JP2020509069A - 適合溶質の使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、加齢性の皮膚色変化に対抗するためのまたはタンパク質カルボニル化の抑制および/または減少のためのならびに/または角質層中のカルボニル化タンパク質の蓄積の抑制および/または減少のための、少なくとも1種の適合溶質および/またはその生理的に許容される塩の使用に関する。本発明は、少なくとも1種の適合溶質および/またはその生理的に許容される塩および少なくとも1種の更なる汗孔を明るくする活性物質を含む配合物、ならびにかかる配合物を調製する方法を更に対象とする。

Description

本発明は、加齢性の皮膚色変化に対抗するためのまたはタンパク質カルボニル化の抑制に/または角質層中のカルボニル化タンパク質の蓄積の抑制および/または減少のための、少なくとも1種の適合溶質および/またはその生理的に許容される塩の使用に関する。本発明は、少なくとも1種の適合溶質および/またはその生理的に許容される塩および少なくとも1種の更なる汗孔を明るくする活性物質(skin pore lightening active)を含む配合物ならびにかかる配合物を調製する方法を更に対象とする。
皮膚色は、皮膚の審美的な認識を決定する主な因子の1つである。老化と共に、皮膚色は、黄ばんで黒く変化し、むらになるおそれがあることは周知である。皮膚色変化をもたらす潜在的ないくつかの原因は、提示されている。こうした関係の中で、酸化タンパク質、例えば、終末糖化産物および脂質過酸化の最終産物であるカルボニル化タンパク質等は、高齢者において黄ばんで黒く皮膚色変化を起こし得る(Ogura et al. 2011, Journal of Dermatological Science 64, 45-52)。近年、汗孔の拡大はまた、皮膚色のむら(unevenness)にも関与し得るということが判明した。皮膚の顕微鏡観測によって、汗孔の周りの黒ずみ(darkness)が明らかになり、これは、濾胞状の栓とは異なる。かかるより暗い色の領域はまた、むらのある皮膚色をもたらすことになり得る。汗孔の周りが黒ずんでくるのは、メラニンが原因ではなく、汗孔の周りの角質層中のカルボニル化タンパク質の蓄積が原因であることが報告された(Akane Sasaki, August 2016,“The accumulation of carbonylated proteins causes darkness around skin pores”, The 17th Annual Meeting of the Society for Photoaging Research)。
したがって、本発明の目的は、加齢性の皮膚色変化の過程に対抗する活性物質を提供することである。
驚くべきことに、適合溶質は、この課題を解決することが可能であるということが今や判明した。
様々な美容目的および医薬品目的のための適合溶質の使用は、既知である。
例えば、国際公開第94/15923号は、(S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸または(S,S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸が、化粧用組成物もしくは医薬品の調製のために、例えば、皮膚疾患の治療のために用いることができるということを記載している。
更に、独国特許第4342560号は、化粧品中の保湿剤としてのエクトインおよびエクトイン誘導体の使用を記載している。これらの生成物は、例えば、加齢の、乾燥したまたは炎症を起こした皮膚のケアに適している。
更に、独国特許第19933466号は、エクトインおよび誘導体、例えば、ヒドロキシエクトインが、化粧用および皮膚用組成物中でフリーラジカルスカベンジャーとして使用することができるということを記載している。これらの組成物は、酸化ストレスによって引き起こされる皮膚の加齢および炎症反応の治療および/または予防のために用いることができる。
化粧用配合物中のエクトインおよびエクトイン誘導体の更なる適用は、例えば、国際公開第00/07558号、国際公開第00/07559号、国際公開第00/07560号、および米国特許第7981899号において、例えば、乾燥したおよび/または鱗状の皮膚のケアおよび予防、乾燥および/または高い塩濃度に対するヒトの皮膚の保護、細胞の保護、ヒトの皮膚のタンパク質および/または生体膜の保護、ヒトの皮膚のミクロフローラの保護、皮膚バリヤーの安定化ならびにヒトの皮膚細胞の核酸の保護および安定化などが記載されている。
しかしながら、今までに、適合溶質から選択される化合物、例えば、式IaおよびIbの化合物、式IaおよびIbの化合物の生理的に耐容される塩ならびに式IaおよびIbの化合物の立体異性の形態が、有利には、加齢性の皮膚色変化に対抗するならびに角質層中で、特に、汗孔の周りで、タンパク質カルボニル化を抑制するおよび/または減少させるのに適していることは知られていなかった。
したがって、第1の実施形態では、本発明は、加齢性の皮膚色変化に対抗するための少なくとも1種の適合溶質および/またはその生理的に許容される塩の使用に関する。
通常、かかる加齢性(age−realted)の皮膚色変化は、黄味がかったまたはもしくはより黒い皮膚または皮膚領域への変化である。
タンパク質カルボニル化は、皮膚を含めた、全身で生じており、反応性アルデヒド化合物によって誘発され得る。そのようなものは、外因性の起源の反応性アルデヒド、または例えば、身体の至る所で見出される多価不飽和脂肪酸の酸化的分解から生じる、外因的に形成されたアルデヒドであり得る。生じたアルデヒドは、例えば、アクロレインおよび4−ヒドロキシノネナールである。かかるアルデヒドは、例えば、皮膚表面の皮脂の分解で形成され得る。したがって、カルボニル化タンパク質は、角質層で、特に、日光に曝露された領域の上部で見出すことができる。メラニン色素沈着よりも、真皮の上部で生成されたカルボニル化タンパク質が、光老化に伴う黄味がかった皮膚色の変質の発生に主に寄与することが知られている(Ogura et al. 2011, Journal of Dermatological Science 64, 45-52)。皮膚色の黄味がかったまたはより黒い皮膚へのかかる変質は、汗孔の周りで頻繁に起こり、これは、カルボニル化タンパク質が、孔の周りに蓄積する傾向があるという事実による(Akane Sasaki, August 2016,“The accumulation of carbonylated proteins causes darkness around skin pores”, The 17th Annual Meeting of the Society for Photoaging Research)。
こうした関係の中で、適合溶質は、汗孔を明るくすることが可能であるということが判明した。
好ましい実施形態では、適合溶質は、汗孔を明るくするためにおよび/またはヒトの皮膚における黄色もしくは褐色の汗孔の数を減少させるために用いられる。
更なる好ましい実施形態では、適合溶質は、皮膚色を均等にするためにおよび/または皮膚色のむらを軽減するために用いられる。
汗孔は、皮膚表面で存在する小型の開口部である。一般に、汗孔は、身体に存在する有害なおよび不要な物質を流れ出させると考えられている。そのような概念において、汗孔は、汗腺装置の小孔に対応する。しかしながら、用語、孔は、毛嚢脂腺のろ胞の拡大した開口部に対応する皮膚表面で可視のミクロトポグラフィー的な特徴にも適用される。汗孔は、空の漏斗型構造としてまたは、対照的に、コメドに対応する角化した円柱状の栓のように見える。
適合溶質は、熱ショックタンパク質の形成および他の保護特性により、皮膚内で酸化ストレスを最小限にすることが可能であるということが知られている。適合溶質が、角質層内でカルボニル化タンパク質の形成を減少させることが可能であるということが更に見出された。
したがって、更なる実施形態では、本発明は、タンパク質カルボニル化の抑制および/または減少のためのおよび/または角質層中の、特に、汗孔の周りのカルボニル化タンパク質の蓄積の抑制および/または減少のための、少なくとも1種の適合溶質および/またはその生理的に許容される塩の使用に関する。
例1の結果を示す。 例2の結果を示す。 例3の結果を示す。 例3の結果を示す。 例3の結果を示す。 例3の結果を示す。
用語「タンパク質カルボニル化の抑制およびまたは減少」は、タンパク質カルボニル化活性の任意の減少に関し、これは、本発明による特定の化合物の作用に基づく。用語「角質層中のカルボニル化タンパク質の蓄積の抑制および/または減少」とは、カルボニル化タンパク質の蓄積の任意の減少に関し、これは、本発明による特定の化合物の作用に基づく。
角質層は、死滅した細胞(角質細胞)からなる表皮の最外側の層である。この層は、核および細胞小器官がない、15から20層の扁平な細胞から構成される。これらの細胞質は、糸状ケラチンを示す。これらの角質細胞は、セラミド、コレステロールおよび脂肪酸から構成される脂質マトリックスに埋まっている。
角質層は、バリヤーを形成して、感染、脱水症、化学薬品およびメカニカルストレスから基底組織を保護するために機能する。落屑、つまり、細胞が角質層の表面から脱落するプロセスは、基底層において形成される増殖性のケラチノサイトのバランスをとる。これらの細胞は、およそ14日かかる行程を経て、表皮に向かって移動する。
本化合物の前述の使用は、in−vitroまたはin−vivoモデルで行うことができる。式(I)の化合物による治療に対する、ある特定の細胞の感受性は、in vitroで試験することにより決定することができる。in vitroで試験する場合、生検サンプルから培養された細胞を用いることができる。in vitroにおける使用は、特に、年齢によって誘発される皮膚色変化を被っているヒトの種のサンプルで行う。
複数の特定の化合物を試験することによって、治療のために最も適当と思われる活性化合物の選択が可能になる。
上記で定義した適合溶質の使用は、通常、局所、好ましくは、非治療的使用または化粧品としての使用である。これは、好ましくは、化粧品としての使用、特に好ましくは、非治療的化粧品および使用である。
一般的な定義によれば、適合溶質は、極めて好塩性および耐塩性の真正細菌からのストレス保護物質であり、これは、生合成または有効な輸送メカニズムによって大量にこれらを蓄積する。これらの浸透圧活性物質は、液体の媒体への流出(乾燥)を防止し、名前の由来は、更に高い細胞質濃度で、細胞代謝を損なわない、すなわち、代謝に適合するという事実にある(E.A. Galinski, M. Stein, B. Amendt, M. Kinder Comp. Biochem. Physiol., 117 (3) (1997) 357-365に記載)。
本発明による好ましい適合溶質は、糖およびポリオールおよびアミノ酸およびアミノ酸誘導体から選択される。
本発明によれば、少なくとも1種の適合溶質は、好ましくは、トレハロース、グリセロール、グリコシルグリセロール、β−マンノシルグラシレート(フィロイン(firoin))、β−マンノシルグリセルアミド(フィロインA)、ジ−myo−イノシトールホスフェート(DIP)、環式2,3−ジホスホグリセレート(cDPG)、1,1−ジグリセロールホスフェート(DGP)、ジマンノシルジイノシトールホスフェート(DMIP)、ベタイン、グリシンベタイン、プロリンベタイン、グルタメートベタイン、アラニン、プロリン、グルタミン、N−アセチルリジン、グルタミン1−アミド、タウリン、コリン、コリンO−スルフェート、カルニチン、アルセノベタイン、クロトノベタイン、ジメチルスルホンイオアセテート、ジメチルスルホプロピオネート、ホモベタイン、トリメチルアミンN−オキシド、ならびに式IaおよびIb
(式中、
1は、Hまたはアルキルであり、
2は、H、COOH、COO−アルキルまたはCO−NH−R5であり、
3は、HまたはOHであり、
4は、HまたはOHであり、
nは、1、2または3であり、
5は、H、アルキル、アミノ酸部分、ジペプチド部分またはトリペプチド部分であり、
アルキルは、1〜4個のC原子を有するアルキル基である)による化合物の群から選択される化合物および/または生理的に許容されるそれらの塩、および/または立体異性の群から選択される。
より好ましくは、少なくとも1種の適合溶質は、トレハロース、β−マンノシルグラシレート(フィロイン)、β−マンノシルグリセルアミド(フィロインA)、ジ−myo−イノシトールホスフェート(DIP)、環式2,3−ジホスホグリセレート(cDPG)、1,1−ジグリセロールホスフェート(DGP)、ジマンノシルジイノシトールホスフェート(DMIP)、ベタイン、ならびに上記で定義した式IaおよびIbによる化合物の群から選択される化合物からなる群から選択される。
更により好ましい実施形態では、少なくとも1種の適合溶質は、上記で定義した式IaおよびIbによる化合物からなる群から選択される。
本発明の目的では、式IaおよびIbの化合物から選択される、上記および下記のすべての化合物、式IaおよびIbの化合物の生理的に耐容される塩、ならびに式IaおよびIbの化合物の立体異性の形態は、「エクトインまたはエクトイン誘導体」と称される。
