JP2020516606A - A2A受容体阻害剤としての[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体 - Google Patents

A2A受容体阻害剤としての[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)で表される化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩、およびA2A受容体関連疾患を治療する薬物の調製へのそれらの使用を提供する。式中、R1、R2、R3、環A、環B、nおよびmは本発明の定義のとおりである。【化1】

Description

関連出願への相互参照
本出願は、2017年04月07日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第201710224553.9号、2017年08月24日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第201710737871.5号および2018年02月08日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第201810129208.1号の利益を主張し、そのすべての内容は参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、式(I)で表される化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩に関し、さらにA2A受容体関連疾患を治療する薬物の調製へのこれらの化合物の使用に関する。
アデノシンA2A受容体は、ヒトの組織に広く分布している。この受容体は、脾臓、胸腺、白血球、血小板、GABA型ニューロン、嗅球などの組織で高度に発現している。また、心臓、肺、血管、脳などの他の部分でも表現されている。アデノシンA2A受容体は、一般的に他のGPCRと共存し、結合してヘテロダイマーを形成する。例えば、A2A受容体は、ドーパミンD、カンナビノイドCB、グルタミン酸mGluR5などとヘテロダイマーを形成する。アデノシンA2A受容体は、血管拡張の調節、血管新生のサポート、炎症による損傷からの身体組織の保護などの生命活動において重要な役割を果たす。また、アデノシンA2A受容体は、基底神経核間接経路の活性度にも影響する。
固形腫瘍では、細胞組織の分解と低酸素環境により、大量のATPが分解され、細胞外にアデノシンが異常に高い濃度(正常値の10〜20倍)に濃縮される。高濃度のアデノシンとA2A受容体とが結合すると、アデノシンシグナル伝達経路を活性化する。このシグナル伝達経路は、体の組織が損傷した場合に、免疫抑制によって体の組織を保護するメカニズムである。アデノシンシグナル伝達経路の活性化は、自然免疫応答に対する長期的な抑制を引き起こす。このような長期的な抑制は、免疫耐性を引き起こし、さらに悪性腫瘍の制御されない成長に繋がる。白血球(例えば、リンパ球、Tリンパ球、ナチュラルキラー細胞、樹状細胞など)におけるアデノシンとA2A受容体との結合は、これらの白血球の免疫系におけるエフェクター機能を阻害する。アデノシンとA2A受容体との結合によって、CD39、CD73、およびCTLA4(T細胞チェックポイント)の発現が増加することで、より強い免疫抑制活性を有するTreg細胞が増える。A2A受容体のアデノシンシグナル伝達経路を遮断すると、免疫系に対する抑制効果が低下し、T細胞の免疫機能が強化されるため、腫瘍の成長を阻害できる有望な負のフィードバックメカニズムであると考えられる。
文献J.Med.Chem.2012,55,1898−1903は、パーキンソン病を治療するためのアデノシンA2A受容体拮抗薬として化合物Aを報告した。
Figure 2020516606
本発明は、式(I)で表される化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 2020516606
但し、
は、H、或いは1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C1−3アルキル、C1−3アルキル−O−C1−3アルキル−またはC3−6シクロアルキル、C1−3アルキル−C(=O)NH−;
は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いはそれぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルまたはC1−6ヘテロアルキル;
は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いはそれぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C1−6アルキルまたはC1−6ヘテロアルキル;
nは、0、1、2または3から選択され;
mは、0、1、2または3から選択され;
環Aは、6〜10員アリール、5〜10員ヘテロアリール、5〜10員ヘテロシクロアルキルまたは5〜10員ヘテロシクロアルケニルから選択され;
環Bは、フェニルまたは5〜6員ヘテロアリールから選択され;
Rは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは1、2または3個のR’で置換されていてもよい以下の基から選択される:C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−NH−、またはフェニル;
R’は、F、Cl、Br、I、OH、NH
Figure 2020516606
から選択され;
前記のC1−6ヘテロアルキル、5〜10員ヘテロアリール、5〜10員ヘテロシクロアルキル、または5〜10員ヘテロシクロアルケニルにおける“ヘテロ”は、それぞれ独立してN、O、S、NH、−C(=O)−、−C(=O)O−、または−C(=O)NH−から選択され;
上記のヘテロ原子またはヘテロ原子団の数は、それぞれ独立して1、2、3または4から選択される。
本発明の一局面では、上記のRは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは1、2または3個のR’で置換されてもよい以下の基から選択される:Me、Et、
Figure 2020516606
本発明の一局面では、上記のRは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、
Figure 2020516606
から選択される。
本発明の一局面では、上記のRは、H、または1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:Me、Et、
Figure 2020516606
本発明の一局面では、上記のRは、H、Me、Et、CF
Figure 2020516606
から選択される。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、それぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C3−6シクロアルキル、C1−3アルキル、またはC1−3アルコキシ。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、CF
Figure 2020516606
から選択される。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、それぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C1−3アルキル、またはC1−3アルコキシ。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、CF、または
Figure 2020516606
から選択される。
本発明の一局面では、上記の環Aは、フェニル、ピリジル、テトラヒドロピラニル、3,6−ジヒドロ−2H−ピラニル、ピペリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジル、1H−インドリル、1H−インダゾリル、1H−ベンゾ[d]イミダゾリル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル、インドリン−2−オニル、1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾリル、キノリニル、または1,2,3,4−テトラヒドロキノリニルから選択される。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択される。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択される。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択される。
本発明の一局面では、上記の環Bは、フェニル、ピリジル、イミダゾリル、ピラゾリル、フリル、チエニル、チアゾリルから選択される。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択される。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択される。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択される。
本発明の一局面では、上記のRは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、1、2または3個のR’で置換されていてもよい以下の基から選択される:Me、Et、
Figure 2020516606
;他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、H、または1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:Me、Et、
Figure 2020516606
;他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、H、Me、Et、CF
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、それぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C3−6シクロアルキル、C1−3アルキル、またはC1−3アルコキシ;他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、CF
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、それぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C1−3アルキル、またはC1−3アルコキシ;他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、CF、または
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の環Aは、フェニル、ピリジル、テトラヒドロピラニル、3,6−ジヒドロ−2H−ピラニル、ピペリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジル、1H−インドリル、1H−インダゾリル、1H−ベンゾ[d]イミダゾリル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル、インドリン−2−オニル、1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾリル、キノリニル、または1,2,3,4−テトラヒドロキノリニルから選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の環Bは、フェニル、ピリジル、イミダゾリル、ピラゾリル、フリル、チエニル、チアゾリルから選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明は、式(I)で表される化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 2020516606
但し、
は、H、或いは1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C1−3アルキル、C1−3アルキル−O−C1−3アルキル−、またはC3−6シクロアルキル、C1−3アルキル−C(=O)NH−;
は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、それぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C3−6シクロアルキル、C1−6アルキル、またはC1−6ヘテロアルキル;
は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、それぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C1−6アルキル、またはC1−6ヘテロアルキル;
nは、0、1、2または3から選択され;
mは、0、1、2または3から選択され;
環Aは、6〜10員アリール、5〜10員ヘテロアリール、5〜10員ヘテロシクロアルキル、または5〜10員ヘテロシクロアルケニルから選択され;
環Bは、フェニル、または5〜6員ヘテロアリールから選択され;
Rは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、1、2または3個のR’で置換されてもよい以下の基から選択される:C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−NH−、またはフェニル;
R’は、F、Cl、Br、I、OH、NH
Figure 2020516606
から選択され;
前記のC1−6ヘテロアルキル、5〜10員ヘテロアリール、5〜10員ヘテロシクロアルキル、または5〜10員ヘテロシクロアルケニルにおける“ヘテロ”は、それぞれ独立してN、O、S、NH、−C(=O)−、−C(=O)O−、または−C(=O)NH−から選択され;
上記のヘテロ原子、またはヘテロ原子団の数は、それぞれ独立して1、2、3または4から選択される。
本発明の一局面では、上記のRは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、1、2または3個のR’で置換されてもよい以下の基から選択される:Me、Et、
Figure 2020516606
本発明の一局面では、上記のRは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、
Figure 2020516606
から選択される。
本発明の一局面では、上記のRは、H、或いは、1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:Me、Et、
Figure 2020516606
本発明の一局面では、上記のRは、H、Me、Et、CF
Figure 2020516606
から選択される。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、それぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C3−6シクロアルキル、C1−3アルキル、またはC1−3アルコキシ。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、CF
Figure 2020516606
から選択される。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、それぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C1−3アルキル、またはC1−3アルコキシ。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、CF、または
Figure 2020516606
から選択される。
本発明の一局面では、上記の環Aは、フェニル、ピリジル、テトラヒドロピラニル、3,6−ジヒドロ−2H−ピラニル、ピペリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジル、1H−インドリル、1H−インダゾリル、1H−ベンゾ[d]イミダゾリル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル、インドリン−2−オニル、1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾリル、キノリニル、または1,2,3,4−テトラヒドロキノリニルから選択される。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択される。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択される。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択される。
本発明の一局面では、上記の環Bは、フェニル、ピリジル、イミダゾリル、ピラゾリル、フリル、チエニル、チアゾリルから選択される。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択される。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択される。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択される。
本発明の一局面では、上記のRは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、1、2または3個のR’で置換されてもよい以下の基から選択される:Me、Et、
Figure 2020516606
;他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、H、或いは1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:Me、Et、
Figure 2020516606
;他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、H、Me、Et、CF
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、それぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C3−6シクロアルキル、C1−3アルキル、またはC1−3アルコキシ;他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、CF
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、それぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C1−3アルキル、またはC1−3アルコキシ;他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立して:H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、CF、または
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の環Aは、フェニル、ピリジル、テトラヒドロピラニル、3,6−ジヒドロ−2H−ピラニル、ピペリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジル、1H−インドリル、1H−インダゾリル、1H−ベンゾ[d]イミダゾリル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル、インドリン−2−オニル、1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾリル、キノリニル、または1,2,3,4−テトラヒドロキノリニルから選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の環Bは、フェニル、ピリジル、イミダゾリル、ピラゾリル、フリル、チエニル、チアゾリルから選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は上記で定義したとおりである。
本発明は、式(I)で表される化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 2020516606
但し、
は、H、CN、
Figure 2020516606
、或いは1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C1−3アルキル、C1−3アルキル−O−C1−3アルキル−、またはC3−6シクロアルキル、C1−3アルキル−C(=O)NH−;
は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、それぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C3−6シクロアルキル、C1−6アルキル、またはC1−6ヘテロアルキル;
は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、それぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C1−6アルキル、またはC1−6ヘテロアルキル;
nは、0、1、2または3から選択され;
mは、0、1、2または3から選択され;
環Aは、6〜10員アリール、5〜10員ヘテロアリール、5〜10員ヘテロシクロアルキル、または5〜10員ヘテロシクロアルケニルから選択され;
環Bは、フェニル、または5〜6員ヘテロアリールから選択され;
Rは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、1、2または3個のR’で置換されてもよい以下の基から選択される:C1−3アルキル、C1−3アルキルアミノ、C1−3アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−NH−、3〜6員ヘテロシクロアルキル、3〜6員ヘテロシクロアルキル−O−、またはフェニル;
R’は、F、Cl、Br、I、OH、NH
Figure 2020516606
から選択され;
前記のC1−6ヘテロアルキル、5〜10員ヘテロアリール、5〜10員ヘテロシクロアルキル、3〜6員ヘテロシクロアルキル、または5〜10員ヘテロシクロアルケニルにおける“ヘテロ”は、それぞれ独立してN、O、S、NH、−C(=O)−、−C(=O)O−、または−C(=O)NH−から選択され;
上記のヘテロ原子、またはヘテロ原子団の数は、それぞれ独立して1、2、3、または4から選択される。
本発明の一局面では、上記のRは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、1、2または3個のR’で置換されてもよい以下の基から選択される:Me、Et、
Figure 2020516606
;他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、H、CN、
Figure 2020516606
から選択され、或いは、1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:Me、Et、
Figure 2020516606
;他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、H、CN、Me、Et、CF
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、それぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C3−6シクロアルキル、C1−3アルキル、またはC1−3アルコキシ;他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、CF
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、それぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C1−3アルキル、またはC1−3アルコキシ;他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、CF、または
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の環Aは、フェニル、ピリジル、テトラヒドロピラニル、3,6−ジヒドロ−2H−ピラニル、ピペリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジル、1H−インドリル、1H−インダゾリル、1H−ベンゾ[d]イミダゾリル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル、インドリン−2−オニル、1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾリル、キノリニル、または1,2,3,4−テトラヒドロキノリニルから選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の環Bは、フェニル、ピリジル、イミダゾリル、ピラゾリル、フリル、チエニル、チアゾリルから選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、
Figure 2020516606
から選択され、
但し、
、R、Rは本発明で定義したとおりである。
本発明は、式(I)で表される化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 2020516606
但し、
は、H、CN、COOH、
Figure 2020516606
から選択され、或いは、1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C1−3アルキル、C1−3アルキル−O−C1−3アルキル−、またはC3−6シクロアルキル、C1−3アルキル−C(=O)NH−;
は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、それぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C3−6シクロアルキル、C1−6アルキル、またはC1−6ヘテロアルキル;
は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、それぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C1−6アルキル、またはC1−6ヘテロアルキル;
nは、0、1、2または3から選択され;
mは、0、1、2または3から選択され;
環Aは、6〜10員アリール、5〜10員ヘテロアリール、5〜10員ヘテロシクロアルキル、または5〜10員ヘテロシクロアルケニルから選択され;
環Bは、フェニル、または5〜6員ヘテロアリールから選択され;
Rは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、1、2または3個のR’で置換されてもよい以下の基から選択される:C1−3アルキル、C1−3アルキルアミノ、C1−3アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−NH−、3〜6員ヘテロシクロアルキル、3〜6員ヘテロシクロアルキル−O−、またはフェニル;
R’は、F、Cl、Br、I、OH、NH
Figure 2020516606
から選択され;
前記のC1−6ヘテロアルキル、5〜10員ヘテロアリール、5〜10員ヘテロシクロアルキル、3〜6員ヘテロシクロアルキル、または5〜10員ヘテロシクロアルケニルにおける“ヘテロ”は、それぞれ独立してN、O、S、NH、−C(=O)−、−C(=O)O−、または−C(=O)NH−から選択され;
上記のヘテロ原子、またはヘテロ原子団の数は、それぞれ独立して1、2、3、または4から選択される。
本発明の一局面では、上記のRは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、1、2または3個のR’で置換されてもよい以下の基から選択される:Me、Et、
Figure 2020516606
;他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、H、CN、COOH、
Figure 2020516606
から選択され、或いは、1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:Me、Et、
Figure 2020516606
;他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、H、CN、COOH、Me、Et、CF
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、それぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C3−6シクロアルキル、C1−3アルキル、またはC1−3アルコキシ;他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、CF
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、それぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C1−3アルキル、またはC1−3アルコキシ;他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記のRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、CF、または
