JP2021534203A - Tgf−ベータを阻害するための置換イミダゾールおよび処置方法 - Google Patents

Tgf−ベータを阻害するための置換イミダゾールおよび処置方法 Download PDF

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Abstract

本開示は、TGF−βシグナル伝達経路を阻害する低分子量置換イミダゾールに関する。より具体的には、本開示は、アテローム性動脈硬化、Marfan症候群、Loeys−Dietz症候群、肥満、糖尿病、多発性硬化症、円錐角膜、特発性肺線維症、アルツハイマー病、慢性腎臓疾患および強皮症を含むが、それらに限定されないTGF−βシグナル伝達経路に関連した疾患を処置するための前記イミダゾールを使用する方法に関する。

Description

本開示は、TGF−βシグナル伝達経路を阻害する低分子量置換イミダゾールに関する。より具体的には、本開示は、アテローム性動脈硬化、Marfan症候群、Loeys−Dietz症候群、肥満、糖尿病、多発性硬化症、円錐角膜、特発性肺線維症、アルツハイマー病、慢性腎臓疾患および強皮症を含むが、それらに限定されない、TGF−βシグナル伝達経路に関連した疾患を処置するための前記イミダゾールを使用する方法に関する。
本明細書で開示されている化合物は、とりわけ、肺癌、胃癌、骨髄異形成症候群(MDS)、黒色腫、結腸癌、腎癌、また、好ましくは膠芽腫(GBM)、膵臓癌および肝細胞癌(HCC)を含むが、それらに限定されない様々な腫瘍学適応症の処置に適用可能であり得る。これらの疾患は、家畜および好ましくはヒトを含む哺乳動物において処置され得る。本開示の化合物は、I型受容体(ACVR1B、ALK4としても公知、TGFβR1、ALK5としても公知、BMPR1A、ALK3としても公知、BMPR1B、ALK6としても公知、およびACVR1C、ALK7としても公知)および/またはII型受容体(ACVR2A、ACVR2B、BMPR2およびTGFβRII)のキナーゼドメインの阻害において活性であり得る。
TGF−βシグナル伝達経路は、成長、分化、発現、移動およびアポトーシスを伴ういくつかの細胞プロセスを調節することが公知である。TGF−β1、TGF−β2およびTGF−β3を含むTGF−βスーパーファミリーリガンドは、ヘテロ四量体受容体複合体に結合する2つの同一のリガンドからなる六量体複合体全体でのI型およびII型受容体の様々な組合せに結合し、最終的に、I型受容体のリン酸化反応、続いてSMAD2/SMAD3細胞内シグナル伝達タンパク質のリン酸化反応および活性化を生じる。このように開始したカスケードは、下流シグナル伝達要素のさらなる活性化を生じ、最終的に、転写を制御するいくつかの核シグナル伝達タンパク質(nuclear transduction protein)を活性化する。TGF−β/ALK5の組合せで構成されるシグナル伝達経路は、腫瘍学適応症にとりわけ重要であり、ALK5受容体の重要なキナーゼドメインをブロックすることにより妨害され得る。
公知のALK5阻害剤が存在するにもかかわらず、特に腫瘍学の分野では、上で言及されている多様な疾患において潜在的有効性を探査するために、さらなる種類の化合物が必要である。既存の阻害剤を上回る改善は、より優れた治療指数、より好都合な製剤もしくは生物薬学的性質、またはより最適化された組織分布を含み得るが、それらに限定されない。本開示の化合物は、上に記載されている疾患の処置における有用性を有すると発見された。
本開示は、TGF−βシグナル伝達経路を阻害するための置換イミダゾール、および、前記化合物を用いる疾患を処置するための方法を提供する。
上に記載されている本開示は、TGF−βシグナル伝達経路を阻害し得る低分子量置換イミダゾールを含む。より具体的には、本開示は、アテローム性動脈硬化、Marfan症候群、Loeys−Dietz症候群、肥満、糖尿病、多発性硬化症、円錐角膜、特発性肺線維症、アルツハイマー病、慢性腎臓疾患および強皮症を含むが、それらに限定されないTGF−βシグナル伝達経路に関連した疾患を処置するための前記置換イミダゾールを使用する方法に関する。
本明細書で開示されている化合物は、したがって、とりわけ、肺癌、胃癌、骨髄異形成症候群(MDS)、黒色腫、結腸癌、腎癌、また、好ましくは膠芽腫(GBM)、膵臓癌および肝細胞癌(HCC)を含むが、それらに限定されない様々な腫瘍学適応症の処置に適用可能であり得る。これらの疾患は、家畜および好ましくはヒトを含む、哺乳動物において処置され得る。本開示内の化合物は、I型受容体(ACVR1B、ALK4としても公知、TGFβR1、ALK5としても公知、BMPR1A、ALK3としても公知、BMPR1B、ALK6としても公知、およびACVR1C、ALK7としても公知)および/またはII型受容体(ACVR2A、ACVR2B、BMPR2およびTGFβRII)のキナーゼドメインの阻害において活性であり得る。
本開示のある実施形態では、式(I):
Figure 2021534203
の化合物、および医薬として許容できるその塩、水和物または溶媒和物が提供される。
本開示の実施形態では、Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
1から6個の炭素原子を含有するアルキル基、
3から7個の炭素原子を含有するシクロアルキル基で置換されている1から6個の炭素原子を含有するアルキル基、
2から7個のハロゲンで置換されている1から6個の炭素原子を含有するアルキル基、
1から6個の炭素原子を含有するアルケニル基、
1から6個の炭素原子を含有するアルキニル基、
3から7個の炭素原子を含有するシクロアルキル基、
フェニル基、
1から6個の炭素を含有するアルキル基で置換されているフェニル基、
ヒドロキシル基、1から6個の炭素原子を含有するアルコキシ基、1から6個の炭素原子を含有するアルコキシ基で置換されている1から6個の炭素原子を含有するアルコキシ基、もしくは1から6個の炭素原子を含有するアルキルアミノ基で置換されている1から6個の炭素原子を有するアルコキシ基で任意選択でさらに置換されている、1から6個の炭素を含有するアルキル基を有するフェニル基、
カルボン酸基、
カルボン酸エステル基、
カルボキサミド基、または
C(O)Rであり、
は、
水素原子、
ハロゲン原子、
1から6個の炭素原子を含有するアルキル基、
3から7個の炭素原子を含有するシクロアルキル基、もしくはO、NおよびSからなる群から選択される1から3個のヘテロ原子を含有するシクロアルキル基で置換されている1から6個の炭素原子を含有するアルキル基、
2から7個のハロゲンで置換されている1から6個の炭素原子を含有するアルキル基、
O、NおよびSからなる群から選択される1から2個のヘテロ原子で置換されている1から6個の炭素原子を含有するアルキル基、
1から6個の炭素原子を含有するアルケニル基、
1から6個の炭素原子を含有するアルキニル基、
3から7個の炭素原子を含有するシクロアルキル基、
フェニル基、または
1から6個の炭素を含有するアルキル基で置換されているフェニル基であり、
は、
フェニル基、
ハロゲン、1から6個の炭素原子を含有するアルキル基、1から6個の炭素原子を含有するアルケニル基、1から6個の炭素原子を含有するアルキニル基、1から6個の炭素原子を含有するアルコキシ基、フェニル基、ピリジル基、ヒドロキシル基、アミド基、カルバモイル基、またはシアノ基からなる群から選択される1から5員で置換されているフェニル基、
非置換ヘテロ単環式基、
非置換ヘテロ二環式基、
ハロゲン;ならびに3から7個の炭素原子を含有するシクロアルキル基、もしくはO、NおよびSからなる群から選択される1から3個のヘテロ原子を含有するシクロアルキル基で任意選択で置換されている1から6個の炭素原子を含有するアルキル基;フェニル基;ピリジル基;1から6個の炭素原子を含有するアルコキシ基;ヒドロキシル基;ヒドロキシアルキル基;アルキルスルホニル基;アルキルスルフィニル基;アリールスルホニル基、アリールスルフィニル基;シクロアルキルスルホニル基;シクロアルキルスルフィニル基;ヘテロシクロスルホニル基;ヘテロシクロスルフィニル基;アミノ基;アミド基;カルバモイル基;シアノ基;カルバモイル基、スルホニル基、ヒドロキシアルキル基で置換されているアリール基;第一級アミド基、第二級アミド基、第三級アミド基、環状第二級アミド基、環状第三級アミド基、スルホニル基またはヒドロキシアルキル基で置換されているヘテロアリール基であって、スルホニル基またはヒドロキシアルキル基がRおよびRからなる群の少なくとも1つで任意選択でさらに置換されているヘテロアリール基;1から6個の炭素原子を含有するアルケニル基であって、アミド基で任意選択でさらに置換されているアルケニル基からなる群から選択される1から5員で置換されている、ヘテロ単環式またはヘテロ二環式基であり、
は、
水素原子、
1から12個の炭素原子を含有するアルキル基、
1から6個の炭素原子を含有するアルコキシ基で置換されている1から12個の炭素原子を含有するアルキル基、ヒドロキシル基、8から12個の炭素原子を有するアルコキシフェニルアルコキシ基、モルホリノ基、ピペリジニル基、ピロリジノ基、もしくは3から6個の炭素原子を含有する環状エーテル基、
1から7個のハロゲン原子で置換されている1から6個の炭素原子を有するアルキル基、
1から6個の炭素原子を含有するアルケニル基、
1から6個の炭素原子を含有するアルキニル基、
3から7個の炭素原子を含有するシクロアルキル基、
1から7個のハロゲンで置換されている3から9個の炭素原子を含有するシクロアルキル基、もしくはオキソ基、
3から6個の炭素原子を含有する環状エーテル、または
4−ピペリジニル基であり、
は、
1から6個の炭素原子を有するアルキル基、1から7個のハロゲンで任意選択で置換されている3から7個の炭素原子を含有するシクロアルキル基、アリール基またはヘテロアリール基であり、
は、
1から6個の炭素原子を有するアルキル基、3から7個の炭素原子を含有するシクロアルキル基、アリール基またはヘテロアリール基であり、
Xは、
CH、CH、C、O、SまたはNであり、
nは、
0〜2であり、
yは、
単結合または二重結合である。
本明細書で使用されている「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を含むと理解され得る。
「アルキル」という用語は、直鎖または分岐鎖配置のいずれかにおいて、特定の数の炭素原子を含有する飽和脂肪族炭化水素を含むと理解され得る。例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシルおよびn−ヘプチルを含むが、それらに限定されない。アルキル基は、アルコキシ、シクロアルコキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、スルホニルまたはメルカプトのような基を含む1個または複数の置換基で任意選択で置換され得る。
「アルケニル」という用語は、直鎖または分岐鎖配置のいずれかにおいて、特定の数の炭素原子、および少なくとも1つの二重結合を含有する不飽和脂肪族炭化水素基を指すと理解され得る。例は、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、イソブチレン、sec−ブチレン、tert−ブチレン、n−ペンチレン、n−ヘキシレンおよびn−ヘプチレンを含むが、それらに限定されない。本明細書で使用されているアルケニル基は、アルコキシ、シクロアルコキシ、ヘテロシクロアルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アラルキルオキシ、ヘテロアリールアルコキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、スルホニル、メルカプト、アルキルスルファニル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アミノカルボニル(アミド)、アルキルカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミノ、シクロアルキルアルキルカルボニルアミノ、ヘテロアリールカルボニルアミノ、ヘテロアラルキルカルボニルアミノ、尿素、チオ尿素、スルファモイル、スルファミド、アルコキシカルボニルまたはアルキルカルボニルオキシのような基を含む1個または複数の置換基で置換され得る。
