JP2020512400A - TGFβの阻害のための三置換イミダゾールおよび治療方法 - Google Patents

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Abstract

医薬化合物、その製造方法、および医薬化合物での哺乳動物の治療方法が提供される。

Description

本開示は、TGF−βシグナル伝達経路を阻害する低分子量置換イミダゾールに関する。より詳細には、本開示は、アテローム性動脈硬化症、マルファン症候群、ロイスディーツ症候群、肥満、糖尿病、多発性硬化症、円錐角膜、特発性肺線維症、アルツハイマー病、慢性腎疾患および強皮症を含むが、これらに限定されない、TGF−βシグナル伝達経路に関連する疾患の治療のための前記置換イミダゾールを使用する方法に関する。
本明細書に開示される化合物はとりわけ、肺癌、胃癌、骨髄異形成症候群(MDS)、メラノーマ、結腸癌、腎臓癌、ならびに好ましくは膠芽腫(GBM)、膵臓癌および肝細胞癌腫(HCC)を含むが、これらに限定されない様々な腫瘍適応症の治療に適用され得る。これらの疾患は、家畜四肢動物、および好ましくはヒトを含む、哺乳動物において治療され得る。本開示の化合物は、I型受容体(ALK4としても知られるACVR1B、ALK5としても知られるTGFβR1、ALK3としても知られるBMPR1A、ALK6としても知られるBMPR1B、およびALK7としても知られるACVR1C)および/またはII型受容体(ACVR2A、ACVR2B、BMPR2およびTGFβRII)のキナーゼドメインの阻害に有効であり得る。
TGF−βシグナル伝達経路は、増殖、分化、発現、移動およびアポトーシスに関わる多くの細胞過程を調節することが知られている。TGF−β1、TGF−β2およびTGF−β3を含むTGF−βスーパーファミリーリガンドは、ヘテロ四量体受容体複合体に結合する2つの同一のリガンドからなる、六量体複合体全体のI型およびII型受容体の様々な組み合わせに結合し、最終的に、I型受容体のリン酸化、その後のSMAD2/SMAD3細胞内シグナル伝達タンパク質のリン酸化および活性化をもたらす。このようにして開始したカスケードにより、下流のシグナル伝達要素がさらに活性化され、最終的に、転写を制御する多数の核シグナル伝達タンパク質(nuclear transduction protein)が活性化される。TGF−β/ALK5の組み合わせからなるシグナル伝達経路は、とりわけ腫瘍適応症に重要であり、ALK5受容体の重要なキナーゼドメインをブロックすることにより破壊され得る。
公知のALK5阻害剤の存在にもかかわらず、さらなるクラスの化合物が、特に腫瘍分野において上記の多様な疾患における潜在的有効性を精査するのに必要とされている。既存の阻害剤での改善としては、優れた治療指数、より好ましい製剤もしくは生物薬剤学的特性、またはより最適化された組織分布を挙げることができるが、これらに限定されない。本開示の化合物は、上記疾患の治療に有用性があると考えられる。
本発明は、TGF−βシグナル伝達経路の阻害のための置換イミダゾール、および前記化合物を使用して疾患を治療する方法を提供する。
上記のように、本開示は、TGF−βシグナル伝達経路を阻害し得る低分子量置換イミダゾールを含む。より具体的には、本開示は、アテローム性動脈硬化症、マルファン症候群、ロイスディーツ症候群、肥満、糖尿病、多発性硬化症、円錐角膜、特発性肺線維症、アルツハイマー病、慢性腎疾患および強皮症を含むが、これらに限定されない、TGF−βシグナル伝達経路に関連する疾患の治療のための前記置換イミダゾールを使用する方法に関する。
したがって、本明細書に開示される化合物はとりわけ、肺癌、胃癌、骨髄異形成症候群(MDS)、メラノーマ、結腸癌、腎臓癌、ならびに好ましくは膠芽腫(GBM)、膵臓癌および肝細胞癌腫(HCC)を含むが、これらに限定されない様々な腫瘍適応症の治療に適用され得る。これらの疾患は、家畜四肢動物、および好ましくはヒトを含む、哺乳動物において治療され得る。本開示の化合物は、I型受容体(ALK4としても知られるACVR1B、ALK5としても知られるTGFβR1、ALK3としても知られるBMPR1A、ALK6としても知られるBMPR1B、およびALK7としても知られるACVR1C)および/またはII型受容体(ACVR2A、ACVR2B、BMPR2およびTGFβRII)のキナーゼドメインの阻害に有効であり得る。
本発明の化合物は、以下の構造
により具体的に表される化合物、およびすべての薬学的に許容されるその塩、水和物または他の溶媒和物を含む。
本開示の様々な実施形態において、Rは、式−X−Y−Z、式−X−Z、式−Y−Zまたは式−Zにより表される基からなる群から選択され得、式中、
Xは、O;NR;S;CR;C=O;C=S;または1〜6個の炭素原子を含むアルキル鎖を表し、
Yは、O;NR;S;CR;C=O;C=S;または1〜6個の炭素原子を含むアルキル鎖を表し、
は、水素;アリール;複素単環;複素二環;1〜6個の炭素原子を含むアルキル鎖;1〜6個の炭素原子を含むアルケニル鎖;または1〜6個の炭素原子を含むアルキニル鎖を表し、
は、水素;または1〜6個の炭素原子を含むアルキル鎖を表し、
は、水素;1〜6個の炭素原子を含むアルキル鎖;1〜6個の炭素原子を含むアルケニル基;1〜6個の炭素原子を含むアルキニル鎖;または1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基を表し、
Zは、
フェニル基;
1〜5個の置換基がハロゲン、1〜6個の炭素原子を含むアルキル基、1〜6個の炭素原子を含むアルケニル基、1〜6個の炭素原子を含むアルキニル基、フェニル基、ピリジル基、1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミド基、カルバモイル基およびシアノ基からなる群から選択される、置換フェニル基もしくは置換複素単環式基;
水素原子;
1〜12個の炭素原子を含むアルキル基;
2〜12個の炭素原子を含むアルケニル基;
1〜6個の炭素原子を含むアルキニル基;
3〜7個の炭素原子を含むシクロアルキル基;
1〜6個の炭素原子を含むアルケニル基、1〜6個の炭素原子を含むアルキニル基、1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基、ヒドロキシル基、8〜12個の炭素原子を有するアルコキシフェニルアルコキシ基、モルホリノ基、ピペリジニル基、ピロリジノ基、もしくは3〜6個の炭素原子を含む環状エーテルで置換されている、1〜12個の炭素原子を含むアルキル基;1〜5個のハロゲン原子で置換されている1〜6個の炭素原子を含むアルキル基;
オキソ基で置換されている3〜9個の炭素原子を含むシクロアルキル基;
複素単環式もしくは複素二環式基;
ハロゲン、1〜6個の炭素原子を含むアルキル基、1〜6個の炭素原子を含むアルケニル基、1〜6個の炭素原子を含むアルキニル基、1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミド基、カルバモイル基、シアノ基もしくは具体的にはテトラヒドロピラニル基からなる群から選択される1〜5員で置換されている、複素単環式もしくは複素二環式基;
テトラヒドロフラニル基;
4−ピペリジニル基;
1〜6個の炭素原子を含むアルキル基で置換されているピペリジニル基;
t−ブトキシカルボニル基;
シクロヘキサンスピロ−2’−(1,3−ジオキソラニル)基;または
ピロリジン−2−オン−5−イル基
を表す。
本開示の様々な実施形態において、R
水素原子;
1〜6個の炭素原子を含むアルキル基;
1〜6個の炭素原子を含むアルケニル基;
1〜6個の炭素原子を含むアルキニル基;
3〜7個の炭素原子を含むシクロアルキル基;
3〜7個の炭素原子を含むシクロアルキル基で置換されている1〜6個の炭素原子を含むアルキル基;
2〜7個のハロゲンで置換されている1〜6個の炭素原子を含むアルキル基;
7〜12個の炭素原子を含むフェニルアルキル基;または
ヒロドキシル基、1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基、1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基で置換されている1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基、もしくは1〜6個の炭素原子を含むアルキルアミノ基で置換されている1〜6個の炭素原子を有するアルコキシ基で置換されている、7〜12個の炭素原子を含むフェニルアルキル基
を表し得る。

フェニル基;
ハロゲン、1〜6個の炭素原子を含むアルキル基、1〜6個の炭素原子を含むアルケニル基、1〜6個の炭素原子を含むアルキニル基、1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基、フェニル基、ピリジル基、ヒドロキシル基、アミド基、カルバモイル基およびシアノ基からなる群から選択される1〜5員で置換されているフェニル基;
複素単環式もしくは複素二環式基;
