JP2020508808A - ヘッドセットシステム - Google Patents

Abstract

明細書において説明する発明は、ヘッドセットシステムおよびヘッドセットシステムの製造方法に関し、ヘッドセットシステムは、表面の頂部上に置かれて被検者が仰臥位置またはリクライニング位置にあるときに被検者の頭を支持するよう構成されたヘッドセットと、少なくとも一つのプローブ調節機構体と、少なくとも一つのプローブ調節機構体に結合されるとともに音響エネルギーを放出するよう構成されたプローブとを含む。

Description

〔関連出願の参照〕
本願は、２０１７年３月６日に出願された米国特許仮出願第６２／４６７，７８２号の権益および優先権主張出願であり、この米国特許仮出願を参照により引用し、その記載内容全体を本明細書の一部とする。

性能がユーザの頭に対して安定状態に保つことによって最適化されるヘッドセットを利用した装置（例えば、光学装置、バーチャルリアリティ型ヘッドセット、外科用器具、超音波装置、画像化装置、自動経頭蓋ドップラ装置など）に関し、多くのものは、手術中、被検者を垂直に座らせるよう設計されている。ヘッドセットである医療装置（例えば、神経学的活動度をモニタする装置）に関し、多くの頭外傷後または神経学的条件に応答して、患者は、座りまたは立つことができない場合が多く、横たわったままでいる場合がありまたはそれどころか意識がない場合（例えば、緊急状況の際）さえある。したがって、垂直に座りまたは立っている患者向きに設計されたヘッドセットは、正しく置かれまたは作動しない場合がある。さらに、被検者によって着用されるよう設計されている伝統的なロボットまたは手動ヘッドセット装置は、数ポンド（１ポンドは、約０．４５ｋｇ）の重さがある場合があり、したがって被検者の首の筋肉または頭構造体に無理な力を加える場合がある。

種々の実施形態は、患者の頭を保持することができる一方で、さらに、患者が横たわっている（例えば、仰臥位置で）またはリクライニング状態にある間にヘッドセットが作動することができるよう手動またはロボットヘッドセットのためのマウントを提供するヘッドセットの提供システムおよび方法に関する。したがって、ヘッドセットの重量は、被検者によって支持されるのではなく、実質的にまたは完全にヘッドセットが置かれている表面によって支持される。加うるに、種々の実施形態によれば、ヘッドセットは、被検者の頭に固定される必要はなく、これとは異なりヘッドセットが置いてある表面に固定され、その結果、被検者にとっての快適さが高まるとともに不安が少なくなる。

幾つかの構成例では、ヘッドセットシステムは、表面の頂部上に置かれて被検者が仰臥位置またはリクライニング位置にあるときに被検者の頭を支持するよう構成されたヘッドセットと、少なくとも１つのプローブ調節機構体と、少なくとも１つのプローブ調節機構体に結合されるとともに音響エネルギーを放出するよう構成されたプローブとを含む。

幾つかの構成例では、ヘッドセットは、被検者の頭を受け入れて頭を保持するよう構成された頭クレードルを有する。

幾つかの構成例では、ヘッドセットは、ヘッドセットから側方に延びるベースプレートを有し、少なくとも１つのプローブ調節機構体およびプローブは、ベースプレートによって支持されたロボットポッド内に収納されている。

幾つかの構成例では、ロボットポッドは、ベースプレートから実質的に垂直に延びている。

幾つかの構成例では、ヘッドセットおよびロボットポッドは、表面によって全体が支持されるよう構成されている。

幾つかの構成例では、ベースプレートは、ベースプレートの長さに沿って互いに異なる位置のところに複数のスロットを有し、複数のスロットの各々は、ロボットポッドの場所がベースプレートに沿って調節可能であるようにロボットポッドを保持するよう構成されている。

幾つかの構成例では、頭クレードルは、互いに反対側に位置しかつ被検者の頭の側方運動を制限するよう構成された複数の側拘束具を有する。

幾つかの構成例では、複数の側拘束具の各々は、被検者が仰臥位置またはリクライニング位置にあるときにヘッドセットが被検者の頭の下で滑ることができるよう構成された傾斜面を備える前縁を有する。

幾つかの構成例では、頭クレードルは、被検者の額に接触するよう構成された中央拘束具を有する。

幾つかの構成例では、中央拘束具は、被検者の額に調節可能に係合したり額から離脱したりするようヒンジ周りに回動するよう構成されている。

幾つかの構成例では、ヘッドセットは、非金属材料で作られていて、画像化ツール内に位置決めされるよう構成されている。

幾つかの構成例では、画像化ツールは、磁気共鳴画像化（ＭＲＩ）スキャナまたはコンピュータ断層撮影（ＣＴ）スキャナから成る。

幾つかの構成例では、ヘッドセットに取り付けられた少なくとも１本のストラップをさらに有し、少なくとも１本のストラップは、ヘッドセットシステムを表面に固着するよう構成されている。

幾つかの構成例では、表面は、ベッドまたはガーニーによって構成されている。

幾つかの構成例では、ヘッドセットは、被検者の頭の後部および頸の後部に接触するよう構成されている。

幾つかの構成例では、プローブは、被検者の頭の側頭窓に近接しまたは側頭窓と接触関係をなして配置される。

幾つかの構成例では、プローブは、超音波エネルギーを放出するよう構成された超音波プローブから成る。

幾つかの構成例では、少なくとも１つのプローブ調節機構体は、被検者の側頭窓に当てるプローブの位置決めを自動的に制御するためのロボティクスを含む。

幾つかの構成例では、プローブ調節機構体は、被検者の側頭窓に当てるプローブの位置決めを手動で制御するための手動機構体を含む。

幾つかの構成例では、ヘッドセットシステムの製造方法は、表面の頂部上に置かれて被検者が仰臥位置またはリクライニング位置にあるときに被検者の頭を支持するよう構成されたヘッドセットを用意するステップと、少なくとも１つのプローブ調節機構体を用意するステップと、プローブを少なくとも１つのプローブ調節機構体に結合するステップとを含み、プローブは、音響エネルギーを放出するよう構成されている。

特徴および観点は、以下の説明および以下に簡単に説明する図面に示された関連の例示の実施形態から明らかになろう。

種々の実施形態に係るヘッドセットの斜視図である。 種々の実施形態に係る患者の頭を包んでいるヘッドセットの斜視図である。 種々の実施形態に係る患者の頭を包んでいるヘッドセットおよびロボットポッドの斜視図である。 種々の実施形態に係る患者の頭を包むとともに複数のロボットポッドを有するヘッドセットの斜視図である。 種々の実施形態に係る携帯型ワークステーションに連結されたヘッドセットの斜視図である。 種々の実施形態に係るリクライニング位置にある患者の頭を包んでいるヘッドセットの立面図である。 種々の実施形態に係る図６Ａに示されている患者の頭を包んでいるヘッドセットの拡大図である。 種々の実施形態に係る水平位置にある患者の頭を包んでいるヘッドセットの立面図である。 種々の実施形態に係る図６Ｃに示されている患者の頭を包んでいるヘッドセットの拡大図である。 種々の実施形態に係るヘッドセットの斜視図である。 種々の実施形態に係る図７Ａに示されたヘッドセットの側面図である。 種々の実施形態に係る患者の頭を包んでいるヘッドセットの斜視図である。 種々の実施形態に係る患者の頭を包んでいるロボットスキャナを含むヘッドセットの斜視図である。 種々の実施形態に係る患者の頭を包んでいる調節可能なロボットスキャナを含むヘッドセットの斜視図である。 種々の実施形態に係る携帯型ワークステーションに連結されたヘッドセットの斜視図である。 種々の実施形態に係るリクライニング位置にある患者の頭を包んでいるヘッドセットの立面図である。 種々の実施形態に係る図１２Ａに示されているリクライニング位置にある患者の頭を包んでいるヘッドセットの拡大図である。 種々の実施形態に係る水平位置にある患者の頭を包んでいるヘッドセットの立面図である。 種々の実施形態に係る図１２Ｃに示されている水平位置にある患者の頭を包んでいるヘッドセットの拡大図である。 種々の実施形態に係る複数のストラップを含むヘッドセットの斜視図である。 種々の実施形態に係るヘッドセットの斜視図である。 種々の実施形態に係るロボットポッドを含むヘッドセットの斜視図である。 種々の実施形態に係るロボットポッドを含むヘッドセットの斜視図である。