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の環Aは、フェニル、ピリジル、テトラヒドロピラニル、3,6−ジヒドロ−2H−ピラニル、ピペリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジル、1H−インドリル、1H−インダゾリル、1H−ベンゾ[d]イミダゾリル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル、インドリン−2−オニル、1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾリル、キノリニル、または1,2,3,4−テトラヒドロキノリニルから選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の環Bは、フェニル、ピリジル、イミダゾリル、ピラゾリル、フリル、チエニル、チアゾリルから選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の構造単位
Figure 2020516606
は、
Figure 2020516606
から選択され、他の変数は本発明で定義したとおりである。
本発明の一局面では、上記の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩は、
Figure 2020516606
から選択され、
但し、
、R、Rは本発明で定義したとおりである。
本発明の一部の形態は、上記の各変数を任意に組合せたものである。
本発明は、以下の式で表される化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 2020516606
Figure 2020516606
Figure 2020516606
Figure 2020516606
Figure 2020516606
本発明は、治療有效量の上記の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物をさらに提供する。
本発明は、A2A受容体関連疾患を治療する薬物の調製への上記の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩の使用をさらに提供する。
本発明は、A2A受容体関連疾患を治療する薬物の調製への上記の医薬組成物の使用をさらに提供する。
発明の效果
本発明は、腫瘍免疫治療のために単独でまたは抗体と組み合わせて使用する新規のアデノシンA2a拮抗薬として、式(I)化合物を合成する。本発明では、化合物の溶解度を高めるとともに、薬物動態特性を著しく改善する。
定義と用語
特に明記しない限り、本明細書で使用される以下の用語は、以下の意味を有することを意図している。特定の用語は、特定の定義がない場合に、不定または不明瞭と見なされるべきではないが、通常の意味で理解されるべきである。本明細書に商品名が記載される場合、その対応する商品またはその活性成分を指す。ここで、用語「薬学的に許容される」とは、これらの化合物、材料、組成物、および/または剤形について、信頼性のある医学的判断の範囲内で、ヒトおよび動物の組織と接触して使用することに適し、過度の毒性、刺激、アレルギー反応または他の問題または合併症を伴うことなく、合理的な利益/リスク比に見合うことをいう。
用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明で発見された特定の置換基を有する化合物を比較的毒性のない酸または塩基と反応させることで調製される本発明の化合物の塩を指す。本発明の化合物が比較的酸性の官能基を含む場合、純粋な溶液または適宜な不活性溶媒中で、このような化合物が中性形態として十分な量の塩基と接触させることで、塩基付加塩が得られる。薬学的に許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミンもしくはマグネシウムの塩、または類似の塩を含む。本発明の化合物が比較的塩基性の官能基を含む場合、純粋な溶液または適宜な不活性溶媒中で、このような化合物が中性形態として十分な量の酸と接触させることで、酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸塩と有機酸塩を含む。上記の無機酸塩として、例えば、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、重炭酸塩、リン酸、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、硫酸、硫酸水素塩、ヨウ化水素酸、亜リン酸などの無機酸塩が挙げられる。上記の有機酸塩として、例えば、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸などの類似の酸の塩や、アミノ酸(アルギニンなど)の塩、およびグルクロン酸などの有機酸の塩が挙げられる。本発明の一部の特定の化合物は、塩基性官能基と酸性官能基の両方を含むため、塩基付加塩または酸付加塩のいずれかに変換することができる。
本発明の薬学的に許容される塩は、通常の化学的方法によって酸性または塩基性部分を含む親化合物から調製することができる。一般的に、このような塩は、水または有機溶媒或いは両者の混合物中で、これらの化合物を遊離酸または塩基として化学量論量の適宜な塩基または酸と反応させることにで調製される。
塩の形態に加えて、本発明の化合物はプロドラッグの形態がある。本明細書に記載の化合物のプロドラッグとは、生理的条件下で容易に化学変化を起こして本発明の化合物に変換される化合物をいう。また、プロドラッグは、生体内の環境で化学的または生化学的方法によって本発明の化合物に変換することができる。
本発明の特定の化合物は、水和形態を含む溶媒和形態または非溶媒和形態として存在することができる。一般的に、溶媒和形態と非溶媒和形態は相当であり、両方とも本発明の範囲内に含まれる。
本発明の化合物は、特定の幾何異性体または立体異性体として存在してもよい。本発明では、シスとトランス異性体、(−)と(+)エナンチオマー、(R)と(S)エナンチオマー、ジアステレオ異性体、(D)異性体、(L)異性体、およびそのラセミ混合物、他の混合物、例えばエナンチオマーまたはジアステレオ異性体が豊富な混合物を含むすべてのこのような化合物が想定される。これらはすべて本発明の範囲内に含まれる。アルキル基などの置換基は、さらなる不斉炭素原子を有していてもよい。これらの異性体およびそれらの混合物はすべて、本発明の範囲内に含まれる。
特に明記しない限り、「エナンチオマー」または「光学異性体」という用語は、互いに鏡像関係にある立体異性体を指す。
特に明記しない限り、「シス−トランス異性体」または「幾何異性体」という用語は、二重結合や環形成炭素原子間の単結合が自由に回転できないことにより生成される。
特に明記しない限り、「ジアステレオマー」という用語は、分子に2つ以上のキラル中心を含み、且つ分子間で非鏡像関係にある立体異性体を指す。
特に明記しない限り、「(D)」または「(+)」は、右旋性異性体を意味し、「(L)」または「(−)」は左旋性異性体を意味し、「(DL)」または「(±)」はラセミ体を意味する。
特に明記しない限り、くさび形の実線結合(
Figure 2020516606
)およびくさび形の破線結合(
Figure 2020516606
)で立体中心の絶対配置を表し、直線形の実線結合(
Figure 2020516606
)と直線形の破線結合(
Figure 2020516606
)で立体中心の相対配置を表し、波線(
Figure 2020516606
)でくさび形の実線結合(
Figure 2020516606
)またはくさび形の破線結合(
Figure 2020516606
)を表し、或いは波線(
Figure 2020516606
)で直線形の実線結合(
Figure 2020516606
)と直線形の破線結合(
Figure 2020516606
)を表す。
本発明の化合物は、特定の形態で存在し得る。特に明記しない限り、「互変異性体」または「互変異性体形態」という用語は、異なる官能基の異性体が室温で動的平衡状態にあり、互いに迅速に変換できることを意味する。互変異性体が可能な場合(例えば、溶液の中に)に、互変異性体の化学平衡を達成できる。例えば、プロトン互変異性体(proton tautomer)(プロトトロピック互変異性体(prototropic tautomer)としても知られる)には、ケト−エノール異性化やイミン−エナミン異性化などのプロトン移動による相互変換が含まれる。原子価互変異性体(valence tautomer)には、一部の結合電子の再結合による相互変換が含まれる。ケト−エノール互変異性化の例としては、ペンタン−2,4−ジオンと4−ヒドロキシペント−3−エン−2−オンとの2つの互変異性体間の相互変換がある。
特に明記しない限り、「1つの異性体に富む」、「異性体に富む」、「1つの鏡像異性体に富む」または「鏡像異性体に富む」という用語は、1つの異性体または鏡像異性体の含有量が100%未満であり、且つその異性体または鏡像異性体の含有量は60%以上、または70%以上、または80%以上、または90%以上、または95%以上、または96%以上、または97%以上、または98%以上、または99%以上、または99.5%以上、または99.6%以上、または99.7%以上、または99.8%以上、または99.9%以上であることを意味する。
特に明記しない限り、「異性体過剰率」または「鏡像異性体過剰率」という用語は、2つの異性体または2つの鏡像異性体の相対パーセンテージ間の差を指す。例えば、一方の異性体または鏡像異性体が90%の量で存在し、他方の異性体または鏡像異性体が10%の量で存在する場合、異性体または鏡像異性体過剰率(ee値)は80%である。
光学活性を有する(R)と(S)異性体、およびDとL異性体は、キラル合成、キラル試薬または他の従来技術を用いて調製される。本発明のある化合物の1種類のエナンチオマーを得たい場合、純粋な所望のエナンチオマーは、不斉合成、または得られたジアステレオマー混合物の分離および補助基の開裂を含む、キラル補助剤による誘導作用によって得ることができる。或いは、分子が塩基性官能基(アミノ基など)または酸性官能基(カルボキシル基など)を含む場合、化合物は適宜な光学活性を有する酸または塩基と反応して、ジアステレオマー異性体の塩を形成し、その後、当技術分野における一般的な方法でジアステレオマーの分離を行い、純粋なエナンチオマーを回収する。さらに、エナンチオマーおよびジアステレオ異性体は、一般的に、キラル固定相を使用した、任意に化学誘導法(例えば、アミンからカルバメートを生成する)と組み合わせたクロマトグラフィーによって単離される。本発明の化合物は、該化合物を構成する1つ以上の原子で非自然な割合の原子同位体を含んでもよい。本発明の化合物は、この化合物を構成する1つ以上の原子に非天然な割合で同位体原子を含有していてもよい。例えば、トリチウム(H)、ヨウ素−125(125I)またはC−14(14C)のような放射性同位体で標識された化合物が用いられる。別の例として、水素を重水素に置き換えて重水素化薬物を形成することができる。重水素と炭素との結合は、通常の水素と炭素との結合よりも強い。重水素化されていない薬物と比較して、重水素化された薬物は、毒性副作用の低減、薬物の安定性の向上、有効性の向上、および薬物の生物学的半減期の延長などの利点を有する。本発明の化合物のすべての同位体組成の変化は、放射能を有するかどうかにかかわらず、本開示の範囲内に含まれる。「薬学的に許容される担体」という用語は、有効量の本発明の活性物質を送達することができ、活性物質の生物学的活性を妨げず、ホストまたは患者への毒性を持たない任意の製剤または担体を指す。代表的な担体として、水、油、野菜、ミネラル、クリームベース、ローションベース、軟膏ベースなどが挙げられる。これらの基剤として、懸濁化剤、粘着付与剤、皮膚浸透増強剤などが挙げられる。それらの製剤は、化粧品または局所医薬の分野の当業者に周知である。
「賦形剤」という用語は、一般的に、有効な医薬組成物を調製するための必要な担体、希釈剤および/または媒介を指す。
薬学的または薬理学的に活性な薬剤に関する「有効量」または「治療有効量」という用語は、非毒性であるが所望の効果を達成できる薬剤または薬剤の十分な量を指す。本発明の経口剤形について、組成物における1つの活性物質の「有効量」は、該組成物における別の活性物質と組み合わせて使用される場合に所望の効果を達成するための必要な量を指す。有効量の決定は、年齢や受容体の一般的な状態、および特定の活性物質に応じて、人によって異なるが、症例における適切な有効量は、通常の実験に基づいて当業者によって決定される。
「活性成分」、「治療剤」、「活性物質」または「活性剤」という用語は、標的の障害、疾患または病症の治療に有効な化学物質を指す。
「任意の」または「任意に」は、後続の事項または条件が発生する可能性があるが必ず発生ではないことを意味し、この用語は、上記の事項または条件が発生する場合および上記の事項または条件が発生しない場合を含む。
用語「置換された」とは、特定の原子上の1個以上の水素原子が置換基によって置換されることを指し、また、特定の原子の原子価が正常であり、且つ置換された化合物は安定している限り、重水素および水素の変種を含んでも良い。置換基がオキソ基(即ち、=O)である場合、2個の水素原子が置換されていることを意味する。芳香環上の位置は、オキソ基で置換することはできない。「置換されていてもよい」とは、原子が置換基で置換されても置換されていなくてもよいことを意味し、特に断りのない限り、置換基の種類および数は、化学的に実現可能である限り任意でもよい。
いずれの変数(例えば、R)でも化合物の組成や構造中に一回以上現れる場合、それぞれの場合での定義は独立している。したがって、例えば、ある基が0〜2個のRで置換されている場合、上記の基は多くても2個のRで置換されていてもよく、且つそれぞれの場合におけるRは独立した選択肢を有する。さらに、置換基および/またはその変種の組み合わせは、安定な化合物を生じる場合に限り許容される。
−(CRR)0−のような、連結基の数が0である場合、その連結基は単結合であることを意味する。
1個の変数が単結合である場合、該単結合によって結合された2つの基が直接結合していることを意味する。例えば、A−L−ZにおけるLが単結合を表す場合、該構造は実質にA−Zである。
置換基が空いている場合は、該置換基が存在しないことを意味し、例えば、A−XにおけるXが空いている場合、該構造は実質にAである。置換基が環上の1個以上の原子に結合される場合、このような置換基は環上の任意の原子に結合しても良い。例えば、構造単位
Figure 2020516606
または
Figure 2020516606
は、置換基Rがシクロヘキシル基またはシクロヘキサジエンの任意の位置に置換できることを意味する。挙げられた置換基においてどの原子を介して置換される基に結合しているかを明記しない場合、このような置換基は、いずれの原子によって結合しても良く、例えば、置換基としてのピリジル基は、ピリジン環のいずれかの炭素原子を介して置換される基に結合してもよい。挙げられた連結基の連結方向を明記しない場合、その連結方向は任意である。例えば、
Figure 2020516606
における連結基Lが−M−W−である場合、−M−W−は、左から右への読み取り順序と同じ方向で環Aと環Bを連結して
Figure 2020516606
となってもよく、左から右への読み取り順序と逆方向で環Aと環Bを連結して
Figure 2020516606
となってもよい。前記した連結基、置換基および/またはその変種の組み合わせは、このような組み合わせが安定な化合物を生じる場合に限り許容される。
特に明記しない限り、用語「ヘテロ」は、炭素(C)と水素(H)以外の原子、およびこれらのヘテロ原子を含む原子団を含む、ヘテロ原子またはヘテロ原子団(即ち、ヘテロ原子を含む原子団)を表す。例えば、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、アルミニウム(Al)、ホウ素(B)、−O−、−S−、=O、=S、−C(=O)O−、−C(=O)−、−C(=S)−、−S(=O)、−S(=O)−、及び置換されていてもよい以下の基:−C(=O)N(H)−、−N(H)−、−C(=NH)−、−S(=O)N(H)−、−S(=O)N(H)−が挙げられる。
特に明記しない限り、用語「環」は、置換または非置換のシクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクロアルキニル基、アリール基またはヘテロアリール基を指す。いわゆる環としては、単環、連結環(ring assembly)、スピロ環、縮合環または架橋環が挙げられる。環上の原子数は、通常、環の員数として定義され、例えば、「5〜7員環」とは、5〜7個の原子が環上に配置されることを意味する。特に明記しない限り、環は任意に1〜3個のヘテロ原子を含む。したがって、「5〜7員環」は、例えば、フェニル、ピリジルおよびピペリジルを含む。一方、用語「5〜7員ヘテロシクロアルキル環」は、ピリジルおよびピペリジニルを含むが、フェニルを含まない。また、用語「環」は、少なくとも1つの環を含有する環系を含み、ここで各環は独立して上記の定義を満たす。
特に明記しない限り、用語「複素環」または「複素環基」とは、ヘテロ原子またはヘテロ原子団を含む安定な単環式、二環式または三環式の環を指し、飽和、部分不飽和または不飽和(芳香族)のものであっても良く、また、これらは炭素と、N、O及びSから独立して選択される1、2、3または4個の環ヘテロ原子とを含み、上記の複素環のいずれかはベンゼン環に縮合して二環式の環を形成してもよい。窒素および硫黄ヘテロ原子は、酸化されてもよい(すなわち、NOおよびS(O)pであり、pは1または2である)。窒素原子は、置換されても置換されていなくてもよい(すなわち、NまたはNRであり、ここでRはHまたは本明細書で既に定義された他の置換基である)。複素環は、いずれのヘテロ原子または炭素原子のペンダント基に結合して安定な構造を形成することができる。得られた化合物が安定である場合、本明細書に記載の複素環は、炭素または窒素の位置に置換を有していてもよい。複素環における窒素原子は、四級アンモニウム化されていてもよい。好ましい実施形態では、複素環におけるS原子およびO原子の合計が1を超える場合、これらのヘテロ原子は互いに隣接していない。別の好ましい実施形態では、複素環におけるS原子およびO原子の合計は1を超えない。本発明で使用される場合、用語「芳香族複素環基」または「ヘテロアリール基」とは、安定している5、6、7員の単環式や二環式、或いは7、8、9または10員の二環式複素環基の芳香環を指し、N、OおよびSから独立して選択される1、2、3または4個の環ヘテロ原子および炭素原子を含む。窒素原子は、置換されても置換されていなくてもよい(すなわち、NまたはNRであり、ここでRはHまたは本明細書で既に定義されている他の置換基である)。窒素および硫黄ヘテロ原子は、酸化されてもよい(すなわち、NOおよびS(O)pであり、pは1または2である)。なお、芳香族複素環におけるSおよびO原子の合計が1を超えない。架橋環も複素環の定義に含まれる。1個以上の原子(すなわち、C、O、NまたはS)が隣接していない2個の炭素原子または窒素原子を連結すると、架橋環を形成する。好ましい架橋環として、1個の炭素原子、2個の炭素原子、1個の窒素原子、2個の窒素原子および1個の炭素−窒素基を含むが、これらに限定されない。なお、1つの架橋は、常に単環式の環を三環式の環に変換する。架橋環において、環上の置換基は架橋上に存在してもよい。
複素環式化合物の例として、アクリジニル、アゾシニル(azocinyl)、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾメルカプトフラニル、ベンゾメルカプトフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサゾリニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾテトラゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイミダゾリニル、カルバゾール、4aH−カルバゾール、カルボリニル、クロマニル、クロメン、シンノリニルデカヒドロキノリニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3−b]テトラヒドロフラニル、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H−インダゾリル、インドレニル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H−インドリル、イソベンゾフラニル、イソインドリル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、メチレンジオキシフェニル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、ヒドロキシインドリル、ピリミジニル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナジン、フェノチアジン、ベンゾキサンチニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジル、ピペリドニル、4−ピペリドニル、ピペロニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾリル、ピリドイミダゾリル、ピリドチアゾリル、ピリジル、ピロリジニル、ピロリニル、2H−ピロリル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラゾリル、6H−1,2,5−チアジアジニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、チアントレニル、チアゾリル、イソチアゾリルチエニル、チエノオキサゾリル、チエノチアゾリル、チエノイミダゾリル、チエニル、トリアジニル、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル、1H−1,2,4−トリアゾリル、4H−1,2,4−トリアゾリル、およびキサンテニルが挙げられるが、これらに限定されない。縮合環およびスピロ化合物も含まれる。
特に明記されない限り、用語「炭化水素基」またはその下位語(例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、およびアリール基など)は、それ自体、または別の置換基の一部として、直鎖、分岐鎖または環状炭化水素基、またはそれらの組み合わせを指す。それらは完全飽和のもの(例えばアルキル基)、一価または多価不飽和のもの(例えばアルケニル基、アルキニル基、およびアリール基)であってもよく、一置換、二置換または多置換されてもよく、一価のもの(例えばメチル基)、二価のもの(例えばメチレン基)または多価のもの(例えば、メテニル基)であってもよく、また、二価または多価の基を含んでもよく、所定の数の炭素原子を有する(例えば、C1〜12は、1〜12個の炭素原子を示し、C1−12は、C、C、C、C、C、C、C、C、C、C10、C11およびC12から選択される;C3−12は、C、C、C、C、C、C、C、C10、C11およびC12から選択される)。用語「ヒドロカルビル基」は、脂肪族ヒドロカルビル基および芳香族ヒドロカルビル基を含むが、これらに限定されない。上記の脂肪族ヒドロカルビル基として、直鎖状および環状のヒドロカルビル基が挙げられ、具体的には、アルキル基、アルケニル基、およびアルキニル基が挙げられるが、これらに限定されない。芳香族ヒドロカルビル基として、フェニル基、ナフチル基などの6〜12員芳香族ヒドロカルビル基が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施例において、用語「ヒドロカルビル基」は、完全飽和、一価または多価不飽和であってもよく、二価または多価の基を含んでも良い直鎖または分岐の基またはそれらの組み合わせを指す。飽和ヒドロカルビル基の例として、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、イソブチル、シクロヘキシル、(シクロヘキシル)メチル、シクロプロピルメチル、およびn−アミル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチルなどの原子団の同族体または異性体が挙げられるが、これらに限定されない。不飽和ヒドロカルビル基は、1つ以上の二重結合または三重結合を有する。この不飽和ヒドロカルビル基の例として、ビニル、2−プロペニル、ブテニル、クロチル、2−イソペンテニル、2−(ブタジエニル)、2,4−ペンタジエニル、3−(1,4−ペンタジエニル)、エチニル、1−および3−プロピニル、3−ブチニル、ならびにより高級同族体および異性体が挙げられるが、これらに限定されない。
特に明記されない限り、用語「ヘテロ炭化水素基」またはその下位語(例えば、ヘテロアルキル基、ヘテロアルケニル基、ヘテロアルキニル基、およびヘテロアリール基など)は、単独でまたは別の用語と併せて、一定の数の炭素原子および少なくとも1個のヘテロ原子を有する安定な直鎖、分岐鎖または環状炭化水素基、またはそれらの組み合わせを指す。いくつかの実施例では、用語「ヘテロアルキル基」は、単独でまたは別の用語と併せて、一定の数の炭素原子と少なくとも1つのヘテロ原子を有する安定な直鎖、分岐鎖炭化水素基、またはそれらの組み合わせを指す。代表的な実施例では、ヘテロ原子はB、O、NおよびSから選択され、ここで、窒素原子および硫黄原子は酸化されていてもよく、窒素原子は四級アンモニウム化されていても良い。ヘテロ原子またはヘテロ原子団は、ヘテロヒドロカルビル基が分子の残り部分に結合する部位を含む、ヘテロヒドロカルビル基内部の任意の部位に位置しても良い。用語「アルコキシ基」、「アルキルアミノ基」および「アルキルチオ基」(またはチオアルキル基)は、慣用の表現であり、それぞれ酸素原子、アミノ基または硫黄原子を介して分子の残り部分に結合しているアルキル基を指す。その例として、−CH−CH−O−CH、−CH−CH−NH−CH、−CH−CH−N(CH)−CH、−CH−S−CH−CH、−CH−CH、−S(O)−CH、−CH−CH−S(O)−CH、−CH=CH−O−CH、−CH−CH=N−OCH、および−CH=CH−N(CH)−CHが挙げられるが、これらに限定されない。例えば、−CH−NH−OCHのように、多くても2個のヘテロ原子が連続し得る。
特に明記されない限り、用語「シクロヒドロカルビル基」、「ヘテロシクロヒドロカルビル基」またはその下位語(例えば、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクロアルキニル基など)は、単独でまたは別の用語と併せて環化した「ヒドロカルビル基」または「ヘテロヒドロカルビル基」を指す。さらに、ヘテロヒドロカルビル基またはヘテロシクロヒドロカルビル基(例えば、ヘテロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基)において、ヘテロ原子は、当該複素環が分子の残り部分に結合している位置を占めても良い。シクロヒドロカルビル基の例として、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、シクロヘプチルなどが挙げられるが、これらに限定されない。ヘテロシクロヒドロカルビル基の例として、1−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジル)、1−ピペリジル、2−ピペリジル、3−ピペリジル、4−モルホリニル、3−モルホリニル、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、テトラヒドロチオフェン−2−イル、テトラヒドロチオフェン−3−イル、1−ピペラジニル、および2−ピペラジニルが挙げられるが、これらに限定されない。
特に明記されない限り、用語「アルキル基」は、直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素基を指し、一置換のもの(例えば−CHF)または多置換のもの(例えば−CF)であっても良く、一価のもの(例えばメチル基)、二価のもの(例えばメチレン基)または多価のもの(例えばメテニル基)であっても良い。アルキル基の例として、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n−プロピルおよびイソプロピルなど)、ブチル(n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチルなど)、ペンチル(n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル)などが挙げられる。
特に明記されない限り、用語「アルケニル基」は、分子鎖上の任意の位置に1つ以上の炭素−炭素二重結合を有するアルキル基を指し、一置換のものまたは多置換のものであっても良く、一価のもの、二価のものまたは多価のものであってもよい。アルケニル基の例として、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ブタジエニル、ペンタジエニル、ヘキサジエニルなどが挙げられる。
特に明記されない限り、用語「アルキニル基」は、分子鎖上の任意の位置に1つ以上の炭素−炭素三重結合を有するアルキル基を指し、一置換のものまたは多置換のものであっても良く、一価のもの、二価のものまたは多価のものであってもよい。アルキニル基の例として、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニルなどが挙げられる。
特に明記されない限り、シクロアルキル基は、任意の安定な環式または多環式のヒドロカルビル基を含み、任意の炭素原子は飽和であり、一置換のものまたは多置換のものであっても良く、一価のもの、二価のものまたは多価のものであってもよい。シクロアルキル基の例として、シクロプロピル、ノルボルナニル、[2.2.2]ビシクロオクタン、[4.4.0]ビシクロデカニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