ハロゲン、1〜6個の炭素原子を含むアルキル基、フェニル基、ピリジル基、1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミド基、カルバモイル基、およびシアノ基からなる群から選択される1〜5員で置換されている複素単環式または複素二環式基;または
置換3H−キナゾリン−4−オン
を表し得る。

水素原子;
1〜12個の炭素原子を含むアルキル基;
1〜6個の炭素原子を含むアルケニル基;
1〜6個の炭素原子を含むアルキニル基;
3〜7個の炭素原子を含むシクロアルキル基;
3〜6個の炭素原子を含む環状エーテル;
1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基、ヒドロキシル基、8〜12個の炭素原子を有するアルコキシフェニルアルコキシ基、モルホリノ基、ピペリジニル基、ピロリジノ基もしくは3〜6個の炭素原子を含む環状エーテルで置換されている1〜12個の炭素原子を含むアルキル基;
1〜7個のハロゲン原子で置換されている1〜6個の炭素原子を有するアルキル基;
オキソ基で置換されている、3〜9個の炭素原子を含むシクロアルキル基;
テトラヒドロピラニル基;
テトラヒドロフラニル基;または
4−ピペリジニル基
を表し得る。
本明細書で使用する用語「ハロゲン」はフッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を含むことが理解され得る。
用語「アルキル」は、直鎖または分岐鎖いずれかの構造中に指定された数の炭素原子を含む飽和脂肪族炭化水素を含むことが理解され得る。例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシルおよびn−ヘプチルが挙げられるが、これらに限定されない。アルキル基は、任意で、アルコキシ、シクロアルコキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、スルホニルまたはメルカプトなどの基を含む、1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい。
用語「アルケニル」は、直鎖または分岐鎖いずれかの構造中に指定された数の炭素原子、および少なくとも1つの二重結合を含む不飽和脂肪族炭化水素基を指すことが理解され得る。例としては、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、イソブチレン、sec−ブチレン、tert−ブチレン、n−ペンチレン、n−ヘキシレンおよびn−ヘプチレンが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で使用するアルケニル基は、アルコキシ、シクロアルコキシ、ヘテロシクロアルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アラルキルオキシ、ヘテロアリールアルコキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、スルホニル、メルカプト、アルキルスルファニル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アミノカルボニル(アミド)、アルキルカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミノ、シクロアルキルアルキルカルボニルアミノ、ヘテロアリールカルボニルアミノ、ヘテロアラルキルカルボニルアミノ、尿素、チオ尿素、スルファモイル、スルファミド、アルコキシカルボニルまたはアルキルカルボニルオキシなどの基を含む1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい。
本明細書で使用する用語「アルキニル」は、直鎖または分岐鎖いずれかの構造中に指定された数の炭素原子、および少なくとも1つの三重結合を含む不飽和脂肪族基を指すことが理解され得る。例としては、エチン、プロピン、ブチン、ペンチン、ヘキシンおよびヘプチンが挙げられるが、これらに限定されない。アルキニル基は、アルコキシ、シクロアルコキシ、ヘテロシクロアルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アラルキルオキシ、ヘテロアリールアルコキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、スルホニル、メルカプト、アルキルスルファニル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アミノカルボニル(アミド)、アルキルカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミノ、シクロアルキルアルキルカルボニルアミノ、ヘテロアリールカルボニルアミノ、ヘテロアラルキルカルボニルアミノ、尿素、チオ尿素、スルファモイル、スルファミド、アルコキシカルボニルまたはアルキルカルボニルオキシなどの基を含む1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい。
本明細書で使用する用語「シクロアルキル」は、3〜10個の炭素原子の脂肪族炭素環を指すことが理解され得る。シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、アダマンチル、ノルボルニル、オクタヒドロインデニル、デカヒドロナフチル、ビシクロ[3,2,1]オクチルおよびビシクロ[2,2,2]オクチルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「アルコキシ」は、酸素に結合したアルキル基を指すことが理解され得る。
本明細書で使用する用語「複素単環」は、少なくとも1つのヘテロ原子(例えば、窒素、酸素または硫黄)を含む単環からなり、環原子の残りが炭素および/または他のヘテロ原子からなる、3〜8原子の芳香族または非芳香族複素環系を指すことが理解され得る。複素単環式基の例としては、アジリジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペラジン(piperadine)、ピペラジン(piperazine)、オキセタン、フラン、テトラヒドロフラン、ピラン、テトラヒドロピラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピリダジン、ピラジン、ピリミジン、トリアジン、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソキサゾール、チアジアゾール、オキサジアゾールおよびトリアゾールが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する用語「複素二環」は、少なくとも1つのヘテロ原子(例えば、窒素、酸素または硫黄)を含む2つの縮合環からなり、環原子の残りが炭素および/または他のヘテロ原子からなる、7〜12原子の芳香族または非芳香族複素環系を指すことが理解され得る。複素二環式基の例としては、インドール、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾトリアゾール、ベンゾキサゾール、ベンゾチアゾール、ピロロピリジン、ピロロピリミジン、ピロロピラジン、ピロロピリダジン、ピラゾロピリジン、ピラゾロピリミジン、ピラゾロピラジン、ピラゾロピリダジン、イミダゾピリジン、イミダゾピリミジン(プリン)、イミダゾピラジン、イミダゾピリダジン、メチレンジオキシベンゼン、トリアゾロピリジン、トリアゾロピリミジン、キノリン、イソキノリン、シノリン、フタラジン、キナゾリン、キノキサリン、ナフチリジン、アザキナゾリン、アザキノキサリンおよびアザナフチリジンが挙げられるが、これらに限定されない。
実際に投与される化合物の量は、治療される状態、選択された投与経路、投与される実際の化合物(複数可)、個々の患者の年齢、体重および応答、ならびに患者の症状の重症度を含む関連する状況に照らして医師により決定されることが理解される。
本明細書で使用する「対象」は、治療、観察または実験の目的である動物を指す。「動物」は、冷および温血脊椎動物ならびに非脊椎動物、例えば、魚類、甲殻類、爬虫類、および特に哺乳動物を含む。「哺乳動物」は、マウス、ラット、ウサギ、モルモット、イヌ、ネコ、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ウマ、霊長類、例えば、サル、チンパンジー、類人猿、ヒト胎児、ヒト小児、およびヒト成人を含むが、これらに限定されない。
本明細書で使用する「予防」または「保護」は、全体的または部分的な予防、または改善、または抑制を意味する。
本明細書で使用する用語「治療」は、治療的処置と予防もしくは防止対策の両方、または治療可能性があると思われる薬剤の投与を指す。用語は、防止(例えば、予防)および緩和処置を含む。