本明細書で使用されている「アルキニル」という用語は、直鎖または分岐鎖配置のいずれかにおいて、特定の数の炭素原子、および少なくとも1つの三重結合を含有する不飽和脂肪族基を指すと理解され得る。例は、エチン、プロピン、ブチン、ペンチン、ヘキシンおよびヘプチンを含むが、それらに限定されない。アルキニル基は、アルコキシ、シクロアルコキシ、ヘテロシクロアルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アラルキルオキシ、ヘテロアリールアルコキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、スルホニル、メルカプト、アルキルスルファニル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アミノカルボニル(アミド)、アルキルカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミノ、シクロアルキルアルキルカルボニルアミノ、ヘテロアリールカルボニルアミノ、ヘテロアラルキルカルボニルアミノ、尿素、チオ尿素、スルファモイル、スルファミド、アルコキシカルボニルまたはアルキルカルボニルオキシのような基を含む1個または複数の置換基で置換され得る。
本明細書で使用されている「シクロアルキル」という用語は、3から10個の炭素原子の脂肪族炭素環式環を指すと理解され得る。シクロアルキル基の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、アダマンチル、ノルボルニル、オクタヒドロインデニル、デカヒドロナフチル、ビシクロ[3.2.1]オクチルおよびビシクロ[2.2.2]オクチルを含むが、それらに限定されない。
本明細書で使用されている「アルコキシ」という用語は、酸素が連結したアルキル基を指すと理解され得る。
本明細書で使用されている「ヘテロ単環式」という用語は、少なくとも1個のヘテロ原子(例えば窒素、酸素または硫黄)を含有する単環からなり、環における原子の残りが、炭素および/または他のヘテロ原子からなる、3から8個の原子の芳香族または非芳香族ヘテロ環式環系を指すと理解され得る。ヘテロ単環式基の例は、アジリジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペラジン(piperadine)、ピペラジン、オキセタン、フラン、テトラヒドロフラン、ピラン、テトラヒドロピラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピリダジン、ピラジン、ピリミジン、トリアジン、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアジアゾール、オキサジアゾールおよびトリアゾールを含むが、それらに限定されない。
本明細書で使用されている「ヘテロ二環式」という用語は、少なくとも1個のヘテロ原子(例えば窒素、酸素または硫黄)を含有する2つの縮合環からなり、環における原子の残りが、炭素および/または他のヘテロ原子からなる、7から12個の原子の芳香族または非芳香族ヘテロ環式環系を指すと理解され得る。ヘテロ二環式基の例は、インドール、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ピロロピリジン、ピロロピリミジン、ピロロピラジン、ピロロピリダジン、ピラゾロピリジン、ピラゾロピリミジン、ピラゾロピラジン、ピラゾロピリダジン、イミダゾピリジン、イミダゾピリミジン(プリン)、イミダゾピラジン、イミダゾピリダジン、メチレンジオキシベンゼン、トリアゾロピリジン、トリアゾロピリミジン、キノリン、イソキノリン、シンノリン、フタラジン、キナゾリン、キノキサリン、ナフチリジン、アザキナゾリン、アザキノキサリンおよびアザナフチドリジンを含むが、それらに限定されない。
例えば、以下のパラグラフは、本開示のいくつかの好ましい実施形態について記載している。
いくつかの好ましい実施形態では、Rは、水素、メチル、ヒドロキシメチル、カルボキシル、アセチル、アミドまたはフルオロである。
いくつかの好ましい実施形態では、Rは、水素、メチルまたはフルオロである。
いくつかの好ましい実施形態では、Rは、
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
であり、Rは、水素、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アリール、ヘテロアリールである。
いくつかの実施形態では、Rは、メチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、ジフルオロメチル、2,2−ジフルオロエチルまたはオキセタニルである。
いくつかの実施形態では、Xは、CH、CH、O、SまたはNである。
本開示の特定の化合物は、医薬として許容できるその塩、水和物または溶媒和物を含み、以下の化合物(化合物1〜化合物116)を含む。
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
本明細書で開示されている化合物に存在する塩基性窒素原子は、有機または無機酸と組み合わせることができ、塩を形成することを当業者は把握する。いくつかの実施形態は、活性な生物学的作用剤としての誘導体または医薬として許容できるその塩である、上に記載されているALK5阻害剤を包含する。さらに、有機または無機溶媒のいずれかで構成される溶媒和物を調製することもでき、この溶媒和物は、医薬として許容できる、またはさらに好ましいと見出される。本明細書で開示されている化合物の多くは、塩または遊離塩基のいずれとしても、1つまたは複数の結晶形態で存在し得る。そのような多形体は、吸収、溶解度および安定性に関するが、それらに限定されない様々な性質を有し得、その1つまたは複数は、医薬として許容できる、またはさらに好ましいことがある。
経口的に投与されるALK5阻害剤のケースでは、活性成分と医薬として許容できる担体(例えば賦形剤、崩壊剤、結合剤、着色剤、香味料、乳化剤、コーティング)、希釈剤または可溶化剤のブレンドにより、錠剤、粒剤、散剤、カプセル剤、懸濁液剤、シロップ剤または液剤の形態で、最終医薬品を得ることができ、これらのいくつかは、活性薬剤の迅速な放出または持続性の放出のいずれかのために設計されていることがある。同様の、または異なる製剤が、静脈内、肺、筋肉内経路を経由した、または、坐剤を経由した送達のために指定された化合物に使用され得る。当業者は、本開示を利用して、本明細書で開示されている薬物化合物が、GI系または血漿中で活性成分を放出するように設計されたプロドラッグとして誘導体化され得ることも認識する。したがって、そのようなプロドラッグ誘導体は、本開示の範囲内である。
上の式で具体化される化合物または合成中間体の範囲が、キラル中心を含有する分子を含み得ることも、当業者は理解する。本開示は、そのような化合物が、鏡像異性体、ジアステレオ異性体、メソ構造体またはラセミ混合物の形態で存在する実施形態を含む。
一般的に、いくつかの実施形態では、本明細書で開示されている化合物が、1つまたは複数のキラル中心を有する鏡像異性体またはジアステレオ異性体で構成される場合、好ましい化合物は、単一の鏡像異性体またはジアステレオ異性体として使用されることが好ましい。単一の鏡像異性体またはジアステレオ異性体は、鏡像異性的に、もしくはジアステレオ異性的に純粋な開始試薬を使用することにより、または、キラリティーを制御することが公知の合成変換を使用することにより調製され得る。あるいは、ラセミまたはジアステレオ異性体混合物は、標準的なキラル分離および/または結晶化技術の使用を介して、鏡像異性的に、またはジアステレオ異性的に純粋な成分に分割され得る。
様々なin vivo生物学的研究に好適であり得る、上に記載されている式の化合物の放射性標識異性体または誘導体も、本開示の範囲に含まれる。
当業者は、商用供給源から入手できる、またはより簡単に入手できる分子から合成される出発材料で始める、いくつかの公知の合成方法のいずれかにより、式(I)の化合物を調製できる。
以下の反応スキーム5種は、式(I)の化合物の様々な実施形態を合成するための様々な例として示されている。本開示のいくつかの化合物は、以下に記載されているように合成され得、RおよびRは、式(I)の説明において上で定義されている通りである。
本明細書で示されている式のいずれかは、化合物の非標識形態、ならびに同位体標識形態を表すことも意図している。同位体標識化合物は、1個または複数の原子が、選択された原子質量または質量数を有する原子により置き換えられることを除いて、本明細書で示されている式により描写されている構造を有する。本開示により得られる化合物に組み込まれ得る同位体の例は、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、塩素およびヨウ素の同位体、例えばそれぞれH、H、11C、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、36Clおよび125Iを含む。そのような同位体標識化合物は、代謝の研究(例えば14Cを用いて)、反応速度論の研究(例えばHまたはHを用いて)、薬物もしくは基質組織分布アッセイを含む検出もしくは画像化技術[例えば陽電子放射断層撮影法(PET)または単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)]、または患者の放射性処置に有用である。詳細には、18Fまたは11C標識化合物は、PETまたはSPECTの研究に特に好適であり得る。さらに、より重い同位体、例えばジュウテリウム(すなわち、H)での置換により、例えばin vivo半減期の延長または必要投与量の減少のような、より高い代謝安定性に由来するある治療利点が得られる。本開示およびそのプロドラッグにより得られる同位体標識化合物は、一般的に、容易に入手できる同位体標識試薬を、同位体的に関連していない試薬の代わりに使うことにより、以下に記載されているスキームまたは実施例、および調製で開示されている手順を実行することにより調製され得る。重水素化は、メチルまたはメチレン基を含有する化合物に特に適切である。
以下の表2は、本開示により得られるいくつかの化合物に対して実行したアッセイの結果について記載している。例示されている化合物は、その商用的に入手可能なプロトコールに従ってMadison、WIのThermoFisherにより実施された以下のアッセイ系での酵素および細胞アッセイにおいて、ALK5活性を阻害することが確認されている。
ThermoFisher SelectScreen(商標)Biochemical Kinase Profiling Service、LanthaScreen(商標)Eu Kinase Binding Assay TGFBR1(ALK5)
例示されている化合物は、以下のプロトコールに従って、10,000nMから0.316nMの3倍段階希釈により、または単一の濃度10,000、1000および100nMで1%DMSO(最終濃度)中でスクリーニングする。低体積の白色384ウェルプレート(Greiner Cat#784207)に、100%DMSO中の160nL 100×化合物、3.84μLキナーゼ緩衝液(50mM HEPES、pH7.5、0.01%BRIJ−35、10mM MgCl、1mM EGTA)、キナーゼ緩衝液中の8μL 2×キナーゼ/抗体混合物(5nMの最終ALK5濃度、2nMの最終Eu−抗GST抗体濃度)、キナーゼ緩衝液中の4μL 4×Tracer#178(5nMの最終濃度)を添加する。プレートを30秒穏やかに振とうし、室温にて1時間インキュベーションしてから、プレートリーダーで蛍光性を読み取る。パーセント阻害は、DMSOのみの対照(最大のALK5とトレーサーの結合)と比較して判定され、シグモイド用量反応曲線の当てはめから、表2で指し示されているIC50値が得られる。
ThermoFisher SelectScreen(商標)Cell−based Pathway Profiling Service GeneBLAzer Beta−lactamase(bla) Reporter Technology − TGF−ベータ1刺激SBE−bla HEK293T細胞ベースアッセイ