添付の図面と関連して以下に記載される詳細な説明は、種々の形態の説明として意図されており、本明細書において説明する技術的思想を具体化することができる形態だけを表わすものではない。詳細な説明は、種々の技術的思想の完全な理解を提供するための特定の細部を含む。しかしながら、当業者には明らかなように、これら技術的思想は、これら特定の細部なしで具体化できる。幾つかの場合、周知の構造およびコンポーネントがかかる技術的思想をぼかすのを回避するためにブロック図の形態で示されている。

種々の構成例についての以下の説明において、本明細書の一部をなすとともに例示として実施される特定の構成が示された添付の図面を参照する。理解されるべきこととして、他の構成を利用することができ、構造上の変更は、本開示において開示される種々の構成の範囲から逸脱しないで実施できる。

多くの頭外傷後または神経学的状態（例えば、発作）に応答して、患者は、座りまたは立つことができない場合が多く、横たわったままでいる場合がありまたはそれどころか意識がない場合（例えば、緊急状況の際）さえある。例えば、発作患者は、典型的には、失語症状態にありまたは激越状態にある場合がある。したがって、幾つかの構成例では、プラットフォーム（例えば、ベースプレート）を備えたヘッドセットにより、患者は、ヘッドセットが動作状態にある間横たわることができる（例えば、仰臥またはリクライニング位置で）。さらに、幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセットは、患者の頭を拘束する一方で、患者の快適さを向上させる（例えば、その結果、ヘッドセットは、閉所恐怖症の間隔を最小限に抑える）。患者が立っているときまたは座っているときに患者によって着用されるよう設計された伝統的なヘッドセットと比較して、本明細書において説明する幾つかの構成例は、ヘッドセットが作動されているときに患者が横たわることができ、その結果、ヘッドセットがヘッドセットの置かれている表面によって実質的に支持されるようにすることによって、特に頭および首領域において患者の体に加わるストレスおよび緊張を減少させる。加うるに、幾つかの構成例によれば、ヘッドセットは、装置（例えば、ＴＣＤ装置）を頭に固着するために頭の周りに延びる（例えば、頭の一部分または周囲全体にわたって）ストラップまたは拘束具を含まない。と言うのは、ストラップまたは拘束具は、不快である場合があるとともに／あるいは患者とって不安を引き起こす場合があるからである。したがって、本明細書において開示するようなヘッドセットの構成に関する患者の経験を劇的に向上させることができる。

加うるに、本明細書において説明する構成例は、ヘッドセットに対する患者の位置合わせに関して精度をさらに促進する。頭（例えば、側頭窓（temporal window）領域）がヘッドセットによる検査のための焦点であると仮定すると、患者が立っているか座っているかのいずれかの状態にあるときに患者によって着用されるよう設計されたヘッドセットは、患者の下肢または臀部だけが地面についており、患者の体の残部が揺れ動きまたは他の動きをしがちになるので、患者の頭に対して整列することが困難な場合がある。かかるヘッドセットを最初に位置合わせした場合であっても、ヘッドセットは、作動中に位置合わせ不良状態になる恐れがあり、と言うのは、患者の体の幾つかの部分、例えば胴、首および腰（これらには限定されない）が自然に揺れ動きまたは違ったやり方で動き、完全に静止状態のままではないからである。この位置合わせ不良は、従来型ヘッドセットの不快感（例えば、患者の体に対するストレス）によってさらに悪化する場合があり、その原因は、かかる不快感が患者をイライラさせ、患者が動くようになることにある。他方、本明細書において開示する構成例により、患者は、患者が実質的に平らな表面（例えば、ベッド、ガーニーなど）上に横になっている間にヘッドセットを着用することができ、その結果、患者の体の全ての部分が動かない表面上にかつ／あるいはシステムのプラットフォーム／ベースプレート上に位置するようになる。したがって、患者の体の揺れ動きまたは他の動きが減少しまたはなくなり、あるいは、患者の動きは、ヘッドセット自体に対する影響が少ない（例えば、患者の体がヘッドセットを支持しているわけではないからである）。本明細書においてさらに開示するように、プラットフォーム／ベースプレートは、患者が表面上に横になっている間に患者の体を定位置に保持するよう構造的に構成された支持構造体をさらに有することができる。したがって、検査の精度を高めることができる。

本明細書において開示する幾つかの構成例は、仰臥またはリクライニング位置にある患者の頭を支持しながら１つまたは２つ以上のロボットポッド（例えば、超音波ポッド）を表面上に置かれるよう構成されたヘッドセットと組み合わせたシステムに関する。幾つかの構成例では、ロボットポッドおよびヘッドセットの少なくとも一部分（例えば、ロボットポッドの残部をヘッドセットに連結する連結部分）は、一体構造または材料で作られる。他の構成例では、ロボットポッドの少なくとも一部分（例えば、連結部分）は、ねじ、クランプ、ベルクロ（Velcro（登録商標））、ヒンジ、継手、スロット、クリップ、バックル、または他の適当な締結機構体によりヘッドセット（例えば、ベースプレート）に作動的に結合される。ヘッドセットまたはベースプレートは、幾つかの構成例では、システムの残部から（例えばロボットポッドから）取り外し可能であるのが良い。

ベースプレートの形状が扁平であると仮定して、装置および／またはベースプレートそれ自体を容易に保管し、運搬し、組み立て、そして分解することができる。ベースプレートが作動のために患者の頭およびシステムの残部の構造的支持体となることができるので、介護提供者は、ベースプレートが軽量であって平たい性状になっているので、検査を容易にセットアップすることができる。例えば、オペレータがヘッドセットを患者に取り付け、固定し、調節し、そして位置合わせし、しかもこれらは達成するのが困難である場合があり、しかも結果として長時間にわたる医療提供状態ならびにオペレータおよび患者に対する欲求不満を生じさせる場合のあるような従来設計とは対照的に、オペレータは、被検者の頭を本明細書において説明する構成例中に置くだけで良く、そしてシステムの作動を始めるだけで良い。

したがって、本明細書において説明する構成例により、システムを従来は想像できなかった種々の場所でまたは種々の環境下において作動させることができる。例えば、プラットフォーム／ベースプレートを有するヘッドセットを磁気共鳴画像化（ＭＲＩ）スキャナ内に配置することができ、その結果、患者は、プラットフォーム／ベースプレートから動くことがないようにする必要がある。例えば、プラットフォーム／ベースプレートならびに患者の頭を受け入れるよう構成された頭クレードルは、ＭＲＩスキャナ操作を妨害しないプラスチックまたは他の非金属材料で作られるのが良く、プラットフォーム／ベースプレートに結合された手動またはロボットポッド（例えば、ＭＲＩスキャナ操作を妨害する材料を含む場合がある）をこれらから取り外すことができ、その結果、患者をプラットフォーム／ベースプレートから患者の頭を動かさないでＭＲＩスキャナに容易に運ぶことができる。幾つかの構成例では、ヘッドセットにより、患者の顔面の観察が可能であり、その結果、患者がプラットフォーム上に位置した状態で検査、例えばＮＩＨＳＳ（National Institutes of Health Stroke Scale）検査を適用することができる。