本明細書で使用する用語「医薬有効量」は、治療される疾患の症状の軽減または緩和を含む、求められる組織、系、動物またはヒトにおける生物学的または薬理的応答を誘発する活性化合物、または薬剤の量、および/または有用性があり、所望される治療的エンドポイントを得るのに十分な量を意味する。癌の場合、薬物の治療有効量は、癌細胞数を減少させ;腫瘍サイズを減少させ;抹消器官への癌細胞の浸潤を阻害し(すなわち、ある程度遅延させ、好ましくは停止させ);腫瘍転移を阻害し(すなわち、ある程度遅延させ、好ましくは停止させ);腫瘍増殖をある程度阻害し;かつ/または癌に関連する症状の1つまたは複数をある程度軽減することができる。薬物が既存の癌細胞の増殖を予防し、かつ/またはこれを死滅させることができるという点で、薬物は細胞増殖抑制性および/または細胞傷害性であり得る。癌治療について、有効性は、例えば、疾患進行までの時間を評価すること、および/または奏効率を決定することにより測定され得る。
本明細書で使用する用語「薬学的に許容される」は、物質または組成物が、製剤を構成する他の成分、および/またはそれで治療される哺乳動物と化学的および/または毒物学的に適合性であることを含むことが理解され得る。
用語「癌」は、無秩序な細胞増殖および/または過剰増殖活性を典型的には特徴とする哺乳動物における生理学的状態を含むことが理解され得る。腫瘍は1種または複数の癌腫細胞を含み得る。癌の例としては、癌腫、リンパ腫、芽腫、肉腫、および白血病またはリンパ系腫瘍が挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態において、癌は固形腫瘍である。
このような癌のより特定の例としては、乳癌、子宮頸癌、卵巣癌、膀胱癌、子宮内膜または子宮癌腫、前立腺癌、神経膠腫および他の脳腫瘍または脊髄癌、扁平上皮細胞癌(例えば、上皮性扁平上皮細胞癌)、小細胞肺癌、非小細胞肺癌(「NSCLC」)、肺腺癌腫および肺扁平上皮癌腫を含む肺癌、腹膜癌、肝細胞癌、胃腸癌を含む胃癌(gastric or stomach cancer)、膵臓癌、膠芽腫、肝臓癌、ヘパトーマ(hepatoma)、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌(colorectal cancer)、唾液腺癌腫、腎臓または腎癌、外陰癌、甲状腺癌、肝臓癌腫(hepatic carcinoma)、肛門癌腫、陰茎癌腫、ならびに頭頚部癌が挙げられる。
例えば、以下の節は、本開示のいくつかの好ましい実施形態を示す。
いくつかの好ましい実施形態において、Rは水素、メチル、4−ベンズアミド、メチル(3,5−ジフルオロフェニル)アミン、またはメチル(o−フルオロフェニル)アミンであり得る。
いくつかの好ましい実施形態は、Rが水素、1−(2,2−ジフルオロ)エチルまたはシクロブチルのいずれかである実施形態を含み得る。
いくつかの実施形態において、Rは以下
の1つであり得る。
いくつかの実施形態において、Rはメチル、イソプロピル、シクロプロピル、ジフルオロメチルまたは2,2−ジフルオロエチルであり得る。
薬学的に許容されるその塩を含む本開示の特定の化合物は、以下の化合物(化合物1〜化合物76)を含む。
本明細書に開示される化合物中に存在する塩基性窒素原子は、塩を形成する有機または無機酸と結合し得ることを当業者であれば認識されるであろう。いくつかの実施形態は、その誘導体または薬学的に許容される塩が生物活性剤である、上記のALK5阻害剤を包含する。さらに、有機または無機いずれかの溶媒からなる溶媒和物も、調製され得、薬学的に許容されるか、またはさらには好ましいことが分かるであろう。塩であろうと、遊離塩基であろうと、本明細書に開示される化合物の多くは、1つまたは複数の結晶形態で存在し得る。このような多形体は、それだけに限らないが吸収性、溶解性および安定性に関して様々な特性を有し得、これらの1つまたは複数は、薬学的に許容され得るか、またはさらには好ましいであろう。
経口投与されるべきALK5阻害剤の場合、活性成分と薬学的に許容される担体(例えば、賦形剤、崩壊剤、結合剤、着色剤、矯味矯臭剤(flavorings)、乳化剤、コーティング剤など)、希釈剤または可溶化剤とのブレンドにより、錠剤、顆粒、粉末、カプセル、懸濁液、シロップまたは溶液の形態の最終医薬品(finished pharmaceutical product)が得られ得、これらの一部は、活性薬剤(active drug agent)の急速放出(quick release)用または持続放出(timed release)用のいずれかに設計され得る。同様または異なる製剤が、静脈内、肺内、筋肉内経路による、または坐剤による送達用に指定された化合物に用いられ得る。当業者は、本開示の助けにより、本明細書に開示される薬物化合物が、GI系または血漿において活性成分を放出するように設計されたプロドラッグとして誘導体化され得ることも認識するであろう。したがって、このようなプロドラッグ誘導体は、本開示の範囲内である。
上の式で具体的に表された化合物または合成中間体の範囲が、キラル中心を含む分子を含み得ることも、当技術分野の熟練した施術者であれば理解されるであろう。本開示は、このような化合物が、エナンチオマー、ジアステレオマー、メソ構造またはラセミ混合物の形態で存在する実施形態を含む。
一般に、いくつかの実施形態において、本明細書に開示される化合物が、1つまたは複数のキラル中心を有するエナンチオマーまたはジアステレオマーからなる場合、好ましい化合物は、単一のエナンチオマーまたはジアステレオマーとして用いられることが好ましい。単一のエナンチオマーまたはジアステレオマーは、エナンチオマー的にもしくはジアステレオマー的に純粋な出発試薬を使用することによるか、またはキラリティ制御をもたらすことが公知の合成変換を使用することにより調製され得る。あるいは、ラセミまたはジアステレオマー混合物は、標準的なキラル分離および/または結晶化技術を使用することによりエナンチオマー的にまたはジアステレオマー的に純粋な成分に分解され得る。
様々なインビボ生物学的試験に好適であり得る上記の式の化合物の放射性標識異性体または誘導体も、本開示の範囲に含まれる。
当業者は、商業的供給源から入手できる出発原料から出発するいくつかの公知の合成方法のいずれかによるか、または簡単に入手可能な分子から合成することにより本発明の化合物を調製することができる。
以下の6つの反応スキームは、本発明の化合物の様々な実施形態を合成するための様々な例として提供される。本開示のいくつかの化合物は、以下に記載されるように合成され得、そこでRおよびRは上に定義された通りである。
本明細書で提供される任意の式はまた、化合物の非標識形態および同位体標識形態を表すことが意図される。同位体標識化合物は、1個または複数の原子が、選択された原子質量または質量数を有する原子で置き換えられていること以外、本明細書で提供される式により示される構造を有する。本発明の化合物に組み込むことができる同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、塩素およびヨウ素、例えば、各々H、H、11C、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、36Clおよび125Iの同位体が挙げられる。このような同位体標識化合物は、代謝研究(例えば、14C)、反応速度研究(reaction kinetic study)(例えば、HまたはH)、薬物または基質の組織分布アッセイを含む、検出または画像化技術[例えば、陽電子放出断層撮影(PET)または単光子放出型コンピューター断層撮影(single-photon emission computed tomography)(SPECT)]に、または患者の放射性治療に有用である。特に、18Fまたは11C標識化合物は、PETまたはSPECT研究に特に好適であり得る。さらに、より重い同位体、例えば、重水素(すなわち、H)を代わりに用いることにより、大きな代謝安定性に基づくある種の治療利益、例えば、インビボ半減期の延長または必要投与量の減少をもたらし得る。本発明の同位体標識化合物およびそのプロドラッグは一般に、非同位体標識試薬の代わりに、容易に入手できる同位体標識試薬を用いることにより、以下に記載されるスキームにまたは実施例および調製に開示された手順を実施することによって調製され得る。重水素化は、メチルまたはメチレン基を含む化合物に特に適している。
以下の表2は、本発明のいくつかの化合物で行われたアッセイの結果を示している。例示された化合物は、その市販のプロトコルに従って、ThermoFisher、Madison、WIにより行われた以下のアッセイ系での酵素および細胞アッセイにおいて、ALK5活性を阻害することが確認された。
ThermoFisher SelectScreen(商標)生化学的キナーゼプロファイリングサービス、LanthaScreen(商標)Euキナーゼ結合アッセイTGFBR1(ALK5)