SBE−bla HEK293T細胞を解凍し、625,000細胞/mLの濃度にアッセイ培地(OPTI−MEM、0.5%透析FBS、0.1mM NEAA、1mMピルビン酸ナトリウム、100U/mL/100μg/mL Pen/Strep)中で再懸濁する。32μLの細胞懸濁液(20,000細胞)を384ウェルポリ−D−リジンアッセイプレートの各ウェルに添加する。アッセイ培地中の細胞を、加湿インキュベーター内、37℃/5%COにてプレート中で16〜24時間インキュベーションする。4μLの10×段階希釈のALK5阻害剤(10×=100,000〜3.16nM)を、プレートの適切なウェルに添加し、加湿インキュベーター内、37℃/5%COにて、細胞と30分プレインキュベーションする。阻害剤の最終濃度は、10,000nMから0.316nMに及んだ。4μLの10×TGF−ベータ1(0.03nMの最終濃度)を、阻害剤を含有するウェルに添加する。プレートを、加湿インキュベーター内、37℃/5%COにて5時間インキュベーションする。8μLの1μM基質充填溶液を各ウェルに添加し、プレートを室温にて2時間インキュベーションしてから、蛍光プレートリーダーで読み取る。パーセント阻害を、DMSOのみの対照(最大のTGF−ベータ1刺激)と比較して判定し、シグモイド用量反応曲線の当てはめから、表2で指し示されているIC50値が得られる。
Figure 2021534203
スキーム1(以下に例証されている)では、式(I)(式中、n=0であり、yは単結合であり、X=CHである)に包含される化合物のサブセットである例示式Aは、ケトン(II)で開始して調製され得る。塩化メチレン中の臭素を用いた臭素化により、臭化物(III)が得られ、これを、次いで、4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−2−イルアミン臭化水素酸塩(IV)で処理して、環化生成物(V)を得る。クロロホルム中のN−ブロモスクシンイミド(NBS)を用いた(V)の臭素化により、臭化物(VI)を得る。(VI)と適切なボロン酸エステル、例えば(VII)の鈴木カップリングにより、ニトリル(VIII)を得、これを、次いで、硫酸での処理により対応する第一級アミド(IX)、例示式Aに変換する。当業者は、炭素原子のうちの1個上において1個または複数の置換基で置換される4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−2−イルアミン臭化水素酸塩の使用により、式(I)(式中、n>0であり、Rは、水素ではない)の置換化合物への経路が得られることを認識する。
Figure 2021534203
スキーム2(以下に例証されている)では、式(I)(式中、n=0であり、yは単結合であり、X=NHである)に包含される化合物のサブセットである例示式Bは、ケトン(III)で開始して調製され得る。(III)と、ジメチルホルムアミド(DMF)中の1−アセチルグアニジンの縮合により、イミダゾール(X)が得られる。塩基性条件下で1,2−ジブロモエタンを用いた環化により(XI)を得、これを、次いでN−ブロモスクシンイミドで臭素化して、臭化物(XII)を得る。(XII)と、適切なボロン酸エステル、例えば(XIII)との鈴木カップリングにより、アミド(XIV)を得、これを、次いで、水酸化ナトリウム水溶液での処理により対応する遊離アミン(XV)、例示式Bに変換する。当業者は、一方または両方の炭素原子上における1個または複数の置換基とのジブロモエタンの使用により、式(I)(式中、n>0であり、Rは、水素ではない)の置換化合物への経路が得られることを認識する。
Figure 2021534203
スキーム3(以下に例証されている)では、式(I)(式中、n=0であり、yは二重結合であり、X=Oである)に包含される化合物のサブセットである例示式Cは、ケトン(III)で開始して調製され得る。(III)と、テトラヒドロフラン(THF)中の2−アミノオキサゾールの縮合により、付加体(XVI)を得、これを、次いでトルエン中の塩化チタン(IV)で処理して、環化生成物(XVII)を得る。N−ブロモスクシンイミドを用いた(XVII)の臭素化により、臭化物(XVIII)を得る。(XVIII)と適切なボロン酸エステル、例えば(XIX)との鈴木カップリングにより、次いで、(XX)、例示式Cを得る。当業者は、2−アミノオキサゾールではなく2−アミノチアゾールの置換で、酸素原子が硫黄原子により置き換えられた(XX)に対応する化合物が得られることを認識する。
Figure 2021534203
スキーム4(以下に例証されている)では、式(I)(式中、n=0であり、yは単結合であり、X=CHである)に包含される化合物のサブセットである例示式Dは、臭化物(VI)で開始して調製され得る。ボロン酸エステル(XXI)と臭化物(VI)との鈴木カップリングにより、エステル(XXII)が得られ、これをホルムアミドで処理すると、環化生成物(XXIII)、例示式Dが得られる。
Figure 2021534203
スキーム5(以下に例証されている)では、式(I)(式中、n=0であり、yは単結合であり、X=CHである)に包含される化合物のサブセットである例示式Eは、中間体エステル(XXII)で開始して調製され得る。上昇温度の封管における、メタノール中のメチルアミンを用いた(XXII)の処理により、アミド(XXIV)が得られる。120℃にて、DMF中のジメチルホルムアミド−ジメチルアセタールを用いた(XXIV)の環化により、化合物(XXV)、例示式Eが得られる。当業者は、スキーム5におけるメチルアミンを、他の第一級アミンで置き換えることにより、メチル基が、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、およびヘテロアリール基、または1個もしくは複数のヘテロ原子を含有するヘテロ環式環で置換されるアルキル基を含むが、それらに限定されない他の基で置き換えられる(XXV)の類似体に移行することを認識する。
Figure 2021534203
スキーム6(以下に例証されている)では、式(I)(式中、n=0であり、yは単結合であり、X=CHである)に包含される化合物のサブセットである例示式Fは、臭化物(VI)で開始して調製され得、還流ジオキサン中において、酢酸カリウムおよび[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(Pd(dppf)Cl)の存在下で、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ−1,3,2−ジオキサボロランを用いた処理により、ピナコールボロン酸エステル(XXVI)を得る。標準的な鈴木カップリング条件を使用した、(XXVI)と公知の中間体エチル(E)−3−(5−ヨード−1,3,3a−トリアザ−4−インデニル)アクリレート(XXVII)のさらなる反応(国際公開第2017/215506号パンフレットを参照されたい)により、エステル(XXVIII)を得る。トルエン中のトリメチルアルミニウムおよび塩化アンモニウムを用いた(XXVIII)の処理により、最終アミド(XXIX)、例示式Fを得る。当業者は、最後のステップにおける塩化アンモニウムを、第一級または第二級アミンで置き換えることにより、NH基は、NHRまたはNR基により置き換えられ、Rは、アルキル、アリールなどであり得る(XXIX)の類似体に移行することを認識する。
Figure 2021534203
[実施例1]
3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−アミン(iii)の合成
Figure 2021534203
5Lメタノール(MeOH)中の2.5kg(12.38mol)1,3−ジブロモプロパンi(CAS#109−64−8)の溶液に、水(1.25L)中のシアン化ナトリウム(600g、12.5mol)の溶液を滴下添加する。混合物を55℃に8時間加熱する。混合物を水(7L)中に注ぎ、ジクロロメタン(DCM)中に抽出する。有機層を水(5L)で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、ニトリルiiを得、これを、さらなる精製なしで、次のステップで使用する。
ニトリルii(200g、1.35mol)を、オートクレーブ中でエタノール性アンモニア(4M、1.25L)に溶解する。オートクレーブを、110℃に6時間加熱し、次いで室温に冷却する。反応混合物を丸底フラスコに移し、真空下で濃縮する。粗残渣を、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)、次いで酢酸エチル中5%メタノールで洗浄する。混合物を10℃にて15分撹拌し、生じた固体を濾過して、アミンiii(130g、0.79mol)をオフホワイト固体として得、これを、さらなる精製なしで使用する。
[実施例2]
2−ブロモ−1−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)エタン−1−オン(x)の合成
Figure 2021534203
ジオールiv(500g、4.81mol)を、DCM(5L)に溶解する。三フッ化ホウ素ジエチルエーテレート(BF・2EtO)(エーテル中50%、300mL、1.83mol)をゆっくり添加し、続いてジアセチル(400mL、4.70mol)を添加する。反応物を12時間撹拌し、次いで水(2×2L)で洗浄する。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、ケトンv(0.80kg、4.65mol)を淡黄色液体として得、これを、さらなる精製なしで使用する。
ケトンv(800g、4.65mol)を丸底フラスコに入れ、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(DMF/DMA)(1.6L、15.04mol)をゆっくり添加する。反応物を120℃に共沸蒸留しながら2時間加熱して、メタノールを除去する。溶媒を真空下で蒸発させ、次いでヘキサン(2L)を添加し、混合物を5℃に冷却する。固体を濾過して、アミンvi(1.1kg、4.84mol)を得、これを、さらなる精製なしで使用する。
水(2L)中の水酸化ナトリウム(NaOH)(200g、5mol)の溶液を、10℃に冷却し、次いでヒドラジン水和物(99%、300mL)を滴下添加する。反応物を室温に温め、アミンvi(1kg、4.40mol)を添加する。反応物を2時間撹拌し、次いで氷冷水(1L)を添加し、混合物を10℃にて1時間撹拌する。固体を濾過し、氷冷水で洗浄して、アセタールvii(800g、4.08mol)をオフホワイト固体として得、これを、さらなる精製なしで使用する。
水(2.4L)中の塩酸(2.4L)の溶液を、10℃に冷却する。アセタールvii(1.2kg、6.12mol)を添加し、混合物を12時間撹拌する。反応物を5℃に冷却し、50%NaOHを添加することにより、pHを7に調整する。混合物をジクロロメタン中の5%メタノール中に抽出する。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(1:4 酢酸エチル:石油エーテル)により精製して、ピラゾールviii(500g、4.54mol)を74%収率で得る。
ピラゾールviii(30g、0.27mol)および炭酸セシウム(98g、0.30mol)を、ジメチルホルムアミド(DMF)(300mL)に溶解する。2−ブロモプロパン(30mL、0.32mol)を滴下添加し、混合物を12時間撹拌する。混合物を水(1L)上に注ぎ、酢酸エチル中に抽出する。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、置換ピラゾールix(22g、0.14mol)を淡黄色液体として得、これを、さらなる精製なしで使用する。
酢酸エチル(EtOAc)(30mL)およびクロロホルム(300mL)中のピラゾールix(3g、19.7mmol)の溶液に、臭化銅(II)(8.8g、39.4mmol)を添加する。反応物を70℃にて16時間加熱し、その後混合物を室温に冷却し、10%重炭酸ナトリウム(300mL)上に注ぎ、クロロホルム中に抽出する。有機層をブラインで洗浄し、濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10%酢酸エチル)により精製して、臭化物x(2.6g、11.3mmol)を、黄色液体として57%収率で得る。
