、前記構造物の前記表面の一部分を加熱するための最適取得パラメータを受け取ることと、
    前記受け取った取得パラメータに従って、前記加熱デバイスを使用して前記構造物のあるセクションを加熱することと、
    前記受け取った取得パラメータに従って、前記構造物の前記セクションから放出される赤外放射線を検出することと、
    前記検出された赤外放射線からサーモグラフデータを生成することと、
    前記サーモグラフデータを使用して前記構造物の欠陥を判定するために、前記サーモグラフデータをコンピュータシステムに通信することと、を含み、
    前記解析が、モデル化された構造欠陥のパラメータと、前記モデル化された構造欠陥のシミュレートされたサーモグラフとの間の相関関係のセットを採用し、かつ前記相関関係を使用して、前記受け取ったサーモグラフデータに対応するパラメータを取得する、方法。
  36. クランプ要素を使用して、前記検査装置を前記構造物に近接して取り外し可能に固定することをさらに含む、請求項35に記載の方法。
  37. 前記検査装置の前記加熱デバイスおよび赤外線カメラを、前記クランプ要素に対して前記構造物の周りで周方向に回転させることをさらに含む、請求項36に記載の方法。
  38. 少なくとも1つのホイールを使用して、前記クランプ要素を前記構造物上で長手方向に並進させることをさらに含む、請求項37に記載の方法。
  39. 前記取得パラメータが、前記構造物の前記セクションを加熱するための加熱時間および目標熱流束レベルと、前記構造物からの赤外放射線を検出する取得時間と、を含む、請求項35に記載の方法。
  40. 前記最適取得パラメータが、前記構造物の材料および前記構造物における環境条件に基づいて決定される、請求項35に記載の方法。
  41. 欠陥について、構造物の表面を検査するための装置であって、
    前記装置を前記構造物の前記表面に近接して取り外し可能に固定するためのクランプ要素と、
    前記クランプ要素に連結されたシャーシユニットとを備え、前記シャーシユニットが、
    前記構造物の前記表面のあるセクションを加熱するように構成可能な加熱デバイスと、
    前記構造物の前記表面から赤外放射線を取得するように構成可能な赤外線カメラと、
    前記加熱デバイスおよび赤外線カメラを制御するために、前記加熱デバイスおよび赤外線カメラに通信可能に連結されて動作するコントローラと、
    トランシーバと、を収容し、
    前記コントローラが、前記構造物の材料および前記構造物に近接する環境条件に基づいて前記パラメータを決定するシステムから最適取得パラメータを受け取る、装置。
  42. 前記最適取得パラメータが、前記加熱デバイスを使用して前記構造物の前記セクションに熱を印加するための加熱時間および目標熱流速レベルと、前記赤外線カメラを使用して前記構造物からの赤外放射線を検出する取得時間と、を含む、請求項41に記載の検査装置。
  43. 前記シャーシユニットと前記クランプ要素との間に連結されたスライド要素をさらに備え、前記スライド要素が、前記シャーシユニットが前記構造物の周りで周方向に前記クランプ要素に沿って回転することを可能にする、請求項41に記載の検査装置。
  44. 前記クランプ要素およびシャーシユニットの端部に固定された回転可能かつ並進可能なホイールをさらに備え、前記ホイールが、前記クランプ要素およびシャーシユニットが前記構造物の前記表面上で周方向に回転および長手方向に並進することを可能にする、請求項41に記載の検査装置。
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G.K.VIJAYARAGHAVAN ET AL.: "Estimating Parameters of Delaminations in GRP Pipes Using Thermal NDE and ANN", AIP INTERNATIONAL CONFERENCE ON MODELING, OPTIMIZATION, AND COMPUTING(ICMOC 2010), JPN6021022005, 2010, US, pages 350 - 355, XP055493038, ISSN: 0004524549, DOI: 10.1063/1.3516329 *

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