以下のプロトコルに従って、例示された化合物を、IC50をもたらすために10000nMから0.316nMまでの3倍連続希釈により、または10000、1000および100nMの単一濃度で、1%DMSO(最終濃度)中でスクリーニングした。体積を減少させるために、白色384ウェルプレート(Greiner Cat#784207)に、100%DMSO中の160nLの100倍化合物、3.84μLのキナーゼ緩衝液(50mM HEPES、pH7.5、0.01%BRIJ−35、10mM MgCl、1mM EGTA)、キナーゼ緩衝液中の8μLの2倍キナーゼ/抗体混合物(5nMの最終ALK5濃度;2nMの最終Eu抗GST抗体濃度)、キナーゼ緩衝液(5nMの最終濃度)中の4μLの4倍トレーサー#178を添加する。プレートを30秒間静かに振とうし、室温で1時間インキュベートした後、プレートリーダー上の蛍光を読み取る。阻害パーセントを、表2に示すようにDMSOのみを含む対照(最大のALK5とトレーサーの結合)と比較して決定し、シグモイド用量反応曲線適合からIC50値を得た。アスタリスクで印を付けたこれらの化合物について、活性を3つの濃度(10000、1000、10nM)で評価し、IC50を>50%阻害をもたらす最小濃度未満として示す。
ThermoFisher SelectScreen(商標)細胞ベースの経路プロファイリングサービスGeneBLAzerβ−ラクタマーゼ(bla)レポーター技術−TGFβ1刺激SBE−bla HEK293T細胞ベースアッセイ
SBE−bla HEK293T細胞を融解し、アッセイ培地(OPTI−MEM、0.5%透析FBS、0.1mM NEAA、1mMピルビン酸ナトリウム、100U/mL/100μg/mL Pen/Strep)に625000細胞/mLの濃度まで再懸濁した。32μLの細胞懸濁液(20000細胞)を384ウェルのポリ−D−リジンアッセイプレートの各ウェルに添加した。アッセイ培地中の細胞を、加湿インキュベーター中、37℃/5%COにてプレート中で16〜24時間インキュベートした。4μLの10倍連続希釈のALK5阻害剤(10倍=100000〜3.16nM)をプレートの適当なウェルに添加し、加湿インキュベーター中、37℃/5%COにて細胞と共に30分間プレインキュベートした。阻害剤の最終濃度は10000nM〜0.316nMの範囲であった。4μLの10倍TGFβ1(0.03nMの最終濃度)を、阻害剤を含有するウェルに添加した。プレートを加湿インキュベーター中、37℃/5%COにて5時間インキュベートした。8μLの1μM基質負荷溶液を各ウェルに添加し、プレートを室温で2時間インキュベートした後、蛍光プレートリーダーで読み取った。阻害パーセントを、表2に示すようにDMSOのみを含む対照(最大のTGFβ1刺激)と比較して決定し、シグモイド用量反応曲線適合からIC50値を得た。アスタリスクで印を付けたこれらの化合物について、活性を3つの濃度(10000、1000、100nM)で評価し、IC50を50%超の阻害をもたらす最小濃度未満として示す。
スキーム1
以下に例示するスキーム1において、置換基R11が、上のRにより定義されるようにハロゲン、アルキル基などであり得る、本発明の化合物の一部である化合物(I)を、R10=アルキル(最も典型的にはメチルまたはエチル)である構造(II)のエステルから出発して調製することができる。エステル(II)を、好適な溶媒中でアセタール(III)と反応させて、アミジン(IV)を得ることができ、次いで、これをヒドロキシルアミン、次いでトリフルオロ酢酸無水物、次いで重炭酸ナトリウムと反応させて、エステル(V)を得ることができる。対応するカルボン酸への加水分解、塩化チオニルでの処理および得られた酸塩化物とメトキシメチルアミンとの反応により、エステル(V)をその対応するワインレブアミド(VI)に変換できる。アミド(VI)を、金属マグネシウムとハロピラゾール(VII)との反応に由来するグリニャール試薬(VIII)と反応させることによりケトン(IX)が得られる。様々な実施形態において、(VII)のハロゲンは、クロロ、ブロモまたはヨードのいずれかであり得る。ジメチルスルホキシド(DMSO)中での(IX)の臭化水素酸での酸化により、ジケトン(X)が得られる。この変換に影響を与える他の酸化試薬としては二酸化セレンまたは硝酸が挙げられる。
スキーム2
中間体(X)を製造する別の方法がスキーム2に示されており、この方法では、5−ヨード−1,3,3a−トリアザインデン(XIII)とトリメチルシリルアセチレンとのパラジウム触媒薗頭カップリング、次いで炭酸カリウムを用いた脱シリル化から出発して、アルキン(XIV)が得られる。次いで、ヨードピラゾール(XV)との第2の薗頭カップリングによりアルキン(XVI)が得られ、硫酸中での過マンガン酸カリウム、次いで亜硝酸ナトリウムでの処理により、中間体ジケトン(X)が得られる。スキーム1において、(X)のグリオキサルジメチルアセタールとの縮合により、アセタール(XI)が得られ、好適な水性酸、例えば、塩酸での処理により、アルデヒド(XII)が得られる。適当な置換アニリンでの還元アミノ化、次いで還元剤、例えば、ホウ化水素ナトリウムでの処理により化合物(I)が得られる。当業者は、中間体アルデヒド(XII)が、Rが1,3,3a−トリアザインデン−5−イル基として特定される本明細書に開示されるさらなる化合物の調製に好都合な高度な中間体を表すことを認識するであろう。
スキーム3
スキーム3は、ヨウ化物(XVII)から出発する化合物(XXII)の合成を示している。上に記載したように、スキーム2の化合物(X)の合成について、2連続の薗頭反応を使用して、化合物(XIX)を製造することができ、次いでこれをジケトン(XX)に酸化する。酢酸中での(XX)を酢酸アンモニウムおよび適当なベンズアルデヒド(XXI)に環化することにより最終化合物(XXII)が得られる。上に記載したように、R11は、上のRにより定義されるように、ハロゲン、アルキル基などを表し得る。当業者は、中間体ジケトン(XX)が、Rが1,3−ベンゾチアゾール−6−イル基として特定される開示のさらなる化合物の調製に好都合な高度な中間体を表し得ることを認識するであろう。
スキーム4
スキーム4は、ホルムアミドおよび塩化トリメチルシリルの存在下でのピラゾールアルデヒド(XXIII)とp−トルエンスルフィン酸(XXIV)との反応から出発する化合物(XXXIII)の調製を示している。次いで、得られたトシラート(XXV)を塩化ホスホリルで処理して、イソニトリル(XXVI)を得ることができる。ピリダジン(XXVII)をジメチルホルムアミドジメチルアセタールで処理して、アミジン(XXVIII)を得ることができ、次いで、ブロモアセトニトリルでの処理により、アミジン(XXVIII)を好適な溶媒中で化合物(XXIX)に環化することができる。トリ−n−ブチルビニルスタンナンのパラジウム(0)触媒カップリングにより、オレフィン(XXX)が得られ、次いで、これを、過ヨウ素酸ナトリウムの存在下で好適な酸化剤、例えば、四酸化オスミウムで酸化して、アルデヒド(XXXI)を得ることができる。次いで、適当なアミンを用いたイミン形成により、化合物(XXXII)がもたらされ、これを、中間体(XXVI)と反応させて、(XXXIII)を得ることができる。当業者であれば、スキーム4に概説されているステップが、Rが水素である本明細書に開示される化合物に対して一般的であることを認識されるであろう。
スキーム5
スキーム5は、公知のアルデヒド(XXXIV)から出発するスキーム1からの重要な中間体である化合物(X)の別の調製を示しており、アルデヒド(XXXIV)をアニリンおよび亜リン酸ジフェニルと縮合して、公知の付加物(XXXV)を得ることができる。次いで、ピラゾールアルデヒド(XXXVI)とのさらなる反応により、ケトン(XXXVII)が得られ、DMSO中でのケトン(XXXVII)の臭化水素酸での酸化により、ジオン(X)が得られる。
スキーム6
スキーム6は、公知のアルデヒド(XXXVIII)から出発するスキーム1からの重要な中間体である化合物(XI)の調製のための鈴木のボロン酸エステルカップリング戦略(Suzuki boronic ester coupling strategy)を概説している。メタノール中の酸で処理してアセタール(XXXIX)を得た後、公知のピナコールボロン酸エステル(XL)とのパラジウム触媒カップリングにより、臭化物(XLI)が得られる。ピナコールボロン酸エステル(XLII)との第2のパラジウム触媒カップリングにより、アセタール(XI)が得られる。当業者は、中間体(XXXIX)がイミダゾール環に酸性プロトンを有することを認識するであろう。この位置は、必要な場合、適当な基、例えば、[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル(SEM)部分を用いた鈴木カップリング前に保護され得る。次いで、フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウムまたは同様の試薬を用いた脱保護により、合成のいくつかの下流の位置に遊離イミダゾールが得られる。
[実施例1]
化合物1(N−((5−([1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)メチル)−2−フルオロアニリン)の合成
調製7(以下参照)の後、ホスホン酸塩iを、公知のアルデヒド[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルバルデヒド(CAS#614750−81−1)から合成することができる。公知のホスホン酸塩i(CAS1415663−77−2、6.0g、13.2mmol)および公知のアルデヒドii(CAS#27258−32−8、1.75g、15.9mmol)を乾燥テトラヒドロフラン(112mL)と乾燥イソプロピルアミン(35mL)の混合物に溶解する。炭酸セシウム(6.9g、21.2mmol)を室温で添加し、反応が完了するまで、得られた混合物を室温で20時間撹拌する。反応混合物を10℃に冷却し、60mLの3N HClを添加する。反応物を室温で2時間撹拌し、混合物をメチル−t−ブチルエーテル中に抽出する。有機層を分離し、1N HCl(25mL)で3回洗浄する。残留溶媒を蒸発させて、iiiを収率78%で得る。
