JP2020511381A - 半導体ナノサイズ材料 - Google Patents

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Abstract

本発明は、半導体材料を合成するための方法に関する。

Description

本発明は、III−V半導体ナノサイズ材料を合成するための方法、方法から得られるまたは得られた複数のIII−V半導体ナノサイズ材料、半導体光放出ナノサイズ材料を含む半導体光放出ナノサイズ材料、半導体光放出ナノサイズ材料を含む光学媒体、および光学媒体を含む光学装置に関する。
背景技術
半導体ナノサイズ材料を合成するためのいくつかの方法は、先行技術において知られる。
例えば、X.Yang et al., Adv. Mater., 2012, 24, 4180, L. Li & P.Reiss, JACS, 2008, 130, 1589, M. Tessier, Chem. Mater., 2015, 27, 4893, US 7964278 B2, US 8343576 B2, US 2010/0123155 A1, D. Gary et al., Chem. Mater. 2015, 27, 1432-1441に記載される。
1.US 7964278 B2
2.US 8343576 B2,
3.US 2010/0123155 A1
1.X.Yang et al., Adv. Mater., 2012, 24, 4180,
2.L. Li & P.Reiss, JACS, 2008, 130, 1589,
3.M. Tessier, Chem. Mater., 2015, 27, 4893,
4.D. Gary et al., Chem. Mater. 2015, 27, 1432-1441,
しかしながら、発明者は、以下に列挙されるとおり、改善が望まれる相当な課題がまだ1つ以上あることを新たに見出した。
1.高反応性のトリス(トリメチルシリル)ホスフィンを直接使用せずにIII−V半導体ナノサイズ材料を合成するための新規の方法が望まれる。
2.改善されたサイズ分布をもつIII−V半導体ナノサイズ材料を生産できる、III−V半導体ナノサイズ材料を合成するための新規の方法が要求される。
3.高反応性のトリス(トリメチルシリル)ホスフィンを直接使用せずにIII−V半導体ナノサイズ材料を合成するための、より広い範囲で粒子サイズを制御し、改善されたサイズ分布をもつ緑および/または赤のIII−V半導体ナノサイズ材料が生産され得る方法が望まれる。
4.より良い半値全幅(FWHM)で光を放出できる新規の半導体光放出ナノサイズ材料が要求される。
5.改善された量子収率を表すことができる、新規の半導体光放出ナノサイズ材料が望まれる。
6.光学活性成分が半導体光放出ナノサイズ材料であり、改善された色純度および色域がを与える光学ディスプレイ装置が要求される。
本発明者は、上記の課題1〜6の1つ以上を解決することを目標とした。
方法が以下の、
(a)III−V半導体ナノサイズクラスターおよび第一のリガンドを、同時にまたは各々別々に、または、
第二のリガンドを含むIII−V半導体ナノサイズクラスター、ここで前記第二のリガンドの内容量は、III−V半導体ナノサイズクラスターの全重量に関し、40〜80重量%の範囲、より好ましくは50〜70重量%の範囲、なおより好ましくは55〜65重量%である、を
反応混合物を得るために、別の化合物にまたは化合物の別の混合物に提供する、
(b)混合物中でIII−V半導体ナノサイズ材料の創造(creation)および成長(growth)を可能にするために、ステップ(a)で得られる反応混合物の温度を250℃〜500℃の範囲に、好ましくは280℃〜450℃の範囲の温度に、より好ましくは300℃〜400℃であり、さらにより好ましくは320℃〜380℃である、に調節または維持する、
(c)ステップ(b)における前記III−V半導体ナノサイズ材料の成長を止めるために、反応混合物を冷却する、
ステップを含む、III−V半導体ナノサイズ材料を合成するための方法が、見いだされた。
別の側面において、本発明は、方法により得られるまたは得られたIII−V半導体ナノサイズ材料に関する。
別の側面において、本発明はさらに、13%以下の直径標準偏差(diameter standard deviation)、好ましくは10%以下の範囲の直径標準偏差、より好ましくは10%〜1%、なおより好ましくは10〜5%であるをもつ、複数のIII−V半導体ナノサイズ材料に関する。
別の側面において、本発明はさらにまた、III−V半導体ナノサイズ材料およびシェル層、好ましくはシェル層は、シングルシェル層(single shell layer)、ダブルシェル層(double shell layer)、またはマルチシェル層(multi shell layer)からなる、を含む半導体光放出ナノサイズ材料にも関する。
別の側面において、本発明はまた、半導体光放出ナノサイズ材料、ならびに、有機光放出材料、無機光放出材料、電荷輸送材料、散乱粒子、およびマトリックス材料からなる群から選択される少なくとも1つの材料を含む組成物に関する。
別の側面において、本発明はさらにまた、半導体光放出ナノサイズ材料、または組成物、および少なくとも1種の溶媒を含む配合物に関する。
別の側面において、本発明は、半導体光放出ナノサイズ材料を含む光学媒体に関する。
別の側面において、本発明は、光学媒体を含む光学装置に関する。
図1は、実施例1で得られた半導体ナノサイズ材料の相対サイズ分布のヒストグラムを表す。
発明の詳細な説明
−方法が以下の、
(a)III−V半導体ナノサイズクラスターおよび第一のリガンドを、同時にまたは各々別々に、または、
第二のリガンドを含むIII−V半導体ナノサイズクラスター、ここで前記第二のリガンドの内容量は、III−V半導体ナノサイズクラスターの全重量に関し、40〜80重量%の範囲、より好ましくは50〜70重量%の範囲、なおより好ましくは55〜65重量%である、を
反応混合物を得るために、別の化合物にまたは化合物の別の混合物に提供する、
(b)混合物中でIII−V半導体ナノサイズ材料の創造および成長を可能にするために、ステップ(a)で得られる反応混合物の温度を250℃〜500℃の範囲に、好ましくは280℃〜450℃の範囲の温度に、より好ましくは300℃〜400℃であり、さらにより好ましくは320℃〜380℃である、に調節または維持する、
(c)ステップ(b)における前記III−V半導体ナノサイズ材料の成長を止めるために、反応混合物を冷却する、
ステップを含む、III−V半導体ナノサイズ材料を合成するための方法。
本発明のある態様において、ステップ(c)における冷却速度は、130℃/s〜5℃/sの範囲、好ましくは120℃/s〜10℃/s、より好ましくは110℃/s〜50℃/s、なおより好ましくは100℃/s〜70℃/sである。
本発明によると、用語「III−V半導体」は、主に周期表の13族元素の1つ以上および周期表の15族元素の1つ以上からなる半導体材料を意味する。
本発明によると、用語「クラスター」は、原子または分子のグループを意味する。
本発明によると、用語「リガンド」は、配位錯体を形成する中心金属、または金属原子または量子材料の表面上のカチオンに結合するイオンまたは分子を意味する。あるリガンドは、量子材料の表面のアニオンに結合してもよい。
本発明のある態様において、第一のリガンド、第二のリガンド、および第三のリガンドは、互いに独立または従属し、カルボン酸、金属カルボキシラートリガンド、ホスフィン、ホスホン酸、金属ホスホナート、アミン、4級アンモニウムカルボキシラート塩、金属ホスホナート、および金属ハライドからなる群の1以上の要素、好ましくは、ミリスチン酸、ラウリン酸、ステアラート、オレアート、ミリスタート、ラウラート、フェニルアセタートインジウムミリスタートまたはインジウムアセタート、から選択される。
本明細書では、カルボン酸は、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、トリデカン酸、テトラデカン酸、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸、ヘプタデカン酸、オクタデカン酸、ノナデカン酸、イコサン酸、好ましくは、ミリスチン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、フェニル酢酸を包含するが、限定されない。
金属が周期表のIII族またはII族金属原子であることが好ましい金属カルボキシラートリガンド。より好ましくは、インジウム、ガリウム、または亜鉛である。さらにまた、好ましくは、インジウムまたは亜鉛である。さらに、ここでカルボキシラート基は、ヘキサノアート、ヘプタノアート、オクタノアート、ノナノアート、デカノアート、ウンデカノアート、ドデカノアート、トリデカノアート、テトラデカノアート、ペンタデカノアート、ヘキサデカノアート、ヘプタデカノアート、オクタデカノアート、ノナデカノアート、イコサノアートおよびオレアートを包含するが、限定されない。好ましくは、インジウムミリスタート、インジウムラウラート、インジウムステアラート、インジウムオレアートである。
ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミン、ウンデシルアミン、ドデシルアミン、トリデシルアミン、テトラデシルアミン、ペンタデシルアミン、ヘキサデシルアミン、ヘプタデシルアミン、オクタデシルアミン、オレイルアミン、ジ−ヘキシルアミン、ジ−ヘプチルアミン、ジ−オクチルアミン、ジ−ノニルアミン、ジ−デシルアミン、ジ−ウンデシルアミン、ジ−ドデシルアミン、ジ−トリデシルアミン、ジ−テトラデシルアミン、ジ−ペンタデシルアミン、ジ−ヘキサデシルアミン、ジ−ヘプタデシルアミン、ジ−オクタデシルアミン、トリ−ヘキシルアミン、トリ−ヘプチルアミン、トリ−オクチルアミン、トリ−ノニルアミン、トリ−デシルアミン、トリ−ウンデシルアミン、トリ−ドデシルアミン、トリ−トリデシルアミン、トリ−テトラデシルアミン、トリ−ペンタデシルアミン、トリ−ヘキサデシルアミン、トリ−ヘプタデシルアミン、トリ−オクタデシルアミンなどのアミン。
トリ−オクチルホスフィン、トリ−ブチルホスフィンなどのホスフィン。ホスホナート−オクタデシルホスホナート、ヘキサデシルホスホナート、フェニルホスホナート、好ましくはインジウムオクタデシルホスホナート。
ならびに、テトラブチルアンモニウムミリスタートまたはテトラブチルアンモニウムカルボキシラートなどの4級アンモニウムカルボキシラート塩、ここでカルボキシラートは以下の任意であるが、限定されない:ヘキサノアート、ヘプタノアート、オクタノアート、ノナノアート、デカノアート、ウンデカノアート、ドデカノアート、トリデカノアート、テトラデカノアート、ペンタデカノアート、ヘキサデカノアート、ヘプタデカノアート、オクタデカノアート、ノナデカノアート、イコサノアートおよびオレアート。好ましくは、テトラブチルアンモニウムミリスタートおよびミリスタートおよびテトラオクチルアンモニウムミリスタート。
本発明の好ましい態様において、第一、第二および第三のリガンドは同じであり得る。
ある態様において、前記ホスホナート、カルボン酸、カルボキシラートアニオン、アミンおよび第四級アンモニウム塩のアルキル鎖長はC1〜C18であり得、および鎖は直鎖または分岐鎖であり得る。
より好ましくは、第一のリガンド、第二のリガンド、および第三のリガンドは、ミリスチン酸、またはインジウム−ミリスタート、またはミリスチン酸とインジウム−ミリスタートとの組み合わせから選択される。
本発明の好ましい態様において、ステップ(a)において、複数の第一のリガンド、第二のリガンドおよび/または複数の第三のリガンドが提供される。
本発明のいくつかの態様において、前記別の化合物は溶媒である。
本発明のいくつかの態様において、前記別の化合物は、250℃以上の沸点、好ましくは250℃〜500℃の範囲の沸点、より好ましくは300℃〜480℃の範囲の沸点、なおより好ましくは350℃〜450℃、さらにより好ましくは370℃〜430℃を有する溶媒である。
本発明のいくつかの態様において、前記別の化合物は、スクアレン、スクアラン、ヘプタデカン、オクタデカン、オクタデセン、ノナデカン、イコサン、ヘニコサン、ドコサン、トリコサン、ペンタコサン、ヘキサコサン、オクタコサン、ノナコサン、トリアコンタン、ヘントリアコンタン、ドトリアコンタン、トリトリアコンタン、テトラトリアコンタン、ペンタトリアコンタン、ヘキサトリアコンタン、オレイルアミン、およびトリオクチルアミン、好ましくはスクアレン、スクアラン、ヘプタデカン、オクタデカン、オクタデセン、ノナデカン、イコサン、ヘニコサン、ドコサン、トリコサン、ペンタコサン、ヘキサコサン、オクタコサン、ノナコサン、トリアコンタン、ヘントリアコンタン、ドトリアコンタン、トリトリアコンタン、テトラトリアコンタン、ペンタトリアコンタン、ヘキサトリアコンタン、オレイルアミン、およびトリオクチルアミン、より好ましくはスクアラン、ペンタコサン、ヘキサコサン、オクタコサン、ノナコサン、またはトリアコンタン、なおより好ましくはスクアラン、ペンタコサン、またはヘキサコサン、からなる群の1以上の要素から選択される溶媒である。
いくつかの態様において、前記溶媒のアルキル鎖長はC1からC30であり得、および鎖は直鎖または分岐鎖であり得る。
本発明のいくつかの態様において、化合物の前記別の混合物は、前記溶媒の混合物、1種以上の前記溶媒と1種以上の第一のリガンドとの混合物、1種以上の前記溶媒と1種以上の前記III−V半導体ナノサイズクラスターとの混合物、または1種以上の前記溶媒と1種以上の前記リガンドと1種以上の前記III−V半導体ナノサイズクラスターとの混合物でもよい。
本発明のいくつかの態様において、ステップ(a)において添加されるリガンドの全量は、反応混合物の全重量に関して、0.2〜50重量%の範囲であり、好ましくは0.3〜50重量%、より好ましくは1〜50重量%、さらに好ましくは1〜25重量%、さらにより好ましくは5〜25重量%である。
本発明のいくつかの態様において、ステップ(a)で第一のリガンドが提供されるIII−V半導体ナノサイズクラスターは、第三のリガンドを含み、ここで前記第三のリガンドの内容量は、III−V半導体ナノサイズクラスターの全重量に関して、40〜80重量%の範囲、より好ましくは50〜70重量%の範囲、なおより好ましくは55〜65重量%の範囲である。「コアクリーニングプロセス」のセクションで開示されるコアクリーニングプロセスを適用する場合、第二および第三のリガンドの内容量が調整され得る。
本発明のいくつかの態様において、ステップ(b)における反応混合物の温度は、1秒〜15分、好ましくは1秒〜14分、なおより好ましくは10秒〜12分、さらにより好ましくは10秒〜10分、なおより好ましくは10秒〜5分、最も好ましくは10秒〜120秒の温度範囲において維持される。
本発明のいくつかの態様において、前記III−V半導体ナノサイズクラスターの無機部分の全量は、反応混合物の0.1x10−4〜1x10−3mol%の範囲、好ましくは0.5x10−4〜5x10−4mol%の範囲における量、より好ましくは1x10−4〜3x10−4mol%である。
本発明のいくつかの態様において、前記III−V半導体ナノサイズクラスターの無機部分の全量は、反応混合物の1モルに関して、0.1x10−4〜1x10−3モルの範囲、好ましくは0.5x10−4〜5x10−4モルの範囲における量、より好ましくは1x10−4〜3x10−4モルである。
本発明によると、前記混合物への、リガンドおよびIII−V半導体ナノサイズクラスターの注入プロセスは変化し得る。
例えば、リガンドおよびIII−V半導体ナノサイズクラスターは、ステップ(a)において同時に上記混合物に直接供給されてもよい。
かくして、本発明のいくつかの態様において、第一のリガンドおよびIII−V半導体ナノサイズクラスターは、ステップ(a)において同時に別の化合物または化合物の別の混合物に提供される。
本発明のいくつかの態様において、前記ステップ(a)は、以下の(a1)および(a2)、
(a1)第一のリガンドおよびIII−V半導体ナノサイズクラスターを、別の化合物または別の化合物の混合物と混合することによって、第一の混合物を調製する、
(a2)反応混合物を得るために、ステップ(a1)において得られた第一の混合物を別の化合物または別の混合物と、250℃〜500℃の範囲の温度で、好ましくは280℃〜450の範囲の温度で、より好ましくは300℃〜400℃、さらにより好ましくは320℃〜380℃で混合する、
ステップを含む。
本発明のいくつかの態様において、リガンドおよびIII−V半導体ナノサイズクラスターは、ステップ(a)において、別の化合物中にまたは別の混合物中に別々に提供され、およびステップ(a)は以下の(a3)および(a4)
(a3)第一のリガンドを前記別の化合物中にまたは化合物の別の混合物中に提供する、
(a4)III−V半導体ナノサイズクラスターを、反応混合物を得るために、別の化合物にまたは化合物の別の混合物に提供する、
ステップを含む。
本発明のいくつかの態様において、リガンドおよびIII−V半導体ナノサイズクラスターは、ステップ(a)において、別の化合物中にまたは別の混合物中に別々に提供され、およびステップ(a)は以下の(a3)および(a4)
(a3)第一のリガンドを前記別の化合物中にまたは化合物の別の混合物中に提供する、
(a4)III−V半導体ナノサイズクラスターを、反応混合物を得るために、別の化合物にまたは化合物の別の混合物に提供する、
ステップをこの順で含む。
本発明のいくつかの態様において、リガンドおよびIII−V半導体ナノサイズクラスターは、ステップ(a)において、別の化合物中にまたは別の混合物中に別々に提供され、およびステップ(a)は以下の(a4)および(a3)
(a4)III−V半導体ナノサイズクラスターを、別の化合物にまたは化合物の別の混合物に提供する、
(a3)第一のリガンドを、反応混合物を得るために、前記別の化合物中にまたは化合物の別の混合物中に提供する、
ステップをこの順で含む。
本発明のいくつかの態様において、前記ステップ(a3)および/または(a4)は繰り返されてもよい。
本発明のいくつかの態様において、前記III−V半導体ナノサイズクラスターは、InP、InAs、InSb、GaP、GaAs、およびGaSb、InGaP、InPAs、InPZnマジックサイズクラスターからなる群、好ましくはInPマジックサイズクラスター、より好ましくはIn3720 51である、III−Vマジックサイズクラスターである。