[実施例3]
3−ブロモ−2−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール(xii)の合成
Figure 2021534203
DMF(40mL)中の臭化物x(2.0g、8.7mmol)の溶液に、アミンiii(4.2g、25.6mmol)および炭酸ナトリウム(4.6g、43.4mmol)を添加する。混合物を80℃に加熱し、12時間撹拌し、次いで室温に冷却し、水(100mL)上に注ぎ、クロロホルム中の10%イソプロパノール中に抽出する。有機層を真空下で濃縮し、次いで高真空に移動させて、残留DMFを除去する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中3%〜5%メタノール)により精製して、イミダゾールxi(950mg、4.39mmol)を、褐色非晶質固体として50%収率で得る。
クロロホルム(8mL)中のイミダゾールxi(150mg、0.69mmol)の溶液を、−10℃に冷却し、N−ブロモスクシンイミド(NBS)(76mg、0.43mmol)を添加する。温度を、0℃にゆっくり上昇させ、反応物を1時間撹拌する。混合物を10%重炭酸ナトリウムの水溶液中に注ぎ、DCM中に抽出する。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中2%〜5%メタノール)により精製して、臭化物xii(110mg、0.37mmol)を、褐色固体として54%収率で得る。
[実施例4]
6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボニトリル(xvi)の合成
Figure 2021534203
DMF/DMA(310g、2.6mol)中のピリジンxiii(300g、1.73mol)の溶液を、共沸蒸留しながら120℃に加熱して、メタノールを8時間除去する。溶媒を真空下で除去し、ヘキサン(500mL)を添加し、混合物を5℃に冷却する。固体を濾過し、ヘキサンで洗浄して、アミンxiv(340g、1.50mol)を薄褐色固体として得、これを、さらなる精製なしで使用する。
アミンxiv(100g、0.44mol)および重炭酸ナトリウム(65g、0.62mol)をイソプロパノール(500mL)に溶解する。クロロアセトニトリル(50mL、0.79mol)およびヨウ化カリウム(5g、0.30mol)を添加する。混合物を18時間加熱還流し、次いで濃縮する。水を残渣に添加し、混合物を酢酸エチル中に抽出する。活性炭(10%wt/wt)を、次いで酢酸エチル溶液に添加し、混合物を55℃に15分加熱してから濾過する。濾液を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮する。ヘキサンを残渣に添加し、混合物を冷却し、濾過して、臭化物xv(50g、0.23mol)をオフホワイト固体として得、これを、さらなる精製なしで使用する。
1,4−ジオキサン(80mL)中の臭化物xv(1.0g、4.5mmol)の溶液を、不活性雰囲気下で30分脱気し、次いでビス(ピナコラトジボロン)(Bpin)(1.36g、5.4mmol)を添加し、混合物をさらに30分脱気する。酢酸カリウム(1.6g、16.3mmol)を添加し、続いて5分脱気し、その後[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(Pd(dppf)Cl)(320mg、0.44mmol)を添加し、混合物を10分脱気する。反応物を80℃に12時間加熱し、次いで室温に冷却し、Celite(登録商標)を通して濾過し、濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中3%メタノール)により精製して、ジオキサボロランxvi(600mg、0.22mmol)を灰色固体として5%収率で得る。
[実施例5]
6−(2−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボニトリル(xvii)の合成
Figure 2021534203
圧力管に、臭化物xii(60mg、0.20mmol)、ジオキサボロランxvi(55mg、0.20mmol)、トルエン(2.5mL)およびメタノール(1.5mL)を添加する。炭酸ナトリウム(65mg、0.61mmol)を添加する。混合物を不活性雰囲気下で15分脱気し、続いてパラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(Pd(PPh)(24mg、0.02mmol)を添加し、その後管を封止し、130℃に12時間加熱する。混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)を通して濾過し、DCM中10%メタノールで洗浄する。濾液を真空下で濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中2%〜4%メタノール)により精製して、ニトリル(xvii)(22mg、0.06mmol)を31%収率で得る。m/z:358.1。
[実施例6]
6−(2−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボキサミド(7)の合成
Figure 2021534203
ニトリルxvii(34.0mg、0.095mmol)を、5℃にて硫酸(1mL)に溶解する。反応物を室温に温め、4時間撹拌する。混合物を氷冷水中に注ぎ、アンモニア水溶液(18%溶液)を、pH9に達するまで添加する。混合物をDCM中に抽出し、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中3%〜6%メタノール)により精製して、7(18mg、0.05mmol)を、オフホワイト固体として53%収率で得る。
上の実施例に記載されている方法を使用して合成され得る他の化合物は、表3で示される。
Figure 2021534203
Figure 2021534203
[実施例7]
メチル2−アミノ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾエート(xx)の合成
Figure 2021534203
DMF(500mL)中のアミンxviii(100g、0.66mol)の溶液を10℃に冷却し、NBS(129.6g、0.73mol)を添加する。反応物を2時間撹拌し、次いで炭酸ナトリウムの飽和水溶液を、pHが7に達するまで添加する。混合物を酢酸エチル中に抽出し、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10%酢酸エチル)により精製して、臭化物xix(108g、0.47mol)を、白色固体として71%収率で得る。
合成は、ジオキサボロランxivの合成において、実施例4で上に記載されているように完了させて、ジオキサボロランxxを75%収率で得る。
[実施例8]
6−{3−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−1,4−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタ−2,4−ジエン−2−イル}−3H−キナゾリン−4−オン(16)の合成
Figure 2021534203
臭化物xxiは、実施例28に記載されている手順を使用して、実施例1〜3に記載されているように合成して、シクロプロピル置換ピラゾールlxxxiiiを得る。臭化物xxiを、実施例5に記載されているジオキサボロランxxにカップリングして、エステルxxiiを得る。
エステルxxii(110mg、0.31mmol)を、ホルムアミド(2mL)に溶解する。混合物を160℃に10時間加熱し、次いで冷水を添加し、混合物をDCM中に抽出する。有機層を水で洗浄し、真空下で濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中3%〜6%メタノール)により精製して、16(18mg、0.05mmol)を褐色固体として16%収率で得る。
実施例8に記載されている方法を使用して合成され得るさらなる化合物も、表4で示される。
Figure 2021534203
[実施例9]
6−{3−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−1,4−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタ−2,4−ジエン−2−イル}−3−メチル−3H−キナゾリン−4−オン(18)の合成
Figure 2021534203
メタノール(MeOH)(4.0mL)中の16(12mg、0.03mmol)の溶液に、ナトリウムメトキシド(NaOMe)(6mg、0.11mmol)、続いてヨウ化メチル(MeI)(10mg、0.07mmol)を添加する。反応物を12時間撹拌し、次いで濃縮する。水を残渣に添加し、混合物をDCM中に抽出する。有機層を濃縮し、粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中3%〜5%メタノール)により精製して、18(7mg、0.02mmol)を63%収率で得る。MS:m/z373。
あるいは、18は、実施例21に記載されている方法を使用して調製され得る。
実施例9に記載されている方法を使用して合成され得る他の化合物も、以下の表5に示されている。
Figure 2021534203
[実施例10]
6−{3−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−1,4−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタ−2,4−ジエン−2−イル}−3−(2−モルホリノエチル)−3H−キナゾリン−4−オン(28)の合成
Figure 2021534203
DMF(3mL)中の16(100mg、0.28mmol)の溶液に、炭酸セシウム(109mg、0.34mmol)および1,2−ジブロモエタン(132mg、0.70mmol)を添加する。反応物を85℃に4時間加熱し、次いで室温に冷却する。水を添加し、混合物をDCM中に抽出する。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中3%〜4%メタノール)により精製して、臭化物xxiii(48mg、0.10mmol)を、褐色固体として36%収率で得る。
臭化物xxiii(100mg、0.22mmol)を、モルホリン(4mL、46.3mmol)に溶解し、120℃に加熱する。混合物を4時間撹拌し、次いで濃縮する。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中3%〜6%メタノール)により精製して、28(8mg、0.02mmol)を8%収率で得る。MS:m/z472.3。
以下の表6に示されている化合物27は、実施例10に記載されている方法を使用しても合成され得る。
Figure 2021534203
[実施例11]
2−(6−(2−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)プロパン−2−オール(75)の合成
Figure 2021534203
ニトリルxxivを、実施例1〜3に記載されているように合成する。ニトリルxxiv(50mg、0.14mmol)を、テトラヒドロフラン(THF)(6mL)に溶解する。臭化メチルマグネシウム(THF中1.3M、0.13mL、0.17mmol)を添加する。1時間後、出発材料は、TLC(薄層クロマトグラフィー)によれば依然存在している。さらに0.43mL(0.56mmol)の臭化メチルマグネシウム(THF中1.3M)を添加し、反応物をさらに30分撹拌し、その後反応は、TLCによれば完了する。反応物を塩化アンモニウム水溶液(18%溶液)でクエンチし、酢酸エチル中に抽出する。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中5%メタノール)により精製して、ケトンxxvをオフホワイト固体として50%収率で得る。