得られた生成物(iii、2.5g、10.3mmol)をDMSO(20mL)に溶解し、0℃に冷却した。臭化水素酸(48%、5mL、41.5mmol)を添加する。反応物を65℃に加熱し2時間撹拌する。0℃に冷却した後、10gの氷を反応混合物に添加し、pHを10%炭酸カリウムの添加によりpH10に調整する。混合物を10℃で10分間撹拌し、得られた黄色固体(iv)を濾過し、氷冷水で洗浄する(収率76%)。
ジオンiv(2.0g、7.8mmol)をメチルt−ブチルエーテル(40mL)および乾燥メタノール(20mL)に溶解する。2,2−ジメトキシアセトアルデヒド(1.7g、9.6mmol)および酢酸アンモニウム(60%、1.5g、12mmol)を添加する。反応物を室温で18時間撹拌し、次いで10℃に冷却する。pHを炭酸ナトリウム水溶液の添加によりpH8〜9に調整する。得られた混合物をクロロホルム中に抽出する(3×50mL)。有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、残留溶媒を除去する。得られた茶色油をメチルt−ブチルエーテル(15mL)に溶解し、溶媒を除去する。ヘキサン(2×20mL)を添加し、溶媒をデカントして、vを収率95%で得る。
得られた固体(v、2.5g、7.4mmol)を1N HCl(55mL)に溶解し70℃で3時間撹拌する。混合物を0℃に冷却し、pHを重炭酸ナトリウム水溶液で7〜8に調整する。固体を分離し5℃で30分間維持した後、これを濾過し、氷冷水で洗浄する。メタノールを添加し、混合物を50℃に加熱し、次いで冷却し、濾過して、薄茶色固体(アルデヒドvi、収率83%)を得る。
アルデヒドvi(1g、3.4mmol)をジクロロエタン(20mL)に溶解する。酢酸(200mg、3.4mmol)を、2−フルオロアニリン(vii、560mg、5.1mmol)と共に添加する。混合物を2時間還流し、次いで0℃に冷却する。メタノール(10mL)およびテトラヒドロフラン(5mL)を添加し、次いで、538mg(10.2mmol)のホウ化水素ナトリウムを徐々に添加する。混合物を室温まで昇温し、3時間撹拌する。反応物を10℃に冷却し、pHを1N HClでpH7に調整する。混合物をジクロロメタン中に抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥する。残留溶媒を除去した後、ジクロロメタン中の5%メタノールでのフラッシュクロマトグラフィーを行って、1を得る(MS m/z M+1=389.2)。
本質的に上記の方法に従って調製され得るさらなる化合物を表3に示す。
上記の配列において1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルバルデヒド(ii)の代わりに1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−カルバルデヒド(CAS#1226694−29−6)を用いることにより、表4に列挙した化合物が合成される。
[実施例2]
化合物17(4−(5−([1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−4−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ベンズアミド)の合成
出発ジオンviii(150mg、0.53mmol)をメタノール(1.5mL)およびメチルt−ブチルエーテル(3.0mL)に溶解する。反応物を15℃に冷却し、4−シアノベンズアルデヒドix(174mg、1.325mmol)および酢酸アンモニウム(102mg、1.325mmol)を添加する。反応物を室温で16時間撹拌し、重炭酸ナトリウム水溶液で失活する(pH8まで)。混合物を酢酸エチル中に抽出し、有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、所望のニトリルxを収率23%で得る。
ニトリルx(40mg、0.10mmol)を10℃で濃硫酸(1.0mL)に溶解し、次いで室温まで昇温し、5時間撹拌する。反応物を0℃に冷却し、次いで氷で希釈する。アンモニア水を添加し(pH=8.5まで)、混合物をジクロロメタン中に抽出する。有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。生成物を、ジクロロメタン中の5%メタノールを移動相として用いて、酸化アンモニウムで精製して、17を収率50%で得る(MS m/z M+2=414.2)。
[実施例3]
化合物29(3−(((5−([1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−4−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)メチル)アミノ)ベンズアミド)の合成
所望のアミドを組み込む代替法において、ニトリルxi(50mg、0.118mmol)をDMSO(2mL)に溶解し、炭酸カリウム(18mg、0.13mmol)、次いで過酸化水素(0.6mL)を添加する。反応物を100℃に加熱し、1時間撹拌する。混合物を10mLの水で希釈し、ジクロロメタン中に抽出する。有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗製材料を、移動相としてジクロロメタン中の5%メタノールを用いて塩基性酸化アルミニウムで精製して、化合物29を微量の収率で得る。
アミドを組み込むいずれかの方法を使用して、化合物15からの化合物18(以下)の合成を完遂することができる。
[実施例4]
ジフェニル((3−シアノイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)(フェニルアミノ)メチル)ホスホン酸塩(xiii)の合成
公知のアルデヒドxii(国際公開第2016/140884号パンフレットを参照、CAS#2001563−08−0)(1.0g、5.8mmol)およびアニリン(550mg,5.9mmol)を、乾燥丸底フラスコに添加し、30分間撹拌する。イソプロパノール(2mL)を添加し、反応物を室温で2時間撹拌する。亜リン酸ジフェニル(1.5mL、7.5mmol)を添加し、反応物を45℃に1時間加熱し、次いで室温で一晩撹拌する。溶媒を除去し、生成物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中10%〜30%酢酸エチル)により精製して、xiiiを収率47%で得る。
合成後、ホスホン酸塩xiiiを、記載の条件で処理して、以下の表6に示す化合物27を得ることができる。
化合物27をさらに実施例3の条件を用いて処理して、以下の表7に示す化合物34を得ることができる。
[実施例5]
6−(2−ホルミル−4−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボキサミド(xv)の合成
実施例2に記載の手順を用いて、合成の最初にアミドを組み込む。次いで、化合物37(以下)の合成については、実施例1に記載されている手順を完遂する。
[実施例6]
1−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−(キノキサリン−6−イル)エタン−1,2−ジオン(xix)の合成
公知のキノキサリンxvi(CAS#50998−17−9、1.0g、4.78mmol)を不活性雰囲気下でアセトニトリル(20mL)に溶解する。トリエチルアミン(6.6mL、47.8mmol)、次いで公知のピラゾールxvii(CAS#1354706−26−5、850mg、5.26mmol)およびパラジウムテトラキス(665mg、0.478mmol)を添加する。反応物を70℃に加熱し、18時間撹拌する。溶媒を真空下で55℃にて蒸留除去し、得られた生成物をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中の30%酢酸エチル)により精製して、xviiiを収率80%で得る。
硫酸マグネシウム(940mg、3.82mmol)および重炭酸ナトリウム(80mg、0.95mmol)の水(10mL)中溶液に、出発原料xviii(500mg、1.91mmol)のアセトン(20mL)中溶液を添加する。HighFlow(800mg)、次いで過マンガン酸カリウム(600mg、3.82mmol)を添加し(セライトを代替物として使用できることに留意されたい)、反応物を2時間撹拌する。炭酸ナトリウム水溶液を添加し、反応混合物を酢酸エチル中に抽出する。残留溶媒を蒸留除去し、粗製材料をメチルt−ブチルエーテル(2×5mL)で洗浄して、xixを収率59%で得る。