特に明記されない限り、シクロアルケニル基は、環上の任意の位置に1つ以上の不飽和炭素−炭素単結合を有する任意の安定な環式または多環式のヒドロカルビル基を含み、一置換のものまたは多置換のものであっても良く、一価のもの、二価のものまたは多価のものであってもよい。シクロアルケニル基の例として、シクロペンテニル、シクロヘキセニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
特に明記されない限り、シクロアルキニル基は、環上の任意の位置に1つ以上の炭素−炭素三重結合を有する任意の安定な環式または多環式のヒドロカルビル基を含み、一置換のものまたは多置換のものであっても良く、一価のもの、二価のものまたは多価のものであってもよい。
特に明記されない限り、用語「ハロ」または「ハロゲン」は、それ自体、または別の置換基の一部として、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を指す。さらに、用語「ハロアルキル基」とは、モノハロアルキルおよびポリハロアルキルを含むことを意味する。例えば、用語「ハロ(C1−)アルキル基」は、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、4−クロロブチル、および3−ブロモプロピルなどが挙げられるが、これらに限定されない。ハロアルキル基の例として、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチルおよびペンタクロロエチルが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「アルコキシ基」は、酸素架橋を介して結合した特定の数の炭素原子を有する、上記のアルキル基を表す。特に明記されない限り、C1−6アルコキシ基は、C、C、C、C、CおよびCアルコキシを含む。アルコキシ基の例として、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシおよびs−ペントキシが挙げられるが、これらに限定されない。
特に明記されない限り、用語「アリール基」は、多価不飽和の芳香族置換基を指し、一置換のもの、二置換のものまたは多置換のものであっても良く、一価のもの、二価のものまたは多価のものであってもよく、単環式のものまたは多環式のもの(例えば、1〜3個の環;ここで、少なくとも1個の環は芳香族である)であってもよく、これらは互いに縮合しているかまたは共有結合している。用語「ヘテロアリール基」とは、1〜4個のヘテロ原子を含有するアリール基(または環)を指す。例示的な例として、ヘテロ原子はB、O、NおよびSから選択され、窒素原子および硫黄原子は酸化されていてもよく、窒素原子は四級アンモニウム化されていても良い。ヘテロアリール基は、ヘテロ原子を介して分子の残り部分に結合してもよい。アリール基またはヘテロアリール基の例として、フェニル、ナフチル、ビフェニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピラジニル、オキサゾリル、フェニルオキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、フリル、チエニル、ピリジル、ピリミジニル、ベンゾチアゾリル、プリニル、ベンズイミダゾリル、インドリル、イソキノリル、キノキサリニル、キノリニル、1−ナフチル、2−ナフチル、4−ビフェニル、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−ピラゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、ピラジニル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、2−フェニル−4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−フリル、 3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジル、4−ピリミジル、5−ベンゾチアゾリル、プリニル、2−ベンズイミダゾリル、5−インドリル、1−イソキノリル、5−イソキノリル、2−キノキサリニル、5−キノキサリニル、3−キノリル、および6−キノリルが挙げられるが、これらに限定されない。上記のアリール基およびヘテロアリール環系のいずれかの置換基は、後記の許容される置換基から選択される。
特に明記されない限り、他の用語(例えば、アリールオキシ基、アリールチオ基、アラルキル基)と併用すると、アリール基は上記で定義されたアリール基およびヘテロアリール環を含む。したがって、用語「アラルキル基」は、アリール基がアルキル基に結合している基(例えば、ベンジル基、フェネチル基、ピリジルメチル基など)を含むことを意味し、例えば、フェノキシメチル基、2−ピリジルオキシメチル基、3−(1−ナフチルオキシ)プロピル基などの炭素原子(例えば、メチレン基)が酸素などの原子で置換されているアルキル基が挙げられる。
用語「脱離基」とは、置換反応(例えば、求核置換反応)によって別の官能基または原子で置換される官能基または原子を指す。代表的な脱離基として、例えば、トリフレート;塩素、臭素およびヨウ素;メシレート、トシレート、p−ブロモベンゼンスルホネート、p−トルエンスルホネート等のスルホネート基;アセトキシ、トリフルオロアセトキシ等のアシルオキシ基などが挙げられる。
用語「保護基」は、「アミノ保護基」、「ヒドロキシ保護基」または「チオ保護基」を含むが、これらに限定されない。用語「アミノ保護基」とは、アミノ基の窒素位置における副反応を阻止することに適した保護基を指す。代表的なアミノ保護基として、ホルミル;アルカノイル(例えばアセチル、トリクロロアセチルまたはトリフルオロアセチル)等のアシル;tert−ブトキシカルボニル(Boc)等のアルコキシカルボニル;ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)等のアリールメトキシカルボニル;ベンジル(Bn)、トリチル(Tr)、1,1−ビス(4’−メトキシフェニル)メチル等のアリールメチル;トリメチルシリル(TMS)およびtert−ブチルジメチルシリル(TBS)等のシリルなど挙げられるが、これらに限定されない。用語「ヒドロキシ保護基」とは、ヒドロキシ基の副反応を阻止することに適した保護基を指す。代表的なヒドロキシ保護基として、メチル、エチルおよびtert−ブチル等のアルキル;アルカノイル(例、アセチル)等のアシル;ベンジル(Bn)、p−メトキシベンジル(PMB)、9−フルオレニルメチル(Fm)、ジフェニルメチル(ベンズヒドリル、DPM)等のアリールメチル;トリメチルシリル(TMS)およびtert−ブチルジメチルシリル(TBS)等のシリルなど挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の化合物は、以下の実施形態、それらを他の化学合成方法と組み合わせた実施形態、および当業者に周知の同等置換を含む、当業者に周知の様々な合成方法によって調製される。好ましい実施形態は、本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
本発明で使用される全ての溶媒は市販されている。本発明は以下の略語を使用する。aqは、水を表す。HATUは、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートを表す。EDCは、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩を表す。m−CPBAは、3−クロロペルオキシ安息香酸を表す。eqは、当量または等価を表す。CDIは、カルボニルジイミダゾールを表す。DCMは、ジクロロメタンを表す。PEは、石油エーテルを表す。DIADは、ジイソプロピルアゾジカルボキシレートを表す。DMFは、N,N−ジメチルホルムアミドを表す。DMSOは、ジメチルスルホキシドを表す。EtOAcは、酢酸エチルを表す。EtOHは、エタノールを表す。MeOHは、メタノールを表す。CBzは、アミノ保護基であるベンジルオキシカルボニルを表す。BOCは、アミノ保護基であるtert−ブチルカルボニルを表す。HOAcは、酢酸を表す。NaCNBHは、シアノ水素化ホウ素ナトリウムを表す。r.t.は、室温を表す。O/Nは、一晩を表す。THFは、テトラヒドロフランを表す。BocOは、ジ−tert−ブチルジカーボネートを表す。TFAは、トリフルオロ酢酸を表す。DIPEAは、ジイソプロピルエチルアミンを表す。SOClは、塩化チオニルを表す。CSは、二硫化炭素を表す。TsOHは、p−トルエンスルホン酸を表す。NFSIは、N−フルオロ−N−(フェニルスルホニル)ベンゼンスルホンアミドを表す。NCSは、1−クロロピロリジン−2,5−ジオンを表す。n−BuNFは、テトラブチルアンモニウムフルオリドを表す。iPrOHは、2−プロパノールを表す。mpは、融点を表す。LDAは、リチウムジイソプロピルアミドを表す。EDCIは、カルボジイミドを表す。HOBtは、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールを表す。Pd(dppf)Clは、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]二塩化パラジウムを表す。
化合物は、人工で又はChemDraw(登録商標)ソフトウェアによって命名され、市販の化合物は、メーカのカタログ名を使用する。
発明を実施するための形態
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、本明細書に開示された実施形態を含めて本明細書に詳細に記載されている。本発明の精神および範囲を離れることなく、様々な変更および修正が可能であることは、当業者にとって明らかである。
実施例 A−1:
Figure 2020516606
化合物A−1の合成は、(A−1−1)を出発原料として使用した。その合成経路1の詳細は、以下の通りである。
Figure 2020516606
工程1(化合物2aの合成)
化合物ビス(ピナコラート)ジボロン(25.61g,100.85mmol,0.65eq)、(1,5)−シクロオクタジエンメトキシイリジウム二量体(308.56mg,465.48μmol,0.003eq)、および4,4’−ジ−tert−ブチル−2,2’−ビピリジン(249.88mg,930.96μmol,0.006eq)をn−ヘキサン(250mL)に溶解させ、窒素雰囲気下で50℃で反応液を暗赤色になるまで攪拌した。上記の溶液に化合物2a−1を加えた後、窒素雰囲気下で50℃で反応液を3時間攪拌した。LC−MSによって化合物2aホウ酸エステルの加水分解生成物へ完全に変換したことを示した。反応液を減圧下で濃縮して、粗化合物2aを得た。これを精製せずに次の工程で直接使用した。
特性データ:LCMS m/z:206.1[M+H](ホウ酸エステルが加水分解してホウ酸になったことを示す。)。
H NMR(400MHz,CDCl):δ7.83(s,1H),7.70(s,1H),1.37(s,12H)。
工程2(化合物A−1−2の合成)
化合物A−1−1(5g,30.49mmol,1.00eq)を無水ジオキサン(80mL)および水(15mL)の混合溶媒に溶解させ、フェニルボロン酸1a(2.97g,24.39mmol,0.80eq)、炭酸水素ナトリウム(5.12g,60.98mmol,2.37mL,2.00eq)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1.76g,1.52mmol,0.05eq)を添加した。窒素雰囲気下、100℃で反応液を12時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した。反応液を減圧下で濃縮した後、水100mLを加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機層を飽和ブラインで洗浄し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル:ジクロロメタン=20:1:1−5:1:1)によって化合物A−1−2を得た。
特性データ:LCMS m/z:206.0[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.12−8.14(m,2H),7.53−7.57(m,3H),7.29(s,1H),7.23(brs,2H)。
工程3(化合物A−1−3の合成)
化合物A−1−2(3.00g,14.59mmol,1.00eq)をアセトニトリル(80.00mL)に溶解させ、さらにNBS(5.19g,29.18mmol,2.00eq)を加え、80℃で反応液を2時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した際、反応液を減圧下で濃縮した後、水100mLを加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機層を飽和ブラインで洗浄し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=30:1−15:1)によって化合物A−1−3を得た。
特性データ:LCMS m/z:283.9[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ7.62−7.67(m,2H),7.52−7.54(m,3H),7.43(brs,2H)
工程4(化合物A−1−4の合成)
化合物A−1−3(2.18g,7.66mmol,1.00eq)を水(40.00mL)に溶解させ、さらにヒドラジン水和物(1.92g,38.31mmol,1.86mL,5.00eq)を加え、100℃で反応液を12時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した際、反応液を減圧下で濃縮して、粗化合物A−1−4を得た。そのまま次の工程に用いられた。
特性データ:LCMS m/z:280.0[M+H]。
工程5(化合物A−1−5の合成)
化合物A−1−4(4.00g,14.28mmol,1.00eq)をギ酸(50.00mL)に溶解させ、100℃で反応液を12時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した際、反応液を減圧下で濃縮して、粗化合物A−1−5を得た。そのまま次の工程に用いられた。
特性データ:LCMS m/z:309.9[M+H]。
工程6(化合物A−1−6の合成)
化合物A−1−5(4.00g,12.98mmol,1.00eq)をBSTA(30.00mL)に溶解させ、100℃で反応液を12時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した際、反応液を減圧下で濃縮した後、水50mLを添加し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機層を飽和ブラインで洗浄し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=20:1−2:1)によって化合物A−1−6を得た。
特性データ:LCMS m/z:289.9[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.61(s,1H),7.76−7.74(m,2H),7.51−7.43(m,5H)
工程7(化合物A−1の合成)
化合物A−1−6(500.00mg,1.72mmol,1.00eq)、化合物2a(602.43mg,2.10mmol,1.22eq)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解させ、この溶液に、K3PO4(2M,1.77mL,2.05eq)およびXPHOS−PD−G2(297.73mg,378.40μmol,0.22eq)を添加し、反応雰囲気を窒素ガスに置換して、70℃で反応液を12時間攪拌した。LCMSによって大量の原料が残っていることを示し、微量の生成物が検出された。反応液を濃縮して回転乾燥し、1,4−ジオキサン(5.00mL)で残渣を希釈した。この混合物にPd(dppf)Cl.CHCl(294.97mg,361.20μmol,0.21eq)及びKCO(2M,1.81mL,2.10eq)を加え、反応雰囲気を窒素ガスに置換し、マイクロ波の環境下、120℃で反応液を2時間攪拌した。LCMSによって大量の原料が残っていることを示したが、生成物が検出された。直接に反応液を濃縮して回転乾燥し、カラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して粗生成物を得た。分取高速液体クロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、目的の生成物A−1を得た。
特性データ:LCMS m/z:371.3[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.56(s,1H),8.40−8.30(brs,2H),7.54(s,1H),7.43(s,1H),7.37−7.33(m,5H),2.46(s,3H).
表1の実施例化合物の調製は、工程2において次の表に示すホウ酸を原料1aの代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例A−1の調製における合成経路1を参照して同様の方法によって実施して、対応する化合物を得た。
Figure 2020516606
化合物A−1の合成は、(A−1−1a)を出発原料として使用した。その合成経路2の詳細は、以下の通りである。
Figure 2020516606
工程1(化合物A−1−2aの合成)
化合物A−1−1a(40g,205.05mmol,1.00eq)を無水テトラヒドロフラン(800mL)に溶解させ、0℃でヒドラジン水和物(24.15g,410.10mmol,23.45mL,2.00eq)をゆっくり滴下し、0℃で1時間攪拌した後、20℃に昇温し、14時間反応させた。LC−MSによって反応の完了を示した。反応液を減圧下で濃縮し、粗生成物に500mLの水を添加し、30分間攪拌した後、濾過して、水で洗浄して、化合物A−1−2aを得た。
特性データ:LCMS m/z:190.4[M+H]。
工程2(化合物A−1−3aの合成)
25℃で化合物A−1−2a(41.00g,195.70mmol,1.00eq)、オルトギ酸トリエチルを氷酢酸(800mL)に溶解させ、混合物を10min攪拌した後、120℃に昇温し、16時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した後、室温まで冷却し、60℃で反応液を減圧下で濃縮し、粗生成物を得た。800mLの水を加え、10分間攪拌し、炭酸水素ナトリウムでpHを7−8に調整し、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで有機相を乾燥させ、さらに、有機相を減圧下で濃縮して、化合物A−1−3aを得た。
特性データ:LCMS m/z:200.4[M+H]。
工程3(化合物A−1−4aの合成)
化合物A−1−3a(38.00g,180.86mmol,1.00eq)、水酸化ナトリウム(0.25M,217.03mL,0.30eq)を無水テトラヒドロフラン(450mL)に溶解させ、25℃で16時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した後、反応液を濾過し、テトラヒドロフラン(50mL*4)で洗浄して、残渣を干燥して化合物A−1−4aを得た。
特性データ:LCMS m/z:170.3[M+H]。
工程4(化合物A−1−5aの合成)
25℃で化合物A−1−4a(5.50g,31.60mmol,1.00eq)を塩化ホスホリル(165.00g,1.08mol,100.00mL,34.05eq)に溶解させ、反応液にN,N−ジメチルアニリン(382.95mg,3.16mmol,398.91μL,0.10eq)をゆっくり加えた。反応液を110℃に昇温し、16時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した後、50℃で反応液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物に水(100mL)をゆっくり加え、さらに20分間攪拌し、水相を酢酸エチル(50mL*4)で抽出して、有機相を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL*3)と飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL*2)で順次に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮し、化合物A−1−5aを得た。
特性データ:LCMS m/z:188.3[M+H]。
工程5(化合物A−1−6aの合成)
化合物A−1−5a(3.05g,16.14mmol,1.00eq)をジオキサン(50mL)に溶解させ、0℃で反応液にアンモニアガスを20分間導入した。反応液を100mLの密閉容器に注ぎ、90℃に昇温し、12時間攪拌した。LC−MSによって化合物1−5の完全な消費を示した際、66%が目的の生成物であった。反応液を減圧下で濃縮し、目的の生成物A−1−6aを得た。
特性データ:LCMS m/z:169.4[M]。
工程6(化合物A−1−7aの合成)
化合物A−1−6a(3.58g,15.20mmol,1.00eq)、フェニルボロン酸1a(2.22g,18.24mmol,1.20eq)、炭酸カリウム(4.20g,30.40mmol,2.00eq)を、ジオキサン(80mL)と水(16mL)に溶解させ、反応液にPd(dppf)Cl.CHCl(1.24g,1.52mmol,0.10eq)を加えた。反応液を窒素ガスで5回置換し、窒素雰囲気下、90℃で12時間攪拌した。LC−MSによって原料の完全な消費を示した際、50℃で反応液を減圧下で濃縮した。粗生成物を順相シリカゲルカラム(PE:EA=10:1−0:1)により精製して、化合物A−1−7aを得た。
特性データ:LCMS m/z:211.5[M+H]。
工程7(化合物A−1−8aの合成)
25℃で化合物A−1−7a(2.80g,11.27mmol,1.00eq)をアセトニトリル(50.00mL)に溶解させ、反応液にN−ヨードスクシンイミド(5.07g,22.54mmol,2.00eq)をゆっくり加えた。反応液を90℃に昇温し、12時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した後、50℃でを減圧下で濃縮した。得られた粗生成物にチオ硫酸ナトリウム(100mL)を添加し、5分間攪拌し、水相を酢酸エチル(100mL*8)で抽出し、有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL*2)で洗浄し、さらに無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮し、化合物A−1−8aを得た。
特性データ:LCMS m/z:337.6[M+H]。
工程8(実施例A−1の合成)
化合物A−1−8a(2.00g,5.52mmol,1.00eq)、2a(2.64g,8.28mmol,1.50eq)、炭酸カリウム(1.53g,11.04mmol,2.00eq)を、ジオキサン(60mL)と水(12mL)に溶解させ、反応液にPd(dppf)Cl.CHCl(450.79mg,552.00μmol,0.10eq)を加えた。反応液を窒素ガスで5回置換し、窒素雰囲気下、90℃で16時間攪拌した。LC−MSによって原料の完全な消費を示した際、50℃で反応液を減圧下で濃縮した。粗生成物を順相シリカゲルカラム(PE:EA=10:1−0:1)及びpre−HPLCにより精製して、目的の化合物A−1を得た。
特性データ:LCMS m/z:370.7[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.55(s,1H),8.36−8.29(m,2H),7.53(s,1H),7.43(s,1H),7.38−7.31(m,5H),2.45(s,3H).
実施例A−6:
Figure 2020516606
実施例A−6の化合物の合成は、(A−1−6a)を出発原料として使用した。その合成経路の詳細は、以下の通りである。
Figure 2020516606
工程1(化合物A−6−1の合成)
25℃で化合物A−1−6a(4.00g,22.30mmol,1.00eq)、NIS(10.04g,44.60mmol,2.00eq)をMeCN(40mL)に溶解させ、反応液を90℃に昇温し、14時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した後、室温まで冷却し、50℃で反応液を減圧下で濃縮し、化合物A−6−1を得た。
特性データ:LCMS m/z:295.8[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ11.05(brs,2H),8.48(s,1H)
工程2(化合物A−6−2の合成)
25℃で化合物A−6−1(2.00g,6.23mmol,1.00eq)、2a(2.38g,7.48mmol,1.20eq)、リン酸カリウム(2.64g,12.46mmol,2.00eq)、DTBPF(PdCl)(406.04mg,623.00μmol,0.10eq)をジオキサン/水(30mL/6mL)に溶解させ、混合物を窒素ガスで3回置換した後、110℃に昇温し、14時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した後、室温まで冷却し、50℃で反応液を減圧下で濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュのシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=5:1,1:1)により精製した後、中性p−HPLC装置(移動相:水/アセトニトリル)で分離して化合物A−6−2を得た。
A−6−2特性データ:LCMS m/z:328.9[M+H]。
工程3(化合物A−6の合成)
25℃で化合物A−6−2(40.00mg,121.70μmol,1.00eq)、1f(27.74mg,182.55μmol,1.50eq)、炭酸カリウム(33.64mg,243.40μmol,2.00eq)、Pd(dppf)Cl.CHCl(9.94mg,12.17μmol,0.10eq)を、ジオキサン/水(3mL/0.6mL)に溶解させ、混合物を窒素ガスで3回置換した後、100℃に昇温し、14時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した後、室温まで冷却し、50℃で反応液を減圧下で濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュのシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=5:1,1:1)により精製し、中性装置(移動相:水/アセトニトリル)で分離して化合物A−6を得た。
特性データ:LCMS m/z:401.1[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.52(s,1H),7.54(s,1H),7.47(s,1H),7.29(d,J=8.8Hz,2H),6.89(d,J=8.8Hz,2H),6.05(br s,2H),3.75(s,3H),2.48(s,3H).
実施例A−7:
Figure 2020516606
25℃で化合物A−6−2(40.00mg,121.70μmol,1.00eq)、A−7−1(145.46mg,304.25μmol,2.50eq)、LiCl(15.48mg,365.10μmol,7.48uL,3.00eq)、Pd(dppf)Cl.CHCl(19.88mg,24.34μmol,0.20eq)を、ジオキサン(4.00mL)に溶解させ、混合物を窒素ガスで3回置換した後、125℃に昇温し、48時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した後、室温まで冷却し、50℃で反応液を減圧下で濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュのシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=5:1,1:1)により精製した後、中性装置(移動相:水/アセトニトリル)で分離して化合物A−7を得た。
特性データ:LCMS m/z:372.1[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.59(s,1H),8.41(brs,2H),8.35(d,J=4.0Hz,1H),7.92(dt,J=1.6,8.0Hz,1H),7.80(d,J=8.0Hz,1H),7.49(s,1H),7.39(ddd,J=1.2,4.8,7.6Hz,1H),7.33(s,1H),2.47(s,3H).
実施例A−8:
Figure 2020516606
実施例A−8:
本実施例の化合物の調製は、工程2において出発原料A−8−1を原料A−7−1の代わりに使用した以外、前記の実施例A−7の調製における合成経路を参照して同様の方法によって実施した。粗生成物をTLCプレートにより精製した後、中性装置(移動相:水/アセトニトリル)で分離してA−8を得た。
特性データ:LCMS m/z:378.0[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.53(s,1H),7.87(d,J=3.2Hz,1H),7.73(d,J=3.2Hz,1H),7.67(s,1H),7.62(s,1H),2.58(s,3H).
表2の実施例化合物の調製は、工程3において次の表に示すホウ酸を原料1aの代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例A−6の調製における合成経路を参照して同様の方法によって実施した。
Figure 2020516606