本発明によると、用語「マジックサイズクラスター」は、J. Am. Chem. Soc. 2016, 138, 1510-1513, Chem. Mater. 2015, 27, 1432-1441, Xie, R. et al., J. Am. Chem.Soc., 2009, 131 (42), pp 15457-1546.に記載されるとおり、ポテンシャルエネルギーが他のナノサイズクラスターよりも低いナノサイズクラスターを意味する。
より好ましくは、前記In3720 51の前記Rは、−OCCHフェニル、ヘキサノアート、ヘプタノアート、オクタノアート、ノナノアート、デカノアート、ウンデカノアート、ドデカノアート、トリデカノアート、テトラデカノアート、ペンタデカノアート、ヘキサデカノアート、ヘプタデカノアート、オクタデカノアート、ノナデカノアート、イコサノアートまたはオレアートなどの置換または非置換の脂肪酸である。
ある態様において、前記脂肪酸は分岐鎖または直鎖であり得る。
なおより好ましくは、前記In3720 51はIn3720(OCCHフェニル)51、In3720(O1151In3720(O1351、In3720(O1551、In3720(O1751、In3720(O101951、In3720(O112151、In3720(O122351、In3720(O132551、In3720(O142751、In3720(O152951、In3720(O163151、In3720(O173351、In3720(O183551、In3720(O193751、In3720(O203951、およびIn3720(OC13351から選択されるIn3720(OCR51である。
前記III−V半導体ナノサイズクラスターは、例えばDylan C Gary, J.Am. Chem. Soc 2016, 138, 1510-1513, D. Gary et al., Chem. Mater. 2015, 27, 1432-1441に記載される、知られる方法で得られてもよい。
本発明の好ましい態様において、ステップ(a)において、複数のIII−V半導体ナノサイズクラスターが提供される。
本発明のいくつかの態様において、前記III−V半導体ナノサイズクラスターは、限定されないが、ミリスタート、フェニルアセタートラウラート、オレアート、ステアラートヘキサノアート、ヘプタノアート、オクタノアート、ノナノアート、デカノアート、ウンデカノアート、ドデカノアート、トリデカノアート、テトラデカノアート、ペンタデカノアート、ヘキサデカノアート、ヘプタデカノアート、オクタデカノアート、ノナデカノアート、イコサノアートなどのカルボキシラート;
限定されないが、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミン、ウンデシルアミン、ドデシルアミン、トリデシルアミン、テトラデシルアミン、ペンタデシルアミン、ヘキサデシルアミン、ヘプタデシルアミン、オクタデシルアミン、オレイルアミン、ジ−ヘキシルアミン、ジ−ヘプチルアミン、ジ−オクチルアミン、ジ−ノニルアミン、ジ−デシルアミン、ジ−ウンデシルアミン、ジ−ドデシルアミン、ジ−トリデシルアミン、ジ−テトラデシルアミン、ジ−ペンタデシルアミン、ジ−ヘキサデシルアミン、ジ−ヘプタデシルアミン、ジ−オクタデシルアミン、トリ−ヘキシルアミン、トリ−ヘプチルアミン、トリ−オクチルアミン、トリ−ノニルアミン、トリ−デシルアミン、トリ−ウンデシルアミン、トリ−ドデシルアミン、トリ−トリデシルアミン、トリ−テトラデシルアミン、トリ−ペンタデシルアミン、トリ−ヘキサデシルアミン、トリ−ヘプタデシルアミン、トリ−オクタデシルアミンなどのアミン;
限定されないが、トリ−オクチルホスフィン、トリ−ブチルホスフィンなどのホスフィン;および、ホスホン酸−オクタデシルホスホナート、ヘキサデシルホスホナート、フェニルホスホナート。より好ましくは、ミリスタート、ステアラート、ラウラート、およびオレイン酸からなる群から選択されるリガンドを含む。
かくして、本発明のいくつかの態様において、前記III−V半導体ナノサイズクラスターは、カルボキシラート、アミン、ホスフィン、およびホスホナート、好ましくはカルボキシラートまたはアミンからなる群から選択されるリガンドを含む。
本発明のいくつかの態様において、前記III−V半導体ナノサイズクラスターは、ヘキサノアート、ヘプタノアート、オクタノアート、ノナノアート、デカノアート、ウンデカノアート、ドデカノアート、トリデカノアート、テトラデカノアート、ペンタデカノアート、ヘキサデカノアート、ヘプタデカノアート、オクタデカノアート、ノナデカノアート、イコサノアートおよびオレアート、より好ましくは、ミリスタート、フェニルアセタートラウラート、オレアート、ステアラートを包含し、限定されないカルボキシラート;
アミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミン、ウンデシルアミン、ドデシルアミン、トリデシルアミン、テトラデシルアミン、ペンタデシルアミン、ヘキサデシルアミン、ヘプタデシルアミン、オクタデシルアミン、オレイルアミン、ジ−ヘキシルアミン、ジ−ヘプチルアミン、ジ−オクチルアミン、ジ−デニルアミン、ジ−ウンデシルアミン、ジ−ドデシルアミン、ジ−トリデシルアミン、ジ−テトラデシルアミン、ジ−ペンタデシルアミン、ジ−ヘキサデシルアミン、ジ−ヘプタデシルアミン、ジ−オクタデシルアミン、トリ−ヘキシルアミン、トリ−ヘプチルアミン、トリ−オクチルアミン、トリ−ノニルアミン、トリ−デシルアミン、トリ−ウンデシルアミン、トリ−ドデシルアミン、トリ−トリデシルアミン、トリ−テトラデシルアミン、トリ−ペンタデシルアミン、トリ−ヘキサデシルアミン、トリ−ヘプタデシルアミン、トリ−オクタデシルアミン;
ホスフィン、トリ−オクチルホスフィン、トリ−ブチルホスフィン、;オクタデシルホスホナート、ヘキサデシルホスホナート、フェニルホスホナートなどのホスホナート、からなる群から選択されるリガンドを含む。
本発明のいくつかの態様において、13%以下の直径標準偏差、好ましくは10%以下の範囲の直径標準偏差、より好ましくは10%〜1%、なおより好ましくは10〜5%であるをもつ、前記III−V半導体ナノサイズ材料。
本発明の別の側面において、本発明はまた、方法が以下の、
(a)III−V半導体ナノサイズクラスターおよび第一のリガンドを、同時にまたは各々別々に、または、
第二のリガンドを含むIII−V半導体ナノサイズクラスター、ここで前記第二のリガンドの内容量は、III−V半導体ナノサイズクラスターの全重量に関し、40〜80重量%の範囲、より好ましくは50〜70重量%の範囲、なおより好ましくは55〜65重量%である、を
反応混合物を得るために、別の化合物にまたは化合物の別の混合物に提供する、
(b)混合物中でIII−V半導体ナノサイズ材料の創造および成長を可能にするために、ステップ(a)で得られる反応混合物の温度を250℃〜500℃の範囲に、好ましくは280℃〜450℃の範囲の温度に、より好ましくは300℃〜400℃であり、さらにより好ましくは320℃〜380℃である、に調節または維持する、
(c)ステップ(b)における前記III−V半導体ナノサイズ材料の成長を止めるために、反応混合物を冷却する、
ステップを含む、III−V半導体ナノサイズ材料を合成するための方法から得られるまたは得られたIII−V半導体ナノサイズ材料にも関する。
本発明のいくつかの態様において、ステップ(c)における冷却速度は、130℃/s〜5℃/sの範囲、好ましくは120℃/s〜10℃/s、より好ましくは110℃/s〜50℃/s、なおより好ましくは100℃/s〜70℃/sである。
方法のさらなる詳細は、「III−V半導体ナノサイズ材料のための合成方法」のセクションに記載される。
本発明のいくつかの態様において、前記半導体ナノサイズ材料、好ましくは分光計で測定される460nmと630nmとの間の吸収スペクトルに基づく半導体緑光放出ナノサイズ材料のための前記半導体ナノサイズ材料の、励起子吸収ピーク(以後、「ODMax」と称される)と、それに続く、分光計Shimadzu UV-1800で測定される吸収スペクトルの青色側の最低(以後、「「ODMin」と称される)との、現在からODMax/ODMin比と称される比の値は、1.4より大きい、好ましくは1.6より大きい、より好ましくは1.7より大きい、なおより好ましくは1.8より大きい。
かくして、本発明のいくつかの態様において、前記半導体ナノサイズ材料の励起子吸収ピークと最低励起子吸収との比の値は、1.4以上、好ましくは1.6以上、より好ましくは1.7以上、なおより好ましくは1.8以上である。
本発明のいくつかの態様において、前記半導体ナノサイズ材料の励起子吸収ピークと最低励起子吸収との比の値は、好ましくは1.6〜2.0の範囲である。
別の側面において、本発明はさらに、13%以下の直径標準偏差、好ましくは10%以下の範囲の直径標準偏差、より好ましくは10%〜1%、なおより好ましくは10〜5%であるをもつ、複数のIII−V半導体ナノサイズ材料に関する。
本発明の好ましい態様において、III−V半導体ナノサイズ材料の構造全体の平均サイズは、0.5nm〜50nmの範囲である。所望の量子サイズ効果の観点から、より好ましくは1.1nm〜10nmであり、さらに好ましくは1.3nm〜5nmである。