合成後、xixを実施例1でivについて示したのと同じ条件で処理して、配列を存続し、以下の表9に示す化合物を形成することができる。
あるいは、xixを実施例2に示す条件に供することにより、表10に示す例示的化合物が得られる。化合物42および43については、実施例6のピラゾールxviiの代わりに、3−エチニル−1−メチル−1H−ピラゾール(CAS#61514−59−8)を用いるべきであることに留意されたい。
[実施例7]
ジフェニル((フェニルアミノ)(キノリン−6−イル)メチル)ホスホン酸塩(xxi)の合成
丸底フラスコに不活性雰囲気下でアルデヒドxx(CAS#4113−04−06、50mg、0.32mmol)およびアニリン(30mg、0.32mmol)を添加する。混合物を30分間撹拌し、イソプロパノール(0.25mL)を添加する。反応物を2時間撹拌し、次いで亜リン酸ジフェニル(90mg、0.38mmol)を添加する。反応物を一晩撹拌し、次いで濾過し、得られた固体をメチルt−ブチルエーテルで洗浄して、xxiを収率74%で得る。
合成後、xxiを実施例1に記載した条件に供して、表11に示す化合物を得ることができる。化合物25および32については、アルデヒドiiの代わりに、1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−カルバルデヒド(CAS#1226694−29−6を用いるべきであることに留意されたい。
[実施例8]
1−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)エタン−1,2−ジオン(xxv)の合成
公知のヨウ化物(CAS#654070−00−5)および公知のアルキンxxiii(CAS#61514−59−8)を実施例6に記載の条件に供するすことにより、xxvの合成を達成できる。入手後、xxvを使用して、以下の表12に示す化合物を、ニトリルを形成するための実施例2、およびアミドを組み込むための実施例3に記載の手順を用いて合成することができる。
[実施例9]
化合物44(6−(2−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ベンゾ[d]チアゾール)の合成
ジオンxxv(250mg、0.73mmol)を酢酸(10mL)に溶解する。アセトアルデヒド(20%、500mg、1.84mmol)および酢酸アンモニウム(340mg、4.42mmol)を添加する。混合物を100℃に2時間加熱する。水および水酸化アンモニウムを添加した後、混合物をジクロロメタン中に抽出し、溶媒を除去する。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の4〜6%メタノール)により精製して、44を収率27%で得る(MS m/z M+1=296.2)。
アセトアルデヒドの代わりホルムアルデヒドを用いて、同じ方法により、化合物55を合成できる。
出発原料としてxxvの代わりにxix(または対応するメチル置換誘導体)を用いる同じ方法に従って、化合物52および56を合成する。
また、アセトアルデヒドの代わりに4−ホルミル−2,6−ジメチルベンゾニトリルを使用して、実施例9に従って、および硫酸を用いてアミドを組み込む実施例2に従って、化合物63を合成できる。
[実施例10]
化合物62(5−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イミダゾール−2−カルボキサミドの合成
出発ジオンxxv(200mg、0.738mmol)をメタノール(2mL)およびテトラヒドロフラン(2mL)に溶解する。酢酸アンモニウム(570mg、7.38mmol)およびグリオキル酸エチル(0.23mL、1.10mmol)を添加する。反応物を18時間撹拌し、次いで硫酸ナトリウム水溶液で失活する。混合物を酢酸エチル中に抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、次いでフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の5%メタノール)により精製して、xxviを収率35%で得る。
エステルxxvi(100mg、0.283mmol)を密閉管中のメタノールアンモニア溶液(4mL)に溶解する。反応物を100℃で18時間加熱し、次いで真空下で50℃にて濃縮する。粗混合物を、移動相としてジクロロメタン中の3〜5%メタノールを用いて中性酸化アルミニウムで精製して、62を得る(収率26%、MS m/z M+1=325.2)。
[実施例11]
化合物64(4−(5−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イミダゾール−2イル)−N−メチルベンズアミド)の合成
出発ジオンxxv(400mg、1.476mmol)を、アセトアルデヒドの代わりに4−ホルミル安息香酸を用いる実施例9に記載の条件下で処理して、xxviiを収率9.5%で得ることができる。
酸xxvii(200mg、0.5mmol)をジメチルホルムアミド(3mL)に溶解する。カルボニルジイミダゾール(161mg、1.0mmol)を添加する。反応物を40分間撹拌し、次いでトリエチルアミン(0.18mL)をメチルアミン塩酸塩(40mg、0.60mmol)と共に添加する。反応物をさらに2時間撹拌した後、混合物を酢酸エチル中に抽出し、有機層を濃縮した後、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の3〜5%メタノール)により精製して、64を収率14%で得る(MS m/z M+1=415.2)。
同じ条件を使用して、メチルアミン塩酸塩の代わりにエチルアミン塩酸塩およびジメチルアミン塩酸塩を各々用いて、以下に示す化合物を合成することができる。
[実施例12]
6−((1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−イル)エチニル)キノキサリン(xxx)の合成
公知のアルキンxxviii(CAS#442517−33−1)および公知のヨウ化物(CAS#1394130−21−2)を実施例6に記載したように処理して、アルキンxxxを得る。入手後、xxxを実施例6と同様に酸化させ、これを使用して、実施例1に概説したステップに従って、以下の表15に示す化合物を合成することができる。
公知のベンゾチアゾール(CAS#864376−04−5)をアルキンxxviiiの代わりに使用することにより、化合物60および61の合成が可能である。
実施例12のヨウ化物の代わりに1−シクロプロピル−3−ヨード−1H−ピラゾール(CAS#1616069−72−7)を用いることにより、化合物68が得られる。
[実施例13]
3−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルエチニル)−1−メチル−1H−ピラゾールの合成
公知の臭化物xxxi(CAS#2635−13−4)および公知のアルキンxxiii(CAS#61514−59−8)を実施例6に記載の条件に供して、アルキンxxxiiを合成する。実施例6と同様にアルキンを酸化させるためのさらなる処理、次いで実施例2および実施例3に記載の条件により、化合物67(以下)が形成される。
[実施例14]
3−エチニル−1−イソプロピル−1H−ピラゾール(xvii、CAS1354706−26−5)の合成
3−ニトロ−1H−ピラゾールxxxiii(5g、44.2mmol)をジメチルホルムアミド(50mL)に溶解し、炭酸セシウム(14g、43mmol)を添加する。反応物を室温で30分間撹拌し、臭化イソプロピル(5mL、53.3mmol)を添加する。反応物を室温で12時間撹拌した後、水(100mL)を添加し、反応混合物を10分間撹拌する。混合物を酢酸エチル(3×100mL)中に抽出し、有機層を塩水で洗浄し、濃縮した後、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の20%酢酸エチル)により精製して、xxxivを収率73%で得る。
ピラゾールxxxiv(2g、13.98mmol)をメタノール(20mL)に溶解し、ヒドラジン(90%、0.5mL、13.98mmol)を添加する。ラネーニッケル(0.5g)を徐々に添加する。温度を50℃に1時間昇温し、次いで反応物を冷却して、混合物をHighFlowを通して濾過する。濾過物を濃縮して、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の20%酢酸エチル)で精製して、xxxvを収率29%で得る。
アミンxxxv(10g、0.088mol)をt−ブタノール(80mL)に溶解し、p−トルエンスルホン酸(43g、0.25mol)を添加し、反応物を15℃に冷却する。亜硝酸ナトリウム(12.15g、0.17mol)およびヨウ化カリウム(17.5g、0.10mol)の水(40mL)中溶液を滴下添加する。次いで、反応物を室温で1時間撹拌した後、60mLの水を添加し、混合物を酢酸エチル中に抽出する。有機層を重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の30%酢酸エチル)により精製してxxxviを収率29%で得る。