Figure 2020516606
表3の実施例化合物の調製は、工程6及び8において次の表に示すホウ酸を原料1aと2aの代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例の合成経路1を参照して同様の方法によって実施して、対応する化合物を得た。
Figure 2020516606

Figure 2020516606

Figure 2020516606
表4の実施例化合物の調製は、工程7において次の表に示すホウ酸を原料2aの代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例A−1の調製における合成経路1を参照して同様の方法によって実施して、対応する化合物を得た。
Figure 2020516606
実施例B−4:
Figure 2020516606
化合物B−3(117.00mg,212.85μmol,1.00eq)を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解させ、窒素雰囲気下、0℃で三臭化ホウ素(533.24mg,2.13mmol,205.09μL,10.00eq)をゆっくり加えた。0℃で反応液を2時間攪拌した後、20℃に昇温し、10時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した際、反応液にメタノール10mLを添加し、10分間攪拌し、トリエチルアミンで反応液のpH値を8に調整した。40℃で反応液を減圧下で濃縮し、分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して生成物B−4を得た。
特性データ:LCMS m/z:338.0[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.48(s,1H),8.02(s,2H),7.35−7.38(m,2H),7.28−7.31(m,4H),6.91−6.94(d,J=8.4Hz,1H),6.84−6.86(d,J=8.4Hz,1H).
実施例B−7:
Figure 2020516606
工程1(化合物2gの合成)
化合物2g−1(500.00mg,2.54mmol,1.00eq)およびビス(ピナコラート)ジボロン(1.10g,4.32mmol,1.70eq)を無水ジオキサン(10mL)に溶解させ、酢酸カリウムおよびPd(dppf)Cl(55.76mg,76.20μmol,0.03eq)を加えた。窒素雰囲気下、90℃で反応液を16時間攪拌した。LC−MSによって15%が化合物2g−1であり、51%が化合物2gであることが分かった。反応液に化合物ビス(ピナコラート)ジボロン(645.01mg,2.54mmol,1.00eq)を添加し、窒素雰囲気下、100℃で反応液を2時間攪拌した。LC−MSによって9%が化合物2g−1であり、62%が化合物2gであることが分かった。反応液を減圧下で濃縮し、得られた粗生成物を順相シリカゲルカラム(PE:EA=1:0−5:1)により精製して化合物2gを得た。
特性データ:LCMS m/z:245.2[M+H]。
工程2(化合物B−7の合成)
実施例B−7:
本実施例の化合物の調製は、工程7においてホウ酸2gを原料2aの代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例A−1の調製における合成経路1を参照して同様の方法によって実施した。生成物を順相シリカゲルカラム(PE:EA=10:1−0:1)および分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、目的の生成物B−7を得た。
特性データ:LCMS m/z:328.1[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ13.06(brs,1H),8.47(s,1H),8.02−7.99(m,3H),7.73(s,1H),7.43−7.15(m,7H).
実施例B−10:
Figure 2020516606
工程1(化合物2j−2の合成)
ジイソプロピルアミン(635.57mg,6.28mmol,882.74uL,1.10eq)をTHF(20.00mL)に溶解させ、−78℃でn−BuLi(2.5M,2.51mL,1.10eq)を滴下し、−78℃で1時間反応させた後、化合物2j−1(1.00g,5.71mmol,628.93μL,1.00eq)のTHF(10.00mL)溶液を滴下し、−78℃で1時間反応させ、その後、トリフルオロ酢酸エチル(893.07mg,6.28mmol,867.06uL,1.10eq)のTHF(10.00mL)溶液を滴下し、さらに0℃で2時間反応させた。TLCにより、化合物2j−1が完全に消費されたと、極性の高いスポットを生成したことが明らかになった。0℃で20mLの塩化アンモニウム水溶液で反応をクエンチし、酢酸エチル(20mL*2)で抽出し、有機層を合わせて、飽和ブライン(40mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、溶媒を蒸発させた。粗生成物を順相シリカゲルカラム(PE:EA=1:0−3:1)により精製して化合物2j−2を得た。収率:42.0%。
特性データ:H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d):δ7.91(dd,J=2.4,6.0Hz,1H),7.71(ddd,J=2.4,4.4,8.8Hz,1H),7.07(dd,J=8.8,10.2Hz,1H)
工程2(化合物2j−3の合成)
化合物2j−2(5.00g,18.45mmol,1.00eq)をn−ブタノール(70.00mL)に溶解させ、ヒドラジン水和物(18.47g,369.00mmol,17.93mL,20.00eq)を加え、120℃で6時間反応させた。反応が完了した後、反応液を室温まで冷却し、100mLの水を添加し、酢酸エチル(100mL*3)で抽出し、有機層を合わせて、飽和ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、溶媒を蒸発させた。粗生成物を順相シリカゲルカラム(PE:EA=1:0−2:3)により精製して化合物2j−3を得た。
特性データ:H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d):δ10.28−10.89(m,1H),8.04(s,1H),7.60(dd,J=1.6, 8.8Hz,1H),7.47(d,J=8.8Hz,1H)
工程3(化合物2jの合成)
化合物2j−3(630.00mg,2.38mmol,1.00eq)、ビス(ピナコラート)ジボロン(1.51g,5.95mmol,2.50eq)、酢酸カリウム(700.72mg,7.14mmol,3.00eq)、Pd(dppf)Cl.CHCl(97.18mg,119.00μmol,0.05eq)をジオキサン(30.00mL)に溶解させ、窒素ガスで3回置換し、90℃で16時間反応させた。TLCによって反応の完了を示した際、30mLの水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(30mL*3)で抽出し、有機層を合わせて、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、溶媒を蒸発させた。粗生成物を順相シリカゲルカラム(PE:EA=1:0−4:1)により精製して化合物2jを得た。
特性データ:H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d):δ10.97(brs,1H),8.31(s,1H),7.83(d,J=8.8Hz,1H),7.45−7.51(m,1H),7.19(s,1H),1.31(s,12H).
工程4(化合物B−10の合成)
実施例B−10:
本施例化合物の調製は、工程8においてホウ酸2jを原料2aの代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例A−1の調製における合成経路1を参照して同様の方法によって実施した。粗生成物を精製して目的の生成物B−10を得た。
特性データ:LCMS m/z:396.2[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ14.00(brs,1H),8.51(s,1H),8.08(brs,2H),7.76(s,1H),7.58(d,J=8.78Hz,1H),7.34(br d,J=8.78Hz,3H),7.20−7.27(m,3H).
表5の実施例化合物の調製は、工程8において次の表に示すホウ酸を原料2aの代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例A−1の調製における合成経路2を参照して同様の方法によって実施して、対応する化合物を得た。
Figure 2020516606
実施例B−13:
Figure 2020516606
工程1(化合物2m−2の合成)
本化合物の調製は、工程3においてホウ酸2m−1を原料の代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例B−10の調製における合成経路を参照して同様の方法によって実施した。粗生成物シリカゲルカラムクロマトグラフィー(充填材:100〜200メッシュのシリカゲル粉末、移動相は石油エーテル/酢酸エチル=50/1,10/1)により精製して化合物2mを得た。
特性データ:LCMS m/z:289.0[M+H]。
工程2(化合物2mの合成)
25℃で化合物2m−2(600.00mg,1.12mmol,1.00eq)、臭化ベンジル(287.33mg,1.68mmol,199.53uL,1.50eq)、炭酸カリウム(309.59mg,2.24mmol,2.00eq)をアセトニトリル(8mL)に溶解させ、90℃に昇温し、10時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した後、室温まで冷却し、50℃で反応液を減圧下で濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(充填材:100〜200メッシュのシリカゲル粉末、移動相は石油エーテル/酢酸エチル=20/1,10/1)により精製して2mを得た。
特性データ:LCMS m/z:379.0[M+H]。
工程3(化合物B−13−1の合成)
B−13−1の調製は、工程8においてホウ酸2mを原料2aの代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例A−1の調製における合成経路2を参照して同様の方法によって実施した。粗生成物分取TLCプレート(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)により精製して化合物B−13−1を得た。
特性データ:LCMS m/z:461.4[M+H]。
工程4(化合物B−13の合成)
25℃で化合物B−13(50.00mg,78.02μmol,1.00eq)、Pd/C(5.00mg,7.80μmol,10%純度)をテトラヒドロフラン/メタノール(6mL/8mL)に溶解させ、水素ガスで混合物を3回置換し、水素ガス雰囲気下、25℃で20時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した後、50℃で反応液を減圧下で濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(充填材:100〜200メッシュのシリカゲル粉末、移動相は石油エーテル/酢酸エチル=5/1,1/1)により精製して粗生成物を得た。粗生成物を中性Pre−HPLC装置(移動相:水/アセトニトリル)に供し、B−13を得た。
特性データ:LCMS m/z:372.0[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ10.52(brs,1H),8.49(s,1H),8.03(brs,2H),7.43(d,J=2.0Hz,1H),7.36−7.24(m,6H),6.89(d,J=8.4Hz,1H)
実施例B−14:
Figure 2020516606
工程1(化合物2n−2の合成)
25℃で化合物2n−1(2.00g,11.42mmol,1.00eq)をアセトニトリル(55.00mL)に溶解させ、反応液にN−ブロモスクシンイミド(2.03g,11.42mmol,1.00eq)をゆっくり加えた。反応液を25℃に昇温し、1時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した後、50℃で反応液を減圧下で濃縮し、得られた粗生成物に飽和食塩水を添加した。水相を酢酸エチル(50mL*3)で抽出し、有機相を合わせ、減圧下で濃縮し、粗生成物を順相シリカゲルカラム(PE:EA=1:0)により精製して目的の化合物2n−2を得た。
特性データ:LCMS m/z:253.9[M+H]。
H NMR(400MHz,CDCl):δ7.44(s,1H),7.32(s,1H),4.25(brs,1H),2.18(s,3H).
工程2(化合物2n−3の合成)
25℃で化合物2n−2(2.00g,7.87mmol,1.00eq)および酢酸(7.09g,118.05mmol,6.75mL,15.00eq)をトルエン(40.00mL)に溶解させ、反応液に酢酸カリウム(6.18g,62.96mmol,8.00eq)を加えた。25℃で反応液を10分間攪拌して大量の沈殿物を生成した。反応液を酢酸(6mL)で希釈し、亜硝酸アミル(1.01g,8.66mmol,1.17mL,1.10eq)を反応液に滴下し、25℃で反応液を3時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した後、反応液を10mLの水に注ぎ、希釈し、酢酸エチルおよび飽和炭酸水素ナトリウムで抽出し、有機相を食塩水で2回洗浄し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、粗生成物を順相シリカゲルカラム(PE:EA=20:1到10:1)により精製して目的の化合物2n−3を得た。
特性データ:LCMS m/z:264.9[M+H]。
工程3(化合物2nの合成)
本化合物の調製は、工程3においてホウ酸2n−3を原料の代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例B−10の調製を参照して同様の方法によって実施した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(充填材:100〜200メッシュのシリカゲル粉末、移動相は石油エーテル/酢酸エチル=1/0,10/1)により精製して化合物2nを得た。
特性データ:LCMS m/z:313.1[M+H]。
H NMR(400MHz,CDCl):δ10.4(brs,1H),8.46(s,1H),8.18(s,1H),8.08(s,1H),1.38(s,12H).
工程4(化合物B−14の合成)
実施例B−14:
本実施例の化合物の調製は、工程8においてホウ酸2nを原料2aの代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例A−1の調製における合成経路2を参照して同様の方法によって実施し、化合物B−14を得た。
特性データ:LCMS m/z:396.0[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ13.65(s,1H),8.51(s,1H),8.25(m,1H),8.11(brs,2H),8.07(s,1H),7.53(s,1H),7.38−7.31(m,2H),7.29−7.21(m,3H).
実施例B−15:
Figure 2020516606
工程1(化合物2oの合成)
本化合物の調製は、工程3においてホウ酸2o−1を原料の代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例B−10の調製を参照して同様の方法によって実施した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(充填材:100〜200メッシュのシリカゲル粉末、移動相は石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により精製して化合物2oを得た。
特性データ:H NMR(400MHz,DMSO−d):δ7.50(s,2H),1.27(s,12H).
工程2(化合物B−15の合成)
実施例B−15:
本実施例の化合物の調製は、工程8においてホウ酸2oを原料2aの代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例A−1の調製における合成経路2を参照して同様の方法によって実施し、化合物B−15を得た。
特性データ:LCMS m/z:372.0[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.48(s,1H),8.01(brs,2H),7.41−7.36(m,2H),7.34−7.27(m,3H),7.13(s,2H).
実施例B−16:
Figure 2020516606
工程1(化合物2pの合成)
本実施例の化合物の調製は、工程3においてホウ酸2p−1を原料の代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例B−10の調製を参照して同様の方法によって実施した。粗生成物を順相シリカゲルカラム(PE:EA=1:0−10:1)により精製して化合物2pを得た。
特性データ:H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d):δ8.95(dd,J=1.6,4.0Hz,1H),8.35(s,1H),8.20(dd,J=1.6,8.0Hz,1H),8.09(m,2H),7.42(dd,J=4.0,8.0Hz,1H),1.40(s,12H).
工程2(化合物B−16の合成)
実施例B−16:
本実施例の化合物の調製は、工程8においてホウ酸2pを原料2aの代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例A−1の調製における合成経路2を参照して同様の方法によって実施し、粗生成物をpre−HPLCにより精製して化合物B−16を得た。
特性データ:LCMS m/z:339.2[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.88(dd,J=1.6,4.0Hz,1H),8.52(s,1H),8.27(d,J=8.0Hz,1H),8.05−8.21(m,2H),8.01(d,J=1.6Hz,1H),7.87(d,J=8.4Hz,1H),7.48−7.55(m,2H),7.35−7.41(m,2H),7.20−7.28(m,3H).
実施例B−17:
Figure 2020516606
工程1(化合物2q−2の合成)
化合物2q−1(3.00g,22.52mmol,1.00eq)をアセトニトリル(50.00mL)に溶解させ、0℃でNBS(3.81g,21.39mmol,0.95eq)を少しずつ加え、0℃で3時間反応させた。0℃で50mLの水を添加し、反応をクエンチした。酢酸エチル(50mL*3)で抽出し、有機層を合わせて、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、溶媒を蒸発させた。粗生成物を順相シリカゲルカラム(PE:EA=1:0−10:1)により精製して化合物2q−2を得た。
特性データ:H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d):δ6.98−7.07(m,2H),6.34(d,J=8.0Hz,1H),3.25−3.31(m,2H),2.72(t,J=6.40Hz,2H),1.85−1.95(m,2H)
工程2(化合物2qの合成)
本実施例の化合物の調製は、工程3においてホウ酸2q−2を原料の代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例B−10の調製を参照して同様の方法によって実施した。粗生成物を順相シリカゲルカラム(PE:EA=1:0−10:1)により精製して化合物2qを得た。
特性データ:H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d):δ7.40−7.46(m,2H),6.45(d,J=8.28Hz,1H),3.30−3.38(m,2H),2.78(t,J=6.27Hz,2H),1.89−1.98(m,2H),1.33(s,12H).
工程3(化合物B−17の合成)
実施例B−17:
本実施例の化合物の調製は、工程8においてホウ酸2qを原料2aの代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例A−1の調製における合成経路2を参照して同様の方法によって実施し、粗生成物をpre−HPLCにより精製して化合物B−17を得た。
特性データ:LCMS m/z:343.2[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.44(s,1H),7.83(brs,2H),7.35−7.41(m,2H),7.24−7.30(m,3H),6.86(s,1H),6.63(d,J=8.4Hz,1H),6.27(d,J=8.4Hz,1H),5.69(s,1H),3.17(br d,J=4.8Hz,2H),2.54−2.59(m,2H),1.77(br d,J=4.8Hz,2H).
実施例B−19:
Figure 2020516606
工程1(化合物B−19−1の合成)
化合物B−18−1の調製は、工程8においてホウ酸2rを原料2aの代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例A−1の調製における合成経路2を参照して同様の方法によって実施した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュのシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=5:1,1:1)により精製して化合物B−19−1を得た。
特性データ:LCMS m/z:377.1[M+H]。
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ8.46(s,1H),7.94(brs,2H),7.58(br d,J=3.2Hz,2H),7.39(br dd,J=1.6,5.0Hz,3H),5.60(brs,1H),3.80(brs,2H),3.45(brs,2H),2.24(brs,2H),1.40(s,9H).
工程2(化合物B−19−2の合成)
20℃で化合物B−19−1(100.00mg,249.71μmol,1.00eq)、Pd/C(20.00mg,10%純度)をMeOH(15.00mL)に溶解させた後、30Psiの水素ガスの圧力下、20℃で反応液を36時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した後、反応液を濾過し、50℃で減圧下で濃縮し、化合物B−19−2を得た。
特性データ:LCMS m/z:339.1[M+H]。
工程3(化合物B−19の合成)
20℃で化合物B−19−2(74.00mg,166.58μmol,1.00eq)をEtOAc(2.00mL)に溶解させた後、HCl/EtOAc(2.00mL,1.00eq)を反応液に滴下し、20℃で1時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した後、50℃で反応液を減圧下で濃縮し、水を加えて溶解させ、2MのNaOH溶液(2mL)を滴下し、濾過して化合物B−19を得た。
特性データ:LCMS m/z:295.1[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.51(s,1H),7.75(brs,2H),7.54−7.38(m,5H),2.95(br d,J=10.8Hz,2H),2.73−2.67(m,2H),2.45−2.42(m,1H),2.37−2.24(m,2H),1.46(br d,J=11.6Hz,2H).
実施例B−22:
Figure 2020516606
工程1(化合物B−22−1の合成)
実施例B−22−1:
本実施例の化合物の調製は、工程8においてホウ酸2tを原料2aの代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例A−1の調製における合成経路2を参照して同様の方法によって実施した。
工程2(化合物B−22の合成)
化合物B−22−1(30.00mg,101.25μmol,1.00eq)をメタノール(10mL)に溶解させ、反応液にPd/C(30.00mg,10%純度)を加えた。窒素ガスで反応液を3回置換した後、さらに水素ガスで3回置換し、30Psiの水素ガスの圧力下、30℃で12時間攪拌し、LC−MSによって87%の原料が反応しなかったことを分かった。セライトで濾過して、50℃で濾液を減圧下で濃縮し、メタノール(10mL)を添加し、反応液にPd/C(30.00mg,10%純度)を加えた。窒素ガスで反応液を3回置換し、さらに水素ガスで3回置換し、50psiの水素ガス圧力下、40℃で12時間攪拌した。LC−MSによって原料の完全な消費を示した際、セライトで濾過して、50℃で濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物をprep HPLCにより精製してB−22を得た。
特性データ:LCMS m/z:296.1[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.52(s,1H),7.79(brs,2H),7.53−7.42(m,5H),3.91−3.86(m,2H),3.20−3.17(m,2H),2.90−2.81(m,1H),2.71−2.58(m,2H),1.46(m,2H).
実施例B−25:
Figure 2020516606
25℃で化合物B−24(38.00mg,118.24μmol,1.00eq)及び湿ったパラジウム炭素(20.00mg)をメタノール(10mL)に溶解させ、窒素ガスで反応液を3回置換した後、50psiの水素ガス環境下に置いて40℃に昇温し、32時間攪拌した。反応完了後、反応液をセライトで濾過して、濾液を乾燥させ、中性装置(移動相:水/アセトニトリル)で粗生成物を分離してB−25を得た。
特性データ:LCMS m/z:324.1[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.52(s,1H),7.79(brs,2H),7.44−7.48(m,5H),3.30−3.25(m,2H),2.94−2.96(m,1H),2.17−2.23(m,2H),1.49−1.52(m,2H),1.08(d,J=6.0Hz,6H).
実施例B−23:
Figure 2020516606
工程1(化合物2u−2の合成)
25℃で化合物2u−1(1.00g,5.51mmol,1.00eq)、シクロプロピルホウ酸2u−1a(709.96mg,8.27mmol,1.50eq)、炭酸カリウム(1.52g,11.02mmol,2.00eq)をジオキサン(20mL)と水(4mL)に溶解させ、Pd(dppf)Cl.CHCl(449.97mg,551.00μmol,0.10eq)を加えた。反応液を100℃に昇温し、6時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した後、反応液をセライトで濾過して、減圧下、50℃で濃縮し、目的の化合物2u−2を得た。
特性データ:LCMS m/z:188.0[M+H]。
工程2(化合物2uの合成)
本化合物の調製は、工程1においてホウ酸2u−2を原料の代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例A−1の調製における合成経路1を参照して同様の方法によって実施した。反応液を濃縮して粗生成物2uを得た。そのまま次の工程に用いられた。
工程3(化合物B−23の合成)
実施例B−23:
本実施例の化合物の調製は、工程8においてホウ酸2uを原料2aの代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例A−1の調製における合成経路2の工程8を参照して同様の方法によって実施し、化合物B−23を得た。
特性データ:LCMS m/z:397.1[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.56(s,1H),8.34(brs,2H),7.41(d,J=5.2Hz,2H),7.39−7.32(m,5H),2.10−2.04(m,1H),1.01−0.93(m,2H),0.79−0.72(m,2H).
実施例B−28:
Figure 2020516606
工程1(化合物2yの合成)
窒素雰囲気下でメチルtert−ブチルエーテル(10mL)を化合物(1,5−シクロオクタジエン)(メトキシ)イリジウム(I)二量体(54.69mg,82.50μmol,0.03eq)、4,4’−ジ−tert−ブチル−2,2’−ビピリジン(44.29mg,165.00μmol,0.06eq)およびボロン酸ピナコール(698.33mg,2.75mmol,1.00eq)に添加し、溶液が暗赤色になるまで、混合物を50℃で30分間攪拌し、化合物2y−1(500.00mg,2.75mmol,1.00eq)を該混合物に添加し、50℃反応液をさらに12時間攪拌した。反応完了後、反応液をセライトで濾過して、濾液を濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(充填材:200−300目のシリカゲル粉末、移動相は石油エーテル/酢酸エチル=100/0〜10/1)により精製して化合物2yを得た。
特性データ:H NMR(400MHz,CDCl−d)δppm 7.85(s,1H),7.79(s,1H),1.29(s,12H).
工程2(化合物B−28の合成)
実施例B−28:
本実施例の化合物の調製は、工程8においてホウ酸2yを原料2aの代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例A−1の調製における合成経路2の工程8を参照して同様の方法によって実施し、化合物B−28を得た。
特性データ:LCMS m/z:391.0[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.61(s,1H),7.79(s,1H),7.66(d,J=0.8Hz,1H),7.37−7.44(m,5H).
表6の実施例化合物の調製は、工程1において出発原料を原料2y−1の代わりに使用した以外、前記の実施例B−28の調製における合成経路を参照して同様の方法によって実施して、対応する化合物を得た。
Figure 2020516606