図１は、構成例に係るヘッドセット（例えば、仰臥用ヘッドセットまたはリクライニング位置にある患者について用いられるよう構成されたヘッドセット）１００の斜視図である。幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００は、患者の頭１１０用の受動型拘束具となり、この受動型拘束具は、頭１１０の最小限の動きを物理的にかつ生理学的に可能にする。幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００は、ベースプレート１２０ならびにベースプレート１２０に取り付けられた左側拘束具１３０および右側拘束具１４０を有する。ベースプレート１２０は、ベッド（例えば、ガーニー）または平坦な地面上にべったりと横たわるよう設計されており、したがって、患者は、水平またはリクライニング位置で横たわることができる。幾つかの構成例では、中央拘束具１５０もまた設けられている。患者が自分の頭１１０をベースプレート１２０に付けた状態で位置し、左側拘束具１３０および右側拘束具１４０が定位置にあるとき、患者の頭１１０は、安定化されてねじれまたは側方の動きから拘束される。仰臥用ヘッドセット１００は、開いてプラットフォームを頭１１０または首の動きを制限するために患者の下で滑らせることができる受動型頭拘束具またはクレードルとなる。

幾つかの構成例では、患者の下で滑らされる領域におけるベースプレート１２０の最大厚さは、約５／８インチ（１．５８８ｃｍ）から約３／４インチ（１．９０５ｃｍ）までの範囲にあり、その結果、ベースプレートを患者が位置決めされているときに頭１１０の下に容易に滑らせることができるが、また、頭１１０の持ち上げを制限するようになっている。ベースプレート１２０の材料は、剛性であるのが良く、例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン（ＡＢＳ）、ナイロン、鋼、アルミニウム、複合材など（これらには限定されない）であっても良く、あるいは、半可撓性、例えばゴム（これには限定されない）であっても良い。幾つかの構成例では、標準ガーニー幅と両立することができるよう約２４インチ（６０．９６ｃｍ）以下である。幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００全体は、例えば、漂白、オートクレーブ処理、煮沸、または他の滅菌技術によって容易に滅菌されるよう設計されている。幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００は、省スペースを考えて、折り畳み可能である。幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００（例えば、図１に示されている）は、金属を含んでおらず、その結果、かかるヘッドセットを取り外すことなくコンピュータ断層撮影（ＣＴ）またはＭＲＩスキャナ内に配置することができるようになっている（例えば、その結果、患者を画像化処理の間ずっと緊急医療業務が提供される時間から受動型拘束具に入れた状態で移送することができる）。

幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００のうちの幾つかまたは全て（例えば、ベースプレート１２０）は、任意適当な合成材料、例えばハードプラスチック、金属、アルミニウム、鋼、チタン、マグネシウム、種々の合金、硬質プラスチック、複合材、炭素繊維、ガラス繊維、発泡フォーム、圧縮成形フォーム、光造形（ＳＬＡ）または熱溶解積層法（ＦＤＭ）によって作られた材料、ＲＩＭ（Reaction Injection Molding：ＲＩＭ）成形法、アクリロニトリルブタジエンスチレン（ＡＢＳ）、熱可塑性オレフィン（ＴＰＯ）、ナイロン、ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）、繊維強化樹脂など（これらには限定されない）で作られる。

仰臥用ヘッドセット１００は、左側拘束具１３０および右側拘束具１４０のところでの医療装置、例えば経頭蓋ドップラ（ＴＣＤ）ロボットの迅速な取り付け、解除および調節を可能にする。幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００は、取り付け特徴部、例えばアンカー穴、一連のスロット、機械式クリップ、サイドリリース式バックル、または任意他の適当な締結機構体（これらには限定されない）を用いてガーニー、椅子または病院ベッドに取り付けられる。幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００は、頸部カラーまたは任意他の不動化器具の使用を許容するよう設計されている。

幾つかの構成例では、左側拘束具１３０、右側拘束具１４０およびベースプレート１２０は、患者の頭１１０が載る頭クレードルを構成する。頭クレードルは、頭１１０を受け入れ、保持し、そして拘束するよう構成されている。幾つかの構成例では、頭クレードルは、追加の快適さおよび安定性が得られるよう被検者の頭１１０の後部および首の後部を保持するよう構成されている。加うるに、幾つかの構成例では、頭クレードルは、その形状に起因して頭の横揺れを制限する着座領域を提供することによって安定性を促進するだけでなく、頭１１０をクランプすることができる。例えば、左側拘束具１３０および右側拘束具１４０は、ベースプレート１２０の中央に向かって内向きの力を及ぼし、その結果、頭１１０が左側拘束具１３０と右側拘束具１４０との間にクランプされるようになっている。幾つかの構成例では、左側拘束具１３０および右側拘束具１４０のクランプ力は、頭１１０をこれらの間に保持するのに足るほど強力であるが、被検者の快適さを保つのに十分穏やかであるよう構成されている。

したがって、幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００は、仰臥用ヘッドセット１００が被検者によって支持されているのではなくて仰臥用ヘッドセット１００の載っている表面によって支持されている間、被検者の頭１１０を保持してこれを支持するよう構成されている。かかる形態は、種々の特長をもたらし、かかる特徴としては、被検者に対するさらなる快適さおよび安定性ならびに仰臥用ヘッドセット１００のオペレータによる使用のしやすさが挙げられるが、これらには限定されない。換言すると、幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００の重量は、仰臥用ヘッドセット１００が載っている表面によって支持される（例えば、部分的に、実質的に、または完全に）。幾つかの実施例では、仰臥用ヘッドセット１００および少なくとも１つの手動またはロボットポッドは、少なくとも部分的にまたは全体的に表面によって支持されるよう構成されている。

幾つかの構成例では、側拘束具１３０，１４０は、頭１１０に快適さをもたらすパッドまたは詰め物を有する。幾つかの構成例では、詰め物は、任意適当な軟質材料、例えば圧力を効率的に分散させるよう構成された独立気泡フォーム、連続気泡フォーム、セルフスキニング（self-skinning ）連続または独立気泡フォーム、注型、気泡、または押し出しシリコーンまたはウレタン、ポリウレタンゲルなどが挙げられるが、これらには限定されない。幾つかの構成例では、側拘束具１３０，１４０の詰め物は、頭１１０を支持するための任意適当な堅さを有し、この堅さは、例えば１平方インチあたり約０．１ポンド（０．１ｐｓｉ）から約６０ｐｓｉまでの範囲にあり（例えば、約０．１ｐｓｉから約１０ｐｓｉまでの範囲にある）または他の適当な堅さの範囲にある。

幾つかの構成例では、側拘束具１３０，１４０の詰め物は、頭１１０の輪郭にフィットするよう拡張する復元能力を有する。幾つかの構成例では、側拘束具１３０，１４０の詰め物（例えば、フォーム）は、圧縮され、そして頭１１０が仰臥用ヘッドセット１００内に配置された後には膨張し、したがって、詰め物が膨張してヘッドセット１００を固定するようになっている。幾つかの構成例では、詰め物を含む側拘束具１３０，１４０は、詰め物をヘッドセット１００内に取り付けるための任意適当なプロセスによって製造され、かかるプロセスとしては、例えば、射出成形、積層、接着剤による取り付け（例えば、糊付けまたは結合）、同時成形、同時注型、射出、スナップ嵌め、ベルクロ（Velcro）締結、面ファスナによる取り付け、摩擦嵌め合い、刺による取り付け、ねじボスの使用などが挙げられるが、これらには限定されない。