ヨウ化物xxxvi(2g、8.5mmol)を不活性雰囲気下で1,4ジオキサン(20mL)に溶解し、トリエチルアミン(8.8mL、63.4mmol)を添加し、混合物を30分間撹拌する。酢酸トリメチルシリル(3.5mL、31.5mmol)を添加し、反応物をさらに15分間撹拌する。PdCl(PPh(58mg、0.08mmol)およびヨウ化銅(I)(32mg、0.17mmol)を添加し、反応物を80℃に2時間加熱する。室温に冷却した後、反応混合物をHighFlowを通して濾過し、濾過物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜10%酢酸エチル)により精製して、xxxviiを収率80%で得る。
TMS−アルキンxxxvii(1.5g、7.3mmol)を不活性雰囲気下でメタノール(20mL)に溶解し、炭酸カリウム(1.0g、7.3mmol)を添加する。反応物を室温で2時間撹拌し、次いで濾過する。濾過物を濃縮し、水を添加した後、混合物を酢酸エチル中に抽出する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥して、xviiを収率71%で得る(MS m/z M+1=135.1)。
[実施例15]
7−ブロモキノキサリン−2−カルボニトリル(xlv、CAS#1609932−73−1)の合成
ジアミンxxxviii(200g、1.85mol)をエタノール(1.2L)に溶解する。グリオキル酸エチル(トルエン中50%、450mL)を滴下添加する。反応物を50℃に12時間加熱し、次いで5℃に1時間冷却する。混合物を濾過し、固体を水で洗浄して、xxxixを収率92%で得る。
キノキサロンxxxix(250g、1.7mol)を酢酸(4500mL)に溶解する。酢酸(988mL)と臭素(108mL,2.1mol)の混合物を滴下添加し、混合物を室温で12時間撹拌し、次いで60℃に12時間加熱する。室温まで冷却した後、反応物を濾過し、固体を水で洗浄する。次いで、湿潤ケーキ(500g)を1500mLのメタノールに溶解し、60℃に加熱し、次いで濾過し、60℃で乾燥して、xlを収率85%で得る。
オキシ塩化リン(500mL、5.34mol)、次いで臭化物xl(112g、0.50mol)およびジメチルホルムアミド(7mL)を丸底フラスコに入れる。反応物を120℃に2時間加熱し、次いでオキシ塩化リンを真空下で除去する。反応物を氷水に注ぎ、得られた固体を濾過し、水で洗浄する。湿潤ケーキを酢酸エチルに溶解し、有機層をHighFlowを通して濾過し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮する。ヘキサンを添加し、固体を濾過し、次いで50℃で真空下で乾燥して、xliを収率57%で得る。
塩化物xli(50g、0.21mol)を、不活性雰囲気下でトルエン(1000mL)に溶解し、15分間撹拌する。トリブチル(ビニル)スズ(65g、0.21mol)およびパラジウムテトラキス(2.5g、0.02mol)を添加する。反応物を90℃に18時間加熱する。混合物を室温まで冷却し、次いでHighFlowを通して濾過し、酢酸エチルで洗浄する。有機層を水で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の20%酢酸エチル)により精製して、xliiを収率61%で得る。
アリルxlii(60g、0.26mol)をテトラヒドロフラン(1250mL)および水(396mL)に溶解する。四酸化オスミウム(2g、0.0078mol)を添加し、反応物を0℃に冷却する。水(850mL)中の過酸化ナトリウム(121g、0.64mol)を滴下添加する。反応物を4時間撹拌し、次いで酢酸エチルを添加し、反応物を30分間撹拌する。有機層を分離し、水層を酢酸エチル中に抽出する。合わせた有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、xliiiを収率32%で得る。
アルデヒドxliii(2.0g、8.4mmol)を丸底フラスコに入れ、水(6.0mL)中の硫酸ヒドロキシルアミン(1.4g、8.5mmol)を添加する。反応物を−15℃に冷却し、水(3.2mL)中の水酸化ナトリウム(0.35g、8.7mmol)を添加する。反応物を2時間撹拌し、次いで酢酸エチル中に抽出する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、ヒドロキシルアミンxlivを収率94%で得る。
ヒドロキシルアミンxliv(2.0g、7.93mmol)およびオキシ塩化リン(20mL、21.4mmol)を120℃に2時間加熱した後、溶媒を真空下で完全に除去する。残りの混合物を氷水に注ぎ、pHを重炭酸ナトリウム水溶液を用いて7に調整する。混合物を酢酸エチル中に抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、ニトリルxlvを収率48%で得る。
[実施例16]
7−((1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)エチニル)キノキサリン−2−カルボニトリル(xlvi)の合成
ニトリルxlvおよびアルキンxviiを実施例6に記載されているように結合させる。アルキンxlviの酸化(実施例6)後、実施例1の配列の後に、および実施例2と同様に硫酸を用いたアミドの組み込みにより、化合物75(以下)の合成を完遂する。
データの裏付けのない実施例において、6−ヨードキナゾリン(CAS#848841−54−3)および1−シクロプロピル−3−ヨード−1H−ピラゾール(CAS#1616069−72−7)をxlvおよびxviiの代わりに使用することにより、化合物72の合成が可能である。
[実施例17]
化合物70(6−(4−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−(((3,5−ジフルオロフェニル)アミノ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボキサミド)の合成
データの裏付けのない実施例において、アルデヒドxlviiを、公知のボロン酸エステル(CAS#1989745−33−6)を用いて上記の条件で処理して、アセタール1を得ることができる。第2のカップリングにより、liiが得られ、これを、実施例1に記載の条件に供し、次いで実施例2と同様にアミド加水分解して、以下に示す化合物70を得ることができる。
[実施例18]
化合物73(6−(4−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−(((3,5−ジフルオロフェニル)アミノ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)キナゾリン−4−オール)の合成
データの裏付けのない実施例において、公知のボロン酸エステルliii(CAS#363185−87−9)と臭化物livとの鈴木カップリングを経て、lvを得ることができる。ホルムアミドで処理してlviを得た後、スキーム6において上記した条件を適用して、以下に示すように化合物73を得ることができる。
公知のボロン酸エステルを用いる以下に示すさらなるデータの裏付けのない実施例において、lvii(CAS#1209485−71−1)を、同じ方法により臭化物lviiiとカップリングさせる。
この方法により、以下に示す化合物76の合成が可能である。
[実施例18]
化合物75(4−(4−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−(((3,5−ジフルオロフェニル)アミノ)メチル)−1H−イミダゾール−5−イル)キノリン−6−カルボキサミド)の合成
データの裏付けのない実施例において、4−ブロモキノリン−6−カルボニトリル(CAS#642477−82−5)を対応するアルキンに変換し、1−シクロプロピル−3−ヨード−1H−ピラゾール(CAS#1616069−72−7)と共に実施例12に記載の条件に供して、最終的に化合物75(以下)を得ることができる。
[実施例19]
塩酸(HCl)塩の形成
化合物1をメタノール塩酸塩に溶解し、45℃に加熱し、1時間撹拌する。溶液を濃縮し、得られた固体を石油エーテル(3mL)、次いでメチルt−ブチルエーテル(2×3mL)で洗浄し、乾燥して、2を得る。
この手順は、以下の表18に示すHCl塩の合成で使用できる。

Claims (19)


  1. [式中、
    は、式−X−Y−Z、式−X−Z、式−Y−Zおよび式−Z
    (式中、
    XはO;NR;S;CR;C=O;C=S;または1〜6個の炭素原子を含むアルキル鎖であり、
    YはO;NR;S;CR;C=O;C=S;または1〜6個の炭素原子を含むアルキル鎖であり、
    は水素;アリール;複素単環;複素二環;1〜6個の炭素原子を含むアルキル鎖;1〜6個の炭素原子を含むアルケニル鎖;または1〜6個の炭素原子を含むアルキニル鎖であり、
    は水素;または1〜6個の炭素原子を含むアルキル鎖であり、