Figure 2020516606
実施例B−32:
Figure 2020516606
工程1(化合物2ab−2の合成)
氷水浴(0℃)で化合物2u−1(1.00g,5.51mmol,1.00eq)およびアセチルアセトン鉄(389.08mg,1.10mmol,0.20eq)を無水テトラヒドロフラン(20.00mL)およびN−メチルピロリドン(2.00mL)に加えた後、臭化エチルマグネシウム(3M,3.67mL,2.00eq)を添加し、この混合物を0℃で0.5時間攪拌した。LCMSによって反応の完了を示した後、炭酸水素ナトリウム水溶液(60mL)で反応をクエンチし、酢酸エチル(60mL*3)で抽出し、有機相を飽和ブライン(40mL*2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=100:1〜20:1)により精製して、目的の化合物2ab−2を得た。
特性データ:LCMS m/z:176.0[M+H]。
工程2(化合物2abの合成)
ビス(ピナコラート)ジボロン(763.24mg,3.01mmol,1.04eq)をメチルtert−ブチルエーテル(10.00mL)に溶解させた後、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ジ−μ−メトキシジイリジウム(I)(57.47mg,86.70μmol,0.03eq)および4,4’−ジ−tert−ブチル−2,2’−ビピリジン(23.27mg,86.70μmol,0.03eq)を添加し、この混合物を70〜80℃で15分間攪拌した。該反応系に、化合物2ab−2(507.00mg,2.89mmol,1.00eq)を加え、この混合物を70〜80℃で9時間攪拌した。LCMSによって反応の完了を示した後、この混合物を減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=10:1〜1:1)により精製して目的の化合物2abを得た。
特性データ:LCMS m/z:220.1[M+H]。
工程3(化合物B−32の合成)
実施例B−32:
本実施例の化合物の調製は、工程8においてホウ酸2abを原料2aの代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例A−1の調製における合成経路2の工程8を参照して同様の方法によって実施し、化合物B−32を得た。
特性データ:LCMS m/z:385.1[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.58(s,1H),8.38(brs,2H),7.64(s,1H),7.47−7.18(m,6H),2.68(q,J=7.6Hz,2H),1.05(t,J=7.6Hz,3H)
実施例B−34:
Figure 2020516606
実施例B−34:
本実施例の化合物の調製は、工程1においてイソプロピルマグネシウムブロミドを原料2u−1bの代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例B−32の調製を参照して同様の方法によって実施し、化合物B−34を得た。
実施例B−33:
Figure 2020516606
工程1(化合物2ac−2および2ac−2−aの合成)
混合物2ac−1(250.00mg,1.26mmol,1.00eq)、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(108.33mg,1.29mmol,117.75μL,1.02eq)およびDDQ(28.66mg,126.25μmol,0.10eq)のアセトニトリル(10.00mL)溶液を、20℃で16時間攪拌した。反応完了後、反応液を濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルプレートクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=3/1)により精製して2ac−2と2ac−2−aとの混合物を得た。
工程2(化合物2acおよび2ac−aの合成)
25℃で混合物2ac−2および2ac−2−1(160.00mg,567.09μmol,1.00eq)、ボロン酸ピナコール(158.41mg,623.80μmol,1.10eq)、Pd(dppf)Cl(82.99mg,113.42μmol,0.20eq)、酢酸カリウム(166.96mg,1.70mmol,3.00eq)を1,4−ジオキサン(5mL)に溶解させ、反応液を窒素ガスで3回置換した後、90℃に昇温し、窒素雰囲気下でさらに16時間攪拌した。反応完了後、25℃まで冷却し、反応液をセライトで濾過し、濾液を濃縮して粗生成物をシリカゲルプレートクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により精製して2acと2ac−aとの混合物を得た。
工程3(化合物B−33−1およびB−33−1aの合成)
実施例B−23:
本実施例の化合物の調製は、工程8においてホウ酸2acおよび2ac−aを原料2aの代わりに出発原料として使用した以外、前記の実施例A−1の調製における合成経路2の工程8を参照して同様の方法によって実施し、化合物B−33およびB−33−1aを得た。
特性データ:LCMS m/z:413.1[M+H]。
工程4(化合物B−33の合成)
25℃で化合物B−33およびB−33−1a(50.00mg,121.23μmol,1.00eq)のメタノール(4mL)溶液に、塩化水素のメタノール溶液(4M,2.00mL,65.99eq)を一気に加え、70℃に昇温し、3時間攪拌した。反応完了後、反応液を濃縮し、粗生成物をメタノール(5mL)に溶解させ、炭酸水素ナトリウム固体でpH=8〜9に調整した後、中性装置(移動相:水/アセトニトリル)で分離してB−33を得た。
特性データ:LCMS m/z:329.1[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.50(s,1H),8.12(brs,2H),7.76−7.84(m,2H),7.35(m,2H),7.24(m,4H).
実施例C−1:
Figure 2020516606
化合物C−1の合成は、(C−1−1)を出発原料として使用した。その合成経路の詳細は、以下の通りである。
Figure 2020516606
工程1(化合物C−1−2の合成)
化合物C−1−1(20.00g,121.96mmol,1.00eq.)をメタノール(1.40L)に溶解させ、溶液にヒドラジン水和物(14.37g,243.92mmol,13.95mL,85%純度,2.00eq)を滴下し、室温下で20時間攪拌した。反応完了後、大部分の溶媒を蒸発させ、濾過して化合物C−1−2の粗生成物を得た。
特性データ:LCMS m/z:159.8[M+H]
工程2(化合物C−1−3の合成)
0℃で無水トリフルオロ酢酸3a(4.74g,22.56mmol,3.14mL,1.2eq.)を化合物C−1−2(3.00g,18.80mmol,1.00eq)のDMF(20.00mL)溶液に滴下し、0℃で4時間攪拌した。固体が析出するまで、減圧下で溶媒を蒸発させ、濾過して化合物C−1−3の粗生成物を得た。
特性データ:LCMS m/z:255.9[M+H]
工程3(化合物C−1−4の合成)
化合物C−1−3(1.09g,7.43mmol,1.00eq)をN,O−ビストリメチルシリルアセトアミド(20mL)に溶解させ、80℃で15時間攪拌した。反応完了後、反応液をメタノール(50mL)にゆっくり滴下し、さらに、メタノール溶液を濃縮して固体を得た。カラムにより精製して化合物4を得た。
特性データ:LCMS m/z:237.9[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ7.23(s,1 H),8.72(brs,2 H)
工程4(化合物C−1−5の合成)
化合物C−1−4(100mg,421μmol,1.00eq)、フェニルボロン酸1a(62mg,505μmol,1.20eq)、Pd(dppf)Cl.CHCl(34mg,42μmol,0.10eq)および炭酸カリウム(116mg,842μmol,2.00eq)を1,4−ジオキサン(5mL)と水(1mL)との混合溶媒に溶解させ、脱気して窒素ガスで3回置換した後、窒素雰囲気下、90℃で2時間攪拌した。反応完了後、室温まで冷却し、溶媒を減圧下で乾燥させた。残った固体を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(300mL*3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、で抽出し、カラムにより精製して化合物C−1−5を得た。
特性データ:LCMS m/z:279.9[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.33(brs,2H),8.17−8.15(m,2H),7.71(s,1H),7.54−7.47(m,3H).
工程5(化合物C−1−6の合成)
化合物C−1−5(90mg,322.3μmol,1.00eq)、NIS(145.0mg,664.6μmol,2eq)をアセトニトリル(4mL)に添加し、80℃で拌2時間攪した。室温まで冷却し、溶媒を減圧下で乾燥させた。残った固体をチオ硫酸ナトリウム水溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL*3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、乾燥させて粗生成物C−1−6を得た。
特性データ:LCMS m/z:405.9[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.42(brs,2H),7.61−7.59(m,2H),7.51−7.41(m,3H)
工程6(化合物C−1の合成)
化合物C−1−6(126.0mg,311μmol,1.00eq)、化合物2a(267.9mg,933μmol,3eq)、Pd(dppf)Cl.CHCl(45mg,55μmol,0.18eq)および炭酸ナトリウム(107mg,777μmol,2.50eq)を1,4−ジオキサン(4mL)と水(1mL)との混合溶媒に溶解させ、脱気して窒素ガスで3回置換した後、窒素雰囲気下、90℃で16時間攪拌した。室温まで冷却し、溶媒を減圧下で乾燥させ、残った固体をメタノール(20mL)で希釈し、吸引ろ過して、濾液を乾燥させ、固体を得た。分取液体クロマトグラフィーにより化合物C−1を得た。
特性データ:LCMS m/z:439.3[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ7.53(s,1H),7.38−7.32(m,6H),2.48(s,3H).
表7の実施例化合物の調製は、工程2、4、6において次の表に示す出発原料を原料として使用した以外、前記の実施例C−1の調製における合成経路を参照して同様の方法によって実施して、対応する化合物を得た。
Figure 2020516606