他の構成例では、側拘束具１３０，１４０の詰め物は、インフレート可能な袋を含む。幾つかの構成例では、袋は、手動でまたはポンプで満たされる中空ボイドである。かかる構成例では、インフレート可能な袋は、復元力を有するとともに少なくとも９０％容量までインフレートするよう袋内で膨張する内部構造体により自己膨張式である。別の構成例では、インフレーションは、一体型ポンプまたは外部充填もしくは圧送源で支援される。幾つかの構成例では、インフレート可能袋は、空気、気体、液体、またはヘッドセット１００のインフレート可能な詰め物を被検者の頭１１０に取り付けまたは固定するための任意他の適当な要素で満たされる。他の構成例では、袋にはプラスチックビーズまたはペレットが詰め込まれる。特定の構成例では、プラスチックビーズまたはペレットが詰め込まれた袋は、真空が袋に加えられたとき、患者の頭１１０を捕捉するよう堅くなる。

図２は、種々の構成例に係る患者の頭１１０を包んでいる仰臥用ヘッドセット１００の斜視図である。図２を参照すると、幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００を患者の頭１１０の下に滑り込ませる。中央拘束具１５０、左側拘束具１３０および右側拘束具１４０は、頭１１０を比較的動かないようにするために頭１１０の周りに固定されており、その結果、患者の頭１１０は、十分に拘束されたままになっている。幾つかの構成例では、左側拘束具１３０の左側前縁１６０および右側拘束具１４０の右側前縁１７０は、半可撓性または研磨剛性表面材で作られている。幾つかの構成例では、左側前縁１６０および右側前縁１７０は、患者の頭１１０の下に滑り込むよう設計されており、これらの厚さは、患者が仰臥またはリクライニング位置にあるときに仰臥用ヘッドセット１００を頭１１０の下に滑り込ませるのを助けるために傾斜面を作るよう最大約０．１インチ（２．５４ｍｍ）である。

幾つかの構成例では、中央拘束具１５０は、頭１１０の拘束／これへの係合と額からの離脱／引き離しとの間で切り替えるようヒンジ周りに回動するよう構成されている。幾つかの構成例では、頭１１０は、頭クレードル内に寝かされ、中央拘束具１５０は、頭１１０の額としっかりとした接触関係をなすよう額に固定されている。幾つかの構成例では、中央拘束具１５０は、頭１１０に接触するパッドまたは詰め物を有し、詰め物は、任意適当な軟質材料、例えば圧力を効率的に分散させるよう構成された独立気泡フォーム、連続気泡フォーム、セルフスキニング連続または独立気泡フォーム、注型、気泡、または押し出しシリコーンまたはウレタン、ポリウレタンゲルなどが挙げられるが、これらには限定されない。

図３は、種々の構成例に係る患者の頭１１０およびロボットポッド１７４を包んでいる仰臥用ヘッドセット１００の斜視図である。図３を参照すると、幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００は、ロボットポッド１７４（例えば、超音波装置、例えばＴＣＤ装置（これには限定されない）を有するロボットポッド）を入れることができる複数のスロット１７２を備えたベースプレート１２０を有する。幾つかの構成例では、ロボットポッド１７４は、スロット１７２の軌道に固定されまたは締結され、そしてこの軌道に沿って滑らされ、その結果、ロボットポッド１７４は、頭１１０の近くに位置するようになる。幾つかの構成例では、ロボットポッド１７４は、軌道に沿って調節可能にロックされる。例えば、ロボットポッド１７４は、定位置にロックするようスロット１７２の任意所与の１つ上にラッチ留め可能であり、それにより頭１１０からの距離に対するロボットポッド１７４の調節可能性を提供し、そしてそれにより、仰臥用ヘッドセット１００が被検者の頭の種々の寸法および形状に対応することができる。幾つかの構成例では、複数のスロット１７２は、ベースプレート１２０の長さ方向寸法に沿って配置され、この場合、長さ方向寸法は、ベースプレート１２０の幅方向寸法よりも大きい。

幾つかの構成例では、ロボットポッド１７４は、ベースプレート１２０から上方に延びている。例えば、ベースプレート１２０は、頭クレードルまたは被検者の頭１１０の長さ方向（例えば、第２の方向に延びている）から外方にかつ実質的に垂直に（例えば、第１の方向に）延び、ロボットポッド１７４は、ベースプレート１２０から実質的に垂直に（例えば、第３の方向に）延びている。ベースプレート１２０は、頭クレードルまたは頭１１０から側方に延びている。幾つかの構成例では、第１の方向、第２の方向、および第３の方向は、互いに異なる方向または軸線である。幾つかの構成例では、ロボットポッド１７４が仰臥用ヘッドセット１００のベースプレート１２０の頂部に取り付けられているので、ロボットポッド１７４の重量もまた、被検者によって支持されるのではなく、仰臥用ヘッドセット１００が置かれている表面によって実質的にまたは完全に支持される。

幾つかの構成例では、ロボットポッド１７４は、装置、例えば超音波装置（例えば、ＴＣＤ装置）（これには限定されない）を有する。この装置（例えば、超音波装置）は、プローブ（例えば、超音波プローブ）またはプローブを制御するためのロボティクス（例えば、プローブ調節機構体）を有する。幾つかの構成例では、この装置およびプローブは、エネルギー波（例えば、音響エネルギー）、例えば超音波、赤外線、近赤外線スペクトロスコピー（ＮＩＲＳ）、Ｘ線など（これらには限定されない）を放出するよう構成されている。他の構成例では、プローブは、患者の頭１１０に沿って平行移動させられる他の装置、例えばカメラ（これには限定されない）を含む。

幾つかの構成例では、ロボティクスは、プローブを頭１１０の表面に沿って並進させるとともにプローブを頭１１０に近づけたり遠ざけたりするよう構成されている。幾つかの構成例では、プローブの一端がロボティクスとインターフェースし、ロボティクスは、プローブを制御する（例えば、プローブのｚ軸圧力、通常の位置合わせなどを制御する）ためのコンポーネント、例えばモーター組立体など（これには限定されない）を含む。

幾つかの構成例では、プローブは、第１の端および第１の端と反対側の第２の端を有する。幾つかの構成例では、第１の端は、走査表面（例えば、被検者の頭１１０）に隣接して位置しまたはこれに接触するよう構成された凹面を有する。この凹面は、発生させたエネルギーを走査面に向かって集束させるために特定のピッチを備えている。幾つかの構成例では、超音波装置は、プローブの第１の端が頭１１０（例えば、人の頭１１０の側部）に隣接して位置しまたはこれに接触して位置が合うよう構成されるような構成になっており、プローブの第１の端は、第１の端から放出されて人の頭中に差し向けられる（例えば、脳にむかって）超音波をもたらすよう構成されている。他の構成例では、プローブは、作動中、多種類の波、例えば赤外線、ＮＩＲＳ、Ｘ線など（これらには限定されない）を放出するよう構成されている。

幾つかの構成例では、プローブの第２の端は、ロボティクスに結合されている。幾つかの構成例では、プローブの第２の端は、プローブの本体の一部分に沿ってねじ山付き区分を有し、第２の端は、ねじ山により（例えば、ロボティクス中にねじ込まれることによって）ロボティクス内に固定されるよう構成されている。他の構成例では、プローブは、任意他の適当な連結手段、例えば、溶接、背着剤、１つまたは２つ以上のフックまたはラッチ、１つまたは２つ以上の別々のねじ、圧力嵌めなど（これらには限定されない）によってロボティクス内に固定される。