本発明によると、得られた半導体ナノサイズ材料の平均直径を観察し、および直径標準偏差を計算するために、透過型電子顕微鏡(以後「TEM」)画像観察が使用される。半導体ナノサイズ材料の直径標準偏差を計算するために、III−V半導体ナノサイズ材料の合成のための方法のステップ(c)において得られた200III−V半導体ナノサイズ材料の直径が、Tecnai G2 Spirit Twin T-12透過型電子顕微鏡で測定される。
本発明によれば、直径標準偏差は、次の式で表される補正された直径標準偏差である。
式中、
は、サンプルの平均値であり、σは(サンプル)直径標準偏差を意味し、nはサンプルの全数を意味する。
相対標準偏差(RSD)は、:
RSD=(Sigma/Mean)100
別の側面において、本発明はさらに、III−V半導体ナノサイズ材料およびシェル層、好ましくはシェル層は、シングルシェル層(single shell layer)、ダブルシェル層(double shell layer)、またはマルチシェル層(multi shell layer)からなる、を含む半導体光放出ナノサイズ材料に関する。
本発明の好ましい態様において、前記半導体光放出ナノサイズ材料は緑色光を放出する。
本発明のいくつかの態様において、前記半導体光放出ナノサイズ材料、好ましくは、分光計で測定される460nmと630nmとの間の吸収スペクトルに基づく半導体緑光放出ナノサイズ材料、の半値全幅値(FWHM)は、40nmより小さい、好ましくは37nmより小さい、より好ましくは37nm〜30nmの範囲、より好ましくは35nmより小さい、なおより好ましくは32nmより小さい、さらにより好ましくは30nmより小さい。
本発明によれば、ナノサイズ光放出材料のコアの形状のタイプ、および合成されるナノサイズ光放出材料の形状は特に限定されない。
例えば、球形状、細長い形状、星形状、多面体形状、角錐形状、四脚形状、四面体形状、小板形状、円錐形状、不規則な形状のナノサイズ光放出材料が合成され得る。
−シェル層
本発明によると、半導体光放出ナノサイズ材料は、コア/シェル構造を含む。
本発明によると、用語「コア/シェル構造」は、コア部分と、前記コアを完全にまたは部分的に覆う少なくとも1つのシェル部分とを有する構造を意味する。好ましくは、前記シェル部分は前記コア部分を完全にまたは部分的に覆う。用語「コア」および「シェル」は、技術分野において周知であり、および通常量子材料の分野で使用される。
本発明のいくつかの態様において、前記コア/シェル構造は、コア/1つのシェル層(one shell layer)構造、コア/ダブルシェル構造またはコア/マルチシェル構造であり得る。
本発明によると、用語「マルチシェル」は、3つ以上のシェル層からなる積み重ねられたシェル層を意味する。
ダブルシェルおよび/またはマルチシェルの積み重ねられた各シェル層は、同じまたは異なる材料から作成され得る。
本発明のいくつかの態様において、前記シェルは、周期表の第12族および第16族元素を含む。
例えば、コア/シェル構造として、InP/CdS、InP/CdSe、InP/ZnS、InP/ZnSe、InP/ZnS/ZnSe、InP/ZnSe/ZnS、InP/ZnSeS、InP/ZnSeS/ZnS、InAs/CdS、InAs/CdSe、InAs/ZnS、InAs/ZnSe、InAs/ZnS/ZnSe、InAs/ZnSe/ZnS、InSb/CdS、InSb/CdSe、InSb/ZnS、InSb/ZnSe、InSb/ZnS/ZnSe、InSb/ZnSe/ZnS、GaP/CdS、GaP/CdSe、GaP/ZnS、GaP/ZnSe、GaP/ZnS/ZnSe、GaP/ZnSe/ZnS、GaAs/CdS、GaAs/CdSe、GaAs/ZnS、GaAs/ZnSe、GaAs/ZnS/ZnSe、GaAs/ZnSe/ZnS、GaSb/CdS、GaSb/CdSe、GaSb/ZnS、GaSb/ZnSe、GaSb/ZnS/ZnSe、GaSb/ZnSe/ZnS、InGaP/CdS、InGaP/CdSe、InGaP/ZnS、InGaP/ZnSe、InGaP/ZnS/ZnSe、InGaP/ZnSe/ZnS、InPZnS/ZnSe/ZnS、InPZnS/ZnSeS/ZnS、InPAs/CdS、InPAs/CdSe、InPAs/ZnS、InPAs/ZnSe、InPAs/ZnS/ZnSe、InPAs/ZnSe/ZnSが好ましくは使用され得る。
より好ましくは、それはInP/ZnS、InP/ZnSe、InP/ZnS/ZnSe、InP/ZnSe/ZnS、InP/ZnSeS、InP/ZnSeS/ZnS、InAs/ZnS、InAs/ZnSe、InAs/ZnS/ZnSe、InAs/ZnSe/ZnS、InSb/ZnS、InSb/ZnSe、InSb/ZnS/ZnSe、InSb/ZnSe/ZnS、GaP/ZnS、GaP/ZnSe、GaP/ZnS/ZnSe、GaP/ZnSe/ZnS、GaAs/ZnS、GaAs/ZnSe、GaAs/ZnS/ZnSe、GaAs/ZnSe/ZnS、GaSb/ZnS、GaSb/ZnSe、GaSb/ZnS/ZnSe、GaSb/ZnSe/ZnS、InGaP/ZnS、InGaP/ZnSe、InGaP/ZnS/ZnSe、InGaP/ZnSe/ZnS、InPZnS/ZnSe/ZnS、InPZnS/ZnSeS/ZnS、InPAs/ZnS、InPAs/ZnSe、InPAs/ZnS/ZnSe、InPAs/ZnSe/ZnS、なおより好ましくはInP/ZnS、InP/ZnSe、InP/ZnS/ZnSe、InP/ZnSe/ZnS、InAs/ZnS、InAs/ZnSe、InAs/ZnS/ZnSe、InAs/ZnSe/ZnSから選択される。
本発明によると、コアの形状のタイプおよびコアの格子のタイプは特に限定されない。
例えば、球形状、細長い形状、星形状、多面体形状、ピラミッド形状、四脚形状、四面体形状、小板形状、円錐形状、および不規則な形状のコア材料、亜鉛閃亜鉛鉱格子、または亜鉛閃亜鉛鉱およびウルツ鉱のポリ格子を有するコアが使用され得る。
−シェル層コーティングのためのカチオン前駆体
本発明によると、シェル層コーティングのためのカチオン前駆体として、周期表の第12族元素または周期表の第13元素を含む、シェル層合成のために知られるカチオン前駆体が使用され得る。
例えば、Zn−オレアート、Zn−カルボキシラート、Zn−アセタート、Zn−ミリスタート、Zn−ステアラート、Zn−ウンデシレナート、Zn−アセタート−アルキルアミン錯体、Zn−ホスホナート、ZnCl、Cd−オレアート、Cd−カルボキシラート、Cd−アセタート、Cd−ミリスタート、Cd−ステアラート、およびCd−ウンデシレナート、Cd−ホスホナート、CdCl、Ga−オレアート、Ga−カルボキシラート、Ga−アセタート、Ga−ミリスタート、Ga−ステアラート、Ga−ウンデシレナート、Ga−アセチルアセトナートからなる群の1以上の要素、より好ましくはZn−オレアート、Zn−カルボキシラート、Zn−アセタート、Zn−ミリスタート、Zn−ステアラート、Zn−ウンデシレナート、およびZn−アセタート−オレイルアミン錯体からなる群の1以上の要素が、好ましくはシェル層コーティングプロセスにおいて、前記シェル層をコア上にコーティングするために使用され得る。
より好ましくは、Znオレアートが、ZnSeまたはZnSシェル層コーティングのカチオン前駆体として使用され得る。
−シェル層コーティングのためのアニオン前駆体
本発明によると、シェル層コーティングのためのアニオン前駆体として、周期表の16族元素または周期表の15族元素を含むシェル層合成のために知られるアニオン前駆体が使用され得る。
例えば、シェル層コーティングのためのアニオン前駆体として、Seアニオン:Se、Se−トリオクチルホスフィン、Se−トリブチルホスフィン−オレイルアミン錯体、セレノ尿素、Se−オクタデセン錯体、Se−オクタデセン懸濁物、およびオクタンチオールなどのチオール、Sアニオン:S、S−トリオクチルホスフィン、S−トリブチルホスフィン−オレイルアミン錯体、セレノ尿素、S−オクタデセン錯体、およびS−オクタデセン懸濁物、トリス(トリメチルシリル)ホスフィン、トリス(ジエチルアミノ)ホスフィン、およびトリス(ジメチルアミノ)ホスフィンからなる群の1以上の要素から選択され得、好ましくは使用され得る。
より好ましくは、合成における溶液の温度が180℃から上昇しおよび320℃で終了する間、シェル層合成のための前記アニオンおよびカチオン前駆体は、合成中に交互に添加される。
本発明のいくつかの態様において、ステップ(c)で得られたナノサイズ光放出材料のシェル層の厚さは、0.8nm以上であり得る。好ましくは、それは0.8nm〜10nmの範囲である。好ましい態様において、それは1nm〜4nmの範囲にある。より好ましくは、それは、より厚いシェルが用途に必要とされる、1.5nm〜3nmの範囲にある。
本発明のいくつかの態様において、ナノサイズ光放出材料の総シェル層厚は、シェル層から前記コアへのより良好なエネルギー移動の観点から、0.3nm〜0.8nmの範囲であり得る。
反応時間、前駆体の全量を変更することにより、シェル層の厚さは制御され得る。
シェルコーティングステップは、US 8679543 B2およびChem. Mater. 2015, 27, pp 4893-4898に記載されるように実施され得る。
本発明のいくつかの態様において、半導体光放出ナノサイズ材料は表面リガンドを含む。