Figure 2020516606

Figure 2020516606

Figure 2020516606

Figure 2020516606

Figure 2020516606

Figure 2020516606

Figure 2020516606
Figure 2020516606
実施例C−12:
Figure 2020516606
工程1(化合物C−12−1の合成)
化合物3j(5.0g,30.09mmol,4.31mL,1eq)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.67g,36.11mmol,6.29mL,1.2eq)のDMF(80mL)に、CDI(5.85g,36.11mmol,1.2eq)を少しずつ加えた。15℃で混合物を1時間攪拌した後、4−クロロ−6−ヒドラジノ−ピリミジン−2−アミンC−1−2(4.80g,30.09mmol,1eq)を加え、反応液を15℃で60時間攪拌し、氷水(140mL)に注ぎ、15分間攪拌し、酢酸エチル(75mL)で3回抽出した。抽出液を水(40mL)で2回洗浄し、ブライン(50mL)で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物C−12−1を得た。
特性データ:LCMS m/z:308.2[M+H]
工程2(化合物C−12−2の合成)
化合物C−12−1(10.00g,25.67mmol,1eq)およびN,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(60.00mL)の懸濁液を120℃に加熱し、2時間攪拌した。冷却後、激しく攪拌しながら、反応液を冷メタノール(200mL)にゆっくり注ぎ、温度を5〜10℃に制御し、該清澄な混合液を濃縮して、残渣に酢酸エチル(30mL)を加え、2回スラリー化し、濾液を濃縮してシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル 3:1−2:1)により精製してC−12−2を得た。
工程3(化合物C−12−3の合成)
化合物C−12−2(1.35g,4.66mmol,1.0eq)及びフェニルボロン酸(852.29mg,6.99mmol,1.5eq)を40mlのジオキサン及び8mlの水に溶解させ、窒素ガスで3回置換した後、炭酸カリウム(643.99mg,4.66mmol,1.0eq)、触媒としてPd(dppf)Cl(380.53mg,520.05ummol,0.112eq)を加え、さらに窒素ガスで3回置換した後、80〜90℃に昇温し、3時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した後、目的の化合物を検出した。反応液を室温まで冷却し、濃縮して回転乾燥した後、約200mlの酢酸エチルで希釈し、水で4回(毎回50ml)洗浄した。有機物を濃縮し、シリカゲルカラム(200−300メッシュのシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=2:1)により精製して生成物C−12−3を得た。
特性データ:LCMS m/z:332.0[M+H]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ8.12(t,J=5.6Hz,1H),8.01(m,2H),7.52(s,1H),7.45−7.48(m,3H),7.30−7.37(m,6H),4.71(s,2H),4.64(s,2H).
工程4(化合物C−12−4の合成)
化合物C−12−3(800mg,2.41mmol,1.0eq)を20mlのアセトニトリルに溶解させた後、ヨードスクシンイミド(814.72mg,3.62mmol,1.5eq)を加え、反応混合物を100℃に加熱し、4時間攪拌した。薄層クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:1,Rf=0.36)によって出発原料の消失と新しいスポットの形成を示した際、溶媒としてアセトニトリルを減圧下で濃縮して回転乾燥し、100mlの酢酸エチルで希釈した後、20mlの飽和亜硫酸ナトリウム水溶液で2回洗浄し、20mlの水で2回洗浄し、20mlの飽和ブラインで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。得られた粗生成物C−12−4をそのまま次の工程に用いられた。
工程5(C−12の合成)
化合物C−12−4(1.10g,2.41mmol,1.0eq)、2,6−ジメチルフェニルボロン酸(363.84mg,2.41mmol,1.0eq)および炭酸カリウム(999.23mg,7.23mmol,3eq)を、20mlのジオキサンと4mlの水に溶解させ、窒素ガスで3回置換し、触媒としてPd(dppf)Cl(176.34mg,241.00ummol,0.10eq)を加えた後、80〜90℃に昇温し、16時間攪拌し、薄層クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)によって反応の完了を示した後、有機溶媒を減圧下で濃縮して回転乾燥し、150mlの酢酸エチルを添加した。その後、20mlの水および20mlの飽和食塩水でそれぞれ2回洗浄し、濃縮して回転乾燥した。残渣をシリカゲルカラム(200−300目,石油エーテル/酢酸エチル=1:1)により精製して粗生成物を得た。さらに、分取クロマトグラフィーにより純粋なC−12を得た。
特性データ:LCMS m/z:437.1[M+H]
HNMR(400MHz,CDOD):δ7.42−7.30(m,10H),7.03(s,2H),4.79(s,2H),4.70(s,2H),2.41(s,6H).
表8の実施例化合物の調製は、工程1、3、5において次の表に示す出発原料を原料として使用した以外、前記の実施例C−12の調製における合成経路を参照して同様の方法によって実施して、対応する化合物を得た。
Figure 2020516606
Figure 2020516606
Figure 2020516606
実施例C−18:
Figure 2020516606
工程1(化合物C−18−1の合成)
化合物C−1−2(2.00g,12.53mmol,1.00eq)およびジイソプロピルエチルアミン(2.43g,18.79mmol,3.28mL,1.50eq)のジクロロメタン(40.00mL)懸濁液を−40℃に冷却し、塩化オキサリルモノエチルエステル(1.63g,11.90mmol,1.33mL,0.95eq)のジクロロメタン(5.00mL)溶液をゆっくり滴下し、反応液の温度を−20℃〜−40℃に制御し、1時間で完了した。反応液を徐々に15℃(室温)に昇温し、15時間攪拌し、濾過して、固体をジクロロメタン(3mL)で2回洗浄し、乾燥させた。得られたC−18−1をそのまま次の工程に用いられた。
特性データ:LCMS m/z:260.0[M+H]。
工程2(化合物C−18−2の合成)
化合物C−18−1(8.00g,30.81mmol,1.00eq)およびN,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(80.00mL)の懸濁液を120℃に加熱し、16時間攪拌した。冷却後、激しく攪拌しながら、反応液を0℃のメタノール(100mL)にゆっくり注ぎ、15分間攪拌し、該清澄な混合液を濃縮して、残渣に酢酸エチル(100mL)を加え、30分間攪拌し、濾過して、濾液を濃縮し、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル 3:1−1:1)により精製してC−18−2を得た。
工程3(化合物C−18−3の合成)
化合物C−18−2(2.00g,8.28mmol,1.00eq)、フェニルボロン酸(1.11g,9.11mmol,1.10eq)、Pd(dppf)Cl DCM錯体(338.09mg,414.00μmol,0.05eq)および炭酸カリウム(2.29g,16.56mmol,2.00eq)を1,4−ジオキサン(20mL)と水(4mL)に加え、窒素ガスで数回置換した後、100℃に加熱し、14時間攪拌した。室温まで冷却した後、濾過して、固体を酢酸エチル(10mL)で洗浄し、水(40mL)でスラリー化し、濾過して真空乾燥させ、灰色の固体C−18−3を得た。
特性データ:LCMS m/z:256.2[M+H]。
HNMR(400MHz,DMSO−d):δ8.12(s,2H),7.87(s,2H),7.49−7.42(s,4H).
工程4(化合物C−18−4の合成)
室温(15〜25℃)で、化合物C−18−3(200mg,0.783mmol,1.0eq)およびジイソプロピルエチルアミン(0.205mL,1.18mmol)のDMF(5毫升)懸濁液に、HATU(327.75mg,0.862mmol)を少しずつ加え、反応混合物を10〜25℃で10分間攪拌した後、さらに2,4−ジフルオロベンジルアミン(123.37mg,0.862mmol)を添加し、反応混合物を15〜25℃で16時間攪拌し、LCMSによって目標生成物を得たことが分かった。反応混合物を水に注ぎ、固体を析出させ、固体を回収し、100mlの酢酸エチルに懸濁させた後、さらに濾過し、濾液を濃縮し、分取薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=1:1)により精製して化合物C−18−4を得た。
特性データ:LCMS m/z:381.0[M+H]。
工程5(化合物C−18−5の合成)
化合物C−18−4(36mg,94.65μmol)を3mLのアセトニトリルに溶解させ、窒素ガス保護下でNIS(25.55mg,113.58ummol)を加え、15〜25℃で10分間攪拌し、100℃に昇温し、16時間攪拌した。LCMSによって反応の完了を示した後、目的の化合物のMSを検出し、反応溶液から溶媒を濃縮して粗生成物C−18−5を得た。
特性データ:LCMS m/z:506.9[M+H]。
工程6(化合物C−18の合成)
化合物C−18−5(47.92mg,94.65μmol,1.00eq)、2,6−ジメチルフェニルボロン酸(14.29mg,94.65μmol,1.00eq)を2.5mLのジオキサンと0.5mLの水に溶解させた後、炭酸カリウム(39.24mg,283.95μmol,3.00eq)および触媒としてジフェニルフェロセン塩化パラジウムジクロロメタン錯体(15.46mg,18.93μmol,0.2eq)を一気に添加し、窒素ガスで3回置換し、徐々に100℃に昇温し、16時間攪拌した。LC−MSによって反応の完了を示した後、MSで目的の化合物を検出した。反応混合物をそのまま減圧下で濃縮し、残渣を分取薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=10:1)により精製して、さらに分取薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=2:1)により粗生成物をえた。分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して目的の化合物C−18を得た。
特性データ:LCMS m/z:486.0[M+H]。
HNMR(400MHz,DMSO−d):δ9.16(t,J=6.0Hz,1H),8.32(brs,1H),7.06−7.40(m,8H),6.95(s,1H),4.51(d,J=6.0Hz,2H),2.33(s,3H),2.08(s,3H)。
実施例C−19:
Figure 2020516606
C12(1.7g,3.89mmol)を20mLのトリフルオロ酢酸に溶解させた後、70℃に昇温し、1時間反応させた。LCMSによって完全な脱ベンジル化を示した後、過剰のトリフルオロ酢酸を減圧下で蒸発させ、残渣をメタノール(4mL)で希釈し、NaHCOでpH値を7.0に調整し、濾過し、濾液を濃縮して粗生成物を得た。逆相分取クロマトグラフィーにより精製して純粋なC−19を得た。
特性データ:LCMS m/z:347.2[M+H]。
HNMR(400MHz,DMSO−d):δ8.12(brs,2H),8.36−7.29(m,5H),6.92(s,2H),5.54−5.51(t, J =6.4Hz,1H),4.64−4.62(d,J = 6.4 Hz,, 2H),2.32(s,6H).
表9の実施例化合物の調製は、前記の実施例C−19の調製における合成経路を参照して同様の方法によって実施した。
Figure 2020516606
Figure 2020516606
Figure 2020516606
Figure 2020516606
実施例C−20:
Figure 2020516606
工程1(化合物C−20−1の合成)
20℃で化合物C−19(270mg,779.48μmol,1eq)のDCM(5mL)溶液にDMP(95.91mg,1.17mmol,361.98μL,1.5eq)を加え、20℃で反応液を12時間攪拌した。水(10mL)を加え、濾過し水で洗浄し、濾過ケーキを減圧下で濃縮し、C−20−1粗生成物を得た。
特性データ:LCMS m/z:345.0[M+H]
工程2(化合物C−20の合成)
化合物C−20−1(100mg,290.39μmol,1eq)のMeOH(3.00mL)溶液にシクロプロピルアミン(24.87mg,435.58μmol,30.18μL,1.5eq)を加え、20℃で0.5時間攪拌した。その後、NaBHCN(36.50mg,580.77μmol,2eq)を加え、20℃で攪拌して1.5時間反応させた。反応液に水(20mL)を添加し、酢酸エチル(20mL*2)で抽出し、有機相を飽和ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して分取シリカゲル(DCM/MeOH=10/1)および分取カラムクロマトグラフィーで精製してC−20を得た。
特性データ:LCMS m/z:386.1[M+H]
H NMR(400MHz,CDCl):δ7.37−7.27(m,5H),6.94(s,2H),6.03(brs,2H),4.15(s,2H),2.46(s,6 H),2.32−2.28(m,1H),0.52−0.48(m,4H)
実施例C−56:
Figure 2020516606
工程1(化合物C−56−1の合成)
室温で化合物C−55(150mg,433.04μmol,1.0eq)のジクロロメタン溶液にデス・マーチン・ペルヨージナン(275.51mg,649.56μmol,201.10μL,1.5eq)を加え、窒素雰囲気下で3時間反応させた。混合物を濾過して濾液を得た。濾過ケーキをメタノール(10mL*3)で洗浄し、濾液と合わせて、濃縮し、化合物C−56−1を得た。
特性データ:LCMS m/z:345.0[M+H]。
工程2(化合物C−56の合成)
室温で化合物C−56−1(50mg,145.19μmol,1eq)を水(3mL)、エタノール(3mL)およびテトラヒドロフラン(3mL)に溶解させ、混合物に、塩酸ヒドロキシアミン(15.13mg,217.79μmol,1.5eq)および酢酸ナトリウム(23.82mg,290.39μmol,2.0eq)を加え、混合物を80℃に加熱し、80℃で2時間攪拌した。混合物を濃縮して得られた粗生成物を逆相分取クロマトグラフィー(カラム:Phenomenex Gemini 150*25mm*10μm;移動相:[A:純水(10mM NH4HO3),B:ACN];B%:18%〜48%,3min)により精製してC−56を得た。
特性データ:LCMS m/z:360.1[M+H]。
H NMR(400MHz,METHANOL−d):δ8.24(s,1H),7.40−7.27(m,5H),7.02(m,2H),2.40(s,6H)。
実施例C−60およびC−61:
Figure 2020516606
工程1(化合物C−60−1の合成)
化合物C−33(200mg,499.55μmol,1eq)を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解させ、0℃まで冷却し、該溶液に塩化チオニル(297.16mg,2.50mmol,181.19μL,5eq)を一気に加え、該混合物を20℃で2時間攪拌した。反応完了後、反応液を濃縮し、残渣をジクロロメタン(10mL)でスラリー化し、形成された懸濁液を濾過し、濾過ケーキをジクロロメタン(10mL)で洗浄し、乾燥させ、化合物C−60−1を得た。
特性データ:LCMS(Ms+1):419.0.
工程2(化合物C−60の合成)
化合物C−60−1(42.92mg,487.10μmol,1.2eq)をDMF(5mL)に溶解させ、0℃まで冷却し、該溶液にNaH(24.36mg,608.88μmol,60%純度,1.5eq)を一気に加え、該混合物を20℃で0.5時間攪拌した後、化合物3−S−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン(170mg,405.92μmol,1eq)を得た。この反応液を20℃で16時間攪拌した。反応完了後、反応液を飽和NHCl水溶液(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL)で2回抽出し、合わせた有機相を飽和ブライン(50mL)で洗浄し、さらに無水NaSOで乾燥させ、濾過して回転乾燥し、得られた粗生成物を中性装置分離(移動相:水/アセトニトリル)に供し、C−60およびC−61を得た。
C−60の特性データ:LCMS m/z:471.2[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.34(brs,2H),7.54(s,1H),7.41(s,1H),7.33−7.39(m,5H),4.69(s,2H),4.36(br d,J=3.2Hz,1H),3.72−3.77(m,2H),3.66−3.69(m,2H),2.47(s,3H),1.95−2.00(m,2H).
C−61の特性データ:LCMS m/z:428.2[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.30(brs,2H),7.54(s,1H),7.41(s,1H),7.32−7.39(m,5H),3.67(s,2H),2.47(s,3H),2.25(s,6H).
実施例C−62:
Figure 2020516606
室温で塩化ホスホリル(5mL)に化合物C−56を加え、系を70℃に加熱し、70℃で2時間攪拌した。混合物を濃縮し、メタノール(3mL)を添加し、固体の炭酸水素ナトリウムでpHを7に調整し、混合物を濾過して濾液を得た。濾液を逆相分取クロマトグラフィー(カラム:Phenomenex Gemini 150*25mm*10μm;移動相:[A:純水(10mM NH4HO3),B:ACN];B%:20%〜50%,3min)により精製して化合物C−62を得た。
特性データ:LCMS m/z:342.1[M+H]。
H NMR(400MHz,METHANOL−d):δ7.42〜7.40(m,2H),7.32〜7.28(m,2H),7.02(s,2H),2.40(s,6H)。
実施例C−73:
Figure 2020516606
実施例C−73:
本実施例の化合物の調製は、前記の実施例C−62の調製を参照して同様の方法によって実施し、化合物C−73を得た。
特性データ:LCMS m/z:380.0[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.73(brs,2H),7.40−7.43(m,2H),7.23(t,J=8.8Hz,2H),7.15(d,J=5.2Hz,2H),2.40(s,3H).
実施例C−74:
Figure 2020516606
実施例C−74:本実施例の化合物の調製は、前記の実施例C−62の調製を参照して同様の方法によって実施し、化合物C−74を得た。
特性データ:LCMS m/z:400.0[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.58(brs,2H),7.65(d,J=2.0Hz,2H),6.77(d,J=3.2Hz,1H),6.25(d,J=2.8Hz,1H),2.63(s,3H),2.05(s,3H).
実施例C−65
Figure 2020516606
工程1(化合物C65−2の合成)
化合物C−65−1(3.8g,14.66mmol,1eq)のジクロロメタン(60mL)溶液に塩化チオニル(10.46g,87.95mmol,6.38mL,6eq)を添加し、窒素ガス雰囲気下、50℃で反応液を5時間攪拌した。反応液を濾過して、ジクロロメタンで洗浄し、濾過ケーキを減圧下で濃縮し、C−65−2を得た。
特性データ:LCMS m/z:278.0[M+H]
工程2(化合物C−65−3の合成)
化合物C−65−2(700mg,2.52mmol,1eq)のジオキサン(10mL)溶液にジメチルアミン(3.44g,25.21mmol,33%,10eq)を加え、30mLの密閉容器で60℃下、反応液を12時間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮して回転乾燥し、MeOH(20mL)およびHO(20mL)を添加し、スラリー化してC−65−3を得た。