エクトインおよびエクトイン誘導体は、低分子量の、環式アミノ酸誘導体であり、これらは、様々な好塩性微生物から単離するまたは合成により調製することができる。エクトインおよびヒドロキシエクトインどちらも、細胞代謝と反応しない利点がある。
式IaおよびIbの化合物、式IaおよびIbの化合物の生理的に耐容される塩ならびに式IaおよびIbの化合物の立体異性の形態から選択される化合物は、光学異性体、ジアステレオマー、ラセミ体、両性イオン、陽イオンまたはそれらの混合物の形態で、これらの組成物中に存在することができる。式IaおよびIbの化合物、式IaおよびIbの化合物の生理的に耐容される塩ならびに式IaおよびIbの化合物の立体異性の形態から選択される化合物のうち、R1が、HまたはCH3であり、R2が、HまたはCOOHであり、R3およびR4が、それぞれ、独立に、互いに、HまたはOHであり、nが2である、化合物が好ましい。
特に好ましくは、少なくとも1種の適合溶質は、(S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸(エクトイン)および(S,S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸(ヒドロキシ(hydoxy)エクトイン)から選択される。
最も好ましくは、少なくとも1種の適合溶質は、(S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸(エクトイン)である。
式IaおよびIbの化合物のR5基下に挙げられるアミノ酸残基は、対応するアミノ酸に由来する。用語「アミノ酸」は、次の化合物、すなわち、アラニン、β−アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン、γ−アミノブチレート、Nε−アセチルリジン、Nδ−アセチルオルニチン、Nγ−アセチルジアミノブチレートおよびNα−アセチルジアミノブチレートの立体異性の形態、例えば、D型およびL型を意味するとされる。L−アミノ酸が、好ましい。次のアミノ酸の残基、すなわち、アラニン、β−アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、セリン、トレオニン、バリン、γ−アミノブチレート、Nε−アセチルリジン、Nδ−アセチルオルニチン、Nγ−アセチルジアミノブチレートおよびNα−アセチルジアミノブチレートが好ましい。
式IaおよびIbの化合物のR5基下に挙げられるジ−およびトリペプチド基は、これらの化学的性質に関する酸アミドであり、加水分解後分解して、2もしくは3個のアミノ酸を得る。ジ−およびトリペプチド基中のアミノ酸は、アミド結合により、互いに結合される。好ましいジ−およびトリペプチド基は、好ましいアミノ酸から形成される。
式IaおよびIbの化合物中のR1、R2およびR5基下に挙げられるアルキル基には、メチル基CH3、エチル基C25、プロピル基CH2CH2CH3およびCH(CH32およびブチル基CH2CH2CH2CH3、H3CCHCH2CH3、CH2CH(CH32およびC(CH33が含まれる。好ましいアルキル基は、メチル基である。
式IaおよびIbの化合物の好ましい生理的に耐容される塩は、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウム塩、例えば、Na、K、MgまたはCa塩、および有機塩基トリエチルアミンまたはトリス(2−ヒドロキシエチル)アミンに由来する塩である。式IaおよびIbの化合物の更なる好ましい生理的に耐容される塩は、無機酸、例えば、塩酸、硫酸およびリン酸との反応、または有機カルボン酸もしくはスルホン酸、例えば、酢酸、クエン酸、安息香酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸およびp−トルエンスルホン酸との反応によって生じる。
塩基性および酸性基、例えば、カルボキシルまたはアミノ基が、分子内塩を形成する等しい数で存在する式IaおよびIbの化合物。
式IaおよびIbの化合物の調製は、文献(独国特許第4342560号)に記載されている。(S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−メチル−4−ピリミジン−カルボン酸または(S,S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピリミジン−カルボン酸はまた、微生物学的な方法により得ることができる(Severin et al., J. Gen. Microb. 138 (1992) 1629-1638または欧州特許出願公開第1409707号)。
適合溶質は、熱ショックタンパク質の形成および他の保護特性による皮膚内の酸化ストレスを最小限にすることが可能であるということが公知である。しかしながら、適合溶質が、カルボニル化タンパク質の形成を減少することが更に可能であるということは知られておらず、本発明において最初に記載された。カルボニル化タンパク質が、汗孔の周りで蓄積され、これらの領域において、黄色/褐色への皮膚色変化が理由であるため、カルボニル化タンパク質形成の減少によって、より均一な皮膚色になり、皮膚に褐色または黄色の孔がない。均等な皮膚の色は、回復することができる。
本発明の目的では、用語「薬剤」、「組成物」または「配合物」はまた、用語「製剤」と一緒に、同義的に用いられる。
ここで、製剤は、通常、例えば、化粧用もしくは皮膚科学的な配合物または医療用医薬品などに、局所的に適用することができる製剤である。本発明の意味において、「局所的に適用することができる」とは、製剤が、外面的におよび局在的に適用される、すなわち、製剤が、例えば、皮膚に適用することができるように適していなければならないということを意味する。こうした場合において、これらの製剤は、美容上、薬学的にまたは皮膚科学的に適したビヒクルを含み、所望の特性プロファイルに応じて、適当な成分を更に含んでもよい。局所製剤は、好ましくは、化粧用または皮膚科学的製剤として使用され、特に好ましくは、化粧用製剤として使用される。適当なビヒクルおよび助剤または充てん剤は、次のパートで詳細に記載されている。
これらの製剤は、上記のおよび/または下記の必要なまたは場合による構成物が含まれ得るまたは含み得るまたは本質的にこれらからなり得るまたはこれらからなり得る。製剤において用いることができるすべての化合物または構成成分は、公知であり市販されているまたは公知の方法により合成することができる。実施形態の更なる好ましい組み合せは、特許請求の範囲に開示されている。
適合溶質は、上記で示したように、また好ましくは記載される通り、通常、本製剤の総質量に対して、0.001〜50質量%、好ましくは、全体としての組成物に対して、0.01〜10質量%、特に好ましくは、0.1〜10質量%の量で、本発明の製剤中に存在する。本組成物中の前記化合物の割合は、特に非常に好ましくは、全体としての組成物に対して、0.1〜5質量%である。当業者は、製剤の所期の効果に応じて、量を適切に選択する上で困難さが絶対になく提示される。
適合溶質以外に、本組成物はまた、更なる化粧用、皮膚科学的なまたは医薬品用有効成分を含むこともできる。
一実施形態では、本発明は、少なくとも1種の適合溶質および/またはその生理的に許容される塩および少なくとも1種の更なる汗孔を明るくする活性物質を含む配合物を対象とする。
少なくとも1種の適合溶質の好ましい実施形態は、前述した通り定義される。特に好ましい一実施形態では、本配合物中の少なくとも1種の適合溶質は、上記で定義した、式IaおよびIbによる化合物の群から選択される。
更なる汗孔を明るくする活性物質は、当業者に公知であり、例えば、αヒドロキシ酸(AHA)、例えば、クエン酸、乳酸またはリンゴ酸、およびサリチル酸、ビタミンCおよびそれらの誘導体およびエンブリカ(emblica)から選ぶことができる。
更なる活性化合物は、好ましくは、UVフィルター、孔精製剤(pore−refining agent)、酸化防止剤、ビタミン、皮膚を明るくする活性化合物、抗加齢活性化合物、抗炎症活性化合物、抗菌活性化合物、皮膚の水分含量を改善するための活性化合物(皮膚の水分調整剤)、抗セルライト活性化合物、抗シワ活性化合物、抗フケ用活性化合物、抗アクネ活性化合物、デオドラント、顔料およびセルフタンニング物質の群から選択され;特に好ましくは、UVフィルター、孔精製剤、酸化防止剤、ビタミン、皮膚を明るくする活性化合物、セルフタンニング物質、抗加齢活性化合物および抗セルライト活性化合物から選択される。
好ましい一実施形態では、本配合物は、UVフィルターを更に含む。原則的に、すべてのUVフィルターは、本発明による製剤内の組み合せに適している。生理的許容性が既に実証されているUVフィルターが特に好ましい。UVAフィルター、またUVBフィルターについての専門家の文献から公知の多くの証明された物質がある。次のリストに示される化合物は、例としてのみみなされるべきである。他のUVフィルターも、もちろん用いることができる。
好ましい製剤は、有機UVフィルター、いわゆる、親水性もしくは親油性日光阻止フィルターを含むことができ、これらは、UVA領域および/またはUVB領域および/またはIRおよび/またはVIS領域(吸収体)において有効である。これらの物質は、特に、ジベンゾイルメタン誘導体、p−アミノ安息香酸誘導体、サリチル酸誘導体、β,β−ジフェニルアクリル酸誘導体、カンフル誘導体、トリアジン誘導体、ケイ皮酸誘導体ならびにポリマーフィルターおよびシリコーンフィルターから選択することができ、これらは、国際出願の国際公開第93/04665号に記載されている。有機フィルターの更なる例は、特許出願の欧州特許出願公開第0487404号に示される。前記UVフィルターは、通常、INCI命名法に従って以下に命名される。
組み合せに特に適しているのは、次の通りである。
ジベンゾイルメタン誘導体:4−イソプロピル−ジベンゾイル−メタンおよび4,4’−メトキシ−tert−ブチル−ジベンゾイルメタンは、仏国特許出願公開第2326405号、仏国特許出願公開第2440933号および欧州特許出願公開第0114607号に記載されている。4,4’−メトキシ−tert−ブチル−ジベンゾイルメタンは、例えば、「Eusolex 9020」という名称で、Merck社によって販売されている。
para−アミノ安息香酸およびそれらの誘導体:PABA、エチルPABA、エチルPABAジヒドロキシプロピル、例えば、「Escalol 507」という名称で、ISP社によって販売されている、ジメチルPABAエチルヘキシル、グリセリルPABA、例えば、「Uvinul P25」という名称でBASF社によって販売されているPEG−25 PABA。
サリチレート:「Eusolex HMS」という名称でMerck社によって販売されているホモサラート;例えば、「Neo Heliopan OS」という名称でSymrise社によって販売されているサリチル酸エチルヘキシル;例えば、「Dipsal」という名称でScher社によって販売されているサリチル酸ジプロピレングリコール;例えば、「Neo Heliopan TS」という名称で、Symrise社によって販売されているサリチル酸TEA。
β,β−ジフェニルアクリル酸誘導体:例えば、「Eusolex(登録商標)OCR」という名称でMerck社によって販売されているオクトクリレン;BASF社製の「Uvinul N539」;例えば、「Uvinul N35」という名称でBASF社によって販売されているエトクリレン。
ベンゾフェノン誘導体:例えば、「Uvinul 400」という名称で販売されているベンゾフェノン−1;例えば、「Uvinul D50」という名称で販売されているベンゾフェノン−2;例えば、「Uvinul M40」という名称で販売されているベンゾフェノン−3またはオキシベンゾン;例えば、「Uvinul MS40」という名称で販売されているベンゾフェノン−4;例えば、「Uvinul DS−49」という名称でBASF社によって販売されているベンゾフェノン−9;ベンゾフェノン−5、例えば、「Helisorb 11」という名称でNorquay社によって販売されているベンゾフェノン−6;例えば、「Spectra−Sorb UV−24」という名称でAmerican Cyanamid社によって販売されているベンゾフェノン−8;Eusolex(登録商標)4360という名称で、Merck社(Darmstadt)によって販売されているベンゾフェノン−12n−ヘキシル2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾエートまたは2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン。
ベンジリデンカンファ誘導体:例えば、「Mexoryl SD」という名称でChimex社によって販売されている3−ベンジリデンカンファ;例えば、「Eusolex 6300」という名称でMerck社によって販売されている4−メチルベンジリデンカンファ;例えば、「Mexoryl SL」という名称でChimex社によって販売されているベンジリデンカンフルスルホン酸;例えば、「Mexoryl SO」という名称でChimex社によって販売されているカンファベンザルコニウムメトサルフェート(Camphor benzalkonium methosulfate);例えば、「Mexoryl SX」という名称でChimex社によって販売されているテレフタリリデンジカンフルスルホン酸;「Mexoryl SW」という名称でChimex社によって販売されているポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンファ。