他の構成例では、プローブは、ヘッドセット１００がユーザの頭１１０上に位置決めされている間にプローブがオペレータによって手動で操作されるよう構成されるように、なんらロボティクス（例えば、ロボットポッド１７４）なしでヘッドセット１００内に取り付けられる。例えば、ユーザの頭１１０をヘッドセット１００内に配置することができ、オペレータは、プローブがアクティブな状態にある間、プローブを手動でずらしたり配向させたりすることができる。換言すると、プローブを制御するヘッドセット１００のプローブ調節機構体は、手動プローブ調節機構体であるのが良い。例えば、ロボットポッド１７４に代えて、ヘッドセット１００は、プローブの配向および運動を可能にするようオペレータによって相互作用が行われる手動プローブ調節機構体を有することができる。

本明細書において説明するヘッドセットと関連して使用できる超音波およびＴＣＤ装置に関するそれ以上の開示内容が２０１７年１月５日に出願された米国特許非仮出願第１５／３９９，７３５号（発明の名称：SYSTEMS AND METHODS FOR DETECTING NEUROLOGICAL CONDITIONS）に見受けられ、この米国特許出願を参照により引用し、その開示内容全体を本明細書の一部とする。

幾つかの構成例では、ロボットポッド１７４は、モジュール式であり、かかるロボットポッドを仰臥用ヘッドセット１００に取り付けたりこれから取り外したりすることができる。幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００は、被検者の頭１１０に対して使用可能な医療装置（例えば、眼監視システム、呼吸装置、神経学的活動度をモニタする装置、外科用装置、超音波装置、画像化装置、放射性痕跡をモニタする装置、または装置自体がユーザの頭に対して位置的に乱されない場合に最適化される任意他の装置）と関連して使用される。他の構成例では、仰臥用ヘッドセット１００は、患者の頭１１０に対して使用可能な非医療装置（例えば、バーチャルリアリティアイピース）と関連して使用される。

幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００（および本明細書において説明する他のヘッドセット）は、頭１１０に対して使用されるとともに安定化される他の医療および非医療装置（またはロボットポッド）を保持する。例えば、幾つかの構成例では、眼用装置は、被検者の眼の位置決めおよびこれらとの位置合わせ状態を維持することによって（例えば、眼用装置が被検者の眼に対してずらされる場合、眼用装置の性能が低下する場合がある）最適化される装置である。幾つかの構成例では、眼用装置は、患者の眼を覆うようヘッドセット装置１００のところに取り付けられる。非医療装置の使用の一例として、幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００は、被検者にバーチャル経験を提供するよう構成されたバーチャルリアリティ装置である眼用装置と関連して使用できる。

幾つかの構成例では、眼用装置は、被検者の眼の挙動を追跡する（例えば、ユーザが脳振盪を経験したかどうかを診断する）よう設計された医療装置である。他の構成例では、眼用装置は、ユーザの視力を求めまたは調節する眼診断または治療ツールである。一例として、眼用装置は、ユーザの弱視を矯正する（例えば、レーザ眼科手術）装置である。別の一例として、幾つかの構成例では、眼用装置は、ユーザの視力処方、１つまたは２つ以上の眼状態（例えば、緑内障、白内障、高眼圧症、ぶどう膜炎など）の存在などを判定する眼用診断ツールである。幾つかの構成例では、眼用装置は、両眼を同時にまたは順番に覆ってこれらと相互作用するよう設計されている。他の構成例では、眼用装置は、単眼を覆ってこれと相互作用するよう設計されている（例えば、他方の眼が覆われていないままである間）。眼用装置は、本明細書において説明するヘッドセット装置のうちの任意のものを備えることができる。

幾つかの構成例では、患者の頭１１０は、患者の快適さを増すようにヘッドセット１００内に拘束されている間に僅かに動くことが許容される。特定の構成例では、頭１１０がロボットポッド１７４に対してずれた場合、ロボットポッド１７４は、それ自体を検出することができ（例えば、ロボットポッド１７４が安定したままであるときに信号中の急激な変化を検出することによって、このことは、頭１１０の動きを指示する）、そして、それによりプローブは、患者の頭１１０と一緒にそれに応じてずれまたは配向することができる。したがって、幾つかの実施形態では、ロボットポッド１７４は、患者の頭１１０を追跡してこれとの位置合わせ状態を自動的に維持する。

図４は、種々の構成例に係る患者の頭を包むとともに複数のロボットポッド１７４，１７６を含む仰臥用ヘッドセット１００の斜視図である。図４を参照すると、幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００は、仰臥用ヘッドセット１００の互いに反対側の側部に配置されたロボットポッド１７４，１７６（例えば、少なくとも１つの超音波装置、例えば、ＴＣＤスキャナ（これには限定されない）を含む）を有する。幾つかの構成例では、第１のロボットポッド１７４および第２のロボットポッド１７６は、患者の頭１１０の両側部を同時に走査することができるようベースプレート１２０に設けられているスロット１７２内に配置される。幾つかの構成例では、頭クレードル（例えば、これは、側拘束具１３０，１４０を含む）およびかくして頭１１０は、第１のロボットポッド１７４と第２のロボットポッド１７６との間に介在して配置されている。上述したように、ロボットポッド１７４，１７６の各々の位置は、スロット１７２の軌道に沿って調節可能である。

図５は、種々の構成例に係る携帯型ワークステーション１７８に連結された仰臥用ヘッドセット１００の斜視図である。図５を参照すると、幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００（例えば、ロボットポッド１７４，１７６）は、ケーブル１７７により携帯型ワークステーション１７８に連結されており、このワークステーションは、患者の頭１１０の走査結果を表示するようモニタ１８０を含む。他の構成例では、携帯型ワークステーション１７８は、ワイヤレス通信技術、例えばブルートゥース（Bluetooth）（登録商標）、Ｗｉ‐Ｆｉ、または任意他の適当なワイヤレス通信技術（これらには限定されない）を用いてロボットポッド１７４，１７６と通信する。幾つかの構成例では、このシステムは、ロボットポッド１７４，１７６以外の種々の形式のアクセサリを仰臥用ヘッドセット１００に取り付け可能であるように（例えば、上述したように仰臥用ヘッドセット１００の種々の用途に関して使用できるよう）モジュール式である。

図６Ａは、種々の構成例に従ってリクライニング位置にある患者の頭１１０を包んでいる仰臥用ヘッドセット１００の立面図である。図６Ｂは、種々の構成例に従って図６Ａに示されているように患者の頭１１０を包んでいる仰臥用ヘッドセット１００の拡大図である。図６Ｃは、種々の構成例に従って水平位置にある患者の頭１１０を包んでいる仰臥用ヘッドセット１００の立面図である。図６Ｄは、種々の構成例に従って図６Ｃに示されているように患者の頭１１０を包んでいる仰臥用ヘッドセット１００の拡大図である。図６Ａを参照すると、幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００は、図６Ｂにさらに詳細に示されているようにリクライニング位置にある患者の頭１１０上に置かれている。図６Ｃを参照すると、幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００は、図６Ｄにさらに詳細に示されているように水平位置にある患者の頭１１０上に置かれている。

図７Ａは、種々の構成例に係るヘッドセット２００の斜視図である。図７Ｂは、種々の構成例に従って図７Ａに示されたヘッドセット２００の側面図である。図７Ａおよび図７Ｂを参照すると、幾つかの構成例では、ヘッドセット２００は、図７Ａに示されているように直立して座っている状態から患者が図７Ｂに示されているように仰向けに寝ている水平位置ならびにリクライニング位置までの範囲にわたる多数の位置にある患者に対して使用可能である。幾つかの構成例では、ヘッドセット２００の第１の部分（左前側部分）２０２、第２の部分（左後側部分）２０３、第３の部分（右前側部分）２０４、第４の部分（右後側部分）２０５を含む四象限クランプシステムを利用している。幾つかの構成例では、第１の部分２０２は、ねじ２０６を用いて第３の部分２０４に締結されている。他の構成例では、任意適当な締結機構体、例えば、クランプ、ベルクロ（Velcro）ストラップ、弾性バンド、または任意他の適当な締結具（これらには限定されない）が用いられる。幾つかの構成例では、ヘッドセット２００は、人の頭１１０と適合性のある寸法形状のものであり、かかるヘッドセットを図７Ａに示すように頭１１０上に滑らせることができまたは図７Ｂに示すように頭１１０の下に滑らせることができる。