特性データ:LCMS m/z:287.1[M+H]
工程3(化合物C−65−4の合成)
化合物C−65−3(600mg,2.10mmol,1eq)のACN(8mL)溶液にNIS(942.97mg,4.19mmol,2eq)を加え、80℃で反応液を12時間攪拌した。反応液に飽和Na2SO3(20mL)、HO(10mL)を添加し、EA(20mL*2)で抽出し、有機相を飽和ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して化合物C−65−4を得た。
特性データ:LCMS m/z:413.0[M+H]
工程4(化合物C−65の合成)
化合物C−65−4(250mg,606.50μmol,1eq)の1,4−ジオキサン(5mL)およびHO(1mL)溶液に、Pd(dppf)Cl(44.38mg,60.65μmol,0.1eq)、KO3(167.65mg,1.21mmol,2eq)、C−65−4a(184.52mg,727.79μmol,1.2eq)を加え、窒素ガスで3回置換し、90℃で2時間攪拌し、濃縮して、シリカゲルカラム(PE/EA=5/1 to PE/EA/EtOH=2/3/1)および分取シリカゲルプレート(DCM/MeOH=10/1)により精製し、さらに分取クロマトグラフィーによりC−65を得た。
特性データ:LCMS m/z:412.1[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.26(brs,2H),7.40−7.37(m,2H),7.20−7.12(m,4H),3.64(s,2H),2.36(s,3H),2.24(s,6H).
実施例C−68
Figure 2020516606
工程1(化合物C−68−1の合成)
エチレングリコールモノメチルエーテル(89.38mg,1.17mmol,92.62μL,2.5eq)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解させた後、水素化ナトリウム(46.98mg,1.17mmol,60%純度,2.5eq)を加え、この混合物を20℃で2時間攪拌した。化合物C−65−2(0.13g,469.83μmol,1eq)を添加し、この混合物を70〜80℃で5時間攪拌した。LCMSによって目的の化合物のMSピークの出現を示した。15℃で反応を10mLの水でクエンチし、混合物から減圧下で溶媒テトラヒドロフランを除去し、酢酸エチルで3回(毎回10mL)抽出し、有機相を合わせて、飽和ブライン(10mL)で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で有機相を濃縮し、残渣を得た。目的の化合物C−68−1を得た。
特性データ:LCMS m/z:318.0[M+H]。
工程2(化合物C−68−2の合成)
化合物C−68−1(0.12g,378.17μmol,1eq)をアセトニトリル(5mL)に溶解させ、N−ヨードスクシンイミド(170.16mg,756.34μmol,2eq)を加え、70〜80℃で反応液を5時間攪拌した。LCMSによって目的の化合物のMSピークの出現を示した。15℃で反応を20mLの亜硫酸ナトリウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで2回(毎回50mL)抽出し、有機相を合わせて、飽和ブライン(10mL)で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で有機相を濃縮し、残渣を得た。目的の化合物C−68−2を得た。
特性データ:LCMS m/z:443.9[M+H]。
工程3(化合物C−68の合成)
化合物C−68−2(0.3g,676.87μmol,1eq)に1,4−ジオキサン(20mL)および水(5mL)を加え、さらに2a(194.32mg,676.87μmol,1eq)、リン酸カリウム(287.35mg,1.35mmol,2eq)、1,1−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(88.23mg,135.37μmol,0.2eq)を添加し、この混合物を窒素ガスで3回置換し、窒素雰囲気下、100℃で8時間攪拌した。LCMSによって目的の化合物のMSピークの出現を示した。減圧下で溶媒を濃縮して回転乾燥し、残渣をシリカゲルカラム(シリカゲル、溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=3:1〜1:1)により精製し、さらに、カラム:Phenomenex Gemini 150*25mm*10um;移動相:([A:純水(10mM NH4HO3),B:ACN];B%:40%〜70%,3minの条件下で目的の化合物C−68を得た。
特性データ:LCMS m/z:477.1[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.35(brs,2H),7.54(s,1H),7.44(s,1H),7.39(dd,J=5.7,8.7Hz,2H),7.18(t,J=8.8Hz,2H),4.70(s,2H),3.72−3.66(m,2H),3.50(dd,J=3.8,5.6Hz,2H),3.25(s,3H),2.48(s,3H).
表10の実施例化合物の調製は、前記の実施例C−68の調製における合成経路を参照して同様の方法によって実施した。
Figure 2020516606
Figure 2020516606
実施例C−75:
Figure 2020516606
工程1(化合物C−75−1の合成)
化合物C−18−2(500mg,2.07mmol,1eq)を無水ジクロロメタン(20mL)に溶解させ、窒素雰囲気下で臭化メチルマグネシウム(3M,2.07mL,3eq)を加え、25℃で反応液を0.5時間攪拌した。反応完了後、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)で反応をクエンチした。水相をジクロロメタン(100mL)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させ、シリカゲルプレート(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により精製してC−75−1を得た。
特性データ:LCMS m/z:227.9[M+H]
工程2(化合物C−75−2の合成)
化合物C−75−1(110mg,483.20μmol,1eq)、化合物1m(81.13mg,579.84μmol,1.2eq)、1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(62.98mg,96.64μmol,0.20eq)およびリン酸カリウム(205.14mg,966.39μmol,2.00eq)を1,4−ジオキサン(10mL)と水(1mL)との混合溶媒に溶解させ、脱気して窒素ガスで3回置換した後、窒素雰囲気下、100℃で12時間攪拌した。反応完了後、室温まで冷却し、溶液をセライトで濾過して、蒸発させ、得られた粗生成物をシリカゲルプレート(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により精製してC−75−2を得た。
特性データ:LCMS m/z:288.0[M+H]。
工程3(化合物C−75−3の合成)
化合物C−75−2(110mg,382.89μmol,1.00eq)およびN−ヨードスクシンイミド(172.28mg,765.77μmol,2eq)をアセトニトリル(5mL)に溶解させ、80℃で3時間攪拌した。室温まで冷却し、反応を飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL*2)で抽出し、有機相を合わせて、飽和ブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、蒸発させてC−75−3を得た。
特性データ:LCMS m/z:413.8[M+H]。
工程4(化合物C−75の合成)
化合物C−75−3(150mg,363.03μmol,1eq)、化合物2a(125.06mg,435.64μmol,1.2eq)、1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(47.32mg,72.61μmol,0.20eq)およびリン酸カリウム(154.12mg,726.06μmol,2eq)を1,4−ジオキサン(5mL)と水(1mL)との混合溶媒に溶解させ、脱気して窒素ガスで3回置換した後、窒素雰囲気下、100℃で12時間攪拌した。室温まで冷却し、反応液をセライトで濾過して、濾液を蒸発させて得られた粗生成物を分取液体クロマトグラフィーによりC−75を得た。
特性データ:LCMS m/z:447.1[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.22(brs,2H),7.55(s,1H),7.46(s,1H),7.38(dd,J=1.2,8.8Hz,2H),7.18(t,J=8.8Hz,2H),5.32(s,1H),2.49(s,3H),1.59(s,6H).
実施例C−77:
Figure 2020516606
実施例C−77:
本実施例の化合物の調製は、前記の実施例C−75の調製を参照して同様の方法によって実施し、化合物C−77を得た。
特性データ:LCMS m/z:467.1[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.37(brs,2H),7.83(s,1H),7.66(s,1H),7.43(dd,J=6.0,8.4Hz,2H),7.23(t,J=8.8Hz,2H),5.38(s,1H),1.60(s,6H).
実施例C−78:
Figure 2020516606
実施例C−78:
本実施例の化合物の調製は、前記の実施例C−75の調製を参照して同様の方法によって実施し、化合物C−78を得た。
特性データ:LCMS m/z:413.1[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.16(brs,2H),7.41−7.34(m,2H),7.21−7.15(m,4H),5.35(s,1H),2.36(s,3H),1.58(s,6H).
実施例C−76:
Figure 2020516606
工程1(化合物C−76−1の合成)
25℃で化合物C−65−1(1.3g,5.01mmol,1eq)のジクロロメタン(50mL)懸濁液にデス・マーチン・ペルヨージナン(3.19g,7.52mmol,2.33mL,1.5eq)を加え、該反応液を25℃で12時間攪拌した。反応完了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(40mL)および飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(40mL)で反応液をクエンチし、室温で30分間攪拌した。該水溶液を酢酸エチル(100mL)で3回抽出し、有機相を合わせて飽和塩化ナトリウム水溶液(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して化合物C−76−1を得た。
特性データ:LCMS(Ms+1):257.9.
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ10.13(s,1H),8.32(brs,2H),8.21−8.24(m,2H),7.68(s,1H),7.32−7.37(m,2H).
工程2(化合物C−76−2の合成)
化合物C−76−1(1g,3.89mmol,1eq)の水(6mL)、エタノール(6mL)およびテトラヒドロフラン(6mL)の混合溶液に、塩酸ヒドロキシアミン(405.24mg,5.83mmol,1.5eq)と酢酸ナトリウム(637.81mg,7.78mmol,2eq)を順次に添加し、反応液を80℃に昇温し、2時間攪拌した。原料反応完了後、反応液を減圧下で濃縮して得られた固体を水(20mL)で3回洗浄し、真空条件下で乾燥させ、化合物C−76−2を得た。
特性データ:LCMS(Ms+1):273.0.
工程3(化合物C−76−3の合成)
25℃で化合物C−76−2(0.65g,2.39mmol,1eq)をオキシ塩化リン(10mL)に溶解させ、該反応液を70℃で2時間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて反応液のpHを7〜8に調整し、得られた溶液を酢酸エチル(50mL)で3回抽出し、有機相を合わせて飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、さらに無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮し、化合物C−76−3を得た。
特性データ:LCMS m/z:254.9[M+H]。
工程4(化合物C−76−4の合成)
化合物C−76−3(100mg,393.36μmol,1.00eq)およびN−ヨードスクシンイミド(176.99mg,786.71μmol,2eq)をアセトニトリル(5mL)に溶解させ、反応液を80℃に昇温し、2時間攪拌した。原料反応完了後、反応液を室温まで冷却し、飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(20mL)でクエンチし、得られた混合物を酢酸エチル(20mL*2)で抽出し、有機相を合わせて、飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮し、化合物C−76−4を得た。
特性データ:LCMS m/z:380.6[M+H]
工程5(化合物C−76の合成)
25℃で化合物C−76−4(180mg,473.54μmol,1eq)、6(163.13mg,568.24μmol,1.2eq)、1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(61.73mg,94.71μmol,0.20eq)、およびリン酸カリウム(201.04mg,947.07μmol,2.00eq)をジオキサン/水(10mL/2mL)に溶解させ、反応液を窒素ガスで3回置換し、100℃に昇温し、窒素雰囲気下でさらに12時間攪拌した。反応完了後、反応液をセライトで濾過して、濾液を蒸発させて得られた粗生成物を中性装置分離(移動相:水/アセトニトリル)に供し、化合物C−76を得た。
特性データ:LCMS m/z:414.1[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.77(brs,2H),7.54(s,1H),7.38−7.41(m,3H),7.21(t,J=8.8Hz,2 H),2.51(brs,3H).
実施例C−79:
Figure 2020516606
実施例C−79:
本実施例の化合物の調製は、前記の実施例C−77の調製を参照して同様の方法によって実施し、化合物C−79を得た。
特性データ:LCMS m/z:434.0[M+H]。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.93(brs,2H),7.78(s,1H),7.62(s,1H),7.44(dd,J=5.6,8.8Hz,2H),7.25(t,J=8.8Hz,2H).
実施例C−80:
Figure 2020516606
工程1(化合物C−80の合成)
化合物C−33(0.5g,1.25mmol,1eq)を水(25mL)に加えた後、過マンガン酸カリウム(394.73mg,2.50mmol,2eq)および水酸化ナトリウム(99.90mg,2.50mmol,2eq)を添加した。40℃でこの混合物を8時間攪拌した。LCMSおよびHPLCによって目的の化合物のMSピークの出現を示した。反応液に1gの亜硫酸ナトリウム固体を添加し、反応をクエンチした後、2Mの塩酸でpHを5−6に調整し、混合物を酢酸エチルで3回(毎回60mL)抽出し、有機相を合わせて、飽和ブライン(30mL)で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で有機相を濃縮して残渣を得た。残渣を分取カラムクロマトグラフィー(カラム:Phenomenex Gemini 150*25mm*10μm;移動相:[HO(10mM NHHCO)−ACN];B%:10%〜40%,10min)により精製した。目的の化合物C−80を得た。
特性データ:LCMS m/z:415.2[M+H]。
H NMR(400MHz,METHANOL−d):δ7.72(s,1H),7.45−7.27(m,6H),2.56(s,3H).
本発明の化合物の薬理学的活性は、A2a受容体活性を検出するための以下のインビトロアッセイにより決定される。
実験例1:インビトロ活性アッセイ
ヒトアデノシンA2a受容体カルシウムフラックスアッセイ
細胞源:
2a安定細胞株は、Shanghai WuXi PharmaTechにより構築され、宿主細胞はCHOであった。
検出キット:
Fluo−4 Directキット,(Invitrogen,カタログ番号F10471)。キットにおける蛍光検出試薬(カルシウムイオンと特異的に結合し、蛍光シグナルの増加を引き起こす)と細胞を適切な時間でインキュベートした後、化合物を加えて細胞を刺激し、細胞内カルシウムフラックスの変化を引き起こしたことより、蛍光シグナルの変化に繋がり、化合物のアゴニスト活性または阻害活性の強度を反映することができる。
細胞培養培地:
F12+10%ウシ胎児血清+ジェネティシン300ug/ml+ブラストサイジン2ug/ml
化合物希釈用緩衝液:
Hanks平衡塩緩衝液(Invitrogen)+20mM HEPES、毎回使用の前に調製した。
アゴニスト:
NECA(Sigma−E2387)
対照化合物(拮抗薬):
CGS−15943(Sigma−C199)
化合物の希釈:
試験化合物をDMSOに溶解して10mMの原液を調製した。試験化合物をDMSOで0.2mMに希釈し、対照化合物であるCGS−15943をDMSOで0.015mMに希釈した。次に、ECHOで10濃度勾配で3倍連続希釈し、900nlを化合物プレート(Greiner−781280)に移し、30ulの化合物希釈用緩衝液を加えた。試験化合物の最終開始濃度は1uMであり、CGS−15943は0.075uMであった。
測定方法:
細胞調製:
凍結保存されたA2A細胞を蘇生させた後、培養培地に1x106細胞/mlで再懸濁した。20μl/ウェルで384ウェルのポリリジン被覆細胞プレート(Greiner−781946)に播種し、37℃で5%のCOインキュベーターで一晩インキュベートした。
前日調製した細胞プレートをインキュベーターから取り出し、各ウェルに20ulの2X Fluo−4 DirectTM緩衝液を加え、37℃で5%のCOインキュベーターで50分間インキュベートし、室温で10分間放置した。
アゴニストNECAのEC80測定:
アゴニストNECAの希釈:開始濃度が0.15mMであるNECAを、Echoで10濃度勾配で3倍連続希釈し、900nLを、対応する化合物プレートに移した後、30μlの化合物希釈用緩衝液を、対応する化合物板に加えた。最終開始濃度は750nMであった。
FLIPR装置のソフトウェアを実行して、設定されたプログラムに従って、10ulの化合物希釈用緩衝液を細胞プレートに添加し、蛍光シグナルを読み取った。さらに、10ulの所定濃度のアゴニスト対照化合物を細胞プレートに添加し、蛍光シグナルを読み取った。その後、ソフトウェアにおける「Max−Min」、「Read 90 to Maximum allowed」の方法でによってデータをエクスポートし、A2A細胞株のEC80を算出し、6 X EC80濃度のアゴニストを用意した。緩衝液で対応する細胞の6X EC80濃度の参照化合物アゴニストを調製し、対応する化合物プレートに30μl/ウェルで加えた。
試験化合物のIC50の測定:
FLIPR装置のソフトウェアを実行して、設定されたプログラムに従って、10μlの所定濃度の試験化合物および対照化合物を細胞プレートに添加し、蛍光シグナルを読み取った。さらに、10ulの6 X EC80濃度の対照化合物アゴニストを細胞板に添加し、蛍光シグナルを読み取った。化合物のアゴニスト検出について、ソフトウェアにおける「Max−Min」、「Read 1 to 90」の方法でによってデータをエクスポートした。化合物の拮抗薬検出について、ソフトウェアにおける「Max−Min」、「Read 90 to Maximum allowed」の方法でによってデータをエクスポートした。GraphPad Prism 5.0を利用してデータを分析し、試験化合物のIC50値を算出した。