本発明の好ましい態様において、半導体光放出ナノサイズ材料の最も外側のシェル層の表面は、1種類以上の表面リガンドでオーバーコートされ得る。
本発明の好ましい態様において、表面リガンドはシェル層の最も外側の表面に取り付けられる。
理論に縛られることを望まないが、かかる表面リガンドは、半導体光放出ナノサイズ材料の溶液中における分散をより容易にもたらし、および半導体光放出ナノサイズ材料の高い量子収率もまたもたらすと考えられている。
一般に使用される表面リガンドは、トリオクチルホスフィンオキシド(TOPO)、トリオクチルホスフィン(TOP)、およびトリブチルホスフィン(TBP)などのホスフィンおよびホスフィンオキシド;ドデシルホスホン酸(DDPA)、トリデシルホスホン酸(TDPA)、オクタデシルホスホン酸(ODPA)、およびヘキシルホスホン酸(HPA)などのホスホン酸;オレイルアミン、デデシルアミン(DDA)、テトラデシルアミン(TDA)、ヘキサデシルアミン(HDA)、およびオクタデシルアミン(ODA)、オレイルアミン(OLA)などのアミン;ヘキサデカンチオールおよびヘキサンチオールなどのチオール;メルカプトプロピオン酸とメルカプトウンデカン酸などのメルカプトカルボン酸;オレイン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸;酢酸などのカルボン酸、亜鉛オレアートなどの亜鉛カルボキシラート、およびこれらの任意の組み合わせを包含する。およびまた。ポリエチレンイミン(PEI)もまた、好ましくは使用され得る。
表面リガンドの例は、例えば、国際特許出願の公報No. WO 2012/059931Aに記載される。
本発明のいくつかの態様において、前記シェルコーティングの前に、既知のコアクリーニングプロセスが適用され得る。
コア−クリーニングプロセス
本発明の好ましい態様において、ステップ(c)から得られた溶液と本発明の洗浄溶液とを混合することにより、ステップ(a)からの前記溶液中の未反応コア前駆体およびリガンドが除去され得る。
−クリーニング溶液
本発明のいくつかの態様において、ステップ(d)のためのクリーニング溶液は、メチルエチルケトン、アセトン、メチルアミルケトン、メチルイソブチルケトン、およびシクロヘキサノンなどのケトン;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、エチレングリコールなどのアルコール;ヘキサン;クロロホルム;アセトニトリル;キシレンおよびトルエンからなる群の1以上の要素から選択される1種の溶液を含む。
本発明の好ましい態様において、クリーニング溶液は、メチルエチルケトン、アセトン、メチルアミルケトン、メチルイソブチルケトン、およびシクロヘキサノンなどのケトン;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、エチレングリコールなどのアルコール;ヘキサン;クロロホルム;アセトニトリル;キシレンおよびトルエンからからなる群の1以上の要素から選択される。
本発明の好ましい態様において、ステップ(c)で得られた溶液から未反応のコア前駆体をより効果的に除去し、および溶液中のリガンドの残りを除去するために、1種以上のアルコールを含むクリーニング溶液が使用される。
より好ましくは、ステップ(c)で得られた溶液から未反応のコア前駆体を除去し、および溶液中のリガンドの残りを効果的に除去するために、クリーニング溶液は、アセトニトリル、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、およびキシレンまたはトルエンから選択されるもう1つの溶液を含有する。
より好ましくは、クリーニング溶液は、1種以上の、メタノール、エタノール、プロパノール、およびブタノールから選択されるアルコールおよびトルエンを含有する。
本発明のいくつかの態様において、アルコール:トルエンまたはキシレンの混合比は、モル比で1:1〜20:1であり得る。
好ましくは、それは、ステップ(a)で得られた溶液から未反応のコア前駆体を除去し、および溶液中の残りのリガンドを除去するために、5:1〜10:1である。
より好ましくは、クリーニングは、過剰なリガンドおよび未反応の前駆体を除去する。
コアクリーニングとして、本発明の最も好ましい態様は、以下のとおりである。
1等量の粗溶液を1等量のトルエンに(体積で)分散させる。次いで、8等量(体積)のエタノールを溶液に添加する。生じる懸濁液を5000rpmの速度で5分間遠心分離する。
別の側面において、本発明はまた、コア/シェル構造を含む半導体光放出ナノサイズ材料を合成するための、この順でステップ(x)、(y)および(z)を含む方法にも関する。
(x)溶液中でのコアの合成
(y)過剰のリガンドをコアから除去する、および
(z)少なくとも1つのシェル層をコーティングする。
本発明のいくつかの態様において、前記シェルは、周期表の第12族および第16族元素および/または周期表の第13族および第15族元素を含む。
ステップ(x)のさらなる詳細は、「III−V半導体ナノサイズ材料のための合成方法」のセクションに記載される。
シェル層およびステップ(z)のさらなる詳細は、「シェル層」のセクションに記載される。
ステップ(y)のさらなる詳細は、「コアクリーニングプロセス」のセクションに記載される。
−半導体光放出ナノサイズ材料
別の態様において、本発明はまた、本発明の前記方法から得られる半導体光放出ナノサイズ材料にも関する。
かくして、本発明は、この順で以下のステップ(A)、(B)および(C)を含む方法から得られる半導体光放出ナノサイズ材料を合成するための方法に関する。
(A)溶液中での半導体コアの合成
(B)溶液中にアニオン前駆体およびカチオン前駆体を添加する、好ましくは、前記カチオン前駆体は、周期表の12族元素または13族元素を含み、前記アニオン前駆体は、周期表の16族元素または15族元素を含む。
(C)ステップ(b)で得られた前記溶液を使用し、少なくとも1つのシェル層でコアをコーティングする。
前記方法のさらなる詳細は、「方法」のセクションに記載される。
−組成物
別の態様において、本発明はさらに、本発明による半導体光放出ナノサイズ材料、ならびに有機光放出材料、活性剤、無機蛍光材料、電荷輸送材料、散乱粒子、およびマトリックス材料からなる群から選択される少なくとも1つの他の材料を含む組成物に関する。
例えば、前記活性化剤は、Sc3+、Y3+、La3+、Ce3+、Pr3+、Nd3+、Pm3+、Sm3+、Eu3+、Gd3+、Tb3+、Dy3+、Ho3+、Er3+、Tm3+、Yb3+、Lu3+、Bi3+、Pb2+、Mn2+、Yb2+、Sm2+、Eu2+、Dy2+、Ho2+およびこれらの任意の組み合わせから選択されてもよく、および前記無機蛍光材料は、硫化物、チオガレート、窒化物、酸窒化物、ケイ酸塩、アルミン酸塩、アパタイト、ホウ酸塩、酸化物、リン酸塩、ハロリン酸塩、硫酸塩、タングステン酸塩、タンタル酸塩、バナジン酸塩、モリブデン酸塩、ニオブ酸塩、チタン酸塩、ゲルマニウム塩(germinates)、ハロゲン化物に基づくリン光体、およびこれらの任意の組み合わせから選択されてもよい。
上に記載されるかかる好適な無機蛍光材料は、the phosphor handbook, 2nd edition (CRC Press, 2006), pp. 155 − pp. 338 (W.M.Yen, S.Shionoya および H.Yamamoto), WO2011/147517A, WO2012/034625A, および WO2010/095140Aに述べられるなどのナノサイズリン光体、量子サイズ材料を包含する、周知のリン光体であってもよい。
本発明によると、前記有機光放出材料、電荷輸送材料として、任意のタイプの公然知られる材料が好ましくは使用され得る。例えば、周知の有機蛍光材料、有機ホスト材料、有機染料、有機電子輸送材料、有機金属錯体、有機ホール輸送材料。
本発明の好ましい態様において、前記マトリックス材料として、例えばWO2016 / 134820Aに記載される任意のタイプの公然知られる透明なマトリックス材料が使用され得る。
散乱粒子の例として、SiO、SnO、CuO、CoO、Al TiO、Fe、Y、ZnO、MgOなどの無機酸化物の小粒子;重合したポリスチレン、重合したPMAAなどの有機粒子;中空シリカなどの無機中空酸化物、またはこれらの任意の組み合わせが好ましくは使用され得る。
−配合物
別の側面において、本発明はさらに、半導体光放出材料または組成物、および少なくとも溶媒を含む配合物に関する。
好ましくは、前記溶液は、例えばWO 2016/134820Aに記載される、1種以上の公然知られる溶媒である。
−光学媒体
別の側面において、本発明はさらに、半導体光放出ナノサイズ材料を含む光学媒体に関する。
本発明のいくつかの態様において、光学媒体は、光学シート、例えば、カラーフィルター、色変換フィルム、遠隔蛍光体テープ、または別のフィルムまたはフィルターであってもよい。
本発明によると、用語「シート」は、フィルムおよび/または構造化された媒体などの層を包含する。
光学装置
別の側面において、発明はさらに、光学媒体を含む光学装置に関する。