図８は、種々の構成例に従って患者の頭１１０を包んでいるヘッドセット２００の斜視図である。図８を参照すると、幾つかの構成例では、ヘッドセット２００は、頭１１０の左側部および右側部のところに頭１１０をフィットさせるようねじ２０６または他の適当な締結具を用いて調節可能であるとともに頭１１０の前側部および後側部のところに頭１１０をフィットさせるようねじ２０８、または他の適当な締結具を用いて調節可能である。

図９は、種々の構成例に従って患者の頭１１０を包んでいるロボットポッドまたはロボットスキャナ２１２，２１４を含むヘッドセット２００の斜視図である。ロボットポッド１７４，１７６に関する上述の説明は、ロボットスキャナ２１２，２１４に適用可能である。図９を参照すると、幾つかの構成例では、ヘッドセット２００は、第３の部分２０４のところに設けられていて第１のロボットスキャナ２１２をヘッドセット２００に取り付けることができるコネクタ２１０を有する。幾つかの構成例では、第２のロボットスキャナ２１４は、同様に、第１の部分２０２のところでヘッドセット２００に連結される。幾つかの構成例では、第１のロボットスキャナ２１２および第２のロボットスキャナ２１４は、例えば、スナップ嵌め、ラッチ留め、接着剤、または任意他の適当な方法などによってヘッドセット２００に解除可能に連結される。

図１０は、種々の構成例に従って患者の頭１１０を包囲している調節可能なロボットスキャナ２１２，２１４を含むヘッドセット２００の斜視図である。図１０を参照すると、幾つかの構成例では、ヘッドセット２００に連結されている第１のロボットスキャナ２１２は、ロボットスキャナ２１２，２１４から患者の脳の中への超音波エネルギーの適当な伝送を可能にする患者の頭１１０のところの適当な音響窓の互いに異なる頭の形状および場所に合うように内向きの方向２２０、上向きの方向２２２、下向きの方向２２４、後ろ向きの方向２２６、または前向きの方向に調節可能である。

図１１は、種々の構成例に従って携帯型ワークステーション２３４に連結されたヘッドセット２００の斜視図である。図１１を参照すると、幾つかの構成例では、ヘッドセット２０は、患者の走査結果を表示するようケーブル２３２によりモニタ２３６を含む携帯型ワークステーション２３４に連結されたロボットスキャナ２１２，２１４を有する。幾つかの構成例では、携帯型ワークステーション２３４は、ワイヤレス通信技術、例えばブルートゥース（Bluetooth）（登録商標）、Ｗｉ‐Ｆｉ、または任意他の適当なワイヤレス通信技術（これらには限定されない）を用いてスキャナ２１２，２１４と通信する。

図１２Ａは、種々の構成例に従って、リクライニング位置にある患者の頭１１０を包んでいるヘッドセット２００の立面図である。図１２Ｂは、種々の構成例に従って図１２Ａに示されているリクライニング位置にある患者の頭１１０を包んでいるヘッドセット２００の拡大図である。図１２Ｃは、種々の構成例に従って水平位置にある患者の頭１１０を包んでいるヘッドセット２００の立面図である。図１２Ｄは、種々の構成例に従って図１２Ｃに示されているように水平位置にある患者の頭１１０を包んでいるヘッドセット２００の拡大図である。図１２Ａを参照すると、幾つかの構成例では、ヘッドセット２００は、図１２Ｂにさらに詳細に示されているように、リクライニング位置にある患者の頭１１０上に置かれるのが良い。図１２Ｃを参照すると、幾つかの構成例では、ヘッドセット２００は、図１２Ｄに詳細に示されているように水平位置にある患者の頭１１０上に置かれるのが良い。

幾つかの構成例では、ヘッドセット２００は、複数のヘッドピース２０２，２０３，２０４，２０５および１つまたは２つ以上のロボットポッド２１２，２１４を有する。幾つかの構成例では、ロボットポッド２１２，２１４は、上述したロボットポッド１７４とほぼ同じであり、他の構成例では、手動プローブ調節機構体を含む。幾つかの構成例では、ヘッドピース２０２，２０３，２０４，２０５は、被検者の頭１１０に接触するとともに頭１１０の形状に合致するよう輪郭付けられるよう構成されている。幾つかの構成例では、ヘッドピース２０２，２０３，２０４，２０５は、頭１１０の四象限（またはコーナー部）のところに位置決めされるよう構成されている。幾つかの構成例では、ヘッドピース２０２，２０３，２０４，２０５内には、本明細書において説明するように頭１１０に接触するパッドまたは詰め物が設けられている。

幾つかの構成例では、ヘッドピース２０２，２０３，２０４，２０５相互間に配置されたコネクタがヘッドピース２０２，２０３，２０４，２０５相互間の内向きの力をもたらし、その結果、ヘッドピース２０２，２０３，２０４，２０５が互いに引き込まれるようになっている。例えば、コネクタ内には、ヘッドピース２０２，２０３，２０４，２０５相互間に内向きの力（例えば、ばね張力）を及ぼすばねが設けられており、これらのばねは、ばね力の大きさを調節するよう較正可能である。幾つかの構成例では、ヘッドピース２０２，２０３，２０４，２０５は、互いに手動で引き離され、その結果、コネクタにより提供される内向きの力によりヘッドピース２０２，２０３，２０４，２０５をヘッドセット２００が着用されるときに頭１１０にしっかりと当てて保持することができるようになっている。他の構成例では、任意適当な数のヘッドピース２０２，２０３，２０４，２０５およびこれらの間に設けられたコネクタを用いると、安定したヘッドセットを提供することができる。

図１３は、種々の構成例に従って複数のストラップ１９２を有する仰臥用ヘッドセット１００の斜視図である。

幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００は、仰臥用ヘッドセット１００の縁部のところに複数の固着箇所１３０１を有する。幾つかの構成例では、ストラップ１９２は、仰臥用ヘッドセット１００の固着箇所１３０１に固定される（例えば、結束される）とともに仰臥用ヘッドセット１００が載っている表面（例えば、ガーニーまたはベッド）に結束される。この表面は、平らであるのが良くまたは実質的に平らであるのが良い。したがって、仰臥用ヘッドセット１００は、仰臥用ヘッドセット１００が載っている表面に対してしっかりと締結されていて、しかも仰臥用ヘッドセット１００が載っている表面に対して安定性がある。他の構成例では、仰臥用ヘッドセット１００は、任意他の適当な仕方で、例えば接着剤、ボルト止め、溶接など（これらには限定されない）で表面に固定される。幾つかの構成例では、固着箇所１３０１は、ストラップ１９２を結束するために通すスロットである。幾つかの構成例では、ストラップ１９２は、任意適当な強固な材料、例えば金属、ナイロン、皮革など（これらには限定されない）で作られる。他の構成例では、仰臥用ヘッドセット１００は、仰臥用ヘッドセット１００を表面に固定するための１本だけのストラップ１９２を有する。さらに他の構成例では、仰臥用ヘッドセット１００は、表面への固定のために３ぼんまたは４本以上のストラップ１９２を有する。