Figure 2020516606
結論:表11に示されるように、本発明の化合物は、優れたアデノシンA2a受容体拮抗活性を示した。
実験例2:動的溶解度の測定
試験化合物をDMSOに溶解させ、10mmol/Lのストック液を調製した。50%ACN/50mMリン酸緩衝液(pH 7.4)でストック液を希釈し、標準溶液(1μm,20μm,200μm)を調製した。
ピペット(Eppendorf Research社)を使用して、単一ウェル容量2mLの96ウェルプレートに、490μLの溶解媒体(50mMリン酸緩衝液,pH7.4)を加えた。10μLの各試験化合物の原液およびQCサンプル(10mmol/LのDMSOストック液)を溶解媒体にそれぞれ添加し、サンプルプレートをシーリングフィルムで密封した。サンプル溶液における試験化合物およびDMSOの最終濃度は、それぞれ200μMよおび2%であった。室温で600rpmで該混合物を24時間振盪した。ピペットで200μLのサンプル溶液を96ウェルフィルタープレートに移し、吸引ろ過した。高速液体クロマトグラフィー(HPLC−DAD)により濾液および標準溶液を検出した。外部標準法によって濾液における試験化合物の濃度、即ち該化合物の動的溶解度を算出した。
Figure 2020516606
結論:表12に示されるように、化合物Aに比較して、本発明の化合物は、優れた水溶解度(pH=7.4)を示した
実験例3:化合物の薬物動態の評価
実験目的:メスBalb/cマウスの体内における試験化合物の薬物動態を試験する。
実験材料:
Balb/cマウス(メス、15〜30g、7〜9週齢、Shanghai Lingchang社)
実験手順:
標準プロトコルを利用して、静脈注射および経口投与後のげっ歯類における化合物の薬物動態特徴を試験した。実験において、候補化合物を清澄な溶液に調製し、1回の静脈内注射でマウスに投与し、さらに、均一な懸濁液に調製し、1回の経口投与でマウスに投与した。静脈注射の溶媒は5%DMSO/95% 10% Cremophor ELであり、経口投与の溶媒は1%tween80、9%PEG400、90%waterである。24時間内の全血サンプルを採取し、4℃下、3000gで15分間遠心分離し、上清を分離して血漿サンプルを得た。内部標準を含む20倍体積のアセトニトリル溶液を添加してタンパク質を沈殿させた。上清を遠心分離して等量の水を加え、さらに遠心分離して上清をサンプリングした。LC−MS/MS分析法により血漿濃度を定量的に分析し、例えばピーク濃度、ピーク時間、クリアランス率、半減期、曲線下面積、生物学的利用能などの薬物動態パラメーターを算出した。

実験結果:
表13 薬物動態実験の結果
Figure 2020516606

結論:本発明の化合物は、マウスにおける薬物動態指標を著しく増加することができた。

Claims (21)

  1. 式(I)で表される化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩であって、
    Figure 2020516606
    式中、
    は、H、CN、COOH、
    Figure 2020516606
    、或いは1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C1−3アルキル、C1−3アルキル−O−C1−3アルキル−、C1−3アルキル−C(=O)NH−、またはC3−6シクロアルキル;
    は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いはそれぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C3−6シクロアルキル、C1−6アルキル、またはC1−6ヘテロアルキル;
    は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いはそれぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C1−6アルキル、またはC1−6ヘテロアルキル;
    nは、0、1、2または3から選択され;
    mは、0、1、2または3から選択され;
    環Aは、6〜10員アリール、5〜10員ヘテロアリール、5〜10員ヘテロシクロアルキル、または5〜10員ヘテロシクロアルケニルから選択され;
    環Bは、フェニル、または5〜6員ヘテロアリールから選択され;
    Rは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは1、2または3個のR’で置換されてもよい以下の基から選択される:C1−3アルキル、C1−3アルキルアミノ、C1−3アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−NH−、3〜6員ヘテロシクロアルキル、3〜6員ヘテロシクロアルキル−O−、またはフェニル;
    R’は、F、Cl、Br、I、OH、NH、Me、
    Figure 2020516606
    から選択され;
    前記のC1−6ヘテロアルキル、5〜10員ヘテロアリール、5〜10員ヘテロシクロアルキル、3〜6員ヘテロシクロアルキル、または5〜10員ヘテロシクロアルケニルにおける“ヘテロ”は、それぞれ独立してN、O、S、NH、−C(=O)−、−C(=O)O−、または−C(=O)NH−から選択され;
    上記のヘテロ原子またはヘテロ原子団の数は、それぞれ独立して1、2、3、または4から選択される、
    式(I)で表される化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  2. Rは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは1、2または3個のR’で置換されてもよい以下の基から選択される:Me、Et、
    Figure 2020516606
    、ことを特徴とする、請求項1に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  3. Rは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、
    Figure 2020516606
    から選択されることを特徴とする、
    請求項2に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  4. は、H、CN、COOH、
    Figure 2020516606
    から選択され、或いは1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:Me、Et、
    Figure 2020516606
    、ことを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  5. は、H、CN、COOH、Me、Et、CF
    Figure 2020516606
    から選択されることを特徴とする、
    請求項4に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  6. は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、それぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C3−6シクロアルキル、C1−3アルキル、またはC1−3アルコキシ、
    ことを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  7. は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、CF
    Figure 2020516606
    から選択されることを特徴とする、
    請求項6に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  8. は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、或いは、それぞれ独立して1、2または3個のRで置換されてもよい以下の基から選択される:C1−3アルキル、またはC1−3アルコキシ、
    ことを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  9. は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、CF、または
    Figure 2020516606
    から選択されることを特徴とする、
    請求項8に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  10. 環Aは、フェニル、ピリジル、テトラヒドロピラニル、3,6−ジヒドロ−2H−ピラニル、ピペリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジル、1H−インドリル、1H−インダゾリル、1H−ベンゾ[d]イミダゾリル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル、インドリン−2−オニル、1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾリル、キノリニル、または1,2,3,4−テトラヒドロキノリニルから選択されることを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  11. 構造単位
    Figure 2020516606
    は、
    Figure 2020516606
    から選択されることを特徴とする、
    請求項10に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  12. 構造単位
    Figure 2020516606
    は、
    Figure 2020516606
    から選択されることを特徴とする、
    請求項11に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  13. 構造単位
    Figure 2020516606
    は、
    Figure 2020516606
    から選択されることを特徴とする、
    請求項7または12に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  14. 環Bは、フェニル、ピリジル、イミダゾリル、ピラゾリル、フリル、チエニル、チアゾリルから選択されることを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  15. 構造単位
    Figure 2020516606
    は、
    Figure 2020516606
    から選択されることを特徴とする、
    請求項14に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  16. 構造単位
    Figure 2020516606
    は、
    Figure 2020516606
    から選択されることを特徴とする、
    請求項15に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  17. 構造単位
    Figure 2020516606
    は、
    Figure 2020516606
    から選択されることを特徴とする、
    請求項9または16に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  18. 前記の化合物は、
    Figure 2020516606
    から選択され、
    式中、R1、2、は請求項1〜9で定義したとおりであることを特徴とする、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  19. 以下の式で表される化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩であって、
    Figure 2020516606
    Figure 2020516606
    Figure 2020516606
    Figure 2020516606
    Figure 2020516606
    化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩。
  20. 治療有效量の請求項1〜19のいずれか一項に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
  21. 2A受容体関連疾患を治療する薬物の調製への、請求項1〜19のいずれか一項に記載の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩、または請求項20に記載の組成物の使用。
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