ケトンxxv(60mg、0.16mmol)を、THF(5mL)に溶解する。臭化メチルマグネシウム(THF中1.3M、0.62mL、0.81mmol)を添加し、混合物を30分撹拌する。反応物を塩化アンモニウムの飽和水溶液でクエンチし、次いで酢酸エチル中に抽出する。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中2%〜5%メタノール)により精製して、75を、褐色固体(18mg、0.05mmol)として29%収率で得る。MS:m/z389.3。
[実施例12]
6−{3−[1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1,4−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタ−2,4−ジエン−2−イル}−3H−キナゾリン−4−オン(49)の合成
Figure 2021534203
2,2−ジフルオロエタノールxxvi(25g、0.30mol)を、DCM(500mL)に溶解する。トリエチルアミン(EtN)(94g、0.93mmol)を添加し、混合物を0℃に冷却する。p−トルエンスルホニルクロリド(TsCl)(89g、0.47mmol)を添加し、反応物を12時間撹拌し、その後水を添加し、混合物を15分撹拌してから、DCM中に抽出する。溶媒を除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーに(酢酸エチル中50%石油エーテル)より精製して、トシレートxxvii(20g、0.08mol)を28%収率で得る。
ピラゾールviii(20g、0.18mol)を、ジメチルホルムアミド(DMF)(300mL)に溶解し、炭酸セシウム(70g、0.22mol)、続いてトシレートxxvii(45g、0.19mol)を添加する。混合物を12時間撹拌し、次いで氷冷水中に注ぎ、酢酸エチル中に抽出する。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10%酢酸エチル)により精製して、二フッ化物xxviii(2.56g、0.15mol)を83%収率で得る。
二フッ化物xxviiiに、次いで、臭素xを形成するための実施例2に記載されている条件、およびxiiの合成において実施例3に記載されている条件を施して、以下に示されている臭化物xxixを得る。
Figure 2021534203
入手したら、臭化物xxixに実施例8に記載されている条件を施して、xxxから49を44%収率で得る。MS:m/z383.2。
これらの条件を前述の実施例に記載されているものと共に使用して、以下の表7に示されている化合物を合成できる。
Figure 2021534203
[実施例13]
6−(2−(1−シクロブチル−1H−ピラゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール−3−イル)−3−メチルキナゾリン−4(3H)−オン(94)の合成
Figure 2021534203
ピラゾールviii(8グラム、72.7mmol)を、DMF(120mL)に溶解する。炭酸カリウム(15g、107.9mmol)、続いてブロモシクロブタン(10.7g、79.3mmol)を添加する。反応物を65℃にて16時間撹拌し、その後水を添加する。混合物を酢酸エチル中に抽出し、有機層を真空下で濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中12%酢酸エチル)により精製して、シクロブタンxxxi(5g、30.4mmol)を、淡黄色油状物として42%収率で得る。
Figure 2021534203
シクロブタンxxxiは、xの形成における実施例2、およびxiiの形成における実施例3に記載されている条件に従ってさらに修飾して、臭化物xxxiiを得る。ジオキサボロランxxxiiiを、実施例20に記載されているように合成する。臭化物xxxiiおよびジオキサボロランxxxiiiに実施例8に記載されている条件を施して、xxxiiから94(38mg、0.10mmol)を、褐色固体として15%収率で得る。MS:m/z387.2。
94に加えて、化合物43(表8で示されている)も、これらの方法を使用して合成され得る。
Figure 2021534203
[実施例14]
5−ブロモ−6−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール(xl)の合成
Figure 2021534203
チオ尿素xxxiv(HO中50%、184g、1.17mol)をトルエン(600mL)に添加する。2−クロロアセトアルデヒドxxxv(60g、0.79mol)を添加し、混合物を80℃に3時間加熱し、次いで10℃に冷却する。pHは重炭酸ナトリウム水溶液で7に調整し、混合物を酢酸エチル中に抽出し、濃縮して、xxxviを、褐色固体として78%収率で得る。
臭化物xxxviiを、ブロモシクロプロパンを2−ブロモプロパンの代わりに使い、実施例2に記載されているように合成する。
テトラヒドロフラン(THF)(25mL)およびアセトニトリル(MeCN)(50mL)中のチアゾールxxxvi(2.0g、20.0mmol)の溶液に、臭化物xxxvii(5.0g、21.8mmol)を添加する。混合物を18時間撹拌し、次いで10℃に冷却し、さらに30分撹拌する。沈殿物を濾過し、MeCNで洗浄して、臭化物塩xxxviii(2.05g、6.5mmol)を得、これを、さらなる精製なしで使用する。
臭化物塩xxxviii(4g、12.7mmol)を、トルエン(80mL)に溶解し、0℃に冷却する。四塩化チタン(トルエン中1.0M、61mL、61mmol)を滴下添加し、その後反応物を100℃で、6時間加熱する。反応物を10℃に冷却し、10%重炭酸ナトリウム水溶液を、pHが9に達するまでゆっくり添加する。混合物を1時間撹拌し、次いで酢酸エチル中に抽出する。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮する。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中3%から6%メタノール)により精製して、チアゾールxxxix(2.4g、10.2mmol)を、褐色固体として85%収率で得る。
チアゾールxxxixは、xii(実施例3)の合成に記載されている方法を使用して臭素化して、臭化物xlを44%収率で得る。
当業者は、同じ合成技術を適用して、以下の表9に示されている化合物を入手できることを認識する。
Figure 2021534203
Figure 2021534203
[実施例15]
6−(6−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−イル)キナゾリン−4(3H)−オン塩酸塩(97)の合成
Figure 2021534203
臭化物xliおよびジオキサボロランxxをカップリングし、合成を、実施例8に記載されているように完了させて、中間体xliiを経由して中間体xliiiを得る。ジヒドロピリミジノンxliii(80mg、0.21mmol)を、次いで、10%メタノール性塩酸(10mL)で、10℃にて30分処理する。溶媒を真空下で45℃にて除去し、残渣を、メチルtert−ブチルエーテルに溶解する。生じた固体を濾過し、乾燥させて、97(38mg、0.09mmol)を、褐色固体として44%収率で得る。MS:m/z377.1。
臭化物xliを使用して、先述の実施例に記載されている手順、続いて実施例9に記載されているメチル化に従うことにより、化合物91(表10で示される)も合成される。MS:m/z391.3。
Figure 2021534203
[実施例16]
5−ブロモ−6−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[2,1−b]オキサゾール(xlviii)の合成
Figure 2021534203
水(30mL)中のブロモアセトアルデヒドジメチルアセタール(5g、29.6mmol)の溶液に、HCl(6M、10mL)を添加する。混合物を60℃に1時間加熱し、次いで水(20mL)中の尿素xliv(2.66g、44.3mmol)を添加する。温度を95℃に上昇させ、反応物を1時間撹拌してから、0℃に冷却する。pHを、水酸化ナトリウム水溶液で9から10の間に調整し、混合物を酢酸エチル中に抽出する。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中3%〜5%メタノール)により精製して、オキサゾリンxlvを、オフホワイト固体(900mg、10.7mmol)として36%収率で得る。
テトラヒドロフラン(THF)(30mL)およびアセトニトリル(60mL)中の臭化物xxxvii(3g、13.0mmol)およびオキサゾリンxlv(13.1mmol)の溶液を、室温にて2時間撹拌し、次いで10℃に冷却し、30分撹拌する。生じた固体を濾過し、アセトニトリル(20mL)で洗浄し、乾燥させて、臭化水素酸塩xlvi(2.6g、8.7mmol)を、白色固体として67%収率で得る。
トルエン(70mL)中の臭化水素酸塩xlvi(3.2g、10.7mmol)の溶液を0℃に冷却し、次いで純四塩化チタン(5.7mL、51.9mmol)を15分にわたって添加する。混合物を110℃に10時間加熱し、次いで10℃に冷却し、溶液は、10%炭酸ナトリウム水溶液を添加することによりpH9.0に調整する。混合物を1時間撹拌し、次いで酢酸エチル中に抽出する。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中2%〜5%メタノール)により精製して、オキサゾリンxlvii(2.0g、9.3mmol)を褐色固体として87%収率で得る。
クロロホルム(15mL)中のオキサゾリンxlvii(500mg、2.4mmol)の溶液を、−10℃に冷却し、N−ブロモスクシンイミド(NBS)(331mg、1.9mmol)を5分にわたって添加し、反応物を−10℃にて15時間撹拌する。反応物を重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、−10℃にてさらに15分撹拌し、その後DCMを添加し、層を分離する。水性層をDCM中に抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、綿を通して濾過し、生成物を50℃にて蒸留して、480mgの臭化物xlviiiを70%収率で得る。
[実施例17]
6−{7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−オキサ−1,6−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタ−2,5,7−トリエン−8−イル}−3H−キナゾリン−4−オン(24)の合成
Figure 2021534203
臭化物xlviiiおよびジオキサボロランxxに、実施例8の合成について記載されている条件を施して、中間体エステルxlixを経由して、24を褐色固体として7%収率で得る。MS:m/z357.2。
[実施例18]
6−{7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−オキサ−1,6−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタ−2,5,7−トリエン−8−イル}−3−メチル−3H−キナゾリン−4−オン(26)の合成
Figure 2021534203
24の合成を完了させたら、これを、実施例9に記載されている方法を使用してさらに合成して、26を、白色固体として19%収率で得る。MS m/z373.1。
実施例16、17および18に記載されている方法を使用して合成される他の化合物は、以下の表11に示されている。
Figure 2021534203
当業者は、同じ合成技術を使用して、以下の表12に示されている化合物を入手できることを認識する。
Figure 2021534203
Figure 2021534203
[実施例19]
1−(5−ブロモ−6−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[1,2−a]イミダゾール−1−イル)エタン−1−オン(liii)の合成