図１４は、種々の構成例に係る仰臥用ヘッドセット１００の斜視図である。

幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００のオペレータは、基準マーカー１９４ａ，１９４ｂ，１９４ｃを頭１１０上に置くのが良い。幾つかの構成例では、基準マーカー１９４ａ，１９４ｂ，１９４ｃは、ロボットポッド１７４，１７６により取られた画像が基準マーカー１９４ａ，１９４ｂ，１９４ｃを備えた被検者の頭を含むよう解剖学的に重要な場所に配置される。幾つかの構成例では、基準マーカー１９４ａ，１９４ｂ，１９４ｃは、作動中、ロボットポッド１７４，１７６の作業空間の境界部を表わすよう解剖学的に重要な場所に配置され、基準マーカー１９４ａ，１９４ｂ，１９４ｃは、ロボットポッド１７４，１７６の画像処理回路によって検出されるよう構成されている。特定の構成例では、基準マーカー１９４ａ，１９４ｂ，１９４ｃは、被検者の眼のコーナー部および被検者の耳珠のところに配置される。幾つかの構成例では、任意適当な数の基準マーカー、例えば１つの基準マーカー、２つの基準マーカー、または３つもしくは４つ以上の基準マーカー（これらには限定されない）を被検者上に配置することができる。幾つかの構成例では、基準マーカー１９４ａ，１９４ｂ，１９４ｃは、固定された寸法、形状、およびデザインを有する接着剤スティッカであり、これら基準マーカーは、円形逆反射材料およびこれを包囲する黒色のリングを有する。

図１５は、種々の構成例に従ってロボットポッド１７４，１７６を含む仰臥用ヘッドセット１００の斜視図である。幾つかの構成例では、ロボットポッド１７４，１７６は、上述したようにベースプレート１２０に取り付けられる。

図１６は、種々の実施形態に従ってロボットポッド１７４，１７６を含む仰臥用ヘッドセット１００の斜視図である。幾つかの構成例では、ゲル１９６がロボットポッド１７４，１７６のプローブに使用可能に頭１１０の音響窓のところに配置されている。ロボットポッド１７４，１７６のプローブの各々は、頭１１０の音響窓（例えば、側頭窓）に接触しまたはこの近くに位置するよう構成されている。換言すると、ロボットポッド１７４のプローブは、頭１１０の右側頭窓に接触しまたはこの近くに位置するよう位置決めされるのが良い。ロボットポッド１７６のプローブは、頭１１０の左側頭窓に接触しまたはこの近くに位置するよう位置決めされるのが良い。

幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００の使用は、携帯型ワークステーション１７８が患者の存在場所まで動かされることによって始まる。携帯型ワークステーション１７８を患者の頭１１０の近くに動かす。携帯型ワークステーション１７８をターンオンし、電気接続を点検し、そしてモニタ１８０の通常の動作を点検する。仰臥用ヘッドセット１００を携帯型ワークステーション１７８から取り出して患者の頭に対して作動可能に広げる。

幾つかの構成例では、患者の頭１１０を穏やかに持ち上げ、そして仰臥用ヘッドセット１００を頭１１０の下の定位置に滑り込ませる。左側拘束具１３０および右側拘束具１４０を調節して頭１１０をこれら拘束具相互間に抱かせる。幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット１００を患者が寝かされているベッドまたはガーニー１９０にストラップ１９２または他の適当な締結具を用いて固定する。

幾つかの構成例では、位置合わせスティッカまたは基準マーカー１９４ａ，１９４ｂ，１９４ｃは、患者の頭１１０上に置かれる。基準マーカー１９４ａ，１９４ｂ，１９４ｃは、オペレータによって関心のある解剖学的特徴部のところで頭１１０上に置かれる。幾つかの同一の基準マーカー、または互いに識別可能なマーカーもしくは基準が存在し、これらは、画像処理によってこれらの配向状態の決定を可能にする既知のパターンであっても良く、または任意のかかるパターンなしの単純化されたマークであっても良い。幾つかの構成例では、基準マーカー１９４ａ，１９４ｂ，１９４ｃは、皮膚に取り付けられるべきスティッカまたは皮膚上に描かれる（例えば、生体適合性のある半永続的マーカーによる）単一のドットを含む。幾つかの構成例では、基準マーカー１９４ａ，１９４ｂ，１９４ｃは、既知のサイズのものであり、その結果、画像処理技術を用いて捕捉された画像中における基準マーカー１９４ａ，１９４ｂ，１９４ｃの距離を求めることができるようになっている。幾つかの構成例では、基準マーカー１９４ａ，１９４ｂ，１９４ｃは、可視スペクトルの外に位置する照明源と組み合わされた反射材料およびその照明源以外の光源をフィルタリング処理により除去するカメラで作られ、それにより貧弱な照明、まぶしさに起因して生じる場合のある問題を回避する種々の光条件においてシステムロバストネスを向上させる。

幾つかの構成例では、第１のロボットポッド１７４および第２のロボットポッド１７６を開梱し、携帯型ワークステーション１７８に連結し、そしてこれらの接続を点検する。幾つかの構成例では、第１のロボットポッド１７４および第２のロボットポッド１７６を仰臥用ヘッドセット１００のベースプレート１２０に取り付ける。幾つかの構成例では、超音波ゲル１９６を患者の頭１１０の第１の側部１９７および第２の側部１９８、特に、例えば、ポッド１７４，１７６の超音波プローブが接触するよう構成されている頭１１０の側頭窓に塗布する。次に、第１のロボットポッド１７４および第２のロボットポッド１７６の全体的な位置合わせを行って適当な超音波エネルギー窓または側頭窓を位置決めする。幾つかの構成例では、第１のロボットポッド１７４および第２のロボットポッド１７６の微細な位置合わせを自動的に行う。換言すると、本明細書において説明するロボティクスは、被検者の頭１１０の側頭窓に当たるポッド１７４，１７６の超音波プローブの位置を自動的に制御することができる。したがって、患者の頭１１０の走査が実施される。

幾つかの構成例では、ヘッドセット２００の使用は、携帯型ワークステーション２３４が患者の存在場所まで動かされることによって始まる。携帯型ワークステーション２３４を患者の頭１１０の近くに動かす。携帯型ワークステーション２３４をターンオンし、電気接続を点検し、そしてモニタ２３６の通常の動作を点検する。幾つかの構成例では、ヘッドセット２００を携帯型ワークステーション２３４から取り出して頭１１０に対して作動可能に広げる。

幾つかの構成例では、患者を穏やかに持ち上げまたは起こし、そしてヘッドセット１００を頭１１０の下の定位置に滑り込ませる。幾つかの構成例では、仰臥用ヘッドセット２００を頭１１０上に適正にフィットさせるためにねじ２０６およびねじ２０８を用いて仰臥用ヘッドセット２００を調節する。幾つかの構成例では、第１のロボットスキャナ２１２および第２のロボットスキャナ２１４を開梱し、携帯型ワークステーション２３４に連結し、そしてこれらの接続部を点検する。

幾つかの構成例では、基準マーカー１９４ａ，１９４ｂ，１９４ｃを患者の頭１１０上に置く。基準マーカー１９４ａ，１９４ｂ，１９４ｃは、オペレータによって関心のある解剖学的特徴部のところで頭１１０上に置かれるのが良い。幾つかの構成例では、超音波ゲル１９６を患者の頭１１０の第１の側部１９７および第２の側部１９８、特に、例えば、ポッド１７４，１７６の超音波プローブが接触するよう構成されている頭１１０の側頭窓に塗布する。幾つかの構成例では、第１のロボットスキャナ２１２および第２のロボットスキャナ２１４をヘッドセット２００に取り付ける。幾つかの構成例では、第１のロボットスキャナ２１２および第２のロボットスキャナ２１４の全体的な位置合わせを行って適当な超音波エネルギー窓または側頭窓を位置決めする。幾つかの構成例では、第１のロボットスキャナ２１２および第２のロボットスキャナ２１４の微細な位置合わせを自動的に行う。換言すると、本明細書において説明するロボティクスは、被検者の頭１１０の側頭窓に当たるスキャナ２１２，２１４の超音波プローブの位置を自動的に制御することができる。