フェニルベンズイミダゾール誘導体:例えば、「Eusolex 232」という名称でMerck社によって販売されているフェニルベンズイミダゾールスルホン酸;例えば、「Neo Heliopan AP」という名称でSymrise社によって販売されているフェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム。
フェニルベンゾトリアゾール誘導体:例えば、「Silatrizole」という名称でRhodia Chimie社によって販売されているドロメトリゾールトリシロキサン;固形物の形態で、例えば、「MIXXIM BB/100」という名称でFairmount Chemical社によって販売されているまたは水性分散液として微粒子化した形態で、例えば、「Tinosorb M」という名称でBASF社によって販売されているメチレンビス(ベンゾトリアゾリル)テトラメチルブチルフェノール。
トリアジン誘導体:例えば、「Uvinul T150」という名称でBASF社によって販売されているエチルヘキシルトリアゾン;例えば、「Uvasorb HEB」という名称でSigma 3V社によって販売されているジエチルヘキシルブタミドトリアゾン;Tinosorb A2BとしてBASF社によって販売されている2,4,6−トリス−(ジイソブチル 4’−アミノアミノベンザルマロネート)−s−トリアジンまたは2,4,6−トリス(ビフェニル)−1,3,5−トリアジン;2,2’−[6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル]ビス[5−(2−エチルヘキシル)オキシ]フェノール;Tinosorb SとしてBASF社によって販売されている;Sigma 3V社によりUvasorb K 2Aとして販売されているN2,N4−ビス[4−[5−(1,1−ジメチルプロピル)−2−ベンズオキサゾリル]フェニル]−N6−(2−エチルヘキシル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリアミン、またはBASF社によりTinosorb(登録商標)A2Bとして販売されているトリスビフェニルトリアジン。
アントラニリン(Anthraniline)誘導体:例えば、「Neo Heliopan MA」という名称でSymrise社によって販売されているアントラニル酸メンチル。
イミダゾール誘導体:エチルヘキシルジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオネート。
ベンザルマロネート誘導体:ベンザルマロネート官能基を含むポリオルガノシロキサン、例えば、「Parsol SLX」という名称でHoffmann LaRoche社によって販売されている、例えば、ポリシリコーン−15。
4,4−ジアリールブタジエン誘導体:1,1−ジカルボキシ(2,2’−ジメチルプロピル)−4,4−ジフェニルブタジエン。
ベンゾオキサゾール誘導体:例えば、Uvasorb K2Aという名称でSigma 3V社によって販売されている2,4−ビス[5−(1−ジメチルプロピル)ベンゾオキサゾル−2−イル(4−フェニル)イミノ]−6−(2−エチルヘキシル)イミノ−1,3,5−トリアジン、およびこれを含む混合物。
ピペラジン誘導体、例えば、化合物
または次の構造
のUVフィルターなど。
次式
(例えば、式中、a=1,2;b=58およびc=2,8である)に従ってランダム分布を有するポリシロキサンコポリマーに基づいたUVフィルターを用いることがやはり可能である。
化合物のこのリストは、例を示すものであり;他のUVフィルターを用いることももちろん可能である。
適当な有機UV−保護物質は、次のリスト、すなわち、サリチル酸エチルヘキシル、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、ベンゾフェノン−3、ベンゾフェノン−4、ベンゾフェノン−5、n−ヘキシル2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−ベンゾエート、4−メチルベンジリデンカンファ、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、フェニルジベンズイミダゾール−テトラスルホン酸二ナトリウム、メチレンビス(ベンゾトリアゾリル)テトラメチルブチルフェノール、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、エチル−ヘキシルトリアゾン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、ドロメトリゾールトリシロキサン、ポリシリコーン−15、1,1−ジカルボキシ(2,2’−ジメチルプロピル)−4,4−ジフェニルブタジエン、2,4−ビス[5−1(ジメチルプロピル)ベンゾオキサゾル−2−イル(4−フェニル)イミノ]−6−(2−エチルヘキシル)イミノ−1,3,5−トリアジンおよびそれらの混合物から好ましくは選択することができる。
これらの有機UVフィルターは、0.01〜20質量パーセント、好ましくは、1〜10質量%の量で配合物に一般に組み込まれる。
これらの製剤は、更なる無機UVフィルター、いわゆる粒状UVフィルターを含むことができる。粒状UVフィルターとのこれらの組み合せは、粉末としても次のタイプの分散液またはペーストとしても可能である。
ここで、二酸化チタン、例えば、コーティングされた二酸化チタン(例えば、Eusolex(登録商標)T−2000、Eusolex(登録商標)T−常水、Eusolex(登録商標)T−AVO、Eusolex(登録商標)T−PRO、Eusolex(登録商標)T−EASY)など、酸化亜鉛(例えば、Sachtotec(登録商標))、酸化鉄、またはやはり酸化セリウムおよび/または酸化ジルコニウムの群からのものも好ましい。
更に、二酸化チタンまたは酸化亜鉛顔料との組み合せはまた可能であり、これらの顔料の粒度は、200nm以上であり、例えば、Hombitan(登録商標)FGまたはHombitan(登録商標)FF−Pharmaである。
例えば、Cosmetics & Toiletries 1990, 105, 53において記載される通り、従来の方法により後処理されている無機UVフィルターを含む製剤が更に好ましいこともある。次の後処理構成成分のうち1種または複数は、ここから、すなわち、アミノ酸、蜜ろう、脂肪酸、脂肪酸アルコール、陰イオン界面活性剤、レシチン、リン脂質、ナトリウム、カリウム、亜鉛、脂肪酸の鉄またはアルミニウム塩、ポリエチレン、シリコーン、タンパク質(特に、コラーゲンまたはエラスチン)、アルカノールアミン、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、更なる金属酸化物、ホスフェート、例えば、ヘキサメタリン酸ナトリウムなど、またはグリセリンから選択することができる。
ここで好ましくは使用される粒状UVフィルターは、
− 未処理の二酸化チタン、例えば、Tayca社製のMicrotitanium Dioxide MT 500 B製品;Degussa社製の二酸化チタン P25など;
− 酸化アルミニウムおよび二酸化ケイ素後処理によって、後処理された微粒子化された二酸化チタン、例えば、Tayca社製の「Microtitanium Dioxide MT 100 SA」製品、またはUniqema社製の「Tioveil Fin」製品など;
− 酸化アルミニウムおよび/またはステアリン酸アルミニウム/ラウリン酸アルミニウム後処理によって、後処理された微粒子化された二酸化チタン、例えば、Tayca社製のMicrotitanium Dioxide MT 100 T;Merck社製のEusolex T−2000など;
− 酸化鉄および/またはステアリン酸鉄後処理によって、後処理された微粒子化された二酸化チタン、例えば、Tayca社製の「Microtitanium Dioxide MT 100 F」製品など;
− 二酸化ケイ素、酸化アルミニウムおよびシリコーン後処理によって、後処理された微粒子化された二酸化チタン、例えば、Tayca社製の「Microtitanium Dioxide MT 100 SAS」製品など;
− ヘキサメタリン酸ナトリウムによって、後処理された微粒子化された二酸化チタン、例えば、Tayca社製の「Microtitanium Dioxide MT 150 W」製品。
組み合せのために使用された、処理された微粒子化された二酸化チタンはまた、次のものを用いて後処理することもできる。
− オクチルトリメトキシシラン、例えば、Degussa社製のTego Sun T 805製品など;
− 二酸化ケイ素;例えば、DSM社製のParsol T−X製品など;
− 酸化アルミニウムおよびステアリン酸;例えば、Sachtleben社製のUV−Titan M160など;
− アルミニウムおよびグリセリン;例えば、Sachtleben社製のUV−Titan製品など、
− アルミニウムおよびシリコーン油、例えば、Sachtleben社製のUV−Titan M262製品など;
− ヘキサメタリン酸ナトリウムおよびポリビニルピロリドン、
− ポリジメチルシロキサン、例えば、Cardre社製の70250 Cardre UF TiO2SI3」製品など;
− ポリジメチルヒドロゲノシロキサン(Polydimethylhydrogenosiloxane)、例えば、Color Techniques社製のMicrotitanium Dioxide USP Grade Hydrophobic」製品など。
次の製品との組み合せもまた、更に有利となり得る。
− 未処理の酸化亜鉛、例えば、BASF社製のZ−Cote製品(Sunsmart)、Elementis社製のNanox製品など;
− 後処理された酸化亜鉛、例えば、次の製品:
・ Toshibi社製の「Zinc Oxide CS−5」(ポリメチルヒドロゲノシロキサンで後処理されたZnO);
・ Nanophase Technologies社製のNanogard Zinc Oxide FN;
・ Shin−Etsu社製の「SPD−Z1」(シクロジメチルシロキサンに分散されたシリコーンによってグラフトされたアクリルポリマーで後処理されたZnO);
・ ISP社製の「Escalol Z100」(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル/PVP−ヘキサデセン/メチコンコポリマー混合物に分散された、酸化アルミニウムで後処理されたZnO);
・ Fuji Pigment社製の「Fuji ZNO−SMS−10」(二酸化ケイ素およびポリメチルシレスキオキサン(polymethylsilesquioxane)で後処理されたZnO);
・ 例えば、Rhone Poulenc社製の「Colloidal Cerium Oxide」という名称の、未処理の酸化セリウムマイクロ顔料(micropigment);
・ Arnaud社製のNanogarという名称の、未処理のおよび/または後処理された酸化鉄など。
例として、様々な金属酸化物の混合物、例えば、後処理されたおよび後処理されていない二酸化チタンおよび酸化セリウムなど、例えば、Ikeda社製のSunveil A製品などを使用することも可能である。更に、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素およびシリコーンによって後処理された二酸化チタン/酸化亜鉛混合物の混合物、例えば、Sachtleben社製のUV−Titan M261製品などを、やはり使用することもできる。
これらの無機UVフィルターは、一般に、0.1〜25質量パーセント、好ましくは、2〜10質量%の量で製剤に取り込まれる。
UVフィルター作用を有する前記化合物のうちの1種または複数の組み合せにより、UV照射の有害な影響に対する保護作用を最適化することができる。
すべての前記UVフィルターはまた、被包された形態で使用することもできる。特に、被包された形態で有機UVフィルターを使用すると有利である。本発明に従って使用しようとする製剤中のカプセルは、被包されたUVフィルターが、上記で示された質量比によるパーセントで製剤中に存在することを保証する量で、好ましくは存在する。
本発明によれば、本配合物は、好ましくは、孔精製剤を更に含むことができる。孔精製剤は、例えば、レチノール(ビタミンA)、RonaCare(登録商標)Luremineという商品名で販売されている、5,7−ジヒドロキシ−2−メチルクロモン、ニコチン酸アミドまたはイソケルセチンである。
本発明の更なる好ましい実施形態では、本配合物は、少なくとも1種の皮膚を明るくする活性化合物(または同義的に、色素脱失活性化合物)または皮膚を明るくする活性を有する抽出物を更に含む。