Figure 2021534203
ジメチルホルムアミド(DMF)(60mL)中の臭化物xxxvii(10g、43.5mmol)の溶液に、N−アセチルグアニンl(13.1g、129.7mmol)を添加し、反応物を20時間撹拌する。混合物を水上に注ぎ、酢酸エチル中に抽出する。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中3%〜5%メタノール)により精製して、アミドli(4.2g、18.2mmol)を42%収率で得る。
アミドli(500mg、2.2mmol)を、DMF(5mL)に溶解し、炭酸セシウム(3.5g、10.8mmol)を添加する。混合物を30分撹拌し、その後1,2−ジブロモエタン(0.56mL、6.5mmol)を添加する。混合物を100℃に加熱し、6時間撹拌し、次いで室温に冷却してから、水を添加する。混合物を酢酸エチル中に抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中3%〜6%メタノール)により精製して、アミドlii(180mg、0.70mmol)を32%収率で得る。
クロロホルム(15mL)中のイミダゾリンlii(500mg、1.9mmol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(277mg、1.6mmol)を、−10℃にて3回に分けて添加する。反応物を−5℃にて1時間撹拌し、次いで10%重炭酸ナトリウム水溶液中に注ぎ、DCM中に抽出する。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中3%〜5%メタノール)により精製して、臭化物liii(400mg、1.2mmol)を63%収率で得る。
[実施例20]
3−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(xxxiii)の合成
Figure 2021534203
ホルムアミド(2L)中の臭化物xix(100g、0.43mol)の溶液を、60℃に24時間加熱する。混合物を次いで0℃に冷却して、固体を形成する。イソプロパノールを添加し、混合物を30分撹拌する。固体を濾過し、イソプロパノールで洗浄して、臭化物liv(60g、0.27mol)を得、これを、さらなる精製なしで使用する。
メタノール(200mL)中のナトリウムメトキシド(7.2g、0.13mol)の溶液を0℃に冷却し、次いで臭化物liv(10g、0.04mol)、続いてヨウ化メチル(5.5mL、0.09mol)を添加する。反応物を室温に温め、12時間撹拌する。混合物を真空下で濃縮し、残渣を水で希釈し、DCM中に抽出する。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中2%メタノール)により精製して、メチルキナゾリノンlv(8g、0.03mol)を75%収率で得る。
1,4−ジオキサン(60mL)中のメチルキナゾリノンlv(2g、8.4mmol)の溶液を、窒素下で10分脱気する。酢酸カリウム(2.8g、28.6mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(2.5g、9.9mmol)および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(Pd(dppf)Cl)(600mg、0.82mmol)を添加する。反応物を120℃に12時間加熱し、次いで室温に冷却し、固体を濾過により除去する。濾液を濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中10%メタノール)により精製して、ジオキサボロランxxxiii(1.5g、5.2mmol)を62%収率で得る。
[実施例21]
6−{3−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−1,4−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタ−2,4−ジエン−2−イル}−3−メチル−3H−キナゾリン−4−オン(18)の代替合成
Figure 2021534203
臭化物liii(200mg、0.59mmol)およびジオキサボロランxxxiii(222mg、0.69mmol)をトルエン(12mL)およびメタノール(6mL)に溶解し、混合物を窒素下で10分脱気する。炭酸ナトリウム(189mg、1.78mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(138mg、0.12mmol)を添加する。反応物を120℃に12時間加熱し、次いで真空下で濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中3%〜6%メタノール)により精製して、18(12mg、0.05mmol)を、褐色固体として8%収率で得る。MS:m/z374。
実施例21に記載されている合成方法は、先述の実施例と共に使用して、以下の表13に示されている化合物を合成できる。
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
Figure 2021534203
[実施例22]
4−(4−(2−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール−3−イル)ピリジン−2−イル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ベンズアミド(88)の合成
Figure 2021534203
1,4−ジオキサン(150mL)中の臭化物lvii(5g、23.3mmol)の溶液を、窒素雰囲気下で10分脱気する。酢酸カリウム(8g、81.6mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(7g、27.6mmol)および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(Pd(dppf)Cl)(1.7g、2.3mmol)を添加する。混合物を90℃に12時間加熱し、次いで真空下で濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中15%酢酸エチル)により精製して、ジオキサボロランlviii(4g、15.3mmol)を、オフホワイト固体として65%収率で得る。
ジオキサボロランlviii(5.3g、20.1mmol)およびジブロモピリジンlix(4g、16.9mmol)を、圧力管中のトルエン(200mL)およびメタノール(120mL)に溶解する。混合物を窒素雰囲気下で10分脱気し、次いで炭酸ナトリウム(5.3g、50.0mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1.9g、1.7mmol)を添加する。管を封止し、混合物を110℃に12時間加熱してから、これを減圧下で濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10%〜15%酢酸エチル)により精製して、臭化物lx(2.1g、7.2mmol)を43%収率で得た。
1,4−ジオキサン(30mL)中の臭化物lx(1g、3.4mmol)の溶液に、酢酸カリウム(1.25g、12.8mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.2g、4.7mmol)および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(Pd(dppf)Cl)(250mg、0.3mmol)を添加する。混合物を100℃に12時間加熱し、次いで減圧下で濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中2%メタノール)により精製して、ジオキサボロランlxi(400mg、1.2mmol)をオフホワイト固体として35%収率で得る。
トルエン(30mL)およびメタノール(15mL)中のジオキサボロランlxi(752mg、2.2mmol)および臭化物xxi(500mg、1.7mmol)の溶液を、窒素雰囲気下で10分脱気する。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(395mg、0.3mmol)および炭酸ナトリウム(545mg、5.1mmol)を添加する。反応物を120℃に10時間加熱し、次いで混合物を減圧下で濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中2%〜5%メタノール)により精製して、エステルlxii(220mg、0.5mmol)を黄色固体として24%収率で得る。
ベンゼン(5mL)中のテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(400mg、3.96mmol)の溶液を0℃に冷却し、トリメチルアルミニウム(トルエン中2.0M、2.0mL)を添加する。混合物を室温に温め、30分撹拌する。溶液を0.2Mに滴定した。
ベンゼン(10mL)中のエステルlxii(150mg、0.35mmol)の溶液に、トリメチルアルミニウムおよびテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミンの上に記載されている溶液(0.2M、4mL)を添加する。混合物を80℃に5時間加熱し、次いで室温に冷却し、5%塩酸水溶液を添加する。混合物を20分撹拌し、次いで10%重炭酸ナトリウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチル中に抽出する。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中5%メタノール)により精製して、88(26mg、0.05mmol)を、淡黄色固体として15%収率で得る。MS:m/z495.4。
[実施例23]
(4−(4−(2−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール−3−イル)ピリジン−2−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン(93)の合成
Figure 2021534203
ベンゼン(12mL)中のエステルlxii(100mg、0.24mmol)の溶液に、モルホリン/トリメチルアルミニウムの2M溶液(2mL、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミンの代わりにモルホリンのみを使用して、実施例22で上に記載されているように調製した)を添加する。混合物を5時間加熱還流し、次いで室温に冷却し、5%塩酸水溶液を添加する。混合物を20分撹拌し、次いで10%重炭酸ナトリウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチル中に抽出する。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中5%メタノール)により精製して、93(21mg、0.04mmol)を、褐色固体として18%収率で得る。MS:m/z481.3。
[実施例24]
2−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−3−(2−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ピリジン−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール(86)の合成
Figure 2021534203
臭化物lxiiiを、lxiの合成において実施例22に記載されているように処理して、lxiiiからジオキサボロランlxviを12%収率で得る。ジオキサボロランlxviおよび臭化物xxiを、次いで実施例5に記載されているように処理して、臭化物xxiから86を12.5%収率で得る。MS:m/z446.1。
[実施例25]
6−(2−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール−3−イル)キナゾリン−4−カルボキサミド(95)の合成