    は水素;1〜6個の炭素原子を含むアルキル鎖;1〜6個の炭素原子を含むアルケニル基;1〜6個の炭素原子を含むアルキニル鎖;または1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基であり、
    Zはフェニル基;1〜5個の置換基がハロゲン、1〜6個の炭素原子を含むアルキル基、1〜6個の炭素原子を含むアルケニル基、1〜6個の炭素原子を含むアルキニル基、フェニル基、ピリジル基、1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミド基、カルバモイル基およびシアノ基からなる群から選択される、置換フェニル基もしくは置換複素単環式基;水素原子;1〜12個の炭素原子を含むアルキル基;2〜12個の炭素原子を含むアルケニル基;1〜6個の炭素原子を含むアルキニル基;3〜7個の炭素原子を含むシクロアルキル基;1〜6個の炭素原子を含むアルケニル基、1〜6個の炭素原子を含むアルキニル基、1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基、ヒドロキシル基、8〜12個の炭素原子を有するアルコキシフェニルアルコキシ基、モルホリノ基、ピペリジニル基、ピロリジノ基もしくは3〜6個の炭素原子を含む環状エーテルで置換されている1〜12個の炭素原子を含むアルキル基;1〜5個のハロゲン原子で置換されている1〜6個の炭素原子を有するアルキル基;オキソ基で置換されている3〜9個の炭素原子を含むシクロアルキル基;複素単環式または複素二環式基;ハロゲン、1〜6個の炭素原子を含むアルキル基、1〜6個の炭素原子を含むアルケニル基、1〜6個の炭素原子を含むアルキニル基、1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミド基、カルバモイル基、シアノ基、または具体的にはテトラヒドロピラニル基からなる群から選択される1〜5員で置換されている複素単環式または複素二環式基;テトラヒドロフラニル基;4−ピペリジニル基;1〜6個の炭素原子を含むアルキル基で置換されているピペリジニル基;t−ブトキシカルボニル基;シクロヘキサンスピロ−2’−(1,3−ジオキソラニル)基;およびピロリジン−2−オン−5−イル基である)
    の基からなる群から選択され、
    は、水素原子;1〜6個の炭素原子を含むアルキル基;1〜6個の炭素原子を含むアルケニル基;1〜6個の炭素原子を含むアルキニル基;3〜7個の炭素原子を含むシクロアルキル基;3〜7個の炭素原子を含むシクロアルキル基で置換されている1〜6個の炭素原子を含むアルキル基;2〜7個のハロゲンで置換されている1〜6個の炭素原子を含むアルキル基;7〜12個の炭素原子を含むフェニルアルキル基;またはヒロドキシル基、1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基、1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基で置換されている1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基、もしくは1〜6個の炭素原子を含むアルキルアミノ基で置換されている1〜6個の炭素原子を有するアルコキシ基で置換されている、7〜12個の炭素原子を含むフェニルアルキル基であり、
    は、フェニル基;ハロゲン、1〜6個の炭素原子を含むアルキル基、1〜6個の炭素原子を含むアルケニル基、1〜6個の炭素原子を含むアルキニル基、1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基、フェニル基、ピリジル基、ヒドロキシル基、アミド基、カルバモイル基およびシアノ基からなる群から選択される1〜5員で置換されているフェニル基;複素単環式もしくは複素二環式基;およびハロゲン、1〜6個の炭素原子を含むアルキル基、フェニル基、ピリジル基、1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミド基、カルバモイル基、もしくはシアノ基からなる群から選択される1〜5員で置換されている複素単環式もしくは複素二環式基;または置換3H−キナゾリン−4−オンであり、
    は、水素原子;1〜12個の炭素原子を含むアルキル基;1〜6個の炭素原子を含むアルケニル基;1〜6個の炭素原子を含むアルキニル基;3〜7個の炭素原子を含むシクロアルキル基;3〜6個の炭素原子を含む環状エーテル;1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基、ヒドロキシル基、8〜12個の炭素原子を有するアルコキシフェニルアルコキシ基、モルホリノ基、ピペリジニル基、ピロリジノ基もしくは3〜6個の炭素原子を含む環状エーテルで置換されている、1〜12個の炭素原子を含むアルキル基;1〜7個のハロゲン原子で置換されている1〜6個の炭素原子を有するアルキル基;オキソ基で置換されている3〜9個の炭素原子を含むシクロアルキル基;テトラヒドロピラニル基;テトラヒドロフラニル基;または4−ピペリジニル基である]
    の化合物、および薬学的に許容されるその塩、水和物または溶媒和物。
  2. 以下
    ならびに薬学的に許容されるそれらの塩、水和物および溶媒和物からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. 以下
    ならびに薬学的に許容されるそれらの塩、水和物および溶媒和物からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  4. 以下
    ならびに薬学的に許容されるその塩、水和物および溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
  5. 以下
    ならびに薬学的に許容されるその塩、水和物および溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
  6. 以下
    ならびに薬学的に許容されるその塩、水和物および溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
  7. 以下
    ならびに薬学的に許容されるその塩、水和物および溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
  8. 以下
    ならびに薬学的に許容されるその塩、水和物および溶媒和物である請求項1に記載の化合物。
  9. 以下
    ならびに薬学的に許容されるその塩、水和物および溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
  10. 以下
    ならびに薬学的に許容されるその塩、水和物および溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
  11. 以下
    ならびに薬学的に許容されるその塩、水和物および溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
  12. 以下
    ならびに薬学的に許容されるその塩、水和物および溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
  13. 以下
    ならびに薬学的に許容されるその塩、水和物および溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
  14. 以下
    ならびに薬学的に許容されるその塩、水和物および溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
  15. 以下
    ならびに薬学的に許容されるその塩、水和物および溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
  16. 前記化合物が、以下
    ならびに薬学的に許容されるそれらの塩、水和物および溶媒和物からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  17. 哺乳動物の疾患を治療する方法であって、治療有効量の請求項1に記載の化合物を、治療を必要とする哺乳動物に投与することを含む、前記方法。
  18. 前記疾患が、アテローム性動脈硬化症、マルファン症候群、ロイスディーツ症候群、肥満、糖尿病、多発性硬化症、円錐角膜、特発性肺線維症、アルツハイマー病、慢性腎疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、鬱血性心不全、虚血性心臓発作および強皮症からなる群から選択される、請求項17に記載の方法。
  19. 前記疾患が、肺癌、胃癌、骨髄異形成症候群(MDS)、メラノーマ、結腸癌、腎臓癌、膠芽腫(GBM)、膵臓癌、骨髄線維症、多発性骨髄腫、食道癌、頭頚部扁平上皮癌腫、卵巣癌腫、子宮内膜癌、胆管癌腫、肉腫、髄芽腫、NSCLC、乳癌および肝細胞癌腫(HCC)からなる群から選択される、請求項17に記載の方法。
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