皮膚を明るくする活性化合物は、原則的に、当業者に公知のすべての活性化合物となり得る。組み合せのために適当なのは、市販のメラニン形成阻害剤、例えば、アスコルビン酸およびそれらの誘導体、アロエシン、ナイアシンアミド、エンブリカ、エラグ酸(elagic acid)、カンゾウ抽出物、クワ抽出物、コウジ酸、カンゾウ抽出物、ルシノール、ヒドロキノン、アゼライン酸、アルブチン、リン酸アスコルビルマグネシウム、乳酸、ブチルフェニルメトキシフェニルプロパンジオール(Merck社製のRonaCare(登録商標)PristineBright(登録商標)として入手可能)などである。皮膚を明るくする活性を有する化合物の好ましい例は、ヒドロキノン、ナイアシンアミド、アスコルビン酸およびそれらの生理的に許容される塩、コウジ酸、アルブチン、アロエシン、アゼライン酸、エラグ酸、乳酸、ブチルフェニルメトキシフェニルプロパンジオールまたはルシノールである。皮膚を明るくする活性を有する抽出物の好ましい例は、カンゾウ抽出物、クワ抽出物またはエンブリカである。
前述した製剤は、1種または複数のセルフタンニング物質を更に含むことができる。このタイプの製剤は、一般に、コントラストを軽減する効果を有し、均一な皮膚の陰を達成させることが可能である。本発明は、同様に、コントラストの軽減および均一な皮膚の陰を達成するための1種または複数のセルフタンニング物質と組み合わせた、記載した適合溶質の使用に関する。したがって、コントラスト軽減剤(contrast−reduction agent)は、より強く着色した皮膚領域とあまり強く着色していない皮膚領域との間のコントラストを軽減することにより不均一な皮膚の色を軽減させる物質である。このタイプのむらのある皮膚の色は、不均一な色素沈着および/または角質の皮膚の異なる分布によってここに生じ得る。むらのある色素沈着は、母集団において決して通常ではなく、メラニン細胞によるメラニン生成の異なるレベルまたは皮膚におけるメラニン細胞の不規則な分布に基づく。
コントラストの軽減は、特に、セルフタンニング物質が、更に存在する製剤によって達成することができる。かかるセルフタンニング物質は、メイラード反応またはマイケル付加反応に基づいた皮膚のアミノ酸と反応するセルフタンニング物質となり得、または、いわゆるメラニン形成促進物質または色素沈着促進物質(propigmentation substance)となり得、これらは、皮膚の自然な色素沈着を促進する。
好ましいセルフタンニング物質は、例えば、1,3−ジヒドロキシアセトン(DHA)およびそれに由来する誘導体、グリセロールアルデヒド、ヒドロキシメチルグリオキサル、γ−ジアルデヒド、エリスルロース、6−アルド−D−フルクトース、ニンヒドリン、5−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン(ジュグロン)または2−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン(ラウソン)または前記化合物の混合物である。特に好ましいのは、1,3−ジヒドロキシアセトン、エリスルロースおよびこれらの混合物である。
色素沈着促進物質は、当業者に公知である。例としては、グリセリチン酸(glycerrithinic acid)、メラニン細胞−活性化ホルモン(α−MSH)、ペプチドアナロガ(peptide analoga)、チミジン−ジヌクレオチド、L−チロシンおよびこれらのエステル、二環式モノテルペンジオール(Brown et al.、Photochemistry and Photobiology B:Biology 63(2001)148-161に記載されている)または7−アシルオキシ−クロメン−4−オン−誘導体(国際公開第2012/097857号に記載されている)、特に、ヘキサデカン酸5−ヒドロキシ−2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−7−イルエステル(Ronacare(登録商標)Bronzyl(商標)でMerck KGaA社(Darmstadt、Germany)から入手可能)である。
好ましくは、セルフタンニング物質は、製剤の完全な質量に対して、0.01〜20質量%の量で、より好ましくは、0.5〜15質量%の量で、最も好ましくは、1〜8質量%の量で、組成物中に存在する。
記載された製剤において、着色された顔料はまた、更に、存在することもでき、顔料の層構造は限定されない。0.5〜5質量%の使用において、着色された顔料は、好ましくは、皮膚色であるまたは褐色を帯びるべきである。対応する顔料の選択は、当業者によく知られている。
本発明の更なる好ましい実施形態では、本製剤は、1種もしくは複数の酸化防止剤および/または1種もしくは複数のビタミンを含む。酸化防止剤の使用によって、酸化ストレスに対するまたは一般にフリーラジカルの効果に対する保護作用の達成が可能になり、当業者によって、適当に速やかにまたは時間を遅延して作用する酸化防止剤を選択することに関して困難は全く無いことが示される。専門家の文献から公知の多くの証明された物質があり、これらは、酸化防止剤として、例えば、アミノ酸(例えば、グリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)およびそれらの誘導体、イミダゾール(例えば、ウロカニン酸)およびそれらの誘導体、ペプチド、例えば、D,L−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノシンおよびそれらの誘導体(例えば、アンセリン)、カロチノイド、カロテン(例えば、α−カロテン、β−カロテン、リコペンなど)およびそれらの誘導体、クロロゲン酸およびそれらの誘導体、リポ酸およびそれらの誘導体(例えば、ジヒドロリポ酸など)、オーロチオグルコース、プロピルチオウラシルおよび他のチオール(例えば、チオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミンおよびグリコシル、N−アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチルおよびラウリル、パルミトイル、オレイル、γ−リノレイル、コレステリルおよびそれらのグリセリルエステルなど)ならびにそれらの塩、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジステアリル、チオジプロピオン酸およびそれらの誘導体(例えば、エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシドおよび塩など)、および非常に低い耐容量(例えば、pmol〜μmol/kgなど)のスルホキシイミン化合物(例えば、ブチオニンスルホキシミン、ホモシスタスルホキシミン(homocysta sulfoximine)、ブチオニンスルホン、ペンタ−、ヘキサ−およびヘプタチオニンスルホキシイミンなど)、(金属)キレート化剤も(例えば、α−ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリンなど)、α−ヒドロキシ酸(例えば、クエン酸、乳酸、リンゴ酸など)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTA、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸5ナトリウムおよびそれらの誘導体、不飽和脂肪酸およびそれらの誘導体、ビタミンCおよび誘導体(例えば、パルミチン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルマグネシウム、酢酸アスコルビルなど)、トコフェロールおよび誘導体(例えば、ビタミンEアセテートなど)、ビタミンAおよび誘導体(例えば、ビタミンAパルミテートなど)および安息香樹脂の安息香酸コニフェリル(coniferyl benzoate)、ルチン酸(rutinic acid)およびそれらの誘導体、α−グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシトール(furfurylideneglucitol)、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアヤレチン酸、トリヒドロキシブチロフェノン、クェルセチン、尿酸およびそれらの誘導体、マンノースおよびそれらの誘導体、亜鉛およびそれらの誘導体(例えば、ZnO、ZnSO4など)、セレンおよびそれらの誘導体(例えば、セレノメチオニンなど)、スチルベンおよびそれらの誘導体(例えば、スチルベンオキシド、トランス−スチルベンオキシドなど)を用いることができる。更に適当な酸化防止剤はまた、国際公開第2006/111233号および国際公開第2006/111234号に記載されている。
適当な酸化防止剤はまた、一般式AまたはB
(式中、
1は、−C(O)CH3、−CO23、−C(O)NH2および−C(O)N(R42を表し、
Xは、OまたはNHを表し、
2は、1〜30個のC原子を有する直線状もしくは分枝状アルキルを表し、
3は、1〜20個のC原子を有する直線状もしくは分枝状アルキルを表し、
4は、それぞれの場合において、互いに独立に、Hまたは1〜8個のC原子を有する直線状もしくは分枝状アルキルを表し、
5は、H、1〜8個のC原子を有する直線状もしくは分枝状アルキルまたは1〜8個のC原子を有する直線状もしくは分枝状アルコキシを表し、
6は、1〜8個のC原子を有する直線状もしくは分枝状アルキルを表す)の化合物である。
2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシベンジリデン)マロン酸および/または 2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシベンジル)マロン酸の誘導体が好ましく、特に好ましくは、ビス(2−エチルヘキシル)2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシベンジリデン)マロン酸塩(例えば、Oxynex(登録商標)ST Liquid)および/またはビス(2−エチルヘキシル)2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシベンジ)マロン酸塩(例えば、RonaCare(登録商標)AP)である。
酸化防止剤の混合物は、同様に、本発明による製剤における使用に適している。公知のおよび市販の混合物は、例えば、有効成分として、レシチン、L−(+)−パルミチン酸アスコルビルおよびクエン酸、天然トコフェロール、L−(+)−パルミチン酸アスコルビル、L−(+)−アスコルビン酸およびクエン酸(例えば、Oxynex(登録商標)K LIQUIDなど)、天然資源から得られたトコフェロール抽出物、L−(+)−パルミチン酸アスコルビル、L−(+)−アスコルビン酸およびクエン酸(例えば、Oxynex(登録商標)L LIQUIDなど)、DL−α−トコフェロール、L−(+)−パルミチン酸アスコルビル、クエン酸およびレシチン(例えば、Oxynex(登録商標)LMなど)またはブチルヒドロキシトルエン(BHT)、L−(+)−パルミチン酸アスコルビルおよびクエン酸(例えば、Oxynex(登録商標)2004など)を含む混合物である。このタイプの酸化防止剤は、1000:1〜1:1000までの範囲の質量比によるパーセントで、好ましくは、100:1〜1:100の質量比によるパーセントで、式(I)またはその部分式(part−formula)の化合物を有する、かかる組成物において通常使用される。
抗酸化作用を有するフェノールのうち、ポリフェノール、その中の一部は、天然に存在し、医薬品、化粧品または栄養部門における適用のために特に重要である。例えば、主に植物色素として公知であるフラボノイドまたはバイオフラボノイドは、しばしば、酸化防止剤としての潜在能力を有する。Lemanska et al., Current Topics in Biophysics 2000, 24(2), 101-108では、モノ−およびジヒドロキシフラボンの置換パターンの効果と関連している。その中では、ケト官能基の近傍のOH基または3’,4’−もしくは6,7−もしくは7,8−位におけるOH基を含むジヒドロキシフラボンは、抗酸化特性を有し、一方、いくつかの場合において他のモノ−およびジヒドロキシフラボンは、抗酸化特性を有さないということが観察されている。
クェルセチン(シアニダノール、シアニデノロン1522、メレチン(meletin)、ソフォレチン、エリシン、3,3’,4’,5,7−ペンタヒドロキシフラボン)は、しばしば、特に有効な酸化防止剤として挙げられる(例えば、Rice-Evans et al., Trends in Plant Science 1997, 2(4), 152-159)。Lemanska et al., Free Radical Biology & Medicine 2001, 31(7), 869-881では、ヒドロキシフラボンの抗酸化作用のpH依存が調査されている。クェルセチンは、pHの範囲全体にわたって調査された構造の中で最も高い活性を示す。