本発明のいくつかの態様において、光学装置は、液晶ディスプレイ装置(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)、光学ディスプレイのためのバックライトユニット、発光ダイオード(LED)、微小電気機械システム(以後、「MEMS」)、エレクトロウェッティングディスプレイ、または電気泳動ディスプレイ、点灯装置、および/または太陽電池であってもよい。
本発明の好ましい態様
1.III−V半導体ナノサイズ材料を合成するための、以下のステップ、
(a)III−V半導体ナノサイズクラスターおよび第一のリガンドを、同時にまたは各々別々に、または、
第二のリガンドを含むIII−V半導体ナノサイズクラスター、ここで前記第二のリガンドの内容量は、III−V半導体ナノサイズクラスターの全重量に関し、40〜80重量%の範囲、より好ましくは50〜70重量%の範囲、なおより好ましくは55〜65重量%である、を
反応混合物を得るために、別の化合物にまたは化合物の別の混合物に提供する、
(b)混合物中でIII−V半導体ナノサイズ材料の創造および成長を可能にするために、ステップ(a)で得られる反応混合物の温度を250℃〜500℃の範囲に、好ましくは280℃〜450℃の範囲の温度に、より好ましくは300℃〜400℃であり、さらにより好ましくは320℃〜380℃である、に調節または維持する、
(c)ステップ(b)における前記III−V半導体ナノサイズ材料の成長を止めるために、反応混合物を冷却する、
ステップを含む、III−V半導体ナノサイズ材料を合成するための方法。
2.前記別の化合物が溶媒である、態様1に記載の方法。
3.ステップ(a)において添加されるリガンドの濃度が、ステップ(a)において得られる反応混合物の全濃度に関し、III−V半導体ナノサイズクラスターの濃度より高い、態様1または2に記載の方法。
4.ステップ(a)において第一のリガンドに提供されるIII−V半導体ナノサイズクラスターが、第三のリガンドを含み、ここで前記第三のリガンドの内容量は、III−V半導体ナノサイズクラスターに関し、40〜80重量%の範囲、より好ましくは50〜70重量%の範囲、なおより好ましくは55〜65重量%の範囲である、態様1〜3のいずれか一つに記載の方法。
5.前記第一のリガンドが、カルボン酸、金属カルボキシラートリガンド、ホスフィン、ホスホン酸、金属ホスホナート、アミン、4級アンモニウムカルボキシラート塩、金属ホスホナート、および金属ハライドからなる群の1以上の要素、好ましくは、ミリスチン酸、ラウリン酸、ステアラート、オレアート、ミリスタート、ラウラート、フェニルアセタートインジウムミリスタートまたはインジウムアセタート、から選択される、態様1〜4のいずれか一つに記載の方法。
6.前記別の化合物が、250℃以上の沸点、好ましくは250℃〜500℃の範囲の沸点、より好ましくは300℃〜480℃の範囲の沸点、なおより好ましくは350℃〜450℃、さらにより好ましくは370℃〜430℃を有する溶媒である、態様1〜5のいずれか一つに記載の方法。
7.前記別の化合物が、スクアレン、スクアラン、ヘプタデカン、オクタデカン、オクタデセン、ノナデカン、イコサン、ヘニコサン、ドコサン、トリコサン、ペンタコサン、ヘキサコサン、オクタコサン、ノナコサン、トリアコンタン、ヘントリアコンタン、ドトリアコンタン、トリトリアコンタン、テトラトリアコンタン、ペンタトリアコンタン、ヘキサトリアコンタン、オレイルアミン、およびトリオクチルアミン、好ましくはスクアレン、スクアラン、ヘプタデカン、オクタデカン、オクタデセン、ノナデカン、イコサン、ヘニコサン、ドコサン、トリコサン、ペンタコサン、ヘキサコサン、オクタコサン、ノナコサン、トリアコンタン、ヘントリアコンタン、ドトリアコンタン、トリトリアコンタン、テトラトリアコンタン、ペンタトリアコンタン、ヘキサトリアコンタン、オレイルアミン、およびトリオクチルアミン、より好ましくはスクアラン、ペンタコサン、ヘキサコサン、オクタコサン、ノナコサン、またはトリアコンタン、なおより好ましくはスクアラン、ペンタコサン、またはヘキサコサン、からなる群の1以上の要素から選択される溶媒である、態様1〜6のいずれか一つに記載の方法。
8.ステップ(a)において添加されるリガンドの全量が、反応混合物の全重量に関し、0.2〜50重量%の範囲、好ましくは0.3〜50重量%、より好ましくは1〜50重量%、なおより好ましくは1〜25重量%、さらにより好ましくは5〜25重量%である、態様1〜7のいずれか一つに記載の方法。
9.ステップ(b)における反応混合物の温度が、1秒〜15分、好ましくは1秒〜14分、なおより好ましくは10秒〜12分、さらにより好ましくは10秒〜10分、なおより好ましくは10秒〜5分、最も好ましくは10秒〜120秒の温度範囲において維持される、態様1〜8のいずれか一つに記載の方法。
10.前記III−V半導体ナノサイズクラスターの無機部分の全量が、反応混合物の0.1x10−4〜1x10−3mol%の範囲、好ましくは0.5x10−4〜5x10−4mol%の範囲における量、より好ましくは1x10−4〜3x10−4mol%である、態様1〜9のいずれか一つに記載の方法。
11.ステップ(c)における冷却速度が、130℃/s〜5℃/sの範囲、好ましくは120℃/s〜10℃/s、より好ましくは110℃/s〜50℃/s、なおより好ましくは100℃/s〜70℃/sである、態様1〜10のいずれか一つに記載の方法。
12.第一のリガンドおよびIII−V半導体ナノサイズクラスターが、ステップ(a)において、別の化合物にまたは化合物の別の混合物に、同時に提供される、態様1〜11のいずれか一つに記載の方法。
13.ステップ(a)が、以下の、(a1)および(a2)、
(a1)第一のリガンドおよびIII−V半導体ナノサイズクラスターを、別の化合物または別の化合物の混合物と混合することによって、第一の混合物を調製する、
(a2)反応混合物を得るために、ステップ(a1)において得られた第一の混合物を別の化合物または別の混合物と、250℃〜500℃の範囲の温度で、好ましくは280℃〜450℃の範囲の温度で、より好ましくは300℃〜400℃、さらにより好ましくは320℃〜380℃で混合する、
ステップを含む、態様1〜12のいずれか一つに記載の方法。
14.第一のリガンドおよびIII−V半導体ナノサイズクラスターが、ステップ(a)において、別の化合物中にまたは別の混合物中に別々に提供され、およびステップ(a)が以下の(a3)および(a4)
(a3)第一のリガンドを前記別の化合物中にまたは化合物の別の混合物中に提供する、
(a4)III−V半導体ナノサイズクラスターを、反応混合物を得るために、別の化合物にまたは化合物の別の混合物に提供する、
ステップを含む、態様1〜11のいずれか一つに記載の方法。
15.第一のリガンドおよびIII−V半導体ナノサイズクラスターが、ステップ(a)において、別の化合物中にまたは別の混合物中に別々に提供され、およびステップ(a)が以下の(a3)および(a4)
(a3)第一のリガンドを前記別の化合物中にまたは化合物の別の混合物中に提供する、
(a4)III−V半導体ナノサイズクラスターを、反応混合物を得るために、別の化合物にまたは化合物の別の混合物に提供する、
ステップをこの順で含む、態様1〜11または14のいずれか一つに記載の方法。
16.第一のリガンドおよびIII−V半導体ナノサイズクラスターが、ステップ(a)において、別の化合物中にまたは別の混合物中に別々に提供され、およびステップ(a)は以下の(a4)および(a3)
(a4)III−V半導体ナノサイズクラスターを、別の化合物にまたは化合物の別の混合物に提供する、
(a3)第一のリガンドを、反応混合物を得るために、前記別の化合物中にまたは化合物の別の混合物中に提供する、
ステップをこの順で含む、態様1〜11のいずれか一つまたは14に記載の方法。
17.前記III−V半導体ナノサイズクラスターが、InP、InAs、InSb、GaP、GaAs、およびGaSb、InGaP、InPAs、InPZnマジックサイズクラスターからなる群、好ましくはInPマジックサイズクラスター、より好ましくはIn3720(OCR51である、III−Vマジックサイズクラスターであり、ここで前記In3720 51の前記Rは、−OCCHフェニル、または、ヘキサノアート、ヘプタノアート、オクタノアート、ノナノアート、デカノアート、ウンデカノアート、ドデカノアート、トリデカノアート、テトラデカノアート、ペンタデカノアート、ヘキサデカノアート、ヘプタデカノアート、オクタデカノアート、ノナデカノアート、イコサノアートまたはオレアートなどの置換または非置換の脂肪酸である、態様1〜16のいずれか一つに記載の方法。
18.前記第二のリガンドおよび前記第三のリガンドが、互いに独立または従属し、カルボン酸、金属カルボキシラートリガンド、ホスフィン、ホスホン酸、金属ホスホナート、アミン、4級アンモニウムカルボキシラート塩、金属ホスホナート、および金属ハライド、好ましくは、ミリスチン酸、ラウリン酸、ステアラート、オレアート、ミリスタート、ラウラート、フェニルアセタートインジウムミリスタートまたはインジウムアセタート、からなる群の1以上の要素から選択される、態様1〜17のいずれか一つに記載の方法。
19.態様1〜18のいずれか一つに記載の方法から得られるまたは得られたIII−V半導体ナノサイズ材料。
20.前記半導体ナノサイズ材料の励起子吸収ピークと最低励起子吸収との比の値が、1.4以上、好ましくは1.6以上、より好ましくは1.7以上、なおより好ましくは1.8以上である、態様19に記載のIII−V半導体ナノサイズ材料。