他の構成例では、本明細書において説明したヘッドセットを被検者が着座位置にあり、被検者の頭が垂直であるように位置決めする。特定の構成例では、ヘッドセットを垂直プラットフォームに取り付けて被検者の頭が支えるヘッドセットの重量がほとんどないようにまたは全くないようにする。例えば、垂直ヘッドセットを壁、椅子などに取り付けるのが良い。

「しっかりと保持し」、「取り付け」、「取り付けられ」、「結合され」、「固定され」、「連結され」、「固着され」などの用語を含む上記において用いた用語は、区別なく用いられる。加うるに、ある特定の構成例を第２の要素に「結合される」（または「取り付けられる」、「連結される」、「締結される」など）ものとして第１の要素を含むものとして説明したが、第１の要素は、第２の要素に直接結合されても良く、あるいは第３の要素を介して第２の要素に間接的に結合されても良い。

上記説明は、当業者が本明細書において説明した種々の観点を実施することができるよう提供されている。これら観点の種々の改造は、当業者には容易に明らかであり、本明細書において定める一般的原理は、他の観点に適用可能である。かくして、特許請求の範囲に記載された発明は、本明細書において示した観点に限定されるものではなく、これには特許請求の範囲と一致した全範囲が与えられ、この場合、要素を単数で示した場合、これは、別段の指定がなければ、１つだけを意味するのではなく、「１つまたは２つ以上」を意味する。具体的な別段の指定がなければ、「幾つか」は、１つまたは２つ以上を意味する。当業者に知られておりまたは後で知られるようになる上記説明全体を通じて説明した種々の観点の要素の全ての構造的および機能的均等例は、これを参照することによって明示的に本明細書に組み込まれるとともに特許請求の範囲の記載に含まれることが意図されている。さらに、本明細書において開示した内容のうちで、かかる開示が特許請求の範囲に明示的に記載されているかどうかとは無関係に、公衆に提供されるようになった内容はない。「〜のための手段」という語句を用いて要素が明示的に記載されていない場合、ミーンズ・プラス・ファンクションとみなされるべき特許請求の範囲に記載されている要素は存在しない。

理解されるように、開示したプロセスにおけるステップの特定の順序または順位は、例示の方式の一例である。設計上の好みに基づいて、プロセス中のステップの特定の順序または順位を上述の説明の範囲内に含まれたままの状態で再配置することができることは言うまでもない。添付の方法を記載した特許請求の範囲は、種々のステップの要素をサンプルとしての順序で提供しており、提供した特定の順序または順位に制限されるものではない。

開示した具体化例の上記説明は、当業者が開示した本発明を構成しまたは使用することができるよう提供されている。これら具体化例の種々の改造例は、当業者には容易に明らかであり、本明細書において定めた一般的な原理は、上述の説明の精神または範囲から逸脱することなく、他の具体化例に利用できる。かくして、上記説明は、本明細書において示した具体化例に限定されるものではなく、これには本明細書において開示した原理および新規な特徴と一致した最も広い範囲が与えられるべきである。

Claims (20)

1. ヘッドセットシステムであって、
   表面の頂部上に置かれて被検者が仰臥位置またはリクライニング位置にあるときに前記被検者の頭を支持するよう構成されたヘッドセットと、
   少なくとも１つのプローブ調節機構体と、
   前記少なくとも１つのプローブ調節機構体に結合されるとともに音響エネルギーを放出するよう構成されたプローブとを含む、ヘッドセットシステム。
2. 前記ヘッドセットは、前記被検者の前記頭を受け入れて該頭を保持するよう構成された頭クレードルを有する、請求項１記載のヘッドセットシステム。
3. 前記ヘッドセットは、前記ヘッドセットから側方に延びるベースプレートを有し、前記少なくとも１つのプローブ調節機構体および前記プローブは、前記ベースプレートによって支持されたロボットポッド内に収納されている、請求項２記載のヘッドセットシステム。
4. 前記ロボットポッドは、前記ベースプレートから実質的に垂直に延びている、請求項３記載のヘッドセットシステム。
5. 前記ヘッドセットおよび前記ロボットポッドは、前記表面によって全体が支持されるよう構成されている、請求項３記載のヘッドセットシステム。
6. 前記ベースプレートは、前記ベースプレートの長さに沿って互いに異なる位置のところに複数のスロットを有し、前記複数のスロットの各々は、前記ロボットポッドの場所が前記ベースプレートに沿って調節可能であるように前記ロボットポッドを保持するよう構成されている、請求項３記載のヘッドセットシステム。
7. 前記頭クレードルは、互いに反対側に位置しかつ前記被検者の前記頭の側方運動を制限するよう構成された複数の側拘束具を有する、請求項２記載のヘッドセットシステム。
8. 前記複数の側拘束具の各々は、前記被検者が前記仰臥位置または前記リクライニング位置にあるときに前記ヘッドセットが前記被検者の頭の下で滑ることができるよう構成された傾斜面を備える前縁を有する、請求項７記載のヘッドセットシステム。
9. 前記頭クレードルは、前記被検者の額に接触するよう構成された中央拘束具を有する、請求項２記載のヘッドセットシステム。
10. 前記中央拘束具は、前記被検者の額に調節可能に係合したり該額から離脱したりするようヒンジ周りに回動するよう構成されている、請求項９記載のヘッドセットシステム。
11. 前記ヘッドセットは、非金属材料で作られていて、画像化ツール内に位置決めされるよう構成されている、請求項１記載のヘッドセットシステム。
12. 前記画像化ツールは、磁気共鳴画像化（ＭＲＩ）スキャナまたはコンピュータ断層撮影（ＣＴ）スキャナから成る、請求項１記載のヘッドセットシステム。
13. 前記ヘッドセットに取り付けられた少なくとも１本のストラップをさらに有し、前記少なくとも１本のストラップは、前記ヘッドセットシステムを前記表面に固着するよう構成されている、請求項１記載のヘッドセットシステム。
14. 前記表面は、ベッドまたはガーニーによって構成されている、請求項１記載のヘッドセットシステム。
15. 前記ヘッドセットは、前記被検者の前記頭の後部および頸の後部に接触するよう構成されている、請求項１記載のヘッドセットシステム。
16. 前記プローブは、前記被検者の前記頭の側頭窓に近接しまたは該側頭窓と接触関係をなして配置される、請求項１記載のヘッドセットシステム。
17. 前記プローブは、超音波エネルギーを放出するよう構成された超音波プローブから成る、請求項１記載のヘッドセットシステム。
18. 前記少なくとも１つのプローブ調節機構体は、前記被検者の側頭窓に当てる前記プローブの位置決めを自動的に制御するためのロボティクスを含む、請求項１記載のヘッドセットシステム。
19. 前記プローブ調節機構体は、前記被検者の側頭窓に当てる前記プローブの位置決めを手動で制御するための手動機構体を含む、請求項１記載のヘッドセットシステム。
20. ヘッドセットシステムの製造方法であって、前記方法は、
    表面の頂部上に置かれて被検者が仰臥位置またはリクライニング位置にあるときに前記被検者の頭を支持するよう構成されたヘッドセットを用意するステップと、
    少なくとも１つのプローブ調節機構体を用意するステップと、
    プローブを前記少なくとも１つのプローブ調節機構体に結合するステップとを含み、前記プローブは、音響エネルギーを放出するよう構成されている、方法。

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