本発明による製剤は、更なる成分としてビタミンを含むことができる。ビタミンA、ビタミンAプロピオネート、ビタミンAパルミテート、ビタミンAアセテート、レチノール、ビタミンB、チアミン塩化物塩酸塩(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ニコチン酸アミド、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンD、エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、ビタミンE、DL−α−トコフェロール、トコフェロールEアセテート、トコフェロールヒドロジェンスクシネート、ビタミンK1、エスクリン(ビタミンP活性化合物)、チアミン(ビタミンB1)、ニコチン酸(ナイアシン)、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、(ビタミンB6)、パントテン酸(panthothenic acid)、ビオチン、葉酸およびコバラミン(ビタミンB12)から選択されるビタミンおよびビタミン誘導体は、好ましくは、本発明による製剤中で存在し、特に好ましくは、ビタミンAパルミテート、ビタミンCおよびそれらの誘導体、DL−α−トコフェロール、トコフェロールEアセテート、ニコチン酸、パントテン酸およびビオチンである。美容上の適用の場合において、ビタミンは、総質量に対して0.01〜5質量%までの範囲で製剤と共に通常加えられる。栄養−生理的な適用は、それぞれの推奨されるビタミン要件によって方向づけられる。
本発明による配合物は、皮膚の水分含量を維持するおよび/または改善するために働く少なくとも1種の物質を更に含むことができる。これらの物質はまた、これが制限するものとして考えられることを意図しておらず、特に、いわゆる天然の保湿因子(moisturising factor)に属する物質、例えば、2−オキソピロリジン5−カルボン酸などとなり得る。
本発明による製剤は、抗加齢活性化合物、抗セルライト活性化合物または従来の皮膚−保護もしくは皮膚−ケア活性化合物を更に含むことができる。皮膚−保護または皮膚−ケア活性化合物は、原則的に、当業者に公知のすべての活性化合物となり得る。特に好ましい抗加齢活性化合物は、ピリミジンカルボン酸、アリールオキシム、バイオフラボノイド、バイオフラボノイド−含有抽出物、クロモンまたはレチノイドである。
更に、用いることができる抗加齢活性化合物は、Merck社製の製品で、例えば、RonaCare(登録商標)Luremine、Ronacare(登録商標)Isoquercetin、Ronacare(登録商標)TilirosidまたはRonacare(登録商標)Cyclopeptide 5という商品名で販売されている、5,7−ジヒドロキシ−2−メチルクロモンなどである。
公知の抗加齢物質は、例えば、欧州特許第1508327号に記載される通り、やはり、クロモン、またはレチノイド、例えば、レチノール(ビタミンA)、レチノイン酸、レチンアルデヒドまたはやはりビタミンAの合成により改変された化合物である。同時に、記載されるクロモンおよびレチノイドは、やはり、有効な抗セルライト活性化合物である。同様に公知である抗セルライト活性化合物は、カフェインである。
前述の配合物では、適合溶質は、すべての公知の保存剤または抗菌活性化合物、例えば、アニス酸、アルコール、安息香酸アンモニウム、プロピオン酸アンモニウム、安息香酸、ブロノポール、ブチルパラベン、ベンゼトニウム塩化物、塩化ベンザルコニウム、5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサン、ベンジルアルコール、ホウ酸、ベンズイソチアゾリノン(benzisothiazolinone)、ベンゾトリアゾール、ベンジルヘミホルメート(benzyl hemiformate)、ベンジルパラベン、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、安息香酸ブチル、クロルフェネシン、カプリル/カプリングリセリズ、カプリリルグリコール、チャ葉抽出物、カンジダボンビコラ(Candida Bombi cola)/グルコース/ナタネ油脂肪酸メチル、クロロキシレノール、クロロアセトアミド、クロルヘキシジン、クロロブタノール、安息香酸カルシウム、カルシウムパラベン、プロピオン酸カルシウム、サリチル酸カルシウム、ソルビン酸カルシウム、カプタン、クロラミンT、クロルヘキシジンジアセテート、グルコン酸クロルヘキシジン(chlorhexidine digluconate)、クロルヘキシジンジヒドロクロリド、クロロアセタミン(chloroacetamine)、p−クロロ−m−クレゾール、クロルフェン、p−クロロフェノール、クロロチモール、グレープフルーツ果実エキス、グレープフルーツ種子エキス、m−クレゾール、o−クレゾール、p−クレゾール、混合クレゾール、1,2−デカンジオール(INCI デシレングリコール)、ジアゾリジニル尿素、ジクロロベンジルアルコール、ジメチルオキサゾリジン、DMDMヒダントイン、ジメチルヒドロキシメチルピラゾール、デヒドロ酢酸、ジアゾリジニル尿素、DEDMヒダントイン、DEDMヒダントインジラウレート、ジイソチオン酸ジブロモプロパミジン(dibromopropamidine diisothionate)、ジメチロールエチレンチオ尿素、ジチオメチルベンズアミド、DMHF、ドミフェン臭化物、7−エチルビシクロオキサゾリジン、エチルパラベン、エチルヘキシルグリセロール、エタノール、フェルラ酸エチル、ホルムアルデヒド、フェルラ酸、カプリン酸グリセリル、グルタラール、ギ酸グリセロール、グリオキサール、ヘキサミジンジイセチオネート、ヘキサンジオール、ヘキセチジン、ヘキサミジン、ヘキサミジンジパラベン、ヘキサミジンパラベン、4−ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシメチルジオキサザビシクロオクタン、イミダゾリジニル尿素、イミダゾリジニル尿素NF、イソブチルパラベン、イソチアゾリノン、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、イソデシルパラベン、イソプロピルクレゾール、イソプロピルパラベン、ソルビン酸イソプロピル、ソルビン酸カリウム NF FCC、ウスニン酸銅、安息香酸カリウム、エチルパラベンカリウム、メチルパラベンカリウム、パラベンカリウム、カリウムフェノキシド、カリウムo−フェニルフェネート、プロピオン酸カリウム、プロピルパラベンカリウム、サリチル酸カリウム、ソルビン酸カリウム、メチルパラベン、メチルイソチアゾリノン、メチルベンゼトニウムクロリドフェノール、メチルジブロモグルタロニトリル、メタンアンモニウムクロリド(methenammonium chloride)、メチルブロモグルタロニトリル、安息香酸マグネシウム、プロピオン酸マグネシウム、サリチル酸マグネシウム、MDMヒダントイン、MEAベンゾエート、MEA o−フェニルフェネート、MEAサリチレート、メチルクロイソチアゾリノン(methylchloristhiazolinone)、安息香酸ナトリウム NF FCC、カプリル酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム FCC、ヒドロキシメチルグリシンナトリウム、メチルパラベンナトリウム、プロピルパラベンナトリウム、ヨウ素酸ナトリウム、ニームツリー種子油(neem tree seed oil)、ナイシン、安息香酸ナトリウム、ブチルパラベンナトリウム、p−クロロ−m−クレゾールナトリウム、エチルパラベンナトリウム、ギ酸ナトリウム、ヒドロキシメタンスルホン酸ナトリウム、イソブチルパラベンナトリウム、パラベンナトリウム、フェノールスルホン酸ナトリウム、フェノキシドナトリウム、ナトリウムo−フェニルフェネート、プロピオン酸ナトリウム、プロピルパラベンナトリウム、ピリチオンナトリウム、サリチル酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、オルトールフェニルフェノール(ortholphenylphenol)、フェノキシエタノール、プロピルパラベン、ポリメトキシ二環式オキサゾリジン、フランスカイガンショウ(Pinus Pinaster)樹皮エキス、ポロキサマー188、PVPヨウ素、パラベン、ピロクトンオラミン、フェネチルアルコール、ポリアミノプロピルビグアニド、ポリクオタニウム−42、PEG−5 DEDMヒダントイン、PEG−15 DEDMヒダントイン、PEG−5ヒダントインオレイン酸、PEG−15 DEDMヒダントインステアリン酸、フェネチルアルコール、フェノール、フェノキシエチルパラベン、フェノキシイソプロパノール、安息香酸フェニル、酢酸フェニル水銀、安息香酸フェニル水銀、ホウ酸フェニル水銀、フェニル水銀ブロミド、フェニル水銀クロリド、フェニルパラベン、o−フェニルフェノール、ポリアミノプロピルビグアニドステアレート、プロピオン酸、安息香酸プロピル、クオタニウム−15、クオタニウム−8、クオタニウム−14、ローズマリー(Rosmarinus officinalis)葉エキス、ソルビン酸NF FCC、セレンジスルファイン(selenium disulfine)、ソルビン酸、サリチル酸、ホウケイ酸銀、銀マグネシウムアルミニウムホスフェート(silver magnesium aluminium phosphate)、トリクロサン、ジ−α−トコフェロール、トコフェロールアセテート(tocopherol acetate)、チメルサール(thimersal)、トリクロカルバン、TEAソルベート、チメロサール、ウスニン酸、ウンデシレノイルPEG−5パラベン、ブドウ(Vitis vinifera)種子エキス、チャノキ油、過酸化水素、ピリチオン亜鉛、酸化亜鉛、フェノールスルホン酸亜鉛またはそれらの組み合わせなどと有利に組み合わせることができる。
こうした関係の中で、本配合物は、国際公開第2013/091775号、国際公開第2013/159865号または国際公開第2013/167220号に記載されている抗菌的に活性な化合物、特に、4−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルボン酸ブチルエステル(Merck KGaA社(Darmstadt、Germany)製のRonaCare(登録商標)SereneShieldとして入手可能である)を含むことができる。
本配合物は、例えば、国際公開第2009/098139号の47ページ、2行目〜48ページ、27行目における抗アクネ活性化合物を更に含むことができ、独国特許第10324567号は、考えられる。例示的な更なる抗アクネ活性化合物は、銀粒子および銀塩、例えば、乳酸銀およびクエン酸銀など、アゼライン酸、エラグ酸、乳酸、グリコール酸、サリチル酸、グリチルリチン酸、トリクロサン、フェノキシエタノール、ヘキサミジンイセチオネート、ケトコナゾール、過酸化物、例えば、過酸化水素または過酸化ベンゾイルなど、3−ヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシ安息香酸、フィチン酸、アラキドン酸、カプリリルグリコール、エチルヘキシルグリセロール、ファルネソール、セチルピリジニウム塩、6−トリメチルペンチル−2−ピリドン(ピロクトンオラミン)およびリポヒドロキシ酸(LHA)である。
抗フケ用活性化合物は、例えば、ピリチオン亜鉛、ピロクトンオラミン、二硫化セレン、クリンバゾール、トリクロサン、ブチルパラベン、1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメチルイミダゾリジン−2,4−ジオン(DMDMヒダントイン)、フマル酸、メチルクロロイソチアゾリノンまたはメチルイソチアゾリノン(MIT)である。
次のものは、例えば、本発明による製剤の使用形態として挙げることができる。特に、外用のための、溶液、懸濁液、乳剤、PIT乳剤、パスタ剤、軟膏剤、ゲル、クリーム剤、ローション剤、発泡体、マスク、散剤、石けん、界面活性剤−含有クレンジング製剤、オイル、エアゾール剤、貼付剤、湿布、絆創膏およびスプレー剤である。更なる適用の形態は、例えば、スチック剤、シャンプーおよびシャワー浴である。典型的な化粧品としての使用形態はまた、更に、口紅、リップケア用スチック剤、粉末、乳剤およびワックスタイプのメークアップ(wax make−up)、日光阻止、日焼け前および日焼け後製剤である。
本発明による化粧用および皮膚科学的製剤は、特に、水が無い製剤、ローション剤または乳剤、例えば、クリーム剤またはミルク、またはそれぞれの場合において、油中水(W/O)型または水中油(O/W)型のマイクロエマルジョン、例えば、水中油中水(W/O/W)型またはその逆(O/W/O)の複合エマルジョン、ゲルまたは溶液(特に、油性アルコール、油性水性(oily−aqueous)または水性アルコールゲルまたは溶液)、固形スチック剤、軟膏剤またはエアゾール剤となり得る。適用のために、本発明による化粧用および皮膚科学的製剤は、化粧品のための通常の方式において適切な量で、皮膚に塗布される。
任意の所望の従来のビヒクル、助剤および、望むなら、更なる活性化合物は、本製剤に加えてもよい。好ましい助剤は、保存剤、安定剤、可溶化剤、着色料、すなわち、顔料、色素、乳化剤または臭気改善剤(odour improver)の群に由来する。
軟膏剤、パスタ剤、クリーム剤およびゲルは、局所適用に適している通例のビヒクル、例えば、動物および植物性脂肪、ろう、パラフィン、デンプン、トラガント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、シリカ、タルクおよび二酸化チタン、またはこれらの物質の混合物などを含むことができる。