21.13%以下の直径標準偏差、好ましくは10%以下の範囲の直径標準偏差、より好ましくは10%〜1%、なおより好ましくは10〜5%であるをもつ、複数のIII−V半導体ナノサイズ材料。
22.態様19〜21のいずれか一つに記載のIII−V半導体ナノサイズ材料およびシェル層、好ましくはシェル層は、シングルシェル層(single shell layer)、ダブルシェル層(double shell layer)、またはマルチシェル層(multi shell layer)からなる、を含む半導体光放出ナノサイズ材料。
23.前記半導体光放出ナノサイズ材料の半値全幅値が、40nmより小さい、好ましくは37nmより小さい、より好ましくは37nm〜30nmの範囲、より好ましくは35nmより小さい、なおより好ましくは32nmより小さい、さらにより好ましくは30nmより小さい、態様22に記載の半導体光放出ナノサイズ材料。
24.態様22または23に記載の半導体光放出ナノサイズ材料、ならびに、有機光放出材料、無機光放出材料、電荷輸送材料、散乱粒子、およびマトリックス材料からなる群から選択される少なくとも1つの材料を含む組成物。
25.態様22または23に記載の半導体光放出ナノサイズ材料、または態様24に記載の組成物、および少なくとも1種の溶媒を含む配合物。
26.態様22または23に記載の半導体光放出ナノサイズ材料を含む光学媒体。
27.態様26に記載の光学媒体を含む光学装置。
発明の効果
本発明は:
1.高反応性のトリス(トリメチルシリル)ホスフィンを直接使用せずにIII−V半導体ナノサイズ材料を合成するための新規の方法;
2.改善されたサイズ分布をもつIII−V半導体ナノサイズ材料を生産できる、III−V半導体ナノサイズ材料を合成するための新規の方法;
3.高反応性のトリス(トリメチルシリル)ホスフィンを直接使用せずにIII−V半導体ナノサイズ材料を合成するための、より広い範囲で粒子サイズを制御し、改善されたサイズ分布をもつ緑および/または赤のIII−V半導体ナノサイズ材料が生産され得る方法;
4.より良い半値全幅(FWHM)で光を放出できる新規の半導体光放出ナノサイズ材料;
5.改善された量子収率を表すことができる、新規の半導体光放出ナノサイズ材料;
6.光学活性成分が半導体光放出ナノサイズ材料であり、改善された色純度および色域がを与える光学ディスプレイ装置
を提供する。
用語の定義
用語「半導体」は、室温で導体(銅など)と絶縁体(ガラスなど)との間の程度の導電率を持つ材料を意味する。好ましくは、半導体は、温度とともに導電率が増加する材料である。
用語「ナノサイズ」は、0.1nmと999nmとの間におけるサイズを意味する。
用語「放出」は、原子および分子の電子遷移による電磁波の放出を意味する。
本発明によると、用語「無機」は、炭素原子を全く含有しない元素を意味する。
本発明によると、用語「量子サイズ」は、例えばISBN:978-3-662-44822-9などに記載されるとおり、量子閉じ込め効果を表すことができる、リガンドまたはその他の表面改変を行わない、半導体材料自体のサイズを意味する。
本発明によると、用語「マジックサイズのクラスター」は、J. Am. Chem. Soc. 2016, 138, 1510-1513, Chem. Mater. 2015, 27, 1432-1441, Xie, R. et al., J. Am. Chem.Soc., 2009, 131 (42), pp 15457-1546.に記載されるとおり、別のナノサイズクラスターよりもポテンシャルエネルギーが低いナノサイズクラスターを意味する。
以下の実施例1および実施例1〜2は、本発明の説明、ならびにそれらの作製の詳細な説明を提供する。

例1:ナノサイズ光放出材料の作製
−III−V半導体ナノサイズ材料の作製
第一のリガンドとして、ミリスチン酸またはインジウムミリスタートをスクアランへ添加する。リガンドの量は2.5mlの溶媒の1−50重量%の範囲からの範囲である。好ましくは、それは反応混合物の全重量に関し、1〜25重量%、より好ましくは、5〜25重量%である。
次いで、リガンドを有する溶液を、250℃〜500℃の範囲で、好ましくは280℃〜450℃の範囲の温度であり、より好ましくは300℃〜400℃であり、さらにより好ましくは320℃〜380℃、最も好ましくは350℃まで昇温させる。
次いで、スクアランに溶解されるInPマジックサイズクラスターの1mLの溶液(Chem. Mater. 2015, 27, 1432-1441によると1〜400mg)を溶液中へ注入する。
前記溶液の温度を、250℃〜500℃の範囲、好ましくは、280〜450℃の範囲の温度で、より好ましくは、300℃〜400℃で、さらにより好ましくは320℃〜380℃で、1秒〜15分、より好ましくは1秒〜14分、なおより好ましくは10秒〜12分、さらにより好ましくは10秒〜10分、なおより好ましくは10秒〜5分、最も好ましくは10秒〜120秒、維持する。
次いで、室温の溶媒をすばやく添加する、または溶媒を含むフラスコを冷却浴で室温まで冷却することにより、溶液を急速に冷却する。
さらに、得られた半導体ナノサイズ材料の平均直径を観察し、直径標準偏差を計算するために、透過型電子顕微鏡(以下「TEM」)画像観察のためにフラスコからサンプルを採取する。半導体ナノサイズ材料の直径標準偏差を計算するため、コア合成プロセスで得られた200個の半導体ナノサイズ材料をTecnai G2 Spirit Twin T−12透過型電子顕微鏡で測定する。
−シェル合成
まず、コア合成で得られたIII−V半導体ナノサイズ材料を、1:4の比率でトルエンおよびエタノールを添加することにより溶液から沈殿させる。次いで、溶液を遠心分離し、量子ドットを沈殿させる。次いで、これらのドットを1−オクタデセン(ODE)に再溶解させ、180℃で20分間加熱する。
次いで、オレイルアミン中のカチオン(オレイルアミン中の0.4M Zn(アセタート)1.2mL)およびアニオン(0.275mLの2M TOP:SeまたはTOP:S)シェル前駆体を溶液に注入する。
次いで、溶液を段階的に加熱し、続いて表1に記載されるとおり、カチオン(オレイルアミン中の0.4M Zn(アセタート)1.2mL)およびアニオン(2M TOP:SeまたはTOP:S 0.19mL)を連続的に注入する。最後に、得られた溶液を不活性条件下で室温まで冷却する。
合成の終了に、フラスコを室温まで冷却する。および、TEM画像観察のためにフラスコからサンプルを採取する。
実施例
実施例1:III−V半導体ナノサイズ材料の作製
−InPマジックサイズクラスターの作製
0.93g(3.20mmol)のインドアセタートと2.65g(11.6mmol)のミリスチン酸を、還流コンデンサー、セプタム、およびフラスコ間のタップを備えた100 mL、14/20の四つ口丸底フラスコに入れる。
装置を攪拌しながら排気し、100℃に加熱する。In(MA)3(MA =ミリスタート)溶液を生成するために、溶液を100℃で12時間減圧下で酢酸ガスをオフにする。
その後、フラスコにアルゴンを満たし、および20mLの乾燥トルエンを添加する。
グローブボックス内で、465μLのP(SiMeをセプタム付きのバイアルに入れた10mLの乾燥トルエンに溶解させる;In(MA)3フラスコを110℃まで上げ、およびP(SiMe3)3溶液を注入する。上記のセプタム付きバイアル内の乾燥トルエン10mLにP(SiMe3)3 465μLが溶解してから102分後、追加のP(SiMe3)3トルエン溶液(0.975 mLのトルエンと0.225 mLのP(SiMe3)3)を注入する。465 μLのP(SiMe3)3の溶解から129分後に、さらに0.5mLのP(SiMe3)3溶液を注入する。174分後、マントルを取り外し、フラスコを冷却する。トルエンを減圧下で蒸発させ、リガンド内容量が約60重量%になるまで、トルエンとアセトニトリルを使用してInPマジックサイズクラスター(以降InP MSC)を洗浄する。
−InP半導体ナノサイズ材料の作製
2.5mLの蒸留スクアランをグローブボックスに入れ、還流コンデンサー、セプタム、およびフラスコと冷却器との間にタップを備えた50mL、14/20の四つ口丸底フラスコに入れる。
装置を撹拌しながら排気し、およびアルゴン下で375℃まで加熱する。
洗浄されたInP MSCは、全重量のリガンドおよびInP MSCの無機部分は、10mgであり、ここで約60wt%がリガンド(InP MSCに付着した4mgのInP MSCの固体部分および6mgのミリスタート)である。次いで、この溶液を375℃でフラスコに注入する。溶液を注入してから40秒後に、マントルを取り外し、フラスコをすばやく冷却した。
実施例2:TEM画像観察およびSTDV計算
合成の終了に、実施例1で冷却した後、得られた半導体ナノサイズ材料の平均直径を観察するために、および直径標準偏差(以降STDV)および相対直径標準偏差(相対STDV)を計算するために、透過型電子顕微鏡(以降「TEM」)画像観察のためのフラスコからサンプルを採取する。半導体ナノサイズ材料の直径標準偏差を計算するために、コア合成プロセスで得られた200個の半導体ナノサイズ材料をTecnai G2 Spirit Twin T−12透過型電子顕微鏡で測定する。