Figure 2021534203
DMF(30mL)中のアニリンlxvii(3g、17.5mmol)の溶液を、−10℃に冷却し、N−ブロモスクシンイミド(3.12g、17.5mmol)を添加する。反応物を室温にし、2時間撹拌し、次いで10%重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチする。混合物を30分撹拌し、生じた固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、さらなる精製なしで使用する臭化物lxviiを得る。
エタノール(270mL)中の臭化物lxviii(9g、42.0mmol)の溶液に、酢酸ホルムアミジン(9g、86.4mmol)を添加する。混合物を100℃に12時間加熱し、次いで真空下で濃縮する。重炭酸ナトリウム水溶液(10%)を残渣に添加し、混合物を酢酸エチル中に抽出する。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中40%酢酸エチル)により精製して、キナゾリンlxix(2.5g、11.2mmol)を27%収率で得る。
1,4−ジオキサン(50mL)中のキナゾリンlxix(2.5g、11.2mmol)の溶液に、二酸化セレン(1.7g、15.3mmol)を添加する。混合物を100℃に12時間加熱し、次いで濾過して、固体を除去する。濾液を真空下で濃縮して、カルボン酸lxxを得、これを、さらなる精製なしで使用する。
メタノール(10mL)中のカルボン酸lxx(500mg、1.9mmol)の溶液を10℃に冷却し、塩化チオニル(0.44mL、6.1mmol)を添加する。混合物を80℃に12時間加熱し、次いで真空下で濃縮する。残渣を10%重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチル中に抽出する。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、メチルエステルlxxiを得、これを、さらなる精製なしで使用する。
メチルエステルlxxiを、次いで、ジオキサボロランlxivの合成において実施例24に記載されているように処理する。ジオキサボロランlxxiiおよび臭化物xxiを、次いで実施例5に記載されているように処理して、lxxiからメチルエステルlxxiii(50mg、0.13mmol)を12%収率で得る。
ベンゼン(5mL)中の塩化アンモニウム(100mg、1.9mmol)の溶液を0℃に冷却し、トリメチルアルミニウム(トルエン中2.0M、0.93mL)を添加する。混合物を室温にて1時間撹拌し、0.15Mに滴定する。
メチルエステルlxxiii(50mg、0.12mmol)を、ベンゼン(10mL)に溶解する。トリメチルアルミニウムおよびアンモニアの上に記載されている溶液(0.15M、3mL)を添加し、混合物を80℃に12時間加熱する。反応物を10%炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、混合物をDCM中に抽出する。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中3%〜6%メタノール)により精製して、95(9mg、0.02mmol)を、褐色固体として19%収率で得る。MS:m/z386.3。
[実施例26]
6−(6−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−イル)キナゾリン−4−カルボキサミド(96)の合成
Figure 2021534203
臭化物lxixを、実施例24に記載されているように処理して、ジオキサボロランlxxivを得る。ジオキサボロランlxxivおよび臭化物xlを、次いで実施例5に記載されているようにカップリングして、キナゾリンlxxvを得る。キナゾリンlxxvを、次いで実施例25に記載されているように二酸化セレンで酸化して、カルボン酸lxxviを得る。カルボン酸lxxviを次いで誘導体化して、実施例25に記載されているようにメチルエステルlxxviiを得る。最終的に、メチルエステルlxxviiを、実施例25に記載されているように処理して、lxxviiから96(20mg、0.05mmol)を、黄色固体として21%収率で得る。MS:m/z402.1。
[実施例27]
6−(2−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール−3−イル)−4−メトキシキナゾリン(98)の合成
Figure 2021534203
オキシ塩化リン(300mL)中のキナゾリノンliv(30g、0.13mol)の溶液を、95℃に1時間加熱する。N,N−ジエチルアニリンlxxviii(42.2mL、0.26mol)をゆっくり添加し、混合物を120℃に12時間加熱する。混合物を真空下で濃縮し、次いで10%重炭酸ナトリウム水溶液を、pHが7に達するまで添加する。混合物を酢酸エチル中に抽出し、濾過し、真空下で濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中30%酢酸エチル)により精製して、塩化物lxxix(15g、0.06mol)を黄色固体として47%収率で得る。
無水テトラヒドロフラン(20mL)中の塩化物lxxix(1g、4.1mmol)の溶液に、ナトリウムメトキシド(270mg、5mmol)を添加する。反応物を12時間撹拌し、次いで水を添加し、混合物を酢酸エチル中に抽出する。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空下で濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中30%酢酸エチル)により精製して、メトキシドlxxx(700mg、2.9mmol)をオフホワイト固体として71%収率で得る。
メトキシドlxxxを、実施例24に記載されているように処理して、ジオキサボロランlxxxiを55%収率で得る。ジオキサボロランlxxxiおよび臭化物xxiを、次いで、実施例5に記載されているように処理して、98を、褐色固体として12%収率で得る。MS:m/z373.3。
[実施例28]
1−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)エタン−1−オン(lxxxiii)の合成
Figure 2021534203
ピラゾールviii(80g、0.73mol)および炭酸ナトリウム(155g、1.46mol)を1,2−ジクロロエタン(2L)に溶解する。混合物を室温にて30分撹拌し、次いで2,2’−ビピリジル(118g、0.76mol)を添加し、反応物をさらに30分撹拌する。酢酸銅(II)(150g、0.83mol)を添加し、反応物を30分撹拌してから、ボロン酸lxxxii(96g、1.12mol)を添加する。混合物を60℃に16時間加熱し、次いで室温に冷却する。DCMを添加し、混合物は、Celite(登録商標)を通して濾過し、DCMで洗浄する。濾液を、5%塩酸(2×1L)、次いでブラインで洗浄する。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中50%酢酸エチル)により精製して、シクロプロパンlxxxiii(32g、0.21mol)を29%収率で得る。
[実施例29]
6−{7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−チア−1,6−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタ−2,5,7−トリエン−8−イル}−3H−キナゾリン−4−オン(90)の合成
Figure 2021534203
メタノール(10mL)およびトルエン(20mL)中の臭化物xl(300mg、0.97mmol)およびジオキサボロランxx(298mg、1.05mmol)の溶液を、窒素雰囲気下で10分脱気し、次いで炭酸ナトリウム(308mg、2.9mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(112mg、0.1mmol)を添加する。反応が、薄層クロマトグラフィー(TLC)により完了したと示されるまで、反応物を100℃に12時間、次いで150℃に10時間加熱する。混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)を通して濾過し、DCM中10%メタノールで洗浄する。濾液を濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中2%〜4%メタノール)により精製して、エステルlxxxiv(186mg、0.49mmol)を、褐色固体として51%収率で得る。
ホルムアミド(3mL)中のエステルlxxxiv(150mg、0.40mmol)の溶液を、150℃に5時間加熱する。混合物を次いで室温に冷却し、水で希釈し、DCM中に抽出する。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中4%〜6%メタノール)により精製して、90(66mg、0.18mmol)をオフホワイト固体として44%収率で得る。MS:m/z375.1。
[実施例30]
6−{7−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−チア−1,6−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタ−2,5,7−トリエン−8−イル}−3−メチル−3H−キナゾリン−4−オン(89)の合成
Figure 2021534203
メタノール(2mL)中のナトリウムメトキシド(9mg、0.17mmol)の溶液を0℃に冷却し、次いで90(20mg、0.05mmol)およびヨウ化メチル(15mg、0.08mmol)を添加する。混合物を室温にて12時間撹拌し、次いで濃縮する。水を添加し、混合物をDCM中に抽出する。混合物を再度濃縮し、次いで水を添加し、混合物を再度DCM中に抽出する。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中2%〜5%メタノール)により精製して、89(7mg、0.02mmol)を、褐色固体として36%収率で得る。MS:m/z389.1。
当業者は、89の合成が、ジオキサボロランxxxiiiおよび臭化物xlを使用して、実施例8に記載されているように鈴木カップリングを介して達成され得ることも認識する。
実際に投与される化合物の量は、処置される状態、選択される投与経路、投与される実際の化合物(複数可)、個々の患者の年齢、体重および反応、ならびに患者の症状の重症度を含む関連状況を考慮して医師により判定されることが理解される。
本明細書で使用されている「例示的な」という用語は、例または試料を指す。これは、その種の最適なものを指さない。
本明細書で使用されている「対象」は、処置、観察または実験が目的の動物を指す。「動物」は、冷血および温血脊椎動物および無脊椎動物、例えば魚類、貝類、爬虫類、特に哺乳動物を含む。「哺乳動物」は、マウス、ラット、ウサギ、モルモット、イヌ、ネコ、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ウマ、霊長類、例えばサル、チンパンジー、類人猿、ならびに出生前、小児および成人のヒトを含むが、それらに限定されない。
本明細書で使用されている「防止すること」または「保護すること」は、全体的にもしくは部分的に防止すること、または改善すること、または制御することを意味する。ある実施形態では、「防止すること」または「保護すること」は、患者が疾患の症状をまだ経験していなくても、または呈していなくても、疾患に曝露し得る、または罹りやすい素因があり得る患者において、疾患、またはその少なくとも1つもしくは複数の症状の発症を遅延させることを指す。