散剤およびスプレー剤は、例えば、ラクトース、タルク、シリカ、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリアミド粉末、またはこれらの物質の混合物などを含むことができる。スプレー剤は、通例の易揮発性の、液化噴射剤、例えば、クロロフルオロカーボン、プロパン/ブタンまたはジメチルエーテルなどを更に含むことができる。圧縮空気はまた、有利に用いることもできる。しかしながら、空気はまた、無圧計量装置、例えば、ポンプスプレーなどで使用することができる。
溶液および乳剤は、通例のビヒクル、例えば、溶媒、可溶化剤および乳化剤など、例えば、水、エタノール、イソプロパノール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチルグリコール、油、特に、綿実油、ラッカセイ油、麦芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油、グリセロール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル、またはこれらの物質の混合物などを含むことができる。
好ましい可溶化剤は、一般に、2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキサンカルボニル−D−アラニンメチルエステルである。
懸濁液は、通例のビヒクル、例えば、液体希釈剤など、例えば、水、エタノールまたはプロピレングリコールなど、懸濁媒体、例えば、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールエステルおよびポリオキシエチレンソルビタンエステル、微結晶セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、寒天−寒天およびトラガント、またはこれらの物質の混合物などを含むことができる。
石けんは、通例のビヒクル、例えば、脂肪酸のアルカリ金属塩、脂肪酸モノエステルの塩、脂肪酸タンパク質加水分解物、イソチオネート、ラノリン、脂肪アルコール、植物油、植物抽出物、グリセロール、糖、またはこれらの物質の混合物などを含むことができる。
界面活性剤−含有クレンジング生成物は、通例のビヒクル、例えば、脂肪アルコール硫酸の塩、脂肪アルコールエーテル硫酸、スルホコハク酸モノエステル、脂肪酸タンパク質加水分解物、イソチオネート、イミダゾリニウム誘導体、メチルタウリン(methyl taurate)、サルコシネート、脂肪酸アミドエーテル硫酸、アルキルアミドベタイン、脂肪アルコール、脂肪酸グリセリド、脂肪酸ジエタノールアミド、植物油および合成油、ラノリン誘導体、エトキシ化されたグリセロール脂肪酸エステル、またはこれらの物質の混合物などを含むことができる。
顔および身体用オイルは、通例のビヒクル、例えば、合成油など、例えば、脂肪酸エステル、脂肪アルコール、シリコーン油、天然油など、例えば、植物油および油性植物抽出物、パラフィン油、ラノリン油、またはこれらの物質の混合物などを含むことができる。
更なる適当なビヒクルは、リポソーム、シクロデキストリンまたは他の糖、例えば、ソルビトールなどである。
本発明の好ましい実施形態は、クリーム剤またはミルクの形態である乳剤であり、例えば、前記脂肪、油、ろうおよび他の脂肪物質、ならびに例えば、溶媒または親水性界面活性剤を有する水または水相、およびこのタイプの製剤のために通常用いられる乳化剤を含む。
脂質相は、有利には、次の物質の群から選択することができる。
− 鉱油、鉱物ろう;
− オイル、例えば、カプリン酸またはカプリル酸のトリグリセリドなど、更に、天然油、例えば、ヒマシ油など;
− 脂肪、ろうならびに他の天然および合成脂肪物質、好ましくは、炭素数が低いアルコール、例えば、イソプロパノール、プロピレングリコールまたはグリセロールを有する脂肪酸のエステル、または炭素数が低いアルカン酸もしくは脂肪酸を有する脂肪アルコールのエステル;
− シリコーン油、例えば、ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、およびそれらの混合された形態。
本発明の目的では、乳剤の油相、オレオゲル(oleogel)またはヒドロディスパージョン(hydrodispersion)またはリポディスパージョン(lipodispersion)は、鎖の長さが3〜30個のC原子である飽和および/または不飽和の、分枝および/または分枝していないアルカンカルボン酸ならびに鎖の長さが3〜30個のC原子である飽和および/または不飽和の、分枝および/または分枝していないアルコールのエステルの群、芳香族カルボン酸ならびに鎖の長さが3〜30個のC原子である飽和および/または不飽和の、分枝および/または分枝していないアルコールのエステルの群から有利には選択される。次いで、このタイプのエステルオイルは、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸イソプロピル、ステアリン酸nブチル、ラウリン酸n−ヘキシル、オレイン酸n−デシル、ステアリン酸イソオクチル、ステアリン酸イソノニル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ラウリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−ヘキサルデシル、パルミチン酸2−オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、エルカ酸オレイル、オレイン酸エルシル、エルカ酸エルシルならびにこのタイプのエステルの合成の、半合成のおよび天然の混合物、例えば、ホホバ油などの群から有利には選択することができる。
更に、油相は、分枝および分枝していない炭化水素および炭化水素ろう、シリコーン油、ジアルキルエーテルの群、飽和または不飽和の、分枝または分枝していないアルコール、および脂肪酸トリグリセリド、詳細には、鎖の長さが8〜24個、特に、12〜18個のC原子である飽和および/または不飽和の、分枝および/または分枝していないアルカンカルボン酸のトリグリセロールエステルの群から有利には選択することができる。脂肪酸トリグリセリドは、例えば、合成の、半合成のおよび天然油、例えば、オリーブ油、ヒマワリ油、ダイズ油、ラッカセイ油、ナタネ油、扁桃油、パーム油、ヤシ油、パーム核油などの群から有利には選択することができる。
このタイプの油およびろう構成成分の任意の所望の混合物はまた、有利には、本発明の目的のために使用することもできる。これはまた、油相の単独の脂質構成成分として、ろう、例えば、パルミチン酸セチルを使用すると有利となり得る。
本発明による製剤の水相は、有利には、アルコール、ジオールまたは炭素数が低いポリオール、およびそれらのエーテル、好ましくは、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセロール、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチルまたはモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル、モノエチルもしくはモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルまたはモノエチルエーテルおよび類似の生成物を含んでもよく、更に、炭素数が低いアルコール、例えば、エタノール、イソプロパノール、1,2−プロパンジオール、グリセロールなど、特に、有利には、二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、多糖類またはそれらの誘導体、例えば、ヒアルロン酸、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの群、特に有利には、ポリアクリレートの群、好ましくは、ポリアクリレート、いわゆるCarbopol、例えば、Carbopolグレード980、981、1382、2984、5984の群からそれぞれの場合において、個別にまたは組み合わせて選択することができる、1種または複数の増粘剤を含んでもよい。特に、前述の溶媒の混合物が用いられる。アルコール溶媒の場合では、水は、更なる構成物となり得る。
好ましい実施形態において、本発明による製剤は、親水性界面活性剤を含む。親水性界面活性剤は、アルキルグルコシド、アシルラクチレート(acyl lactylate)、ベタインおよび ココナッツアンホアセテート(coconut amphoacetate)の群から好ましくは選択される。
用いることができる乳化剤は、例えば、公知のW/OおよびO/W乳化剤である。本発明による好ましいO/W乳剤において更なる従来の共乳化剤(co−emulsifier)を用いると有利である。
本発明に従って選択された共乳化剤は、O/W乳化剤が、飽和基RおよびR’を有する限り、有利には、例えば、主に、HLB値が11〜16である物質、非常に特に有利には、HLB値が、14.5〜15.5である物質の群から得られた、O/W乳化剤である。O/W乳化剤が、不飽和基Rおよび/またはR’を有する場合、またはイソアルキル誘導体が存在する場合、かかる乳化剤の好ましいHLB値はやはり、より高くてもより低くてもよい。
エトキシ化ステアリルアルコール、セチルアルコール、セチルステアリルアルコール(セテアリルアルコール)の群から脂肪族アルコールエトキシレートを選択すると有利である。
次の群:
ステアリン酸ポリエチレングリコール(20)、ステアリン酸ポリエチレングリコール(21)、ステアリン酸ポリエチレングリコール(22)、ステアリン酸ポリエチレングリコール(23)、ステアリン酸ポリエチレングリコール(24)、ステアリン酸ポリエチレングリコール(25)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(12)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(13)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(14)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(15)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(16)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(17)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(18)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(19)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(20)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(21)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(22)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(23)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(24)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(25)、オレイン酸ポリエチレングリコール(12)、オレイン酸ポリエチレングリコール(13)、オレイン酸ポリエチレングリコール(14)、オレイン酸ポリエチレングリコール(15)、オレイン酸ポリエチレングリコール(16)、オレイン酸ポリエチレングリコール(17)、オレイン酸ポリエチレングリコール(18)、オレイン酸ポリエチレングリコール(19)、オレイン酸ポリエチレングリコール(20)から脂肪酸エトキシレートを選択すると更に有利である。
有利に用いることができるエトキシ化アルキルエーテルカルボン酸またはその塩は、ラウレス−11カルボン酸ナトリウムである。有利に用いることができるアルキルエーテル硫酸塩は、ラウレス1〜4硫酸ナトリウムである。有利に用いることができるエトキシ化コレステロール誘導体は、ポリエチレングリコール(30)コレステリルエーテルである。ポリエチレングリコール(25)ダイズステロール(soyasterol)はまた、成功したことを証明している。有利に用いることができるエトキシ化トリグリセリドは、月見草脂肪酸ポリエチレングリコール(60)グリセリズである。
ラウリン酸ポリエチレングリコール(20)グリセリル、ラウリン酸ポリエチレングリコール(21)グリセリル、ラウリン酸ポリエチレングリコール(22)グリセリル、ラウリン酸ポリエチレングリコール(23)グリセリル、ポリエチレングリコール(6)グリセリルカプレート/カプリネート(cprinate)、オレイン酸ポリエチレングリコール(20)グリセリル、イソステアリン酸ポリエチレングリコール(20)グリセリル、オレイン酸ポリエチレングリコール(18)グリセリル(ココエート)の群からポリエチレングリコールグリセロール脂肪酸エステルを選択すると更に有利である。