図1は、得られた半導体ナノサイズ材料の相対サイズ分布のヒストグラムを表し、および表1は、得られた半導体ナノサイズ材料の平均直径、STDV、および相対STDVの計算結果を表す。
前記相対STDVは、STDV/平均直径100%である。

Claims (23)

  1. 方法が以下の、
    (a)III−V半導体ナノサイズクラスターおよび第一のリガンドを、同時にまたは各々別々に、または、
    第二のリガンドを含むIII−V半導体ナノサイズクラスター、ここで前記第二のリガンドの内容量は、III−V半導体ナノサイズクラスターの全重量に関し、40〜80重量%の範囲、より好ましくは50〜70重量%の範囲、なおより好ましくは55〜65重量%である、を
    反応混合物を得るために、別の化合物にまたは化合物の別の混合物に提供する、
    (b)混合物中でIII−V半導体ナノサイズ材料の創造(creation)および成長(growth)を可能にするために、ステップ(a)で得られる反応混合物の温度を250℃〜500℃の範囲に、好ましくは280℃〜450℃の範囲の温度に、より好ましくは300℃〜400℃であり、さらにより好ましくは320℃〜380℃である、に調節または維持する
    (c)ステップ(b)における前記III−V半導体ナノサイズ材料の成長を止めるために、反応混合物を冷却する、
    ステップを含む、III−V半導体ナノサイズ材料を合成するための方法。
  2. 前記別の化合物が溶媒である、請求項1に記載の方法。
  3. ステップ(a)において添加されるリガンドの濃度が、ステップ(a)において得られる反応混合物の全濃度に関し、III−V半導体ナノサイズクラスターの濃度より高い、請求項1または2に記載の方法。
  4. ステップ(a)において第一のリガンドに提供されるIII−V半導体ナノサイズクラスターが、第三のリガンドを含み、ここで前記第三のリガンドの内容量は、III−V半導体ナノサイズクラスターの全重量に関し、40〜80重量%の範囲、より好ましくは50〜70重量%の範囲、なおより好ましくは55〜65重量%の範囲である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記第一のリガンドが、カルボン酸、金属カルボキシラートリガンド、ホスフィン、ホスホン酸、金属ホスホナート、アミン、4級アンモニウムカルボキシラート塩、金属ホスホナート、および金属ハライドからなる群の1以上の要素、好ましくは、ミリスチン酸、ラウリン酸、ステアラート、オレアート、ミリスタート、ラウラート、フェニルアセタートインジウムミリスタートまたはインジウムアセタート、から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記別の化合物が、250℃以上の沸点、好ましくは250℃〜500℃の範囲の沸点、より好ましくは300℃〜480℃の範囲の沸点、なおより好ましくは350℃〜450℃、さらにより好ましくは370℃〜430℃を有する溶媒である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記別の化合物が、スクアレン、スクアラン、ヘプタデカン、オクタデカン、オクタデセン、ノナデカン、イコサン、ヘニコサン、ドコサン、トリコサン、ペンタコサン、ヘキサコサン、オクタコサン、ノナコサン、トリアコンタン、ヘントリアコンタン、ドトリアコンタン、トリトリアコンタン、テトラトリアコンタン、ペンタトリアコンタン、ヘキサトリアコンタン、オレイルアミン、およびトリオクチルアミン、好ましくはスクアレン、スクアラン、ヘプタデカン、オクタデカン、オクタデセン、ノナデカン、イコサン、ヘニコサン、ドコサン、トリコサン、ペンタコサン、ヘキサコサン、オクタコサン、ノナコサン、トリアコンタン、ヘントリアコンタン、ドトリアコンタン、トリトリアコンタン、テトラトリアコンタン、ペンタトリアコンタン、ヘキサトリアコンタン、オレイルアミン、およびトリオクチルアミン、より好ましくはスクアラン、ペンタコサン、ヘキサコサン、オクタコサン、ノナコサン、またはトリアコンタン、なおより好ましくはスクアラン、ペンタコサン、またはヘキサコサン、からなる群の1以上の要素から選択される溶媒である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. ステップ(a)において添加されるリガンドの全量が、反応混合物の全重量に関し、0.2〜50重量%の範囲、好ましくは0.3〜50重量%、より好ましくは1〜50重量%、なおより好ましくは1〜25重量%、さらにより好ましくは5〜25重量%である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. ステップ(b)における反応混合物の温度が、1秒〜15分、より好ましくは1秒〜14分、なおより好ましくは10秒〜12分、さらにより好ましくは10秒〜10分、なおより好ましくは10秒〜5分、最も好ましくは10秒〜120秒の温度範囲において維持される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記III−V半導体ナノサイズクラスターの無機部分の全量が、反応混合物の0.1x10−4〜1x10−3mol%の範囲、好ましくは0.5x10−4〜5x10−4mol%の範囲における量、より好ましくは1x10−4〜3x10−4mol%である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. ステップ(c)における冷却速度が、130℃/s〜5℃/sの範囲、好ましくは120℃/s〜10℃/s、より好ましくは110℃/s〜50℃/s、なおより好ましくは100℃/s〜70℃/sである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 第一のリガンドおよびIII−V半導体ナノサイズクラスターが、ステップ(a)において、別の化合物にまたは化合物の別の混合物に、同時に提供される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 第一のリガンドおよびIII−V半導体ナノサイズクラスターが、ステップ(a)において、別の化合物中にまたは別の混合物中に別々に提供され、およびステップ(a)が以下の(a3)および(a4)
    (a3)第一のリガンドを前記別の化合物中にまたは化合物の別の混合物中に提供する、
    (a4)III−V半導体ナノサイズクラスターを、反応混合物を得るために、別の化合物にまたは化合物の別の混合物に提供する、
    ステップを含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記第二のリガンドおよび前記第三のリガンドが、互いに独立または従属し、カルボン酸、金属カルボキシラートリガンド、ホスフィン、ホスホン酸、金属ホスホナート、アミン、4級アンモニウムカルボキシラート塩、金属ホスホナート、および金属ハライド、好ましくは、ミリスチン酸、ラウリン酸、ステアラート、オレアート、ミリスタート、ラウラート、フェニルアセタートインジウムミリスタートまたはインジウムアセタート、からなる群の1以上の要素から選択される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法から得られるまたは得られたIII−V半導体ナノサイズ材料。
  16. 前記半導体ナノサイズ材料の励起子吸収ピークと最低励起子吸収との比の値が、1.4以上、好ましくは1.6以上、より好ましくは1.7以上、なおより好ましくは1.8以上である、請求項15に記載のIII−V半導体ナノサイズ材料。
  17. 13%以下の直径標準偏差(diameter standard deviation)、好ましくは10%以下の範囲の直径標準偏差、より好ましくは10%〜1%、なおより好ましくは10〜5%であるをもつ、複数のIII−V半導体ナノサイズ材料。
  18. 請求項15〜17のいずれか一項に記載のIII−V半導体ナノサイズ材料およびシェル層、好ましくはシェル層は、シングルシェル層(single shell layer)、ダブルシェル層(double shell layer)、またはマルチシェル層(multi shell layer)からなる、を含む半導体光放出ナノサイズ材料。
  19. 前記半導体光放出ナノサイズ材料の半値全幅値が、40nmより小さい、好ましくは37nmより小さい、より好ましくは37nm〜30nmの範囲、より好ましくは35nmより小さい、なおより好ましくは32nmより小さい、さらにより好ましくは30nmより小さい、請求項18に記載の半導体光放出ナノサイズ材料。
  20. 請求項18または19に記載の半導体光放出ナノサイズ材料、ならびに、有機光放出材料、無機光放出材料、電荷輸送材料、散乱粒子、およびマトリックス材料からなる群から選択される少なくとも1つの材料を含む組成物。
  21. 請求項18または19に記載の半導体光放出ナノサイズ材料、または請求項20に記載の組成物、および少なくとも1種の溶媒を含む配合物。
  22. 請求項18または19に記載の半導体光放出ナノサイズ材料を含む光学媒体。
  23. 請求項22に記載の光学媒体を含む光学装置。
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