ある疾患を「処置すること」または「処置」は、治療処置手段、または治療的潜在性を有すると考えられる作用剤を投与することを指す。これに関連して、「処置すること」または「処置」は、疾患もしくは疾患の少なくとも1つの臨床症状を無効にすること、緩和すること、停止することもしくは改善すること、疾患の少なくとも1つの臨床症状を獲得する危険性を低下させること、疾患、もしくは疾患の少なくとも1つの臨床症状の進展を阻害すること、または疾患の少なくとも1つの臨床症状を発症する危険性を低下させることを指す。「処置すること」または「処置」は、身体的に(例えば、識別可能な症状の安定化)、生理学的に(例えば、身体的パラメーターの安定化)、またはその両方で、疾患を阻害すること、および、患者に識別可能であってもよく、なくてもよい少なくとも1つの身体的パラメーターを阻害することも指す。この用語は、緩和的処置(複数可)を含む。
本明細書で使用されている「医薬としての有効量」という用語は、組織、系、動物もしくはヒトにおいて、処置される疾患の症状の緩和もしくは寛解を含む、求められている生物学的反応、もしくは薬物反応を導く活性化合物または医薬品の量、および/あるいは、有用性を有し、望ましい治療エンドポイントが得られる、十分な量を意味する。癌のケースでは、治療有効量の薬物は、癌細胞の数を減少させる、腫瘍の大きさを縮小する、癌細胞の末梢器官への浸潤を阻害する(すなわち、ある程度遅くする、好ましくは止める)、腫瘍転移を阻害する(すなわち、ある程度遅くする、好ましくは止める)、腫瘍成長をある程度阻害する、かつ/または、癌に関連する症状の1つまたは複数をある程度軽減することができる。これは、薬物が、成長を防止できる、かつ/または、既存の癌細胞を殺す規模まで、細胞増殖抑制性および/または細胞毒性であってよい。癌治療では、有効性は、例えば、疾患進展までの時間を評価することにより、および/または反応速度を判定することにより測定され得る。
本明細書で使用されている「医薬として許容できる」という用語は、製剤を構成する他の成分と、および/またはそれで処置される哺乳動物と、化学的および/または毒性学的に適合可能な物質または組成物を含むと理解され得る。
「癌」という用語は、典型的には無秩序な細胞成長および/または過剰増殖活性を特徴とする哺乳動物における生理学的状態を含むと理解され得る。「腫瘍」は、1つまたは複数の癌細胞を含み得る。癌の例は、癌腫、リンパ腫、芽腫、肉腫および白血病またはリンパ系悪性腫瘍を含むが、それらに限定されない。一実施形態では、癌は、固形腫瘍である。
そのような癌のより詳細な例は、乳癌、子宮頸癌、卵巣癌、膀胱癌、子宮内膜または子宮癌、前立腺癌、神経膠腫および他の脳または脊髄癌、扁平上皮細胞癌(例えば、上皮性扁平上皮細胞癌)、小細胞肺癌、非小細胞肺癌(「NSCLC」)、肺腺癌および肺扁平上皮癌を含む肺癌、腹膜癌、肝細胞癌、消化管癌を含む胃癌または胃癌(stomach cancer)、膵臓癌、膠芽腫、肝臓癌、肝細胞腫、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、唾液腺癌、腎臓癌または腎癌、外陰癌、甲状腺癌、肝癌、肛門癌、陰茎癌ならびに頭頸部癌を含む。

Claims (28)

  1. 式(I):
    Figure 2021534203
    (式中、
    は、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    1から6個の炭素原子を含有するアルキル基、
    3から7個の炭素原子を含有するシクロアルキル基で置換されている1から6個の炭素原子を含有するアルキル基、
    2から7個のハロゲンで置換されている1から6個の炭素原子を含有するアルキル基、
    1から6個の炭素原子を含有するアルケニル基、
    1から6個の炭素原子を含有するアルキニル基、
    3から7個の炭素原子を含有するシクロアルキル基、
    フェニル基、
    1から6個の炭素を含有するアルキル基で置換されているフェニル基、
    ヒドロキシル基、1から6個の炭素原子を含有するアルコキシ基、1から6個の炭素原子を含有するアルコキシ基で置換されている1から6個の炭素原子を含有するアルコキシ基、もしくは1から6個の炭素原子を含有するアルキルアミノ基で置換されている1から6個の炭素原子を有するアルコキシ基で任意選択でさらに置換されている、1から6個の炭素を含有するアルキル基を有するフェニル基、
    カルボン酸基、
    カルボン酸エステル基、
    カルボキサミド基、または
    C(O)Rであり、
    は、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    1から6個の炭素原子を含有するアルキル基、
    3から7個の炭素原子を含有するシクロアルキル基、もしくはO、NおよびSからなる群から選択される1から3個のヘテロ原子を含有するシクロアルキル基で置換されている1から6個の炭素原子を含有するアルキル基、
    2から7個のハロゲンで置換されている1から6個の炭素原子を含有するアルキル基、
    O、NおよびSからなる群から選択される1から2個のヘテロ原子で置換されている1から6個の炭素原子を含有するアルキル基、
    1から6個の炭素原子を含有するアルケニル基、
    1から6個の炭素原子を含有するアルキニル基、
    3から7個の炭素原子を含有するシクロアルキル基、
    フェニル基、または
    1から6個の炭素を含有するアルキル基で置換されているフェニル基であり、
    は、
    フェニル基、
    ハロゲン、1から6個の炭素原子を含有するアルキル基、1から6個の炭素原子を含有するアルケニル基、1から6個の炭素原子を含有するアルキニル基、1から6個の炭素原子を含有するアルコキシ基、フェニル基、ピリジル基、ヒドロキシル基、アミド基、カルバモイル基、またはシアノ基からなる群から選択される1から5員で置換されているフェニル基、
    非置換ヘテロ単環式基、
    非置換ヘテロ二環式基、
    ハロゲン;ならびに3から7個の炭素原子を含有するシクロアルキル基、もしくはO、NおよびSからなる群から選択される1から3個のヘテロ原子を含有するシクロアルキル基で任意選択で置換されている1から6個の炭素原子を含有するアルキル基;フェニル基;ピリジル基;1から6個の炭素原子を含有するアルコキシ基;ヒドロキシル基;ヒドロキシアルキル基;アルキルスルホニル基;アルキルスルフィニル基;アリールスルホニル基;アリールスルフィニル基;シクロアルキルスルホニル基;シクロアルキルスルフィニル基;ヘテロシクロスルホニル基;ヘテロシクロスルフィニル基;アミノ基;アミド基;カルバモイル基;シアノ基;カルバモイル基、スルホニル基、ヒドロキシアルキル基で置換されているアリール基;第一級アミド基、第二級アミド基、第三級アミド基、環状第二級アミド基、環状第三級アミド基、スルホニル基またはヒドロキシアルキル基で置換されているヘテロアリール基であって、前記スルホニル基またはヒドロキシアルキル基がRおよびRからなる群の少なくとも1つで任意選択でさらに置換されているヘテロアリール基;1から6個の炭素原子を含有するアルケニル基であって、アミド基で任意選択でさらに置換されているアルケニル基からなる群から選択される1から5員で置換されている、ヘテロ単環式またはヘテロ二環式基であり、
    は、
    水素原子、
    1から12個の炭素原子を含有するアルキル基、
    1から6個の炭素原子を含有するアルコキシ基で置換されている1から12個の炭素原子を含有するアルキル基、ヒドロキシル基、8から12個の炭素原子を有するアルコキシフェニルアルコキシ基、モルホリノ基、ピペリジニル基、ピロリジノ基、もしくは3から6個の炭素原子を含有する環状エーテル基、
    1から7個のハロゲン原子で置換されている1から6個の炭素原子を有するアルキル基、
    1から6個の炭素原子を含有するアルケニル基、
    1から6個の炭素原子を含有するアルキニル基、
    3から7個の炭素原子を含有するシクロアルキル基、
    1から7個のハロゲンで置換されている3から9個の炭素原子を含有するシクロアルキル基、もしくはオキソ基、
    3から6個の炭素原子を含有する環状エーテル、または
    4−ピペリジニル基であり、
    は、
    1から6個の炭素原子を有するアルキル基、1から7個のハロゲンで任意選択で置換されている3から7個の炭素原子を含有するシクロアルキル基、アリール基またはヘテロアリール基であり、
    は、
    1から6個の炭素原子を有するアルキル基、3から7個の炭素原子を含有するシクロアルキル基、アリール基またはヘテロアリール基であり、
    Xは、
    CH、CH、C、O、SまたはNであり、
    nは、
    0〜2であり、
    yは、
    単結合または二重結合である。)
    の化合物、または医薬として許容できるその塩、水和物もしくは溶媒和物。
  2. が、水素、メチル、ヒドロキシメチル、カルボキシル、アセチル、アミドまたはフルオロである、請求項1に記載の化合物。
  3. が、水素、メチルまたはフルオロである、請求項1に記載の化合物。
  4. が、
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    であり、
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アリールまたはヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
  5. が、メチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、ジフルオロメチル、2,2−ジフルオロエチルまたはオキセタニルである、請求項1に記載の化合物。
  6. yが単結合である、請求項1に記載の化合物。
  7. Xが、CHまたはNHである、請求項6に記載の化合物。
  8. yが、二重結合である、請求項1に記載の化合物。
  9. Xが、OまたはSである、請求項8に記載の化合物。
  10. Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    Figure 2021534203
    である、請求項1に記載の化合物。
  11. Figure 2021534203
    である、請求項1に記載の化合物。
  12. Figure 2021534203
    である、請求項1に記載の化合物。
  13. Figure 2021534203
    である、請求項1に記載の化合物。
  14. Figure 2021534203
    である、請求項1に記載の化合物。
  15. Figure 2021534203
    である、請求項1に記載の化合物。
  16. Figure 2021534203
    である、請求項1に記載の化合物。
  17. Figure 2021534203
    である、請求項1に記載の化合物。
  18. Figure 2021534203
    である、請求項1に記載の化合物。
  19. Figure 2021534203
    である、請求項1に記載の化合物。
  20. Figure 2021534203
    である、請求項1に記載の化合物。
  21. Figure 2021534203
    である、請求項1に記載の化合物。
  22. Figure 2021534203
    である、請求項1に記載の化合物。
  23. Figure 2021534203
    である、請求項1に記載の化合物。
  24. Figure 2021534203
    である、請求項1に記載の化合物。
  25. Figure 2021534203
    である、請求項1に記載の化合物。
  26. 治療有効量の請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物、または医薬として許容できるその塩、水和物もしくは溶媒和物を、処置を必要とする哺乳動物に投与するステップを含む、疾患を処置する方法。
  27. 前記疾患が、アテローム性動脈硬化、Marfan症候群、Loeys−Dietz症候群、肥満、糖尿病、多発性硬化症、円錐角膜、特発性肺線維症、アルツハイマー病、慢性腎臓疾患または強皮症である、請求項26に記載の方法。
  28. 前記疾患が、肺癌、胃癌、骨髄異形成症候群(MDS)、黒色腫、結腸癌、腎癌、膠芽腫、膵臓癌または肝細胞癌である、請求項26または請求項27に記載の方法。
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