モノラウリン酸ポリエチレングリコール(20)ソルビタン、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(20)ソルビタン、モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール(20)ソルビタン、モノパルミチン酸ポリエチレングリコール(20)ソルビタンおよびモノオレイン酸ポリエチレングリコール(20)ソルビタンの群からソルビタンエステルを選択することが同様に好ましい。
次のものは、任意選択のW/O乳化剤として用いることができるが、それでもなお本発明に従って有利となり得る。
8〜30個の炭素原子を有する脂肪アルコール、鎖の長さが8〜24個、特に、12〜18個のC原子である飽和および/または不飽和の、分枝および/または分枝していないアルカンカルボン酸のモノグリセロールエステル、鎖の長さが8〜24個、特に、12〜18個のC原子である飽和および/または不飽和の、分枝および/または分枝していないアルカンカルボン酸のジグリセロールエステル、鎖の長さが8〜24個、特に、12〜18個のC原子である、飽和および/または不飽和の、分枝および/または分枝していないアルコールのモノグリセロールエーテル、鎖の長さが8〜24個、特に、12〜18個のC原子である飽和および/または不飽和の、分枝および/または分枝していないアルコールのジグリセロールエーテル、鎖の長さが8〜24個、特に、12〜18個のC原子である飽和および/または不飽和の、分枝および/または分枝していないアルカンカルボン酸のプロピレングリコールエステル、ならびに鎖の長さが8〜24個、特に、12〜18個のC原子である飽和および/または不飽和の、分枝および/または分枝していないアルカンカルボン酸のソルビタンエステル。
特に有利なW/O乳化剤は、モノステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノイソステアリン酸プロピレングリコール、モノカプリル酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノカプリル酸ソルビタン、モノイソオレイン酸ソルビタン、ジステアリン酸スクロース、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキジルアルコール、ベヘニルアルコール、イソベヘニルアルコール、セラキルアルコール、キミルアルコール、ポリエチレングリコール(2)ステアリルエーテル(ステアレス−2)、モノラウリン酸グリセリル、グリセリルモノカプリネート、モノカプリル酸グリセリルまたはジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30である。
本製剤は、このタイプの製剤、例えば、増粘剤、軟化剤、保湿剤、界面活性剤、乳化剤、保存剤、抗発泡体、香料、ろう、ラノリン、噴射剤、色素および/または顔料などにおいて通常用いられる化粧用アジュバントを含むことができ、これらは、組成物自体または皮膚を着色し、他の成分は、化粧品において通常用いられる。
用いられる分散剤または可溶化剤は、油、ろうまたは他の脂肪物質、低級モノアルコールまたは低級ポリオールまたはそれらの混合物となり得る。特に好ましいモノアルコールまたはポリオールには、エタノール、i−プロパノール、プロピレングリコール、グリセロールおよびソルビトールが含まれる。
更に好ましい実施形態は、天然もしくは合成油およびろう、ラノリン、脂肪酸エステル、特に 脂肪酸のトリグリセリドに基づく油性ローション剤、または低級アルコール、例えば、エタノールなど、またはグリセロール、例えば、プロピレングリコールなど、および/またはポリオール、例えば、グリセロールなど、および油、ろうならびに脂肪酸エステル、例えば、脂肪酸のトリグリセリドなどに基づく油性アルコールローション剤である。
本発明による製剤はまた、アルコールゲルの形態となり得、これらは、1種もしくは複数の低級アルコールまたはポリオール、例えば、エタノール、プロピレングリコールまたはグリセロールなど、および増粘剤、例えば、ケイソウ土などを含む。油性アルコールゲルは、天然もしくは合成油またはろうを更に含む。
固形スチック剤は、好ましくは、天然または合成ろうおよび天然または合成油、脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、ラノリンならびに他の脂肪物質からなる。
製剤が、エアゾール剤として配合される場合、通常の噴射剤、例えば、アルカン、空気、窒素、一酸化二窒素、特に好ましくは、アルカンまたは空気は、好ましくは用いられる。
本発明の更なる実施形態は、局所適用のために適しているビヒクルが存在し、生理的に許容される助剤および/または充てん剤が存在してもよいことを特徴とする、前述した配合物である。かかるビヒクル、助剤および充てん剤は、前述した通り定義される。
本発明の他の実施形態は、少なくとも1種の適合溶質が、少なくとも1種の更なる汗孔を明るくする活性物質と混合され、更なる成分と混合されてもよいことを特徴とする、前述した製剤の調製のための方法を対象とする。
これらの化合物は、通常の方式で化粧用または皮膚科学的製剤に取り込むことができる。
調製のための方法は、通常、(a)少なくとも1種の適合溶質を、少なくとも1種の更なる孔を明るくする活性化合物および局所適用に適している少なくとも1種のビヒクルと混合し、生理的に許容される助剤および/または充てん剤と混合してもよいステップを含み、また(b)適合溶質を、目で見て準備ができた状態にする(apparent making−ready)ステップを含んでいてもよい。本発明による製剤は、当業者に周知である技法の補助によって調製することができる。混合することによって、ビヒクル中で前述した少なくとも1種の適合溶質を溶解、乳化または分散させることができる。適合溶質およびそれによる調製に関する本発明ならびにそれらの実施形態の先の教示は、妥当であり、適切と思われる場合、製剤の調製に制限されずに適用することができる。
目で見て準備ができた状態にすることは、本発明の意味における使用を対象とし、すなわち、加齢性の皮膚色変化に対抗するため、孔を明るくするためおよび/またはヒトの皮膚における黄色もしくは褐色の汗孔の数の減少のため、皮膚色を均等にするため、および/または皮膚色のむらを低減するため、タンパク質カルボニル化の抑制および/または減少のためおよび/または角質層中のカルボニル化タンパク質の蓄積の抑制および/または減少のための使用を目的としたものであるのは言うまでもない。目で見て準備ができた状態にすること、または適切な準備ができた状態にすることは、例えば、a)物質または物体の特定の配置(すなわち、これらが、本発明による使用のための適合性が明白に証明されるようなかたちで個別化される場合);b)販売における使用の指示(例えば、包装パンフレット)の同封;c)配合物、アセンブリ、調剤用およびすぐ使用できる包装;d)治療計画、用量の推奨;e)使用特定の商品名の使用で構成することができる(Schulte/Kuehnen, German Patents Act, 8th Edition, § 14 marginal note 101)。
前述した組成物は、皮膚に塗布される。
更なるコメントを用いなくても、当業者は、最も広い範囲で上記説明を利用することができるということを想定している。したがって、好ましい実施形態は、いかなるかたちにおいても絶対に制限されない、単に説明的な開示としてみなすべきである。
上記および下記に挙げられたすべての出願および刊行物の完全な開示内容は、参照により本出願に組み込まれる。
次の例は、本発明を例示することを目的としている。しかしながら、これらは、制限されるものとみなすべきでない。
(例1)
細胞内に蓄積されたカルボニル化タンパク質を有する細胞の開発
タンパク質カルボニル化は、脂質過酸化によって合成される反応性アルデヒド化合物によって開始される。汗孔が、皮脂によって常に浸漬されるため、皮脂構成成分の1つであるオレイン酸を、反応性アルデヒド化合物の細胞内合成の供給源として用いて、蓄積されたカルボニル化タンパク質を有する細胞を確立する。
方法:
細胞培養:HaCaTケラチノサイトを、CO25%および空気95%で、37℃で5%ウシ胎児血清(FBS)(Thermofisher社(Waltham、CA、USA))を補充したダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)(Nissui社(Tokyo、Japan))で培養する。
本例の場合、HaCaTケラチノサイトを、オレイン酸を含有するDMEMで様々な濃度で48時間培養する。冷メタノールで5分間固定化した後、細胞を、MES−Na緩衝液(pH5.5)0.1mol/L中のFTSC(Sigma−Aldrich社(St.Louis、MO、USA))20μmol/Lと室温で1時間反応させる。CPに由来する蛍光強度を、蛍光マイクロプレートリーダーTECAN SPARK 10M(Maennedorf、Switzerland)を用いて、Ex/Em492nm/516nmで測定する。細胞の数を、Hoechst33342(Sigma−Aldrich社(St.Louis、MO、USA))で染色した核の蛍光強度を測定することにより決定する。細胞内CPレベルを、核の蛍光強度当たりのFTSCの蛍光強度として算出する。
結果:
これらの結果を、図1に示す。オレイン酸によって培養されたHaCaTケラチノサイトは、より高いレベルの細胞内CPを示す。
(例2)
細胞内カルボニル化タンパク質蓄積の抑制に対するエクトインの効果
カルボニル化タンパク質蓄積に対するエクトインの効果を分析する。
Hsp70を誘導するために、HaCaTケラチノサイトを、100mMエクトイン(Merck KGaA社(Germany))で24時間培養する。細胞を、更に48時間オレイン酸で培養し、CPレベルを決定する。本実験では、200μMオレイン酸を用いて、細胞中のCP蓄積に対するエクトインの効果を評価する。
方法:
HaCaTケラチノサイトを、5%FBSおよび100mMエクトインを含有するDMEM中で24時間培養する。細胞を、200μMオレイン酸を含有するDMEMで48時間更に培養する。冷メタノールで5分間固定化した後、細胞を、MES−Na緩衝液(pH 5.5)0.1mol/L中のFTSC20μmol/Lと室温で1時間反応させる。CPに由来する蛍光強度を、蛍光マイクロプレートリーダーTECAN SPARK 10M(Maennedorf、Switzerland)を用いて、Ex/Em492nm/516nmで測定する。細胞の数を、Hoechst33342で染色した核の蛍光強度を測定することにより決定する。細胞内CPレベルを、核の蛍光強度当たりのFTSCの蛍光強度として算出する。
結果:
エクトインで予め処理した細胞は、オレイン酸によってCP蓄積の抑制を示す(図2)。
(例3)
UVAおよびブルーライトによって誘導されるカルボニル化タンパク質形成に対するエクトインの保護効果
UVAおよびブルーライトによって誘導されるカルボニル化タンパク質形成に対するエクトインの保護活性を評価する。
方法:
HaCaTケラチノサイトを、10%SVFを含む、カルシウムが無いDMEM(ダルベッコ変法イーグル培地)中で、37℃およびCO2 5%を補充した湿度雰囲気で、24時間培養する。
この初期の期間の後、細胞培養を、それぞれの活性化合物で処理した。処理されないサンプルを、参照として用いる。
次の活性化合物を、上記方法において用いる。
− 培養培地に溶解したエクトイン(Merck KGaA社(Germany))0.5%w/v。
− 培養培地に溶解したエクトイン(Merck KGaA社(Germany))0.3%w/v
− 内部参照としてのN−アセチル−システイン(NAC)(Sigma−Aldrich社)2,5mM
24時間後、ストレスを、ブルーライト照射(460nm)またはUVA照射(365nm)による処理により、サンプル中で誘発する。更に、活性化合物で処理されないサンプルは、比較のために照射されない。
ブルーライト照射(460nm):
− 光源:LED
− 放射照度:53mW/cm2
− 線量:35J/cm2(3日間1日当たり8時間の間コンピュータースクリーンの発光に対応している)
− 照射時間:11分
UVA照射(365nm):
− 光源:LED
− 放射照度:50mW/cm2
− 線量:33J/cm2(すなわち、正午の中央ヨーロッパの太陽光の15分の線量よりも強くない)
− 照射時間:11分
ストレス誘発後、サンプルを、分析のため液体窒素中で−80℃で直ちに急速冷凍する。
3つのサンプルを、各被試験条件のために調製する。
カルボニル化タンパク質のin situ検出:サンプルを解凍した後、細胞から得られたタンパク質抽出を、OxiProteomics社によってバリデートされたプロトコールを用いて行う。抽出されたタンパク質を、ブラッドフォード法(Bradford, 1976, Anal. Biochem., 72, 248)によって、標準としてキャリブレートされたBSAを用いて可溶化し、定量化する。これらのサンプルを、分析用に3つの等しい量に分割する。
カルボニル化タンパク質を、プロテオミクスにおいてルーチン的に用いられる特定の官能性を持たせた蛍光プローブによって(Cy3 NHS(−ヒドロキシスルホスクシンイミド)を用いて)標識する。次いで、タンパク質を、高分解能電気泳動分離(SDS−PAGE勾配4〜20%;トリス(trys)−グリシン緩衝液(Biorad社))により分離する。タンパク質をゲルに固定する。総タンパク質を、SyproRuby(商標)タンパク質ゲル染色で後染色する(post−stain)。カルボニル化されたタンパク質および総タンパク質のための画像取得を、Ettan(登録商標)DIGE imager(GE Healthcare社)を用いて行う。タンパク質バンドの濃度測定(Densitomertric)分析を、ImageJ分析ソフトウェア(Rasband, W.S., ImageJ, U.S. National Institute of Health, Bethesda, Maryland, USA, http://imagej.nih.gov/ij/, 1997-B014)を用いて行う。定量を、カルボニル化されたタンパク質および総タンパク質についての各サンプルから得る。
結果:
これらの結果を、図3〜6に示す。
図3および図5は、UVA照射によるサンプル(図3)およびブルーライト照射によるサンプル(図5)についてのSDS−PAGE後に取得した画像を示す。図3および図5中の左側のゲルは、蛍光標識されたカルボニル化タンパク質を示し;図3および図5中の右側のゲルは、後染色した総タンパク質を示す。
図4(UVA照射)および図6(ブルーライト照射)は、それぞれ図3および図5によるSDS−PAGEゲルの定量分析を示す。
サンプルコード:
CTRL=未処理の、未照射の対照
UVA=未処理の、UVAで照射
BL/Blue Light=未処理の、ブルーライトで照射
NAC=N−アセチル−システインによって処理、UVAまたはブルーライトで照射
エクトイン0.3=エクトイン0.3%w/vで処理、UVAまたはブルーライトで照射
エクトイン0.5=エクトイン0.5%w/vで処理、UVAまたはブルーライトで照射
図3および図4によって、エクトインが、対照と比較して、0.3%の濃度でUVAによって誘導されるタンパク質カルボニル化に対して有意な保護効果を有することが示される。0.5%の濃度における対照とエクトインとの間の有意な比較は、測定されたデータの統計的偏差が、高すぎて、確固たる解釈ができないという理由で観察されない。
図5および図6によって、エクトインは、0.3%および0.5%の濃度におけるブルーライトによって誘導されるタンパク質カルボニル化に対して有意な保護効果を有することが示される。両者の使用レベルについて、性能は同等である。
(例4)
敏感なおよび脱水した皮膚用の水性マスク
手順:
水、グリセリンおよびA相の有効成分を混合する。均質になるまで撹拌する。低速で撹拌しながらCovacryl MV60を散布し、次いで、撹拌を高め、均質になるまで撹拌する。Bを加え、均質になるまで撹拌する。Cを加え、均質になるまで撹拌する。必要なら、pH6,5まで調整する。
注:
外観:白色ゲル
pH:6.5
粘度:40 000cP(Fungilab Expert、Spindle PB、5rpm)
安定性:RT、4℃および45℃で3カ月
供給業者:
(1)Merck KGaA社(Darmstadt、Germany)/EMD Performance Materials社
(2)Sensient Cosmetic Technologies社
(例5)
敏感肌および乾燥肌用の鎮静用フェイスマスク
手順:
水にCarbopol Ultrez 21を分散させ、均質になるまで撹拌する。グリセリンと予め混合したキサンタンガムを加え、均質になるまで撹拌する。有効成分を加え、均質になるまで撹拌する。Montanovを加え、Aを80℃まで加熱する。
B相を調製し、Bを80℃まで加熱する。乳剤:高速で撹拌しながらBをAに注ぐ。Cで中和させ、ホモジナイズさせる。
<60℃の温度でDを加え、均質になるまで撹拌する。穏やかに撹拌しながら、クリーム剤をゆっくりと冷却する。<35℃の温度で、Eを加え、均質になるまで撹拌する。
注:
外観:濃厚な白色クリーム
pH:6.3
粘度:370 000cP(Fungilab Expert、Spindle PD、3rpm)。生成物は、2週間後その粘度に達する
安定性:RT、4℃および45℃で3カ月
供給業者:
(1)Merck KGaA社(Darmstadt、Germany)/EMD Performance Materials社
(2)Gattefosse社
(3)Solvay社
(4)Seppic社
(5)BASF AG社
(6)Greentech SA社
(7)Croda社
(例6)
敏感肌および乾燥肌用の昼用クリーム剤
手順:
A相を調製し、均質になるまで撹拌しながらそれを混合する。Bを調製し、AおよびBを、80℃まで加熱する。CをBに加え、均質になるまで撹拌する。DをB+Cに加え、均質になるまで撹拌する。
乳剤 :撹拌しながらB+C+DをAに注ぐ。ホモジナイズさせる。穏やかに撹拌しながらクリーム剤をゆっくりと冷却する。
<30℃の温度で、予め混合したEを加え、均質になるまで撹拌する。
注:
外観:濃厚な白色クリーム
pH:6.3
粘度:120 000cP(Fungilab Expert、Spindle PC、5rpm)
安定性:RT、4℃および45℃で3カ月
供給業者:
(1)Merck KGaA社(Darmstadt、Germany)/EMD Performance Materials社
(2)Seppic社
(3)BASF AG社
(4)Brenntag Chemiepartner GmbH社
(例7)
敏感肌および乾燥肌用の夜用クリーム剤
手順:
撹拌しながらA相を85℃まで加熱する。撹拌しながらB1相を85℃まで加熱する。撹拌しながらB2相を85℃まで加熱し、RonaCare(登録商標)Isoquercetinの分散液を確認する。次いで、B2をB1に加える。均質になるまで撹拌する。
乳剤:迅速に混合しながら、ゆっくりとBをAに注ぎ、約15分間迅速な混合を維持する。
乳剤ステップの後、ゆっくりとCを加え、均質になるまで撹拌する。冷却し、迅速に混合しながら、<40℃の温度で、ゆっくりとDを加え、均質になるまで撹拌する。
注:
外観:黄色のクリーム剤
粘度:85 000cP(Fungilab Expert、Spindle PC、5rpm)
安定性:RT、4℃および45℃で3カ月
供給業者:
(1)Merck KGaA社(Darmstadt、Germany)/EMD Performance Materials社
(2)Gattefosse社
(3)BASF AG社
(4)Stearinerie Dubois Fils社

Claims (16)

  1. 加齢性の皮膚色変化に対抗するための少なくとも1種の適合溶質および/またはその生理的に許容される塩の使用。
  2. 汗孔を明るくするためのおよび/またはヒトの皮膚における黄色もしくは褐色の汗孔の数を減少するための、請求項1に記載の使用。
  3. 皮膚色を均等にするための、および/または皮膚色のむらを軽減するための、請求項1または2に記載の使用。
  4. タンパク質カルボニル化の抑制および/または減少のためのおよび/または角質層中の、特に、汗孔の周りのカルボニル化タンパク質の蓄積の抑制および/または減少のための、少なくとも1種の適合溶質および/またはその生理的に許容される塩の使用。
  5. 少なくとも1種の適合溶質が、トレハロース、グリセロール、グリコシルグリセロール、β−マンノシルグラシレート(フィロイン)、β−マンノシルグリセルアミド(フィロインA)、ジ−myo−イノシトールホスフェート(DIP)、環式2,3−ジホスホグリセレート(cDPG)、1,1−ジグリセロールホスフェート(DGP)、ジマンノシルジイノシトールホスフェート(DMIP)、ベタイン、グリシンベタイン、プロリンベタイン、グルタメートベタイン、アラニン、プロリン、グルタミン、N−アセチルリジン、グルタミン1−アミド、タウリン、コリン、コリンO−スルフェート、カルニチン、アルセノベタイン、クロトノベタイン、ジメチルスルホンイオアセテート、ジメチルスルホプロピオネート、ホモベタイン、トリメチルアミンN−オキシド、ならびに式IaおよびIb
    (式中、
    1は、Hまたはアルキルであり、
    2は、H、COOH、COO−アルキルまたはCO−NH−R5であり、
    3は、HまたはOHであり、
    4は、HまたはOHであり、
    nは、1、2または3であり、
    5は、H、アルキル、アミノ酸部分、ジペプチド部分またはトリペプチド部分であり、
    アルキルは、1〜4個のC原子を有するアルキル基である)による化合物の群から選択される化合物および/または生理的に許容されるそれらの塩、および/または立体異性からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載の使用。
  6. 少なくとも1種の適合溶質が、トレハロース、β−マンノシルグラシレート(フィロイン)、β−マンノシルグリセルアミド(フィロインA)、ジ−myo−イノシトールホスフェート(DIP)、環式2,3−ジホスホグリセレート(cDPG)、1,1−ジグリセロールホスフェート(DGP)、ジマンノシルジイノシトールホスフェート(DMIP)、ベタイン、ならびに式IaおよびIb
    (式中、
    1は、Hまたはアルキルであり、
    2は、H、COOH、COO−アルキルまたはCO−NH−R5であり、
    3は、HまたはOHであり、
    4は、HまたはOHであり、
    nは、1、2または3であり、
    5は、H、アルキル、アミノ酸部分、ジペプチド部分またはトリペプチド部分であり、
    アルキルは、1〜4個のC原子を有するアルキル基である)による化合物の群から選択される化合物および/または生理的に許容されるそれらの塩、および/または立体異性からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項に記載の使用。
  7. 少なくとも1種の適合溶質が、式IaおよびIb
    (式中、
    1は、Hまたはアルキルであり、
    2は、H、COOH、COO−アルキルまたはCO−NH−R5であり、
    3は、HまたはOHであり、
    4は、HまたはOHであり、
    nは、1、2または3であり、
    5は、H、アルキル、アミノ酸部分、ジペプチド部分またはトリペプチド部分であり、
    アルキルは、1〜4個のC原子を有するアルキル基である)による化合物および/または生理的に許容されるそれらの塩、および/または立体異性からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項に記載の使用。
  8. 少なくとも1種の適合溶質が、(S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸および(S,S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸から選択されることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項に記載の使用。
  9. 少なくとも1種の適合溶質が、(S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸であることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項に記載の使用。
  10. 少なくとも1種の適合溶質および/またはその生理的に許容される塩ならびに少なくとも1種の更なる汗孔を明るくする活性物質を含む配合物。
  11. 少なくとも1種の適合溶質が、式IaおよびIb
    (式中、
    1は、Hまたはアルキルであり、
    2は、H、COOH、COO−アルキルまたはCO−NH−R5であり、
    3は、HまたはOHであり、
    4は、HまたはOHであり、
    nは、1、2または3であり、
    5は、H、アルキル、アミノ酸部分、ジペプチド部分またはトリペプチド部分であり、
    アルキルは、1〜4個のC原子を有するアルキル基である)による化合物および/または生理的に許容されるそれらの塩、および/または立体異性の群から選択される、請求項10に記載の配合物。
  12. 1種または複数のUVフィルターが、更に存在することを特徴とする、請求項10または11に記載の配合物。
  13. 少なくとも1種の皮膚を明るくする活性化合物が、更に存在することを特徴とする、請求項10から12までのいずれか1項に記載の配合物。
  14. 局所適用のために適しているビヒクルが存在し、生理的に許容される助剤および/または充てん剤が存在してもよいことを特徴とする、請求項10から13までのいずれか1項に記載の配合物。
  15. 少なくとも1種の適合溶質が、配合物の0.01〜10質量%の量で配合物中に存在することを特徴とする、請求項10から14までのいずれか1項に記載の配合物。
  16. 少なくとも1種の適合溶質が、少なくとも1種の更なる汗孔を明るくする活性物質と混合され、更なる成分と混合されてもよいことを特徴とする、請求項10から15までのいずれか1項に記載の配合物を調製するための方法。
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